JPH0430086B2 - - Google Patents

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JPH0430086B2
JPH0430086B2 JP58024255A JP2425583A JPH0430086B2 JP H0430086 B2 JPH0430086 B2 JP H0430086B2 JP 58024255 A JP58024255 A JP 58024255A JP 2425583 A JP2425583 A JP 2425583A JP H0430086 B2 JPH0430086 B2 JP H0430086B2
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
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    • G11B5/70642Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the composition of the magnetic material containing non-metallic substances iron oxides
    • G11B5/70678Ferrites
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S264/58Processes of forming magnets

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  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、磁気記録用フエライト磁性粉の製法
に関するものである。さらに詳しくは、本発明は
垂直磁気記録方式に用いるのに適した磁気記録用
フエライト磁性粉の製法に関するものである。 従来において磁気記録は磁気テープなどの記録
媒体の面内長手方向に磁化させる方式が利用され
てきた。しかしながら、近年において更に高密度
の磁気記録を実現するために垂直磁気記録方式が
提案され、この方式に用いるための磁気記録媒体
も各種検討されている。 垂直磁気記録方式用の磁気記録媒体の製造方法
としては、フイルムなどの支持体上に、スパツタ
法、真空蒸着法などにより磁性材料層を形成する
方法が既に知られている。そして、たとえば、コ
バルト・クロムなどの磁気材料層をスパツタ法に
より支持体上に形成した磁気記録媒体などが開発
されている。 しかしながら、上記のスパツタ法、真空蒸着法
を利用して磁気記録媒体を製造する方法は、従来
の磁気記録媒体の製法として一般的な塗布法を利
用する方法に比較して生産性や製品の品質などに
難点があるという問題がある。従つて、垂直磁気
記録方式用磁気記録媒体の製造方法として塗布法
を利用する方法も既に検討されている。 すなわち、磁性粉として六角板上の微粒子の形
態にある六方晶系フエライト(たとえば、六方晶
系バリウムフエライト)を用い、この六方晶系フ
エライトを樹脂(バインダー)中に混合分散し、
支持体上に塗布することによつて垂直磁気記録方
式用の磁気記録媒体を製造する方法が既に提案さ
れている。 上記の磁気記録媒体の磁性粉として用いられる
六方晶系バリウムフエライトなどの六方晶フエラ
イトの代表的な製造方法としては、共沈法、水熱
合成法などの湿式法、ガラス化法等が知られてい
る。 本発明は、ガラス化法によるマグネツトプラン
バイト型の磁気記録用六方晶系フエライト磁性粉
の製法の改良方法を提供するものである。 ガラス化法による磁気記録用六方晶系フエライ
ト磁性粉の製造は、一般に次の工程からなる方法
により行なわれる。 (1) 六方晶系フエライトの基本成分、保磁力低減
化成分、およびガラス形成成分を含む原料混合
物を熔融する工程; (2) 熔融混合物を急速冷却して非晶質体を得る工
程; (3) 非晶質体を加熱処理してフエライト結晶を生
成させる工程;そして、 (4) 加熱処理により得られた物質からフエライト
結晶以外の成分を除去する工程; すなわち、マグネツトプランバイト型の磁気記
録用六方晶系フエライト磁性粉をガラス化法によ
つて製造する場合には、目的のフエライト成分、
