JPH0416660Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0416660Y2
JPH0416660Y2 JP11365687U JP11365687U JPH0416660Y2 JP H0416660 Y2 JPH0416660 Y2 JP H0416660Y2 JP 11365687 U JP11365687 U JP 11365687U JP 11365687 U JP11365687 U JP 11365687U JP H0416660 Y2 JPH0416660 Y2 JP H0416660Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser irradiation
water supply
grip body
switch
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11365687U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6419416U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11365687U priority Critical patent/JPH0416660Y2/ja
Publication of JPS6419416U publication Critical patent/JPS6419416U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0416660Y2 publication Critical patent/JPH0416660Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Laser Surgery Devices (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、主として口腔内の歯科治療、例え
ば、消炎、鎮痛、治癒促進、光重合物質の硬化等
の治癒に際して、その治癒部位のみに的確、集中
的にレーザ光を照射させて効果的な治癒を容易に
実施できるように、医療用ハンドピース内に半導
体レーザ発生器を設置し、併せて、治療部位の冷
却および汚れ除去も行なえるように、上記ハンド
ピース内に水の供給管路構成を組込んでなるもの
で、詳しくは、グリツプ本体と、該グリツプ本体
内に設置した半導体レーザ発生器と、レーザ光の
導光体を含み上記グリツプ本体の先端部に接続さ
れた照射ノズルと、上記グリツプ本体及び照射ノ
ズル内に一連に形成された水供給管路と、該水供
給管路を開閉するように上記グリツプ本体に内蔵
されたバルブ機構と、該バルブ機構の開閉を司る
ようにグリツプ本体の外周に取り付けられた操作
手段と、上記半導体レーザ発生器をオン・オフす
るレーザ照射スイツチとを備えた医療用レーザ照
射装置の作動制御装置に関するものである。
(従来の技術) 上記のような構成を有する医療用レーザ照射装
置に関して、本出願人らは先に「実願昭62−
090481号」で出願している。(以下、先願と称す) この先願のレーザ照射装置によれば、半導体レ
ーザ発生器を内蔵するグリツプ本体の先端部に導
光体を含む照射ノズルが接続された構成であるか
ら、該先願のもの以前に公知になつている構成、
例えば特開昭62−24832号公報に開示されたもの
のように、グリツプ本体に内蔵のレーザ発生器か
ら照射されたレーザ光をミラー等によつて治療部
位に導く構成のものに比べて、例えば狭い口腔内
の歯科治療の場合でも照射ノズルのみを口腔内に
挿入すれば良く、グリツプ本体が口腔内壁に当た
つて治療に支障を来すとか、治療部位の視認性が
妨げられるといつた不都合がなく、治療のやりず
らい比較的狭小で、かつ複雑な形状の口腔内の歯
牙や歯周部等の治療であつても、容易かつ的確な
治療を行なうことができ、加えて、治療部位の冷
却や汚れ除去といつた関連作業も単一のハンドピ
ースにて継続的に実施できて術者による作業性の
向上と作業効率の増進とを達成できる効果を有す
る。
ところで、先願装置は、該先願の第4図及び第
5図で示した如く、半導体レーザ発生器をオン・
オフするレーザ照射スイツチに対応する操作具
と、水供給管路に介装のバルブ機構の開閉を司る
