JPH05335808A - 誘電体共振器 - Google Patents
誘電体共振器Info
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- JPH05335808A JPH05335808A JP4312720A JP31272092A JPH05335808A JP H05335808 A JPH05335808 A JP H05335808A JP 4312720 A JP4312720 A JP 4312720A JP 31272092 A JP31272092 A JP 31272092A JP H05335808 A JPH05335808 A JP H05335808A
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- stray capacitance
- inner conductor
- outer conductor
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P1/00—Auxiliary devices
- H01P1/20—Frequency-selective devices, e.g. filters
- H01P1/201—Filters for transverse electromagnetic waves
- H01P1/205—Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
- H01P1/2056—Comb filters or interdigital filters with metallised resonator holes in a dielectric block
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
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- Electromagnetism (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的簡単な加工或いは成形で浮遊容量を得
やすくすること。 【構成】 誘電体2の内側導体4を内面に形成している
穴3の両側に溝状の凹部8を略並行に形成する。この凹
部8を含めた誘電体2の外面全体にわたって外側導体5
を形成する。従って、溝状の凹部8の底部のアース電極
となる外側導体5と内側導体4との距離が短くなり、浮
遊容量Csを得ることが容易となる。
やすくすること。 【構成】 誘電体2の内側導体4を内面に形成している
穴3の両側に溝状の凹部8を略並行に形成する。この凹
部8を含めた誘電体2の外面全体にわたって外側導体5
を形成する。従って、溝状の凹部8の底部のアース電極
となる外側導体5と内側導体4との距離が短くなり、浮
遊容量Csを得ることが容易となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体の内側導体と外
側導体とで共振を起こす誘電体共振器に関するものであ
る。
側導体とで共振を起こす誘電体共振器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のこの種の誘電体共振器1
の斜視図を示しており、例えば、3段の共振器構成とな
っている。この誘電体共振器1は図12〜図14に示す
ように、誘電体2の中央に穴3を穿設し、この穴3の内
周面に内側導体4となる電極膜を形成している。また、
誘電体2の表面には外側導体5となる電極膜を形成して
いる。ここで、図13に示すように、誘電体2の穴3内
の全部にわたって内側導体4を形成するのではなく、誘
電体2の一方の端面2aから穴3内に少し入った部分ま
で外側導体5を形成している。これは誘電体2の端面2
aを開放せずに外側導体5で覆うことで、該端面2aか
らの電磁界リークの防止をしているものである。また、
誘電体2の外側導体5の両側の一部には信号入出力電極
6,7を形成してある。そして、所定の周波数で共振す
