JP3176111B2 - レーザ治療装置 - Google Patents

レーザ治療装置

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JP3176111B2 JP33976491A JP33976491A JP3176111B2 JP 3176111 B2 JP3176111 B2 JP 3176111B2 JP 33976491 A JP33976491 A JP 33976491A JP 33976491 A JP33976491 A JP 33976491A JP 3176111 B2 JP3176111 B2 JP 3176111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ治療装置で、治
療部位にレーザ光を照射する際に必要な冷却水などの流
体を供給するための制御装置を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ治療装置として、レーザ発
生装置と、このレーザ発生装置で発生したレーザ光を伝
送する伝送用光ファイバと、この伝送用光ファイバによ
り伝送されたレーザ光を治療部位に向けて照射するため
に、この治療部位(患部)に接触させて使用する集光子
やレーザチップを有するレーザハンドピースとを備えた
ものが知られている。
【0003】そして、従来のレーザ治療装置には、専
ら、炭酸ガスレーザやNd:YAGレーザが使用されて
いる。これらのレーザは、軟質組織に対する加熱作用が
顕著であることから、特に軟質組織部位の切開、蒸散、
止血、凝固、加温、疼痛緩和などのために広く利用さ
れ、歯科治療の分野では、歯周病の治療にも使用されて
いる。
【0004】上記炭酸ガスレーザ、Nd:YAGレーザ
の他に、Er:YAG(エルビウム・ヤグ)レーザを用
いたレーザ治療装置が提案されている。このEr:YA
G(エルビウム・ヤグ)レーザの加熱作用は生体組織の
表層に限られ、その深部まで及ばない。この点で、レー
ザの加熱作用が生体組織の深部まで及ぶ炭酸ガスレーザ
やNd:YAGレーザと著しく異なる。したがって、例
えば、Er:YAGレーザを歯科治療に用いた場合、歯
牙に照射されたEr:YAGレーザは、このレーザ光の
照射部位だけを蒸散する。そのため、歯牙組織のう蝕部
の切除や歯根管部歯髄の切除、窩洞形成、根管拡大、歯
周部縁下歯石の除去などの歯科治療に、Er:YAGレ
ーザが利用されつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記レーザ
治療装置では、治療時にレーザ光を照射する部位の加熱
を防止するために患部に注水したり、また接触型のレー
ザハンドピースではレーザチップ内のレーザ光の伝送に
伴うレーザチップ自体の加熱を防止するために、注水し
て冷却することが必要である。併せて、伝送用光ファイ
バのレーザ光出射端とファイバプローブのレーザ光入射
端の加熱を防止することも必要である。
【0006】また、上述したEr:YAGレーザの硬質
組織に対する蒸散作用は水の存在によって促進され、レ
ーザ光照射による切開速度を上げることができる。した
がって、 Er:YAGレーザの蒸散作用を遺憾なく発
揮させるためには、 このEr:YAGレーザの治療部
位に注水することが必要である。
【0007】さらに、 Er:YAGレーザを歯科用や
その他の医療用の治療装置に利用する場合、レーザ発生
装置で発生したレーザ光をレーザハンドピースまで導く
ための伝送用光ファイバは、出来るだけレーザ光伝送損
失の少ないものであることが望ましい。そして、この要
求を満足できる伝送用光ファイバとしては、現在のとこ
ろフッ化物ファイバが最も適している。しかし、フッ化
物ファイバは吸水性が比較的高く、水に触れると劣化し
易い。その対策として、フッ化物ファイバは、その外周
面を防湿性被覆剤で被覆して使用することになるが、そ
の端部を被覆すれば光伝送効率が著しく低下するので、
この端部をいかにして防湿するかという課題が残されて
いた。
【0008】そこで、本発明の第1の目的は、レーザ発
生装置と、このレーザ発生装置で発生したレーザ光を伝
送する伝送用光ファイバと、この伝送用光ファイバから
