JPH03183465A - 煙草葉の処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は喫煙物を製造する際の煙草葉の処理方法に関す
る。

紙巻き煙草及びこれに類する喫煙物を製造する際に使用
される煙草菜葉、葉身と長い中肋と中肋から延びた葉脈
を含んでいる。中肋と大きい葉脈は、併せてステムを呼
ばれるが、このステムは葉身とは実質的に物理的性状を
異にし、煙草葉を処理する工程の前段で、葉身からステ
ムを分離して葉身とステムを個々に別々に処理するのが
従来の慣例である。

葉身からステムを分離するに当っては、複雑で大型の脱
穀装置が用いられ、この脱穀装置では例えば８機の脱穀
機が、隣り合う脱穀機の間に種別機を設けて直列に並べ
られている。

周知のとおり、分離されたステム又はその一部は、適当
な大きさに裁断後、別途処理された葉身にしばしば混合
される。ステムは煙草ブレンドの充填価を改善する上で
望ましいものである。

［発明の概要］ 本発明の目的は、例えば紙巻きたばこや葉巻等の喫煙物
を製造するのに適した処理製品を与えるところの、煙草
葉の処理方法を提供することにある。

本発明は煙草葉を喫煙物を変換する煙草葉の処理工程全
体を簡略化することを０指している。

驚くべきことに、本発明者らは、ステムと葉身を同時に
処理して喫煙物に配合するのに適した処理製品を取得す
る目的で、粉砕機が使用できることを本発明者らは見出
した。ステムの粒度を細かくするのにディスクミルの使
用が提案されていることは承知しているが、葉全体を粉
砕機に供給し、細粒化工程を付加することなく、このも
のを喫煙物に使用できる製品とする目的で、単純な粉砕
機を使用する例はない。しかるに、以下に定義されるよ
うな葉全体から、細粒化を施さなくても、喫煙物を製造
するのに適した大きさの葉身と実質的に元のままのステ
ムとの混合物を取得するのに、粉砕機が使用できること
が見出された。従って、葉身は商業的な紙巻き煙草ロッ
ド製造機、例えばモリンス（Ｍｏｌｌｎｓ）　Ｍｋ　９
に供給することが可能である。

ここで「葉全体」とは、完全なもしくは実質的に完全な
葉又はステムと葉身を事実上分離させずに、例えばチョ
ッパー又はスライサー等の細粒化工程を経て細粒化され
た葉を意味する。葉又はその一部は一般に保蔵処理（ｃ
ｕｒｅ）され、他の通常の処理も施される。

［従来の技術］ 紙巻き煙草又はこれに類する喫煙物の充填物を与えるた
めに煙草の葉を処理する方法は、従来から幾つか提案さ
れている。その例は以下に示す特許明細書に見ることが
できる。

西独特許　　　　　　　　第９５４，１３６号ニューシ
ーラント特許　　第１３９，００７号英固持許　　　　
第１８５５／２１３４号第４１３．４８６号 第２．０２６，２９８号 第２．０７８，０８５号 米国特許 第２，１１８，８１７号 第２．１１９，２２０号 第２，１３１，６７１号 第５５，１７３号 第６８．５９７号 第２０７，１４０号 第２１０．１９１号 第２５０．７３１号 第３５８．５４９号 第３６０．７９７号 第５３５．１３４号 第２，１８４，５６７号 第３，０２６，８７８号 第３，１２８，７７５号 第３，２０４，６４１号 第３，６９０，３２８号 第３，８４５，７７４号 第４，１９５，６４６号 第４，２１０，１５７号 第４，２４８，２５３号 第４，３２３．０８３号 第４，３９２，５０１号 第４，５８２．０７０号 第４，６９６，３１２号 第４，７０６．６９１号 ［発明の詳細な 説明の一態様によれば、上記した意味での煙草の葉全体
を粉砕機に供給し、喫煙物への配合に際して細粒化を実
質的に必要としない葉身部分と、実質的に元のままのス
テム片とのフレークからなる混合物が、前記の粉砕機か
ら産物として取出される処理条件で、煙草の葉全体を粉
砕機で処理する方法が提供される。

本発明の別の態様によれば、葉身粒子と実質的に元のま
まのステム片との混合物からなる産物が提供され、この
混合物は、上に定義した意味での煙草の葉全体を粉砕機
に供給することで得られるものである。