る該誘電体共振器1をプリント基板等に表面実装して、
上記信号入出力端子6,7がプリント基板のパターンに
半田付け等により接続される。
の斜視図を示しており、例えば、3段の共振器構成とな
っている。この誘電体共振器1は図12〜図14に示す
ように、誘電体2の中央に穴3を穿設し、この穴3の内
周面に内側導体4となる電極膜を形成している。また、
誘電体2の表面には外側導体5となる電極膜を形成して
いる。ここで、図13に示すように、誘電体2の穴3内
の全部にわたって内側導体4を形成するのではなく、誘
電体2の一方の端面2aから穴3内に少し入った部分ま
で外側導体5を形成している。これは誘電体2の端面2
aを開放せずに外側導体5で覆うことで、該端面2aか
らの電磁界リークの防止をしているものである。また、
誘電体2の外側導体5の両側の一部には信号入出力電極
6,7を形成してある。そして、所定の周波数で共振す
る該誘電体共振器1をプリント基板等に表面実装して、
上記信号入出力端子6,7がプリント基板のパターンに
半田付け等により接続される。
【0003】ここで、信号入出力端子6,7と内側導体
4との間には図14に示すように、外部結合容量Ceが
生じる。また、穴3内の内側導体4と外側導体5との間
には先端容量(浮遊容量)Csが生じる。図15は上記
誘電体共振器1の等価回路図を示し、R1は信号入出力
端子6側の内側導体4による共振器を、R2は中央の内
側導体4による共振器を、R3は信号入出力端子7側の
内側導体4による共振器をそれぞれ示している。
4との間には図14に示すように、外部結合容量Ceが
生じる。また、穴3内の内側導体4と外側導体5との間
には先端容量(浮遊容量)Csが生じる。図15は上記
誘電体共振器1の等価回路図を示し、R1は信号入出力
端子6側の内側導体4による共振器を、R2は中央の内
側導体4による共振器を、R3は信号入出力端子7側の
内側導体4による共振器をそれぞれ示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記誘電体2の穴3内
における内側導体4と外側導体5との間に生じる先端容
量つまり、浮遊容量Csを得て、コムライン結合または
インターデジタル結合をさせる構造の誘電体フィルタに
おいて、浮遊容量Csを調整する場合には以下のような
方法で行っていた。すなわち、図16に示すように、誘
電体2の穴3内の内側導体4または外側導体5を削り、
穴3内の内側導体4と外側導体5との間の幅Sを変えて
いた。また、図17に示すように、穴3の径を変えるこ
とにより内側導体4の径を変えて浮遊容量Csの値を調
整していた。しかしながら、図16に示す方法では、電
極(内側導体4,外側導体5)の長さが変わってしま
い、図17の場合では、金型の種類が増加し、また特性
インピーダンスが変わるので、設計が難しくなるという
問題があった。
における内側導体4と外側導体5との間に生じる先端容
量つまり、浮遊容量Csを得て、コムライン結合または
インターデジタル結合をさせる構造の誘電体フィルタに
おいて、浮遊容量Csを調整する場合には以下のような
方法で行っていた。すなわち、図16に示すように、誘
電体2の穴3内の内側導体4または外側導体5を削り、
穴3内の内側導体4と外側導体5との間の幅Sを変えて
いた。また、図17に示すように、穴3の径を変えるこ
とにより内側導体4の径を変えて浮遊容量Csの値を調
整していた。しかしながら、図16に示す方法では、電
極(内側導体4,外側導体5)の長さが変わってしま
い、図17の場合では、金型の種類が増加し、また特性
インピーダンスが変わるので、設計が難しくなるという
問題があった。
【0005】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、比較的簡単な加工或いは成形で浮遊容量を得や
すくすることを目的として誘電体共振器を提供するもの
である。
あって、比較的簡単な加工或いは成形で浮遊容量を得や
すくすることを目的として誘電体共振器を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体の穴の
