JPH0347106B2 - - Google Patents

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JPH0347106B2
JPH0347106B2 JP62185177A JP18517787A JPH0347106B2 JP H0347106 B2 JPH0347106 B2 JP H0347106B2 JP 62185177 A JP62185177 A JP 62185177A JP 18517787 A JP18517787 A JP 18517787A JP H0347106 B2 JPH0347106 B2 JP H0347106B2
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Japan
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grip body
laser
laser irradiation
valve mechanism
irradiation
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JP62185177A
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Haruo Ogawa
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J Morita Manufaturing Corp
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J Morita Manufaturing Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医療用ハンドピース内に半導体レー
ザ発生器を設けて、このレーザ源から発生するレ
ーザ光を対象部位に的確に照射させることによ
り、消炎、鎮痛、治癒促進、光重合物質への照射
による硬化などの治療目的に応じた処置を簡易に
行えるようにした医療用レーザ照射装置に関す
る。
(従来の技術) 従来の医療用レーザ照射装置としては、まず
YAGレーザやCO2レーザなどの比較的大型のレ
ーザ発生装置を必要とする装置と、本顔のような
小型の半導体レーザ発生器を用いるものが知られ
ている。前者の場合、レーザ発生装置で励起発生
したレーザ光は、レーザ光導体又はレーザ光を伝
達するミラーやマニプユレーターを使用してハン
ドピースまで伝達されるようになされており、一
方後者の場合は、ハンドピース又はグリツプ部内
に半導体レーザ発生器が内蔵されており、例えば
「特開昭60−24832号公報」に開示されたものが知
られている。
(発明が解決しようとする問題点) 例えば歯科用等の用途においては、人体口腔内
に存する比較的狭小で複雑な形状の歯牙や歯周等
の治療を対象とすることから必然的にハンドピー
ス本体の先端或は頭部を回転移動させて歯牙や歯
周に近接するようにレーザ光を照射させる必要が
ある。
ところが、半導体レーザ発生器をグリツプ部内
に内蔵した従来の医療用レーザ照射装置は、体表
面などの比較的広くて平坦な部位にレーザ光を照
射することを目的とし、レーザ発生器から照射さ
れたレーザ光はミラー等により患部に導かれるも
のの、レーザ光の射出口とグリツプ部の位置が近
すぎるため、患部を視認しずらく、また口腔内部
の臼歯部など奥まつた患部へのレーザ照射に際
し、グリツプ部が口腔内壁等に当つて治療が出来
ないと伝つた問題点が発生する。
そこで本考案は、上記従来の医療用装置等の欠
点の解消の為、グリツプ本体内に半導体レーザ発
生器を設置すると共にグリツプ本体の先端部にレ
ーザ光の導光体を含んだ照射ノズルを接続するこ
とにより上記レーザ源からのレーザ光を歯牙治療
部位等の患部に的確に照射させるようにすると共
に、レーザの導光手段と水又は気体の供給管路を
