JP2018102839A - 内視鏡用先端フード - Google Patents

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辰也 嶋
Tatsuya Shima
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Abstract

【課題】光線力学的治療法(PDT)に用いて好適な内視鏡用先端フードを提供すること。【解決手段】光を出射するプローブ3が軸心AX方向に進退可能に配置されるチャネルを有する内視鏡の先端部に装着され、略筒状の部材から成る内視鏡用先端フード1である。この先端フード1は、内視鏡の先端部に装着される内視鏡装着部11と、内視鏡装着部11の軸心AXに沿った反対側に形成されるフード部12とを有する。フード部12の内面には、チャネルに配置されたプローブから出射された光の適正な照射範囲に相当する参照照射範囲を示す指標部13が形成してある。【選択図】図1A

Description

本発明は、内視鏡の先端部に装着される先端フードに関する。
近時、がんに集積性を示す光感受性物質とレーザ光照射による光化学反応を利用した局所的治療法である光線力学的治療法(PDT:Photo Dynamic Therapy)が注目されている。このPDTは、従来のレーザによる光凝固や蒸発などの物理的破壊作用による治療法とは異なり、がん細胞に選択的に蓄積された光感受性物質(PDT薬剤)に、低いエネルギーのレーザ光を照射することにより、項間交差による励起酸素を発生させ、がん細胞を死滅させる治療法であり、正常組織への障害が非常に少ない低侵襲な治療法として期待されている。
経内視鏡的にレーザプローブを光源として用いた患部への光照射を行う場合には、たとえば、内視鏡の先端部に先端フードを装着しておき、病変近傍まで内視鏡を挿入し、内視鏡鉗子チャネル(処置具案内管)に、用いる光感受性物質に応じた最適な波長のレーザ光を出射するプローブを挿入する。プローブ先端を病変に向けて、先端フードの一端で病変部(管腔臓器の施術すべき壁面部)、またはその近くを押さえながら、レーザ光を照射する。
内視鏡の先端部に装着される一般的な先端フードとしては、略円筒形状で、その先端に円形開口を有するものが用いられている(特許文献1参照)。しかしながら、PDTにおいては、病変とプローブとの距離(照射距離)が治療成績に影響することが明らかとなってきており、一般的な先端フードを用いる場合には、照射距離を術者が意図する値に調節して、それを光照射の際に一定に保つことが容易でないという問題がある。
特開2013−248353号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、光線力学的治療法(PDT)に用いて好適な内視鏡用先端フードを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る内視鏡用先端フードは、
光を出射するプローブが軸心方向に進退可能に配置されるチャネルを有する内視鏡の先端部に装着され、略筒状の部材から成る内視鏡用先端フードであって、
前記内視鏡の先端部に装着される内視鏡装着部と、
前記内視鏡装着部の軸心に沿った反対側に形成されるフード部と、
前記フード部の内面に設けられ、前記チャネルに配置された前記プローブから出射された光の適正な照射範囲に相当する参照照射範囲を示す指標部と、を有する。
本発明に係る内視鏡用先端フードを内視鏡の先端部に装着して、該内視鏡を体内に挿入し、該内視鏡の先端部を病変部(管腔臓器の施術すべき壁面部)に対して位置決めした状態で、内視鏡画像を観察すると、該内視鏡画像中には、フード部の内面に設けられた参照照射範囲を示す指標部が表示される。この状態で、内視鏡のチャネルにプローブを挿入して、そのプローブの先端部から光を出射すると、該光の該病変部における照射範囲(実照射範囲)を内視鏡画像中で観察することができる。このため、内視鏡画像中で、参照照射範囲を参照しつつ、実照射範囲に係る画像の大きさが内視鏡画像中の参照照射範囲の大きさにできるだけ同じになるように、プローブの軸心方向の位置を微調整することができる。これにより、病変部に対するプローブの先端面の軸心方向の位置(照射距離)を適正に設定することができる。