出射したレーザ光を入射して治療部位に照射するファイ
バプローブとを備えたレーザハンドピースと、レーザ光
の照射、空気と水の供給とをそれぞれ制御する制御装置
とを有するレーザ治療装置であって、レーザ光の照射に
同期して、伝送用光ファイバのレーザ光出射端とファイ
バプローブのレーザ光入射端とを空気で冷却することに
より、伝送用光ファイバのレーザ光出射端を水分から保
護しながら、レーザハンドピースからレーザ光照射部位
に注水できるレーザ治療装置を提供することである。
【0009】また、本発明の第2の目的は、治療部位や
症例に応じて、水と空気を混合して得られるミスト状の
混合物、又は水だけを選択的に治療部位に噴射できるレ
ーザ治療装置を提供することである。
【0010】さらに、本発明の第3の目的は、歯科治療
に好適なEr:YAGレーザを使用すると共に、伝送用
光ファイバとして特にレーザ伝送効率に優れたフッ化物
ファイバを使用し、効率良く歯牙組織を切削できるレー
ザ治療装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、レーザ発生装置と、このレーザ発生
装置で発生したレーザ光を伝送する伝送用光ファイバ
と、この伝送用光ファイバにより伝送されたレーザ光を
入射して、治療部位に向けて照射するファイバプローブ
とを有するレーザハンドピースと、上記レーザ光の照射
と、空気の供給と水の供給とをそれぞれ制御する制御装
置とを備えたレーザ治療装置において、上記レーザハン
ドピースは、上記伝送用光ファイバのレーザ光出射端と
上記ファイバプローブのレーザ光入射端との間にレンズ
を介在して、上記伝送用光ファイバのレーザ光出射端を
内包する伝送側空気室と上記ファイバプローブのレーザ
光入射端を内包するプローブ側空気室とを気密的に設
け、上記伝送側空気室と上記プローブ側空気室がそれぞ
れ第1の給気管と第2の給気管とに通気する通路を設
け、かつ、上記ファイバプローブの外周面とこの外周面
を内包するファイバ保護管の内周面との間に間隙通路を
形成し、上記ファイバプローブの先端付近の上記間隙通
路の開口から噴射する上記水を供給する給水管を設けて
いる。また、上記制御装置は、上記レーザ光の照射時に
上記水を噴射し、レーザ光照射停止時に上記水の供給を
停止するように制御すると共に、上記第1の給気管と上
記第2の給気管からそれぞれ上記伝送側空気室と上記プ
ローブ側空気室に供給する空気を制御する。
【0012】第2の発明のレーザ治療装置は、上記給水
管に第3の給気管が接続され、上記制御装置の制御に基
づいて、上記レーザ光の照射時に上記給水管よりの水と
上記第3の給気管よりの空気とを混合して得られるミス
ト状の混合物を噴射することを特徴とする。
【0013】第3の発明のレーザ治療装置は、上記レー
ザ光がEr:YAG(エルビウム・ヤグ)レーザであ
り、上記伝送用光ファイバがフッ化物ファイバであるこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用】第1の発明のレーザ治療装置では、レーザ発生
装置で発生したレーザ光は、伝送用光ファイバにより伝
送され、この伝送用光ファイバのレーザ光出射端から出
射し、レンズを介してファイバプローブにそのレーザ光
入射端から入射した後、このファイバプローブの他端か
ら出射して治療部位に照射される。このとき、伝送用光
ファイバのレーザ光出射端とファイバプローブのレーザ
光入射端はそれぞれ伝送側空気室とプローブ側空気室に
内包されており、これらの伝送側空気室とプローブ側空
気室には、通路を介して、第1の給気管と第2の給気管
から空気が供給され、レーザ光の伝送により加熱した伝
送用光ファイバのレーザ光出射端とファイバプローブの
レーザ光入射端がそれぞれ冷却される。また、給水管か
ら供給された水は、ファイバプローブとファイバ保護管
との間の間隙通路に送られ、この間隙通路の先端開口か
らレーザ治療中の治療部位に噴射され、この治療部位の
加熱が防止される。制御装置は、レーザ光の照射と照射
停止に合わせて上記水の噴射を制御すると共に、第1の
給気管と第2の給気管からそれぞれ伝送側空気室とプロ
ーブ側空気室に供給される空気を制御する。
【0015】第2の発明のレーザ治療装置では、レーザ
