JPH01250426A

JPH01250426A - ポリエステル混紡糸

Info

Publication number: JPH01250426A
Application number: JP63074834A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Tanizawa; 谷澤　整; Tamio Mitamura; 三田村　民雄
Original assignee: Teijin Ltd
Current assignee: Teijin Ltd
Priority date: 1988-03-30
Filing date: 1988-03-30
Publication date: 1989-10-05
Also published as: EP0370111A4; DE68916514D1; US4991387A; EP0370111A1; DE68916514T2; EP0370111B1; WO1989009297A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ポリエステル混紡糸に関する。

（従来技術）ポリエステル短繊維を使用して紡績糸となし、該紡績糸
を用いた布帛は、ふくらみに欠け、ソフト感がな（、い
わゆるペーパーライクな風合を有するものとして長年問
題となっていた。このペーパーライクな風合は、該ポリ
エステル短繊維と木綿繊維とを混紡して得られるポリエ
ステル／綿混紡糸からなる布帛の場合も問題があり、木
綿繊維に：ｃ′）ブト綿等の高級綿を用いても混紡布帛
の風合が、それに伴ってソフトにならず、高級品位の布
帛を得ることが出来なかった。

この欠点をカバーするために、ポリエステル短繊維に細
デニールのものを使用することが試みられている。この
ように、細デニールのポリエステル短繊維を用いた布帛
は、たしかに、ソフトな風合になるが、反面、ふくらみ
に欠け、さらに布帛の要求特性として重要な反撥性に欠
ける等の新たな問題が出て来ている。さらに、細デニー
ルのポリエステル短繊維、特にその単糸デニールが、１
、Ｏｄｅ　　以下のポリエステル短繊維では、開繊工程
であるカード工程において、ネップや、ムラが発生し、
このため、カード工程のドツファ−回転数を低下せしめ
る等の対策をとっても充分でなく。

生産性が著しく低下し問題である。ポリエステル７Ｍ混
紡糸の場合は、該開繊工程までは、木綿繊維とポリエス
テル短繊維とは、別々の工程で処理されることが多いた
め、木ＭＵ維との組合せで解決することも出来ない問題
である。

（発明の目的）本発明の目的は、従来のかへる問題点を解決し。

ふ（らみがあり、ソフトな風合を有する布帛を可能にす
ると共に、均斉度の優れたポリエステル混紡糸な提案す
ることにある。

（発明の構成）本発明は、ポリエステル短繊維と木綿繊維からなる混紡
糸であって、該混紡糸の横断面に含まれるポリエステル
短繊維の平均構成本数Ｎが少なくとも１０本以上である
と共に、該ポリエステル短繊維は単糸デニールＤ１が、
１．８≧Ｄ１≧１．０の範囲にある太デニールポリエス
テル短繊維と、単糸デニールＤ、が１．０　）　Ｄ、≧
０．４の範囲の細デニールポリエステル短繊維を含む２
種以上の異デニールポリエステル短繊維からなり、かつ
、該異デニールポリエステル短繊維は、下記式を満足し
て混合され、該混紡糸の横断面において、相互に混繊状
態で混在していることを特徴とするポリエステル混紡糸
にある。

４．５０≧Ｄ＋　／　Ｄｓ≧１．２５　　　　　　　　
　・・・・・・（１）０．３ＯＮ≧Ｎ１≧０．０５　Ｎ
　　　　　　　　　　・・・・・・（２）１６、ＬＤ＋
２６≧Ｌ≧１０．２Ｄ＋１０　　・・・・・・（３）１
．１８　Ｌ、≦Ｌ≦４４　　　　　　　　　　　・・・
・・・（４）本発明の混紡糸は、第１図に示すように混
紡糸の横断面において、太デニールポリエステル短繊維
と細デニールポリエステル短繊維とが相互に混繊状態で
混在しているものであり、好ましくは。

ｙ、ｇ太デニールポリエステル短繊維が塊を形成するこ
となく、糸軸方向のムラを最小にして配置さｔｌている
ものである。第１図は、本発明の混紡糸（゛）横断面例
を示す断面図である。

このような混紡糸を構成する繊維の１つヲマ、ポリエス
テル短繊維であり、他の１つは木綿繊維である。

該ポリエステル短繊維は、混紡糸の横断面に含まれる平
均構成本数Ｎは、少なくとも１０本以上が必要であり、
さらに、好ましくはＮ≧１５であることである。平均構
成本数Ｎが１０本未満の場合は、均一な混紡率を糸の長
平方向に維持することが困難となり、糸ムラの原因とな
る。

本発明では、ポリエステル短繊維の１つに、単糸デニー
ルＤ、が、ｉ、ｏ＞Ｄｔ≧０．４の範囲の細デニールの
ものを使用することが重要である。単糸デニールＤ、の
範囲は、０．８≧Ｄ、≧０．４がより好ましい範囲であ
るが、いずれにしても細デニールのものをソフトな風合
の糸とするために使用しなければならない。単糸デニー
ルＤ、が０．４未満のものを使用する場合は、カード工
程の通過性が低下するため好ましくない。

