JP3176191B2 - Er:YAGレーザ治療装置 - Google Patents

Er:YAGレーザ治療装置

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JP3176191B2 JP21514393A JP21514393A JP3176191B2 JP 3176191 B2 JP3176191 B2 JP 3176191B2 JP 21514393 A JP21514393 A JP 21514393A JP 21514393 A JP21514393 A JP 21514393A JP 3176191 B2 JP3176191 B2 JP 3176191B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Er:YAG(エ
ルビウム・ヤグ)レーザ治療装置、例えば口腔内の歯牙
の蒸散及び歯肉の切開等の歯科治療に好適なEr:YA
Gレーザ光を利用したレーザ治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このEr:YAGレーザ治療装置は、E
r:YAGレーザ光が2.94μmの波長を有し、OH
基を含む生体組織に極めて高い吸収率を有することか
ら、近年、口腔内の歯牙等の硬組織の蒸散並びに歯肉な
どの生体軟組織の蒸散、切開、凝固及び止血等の歯科治
療を行うために用いられている。
【0003】特開平5―146450号公報は、この種
のレーザ治療装置を紹介し、同装置は、レーザ発生源よ
り発生したレーザ光を導光(伝送)する導光用(伝送
用)ファイバと、この伝送用ファイバの出射光をレンズ
を介して入射して、レーザ光照射部位(被照射体)に向
けてレーザ光を出射するプローブファイバと、制御系と
を基本構成にして、更に、水を供給する給水管と空気を
供給する給気管とを接続して、水と空気とを混合したミ
ストをつくり、この混合ミストを、プローブファイバと
このプローブファイバを外囲して保護するプローブ保護
管との間の空間を通して、レーザ光照射部位に向けて噴
射する。その結果、レーザ光照射部位を冷却するととも
に、レーザ照射による蒸散物の除去・洗浄に有効で、切
開速度を高めることができることを紹介している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなレーザ治療
装置に紹介された、レーザ光照射中に噴射する混合ミス
トは、単に水と空気を混合したものであることから、水
の流量が空気の流量に対して適当であるとは限らず、過
多であったり、過少であったりする。
【0005】例えば、歯牙にレーザ光を照射して窩洞を
形成する場合、水の流量が空気の流量に対して過多であ
るときは、この窩洞内に水が溜まり、この水溜まりにプ
ローブファイバの先端部にあるレーザ光出射端が漬かっ
てしまう。その結果、水がプローブファイバのレーザ光
出射端から照射したレーザ光を吸収して、Er:YAG
レーザ光の本来の役割である生体組織に有するOH基の
吸収率を低下させる。また、レーザ光を吸収した水は、
激しく跳ね返り、時には跳ね返りによる衝撃により、プ
ローブファイバのレーザ光出射端を損傷する。更に、プ
ローブファイバのレーザ光出射端が水没した状態では、
術者はレーザ照射部位を視認することが困難となり、迅
速かつ的確にレーザ治療をすることが困難になる。
【0006】逆に、水の流量が空気の流量に対して過少
であったときは、レーザ光照射による蒸散後の洗浄が不
充分になり、その結果、蒸散物が残留して、レーザ光照
射による被照射体の蒸散効率を低下する。
【0007】本発明は、上記した課題を解決するために
なされたものであり、本発明の第1の目的は、レーザ光
照射部位へのレーザ光照射による温度上昇を抑えつつ、
このレーザ光照射部位に水が溜まることを防止し、かつ
術者が治療中にレーザ光照射部位における患部組織の蒸
散状態を明確に視認することができ、更に、レーザ光照
射による蒸散物の残留及びこの残留物の患部への付着を
も防止することができるEr:YAGレーザ治療装置を
提供することである。
【0008】本発明の第2の目的は、液体噴射口及び気
体噴射口とレーザ光照射部位との距離を調節することが
できるEr:YAGレーザ治療装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1記載の発明は、レーザ治療装置本体
に組み込まれたEr:YAGレーザ光発生源から発生し
たEr:YAGレーザ光をレーザハンドピースに設けた
プローブファイバのレーザ光入射端に導き、このプロー
ブファイバのレーザ光出射端から照射するEr:YAG
レーザ治療装置において、前記レーザ治療装置本体に組
み込まれた噴射用液体供給部と噴射用気体供給部がそれ
ぞれ液体と気体を供給し、この噴射用液体供給部と噴射
用気体供給部にそれぞれ接続して前記レーザハンドピー
スに配設された液体管路と気体管路がそれぞれ液体と気
体を送給し、この液体管路と気体管路を通じてそれぞれ
の先端部に液体噴射口と気体噴射口を設け、前記液体噴
射口と前記気体噴射口が前記プローブファイバのレーザ
光出射端よりも後退した位置にあって、前記液体の供給
流量を0.5〜10cc/分、前記気体の供給流量を