ガラス形成成分などを含む混合物を熔融したの
ち、これを急速冷却して非晶質体とし、この非晶
質体の状態で加熱処理することにより非晶質体よ
りマグネツトプランバイト型の六方晶系フエライ
ト結晶を生成させ、次いで、加熱処理により得ら
れた物質(以下「加熱処理物質」という)からガ
ラス成分等のフエライト結晶以外の成分を除去す
る方法が利用されている。 ただし、垂直磁気記録方式に用いるのに適した
六角板状フエライト磁性粉は、たとえば、六角板
の直径が0.1μm以下、厚さが0.03μm以下の微粒
子の形態のものである。一方、上記のガラス化法
により得られる磁性粉は、たとえば微量残存して
いるフエライト結晶以外の成分などのために凝集
が強く、そのままでは上記のような分散性のよい
超微粒子のフエライト磁性粉を高収率で得ること
はできない。 以上のような理由から、たとえば特開昭57−
56328号公報においては、上記の第4工程、すな
わち加熱処理物質からガラス成分等のフエライト
結晶以外の成分を除去する工程の後に、該工程に
おいて得られた粉末(二次凝集体を含む粉末)を
湿式粉砕混合機により粉砕する工程を組み入れ、
これによつてフエライト磁性粉の分散性を高めて
いる。 しかしながら、本発明者の検討によると、ガラ
ス成分等を除去したのちの粉末を粉砕することに
よつて分散性を高める場合には、湿式による粉砕
方式を利用したとしてもフエライト結晶に損傷が
高い確率で発生する傾向がある。このようなフエ
ライト結晶の損傷は部分的であつても、得られる
磁性粉の磁気特性の低下、たとえば、飽和磁化率
および残留磁化率の低下、そして抗磁力の上昇を
もたらす結果となるため、実用上において好まし
くない。すなわち、磁性粉における飽和磁化率お
よび残留磁化率の低下はその磁性粉を磁気記録媒
体に組み入れた場合に、磁気記録媒体の飽和およ
び残留磁束が減少する結果となり、磁化信号が小
さくなるため好ましくない。また磁性粉の抗磁力
の上昇は磁気記録媒体の抗磁力(Hc)の分布の
不均一をもたらすため好ましくない。 上記の粉砕方法において、フエライト結晶の破
損を避けるためには、粉砕処理の時間を短縮する
とか、あるいはを粉砕条件を穏やかな程度にする
などの対策も考えられる。しかしながら、これら
の方法では、こんどは目的の粒子の分散が充分に
進行せず、少なからぬ量の二次凝集体が残存する
ことになる。このような少なからぬ量の二次凝集
体が残存している磁性粉は、支持体に塗布するた
めの塗布液とする場合にバインダーに均一に分散
しがたく、従つて支持体上に塗布形成される磁性
粉含有層が均一になりにくい。このため、得られ
る磁気記録媒体の諸特性は必然的に低下する結果
となる。 本発明者は、上記のようなガラス化法を利用し
たマグネツトプランバイト型の磁気記録用六方晶
系フエライト磁性粉の製法における問題点を解決
した改良方法を提供することを目的として研究を
行なつた結果、フエライト磁性粉の凝集を防ぐた
めの粉砕工程を、熔融混合物を急速冷却して非晶
質体を得たのち、そしてそれを加熱処理してフエ
ライト結晶を生成させる前の時点で実施すること
により上記の問題点の回避が可能であることを見
出し、本発明に到達した。 従つて、本発明は、 (1) 六方晶系フエライトの基本成分、保磁力低減
化成分、およびガラス形成成分を含む原料混合
物を熔融する工程; (2) 熔融混合物を急速冷却して非晶質体を得る工
程; (3) 非晶質体を加熱処理してフエライト結晶を生
成させる工程;そして、 (4) 加熱処理によつて得られた物質からフエライ
ト結晶以外の成分を除去する工程; を含むマグネツトプランバイト型の磁気記録用フ
エライト磁性粉の製法において、 上記(2)の工程により得られた非晶質体を、上記
(3)のフエライト結晶を生成させる工程に供する前
に、少なくとも一回の粉砕処理を行なうことを特
徴とする磁気記録用フエライト磁性粉の製法、か
らなるものである。 次に本発明を詳しく説明する。 本発明のマグネツトプランバイト型の磁気記録
用六方晶系フエライト磁性粉の製法の主な特徴
は、従来より知られている同タイプの磁性粉の製
造工程における粉砕工程を実施する時期を変えた
点にある。 従つて、本発明の磁性粉の製法において利用さ
れる各種の原料および処理条件は、従来より知ら
れている同タイプの磁性粉の製法における対応す
る原料および処理条件から任意に選んで採用する
