JPS6285502A - 誘電体フイルタ - Google Patents
誘電体フイルタInfo
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- JPS6285502A JPS6285502A JP22487385A JP22487385A JPS6285502A JP S6285502 A JPS6285502 A JP S6285502A JP 22487385 A JP22487385 A JP 22487385A JP 22487385 A JP22487385 A JP 22487385A JP S6285502 A JPS6285502 A JP S6285502A
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- Japan
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- holes
- resonance
- hole
- resonant
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔目 次〕
・概要
・産業上の利用分野
・従来の技術
・発明が解決しようとする問題点
・問題点を解決するための手段
・作用
・実施例(第1.2,3,4.5図)
・発明の効果
〔概 要〕
誘電体ブロック(11)の共振用穴(12、13、14
)の軸線と平行な側面(lid)の少くとも一方の、開
放面(11a、19a)から共振用の長さI■の2)1
/3に相当する部分に、各共振用穴に対応する凹所(1
7,17−1)を設けることにより、フィルタ自体に3
倍波応答を軽減可能な機能を持たせることを可能とする
。
)の軸線と平行な側面(lid)の少くとも一方の、開
放面(11a、19a)から共振用の長さI■の2)1
/3に相当する部分に、各共振用穴に対応する凹所(1
7,17−1)を設けることにより、フィルタ自体に3
倍波応答を軽減可能な機能を持たせることを可能とする
。
本発明は、誘電体ブロックに複数の共振用穴を所定間隔
で形成し、この穴の長さに基づいて共振素子を構成して
成る誘電体フィルタに関し、特に上記共振用穴の長さを
1ノ4波長に設定した174波長誘電体フィルタにおけ
る3倍波応答を簡易構造で軽減可能な1/4波長誘電体
フィルタに関するものである。
で形成し、この穴の長さに基づいて共振素子を構成して
成る誘電体フィルタに関し、特に上記共振用穴の長さを
1ノ4波長に設定した174波長誘電体フィルタにおけ
る3倍波応答を簡易構造で軽減可能な1/4波長誘電体
フィルタに関するものである。
無線装置においては、使用周波数に応じてVHF帯、U
IIF帯あるいはマイクロ波帯用のフィルタが用いられ
ている。車載無線あるいは携帯無線等の移動無線装置に
用いられるフィルタは、使用性及び搭載スペースの点か
ら機械的及び電気的に安定でかつ小形、軽量であること
が要求される。このような要求に応じたフィルタとして
誘電体フィルタが開発されている。誘電体フィルタは、
誘電体の比誘電率が、例えば40であるとすると、通常
の空気層を介した同軸型の多段フィルタに比べて、共振
素子の長さを約1/ffiの長さにすることができるの
で小型化が図られる。しかしながら、共振用穴(共振子
)の長さが使用周波数の174波長に設定された174
波長誘電体フィルタは使用周波数(基本波)の3倍の周
波数(3倍波)に応答(共振)するという好ましくない
特性がある。このため1/4波長誘電体フィルタを搭載
した無線装置は、不要な3倍波を発射することになる。
IIF帯あるいはマイクロ波帯用のフィルタが用いられ
ている。車載無線あるいは携帯無線等の移動無線装置に
用いられるフィルタは、使用性及び搭載スペースの点か
ら機械的及び電気的に安定でかつ小形、軽量であること
が要求される。このような要求に応じたフィルタとして
誘電体フィルタが開発されている。誘電体フィルタは、
誘電体の比誘電率が、例えば40であるとすると、通常
の空気層を介した同軸型の多段フィルタに比べて、共振
素子の長さを約1/ffiの長さにすることができるの
で小型化が図られる。しかしながら、共振用穴(共振子
)の長さが使用周波数の174波長に設定された174
波長誘電体フィルタは使用周波数(基本波)の3倍の周
波数(3倍波)に応答(共振)するという好ましくない
特性がある。このため1/4波長誘電体フィルタを搭載
した無線装置は、不要な3倍波を発射することになる。
