JP2007068718A - レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上させたレーザ装置を提供する。
【解決手段】光ファイバを介してレーザ光をハンドピース5に伝送し,該ハンドピース5に設けられたプローブ22からレーザ光を照射するレーザ装置1において,ハンドピース本体20と,前記ハンドピース本体20に対して回転可能に設けられた回転体21とを備え,前記プローブ22を前記回転体21に取り付けた。かかる構成により,例えば歯牙と歯茎の間等にレーザ光を照射する場合などに,プローブ22を回転させることで,プローブ22を患部へ向けやすくなった。
【選択図】 図1

Description

本発明は,レーザ装置に関し,特に生体組織にレーザ光を照射する医療用のレーザ装置に関する。
例えば歯科の治療において,歯牙の窩洞形成,歯石の除去等を行う装置の一種として,レーザ装置が用いられている。かかるレーザ装置は,レーザ光源を内蔵した装置本体に,光ファイバや配管を内蔵した細長い導光部が接続された構成になっている。導光部の先端には,レーザ光を照射するプローブを保持したハンドピースが設けられている。歯牙の窩洞形成等を行う際には,このハンドピースが操作者によって把持され,プローブが歯牙に近接させられ,プローブから患部に対しレーザ光が照射されるようになっている(例えば,特許文献1,2参照。)。
特開2000−23999号公報 特開平5−146454号公報
しかしながら,従来のレーザ装置にあっては,例えば歯牙と歯茎の間等にレーザ光を照射する場合などに,プローブを患部へ向けにくいなどの難点があり,操作性の向上が求められていた。
本発明の目的は,操作性を向上させたレーザ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため,本発明によれば,光伝送路を介してレーザ光をハンドピースに伝送し,該ハンドピースに設けられたプローブからレーザ光を照射するレーザ装置であって,ハンドピース本体と,前記ハンドピース本体に対して回転可能に設けられた回転体とを備え,前記プローブが,前記回転体に取り付けられていることを特徴とする,レーザ装置が提供される。
前記回転体は,略円柱面形状をなす外周面を有し,前記外周面を有する部分は,前記ハンドピース本体に設けられた略円形の開口断面を有する回転体保持穴に回転自在に挿入され,前記回転体の外周面と前記回転体保持穴の内周面との間に弾性部材が設けられている構成としても良い。さらに,前記回転体の外周面と前記回転体保持穴の内周面との間に備える弾性部材の個数及び/又は種類を変更可能な構成としても良い。
また,前記回転体の先端部は,前記ハンドピース本体の先端部から突出させられ,前記回転体の先端部から吐出させられる流体を供給する流体供給路が設けられた構成としても良い。
前記回転体と前記ハンドピース本体との間に空間が形成され,前記流体を前記空間に供給する流路が設けられ,前記回転体と前記プローブとの間に隙間が形成され,前記隙間は,前記回転体の先端部に開口させられ,前記空間と前記隙間は,前記回転体に設けられた連通孔を介して互いに連通させられ,前記流体供給路は,前記流路,前記空間,前記連通孔及び前記隙間を備えても良い。
前記プローブは,先端側に向かうほど厚みが小さくなるように形成されているチゼル型レーザプローブであっても良い。
本発明によれば,ハンドピース本体に対しプローブを回転させることで,患部に対するプローブの向きを好適に調節できる。従って,治療時におけるハンドピースの操作性を向上させることができる。さらに,ハンドピース本体に対しプローブを回転自在にしながらも,ハンドピースから水などの液体を患部に供給可能な構成を実現できる。
以下,本発明の好ましい実施の形態を,歯科用のレーザ装置に基づいて説明する。図1に示すように,本実施の形態にかかるレーザ装置1は,装置本体2と,装置本体2の上面に基端部が取り付けられた可撓性を有する細長い導光部3と,導光部3の先端に取り付けられ,治療時に操作者によって把持されるハンドピース5とを備えている。
装置本体2の内部には,例えば波長2.94μmのEr:YAG(エルビウムヤグ)レーザ光を発生させるレーザ光源,例えば流体として水を供給する給水機,流体として乾燥用の空気等を供給する空気供給源等の流体供給源(図示せず)が備えられている。
