JPH04298801A - 磁気ヘッド駆動回路 - Google Patents

磁気ヘッド駆動回路

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Publication number
JPH04298801A
JPH04298801A JP6355191A JP6355191A JPH04298801A JP H04298801 A JPH04298801 A JP H04298801A JP 6355191 A JP6355191 A JP 6355191A JP 6355191 A JP6355191 A JP 6355191A JP H04298801 A JPH04298801 A JP H04298801A
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JP
Japan
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switching element
coil
inductor
magnetic head
circuit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6355191A
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English (en)
Inventor
Takashi Ogata
緒方 隆司
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気記録媒体に対して
磁界変調方式でオーバライトを行うことのできる磁気ヘ
ッド駆動回路に関する。
【0002】
【従来技術】光磁気記録において、消去と記録を同時に
行うオーバライト(重ね書き)方式の1つとして図7に
その原理を示すような磁界変調方式が知られている。す
なわち、光磁気ディスク51の垂直磁化膜52に半導体
レーザ53から照射された一定のレーザ光をレンズ54
を介して集光させ、ディスク基板55を経て上記垂直磁
化膜52の温度を、該磁化膜52のキュリー点以上に上
げておき、磁気ヘッド56による磁界を磁界変調回路5
7を介して記録信号に応じて変調し、上記磁化膜52に
磁界の変化に応じた磁気パターンを残すことにより情報
の記録を行うものである。
【0003】このような磁界変調方式により記録を行う
場合、垂直磁化膜52の磁化を反転させるのに必要な磁
界は膜特性に依存するが、一般に数百Oe 以上の大き
な磁界が必要である。しかも、光磁気記録の非接触記録
の利点を生かすためには、磁気ヘッド56は光磁気ディ
スク51より数百μm以上離す必要があり、そのために
は磁気ヘッド56には数10アンペアターン以上の大き
な起磁力が要求される。また、高密度記録をするために
は、ヘッド発生磁界の立ち上り時間も十分に短くする必
要がある。
【0004】このような条件を満足させるためには、従
来、図8に示すような電流駆動型の磁気ヘッド駆動回路
が用いられている。つまり、磁気ヘッドコイル61の両
端に直流電源62に対して各々直列に抵抗、スイッチが
接続されるような2組の抵抗63,64及びスイッチン
グ素子65,66を備え、この2つのスイッチング素子
65,66を記録信号に応じて交互にON,OFFする
ことにより、磁気ヘッドコイル61に記録信号に応じて
方向の異なる電流IM1,IM2を流す回路構成である
。この回路では直列抵抗63,64の抵抗値Rを磁気ヘ
ッドコイル61のインピーダンスZL より十分大きく
設定することにより、磁気ヘッドコイル61を電流ドラ
イブして、高周波記録を可能としている。
【0005】また電圧駆動型の回路としては、図9に示
すような回路が用いられる。これは図8の回路の抵抗6
3,64を0Ωとした回路と等価であり、磁気ヘッドコ
イル71にはスイッチング素子72,73を記録信号に
応じてON,OFFすることにより直流電源74の電圧
Vc が直接印加されて、方向の異なる電流IM3,I
M4が流れる。この回路では直流電源74の電圧Vc 
を大きくすることによってヘッドコイル71に流れる電
流の立ち上り時間を短くして高周波記録を可能としてい
る。
【0006】この高い電源電圧を得るために、図10に
示すような補助コイルの逆起電圧を用いた磁気ヘッド駆
動回路(特開昭63−94406)も考案されている。 この回路では、ヘッドコイル75のインダクタンスより