粉砕機には煙草の葉全体と共に、葉身片の形で葉身を付
加的に供給することもできる。

本発明のさらに別の態様によれば、煙草の葉を処理して
喫煙物充填材料を得る方法が提供され、その方法では上
に定義した意味での煙草の葉全体が、粉砕機内で相対的
に動く第１及び第２粉砕部材の同一の広がりを持つ部分
で規定される通路の入口から出口に向けて通過し、その
出口からは、葉身粒子と元のままのステム片との混合物
が、葉身粒子とステム片とに分かれて取出される。従っ
て、ステム片を含まない葉身粒子部分は、喫煙物の充填
材料に使用することが可能である。好ましくは、前記通
路の出口は、同一の広がりを持つ部分の端縁に位置して
いる。

本発明の処理産物中のステム部分は、葉身部分から容易
に分離できることが見出されている。その分離は、例え
ば、空気分別法により実施することができる。

粉砕機への葉の供給には、重力を使用するのが好適であ
る。ある場合には低圧スチームを、例えば１バ一ル程度
のスチームを葉粉砕機に吹込むのが有利である。また、
例えば、エアーリフトを使用して粉砕機の出口を減圧下
に保持するか、あるいは粉砕機入口を昇圧下に保持する
ことによって、粉砕機への原料葉の供給を助長すること
も可能である。原料葉は連続的に、かつ実質的に一定の
供給速度で、粉砕機に供給することが好ましい。粉砕機
に供給する原料葉は、例えば、熱気乾燥したヴアージニ
ア原料葉、合衆国タイプのブレンド原料又は空気乾燥し
た原料等である。

本発明を別の観点から見れば、本発明は喫煙物充填材料
を提供するものであり、その充填材料は葉身粒子からな
る滑かな材料であって、ダストを除外した当該材料の約
７０％以上の形状因子は、０．５以上である。「形状因
子」については以下に定義する。

さらに別の観点から見ると、本発明は紙巻き煙草の製造
方法を提供するものであり、その方法では梱包されてい
た煙草葉原料を、先に定義したような個々の葉にほぐし
、その葉を粉砕機に供給して、葉身と元もままの長さの
ステムとのフレークからなる混合物を、産物として粉砕
機から取出し、この産物を葉身部分とステム部分とに分
離し、葉身部分を紙巻き煙草のロッド製造装置に導入す
る。

ステム部分の含水量は比較的低いため、粉砕機からの産
物を乾燥する必要度は軽減されるので、乾燥に要する設
備とエネルギーをかなり節約することができる。

本発明の方法で処理する以前の、又は処理した後の煙草
葉には、喫煙改良剤、例えば、煙草ケーシング（ｔｏｂ
ａｃｃｏ　ｅａｓＩｎｇ）を付与することができる。

本発明の方法で得られた葉身粒子は、煙草膨脂工程に供
することが可能であって、相した膨脂工程の具体例は、
英国特許節１．４８４．５３６号及び同第２．１７６、
：（８５号に記載されている。

一般に葉全体の含水量は、一方では元のままのステム片
が生成されているかどうかを、他方ではステム粒子が生
成されているかどうかを決める重要な因子であることが
見出され、驚くべきことに、かなり正確な含水量で、一
方の生成物から他方の生成物に明確に転移することが見
出された。この転移が起る含水量を、以下「転移含水量
」と呼ぶ。

粉砕機に供給される煙草葉原料の転移含水量は、粉砕前
の簡単な実験によって容易に求めることができる。ヴア
ージニア煙草の葉全体の場合、クエスター（Ｑｕｅｓｔ
ｅｒ）　ＳＭＩＩ粉砕機で粉砕すると、転移含水量は大
体１８％であることが分る。つまり、この例では葉身粒
子と元のままのステム片との混合物が、粉砕機から取出
されるのならば、平均含水量が１８％以下であることが
必要である。好ましくは、選択された含水量は転移含水
量より余り低くない値であるべきでる。例えば、転移含
水量が１８％である場合には、供給物の平均含水量は１
６％とすべきである。