図2に示すように,導光部3の内部には,レーザ光源から出射されたレーザ光をハンドピース5に伝送する光伝送路としての光ファイバ10,給水機から供給された水を送水する流路としての送水路11,空気供給源から供給された空気を送気する流路としての送気路12等が通されている。光ファイバ10,送水路11,送気路12は,装置本体2の内部からハンドピース5の内部まで延設されている。
図2及び図3に示すように,ハンドピース5は,ハンドピース本体20と,ハンドピース本体20に対して回転可能に設けられた回転体21と,回転体21に取り付けられたプローブ22とを備えている。
図4に示すように,ハンドピース本体20は,略円筒形状の外筒25と,外筒25の基端側(図示の例では左側)において外筒25の内側に備えられた略円筒形状の内筒部26と,外筒25の先端側(図示の例では右側)の開口を閉塞する蓋体27とを備えている。
外筒25は導光部3の先端に対して固定されており,長さ方向を導光部3の長さ方向に向けて備えられている。外筒25の先端部内周面には,蓋体27を固定するための雌ネジ溝28が設けられている。
内筒部26は外筒25に対して固定させられており,内筒部26の外周面は,外筒25の内周面に対して密着させられている。内筒部26の先端部内側は,回転体21の基端側端部を回転自在な状態で保持可能な,略円形の開口断面を有する第一の回転体保持穴26aとなっている。
前述した光ファイバ10の先端は,回転体保持穴26aより基端側において,回転体保持穴26aの中心と同軸上に配設されている。なお,光ファイバ10の先端と回転体保持穴26aとの間には,図示しないレンズ等が設けられている。また,前述した送水路11,送気路12は,内筒部26の側壁中に通されており,送水路11の先端開口,送気路12の先端開口は,内筒部26の先端側端面においてそれぞれ開口させられている。
蓋体27は,略円形の環状に形成されたフランジ部27aと,フランジ部27aの基端側端面の中央部から突設された筒状部27bとを備えている。フランジ部27aは,外筒25の内径より大きな外径を有し,筒状部27bは,外筒25の内径とほぼ同じ外径を有する略円筒形状に形成されている。筒状部27bの外周面には,雄ネジ溝31が設けられている。この筒状部27bを外筒25の先端開口に挿入して,外筒25の雌ネジ溝28に雄ネジ溝31を螺合させることにより,蓋体27を外筒25に取り付けることができる。蓋体27を外筒25に取り付けたとき,フランジ部27aは,外筒25の先端面を覆うように取り付けられ,外筒25の開口は,フランジ部27aによって閉塞されるようになっている。
フランジ部27aの内側と筒状部27bの内側は互いに連通しており,略円形の開口断面形状を有する第二の回転体保持穴32となっている。回転体保持穴32は,フランジ部27a及び筒状部27bの中心部に沿って形成されており,一端は筒状部27bの基端側端面に開口させられ,他端はフランジ部27aの先端側端面に開口させられている。また,回転体保持穴32は,小径部32aと,小径部32aの内径よりも大きな内径を有する大径部32bとを有している。小径部32aはフランジ部27aの先端側端面に開口させられており,筒状部27bの基端側端面近傍まで延びるように設けられている。大径部32bは,筒状部27bの基端側端面から所定の深さまで設けられている。
回転体21は,略円筒形状に形成されている。回転体21の基端側の部分は,前述した回転体保持穴26aの内径とほぼ同じ外径を有する略円柱面形状の外周面を備えており,回転体保持穴26a内に挿入可能になっている。また,回転体21の先端側の部分は,前述した小径部32aの内径とほぼ同じ外径を有する略円柱面形状の外周面を備えており,小径部32aに挿入可能になっている。また,小径部32aに挿入される部分より基端側において,回転体21の外周面には,フランジ部40が設けられている。フランジ部40は,回転体21の外周面から半径方向に延びる略円環状の板状に形成されており,小径部32aの内径より大きく大径部32bに挿入可能な外径,例えば大径部32bの内径とほぼ同じ外径を有する略円柱面形状の外周面を備え,また,回転体21の長さ方向においては,大径部32bの深さとほぼ同じ厚みを有している。
