JPH05101459A - 光磁気記録装置 - Google Patents

光磁気記録装置

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JPH05101459A
JPH05101459A JP26407591A JP26407591A JPH05101459A JP H05101459 A JPH05101459 A JP H05101459A JP 26407591 A JP26407591 A JP 26407591A JP 26407591 A JP26407591 A JP 26407591A JP H05101459 A JPH05101459 A JP H05101459A
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JP
Japan
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coil
magnetic head
circuit
recording
magneto
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JP26407591A
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Takashi Ogata
隆司 緒方
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピットエッジ記録による高密度記録を可能に
する光磁気記録装置を提供することを目的とする。 【構成】 光磁気ディスク3に光ビームを照射するため
の光ヘッド4と、該光磁気ディスク3の前記光ビーム照
射位置に、少なくとも2つのコイル5a1,5a2を有
する磁気ヘッド5と、記録データに応じてパルス間隔の
変化する励磁電流を流す磁気ヘッド駆動回路6とを有
し、磁気ヘッド5で各々のコイル5a1,5a2に流れ
る電流より発生する磁界を重畳する手段を設けて、記録
信号に対応してパルス幅の変化する記録磁界を光磁気デ
ィスク3の記録膜3b上に印加する構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気記録媒体に対して
磁界変調方式でオーバライトを行うことのできる光磁気
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録において、消去と記録を同時
に行うオーバライト(重ね書き)方式の1つとして図1
0にその原理を示すような磁界変調方式が知られてい
る。すなわち、光磁気ディスク83の垂直磁化膜83b
に、光ヘッド84を形成する半導体レーザ84aから照
射された一定のレーザ光をレンズ84bを介して集光さ
せ、ディスク基板83aを経て上記垂直磁化膜83bの
温度を、該磁化膜83bのキュリー温度以上に上げてお
き、磁気ヘッド85による磁界を磁界変調回路86を介
して記録信号に応じて変調し、上記磁化膜83bに磁界
の変化に応じた磁気パターンを残すことにより情報の記
録を行うものである。
【0003】このような磁界変調方式により記録を行う
場合、垂直磁化膜83bの磁化を反転するのに必要な磁
界は膜特性に依存するが、一般に数百Oe以上の大きな
磁界が必要である。しかも、光磁気記録の非接触記録の
利点を生かすためには、磁気ヘッド85は光磁気ディス
ク83より数百μm以上離す必要があり、そのためには
磁気ヘッド85を形成するヘッドコア85aに巻回され
たヘッドコイル85bには大きな電流IH を必要とし、
磁気ヘッド85には数10アンペアターン以上の大きな
起磁力が要求される。また、高密度記録をするために
は、ヘッド発生磁界の立ち上がり時間も十分に短くする
必要がある。なお、図10において87はバイアス磁界
印加用の磁石である。
【0004】このような条件を満足させるためには、従
来、図11に示すような電流駆動型の磁気ヘッド駆動回
路が用いられている。つまり、磁気ヘッドコイル61の
両端に直流電源62に対して各々直列に抵抗、スイッチ