内面に形成した内側導体と、上記誘電体の外面に形成し
た外側導体とで所定の周波数で共振する誘電体共振器に
おいて、上記誘電体の表面に凹部を形成し、この凹部の
底部の外側導体と上記内側導体とを近接させたものであ
る。
内面に形成した内側導体と、上記誘電体の外面に形成し
た外側導体とで所定の周波数で共振する誘電体共振器に
おいて、上記誘電体の表面に凹部を形成し、この凹部の
底部の外側導体と上記内側導体とを近接させたものであ
る。
【0007】また、請求項2においては、誘電体の角部
にテーパ部を形成し、このテーパ部の外側導体と内側導
体とを近接させている。
にテーパ部を形成し、このテーパ部の外側導体と内側導
体とを近接させている。
【0008】更に、請求項3では、誘電体の角部に断面
が略L型の凹段部を凹設し、この凹段部の外側導体と内
側導体とを近接させている。
が略L型の凹段部を凹設し、この凹段部の外側導体と内
側導体とを近接させている。
【0009】
【作用】本発明は、誘電体の表面に形成した凹部の底部
の外側導体と上記内側導体とを近接させることで、誘電
体の穴内の内側導体とアース電極となる外側導体との距
離が短くなり、浮遊容量が得やすくなる。また、凹部の
大きさや深さなど比較的簡単な加工或いは成形により浮
遊容量を調整でき、コムラインタイプでは、例えば浮遊
容量を大きく得ることで、フィルタの帯域幅を広くする
ことができる。更に、例えば、浮遊容量を大きく得るこ
とで共振器長が短くなり、小型化が可能となる。
の外側導体と上記内側導体とを近接させることで、誘電
体の穴内の内側導体とアース電極となる外側導体との距
離が短くなり、浮遊容量が得やすくなる。また、凹部の
大きさや深さなど比較的簡単な加工或いは成形により浮
遊容量を調整でき、コムラインタイプでは、例えば浮遊
容量を大きく得ることで、フィルタの帯域幅を広くする
ことができる。更に、例えば、浮遊容量を大きく得るこ
とで共振器長が短くなり、小型化が可能となる。
【0010】また、請求項2においては、誘電体の角部
にテーパ部を形成し、このテーパ部の外側導体と内側導
体とを近接させていることで、請求項1の場合と同様に
誘電体の穴内の内側導体とアース電極となる外側導体と
の距離が短くなり、浮遊容量が得やすくなる。また、角
部のテーパ部の大きさ、傾きなど比較的簡単な加工或い
は成形により浮遊容量を調整でき、コムラインタイプで
は、例えば浮遊容量を大きく得ることで、フィルタの帯
域幅を広くすることができる。更に、例えば、浮遊容量
を大きく得ることで共振器長が短くなり、小型化が可能
となる。
にテーパ部を形成し、このテーパ部の外側導体と内側導
体とを近接させていることで、請求項1の場合と同様に
誘電体の穴内の内側導体とアース電極となる外側導体と
の距離が短くなり、浮遊容量が得やすくなる。また、角
部のテーパ部の大きさ、傾きなど比較的簡単な加工或い
は成形により浮遊容量を調整でき、コムラインタイプで
は、例えば浮遊容量を大きく得ることで、フィルタの帯
域幅を広くすることができる。更に、例えば、浮遊容量
を大きく得ることで共振器長が短くなり、小型化が可能
となる。
【0011】更に、請求項3では、誘電体の角部に断面
が略L型の凹段部を凹設し、この凹段部の外側導体と内
側導体とを近接させていることで、誘電体の穴内の内側
導体とアース電極となる外側導体との距離が短くなり、
浮遊容量が得やすくなる。また、角部の凹段部の大き
さ、深さなど比較的簡単な加工或いは成形により浮遊容
量を調整でき、コムラインタイプでは、例えば浮遊容量
を大きく得ることで、フィルタの帯域幅を広くすること
ができる。更に、例えば、浮遊容量を大きく得ることで
共振器長が短くなり、小型化が可能となる。
が略L型の凹段部を凹設し、この凹段部の外側導体と内
側導体とを近接させていることで、誘電体の穴内の内側
導体とアース電極となる外側導体との距離が短くなり、
浮遊容量が得やすくなる。また、角部の凹段部の大き
さ、深さなど比較的簡単な加工或いは成形により浮遊容
量を調整でき、コムラインタイプでは、例えば浮遊容量
を大きく得ることで、フィルタの帯域幅を広くすること