操作手段であるレバーとがグリツプ本体外周の互
いに離れた箇所に別々に設けられていた。
(考案が解決しようとする問題点) 上記のように、レーザ照射スイツチのオン・オ
フ用操作具と、水供給系バルブ機構の開閉用操作
レバーと個々各別に設けられた先願装置による場
合は、レーザ照射モードと給水モードとの間のモ
ード切換えに際して2つの操作を必要として、操
作がまごつき易いばかりでなく、レーザ照射中の
給水とか、給水中のレーザ照射等といつたように
安全性の確保の上から本来的に回避が望まれる誤
動作を、操作ミスによつて招来する可能性があつ
た。
この考案は、上記の先願装置の有する問題点を
解消するためになされたもので、レーザ照射と給
水とは実使用において択一的に動作されるもので
あることを巧みに利用して、レーザ照射モードと
給水モードとの切換え操作を容易にして作業性の
向上と一連の作業の効率化を達成でき、しかもレ
ーザの誤照射を確実に防止して極めて安全な使用
効果を実現できる医療用レーザ照射装置の作動制
御装置を提供することを目的とする。
(問題点を解消するための手段) 上記の目的を達成するため、この考案に係る医
療用レーザ照射装置の作動制御装置は、半導体レ
ーザ発生器をオン・オフするためのレーザ照射ス
イツチのオン・オフ用操作手段をバルブ機構の開
閉用操作手段にて兼用するとともに、給水モード
とレーザ照射モードとに選択可能なモード選択用
操作スイツチと、このモード選択用操作スイツチ
の選択信号に応答して給水作動出力とレーザ照射
作動出力との何れかに切換える作動出力切換制御
手段と、この作動出力切換制御手段に給水モード
への切換えを優先させる機構とを具備させたこと
を特徴とする。
(作用) 上記構成の医療用レーザ照射装置においては、
電源スイツチをオンにしたとき、優先機構の働き
で給水モードにある。この状態で、操作手段をバ
ルブ開方向に動作すると、給水作動出力される。
次に、上記操作手段をバルブ閉方向に動作させた
上、モード切換用操作スイツチをレーザ照射モー
ドに切換えると、作動出力切換制御手段によつて
レーザ照射モードとなる。この状態で、上記バル
ブ機構開閉用の操作手段を開方向に動作すると、
レーザ照射スイツチがオンして半導体レーザ発生
器からレーザ光が発せられる。このレーザ光は照
射ノズル内の導光体によりノズル先端まで伝送さ
れたのち、その先端口から射出される。従つて、
グリツプ本体を把持した術者が照射ノズルを口腔
内に挿入して、その先端を治療部位に接近させ、
レーザ光を治療部位に照射させることにより所定
の治療がなされる。このとき、バルブ機構は開で
あつても、元からの送水が断たれているのでレー
ザ照射中の給水は確実に阻止される。
ついで、上記操作手段をバルブ閉方向に動作、
つまりレーザ照射スイツチをオフにすると、上記
優先機構の働きで作動出力切換制御手段が自動的
に給水モードに復帰する。
この給水モードにおいて、上記したように上記
操作手段を操作してバルブ機構を開動させると、
水供給管路に送水され、その水がノズル先端から
治療部位に向かつて射出され、治療部位の冷却お
よび汚れの洗浄がなされる。
以上のように、モード切換用操作スイツチによ
る照射モードと給水モードとの切換えと、1つの
操作手段に対する同一内容の操作とにより、レー
ザ照射と給水との何れか一方の動作が選択される
が、上記優先機構の働きで通常は給水モードにあ
るからレーザの誤照射を確実に防止できる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図乃至第3図は歯科用ハンドピースへの適
用例を示すものであり、同図において、1は長筒
状のグリツプ本体で、その先端ヘツド部1A内に
は後述する半導体レーザ発生器2が設置されてい
る。3は上記グリツプ本体1のヘツド部1Aに交
軸状態、即ち、見掛け上グリツプ本体1に対して
折曲した状態で接続した照射ノズルで、その先端
部3Aは屈曲されていて、口腔内へ挿入し易く、
また歯牙の裏面に接近させ易い構成とされている
とともに、内部には上記半導体レーザ発生器2か
ら放出されるレーザ光を先端部まで伝送するマル
チ光フアイバーからなる導光体3が配設されてい
る。
4A,5Aは上記グリツプ本体1内に並設した
水供給管、空気供給管、4B,5Bは上記照射ノ
ズル3内に並設した水供給管、空気供給管であ
