JPH07129988A - 半導体レーザー駆動回路 - Google Patents

半導体レーザー駆動回路

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JPH07129988A
JPH07129988A JP5277108A JP27710893A JPH07129988A JP H07129988 A JPH07129988 A JP H07129988A JP 5277108 A JP5277108 A JP 5277108A JP 27710893 A JP27710893 A JP 27710893A JP H07129988 A JPH07129988 A JP H07129988A
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semiconductor laser
drive
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JP5277108A
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Tomiyuki Numata
富行 沼田
Takeshi Yamaguchi
毅 山口
Mitsuo Ishii
光夫 石井
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 半導体レーザー10に発振しきい値以下の定
電流ICCを供給する定電流源1と、半導体レーザー10
に駆動電流IR を供給する再生パワー電流源2と、半導
体レーザー10に駆動電流IB を供給するバイアスパワ
ー電流源3と、半導体レーザー10に駆動電流II を供
給するイニシャルパワー電流源4と、半導体レーザー1
0に駆動電流IW を供給するライトパワー電流源5と、
駆動電流IB をオン/オフするカレントスイッチ回路7
と、駆動電流II をオン/オフするカレントスイッチ回
路8と、駆動電流IW をオン/オフするカレントスイッ
チ回路9とが備えられている半導体レーザー駆動回路。 【効果】 レーザーパワーを高周波数で変調することが
できる。これにより、高密度・高品質の光変調記録が可
能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク等の光
記録媒体に対し情報の記録再生を行う情報記録再生装置
に備わる半導体レーザー駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク装置は、垂直磁化された
磁性膜に高出力のレーザー光を照射し、磁性膜の温度を
局所的に上昇させてその温度上昇部分の保磁力を減少さ
せ、同時に外部より補助磁場を印加することで磁化の向
きを反転させて情報の記録または消去を行う。再生の際
には低出力のレーザー光を磁性膜に照射し、その反射光
から磁化の状態を検出して情報を読み出す。このため、
光磁気ディスク装置には、記録・消去または再生のそれ
ぞれのモードに応じて、所定光量のレーザー光を磁性膜
に照射する半導体レーザー駆動回路が設けられている。
【0003】半導体レーザー駆動回路の一例を図5に示
す。
【0004】再生モードでは、定電流源1からの定電流
CCと、再生パワー電流源2からの駆動電流IR とが半
導体レーザー10に供給される。これにより、再生パワ
ーPR のレーザー光が得られる。定電流ICCは、図6に
示すように、半導体レーザー10の発振しきい値Ith
下に設定された電流である。
【0005】駆動電流IR は、レーザー光の強度をモニ
ターする光検出器11と、APC(Automatic Power Co
ntrol)回路12とによってフィードバック制御されて
いる。これにより、温度によって発振しきい値Ithが変
化しても、一定の再生パワーPR を得ることができる。
【0006】記録モードでは、定電流源1からの定電流
CCと、再生パワー電流源2からの駆動電流IR と、記
録パワー電流源13からの駆動電流IW とが半導体レー
ザー10に供給される。駆動電流IW は、カレントスイ
ッチ回路19によって、記録情報信号19aに応じてオ
ン/オフされる。これにより、レーザー光の強度が記録
情報信号19aに応じて記録パワーPW と再生パワーP