粉砕される煙草原料を加熱することも可能である。例え
ば、マイクロ波放熱で加熱する場合、転移含水量の値は
低下する傾向にある。

本発明の方法で処理された葉身は、単一の煙草グレード
ともなり、あるいは多数の煙草グレードのブレンド用葉
身ともなる。

本発明の実施に使用される粉砕機は、複数の脱穀機と種
別機を備えた従来の脱穀プラントに比較して、コンパク
トであるので、設備費を軽減することができ、また、エ
ネルギー消費を倹約することもできる。さらに、煙草工
場での煙草葉処理工程が簡略化することからも、設備費
と所要エネルギーを節約するができる。事実、本発明を
利用することによって、農場から収穫された煙草葉を、
紙巻き煙草又は他の喫煙物に加工するまでの全工程の省
力化を可能にする。

本発明は、直列に並べた複数の煙草葉処理機を必要とす
ることなく、個々の葉身粒子と個々のステム片との混合
物が得られる方法を提供するばかりでなく、本発明の方
法では、混合物中の葉身部分をさらに細粒化する必要が
ない。換言すれば、単一の操作で煙草の葉を所望とおり
に処理することができる。

本発明を実施する際に使用する粉砕機は、第１及び第２
粉砕部材の対向面の間に、被粉砕材料の通路を備え、そ
の通路を煙草葉が通過するとこれに剪断力が付与される
ような種類の粉砕機であることが好ましい。好適には、
粉砕部材の少なくとも一つは円盤状であって、円盤状粉
砕部材はその作用面に、直線状で、リブ状の突起が半径
方向に延びていることが好ましい。好ましい粉砕機は、
粉砕部材の両方が円盤状を呈している粉砕機であって、
その具体例としてはバラエル（Ｂａｕｅｒ）モデル４０
０やクエスター（Ｑｕｅｓｔｅｒ）モデル５Ｍ１１等が
ある。バラエルモデル４００粉砕機の場合、二枚ノ円盤
は反対方向に駆動するが、クエスターモデル５Ｍ１ｌ粉
砕機の場合は、一方の円盤は静止して他方の円盤だけが
回転する。バラエルモデル４００粉砕機の円盤の数は可
変であって、各円盤にはその作用面に特定な形状の突起
が設けられている。ノくウェルプレート３２５及び３２
６と呼ばれるものが、本発明の実施に有効である。

葉身及びステムの同時粉砕にディスクミルを使用する場
合、産物中の葉身部分の粒径は、円盤の回転速度、円盤
間の間隔の大きさ、円盤の作用面の粉砕突起の形状に依
存する。

ハンマーミルのような衝撃作用を利用する粉砕機は、本
発明に適さないことが見出されている。

本発明者らはロビンソンビンミル（Ｒｏｂｉｎｓｏｎｐ
ｉｎ　ｍ１ｌｌ）　　［モデル名称：５ｅｎｔｒｙ　Ｍ
３　ＩｍｐａｃｔＤｌｓｒｕｐｅｒ　］を検討した。こ
の粉砕機は回転する一つの円盤と、円盤状の一つの固定
子を備え、この両部材には対向面から垂直に延びた管状
ピンが配列されている。一方の部材のビンは、他方の部
材のそれと絡み合っている。ロビンソンピンミルを使用
した実験によれば、この粉砕機は本発明の方法を実施す
るのに適していることが見出された。

上に定義した意味での葉全体又は粉砕機得られた粉砕材
料には、熟成工程を行うことができる。

本発明の方法で得られる産物の葉身部分は滑らかであっ
て、煙草製造時の通常の含水量、すなわち、１３％にお
いて、静止角は通常約４５度以下、平均で約３５度以下
を示す。

ダストを除外した葉身粒子の約７０％以上の形状因子は
、０．５又はそれ以上である。ダストを含まない粒子の
約８０％の形状因子は、０．５又はそれ以上である。

ここで形状因子は次のように定義される。

形状因子の最大値は形状が円形である場合である。

本発明の方法で得られる産物中の分離された葉身部分の
ボルグワルト充填価（Ｂｏｒｇｖａｌｄｔ　ＩＩＩ目ｎ
ｇｖａ　Ｉ　ｕｅ）は、類似の通常の細断煙草喫煙材料
のそれに比較して一般に小さいことも確認されている。