が接続されるような2組の抵抗63,64及びスイッチ
ング素子65,66を備え、この2つのスイッチング素
子65,66を記録信号に応じて交互にON,OFFす
ることにより、磁気ヘッドコイル61に記録信号に応じ
て方向の異なる電流IM1,IM2を流す回路構成であ
る。
【0005】この回路では直列抵抗63,64の抵抗値
Rを磁気ヘッドコイル61のインピーダンスZLより十
分大きく設定することにより、磁気ヘッドコイル61を
電流ドライブして、高周波記録を可能としている。ま
た、電圧駆動回路の回路としては、図12に示すような
回路が用いられる。これは、図11の回路の抵抗63,
64を0Ωとした回路と等価であり、磁気ヘッドコイル
71にはスイッチング素子72,73を記録信号に応じ
てON,OFFすることにより直流電源74の電圧VC
が直接印加されて、方向の異なる電流IM3,IM4が
流れる。この回路では直流電源74の電圧VCを大きく
することによってヘッドコイル71に流れる電流の立ち
上がり時間を短くして高周波記録を可能としている。
【0006】この高い電源電圧を得るために、図13に
示すような補助コイルの逆起電圧を用いた磁気ヘッド駆
動回路(特開昭63−94406)も考案されている。
この回路では、ヘッドコイル75のインダクタンスより
十分大きなインダクタンスを有する補助コイル76,7
7で発生する逆起電圧と直流電源80の電源電圧VCの
和をヘッドコイル75に印加して、ヘッドに流れる電流
の立ち上がり時間を短くするものである。
【0007】ところで図11に示す電流駆動型の励磁回
路においては、磁気ヘッドコイル61のインダクタンス
L、直列抵抗63,64の抵抗値Rとすると、電流の立
ち上がり時間tdは一般に次式、td=L/Rにより与
えられる。ここでtd=50nsec,L=5μHとする
と、直列抵抗63,64の抵抗値R=100Ωとなり、
ヘッドコイル61に流れる電流IM1,IM2として1
Aを流すとすると、2つの抵抗63,64で各々消費さ
れる電力の総和PrはPr=IM2 R=100Wとな
る。つまり、高密度記録をするためにヘッドコイル61
の励磁電流の立ち上がりを速くすると、このような電流
駆動型の励磁回路では消費電力が増大し、回路部分から
の発熱の増大及び回路の大型化等の問題が生じていた。
【0008】また、電圧駆動型の回路の場合は、電流の
立ち上がり時間tdはヘッドコイル71のインダクタン
スLとし、ヘッドに流れる電流の最大値I、ヘッドに印
加される電源電圧をVCとすると、td=LI/VCと
なり、例えばtd=50nsec,L=5μH,I=1Aと
すると、VC=100Vとなる。つまり、高密度記録を
しようとすると、高い電圧が必要で、消費電力が増大
し、しかも、回路部品による発熱も大きい。また、これ
を改善するために考案された図13に示すような補助コ
イル76,77を用いた磁気ヘッド駆動回路では、高密
度記録においても補助コイル76,77の逆起電圧を利
用するため、低電圧の電源で良く消費電力が小さくてす
む利点がある。
【0009】しかし、この回路ではヘッドコイル75で
発生する逆起電圧等の作用により、励磁電流が一定とな
らず、定常磁界発生時に大きく変動する。また、高密度
記録になると、記録信号のパルス幅が短くなるので、補
助コイル76,77に蓄えられるエネルギを放出する時
間が短くなり、ヘッドに流せる励磁電流が小さくなる
し、蓄えられる時間間隔も短くなり、蓄積されるエネル
ギも小さくなる。このため、ヘッドに発生される磁界が
低下する問題があった。
【0010】以上の様な電流、電圧駆動型の磁気ヘッド
駆動回路の問題を解決するため、本出願人は特願平3−
063551において、共振型の磁気ヘッド駆動回路を
提案している。
【0011】この磁気ヘッド駆動回路81を図14に示
す。図14においては、磁気ヘッドを構成する記録用磁
界発生コイル(ヘッドコイル)82にコンデンサ83を
直列に接続した直列共振回路と上記直列共振回路に電流
を供給するための直流電源85と、上記直列共振回路の
コンデンサ83に並列に接続され、ヘッドコイル82よ