光の照射時、第3の給気管よりの空気が給水管に供給さ
れ、この空気と水とが混合して得られるミスト状の混合
物が間隙通路からレーザ光の照射されている治療部位に
噴射される。
【0016】第3の発明のレーザ治療装置では、レーザ
光としてEr:YAGレーザが用いられ、このEr:Y
AGレーザはフッ化物ファイバからなる伝送用光ファイ
バにより効率良く伝送される。
【0017】
【実施例】本発明のレーザ治療装置の実施例を、図面に
基づき、以下に説明する。
【0018】図1(A)は、レーザ治療装置のレーザハ
ンドピースの先端部縦断面図を示し、また図1(B)は
そのレーザハンドピース先端部を図1(A)の断面とほ
ぼ直交する角度で切断した縦断面図を示す。図1(C)
は、本治療装置のレーザハンドピースに接続されたレー
ザ発生装置及び制御装置の制御回路図を示している。
【0019】このレーザ治療装置では、図1に示すよう
に、レーザ発生装置(62)で発生したレーザ光は、レ
ーザハンドピース(100)の基管(9)内に設置され
た伝送用光ファイバ(60)に入射して伝送され、この
伝送用光ファイバ(60)のレーザ光出射端(61)か
ら出射する。伝送用光ファイバ(60)のレーザ光出射
端(61)は、レンズ(7)を介してファイバプローブ
(1)のレーザ光入射端(11)と導光可能に対向して
配置していることから、この伝送用光ファイバ(60)
のレーザ光出射端(61)からの出射レーザ光は、レン
ズ(7)を通して集光し、ファイバプローブ(1)のレ
ーザ光入射端(11)に入射して、このファイバプロー
ブ(1)のレーザ光出射端(10)から治療部位に向け
て照射する。ここで、本例の伝送用光ファイバ(60)
は、その寸法が比較的長尺になることから、伝送効率の
高いフッ化物ファイバを使用することが好ましいが、フ
ァイバプローブ(1)については短尺であることから、
伝送損失が比較的大きくても構わないので、伝送損失の
点でフッ化物ファイバよりも劣るが耐湿性の高い光ファ
イバ(例えば、公知の石英ファイバ)を使用できる。
【0020】伝送用光ファイバ(60)のレーザ光出射
端(61)を内包する伝送側空気室(71)と、ファイ
バプローブ(1)のレーザ光入射端(11)を内包する
プローブ側空気室(70)とは、レンズ(7)により仕
切られている。伝送用光ファイバ(60)は、そのレー
ザ光出射端(61)付近の外周をスリーブ部(63)内
に挿入固着して、このスリーブ部(63)を第3継手部
材(83)(図1(A)において、この第3継手部材
(83)の中心軸上の挿入孔)に挿入固着することによ
り保持される。レンズ(7)は、その周縁部が第2継手
部材(82)に保持される。ファイバプローブ(1)
は、そのレーザ光入射端(11)付近の外周をプローブ
固定具(19)内に挿入固着して、このプローブ固定具
(19)を第1継手部材(81)に挿通して、後述する
通り着脱自在に保持される。ここで、第1継手部材(8
1)と第2継手部材(82)と第3継手部材(83)
は、それぞれ連接されて全体として継手部材(8)を構
成している。
【0021】このような伝送用光ファイバ(60)とレ
ンズ(7)とファイバプローブ(1)の保持構造におい
て、Oリングなど公知の気密手段を設けることにより、
伝送側空気室(71)とプローブ側空気室(70)とを
レンズ(7)を介在して気密構造にしている。
【0022】次に、締め付け金具(92)は、これを区
分すると、大径部と小径部とその中間のテーパ部からな
り、その大径部からテーパ部にかけて内周に接する締め
具(93)を介在させて、締め付け金具(92)の内周
に形成された螺合部を第1継手部材(81)の先端側小
径部外周に形成された螺合部に締め付け螺合することに
より、締め具(93)をプローブ固定具(19)に押圧
させた状態で、このプローブ固定具(19)を第1継手
部材(81)の貫通孔内に挿通させ、逆に、これらの螺
合部を解くことにより、このプローブ固定具(19)を
第1継手部材(81)の貫通孔内から離脱させる。その
結果、このプローブ固定具(19)内に挿入固定された
ファイバプローブ(1)は、第1継手部材(81)に挿
通して、着脱自在に保持されている。
【0023】この保持状態で、締め付け金具(92)の