R とに切り替わる。つまり、光変調が行われる。レーザ
ー光の強度が記録パワーPW であるとき、光磁気ディス
クに記録マークが形成される。
【0007】なお、記録モードでは、APC回路12の
動作は止められ、再生パワー電流源2からの駆動電流I
R は記録モードに移る直前の電流値に保持される。
【0008】消去モードでは、カレントスイッチ回路9
が常にオンされる。これにより、記録パワーPW に等し
い消去パワーのレーザー光が得られる。
【0009】記録パワー電流源13からの駆動電流IW
は、制御信号13aによって、レーザー光の照射位置に
応じて制御されている。つまり、光磁気ディスクの外周
側になるほど、駆動電流IW を大きくしている。これに
より、光磁気ディスクを角速度一定で回転させても、レ
ーザー光が照射されている光磁気ディスク上の半径位置
に依らず、磁性膜に与える照射エネルギーを一定にする
ことができる。
【0010】光変調によるオーバーライト(重ね書き)
を行う場合、消去モードは不要になる。この場合、記録
モードでは、図7に示すように、レーザー光の強度は記
録パワーPW とイニシャルパワーPI とに変調される。
イニシャルパワーPI は再生パワーPR よりも大きく記
録パワーPW よりも小さい値に設定されている。
【0011】同図(a)では、光磁気ディスクに記録さ
れる情報マーク(磁化の向き)が“1”・“0”で示さ
れている。レーザー光が記録パワーPW のとき、同図
(b)に示すように、記録マーク“1”が記録され、イ
ニシャルパワーPI のとき記録マーク“0”が記録され
る。
【0012】より高密度・高品質の光変調オーバーライ
トを行うためには、電子情報通信学会技報MR92 6
2(1992)P.13〜18や、1992年電子情報
通信学会秋季大会予稿集C−342に記載されているよ
うに、レーザー光がマルチパルス構成にされる。
【0013】すなわち、記録マーク“1”(あるいは、
記録マーク“0”)を記録するときのレーザー光の強度
を、一定の記録パワーPW (あるいは、イニシャルパワ
ーPI )にするのではなく、記録パワーPW (あるい
は、イニシャルパワーPI )と補助パワーPB とに変調
する。
【0014】これにより、記録マークを形成する部分の
磁性膜の温度分布が均一になるので、記録マークが涙形
状にならず、正確な記録マーク形状が得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
半導体レーザー駆動回路では、高密度記録を行うため
に、半導体レーザー10の駆動電流を数MHzの高周波
数で変調することは困難であるという問題点を有してい
る。
【0016】特に、パルスの立ち上がり/立ち下がり時
間が10 nsec 以下になるマルチパルス構成の光変調オ
ーバーライトを実施することは非常に困難であるという
問題点を有している。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る半
導体レーザー駆動回路は、上記の課題を解決するため
に、半導体レーザーに発振しきい値以下の定電流を供給
する定電流源と、半導体レーザーに第1駆動電流を供給
する再生パワー電流源と、半導体レーザーに第2駆動電
流を供給するバイアスパワー電流源と、半導体レーザー
に第3駆動電流を供給するイニシャルパワー電流源と、
半導体レーザーに第4駆動電流を供給するライトパワー
電流源と、第2駆動電流をオン/オフする第2カレント
スイッチ回路と、第3駆動電流をオン/オフする第3カ
レントスイッチ回路と、第4駆動電流をオン/オフする
第4カレントスイッチ回路とが備えられていることを特
徴としている。
【0018】請求項2の発明に係る半導体レーザー駆動
回路は、上記の課題を解決するために、請求項1の半導
体レーザー駆動回路であって、第1駆動電流をオン/オ
フする第1カレントスイッチ回路が設けられていること
を特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1の構成によれば、第2〜第4カレント
スイッチ回路をすべてオフにすることにより、定電流と
第1駆動電流とが半導体レーザーに供給される。第2カ
レントスイッチ回路をオンにし、第3、第4カレントス
イッチ回路をオフにすることにより、定電流と第1駆動