前記指標部は、前記軸心方向に沿う方向に長軸を有する略楕円形状の図形を示すマーク、溝または貫通穴とすることができる。このように構成することにより、内視鏡画像中における当該指標部に係る参照照射範囲を円形または円形に近い形状とすることができる。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る内視鏡用先端フードの斜視図である。 図1Bは、図1Aに示した内視鏡用先端フードのIb−Ib線に沿った断面図である。 図2は、図1Aに示した内視鏡用先端フードが装着される内視鏡の先端部近傍を示す斜視図である。 図3は、図1Aに示した内視鏡用先端フードを、図2に示した内視鏡の先端部に装着した状態を示す側断面図である。 図4Aは、図1Aに示した内視鏡用先端フードが装着された内視鏡の先端部を管腔臓器の病変部に対して位置決めして、鉗子チャネルに挿入したプローブからレーザ光を照射した状態を模式的に示す図である。 図4Bは、本発明の他の実施形態に係る内視鏡用先端フードが装着された内視鏡の先端部を管腔臓器の病変部に対して位置決めして、鉗子チャネルに挿入したプローブからレーザ光を照射した状態を模式的に示す図である。 図5は、図1Aに示した内視鏡用先端フードが装着された内視鏡の撮像部により撮像された画像を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
第1実施形態
本発明の一実施形態に係る内視鏡用先端フードは、内視鏡の先端部に装着して用いられる。この内視鏡用先端フードは、光線力学的治療法(PDT:Photo Dynamic Therapy)に用いられる内視鏡に好適に用いることができる。以下では、PDTにより、管腔臓器としての食道の病変(がん)を治療する場合を例として説明する。
図1Aおよび図1Bに示すように、内視鏡用先端フード1は、全体として略円筒状の部材からなり、その基端部側に内視鏡2の先端部21(図2および図3参照)に外嵌される内視鏡装着部11を有しており、その先端部側にフード部12を有している。
フード部12は、その先端に先端開口縁部12aを有し、本実施形態では、先端開口縁部12aは円形状を有している。すなわち、先端開口縁部12aは、その軸心AXに対して略直交する面で切断した円状開口部となっている。本実施形態では、軸心AXは、略円筒状の部材の軸心であり、内視鏡装着部11とフード部12とは、相互に軸心AXに沿った反対側に位置する。フード部12には、フード部12の内部に唾液、胃液等の体液が溜まるのを防止するための排出口として、内外に貫通する貫通孔12bが形成されている(図3参照)。また、フード部12の内面には、内視鏡2(図2および図3参照)の先端部との軸心AX周りの位置を合わせるための目印として、軸心AX方向に沿って伸びる凹状の溝やマーク等が形成されていてもよい。
本実施形態では、フード部12の内面には、指標部13が形成されている。指標部13は、内視鏡画像(後述する内視鏡2の撮像部21c(図2参照)により撮像され、モニタに表示される画像)において、後述する鉗子チャネルの先端開口21b(図2参照)から突出するレーザプローブ3(図3参照)から出射されたレーザ光の適正な照射範囲に相当する参照照射範囲を示すマークである。
指標部13の形状は、内視鏡画像において、レーザプローブ3のレーザ光出射部から出射されたレーザ光の病変部(管腔臓器の施術すべき壁面部)における適正な照射範囲(実照射範囲)に係る画像の形状と略同一の形状となるような形状に設定されている。本実施形態では、フード部12はその径が軸心AX方向に略一定の略円筒形状であり、内視鏡画像において、略円形状の参照照射範囲を示すように、フード部12の軸心AXに沿う方向に長軸を有する略楕円形状の図形を示すマークとして形成されている。指標部13の短軸は、フード部12の内周面に沿うように略円弧状となっている。なお、指標部13の形状は、内視鏡画像において、適正な照射範囲として得たい形状に対応する形状であればよく、楕円形状には限られない。