0.5〜15リットル/分の範囲からそれぞれ選定し
て、前記液体と前記気体がそれぞれ前記液体噴射口と前
記気体噴射口からレーザ光照射部位に向けて、噴霧状に
噴射されることを特徴とするEr:YAGレーザ治療装
置である。
【0010】請求項2記載の発明は,請求項1記載のE
r:YAGレーザ治療装置において、前記液体噴射口と
前記気体噴射口が、それぞれ相互に接近して配置され、
かつ前記レーザハンドピースの長手方向に位置調整可能
に保持されていることを特徴とするEr:YAGレーザ
治療装置である。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載のE
r:YAGレーザ治療装置において、前記液体噴射口側
の液体管路と前記気体噴射口側の気体管路が、前記プロ
ーブファイバと、このプローブファイバを外囲するプロ
ーブ保護管との間の環状通路に形成されていることを特
徴とするEr:YAGレーザ治療装置である。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、液体噴射口と気
体噴射口がレーザ光を照射するプローブファイバのレー
ザ光出射端よりも後退した位置にあって、液体の流量を
0.5〜10cc/分、気体の流量を0.5〜15リッ
トル/分の範囲からそれぞれ選定して、この液体と気体
がそれぞれ液体噴射口と気体噴射口からレーザ光照射部
位となる患部に向けて、噴霧状に噴射される。
【0013】その結果、患部の表面には、液体の比較的
薄い層が形成されて、その液体がスムースに流れて、液
体の溜まりの発生を防止する。また、レーザ光をレーザ
光照射部位(患部)に照射して患部を蒸散する際に生じ
る蒸散物が患部から液体の薄い層の流れと共に流出す
る。
【0014】ここで、本発明における液体と気体の各供
給流量の数値範囲は、次の理由に基づいて選定される。
先ず、液体の供給流量が0.5〜10cc/分であるの
に対して、気体の供給流量を0.5リットル/分より多
くしている理由は、気体の供給流量を0.5リットル/
分より少なくした場合、液体の供給流量が相対的に過多
となって、患部への薄い液体層を形成して、保持するこ
とが困難になり、液体の溜まりを生じやすくなるからで
ある。
【0015】そして、液体の供給流量が0.5〜10c
c/分であるのに対して、気体の供給流量を15リット
ル/分よりも少なくしている理由は、気体の供給流量を
15リットル/分より多くした場合、気体の供給流量が
相対的に過多となって、気体が患部の液体層を吹き飛ば
してしまい、薄い液体層の形成を保持することが困難に
なるからである。
【0016】次に、気体の供給流量が0.5〜15リッ
トル/分であるのに対して、液体の供給流量を0.5c
c/分よりも多くしている理由は、液体の供給流量を
0.5cc/分より少なくした場合、液体の供給流量が
相対的に過少となり、患部がレーザ光照射により蒸散さ
れた、その蒸散物が患部から流出し難くなり、患部に付
着しやすくなるからである。また、プローブファイバの
レーザ光出射端の冷却が不足して、その寿命を短縮させ
る。
【0017】そして、気体の供給流量が0.5〜15リ
ットル/分であるのに対して、液体の供給流量を10c
c/分よりも少なくしている理由は、液体の供給流量を
10cc/分より多くした場合、液体の供給流量が相対
的に過多となり、患部への薄い液体層を形成して、保持
することが困難になり、液体の溜まりを生じやすくなる
からである。
【0018】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用の他に、液体噴射口と気体噴射口が、そ
れぞれ相互に接近して配置され、かつレーザハンドピー
スの長手方向に位置調整可能に保持されていることか
ら、液体噴射口及び気体噴射口とレーザ光照射部位との
距離を調節する。
【0019】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用の他に、前記液体噴射口側の液体管路と
前記気体噴射口側の気体管路が、プローブファイバとこ
のプローブファイバを外囲するプローブ保護管との間の
環状通路に形成されている。その結果、液体噴射口と気
体噴射口から噴霧状に噴射される液体と気体は、環状通
路の輪郭に沿つて流出する。
【0020】
【実施例】第1実施例は、請求項1の発明に係るもので
あり、口腔内の歯科治療等に好適なEr:YAGレーザ
治療装置であり、図1、図2、図3及び図4を参照し
て、この第1実施例を説明する。図1は、レーザ治療装
置本体2にレーザハンドピース3を接続したEr:YA
Gレーザ治療装置1について、レーザ治療装置本体2の
概略構成、レーザハンドピース3の先端部側の一部断
面、及びこれらレーザ治療装置本体2とレーザハンドピ
ース3との接続関係を示す図である。図2はレーザハン
ドピース3の外観を示す図である。図3は図1に示した
切断面線III―IIIから見た噴射用水管路21、噴射用空
気管路22及び外皮25を示す拡大断面図である。そし
て、図4は図1に示したレーザハンドピースを使用し
て、レーザ光を歯牙27に照射して窩洞28を形成した
ときの状況を説明するための図である
【0021】先ず、この第1実施例のうち、本発明の主
要な構成を説明する。レーザ治療装置本体2には、図1