りも、インダクタンスを大きくして、高い逆起電圧をヘ
ッドコイル82に供給できるようにしたインダクタの第
1のコイル86と、記録信号に応じてスイッチングさ
れ、ヘッドコイル82と直列に接続される第1のスイッ
チング素子84と、第1のコイル86とダイオード87
を介して直列に接続される第2のスイッチング素子88
と、第1及び第2のスイッチング素子84,88がOF
F時に上記第1のコイル86に残留するエネルギを放出
する第2のコイル89、ダイオード90及び第3のスイ
ッチング素子91からなる減少手段とを設けている。
【0012】従って、この磁気ヘッド駆動回路81によ
れば、上記第1のスイッチング素子84がOFF時に上
記インダクタの第1のコイル86より発生する電源電圧
Vよりも高い逆起電圧を共振回路のコンデンサ83に与
え、共振条件のもとで、ヘッドコイル82に共振電流を
流すことができるため、磁気ヘッドのインダクタンスに
よらず、ヘッドの磁界発生の立ち上がり時間を短く、か
つ励磁回路での消費電力を小さくできる。
【0013】また、この磁気ヘッド駆動回路81では、
インダクタの第2のコイル89の一端を記録信号に応じ
て動作する第3のスイッチング素子91を介して直流電
源85のグランドに接続して、インダクタの残留エネル
ギの減少手段を形成している。つまり、第1のスイッチ
ング素子84がOFFした後、第2のスイッチング素子
88がONするまでの間、インダクタの第1のコイル8
6に残留するエネルギを、常にリセットするように第3
のスイッチング素子91を動作させれば、記録信号のパ
ターンによらず、磁気ヘッドコイル82に常に安定した
共振条件のもとで、励磁電流を流すことが可能となるた
め、再生時にノイズの少ないC/Nの高い信号が得られ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記磁気ヘッ
ド駆動回路81においては、磁気ヘッドの励磁電流IH
のパルス幅は、ヘッドコイル82のインダクタンスL0
と共振コンデンサ83のキャパシタンスC0で決まる共
振条件により決まるため、パルス幅の一定でない信号を
記録することは不可能であり、ディスクの記録膜に形成
されるピット(磁化パターン)間隔を変えてピットの位
置で情報を得るピットポジション記録の変調方式には使
用できるが、ピットの長さを変えて、ピット端の位置で
情報を得るピットエッジ記録には使用できない問題があ
った。
【0015】即ち、この磁気ヘッド駆動回路81では、
同一クロックならばピットポジション記録よりも、多く
の情報を記録できるとされているピットエッジ記録を実
現できないため、変調方式を変えて高密度記録ができな
い問題があった。
【0016】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、例えば特願平3−063551のような記録データ
に応じてパルス間隔の変化する励磁電流を流すことがで
きる磁気ヘッド駆動回路を用いても、ピットの長さを変
えて、ピット端の位置で情報を得るピットエッジ記録に
よる高密度記録を可能にする光磁気記録装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するために、光磁気記録媒体に光ビームを照射する
ための光ヘッドと、該光磁気記録媒体の前記光ビーム照
射位置に、少なくとも2つのコイルを有する磁気ヘッド
と、記録データに応じてパルス間隔の変化する励磁電流
を流す磁気ヘッド駆動回路とを有し、磁気ヘッドで各々
のコイルに流れる電流より発生する磁界を重畳する手段
を設けている。
【0018】
【作用】本発明によれば、光磁気記録媒体の記録膜に形
成されるピット間隔を変えて記録するための磁気ヘッド
駆動回路を用いても、上記手段により磁気ヘッドで各コ
イルより発生する磁界を重畳することにより、記録信号
に対応してパルス幅の変化する記録磁界を光磁気記録媒
体の記録膜上に印加して、ピット長の変化する記録が可
能となるため、ピットエッジ記録による高密度化が容易
になる。従って、例えば特願平3−063551に記載