電流と第2駆動電流とが半導体レーザーに供給される。
第2、第3カレントスイッチ回路をオンにし、第4カレ
ントスイッチ回路をオフにすることにより、定電流と第
1駆動電流と第2駆動電流と第3駆動電流とが半導体レ
ーザーに供給される。第2、第4カレントスイッチ回路
をオンにし、第3カレントスイッチ回路をオフにするこ
とにより、定電流と第1駆動電流と第2駆動電流と第4
駆動電流とが半導体レーザーに供給される。したがっ
て、第2〜第4カレントスイッチ回路をオン/オフする
ことにより、レーザーパワーの異なる4種のレーザー光
が得られる。これにより、マルチパルス構成の光変調オ
ーバーライトを実施できる。しかも、バイアスパワー電
流源、イニシャルパワー電流源および記録パワー電流源
を、それぞれ、第2〜第4カレントスイッチ回路をオン
/オフすることにより、レーザーパワーを切り替える構
成であるので、レーザーパワーを高速に切り替えること
ができる。これにより、高密度・高品質の光変調記録が
可能になる。
【0020】請求項2の構成によれば、請求項1の作用
に加え、第1〜第4カレントスイッチ回路をすべてオフ
にすることにより、ゼロパワーのレーザー光が得られ
る。これにより、さらに高密度・高品質の光変調記録が
可能になる。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0022】本実施例の半導体レーザー駆動回路は、図
1に示すように、半導体レーザー10に定電流ICCを供
給する定電流源1と、半導体レーザー10に駆動電流I
R (第1駆動電流)を供給する再生パワー電流源2と、
半導体レーザー10に駆動電流IB (第2駆動電流)を
供給するバイアスパワー電流源3と、半導体レーザー1
0に駆動電流II (第3駆動電流)を供給するイニシャ
ルパワー電流源4と、半導体レーザー10に駆動電流I
W (第4駆動電流)を供給するライトパワー電流源5と
を備えている。
【0023】定電流ICCは、半導体レーザー10の発振
しきい値以下の電流に設定されている。駆動電流I
R は、半導体レーザー10に(ICC+IR )を供給した
ときに再生パワーPR のレーザー光が得られる電流であ
る。駆動電流IB は、半導体レーザー10に(ICC+I
R +IB )を供給したときにバイアスパワーPB のレー
ザー光が得られる電流である。駆動電流II は、半導体
レーザー10に(ICC+IR +IB +II )を供給した
ときにイニシャルパワーPI のレーザー光が得られる電
流である。駆動電流IW は、半導体レーザー10に(I
CC+IR +IB +IW )を供給したときに記録パワーP
W のレーザー光が得られる電流である。ここで、各パワ
ーは、PR <PB <PI <PW に設定されている。
【0024】上記のバイアスパワーPB とは、マルチパ
ルス構成のレーザー光により記録マーク内の温度分布を
均一にするために必要なローレベルのパワーである。こ
のローレベルのバイアスパワーPB と、ハイレベルの記
録パワーPW あるいはイニシャルパワーPI とによっ
て、記録マーク内の温度分布が最適になるように制御で
きる。なお、バイアスパワーPB は、補助パワーとも呼
ばれる。
【0025】上記のイニシャルパワーPI とは、単一ビ
ーム、単一磁場により光変調オーバーライトを行うため
に必要なパワーである。イニシャルパワーPI のレーザ
ー光を照射したときと、記録パワーPW のレーザー光を
照射したときとでは、磁化の向きは逆になる。なお、イ
ニシャルパワーPI は、消去パワーとも呼ばれる。
【0026】駆動電流IB 、II 、IW は、それぞれ制
御信号e〜gによりレーザー光の照射位置に応じて制御
される。これにより、光磁気ディスクを角速度一定で回
転させても、レーザー光を照射する半径位置に依らず、
磁性膜に与える照射エネルギーを最適値にすることがで
きるようになっている。
【0027】さらに、半導体レーザー駆動回路は、制御
信号a〜dに応じて駆動電流IR 、IB 、II 、IW
それぞれオン/オフするカレントスイッチ回路6〜9
(第1〜第4カレントスイッチ回路)と、半導体レーザ
ー10からのレーザー光の強度をモニターする光検出器
11と、光検出器11からの信号に応じて駆動電流IR
を制御するAPC回路12とを備えている。