に示すように、レーザ光を発生するレーザ光発生源4
と、乾燥用空気を供給する乾燥用空気供給部5と、噴射
用水を供給する噴射用水供給部6と、噴射用空気を供給
する噴射用空気供給部7を備えている。
【0022】レーザ光発生源4には、Er:YAGレー
ザ光を発生するレーザ発振器を内蔵し、例えば、このE
r:YAGレーザ発振器は、150〜300μsecの
パルス幅で、周期が1〜30pps(パルス/sec)
のEr:YAGレーザ光を発振し、最大1J/パルスの
範囲で照射強度を調整する機能を備えている。そして、
このEr:YAGレーザ光は、OH基を含む生体組織に
極めて高い吸収率を有するので、歯牙などの硬組織の蒸
散、切削、窩洞形成、歯根管の治療及び充填剤の充填前
のエッチング、並びに歯肉、顎などの軟組織の切開及び
止血などの治療に好適に使用される。
【0023】レーザ光発生源4で発生したEr:YAG
レーザ光は、導光用ファイバ8を通じてレーザハンドピ
ース3内に導かれる。この導光用ファイバ8としては、
レーザ光の透光性の高い、公知のフッ化物光ファイバを
使用する。この導光用ファイバ8と乾燥用空気供給管路
9は、可撓性ケーブル10内に収容される。レーザハン
ドピース3は、導光用ファイバ8等を内蔵したハンドピ
ース本体11と、このハンドピース本体11の外周面を
挿入したグリップ12と、ハンドピース本体11の先端
部13の内周面に挿入した保持部材14と、この保持部
材14の先端部に保持したプローブファイバ15を備え
ている。
【0024】Er:YAGレーザ光は、ハンドピース本
体11内に導かれ、導光用ファイバ8のレーザ光出射端
16から球面レンズ17に向けて出射される。なお、こ
の導光用ファイバ8のレーザ光出射端16付近は、ハン
ドピース本体11の中心軸上に保持されるように、フェ
ルール18内に挿入保持されている。そして、この球面
レンズ17を通じて集光されたEr:YAGレーザ光
は、プローブファイバ15のレーザ光入射端19に入射
して、プローブファイバ15のレーザ光出射端20から
レーザ光照射部位に向けて出射する。なお、プローブフ
ァイバ15としては、公知の石英光ファイバ等を使用し
ている。このプローブファイバ15及び前述した導光用
ファイバの基本構造は、公知の光ファイバと同様であつ
て、コアと、このコアの外周のクラッドと、このクラッ
ドの外周を被覆する保護ジャケットとの3層構造からな
る。
【0025】噴射用水供給部6と噴射用空気供給部7に
は、噴射用水管路21と噴射用空気管路22のそれぞれ
の基端部が接続され、噴射用水管路21の先端部には水
噴射口23が、噴射用空気管路22の先端部には空気噴
射口24がそれぞれ形成されている。噴射用水管路21
と噴射用空気管路22は、それぞれ本発明の液体管路と
気体管路に、水噴射口23と空気噴射口24は、それぞ
れ本発明の液体噴射口と気体噴射口に該当する。噴射用
水管路21と噴射用空気管路22は、図3に示すよう
に、相互に接近するように外皮25により被覆された状
態で、図1に示すように、レーザハンドピース3の長手
方向に沿つて配設して、レーザハンドピース3を把持す
るグリップ12に対して長手方向にスライド調整自在に
カバー26で挟持することにより、グリップ12側に保
持される。
【0026】噴射用水管路21の水噴射口23と噴射用
空気管路22の空気噴射口24の各位置は、プローブフ
ァイバ15のレーザ光出射端20から距離L1だけ後退
させている。この後退距離L1は、上述したカバー26
のスライド調整手段により、本実施例では7〜10mm
程度に設定される。なお、本実施例では、図1及び図2
に示すように、水噴射口23及び空気噴射口24とプロ
ーブファイバ15のレーザ光出射端20との距離を同一
に設定しているが、空気噴射口24を水噴射口23より
も1〜3mm程度後退させることにより、水噴射口23
から噴射される水に対して、これよりも後方に位置する
空気噴射口24から噴射される空気を作用させて、水と
空気を混合させてもよい。噴射用水管路21の水噴射口
23付近と、噴射用空気管路22の空気噴射口24付近
の外皮25は長さL2(1〜3mm程度)だけ剥離して
もよい。
【0027】水と空気は、それぞれ水噴射口23と空気
噴射口24からレーザ光照射部位となる患部に向けて噴
射される。その際、レーザ治療の目的に応じて、噴射用
水供給部6からの水の供給流量は、0.5〜10cc/
分の範囲、噴射用空気供給部7からの空気の供給流量
は、0.5〜15リットル/分の範囲から選定すること
が重要である。
【0028】例えば、図4に示すように、レーザ光を歯
牙27に照射して窩洞28を形成する場合は、実験の結
果、水の供給流量を2cc/分、空気の供給流量を5リ
ットル/分に選定することが好ましい。このような供給
流量に選定された水と空気は、水噴射口23と空気噴射
口24からそれぞれ噴射されると、噴霧状になってレー
ザ照射部位に吹き付けられる。そして、窩洞28内に水
が溜まることがなく、この窩洞28の表面に水の薄い層
29を連続的に形成する。このような水の薄い層29を
形成した場合、プローブファイバ15のレーザ光出射端
20は、窩洞28の表面に水の薄い層29が被覆される
だけであるので水没するようなことはない。
【0029】その結果、従来、プローブファイバ15の