この不要な3倍波の発射は他の通信に妨害を与えるので
、できるだけ抑圧する必要がある。ちなみに、電波法設
備規制では、VIIF帯で、基本波以外の不要波放射(
スプリアス発射)の平均電力は、基本波の平均電力から
少くとも60 d B低くかついかなる場合でも1m−
をこえてはならないことになっている。
、できるだけ抑圧する必要がある。ちなみに、電波法設
備規制では、VIIF帯で、基本波以外の不要波放射(
スプリアス発射)の平均電力は、基本波の平均電力から
少くとも60 d B低くかついかなる場合でも1m−
をこえてはならないことになっている。
従来の174波長誘電体フィルタは、基本的には、直方
体形状の誘電体ブロックと、このブロックの電磁界開放
面をシールドするためのシールドカバーを有して構成さ
れる。すなわち、誘電体ブロックに所定間隔で長手方向
に配列する複数の共振用穴が貫通形成され、これら共振
用穴の間に電磁界結合調整穴が貫通形成される。共振用
穴の内面に内部導体膜がメタライズされて形成され(結
合調整穴の内面はメタライズされない)、かつ共振用穴
の開口を含むブロックの一表面が非メタライズ面(電磁
界開放面)に形成され、ブロックの上記−表面を除く他
表面に外部導体膜がメタライズされて形成され、これに
より共振用穴が共振素子として構成される。そして共振
用穴の長さく実質的には内部導体膜を有する部分の長さ
)を使用周波数(基本波)の174波長(λ/4;
λは波長)と略同−寸法に設定することによって、1/
4波長誘電体フィルタとして構成される。従来の誘電体
フィルタはこのように構成されたもので、フィルタ自体
には3倍波の抑制手段が施されていないものであった。
体形状の誘電体ブロックと、このブロックの電磁界開放
面をシールドするためのシールドカバーを有して構成さ
れる。すなわち、誘電体ブロックに所定間隔で長手方向
に配列する複数の共振用穴が貫通形成され、これら共振
用穴の間に電磁界結合調整穴が貫通形成される。共振用
穴の内面に内部導体膜がメタライズされて形成され(結
合調整穴の内面はメタライズされない)、かつ共振用穴
の開口を含むブロックの一表面が非メタライズ面(電磁
界開放面)に形成され、ブロックの上記−表面を除く他
表面に外部導体膜がメタライズされて形成され、これに
より共振用穴が共振素子として構成される。そして共振
用穴の長さく実質的には内部導体膜を有する部分の長さ
)を使用周波数(基本波)の174波長(λ/4;
λは波長)と略同−寸法に設定することによって、1/
4波長誘電体フィルタとして構成される。従来の誘電体
フィルタはこのように構成されたもので、フィルタ自体
には3倍波の抑制手段が施されていないものであった。
上記従来の174波長誘電体フィルタは、上述の如くフ
ィルタ自体に不要な3倍波の抑制手段が施されていない
ので、このフィルタを搭載した無線装置は、このフィル
タ以外の回路に3倍波の抑制手段が設けられていた。こ
の抑制手段としては、種々の手段があるが、例えば、増
幅器を回路的に3倍波の発射を防止する構成とした手段
、又は特定帯域阻止フィルタ(バンド・リジェクシヨン
・フィルタ・、BRF)を別に設ける手段、又は低帯域
通過フィルタ(ロー・バス・フィルタ; LPF )
11]に設ける手段、等が施されていた。従って、従来
のフィルタは、無線装置の構造の複雑化を招くこと、装
置の大形化を招くこと、装置全体としてのエネルギー損
失の増大化を招き消費電力が増大化されること、等の問
題があった。
ィルタ自体に不要な3倍波の抑制手段が施されていない
ので、このフィルタを搭載した無線装置は、このフィル
タ以外の回路に3倍波の抑制手段が設けられていた。こ
の抑制手段としては、種々の手段があるが、例えば、増
幅器を回路的に3倍波の発射を防止する構成とした手段
、又は特定帯域阻止フィルタ(バンド・リジェクシヨン
・フィルタ・、BRF)を別に設ける手段、又は低帯域
通過フィルタ(ロー・バス・フィルタ; LPF )
11]に設ける手段、等が施されていた。従って、従来
のフィルタは、無線装置の構造の複雑化を招くこと、装
置の大形化を招くこと、装置全体としてのエネルギー損
失の増大化を招き消費電力が増大化されること、等の問
題があった。
本発明は、このような問題点にかんがみて創作されたも
ので、フィルタ自体が3倍波の軽減機能を有する174
波長誘電体フィルタを提供することを目的としている。
ので、フィルタ自体が3倍波の軽減機能を有する174
波長誘電体フィルタを提供することを目的としている。
上記問題点を解決するための手段として、本発明では、
