JPH01135802A - 重合体スケールの付着防止方法 - Google Patents

重合体スケールの付着防止方法

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JPH01135802A
JPH01135802A JP62293712A JP29371287A JPH01135802A JP H01135802 A JPH01135802 A JP H01135802A JP 62293712 A JP62293712 A JP 62293712A JP 29371287 A JP29371287 A JP 29371287A JP H01135802 A JPH01135802 A JP H01135802A
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駒走 隆道
Masahiro Tsujinaka
辻中 正博
Toragorou Mitani
三谷 寅五郎
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エチレン性二重結合及び/又はジオレフィン
性二重結合を有する単量体を重合するに際し、これに供
する重合器の内壁、撹拌機のシャフト及びペラ、バッフ
ルプレート、測温体などの機内各部に重合体スケールが
付着することを防止するとともに付着したスケールの剥
離性を向上させる重合体欠ケールの付着防止方法に関し
、更には、スケール防止剤のグラスライニング製重合器
の壁面への固若力を増す方法に関する。
[従来技術およびその問題点] エチレン性二重結合及び/又はジオレフィン性二重結合
を有する単量体を重合する方法としては、乳化重合、懸
濁重合、塊状重合、溶液重合及び気相重合が知られてい
るが、いずれの場合においても、重合体スケールの付着
により、伝熱効率の低下、製品収率の低下、剥離スケー
ルの製品への混入による品質の低下、スケールの除去清
掃に要する労力及び除去清掃に要する時間がもたらす重
合器の稼働率の低下などの多くの不利益が生ずる。
この重合体スケールの付着を防止する方法については従
来から数多くの試みがなされており、例えば、塩化ビニ
ルなどのハロゲン化ビニル単量体またはそれと共重合可
能な単量体を少量含む単量体混合物の懸濁重合において
は、キノン化合物、アミン化合物、キノン−アミン化合
物、ケトン化合物、アルデヒド化合物などの極性化合物
を、あらかじめ重合器内の各部に塗布して塗布膜を形成
させる方法が知られている。
しかしながら、これらの極性化合物は持続性に劣り、し
かも、重合させる単量体混合物がアクリル酸エステル単
量体またはメタクリル酸エステル単量体を主体とするも
のである場合には、スケール防止剤としての効果は、重
合中に著しく減退するか、又は、殆ど得られなくなると
いう欠点がある。
その理由は、ハロゲン化ビニル単量体に比して、アクリ
ル酸エステル単量体またはメタクリル酸エステル単量体
が、極めて大きな溶解能を有しているためと考えられる
。すなわち、後者の単量体を主体とする単量体混合物は
、ハロゲン化ビニル単量体系の重合に使用されている従
来のスケール防止剤により形成された塗布膜を、一部あ
るいは全部溶解してしまうからである。
その結果、重合体スケールの付着防止効果が著しく損わ
れ°てしまう上に、溶解混入したスケール防止剤により
、重合体が汚染されて着色するなどの問題が発生する。
このアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル単
量体の溶解能は、スチレンやα−メチルスチレンのよう
な芳香族系単量体よりもさらに大きい。
ところで、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エス
テルの溶解能は、キノン−アミン化合物に対する貧溶媒
であるハロゲン化ビニル系単量体の存在下においては低
下するが、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エス
テル単量体が単量体混合物中に60%(重量%、以下同
様)以上存在するときは、従来のスケール防止剤はほぼ
完全に溶解し、スケール付着防止効果は得られない。
このように、従来のスケール防止剤はアクリル酸エステ
ルまたはメタクリル酸エステル単量体を60%以上含む
単量体混合物の重合系には  ゛使用できない。しかし
ながら、アクリル酸エステルやメタクリル酸エステル単
量体の重合に関する工業例は、そのほとんどが、これら
の単量体を単量体混合物中に60%以上存在させるもの
であるため、この様な重合系においても有効であるスケ
ール防止剤の開発は、工業的に非常に重要である。
本発明者らは、既に、このような重合体スケールの付着
を防止する目的で、芳香族ジアミンと芳香族キノンとを
溶解度パラメータが9.0〜12.2の溶媒の単独また