十分大きなインダクタンスを有する補助コイル76,7
7を備え、スイッチング素子78,79を交互にON,
OFFすることにより補助コイル76,77で発生する
逆起電圧と直流電源80の電源電圧Vc の和をヘッド
コイル75に印加して、ヘッドに流れる電流の立ち上り
時間を短くするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示す
電流駆動型の励磁回路においては、磁気ヘッドコイル6
1のインダクタンスL、直列抵抗63,64の抵抗値R
とすると、電流の立ち上り時間td は一般に次式、t
d =L/Rにより与えられる。ここでtd =50n
sec ,L=5μHとすると、直列抵抗63,64の
抵抗値はR=100Ωとなり、ヘッドコイル61に流れ
る電流IM1,IM2として1Aを流すとすると、2つ
の抵抗63,64で各々消費される電力の総和Pr は
Pr =IM 2R=100Wとなる。つまり高密度記
録をするためにヘッドコイル61の励磁電流の立ち上り
を速くすると、このような電流ドライブ型の励磁回路で
は消費電力が増大し、回路部分からの発熱の増大及び回
路の大型化等の問題が生じていた。
【0008】また、図9の電圧駆動型の回路の場合は、
電流の立ち上り時間td はヘッドコイル71のインダ
クタンスをLとし、ヘッドに流れる電流の最大値をI、
ヘッドに印加される電源電圧をVc とすると、td 
=LI/Vc となり、例えばtd =50nsec 
、L=5μH、I=1Aとすると、Vc =100Vと
なる。つまり高密度記録をしようとすると高い電源電圧
が必要で、消費電力が増大し、しかも回路部品の損失に
よる発熱も大きい。また、これを改善するために考案さ
れた図10に示すような補助コイル76,77を用いた
磁気ヘッド駆動回路では、高密度記録においても補助コ
イル76,77の逆起電圧を利用するため、低電圧の電
源で良く消費電力が小さくてすむ利点がある。
【0009】しかし、この回路ではヘッドコイル75で
発生する逆起電圧等の作用により、励磁電流が一定とな
らず、定常磁界発生時に大きく変動する。また高密度記
録になると、記録信号のパルス幅が短くなるので、補助
コイル76,77に蓄えられたエネルギを放出する時間
が短くなり、ヘッドに流せる励磁電流が小さくなるし、
蓄えられる時間間隔も短くなり、蓄積されるエネルギも
小さくなる。このため、ヘッドにより発生される磁界が
低下する問題があった。
【0010】以上のような電流、電圧駆動型の磁気ヘッ
ド駆動回路の問題を解決するため、本出願人は特願平2
−116114号において、共振型の磁気ヘッド駆動回
路を提案している。この磁気ヘッド駆動回路81を図1
1に示す。
【0011】図11においては、磁気ヘッドを構成する
記録用磁界発生コイル(ヘッドコイル)82にコンデン
サ83を直列に接続した直列共振回路と上記直列共振回
路に電流を供給するための直流電源84と、上記直列共
振回路に記録信号に応じて電流を流すために、上記電源
84と上記共振回路との間に接続された第1のスイッチ
ング素子85と、上記共振回路のコンデンサ83に並列
に接続され、磁界発生コイル82のインダクタンスLよ
り十分大きなインダクタンスを有するインダクタ86と
、上記インダクタ86と直流電源84を接続する第2の
スイッチング素子87とを備え、記録信号に応じて上記
各スイッチング素子85、87を動作させ、第2のスイ
ッチング素子87がOFF時にインダクタ86の両端に
発生する電圧を上記直列共振回路のコンデンサ83に与
え、第1のスイッチング素子85がON時に上記直列共
振回路の共振条件のもとで、上記磁界発生コイル82に
共振電流を流すようにしている。
【0012】従って、この磁気ヘッド駆動回路81によ
れば、インダクタ86により発生する電源電圧Vcより
も高い逆起電圧を共振回路のコンデンサ83に与え、共
振条件のもとで、磁界発生コイル82に共振電流を流す
ことができるため、ヘッドのインダクタンスによらず、
ヘッドの発生磁界の立ち上がり時間が短く、かつ励磁回
路での消費電力を小さくできる。
【0013】また、この磁気ヘッド駆動回路81では、
図12(a)に示すように、記録信号(DATA)にお
ける“1”と“1”との間が長くなる場合は、図12(
b),(c)に示すように信号Sig.1とSig.2
により第1、第2のスイッチング素子85、87を動作
させ、第2のスイッチング素子87のONする時間を一