り、上記グリツプ本体1内の水供給管、空気供給
管4A,5Aの先端を夫々ポート4C,5Cを介
して上記照射ノズル3内の水供給管4B、空気供
給管5Bの基端部に連通させているとともに、上
記空気供給管5Bは照射ノズル3内の基端部にの
み位置するような短尺管から構成され、この短尺
空気供給管5Bの先端から照射ノズル3の先端に
至るまでの空気流路5Dは上記水供給管4Bの外
周面とノズル3の内周面との間の環状空間にて形
成され、かつ上記水供給管4Bの先端部を照射ノ
ズル3に固定保持するための壁板状保持部材6の
上記水供給管4Bの外周には多数の貫通孔5Eが
設けられており、もつて、水供給管4B、ポート
4C、水供給管4Bによりグリツプ本体1及び照
射ノズル3に亘る一連の水供給管路4が構成され
ている一方、空気供給管5A、ポート5C、空気
供給管5B、空気流路5D、貫通孔5Eによりグ
リツプ本体1及び照射ノズル3に亘る一連の水供
給管路5が構成されている。
7,8は上記グリツプ本体1の基端部に離脱可
能にねじ結合されたスリツプジヨイナー9内に挿
嵌の可撓性保護チユーブ10内に上記半導体レー
ザ発生器2に対する電気エネルギ−供給用導線1
1とともに挿通させた給水管路と給気管路であ
り、その給水管路7と上記グリツプ本体1内の水
供給管路4Aとの間ならびに給気管路8とグリツ
プ本体1内の空気供給管路5Aとの間には夫々後
述するような構造のバルブ機構12,13が介在
されている。
14,15は第1図及び第2図で明示の如く、
上記グリツプ本体1の外周にピン16を介して
夫々揺動自在に枢着され、かつ手指にて同時操作
できる程度の間隔を置いて横方向に並設された2
つの操作手段の一例であるところのレバーであ
り、一方の操作レバー14が水の供給・遮断を司
るバルブ機構12に連動されているともに、他方
の操作レバー15が空気の供給・遮断を司るバル
ブ機構13に連動されていて、これら操作レバー
14,15を押動操作することにより、バルブ機
構12,13を開弁動作できるように構成されて
いる。
17は上記グリツプ本体1内で、上記の水供給
遮断用バルブ機構12に対する操作レバー14の
直下相当位置に配置されたレーザ照射スイツチで
あり、この照射スイツチ17は上記操作レバー1
4の押動操作、つまりバルブ機構12の開弁動作
時において該レバー17から一体に突出させたピ
ン状のスイツチ作動片18を介してオンとなつて
半導体レーザ発生器2をオン動作し、また操作レ
バー14の復元によりオフとなり、半導体レーザ
発生器2をオフ動作するものである。
19は上記操作レバー14によるバルブ機構1
2の開動、照射スイツチ17のオン動作を規制可
能なロツク機構であり、このロツク機構19は、
第3図で明示のごとく上記操作レバー14の下部
に配備され、上記ピン16に 合する長溝19A
を有するスライダノブ19Bと該スライダノブ1
9bに一体に形成されたロツク爪19Cとからな
り、スライダノブ19Bを指先にて第1図の矢印
a−b方向にスライドさせることにより、ロツク
爪19Cが操作レバー14の下面に当接して該レ
バー14の押動を不能にするロツク状態と、操作
レバー14の下面から離間して該レバー14の押
動を可能にするアンロツク状態とに切換自在であ
り、このようなロツク機構19の存在により半導
体レーザ発生器2の不用意なオフ動作を阻止して
装置取扱い上の安全性を期することができる。
尚、上記ロツク機構19による安全性を一層高
めるために、上記スライダノブ19Bの長溝19
A内には略8の字形に折曲形成された板ばね部材
19Dが取り付けられていて、スライダノブ19
Bを、上記のロツク状態の位置とアンロツク状態
の位置との2位置で弾性保持できるように構成し
ている。
20は上記各操作レバー14,15の近くで、
グリツプ本体1のヘツド部1A側面に設けたモー
ド選択用操作スイツチであり、この操作スイツチ
20を親指等の指先面で押圧することによつて給
水作動出力とレーザ照射作動出力との何れかに切
換えるための作動出力切換制御手段35に選択信
号を与える。そして、この作動出力切換制御手段
35からの出力端は、第7図で示す如く入力信号
判定回路36、レーザ照射入力の有無検出回路3
7、レーザ制御回路38を経て上記の半導体レー
ザ発生器2と、電磁弁用電源39を介して上記給
水管路7に介装の給水電磁弁40とにそれぞれ接
続されていて、給水作動とレーザ照射作動とを選
