JPH06231403A - 光磁気記録用磁気ヘッド駆動回路 - Google Patents

光磁気記録用磁気ヘッド駆動回路

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JPH06231403A
JPH06231403A JP1560193A JP1560193A JPH06231403A JP H06231403 A JPH06231403 A JP H06231403A JP 1560193 A JP1560193 A JP 1560193A JP 1560193 A JP1560193 A JP 1560193A JP H06231403 A JPH06231403 A JP H06231403A
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JP
Japan
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coil
signal
current
recording
magnetic field
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JP1560193A
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English (en)
Inventor
Takashi Ogata
隆司 緒方
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録用レーザ発光時には、補助コイルに十分
なエネルギを蓄えた状態に設定して確実に変調磁界が記
録媒体に印加されるようにした光磁気記録用磁気ヘッド
駆動回路を提供すること。 【構成】 記録用変調磁界を与えるヘッドコイル2と、
このヘッドコイル2に流れる電流を反転するためのエネ
ルギを蓄えておく補助コイル3,4と、前記ヘッドコイ
ル及び補助コイル3,4に電流を供給するための直流電
源5と、前記直流電源5と補助コイル3,4とに接続さ
れ、記録信号に応じてON/OFFするスイッチング素
子6,7と、スイッチング素子6,7を記録データに応
じてスイッチングする前の一定時間、補助コイル6,7
に予め直流または交流の電流を流して、補助コイル6,
7にエネルギの蓄積を行わせるようにした遅延回路20
等で形成されたスイッチング素子制御手段とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気記録媒体に対して
磁界変調方式でオーバライトを行うことのできる光磁気
記録用磁気ヘッド駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録において、消去と記録を同時
に行うオーバライト(重ね書き)方式の1つとして図9
にその原理を示すような磁界変調方式の光磁気記録装置
61が知られている。
【0003】すなわち、スピンドルモータ67によって
Z軸の周りで回転駆動される光磁気ディスク63の垂直
磁化膜63aに光ピックアップ66を構成する半導体レ
ーザ65から照射された一定のレーザ光をレンズ64を
介して集光させ、ディスク基板63bを経て上記垂直磁
化膜63aの温度を、該磁化膜63aのキュリー温度以
上に上げておき、磁気ヘッド62の磁気ヘッドコイル2
による磁界を磁界変調回路68を介して記録信号に応じ
て変調し、上記磁化膜63aに磁界の変化に応じた磁気
パータンを残すことにより情報の記録を行うものであ
る。
【0004】このような磁界変調方式により記録を行う
場合、垂直磁化膜63aの磁化を反転するのに必要な磁
界は膜特性に依存するが、一般に数百Oe以上の大きな磁
界が必要である。また、高密度記録をするためには、ヘ
ッド発生磁界の立ち上がり時間も十分に短くする必要が
ある。
【0005】このような条件を満足させるためには、従
来、図10に示すような電流駆動型の磁気ヘッド駆動回
路71が用いられている。つまり、磁気ヘッドコイル2
と直列に抵抗72を接続し、記録データに応じて電圧振
幅の変化する電圧信号源74よりヘッドコイル2を駆動
する。この磁気ヘッド駆動回路71では、ヘッドコイル
