JP2014217513A - レーザ照射チップ及びこれに用いられるファイバモジュール - Google Patents

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    • A61C3/02Tooth drilling or cutting instruments; Instruments acting like a sandblast machine

Abstract

【課題】レーザ照射チップ内のレーザ導光部におけるレーザ光の結合ロスをなくし、また、チップの先端側部分の大型化を抑えて照射対象部位の視野を確保し得るレーザ照射チップ及びこれに用いられるファイバモジュールを提供する。
【解決手段】パイプ形状のチップ本体部5と、
前記チップ本体部5の基端部50に設けられ、ハンドピース2の先端部20Cに連結するための結合部7と、前記チップ本体部50に挿通され、治療用レーザを導光するファイバ9と、前記ファイバ9の基端部9bに設けられるアタッチメント部10と、よりなり、前記ファイバ9及び前記アタッチメント部10が一体となってファイバモジュール6を構成し、前記ファイバモジュール6が前記チップ本体部5に対して着脱自在に装着されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ照射チップと、これに用いられるファイバモジュールに関するものである。
近時、歯科の診療においても、レーザ治療装置が採用されるようになった。このようなレーザ治療装置は、基本的には、レーザ発生装置と、レーザ光を導光する導光体と、該導光体の先端に接続されるハンドピースと、該ハンドピースの先端に装着されるレーザ照射チップ(あるいはレーザプローブ)とにより構成される。歯科用のレーザ治療装置の場合、術者はハンドピースのグリップ部を把持し、レーザ照射チップの先端(出射端)を歯牙や歯肉の表面に近接させ、あるいは接触させて、出射端よりレーザ光を出射させて、齲蝕の蒸散治療、歯周病の治療、止血、あるいは歯石の除去等を行う。このような医療用レーザ装置においては、レーザ光の出射端部分が経時的に消耗し、あるいは破損したり汚れたりするため、この部分を含む先側部分を簡易に交換し得るような手段を備えていることが望まれる。特許文献1〜4に開示された医療用レーザ装置(ハンドピース、レーザ照射チップ)には、このような手段が記載されている。
特許文献1には、レーザ出射装置に接続されたファイバが挿通される本体と、歯牙の根管内の破折機器及び前記ファイバの先端部が挿入可能な内径を有しており、前記本体の先端側に着脱自在に取付けられるパイプとを備えた根管内破折機器除去用ハンドピースが記載されている。そして、破折機器をパイプに溶着させた後、先端チップをハンドピースの本体より取外すと共に、ファイバの先端部を後続部分から切り離すことにより、これらをまとめて破棄して、感染の防止を図っている。
また、特許文献2には、レーザ光を導光する光ファイバを保持する本体部と、本体部の先端に位置し、前記ファイバを貫通させて、ファイバの先端を露出させるよう保持する先端チップとを有するハンドピースが記載されている。そして、ファイバの先端部分が消耗し、あるいは破損したり汚れたりすると、光ファイバの先端を切り捨てるようにし、そのため、先端チップを本体部に対して着脱自在とすると共に、ファイバの先端を先端チップより所定長さ露出させた状態で保持する機構を本体部と先端チップとに設けている。
さらに、特許文献3には、ハンドピースの先端部に樹脂製のプローブチップを着脱自在に取付けることができる光送出用光プローブが記載されている。このプローブチップは、ハンドピースに着脱自在とされているので、前記のように先端部分が消耗し、あるいは破損したり汚れたりすると、簡易に交換することができる。
特許文献4には、ハンドピースのヘッド部に着脱自在に装着されるチップ基部材と、該チップ基部材の先側部に連結されるチップ先端部材とよりなる医療用レーザ照射チップが記載されている。そして、前記チップ基部材は内部にレーザ導光部材を有し、前記チップ先端部材は、チップ基部材の先側部に連結基部を介して着脱自在に連結され、この連結状態で、チップ基部材内のレーザ導光部材とチップ先端部材内の出光部材とが光学的に接続され、出射端より目的部位にレーザ光を照射し得るように構成されている。そして、治療時にチップ先端部材が消耗したりすると、該チップ先端部材の交換が可能とされている。
特開2005−160542号公報 特開2007−37582号公報 特開2008−537313号公報 特開2010−46474号公報
ところで、特許文献1及び特許文献2に開示されたハンドピースの場合、ファイバの先端部が消耗したり汚損したりすると逐次切断され、その都度ファイバをその先側が露出するよう繰り出して使用される。特許文献1の場合は、先端チップをパイプと共にハンドピースの本体から取外し、更に、ファイバの先端部を後続部分から切り離すことになるため、煩わしい作業が余儀なくされる。また、特許文献2においては、ファイバの先端部を切り捨てた後、チップ固定ネジを緩めてファイバの固定を解除した上でファイバを繰り出し、再度チップ固定ネジを締めてファイバを固定する必要があり、この場合も煩わしい作業が余儀される。そして、これらは、ハンドピース内に導入されているファイバを繰り出して使用されるため、その先端部の形状は一定であり、治療態様に応じた先端形状を選択使用できないと言う点も指摘される。しかも、ハンドピース内に導入されているファイバが逐次切断されるため、その切断長さに限度があり、このファイバ自体の交換メンテナンスも必要とされることが予想される。