択切換するように構成されている。
21は上記グリツプ本体1のヘツド部1Aの頂
部外表面に付設されたランプ表示手段であり、2
1Aは上記モード選択用操作スイツチ20をレー
ザ照射モードに切換えたときに点灯してレーザ照
射準備状態(レーザ照射スタイバイ)を知らせる
ランプ、21Bは上記のレーザ照射モードにある
とき、操作レバー14を押動操作し照射スイツチ
17をオンにしたときに点灯してレーザ照射中で
あることを報知するランプであつて、このような
ランプ表示手段21を設けることにより術者など
にレーザ照射の状況を的確に知らせて取扱上の危
険を喚起し、安全な使用を促すことができるので
ある。
上記モード選択用操作スイツチ20、作動出力
切換制御手段35、半導体レーザ発生器2、給水
電磁弁40等を含む作動制御装置の構成について
詳しく説明する。
第7図は上記作動制御装置の構成を示すブロツ
ク図である。同図において、41は常開、常閉の
2つの接点を有するキースイツチであり、図外電
源スイツチのオン状態において、その常閉接点が
上記給水電磁弁40側の電源39に接続され、か
つ常開接点がレーザ制御回路38側の電源42に
保護回路43を介して接続されている。44は給
水モードへの切換えを優先させる機構の一例とな
るリセツト機構であり、上記の電源スイツチがオ
ンで、キースイツチ41がオンのとき、及びレー
ザ照射作動後に上記レーザ照射スイツチ17をオ
フにしたとき、上記の作動出力切換制御手段35
に強制的に給水モードへのリセツト信号を付与す
るものである。尚、図中45は空気供給系のバル
ブ機構13を開閉制御する給気用スイツチであ
る。
次に、上記構成の作動制御装置に動作につい
て、第8図のタイミングチヤートを参照しながら
説明する。
図外の電源スイツチがオンの状態で、かつキ
ースイツチ41がオフの場合、レーザ制御回路
38側の電源42には電源信号が送られず、給
水電磁弁40側の電源39にのみ電源信号が送
られるため、給水電磁弁40が開弁する。従つ
て、この状態で操作レバー14を押動操作し
て、これに連動のバルブ機構12を開弁させる
ことにより、給水管路7を経て、一連の水供給
管路4に送水し、これを照射ノズル3の先端か
ら射出させる、いわゆるウオーターガンとして
機能し、またこのとき、給気用スイツチ45を
オンにして並設操作レバー15を同時に押動操
作してバルブ機構13を開弁させ、給気管路8
を経て一連の空気給気管路5に送給される空気
を照射ノズル3の先端から射出させると、水と
空気との混在するスプレーガンとして機能す
る。なお、このとき、モード選択用操作スイツ
チ20は関係しない。
電源スイツチがオンの状態で、かつキースイ
ツチ41がオンされた場合、リセツト機構44
のリセツト信号が作動出力切換制御手段35に
与えられて、強制的に給水モードになる。この
時、操作レバー14を押動操作すると、上記
と同様に給水される。この状態から操作レバー
14を元にもどして、モード選択用操作スイツ
チ20をレーザ照射モード側に操作すると、上
記の作動出力切換制御手段35から入力信号判
定回路36にレーザ照射モード信号が入力され
る一方、給水電磁弁40側の電源39には電源
信号が送られない。従つて、この状態で、上記
操作レバー14を押動操作してレーザ照射スイ
ツチ17をオンにする。このレーザ照射スイツ
チ17はデツドマンタイプのスイツチであり、
このスイツチ17をオンにすると、半導体レー
ザ発生器2がオンしてレーザ光を放出する。こ
のレーザ光は光学レンズ2B、軸状空間3Bを
経て導光体3にの基端部に集束移入された上、
導光体32内を照射ノズル3の先端まで伝送さ
れたのち、先端面32Aから放射されるので、
このレーザ光を治療部位に向けて照射すること
により所定のレーザ照射治療を行なう。この場
合、上記モード選択用スイツチ20のレーザ照
射モードの選択にともなつてランプ21Aが点
灯して、レーザ照射スタンバイの状態を表示す
るので、術者はその状態を確実に視認し把握す
ることができ、かつ、このようなレーザ照射ス
タンバイの状態からの操作レバー14の押動操
作にともなつて、もう1つのランプ21Bが点
灯してレーザ照射中であることを表示するの
で、術者はその状態をも確実に視認し把握する
ことができ、これによつてレーザ照射治療を安
全に行なえる。また、上記のようなレーザ照射
時に、並設操作レバー15を同時に押動操作し