ができる。更に、例えば、浮遊容量を大きく得ることで
共振器長が短くなり、小型化が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。尚、本発明は誘電体2の表面に凹部を形成したこ
とに特徴を有し、内側導体4、外側導体5等の構成につ
いては従来と同様なので、要旨の部分について詳述す
る。図1は実施例1を示し、誘電体2の内側導体4を内
面に形成している穴3の両側であって誘電体2の端面2
a側に溝状の凹部8を略並行に形成している。この凹部
8を含めた誘電体2の外面全体にわたって外側導体5を
形成している。従って、図1(b)に示すように、溝状
の凹部8の底部のアース電極となる外側導体5と内側導
体4との距離が短くなり、浮遊容量Csを得ることが容
易となる。
する。尚、本発明は誘電体2の表面に凹部を形成したこ
とに特徴を有し、内側導体4、外側導体5等の構成につ
いては従来と同様なので、要旨の部分について詳述す
る。図1は実施例1を示し、誘電体2の内側導体4を内
面に形成している穴3の両側であって誘電体2の端面2
a側に溝状の凹部8を略並行に形成している。この凹部
8を含めた誘電体2の外面全体にわたって外側導体5を
形成している。従って、図1(b)に示すように、溝状
の凹部8の底部のアース電極となる外側導体5と内側導
体4との距離が短くなり、浮遊容量Csを得ることが容
易となる。
【0013】この凹部8は誘電体2を加工したり、或い
は成形により形成することができる。従って、比較的簡
単な加工、或いは成形により浮遊容量Csを得ることが
できる。また、凹部8の大きさや深さ、或いは外側導体
5の一部を削除したりすることで、浮遊容量Csの調整
(浮遊容量Csの大小)が容易にできる。コムラインタ
イプのものでは、例えば、浮遊容量Csを大きく得るこ
とで、フィルタの帯域幅を広くすることができる。ま
た、例えば浮遊容量Csを大きく得ることで、共振器長
が短くなり、小型化も可能となる。更に、インターデジ
タル結合させる構造のフィルタにおいても、浮遊容量C
sを容易に得ることができると共に、浮遊容量Csの調
整も容易となる。
は成形により形成することができる。従って、比較的簡
単な加工、或いは成形により浮遊容量Csを得ることが
できる。また、凹部8の大きさや深さ、或いは外側導体
5の一部を削除したりすることで、浮遊容量Csの調整
(浮遊容量Csの大小)が容易にできる。コムラインタ
イプのものでは、例えば、浮遊容量Csを大きく得るこ
とで、フィルタの帯域幅を広くすることができる。ま
た、例えば浮遊容量Csを大きく得ることで、共振器長
が短くなり、小型化も可能となる。更に、インターデジ
タル結合させる構造のフィルタにおいても、浮遊容量C
sを容易に得ることができると共に、浮遊容量Csの調
整も容易となる。
【0014】(実施例2)図2は実施例2を示し、先の
実施例とは異なり、溝状の凹部8を誘電体2の片側に設
けたものである。この実施例においても、先の実施例と
同様に、浮遊容量Csを容易に得ることができ、また、
調整も容易である。
実施例とは異なり、溝状の凹部8を誘電体2の片側に設
けたものである。この実施例においても、先の実施例と
同様に、浮遊容量Csを容易に得ることができ、また、
調整も容易である。
【0015】(実施例3)実施例3を図3に示す。本実
施例では、溝状の凹部8を誘電体2の一方の側面に形成
したものである。誘電体2の穴3内の内側導体4に凹部
8の底部の外側導体5を近接させて、浮遊容量Csを容
易に得ている。そして、アース電極となる外側導体5と
内側導体4との距離t、凹部8の幅w、深さd等を変化
させることで、浮遊容量Csをコントロールする。
施例では、溝状の凹部8を誘電体2の一方の側面に形成
したものである。誘電体2の穴3内の内側導体4に凹部
8の底部の外側導体5を近接させて、浮遊容量Csを容
易に得ている。そして、アース電極となる外側導体5と
内側導体4との距離t、凹部8の幅w、深さd等を変化
させることで、浮遊容量Csをコントロールする。
【0016】この浮遊容量Csを調整することで、共振
器間の結合を調整することができる。これにより、フィ