しかし、驚くべきことに、分離された葉身部分で大部分
が構成されている紙巻き煙草の堅さは、通常の煙草喫煙
材料からなる紙巻き煙草に匹敵する。

本発明で得られた葉身材料は、さらなる粉砕を必要とす
ることなく、軽度に粉砕するだけで、これを喫煙物製造
装置に供給することができる。葉身材料を喫煙物に配合
するに先立って、葉身材料から少量の重い粒子や寸法が
ダスト程度である粒子を取り除く必要がないことは言う
までもない。

紙巻き煙草製造装置に供給して紙巻き煙草に配合すると
ころの、本発明で得られる葉身材料は、紙巻き煙草に配
合される通常の紙巻き煙草充填材料と同様な外観を呈し
ている。

紙巻き煙草の製造に使用される細断された通常の充填材
料は、より糸状で、非流動性で、縛れた材料である。こ
のため、紙巻き煙草製造装置の材料供給手段は、充填材
料の縫れをほぐすカード具からなる。本発明で得られる
葉身材料は流動性で、纏れていないので、必ずしもカー
ド具を必要としない。

もし、本発明によって煙草の葉全体を処理する方法を、
煙草生育領域で行う場合には、原料の葉は、所ｍ「緑葉
」と呼ばれる物、すなわち、煙草農場から収穫されるよ
うな乾燥された原料葉である。しかし、煙草生育領域か
ら遠く離れた煙草工場で原料葉を処理する場合には、煙
草葉を所謂予備乾燥工程に供するのが好適である。予備
乾燥工程は、原料葉を移送に適するよう十分に低い含水
量とし、品質劣化を伴うことなく工場での貯蔵に耐える
ようにするために行われる工程である。

予め葉身とステムを分離することなく、喫煙物充填材料
の調製の出発原料として、煙草の葉全体を使用すること
は、脱穀プラントから葉身とステムの産物を取得するよ
りも安価であるので、経済的に有利である。

本発明で得られた葉身材料は、常法通り処理された細断
葉身材料と同様に扱うことができる。例えば、本発明の
方法で得られた葉身材料は、周知の方法により、他の喫
煙材料と、所望の任意に比率でブレンドすることができ
る。この場合、ブレンド品の大部分は本発明で得られた
葉身材料で構成されることが好ましい。ブレンド品に配
合できる喫煙材料には、煙草材料、再生煙草材料及び代
用煙草材料がある。

本発明の方法で得られた葉身材料の２種又はそれ以上を
ブレンドすることも可能である。

合衆国タイプの紙巻き煙草充填材料をブレンドする場合
、１１本発明の方法でパーレイ煙草葉全体を処理して得
られる産物の葉身部分、２．バージニア煙草葉を、転移
含水量より高い含水量で粉砕して得られる葉身粒子とス
テム粒子の流動性混合物、のいずれもがブレンドに使用
することができる。

本発明の産物のステム部分は、葉身部分から分離後、通
常のステム処理方法で処理することが可能で、また廃棄
することもできる。

本発明のより明確な理解の助けとするために、添付図面
により本発明をさらに説明する。

第１図は熱気乾燥された全煙草葉の従来処理を示すブロ
ックダイアグラムであるが、そこでの参照番号が示す工
程は、次の通りである。

１・・・条件付け／乾燥　　２・・・脱砂３・・・条件
付け　　　　　４・・・脱穀５・・・ステム　　　　　
　６・・・乾燥７・・・梱包　　　　　　　８・・・ス
テム９・・・条件付け　　　　　１０・・・ブレンド１
１・・・ローリング　　　　Ｉ２・・・細断１３・・・
水処理されたステムプロセス（ＷＴ　Ｓ　）１４・・・
乾燥　　　　　　　１５・・・葉身ｉｅ・・・乾燥　　
　　　　　１７・・・梱包１８・・・葉身　　　　　　
　１９・・・条件付け２０・・・ブレンド　　　　２１
・・・細断２２・・・乾燥　　　　　　２３・・・ブレ
ンド及び添加２４・・・細断煙草の貯蔵　２５・・・紙
巻き煙草製造付号１〜４．５〜７及び１５〜１７は、煙
草生育領域で行われ、付置８〜１４．１８〜２２及び２
３〜２５は、通常は煙草生育領域から離れた煙草工場で
行われる。

