JPH0434818Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、医療用ハンドピース内に半導体レー
ザ発生器を設けて、このレーザ源から発生するレ
ーザ光を対象部位に的確に照射させることによつ
て、消炎、鎮痛、治癒促進、光重合物質への照射
による硬化などの治療目的に応じた処置を簡易に
行えるようにした医療用レーザ照射装置に関する
ものである。

（従来の技術） 従来の医療用レーザ照射装置としては、まず
YAGレーザやCO₂レーザなどの比較的大型のレ
ーザ発生装置を必要とする装置と、本願のような
小型の半導体レーザ発生器を用いるものが知られ
ている。前者の場合、レーザ発生装置で励起発生
したレーザ光は、レーザ光導光体又はレーザ光を
伝達するミラーやマニプユレーターを使用してハ
ンドピースまで伝達されるようになされており、
一方後者の場合は、ハンドピース又はグリツプ部
内に半導体レーザ発生器が内蔵されており、例え
ば「特開昭60−24832号公報」に開示されたもの
が知られている。

（考案が解決しようとする問題点） 例えば歯科用等の用途においては、人体口腔内
に存する比較的狭小で複雑な形状の歯牙や歯周等
の治療を対象とすることから必然的にハンドピー
ス本体の先端或は頭部を回転移動させて歯牙や歯
周に近接するようにレーザ光を照射させる必要が
ある。

ところが、半導体レーザ発生器をグリツプ部内
に内蔵した従来の医療用レーザ照射装置は、体表
面などの比較的広くて平坦な部位にレーザ光を照
射することを目的とし、レーザ発生器から照射さ
れたレーザ光はミラー等により患部に導かれるも
のの、レーザ光の射出口とグリツプ部の位置が近
すぎるため、患部を視認しずらく、また口腔内部
の臼歯部など奥まつた患部へのレーザ照射に際
し、グリツプ部が口腔内壁等に当つて治療が出来
ないと云つた問題点が発生する。

そこで本考案は、上記従来の医療用装置等の欠
点の解消の為、グリツプ本体内に半導体レーザ発
生器を設置すると共にグリツプ本体の先端部にレ
ーザ光の導光体を含んだ照射ノズルを接続するこ
とにより、上記レーザ源からのレーザ光を歯牙治
療部位等の患部に的確に照射させるようにした新
規な医療用レーザ照射装置を提供せんとするもの
である。

（問題点を解決する為の手段） 上記目的を達成する為の本考案の構成を添付の
実施例図に基づき説明する。第１図は本考案装置
の一実施例を示す縦断側面図、第２図は同平面
図、第３図は別の実施例を示す要部縦断側面図、
第４図は他の実施例を示す縦断側面図、第５図は
同側面図である。即ち、本考案はグリツプ本体
と、該グリツプ本体内に設置された半導体レーザ
発生器と、光フアイバの導光体を含んで上記グリ
ツプ本体の先端部に着脱自在に接続された照射ノ
ズルとより成る医療用レーザ照射装置において、
上記照射ノズルがグリツプ本体に対して交軸状態
で回動自在に接続されると共に、上記照射ノズル
が接続される側とは反対側の上記グリツプ本体先
端部にレーザ光照射のスタンバイ状態、照射状態
及び選定された照射時限モードを夫々表示する表
示手段が付設されていることを特徴とする医療用
レーザ照射装置である。

（作用） 上記構成の本考案装置に於いては、グリツプ本
体１に内設された半導体レーザ発生器からレーザ
光が発せられ、このレーザ光は照射ノズル４内の
導光体３により導光され、その先端口より目的部
位に向け射出される。斯かる装置を用いて歯科治
療等を行う場合、術者はグリツプ本体１を把持
し、照射ノズル４を口腔内に挿入し、該ノズル４
の先端部を患部に接近させ且つレーザ光を患部に
照射させて治療がなされる。従つて、グリツプ本
体１自体が口腔内壁に当つたりすることがなく、
しかも患部の視認も可能であつて。奥まつた臼歯
部でも楽に治療することが出来る。亦、照射ノズ
ル４は着脱自在に接続されているから、必要に応
じて新しい照射ノズルへの交換が容易になされ
る。

そして照射ノズルがグリツプ本体に対して交軸
状で回転自在とされているため口腔内への挿入が
し易く且つ回転によつてあるべき治療部位に正し
く向位させることも出来る。更に表示手段が照射
ノズルとは反対側のグリツプ本体先端部に設けら
れているので、照射スタンバイ状態、照射の
ON，OFF状態及び選定された照射時限モードを
治療中に視認することが出来るので術者によつて
至つて便利なものである。