水没により発生していたレーザ照射時の水の跳ね返りを
防止して、術者が治療中に患部組織の蒸散状態を容易に
視認することができ、かつプローブファイバ15の損傷
を防止することができる。また、窩洞28の形成により
生じる蒸散物は、水の層29の流れと共に流出し易くな
ることから、窩洞28の表面上には、蒸散物の残留を防
止し、その残留物の患部への付着を防止することができ
る。レーザ光照射によりアマルガム充填物を除去する場
合は、水の供給流量を5cc/分、空気の供給流量を7
リットル/分に選定して、噴霧状態が最適であることが
確認され、前述した歯牙27の窩洞28形成と同様な効
果を得ている。
【0030】第1実施例における本発明の主要な構成の
説明は以上の通りであるが、本発明の関連する構成を次
に説明する。先ず、前述した乾燥用空気供給部5からの
乾燥用空気の供給について説明する。この乾燥用空気
は、乾燥用空気管路9を通して、導光用ファイバ8のレ
ーザ光出射端16と球面レンズ17との間に形成された
冷却室30に送給され、導光用ファイバ8のレーザ光出
射端16を乾燥させ、その湿潤を防止している。そし
て、この乾燥用空気は、排気管路31を経て排気孔32
から側方に排気される。
【0031】ハンドピース本体11と保持部材14との
装着関係について、先ず、ハンドピース本体11の先端
部13の外周面に形成した雄ねじと、カップリング33
の内周面に形成した雌ねじを螺合することにより、保持
部材14がハンドピース本体11の先端部13の内周面
に沿って着脱自在に装着される。この保持部材14を挿
入すると、プローブファイバ15のレーザ光入射端19
が球面レンズ17に同軸上に向き合って配置されるよう
になっている。プローブファイバ15の基端部は、その
保護ジャケット34を介して、保持部材14に挿入した
スリーブ35内に挿入保持され、そのプローブファイバ
15のレーザ光入射端19の付近は、保護ジャケット3
4を剥離している。
【0032】グリップ12とカバーナット37との装着
関係について、グリップ12の先端部36の外周面に形
成した雄ねじと、カバーナット37の内周面に形成した
雌ねじを螺合することにより、グリップ12の先端部3
6にカバーナット37が装着される。
【0033】グリップ12の先端部36には、更に、そ
の基部側(図1において左側)に向って内側に傾斜した
円錐台状の案内面38を形成し、またカバーナット37
の内周面には、その先端部(図1において右側)に向っ
て内側に傾斜した案内面39を形成している。それぞれ
の案内面38、39の間には、これら案内面38、39
に対応する傾斜面を有する環状の押圧リング40を配設
している。
【0034】そこで、前述したようにグリップ12の雄
ねじをカバーナット37の雌ねじに螺合させて、グリッ
プ12の先端部36にカバーナット37を締付けると、
押圧リング40は、カバーナット37の案内面39によ
り図1において左方に押圧され、グリップ12の案内面
38とカバーナット37の案内面39に沿つて案内され
る。そして、押圧リング40は、これら案内面38、4
3により径方向内側に押付けられ、その結果、押圧リン
グ40の内周面がハンドピース本体11の外周面に力が
加わった状態で接触する。このような状態において、グ
リップ12とカバーナット37は、それぞれの案内面3
8、39に沿つて押圧リング40を挟み込むので、グリ
ップ12、カバーナット37、押圧リング40及びハン
ドピース本体11は密着一体化し、このグリップ12に
カバー26を被せて挟持される噴射用水管路21及び噴
射用空気管路22は、ハンドピース本体11に保持固定
される。
【0035】一方、カバーナット37を前述した螺合の
向きと逆にして、この螺合を緩めると、グリップ12と
ハンドピース本体11との密着を開放して、このグリッ
プ12上に挟持された噴射用水管路21及び噴射用空気
管路22は、ハンドピース本体11の長手方向に対して
スライド調整自在になり、ハンドピース本体11の所望
な外周位置に位置決めする。特に、レーザ治療時におい
て、術者がレーザ照射部位を視認する際に、各管路2
1、22が邪魔にならないように、これら各管路21、
22を位置決めする。
【0036】次に、図5から図10までの図面を参照し
て、本発明のEr:YAGレーザ治療装置の第2実施例
を説明する。この第2実施例は、請求項3の発明に係る
ものであり、液体管路と気体管路が、プローブファイバ
と、このプローブファイバを外囲するプローブ保護管と
の間の環状通路にそれぞれ形成されている。
【0037】図5は、Er:YAGレーザ治療装置10
1におけるレーザ治療装置本体102の概略構成、レー
ザハンドピース103の先端部側一部断面及びこれらレ
ーザ治療装置本体102とレーザハンドピース103と
の接続関係を示す図である。図6は、図5に示したレー
ザハンドピース103の先端付近を拡大して、その内部
構造を示す拡大断面図である。図7は、図6に示した切
断面線VII―VIIから見たレーザハンドピース103の先
端付近の内部構造を示す拡大断面図である。図8は、図
6に示した切断面線VII―VIIと直交する切断面線VIII―
VIIIから見たレーザハンドピース103の軸方向の内部
構造を示す縦断面図である。図9は、図5に示したレー