て照射ノズル3の先端から空気を併行的に射出
させて半導体レーザ発生器2や導光体32、そ
の他の周囲の構成部分を冷却しながらの治療機
能も行なえる。
レーザ照射を停止するために、上記操作レバ
ー14を元にもどすと、つまりレーザ照射スイ
ツチ17をオフにする。またはタイマーによる
設定時間T1,T2が経過後、レーザ照射スイ
ツチ17をオフにすると、レーザ照射入力の有
無検出回路37からの信号を受けて上記リセツ
ト機構44が動作し、給水モードに自動的にリ
セツトされる。
キースイツチ41がオンの状態で、電源スイ
ツチをオフからオンにするときは、の場合と
同様である。
上記の場合において、第1番目のモードは
給水モードであるが、それ以降のモード選択用
操作スイツチ20のオン操作毎に、レーザ照射
モード→給水モード→レーザ照射モードを繰り
返す。ただし、レーザ照射モードで、レーザ照
射を行つた場合はの状態になる。また、給水
モードで給水停止のために、操作レバー14を
元にもどした場合はモード切換は行なわれず、
給水モードが維持される。
次に、上述した以外の構成で、装置の安全使用
やメンテナンスの容易性、汎用性などを高めるた
めに種々の工夫がなされている各部の構成につい
て列記式に詳しく説明する。
半導体レーザ発生器2の構造:(第4図参照) 例えば、Al GaInPやAl GaAs等のレーザダイ
オード2Aと、該ダイオード2Aに対面して配置
され、そのレーザダイオード2Aから放出される
レーザ光を上記導光体32の基端部に軸状空間3
Bを経て集光する光学レンズ2Bと、これらレー
ザダイオード2A及び光学レンズ2Bを同軸上に
収納保持するための二段筒型のハウジング2C
と、上記レーザダイオード2Aの背面側に当接状
態に配置されたアルミニユウム製のヒートシンク
部材2Dとから半導体レーザ発生器2が構成さ
れ、この半導体レーザ発生器2が、グリツプ本体
1のヘツド部1Aに挿通固定された筒状部材22
内の基端部に締付け部材23を介して着脱交換自
在に収納され、もつてレーザダイオード2A、光
学レンズ2Bの耐用寿命や性能低下、破損等にと
もなう部品交換によつて常に確実、高性能なレー
ザ発生動作が保証されている。
照射ノズル3の構造:(第4図参照) 上記の如くマルチ光フアイバーからなる導光体
32及び水供給管4B、空気供給管5Bなどを内
挿保持し、かつ空気流路5Dが形成されている長
尺筒状のノズル本体3Cがグリツプ本体1のヘツ
ド部1Aに挿通固定の筒状部材22内に抜差自在
で、Oリング27を介して漏洩阻止状態で回転自
在に構成されているとともに、上記筒状部材22
の先端部にはその筒軸心方向にスライド操作可能
なロツクならびにロツク解除用のスライドリング
24が外嵌されている。このスライドリング24
の内周面の一部には、上記筒状部材22の周壁部
に貫設した周方向複数個のV形孔25内に嵌入保
持されたロツク用ボール26を内外半径方向に出
退制御するカム24Aが形成されているととも
に、このカム24Aを介して上記ボール26を半
径方向内方に押圧して、各ボール26の一部をノ
ズル本体3Cの外周面に形成の環状溝3Dに嵌入
るさせることで、ノズル本体3Cの差込み装着状
態を弾性的にロツク保持するスプリング28が設
けられている。
以上の構成により、上記スライドリング24を
スプリング28に抗して矢印X方向に押圧スライ
ドさせた状態では、照射ノズル3をグリツプ本体
1のヘツド部1Aに対して自由に抜差可能であ
り、またスプリング28の弾性復元力によりスラ
イドリング24を矢印Y方向にスライドさせた状
態ではグリツプ本体1のヘツド部1Aに差込み装
着された照射ノズル3を抜止め状態で、かつレー
ザ光等の射出方向を360度の範囲で自由に回転変
更可能である。これによつて、照射ノズル3のメ
ンテナンスや異種、異形ノズルとの交換を非常に
簡単に行なえるようになつている。
バルブ機構12,13の構造: なお、2つのバルブ機構12と13は全く同一
の構造であるため、以下の説明では水の供給・遮
断用のバルブ機構12にのみついて説明すること
とする。
弁座12Aにスプリング12Bを介してボール
弁12Cが閉弁方向に付勢されているとともに、
上記ボール弁12Cをスプリング12Bに抗して
開弁方向に押動させる弁棒12Dが既述の操作レ
バー14に接当連動されている。そして、上記各
部品12A,12B,12C,12Dを内装した