2に流れるパルス電流IH の立ち上がりまたは立ち下が
り時間tは、直列抵抗72の抵抗値をR、ヘッドコイル
69のインダクタンスをLとすると、t=L/Rで表さ
れる。
【0006】従って、高密度記録のために、ヘッド発生
磁界の変化速度を大きくする場合、ヘッドインダクタン
スLを磁界発生効率の制限により小さくできないため、
抵抗値RをインダクタンスLに対し、十分大きくする必
要がある。つまり、このような電流駆動型で高密度記録
をする場合、抵抗Rで消費される損失が増加したり、大
きな抵抗値の抵抗72に対し電流を供給するため、信号
源74の電圧を高くする必要があり、回路全体の消費電
力が増大する問題があった。
【0007】この問題を解決するために、図11に示す
ような補助コイルを用いたヘッド駆動回路80(特開昭
63−94406)が開示されている。このヘッド駆動
回路80では、ヘッドコイル2のインダクタンスLより
十分大きなインダクタンスL1,L2を有する補助コイ
ル81,82を備え、S1及びS2で示すスイッチング
素子83,84を記録信号に応じて交互にON,OFF
することにより、補助コイル81(82)にはスイッチ
ング素子83(84)がONの間エネルギが蓄えられ、
スイッチング素子83(84)がOFFの時に、補助コ
イル81(82)に逆起電圧が誘起され、高い電圧がヘ
ッドコイル2に印加されるようになっている。ここで、
85は直流電源Voである。
【0008】従って、このヘッド駆動回路80を用いれ
ば、低い電源電圧でも、ヘッドコイル2の抵抗分のみに
電流を流せば良いため、低消費電力で電流の立ち上がり
時間を短くした高密度記録が可能となる。
【0009】しかしながら、この補助コイルを用いたヘ
ッド駆動回路80では、高速のスイッチング素子として
MOSFET等の半導体素子を用いるため、高周波では
スイッチOFF状態でもスイッチング素子端子間容量の
ために、低インピーダンスになったり、ヘッドコイル2
と共振回路を形成するため、ヘッドコイル2に流れる電
流振幅が不安定になって、安定した磁界を記録媒体に印
加できない問題があった。
【0010】この問題を解決するために本出願人は、特
願平4−130761において、図12に示すようなヘ
ッド駆動回路90を提案している。この図12のヘッド
駆動回路90では、ヘッドコイル2の各端子に接続した
補助コイル3,4と、S1びS2で示すスイッチング素
子6,7と、これららスイッチング素子6,7に流れる
電流の方向を制限するダイオード8,9と、スイッチン
グ素子6,7に並列に接続されたC1,C2で示すコン
デンサ10,11と、スイッチング素子6,7に記録信
号を印加するスイッチング制御回路91とを備えてい
る。このスイッチング制御回路91はインバータ92が
用いてある。
【0011】このヘッド駆動回路90によれば、ヘッド
コイル2による記録磁界反転時に、反転後のヘッドコイ
ル端電位が、ヘッド自身の逆起電圧により低下するのを
各スイッチング素子6,7とヘッドコイル2の間に接続
されたダイオード8,9、及びスイッチング素子6,7
にそれぞれ並列に接続されたコンデンサ10,11によ
り阻止して電位を維持することで、極性反転後の励磁電
流を素早く一定に保つことが可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の特開昭63−94406や特願平4−130761の
ような補助コイルを用いたヘッド駆動回路においては、
記録開始時に、補助コイルにエネルギが蓄積されるまで
の間、スイッチング素子を記録データに応じて駆動させ
ても、ヘッドコイル端に十分な電圧が印加されずにヘッ
ドコイルに記録に十分な電流が流れないため、ヘッドよ
り光磁気記録媒体上に印加される磁界強度が、記録に十
分な磁界強度を下まわり、媒体上の記録パターンが不鮮
明となり記録信号に応じた正確な記録ができない問題が
あった。以下、図13のヘッド駆動回路100を用い
て、この現象を説明する。
【0013】図13のヘッド駆動回路100は、図12
のヘッド駆動回路90にライト・ゲート論理回路を付加
したもので、NANDゲート15,16及びインバータ
17,18がライト・ゲート回路でインバータ14はス
イッチング素子S1,S2を交互に動作させるためのも