直方体形状の誘電体ブロック11に所定間隔で複数の共
振用穴12 、13 、14を配列形成し、前記ブロッ
クめ各共振用穴の内面に内部導体膜12a 、 13a
、 14aをそれぞれ形成し、前記ブロックの共振用
穴の軸線と直交する一表面(11a)における前記各共
振用穴の開口を少くとも含む部分を非メタライズ面とし
て電磁界開放面11a、19aに形成し、かつ前記開放
面を除く地表面に外部導体膜11bを形成し、 前記共振用穴の長さHに基づく共振周波数の共振素子を
構成し、かつ前記共振用穴の長さHを前記共振周波数の
波長の174波長に設定して成る174波長誘電体フィ
ルタにおいて、 前記ブロックの共振用穴の軸線と平行な側面lidの少
くとも一方の、開放面から共振用穴の長さHの2H/3
に相当する部分に、前記各共振用穴に対応する凹所17
.1?−1を設けたことを特徴とする誘電体フィルタを
提供する。
直方体形状の誘電体ブロック11に所定間隔で複数の共
振用穴12 、13 、14を配列形成し、前記ブロッ
クめ各共振用穴の内面に内部導体膜12a 、 13a
、 14aをそれぞれ形成し、前記ブロックの共振用
穴の軸線と直交する一表面(11a)における前記各共
振用穴の開口を少くとも含む部分を非メタライズ面とし
て電磁界開放面11a、19aに形成し、かつ前記開放
面を除く地表面に外部導体膜11bを形成し、 前記共振用穴の長さHに基づく共振周波数の共振素子を
構成し、かつ前記共振用穴の長さHを前記共振周波数の
波長の174波長に設定して成る174波長誘電体フィ
ルタにおいて、 前記ブロックの共振用穴の軸線と平行な側面lidの少
くとも一方の、開放面から共振用穴の長さHの2H/3
に相当する部分に、前記各共振用穴に対応する凹所17
.1?−1を設けたことを特徴とする誘電体フィルタを
提供する。
誘電体ブロック(11)の共振用穴(12、13、14
)の軸線と平行な側面(lId)の少くとも一方の、開
放面(11a、19a)から共振用穴の長さHの2H7
3に相当する部分は、3倍波の電界の強さが最大となり
、この部分に各共振用穴に対応する凹所(17、17−
1)を設けることにより、3倍波は共振子に容量が負荷
され、影響を受けて3倍波の共振周波数は共本渡の3倍
より下がる。これにより、フィルタ自体に3倍波応答を
軽減可能な機能を持たせることができる。
)の軸線と平行な側面(lId)の少くとも一方の、開
放面(11a、19a)から共振用穴の長さHの2H7
3に相当する部分は、3倍波の電界の強さが最大となり
、この部分に各共振用穴に対応する凹所(17、17−
1)を設けることにより、3倍波は共振子に容量が負荷
され、影響を受けて3倍波の共振周波数は共本渡の3倍
より下がる。これにより、フィルタ自体に3倍波応答を
軽減可能な機能を持たせることができる。
第1図から第5図は本発明の詳細な説明するための図で
ある。尚、これらの図において、同一部分又は相当部分
は同一符号を付して示されている。
ある。尚、これらの図において、同一部分又は相当部分
は同一符号を付して示されている。
第1図は第1実施例を示す図であって、(イ)は斜視図
、(ロ)は(イ)の誘電体ブロック(11)のA矢視端
面断面図、&すは(伯のB矢視側面部分断面図である。
、(ロ)は(イ)の誘電体ブロック(11)のA矢視端
面断面図、&すは(伯のB矢視側面部分断面図である。
本例は、基本的に・は、直方体形状の誘電体ブロック1
1とシールドカバー21を有して構成される。
1とシールドカバー21を有して構成される。
ブロック11は比誘電率の大きいセラミック等から形成
される。ブロック11に所定間隔で長手方向に配列する
複数の共振用穴12 、13 、14が貫通形成され、
これら共振用穴12 、13 、14の間に電磁界態合
tA竪穴15 、16が貫通形成される。共振用穴12
゜13 、14の内面に内部導体膜12a 、 13a
、 14aがメタライズされてそれぞれ形成される9
尚、J’54 X瞥穴15 、16の内面はメタライズ
されない。共振用穴12 、13 、14の開口を含む
一表面、つまりこの場合は共振用穴の軸線と直交するブ
ロック上面11aが非メタライズ面(電磁界の開放面)
に形成される。ブロック11の上面11aを除(地表面
全体に外部導体膜(図中、斜線にて示す)11bがメタ
ライズされて形成され、かつ下面11cが短絡面(ショ
ート面)として設定される。これにより、共振用穴12
、13 、14が共振素子として構成される。共振用
穴12 (13、14)の内部導体膜12a (シ3a
。
される。ブロック11に所定間隔で長手方向に配列する