は混合溶媒中で付加反応させることによって得られる分
子量が3 ゛000以上のキノン−アミン化合物(以後
キノン−アミン化合物と略する)及び/またはこれらの
還元処理物を有機溶剤に溶解した溶液を、あらかじめ重
合機の内面、撹拌機、バッフル−プレートなどの機内各
部に塗布し、塗布膜を形成させることを特徴とするアク
リル酸またはメタクリル酸エステル類の重合方法につい
て提案した(特開昭61−7309号)。
しかしながら、このキノン−アミン化合物も完全なもの
ではなく、一部の重合系、例えば、重合に用いられる単
量体の全てが、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸
のエステルの単独または混合物であるポリアクリル酸や
ポリメタクリル酸の重合系に対しては、十分なスケール
付着防止効果はなく、しかも、−旦付着したスケールは
強固で、その除去は大変困難であった。
本発明者らは、このような不利欠点を伴わずにスケール
付着防止効果を増すことを目的に鋭意研究を重ねた結果
、芳香族ジアミンと芳香族キノンとを溶解度パラメータ
が8.5〜24゜0の溶媒の単独または混合溶媒中で付
加反応させることによって得られる分子量が3000以
上のキノン−アミン化合物及び/又はこのキノン−アミ
ン化合物の還元処理物と有機性シリカゾルとを混合した
溶液を塗布し、しかる後、有機溶媒等を乾燥除去して形
成した親水性の塗布膜が、上記の化合物のみでは十分な
スケール付着防止効果の無かったポリアクリル酸やポリ
メタクリル酸の重合系に対しても、著しいスケール付着
防止効果を発揮し、且つ付着スケールの剥離性も優れて
いることを見出し、本願の第1の発明を完成するにいた
った。
一方、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合
体(ABS)、ブタジェン−スチレン共重合体(SBR
)、アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル−ブタ
ジェン−スチレン共重合体(MBS)系等の重合におい
ては、発生するスケールの量が多く、且つスケールが粘
着性に富んで除去しにくいため、一般にグラスライニン
グ製重合器を用いている。
このようなグラスライニング製重合器は、新しいうちは
スケールの付着量も少なく、且つスケールの剥離も容易
であるが、上口化してグラスライニング表面が凹凸化す
るに従い、スケールの付着量が次第に多くなり、かつ、
付着したスケールの除去も困難となってくる。
従来のスケール付着防止剤及び既提案のキノン−アミン
化合物は、ステンレス製重合器に対しては実用上十分な
固着能を有するが、グラスライニング製重合器に対して
は不十分な固着能しか有していなかった。
このようなスケール付着防止剤をグラスライニング表面
上に固着させる方法としては、有機−無機間カツブリン
グ剤を用いる方法、または、フッ素系、シリコン系等の
各種樹脂を下塗りするかまたはスケール付着防止剤と混
合して塗布する方法が考えられる。しかし、いずれの方
法においても、グラスライニング表面上に於ける固着性
は向上するが、スケール付着防止効果が著しく減退また
は殆ど得られなくなるという欠点がある。
本発明者らは、このような不利欠点を伴わずにグラスラ
イニング表面上に於けるスケール防止剤の固着能を増す
ことを目的として鋭意研究を重ねた結果、芳香族ジアミ
ンと芳香族キノンとを溶解度パラメータが8.5〜24
.0の溶媒の単独または混合溶媒中で付加反応させるこ
とによって得られる分子量が3000以上のキノン−ア
ミン化合物及び/又はこのキノン−アミン化合物の還元
処理物の溶液に、有機性シリカゾルとアルキルシリケー
トとの混合物を添加した混合溶液を塗布し、しかる後、
有機溶媒等を乾燥除去して形成した親水性の塗布膜が、
グラスライニング表面上において優れた固着能を有し、
且つ、スケール付着防止効果と付着したスケールの剥離
性が向上することを見出し、本願の第2の発明を完成す
るにいたった。
[問題点を解決するための手段] 本願の第1の発明(特許請求の範囲第1項)は、エチレ
ン性二重結合及び/又はジオレフィン性二重結合を有す
る単量体を重合するに際し、あらかじめ、これに供する
重合器の内壁、撹拌機のシャフト及びペラ、バッフルプ
レート、測温体などの機内各部に、芳香族ジアミンと芳
香族キノンとを溶解度パラメータが8.5〜24゜0の
溶媒の単独または混合溶媒中で付加反応させることによ
って得られる分子量が3000以上のキノン−アミン化
合物及び/又はこのキノン−アミン化合物の還元処理物
と有機性シリカゾルとを混合した溶液を塗布し、親水性
塗布膜を形成することを特徴とする重合体スケールの付
着防止方法である。
また、本願の第2の発明(特許請求の範囲第2項)は、
エチレン性二重結合及び/又はジオレフィン性二重結合