特許文献3に記載されたプローブチップは、全体が導光性の樹脂からなり、先端部が消耗したりするとその全体を交換し得るよう構成されているが、プローブチップ自体にハンドピースに対する係合手段を設ける必要があり、その作製に手間とコストがかかることが予想される。そして、特許文献1〜3に共通して、導光ファイバの冷却手段や、目的部位に対する水あるいはミストの噴霧手段を有していないため、治療用として実用化するには、なお改良の余地があった。
特許文献4は本出願人に係るものであり、チップ先端部材のみ着脱交換可能とされているから、使い捨てにしてもユーザにかかるコスト的負担は左程大きくなく、また、患部(照射対象)の状態に応じて形状の異なるチップ先端部材を選択使用でき、加えて、水あるいはミストの噴霧手段を有しているから、治療器具としての優れた適正を備えている。しかし、チップ基部材及びチップ先端部材のそれぞれに内装されるレーザ導光部材及び出光部材は一体ではなく、両者の光学的接続による結合ロスは無視し得ず、レーザ光の両者間の透過効率が低下すると言う問題点が指摘されるようになった。更に、チップ先端部材とチップ基部材とに着脱可能な連結手段が設けられるため、この部分のサイズが大きくならざるを得ず、そのため、治療時の視野の妨げとなり、患部の視認性が低下するとの指摘もなされるようになった。
本発明は、このような実情に鑑みなされたもので、レーザ照射チップ内のレーザ導光部におけるレーザ光の結合ロスをなくし、また、チップの先端側部分の大型化を抑えて照射対象部位の視野を確保し得るレーザ照射チップ及びこれに用いられるファイバモジュールを提供することを目的とする。
第1の発明に係るレーザ照射チップは、パイプ形状のチップ本体部と、前記チップ本体部の基端部に設けられ、ハンドピースの先端部に連結するための結合部と、前記チップ本体部に挿通され、治療用レーザを導光するファイバと、前記ファイバの基端部に設けられるアタッチメント部と、よりなり、前記ファイバ及び前記アタッチメント部が一体となってファイバモジュールを構成し、前記ファイバモジュールが前記チップ本体部に対して着脱自在に装着されていることを特徴とする。
本発明のレーザ照射チップにおいて、前記アタッチメント部が、前記結合部の一部を構成するものとしても良い。この場合、前記アタッチメント部の外径の少なくとも一部が、前記ファイバが挿通される前記チップ本体部内の空間の内径よりも大きく、前記アタッチメント部の基端部が、前記チップ本体部より突出しているものとしても良い。
また、本発明のレーザ照射チップにおいて、前記ファイバモジュールとチップ本体部との間の空隙が、流体管路を形成するようにしても良い。この場合、前記流体管路によって、前記ファイバ側面の冷却機構が構成されるようにしても良い。更に、前記流体管路が、空気管路及び水管路からなり、前記空気管路及び水管路を流通する空気及び水は、前記チップ本体部の先端部において混合され、該チップ本体部の先端部より突出する前記ファイバの先端部に沿って吐出されるよう構成されているものとしても良い。
第2の発明に係るファイバモジュールは、前記のいずれかのレーザ照射チップに用いられるファイバモジュールであって、前記アタッチメント部に、前記ファイバの基端部が内嵌一体とされ、この内嵌一体状態で前記ファイバの基端面が入光端として露出していることを特徴とする。
第1の発明に係るレーザ照射チップは、ハンドピースの先端部に結合部を介して連結されて用いられる。そして、ファイバ及びアタッチメント部が一体とされて構成されるファイバモジュールは、チップ本体部に対して着脱自在に装着されるから、ファイバの先端部が損傷したときや、治療対象の状態に応じ必要とされるときには、別のファイバモジュールに適宜交換することができる。そして、レーザ照射チップ内には一連のファイバが挿通されるだけであるから、前記のような結合ロスによるレーザ光の透過効率の低下が生じる懸念がない。また、ファイバが挿通されるチップ本体部はパイプ形状であるから、チップ本体部の基端部からレーザ光の照射端となる先端部にかけての部位が、大径化することがなく、治療対象部位の視野が確保される。特に、マイクロスコープ下での診療においては、レーザ照射部位の視野の確保は極めて有益である。更に、消耗したファイバの交換の際には、ファイバモジュールで完結できるから、レーザ発生装置からハンドピース内に至る導光ファイバが切断により短くなることがなく、この導光ファイバを交換するようなメンテナンスを要しない。
本発明のレーザ照射チップにおいて、前記アタッチメント部が、前記結合部の一部を構成するものとした場合、当該レーザ照射チップをハンドピースの先端部に連結することによって、ファイバモジュールがチップ本体部に対して所定の位置に保持される。また、この場合、前記アタッチメント部の外径の少なくとも一部が、前記チップ本体部内の空間の内径よりも大きく、ファイバがチップ本体部に挿通された状態で前記アタッチメント部の基端部が前記チップ本体部より突出しているものすれば、アタッチメント部が、ハンドピースの先端部とチップ本体部の基端部との間に挟まれた状態で前記連結がなされるから、ファイバモジュールが先端側に抜け落ちることがなく、チップ本体部に対してより安定した状態で保持される。