先端部(92a)の内周とこれに対向するファイバプロ
ーブ(1)との間に通路(32)を設け、この先端部
(92a)の外周面にファイバ保護管(2)の大径部の
内周面をはめ合わせ、ファイバ保護管(2)のテーパ部
外周とこれに対向するファイバプローブ(1)との間に
空間(31)を設け、ファイバ保護管(2)の小径部の
内径寸法をファイバプローブ(1)の外径寸法よりも多
少大きく設定して、間隙通路(33)を形成しており、
これらの通路(32)、空間(31)及び間隙通路(3
3)は連通している。
【0024】次に、もう一つの締め付け金具(91)
は、連接された継手部材(8)の外周を基管(9)内に
挿入固着し、この基管(9)の外周螺合部に締め付け螺
合することにより、この締め付け金具(91)の先端開
口部を上述した締め付け金具(92)の後端外周部と第
1継手部材(81)の先端突出基部とに押圧させてい
る。
【0025】第1の空気源(752)には、伝送用光フ
ァイバ(60)が水分による劣化を生じるような、例え
ば、フッ化物ファイバであるときには、除湿した乾燥空
気が使用される。第1の空気源(752)から送られる
空気は、電磁開閉弁(V1)を介して第1の給気管(7
5)に供給される。第1の給気管(75)は、その先端
部がレーザハンドピース(100)の基管(9)を介在
して、第3継手部材(83)の貫通孔内に挿着固定さ
れ、第1の給気管(75)から送給された空気は、第3
継手部材(83)に設けた通気管路(76)を経て伝送
側空気室(71)に送られ、その後、第2継手部材(8
2)と第3継手部材(83)の間に設けた間隙(64)
と、第3継手部材(83)と後述する給水管(52)と
の間に設けた間隙(65)を通過して、レーザハンドピ
ース(100)の基管(9)の内部後方に放散される。
【0026】第2の空気源(722)から供給される通
常の加圧空気は、電磁開閉弁(V2)を介して第2の給
気管(72)に供給される。第2の給気管(72)は、
その先端部が第3継手部材(83)及び第2継手部材
(82)の貫通孔を貫通し、第1継手部材(81)の途
中までの貫通孔に挿着固定される。第2の給気管(7
2)の先端側開口から送出される空気は、第1継手部材
(81)に設けた通気管路(73)を経て、プローブ側
空気室(70)に送られ、さらに通気管路(74)を経
て、締め付け金具(91)の径方向に開けられた排気口
(74a)から外部に放出される。
【0027】給水源(54)から供給される水は、電磁
開閉弁(Vw)と後述するジョイント部(78)とを介
して給水管(52)に供給される。この給水管(52)
は、第3継手部材(83)の貫通孔に挿着固定され、そ
の延長上の第2継手部材(82)と第1継手部材(8
1)に形成された貫通孔と、この第1継手部材(81)
内の貫通孔に連通し、軸中心寄りに形成した通水通路
(5)に連通し、さらに、上述した通路(32)、空間
(31)及び間隙通路(33)に連通している。その結
果、給水管(52)の先端開口から送出された水は、上
述した各種通路を経て、ファイバプローブ(1)の先端
部付近にあるファイバ保護管(2)とプローブファイバ
(1)との間隙で形成された間隙通路(33)の開口
(30)から噴射する。
【0028】また、本例では、給水源(54)から電磁
開閉弁(Vw)を介して供給される水の管路に、第3の
空気源(791)から電磁開閉弁(V3)を介して供給
される空気の第3の給気管(79)を結合するジョイン
ト部(78)を設けていることから、このジョイント部
(78)にて上記した水と空気を混合して、この混合さ
れた水と空気が上述した給水管(52)に供給されて、
水と空気とが混合して得られるミスト状(噴霧状)の混
合物が開口(30)から噴射する。
【0029】図1には、レーザ発生装置(62)及び電
磁開閉弁(V1),(V2),(Vw),(V3)を制
御するハンドピース制御装置(4)が図示されている
が、その詳細を図2のブロックダイヤグラムで説明する
と、この制御装置(4)は、インターロック条件回路
(45)、レーザ発振条件回路(44)、照射準備スイ
ッチ(SW1)、照射起動スイッチ(SW2)及び制御
回路(43)から構成されている。制御回路(43)
は、例示すれば、以下に述べる様な操作手順を記憶し実