即ち,回転体21は,図4に示すように外筒25に蓋体27を取り付けた状態のハンドピース本体20において,ハンドピース本体20に設けられた回転体保持穴26a,大径部32b,小径部32a内に基端部,フランジ部40,フランジ部40より先端側の部分がそれぞれ入れられた状態で保持される。さらに,回転体21の基端部,フランジ部40,フランジ部40より先端側の部分は,回転体保持穴26a,大径部32b,小径部32aに対してそれぞれ回転自在な状態で保持される。回転体21の先端部は,小径部32aの開口から外部に突出させられ,ハンドピース本体20の先端部より先端側に延びるように設けられる。
また,ハンドピース本体20に回転体21を取り付けた状態では,内筒部26の先端側端面と蓋体27の筒状部27bの基端側端面との間において,外筒25の内周面と回転体21の外周面との間に,略円筒形状の空間S1が形成される。前述した送水路11,送気路12は,この空間S1の基端側に連通させられており,送水路11,送気路12から空間S1内にそれぞれ流体として水,空気が供給されるようになっている。また,回転体21の先端は,蓋体27の先端側の端面から外部に突出させられるようになっている。
図4及び図5に示すように,回転体21において,フランジ部40より先端側には,回転体21の外周面に沿った略円環状の環状溝41が設けられている。フランジ部40と環状溝41との間の距離は,回転体保持穴32における小径部32aの中心軸方向の長さとほぼ同じになっている。この環状溝41には,例えばOリングなどの弾性を有する略円環状の環状部材42が備えられる。環状部材42は,回転体保持穴32の小径部32aより大きな外径を有している。
回転体21を蓋体27に取り付けるときは,回転体21の先端部を蓋体27の基端側端面から回転体保持穴32の小径部32aに挿入させ,フランジ部27bの先端側端面から突出させ,かつ,回転体21のフランジ部40を蓋体27の大径部32bに挿入させる。すると環状溝41は,フランジ部27bの先端側端面の近傍に配置される。この状態で,回転体21の先端部から,環状部材42を弾性変形させながら回転体21に沿って基端側に向かって移動させ,環状溝41内に入れるようにする。これにより,回転体保持穴32の小径部32aの両側において,フランジ部40の先端側端面と環状部材42が,大径部32bの内面,フランジ部27bの先端部側外面にそれぞれ当接させられた状態となり,回転体21が回転体保持穴32から抜け落ちないように保持される構成となっている。
さらに,回転体21には,フランジ部40と環状溝41との間に,回転体21の外周面に沿った略円環状の環状溝43が設けられている。この環状溝43には,弾性を有する材質によって形成された例えばOリングなどの略円環状の弾性部材44が備えられる。一方,フランジ部40より基端側には,回転体21の外周面に沿った略円環状の環状溝45が設けられている。この環状溝45には,弾性を有する材質によって形成された例えばOリングなどの略円環状の弾性部材46が備えられる。
回転体21をハンドピース本体20に取り付けたとき,弾性部材44は,環状溝43と回転体保持穴32の小径部32aの内周面との間において圧縮させられ,環状溝43と小径部32aの内周面に沿って密着させられる。弾性部材46は,環状溝45と回転体保持穴26aの内周面との間において圧縮させられ,環状溝45と回転体保持穴26aの内周面に沿って密着させられる。こうして,回転体21の外周面と回転体保持穴32の内周面との間,回転体21の外周面と回転体保持穴26aの内周面との間が,それぞれ弾性部材44,46によってシールされるので,回転体21の外面とハンドピース本体20の内面との間の空間S1に供給された流体が,回転体21の外周面と回転体保持穴32の内周面との間や,回転体21の外周面と回転体保持穴26aの内周面との間から外部に流出することを防止できる。また,回転体保持穴32の内周面,回転体保持穴26aの内周面にそれぞれ弾性部材44,46が接触することで,各回転体保持穴32,26aに対して回転体21を回転させようとするとき,適度な摩擦力が与えられる。即ち,回転体21を回転させようとする力に対する硬さを適度なものにすることができる。従って,例えば治療中等に操作者の意図に反して回転体21及びプローブ22が回転してしまうことを防止でき,安全性を高めることができる。