グリツプ本体及び照射ノズル内に並設することに
よりレーザ治療及びそれに附帯する患部の冷却及
び洗浄等をもなし得る新規な医療用レーザ照射装
置を提供せんとするものである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的を達成するため、この発明に係る医療
用レーザ照射装置は、第1に、グリツプ本体と、
該グリツプ本体内に設置した半導体レーザ発生器
と、レーザ光の導光体を含む上記グリツプ本体の
先端部に接続された照射ノズルと、上記グリツプ
本体及び照射ノズル内に一連に形成された水供給
管路と、該水供給管路を開閉するように上記グリ
ツプ本体に内蔵されたバルブ機構と、該バルブ機
構の開閉を司るようにグリツプ本体の外周に取付
けられた操作手段と、上記半導体レーザ発生器を
オン・オフするレーザ照射スイツチとを備えたこ
とを要旨とし、亦、第2に、上記水供給管路、該
供給管路を開閉するバルブ機構及び該バルブ機構
に開閉を司る操作手段に代え、空気、炭酸ガス等
の作用気体の供給管路、同バルブ機構及びこの開
閉の為の操作手段を備えたことを要旨とする。
(作用) 上記構成の医療用レーザ照射装置において、レ
ーザ照射スイツチをオンとすると、半導体レーザ
発生器からレーザ光が発せられる。このレーザ光
は照射ノズル内の導光体によりノズル先端間で伝
送されたのち、その先端口から射出される。従つ
て、グリツプ本体を把持した術者が照射ノズルを
口腔内に挿入して、その先端を治療部位に接近さ
せ、レーザ光を治療部位に照射させることにより
所定の治療がなされる。この場合、口腔内に挿入
されるのは照射ノズルだけであるから、照射部位
を視認し易く、また口腔内の奥まつた部位に接近
して照射させる場合でもグリツプ部が口腔内壁等
にあたることがなく、レーザ照射治療等が的確に
なされる。
亦、第1発明の場合、水供給用の操作手段を操
作するとそのバルブ機構が動作し、ノズル先端よ
り水が照射され患部などの目的部位の冷却、洗浄
或いは導光体の冷却がなされる。
更に、第2発明の場合、気体供給用の操作手段
を操作するとそのバルブ機構が動作し、ノズル先
端より気体が射出され上記同様の機能を奏する。
尚、この場合水とレーザとを同時に射出するこ
とは安全上問題であるが、気体とレーザとを同時
に作用させることは問題でなく、特にレーザの導
光体や発生器を供給気体により同時に冷却するこ
とができるメリツトがある。
そして、上記レーザ照射スイツチ、水若しくは
気体の供給用操作手段がグリツプ本体に具備され
ているから、上記レーザの照射、水若しくは気体
の供給オン・オフが手元操作で簡易になされる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図乃至第3図は歯科用ハンドピースへの適
用例を示すものであり、同図において、1は長筒
状のグリツプ本体で、その先端ヘツド部1A内に
は後述する半導体レーザ発生器2が設置されてい
る。3は上記グリツプ本体1のヘツド部1Aに交
軸状態、即ち、見掛け上グリツプ本体1に対して
折曲した状態で接続した照射ノズルで、その先端
部3Aは屈曲されていて、口腔内へ挿入し易く、
また歯牙の裏面に接近させ易い構成とされている
とともに、内部には上記半導体レーザ発生器2か
ら放出されるレーザ光を先端部まで伝送するマル
チ光フアイバーからなる導光体3が配設されてい
る。
4A,5Aは上記グリツプ本体1内に並設した
水供給管、空気供給管、4B,5Bは上記照射ノ
ズル3内に並設した水供給管、空気供給管であ
り、上記グリツプ本体1内の水供給管、空気供給
管4A,5Aの先端を夫々ポート4C,5Cを介
して上記照射ノズル3内の水供給管4B、空気供
給管5Bの先端部に連通させているとともに、上
記空気供給管5Bは照射ノズル3内の基端部にの
み位置するような短尺管から構成され、この短尺
空気供給管5Bの先端から照射ノズル3の先端に
至るまでの空気流路5Dは上記水供給管4Bの外