されているような共振条件のもとでヘッドコイルに共振
電流を流してヘッドの磁界発生の立ち上がり時間を短
く、かつ励磁回路での損失を小さくできる磁気ヘッド駆
動回路を用いることで、低消費電力で高密度の磁界変調
記録が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図5は本発明の第1実施例に
係り、図1は第1実施例の光磁気記録装置の基本構成を
示し、図2は図1における磁気ヘッド駆動回路のデータ
変調回路を示し、図3は図1における磁気ヘッド駆動回
路を形成するコイル駆動回路を示し、図4は図3におけ
るコイル駆動回路の動作説明図を示し、図5は図1にお
けるヘッド駆動回路の動作説明図を示す。
【0020】図1に示すように第1実施例を備えた光磁
気記録装置1は、スピンドルモータ2によって、中心軸
Zを中心として回転駆動される光磁気ディスク3の各面
に対向して光ヘッド部4と、磁気ヘッド5と、磁気ヘッ
ド5の2つのコイル5a1,5a2を駆動するためのヘ
ッド駆動回路6と、磁気ヘッド5の近くにあって光磁気
ディスク3にバイアス磁界を印加するためのバイアス磁
石7とがそれぞれ配設されている。
【0021】上記光磁気ディスク3は、透明基板3aに
垂直磁化膜3bを被着して構成され、光ヘッド部4を構
成する半導体レーザ4aのレーザ光が対物レンズ4bを
経て集光されて垂直磁化膜3bに照射される。上記光ヘ
ッド部4は、光磁気ディスク3の面と所定間隔を保つよ
うレンズアクチュエータ(図示せず)で制御され、且つ
図示しないヘッド送り機構にて光磁気ディスク3の半径
方向に移動できるようにしてある。
【0022】上記光ヘッド部4と反対側となるディスク
面に対向して、磁気ヘッド5及びバイアス磁石7が隣接
して配置され、光ビームが集光照射される垂直磁化膜3
b部分に磁界を印加できるように、この磁気ヘッド5の
コイル5a1,5a2には、磁気ヘッド駆動回路6によ
り、図5(b)に示すような記録データ(DATA)を
もとに変調された書き込み方法の磁界H3が、図5
(k)に示すように発生するように、励磁電流が流れ
る。
【0023】一方バイアス磁石7からは、磁気ヘッド5
で発生する磁界の向きとは反対の消去方向の一定の磁界
Hbが垂直磁化膜3bに印加され、上記磁気ヘッド5か
らの磁界H3と垂直磁化膜3b上で重畳された磁界は図
5(l)のようになる。ここでバイアス磁石7は一定の
磁界強度を有し、かつ消去方向の磁界を印加するもので
あれば良く、光ヘッド部4のレンズアクチュエータから
の漏洩磁界とか、磁気ヘッド5とは別に設けたコイルに
直流電流を流して得られる一定強度の磁界を利用しても
良い。
【0024】なお、磁気ヘッド5は、光ヘッド部4と連
動して光磁気ディスク3の半径方向に移動するようにし
てある。移動するための手段としては、例えば、光ヘッ
ド部4と磁気ヘッド5を一体的に形成するか、光ヘッド
部4と、磁気ヘッド5とそれぞれを専用の移動機構によ
り、リニアスケール等の位置検出手段を用いて移動する
ようにすれば良い。
【0025】本実施例においては、光磁気ディスク3の
垂直磁化膜3bの温度をキュリー点以上になし得る一定
強度のレーザ光を照射しながら、回転軸Zを中心に光磁
気ディスク3を移動させると共に、キュリー点以上とな
った垂直磁化膜3bの記録トラック上に磁化パターンを
形成することで、重ね書き(オーバライト)可能であ
る。
【0026】本実施例では、図5(k)で示すような磁
気ヘッド発生磁界を得るために、図1に示すように、2
つの磁気ヘッドコイル5a1,5a2を駆動するための
コイル駆動回路8a1,8a2と、各コイル駆動回路8
a1,8a2に記録データに応じて駆動信号を与えるデ
ータ変調回路9とから構成されるヘッド駆動回路6が用
いられている。
【0027】以下、ヘッド駆動回路6について図2,図
3,図5を参照しながら説明する。図1に示すデータ変
調回路9は、図2で示す回路構成をしており、記録信号
データDATA及びデータDATAの基準クロック信号
CKが入力されると、記録データDATAに応じてパル
ス間隔が変化するパルス幅一定のコイル駆動信号D1,