回転体21の内側は,プローブ22を保持するためのプローブ保持孔50となっている。プローブ保持孔50の開口断面は略円形状に形成されている。また,プローブ保持孔50は,プローブ保持孔50の基端側に設けられた小径部50aと,小径部50aより先端側に設けられた中径部50bと,中径部50bより先端側に設けられた大径部50cとを備えている。中径部50bは,小径部50aより若干大きな内径を有する。また,小径部50a,中径部50bは,それぞれ後述するプローブ22の小径棒状部63の外径,棒状部61の外径とほぼ同じ内径を有しており,各々に小径棒状部63,棒状部61を挿入させた状態で保持するようになっている。一方,大径部50cは,中径部50bより若干大きな内径を有し,プローブ22の外面との間に隙間S2を空けて離隔させられるようになっている。
また,図5及び図6に示すように,回転体21には,回転体21の外側から内側に向かって貫通するように設けられた連通孔51が備えられている。連通孔51は,フランジ部40よりも基端側の部分に設けられ,図示の例では,大径部50cを挟んで対向する2箇所にそれぞれ設けられている。各連通孔51は,一端部がフランジ部40より基端側の外面に開口させられ,他端部が大径部50cの内周面に開口させられている。この連通孔51は,回転体21をハンドピース本体20に取り付けたとき,図4に示すように,フランジ部40より基端側において,回転体21と外筒25との間の空間S1に連通させられた状態となる。そして,空間S1と隙間S2が,連通孔51を介して互いに連通させられる構成となっている。
図7に示すプローブ22は,チゼル型レーザプローブであり,例えばサファイア,石英ガラス等の透光性を有する材質によって形成されている。また,プローブ22は,一定の径で略円柱形状に形成された棒状部61を有し,棒状部61より先端側には,チゼル状(のみ状)に形成されたチゼル状部62が設けられている。
棒状部61の外径は,プローブ保持孔50の中径部50bの内径とほぼ同じ大きさである。棒状部61の基端部には,プローブ保持孔50の小径部50aの内径とほぼ同じ大きさの外径を有する小径棒状部63が形成されている。
チゼル状部62には,2つの平面状の傾斜面62a,62bが設けられている。傾斜面62a,62bは,プローブ22の長さ方向における中心軸を挟んで互いに対向する位置に設けられ,また,先端側に向かうほど互いに近接するように,プローブ22の中心軸に対してそれぞれ傾斜させられている。図7において,チゼル状部62を傾斜面62a又は62b側から見ると(即ち平面視においては),チゼル状部62の幅はほぼ一定で,棒状部61の外径とほぼ同じ幅になっているが,側面視においては,チゼル状部62の厚みは,棒状部61側から先端側に向かうほど小さくなっている。チゼル状部62の先端側の端面62cは,プローブ22の中心軸に対して略垂直な略平面状になっており,略長方形状をなしている。
かかるプローブ22を回転体21に取り付ける際は,図4に示すように,棒状部61,小径棒状部63をそれぞれプローブ保持孔50の小径部50a,中径部50bに挿入して,接着剤等により接着させることにより,回転体21に対してプローブ22を固定するようになっている。こうしてプローブ22が固着させられた回転体21をハンドピース本体20に備えた状態では,プローブ22は,回転体21と一体的に,プローブ22の中心軸を中心として,ハンドピース本体20に対して回転自在に保持される。また,この状態においては,チゼル状部62は回転体21の先端から所定の長さだけ突出させられる。小径棒状部63の基端側の端面(入射端)は,内筒部26の内側において図示しないレンズに対向させられており,光ファイバ10の出射端と光学的に結合するように位置決めされる。