定にすることにより、上記インダクタ86に蓄積される
エネルギが一定になるようにして、記録信号によらず磁
気ヘッドに流れる励磁電流の波高値を一定にするように
している。
【0014】ところが、このスイッチタイミングでは、
インダクタ86に蓄積されるエネルギが大きくなり、第
1のスイッチング素子85がONしている間だけでは、
そのエネルギが放出されない場合、記録信号の“0”が
続くと第1のスイッチング素子85がOFFした後、第
2のスイッチング素子87がONして再度インダクタ8
6が電源84に接続されるまでは、インダクタ86には
エネルギが残留することになる。従って、例えば、図1
2(d)に示したように共振コンデンサ83とヘッドコ
イル82との接続点Aには、第1のスイッチング素子8
5がOFFした後も、インダクタ86の残留エネルギに
よる逆起電圧が印加された状態となり、電源84の電圧
より高い正電圧に保たれたままとなり、ヘッドコイル8
2とコンデンサ83との共振状態が阻害される。その結
果、ヘッドコイル82に流れる励磁電流IH は図12
(e)に示すようになり、電流波形が歪んだり、波高値
が低下して、磁気ヘッドの発生磁界にも影響するため、
光磁気記録した再生信号のノイズが増加する問題があっ
た。
【0015】本発明は上述した点にかんがみてなされた
もので、インダクタに残留する余分なエネルギを放出さ
せることができ、励磁電流の波高値が記録信号によらず
一定となるようなスイッチタイミングにおいても、光磁
気記録した再生信号のノイズを低減化できる磁気ヘッド
駆動回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決する手段】本発明は上述の問題点を解決す
るために、記録用磁界発生コイルにコンデンサを直列に
接続した直列共振回路と、上記直列共振回路に電流を供
給するための直流電源と、上記直列共振回路に記録信号
に応じて電流を流すために上記直流電源と上記共振回路
との間に接続された第1のスイッチング素子と、上記磁
界発生コイルのインダクタンスより十分大きなインダク
タンスを有するインダクタと、上記インダクタと上記直
流電源を接続する第2のスイッチング素子と、両スイッ
チング素子がOFF時に上記インダクタの両端に発生す
る電圧を減少させる減少手段とを備えている。
【0017】
【作用】本発明によれば、第1のスイッチング素子及び
第2のスイッチング素子がOFFの間に上記インダクタ
の残留エネルギを減少手段により放出させて、インダク
タの両端に発生する逆起電圧を減少させることにより、
第1のスイッチング素子がOFFした後の共振コンデン
サと磁気ヘッドコイルの接続点の電位を下げることで、
共振動作を安定させ、記録信号のパターンに依らず、再
生時の信号のノイズを低減できる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を具体的に説明
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、図
1は第1実施例の磁気ヘッド駆動回路の基本回路構成を
示し、図2は図1における各スイッチング素子の駆動回
路の構成を示し、図3は第1実施例を備えた光磁気記録
装置の概略の構成を示し、図4は第1実施例のの動作説
明図を示す。
【0019】図3に示すように第1実施例を備えた光磁
気記録装置1はスピンドルモータ2によって、中心軸Z
を中心として回転駆動される光磁気ディスク3の各面に
対向して光ヘッド部4と(記録用)磁気ヘッド駆動回路
5を構成する磁気ヘッド6とがそれぞれ配設されている
【0020】上記光磁気ディスク3は、透明基板3aに
垂直磁化膜3bを被着して構成され、光ヘッド部4を構
成する半導体レーザ7のレーザ光が対物レンズ8を経て
集光されて垂直磁化膜3bに照射される。上記光ヘッド
部4は、光磁気ディスク3の面と所定間隔を保つように
レンズアクチュエータ(図示せず)で制御され、且つ図
示しないヘッド送り機構にて光磁気ディスク3の半径方
向に移動できるようにしてある。
【0021】上記光ヘッド部4と反対側となるディスク
面に対向して、磁気ヘッド6及びバイアス磁石9が隣接
して配置され、光ビームが集光照射される垂直磁化膜3
b部分に磁界を印加できるように、この磁気ヘッド6の
巻線には、磁界変調回路11により、図4(a)に示す
ような記録データ(DATA)に変調された書き込み方
向の磁界Hhが、図4(g)に示すように発生するよう