弁ハウジング12Eがセツトボルト29を介して
グリツプ本体1内の所定位置に固定保持されてお
り、上記操作レバー14,15の枢着用ピン16
を抜き出し、かつセツトボルト29を外すことに
よりグリツプ本体1内に対して抜差式に着脱可能
に構成され、これにより、例えば水垢の堆積など
に伴なうバルブ機構12及び13の洗浄や交換を
容易に行なえるようになつている。
可撓性保護チユーブ10とグリツプ本体1と
の回転接続構造:(第6図参照) 上記導線11、給水管路7、給気管路8を内挿
する可撓性保護チユーブ10の先端部に回転筒3
0が抜止め接続され、この回転筒30の先端近く
の内面に突起30Aが突設されている一方、給水
管路7、給気管路8の先端部及び導線11の中間
接続子11Aを貫通状態に保持する円柱部材31
の外周面に上記突起30Aが係合する周溝31A
が形成され、かつ、この周溝31A内の一部に突
起30Aが接当する突片31Bが固定され、もつ
て、上記可撓性保護チユーブ10を略360度の範
囲に亘つてグリツプ本体1に対して回転可能に構
成してあり、これによつて、治療使用中における
グリツプ本体1の種々の姿勢変更に拘らず、チユ
ーブ10の捻れを防止して、その破損を阻止でき
るようになつている。
照射ノズル3の先端構造:(第5図参照) マルチ光フアイバーからなる導光体32の先端
面32Aをノズル本体3Cの先端開口よりやや基
端寄りに位置させた構成とし、これによつて、導
光体32先端の他物との接当、接触による傷付き
を防ぐとともに、照射されるレーザ光に干渉縞が
発生することを防止できるようになつている。
尚、上記の実施例装置による動作については既
に説明した通りであるが、そのほかに上記操作レ
バー14をロツク機構19を介してロツクした状
態にして、他方の操作レバー15のみを押動操作
することによつて照射ノズル3の先端から空気の
みを射出させるように使用することもできる。
以下、この考案の別の実施例について説明す
る。
上記実施例のものにおいて、上記モード選択用
操作スイツチ20をレーザ照射モードに切換えた
ときのレーザ照射スタンバイの状態と、照射スイ
ツチ17をオンにしてレーザ照射をおこなつてい
るときに、ランプ表示手段21の点灯表示に併せ
て、互いに間隔の異なるフリツカ音を発生するブ
ザーを付加する構成とすることにより、視・聴覚
の両面からレーザ照射の状況を報知できて一層安
全な使用を可能にできる。
また、上記実施例では照射ノズル3をグリツプ
本体1に対して交軸状態で接続する構成例とした
が、両者3,1を同軸状に接続する構成としても
よく、また照射ノズル3はその先端部3Aが屈曲
したもので示したが、ストレート、その他の形状
であつてもよい。
さらに、上記バルブ機構12,13、ロツク機
構19は図示した構造のものに限定されず、他の
構成のものも採用可能である。
さらにまた、冷却用の供給気体として上例では
空気を使用したが、炭酸ガスなど人体に対して無
害な気体であれば良い。
なおまた、バルブ機構及びレーザ照射スイツチ
の共用操作手段としては、上記実施例で示したヒ
ンジアクシヨン式のレバーに限らず、例えばスラ
イド式のレバーであつても、また押ボタンスイツ
チに応動してバルブ機構及びレーザ照射スイツチ
を操作する形式のものであつてもよい。
また、上記実施例ではキースイツチを設けて使
用時の安全性をより高いもの構成したが、キース
イツチを用いないで、電源スイツチのみでリセツ
ト機構を動作させるように構成しても良い。
(考案の効果) 以上の説明から既に明らかなように、この考案
による時は、半導体レーザ発生器をグリツプ本体
に内蔵し、このグリツプ本体の先端部に導光体を
含む照射ノズルを接続した構成とすることによつ
て、冒頭で示した先願装置と同様に、口腔内の歯
科治療など狭小で、かつ複雑な形状の部位であつ
ても、容易かつ的確なレーザ照射治療を実現でき
るとともに、同一のハンドピースにて治療部位の
冷却や汚れ除去という関連作業も継続実施可能
で、治療作業全体の効率増進と作業性の向上を達
成できるのはもとより、レーザ照射をオン・オフ
する操作手段と給水を司るバルブ機構を開閉する
操作手段とを共用し、かつその共用操作手段とは
別個にモード選択用操作スイツチを設けることに
より、レーザ照射モードと給水モードとのモード
切換えをワンタツチ操作にてまごつきなく、容易
かつ適確に行ない得る。