（実施例） 以下、実施例について説明する。

（実施例 １） 第１図及び第２図は歯科用ハンドピースでの適
用例を示すものであり、照射ノズル４は長筒状グ
リツプ本体１の先端部（ヘツド部）１１の交軸状
態で、即ち見掛け上グリツプ本体１に対して折曲
した状態で接続されている。このように照射ノズ
ル４が交軸状態で接続されていると、口腔内への
挿入がし易く、また図例の如く照射ノズル４の先
側４１を屈曲させておけば、歯牙の裏面にもその
先端口４０（照射口）を接近させることができ精
度の高いレーザ治療が約束される。照射ノズル４
は、グリツプ本体１のヘツド部１１に対して、Ｏ
リング４２……を介して回転自在且つ抜出自在に
接続されている。即ち、照射ノズル４を挿通した
カバーナツト４３がヘツド部１１に対し接続部１
１０に於いてねじ結合され、この照射ノズル４は
Ｏリング４２……によつて回転自在、抜出自在且
つレーザ光漏洩防止状に支承されている。従つ
て、装着の状態から該ノズル４を引き抜けば新し
いものに交換が可能であり、かた装着状態で該ノ
ズル４の先端口４０をあるべき方向に回転させる
ことが可能で、これにより該先端口４０を治療部
位に正しく向位させることもできる。なお、この
場合カバーナツト４３と接続部１１０との間に弾
性部材を介在させ、カバーナツト４３の締め付け
による弾性部材の弾性変形をして照射ノズル４を
グリツプ本体１に対して緊合させるようにしても
良い。

グリツプ本体１の基端部には、スリツプジヨイ
ナー１２がねじ結合され、このジヨイナー１２に
は電源スイツチ１３が露出的に設けられると共に
その後端には接続プラグ１２１が内蔵され、この
接続プラグ１２１に対合する図外の接続プラグを
内蔵した接続ホース５が上記ジヨイナー１２の後
端に接続される。グリツプ本体１内には、制御基
板１４及び該基板１４上に搭載された制御機器
（但し、図では説明の便のため省略的に表示）１
５が装備され、上記電源スイツチ１３と該制御機
器１５とは導線１６によつて結ばれ、更に制御機
器１５と半導体レーザ発生器２とはグリツプ本体
１の背部周体に配設された照射スイツチ２０を介
して導線２１により接続される。これにより、図
外の電源からの電力が電源スイツチ１３のON操
作により制御機器１５を経て照射スイツチ２０に
送られ、該照射スイツチ２０のON操作により半
導体レーザ発生器２に供給される。

上記照射スイツチ２０の頂部側には、グリツプ
本体１にピン６０によつて枢着された操作レバー
６が存し、該照射スイツチ２０は、該操作レバー
６のヒンジアクシヨンによりスイツチ２０の頂面
が押動されてON状態に、又操作レバー６の復元
によつてスイツチ２０が開放されてOFFの状態
となる。

上記操作レバー６は、グリツプ本体１の背部外
周から突出状に枢着され、目的に応じて操作レバ
ー６をロツク状態とするロツク機構６２をも備え
ている。該ロツク機構６２は、操作レバー６の下
部に配備され、上記ピン６０に嵌合する長溝６２
１と、該長溝６２１を含むスライダノブ６２２
と、該スライダノブ６２２の上側に形成されたロ
ツク爪６２３とより成り、第１図の如くピン６０
が長溝６２１の下端にある時はロツク爪６２３と
操作レバー６とは隔置されているが、スライダノ
ブ６２２を指先で下動してピン６０を長溝６２１
の上端に位置させた時には（不図示）、ロツク爪
６２３が操作レバー６の下部内側に当接すること
により該操作レバー６のヒンジアクシヨンを不能
にするよう構成されている。このようなロツク機
構６２を付備させておけば、半導体レーザ発生器
２が不用意にONとなることがなく安全である。
なお、図例のロツク機構６２はグリツプ本体１の
軸線方向にスライドさせるものであるが、これに
限定されず、例えばグリツプ本体１の周体に套嵌
されたスロツトを有する操作リングを周方向に回
転操作することによりロツク・アンロツクするも
の等も採用可能である。