ルタの通過帯域を形状を変化させることなくコントロー
ルすることができる。しかも、凹部8により上記浮遊容
量Csを、より大きくとることができるものである。ま
た、形状の標準化ができ、金型コストや管理コストを減
少することができる。尚、図3に示す実施例では、凹部
8を誘電体2の一方の側面に形成したが、誘電体2の両
側の側面に形成しても良い。この場合、さらに浮遊容量
Csを大きくとることができる。
器間の結合を調整することができる。これにより、フィ
ルタの通過帯域を形状を変化させることなくコントロー
ルすることができる。しかも、凹部8により上記浮遊容
量Csを、より大きくとることができるものである。ま
た、形状の標準化ができ、金型コストや管理コストを減
少することができる。尚、図3に示す実施例では、凹部
8を誘電体2の一方の側面に形成したが、誘電体2の両
側の側面に形成しても良い。この場合、さらに浮遊容量
Csを大きくとることができる。
【0017】(実施例4)図4は実施例4を示し、穴3
の近傍に丸穴状の凹部8を該穴3と同じ方向に開口させ
てそれぞれ形成したものである。尚、この凹部8は穴3
に対応してそれぞれ形成しているが、1つでもよく、ま
た、穴3の数以上に形成してもよい。また、凹部8を穴
3の両側にそれぞれ対応させたり、多数の凹部8を形成
しても良いのは言うまでもない。
の近傍に丸穴状の凹部8を該穴3と同じ方向に開口させ
てそれぞれ形成したものである。尚、この凹部8は穴3
に対応してそれぞれ形成しているが、1つでもよく、ま
た、穴3の数以上に形成してもよい。また、凹部8を穴
3の両側にそれぞれ対応させたり、多数の凹部8を形成
しても良いのは言うまでもない。
【0018】(実施例5)実施例5を図5に示す。この
実施例では丸穴状の凹部8を誘電体2の側面に形成した
ものであり、凹部8の底部の外側導体5と内側導体4と
が並行して近接した形となっている。この実施例におい
ても、凹部8と穴3とを対応させて形成したが、穴3の
数は1つでも良く、また、3つ以上形成しても良い。更
に、凹部8を誘電体2のどの面に形成しても良い。
実施例では丸穴状の凹部8を誘電体2の側面に形成した
ものであり、凹部8の底部の外側導体5と内側導体4と
が並行して近接した形となっている。この実施例におい
ても、凹部8と穴3とを対応させて形成したが、穴3の
数は1つでも良く、また、3つ以上形成しても良い。更
に、凹部8を誘電体2のどの面に形成しても良い。
【0019】(実施例6)図6は請求項2に対応する実
施例を示し、誘電体2の穴3の開口面がわの角部の両側
にテーパ部9を形成したものである。このテーパ部9を
形成することにより、穴3内の内側導体4と該テーパ部
9のアース電極としての外側導体5との距離が短くな
り、上記の実施例と同様に浮遊容量Csを容易に得るこ
とができるものである。また、上記テーパ部9の角度や
テーパ部9の大きさにより浮遊容量Csの大小の調整を
容易にすることができる。尚、他の面の角部にテーパ部
9を形成して浮遊容量Csを得るようにしても良い。
施例を示し、誘電体2の穴3の開口面がわの角部の両側
にテーパ部9を形成したものである。このテーパ部9を
形成することにより、穴3内の内側導体4と該テーパ部
9のアース電極としての外側導体5との距離が短くな
り、上記の実施例と同様に浮遊容量Csを容易に得るこ
とができるものである。また、上記テーパ部9の角度や
テーパ部9の大きさにより浮遊容量Csの大小の調整を
容易にすることができる。尚、他の面の角部にテーパ部
9を形成して浮遊容量Csを得るようにしても良い。
【0020】(実施例7)図7は実施例7を示し、テー
パ部9を誘電体2の片側だけに形成した場合である。こ
の実施例においても、実施例5の場合と同様にテーパ部
9により浮遊容量Csを容易に得ることができる。
パ部9を誘電体2の片側だけに形成した場合である。こ
の実施例においても、実施例5の場合と同様にテーパ部
9により浮遊容量Csを容易に得ることができる。
【0021】(実施例8)実施例8を図8に示す。本実
施例では、誘電体2の角部の全面ではなく一部を切り欠
く形でテーパ部9を形成したものである。図8では、テ