付置８〜１４及び１８〜２２の工程は、煙草工場で行わ
れる原料葉の主要処理工程であって、これらの工程はし
ばしば主要処理部（ＰＭＤ）と呼ばれる。

付置８〜１４の工程はステムラインと呼ばれ、付置１８
〜２２の工程は、葉身ラインと呼ばれる。

工程２３に示す「添加」は、ステムライン及び葉身ライ
ンからの産物をブレンドする際に、他の喫煙材料を添加
できることを示す。付加的な喫煙材料の例は、膨張煙草
及び再構成煙草である。

工程１への供給物は煙草の全緑葉である。

工程１から工程２５迄の全工程は、厳密には可変である
が、第１図は煙草葉から紙巻き煙草充填材を得る典型的
な処理を示すものである。

第２図は本発明の方法によって熱気乾燥された煙草葉全
体を処理する場合のブロックダイアグラムを示し、そこ
での参照番号が示す工程は、次の通りである。

２６・・・条件付け／乾燥　２７・・・脱砂２８・・・
乾燥　　　　　　２９・・・梱包３０・・・葉全体　　
　　　３１・・・条件付け３２・・・ブレンド　　　　
３３・・・粉砕及び種別３４・・・ステム　　　　　３
５・・・条件付け３６・・・ブレンド　　　　３７・・
・ローリング３８・・・細断 ３９・・・水処理されたステムプロセス（ＷＴＳ）４０
・・・乾燥　　　　　　４１・・・粉砕葉身４２・・・
乾燥　　　　　　４３・・・ブレンド及び添加４４・・
・緩衝用貯蔵　　　４５・・・紙巻き煙草製造付号２６
〜２９は煙草生育領域で行われる工程であり、付置３０
〜４５は煙草工場で行われる工程である。

条件付は工程は抽出成分から水が実質的に除去されない
ように遂行される。

工程２Ｂへの供給物は、煙草の全緑葉である。

詳細は以下に示す本発明の実験例で明らかになろう。

実験１ 本実験で使用する煙草葉材料は、熱気乾燥されたシング
ルグレードのカナデイアン葉の全緑葉であって、このも
のは含水置駒１８％で農場から購入されたものである。

ギロチンスライサーを使用して梱包物をスライスし、上
記した葉全体の定義に従って大きい葉を得た。このもの
の大部分は約１０備から約２０ｃｍの広さにあった。

こうして得られた平均含水置駒１８％の葉全体を、クエ
スターディスクミル（モデルＳＭＩＩ）に、呼称速度１
５０ｋｇ／ｈｒで重力により供給した。粉砕機の回転円
盤は１．００ｏ　ｒ、ｐ、ｔで駆動された。モデルＳＭ
ＩＩの標準仕様である回転円盤と固定円盤とに、運転時
の対向面に放射状に延びた直線状のリブ状突起が設けら
れている。

この粉砕機は０．１５　ｍｍの呼称円盤間隔で運転され
、次いで円盤間隔を０．１５　ａｓずつ増大させて呼称
円盤間隔を０．６０　ｓ−とした。スチームを圧力１バ
ールで粉砕機の内部に供給した。

それぞれの円盤間隔で得られた生成物（産物）は葉身粒
子と元もままの長さの混合物からなるものであった。い
ずれの場合とも、ステムから分離後の葉身部分は、通常
の紙巻き煙草ロッド製造装置で紙巻き煙草を製造するの
に適するよう調節された。ステム片には残存葉身が少し
も付着していなかった。

実験２ 円盤の呼称間隔を０．９．１．２．１．５．１．８及び
２．１　ａｓとした以外は実験１と同様な実験を繰り返
した。この５実験例で得られた生成物も、葉身粒子と元
のままの長さのステムとの混合物からなるものであった
。円盤の間隔が増大すると、葉身部分の粒径も増大し、
円盤間隔を大きくした実験で得られた葉身部分には、こ
れを紙巻き煙草製造装置に供給するのに適したものにす
るために、さらに粉砕を必要とした。そして、大きい円
盤間隔で得られたステム片には、残存葉身の付着が認め
られた。