指標部13の数は、本実施形態では、単一であるものとするが、指標部13は、互いの位置を異ならせて複数形成してもよい。指標部13を複数形成する場合には、同一の形状でもよいし、その大きさまたは形状を互いに異なるものとしてもよい。
本実施形態では、指標部13は、フード部12の内面に所定の色の塗料により描画されたマークにより形成されている。指標部13の色としては、内視鏡画像において、フード部12の内面の色との関係で、容易に識別可能な色とされる。指標部13の色は、たとえば、フード部12の色が透明である場合に、透明で透けて見える体内組織の色に対して目立つ色であることが好ましく、たとえば黒、青、紫、緑、黄、金などの色とすることができ、フード部12の色が黒色である場合には、黒に対して目立つ色である白、銀、金、黄、緑、紫などの色とすることができる。
指標部13の着色は、指標部13の外縁を示す線の部分だけであってもよく、全体を塗りつぶしてもよい。指標部13としては、塗料による描画によるものでなくてもよく、形状的に識別し得るように、有底の凹溝もしくは内外に貫通する穴または凸尾根状に形成されたものであってもよい。指標部13としては、刻印等により形成されたものであってもよい。
内視鏡装着部11の内径d1は、これが装着される内視鏡2の先端部の外径との関係で設定されるが、好ましくはφ4〜20mm程度とされる。フード部12の内径d2は、内視鏡装着部11の内径d1よりも僅かに小さい寸法(たとえば、0.1〜2mm小さい寸法)に設定され、先端フード1の内周側における内視鏡装着部11とフード部12との境界位置には段差が形成されている。内視鏡装着部11に内視鏡2の先端部を挿入して、この段差に内視鏡2の先端面の縁を突き当てれば、内視鏡2の先端面を先端フード1における内視鏡装着部11とフード部12との境界に位置させることができる。
図1Bに示される、フード部12の長手方向(軸心AXに沿う方向)の寸法(内視鏡の先端面からの突出長)L1は、PDTを行うにあたり術者が意図するプローブ3の突出長さと照射距離(プローブ3の先端から病変までの距離)などに応じて決定すればよく、特に限定されないが、たとえば5〜30mm程度の範囲から選択される。なお、内視鏡装着部11の長手方向(軸心AXに沿う方向)の寸法L2も特に限定されないが、たとえば2〜20mm程度に設定される。
指標部13を構成する楕円の中心と先端開口縁部12aとの間の寸法L3は、指標部13を構成する楕円の長軸方向の端部がフード部12から逸脱しない範囲で設定され、寸法L3は、好ましくは2〜25mm程度とされる。指標部13の長軸の寸法d3は、好ましくは1〜10mm程度とされ、短軸の寸法d4は、好ましくは0.5〜8mm程度とされる。
指標部13のフード部12内面における位置は、先端フード1を取り付けた内視鏡2による内視鏡画像中に指標部13全体が収まる位置であれば特に限定されない。本実施形態では、指標部13の長軸方向の中心を、フード部12の長手方向中心位置よりも先端側に位置させることにより、指標部13全体が内視鏡画像中に収まるようにしてある。
内視鏡装着部11とフード部12とは、同一の材料により同時に一体成形してもよいし、それぞれ別部材として成形した後に互いに一体化してもよい。また、内視鏡装着部11のフード部12側の一部と内視鏡装着部11のフード部12とは反対側の一部とを別部材とし、内視鏡装着部11のフード部12側の一部をフード部12と同一の材料により同時に一体成形し、これに内視鏡装着部11のフード部12とは反対側の一部を一体化してもよい。
フード部12は、その内側が視認できるように、透明または半透明な素材で構成してもよいし、その内側からの光の漏れを抑制するため、遮光性を有する素材で構成してもよい。フード部12に遮光性を付与する場合には、フード部12を遮光性を有しない素材で構成して、追加的に遮光性を有するテープ等をその周囲に貼付し、あるいは遮光性の塗料を塗布することにより、遮光性を付与するようにしてもよい。