本発明のレーザ照射チップにおいて、前記ファイバモジュールとチップ本体部との間の空隙が、流体管路を形成するようにすれば、この流体管路によって、前記ファイバ側面の冷却機構が簡易に構成される。そして、この冷却機構によって、ファイバの発熱が抑えられ、ファイバモジュールの長寿命化が図られる。そして、前記流体管路が、空気管路及び水管路からなるものとすれば、空気と水との流通により、前記冷却がより効果的になされる。加えて、前記空気管路及び水管路を流通する空気及び水は、前記チップ本体部の先端部において混合され、該チップ本体部の先端部より突出する前記ファイバの先端部に沿って吐出されるよう構成されているものとすれば、チップ本体部の先端部において混合された水及び空気はミストとなり、チップ本体部の先端部より突出する前記ファイバの先端部がこれにより冷却される。また、治療用レーザと略平行に吐出されるから、前記ファイバの先端から照射されるレーザ光が、照射対象物(患部)に届く前に当該ミストに吸収されることが回避され、照射対象物が歯のような切削対象物である場合、切削効率が向上し、レーザの出力を抑えることができる。そして、前記水及び空気の混合ミストは、照射対象物の表面に付着し、ごく薄い水膜を形成するので、レーザのエネルギーを吸収し、分布させ、効率の良い蒸散(切削)を実施することができる。加えて、吐出された水及び空気の混合ミストは、照射対象物の表面で水滴状とならないので、これを吸引除去する必要がなく、術者の負担が増えず、また患者の苦痛も抑えられる。
第2の発明に係るファイバモジュールにおいては、前記アタッチメント部に、前記ファイバの基端部が内嵌一体とされ、この内嵌一体状態で前記ファイバの基端面が入光端として露出しているから、レーザ照射チップをハンドピースの先端部に連結した時には、ハンドピース内の導光ファイバとの光学的接続が確実になされる。
本発明のレーザ照射チップを用いたレーザ治療装置の一実施形態としての歯科用レーザ治療装置の全体概略図である。 図1におけるA部の拡大断面図である。 同歯科用レーザ治療装置における歯科用レーザ照射ハンドピースに装着されるレーザ照射チップの分解断面図である。 同レーザ照射チップの正面図である。 同レーザ照射チップの斜視図である。 本発明のファイバモジュールを構成するアタッチメント部の一例を示す斜視図である。 図2におけるB−B線矢視拡大断面図である。 図7におけるC−C線矢視部の拡大断面斜視図である。 (a)〜(f)は本発明のファイバモジュールを構成するファイバの先端部の種々の形状を示す断面図と、出射端側から見た側面図である。 本発明のレーザ照射チップを用いた歯科用ハンドピースの別の実施形態を示す部分破断正面図である。
以下、本発明のレーザ照射チップとこれに用いられるファイバモジュールの一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明のレーザ照射チップを用いたレーザ治療装置1を示し、このレーザ治療装置1は歯科用レーザ治療装置であって、キャスタ付のレーザ装置本体10内に、水に対する吸収特性の高いレーザ光を発振するレーザ発振器11と、水(生理食塩水を含む場合あり)を供給する水送出回路12と、空気(不活性ガスも含む場合あり)を供給する空気送出回路13とが配設されている。レーザ発振器11で発生する前記レーザ光は、レーザ伝送装置11aを介して、後記する歯科用レーザ照射ハンドピース2に伝送される。また、装置本体10から導出され、レーザ発振器11及び水送出回路12並びに空気送出回路13から供給されるレーザ光及び水並びに空気などを装置本体10外の歯科用レーザ照射ハンドピース2に導光及び給送するフレキシブルホース3と、装置本体10の前面上部に設けられた設定操作部14及び表示部15と、レーザ装置本体10に接続されたフートコントローラ16とを備えている。フレキシブルホース3は、レーザ発振器11のレーザ伝送装置11aに接続されるレーザ光の導光体11b、水送出回路12に接続される水供給チューブ12a及び空気送出回路13に接続される空気供給チューブ13aを束ねて内装し、歯科用レーザ照射ハンドピース2の基部に接続されている。設定操作部14は、操作キーやタッチパネル、あるいは回転摘みなどから構成され、レーザ光の照射条件や、水又は空気の噴出量あるいは噴出の有無等を設定操作し得るようになされている。表示部15は、液晶パネル(LCD)などから構成され、設定された照射条件等を表示する。また、フートコントローラ16は、レーザ光の照射、あるいは、水及び空気の供給操作スイッチであり、術者の足踏み動作によってそのスイッチ操作がなされる。その他、レーザ装置本体10内には、レーザ発振器11に付設されるレーザ発振器用冷却器や、電源(いずれも不図示)が設置される。