実験３ 条件付けで原料葉の含水量を２０％とし、その供給速度
を３３０　ｋｇ／ｈｒとして、実験１を繰り返した。

実験は呼称円盤間隔をＯＪＯ＋１１１及びｌ、２０■■
にセットして行った。呼称間隔０．３０−麿の場合、生
成物は葉身粒子とステム粒子の親密で流動性ある混合物
であった。しかし、呼称間隔１．２０　ａｍで得られた
生成物は、葉身粒子と元のままの長さのステムとの混合
物であった。従って、含水量２０％は円盤間隔が１．２
０　ａｍである実験の条件に有効な転移含水量より低い
と結論づけられる。

実験４ 条件付けで含水量を２１％とし、呼称円盤間隔を１．０
５　＋ｕ＋として実験１を繰り返した。生成物は葉身粒
子と元のままの長さのステムとの混合物であった。

実験５ この実験は葉全体の含水量を条件付けで２４％とした以
外は実験４と同様にして行った。生成物は葉身粒子とス
テム粒子との親密な流動性ある混合物からなるものであ
った。従って、含水量２４％は有効な転移含水量より高
いと結論づけることができる。

実験６ 本実験で使用した煙草材料は、再乾燥し、熱気乾燥した
３種のジンバブエ葉である。３種の煙草葉は梱包物をス
ライスし、その葉全体をブレンドして目標含水量２２％
に条件付けした。このブレンド品を、呼称供給速度８０
０ｋｇ／ｈｒで、円盤間隔２．５４■、各円盤の回転速
度７００　ｒ、ｐ、ｔのバラエルモデル４００のディス
クミルに供給した。この円盤には運転時の対向面に放射
状に延びた直線状のリブ状突起が設けられている。得ら
れた生成物は葉身粒子と元のままの長さのステムとの混
合物であった。この葉身部分は通常の紙巻き煙草ロッド
製造装置にて紙巻き煙草を製造するのに適していた。

実験７ 通常の合衆国葉を熱風乾燥した細断葉身材料の試料１０
０　ｇを篩分は装置を使用して篩分けした。

この篩分は装置は垂直に重ねた五つの篩を往復運動させ
るもので、篩の呼称口開きは、上から１．９８．１．４
０、１、１４．０．８１及び０．５３　ａｍであった。

１００ｇの試料を上段の篩に均一に分配させ、１０分間
往復運動を行わせてから、上から４段目迄の篩上を回収
した。最下段篩の篩上と篩下は微細なダストであるので
、これらは廃棄した。

四つの篩からそれぞれ回収された試料０．５ｇを、それ
ぞれの葉身粒子が明確に分かれるよう、それぞれ平らな
表面上に広げ、ジョイスーロウベル社製のマジスカンイ
メージアナライザー（ＭａｇｌｓｃａｎＩｇａｇｅ　Ａ
ｎａｌｙｓｅｒ）モデル２を使用して、幾何学分析を行
った。この分析機によれば、粒子の面積（二次元）、長
さ（最大長さ）及び円周長さを求めることができる。

得られたデータから粒子の形状因子とその頻度との関係
を示すヒストグラム（第３図参照）及び粒子の長さと形
状因子との関係を示す散布図（第５図参照）を得た。

実験８ 熱気乾燥された含水ｆｆ１１８％の合衆国煙草葉を、円
盤間隔０，３■のクエスター粉砕機で粉砕することで得
た本発明の生成物の葉身部分１００　ｇを実験７で記載
したように篩分けした。ダストを含まない上４段の篩分
は試料０，５ｇを、実験７と同様に幾何学分析した。

得られたデータから、形状因子／頻度ヒストグラムと長
さ／形状因子散布図を作成した。これを第４図及び第６
図に示す。

第３図と第４図のヒストグラムの対比から、本発明の生
成物の葉身部分は（第４図参照）、通常の細断葉身材料
と（第３図参照）、明確に相違していることが判る。ち
なみに、ダストを除外した葉身材料の約８０％は、その
形状因子が０．５以下であるのに対し、本発明を利用し
て得た葉身材料の約９０％は、０．５以上の形状因子を
備えている。

なお。第３図及び第４図に示すヒストグラムに於いて、
横軸の形状因子の数値は１単位範囲の上限値である。従
って、例えば数値ｒＯ，４Ｊは下限値０．３から上限値
０．４迄の範囲を意味している。