また、フード部12は、その先端部側の一部または全部が柔軟性を有していてもよい。内視鏡装着部11は、内視鏡の先端部に確実に固定するという機能を損なわないことを条件として、フード部12と同様に柔軟性を有していてもよい。本実施形態では、内視鏡装着部11とフード部12とは、同一の高分子材料を用いて同時に一体成形することにより製造されているものとする。内視鏡装着部11および/またはフード部12を構成する高分子材料としては、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、各種の熱可塑性エラストマー等を用いることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る内視鏡用先端フードが装着される内視鏡(電子内視鏡)について、図2を参照して概説する。内視鏡2は、体内(食道等の管腔臓器内)に挿入される先端部21aおよび体外に配置される基端部(不図示)を有する可撓性の管状部材からなる挿入部21、および挿入部21の基端部に配置される操作部(不図示)等を概略備えて構成されている。操作部には、挿入部21の先端部21aおよびその近傍部分を偏向操作するための操作ノブ等が設けられている。
挿入部21の内部には、図示は省略しているが、各種の内視鏡用処置具等(本実施形態では、PDTのための光源として用いるレーザプローブ3)を挿入するための処置具案内管としての鉗子チャネル、挿入部21の先端部に設けられたCCD(撮像素子)等に対する電気的配線等が挿通される配線チャネル、照明用の光ファイバ(ライトガイド)が挿通されるファイバチャネル、気体または液体を吸引するための吸引チャネル、薬液等を注入するための送水チャネル、空気等を送る送気チャネル等が形成されている。
挿入部21の先端部21aには、鉗子チャネルの出口である先端開口21b、対物レンズおよびCCDを有する撮像部21c、ファイバチャネルに挿通された光ファイバの先端からの照明光を出射する照明口21d,21dが設けられている。また、挿入部21の先端部21aには、図示は省略しているが、吸引チャネル、送水チャネルおよび送気チャネルに対応する吸引口、送水口および送気口も設けられている。
図外の光源装置からの照明光が光ファイバを介して送られて、挿入部21の先端面の照明口21d,21dから出射されて管腔臓器の病変部が照明され、撮像部21cで撮像された画像が図外のモニタに表示されるようになっている。
図3に示すように、内視鏡2の挿入部21の先端部21aには、本実施形態に係る内視鏡用先端フード1が装着される。先端フード1は、内視鏡装着部11が挿入部21の先端部21aに外嵌された状態で、滅菌された伸縮性のあるプラスチックテープ(不図示)等を巻回貼付することにより、挿入部21の先端部21aに固定(装着)される。なお、フード部12に貫通孔12bがある場合には、内視鏡2の撮像部21cの近傍に貫通孔12bが位置するように向きを調整して、撮像部21cからの視野が体液で妨げられないようにする。
PDT用のレーザ光を管腔臓器内の病変部に照射するため、内視鏡2の操作部側から鉗子チャネル内にレーザプローブ3を挿入する。レーザプローブ3は、先端および基端を有する可撓性チューブと、該チューブ内に挿通された光ファイバ(ライトガイド)と、該チューブの先端に設けられ、該光ファイバにより送光されたレーザ光を出射するレーザ光出射部とを概略備えて構成されている。該光ファイバの基端は、図外の半導体レーザ発生装置に接続される。
鉗子チャネル内に挿入されたレーザプローブ3のレーザ光出射部の先端部は、挿入部21の先端面の鉗子チャネルの先端開口21bの近傍に配置される。図外の半導体レーザ発生装置において、PDTに最適な波長(たとえば波長633nm)のレーザ光が発生され、該レーザ光がレーザプローブ3の先端部のレーザ光出射部から出射される。
なお、ここでは、PDTを実施するため、これに最適なレーザ光の波長として633nmを例示したが、用いるPDT薬剤(光感受性物質)等との関係で最適な波長が用いられる。
次に、上述した本実施形態に係る内視鏡用先端フード1を用いるPDTについて概説する。
まず、内視鏡2の挿入部21の先端部21aに、本実施形態に係る内視鏡用先端フード1を装着する。すなわち、先端フード1の内視鏡装着部11の基端部側から内視鏡2の挿入部21の先端部21aを挿入し、内視鏡装着部11を挿入部21の先端部21aに外嵌させる。