ーパ部9を形成した凹所10を一部分だけ形成したのを
示しているが、各穴3に対応して、片側或いは両側に凹
所10を複数形成しても良い。また、凹所10の数は限
定されないものである。また、浮遊容量Csの調整は、
凹所10の位置や大きさにより容易に調整することがで
きる。
施例では、誘電体2の角部の全面ではなく一部を切り欠
く形でテーパ部9を形成したものである。図8では、テ
ーパ部9を形成した凹所10を一部分だけ形成したのを
示しているが、各穴3に対応して、片側或いは両側に凹
所10を複数形成しても良い。また、凹所10の数は限
定されないものである。また、浮遊容量Csの調整は、
凹所10の位置や大きさにより容易に調整することがで
きる。
【0022】(実施例9)図9は請求項3に対応した実
施例を示し、誘電体2の上面の角部の片側に先の実施例
のようなテーパ状ではなく段状の断面が略L型の凹段部
11を形成したものである。この場合も穴3内の内側導
体4と凹段部11のアース電極となる外側導体5との距
離が短くなり浮遊容量Csを得ることが容易となる。
尚、図9では凹段部11を連続して形成したが、連続で
はなく、一部分或いは断続的に形成したり、誘電体2の
両側の角部に形成するようにしても良い。また、浮遊容
量の大小の調整は、凹段部11の大きさ等により容易に
調整できる。
施例を示し、誘電体2の上面の角部の片側に先の実施例
のようなテーパ状ではなく段状の断面が略L型の凹段部
11を形成したものである。この場合も穴3内の内側導
体4と凹段部11のアース電極となる外側導体5との距
離が短くなり浮遊容量Csを得ることが容易となる。
尚、図9では凹段部11を連続して形成したが、連続で
はなく、一部分或いは断続的に形成したり、誘電体2の
両側の角部に形成するようにしても良い。また、浮遊容
量の大小の調整は、凹段部11の大きさ等により容易に
調整できる。
【0023】(実施例10)本実施例は上記実施例9の
場合と比べて、凹段部11の深さを更に深くした実施例
である。すなわち、一体型の誘電体共振器において、内
側導体4で浮遊容量Csを得て、コムライン結合する誘
電体フィルタで、凹段部11を形成することにより、外
側導体5と穴3内の内側導体4とを近づけて浮遊容量C
sを増加させるようにしたものである。その近づける寸
法Wや凹段部11の深さXを調整することで結合を調整
することができる。ここで、穴3の軸方向における誘電
体2の寸法をLとした場合、0≦X<Lとしている。
場合と比べて、凹段部11の深さを更に深くした実施例
である。すなわち、一体型の誘電体共振器において、内
側導体4で浮遊容量Csを得て、コムライン結合する誘
電体フィルタで、凹段部11を形成することにより、外
側導体5と穴3内の内側導体4とを近づけて浮遊容量C
sを増加させるようにしたものである。その近づける寸
法Wや凹段部11の深さXを調整することで結合を調整
することができる。ここで、穴3の軸方向における誘電
体2の寸法をLとした場合、0≦X<Lとしている。
【0024】上記寸法X,Wを変化させることで、誘電
体共振器の結合係数を変えることができ、これにより、
フィルタの通過帯域を形状(金型)を変えることなくコ
ントロールすることができる。また、誘電体共振器の形
状の標準化ができ、金型コストや管理コストを減少する
ことができる。更に、穴3間のピッチを狭くせず、大き
な結合係数が得られるため、高域の極が通過帯域から遠
ざかり、低域の減衰が改善されることになる。また、浮
遊容量Csが増加することで、共振電極長が短くなり、
それに伴い、フィルタを小型化することができる。更
に、比帯域の大きなフィルタが得られる。
体共振器の結合係数を変えることができ、これにより、
フィルタの通過帯域を形状(金型)を変えることなくコ
ントロールすることができる。また、誘電体共振器の形
状の標準化ができ、金型コストや管理コストを減少する
ことができる。更に、穴3間のピッチを狭くせず、大き
な結合係数が得られるため、高域の極が通過帯域から遠
ざかり、低域の減衰が改善されることになる。また、浮
遊容量Csが増加することで、共振電極長が短くなり、
それに伴い、フィルタを小型化することができる。更