ので、図12のインバータ92に相当する。ライト・ゲ
ート回路は、端子Aに記録データDATAを印加し、端
子Bにライト・ゲート(Write Gate)信号を
印加することにより、ライト・ゲート信号がHighに
なっている時のみ、ゲート15,16が開いてMOSF
ETで形成したスイッチング素子6及び7に記録データ
DATAとその反転信号を印加するためのものである。
【0014】従って、ドライブコントローラのCPU等
から、記録開始時にライト・ゲート信号がHighにな
るような信号が出ると、図示していないレーザドライバ
は、レーザ光をリード状態のローレベルから記録に適し
たハイレベルにパワーを変化させると同時に磁界変調駆
動回路100が動作してヘッドコイル2より記録磁界が
印加されることにより、ライト・ゲート信号に同期した
磁界変調記録が行われる。
【0015】しかしながら、このような補助コイルを用
いたヘッド駆動回路においては、Write Gate
がHighになる前にはスイッチング素子6及び7とも
電源5に接続されていないので、補助コイル3及び4に
はエネルギが蓄積されておらず、図14(b)に示すよ
うにWrite GateがHighとなって、図14
(a)に示すように記録データDATAが印加される状
態になっても、エネルギが蓄積されてヘッドコイル2に
定常的な高電圧が印加されるまで時間がかかる。
【0016】従って、図14(c)に示すようにヘッド
コイル2の電流は、時間Td1の間、一定振幅電流の定
常状態とならない。ここで、この遅延時間Td1は、補
助コイル3または4のインダクタンスをLとし、補助コ
イル3または4に接続された回路素子の抵抗分をRとす
ると、Td1=L/Rで与えられ、補助コイルのインダ
クタンスLが数10μH、抵抗Rが数10Ωとすると、
数μsec となる。これは、ディスク回転数によっては、
数バイトに相当する。
【0017】この場合、ヘッドより発生する磁界もコイ
ル電流に応じて図14(d)のように変化するため、記
録媒体を十分にライト方向、消去方向に磁化するだけの
磁界Hw,Heを越えるまでの時間Td2の間、媒体に
は記録に十分な変調磁界が印加されないことになる。即
ち、このTd2の間、媒体の記録が不十分となるので、
記録開始時の信号が正確に書き込まれない問題が生じて
いた。
【0018】本発明は、上述した点にかんがみてなされ
たもので、ヘッドコイル電流の反転のためのエネルギを
蓄える補助コイルを用いたヘッド駆動回路において、記
録用レーザ発光時には、十分な変調磁界が記録媒体に印
加されるような光磁気記録用磁気ヘッド駆動回路を提供
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するために、記録用変調磁界を与える第1のコイル
と、第1のコイルに流れる電流を反転するためのエネル
ギーを蓄えておく第2のコイルと、前記第1及び第2の
コイルに電流を供給するための直流電源と、前記直流電
源と前記第1及び第2のコイルとを接続して記録信号に
応じてON/OFFする少なくとも2つのスイッチング
素子と、前記スイッチング素子を記録データに応じてス
イッチングする前の一定時間、前記第2のコイルに予め
直流または交流の電流を流すようにしたスイッチング素
子を制御する手段とを備えている。
【0020】
【作用】本発明によれば、磁気ヘッドコイル電流を反転
するためのエネルギを蓄える第2のコイルに、記録デー
タに応じて変調磁界を発生する前に予めエネルギを蓄え
て、記録命令が磁気ヘッド駆動回路に与えられると同時
に記録に十分な磁界をヘッドコイルより発生させること
ができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に
係り、図1は第1実施例の磁界変調方式の光磁気記録用
磁気ヘッド駆動回路の基本回路構成を示し、図2及び図
3は第1実施例の動作説明図を示す。
【0022】図1に示す第1実施例の(光磁気記録用)
磁気ヘッド駆動回路1は、光磁気記録媒体に記録磁界を
印加するための磁気ヘッドのヘッドコイル2と、2つの
補助コイル3,4と、磁気ヘッドコイル2及び補助コイ
ル3,4に電流を供給するための直流電源5と、MOS