内視鏡装着部11を挿入部21の先端部21aに挿入する際には、内視鏡用先端フード1を適宜に軸心AX周りに相対的に回転させて、指標部13の長軸方向またはその近傍部分が挿入部21の先端面の撮像部21cに対応するように、回転方向の位置を調整する。なお、フード部12の内面に目印がある場合には、該目印を用いて回転方向の位置を合わせてもよい。その後、内視鏡装着部11と挿入部21の先端部21aとの接合部分を含む部分に、不図示のプラスチックテープを巻回貼付して、先端フード1を挿入部21の先端部21aに固定する。
先端フード1が装着された内視鏡2の挿入部21を、予めPDT薬剤が投与(経口投与、静脈注射等)された患者の口から挿入し、撮像部21cで撮像された画像をモニタしつつ、挿入部21の先端部21aを、食道の施術すべき部位(病変部)まで挿入する。
この状態で、図4Aに示すように、治療すべき病変部4の周囲の一部にフード部12の先端開口縁部12aの一部を突き当て、挿入部21の先端部21aの姿勢を調整し、フード部12の先端開口縁部12aを病変部4の近傍に配置する。次いで、レーザプローブ3を鉗子チャネルに挿入し、レーザプローブ3のレーザ光出射部の先端を、挿入部21の先端面の先端開口21bから突出(進出)させる。
この状態における内視鏡画像が図5に模式的に示されている。図5に示す内視鏡画像において、フード部12の内面およびこれに形成された指標部13に係る参照照射範囲RAが観察されるとともに、先端開口縁部12aの内側に病変部4が観察される。
レーザプローブ3の内視鏡2の先端部21aからの進出に伴い、レーザプローブ3のレーザ光出射部の先端部が内視鏡画像中で観察できるようになるので、適宜な位置で挿入を停止する。
次いで、レーザ光Lの照射を開始し、レーザ光Lによって形成される照射範囲IAの形状(大きさ)が、指標部13に係る参照照射範囲RAの形状(大きさ)と略一致するように、レーザプローブ3の進退方向の位置を微調整し、レーザプローブ3を固定する。この状態では、レーザプローブ3のレーザ光出射部の先端面は、所定の突出長さbだけ付き出した状態またはそれに近い状態となっている(図4A参照)。
なお、内視鏡画像は、軸心AXに略直交する面内における2次元画像であるため、スポット形状が円形のレーザプローブ3を用いる場合のレーザ光Lの照射領域IAは、略円形状として観察されるが、通常、内視鏡2の先端部21aの向きが病変部4を含む内壁面に対して斜めになる(図4Aに示す角度θが90°未満になる)ので、レーザ光Lの光軸と病変部4を含む内壁面とが斜交するため、病変部4を含む内壁面においては、レーザ光Lの照射領域は略楕円形状である。
次いで、レーザプローブ3の光出射部からのレーザ光Lの照射を所定時間(たとえば11分程度)だけ行う。がん細胞に選択的に蓄積されているPDT薬剤にレーザ光が照射されることにより、PDT薬剤の細胞破壊作用(たとえば、励起酸素の発生)が発揮されて、がん細胞を死滅させることができる。なお、病変部4が、レーザ光の照射範囲IAよりも広い場合には、フード部12の先端開口縁部12aの病変部4の周囲に当接する部分を、病変部4の内壁面に沿ってずらし、同様な操作を繰り返せばよい。
上述した実施形態では、内視鏡用先端フード1のフード部12の内面の所定の位置に、術者が意図する照射距離などに応じた適切な形状(大きさ)の指標部13を設けている。このため、レーザ光の照射範囲IAが内視鏡画像中に表示されている指標部13に係る参照照射範囲RAと一致するように、レーザプローブ3の進退方向の位置を微調整することにより、レーザプローブ3の先端面の病変部に対する位置、すなわち、図4Aに示される照射距離aを適正に設定することができる。なお、レーザ光の照射を開始するには、先端フード1を内視鏡2の挿入部21の先端部21aに装着して、内視鏡2の鉗子チャネルにレーザプローブ3を挿入し、レーザ光出射部を先端開口21bの近傍の位置させた状態で行えばよい。
第2実施形態