ことができる。 ただし、本発明におけるフエライトの原料混合
物、すなわち、六方晶系フエライトの基本成分、
保磁力低減化成分、およびガラス形成成分を含む
混合物として好ましいものは、 B2O3+SiO2:20〜40モル%; RO[ただし、RはBa、Sr、およびPbからなる
群より選ばれる少なくとも一種の金属原子]:25
〜50モル%; Fe2O2:20〜50モル%; MO[ただし、MはCo、Ni、およびZnからなる
群より選ばれる少なくとも一種の二価の金属原
子]:2〜10モル%; および、 M′O2[ただし、M′はTi、Zr、およびHfからな
る群より選ばれる少なくとも一種の四価の金属原
子]:2〜10モル%; を含む混合物である。ただし、上記における各原
料成分は全て酸化物として表示され、またそれら
の含有量も酸化物に換算した量として、表示され
ているが、各成分は前記第1工程(混合物熔融工
程)の加熱条件下において、上記の酸化物に変わ
り得るものである限り、各種の塩など他の形態の
化合物を利用することができる。たとえば、
B2O3はホウ酸として原料混合物に導入すること
が一般的であり、また他の金属成分については、
たとえば、炭酸塩、硝酸塩などのような比較的融
点の低い化合物として上記の混合物に導入するこ
とができる。 上記の成分においてB2O3とSiO2はガラス形成
成分であり、この両者の比率は、SiO2/(B2O3
+SiO2)がモル比で0.05〜0.8の範囲にあること
が好ましい。 RO[ただし、Rは、Ba、Sr、およびPbからな
る群より選ばれる少なくとも一種の金属原子]と
Fe2O3は六方晶系フエライトの基本成分であり、
上記のROにより表わされる化合物として最も好
ましいものは、RがBaである化合物、すなわち
酸化バリウムである。 MO[ただし、Mは、Co、Ni、およびZnからな
る群より選ばれる少なくとも一種の二価の金属原
子]、およびM′O2[ただし、M′は、Ti、Zr、およ
びHfからなる群より選ばれる少なくとも一種の
四価の金属原子]で表わされる化合物は主として
保磁力低減化成分として機能する成分である。 なお、上記原料混合物は上記のB2O3、SiO2
RO、Fe2O3、MO、およびM′O2の各成分の合計
量に対して1〜2000ppmのPtおよび/またはAu
を含んでいることが好ましく、このようにPtお
よび/またはAuを含む場合には、特に粒子の分
布幅の狭いフエライト磁性粉を得ることができ
る。 またPtもしくはAuは、主として非晶質体から
六方晶系フエライト結晶が結晶化する際に核形成
剤として機能するものと推定される。 以上に例示したような各成分は充分に混合され
てフエライト原料混合物とされ、次にそれらの各
成分の融解温度付近の温度、たとえば1250〜1400
℃程度に加熱されて熔融されたのち、急速冷却さ
れて非晶質体とされる。 従来の製造方法においては、以上のようにして
得られた非晶質体は、そのまま加熱処理すること
によりその非晶質体からマグネツトプランバイト
型の六方晶系フエライト結晶を生成・析出させ、
次いで、加熱処理物質からガラス成分等のフエラ
イト結晶以外の成分をエツチングなどの処理操作
を利用して除去する方法が利用されている。 本発明においては、得られた非晶質体そのもの
を、加熱処理する前に粉砕する操作を行なう。た
とえば、上記のようにして得たあるいは、非晶質
体と加熱処理物質の両方に対して粉砕処理を行な
う方法を利用することができる。 すなわち本発明においては、粉砕処理は、まだ
フエライト結晶が生成していないガラスの状態で
行なうことが特徴となる。 フエライト原料混合物を加熱熔融したのち急速
冷却して得られる非晶質体は、通常は、たとえば
幅が10〜30mm、厚さが20〜100μm程度のフレー
ク状の状態で得られる。本発明においては、粉砕
処理は、たとえばこのようなフレーク状、あるい
は他の形態にある非晶質体に対して施される。こ
のように粉砕処理は、フエライト結晶生成のため
の加熱処理の前あるいは更に加熱処理の後の加熱
処理物質(フエライトの結晶が生成しているも
の)に対して行なうことができるが、加熱処理の
前および後の両時期、すなわち非晶質体および加
熱処理物質の両方に対して粉砕処理を行なうこと
が好ましい。 合熱処理前の非晶質体は、その内部にフエライ
ト結晶を実質的に含んでいない。従つて、上記の
粉砕処理を、フエライト結晶生成のための加熱処