グリツプ本体１のヘツド部１１内には、例えば
AlGaInPやAlGaAs等から成る半導体レーザ発生
器２が、グリツプ本体１に接続された照射ノズル
４の軸線に沿つて設置されている。

この照射ノズル４内には上記半導体レーザ発生
器２から放出されるレーザ光を導光する光フアイ
バ等の導光体３が配設され。該導光体３の基端部
には前記半導体レーザ発生器２に対面してレーザ
光を集光する光学レンズ３１が配設されている。
また該導光体３の前端部にも伝送されてくるレー
ザ光を集光するための光学レンズ３２が装着され
ているがこれはなくても良い。

グリツプ本体１のヘツド部１１頂部外表面には
図示のような表示手段７が設けられており、この
うち符号７１（“Ｒ”と表示）は電源スイツチ１
３をONにした時に照射スタンバイを示すラン
プ、符号７２（“EXP”と表示）は照射スイツチ
２０をONにして照射中を表示するランプであ
り、また、符号７３……（“１０，２０……”の
ように表示）は照射時限の表示ランプであり、操
作モード切替スイツチ７４によつて選択された所
望の照射時限モードに対応して表示するもので、
タイマーによつてその時限が経過した時に自動的
に消灯しレーザ光の照射がOFFになつたこを知
らせるようになつている。これら表示ランプ７
１，７２，７３……の配置は図例に限定されず、
適宜変更が可能であることは云うまでもない。

また、上記ヘツド部１１内のレーザ光照射経路
の適所にはレーザ光検出器２２が設けられ、この
検出器２２によつて検出されたレーザ照射信号を
ブザー２３に送り、例えば２種異音方式からなる
ブザー音を発生して術者等に対してこの状況を知
らせるようになつている。なお、このブザー２３
は、電源スイツチ１３をONにした時、別の音を
発生してスタンバイ状態を報知するようにもなさ
れている。なお、このレーザ検出器２２に代え、
半導体レーザ発生器２内に組み込まれたオートデ
イテクターを直接ブザー２３に結線し、このオー
トデイテクターからの電気信号によりブザー音を
発するようにしても良い。

しかして、上記構成のレーザ照射装置に於いて
は、電源スイツチ１３をON操作すると、表示手
段７の準備ランプ７１が点灯し、同時にブザー音
（変速的継続音）が発生され、装置がスタンバイ
状態にあることを報知させる。

そして治療目的等に対応し操作モード切替スイ
ツチ７４を操作して設定すべきタイマー値をタイ
マー表示ランプ７３……により決定する。

次に、照射ノズル４をその軸線の廻りに回転さ
せ治療対象部位等にノズル先端口４０を合わせ、
操作レバー６を押動し照射スイツチ２０をONに
すると、上記ブザー音は短断続音に変更され、半
導体レーザ発生器２からレーザ光の照射が開始さ
れたことを報知させるとともに、上記レーザ光検
出器２２からのレーザ発生信号により上記表示手
段７の照射表示ランプ７２が点灯される。

そして、上記半導体レーザ発生器２から放出さ
れるレーザ光は、光学レンズ３１により細いビー
ムとされてノズル４内の導光体３を経てノズル先
端側に導光され、更にノズル先端口４０内の光学
レンズ３２により集束されて治療対象部位等に照
射される。

このように本実施例のレーザ照射装置は、グリ
ツプ本体１内に半導体レーザ発生器２及びその制
御機器１５等を含み、またグリツプ本体１の外表
面には電源スイツチ１３、照射スイツチ２０、操
作レバー６及び表示手段７等が具備されているか
ら、術者はグリツプ本体１を把持したままでスイ
ツチ操作が簡易に出来、片手の操作により治療対
象部位にレーザ光を的確に照射することが出来る
と共に操作時にレーザ照射のスタンバイ状態或は
照射状態等も表示手段７により視認把握すること
も出来る。更に、ブザー音等によつてもレーザ光
の状態を把握することができ、視・聴覚の両方の
機能により安全な治療行為が可能とされる。