複数の共振用穴12 、13 、14が貫通形成され、
これら共振用穴12 、13 、14の間に電磁界態合
tA竪穴15 、16が貫通形成される。共振用穴12
゜13 、14の内面に内部導体膜12a 、 13a
、 14aがメタライズされてそれぞれ形成される9
尚、J’54 X瞥穴15 、16の内面はメタライズ
されない。共振用穴12 、13 、14の開口を含む
一表面、つまりこの場合は共振用穴の軸線と直交するブ
ロック上面11aが非メタライズ面(電磁界の開放面)
に形成される。ブロック11の上面11aを除(地表面
全体に外部導体膜(図中、斜線にて示す)11bがメタ
ライズされて形成され、かつ下面11cが短絡面(ショ
ート面)として設定される。これにより、共振用穴12
、13 、14が共振素子として構成される。共振用
穴12 (13、14)の内部導体膜12a (シ3a
。
14a)は、(0)に図示すように、その上端(一端側
)が上面11aで開放され、下端(他端側)がブロック
下面11cの外部導体膜11bに短絡されている。
)が上面11aで開放され、下端(他端側)がブロック
下面11cの外部導体膜11bに短絡されている。
従って、本例の場合は、共振用穴12 、13 、14
の長さく実質的に内部導体膜を有する部分の長さ)Hを
、使用周波数(基本波;fo、第5図参照)の174波
長(λ/4.λは波長)と略同−寸法に設定することに
より、3段構成の174波長誘電体フィルタ(バンド・
バス・フィルタ;BPF)に構成される。本例では、さ
らに、共振用穴12 、13 、14の軸線と平行なブ
ロック側面lidに共振用穴12 、13゜14の配列
方向に延びる長溝(凹所)17かもうけられる。この長
溝17は、(ロ)図に明示するように、ブロック上面L
11から共振用穴12 、13 、14の長さHの2t
l/3 (下面(短絡面)11cからH/3)に相当す
るブロック側、面(11d ”)部分に共振用穴(12
゜13 、14)に対応して形成され、かつその内面に
は外部導体膜11bが形成される。尚、この長溝17は
図示のように必ずしも両側面11dに設ける必要はなく
一方の側面lidのみに設けてもよい。共振用穴のうち
両端の共振用穴12 (14)は、(ハ)図に示すよう
に、金属棒体18−1が挿入同着され、この金[[体1
8−1にコンデンサ18−2が接続され、このコンテン
ツ18−2に接続された接続導線18−3を介して外部
回路に接続される。尚、外部回路との接続方法は必要に
応じt他の公知の種々の方法が用いられる。シールドカ
バー21は金属材から形成されたもので、下方部に開口
を有し、高さH、を存する箱形状に形成され、ブロック
上面11aにこの上面11a全体を被う形態で配置固定
される。
の長さく実質的に内部導体膜を有する部分の長さ)Hを
、使用周波数(基本波;fo、第5図参照)の174波
長(λ/4.λは波長)と略同−寸法に設定することに
より、3段構成の174波長誘電体フィルタ(バンド・
バス・フィルタ;BPF)に構成される。本例では、さ
らに、共振用穴12 、13 、14の軸線と平行なブ
ロック側面lidに共振用穴12 、13゜14の配列
方向に延びる長溝(凹所)17かもうけられる。この長
溝17は、(ロ)図に明示するように、ブロック上面L
11から共振用穴12 、13 、14の長さHの2t
l/3 (下面(短絡面)11cからH/3)に相当す
るブロック側、面(11d ”)部分に共振用穴(12
゜13 、14)に対応して形成され、かつその内面に
は外部導体膜11bが形成される。尚、この長溝17は
図示のように必ずしも両側面11dに設ける必要はなく
一方の側面lidのみに設けてもよい。共振用穴のうち
両端の共振用穴12 (14)は、(ハ)図に示すよう
に、金属棒体18−1が挿入同着され、この金[[体1
8−1にコンデンサ18−2が接続され、このコンテン
ツ18−2に接続された接続導線18−3を介して外部
回路に接続される。尚、外部回路との接続方法は必要に
応じt他の公知の種々の方法が用いられる。シールドカ
バー21は金属材から形成されたもので、下方部に開口
を有し、高さH、を存する箱形状に形成され、ブロック
上面11aにこの上面11a全体を被う形態で配置固定
される。
本例は上述の如く構成されたもので、ブロック11の共
振用穴12 、13 、14の軸線と平行な側面11d
の少くとも一方に長溝(凹)17を共振用穴12゜13
、14に対応して設けたことを特徴とし、この長溝1
7を設けることによって3倍波応答を軽減可能な機能を