周面とノズル3の内周面との間の環状空間にて形
成され、かつ上記水供給管4Bの先端部を照射ノ
ズル3に固定保持するための壁板状保持部材6の
上記水供給管4Bの外周には多数の貫通孔5Eが
設けられており、もつて、水供給管4B、ポート
4C、水供給管4Bによりグリツプ本体1及び照
射ノズル3に亘る一連の水供給管路4が構成され
ている一方、空気供給管5A、ポート5C、空気
供給管5B、空気流路5D、貫通孔5Eによりグ
リツプ本体1及び照射ノズル3に亘る一連の水供
給管路5が構成されている。
7,8は上記グリツプ本体1の基端部に離脱可
能にねじ結合されたスリツプジヨイナー9内に挿
嵌の可撓性保護チユーブ10内に上記半導体レー
ザ発生器2に対する電気エネルギー供給用導線1
1とともに挿通させた給水管路と給気管路であ
り、その給水管路7と上記グリツプ本体1内の水
供給管路4Aとの間ならびに給気管路8とグリツ
プ本体1内の空気供給管路5Aとの間には夫々後
述するような構造のバルブ機構12,13が介在
されている。
14,15は第1図及び第2図で明示の如く、
上記グリツプ本体1の外周にピン16を介して
夫々揺動自在に枢着され、かつ手指にて同時操作
できる程度の間隔を置いて横方向に並設された2
つの操作レバーであり、一方の操作レバー14が
水の供給・遮断を司るバルブ機構12に連動され
ているとともに、他方の操作レバー15が空気の
供給・遮断を司るバルブ機構13に連動されてい
て、これら操作レバー14,15を押動操作する
ことにより、バルブ機構12,13を開弁動作で
きるように構成されている。
17は上記グリツプ本体1内で、上記の水供給
遮断用バルブ機構12に対する操作レバー14の
直下相当位置に配置されたレーザ照射スイツチで
あり、この照射スイツチ17は上記操作レバー1
4の押動操作、つまりバルブ機構12の開弁動作
時において該レーザ17から一体に突出させたピ
ン状のスイツチ作動片18を介してオンとなり、
半導体レーザ発生器2をオン動作し、また操作レ
バー14の復元によりオフとなり、半導体レーザ
発生器2をオフ動作するものである。
19は上記操作レバー14によるバルブ機構1
2の開動、照射スイツチ17のオン動作を規制可
能なロツク機構であり、このロツク機構19は、
第1図で明示のごとく上記操作レバー14の下部
に配備され、上記ピン16に嵌合する長溝19A
を有するスライダノブ19Bと該スライダノブ1
9Bに一体に形成されたロツク爪19Cとからな
り、スライダノブ19Bを指先にて第1図の矢印
a−b方向にスライドさせることにより、ロツク
爪19Cが操作レバー14の下面に当接して該レ
バー14の押動を不能にするロツク状態と、操作
レバー14の下面から離間して該レバー14の押
動を可能にするアンロツク状態とに切換自在であ
り、このようなロツク機構19の存在により半導
体レーザ発生器2の不用意なオフ動作を阻止して
装置取扱い上の安全性を期することができる。
尚、上記ロツク機構19による安全性を一層高
めるために、上記スライダノブ19Bの長溝19
A内には略8の字形に折曲形成された板ばね部材
19Dが取り付けられていて、スライダノブ19
Bを、上記のロツク状態の位置とアンロツク状態
の位置との2位置で弾性保持できるように構成し
ている。
20は上記各操作レバー14,15の近くで、
グリツプ本体1のヘツド部1A側面に設けたモー
ド切換用操作スイツチであり、この操作スイツチ
20を親指等の指先面で押圧することによつて、
上記導線11に接続された図外の元のスイツチと
上記給水管路7に介装の図外電磁弁を開閉する図
外のスイツチとを択一的、背反的にオン・オフし
て、給水モードとレーザ照射モードとを選択切換
えするように構成されている。
21は上記グリツプ本体1のヘツド部1Aの頂
部外表面に付設されたランプ表示手段であり、2
1Aは上記モード切換用操作スイツチ20をレー
ザ照射モードに切換えたときに点灯してレーザ照