水送出回路12は、精製水又は生理食塩水などの水を収容するタンクを備え、ポンプ機構などにより水を水供給チューブ12aに供給する。また、空気送出回路13は、圧縮空気又は圧縮した不活性ガスを発生させ、空気供給チューブ13aに供給することができるようになっており、例えば、空気を発生させる場合には、ブロアやコンプレッサなどが用いられ、また、不活性ガスを発生させる場合には、不活性ガスを圧縮して充填したガスボンベなどが用いられる。
レーザ発振器11は、Er:YAGレーザ、COレーザ、Er.Cr:YSGGレーザ、Ho:YAGレーザ等の水に対する吸収性の高い医療用レーザの媒体をレーザ発生源とするものである。該レーザ発振器11で発生したレーザ光は、前記レーザ伝送装置11a及び導光体11bを経由して歯科用レーザ照射ハンドピース2に導光される。該導光体11bとしては、前記フレキシブルホース3に内装される中実又は中空の光ファイバ(導波路)が用いられるが、該フレキシブルホース3によらず、マニピュレータ(多関節伝送装置)型に構成されたものも用いられる。
本実施形態の歯科用レーザ照射ハンドピース2は、前記フレキシブルホース3との接続基部20A、該接続基部20Aに連なり術者が手指で把持して操作するグリップ部(胴部)20B、及び該グリップ部20Bの先側に連接されるヘッド部20Cを含むハンドピース本体部20と、ヘッド部20Cに着脱自在に装着される歯科用レーザ照射チップ4とよりなる。フレキシブルホース3とハンドピース本体部20の接続基部20Aとの接続部は、着脱自在なコネクタ部で構成され、この接続状態では、フレキシブルホース3内のレーザ光の導光体11b、水供給チューブ12a及び空気供給チューブ13aが、ハンドピース本体部20内の後記するレーザ導光路21、水管路22及び空気管路23の基端部に接合される。これによりフレキシブルホース3内のレーザ光の導光体11bとハンドピース本体部20内のレーザ導光路21との光学的な接続、フレキシブルホース3内の水供給チューブ12aとハンドピース本体部20内の水管路22との水密的な接続、及び、フレキシブルホース3内の空気供給チューブ13aとハンドピース本体部20内の空気管路23との気密的な接続がなされる。
ハンドピース本体部20と、歯科用レーザ照射チップ4との接続部分の詳細を、図2を参照して説明する。図2に示すように、ハンドピース本体部20は、グリップ部20Bからヘッド部(ハンドピースの先端部)20Cに至る一連の円筒状本体筒部20aと、該本体筒部20aに外装された外装スリーブ部20bとを備える。前記レーザ導光路21は、中空あるいは中実の導波路(ファイバ)からなり、ハンドピース本体部20内にその長手方向に沿って同心的に配設され、先端部はフェルール24に保持されて、ヘッド部20C内に臨んでいる。フェルール24は、本体筒部20aに同心的に内嵌支持された支持リング24aに嵌挿され、該支持リング24aに螺装された固定ねじ部材24bの先端をフェルール24の周体に形成された周溝24cに整合させることによって、支持リング24aに対するフェルール24の位置決め固定がなされている。支持リング24aは、本体筒部20aの先端部内に螺合装着された筒状ホールダ部材20cにより、スペーサカラー部材20dを介して、本体筒部20a内の所定位置に位置決め内嵌支持されている。フェルール24に嵌挿支持されたレーザ導光路21の先端21aは、該ホールダ部材20cに保持された光学集光レンズ(ドラムレンズ)25に対峙している。
前記水管路22及び空気管路23は、いずれも細チューブからなり、各先端部は前記ホールダ部材20cに保持され、該ホールダ部材20cに形成された水用連絡管路22a及び空気用連絡管路23aに連通している。さらに、該ホールダ部材20cには、チップホルダ26が嵌合され、該チップホルダ26は袋ナット27を前記外装スリーブ部20bの先端部に螺合することによって、ホールダ部材20cに対する嵌合状態に固定維持される。チップホルダ26は中空筒状体であり、同心的に形成された内筒部26aは、後記する歯科用レーザ照射チップ4を構成するチップ本体部5を後記する結合部7によって着脱自在に螺合連結する為の接合部とされる。チップホルダ26の筒壁には、水用連通路22b及び空気用連通路23bが形成されている。これら水用連通路22b及び空気用連通路23bは、チップホルダ26がホールダ部材20cに嵌合固定された状態では、前記水用連絡管路22a及び空気用連絡管路23aに、該チップホルダ26の外周部に形成された各周溝を介して夫々連接される。そして、各連通路22b,23bの先端部はチップホルダ26の内筒部26aに開口している。チップホルダ26の内筒部26aには、チップ本体部5を結合部7を介して螺合連結するための雌ねじ部26bが形成されている。
なお、図2では、便宜上、水管路22及び空気管路23、水用連絡管路22a及び空気用連絡管路23a、水用連通路22b及び空気用連通路23b、固定ねじ部材24b等が同一断面に現れるよう表しているが、これらは、設計上はそれぞれが干渉しない周方向の適宜位置に形成されるべきものである。また、図示を省略したが、前記空気用連絡管路23aから分岐して、前記集光レンズ25の周辺や、レーザ導光路21の先端21aに冷却空気を導入し、この付近を冷却すると共に、レーザ導光路21の先端21a、集光レンズ25の入射面及び出射面、あるいは後記するファイバ9の基端面9aに付着した異物等を除去するよう構成しても良い。ハンドピース本体部20内のレーザ導光路21が中空のものであれば、そのレーザ導光路21内に空気を導入することで、上記集光レンズ25の冷却やファイバ9の異物除去に用いることもできる。