有するものである。
振用穴12 、13 、14の軸線と平行な側面11d
の少くとも一方に長溝(凹)17を共振用穴12゜13
、14に対応して設けたことを特徴とし、この長溝1
7を設けることによって3倍波応答を軽減可能な機能を
有するものである。
このように長溝17を設けた理由と結果について第4図
と第5図を参照して説明する。第4図は縦軸を共振用穴
(12、13、14)の長さ(H)とし、横軸を電界の
強さくE)として共振用穴の長さ(H)に対応する電界
強さの分布を示す図であり、(イ)図は基本波(fo)
、つまり使用周波数、そして(ロ)図は3倍波(3fO
)の電界強さの分布をそれぞれ示している。基本波(f
o)は、(イ)図に示すように、電界強さが短絡面で零
(0)となり、これから開放面に向かって連続的に増大
し、開放面で最大E0となる。これに対し、3倍波(3
ro)は、(o)図に示すように、電界強さが短絡面と
、開放面からH/3の点とで零(0)となり、かつ開放
面と、開放面から2H/3の点とで最大E0となる。こ
の電界強さが最大E0となる部分において何らかの手段
で電界に影響を与えると最も効果的に周波数を変化(変
調)させることができる。本発明はこの原理を巧みに利
用して創作されたものである。すなわち、開放面で電界
に影響を与えると、3倍波(3ro)を変化させること
ができるが、同時に基本波(fo)も効果的に影響をう
けて変化してしまう。そこで開放面から2H/3の点で
電界に影響を与えると、3倍波(3fO)は最も効果的
に影響をうけて変化(変調)され、一方基本波(fo)
は2H/3の点では電界強さが最大でないので微小の影
響をうけるのみである。従って、本例は、第1図(ol
に明示するように、開放面から2H/3のブロック側面
(lid)上に長溝(凹所)17を設けて、内部導体膜
(12a 、 13a 。
と第5図を参照して説明する。第4図は縦軸を共振用穴
(12、13、14)の長さ(H)とし、横軸を電界の
強さくE)として共振用穴の長さ(H)に対応する電界
強さの分布を示す図であり、(イ)図は基本波(fo)
、つまり使用周波数、そして(ロ)図は3倍波(3fO
)の電界強さの分布をそれぞれ示している。基本波(f
o)は、(イ)図に示すように、電界強さが短絡面で零
(0)となり、これから開放面に向かって連続的に増大
し、開放面で最大E0となる。これに対し、3倍波(3
ro)は、(o)図に示すように、電界強さが短絡面と
、開放面からH/3の点とで零(0)となり、かつ開放
面と、開放面から2H/3の点とで最大E0となる。こ
の電界強さが最大E0となる部分において何らかの手段
で電界に影響を与えると最も効果的に周波数を変化(変
調)させることができる。本発明はこの原理を巧みに利
用して創作されたものである。すなわち、開放面で電界
に影響を与えると、3倍波(3ro)を変化させること
ができるが、同時に基本波(fo)も効果的に影響をう
けて変化してしまう。そこで開放面から2H/3の点で
電界に影響を与えると、3倍波(3fO)は最も効果的
に影響をうけて変化(変調)され、一方基本波(fo)
は2H/3の点では電界強さが最大でないので微小の影
響をうけるのみである。従って、本例は、第1図(ol
に明示するように、開放面から2H/3のブロック側面
(lid)上に長溝(凹所)17を設けて、内部導体膜
(12a 、 13a 。
14a)と、側面(lid)上の外部導体膜11bとの
間隔を他の部分よりもせまくし、これにより3倍波(3
fO)のみに最も効果的に影響を与えて3roを(3−
α)foに変化させるように構成されている。
間隔を他の部分よりもせまくし、これにより3倍波(3
fO)のみに最も効果的に影響を与えて3roを(3−
α)foに変化させるように構成されている。
この(3−α)toは、例えば、2.9 r o等に設
定される。このように、Haが、例えば、2.9 t
oに変化されると、174波長誘電体フィルタは、3f
oには応答(共振)しないので、結果的に3foが減衰
(軽減)されたことになる。尚、この場合、基本波(f
o)も微小ではあるが変化されるが、これは公知の調整
手段(図示なし)をシールドカバー21(第1図)等に
設けて容易にm8M修正できる。この結果、本例は第5
図に示すような減衰特性を有する。第5図において実線
Pで示す曲線が本例の減衰特性曲線であり、一点鎖線Q
で示す曲線が従来の3倍波(3ro)における減衰特性
を示している。
定される。このように、Haが、例えば、2.9 t
oに変化されると、174波長誘電体フィルタは、3f