次Ｋ、本発明においては、細デニール使用の混紡糸が有
していた欠点を解消するため該ポリエステル短繊維の１
つとして、単糸デニールＤ１が１．８≧Ｄ１≧１．０の
範囲にある太デニールのものを使用する。

該太デニールのポリエステル短繊維と、細デニールのポ
リエステル短繊維とを混紡する場合、前記（１）式を満
足するように、Ｄ、　、　Ｄ、を決める。

さらＫ、太デニールポリエステル短繊維は、本発明に使
用するポリエステル短繊維の量に対して、１０〜４０％
の混用率で使用されるものが普通であるが、このような
マイナーの太デニールのポリエステル短繊維は、単糸デ
ニールＤ、が前記の範囲にあるような細デニールのポリ
エステル短繊維と混合すると、独自の挙動をし易く、均
一に混合されず、糸ムラの原因となり易い。かかる現象
の原因が何かは、はっきりとはしないが、その原因の１
つとして、細デニールＤ、の範囲が、前記のような場合
は、該細デニール繊維の表面積が著しく増加し、繊維相
互の摩擦が犬となり、その結果、細デニール繊維と、太
デニール線維のなじみが不良になるためと考えられる。

このよう現象による欠点を克服するには、太デニールの
ポリエステル短繊維は、構成本数Ｎ□が問題であり、該
構成本数は（２）式を満足しなくてはならない。該構成
本数Ｎ、が、０．３Ｎを超える場合は、結果として細デ
ニールの混用率が下がり、本発明の目的を達成すること
ができない。

次に１本発明に使用するポリエステル類１＆　Ｊ（Ｉは
。

そのデニールＤと繊維長りが（３）を満足するように選
定し得るが、特に、細デニールのポリエステル短繊維は
、従来からカード工程の通過性が不良であり、ネップや
ムラを発生させ易く、か〜るネップやムラを減少させる
には、その繊維長し、　（ｎ）をデニールに応じて短か
くしてやればよい。例えばＤ！＝　０．４　ｄａであれ
ば、繊維長りは、３２．４≧Ｌ≧１４＝Ｉ　ｌの間のも
のが使用される。これと混合する太デニールのポリエス
テル短繊維として、同じ繊維長のものを使用した場合は
、前記の現象に起因すると思われる糸ムラが発生するた
め、太デニールのポリエステル短繊維の繊維長Ｌ１を長
くすることによりこの問題が解決することを見出した。

さらに、細デニールのポリエステル短繊維長り。

を短かくすれば、前記のように、ネップやムラを減少さ
せ得るが、逆に、繊維長が短かくなれば、混紡糸中にお
いて、該細デニールポリエステル短繊維のｍ維配列を犬
とすることができず、混紡糸の光沢を著しく低下させる
という問題がある。

ところが、太デニールのポリエステル短繊維として繊維
長Ｌ１が犬であるものを使用すると、該細デニールポリ
エステル短繊維の混紡糸中における配列が向上するため
と思われる混紡糸の光沢が向上する。

このような作用・効果を得るためには、ポリエステル短
繊維の繊維長Ｌｌ　ｊ　Ｌ、が（３）式、（４）式を満
足している必要がある。

尚、本発明に使用する木綿繊維は、マイクロネア繊度３
．０〜４．９．平均偵維長２７〜４２龍の品質規格を有
するものが好ましく使用され、該木綿繊維の混紡率は、
混紡糸全体の重量割合で、２０〜８０％の範囲のものが
用いられる。

また１本発明で得られる混紡糸の番手の範囲は、２８〜
１２０（英式綿番手）の範囲のものが用いられる。

（発明の作用）このように、本発明の混紡糸は、細デニールのポリエス
テル短繊維を用いる際の欠点を克服ずろため、（１）〜
（４）式を満足する太デニールのポリエステル短繊維を
用いることによりンフトでふくらみと反撥性があり、か
つ糸ムラのない糸を得たものである。

従来より、糸ムラを向上させるため、用いるポリエステ
ル短繊維をバイヤスカットにすることが行われて来た。

（羊毛との混紡のよ５に繊維ｆ＋力・長い場合）しかしながら、本発明に用いるような細デニールのポリ
エステル短繊維では、その繊維長イー知ノ）くしなけれ
ばならず、繊維長が短かい場合シτ：ｊ、単にバイヤス
カントの短繊維を用いても１．・１゛。

スの効果が現われず、糸ムラの向上は得られない。

うに本発明ｎ　ンク′（３）　、　（４）式を満足する関係
であって、且つ、（１）式を満足する太デニールのポリ
エステル短繊維と組合せて、はじめて、糸ムラの向上が
得られる。

しかも、本発明は（１）式を満足するようなデニール比
のものを用いるため、細デニールのポリエステル短繊維
の混紡糸が有していたふくらみ不足・反撥性不良の欠点
を解消したものである。（１）式において、逆Ｋ　Ｄ、
／　Ｄｎが４．５０を超えた場合は、細デニールを使用
したことＫよるソフトな風合を得るという効果を阻害す
る。