FETで構成され、S1及びS2でも示す2つのスイッ
チング素子6,7と、スイッチング素子6,7と補助コ
イル3,4との間に設けられたダイオード8,9と、ス
イッチング素子6,7に並列に接続されたコンデンサ1
0,11と、スイッチング素子6,7のゲートに電圧を
与えてON,OFF制御する論理回路素子12〜18
と、(Write Gate信号より一定時間前に出力
される)Pre.Write Gate信号でスイッチ
ング素子7をONして補助コイル3,4にエネルギの蓄
積を行うと共に、Pre.Write Gate信号を
遅延してWrite Gate信号にする遅延回路20
とから構成され、このヘッド駆動回路1は破線で囲まれ
た部分で構成されている。
【0023】なお、図1には本実施例の動作を説明する
ために磁気ヘッド駆動回路1と接続されるドライブコン
トローラとなるCPU21及びレーザダイオードをドラ
イブするレーザドライバ22も図示した。
【0024】以下、図1〜図3を参照して第1実施例の
動作について説明する。まず、ドライブコントローラと
なるCPU21より、この磁気ヘッド駆動回路1の端子
BにPre.Write Gate信号が図2(b)に
示すように与えられる。このPre.Write Ga
te信号は、図2(c)に示すWrite Gate信
号(Write DATAを書く命令)より前に出力さ
れる。
【0025】例えば、光磁気ディスクドライブがホスト
コンピュータより書き込み命令を受けた場合、このドラ
イブのCPU21は指定されたディスクのセクタ番地に
光ピックアップ及び磁気ヘッドを移動させ、図2(a)
に示すように、光磁気ディスクのセクタの先頭部分のセ
クタマークの後にプリフォーマットされたID信号の3
番目(ID3)を読み取って、セクタ番号を確認した場
合、CPU21はID確認信号を出力するが、これをP
re.Write信号として用いても良い。
【0026】このPre.Write信号は、遅延回路
20にも入力され、遅延回路20によりPre.Wri
te信号より時間Tpだけ遅れた信号がWrite G
ate信号として図3(a)に示すように出力される。
図1の例では、遅延回路20が磁気ヘッド駆動回路1内
に設けられているが、CPU21内に置くことも可能で
ある。
【0027】また、遅延時間Tpを得るのに遅延回路2
0を用いずに、光磁気ディスクのプリフォーマットされ
た信号を再生した信号をもとにCPU21等で作られた
信号を用いても良い。
【0028】このWrite Gate信号は、端子C
よりレーザドライバ22にも出力され、Write G
ate信号がHighの時には図示していない光ピック
アップより記録に十分な高パワーのレーザ光が図3
(h)に示すように光磁気記録媒体に照射される。
【0029】一方、図3(c)に示すような記録データ
が図1の端子Aに入力され、Write Gate信号
がHighの時にはインバータ13,14を介してNA
NDゲート素子15,16に入力されるようになってい
る。
【0030】ここで、NANDゲート素子15,16
は、端子Bより入力されるPre.Write Gat
e信号がLowとなっている時は、両出力ともHigh
であるので、インバータ17,18の両出力もLowと
なり、スイッチング素子6及び7は、OFFとなり、ヘ
ッドコイル2に電流は流れない。
【0031】次にPre.Write Gate信号が
Highで、Write Gate信号がLowの時
は、NANDゲート12の出力はHighであるので、
NANDゲート15,16の出力は、各々High,L
owとなり、スイッチング素子6はOFF、スイッチン
グ素子7はONとなる。
【0032】この時、ヘッドコイル電流IH は、図1の
矢印の方向が正方向とすると、図3(f)で示すよう負
方向に電流が流れる。この時ヘッドコイル電流は、補助
コイル3及びヘッドコイル2のインダクタンスの和と回
路内抵抗Rとの時定数L/Rで決まる時間Tdの間に徐
々に負方向に増大して一定値−IP に達する。
【0033】次にPre.Write信号がHigh、
Write信号がHighとなっている時は、インバー
タ17,18を介して、スイッチング素子6及び7のゲ
ートを記録データに応じて交互にON,OFFすること