理前の非晶質体に施した場合には、その粉砕処理
により非晶質体に加えられる圧力、せん断力など
の粉砕力は非晶質体を粉砕するのみで、のちに生
成するフエライト結晶には何ら影響を与えること
はない。 一方、非晶質体の加熱処理の後の加熱処理物質
には、その内部あるいは表面にフエライト結晶が
生成し、析出している。このようにフエライト結
晶が析出している加熱処理物質に対して粉砕処理
を施した場合には、加熱処理物質に加えられる圧
力、せん断力などの力の大部分はフエライト結晶
を覆つているガラス成分等のフエライト結晶以外
の成分を破壊するために使用され、従つて、析出
しているフエライト結晶の破壊、破損などを引起
すことが少ない。 また、加熱処理物質の粉砕が進んでも大部分の
フエライト結晶はガラス成分等により被覆された
状態を維持しているため、それらのガラス成分等
の被覆層が、フエライト結晶にかかる粉砕力を緩
衝する機能を示す。 これらの理由により、加熱処理によりフエライ
ト結晶が析出したのちに更に粉砕処理を行なつて
も、ガラス成分等のフエライト結晶以外の成分が
除去されていない限り、フエライト結晶の破壊、
破損は最少限に押さえられる。 なお、フエライト結晶を析出させるための非晶
質体の加熱処理は従来より実施されている工程で
あり、本発明においても従来技術に従つて、たと
えば、非晶質体を700〜950℃程度に加熱すること
により実施することができる。 本発明における粉砕処理を実施するための粉砕
方法については特に限定はなく、乾式粉砕あるい
は湿式粉砕のいずれをも利用することができる。
また粉砕処理のための装置を非晶質体および/ま
たは加熱処理物質の微粒子化に適したものであれ
ば特に限定はなく、たとえばボールミル、振動ボ
ールミル、乳鉢、自動乳鉢、クラツシヤーミル、
ピンミルなどの各種の粉砕装置を利用することが
できる。なお湿式粉砕処理を利用する場合には、
溶媒としてアルコール、アセトンなどの有機溶媒
あるいは水、もしくはそれらの混合物を用いるこ
とができる。ただし、加熱処理の前に非晶質体に
対して湿式粉砕処理を行なう場合において水を溶
媒として用いると、非晶質体の一部が水に溶出し
て非晶質体の成分組成が所定の値からずれる可能
性があるため、この場合には溶媒として有機溶媒
を用いるのが好ましい。 加熱処理によつて、あるいは加熱処理の後の粉
砕処理によつて得られたフエライト結晶を含む加
熱処理物質は、次にガラス成分等のフエライト結
晶以外の成分を除去するための処理が施される。 このフエライト結晶以外の成分の除去処理は、
たとえば、加熱処理物質を酸で処理してフエライ
ト結晶以外の成分をエツチング除去するなどの公
知の方法を利用して実施することができる。な
お、加熱処理後に粉砕が行なわれる場合、エツチ
ング処理が施される加熱処理物質は微粒子の状態
となつている。また加熱処理後に粉砕が行なわれ
ず加熱処理前にのみ粉砕が行なわれた場合であつ
ても、加熱処理温度が低い場合には、加熱処理の
間に粒子同志が再結合することはなく、エツチン
グ処理が施させる加熱処理物質は実質的に微粒子
の状態になつている。従つて、これらの場合、内
部へのエツチング液の浸透も速やかに行なわれ、
エツチング処理工程が短時間で達成できるという
利点がある。またさらに、フエライト結晶間に存
在するフエライト結晶以外の成分の除去が効率良
く行なわれるという利点もある。 上記のようにしてフエライト成分以外の成分の
除去処理を施すことにより得られる微粒子状のフ
エライト結晶(マグネツトプランバイト型の磁気
記録用フエライト結晶)に対して、次に従来法と
同様の水洗処理および乾燥処理を施すことにより
目的の磁性粉(マグネツトプランバイト型の磁気
記録用フエライト磁性粉)を得ることができる。 本発明により得られる磁気記録用フエライト磁
性粉は、前述のようにその製造工程中の粉砕処理
工程において加えられる粉砕力を直接的に受ける
ことが少ないため、分散性が充分に高められてい
るにもかかわらず、破壊、破損などの損傷を受け
た磁性粉の含有量は最少限に留められる。 従つて、本発明により得られるマグネツトプラ
ンバイト型の磁気記録用フエライト磁性粉は、粉
体としての分散性が充分に高められているため、
磁気記録媒体を製造する際に用いられるバインダ
ーなどへの均一な分散が容易に実現され、従つて
得られる磁気記録媒体の磁性粉含有層は高度な均