次に、上述した実施形態の変形例について、図4Bを参照して説明する。この変形例において、上述した実施形態と実質的に共通する構成部分については共通する符号を付し、その説明は一部省略し、相違する部分について説明する。
この変形例では、フード部12として、その先端開口縁部12aが先端フード1の軸心AXに対して所定の角度θで傾斜する楕円形状の傾斜縁部を有している。すなわち、先端開口縁部12aは、略円筒状の部材をその軸心AXに対して所定角度θで斜交する面で切断したような楕円形状の傾斜縁部を有し、楕円状開口部となっている。傾斜角度θとしては、特に限定されないが、好ましくは、20〜60°である。
この変形例によれば、フード部12がその軸心に対して所定角度θで傾斜する傾斜縁部からなる先端開口縁部12aを有している。このため、意図する照射角度に応じて、角度θを選択した先端フード1を用いたうえで、この傾斜縁部が病変部(管腔臓器の施術すべき壁面部)の回りに沿って当接するように内視鏡(挿入部21)の先端部21aの姿勢を調整することにより、光の照射角度を予め意図した値に保つことが容易になる。なお、先端開口縁部12aを病変部4の回りに沿って当接させるために、吸気チャネルを介して先端フード1内の気体を吸引してもよい。
この変形例では、フード部12の内面であって、先端開口縁部12aの最も突き出ている部分に対応した位置に、位置合わせ用の目印部を有していてもよい。このように構成することにより、先端フード1を内視鏡2の先端部21aに装着する際に、当該目印部を目印として、先端フード1の内視鏡2の先端部21aに対する軸心周りの位置合わせを容易に行い得る。
この変形例において、フード部12は、遮光性を有していることが好ましい。このように構成することにより、フード部12内から外部に光が漏れることを抑制することができる。すなわち、レーザプローブ3のレーザ光出射部から出射されたレーザ光Lまたはその反射光が、フード部12内から外部に漏れることを抑制することができる。そのため、照射を意図しない部分にレーザ光が照射されることを有効に防止することができる。また、少なくとも先端開口縁部12aは、柔軟性を有していてもよい。このように構成することにより、フード部12の先端開口縁部12aを病変部4の周囲に密着させることが、さらに容易になる。
なお、上述した実施形態では、フード部12は、略円筒状の部材としたが、先広がりまたは先細の略円錐台筒状の部材としてもよい。また、フード部12は、円筒以外の筒形状であってもよい。フード部12をこれらのように略円錐台筒状の部材とした場合には、内視鏡画像中における参照照射範囲RAが略円形状となるように、フード部12の内面に形成される指標部13の形状もこれらに対応して変形させることが好ましい。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上述した実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…内視鏡用先端フード
11…内視鏡装着部
12…フード部
12a…先端開口縁部
13…指標部
2…内視鏡
21…挿入部
21a…先端部
3…レーザプローブ
4…管腔臓器の病変部
IA…レーザ光の照射範囲
RA…参照照射範囲

Claims (2)

  1. 光を出射するプローブが軸心方向に進退可能に配置されるチャネルを有する内視鏡の先端部に装着され、略筒状の部材から成る内視鏡用先端フードであって、
    前記内視鏡の先端部に装着される内視鏡装着部と、
    前記内視鏡装着部の軸心に沿った反対側に形成されるフード部と、
    前記フード部の内面に設けられ、前記チャネルに配置された前記プローブから出射された光の適正な照射範囲に相当する参照照射範囲を示す指標部と、を有する内視鏡用先端フード。
  2. 前記指標部は、前記軸心方向に沿う方向に長軸を有する略楕円形状の図形を示すマーク、溝または貫通穴である請求項1に記載の内視鏡用先端フード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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