D2を出力する。
【0028】すなわち、図5(a)のようなクロック信
号CKが入力されると、このクロック信号CKは1/2
分周回路11により、図5(c),(d)に示す信号B
と、インバータ12によるその反転信号Cに変換され、
信号B,Cと記録データDATAとの論理積信号DAT
A・B,DATA・Cが、ナンド回路13a,13b及
びインバータ14a,14bを経て信号D1,D2とし
て図5(e),(f)に示すように出力される。
【0029】図1に示すコイル駆動回路8a1,8a2
は、両方とも図3で示すような同じ回路構成をしてお
り、データ変調回路9からの出力信号D1,D2が図3
のスイッチ駆動回路22に入力されると、それに従って
図3に示すコイル駆動回路のスイッチング素子が動作し
てパルス電流をヘッドコイル5a1(5a2)に流す。
図3において、ヘッドコイル5a1(5a2)は磁界変
調用磁気ヘッド5のコイルで、そのインダクタンスはL
0である。このヘッドコイル5a1(5a2)には、直
列にコンデンサ13が接続されており、その容量はC0
である。このコンデンサ13及びヘッドコイル5a1
(5a2)は直列共振回路を形成している。
【0030】この共振回路は、第1のスイッチング素子
14を介して直流電源15と接続されている。上記直列
共振回路のコンデンサ13には、ダイオード10を介し
て並列にインダクタの第1のコイル16が接続され、さ
らにこのインダクタの第1のコイル16は、ダイオード
17、第2のスイッチング素子18を介して直流電源1
5とも接続されている。
【0031】上記第1のコイル16のインダクタンスL
1は、ヘッドコイル5a1,(5a2)のインダクタン
スL0より大きい値に設定されている。一方、上記イン
ダクタの第1のコイル16と同一コア上に巻かれた第2
のコイル19は、その一端が電源15のグランドに、他
端がダイオード20、第3のスイッチング素子21を介
して直流電源15のグランドに接続され、第2のコイル
19、ダイオード20及び第3のスイッチング素子21
により、余分となる残留エネルギを減少手段を形成して
いる。
【0032】なお、図3において、インダクタの第1の
コイル16と第2のコイル19の一方の端子側の・印
は、コイルの巻き始めを表す記号である。ここで第1〜
第3のスイッチング素子14,18,21は、例えばM
OS−FETで構成され、例えば図4(a)のような信
号(D1またはD2)が図3のスイッチ駆動回路22に
入力されると、前記スイッチ駆動回路22からは、各ス
イッチング素子14,18,21のゲートに図4
(b),(c),(d)に示すSig.1〜3のゲート
駆動信号が印加される。
【0033】この時、ヘッドコイル5a1(5a2)の
インダクタンスL0とコンデンサ13の容量C0が第1
のスイッチング素子14のON時間T2に対し、T2=
2π(L0C0)1/2 の関係となるように設定されてい
ると、ヘッドコイル5a1(5a2)には直列共振状態
のもとで図5(g),(h)に示すような一方向の電流
I1(またはI2)が図5(e),(f)に示す入力信
号D1,D2に応じて、共振の弧を描くように流れる。
【0034】従って、このコイル駆動回路8a1(8a
2)によれば、上記第1のスイッチング素子14がOF
F時に上記インダクタの第1のコイル16より発生する
電源電圧VCよりも高い逆起電圧を共振回路のコンデン
サ13に与え、共振条件のもとで、ヘッドコイル5a1
(5a2)に共振電流を流すことができるため、磁気ヘ
ッドのインダクタンスによらず、ヘッドの磁界発生の立
ち上がり時間を短く、かつ励磁回路での消費電力を小さ
くできる。
【0035】本第1実施例においては、以上のように動
作するヘッド駆動回路6でパルス状の共振電流I1,I
2を図5(g),(h)で示すように磁気ヘッドのコイ
ル5a1,5a2に流すことにより、磁気ヘッド5のコ
ア5b内ではコイル5a1,5a2により、電流の変化
に応じた磁界H1,H2が図5(i),(j)で示すよ
うに発生し、2つの磁界が重畳されて、図5(k)で示
すような記録データに応じて一方向(書き込み方向)に