次に、本実施形態のレーザ照射チップ4の詳細について、図3〜図8をも参照して説明する。図例のレーザ照射チップ4は、パイプ形状の湾曲した棒状体からなるチップ本体部5と、ファイバモジュール6とよりなる。チップ本体部5は、外パイプ51及び内パイプ52の二重管からなり、該チップ本体部5の基端部50に中空筒状の結合部7が一体に固着されている。該チップ本体部5は、この結合部7を介して、前記ハンドピース2の先端部(ヘッド部20C)に着脱自在に連結される。チップ本体部5の先端部には、後記する空気・水の混合部80を有する先端部材8が固着されている。ファイバモジュール6は、前記内パイプ52に挿通されるファイバ9と、該ファイバ9の基端部9bが内嵌一体とされた円筒状のアタッチメント部10とよりなる。ファイバ9は、アタッチメント部10に対する内嵌一体状態でその基端面9aがアタッチメント部10の基端部側端面に、該端面と面一状態で露出している。前記ファイバモジュール6は、図3の一点鎖線矢印に示すように、チップ本体部5に挿通され、この挿通状態でチップ本体部5に着脱自在に装着される。即ち、ファイバモジュール6のファイバ9をその先端部9cよりチップ本体部5の内パイプ52内に挿通し、前記アタッチメント部10の前半部10aを前記結合部7の後記するプラグ部71の円筒形の嵌受部71aに圧入して嵌合させる。これによって、ファイバモジュール6はチップ本体部5に着脱自在に装着される。
なお、図示のようにチップ本体部5は湾曲しているが、外パイプ51及び内パイプ52がステンレス等の剛性のある金属材からなる一方、ファイバ9は可撓性を有しているので、前記挿入に伴い、ファイバ9はチップ本体部5の湾曲形状に倣うように変形する。
前記ファイバモジュール6のチップ本体部5に対する装着状態では、前記ファイバ9の先端部9cが前記先端部材8より前方側(レーザ照射方向)に突出し、また、アタッチメント部10の後半部(基端部)10bが前記結合部7より後方側(ハンドピース2側)に突出する。前記アタッチメント部10における前記前半部10a及び後半部10bの間には、他の部分より大径の鍔部10cが形成され、この鍔部10cの外径(アタッチメント部の外径の一部)dは前記嵌受部71aの開口径d1より大とされている。この開口径d1はチップ本体部5の空間(内パイプ52の空間)の内径よりやや大とされるから、前記鍔部10cの外径dは、実質的にチップ本体部5の空間の内径より大とされる。従って、ファイバモジュール6をチップ本体部5に装着した時には、この鍔部10cが前記嵌受部71aの開口縁部に当接し、これによってチップ本体部5とファイバモジュール6との軸方向に沿った相対位置関係が定まる。これによって、ファイバモジュール6のチップ本体部5の先端部側への抜出しが防止される。また、前記アタッチメント部10の後半部10bが前記結合部7より突出していることにより、該後半部10b及び鍔部10cが、ハンドピース2のヘッド部(先端部)20Cに連結するための結合部7の一部を構成する。
レーザ照射チップ4は、前記アタッチメント部10の後半部10bを含む前記結合部7を介して、ハンドピース2のヘッド部20Cに連結される。結合部7は、前記後半部10bと共に前記チップホルダ26の内筒部26aに差込み螺合接続されるプラグ部71と、該プラグ部71を螺合操作する為のローレット回転摘み部72とが一体に形成されてなる。前記プラグ部71及び回転摘み部72は、金属(ステンレス、ニッケルメッキが施された真鍮等)あるいは樹脂による一体成形体からなる。また、外パイプ51及び内パイプ52は金属(ステンレス、真鍮等)、セラミックスあるいは樹脂等からなり、外径が約1.0〜3.0mmとされる。これら材質や寸法については、周囲の部品の材質や寸法、操作のし易さ、高温滅菌の要否等を考慮して、適宜選択され設計される。プラグ部71の外周部には、前記チップホルダ26の内筒部26aに形成された雌ねじ部26bに螺合し得る雄ねじ部71bが形成され、この雄ねじ部71bの径方向2箇所にカット部71c,71cが削成されている。また、前記結合部7の回転摘み部72には、2本の空気用連通孔71d,71dが形成されている。この連通孔71d,71dの一方端は、前記チップ本体部5と結合部7との固着部において、前記外パイプ51及び内パイプ52間の空隙51aに通じている。また、前記連通孔71d,71dの他方端は、前記カット部71c,71cに開口するよう形成されている。これにより、前記雄ねじ部71bを雌ねじ部26bに螺合してレーザ照射チップ4をハンドピース2に連結した際には、前記空気用連通路23bと、前記空隙51aとが、チップホルダ26の内筒部26aに形成された周溝23c、前記カット部71c,71cと内筒部26aとの間の隙間、及び前記連通孔71d,71dを介して連通する。従って、空気管路23から前記先端部材8に及ぶ空気の流路が形成される。結合部7における前記プラグ部71の外周部には、前記空気用連通路23bから、周溝23c、及び、カット部71c,71cと内筒部26aとの間の隙間を経て連通孔71d,71dに至る空気の流路の気密性を維持するため、Oリング71e,71fが嵌装されている。このOリング71e,71fは、プラグ部71を前記チップホルダ26の内筒部26aに差込み螺合した際に、プラグ部71の外周部とチップホルダ26の内筒部26aとの間に弾性圧縮された状態とされ、これにより、前記気密性が維持される。