しかも、この考案による時は、給水モードを優
先とする機構を設けることにより、例え不用意な
取扱い操作がなされたとしても危険のない給水作
動に止めて、レーザの誤照射といつた危険を確実
に回避することができ、従つて、多モード多機能
でありながらも、使用の安全性を確保できる顕著
を効果を奏するに至つたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例装置を示す一部破
断側面図、第2図は同正面図、第3図は縦断側面
図、第4図は要部の拡大縦断側面図、第5図は第
3図の線部の拡大断面図、第6図は第3図−
線に沿つた拡大断面図、第7図は作動制御装置
の構成を示すブロツク図、第8図はタイミングチ
ヤートである。 符号の説明、1……グリツプ本体、1A……グ
リツプヘツド部、2……半導体レーザ発生器、2
A……レーザダイオード、2B……光学レンズ、
3……照射ノズル、4……水供給管路、5……空
気供給管路、12,13……バルブ機構、14,
15……操作レバー(操作手段)、17……レー
ザ照射スイツチ、19……ロツク機構、20……
モード選択用操作スイツチ、21……ランプ表示
手段、32……導光体、35……作動出力切換制
御手段、44……リセツト機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 グリツプ本体と、該グリツプ本体内に設置し
    た半導体レーザ発生器と、レーザ光の導光体を
    含み上記グリツプ本体の先端部に接続された照
    射ノズルと、上記グリツプ本体及び照射ノズル
    内に一連に形成された水供給管路と、該水供給
    管路を開閉するように上記グリツプ本体に内蔵
    されたバルブ機構と、該バルブ機構の開閉を司
    るようにグリツプ本体の外周に取り付けられた
    操作手段と、上記バルブ機構の開閉用操作手段
    の開閉動作によりオン・オフされて上記半導体
    レーザ発生器をオン・オフするレーザ照射スイ
    ツチと、給水モードとレーザ照射モードとに選
    択可能なモード選択用操作スイツチと、このモ
    ード選択用操作スイツチの選択信号に応答して
    給水作動出力とレーザ照射作動出力との何れか
    に切換える作動出力切換制御手段と、この作動
    出力切換制御手段に給水モードへの切換えを優
    先させる機構とを具備させたことを特徴とする
    医療用レーザ照射装置の作動制御装置。 2 上記優先機構が、電源スイツチのオン動作、
    及びレーザ照射作動後の上記レーザ照射スイツ
    チのオフ動作にともなつて上記作動出力切換制
    御手段に強制的に給水モードへのリセツト信号
    を与えるリセツト機構である実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の医療用レーザ照射装置の作
    動制御装置。 3 上記リセツト機構がレーザ照射作動時間を限
    時するタイマーによる設定作動時間の終了後の
    レーザ照射スイツチのオフ動作によつてもリセ
    ツト動作するように構成されている実用新案登
    録請求の範囲第2項記載の医療用レーザ照射装
    置の作動制御装置。 4 上記モード選択用操作スイツチが上記操作手
    段近くのグリツプ本体部分に設けられている実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の医療用レー
    ザ照射装置の作動制御装置。 5 上記照射ノズルがグリツプ本体に対して交軸
    状態で、かつ相対回動ならびに着脱自在に接続
    されている実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の医療用レーザ照射装置の作動制御装置。 6 上記半導体レーザ発生器がレーザダイオード
    と該レーザダイオードに対面してレーザ光を集
    光する光学レンズとから成り、これらレーザダ
    イオード及び光学レンズがグリツプ本体に対し
    て着脱交換自在に構成されている実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の医療用レーザ照射装置
    の作動制御装置。 7 上記操作手段によるバルブ機構の開方向動作