に、比帯域の大きなフィルタが得られる。
【0025】また、上記各実施例における誘電体共振器
は3段構成の場合について説明したが、段数に限定され
るものではない。すなわち、1段の誘電体共振器や、3
段以上の誘電体共振器の場合にも適用できるものであ
る。また、本発明の誘電体共振器は、あらゆるフィル
タ、例えば、バンドパスフィルタ、バンドエリミネーシ
ョンフィルタ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ等
を形成する場合に適用できるものである。
は3段構成の場合について説明したが、段数に限定され
るものではない。すなわち、1段の誘電体共振器や、3
段以上の誘電体共振器の場合にも適用できるものであ
る。また、本発明の誘電体共振器は、あらゆるフィル
タ、例えば、バンドパスフィルタ、バンドエリミネーシ
ョンフィルタ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ等
を形成する場合に適用できるものである。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のように、誘電体の穴の内
面に形成した内側導体と、上記誘電体の外面に形成した
外側導体とで所定の周波数で共振する誘電体共振器にお
いて、上記誘電体の表面に凹部を形成し、この凹部の底
部の外側導体と上記内側導体とを近接させたものである
から、誘電体の表面に形成した凹部の底部の外側導体と
上記内側導体とを近接させることで、誘電体の穴内の内
側導体とアース電極となる外側導体との距離が短くな
り、浮遊容量が得やすくなる。また、凹部の大きさや深
さなど比較的簡単な加工或いは成形により浮遊容量を調
整でき、コムラインタイプでは、例えば浮遊容量を大き
く得ることで、フィルタの帯域幅を広くすることができ
る。更に、例えば、浮遊容量を大きく得ることで共振器
長が短くなり、小型化が可能となる効果を奏するもので
ある。
面に形成した内側導体と、上記誘電体の外面に形成した
外側導体とで所定の周波数で共振する誘電体共振器にお
いて、上記誘電体の表面に凹部を形成し、この凹部の底
部の外側導体と上記内側導体とを近接させたものである
から、誘電体の表面に形成した凹部の底部の外側導体と
上記内側導体とを近接させることで、誘電体の穴内の内
側導体とアース電極となる外側導体との距離が短くな
り、浮遊容量が得やすくなる。また、凹部の大きさや深
さなど比較的簡単な加工或いは成形により浮遊容量を調
整でき、コムラインタイプでは、例えば浮遊容量を大き
く得ることで、フィルタの帯域幅を広くすることができ
る。更に、例えば、浮遊容量を大きく得ることで共振器
長が短くなり、小型化が可能となる効果を奏するもので
ある。
【0027】また、請求項2においては、誘電体の角部
にテーパ部を形成し、このテーパ部の外側導体と内側導
体とを近接させていることで、請求項1の場合と同様に
誘電体の穴内の内側導体とアース電極となる外側導体と
の距離が短くなり、浮遊容量が得やすくなる。また、角
部のテーパ部の大きさ、傾きなど比較的簡単な加工或い
は成形により浮遊容量を調整でき、コムラインタイプで
は、例えば浮遊容量を大きく得ることで、フィルタの帯
域幅を広くすることができる。更に、例えば、浮遊容量
を大きく得ることで共振器長が短くなり、小型化が可能
となる。
にテーパ部を形成し、このテーパ部の外側導体と内側導
体とを近接させていることで、請求項1の場合と同様に
誘電体の穴内の内側導体とアース電極となる外側導体と
の距離が短くなり、浮遊容量が得やすくなる。また、角
部のテーパ部の大きさ、傾きなど比較的簡単な加工或い
は成形により浮遊容量を調整でき、コムラインタイプで
は、例えば浮遊容量を大きく得ることで、フィルタの帯
域幅を広くすることができる。更に、例えば、浮遊容量
を大きく得ることで共振器長が短くなり、小型化が可能
となる。
【0028】更に、請求項3では、誘電体の角部に断面
が略L型の凹段部を凹設し、この凹段部の外側導体と内
側導体とを近接させていることで、誘電体の穴内の内側
導体とアース電極となる外側導体との距離が短くなり、