射準備状態(レーザ照射スタイバイ)を知らせる
ランプ、21Bは上記のレーザ照射モードにある
とき、操作レバー14を押動操作し照射スイツチ
17をオンにしたときに点灯してレーザ照射中で
あることを報知するランプであつて、このような
ランプ表示手段21を設けることにより術者など
にレーザ照射の状況を的確に知らせて取扱上の危
険を喚起し、安全な使用を促すことができるので
ある。
次に、上記した以外の構成で、装置の安全使用
やメンテナンスの容易性、汎用性などを高めるた
めに種々の工夫がなされている各部の構成につい
て列記式に詳しく説明する。
半導体レーザ発生器2の構造:(第4図参照) 例えば、AlGalnPやAlGaAs等のレーザダイオ
ード2Aと、該レーザダイオード2Aに対面して
配置され、そのレーザダイオード2Aから放出さ
れるレーザ光を上記導光体32の基端部に軸状空
間3Bを経て集光する光学レンズ2Bと、これら
レーザダイオード2A及び光学レンズ2Bを同軸
上に収納保持するための二段筒型のハウジング2
Cと、上記レーザダイオード1Aの背面側に当接
状態に配置されたアルミニユウム性のヒートシン
ク部材2Dとから半導体レーザ発生器2が構成さ
れ、この半導体レーザ発生器2が、グリツプ本体
1のヘツド部1A内に挿通固定された筒状部材2
2内の基端部に締付け部材23を介して着脱交換
自在に収納され、もつて、レーザダイオード2
A、光学レンズ2Bの耐用寿命や性能低下、破損
等にともなう部品交換によつて常に確実、高性能
なレーザ発生動作が保証されている。
照射ノズル3の構造:(第4図参照) 上記の如くマルチ光フアイバーからなる導光体
32及び水供給管4B、空気供給管5Bなどを内
挿保持し、かつ空気流路5Dが形成されている長
尺筒状のノズル本体3Cがグリツプ本体1のヘツ
ド部1A側に挿通固定の筒状部材22内に抜差自
在で、Oリング27を介して漏洩阻止状態で回転
自在に構成されているとともに、上記筒状部材2
2の先端部にはその筒軸心方向にスライド操作可
能なロツクならびにロツク解除用のスライドリン
グ24が外嵌されている。このスライドリング2
4の内周面の一部には、上記筒状部材22の周壁
部に貫通した周方向複数個のV形孔25内に嵌入
保持されたロツク用ボール26を内外半径方向に
出退制御するカム24Aが形成されているととも
に、このカム24Aを介して上記ボール26を半
径方向内方に押圧して、各ボール26の一部をノ
ズル本体3Cの外周面に形成の環状溝3Dに嵌入
るさせることで、ノズル本体3Cの差込み装着状
態を弾性的にロツク保持するスプリング28が設
けられている。
以上の構成により、上記スライドリング24を
スプリング28に抗して矢印X方向に押圧スライ
ドさせた状態では、照射ノズル3をグリツプ本体
1のヘツド部1Aに対して自由な抜差可能であ
り、またスプリング28の弾性復元力によりスラ
イドリング24を矢印Y方向にスライドさせた状
態ではグリツプ本体1のヘツド部1Aに差込み装
着された照射ノズル3を抜止め状態で、かつレー
ザ光等の射出方向を360度の範囲で自由に回転変
更可能である。これによつて、照射ノズル3のメ
ンテナンスや異種、異形ノズルとの交換を非常に
簡単に行なえるようになつている。
バルブ機構12,13の構造: ここで、2つのバルブ機構12と13は全く同
一の構造であるため、以下の説明では水の供給・
遮断用のバルブ機構12にのみついて説明するこ
ととする。
弁座12Aにスプリング12Bを介してボール
弁12Cが閉弁方向に付勢されているとともに、
上記ボール弁12Cをスプリング12Bに抗して
開弁方向に押動させる弁棒12Dが既述の操作レ
バー14に接当連動されている。そして、上記各
部品12A,12B,12C,12Dを内装した
弁ハウジング12Eがセツトボルト29を介して
グリツプ本体1内の所定位置に固定保持されてお
り、上記操作レバー14,15の枢着用ピン16
を抜き出し、かつセツトボルト29を外すことに