    を規制可能なロツク機構が付設されている実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の医療用レーザ
    照射装置の作動制御装置。 8 上記グリツプ本体及び照射ノズルに一連の気
    体供給管路が形成され、該供給管路の開閉用バ
    ルブ機構の操作手段が上記操作手段に対し並設
    されている実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の医療用レーザ照射装置の作動制御装置。 9 上記グリツプ本体の先端部近くにレーザ照射
    準備状態及びレーザ照射状態を視覚表示する手
    段が付設されている実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の医療用レーザ照射装置の作動制御装
    置。
JP11365687U 1987-07-22 1987-07-22 Expired JPH0416660Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11365687U JPH0416660Y2 (ja) 1987-07-22 1987-07-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11365687U JPH0416660Y2 (ja) 1987-07-22 1987-07-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6419416U JPS6419416U (ja) 1989-01-31
JPH0416660Y2 true JPH0416660Y2 (ja) 1992-04-14

Family

ID=31353687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11365687U Expired JPH0416660Y2 (ja) 1987-07-22 1987-07-22

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0416660Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6419416U (ja) 1989-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7628787B2 (en) Self contained, gas-enhanced surgical instrument
US5250065A (en) Disposable lavage tip assembly
US7572255B2 (en) Gas-enhanced surgical instrument
DE3719561A1 (de) Medizinisches laserhandstueck
JPH0611269B2 (ja) 歯科用ハンドピ−ス
JPH0347106B2 (ja)
JP2006223620A (ja) 口腔用光照射器
JPH0416660Y2 (ja)
US20080312649A1 (en) Illuminated instrument buttons
JP6531111B2 (ja) 両手利き用安全スイッチを有する外科用工具
JPH0528142B2 (ja)
US20130046363A1 (en) Laser Therapy Device and Method for Use
JP3176111B2 (ja) レーザ治療装置
JPH0434818Y2 (ja)
JP3782220B2 (ja) レーザ医療装置及びそのハンドピース
JP2016534820A (ja) 電気外科用管状シャフト、外科用器具グリップ、及び電気外科用管状シャフト器具
JP3124848U (ja) レーザーハンドピース
JP2007068718A (ja) レーザ装置
JP5922682B2 (ja) 脱毛処理装置
JPS5881050A (ja) レ−ザ治療装置
JPH10277057A (ja) 歯科治療用インスツルメント及びその補助具
JPH0481463B2 (ja)
JPH0515292Y2 (ja)
JP3127338U (ja) 殺菌装置
JPH0323219Y2 (ja)