（実施例 ２） 第３図では、照射ノズル４の軸線から外れた位
置に半導体レーザ発生器２を交軸状態で配置する
と共に照射ノズル４の軸線上には反射プリズム８
１を配置し、更に該反射プリズム８１の背後には
照射ノズル４の軸線に沿つてハロゲンランプ或は
白熱電球等の照明手段８を配設した例が示されて
いる。ここで採用された反射プリズム８１は、そ
の斜めの反射面８１１にレーザ光のみを反射する
と共に可視光等の一定波長の光を透過するよう特
殊コーテイングしたものであり、半導体レーザ発
生器２からのレーザ光は上記反射面８１１で反射
され、また照明手段からの照明光はプリズム８１
自体を透過し、いずれも導光体３に導入される。
この結果、導光体３はレーザ光及び照明光の両方
の導光に共用されることになる。而して、レーザ
光自体は不可視であるが、このように可視の照明
光も同時に導光させるようにすると、レーザ光の
照射ビームと照明光の照射ビームが重なり、治療
部位に対するレーザ光の照射状態が明確に視認で
きその治療精度の向上が図られると共に治療部位
の状況等を的確に照射把握することも出来る。

尚、照明光のみを使用し、他の器具等の使用の
際に口腔内照明用として活用させ得ることは当然
である。また、上記照明手段８と半導体レーザ発
生器２との位置関係は、反射プリズム８１の選択
により相互逆にすることも可能である。その他の
構成は上記第１実施例と同様であるので、対応箇
所について図面上同一符号を付すにとどめ、ここ
ではその詳細な説明を割愛する。

（実施例 ３） 第４図及び第５図として示すものは、上述した
レーザ照射装置の機構に加え、ジヨイナー１２の
後端の接続ホース５側から空気Ａ及び水Ｗ等の作
用媒体をグリツプ本体１内及び照射ノズル４内側
にも導入させ得るように、各々本体１内及びノズ
ル４内に供給管路９１，９２，９３，９４を設け
た多機能な装置構成を示すものである。この場合
には、上述したグリツプ本体１の背面外周に軸着
させた操作レバー６を第５図のように空気供給用
レバー６ａと水供給用レバー６ｂとに分離して、
夫々のヒンジアクシヨンにより各々チユーブ５側
から供給される該供給媒体Ａ，Ｗをノズル先端口
４０に供給或は停止可能となすことができる。少
し詳しくは、第４図に於いて、空気供給管路９１
０が紙背方向に配された水供給管路（不図示）と
もどもスリーブジヨイナー１２中に導入され、操
作レバー６と連動したバルブ機構９５を介してグ
リツプ本体１内の空気供給管路９１、水供給管路
９２と接続され、更に照射ノズル４の内部に概ね
軸方向に内蔵された空気供給管路９３、水供給管
路９４に夫々接続されている。このうち水供給管
路９４は照射ノズル４内に於いては１本の管路と
して先端口４０に迄延びるが、空気供給管路９３
はノズル４内の腔所全域について広がりをもち、
先側に至ると上記管路９４の外側に同心リング状
にせばめられるように構成されている。斯かる空
気及び水の供給管路構成により、上記操作レバー
６ａ，６ｂのいずれかを押動操作すれば、上記バ
ルブ機構９５より空気又は水が供給され、供給空
気は半導体レーザ発生器２等の周囲や導光体３を
冷却しながら管路９３を経て先端口４０に向い、
又水は管路９４を経て同様の先端口４０に向い、
そこから患部に向け射出され、患部の冷却や汚れ
の除去に供される。又、操作レバー６ａ，６ｂを
同時に操作すると、ノズル先端口４０からは水の
ミストが噴出され同様の機能を奏する。上記管路
構成に限定されず、例えば照射ノズル４の先端部
では、中心に導光体３を、その外側に水の管路９
４を、更にその外側に空気の管路９３を同心状に
配することも可能である。なお、上記では供給気
体として空気を例にとつたが、炭酸ガス等のその
他の気体を作用媒体とすることも除外するもので
はない。

上記バルブ機構９５が操作レバー６のヒンジア
クシヨンによつて開閉される弁機構であつて、ボ
ール弁９５１がスプリング９５２によつて常に弁
栓９５３を閉弁しているが、操作レバー６を押動
操作すると、弁棒９５４が下動してボール弁９５
１を押下させ開弁し、連結路９５５より空気
（水）を供給するようになつている。斯かるバル
ブ機構９５も図例に限定されず、他の構成のもの
も採用可能である。

このように、空気Ａ及び水Ｗの供給管路９１，
９２，９３，９４を、グリツプ本体１及びノズル
４内に配設させた場合には、半導体レーザ発生器
２によるレーザ光の照射と、供給空気Ａによるエ
アーガン、水によるウオータガンそして両媒体
Ａ，Ｗの混在するスプレーガン方式と４つのモー
ドを保有させることになり、夫々の機能の併用に
よつて多機能なレーザ照射治療が可能となる。