に、図4(f)で示す1方向に変化する電流IH が流
れる。
【0022】一方、バイアス磁石9からは、磁気ヘッド
6で発生する磁界の向きとは反対の消去方向の一定の磁
界Hbが垂直磁化膜3bに印加され、上記磁気ヘッド6
からの磁界Hhと垂直磁化膜3b上で畳重された磁界は
図4(h)のようになる。
【0023】ここで、バイアス磁石9は一定の磁界強度
を有し、かつ消去方向の磁界を印加するものであれば良
く、光ヘッドブ4のレンズ・アクチュエータからの漏洩
磁界とか、磁気ヘッド6とは別に設けた巻線に直流電流
を流して、その際発生する一定強度の磁界を利用しても
良い。
【0024】なお、磁気ヘッド6は光ヘッド部4と連動
して光磁気ディスク3の半径方向に移動するようにして
ある。移動するための手段としては、例えば、光ヘッド
部4と磁気ヘッド6を一体的に形成するか、光ヘッド部
4と、磁気ヘッド6それぞれを専用の移動機構により、
リニアスケ−ル等の位置検出手段を用いて移動するよう
にすれば良い。
【0025】本実施例においては、光磁気ディスク3の
垂直磁化膜3bの温度をキュリー点以上になし得る一定
強度のレーザ光を照射しながら、回転軸Zを中心に光磁
気ディスク3を移動させると共に、キュリー点付近以上
となった垂直磁化膜3bの記録トラック上に磁化パター
ンを形成することで、重ね書き可能である。本実施例で
は、図4(f)に示すような記録電流を得るために、図
1に示すような磁気ヘッド駆動回路5を構成している。
【0026】図1において、ヘッドコイル12は磁界変
調用磁気ヘッド6のコイルで、そのインダクタンスはL
0である。このヘッドコイル12には、直列にコンデン
サ13が接続されており、その容量はC0である。この
コンデンサ13及びヘッドコイル12は直列共振回路を
形成している。この共振回路は、第1のスイッチング素
子14を介して直流電源15と接続されている。上記直
列共振回路のコンデンサ13には、並列にインダクタの
第1のコイル16が接続され、さらにこのインダクタの
第1のコイル16は、第1のダイオード17、第2のス
イッチング素子18を介して直流電源15とも接続され
ている。
【0027】上記第1のコイル16のインダクタンスL
1は、ヘッドコイル12のインダクタンスL0より大き
い値に設定されている。一方、上記インダクタの第1の
コイル16と同一コア上に巻かれた第2のコイル19は
、その一端が電源15のグランドに、他端が第2のダイ
オード20、第3のスイッチング素子21を介して電源
15のグランドに接続され、第2のコイル19、第2の
ダイオード20及び第3のスイッチング素子21により
、余分となる残留エネルギを減少させる減少手段を形成
している。ここで、第1〜第3のスイッチング素子14
、18、21は、例えばMOS−FETで構成され、例
えば図2に示すスイッチング駆動回路22から出力され
る信号Sig.1,Sig.2,Sig.3が図4(a
)〜(c)に示すタイミングで印加される。
【0028】図2において、磁気ヘッド駆動回路5(磁
界変調回路11)に入力される記録データ信号DATA
が第1のモノステーブル・マルチバイブレータ(以下、
単にモノマルチと記す)23に入力され、このデータ信
号DATAの立ち上がり(B入力の場合)で、設定され
た時間T1の正極性パルス(Q出力)及び負極性パルス
(Q′出力)が出力される。この正極性パルスは第2の
モノマルチ24のA入力端に印加されると共に、バッフ
ァ(ドライバ)25を介して第2の信号Sig.2とし
て第2のスイッチング素子18のゲートに印加され、こ
の第2の信号Sig.2が“1”の時にこの第2のスイ
ッチング素子18をONする。
【0029】上記第2のモノマルチ24は、入力される
正極性パルスの立ち下がりで設定された時間T2の正極
性パルスを出力し、バッファ26を介して第1の信号S
ig.1として第1のスイッチング素子14のゲートに
印加される。また、第1及び第2のモノマルチ23、2
4の負極性パルスは、ナンド回路27に入力され、論理
積の反転信号が生成され、バッファ28を介して、第3
の信号Sig.3として第3のスイッチング素子21の
ゲートに印加される。
【0030】このような構成のスイッチング駆動回路2
2では、例えば図4(a)に示すように記録データ信号
DATAが入力されると、そのパルスの立ち上がりで時
間T1のパルスが同図(c)に示す信号Sig.2とし
て出力され、この信号Sig.2の立ち下がりで時間T