oには応答(共振)しないので、結果的に3foが減衰
(軽減)されたことになる。尚、この場合、基本波(f
o)も微小ではあるが変化されるが、これは公知の調整
手段(図示なし)をシールドカバー21(第1図)等に
設けて容易にm8M修正できる。この結果、本例は第5
図に示すような減衰特性を有する。第5図において実線
Pで示す曲線が本例の減衰特性曲線であり、一点鎖線Q
で示す曲線が従来の3倍波(3ro)における減衰特性
を示している。
第5図から明らかなように、本例は基本波(ro)のみ
に応答(共振)し、3倍波(3fo)を(3−α)fo
に変化させかつ充分に減衰(軽減)することが可能であ
る。
に応答(共振)し、3倍波(3fo)を(3−α)fo
に変化させかつ充分に減衰(軽減)することが可能であ
る。
第2図は第2実施例を示す図である。本例は、前出の第
1実施例(第1図)の長溝17に代って、ブロック11
の各共振用穴12 、13 、14に対応する座ぐり穴
(凹所) 17−1がそれぞれ設けられた点が第1実施
例と異なる主な点であり、その他に関しては第1実施例
と同様に構成される。座ぐり穴17−1番末、必・要に
応じてブロック側面11aの両方又はいずれか一方に形
成され、第1実施例における長溝17と同様な作用効果
をもたらす。従って、本例の作用効果は第1実施例と同
様である。
1実施例(第1図)の長溝17に代って、ブロック11
の各共振用穴12 、13 、14に対応する座ぐり穴
(凹所) 17−1がそれぞれ設けられた点が第1実施
例と異なる主な点であり、その他に関しては第1実施例
と同様に構成される。座ぐり穴17−1番末、必・要に
応じてブロック側面11aの両方又はいずれか一方に形
成され、第1実施例における長溝17と同様な作用効果
をもたらす。従って、本例の作用効果は第1実施例と同
様である。
第3図は第3実施例を示す図である。本例は、ブロック
11の共振用穴12 、13 、14の軸線と直交する
上面11aに共振用穴12.13.14の開口を少くと
も含む部分が段差H2を有する長溝19として形成され
、長溝19の底面(共振用穴の開口を含む面)19aが
非メタライズ面(電磁界の開放面)に形成され、この底
面19aを除く他面に外部導体膜11bが形成され、底
面19aとブロック下面110間の寸法が共振用穴12
、13 、14の長さH(−λ/4)に形成され、シ
ールド板21−1が単板状のシールドカバーとして形成
された点が前出の第1実施例(第1図)と異な不生な点
であり、その他に関しては第1実施例と同じ要領で構成
される。シールド板21−1はブロック上面11aに配
置固定される。
11の共振用穴12 、13 、14の軸線と直交する
上面11aに共振用穴12.13.14の開口を少くと
も含む部分が段差H2を有する長溝19として形成され
、長溝19の底面(共振用穴の開口を含む面)19aが
非メタライズ面(電磁界の開放面)に形成され、この底
面19aを除く他面に外部導体膜11bが形成され、底
面19aとブロック下面110間の寸法が共振用穴12
、13 、14の長さH(−λ/4)に形成され、シ
ールド板21−1が単板状のシールドカバーとして形成
された点が前出の第1実施例(第1図)と異な不生な点
であり、その他に関しては第1実施例と同じ要領で構成
される。シールド板21−1はブロック上面11aに配
置固定される。
尚、長溝19の側面19bは、この場合、メタライズさ
れていないが、これにメタライズしてもよい。
れていないが、これにメタライズしてもよい。
長溝19の底面19aの面積は当然のことながら、ブロ
ック上面11aの全体面積よりも小さいので、この底面
からの電波放射量はブロック上面11a全体を開放面に
形成した第1実施例の場合に比べて少ない。また、底面
19aの両側が両側面19bによって囲まれているので
、底面19aからの放射電波はこの両側面19bによっ
て抑制される。このため、長溝19は底面(開放面)1
9aと電波シールド面との間隔、つまりこの場合は長′
a19の段差H2を小さく設定することができる。この
段差H2は、第1実施例(第1図)のシールドカバー2
1の高さHl (但し、天井板21aの厚さを除く)
に対応するものであり、シールドカバー21の高さより
も大幅に小さく設定することができる。従って、本例は
、第1実施例よりもフィルタ全体の高さを低くできると
いう利点があるが、その他の作用効果は第1実施例と同
様である。尚、本例の場合、ブロック上面11aの長溝
19を、これに代えて各共振用穴12.13 、14の