行するマイクロコンピュータと電磁開閉弁(V1)等を
電気制御する直流増幅器その他の回路から構成されてい
る。
【0030】図2において、インターロック条件回路
(45)は、ファイバインターロックで伝送ファイバの
接続を確認し、冷却水の流通を確認して、インターロッ
ク条件と照合し、インターロックの解除信号を制御回路
(43)に発信するもので、本装置の保安機能を果た
す。
【0031】レーザ発振条件回路(44)は、照射レー
ザの出力、照射繰り返し周期、照射時間等の照射条件を
予め設定して、制御回路(43)に指示するものであ
る。制御回路(43)はレーザ発振条件回路(44)の
指示に従って、レーザ発生装置(62)のレーザ発生器
を制御する。
【0032】照射準備スイッチ(SW1)は、ファイバ
プローブ(1)を第1継手部材(81)に装着してレー
ザハンドピース(100)の照射準備が整ったときに、
施術者等が入力するものである。
【0033】また、照射起動スイッチ(SW2)とスプ
レースイッチ(SW3)とは、治療台近辺の床面に固定
されたフートコントローラ(不図示)に備えられて、施
術者が目的治療部位にファイバプローブ(1)を誘導し
て、レーザ照射時に必要に応じて押して入力するもので
ある。これらの照射起動スイッチ(SW2),スプレー
スイッチ(SW3)は当該レーザハンドピースの握持部
に設けられていてもよい。
【0034】図3には、ハンドピース制御装置(4)の
作動を示すタイミングチャートを示しているが、図2と
図3とにおいて、電源入力後、インターロック条件回路
(45)が条件具備を確認して、インターロック解除信
号を制御回路(43)に発すると、制御回路(43)は
第1の空気源(752)の電磁開閉弁(V1)に開信号
を出力し、これに応じて電磁開閉弁(V1)が開き、第
1の空気源(752)の乾燥空気を第1の給気管(7
5)を通じて、伝送側空気室(71)に流通させる。
【0035】次に、施術者等が、ファイバプローブ
(1)を第1継手部材(81)に装着してレーザハンド
ピース(100)の照射準備を整えてから照射準備スイ
ッチ(SW1)をON−OFF操作すると、制御回路
(43)は、第2の空気源(722)の電磁開閉弁(V
2)に開放−閉止信号を出力し、これに応じて電磁開閉
弁(V2)が開放−閉止し、電磁開閉弁(V2)が開放
しているときは、第2の空気源(722)の加圧空気を
第2の給気管(72)を通じて、プローブ側空気室(7
0)に空気を流通させる。また、レーザ治療装置の照射
準備スイッチ(SW1)がON操作されると、スタンバ
イランプが点灯する。さらに、ファイバプローブ(1)
先端からのガイド光は、ファイバプローブ(1)のファ
イバ先端から可視光を照射することにより、施術者の為
のレーザ照射部位の明示に使用される。
【0036】施術者が、ハンドピース本体を握持して、
照射起動スイッチ(SW2)をON−OFF操作する
と、制御回路(43)は、給水源(54)の電磁開閉弁
(Vw)に開放−閉止信号を出力し、これに応じて電磁
開閉弁(Vw)が開放−閉止し、同時に制御回路(43)
はレーザ発生装置(62)にも励起−停止信号を出力
し、これに応じてレーザ発振器が励起−停止に制御され
て、照射起動スイッチ(SW2)がON状態のときは、
レーザ発生装置(62)を励起させてレーザ光を発生
し、ファイバプローブ(1)のレーザ光出射端(10)
からレーザ光を照射すると共に、電磁開閉弁(Vw)を
開放して給水源(54)の水が給水管(52)等を通じ
て送出され、ファイバプローブ(1)の先端部付近の開
口(30)から噴射する。
【0037】また、照射起動スイッチ(SW2)をON
の状態で、スプレースイッチ(SW3)を押してONの
状態にすると、制御回路(43)は第3の空気源(79
1)の電磁開閉弁(V3)に開信号を出力し、これに応
じて電磁開閉弁(V3)が開き、第3の空気源(79
1)の空気がジョイント部(78)に到達して、この空
気と先に到達していた給水源(54)からの水とがジョ
イント部(78)にて混合し、給水管(52)を通じて
ファイバプローブ(1)の先端部付近の開口(30)か
らミスト状の混合物になって噴射して、照射部位の冷却
と洗浄を効果的に行う。
【0038】照射起動スイッチ(SW2)をOFF状態