ザハンドピース103の外観を示す正面図である。そし
て、図10は、図5に示したレーザ治療装置の外観を示
す斜視図である。
【0038】先ず、第2実施例の理解を容易にするため
に、概略の構成を説明する。本例のEr:YAGレーザ
治療装置101は、図10に示すように、レーザ治療装
置本体102とレーザハンドピース103とを備え、レ
ーザ治療装置本体102には、コネクタ104を介して
着脱自在に可撓性ケーブル105の基端部が接続され、
この可撓性ケーブル105の先端部には管継手106を
介してレーザハンドピース103が接続され、このレー
ザハンドピース103の先端部にプローブファイバ10
7が接続されている。そして、このレーザハンドピース
103の外観としては、図9に示すように、その基端部
から先端部に向って、可撓性ケーブル105とハンドピ
ース本体108とを継手する管継手106、ハンドピー
ス本体108、レーザハンドピース103を把持するグ
リップ109、外筒体112に対して着脱自在に係止す
る係止部110、外筒体112、プローブ保持体113
及びプローブファイバ107を備えている。
【0039】第2実施例のうち、本発明の主要な構成
は、次のとおりである。レーザ治療装置本体102は、
図5に示すように、第1実施例のものと同様であって、
レーザ発生源114、乾燥用空気供給部115、噴射用
空気供給部116及び噴射用水供給部117を備えてい
る。第1実施例との相違点は、可撓性ケーブル105内
の収容物が、レーザ発生源114からレーザ光を導光す
る導光用ファイバ118及び乾燥用空気供給部115か
ら乾燥用空気を供給する乾燥用空気管路119の他に、
噴射用空気供給部116から噴射用空気を供給する噴射
用空気管路120及び噴射用水供給部117から噴射用
水を供給する噴射用水管路121をも収容している。
【0040】Er:YAGレーザ光の発生及びその照射
は、図5に示すように、第1実施例のものと同様であっ
て、レーザ光発生源114から発生したEr:YAGレ
ーザ光が導光用ファイバ118を通じてレーザハンドピ
ース103内に導かれ、導光用ファイバ118のレーザ
光出射端122から球面レンズ123に向けて出射され
る。そして、このEr:YAGレーザ光は、球面レンズ
123により集光されて、プローブファイバ107のレ
ーザ光入射端124に入射して、プローブファイバ10
7のレーザ光出射端125からレーザ光照射部位に向け
て出射する。
【0041】噴射用空気管路120から送給された噴射
用空気は、図7に示すように、後述する第1保持部材1
26内に形成された通路127を通って、球面レンズ1
23とプローブファイバ107のレーザ光入射端124
との間に形成された空間128に送給される。そして、
この空間128に送給された噴射用空気は、図6に示す
ように、第1保持部材126に形成された通路129、
通路130を通じて、第1保持部材126と、後述する
第2保持部材131との間に形成された環状空間132
に送給され、第2保持部材131内に形成された通路1
33を通じて、第2保持部材131とプローブ保持体1
13との間に形成された環状空間134に導かれる。そ
して、噴射用空気は、この環状空間134からスリーブ
135に形成された径孔136に送給される。
【0042】このスリーブ135は、図6、図7に示す
ように、プローブ保持体113の基端部側に取り付けら
れており、このスリーブ135内にはプローブファイバ
107をそのレーザ光入射端124を突出した状態で設
置している。そして、プローブファイバ107には、プ
ローブ保持体113の基端部からプローブファイバ10
7の外部先端側において、プローブファイバ107の外
周面を包囲してこれを保護するプローブ保護管137を
被せ、プローブファイバ107とプローブ保護管137
との間に同軸状に環状通路138を形成している。そこ
で、前述した噴射用空気は、径孔136からスリーブ1
35内の隙間に入つて、環状通路138を通り、その開
口139から噴射される。
【0043】本実施例のプローブファイバ107の中間
部から先端部は、図6に示すように、下方に湾曲して延
びている。そして、前述した環状通路138の開口13
9は、プローブファイバ107の先端部にあるレーザ光
出射端125から長さL3(例えば、3〜5mm程度)
だけ後退した位置にある。
【0044】なお、本実施例の噴射用空気供給部116
から開口139までの噴射用空気管路は、噴射用空気管
路120、通路127、空間128、通路129、通路
130、環状空間132、通路133、環状空間13
4、径孔136及び環状通路138により構成され、こ
れら管路、通路などが本発明の気体管路に該当し、この
うち、環状通路138が本発明の気体噴射口側の気体管
路に該当する。
【0045】一方、噴射用水管路121から送給された
噴射用水は、図7に示すように、第1保持部材126に
形成された通路140を通じて、第1保持部材126と
第2保持部材131との間に形成された環状通路141
と通路142に導かれ、そして、第2保持部材131と
スリーブ135との間の環状通路143を通じて、スリ
ーブ135に開けられた径孔144に送給される。そし
て、噴射用水は、図6に示すように、径孔144からス