また,棒状部61の先端側外周面及びチゼル状部62の外面と,プローブ保持孔50の大径部50cの内周面との間には,プローブ22を囲むように,環状の開口断面を有する隙間S2が形成される。隙間S2の先端開口は,回転体21の先端側端面において環状に開口させられている。また,前述したように,隙間S2には連通孔51が連通させられている。即ち,送水路11から空間S1に供給された水は,連通孔51を介して隙間S2に流入し,回転体21の先端部から吐出されるようになっている。本実施の形態において,回転体21の先端部から吐出させられる水を供給する流体供給路65は,送水路11,空間S1,連通孔51及び隙間S2を備えた構成になっている。また,送気路12から空間S1に供給された空気は,連通孔51を介して隙間S2に流入し,回転体21の先端部から吐出されるようになっている。本実施の形態において,回転体21の先端部から吐出させられる空気を供給する流体供給路66は,送気路12,空間S1,連通孔51及び隙間S2を備えた構成になっている。
次に,かかるハンドピース5を組み立てる方法の一例を示す。先ずプローブ22を回転体21に挿入して固定し,回転体21の環状溝43には弾性部材44を備える。そして,弾性部材44を変形させながら,回転体21の先端側の部分とフランジ部40とを蓋体27の回転体保持穴32に大径部32b側から挿入した後,回転体21の環状溝41に環状部材42を備える。こうして回転体21を蓋体27に取り付けたら,環状溝45に弾性部材46を備えた状態で,回転体21の基端側の部分と蓋体27の筒状部27bとを外筒25の先端部開口から外筒25内に進入させ,蓋体27を外筒25に対して回転させることで,雌ネジ溝28と雄ネジ溝31とを螺合させ,蓋体27を外筒25に固定する。このように回転体21と蓋体27を外筒25に挿入する際,回転体21の基端側の部分は,弾性部材46を変形させながら,回転体保持穴26aに挿入させる。こうしてハンドピース本体20が組み立てられ,回転体21がハンドピース本体20に対して回転可能な状態で保持される。
以上のように構成されたレーザ装置1を用いて治療を行う際,操作者は,ハンドピース本体20に対して回転体21及びプローブ22を適宜回転させることで,患部に対する端面62cの向き,即ち,端面62cから照射されるレーザ光の向きを調節する。レーザ光源において発生させられたレーザ光は,光ファイバ10を介してハンドピース5に伝送され,図示しないレンズを介して,プローブ22の小径棒状部63の基端側の端面に入射し,棒状部61,チゼル状部62を通って,端面62cから外部に出射させられる。こうして,プローブ22から患部等に対してレーザ光が照射させられる。
また,患部に水を供給したいときは,装置本体2内の給水機を作動させ,送水路11に水を送液させる。送水路11に送液された水は,ハンドピース5内の空間S1,連通孔51を介して隙間S2に供給され,プローブ22の外面に沿って基端側から先端側に向かって流れ,回転体21の先端から環状に噴射させられる。患部に空気を供給したいときは,装置本体2内の空気供給源を作動させ,送気路12に空気を送気させる。送気路12に送気された空気は,空間S1,連通孔51を介して隙間S2に供給され,プローブ22の外面に沿って基端側から先端側に向かって流れ,回転体21の先端から環状に噴射される。このようにして,回転体21の先端部から患部に対して,水や空気を適宜供給することができる。
かかるレーザ装置1によれば,ハンドピース本体20に対してプローブ22を回転させることで,患部に対するプローブの向きを適切かつ簡単に調節できる。従って,レーザ光照射時におけるハンドピース5の操作性が良好である。例えば歯牙と歯茎の間等にレーザ光を照射する場合などにも,レーザ光の照射方向を好適に調節でき,所望の位置にレーザ光を照射できる。ハンドピース本体20に対しプローブ22を回転させることが可能な構成としながらも,ハンドピース5から水や空気などの流体を患部に供給可能な構成にすることができる。
以上,本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において,各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本実施の形態では,ハンドピース本体20は,外筒25,内筒部26,蓋体27を備えた構成としたが,かかるものには限定されない。例えば蓋体27を外筒25に固定する形態は,ネジ止めによるものには限定されない。