尚、本発明に使用するポリエステル短繊維のカットは、
等長カット、バイヤスカットのいずれでもよい。

以下、実施例により説明する。

（実施例）木綿繊維として、エジプト綿、木綿をそれぞれ使用し、
ポリエステル短繊維として％　０，４ｄａ。

０．８　ｄｅ　、　１．５　ｄａ　、　１，７　ｄｅ　
、のものを第１表に示す組合せにより使用し、木綿繊維
は、混打綿工程。

カード工程、コーマ−工程等を通して、さらに、ポリエ
ステル短偵維は打綿工程、カード工程、予備線条工程を
経て、線条工程で両繊維を混合させ、英式綿番手３０’
、　５０１′　　の混紡糸を得た。

該混紡糸５０’　　を経、緯に用いて、経糸１４４本／
２．５４Ｌ：１ｆｔ、緯糸８０本／　２．５４　ｃｒ！
Ｌ＋の密度で平織組織に織成し、通常の仕上工程を経た
織物とし評価を行った。結果を第１表に示す。

また、該混紡糸３０’　　を用いて、天笠（２８ゲージ
）を編成し、通常の仕上工程を経て編物とし評価を行っ
た。結果を第１表に合せて示す。

比較用に、実施例と同様の木Ｍ繊維を使用し。

ポリエステル短繊維として、太デニール混合のもの、細
デニール単独のものを用い、同様の工程により混紡糸を
得て、これＫより織物および編物を織編成し、該織編物
を評価した。評価結果を第１表に合わせて示す。

尚、第１表において、反撥性の代用特性としてのＢＳ、
ＢＲはＢＳ　＝平均的げ硬さ、ＢＲ−曲げ反撥率を示す
値であり、ＪＩＳ　Ｌ　１０９６　６，２０３．　Ｃ法
（ループ圧縮法）により測定して求める。また。

糸品質の欄のＵ％、ネップは計測器工業■製ＫＥＴ８０
Ｂ型糸ムラ試験機により測定し、糸欠点は、ンエルベガ
ーウースター■製つ−スタークラシマット試験機により
、１６分類に分けて計測される糸欠点の総数として示し
た。

第１表で明らかなように、実施例のものではポリエステ
ルのカード通過性は著しく改善され、最終的な糸品質で
も良好な結果が得られた。

一方、比較例では、ポリエステル短繊維が細デニール単
独のもの（４５、７）では、カードの通過性が劣るのは
当然としても、ポリエステル短繊維の太デニールのもの
（４６、８）を混合させても、屑６のように同じ繊維長
のものを混合させたものは、細デニールと太デニールの
均一混合が困難であり、カードの通過性、糸品質も不良
であり、また、屑８のように繊維長を変化させても、（
３）　（４）式を満足しないものは、糸品質が著しく不
良となり採用できない。

また、実施例／Ｉ６１〜４のものは、本発明の目的の１
つであるふくらみ、電性２反損性が改良され、良好な結
果を得た。

さらに、本発明によるものは、その理由は明瞭でないが
、布帛（織物）表面の光沢が著しく改良され、高級織物
としての品位をもつものであった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の混紡糸の横断面例を示す断面図であ
る。ｌ・・・・・・・・・木綿繊維２・・・・・・・・・ポリエステル短繊維（細デニール
）３・・・・・・・・・ポリエステル短繊維（太デニール
）

Claims

【特許請求の範囲】ポリエステル短繊維と木綿繊維からなる混紡糸であつて
、該混紡糸の横断面に含まれるポリエステル短繊維の平
均構成本数Ｎが少なくとも１０本以上であると共に、該
ポリエステル短繊維は、単糸デニールＤ＿１が、１．８
≧Ｄ＿１≧１．０の範囲の太デニールポリエステル短繊
維と、単糸デニールＤ＿２が、１．０＞Ｄ＿２≧０．４
の範囲の細デニール短繊維を含む２種以上の異デニール
ポリエステル短繊維からなり、かつ、該異デニールポリ
エステル短繊維は、下記式を満足して混合され、該混紡
糸の横断面において、相互に混繊状態で混在しているこ
とを特徴とするポリエステル混紡糸。４．５０≧Ｄ＿１／Ｄ＿２≧１．２５・・・・・・（１
）０．３０Ｎ≧Ｎ＿１≧０．０５Ｎ・・・・・・（２）１６．１Ｄ＋２６≧Ｌ≧１０．２Ｄ＋１０・・・・・・
（３）４４≧Ｌ＿１≧１．１８Ｌ＿２・・・・・・（４）但し、Ｎ：混紡糸の横断面に含まれるポリエステル短繊
維の平均構成本数Ｎ＿１：混紡糸の横断面に含まれる太デニールポリエス
テル短繊維の平均構成本数Ｌ：ポリエステル短繊維平均繊維長（ｍｍ）Ｌ＿１：太
デニールポリエステル短繊維平均繊維長（ｍｍ）Ｌ＿２：細デニールポリエステル短繊維平均繊維長（ｍ
ｍ）