これら二つの材料の相違は、第５図と第６図の対比から
も容易に認めることができる。

実験９ 再乾燥した３種のジンバブエ葉のブレンドからなる通常
の細断葉身材料（含水置駒１２６５％）を、材料に外圧
を加えることなく　１２５　ｍｌの実験ビーカーに収め
た。次いでビーカーを平らな水平面上ひっくり返してビ
ーカーを垂直に持ち上げて取り外した。こうして平面上
に形成された細断葉身材料の姿を第７図に示す。この図
面から明らかな通り、当該材料の静止角は約９０度であ
る。

実験１０ 実験９で使用したと同様なジンバブエ葉３種のブレンド
品（含水置駒１２．５％）の葉全体に、本発明の方法を
適用して得た葉身材料を使用して、実験つと同様な実験
を行った。当該材料の姿を第８図に示す。静止角は約３
３度であった。

第７図と第８図の比較から、通常の葉身材料と本発明を
適用した葉身材料とは明確に相違することが判る。

【図面の簡単な説明】

第１図は熱気乾燥された煙草葉全体を従来法で処理する
際のブロックダイアグラムである。 第２図は本発明の方法によって熱気乾燥された煙草葉全
体を処理する際のブロックダイアグラムである。 第３図は通常の細断葉身の紙巻き煙草充填材料について
の形状因子（横軸）と、１００万単位で測定した頻度（
横軸）との関係を示すヒストグラムである。 第４図は本発明によって得られた葉身材料からなる紙巻
き煙草充填材料について得た第３図と同様なヒストグラ
ムである。 第５図は通常の細断葉身の紙巻き煙草充填材料について
の粒子の長さ（横軸）と、形状因子（縦軸）との関係を
示す散布図である。 第６図は本発明によって得られた葉身材料からなる紙巻
き煙草充填材料についての粒子の長さ（横軸）と、形状
因子（縦軸）との関係を示す散布図である。 第７図は通常の充填材料が堆積した姿を示し、第８図は
本発明の充填材料が堆積した姿を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、煙草の葉全体を粉砕機に供給し、喫煙物への配合に
   際して細粒化を実質的に必要としない葉身部分と、実質
   的に元のままのステム片とのフレークからなる混合物が
   、前記の粉砕機から産物として取り出される処理条件で
   、煙草の葉全体を粉砕機内で処理する方法。 ２、葉身片を煙草葉全体と共に、前記の粉砕機に供給す
   る請求項１記載の方法。 ３、前記産物の葉身部分がステム片から分離後取り出さ
   れる請求項１又は２記載の方法。 ４、前記の粉砕機に供給される煙草葉の大部分の含水量
   が、転移含水量より低い請求項１〜３のいずれか１項記
   載の方法。 ５、煙草葉の前記粉砕機への供給が重力で行われる請求
   項１〜４のいずれか１項記載の方法。 ６、前記の粉砕機が第１及び第２の葉粉砕部材と、その
   部材の対向面の間に形成された材料通路と、前記部材を
   相対的に動かす駆動手段を備えている請求項１〜５のい
   ずれか１項記載の方法。 ７、前記部材の少なくとも一つが円盤状である請求項６
   記載の方法。 ８、前記部材の面が実質的に円錐形である請求項６記載
   の方法。 ９、前記部材がその対向面に於いて突起を備えている請
   求項６〜８のいずれか１項記載の方法。 １０、前記の突起が直線形状を有し、且つ部材間の相対
   運動の方向に対して垂直に配置されている請求項９記載
   の方法。 １１、前記駆動手段が前記部材の一方だけを駆動する請
   求項６〜１０のいずれか１項記載の方法。 １２、前記駆動手段が前記部材の両方を駆動する請求項
   ６〜１０のいずれか１項記載の方法。 １３、前記の相対運動が回転相対運動である請求項６〜
   １２記載の方法。 １４、前記産物の葉身部分が前記の粉砕機を通過しない
   請求項１〜１３のいずれか１項記載の方法。 １５、煙草の葉が前記の粉砕機内を通過する間、低圧ス
   チームが煙草の葉に接触せしめられる請求項１〜１４の