浮遊容量が得やすくなる。また、角部の凹段部の大き
さ、深さなど比較的簡単な加工或いは成形により浮遊容
量を調整でき、コムラインタイプでは、例えば浮遊容量
を大きく得ることで、フィルタの帯域幅を広くすること
ができる。更に、例えば、浮遊容量を大きく得ることで
共振器長が短くなり、小型化が可能となる。
が略L型の凹段部を凹設し、この凹段部の外側導体と内
側導体とを近接させていることで、誘電体の穴内の内側
導体とアース電極となる外側導体との距離が短くなり、
浮遊容量が得やすくなる。また、角部の凹段部の大き
さ、深さなど比較的簡単な加工或いは成形により浮遊容
量を調整でき、コムラインタイプでは、例えば浮遊容量
を大きく得ることで、フィルタの帯域幅を広くすること
ができる。更に、例えば、浮遊容量を大きく得ることで
共振器長が短くなり、小型化が可能となる。
【図1】(a)(b)は本発明の実施例の誘電体共振器
の斜視図及び断面図である。
の斜視図及び断面図である。
【図2】本発明の実施例2の誘電体共振器の斜視図であ
る。
る。
【図3】(a)(b)は実施例3の誘電体共振器の斜視
図及び要部断面図である。
図及び要部断面図である。
【図4】(a)(b)は実施例4の誘電体共振器の斜視
図及び要部断面図である。
図及び要部断面図である。
【図5】(a)(b)は実施例5の誘電体共振器の斜視
図及び要部断面図である。
図及び要部断面図である。
【図6】(a)(b)は本発明の請求項2に対応した実
施例6の誘電体共振器の斜視図及び要部断面図である。
施例6の誘電体共振器の斜視図及び要部断面図である。
【図7】同上の実施例7の誘電体共振器の斜視図であ
る。
る。
【図8】同上の実施例8の誘電体共振器の斜視図であ
る。
る。
【図9】本発明の請求項3に対応した実施例9の誘電体
共振器の斜視図である。
共振器の斜視図である。
【図10】同上の実施例10の誘電体共振器の斜視図で
ある。
ある。
【図11】同上の実施例10の誘電体共振器の断面図で
ある。
ある。
【図12】従来例の誘電体共振器の斜視図である。
【図13】従来例の誘電体共振器の断面図である。
【図14】従来例の誘電体共振器の中央部分を切断した
状態の要部斜視図である。
状態の要部斜視図である。
【図15】誘電体共振器の等価回路図である。
【図16】従来例の浮遊容量の調整方法を示す要部断面
図である。
図である。
【図17】従来例の浮遊容量の他の調整方法を示す平面
図である。
図である。
1 誘電体共振器 2 誘電体 3 穴 4 内側導体 5 外側導体 8 凹部 9 テーパ部 11 凹段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寄田 忠弘 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 加藤 英幸 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 辻口 達也 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 毛利 久志 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 多田 斉 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】 誘電体の穴の内面に形成した内側導体
と、上記誘電体の外面に形成した外側導体とで所定の周
波数で共振する誘電体共振器において、上記誘電体の表
面に凹部を形成し、この凹部の底部の外側導体と上記内
側導体とを近接させたことを特徴とする誘電体共振器。 - 【請求項2】 誘電体の角部にテーパ部を形成し、この
テーパ部の外側導体と内側導体とを近接させたことを特
徴とする請求項1記載の誘電体共振器。 - 【請求項3】 誘電体の角部に断面が略L型の凹段部を
凹設し、この凹段部の外側導体と内側導体とを近接させ
たことを特徴とする請求項1記載の誘電体共振器。
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