リーブ135内の隙間に入って、前述した環状通路13
8を通り、その開口139から噴射される。
【0046】なお、本実施例の噴射用水供給部117か
ら開口139までの噴射用水管路は、噴射用水管路12
1、通路140、環状通路141、通路142、環状通
路143、径孔144及び環状通路138により構成さ
れ、これら管路、通路などが本発明の液体管路に該当
し、このうち、環状通路138が本発明の液体噴射口側
の液体管路に該当する。
【0047】このように環状通路138に送給された噴
射用水と噴射用空気は、環状通路138の先端に位置す
る開口139まで送給され、この開口139が水噴射口
と空気噴射口となって、プローブファイバ107のレー
ザ光出射端125付近に向けて、即ち、レーザ光照射部
位に向けて噴射される。この噴射用水と噴射用空気は、
それぞれ噴射用水供給部117と噴射用空気供給部11
6とより供給されるが、その際、水の流量を0.5〜1
0cc/分、空気の流量を0.5〜15リットル/分の
範囲から適宣選定して、上述したとおりの管路、通路を
通じて開口139から噴霧状になって噴射される。
【0048】次に、第2実施例における本発明の関連す
る構成を説明する。先ず、前述した乾燥用空気供給部1
15からの乾燥用空気の供給について説明すると、これ
は第1実施例の乾燥用空気の供給と実質的に同一であっ
て、この乾燥用空気は、図6に示すように、乾燥用空気
管路119を通して、導光用ファイバ118のレーザ光
出射端122と球面レンズ123との間に形成された冷
却室145に送給され、導光用ファイバ118のレーザ
光出射端122を乾燥させ、その湿潤を防止している。
そして、この乾燥用空気は、冷却室145と連通する排
気管路146を通して排気孔147から側方に排気され
る。
【0049】ハンドピース本体108と内筒体148と
の接続関係は、図5に示すように、ハンドピース本体1
08の先端部149の内周面に形成された雌ねじと、内
筒体148の基端部外周面に形成された雄ねじとが螺着
することにより、両者が接続する。そして、ハンドピー
ス本体108と係止部110との接続関係は、図5に示
すように、このハンドピース本体108の先端部149
の外周面に形成された雄ねじと、係止部110の基端部
内周面に形成された雌ねじとが螺着することにより、こ
の係止部110がハンドピース本体108に接続され
る。
【0050】係止部110は、図5に示すように、ハン
ドピース本体108に螺着されるばね受けスリーブ15
0と、このばね受けスリーブ150に同軸に外挿される
摺動スリーブ151と、ばね受けスリーブ150と摺動
スリーブ151との間に介在される圧縮コイルばね15
2と、圧縮コイルばね152により弾発的に押圧される
摺動スリーブ151の内向き凸部153が半径方向内方
に弾発的に押圧されて周方向に間隔をあけて複数設けら
れた球状の係合片154とを備えている。そこで、前述
したようにハンドピース本体108に内筒体148と係
止部110が接続された内筒体148の外周面に外筒体
112の内周面を装着した状態で、係止部110は、係
合片154が外筒体112の基端部外周面に形成された
係合溝155内に弾発的に嵌まり込み、外筒体112を
抜き止めすることから、外筒体112を着脱自在に装着
する。
【0051】ハンドピース本体108と内筒体148の
各内部には、それらの軸方向に延びる導光用ファイバ1
18、乾燥用空気管路119、噴射用空気管路120、
噴射用水管路121と乾燥用空気排出管路146が配設
され、それぞれの位置関係は,図8に示すように、導光
用ファイバ118が内筒体148の中心軸上にあって、
これら管路119、120、121及び146が導光用
ファイバ118の周囲に所定間隔を置いて配置されてい
る。
【0052】内筒体148の内部構造は、図6に示すよ
うに、先ず、この内筒体148の先端部156の内周面
に形成された雌ねじと、第1保持部材126の先端部の
外周面に形成された雄ねじとが螺着して、内筒体148
と第1保持部材126が接続される。この第1保持部材
126の他端部には、図6、図7に示すように、前述し
た冷却室145の一部を占める凹所157が形成され、
その底面の中心軸に沿って、雌ねじを有する小径の貫通
孔158と大径の貫通孔159を形成して、この小径の
貫通孔158と、これに対応する外周面に雄ねじを形成
した第3保持部材160を螺着して、第3保持部材16
0を収容し、保持する。この第3保持部材160の内部
には、冷却室145と連通する側が小径の貫通孔16
1、先端側が大径であって、球面レンズ123の曲率に
対応した貫通孔162を形成して、この貫通孔162に
球面レンズ123を装着している。
【0053】フェルール162は、図6に示すように、
導光用ファイバ118のレーザ光出射端122付近を挿
入して、この導光用ファイバ118を保持すると共に、
この導光用ファイバ118の軸の位置調整をする位置決
め用筒体163内の貫通孔に挿入固定される。この位置
決め用筒体163には、上述した乾燥用空気管路11
9、噴射用空気管路120、噴射用水管路121及び乾
燥用空気排出管路146が挿入固定されている。この位
置決め用筒体163の位置調整は、内筒体148の径方
向に進退自在なビス164を螺着して、ビス164の円