よりグリツプ本体1内に対して抜差式に着脱可能
に構成され、これにより、例えば水垢の堆積など
に伴なうバルブ機構12及び13の洗浄や交換を
容易に行なえるようになつている。
可撓性保護チユーブ10とグリツプ本体1と
の回転接続構造:(第6図参照) 上記導線11、給水管路7、給気管路8を内挿
する可撓性保護チユーブ10の先端部に回転筒3
0が抜止め接続され、この回転筒30の先端近く
の内面に突起30Aが突設されている一方、給水
管路7、給気管路8の先端部及び導線11の中間
接続子11Aを貫通状態に保持する円柱部材31
の外周面に上記突記30Aが係合する周溝31A
が形成され、かつ、この周溝31A内の一部に突
起30Aが接当する突片31Bが固定され、もつ
て、上記可撓性保護チユーブ10を略360度の範
囲に亘つてグリツプ本体1に対して回転可能に構
成してあり、これによつて、治療使用中における
グリツプ本体1の種々の姿勢変更に拘らず、チユ
ーブ10の捻れを防止して、その破損を阻止でき
るようになつている。
照射ノズル3の先端構造:(第5図参照) マルチ光フアイバーからなる導光体32の先端
面32Aをノズル本体3Cの先端開口よりやや基
端寄りに位置させた構成とし、これによつて、導
光体32先端の他物との接当、接触による傷付き
を防ぐとともに、照射されるレーザ光に干渉縞が
発生することを防止できるようになつている。
以上で各部の詳細な構成並びに各部夫々の動作
を説明したが、次に装置全体として使用態様及び
動作について簡単に付言する。
術者はグリツプ本体1を把持したまま、先ず図
外の電源スイツチをオンにし、ついで親指などの
指先面でモード切換用操作スイツチ20を押圧操
作して給水モードとレーザ照射モードとを選択す
る。そして、給水モードを選択した状態では、元
のスイツチがオフになり、電磁弁のみが開弁され
ているので、次に操作レバー14を押動操作しこ
れに連動のバルブ機構12を開弁さることによ
り、給水管路7を経て、一連の水給水管路4に送
水し、これを照射ノズル3の先端から射出させる
ことにより、いわゆるウオーターガンとして機能
させ、またこのとき、並設操作レバー15を同時
に押動操作してバルブ機構13を開弁させ、給気
管路8を経て一連の空気供給管路5に送給される
空気を照射ノズル3の先端から射出させることに
より、水と空気との混在するスプレーガンとして
機能させる。
一方、上記スイツチ20によりレーザ照射モー
ドを選択した状態では元のスイツチがオンにな
り、電磁弁が閉弁されるので、次に操作レバー1
4を押動操作してレーザ照射スイツチ17をオン
にすると、半導体レーザ発生器2がオンしてレー
ザ光を放出する。このレーザは光学レンズ2B、
軸状空間3Bを経て導光体32の基端部に集束移
入された上、導光体32内を照射ノズル3の先端
まで伝送されたのち、先端面32Aから放射され
るので、このレーザ光を治療部位に向けて照射す
ることにより、所定のレーザ照射治療を行なう。
この場合、上記モード切換用スイツチ20のレー
ザ照射モードの選択にともなつてランプ21Aが
点灯して、レーザ照射スタンバイの状態を表示す
るので、術者はその状態を確実に視認し把握する
ことができ、かつ、このようなレーザ照射スタン
バイの状態からの操作レバー14の押動操作にと
もなつて、もう1つのランプ21Bが点灯してレ
ーザ照射中であることを表示するので、術者はそ
の状態をも確実に視認し把握することができ、こ
れによつてレーザ照射治療を安全に行なえる。ま
た、上記のようなレーザ照射時に、並設操作レバ
ー15を同時に押動操作して照射ノズル3の先端
から空気を併行的に射出させて半導体レーザ発生
器2や導光体32、その他の周囲の構成部分を冷
却しながらの治療機能も行なえる。
また、上記操作レバー14をロツク機構19を
介してロツクした状態にして、他方の操作レバー
15のみを押動操作することによつて照射ノズル
3の先端から空気のみを射出させるように使用す
ることができる。