となり〔図3(d),(e)〕、ヘッドコイル2には記
録データに応じて変調された電流が流れる。
【0034】ここで、Pre.Write Gateが
立ち上がってからWrite Gateが立ち上がるま
での遅延時間TpをTdより大きくとれば、ヘッドに変
調電流が流れる前には、補助コイル3及び4に直流電流
が予め流れているので、補助コイル3及び4には電源5
よりエネルギーが十分蓄積された状態となっているた
め、Write Gate信号がHighとなって記録
信号に応じてスイッチング素子6,7が交互にON,O
FFを開始した瞬間、一定振幅の変調電流がヘッドコイ
ル2に流れることになる。
【0035】ヘッドコイルより発生する光磁気記録媒体
上に印加される磁界Hhも図3(g)で示すようにヘッ
ドコイル電流の変化に応じて変化するから、Write
Gate信号がHighとなる時には、磁界Hhは光
磁気記録媒体を十分に記録または消去できる磁界強度H
w,Heを越える磁界強度になっている。この時、光ピ
ックアップより光磁気記録媒体上に照射されるレーザ光
は、Write Gate信号がHighとなる時に図
3(h)で示すように、リード状態のLowパワーレベ
ルから、ライト状態のHighパワーレベルになる。
【0036】以上述べたように、本実施例の磁気ヘッド
駆動回路1を用いれば、光磁気記録媒体のデータ書き込
み領域にデータを書き込む命令としてWrite Ga
te信号が立ち上がった時には、媒体上に印加される変
調磁界、レーザ光ともに書き込みできる状態に立ち上が
っているので瞬時に安定した磁界変調記録が可能とな
る。従って、従来の補助コイルを用いたヘッド駆動回路
に見られたような変調磁界の立ち上がりの遅れによるW
rite Gate立ち上がり時のデータの書き込み不
十分によるノイズ増加や書き込みデータの誤りを防止す
ることが可能となった。
【0037】また、本実施例においては、Write
Gateが立ち上がる前のリード状態においては、ヘッ
ドコイルに直流電流が流れているので、ヘッドコイル及
びヘッド駆動回路から光ピックアップの信号再生回路等
の周辺回路に電磁誘導ノイズが影響を与えることもな
い。
【0038】次に本発明の第2実施例について、図4〜
図5により説明する。本実施例は、Write Gat
e信号の前に補助コイルに流す電流が直流でなく、交流
である点が第1実施例と異なる。
【0039】図4に第2実施例の基本のヘッド駆動回路
30を示す。図4においてNANDゲート12のAで示
す入力端子(A端子と記す)にスイッチ回路31が付加
され、スイッチ回路31が記録データと内部発振器32
出力を切り換えてA端子に印加できるようにしている点
が第1実施例と異なる。
【0040】ここで、内部発振器32は記録データとは
無関係の一定周波数の信号を出力しており(図5
(d))、信号周波数としては、磁気ヘッド駆動回路3
0の回路素子の高周波インピーダンスがデータ記録周波
数と近い値となる周波数が望ましい。例えばVFO信号
と同一周波数の信号でも良い。
【0041】スイッチ回路31は第1実施例と同様にC
PU等から出力されるWriteGate信号によりス
イッチを切り換える。つまり、Write Gate信
号がLowとなっている時は、A端子に記録データが入
力され、Highとなっている時は、A端子に発振器出
力が入力される。
【0042】従って、ヘッド駆動回路30のスイッチン
グ素子6,7は、図5(e),(f)に示すように、P
re.Write Gate信号がHighになると発
振器32の出力で交互にスイッチングを開始し、Wri
te Gate信号がHighになると記録データに応
じて交互にスイッチングを行う。
【0043】この場合も第1実施例と同様に、Writ
e Gate信号が立ち上がる前はPre.Write
Gate信号がHighの時刻(図5(b))ではに
ヘッドコイル電流はすぐに立ち上がらずに図5(g)に
示すように徐々に増加するが、第1実施例のように直流
ではなく一定周波数の高周波電流となる。
【0044】そして、Pre.Write Gate信
号がHighの時刻から時間Tpより短い時間Tdの後
一定電流となり、記録あるいは消去を行うのに適したエ
ネルギの蓄積状態になる。この後に、Write Ga