開口を含む部分に座ぐり穴等の凹所を形成してもよい。
ック上面11aの全体面積よりも小さいので、この底面
からの電波放射量はブロック上面11a全体を開放面に
形成した第1実施例の場合に比べて少ない。また、底面
19aの両側が両側面19bによって囲まれているので
、底面19aからの放射電波はこの両側面19bによっ
て抑制される。このため、長溝19は底面(開放面)1
9aと電波シールド面との間隔、つまりこの場合は長′
a19の段差H2を小さく設定することができる。この
段差H2は、第1実施例(第1図)のシールドカバー2
1の高さHl (但し、天井板21aの厚さを除く)
に対応するものであり、シールドカバー21の高さより
も大幅に小さく設定することができる。従って、本例は
、第1実施例よりもフィルタ全体の高さを低くできると
いう利点があるが、その他の作用効果は第1実施例と同
様である。尚、本例の場合、ブロック上面11aの長溝
19を、これに代えて各共振用穴12.13 、14の
開口を含む部分に座ぐり穴等の凹所を形成してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、誘電体ブロック
(11)の共振用穴(12、13、14)の軸線と平行
な側面(11a)の少くとも一方の、開放面(11a
。
(11)の共振用穴(12、13、14)の軸線と平行
な側面(11a)の少くとも一方の、開放面(11a
。
19a)から共振用穴(12、13、14)の長さ(H
)の2H/3に相当する部分に、各共振用穴(12、1
3。
)の2H/3に相当する部分に、各共振用穴(12、1
3。
14)に対応する凹所(17、17−1)を設けること
によって、フィルタ自体に3倍波応答を軽減可能な機能
を持たせることが可能となり、このため従来技術におけ
る3倍波応答を抑制するための個別の手段を不要とする
ことができるので、無線装置の構造の筒易化、装置の小
形化、装置全体としてのエネルギー損失の低減化に伴う
消費電力の低減化等を実現できるという好ましい効果が
得られる。
によって、フィルタ自体に3倍波応答を軽減可能な機能
を持たせることが可能となり、このため従来技術におけ
る3倍波応答を抑制するための個別の手段を不要とする
ことができるので、無線装置の構造の筒易化、装置の小
形化、装置全体としてのエネルギー損失の低減化に伴う
消費電力の低減化等を実現できるという好ましい効果が
得られる。
第1.2.3図は本発明の第1.2.3実施例をそれぞ
れ示す図、 第4図は共振用穴(共振素子)の長さ(H)に対応する
電界強さの分布を示す図、 第5図は第1実施例の減衰特性説明図である。 第1図から第5図において、 11は誘電体ブロック、 11aは共振用穴の軸線と直交する上面(第1゜2図の
場合は、開放面)、 11bは外部誘電膜、 11cは下面(短絡面)、 11ctは共振用穴の軸線と平行な側面、12 、13
、14は共振用穴、 12a 、 13a 、 14aは内部誘電膜、15
、16は電磁界結合調整穴(非メタライズ穴)、17
、 ’17−1!、tフロー/ り側面lidに設けら
れた長溝(凹所)と座ぐり穴(凹所)、 19はブロック上面lidに設けられた長溝(凹所)、
19aは底面(開放面)、 21 、21−1はシールドカバーとシールド板、をそ
れぞれ示す。
れ示す図、 第4図は共振用穴(共振素子)の長さ(H)に対応する
電界強さの分布を示す図、 第5図は第1実施例の減衰特性説明図である。 第1図から第5図において、 11は誘電体ブロック、 11aは共振用穴の軸線と直交する上面(第1゜2図の
場合は、開放面)、 11bは外部誘電膜、 11cは下面(短絡面)、 11ctは共振用穴の軸線と平行な側面、12 、13
、14は共振用穴、 12a 、 13a 、 14aは内部誘電膜、15
、16は電磁界結合調整穴(非メタライズ穴)、17
、 ’17−1!、tフロー/ り側面lidに設けら
れた長溝(凹所)と座ぐり穴(凹所)、 19はブロック上面lidに設けられた長溝(凹所)、
19aは底面(開放面)、 21 、21−1はシールドカバーとシールド板、をそ
れぞれ示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、直方体形状の誘電体ブロック(11)に所定間隔で
複数の共振用穴(12、13、14)を配列形成し、 前記ブロックの各共振用穴の内面に内部導体膜(12a
、13a、14a)をそれぞれ形成し、前記ブロックの
共振用穴の軸線と直交する一表面(11a)における前
記各共振用穴の開口を少くとも含む部分を非メタライズ