錐台状の先端部をフェルール162のV溝に適当距離だ
け嵌め込んで、フェルール162を固定する。
【0054】プローブ保持体113と第2保持部材13
1との接続関係については、図6、図7に示すように、
プローブ保持体113の外周面に形成された雄ねじと、
第2保持部材131のプローブ保持体113を収容する
ための貫通孔に形成された雌ねじとを螺着することによ
り、両者は接続される。この両者の接続により、前述し
た環状空間134が形成される。このプローブ保持体1
13の図面上、左側には、スリーブ135を備え、この
スリーブ135とプローブ保持体113の中心軸に沿つ
てそれぞれ形成された挿入孔に、プローブ保護管137
を被せたプローブファイバ107を挿入する際には、ス
リーブ135の挿入孔内のプローブファイバ107の部
分は、図6に示すように、プローブ保護管137を被せ
ずに、プローブファイバ107を露出しており、プロー
ブ保持体113の挿入孔から前述した開口139までプ
ローブ保護管137を被せている。そして、プローブ保
護管137をプローブ保持体113の挿入孔に圧縮挿入
して、このプローブ保護管137及びプローブファイバ
107をプローブ保持体113に保持する。
【0055】第2保持部材131には、図6、図7に示
すように、フランジ165が設けられており、外筒体1
12の先端部166の外周面に形成された雄ねじと、抜
け止めカバー167内周面に形成された雄ねじとを螺着
する際に、このフランジ165が外筒体112の先端部
166の端面と抜け止めカバー167の角内面との間に
挟持されて、この第2保持部材131が外筒体112に
保持される。その際、外筒体112の内部に挿入された
第2保持部材131と、内筒体148に接続された第1
保持部材126との間で、前述した環状空間132、環
状通路141を形成する。
【0056】以上説明した第1実施例及び第2実施例の
Er―YAGレーザ治療装置を使用して、例えば歯牙を
治療する場合、プローブファイバのレーザ光出射端から
照射されるレーザ光は、そのレーザ光出射端の直径に近
い値のビーム径(例:0.6mm)であり、かつそのレ
ーザ光出射端を歯牙の狭隙深部に挿入することができ,
レーザハンドピースのグリップの操作により、プローブ
ファイバの先端部にあるレーザ光出射端を視認しなが
ら、歯牙に小径の窩洞を正確に形成することができる。
また、気体として空気を、液体として水をそれぞれ指定
した供給流量を、空気と水の噴射口からレーザ光照射部
位に向けて、噴霧状に噴射させることにより、レーザ光
照射部位の患部に薄い水の層を連続的に形成してレーザ
光の照射により形成された窩洞内に水が留まることな
く、流出させる。その結果、冷却効果を損なうことな
く、レーザ光を患部に効率良く照射することができ、ま
た、プローブファイバのレーザ光出射端の水没を防止す
ることができるので、レーザ光出射中、水の跳ね返りの
防止及び術野を確保することことができる。
【0057】以上の実施例において、導光用ファイバ及
びプローブファイバは、公知のフッ化物光ファイバ及び
石英光ファイバを使用したが、これに限らず、カルコゲ
ナイトグラスファイバ、脱水石英グラスファイバなどの
グラスファイバ、又はサファイアグラスファイバ、ジン
クセレンファイバなどの結晶ファイバを使用しても良
い。また、噴霧状を得るための液体として水の他に、消
毒液を混合した水溶液又は食塩水、気体として空気の他
に、不活性ガス、例えば窒素ガスを使用しても良い。
【0058】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のEr:YAGレ
ーザ治療装置によれば、プローブファイバのレーザ光出
射端の位置付近にあるレーザ光照射部位(患部)の表面
に「薄い液体の層」を連続的に形成して、レーザ光照射
により形成された窩洞内に液体の溜りの発生を防止する
ことができ、その結果、プローブファイバのレーザ光出
射端が液体中に漬かることがなく、レーザ光を効率良く
照射することができ、レーザ光照射中に液体の跳ね返り
も防止することができる。また、レーザ光照射により患
部を蒸散する際に生じる蒸散物が患部から、上記した
「薄い液体の層」の流れに乗って、流出させることがで
きると共に、残留蒸散物を少なくし、患部ヘの残留蒸散
物の付着を防止して、プローブファイバのレーザ光出射
端を良好に維持し、その寿命を長く伸ばすことができ
る。
【0059】本発明の請求項2記載のEr:YAGレー
ザ治療装置によれば、請求項1記載の効果の他に、液体
噴射口及び気体噴射口と、レーザ光照射部位(患部)と
の距離を適宜調整して、液体と気体の混合による噴霧状
態を可変することができる。さらに、本発明の請求項3
記載のEr:YAGレーザ治療装置によれば、請求項1
記載の効果の他に、プローブファイバとプローブ保護管
との間に同軸状に形成した環状通路の輪郭形状の噴霧状
の噴射して、その輪郭形状のほぼ中心部にレーザ光を照
射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例によるEr:YAGレー
ザ治療装置において、レーザ治療装置本体の概略構成、
レーザハンドピースの先端部側の一部断面、及びこれら
レーザ治療装置本体とレーザハンドピースとの接続関係