2のパルスが信号Sig.1として、同図(b)に示す
ように出力される。また、信号Sig.3は信号Sig
.1とSig.2とが“0”の時に、図4(d)に示す
ように“1”となる。
【0031】従って、第1のスイッチング素子14は記
録データDATAより時間T1遅延して、ON,OFF
し、第2のスイッチング素子18は第1のスイッチング
素子14がONする前に一定時間T1だけONする。ま
た、第3のスイッチング素子21は、第1のスイッチン
グ素子14がOFFした後、第2のスイッチング素子1
8がONするまでの間、ONすることになる。続いて、
このように構成された磁気ヘッド駆動回路5の動作につ
いて、図1、図4を参照して説明する。
【0032】まず、図4(a)に示すように記録データ
DATAが入力されると、信号Sig.1は、記録デー
タより時間T1だけ遅れた信号となり、信号Sig.2
は、信号Sig.1が“1”となる前の一定時間T1の
間、“1”となる。ここで、信号Sig.2が“1”の
時、信号Sig.1及び信号Sig.3は“0”である
から、第2のスイッチング素子18はON、第1及び第
3のスイッチング素子14、21はOFFとなっている
。第2のスイッチング素子18がONの間、インダクタ
の第1のコイル16はダイオード17を介して電源15
と導通し、電流が流れるので励磁エネルギが蓄積される
【0033】ここで、インダクタの第1のコイル16の
インダクタンスL1,励磁電流I1とすると、蓄積エネ
ルギE1はE1=1/2L1I12 で表される。励磁
電流I1の大きさは、スイッチング素子18のONする
時間T1に比例するから、この蓄積エネルギE1も時間
T1に比例する。従って、インダクタには、第1のスイ
ッチング素子14がONする前に、いつも一定のエネル
ギが蓄積されることになる。
【0034】次に信号Sig.2が“0”になると、第
2のスイッチング素子18はOFFとなり、インダクタ
の第1のコイル16の両端には蓄積エネルギE1の大き
さに応じて逆起電圧Vrが発生する。同時にこの電圧V
rは、コイル16に並列に接続された共振コンデンサ1
3に印加され、このコンデンサ13をチャージする。一
方、信号Sig.1が“1”となり、第1のスイッチン
グ素子14はONとなるから、コンデンサ13はヘッド
コイル12を介して電源15と導通している。ここで、
ヘッドコイル12のインダクタンスL0及びコンデンサ
13のキャパシタンスC0が第1のスイッチング素子1
4のON時間T2に対し、T2=2π(L0C0)1/
2 の関係となるように設定されていると、ヘッドコイ
ル12には直列共振状態のもとで図4(f)に示すよう
な一方向の電流IH が共振の孤を描くように流れる。 このようにインダクタのコイル16に蓄積されたエネル
ギは共振コンデンサ13を介して共振条件のもとでヘッ
ドコイル12を介して戻される。この時、励磁電流IH
 を増やそうとして電源電圧を高くすると、インダクタ
のコイル16に蓄積されるエネルギE1も増大し、第1
のスイッチング素子14がONする間だけでは、全て放
出されずに残る。
【0035】次に信号Sig.1、Sig.2が“0”
になると、Sig.3は“1”となるから、第3のスイ
ッチング素子21はONとなり、インダクタの第1のコ
イル16と同一のコア上に巻かれた第2のコイル19は
、ダイオード20を介して電源15のグランドに接続さ
れる導通状態となる。ここで、インダクタの第1のコイ
ル16と第2のコイル19は、磁気的に結合しているた
め、第1のコイル16に残留しているエネルギは第2の
コイル19により、電源15のグランドに放出される。
【0036】このようにして、本実施例においては、第
1のスイッチング素子14がOFFした後、インダクタ
の第1のコイル16に残留するエネルギは、常に0にリ
セットされるので、ヘッドコイル12とコンデンサ13
の接続点Aの電位は、図4(e)に示すようになり、ヘ
ッドコイル12の励磁電流が増加しても、安定した共振
状態を維持できる。
【0037】すなわち、点Aの電位は第2のスイッチン
グ素子18がOFFした時、インダクタの第1のコイル
16の逆起電圧Vrと電源電圧Vcとの和の電圧まで上
昇し、第1のスイッチング素子14がONして逆起電圧
Vrが低下すると点Aの電位も低下する。ここで、エネ
ルギE1が残ると、点Aも十分に下がらず、ヘッドコイ
ル12の逆起電圧も打ち消されて共振状態が阻害される
【0038】共振状態が乱れると、ヘッド励磁電流波形