変化する磁界H3がヘッドコア5bの端部より、光磁気
ディスク3の記録膜3b上に印加される。
【0036】一方、図1で示すように、記録膜3b上に
は磁気ヘッド5に近接するバイアス磁石7により消去方
向に一定磁界強度のバイアス磁界Hbが印加されている
ため、磁気ヘッド5より発生する磁界H3と記録膜上で
重畳された磁界は、図5(l)に示すような磁界とな
る。すなわち、磁気ヘッド5により、記録膜3b上には
図5(b)で示すような記録データDATAに応じて消
去及び書き込み方向に変化する磁界が、記録膜3bに十
分に記録できる磁界HW,HBを越えるように設定され
ると、記録データDATAに応じた磁界変調記録が可能
となる。
【0037】以上、本実施例によれば、記録データDA
TAに応じてパルス間隔の変化するパルス幅一定の励磁
電流を流すことができる磁気ヘッド駆動回路6を用いて
も、パルス幅、パルス間隔の変化する記録データDAT
Aを磁界変調記録することができるため、記録ピットの
長さを変えて、ピット端の位置で情報を得るピットエッ
ジ記録による高密度記録が可能となる。しかも共振型の
磁気ヘッド駆動回路6を用いることができるため、変化
速度の速い磁界が低消費電力で得られる。
【0038】次に本発明の第2の実施例について、図6
〜図8により説明する。図6は本実施例における磁気ヘ
ッド及びヘッド駆動回路の基本構成図、図7は本実施例
のヘッド駆動回路を形成するデータ変調回路、図8は本
実施例の動作説明図を示している。
【0039】本実施例の光磁気記録装置の構成は図1に
示した第1実施例と同じであるが、図6に示すように、
磁気ヘッドに巻かれているコイルが4つあり、各々のコ
イルに電流を供給するコイル駆動回路も4つあり、共振
条件が違う2種類の駆動回路を用いている点が、第1実
施例と異なる。
【0040】本実施例の磁気ヘッド及びヘッド駆動回路
は、図6に示すヘッドコア5bに4つのコイル5a1,
5a2,5a3,5a4が巻かれた磁気ヘッド5と、各
々のコイルに接続され、励磁電流を流す4つのコイル駆
動回路8a1,8a2,8a3,8a4と、記録データ
に応じてコイル駆動回路に駆動信号を与えるデータ変調
回路9とから構成されている。以下、第2実施例の動作
について、図6〜8により説明する。
【0041】図7は、本実施例におけるデータ変調回路
9であり、モノマルチ31a〜31d、1/2分周回路
32等の論理回路で構成されている。データ信号DAT
Aは、3つのモノマルチ31a〜31cの入力端A,
B,Bに印加され、出力端から信号A,B,Dがそれぞ
れ出力される。モノマルチ31bの出力信号Bは、さら
にモノマルチ31dに入力され、このモノマルチ31d
から出力信号Cが出力される。この出力信号Cと信号A
のオア回路33を通した信号A+Cと出力Dは、イクス
ルーシブオア回路34を通して信号Eとなり、ナンド回
路35a,35bに入力される。
【0042】ナンド回路35aには、クロック信号CK
を1/2分周した信号が入力され、さらにこのナンド回
路35aの出力をインバータ36aで反転して信号Fと
なる。又、1/2分周回路32の出力をインバータ37
で反転した信号が一方の入力端に印加されるナンド回路
35bの出力もインバータ36bで反転して信号Gが生
成される。
【0043】データ変調回路9に図8(a),(b)で
示すデータクロック信号CK、記録データDATAが入
力されると、論理回路で図8(c)〜(i)で示すよう
な信号A,B,C,D,E,F,Gが形成され、記録デ
ータに応じてパルス幅の狭い信号A,Cとパルス幅の広
い信号F,Gがコイル駆動回路8a1〜8a4に出力さ
れる。
【0044】ここで、コイル駆動回路8a1〜8a4は
第1実施例と同じように、図3で示すような共振型の駆
動回路であるので、パルス幅の狭い信号A,Cのパルス
幅をT1、パルス幅の広い信号F,Gのパルス幅をT2
とすると、信号A,Cが入力されるコイル駆動回路8a
1,8a2の共振回路の時定数をT1に合わせ、信号
F,Gが入力されるコイル駆動回路8a3,8a4の共
振回路の時定数をT2に合わせることができる。