te信号がHigh(図5(a))となり、第1実施例
と同様に記録データが印加され(図5(c))かつレー
ザ光はWrite発光レベル(図5(h))となり、記
録等を行うことができる。
【0045】従って、第2実施例においては、駆動回路
の補助コイル3,4に流れる電流を直流から高周波の電
流としたことで、補助コイルのインピーダンスが大きく
なるため、第1実施例の補助コイル、ヘッドコイルに直
流を流した場合のようなインピーダンス低下による余分
な電流が流れることはなく、定電圧源5から見た消費電
力が少なくて済む。
【0046】しかも、第1実施例と同様にレーザ光がラ
イト状態となってWrite Gate信号が立ち上が
る時には、それより前にスイッチング素子がすでに一定
周波数で動作して、補助コイル3及び4には、エネルギ
が蓄積されているため、瞬時に一定の振幅で変調電流が
ヘッドコイル2に流れることになり、安定した磁界変調
記録を行うことができる。
【0047】ただし、ライト前のリード状態でのヘッド
コイルからの電磁誘導ノイズは、高周波電流が流れるた
め、第1実施例よりも発生し易くなるので、ヘッド周辺
のシールド等によるノイズ対策を行ったり、発振器32
の周波数を調整してノイズとして問題にならない周波数
に合わせる等の工夫が必要となる。
【0048】次に本発明の第3実施例について、図6〜
図8により説明する。第3実施例は、磁界変調記録前に
直流を補助コイルに流す点では、第1実施例と同じであ
るが、補助コイルに流す直流の電流を少なくなるように
制御する点が第1実施例と異なる。
【0049】図6は第3実施例の基本のヘッド駆動回路
40を示す。この図6においては、第1実施例の基本回
路である図1のインバータ素子17及び18が、トラン
ジスタ44、抵抗43及びトランジスタ46、抵抗45
からなるディスクリートな素子で組まれている。ここ
で、各トランジスタのコレクタより出力され、スイッチ
ング素子6,7のゲートに印加される信号の振幅は、直
流の可変電圧電源41により出力される電圧Vcにより
制御される。
【0050】この可変電圧電源41の電圧Vcは、図8
(d)に示すように、Pre.Write Gateが
立ち上がると、VL となり、Write Gateが立
ち上がるとVH となって、2つの異なる電圧値を出力す
るようになっている。
【0051】スイッチング素子6,7として用いている
MOSFETは、図7(b)に示すようにゲート・ソー
ス間電圧VGSとドレイン電流ID との間には、一般に図
7(a)に示すような関係があり、MOSFETが完全
にONとなる状態のゲート電圧VH より低い電圧VL で
は、電圧値によりドレイン電流ID を変化させて制御す
ることができる。
【0052】従って、本実施例においては、可変電圧電
源41より与えられるVH ,VL を適当な値に設定し、
Pre.Write Gate信号がHighとなっ
て、補助コイル3,4に直流電流を流す時は、MOSF
ETのゲート電圧をMOSFETが完全にスイッチON
状態となる電圧よりも下げることにより、補助コイルに
流す電流を低く制御することが可能となる。
【0053】この様子を図8(d)〜図8(g)で示し
ている。図8(b)に示すようにPre.Write
Gate信号がHighとなって時刻からWrite
Gate信号がHighとなるまでの間では、可変電圧
電源41の電圧VcはVL にされるため、図8(f)に
示すようにスイッチング素子7のゲートにはこれを完全
にONさせるよりも低い電圧が印加され、従って、ヘッ
ドコイル2にはPre.Write Gate信号がH
igh以後次第に大きくなる電流となるが、変調記録磁
界を瞬時に立ち上げるのに最低必要な電流Imin より大
きな値にはならない。
【0054】即ち、本実施例を用いれば、補助コイル
3,4、磁気ヘッドコイル2のインピーダンスが直流で
低下しても、スイッチング素子6,7に流れる電流をゲ
ート電圧で制御することにより、変調記録磁界を瞬時に
立ち上げるのに最低必要な電流Imin を上回る余分な電
流が流れないようにすることで、回路の消費電力を低減
できる。
【0055】この場合、消費電力を低減する手段とし
て、ヘッド駆動回路40の電源5に電流リミタを付加す