面として電磁界開放面(11a、19a)に形成し、か
つ前記開放面を除く他表面に外部導体膜(11b)を形
成し、 前記共振用穴の長さ(H)に基づく共振周波数の共振素
子を構成し、かつ前記共振用穴の長さ(H)を前記共振
周波数の波長の1/4波長に設定して成る1/4波長誘
電体フィルタにおいて、前記ブロックの共振用穴の軸線
と平行な側面(11d)の少くとも一方の、開放面から
共振用穴の長さHの2H/3に相当する部分に、前記各
共振用穴に対応する凹所(17、17−1)を設けたこ
とを特徴とする誘電体フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22487385A JPS6285502A (ja) | 1985-10-11 | 1985-10-11 | 誘電体フイルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22487385A JPS6285502A (ja) | 1985-10-11 | 1985-10-11 | 誘電体フイルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6285502A true JPS6285502A (ja) | 1987-04-20 |
Family
ID=16820506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22487385A Pending JPS6285502A (ja) | 1985-10-11 | 1985-10-11 | 誘電体フイルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6285502A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6390203A (ja) * | 1986-10-02 | 1988-04-21 | Mitsubishi Electric Corp | 誘電体フイルタ |
JPS6374803U (ja) * | 1986-11-06 | 1988-05-18 | ||
EP0556573A2 (en) * | 1992-01-22 | 1993-08-25 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dielectric resonator and its characteristic adjusting method |
EP0788178A2 (en) * | 1992-01-22 | 1997-08-06 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dielectric resonator |
-
1985
- 1985-10-11 JP JP22487385A patent/JPS6285502A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6390203A (ja) * | 1986-10-02 | 1988-04-21 | Mitsubishi Electric Corp | 誘電体フイルタ |
JPS6374803U (ja) * | 1986-11-06 | 1988-05-18 | ||
JPH0526802Y2 (ja) * | 1986-11-06 | 1993-07-07 | ||
EP0556573A2 (en) * | 1992-01-22 | 1993-08-25 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dielectric resonator and its characteristic adjusting method |
EP0788178A2 (en) * | 1992-01-22 | 1997-08-06 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dielectric resonator |
EP0788178A3 (en) * | 1992-01-22 | 1997-08-13 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dielectric resonator |
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