前記チップ本体部5に対するファイバモジュール6の着脱自在な装着状態では、前記のとおり前記アタッチメント部10の後半部10bが、結合部7の基端部より突出して結合部7の一部を構成する。アタッチメント部10の前記鍔部10c,10cより、該鍔部10c,10cの一部を含み前半部10aの先端に至る外周面の径方向に対向する2箇所にカット部10d,10dが削成されている。図3の二点鎖線部分は、アタッチメント部10におけるカット部10d,10dが削成されていない部分の外形状、換言すれば、カット部10d,10dを作成する前の外形状を示している。このカット部10d,10dの存在により、前半部10aを前記プラグ部71の嵌受部71aに嵌合した際、カット部10d,10dと嵌受部71aの内壁との間に隙間が形成される。このカット部10d,10dによる隙間の一方端は、前記内パイプ52と該内パイプ52に挿通されるファイバ9との間の空隙52aに通じ、他方端は前記チップホルダ26に形成された水用連通路22bに通じている。これにより、前記雄ねじ部71bを雌ねじ部26bに螺合してレーザ照射チップ4をハンドピース2に連結した際には、前記水用連通路22bと、前記空隙52aとが、前記カット部10d,10dと嵌受部71aの内壁との間の隙間を介して連通する。従って、水管路22から前記先端部材8に及ぶ水の流路が形成される。前記外パイプ51と内パイプ52との空隙51a、及び内パイプ52とファイバ9との空隙52aは、それぞれ空気及び水の流体管路を形成し、この流体管路51a,52aによって、ファイバ9の側面の冷却機構が構成される。前記アタッチメント部10の後半部10bの外周部には、Oリング10eが嵌装されている。このOリング10eと、前記プラグ部71に嵌装されたOリング71eとにより、前記水用連通路22bからカット部10d,10dと嵌受部71aの内壁との間の隙間を経て、前記空隙52aに至る水の流路の水密性が維持される。前記Oリング10eも、プラグ部71を前記チップホルダ26の内筒部26aに差込み螺合した際に、後半部10bの外周部とチップホルダ26の内筒部26aとの間に弾性圧縮された状態とされ、前記弾性圧縮状態のOリング71eとにより、前記水密性が維持される。
レーザ照射チップ4における外パイプ51及び内パイプ52の先端部には、筒状の前記先端部材8が外嵌一体に固着されている。該先端部材8には、前記空気の流体管路(空隙)51aに通じる環状の空気溜部8a及びこの空気溜部8aから先側に延びる空気吐出ノズル部8bが連設されている。また、この空気吐出ノズル部8bの先端より先側には、前記ファイバ9を取り囲むようにポケット状の前記混合部80が形成されている。そして、前記水の流体管路(空隙)52aの先端はこの混合部に臨むように開口している。従って、流体管路51a,52aを給送される空気及び水は、この混合部80において混合されてミスト化され、混合部80の開口端80aから、前記ファイバ9の先端部9cに沿って治療対象(不図示)に向け吐出されるよう構成されている。
前記のように構成されるレーザ照射チップ4を備える歯科用レーザ治療装置1によるレーザ治療の要領について説明する。先ず、準備段階として、チップ本体部5に対し、図3の一点鎖線矢印に示すように、ファイバモジュール6の前記ファイバ9を、その先端部9cより前記内パイプ52に挿通し、アタッチメント部10の前半部10aを前記結合部7の嵌受部71aに嵌合一体とする。これによって、図4及び図5に示すように、レーザ照射チップ4が組み立てられる。そして、前記結合部7のプラグ部71をアタッチメント部10の後半部10bと共にチップホルダ26の内筒部26aに挿入し、前記回転摘み部72を操作して前記雄ねじ部71bを雌ねじ部26bに螺合する。これによって、当該レーザ照射チップ4を、ハンドピース2のヘッド部(先端部)20Cに連結する。この連結状態では、結合部7の一部を構成するアタッチメント部10の後半部10bが、結合部7のプラグ部71と、チップホルダ26とにより、挟まれるようにして固定されるから、ファイバモジュール6がレーザ照射チップ4に対して図2に示すように所定の挿通状態で保持される。また、この連結状態では、アタッチメント部10の基端部側端面に露出するファイバ9の基端面9aが、ハンドピース2内のレーザ導光路21の先端21aに、集光レンズ25を介して対峙する。これによって、レーザ導光路21からレーザ照射チップ4内のファイバ9の先端部9cにかけてのレーザ光の導光路が確立され、ファイバ9の先端面9dを出射端としてレーザ光の出射が可能とされる。先端部材8より突出したファイバ9の先端部9cは、ジャケットと呼ばれる外装体が剥離されてコアとクラッドとよりなる状態で、あるいは、コアのみよりなる状態で、先端部材8に保持されている。図例では、先端部9cは先端部材8にほぼ同心的に保持されているが、これに限られず、偏心した状態で保持されていても良い。