る手法もあるが、本実施例では、駆動回路40の構成部
品としてすでに存在しているスイッチング素子6,7の
電気特性を利用することにより、より簡単に補助コイル
3,4の電流を制御することが可能となる。その他の作
用効果は第1実施例と同様である。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、磁気ヘッドコイルが記録データに応じて変調磁界を
発生する前に、磁気ヘッドコイルの記録磁界反転時に反
転するエネルギを蓄える補助コイルに、予め直流または
交流の電流を流すことにより、磁界反転のためのエネル
ギを蓄えることが可能となり、光ピックアップのレーザ
がライトモードになって、記録命令が磁気ヘッド駆動回
路に与えられたと同時に記録に十分な変調磁界を磁気ヘ
ッドより発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例の光磁気記録用磁気
ヘッド駆動回路の基本回路構成を示す回路図。
【図2】図2は第1実施例におけるPre.Write
Gate信号とWrite Gate信号の関係を示
す説明図。
【図3】図3は第1実施例の動作説明図。
【図4】図4は本発明の第2実施例の光磁気記録用磁気
ヘッド駆動回路の基本回路構成を示す回路図。
【図5】図5は第2実施例の動作説明図。
【図6】図6は本発明の第3実施例の光磁気記録用磁気
ヘッド駆動回路の基本回路構成を示す回路図。
【図7】図7はスイッチング素子を形成するMOSFE
Tの特性等を示す図。
【図8】図8は第3実施例の動作説明図。
【図9】図9は従来の光磁気記録装置の概略の構成図。
【図10】図10は電流駆動型の磁気ヘッド駆動回路の
従来例を示す回路図。
【図11】図11は補助コイルを用いた磁気ヘッド駆動
回路の従来例を示す回路図。
【図12】図12は図11を改良した磁気ヘッド駆動回
路の従来例を示す回路図。
【図13】図13は図12にゲート論理回路を付加した
磁気ヘッド駆動回路を示す回路図。
【図14】図14は図13の動作説明図。
【符号の説明】
1…磁気ヘッド駆動回路 2…ヘッドコイル 3,4…補助コイル 5…直流電源 6,7…スイッチング素子 8,9…ダイオード 10,11…コンデンサ 12,15,16…NANDゲート 13,14,17,18…インバータ 20…遅延回路 21…CPU 22…レーザドライバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定のレーザ光を光磁気記録媒体に照射
    しながら印加磁界を変化することによって情報の記録を
    行う磁界変調方式の光磁気記録用磁気ヘッド駆動回路に
    おいて、 前記光磁気記録媒体に記録用変調磁界を与える第1のコ
    イルと、第1のコイルに流れる電流を反転するためのエ
    ネルギを蓄えておく第2のコイルと、前記第1及び第2
    のコイルに電流を供給するための直流電源と、前記直流
    電源と前記第1及び第2のコイルとを接続して記録信号
    に応じてオン/オフする少なくとも2つのスイッチング
    素子と、前記レーザ光を照射開始する前の一定時間、前
    記第2のコイルに予め直流または交流の電流を流すよう
    に前記スイッチング素子を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする光磁気記録用磁気ヘッド駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記第2のコイルに直流または交流の電
    流を流す制御手段は、前記光磁気記録用磁気ヘッド駆動
    回路を動作させるタイミングの基準となる記録開始信号
    が与えられた時のみ前記スイッチング素子を記録信号に
    応じて動作するようにしたゲート素子と、前記記録開始
    信号を一定時間遅延させて前記レーザ光を照射開始する
    タイミングの基準となる信号を得るようにした遅延素子
    とを有するとを特徴とする請求項1記載の光磁気記録用
    磁気ヘッド駆動回路。
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