そしてまた、レーザの供給手段と水の供給手段
のみを並設する場合、上記実施例では1つの操作
レバーを共用して両者が同時に作用しないように
した例を示したが、これらを別個の操作レバーに
よりオン・オフし、かつ同時にオンとならないよ
うなロツク手段をこれに付備させることはもとよ
り可能である。
尚、上記実施例のものにおいて、上記モード切
換用操作スイツチ20をレーザ照射モードに切換
えたときのレーザ照射スタンバイの状態と、照射
スイツチ17をオンにしてレーザ照射をおこなつ
ているときに、ランプ表示手段21の点灯表示に
併せて、互いに間隔の異なるフリツカ音を発生す
るブザーを付加する構成とすることにより、視・
聴覚の両面からレーザ照射の状況を報知できて一
層安全な使用を可能にできる。
また、上記実施例では照射ノズル3をグリツプ
本体1に対して交軸状態で接続する構成例とした
が、両者3,1を同軸状に接続する構成としても
よく、また照射ノズル3はその先端部3Aが屈曲
したもので示したが、ストレート、その他の形成
であつてもよい。
さらに、上記バルブ機構12,13、ロツク機
構19は図示した構造のものに限定されず、他の
構成のものも採用可能である。
さらにまた、冷却用の供給気体として上例では
空気を使用したが、炭酸ガスなど人体に対して無
害な気体であれば良い。
なおまた、バルブ機構の操作手段として上記実
施例ではヒンジアクシヨン式の操作レバーを示し
たが、電気応動式のものでも、またスライド式の
操作具であつても良い。
(発明の効果) 以上の説明から既に明らかなように、この発明
による時は、半導体レーザ発生器をグリツプ本体
に内蔵し、このグリツプ本体の先端部に導光体を
含む照射ノズルを接続した構成とすることによつ
て、口腔内の歯科治療など狭小で、かつ複雑な形
状の部位であつても、容易かつ的確なレーザ照射
治療を実現できる。また、グリツプ本体およびノ
ズルに水または気体の供給管路を設け、グリツプ
本体にこれら作用媒体の供給をオン・オフするバ
ルブ機構及びその操作手段を設けているから、同
一のハンドピースにて治療部位の冷却や汚れ除
去、作用媒体供給管路や半導体レーザ発生器など
の保冷という関連作業も継続実施可能で、治療作
業全体の効率増進と作業性の向上を達成できると
いつた効果を奏する。
加えて、上記実施例のごとく、レーザ照射をオ
ン・オフする操作手段と、給水を司るバルブ機構
を開閉する操作手段とを共用し、かつその共用操
作手段とは別個にモード切換用操作スイツチを設
ければ、レーザ照射モーザと給水モードとのモー
ド切換えをワンタツチ操作にてまごつきなく、容
易かつ適確に行ない得ると同時に、この種装置の
安全使用の面から要望されている誤動作、つまり
レーザ照射中に誤つて給水すると、給水中に誤つ
てレーザを照射するといつた操作ミスを確実に回
避して、多モード多機能でありながらも、使用の
安全性を確保できる顕著な効果をも奏するのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例装置を示す一部破
断側面図、第2図は同正面図、第3図は縦断側面
図、第4図は要部の拡大縦断側面図、第5図は第
3図の線部の拡大断面図、第6図は第3図−
線に沿つた拡大断面図である。 符号の説明、1…グリツプ本体、1A…グリツ
プヘツド部、2…半導体レーザ発生器、2A…レ
ーザダイオード、2B…光学レンズ、3…照射ノ
ズル、4…水供給管路、5…空気供給管路、1
2,13…バルブ機構、14,15…操作レバ
ー、17…レーザ照射スイツチ、19…ロツク機
構、20…モード切換用操作スイツチ、21…ラ
ンプ表示手段、32…導光体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グリツプ本体と、該グリツプ本体内に設置し
    た半導体レーザ発生器と、レーザ光の導光体を含
    む上記グリツプ本体の先端部に接続された照射ノ
    ズルと、上記グリツプ本体及び照射ノズル内に一