   いずれか１項記載の方法。 １６、前記粉砕機内の煙草葉の流れが、粉砕機出口を減
   圧に保持することで助長される請求項１〜１５のいずれ
   か１項記載の方法。 １７、煙草の葉を前記の粉砕機に供給するに先立ち、煙
   草の葉又はその一部を喫煙改良剤で処理する請求項１〜
   １６のいずれか１項記載の方法。 １８、前記産物の葉身部分が煙草膨張工程に付される請
   求項１〜１８のいずれか１項記載の方法。 １９、前記産物の葉身部分が喫煙物に配合される請求項
   １〜１８のいずれか１項記載の方法。 ２０、前記の喫煙物が紙巻き煙草である請求項１９記載
   の方法。 ２１、前記の喫煙物が葉巻である請求項１９記載の方法
   。 ２２、前記の葉身部分が喫煙物製造装置に供給される請
   求項１９〜２１のいずれか１項記載の方法。 ２３、前記の葉身部分がさらなる細粒化処理に付される
   ことなく、あるいは極軽度の細粒化処理に付された後、
   喫煙物製造装置へ供給される請求項２２記載の方法。 ２４、前記の葉身部分を喫煙物に配合するに先立ち、葉
   身部分を他の喫煙材料とブレンドする請求項１９〜２３
   のいずれか１項記載の方法。 ２５、請求項１〜１８のいずれかの１項記載の方法で処
   理された煙草の葉を、喫煙材料として含有する喫煙物。 ２６、喫煙物が紙巻き煙草である請求項２５記載の喫煙
   物。 ２７、喫煙物が葉巻である請求項２５記載の喫煙物。 ２８、煙草の葉全体を粉砕機で処理することによって得
   られるところの。葉身粒子と実質的に元のままのステム
   片とからなる産物。 ２９、ステム片を分離した後の葉身部分の静止角が約４
   ５度以下である請求項２８記載の産物。 ３０、静止角が約３５度以下である請求項２９記載の干
   物。 ３１、ダストを除いた葉身部分の約７０％以上の形状因
   子が０．５又はそれ以上である請求項２８〜３０のいず
   れか１項記載の産物。 ３２、ダストを除いた葉身部分の約８０％以上の形状因
   子が０．５又はそれ以上である請求項３２記載の産物。 ３３、葉身部分のボルグワルト充填価が、通常の細断葉
   身紙巻き煙草充填材料のそれより小さい請求項２８〜３
   ２のいずれか１項記載の産物。 ３４、請求項２８〜３３のいずれか１項記載の産物から
   なる喫煙物。 ３５、喫煙物が紙巻き煙草である請求項３４記載の喫煙
   物。 ３６、喫煙物が葉巻である請求項３４記載の喫煙物。 ３７、煙草の葉全体を、相対的に動く粉砕機内の第１及
   び第２粉砕部材の同一の広がりを持つ部分で形成される
   通路の入口から出口に通過させ、その出口から葉身粒子
   と元のままのステム片との混合物からなる産物を、ステ
   ム片を含まない葉身粒子をそのまま充填材料として使え
   るよう、葉身部分と元のままのステム片とに分けて取出
   すことを包含する煙草葉を喫煙物充填材料に処理する方
   法。 ３８、前記の出口が同一の広がりを持つ部分の特定な領
   域に位置する請求項３７記載の方法。 ３９、請求項３７又は３８記載の方法の産物からなる喫
   煙物充填材料。 ４０、請求項３７又は３８記載の方法の産物である充填
   材料を喫煙物製造装置に供給する喫煙物の製造方法。 ４１、喫煙物が請求項４０記載の方法の産物である喫煙
   物。 ４２、ダストを含まない葉身粒子の約７０％以上の形状
   因子が０．５又はそれ以上である葉身粒子からなる滑ら
   から材料で充填材料が構成される喫煙物充填材料。 ４３、請求項４２の充填材料を喫煙物製造装置に供給す
   る喫煙物製造方法。 ４４、請求項４３の方法の製品である喫煙物。 ４５、貯蔵されている煙草葉を個々の煙草葉にほぐし、
   その煙草の葉全体を粉砕機に供給し、葉身と実質的に元
   のままの長さのステムとのフレークからなる混合物を粉
   砕機から取出し、この混合物の葉身部分とステム部分と
   を分離し、葉身部分を紙巻き煙草ロッド製造装置に供給
   することを包含する紙巻き煙草の製造法。