本実施の形態では,プローブ22はチゼル型プローブとしたが,プローブの形状はかかるものに限定されない。例えば図8に示すように,プローブ22のテーパ面62a,62bの先端部に沿って,さらにテーパ面62d,62eがそれぞれ設けられた形状であっても良い。また,図9に示すように,テーパ面62d,62eが,平面視においてプローブ22の中心軸方向(長さ方向)に対して傾斜した方向に向けられた形状であっても良い。
本実施の形態では,回転体21の外周面と回転体保持穴32の内周面との間に一個の弾性部材44が設けられた構成としたが,回転体21と回転体保持穴32との間に設けられる弾性部材の個数は,複数にしても良い。また,回転体21の外周面と回転体保持穴26aの内周面との間に一個の弾性部材46が設けられた構成としたが,回転体21と回転体保持穴26aとの間に設けられる弾性部材の個数は,複数にしても良い。そうすれば,回転体21と回転体保持穴32(26a)との間をより確実にシールでき,空間S1から流体が漏れることをさらに確実に防止できる。また,回転体保持穴32(26a)の内周面に複数の弾性部材が接触することで,一つの弾性部材のみを装着した場合よりも,回転体保持穴32(26a)に対して回転体21を回転させようとするときに生じる摩擦力が強くなる。即ち,回転体21を回転させようとする力に対する硬さを向上させることができる。例えば図10に示すように,回転体21の外面において環状溝43に隣接した位置に,略円環状の第二の環状溝71を設け,この環状溝に,例えばOリングなどの弾性を有する略円環状の弾性部材72を備えても良い。
また,回転体21の外周面と回転体保持穴32(26a)の内周面との間に備える弾性部材の個数及び/又は種類を変更可能な構成とし,弾性部材の個数や種類を変更することで,ハンドピース本体20に対する回転体21の回転の硬さを調節できるようにしても良い。例えば回転体保持穴32に挿入される位置に環状溝を2以上設けておき,弾性部材を選択的に装着できるようにしても良い。そうすれば,回転体21と回転体保持穴32との間に装着する弾性部材の個数を変えることで,回転体21を回転させようとするときに生じる摩擦力を調整できるので,操作者の好みに応じて,回転体21の回転の硬さを調節することができる。同様に,回転体保持穴26aに挿入される位置に環状溝を2以上設けておき,弾性部材を選択的に装着できるようにしても良い。この場合も,回転体21と回転体保持穴26aとの間に装着する弾性部材の個数を変えることで,回転体21を回転させようとするときに生じる摩擦力を調整できるので,操作者の好みに応じて,回転体21の回転の硬さを調節することができる。また,例えば材質,形状,大きさ(外径)あるいは太さ等の性状が異なる複数種類の弾性部材を用意しておき,これらを各環状溝に選択的に装着するようにしても良い。そうすれば,回転体21と回転体保持穴32(26a)との間に装着する弾性部材の種類を変えることで,回転体21を回転させようとするときに生じる摩擦力を調整できるので,操作者の好みに応じて,回転体21の回転の硬さを調節することができる。
なお,例えば図1に示すように回転体21がハンドピース本体20に組み込まれたハンドピース5において,回転体21と回転体保持穴26aとの間に装着する弾性部材46の交換を行う際は,先ず蓋体27を外筒25に対して回転させることで,雌ネジ溝28と雄ネジ溝31との螺合を解除させながら,蓋体27を外筒25の先端部開口から後退させて抜き取り,回転体21を蓋体27とともに後退させて,回転体保持穴26aから抜き取り,外筒25の先端部開口から後退させて抜き取る。これにより,弾性部材46が露出した状態となり,環状溝45に対して弾性部材46の取り外し又は取り付けを行うことが可能な状態となる。また,回転体21と回転体保持穴32との間に装着する弾性部材44の交換を行う際は,回転体21と蓋体27を外筒25から抜き取った後,回転体21の環状溝41から環状部材42を取り外し,回転体21を大径部32b側から引き抜き,蓋体27から分離すれば良い。これにより,弾性部材44が露出した状態となり,環状溝43に対して弾性部材44の取り外し又は取り付けを行うことが可能な状態となる。