    連に形成された水供給管路と、該水供給管路を開
    閉するように上記グリツプ本体に内蔵されたバル
    ブ機構と、該バルブ機構の開閉を司るようにグリ
    ツプ本体の外周に取付けられた操作手段と、上記
    半導体レーザ発生器をオン・オフするレーザ照射
    スイツチとを備えた医療用レーザ照射装置。 2 上記レーザ照射スイツチを上記バルブ機構の
    開閉操作手段の開閉動作によりオン・オフされる
    ように構成すると共に、上記操作手段近くのグリ
    ツプ本体部分に給水モードとレーザ照射モードと
    に切替可能なモード切換用操作スイツチを設けた
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の医
    療用レーザ照射装置。 3 上記照射ノズルが、グリツプ本体に対して交
    軸状態で、且つ相対回動並びに着脱自在に接続さ
    れている特許請求の範囲第1項記載の医療用レー
    ザ照射装置。 4 上記半導体レーザ発生器が、レーザダイオー
    ドと該レーザダイオードに対面してレーザ光を集
    光する光学レンズとから成り、これらレーザダイ
    オード及び光学レンズがグリツプ本体に対して着
    脱交換可能に構成されている特許請求の範囲第1
    項記載の医療用レーザ照射装置。 5 上記操作手段によるバルブ機構の開方向動作
    を規制するロツク機構が付設されている特許請求
    の範囲第1項記載の医療用レーザ照射装置。 6 上記グリツプ本体の先端部近くにレーザ照射
    準備状態及びレーザ照射状態を視覚表示する手段
    が付設されている特許請求の範囲第1項記載の医
    療用レーザ照射装置。 7 上記グリツプ本体及び照射ノズルに一連の気
    体供給管路が形成され、該供給管路の開閉用バル
    ブ機構の操作手段が上記水供給用操作手段に対し
    並設されている特許請求の範囲第1項記載の医療
    用レーザ照射装置。 8 グリツプ本体と、該グリツプ本体内に設置し
    た半導体レーザ発生器と、レーザ光の導光体を含
    む上記グリツプ本体の先端部に接続された照射ノ
    ズルと、上記グリツプ本体及び照射ノズル内に一
    連に形成された気体供給管路と、該気体供給管路
    を開閉するように上記グリツプ本体に内蔵された
    バルブ機構と、該バルブ機構の開閉を司るように
    グリツプ本体の外周に取付けられた操作手段と、
    上記半導体レーザ発生器をオン・オフするレーザ
    照射スイツチとを備えた医療用レーザ照射装置。 9 上記照射ノズルが、グリツプ本体に対して交
    軸状態で、且つ相対回動並びに着脱自在に接続さ
    れている特許請求の範囲第8項記載の医療用レー
    ザ照射装置。 10 上記半導体レーザ発生器が、レーザダイオ
    ードと該レーザダイオードに対面してレーザ光を
    集光する光学レンズとから成り、これらレーザダ
    イオード及び光学レンズがグリツプ本体に対して
    着脱交換可能に構成されている特許請求の範囲第
    8項記載の医療用レーザ照射装置。 11 上記操作手段によるバルブ機構の開方向動
    作を規制するロツク機構が付設されている特許請
    求の範囲第8項記載の医療用レーザ照射装置。 12 上記グリツプ本体の先端部近くにレーザ照
    射準備状態及びレーザ照射状態を視覚表示する手
    段が付設されている特許請求の範囲第8項記載の
    医療用レーザ照射装置。 13 上記グリツプ本体及び照射ノズルに一連の
    気体供給管路が形成され、該供給管路の開閉用バ
    ルブ機構の操作手段が上記水供給用操作手段に対
    し並設されている特許請求の範囲第8項記載の医
    療用レーザ照射装置。
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