尚、この構成に伴い上記レーザ照射スイツチ２
０を第４図に示すようにグリツプ本体１の前面側
或はグリツプ本体１の周体で操作レバー６の近傍
（不図示）に配置し、グリツプ本体１を把持した
術者のフインガーアクシヨンにより操作レバー６
のヒンジアクシヨンと併行してそのON・OFF操
作が可能なようになされている。また、この種治
療具にあつては誤動作によつて水が患部に噴射さ
れることは好ましくないので、第５図に示す如く
水の操作レバー６ｂに突片６b1が具備され、こ
の突片６b1が前記同様のロツク機構６２の操作
によりそのロツク爪６２３に当接し操作レバー６
ａの押動操作を阻止せんと機能する。このロツク
機構６２も上記同様他の機構が採用可能であるこ
とは当然である。その他の構成は第１の実施例と
ほぼ同様であるので、ここでも対応箇所に同一の
符号を付すにとどめその詳細な説明を割愛する。

尚、実施例図では照射ノズル４をグリツプ本体
１に対し交軸状態で接続した例を示したが、同軸
状に接続することも除外するものではない。ま
た、照射ノズル４はその先側４１が屈曲した例を
示しているが、ストレートのものその他の形状の
ものも採用可能である。

（考案の効果） 以上のように本考案の医療用レーザ照射装置
は、グリツプ本体に半導体レーザ発生器を内蔵
し、該グリツプ本体先端部に導光体を含む照射ノ
ズルを交軸状且つ回転自在・着脱自在に接続して
いるので、レーザ源からのレーザ光は上記導光体
を経て治療部位に照射される。従つて、その治療
操作時にグリツプ本体が患者に近付き過ぎること
がなく、患部を充分に視認できると共に狭い口腔
内の歯科治療の場合でも交軸状態の照射ノズルの
みを口腔内に挿入すればよく、グリツプ本体が口
腔内壁に当つて治療に支障を来すこともない。
亦、照射ノズルは回転自在・着脱自在に接続され
ているから、回転によつてあるべき治療部位に正
しく向位させることが出来ると共にグリツプ本体
より離脱することにより必要に応じて新しい照射
ノズルへの交換が容易である。特に患部に接近し
て使用する場合、その都度滅菌消毒をする必要が
あるが、このように照射ノズルが着脱自在である
と、これのみを離脱して滅菌消毒をすることがで
き極めて便利である。更に表示手段の付設により
照射のスタンバイ状態、照射のON・OFF状態及
び照射時限モードを術者が治療中に視認出来るの
で頗る便利である。このようにして本考案によれ
ば、従来治療操作が難しいとされていた人体口腔
内に存する比較的狭小で複雑な形状からなる歯牙
や歯周部等の治療においても、術者は容易に治療
を実施でき従来にはみられない治療効果を上げる
ことができるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一実施例を示す縦断側面
図、第２図は同平面図、第３図は別の実施例を示
す要部縦断側面図、第４図は他の実施例を示す縦
断側面図、第５図は同側面図である。 符号の説明、１……グリツプ本体、２……半導
体レーザ発生器、３……導光体、４……照射ノズ
ル、７……表示手段、８……照明手段、９１，９
２，９３，９４……空気及び水の供給管路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ グリツプ本体と、該グリツプ本体内に設置さ
   れた半導体レーザ発生器と、光フアイバの導光
   体を含んで上記グリツプ本体の先端部に着脱自
   在に接続された照射ノズルとより成る医療用レ
   ーザ照射装置において、上記照射ノズルがグリ
   ツプ本体に対して交軸状態で回動自在に接続さ
   れると共に、上記照射ノズルが接続される側と
   は反対側の上記グリツプ本体先端部にレーザ光
   照射のスタンバイ状態、照射状態及び選定され
   た照射時限モードを夫々表示する表示手段が付
   設されていることを特徴とする医療用レーザ照
   射装置。 ２ 上記グリツプ本体内には照明手段が更に付備
   され、上記導光体が、該照明手段からの照射光
   及び半導体レーザ発生器からのレーザ光の導光
   用として共用されている実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の医療用レーザ照射装置。 ３ 上記グリツプ本体及び照射ノズルに、各々気
   体及び／若しくは水の供給管路が内設されてい
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の医療用
   レーザ照射装置。