【0028】上記の構成において、再生モードでは、カ
レントスイッチ回路6はオンにされ、カレントスイッチ
回路7〜9はオフにされる。このため、定電流ICCと、
駆動電流IR とが半導体レーザー10に供給される。こ
れにより、再生パワーPR のレーザー光が得られる。
【0029】記録モードでは、カレントスイッチ回路6
〜9が、信号生成回路(図示されていない)からの制御
信号a〜dによりそれぞれ制御される。
【0030】例えば、図2(a)に示す記録情報信号を
オーバーライトする場合、カレントスイッチ回路6〜9
は、それぞれ、同図(b)〜(e)に示す制御信号a〜
dによりそれぞれ制御される。これにより、強度が同図
(f)に示すように変化するマルチパルス構成のレーザ
ー光が得られる。
【0031】すなわち、記録情報信号が“1”である場
合、すなわち、記録マーク“1”を記録する場合、カレ
ントスイッチ回路6・7がオンにされ、カレントスイッ
チ回路8がオフにされ、カレントスイッチ9がオン/オ
フされる。これによって、記録パワーPW (∝ICC+I
R +IB +IW )とバイアスパワーPB (∝ICC+IR
+IB )とに変調されたレーザー光が得られる。
【0032】以上のように、本実施例では、駆動電流I
W をカレントスイッチ回路9によりオン/オフする構成
であるので、容易にマルチパルス構成のレーザー光を得
ることができる。しかも、カレントスイッチ回路9を安
価なシリコントランジスターで構成しても、パルスの立
ち上がり/立ち下がり時間を数 nsec にすることができ
る。
【0033】記録情報信号が“1”から“0”に変化す
る時からしばらくの期間、カレントスイッチ回路6〜9
はすべてオフにされる。このため、半導体レーザー10
には定電流ICCだけが供給される。定電流ICCは半導体
レーザー10の発振しきい値以下の電流値に設定されて
いるので、本実施例の構成によれば、レーザー光の強度
を容易にゼロにすることができる。
【0034】記録情報信号が“0”である場合、すなわ
ち、記録マーク“0”を記録する場合、カレントスイッ
チ回路6・7がオンにされ、カレントスイッチ回路8が
オン/オフされ、カレントスイッチ回路9がオフにされ
る。これによって、イニシャルパワーPI (∝ICC+I
R +IB +II )とバイアスパワーPB (∝ICC+IR
+IB )とに変調されたレーザー光が得られる。
【0035】以上のように、本実施例の半導体レーザー
駆動回路によれば、光変調オーバーライトに必要な記録
パワーPW 、イニシャルパワーPI 、バイアスパワーP
B 、およびゼロパワーのレーザー光を容易に得ることが
でき、しかも、それらを高速に切り替えることができ
る。これにより、高密度で高品質の情報記録を実施でき
る。
【0036】上記の半導体レーザー駆動回路の具体的回
路例を図3に示す。
【0037】定電流源1は、主として、オペアンプ10
1と、トランジスター102と、定電流ICCの電流値を
設定するためのボリュームVRと、抵抗R1 とで構成さ
れ得る。
【0038】オペアンプ101は非反転入力の電位e1
と反転入力の電位が等しくなるように動作するので、抵
抗R1 の両端の電圧は(VDD−e1 )になる。ここで、
DDは電源電圧である。したがって、定電流ICCは、ほ
ぼ(VDD−e1 )/R1 となる。このため、ボリューム
VRで電位e1 を調整すれば、定電流ICCの電流値を設
定できる。
【0039】再生パワー電流源2の構成は、オペアンプ
201の非反転入力にAPC回路12からの信号が入力
され、APC回路12からの信号に応じた駆動電流IR
を半導体レーザー10に供給する点を除いて、定電流源
1の構成と同じである。
【0040】バイアスパワー電流源3、イニシャルパワ
ー電流源4、ライトパワー電流源5の構成は、それぞ
れ、オペアンプの非反転入力に制御信号e〜gが入力さ
れ、制御信号e〜gに応じた駆動電流IB 、II 、IW
を半導体レーザー10に供給する点を除いて、定電流源
1の構成と同じである。
【0041】光検出器11には、フォトダイオードを使
用することができる。
【0042】APC回路12は、主として、オペアンプ
からなる電流電圧変換回路121と、オペアンプからな
る電圧比較回路123と、可変電圧源124と、ホール
ド回路122とで構成され得る。