を有する単量体を重合するに際し、あらかじめ、これに
供する重合器の内壁、撹拌機のシャフト及びペラ、バッ
フルプレート、測温体などの機内各部に、芳香族ジアミ
ンと芳香族キノンとを溶解度パラメータが8゜5〜24
.0の溶媒の単独または混合溶媒中で付加反応させるこ
とによって得られる分子量が3000以上のキノン−ア
ミン化合物及び/又はこのキノン−アミン化合物の還元
処理物と、有機性シリカゾル及びアルキルシリケートの
混合物とを、混合した溶液を塗布して親水性塗布膜を形
成することを特徴とする重合体スケールの付着防止方法
である。
本発明によれば、重合器の内壁、撹拌機のシャフト及び
ペラ、バッフルプレート、測温体などの単量体が接触す
る部分に於ける重合体スケールの付着を顕著に防止する
ことができ、且つ、付着したスケールの剥離性を数段向
上させることができる。この効果は、重合の方法、単量
体の種類、重合系の組成等に影響をうけることなく発揮
される。
また、第2の発明においては、第1の発明の効果を損う
ことなく、今まで困難とされていたグラスライニング製
重合器においても強固で均一な膜を形成させることがで
き、上口化したグラスライニング製重合器の寿命を向上
させることができる。また、ステンレス製重合器に於い
てもより強固で均一な膜を形成させることが出来るとい
う工業的利点がもたらされる。
また、本願の第1の発明、第2の発明のいずれとも、重
合の過程で、アクリル酸エステル単量体、メタクリル酸
エステル単量体の単独またはそれらの単量体の混合物が
、重合器内に存在する全単量体の60重量%以上になる
重合系、特に、上記単量体の単独または混合物が全単量
体の10096であるポリアクリル酸エステル、ポリメ
タクリル酸エステルの重合系に於いても、重合器内壁等
へのスケールの付着をほぼ完全に防止し、その効果は3
00バッチ以上の持続性を有する。
本発明が、従来のスケール防止剤の不利欠点を伴わずに
、重合体スケールの付着を顕著に防止するのは、コロイ
ダルシリカ表面に存在する親水基である一OH基が、キ
ノン−アミン化合物だけでは不足する親水性を塗布膜に
与えるとともに、モノマー油滴やポリマー粒子と同じ表
面電荷を塗布膜に持たせてイオン反発性を格段に向上さ
せるためであると推定される。というのは、親水性を向
上させる事により、壁面が水に対して濡れが良くなり、
水膜を形成して、モノマーの壁面での重合を阻害すると
共にポリマーの接近をも阻止する事ができる。また、さ
らに、イオン反発性を向上させる事により、ポリマー粒
子、七ツマー油滴の接近を防止する力がさらに向上する
ため、すぐれたスケール防止効果が得られるものと推定
される。
それに加え、第2の発明は、芳香族ジアミンと芳香族キ
ノンを縮合させて得られた化合物及び/又はこれらの化
合物の還元処理物の溶液に混合する有機性シリカゾル、
好ましくはアルコール性シリカゾル、に添加したアルキ
ルシリケートが、有機溶媒中、好ましくはアルコール溶
媒中で、ゲルとしてシリカ粒子表面に存在し、シリカ粒
子、キノン−アミン化合物、グラスライニング同士の結
合力を向上させるものと推定される。
本発明に用いる塗布膜を形成するには、芳香族ジアミン
と芳香族キノンを溶解度パラメータが8.5〜24.0
の溶媒の単独または混合溶媒中で付加反応させ、場合に
よっては酸化剤の存在化または電極による陽極酸化によ
り、高分子化反応を行なって得られる分子量が3000
以上のキノン−アミン化合物及び/又はこれらの還元処
理物の溶液と、有機性シリカゾル(第1の発明)、また
は有機性シリカゾルとアルキルシリケートの混合物(第
2の発明)とを混合した溶液を、重合器の内壁等に塗布
し、しかる後、アルコール等の有機溶媒を乾燥除去すれ
ばよい。
本発明において用いる芳香族ジアミンとしては、例えば
、パラフェニレンジアミン、オルソフェニレンジアミン
、メタフェニレンジアミン、1.4−ジアミノナフタリ
ン、1.8−ジアミノナフタリン、ジアミノアクリジン
、ジアミノピリジン、ジアミノピリミジン、ジアミノフ
ルオレン、ジアミノアゾベンベン、ジアミノベンジジン
、ジアミノジフェニルアミン、ジアミノトルエン、及び
、それらの環上に、アルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、ニトロ基
などが置換したアミン誘導体があげられる。それらのう
ち、反応性の点からは、ベンゼン環またはナフタレン環
を有する物が望ましい。ただし、ベンゼン環を有するジ
アミンを用いるときは、芳香族キノンの種類にかかわら
ず、形成されるキノン−アミン化合物が発癌性を有する
場合が多いので注意を要する。
また、芳香族キノンとしては、例えば、バラベンゾキノ
ン、オルソベンゾキノン、α−ナフトキノン、β−ナフ
トキノン、フエナントキノンなどが例示でき、更に、こ
れらの芳香族環上に、塩素原子、臭素原子、メチル基、
アミノ基、アルコキシル基および水酸基の内の1個以上
