JP3124848U - レーザーハンドピース - Google Patents

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宣行 千木良
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株式会社エス・エル・ティ・ジャパン
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Abstract

【課題】レーザー治療において、ファイバー、エアー、水を、先端部において一本化し、構造の簡素化や治療の容易化、さらにハンドピース先端部分のみの着脱交換、あるいは洗浄や滅菌を可能とするレーザーハンドピースを提供するものである。
【解決手段】 レーザー光を加療部位に導くファイバー1を中心とし、その周囲にエアーを導く中パイプ17、その外側に水を導く外パイプ12を配置した三重構造とすることにより、先端パイプ部分を一本化構造とする。さらにパイプの先端に、レーザー光を確実に加療部位に照射するように位置決めをし、かつエアーと水を確実に混合させ、スプレー状態とするための先端金具11を設置した。またエアーパイプ19と水パイプ18を、本体継手15を介して先端継手13にて集約して一本化構造とした。それにより先端部のみの着脱交換が容易であり、先端部のみの洗浄やオートクレーブ滅菌も容易にできる。
【選択図】図1

Description

本考案はレーザーハンドピースに関するものであり、さらに詳しくは歯科医療用のレーザーハンドピースに関するものである。
従来の歯科用レーザーハンドピースでは、レーザー導光用のファイバーをハンドピース先端に導くパイプ内に水を通し、エアーを別のパイプから吹き付けて先端にて水と混合し、スプレーにして加療部を冷却していた。
図5は従来の歯科用レーザーハンドピースの構造で、水パイプ2の内部にファイバー1を通している。ファイバー1をハンドピース先端に導く水パイプ2内に冷却用の水を通すと、水パイプ2内部に錆が発生した場合、ファイバー1の動きがスムースでなくなり折れやくなる。またエアーを別に設置したエアーパイプ3から吹き付けるために、使用する角度によってはスプレー状態になり難く、加療部位を確実に冷却し難い。また水パイプ2とエアーパイプ3とが上下に重なった構造であるため、狭い口腔内では使い難いうえ外観も良くない。またハンドピースの先端部のみの着脱が出来ないから、その部分の交換や滅菌も出来なかった。本案は光ファイバーとエアー・水のパイプを一本化し、前述の欠点を解決しようとするものである。
請求項1の考案は、レーザー光を照射するファイバー及び冷却用エアーを通すエアーパイプと、冷却用水を通す水パイプを、ハンドピースの先端部分に一体となして装着した、レーザーハンドピースである。従って治療時の口腔内での使い勝手が良くなり、また水・エアーパイプの位置関係などによってスプレー状態が変わることもなく、いかなる位置や角度で使用しても、一定のスプレーが得られるなどの効果がある。
請求項2の考案は、先端部にファイバーを中心に位置決めするための狭窄部分を有し、かつその部分に隣接して設けたエアーと水の混合エリアには、冷却用エアーを導入するスリワリを有する先端金具を装着した、レーザーハンドピースである。従って治療時にレーザー光を照射するファイバーを正確にハンドピースの先端部中心に位置させて、確実に加療部位にレーザー光が照射でき、かつエアーと水の良好なスプレー状態が得られ、治療時に確実に加療部位に吹き付けて冷却できるなどの効果がある。
請求項3の考案は、先端部からレーザー光やエアー・水の冷却スプレーが放射でき、かつケース本体部を有するハンドピース本体と着脱容易な構造の先端継手を備え、ハンドピース本体からハンドピース先端部分のみの着脱交換が容易なレーザーハンドピースである。従ってハンドピース先端部分を取り外して、オートクレーブ滅菌や交換ができるなどの効果がある。
ハンドピース本体内部の本体継手にて、エアーを通すファイバー用パイプと水用パイプを結合させ、これに嵌合する先端継手により、ファイバーとエアーパイプおよび水パイプを一体化構造にする。先端のパイプが一本化されたことにより、治療時の口腔内での使い勝手が良くなり、また水・エアーパイプの位置関係などによってスプレー状態が変わることもなく、いかなる位置や角度で使用しても、一定のスプレーが得られる。またパイプ先端に設置した先端金具により、先端部が狭窄しているためレーザー光を照射するファイバーが、正確にパイプの中心に位置するため治療の際の精度が良くなり、かつ水とエアーが噴出前に混合され、ファイバーの周囲からスプレーとなって治療部位に噴出するため、加療時のレーザー光の照射や冷却状態も安定する。また先端継手にてファイバーとエアーパイプおよび水パイプを一体化することにより、先端のファイバーおよびパイプが一本化され、治療時あるいは治療後に先端部のみの着脱が容易な構造になり、先端部の交換や洗浄あるいはオートクレーブ等による滅菌も可能である。