【0043】半導体レーザー10のレーザー光量はフォ
トダイオードで検出され、光量に比例した電流iP に変
換される。電流iP は電流電圧変換回路121で電圧e
2 に変換される。電圧比較回路123では、電圧e
2 と、可変電圧源124からのリファレンス電圧Vref
とが比較され、その電圧差に応じた電圧e3 が出力され
る。ここで、リファレンス電圧Vref は、再生パワーP
R に対応して設定された電圧値である。
【0044】電圧e3 は、ホールド回路122を経て、
APC回路12から出力され、再生パワー電流源2に入
力される。再生パワー電流源2は、電圧e3 に応じて、
駆動電流IR を半導体レーザー10に供給する。これに
より、再生パワーPR はリファレンス電圧Vref により
定まる値になるようにフィードバック制御される。記録
モードでは、ホールド回路122は再生モードでの電圧
3 を保持するようになっている。
【0045】カレントスイッチ回路7は、トランジスタ
ーTr1・Tr2、抵抗R2 〜R5 、差動型ドライバー71
とで構成され得る。
【0046】バイアスパワー電流源3からの駆動電流I
B は、トランジスターTr1・Tr2のエミッターに入力さ
れる。トランジスターTr1のベースは、抵抗R5 で電源
電圧VDDにプルアップされており、抵抗R2 を介して差
動型ドライバー71の非反転出力に接続されている。ト
ランジスターTr1のコレクターはGND(グラウンド)
に接続されている。トランジスターTr2のベースは抵抗
4 で電源電圧VDDにプルアップされており、抵抗R3
を介して差動型ドライバー71の反転出力に接続されて
いる。トランジスターTr2のコレクターは半導体レーザ
ー10に接続されている。
【0047】制御信号bがローレベルのとき、差動型ド
ライバー71の非反転出力信号はローレベルになり、反
転出力信号はハイレベルになる。このため、トランジス
ターTr1のベース電圧はトランジスターTr2のベース電
圧に比べて低くなる。その結果、トランジスターTr1
オンになり、トランジスターTr2はオフになる。つま
り、駆動電流IB は半導体レーザー10に供給されな
い。
【0048】制御信号bがハイレベルのとき、差動型ド
ライバー71の非反転出力信号はハイレベルになり、反
転出力信号はローレベルになる。このため、トランジス
ターTr2のベース電圧はトランジスターTr1のベース電
圧に比べて低くなる。その結果、トランジスターTr2
オンになり、トランジスターTr1はオフになる。つま
り、駆動電流IB が半導体レーザー10に供給される。
【0049】カレントスイッチ回路6、8、9の構成
は、それぞれ、制御信号a、c、dが差動型ドライバー
71に入力され、制御信号a、c、dに応じて駆動電流
R 、II 、IW がオン/オフされる点を除いて、カレ
ントスイッチ回路7の構成と同じである。
【0050】以上の実施例では、レーザー光が照射され
る光磁気ディスク上の半径位置に依らず、磁性膜に与え
る照射エネルギーを最適値にするため、駆動電流IB
I、IW を、それぞれ制御信号e〜gにより制御した
が、磁性膜に与える照射エネルギーを最適値にするた
め、駆動電流IB だけを制御信号eにより制御すること
もできる。
【0051】つまり、記録モードでは、レーザー光の強
度は、記録パワーPW 、イニシャルパワーPI 、バイア
スパワーPB とに変調される。PW ∝(ICC+IR +I
B +IW )、PI ∝(ICC+IR +IB +II )、PB
∝(ICC+IR +IB )であるから、駆動電流IB だけ
を制御しても、記録パワーPW 、イニシャルパワー
I 、バイアスパワーPB を制御することができる。
【0052】これによれば、駆動電流II およびIW
制御を省略できるので、半導体レーザー駆動回路の構成
が簡素化する。
【0053】さらに、以上の実施例では、記録情報信号
が“1”から“0”に変化する時からしばらくの期間、
レーザー光の強度をゼロにしたが、図4に示すように、
この期間、レーザー光の強度を再生パワーPR にしても
良い。
【0054】この場合、駆動電流IR は常に供給される
ので、カレントスイッチ回路6を省略できる。したがっ
て、半導体レーザー駆動回路の構成がより簡素化する。
【0055】なお、以上の実施例では、再生パワーPR