【0045】従って、駆動回路8a1,8a2,8a
3,8a4によるコイル5a1,5a2,5a3,5a
4に供給される電流IA,IB,IF,IGは、各々の
時定数に合った共振条件のもとで図8(j)〜(m)で
示すように流れ、各コイルより発生する磁界も電流に対
応して変化し、磁気ヘッドコア5b内で重畳された磁界
は記録データに対応して変化する。
【0046】この第2実施例においては、第1実施例の
場合と異なり、記録データの立ち上がり部分と立ち下が
り部分のみに相当する磁界の遷移領域で、磁界の変化が
急峻な、パルス幅の短いパルス磁界が重畳されているの
で、記録膜の磁化パターンもエッジが鮮明となり、再生
ノイズの小さなピットエッジ記録に適した記録が可能と
なる。
【0047】また、一般に狭いパルス幅程、高周波成分
を多く含むので、ヘッド及び駆動回路での損失が大きく
なることから、第1実施例において、パルス幅が一定の
狭い磁界パルスを多く重畳させる場合より、データ・エ
ッジ部分のみに、データの一定部分を構成するパルス磁
界の幅より狭いパルス幅の磁界を重畳させる第2実施例
の方が、同じ信号を記録するならば、より消費電力を小
さくできる。次に本発明の第3の実施例について、図9
により説明する。
【0048】図9は、第3実施例の磁気ヘッド及び磁気
ヘッド駆動回路の基本構成を示す。本実施例の光磁気記
録装置41は、基本的には第1実施例と同様の構成をし
ているが、記録膜3bに対向している磁気ヘッド5の主
磁極コア5b1,5b2が2つに分岐していて、その分
岐したコア5b1,5b2部分に各々コイル5a1,5
a2が巻かれている点が第1実施例とは異なる。
【0049】図9において、磁気ヘッド5のコア5b
は、一端が光磁気ディスク3の記録膜3bに対向するよ
うに設置されたコイル5a1,5a2が巻かれている2
つのコア5b1,5b2部分と、コア5b1,5b2部
分の記録膜3bに対向しない方のもう一方の端を磁気的
に接合する接続コア5b3部分とから構成されている。
コア5bに巻かれた2つのコイル5a1,5a2は、第
1実施例と同様の磁気ヘッド駆動回路6のコイル駆動回
路8a1,8a2と接続されている。
【0050】本実施例においては、2つのコイル5a
1,5a2を互いに分離したコア5b1,5b2に巻く
ことにより、同一のコアに巻く場合と比べ、コイル間の
磁気的、静電的干渉を小さくすることができるため、2
つのコイル5a1,5a2に同時に異なった励磁電流が
流れる場合のコイル間の干渉によるコイル駆動回路8a
1,8a2の動作障害を防止することができる。
【0051】即ち、コイル間に磁気的、静電的な干渉が
あると、各々のコイルのインダクタンス(インピーダン
ス)が変化するため、共振条件が外れて、励磁電流が不
安定になることがあり、本実施例のようなヘッド構造と
することにより、各々のコイル駆動回路は共振条件のも
とで安定に動作することができる。また、さらにコイル
間干渉を小さくするためには、コイル5a1,5a2の
巻かれているコア5b1,5b2部分を接合するコア5
b3の磁気的な結合を弱くする、例えばコア5b3のコ
ア断面積を5b1,5b2より小さくすことが有効であ
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明よれば、記
録データに応じてパルス間隔の変化する励磁電流を流す
ことができる磁気ヘッド駆動回路を用いても、ピットの
長さを変えてピット端の位置で情報を得るピットエッジ
記録することが可能で、高密度記録に適した変調方式を
採用できる。また、磁気ヘッド駆動回路に特願平3−0
63551で提案されているような共振型のヘッド駆動
回路を用いれば、高密度記録がより低消費電力で実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の光磁気記録装置の基本的構成図。
【図2】図1における磁気ヘッド駆動回路のデータ変調
回路を示す回路図。
【図3】図1におけるコイル駆動回路を示す回路図。
【図4】図3におけるコイル駆動回路の動作説明図。
【図5】図1におけるヘッド駆動回路の動作説明図。