が歪んだり、波高値が低下するため、ヘッドから発生す
る磁界も立ち上がり、立ち下がり速度が変化したり、強
度が記録に不十分となったりして、記録膜の磁化パター
ンも乱れて再生時にノイズが大きくなる問題があった。 しかし、本実施例では、第3のスイッチング素子21が
動作して、第1のスイッチング素子14がOFFした直
後にインダクタの第1のコイル16の残留エネルギを0
にするため、点Aもヘッドコイル12の逆起電圧ーVh
まで低下し、正弦波形に似た変化をするので、ヘッドコ
イル12に図4(f)に示すように共振の孤を描くよう
に電流を流すことができる。
【0039】従って、本実施例では、インダクタのコイ
ル16のコア上に巻かれた第2のコイル19の一端を、
記録信号に応じて動作する第3のスイッチング素子21
を介して直流電源15のグランドに接続して残留エネル
ギの減少手段を形成することによって、励磁電流の波高
値が記録信号によらず、一定となるようなスイッチング
タイミングにおいても、磁気ヘッドコイル12に常に安
定した共振条件のもとで励磁電流を流すことが可能とな
るため、再生時にノイズの少ないC/Nの高い信号が得
られる。
【0040】図5は本発明の第2実施例における磁気ヘ
ッド駆動回路31を示す。この実施例では、第1のスイ
ッチング素子14と第2のスイッチング素子18がOF
F時に、インダクタ32の両端に発生している電圧を減
少させる手段が、共振コンデンサ13と磁気ヘッドコイ
ル12との接続点と、電源15のグランドをダイオード
20を介して結ぶ第3のスイッチング素子21で構成さ
れていることが、第1実施例と異なる。
【0041】ただし、各スイッチング素子の動作駆動は
第1実施例と同様で、図2に示すスイッチング駆動回路
22で動作させることができる。この実施例では、第1
実施例のようにインダクタに第2のコイル19を設けな
くてもインダクタの残留エネルギを第3のスイッチング
素子21を介して電源15のグランドに放出できるので
、インダクタが安価にできる利点がある。しかし、第1
のスイッチング素子14がOFF時に共振コンデンサ1
3と磁気ヘッドコイル12の接続点Aの電位が、第3の
スイッチング素子21がONすることにより、グランド
電位まで下がるので、磁気ヘッドコイル12で発生した
逆貴電圧も減少するため、図4(e)で示す電圧Vhが
減少して、同図(f)に示すヘッド励磁電流の立ち下が
りが、立ち上がりより遅くなり、高密度記録時に第1実
施例よりもノイズが増加することがある。
【0042】本実施例においても、インダクタ32の電
源15に接続されていない方の端子を、記録信号に応じ
て動作する第3のスイッチング素子21を介して直流電
源15のグランドに接続することにより、励磁電流の波
高値が記録信号によらず、一定となるようなスイッチン
グタイミングにおいても、磁気ヘッドコイル12に常に
安定した共振条件のもとで励磁電流を流すことが可能と
なるので、再生時にノイズの少ないC/Nの高い信号が
得られる。
【0043】次に本発明の第3実施例における磁気ヘッ
ド駆動回路41を示す。この実施例は基本的には第1実
施例と同じであるが、コンデンサ13及びヘッドコイル
12との接続点と、インダクタの第1のコイル16と第
2のスイッチング素子18との接続点とを結合コンデン
サ42を介して接続した構成が異なっている。上記結合
コンデンサ42は、第1のスイッチング素子14、ヘッ
ドコイル12からなる直列共振回路と、第2のスイッチ
ング素子18、インダクタの第1のコイル16からなる
逆起電圧発生回路とを交流的に結合し、直流的には遮断
するものであり、その容量C1については直列共振回路
を構成するコンデンサ13の容量C0よりも十分大きな
値に設定すると、その効果が顕著となるためそのように
設定することが望ましい上記結合コンデンサ42を設け
ることにより、上記接続点を直接接続した場合では第1
のスイッチング素子14がOFFする期間が長くなった
場合、この第1のスイッチング素子14の静電容量(M
OSFETの場合、ドレイン・ソース間容量)を充電す
るように電流が流れてしまうことが生じるのを改善して
いる。つまり、第1のスイッチング素子14がOFFす
る期間が長くなった場合でも、結合コンデンサ42によ
って、ヘッドコイル12と第1のスイッチング素子14
は直流電源15とは遮断されているため、この第1のス
イッチング素子14の静電容量の充電による電流の漏れ
を解消できるようにしている。
【0044】また、本実施例においても第1実施例と同