を一定にするために、APC回路12を用いたが、ペル
チェ素子等の電流−熱変換素子を用いても良い。電流−
熱変換素子によれば、半導体レーザー10の温度が一定
になるように制御できるので、再生パワーPR を所定値
に保つことができる。
【0056】さらに、本実施例の半導体レーザー駆動回
路は、光磁気ディスク、光磁気テープ、光磁気カードを
用いる光磁気記録再生装置に採用され得るだけではな
く、穴明け型の光記録媒体や相変化形の光記録媒体等を
用いる光記録再生装置にも採用され得る。
【0057】請求項1の発明に対応する半導体レーザー
駆動回路は、半導体レーザー10に発振しきい値以下の
定電流ICCを供給する定電流源1と、半導体レーザー1
0に駆動電流IR を供給する再生パワー電流源2と、半
導体レーザー10に駆動電流IB を供給するバイアスパ
ワー電流源3と、半導体レーザー10に駆動電流II
供給するイニシャルパワー電流源4と、半導体レーザー
10に駆動電流IW を供給するライトパワー電流源5
と、駆動電流IB をオン/オフするカレントスイッチ回
路7と、駆動電流II をオン/オフするカレントスイッ
チ回路8と、駆動電流IW をオン/オフするカレントス
イッチ回路9とが備えられている構成である。
【0058】これによれば、カレントスイッチ回路7〜
9をすべてオフにすることにより、定電流ICCと駆動電
流IR とが半導体レーザー10に供給される。したがっ
て、再生パワーPR のレーザー光が得られる。カレント
スイッチ回路7をオンにし、カレントスイッチ回路8、
9をオフにすることにより、定電流ICCと駆動電流
R 、IB とが半導体レーザー10に供給される。これ
により、バイアスパワーPB のレーザー光が得られる。
カレントスイッチ回路7、8をオンにし、カレントスイ
ッチ回路9をオフにすることにより、定電流ICCと駆動
電流IR 、IB 、II とが半導体レーザー10に供給さ
れる。これにより、イニシャルパワーPI のレーザー光
が得られる。カレントスイッチ回路7、9をオンにし、
カレントスイッチ回路8をオフにすることにより、定電
流ICCと駆動電流IR 、IB 、IW とが半導体レーザー
10に供給される。これにより、記録パワーPW のレー
ザー光が得られる。以上のように、カレントスイッチ回
路7〜9をオン/オフすることにより、再生パワー
R 、バイアスパワーPB 、イニシャルパワーPI 、記
録パワーPW のレーザー光が得られる。これにより、マ
ルチパルス構成の光変調オーバーライトを実施できる。
しかも、カレントスイッチ回路7〜9をオン/オフする
ことにより、駆動電流IB 、II 、IW を、それぞれ、
切り替える構成であるので、再生パワーPR 、バイアス
パワーPB 、イニシャルパワーPI 、記録パワーPW
高速に切り替えることができる。これにより、高密度・
高品質の光変調記録が可能になる。
【0059】請求項2の発明に対応する半導体レーザー
駆動回路は、請求項1の半導体レーザー駆動回路であっ
て、駆動電流IR をオン/オフするカレントスイッチ回
路6が設けられている構成である。
【0060】これによれば、請求項1の作用効果に加
え、カレントスイッチ回路6〜9をすべてオフにするこ
とにより、ゼロパワーのレーザー光が得られる。これに
より、さらに高密度・高品質の光変調記録が可能にな
る。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明に係る半導体レーザー駆
動回路は、以上のように、半導体レーザーに発振しきい
値以下の定電流を供給する定電流源と、半導体レーザー
に第1駆動電流を供給する再生パワー電流源と、半導体
レーザーに第2駆動電流を供給するバイアスパワー電流
源と、半導体レーザーに第3駆動電流を供給するイニシ
ャルパワー電流源と、半導体レーザーに第4駆動電流を
供給するライトパワー電流源と、第2駆動電流をオン/
オフする第2カレントスイッチ回路と、第3駆動電流を
オン/オフする第3カレントスイッチ回路と、第4駆動
電流をオン/オフする第4カレントスイッチ回路とが備
えられているので、第2〜第4カレントスイッチ回路を
すべてオフにすることにより、定電流と第1駆動電流と
が半導体レーザーに供給される。第2カレントスイッチ
回路をオンにし、第3、第4カレントスイッチ回路をオ