【図6】本発明の第2実施例における磁気ヘッド及びヘ
ッド駆動回路の基本構成図。
【図7】第2実施例におけるデータ変調回路の回路図。
【図8】第2実施例の動作説明図。
【図9】本発明の第3実施例における磁気ヘッド及び磁
気ヘッド駆動回路の基本構成図。
【図10】磁界変調方式の従来例を示す構成図。
【図11】従来の電流駆動型の磁気ヘッド駆動回路の回
路図。
【図12】従来の電圧駆動型の磁気ヘッド駆動回路の回
路図。
【図13】従来の電圧駆動型の磁気ヘッド駆動回路の回
路図。
【図14】先行例の磁気ヘッド駆動回路の回路図。
【符号の説明】
1…光磁気記録装置 2…スピンドルモータ 3…光磁気ディスク 4…光ヘッド部 5…磁気ヘッド 6…ヘッド駆動回路 7…バイアス磁石 8a1,8a2…コイル駆動回路 9…データ変調回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気記録媒体に光ビームを照射するた
    めの光ヘッドと、該光磁気記録媒体の前記光ビーム照射
    位置に、少なくとも2つのコイルを有し、記録データに
    応じて変化する磁界を印加する磁気ヘッドと、前記各コ
    イルに記録データに応じてパルス間隔の変化する、励磁
    電流を流す磁気ヘッド駆動回路と、を設けたことを特徴
    とする光磁気記録装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気ヘッド駆動回路が、記録データ
    に応じて少なくとも2つのパルス間隔の異なる信号を出
    力するデータ変調回路と、該データ変調回路の出力信号
    に応じてパルス間隔の変化する電流パルスを前記磁気ヘ
    ッドコイルに流すコイル駆動回路とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の光磁気記録装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気ヘッドのコイル駆動回路が、磁
    気ヘッドコイルにコンデンサを直列に接続した直列共振
    回路と、上記直列共振回路に電流を供給するための直流
    電源と、上記直列共振回路に記録信号に応じて電流を流
    すために上記直流電源と、上記直列共振回路との間に接
    続された第1のスイッチング素子と、上記磁界発生コイ
    ルのインダクタンスより十分大きなインダクタンスを有
    するインダクタと、上記インダクタと直流電源を接続す
    る第2のスイッチング素子と、上記第1のスイッチング
    素子と上記第2のスイッチング素子がOFF時に上記イ
    ンダクタの両端に発生する電圧を減少する手段とを備
    え、記録信号に応じて上記各スイッチング素子を動作さ
    せ、第2のスイッチング素子がOFF時にインダクタの
    両端に発生する電圧を上記直列共振回路のコンデンサに
    与え、第1のスイッチング素子がON時に、上記直列共
    振回路の共振条件のもとで上記磁気ヘッドコイルに共振
    電流を流すことを特徴とする請求項1記載の光磁気記録
    装置。
JP26407591A 1991-10-11 1991-10-11 光磁気記録装置 Withdrawn JPH05101459A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5448538A (en) * 1993-07-07 1995-09-05 Sony Corporation Electromagnet coils having a different inductance during magneto-optical recording and reproducing
KR20000060893A (ko) * 1999-03-20 2000-10-16 구자홍 광자기 디스크의 헤드장치

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Effective date: 19990107