この準備段階が完了すると、術者は、前記装置本体10の設定操作部14を操作することによって、水送出回路12及び空気送出回路13を調整し、前記流体管路52a,51aを通る水量及び空気量の設定を行う。また、レーザ発振器11のレーザの出力が通常の歯の切削除去に適するように調整される。そして、術者は、レーザ照射ハンドピース2のグリップ部20Bを手指で把持して、レーザ照射チップ4を患者の口腔(不図示)内に挿入し、ファイバ9の先端面(出射端)9dを治療目的の歯や歯肉(不図示)の表面に近接させる。このとき、レーザ照射チップ4のチップ本体部5は、湾曲した細い棒状体からなるから、視野が妨げられることが少なく、目的部位へのアクセスが容易になされる。術者は、前記フートコントローラ16を足踏み操作し、あるいは、ハンドピース2に設けられる各種スイッチ(不図示)を手押し操作して、出射端9dからレーザ光を目的部位(照射対象)に向け照射する。同時に、水送出回路12及び空気送出回路13を駆動し、水及び空気を前記流体管路52a,51aを経て前記水・空気混合部80に流入させる。流入した水及び空気は、該混合部80で混合されて、水及び空気の混合ミストとして前記開口端80aからファイバ9の先端部9cに沿いレーザ光の照射方向に略平行に吐出される。
このようにレーザ光を目的部位に向け照射させることにより、齲蝕歯等のレーザ治療がなされる。そして、前記流体管路52a,51aに水及び空気を流通させることにより、ファイバ9の側面の冷却機構が確立され、ファイバ9におけるレーザ光の導光に伴う発熱が抑えられる。また、前記混合部80から吐出される水及び空気の混合ミストは、ファイバ9の先端部9cを冷却すると共に、治療部位の発熱を抑え、あるいは、レーザ照射により治療部位から発生する蒸散屑等の除去がなされる。特に、水及び空気がミスト化されて吐出されることにより、前記先端部9cの冷却及び蒸散屑の除去等が極めて効果的になされる。また、このミストは、出射端9dから出射される治療用レーザと略平行に吐出されるから、当該治療用レーザが、照射対象物(患部)に届く前に当該ミストに吸収されることが回避され、照射対象物が歯のような切削対象物である場合、切削効率が向上し、前記レーザ発振器11におけるレーザの出力を抑えることができる。そして、前記水及び空気の混合ミストは、照射対象物の表面に付着し、ごく薄い水膜を形成するので、レーザ光のエネルギーを吸収し、分布させ、効率の良い蒸散(切削)を実施することができる。加えて、吐出された混合ミストは、照射対象物の表面で水滴状とならないので、これを吸引除去する必要がなく、術者の負担が増えず、また患者の苦痛も抑えられる。
ファイバ9の先端部9cが損傷したとき、あるいは、治療内容に適したファイバモジュールに変更したい場合、前記結合部7の回転摘み部72を前記とは逆操作して、雄ねじ部71b及び雌ねじ部26bの螺合を解くことによって、レーザ照射チップ4をハンドピース2のヘッド部20Cから取外す。そして、レーザ照射チップ4のチップ本体部5から、ファイバモジュール6をそのアタッチメント部10を摘んで引き抜き、別のファイバモジュール6を前記と同様にしてチップ本体部5に組付けることによって簡易にファイバモジュール6の交換を行うことができる。ファイバ9の先端部9cが損傷している場合は、ファイバモジュール6を廃棄すれば良い。また、損傷もなく再使用が可能であれば、ファイバモジュール6をそのままオートクレーブで滅菌消毒した後保管すれば良い。このように、レーザ照射チップ4内には一連のファイバ9が挿通されるだけであるから、前記のような結合ロスによるレーザ光の透過効率の低下が生じる懸念がない。また、ファイバ9が挿通されるチップ本体部5はパイプ形状であるから、チップ本体部5の基端部からレーザ光の照射端となる先端部にかけての部位が、大径化することがなく、治療対象部位の視野が確保される。特に、マイクロスコープ下での診療においては、レーザ照射部位の視野の確保は極めて有益である。更に、消耗したファイバ9の交換の際には、ファイバモジュール6で完結できるから、レーザ発生装置11からハンドピース2内に至る導光ファイバ11bが切断により短くなることがなく、この導光ファイバ11bを交換するようなメンテナンスを要しない。
図9(a)〜(f)は、ファイバモジュール6を構成するファイバ9の先端部9cの種々の形状を示す断面図と、出射端側から見た側面図である。ファイバ9の先端が、(a)の例ではフラット形状9d(前記例と同じ)、(b)の例では円錐形状9e、(c)の例では片面ヘラ形状9f、(d)の例では両ヘラ形状9g、(e)の例では半凸球形状h、(f)の例ではブラシ形状9iであることを、それぞれ示している。これらは、レーザ治療対象の患部の状態や治療目的に応じて適宜選択使用されるものであり、これら先端形状の異なるファイバモジュール6を各種準備しておくことにより、多様な治療態様に的確に対応することができる。特に、本ファイバモジュール6は低コストで提供されるので、ユーザにおいて多数準備しても、コスト的負担が左程大きくなることがない。このようなファイバ9の先端形状は、特許第3662744号公報、特許第3638191号公報、特許第505904号公報、及び特開平10−328197号公報にも記載されており、これら各公報に記載された他の形状も、目的用途に応じて望ましく採用される。