質を有するものとして形成される。このような均
質な磁性粉含有層を有する磁気記録媒体は、磁性
粉含有層表面が平滑であり、しかも磁性粉含有量
が均質であり、たとえば磁気記録・再生装置のヘ
ツドなどの接触が円滑かつ均等に行なわれるた
め、磁気記録時および再生出力時におけるノイズ
の発生が抑制され、また再生出力の向上にも寄与
する。 さらに、本発明により得られるマグネツトプラ
ンバイト型の磁気記録用フエライト磁性粉は、前
述のように分散性が充分に高められているにもか
かわらず、破壊、破損などの損傷を受けた磁性粉
の含有量は最少限に留められるいるため、この磁
性粉を用いて製造した磁気記録媒体は優れた磁気
記録特性を示す。すなわち、本発明により得られ
る磁性粉は、飽和磁化率、残留磁化率および抗磁
力などの諸特性においても実用的に好ましい特性
を示す。 以上のような理由により、本発明により得られ
るマグネツトプランバイト型の磁気記録用フエラ
イト磁性粉は、垂直磁気記録方式を利用する磁気
記録媒体に用いる磁性粉として特に優れたもので
ある。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1−5 ガラス化法によつて六方晶系バリウムフエライ
ト結晶を製造するための原料成分系として、
SiO2−B2O3−BaO−Fe2O3−C0O−TiO2を選び、
これらの各成分が、SiO2:2モル%、R2O3:25
モル%、BaO:35モル%、Fe2O3:29モル%、
CaO:4.5モル%、およびTiO2:4.5モル%となる
ようにそれぞれの原料を秤量し、またさらに上記
成分全体に対してPtの含有量が10ppmとなるよ
うにH2[PtCl6]・6H2Oを秤量したのち、これら
の各原料を自動乳鉢で充分に混合した。 上記により得られた原料混合物を白金ルツボに
入れ、これを炭化ケイ素発熱体の炉中で1300〜
1350℃に加熱熔融し、次いでこの熔融物を微小孔
からハードクロムメツキ被覆ステンレス製双ロー
ルの間に噴出させて急速冷却し、厚さが約50μ
m、幅が約10〜30mmのフレーク状物質を得た。こ
のフレーク状物質はX線解析により実質的に非晶
質体であることが確認された。 上記の非晶質体について第1表に示すような条
件にて、フエライト結晶生成のための加熱処理の
前、あるいは加熱処理の前後などの種々の粉砕処
理を行なつた。なお、これらの粉砕処理を行なつ
た試料について粒子の大きさを概略的に把握する
ために『ふるい』による試験を実施した。その結
果も第1表に示す。なお第1表における粒子の大
きさを表示した数値は、それぞれの数値のメツシ
ユのふるいを通過したものであることを意味す
る。すなわち、たとえば、『170』は『170メツシ
ユパス』意味する。
【表】 なお、フエライト結晶生成のための加熱処理
は、粉砕処理した微粒子状の非晶質体を熱処理炉
に入れ、この熱処理炉を120℃/時の速度で昇温
させて500℃にまで昇温させたのち、その温度を
5時間維持し、次いで、120℃/時の速度で昇温
させて800℃にまで昇温させたのち、その温度を
5時間維持し、次に室温にまで冷却する方法によ
り実施した。 上記の加熱処理により得られた加熱処理物質、
あるいは加熱処理の後に更に粉砕処理して得られ
た微粒子状加熱処理物質に対して、次に6N酢酸
を用いてエツチング処理(ガラス成分等の除去処
理)を90℃、5時間の条件で施し、さらに水によ
る洗浄および120℃、2時間の真空乾燥を行なう
ことにより超微粒子状のバリウムフエライト結晶
(バリウムフエライト磁性粉)を得た。 次に、上記のバリウムフエライト磁性粉につい
て、抗磁力、飽和磁化率、角型比、および比表面
積を測定した、測定結果を第2表に示す。 また、上記のバリウムフエライト磁性粉を常法
に従つてバインダーと混合し、分散装置で磁性粉
をバインダー中に充分に分散させたのち、プラス
チツク製テープ上に塗布し、その表面の光沢を、
テープの塗膜面に45度の角度で白色光を入射させ
た時の反射光の強度を測定する方法により評価し
た。測定結果を第2表に示す。
【表】 なお、第2表において、テープの光沢は実施例
1で得られたテープの光沢の測定値を基準とした
数値で表示した。数値が大きいほど光沢が良いこ
とを意味し、そして光沢が良いことはテープの磁
性粉含有層が平滑で均質性が高いことを意味し、