フにすることにより、定電流と第1駆動電流と第2駆動
電流とが半導体レーザーに供給される。第2、第3カレ
ントスイッチ回路をオンにし、第4カレントスイッチ回
路をオフにすることにより、定電流と第1駆動電流と第
2駆動電流と第3駆動電流とが半導体レーザーに供給さ
れる。第2、第4カレントスイッチ回路をオンにし、第
3カレントスイッチ回路をオフにすることにより、定電
流と第1駆動電流と第2駆動電流と第4駆動電流とが半
導体レーザーに供給される。したがって、第2〜第4カ
レントスイッチ回路をオン/オフすることにより、レー
ザーパワーの異なる4種のレーザー光が得られる。これ
により、マルチパルス構成の光変調オーバーライトを実
施できる。しかも、第2〜第4カレントスイッチ回路を
オン/オフすることにより、第2〜第4駆動電流を、そ
れぞれ、切り替える構成であるので、レーザーパワーを
高速に切り替えることができる。これにより、高密度・
高品質の光変調記録が可能になるという効果を奏する。
【0062】請求項2の発明に係る半導体レーザー駆動
回路は、以上のように、請求項1の半導体レーザー駆動
回路であって、第1駆動電流をオン/オフする第1カレ
ントスイッチ回路が設けられているので、請求項1の効
果に加え、第1〜第4カレントスイッチ回路をすべてオ
フにすることにより、ゼロパワーのレーザー光が得られ
る。これにより、さらに高密度・高品質の光変調記録が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザー駆動回路の概略の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の半導体レーザー駆動回路により光変調オ
ーバーライトを行うときの波形図である。
【図3】図1の半導体レーザー駆動回路の具体例を示す
回路図である。
【図4】図1の半導体レーザー駆動回路により他の光変
調オーバーライトを行うときの波形図である。
【図5】従来例の半導体レーザー駆動回路の概略の構成
を示すブロック図である。
【図6】図5の半導体レーザー駆動回路の動作説明図で
ある。
【図7】図5の半導体レーザー駆動回路により光変調オ
ーバーライトを行うときの波形図である。
【符号の説明】
1 定電流源 2 再生パワー電流源 3 バイアスパワー電流源 4 イニシャルパワー電流源 5 ライトパワー電流源 6 カレントスイッチ回路(第1カレントスイッチ回
路) 7 カレントスイッチ回路(第2カレントスイッチ回
路) 8 カレントスイッチ回路(第3カレントスイッチ回
路) 9 カレントスイッチ回路(第4カレントスイッチ回
路) 10 半導体レーザー ICC 定電流 IR 駆動電流(第1駆動電流) IB 駆動電流(第2駆動電流) II 駆動電流(第3駆動電流) IW 駆動電流(第4駆動電流)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザーに発振しきい値以下の定電
    流を供給する定電流源と、半導体レーザーに第1駆動電
    流を供給する再生パワー電流源と、半導体レーザーに第
    2駆動電流を供給するバイアスパワー電流源と、半導体
    レーザーに第3駆動電流を供給するイニシャルパワー電
    流源と、半導体レーザーに第4駆動電流を供給するライ
    トパワー電流源と、第2駆動電流をオン/オフする第2
    カレントスイッチ回路と、第3駆動電流をオン/オフす
    る第3カレントスイッチ回路と、第4駆動電流をオン/
    オフする第4カレントスイッチ回路とが備えられている
    ことを特徴とする半導体レーザー駆動回路。
  2. 【請求項2】第1駆動電流をオン/オフする第1カレン
    トスイッチ回路が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の半導体レーザー駆動回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011258308A (ja) * 2005-03-31 2011-12-22 Panasonic Corp 光ディスク記録装置、光ディスクへのデータ記録方法、半導体集積回路、及び光ディスク

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