以下図1ないし図3に従って一実施例を説明する。図1はハンドピースの全体を示し、レーザー機器本体よりハンドピースへそれぞれチューブによって導かれた水およびエアーは、継手を介して水パイプ18と、エアーパイプ19によりファイバー1及びエアーが、それぞれ本体継手15へ導かれる。これにOリング14を介して嵌合する先端継手13によって、中心のファイバー1とエアーおよび水はハンドピースの先端部分で三層の一体構造となり、中パイプ17および外パイプ12によってハンドピースの先端に導かれる。
図2(A)は、ハンドピースの先端部分の構造を示す。図2(B)は先端金具11部分の詳細図で、ファイバー1は先端金具11の先端部の狭窄構造により、ハンドピース先端や、ファイバー1の周囲より噴出するスプレーの中心となるよう、位置決めされる。中パイプ17内のエアーと外パイプ12内の水は、先端金具11に設けられた数箇所のスリワリ11aによって合流し、先端金具11内の11b混合エリアにて混合し、良好なスプレー状態となってファイバーの周囲から、治療部へ噴出する。
図3はハンドピース先端部分とハンドピース本体部とを組立てた状態であり、図4は分離した状態を示す。ハンドピースの先端部は先端継手13により、本体継手15にOリング14によって嵌合し、着脱自在である。これにより先端カバー16および本体カバー20のネジにより、ハンドピースの先端部はハンドピース本体部に自在に装着あるいは脱着ができる。それにより治療形態により異なる形状の先端部との交換や、先端部のみの洗浄やオートクレーブ滅菌等が可能である。
本考案のレーザーハンドピースの一実施例を示す全体の断面図である。 (A)は、上記レーザーハンドピースの先端部分の断面形状を示し、(B)はその詳細図である。 本考案の一実施例の先端部分を組立てた状態の断面図である。 本考案の一実施例の先端部分を分離した状態の断面図である。 従来のハンドピースの概略構成を示す、断面図である。
符号の説明
1 ファイバー
2 水パイプ
3 エアーパイプ
4 水パイプガイド
5 ケース先端
6 ケース本体
11 先端金具
12 外パイプ
13 先端継手
14 Oリング
15 本体継手
16 先端カバー
17 中パイプ
18 水パイプ
19 エアーパイプ
20 本体カバー
21 スプリング
22 ジョイント
23 平行ピン
24 レバー
25 Oリング

Claims (3)

  1. レーザー光を照射するファイバーと、冷却用エアーを通すエアーパイプと、冷却用水を通す水パイプとをハンドピースの先端部分にて一体となしたことを特徴とするレーザーハンドピース。
  2. 先端部にファイバーを中心に位置決めする狭窄部分を有し、かつその部分に隣接して設けたエアーと水の混合エリアにてエアーと水を混合するためのスリワリを設け、治療時に加療部位に吹き付けて冷却する構造の先端金具を備えた請求項1記載のレーザーハンドピース。
  3. 先端からレーザー光、エアーおよび水のスプレーが放射でき、かつケース本体部を有するハンドピース本体に着脱できる構造の継手を備え、前記ハンドピース先端部分のみの着脱交換を可能とし、先端部分の洗浄や滅菌を可能にしたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載されたレーザーハンドピース。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010068880A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Yuji Miwa 光ファイバーの先端加工を伴う歯科用レーザー治療装置、その先端加工方法及びその治療システム
JP2014217513A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社モリタ製作所 レーザ照射チップ及びこれに用いられるファイバモジュール

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