ひいてはバリウムフエライト磁性粉の分散性が良
いことを意味する。 比較例 1−2 実施例1の処理操作を、粉砕処理工程を省略し
た以外は同様に実施してバリウムフエライト磁性
粉を得た。そして、上記の磁性粉に対して第3表
に示すような粉砕処理を施した。 第3表 比較例 粉砕条件 1 3時間(自動乳鉢) 2 15時間(同上) 次に、第3表の処理を行なつたバリウムフエラ
イト磁性粉について、抗磁力、飽和磁化率、角型
比、および比表面積を測定した。測定結果を第4
表に示す。 また、上記のバリウムフエライト磁性粉とバイ
ンダーとの混合物を実施例1と同様にして、プラ
スチツク製テープ上に塗布し、その表面の光沢を
同様にして評価した。測定結果を第4表に示す。 なお、第4表においてテープの光沢は上記実施
例1で得られたテープの光沢の測定値を基準とし
た数値で表示した。
【表】 第4表から明からなように、バリウムフエライ
ト結晶以外の成分を除去した後に粉砕処理を施し
たバリウムフエライト磁性粉については、磁性粉
として好ましくない抗磁力の上昇および飽和磁化
率の低下が現われている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1) 六方晶系フエライトの基本成分、保磁力
    低減化成分、およびガラス形成成分を含む原料
    混合物を熔融する工程; (2) 熔融混合物を急速冷却して非晶質体を得る工
    程; (3) 非晶質体を加熱処理してフエライト結晶を生
    成させる工程;そして、 (4) 加熱処理によつて得られた物質からフエライ
    ト結晶以外の成分を除去する工程; を含むマグネツトプランバイト型の磁気記録用フ
    エライト磁性粉の製法において、 上記(2)の工程により得られた非晶質体を、上記
    (3)のフエライト結晶を生成させる工程に供する前
    に、粉砕する処理を行なうことを特徴とする磁気
    記録用フエライト磁性粉の製法。 2 (3)のフエライト結晶を生成させる工程により
    得られた物質を更に粉砕処理する工程が含まれる
    請求項第1項記載の磁気記録用フエライト磁性粉
    の製法。 3 該原料混合物を構成している六方晶系フエラ
    イトの基本成分、保磁力低減化成分、およびガラ
    ス形成成分が、各成分を酸化物に換算した量とし
    て、 B2O3+SiO2:20〜40モル%; RO[ただし、RはBa、Sr、およびPbからなる
    群より選ばれる少なくとも一種の金属原子]:25
    〜50モル%; Fe2O3:20〜50モル%; MO[ただし、MはCo、Ni、およびZnからなる
    群より選ばれる少なくとも一種の二価の金属原
    子]:2〜10モル%; および、 M′O2[ただし、M′はTi、Zr、およびHfからな
    る群より選ばれる少なくとも一種の四価の金属原
    子]:2〜10モル%; を含むものである請求項第1項もしくは第2項記
    載の磁気記録用フエライト磁性粉の製法。 4 該原料混合物を構成している六方晶系フエラ
    イトの基本成分、保磁力低減化成分、およびガラ
    ス形成成分が、各成分を酸化物に換算した量とし
    て、 B2O3+SiO2:20〜40モル%; RO[ただし、RはBa、Sr、およびPbからなる
    群より選ばれる少なくとも一種の金属原子]:25
    〜50モル%; Fe2O3:20〜50モル%; MO[ただし、MはCo、Ni、およびZnからなる
    群より選ばれる少なくとも一種の二価の金属原
    子]:2〜10モル%; および、 M′O2[ただし、M′はTi、Zr、およびHfからな
    る群より選ばれる少なくとも一種の四価の金属原
    子]:2〜10モル%; および、 Ptおよび/またはAu:上記のB2O3、SiO2
    RO、Fe2O3、MO、およびM'O2の各成分の合計
    量に対して1〜2000ppm を含むものである請求項第1項もしくは第2項記
    載の磁気記録用フエライト磁性粉の製法。 5 SiO2/(B2O3+SiO2)がモル比で0.05〜0.8
    の範囲にある請求項第3項もしくは第4項記載の
    磁気記録用フエライト磁性粉の製法。
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