このようにハンドピース5を分解し,弾性部材46や弾性部材44を交換した後は,上記実施の形態において例示したハンドピース5の組立方法に従って,回転体21をハンドピース本体20に組み込むようにすれば良い。以上のようにして,回転体21と回転体保持穴26a(32)との間に装着する弾性部材の付け外しや,異なる種類の弾性部材への交換を,簡単に行うことができる。また,同様にしてハンドピース5の分解及び組立を行うことにより,回転体保持穴26a(32)に挿入される位置に2以上の環状溝を備えた回転体21においても,回転体21と回転体保持穴26a(32)との間に装着する弾性部材の個数の増減を,簡単に行うことができる。
本実施の形態では,歯科用のレーザ装置1について説明したが,本発明は歯科用の装置に限定されず,また,ヒトの歯牙に対する窩洞形成,ヒトの歯石除去等の治療を行うための装置に限定されない。本発明は,レーザ光を照射することにより,各種の生体組織に対して蒸散,切開,凝固,止血など様々な処置を行うレーザ装置に適用することができる。例えば外科,眼科,その他の様々な分野において使用されるレーザ装置に適用可能である。また,Er:YAGレーザ光を用いるレーザ装置に限定されず,例えばCOレーザ光等を用いるものであっても良い。光伝送路は光ファイバに限定されず,例えば中空伝送路等であっても良い。
本発明は,例えば歯科治療,生体組織の切開等を行う医療用のレーザ装置に適用できる。
レーザ装置の概略斜視図である。 ハンドピースの概略側面図である。 ハンドピースの概略側面図である。 ハンドピースの先端側の構造を示す概略縦断面図である。 回転体の側面図である。 図5におけるA−A線による横断面図である。 プローブの斜視図である。 別の実施形態にかかるプローブの斜視図である。 他の実施形態にかかるプローブの斜視図である。 回転体に第二の環状溝及び弾性部材を備えた実施形態にかかる,ハンドピースの先端側の構造を示す概略縦断面図である。
符号の説明
S1 空間
S2 隙間
1 レーザ装置
3 導光部
5 ハンドピース
10 光ファイバ
11 送水路
12 送気路
20 ハンドピース本体
21 回転体
22 プローブ
26a 回転体保持穴
32 回転体保持穴
44,46 弾性部材
51 連通孔
65,66 流体供給路

Claims (6)

  1. 光伝送路を介してレーザ光をハンドピースに伝送し,該ハンドピースに設けられたプローブからレーザ光を照射するレーザ装置であって,
    ハンドピース本体と,前記ハンドピース本体に対して回転可能に設けられた回転体とを備え,
    前記プローブが,前記回転体に取り付けられていることを特徴とする,レーザ装置。
  2. 前記回転体は,略円柱面形状をなす外周面を有し,
    前記外周面を有する部分は,前記ハンドピース本体に設けられた略円形の開口断面を有する回転体保持穴に回転自在に挿入され,
    前記回転体の外周面と前記回転体保持穴の内周面との間に弾性部材が設けられていることを特徴とする,請求項1に記載のレーザ装置。
  3. 前記回転体の外周面と前記回転体保持穴の内周面との間に備える弾性部材の個数及び/又は種類を変更可能な構成としたことを特徴とする,請求項2に記載のレーザ装置。
  4. 前記回転体の先端部は,前記ハンドピース本体の先端部から突出させられ,
    前記回転体の先端部から吐出させられる流体を供給する流体供給路が設けられていることを特徴とする,請求項1,2又は3に記載のレーザ装置。
  5. 前記回転体と前記ハンドピース本体との間に空間が形成され,
    前記流体を前記空間に供給する流路が設けられ,
    前記回転体と前記プローブとの間に隙間が形成され,
    前記隙間は,前記回転体の先端部に開口させられ,
    前記空間と前記隙間は,前記回転体に設けられた連通孔を介して互いに連通させられ,
    前記流体供給路は,前記流路,前記空間,前記連通孔及び前記隙間を備えることを特徴とする,請求項4に記載のレーザ装置。
  6. 前記プローブは,先端側に向かうほど厚みが小さくなるように形成されていることを特徴とする,請求項1〜5のいずれかに記載のレーザ装置。
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