様に、インダクタのコア上に別に巻かれた第2のコイル
19の一端を、記録信号に応じて動作する第3のスイッ
チング素子21を介して、直流電源15のグランドに接
続することにより、励磁電流の波高値が記録信号のパタ
ーンによらず、一定となるような信号状態でも、磁気ヘ
ッドコイル12に常に安定した共振条件のもとで、励磁
電流を流すことが可能となるため、再生時にノイズの少
ないC/Nの高い信号が得られる。
【0045】尚、上述した各実施例を組み合わせて異な
る実施例を構成することもでき、それらも本発明に属す
る。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、磁界
発生用ヘッドコイルよりもインダクタンスを大きくした
インダクタにより、高い逆起電力をヘッドコイル側に供
給できるようにしていると共に、インダクタに残留する
エネルギを減少する減少手段を設け、インダクタに残留
する余分のエネルギを放出させるようにしているので、
励磁電流の波高値が記録信号のパターンによらず、一定
となるような状態でも、共振動作を安定させることがで
き、再生時の信号のノイズを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における磁気ヘッド駆動回
路の構成を示す回路図。
【図2】第1実施例におけるスイッチング駆動回路の構
成を示す回路図。
【図3】第1実施例を備えた光磁気記録装置の概略構成
図。
【図4】第1実施例の動作説明用タイミングチャート図
【図5】本発明の第2実施例における磁気ヘッド駆動回
路の構成を示す回路図。
【図6】本発明の第3実施例における磁気ヘッド駆動回
路の構成を示す回路図。
【図7】従来の光磁気記録装置の概略構成図。
【図8】第1の従来例の磁気ヘッド駆動回路の構成を示
す回路図。
【図9】第2の従来例の磁気ヘッド駆動回路の構成を示
す回路図。
【図10】第3の従来例の磁気ヘッド駆動回路の構成を
示す回路図。
【図11】先行例の磁気ヘッド駆動回路の構成を示す回
路図。
【図12】図11の動作説明用タイミングチャート図。
【符号の説明】
1…光磁気記録装置 3…光磁気ディスク 4…光ヘッド部 5…磁気ヘッド駆動回路 6…磁気ヘッド 11…磁界変調回路 12…ヘッドコイル 13…コンデンサ 14,18…スイッチング素子 15…直流電源 16…インダクタの第1のコイル 19…インダクタの第2のコイル 21…第3のスイッチング素子 22…スイッチング駆動回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  記録用磁界発生コイルにコンデンサを
    直列に接続した直列共振回路と、上記直列共振回路に電
    流を供給するための直流電源と、上記直列共振回路に記
    録信号に応じて電流を流すために上記直流電源と上記直
    列共振回路との間に接続された第1のスイッチング素子
    と、上記磁界発生コイルのインダクタンスより十分大き
    なインダクタンスを有するインダクタと、上記インダク
    タと直流電源を接続する第2のスイッチング素子とを備
    え、記録信号に応じて上記各スイッチング素子を動作さ
    せ、第2のスイッチング素子がOFF時にインダクタの
    両端に発生する電圧を上記直列共振回路のコンデンサに
    与え、第1のスイッチング素子がON時に、上記直列共
    振回路の共振条件のもとで上記磁界発生コイルに共振電
    流を流すことを特徴とする磁気ヘッド駆動回路において
    、上記第1のスイッチング素子と上記第2のスイッチン
    グ素子がOFF時に上記インダクタの両端に発生する電
    圧を減少させる減少手段を有していることを特徴とする
    磁気ヘッド駆動回路。
  2. 【請求項2】  上記インダクタの両端に発生する電圧
    を減少させる減少手段は、該インダクタのコアに別に巻
    かれた第2のコイルの一端を、記録信号に応じて動作す
    る第3のスイッチング素子を介して、上記直流電源のグ
    ランドに接続した構成であることを特徴とする請求項1
    記載の磁気ヘッド駆動回路。
JP6355191A 1991-03-27 1991-03-27 磁気ヘッド駆動回路 Withdrawn JPH04298801A (ja)

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