図10は、本発明のレーザ照射チップを用いた歯科用ハンドピースの別の実施形態を示す。図例の歯科用ハンドピース2は、コントラアングル型の歯科用レーザハンドピースであって、ヘッド部20Cには、ストレートタイプのレーザ照射チップ4が、結合部7によって着脱自在に連結されている。図示では、チップ本体部5の先端から突出するファイバ9の一部をファイバモジュール6として示している。このようなコントラアングル型のハンドピースの場合、レーザ光は、把持部20Bの長手軸方向に導光され、次いでヘッド部20C内においてミラーや屈曲ファイバによって径方向外側に施行され、レーザ照射チップ4を介して、患部に向け出射される。
なお、前記の実施形態では、歯科用のレーザ治療装置を例に採って説明したが、これに限らず、他のレーザ治療装置にも適用することはもとより可能である。また、レーザ照射チップ4に水・空気混合部80を1個設けた例を示したが、ファイバ9の軸心回りに複数個設けることも可能である。さらに、水・空気混合部80の形状(特に図7の断面形状)も図示のような形状に限らず、例えば、円形、方形、楕円形状等も採用可能である。また、実施形態では、チップ本体部5に対して圧入によって着脱自在に装着されるファイバモジュール6について述べたが、ねじによって装着されるものであってもよい。このような圧入による着脱自在なファイバモジュール6は、既存のレーザ照射チップにも用いることができる利点がある。またさらに、図3に示すようにチップ本体部5の基端部50側からファイバモジュール6を挿入するのではなく、先端部材8側からファイバ9のみを挿入し、基端部50から突出したファイバ9の基端部9bにアタッチメント部10を後付けする構成としても良い。その場合、ファイバ9の先端部9cが内パイプ52の内壁と接触することが避けられるため、図9に示すような種々のチップ先端形状が、摩耗することなく保たれる。損耗したファイバ9を取り外す際は、チップ本体部5の基端部50側からファイバモジュール6を抜き取れば良い。加えて、チップ本体部5の形状は、図1に示すような湾曲した形状や、図10に示すような直状の形状に限らず、他の形状も採用可能である。また、チップ本体部5は金属製であることが望ましいが、歯科用の場合は細パイプ状であるから、手指で適宜所望の形状に折り曲げて使用することも可能である。
2 ハンドピース
2C ヘッド部(ハンドピースの先端部)
4 レーザ照射チップ
5 チップ本体部
50 チップ本体部の基端部
51a 空隙(空気管路、冷却機構)
52a 空隙(水管路、冷却機構)
6 ファイバモジュール
7 結合部
9 ファイバ
9a ファイバの基端面
9b ファイバの基端部
9c ファイバの先端部
10 アタッチメント部
10b アタッチメント部の後半部(基端部)
10c 鍔部(アタッチメント部の外径の一部)
d アタッチメント部の外径
d1 嵌受部の内径(チップ本体部の空間の内径)

Claims (7)

  1. パイプ形状のチップ本体部と、
    前記チップ本体部の基端部に設けられ、ハンドピースの先端部に連結するための結合部と、
    前記チップ本体部に挿通され、治療用レーザを導光するファイバと、
    前記ファイバの基端部に設けられるアタッチメント部と、よりなり、
    前記ファイバ及び前記アタッチメント部が一体となってファイバモジュールを構成し、
    前記ファイバモジュールが前記チップ本体部に対して着脱自在に装着されていることを特徴とするレーザ照射チップ。
  2. 請求項1に記載のレーザ照射チップにおいて、
    前記アタッチメント部が、前記結合部の一部を構成することを特徴とするレーザ照射チップ。
  3. 請求項2に記載のレーザ照射チップにおいて、
    前記アタッチメント部の外径の少なくとも一部が、前記ファイバが挿通される前記チップ本体部内の空間の内径よりも大きく、
    前記アタッチメント部の基端部が、前記チップ本体部より突出していることを特徴とするレーザ照射チップ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレーザ照射チップにおいて、
    前記ファイバモジュールとチップ本体部との間の空隙が、流体管路を形成することを特徴とするレーザ照射チップ。
  5. 請求項4に記載のレーザ照射チップにおいて、
    前記流体管路によって、前記ファイバ側面の冷却機構が構成されることを特徴とするレーザ照射チップ。
  6. 請求項4又は5に記載のレーザ照射チップにおいて、
    前記流体管路が、空気管路及び水管路からなり、前記空気管路及び水管路を流通する空気及び水は、前記チップ本体部の先端部において混合され、該チップ本体部の先端部より突出する前記ファイバの先端部に沿って吐出されるよう構成されていることを特徴とするレーザ照射チップ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のレーザ照射チップに用いられるファイバモジュールであって、
    前記アタッチメント部に、前記ファイバの基端部が内嵌一体とされ、この内嵌一体状態で前記ファイバの基端面が入光端として露出していることを特徴とするファイバモジュール。
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