を示す図である。
【図2】 図1に示したレーザハンドピースの外観を示
す図である。
【図3】 図1に示した切断面線III―IIIから見た噴射
用水管路、噴射用空気管路及び外皮を示す拡大断面図で
ある。
【図4】 図1に示したレーザハンドピースを使用し
て、レーザ光を歯牙に照射して窩洞を形成したときの状
況を示す図である。
【図5】 本発明の第2実施例によるEr:YAGレー
ザ治療装置において、レーザ治療装置本体の概略構成、
レーザハンドピースの先端部側の一部断面、及びこれら
レーザ治療装置本体とレーザハンドピースとの接続関係
を示す図である。
【図6】 図5に示したレーザハンドピースの先端部側
の拡大断面図である。
【図7】 図6に示した切断面線VII―VIIから見たレー
ザハンドピースの先端部側の拡大断面図である。
【図8】 図6に示した切断面線VII―VIIと直交する切
断面線VIII―VIIIから見たレーザハンドピースの軸方向
の縦断面図である。
【図9】 図5に示したレーザハンドピースの外観を示
す図である。
【図10】 図5に示したEr:YAGレーザ治療装置
の外観を示す図である。
【符号の説明】
1,101…Er:YAGレーザ治療装置 2,102…レーザ治療装置本体 3,103…レーザハンドピース 4,114…レーザ光発生源 5,117…噴射用液体供給部に係る噴射用水供給部 6,116…噴射用気体供給部に係る噴射用空気供給部 15,117…プローブファイバ 19,124…プローブファイバのレーザ光入射端 20,125…プローブファイバのレーザ光出射端 21,121…液体管路に係る噴射用水管路 140,142…液体管路に係る通路 141,143…液体管路に係る環状通路 144…液体管路に係る径孔 22,120…気体管路に係る噴射用空気管路 127,129,130,133…気体管路に係る通路 128…気体管路に係る空間 132,134…気体管路に係る環状空間 23…液体噴射口に係る水噴射口 24…気体噴射口に係る空気噴射口 137…プローブ保護管 138…環状通路 139…液体噴射口及び気体噴射口に係る開口
フロントページの続き (72)発明者 小高 正樹 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株式会社モリタ製作所内 (72)発明者 中島 貞洋 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホ ーヤ株式会社内 (72)発明者 河原 明宏 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホ ーヤ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−146450(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 18/20 H01S 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ治療装置本体に組み込まれたE
    r:YAGレーザ光発生源から発生したEr:YAGレ
    ーザ光をレーザハンドピースに設けたプローブファイバ
    のレーザ光入射端に導き、このプローブファイバのレー
    ザ光出射端から照射するEr:YAGレーザ治療装置に
    おいて、 前記レーザ治療装置本体に組み込まれた噴射用液体供給
    部と噴射用気体供給部がそれぞれ液体と気体を供給し、
    この噴射用液体供給部と噴射用気体供給部にそれぞれ接
    続して前記レーザハンドピースに配設された液体管路と
    気体管路を通じてそれぞれ液体と気体を送給し、この液
    体管路と気体管路のそれぞれの先端部に液体噴射口と気
    体噴射口を設け、 前記液体噴射口と前記気体噴射口が前記プローブファイ
    バのレーザ光出射端よりも後退した位置にあって、前記
    液体の供給流量を0.5〜10cc/分、前記気体の供
    給流量を0.5〜15リットル/分の範囲からそれぞれ
    選定して、前記液体と前記気体がそれぞれ前記液体噴射
    口と前記気体噴射口からレーザ光照射部位に向けて、噴
    霧状に噴射されることを特徴とするEr:YAGレーザ
    治療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のEr:YAGレーザ治療
    装置において、 前記液体噴射口と前記気体噴射口が、それぞれ相互に接
    近して配置され、かつ前記レーザハンドピースの長手方
    向に位置調整可能に保持されていることを特徴とするE
    r:YAGレーザ治療装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のEr:YAGレーザ治療
    装置において、 前記液体噴射口側の液体管路と前記気体噴射口側の気体
    管路が、前記プローブファイバと、このプローブファイ
    バを外囲するプローブ保護管との間の環状通路に形成さ
    れていることを特徴とするEr:YAGレーザ治療装
    置。
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