にすると、制御回路(43)は給水管(52)の電磁開
閉弁(Vw)に閉信号を出力し、これに応じて電磁開閉
弁(Vw)が閉止し、同時にレーザ発生装置(62)に
も停止信号を出力して、レーザ発振器の励起が停止す
る。同時に、制御回路(43)は第3の空気源(79
1)の電磁開閉弁(V3)にも一定の設定時間内だけ開
信号を出力して、電磁開閉弁(V3)が開き、ファイバ
プローブ(1)の先端部付近の開口(30)から空気だ
けを噴射させる。こうすれば、レーザハンドピース(1
00)内の通水通路(5)や締め付け金具(92)の内
空部等の残留水を排除してしまうので、処置休止後にハ
ンドピースを治療部位から移動させる場合にも、ハンド
ピース先端から、水滴が垂下することがない。また、こ
の状態で、ファイバプローブ(1)やファイバ保護管
(2)を取替える場合でも、新しいファイバプローブ
(1)のレーザ光入射端(11)とその周辺を残留水で
濡らすこともない。
【0039】使用済みのファイバプローブ(1)を新品
に交換する場合には、照射準備スイッチ(SW1)を切
ることにより、電磁開閉弁(V2)を閉止の状態にして
から交換を行い、その後、照射準備スイッチ(SW1)
を入れることにより、電磁開閉弁(V2)が開き、プロ
ーブ側空気室(70)に給気されるので、新しいファイ
バプローブ(1)のレーザ光入射端(11)を乾燥させ
る。
【0040】レーザ治療中にインターロック条件回路が
解除信号を停止した場合には、レーザ発生装置(62)
及び電磁開閉弁(V1),(V2),(Vw)は制御回
路(43)からそれぞれ停止・閉止信号の出力を受け
て、停止・閉止するが、電磁開閉弁(V3)は前述した
ように制御回路(43)から一定の設定時間内だけ開放
し、その後に閉止する信号を受け、これに応じて開閉す
る。この電磁開閉弁(V3)の開放時において、第3の
空気源(791)の空気を供給し、給水管(52)のジ
ョイント部(78)から先側の通水路の残留水を排除す
る。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1の
発明にかかるレーザ治療装置では、制御装置により、伝
送用光ファイバのレーザ光出射端を内包する伝送側空気
室とファイバプローブのレーザ光入射端を内包するプロ
ーブ側空気室に、それぞれ第1の給気管と第2の給気管
からそれぞれ空気が供給され、レーザ光の伝送中に発熱
する上記レーザ光出射端とレーザ光入射端が冷却され
る。また、これらレーザ光出射端とレーザ光入射端に付
着した塵埃が除去される。そして、伝送用光ファイバと
して、例えば、レーザ光の伝送効率が良い反面、水分に
接触すると劣化し易いフッ化物ファイバを使用する場
合、第1の給気管から乾燥した空気を供給することによ
り、この伝送用光ファイバのレーザ光出射端を水分から
除去して保護できる。
【0042】また、レーザ照射時に、給水管からファイ
バプローブとファイバ保護管との間の間隙通路に供給さ
れた水は、間隙通路の先端開口からレーザ光を照射する
治療部位に噴射され、この治療部位の発熱を防止すると
ともに、Er:YAGレーザを用いて硬質組織を切開す
る場合には、治療部位に噴射された水の存在により蒸散
が促進されるので、レーザの切開速度が速くなる。
【0043】さらに、レーザ照射停止中には治療部位へ
の水の噴射を停止することができるので、レーザハンド
ピースの移動中に、患者や施術者の顔面や衣服を濡らす
ことがない。
【0044】次に、第2の発明にかかるレーザ治療装置
では、レーザ光の照射時に、給水管よりの水と第3の給
気管よりの空気とが混合して得られるミスト状の混合物
をレーザ光の照射患部に噴射することができる。したが
って、レーザ光を照射する治療部位の冷却だけでなく、
レーザ治療中に、水だけの噴射と上記ミスト状の混合物
の噴射とを場合に応じて使い分けることにより、痛みを
感じ易い部位の治療には水だけを噴射したり、エナメル
質の蒸散等には空気を混合した水を噴射するというよう
に、治療部位や症例等に応じた治療が行える。
【0045】続いて、第3の発明にかかるレーザ治療装
置では、レーザ光として歯牙の切除等に好適なEr:Y
AGレーザが使用され、伝送用光ファイバとしてフッ化
物ファイバが使用されている。そのため、高い伝送効率
をもってEr:YAGレーザをファイバプローブに伝送
し、さらに治療部位に照射できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)と(B)はレーザーハンドピースの同
一中心軸上でほぼ直交する角度で切断した縦断面による
断面図と、(C)は給気と給水の回路図。
【図2】 制御装置の詳細なブロック図。
【図3】 制御装置による制御のタイミングチャート。
【符号の説明】
(1)…ファイバプローブ、(2)…ファイバ保護管、
(4)…制御装置、(7)…レンズ、(11)…ファイ
バプローブのレーザ光入射端、(33)…間隙通路、
(52)…給水管、(60)…伝送用光ファイバ、(6
1)…伝送用光ファイバのレーザ光出射端、(62)…
レーザ発生装置、(70)…プローブ側空気室、(7
1)…伝送側空気室、(72)…第2の給気管(75)
…第1の給気管、(79)…第3の給気管、(100)
…レーザハンドピース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 貞洋 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホ ーヤ株式会社内 (72)発明者 遠藤 尚志 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホ ーヤ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−344982(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 18/20 A61C 3/02 A61N 5/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発生装置と、 このレーザ発生装置で発生したレーザ光を伝送する伝送
    用光ファイバと、この伝送用光ファイバにより伝送され
    たレーザ光を入射して、治療部位に向けて照射するファ
    イバプローブとを有するレーザハンドピースと、 上記レーザ光の照射と、空気の供給と水の供給とをそれ
    ぞれ制御する制御装置とを備えたレーザ治療装置におい
    て、 上記レーザハンドピースは、上記伝送用光ファイバのレ
    ーザ光出射端と上記ファイバプローブのレーザ光入射端
    との間にレンズを介在して、上記伝送用光ファイバのレ
    ーザ光出射端を内包する伝送側空気室と上記ファイバプ
    ローブのレーザ光入射端を内包するプローブ側空気室と
    を気密的に設け、上記伝送側空気室と上記プローブ側空
    気室がそれぞれ第1の給気管と第2の給気管とに通気す
    る通路を設け、かつ、上記ファイバプローブの外周面と
    この外周面を内包するファイバ保護管の内周面との間に
    間隙通路を形成し、上記ファイバプローブの先端付近の
    上記間隙通路の開口から噴射する上記水を供給する給水
    管を設けており、 上記制御装置は、上記レーザ光の照射時に上記水を噴射
    し、レーザ光照射停止時に上記水の供給を停止するよう
    に制御すると共に、上記第1の給気管と上記第2の給気
    管からそれぞれ上記伝送側空気室と上記プローブ側空気
    室に供給する空気を制御することを特徴とするレーザ治
    療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレーザ治療装置におい
    て、上記給水管に第3の給気管が接続され、上記レーザ
    光の照射時に上記給水管よりの水と上記第3の給気管よ
    りの空気とを混合して得られるミスト状の混合物を噴射
    することを特徴とするレーザ治療装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のレーザ治
    療装置において、上記レーザ光がEr:YAG(エルビ
    ウム・ヤグ)レーザであり、上記伝送用光ファイバがフ
    ッ化物ファイバであることを特徴とするレーザ治療装
    置。
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