が置換したキノン系誘導体も採用できる。
前記した芳香族ジアミンと芳香族キノンとを縮重合させ
るには、芳香族キノンと芳香族ジアミンとを、溶解度パ
ラメータが8.5〜24゜0の溶媒の単独もしくは混合
溶媒中で付加反応させ、ついで高分子化反応を行なえば
よいが、この高分子化反応を促進するには、酸化剤の存
在下または電極による陽極酸化によって反応を行なえば
よい。
キノン−アミン化合物の製造に用いる溶媒は、i′+ら
れるキノン−アミン化合物の分子量の調整に大きな役割
を果たしているとともに、反応速度、収率などの点から
も重要であり、かかる目的に用いられる溶媒は、溶解度
パラメータ(以下、SPという)値が8.5〜24.0
であり望ましくは誘電率が7以上のものである。
具体的な溶媒としては、たとえばテトラヒドロフラン(
SP値:9.32、誘電率ニア、58、以下THFとい
う)、ジメチルホルムアミド(SP値:12.0、誘電
率:36.71、以下DMFという)、ジメチルアセト
アミド(SP値:11.O1誘電率:37.8、以下D
MAcという)、アセトニトリル(SP値=11.9、
誘電率737.5)、アセトン(SP値:9.71、誘
電率:21.45)、メチルエチルケトン(SP値:9
.04、誘電率;15.45)、ジエチルケトン(SP
値=10゜03、誘電率:17.00)、メチルイソブ
チルケトン(SP値:9.58、誘電率=13゜11)
、メ“チルn−ブチルケトン(SP値:9゜92、誘電
率:12.2)、メチルn−プロピルケトン(SP値:
9.9B、誘電率:15゜1)、ジオキサン(SP値:
9.73、誘電率:2.21)、メタノール(SP値:
14.5、誘電率:33.2)、エタノール(SP値=
12.7、誘電率:27.0)、酢酸(SP値:12.
8、誘電率:9.7)、ピリジン(SP値:10.6、
誘電率: 12.4) 、’)ルエン(SP値:8.9
、誘電率:2.39)、ベンゼン(SP値=9.2、誘
電率:2.28)、キシレン(SP値:8.8〜9.0
、誘電率=2.2〜2.6)、プロパツール(SP値:
10.2〜10.7、誘電率:20.1)、クロロベン
ゼン(SP値:9.5、誘電率:5.9)、クロロホル
ム(SP値:9.2、誘電率:4゜81)、酢酸エチル
(sp値=9.0、誘電率:6.12)、n−ブチルア
ルコール(SP値=9.7〜10.1、誘電率=19.
2)、ジメチルスルホキシド(SP値:13.2、誘電
率=45)、水(SP値:23.8、誘電率:81)、
またはこれらの混合溶媒などがあげられる。
また本発明を、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸
エステル単量体の比率が重合の過程で存在する全単量体
に対して60%以上になる重合系に使用するためには、
キノン−アミン化合物は平均分子量が3000以上であ
ることが必要である。キノン−アミン化合物の平均分子
量が3000よりも小さい場合は、アクリル酸エステル
またはメタクリル酸エステル単量体に一部ないし全部溶
解してしまい、所期の効果が得られないばかりか、製品
の品質をも低下させてしまう。スケール防止剤の溶解性
は、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル単
量体の含有比率が大きくなるにつれて増加するので、ス
ケール防止剤の重合体への溶解混入を極端にきらう場合
や、前記単量体の比率が大きい場合には、当然分子量を
高めなければならないなど、要求に合せて分子量を変化
させる必要がある。
キノン−アミン化合物の分子量の調整は、前記溶媒の選
定、酸化剤の添加量の調節、陽極酸化反応の調節(流す
電気量の調節)、またはこれらの方法を併用することに
よって行なうことができる。
溶媒の選定によって分子量を調整する場合、溶媒として
アルコールまたは水を一定量使用すれば分子量が小さく
なり、逆にこれらを使用しなければ分子量は大きくなる
。加えるアルコールとしてはメタノールまたはエタノー
ルが適当である。水またはアルコールの添加は反応開始
前および反応開始後のいずれであってもよいが、反応速
度が大きい場合には反応開始前に加えるのが好ましい。
酸・他剤の添加量または陽極酸化反応の調節による場合
には、アルコールおよび水を含まない溶媒中(たとえば
DMF、DMAc、THF中)で反応を行ない、それぞ
れ酸化剤の総添加量、陽極酸化の時間を適当に調節する
ことによって高分子化反応を適当なところで停止させる
ことができ、それによって分子量を自由に調節すること
ができる。
高分子化反応の促進に使用する酸化剤の添加方法として
は、酸化剤が固体または液体の場合には、水、DMF、
DMAcなどの溶媒に溶解もしくは希釈して加える方法
、または、固体のままもしくは原液のまま添加する方法
のいずれでもよい。酸化剤が気体の場合には、多孔質材
を通して細かい泡状にしてバブリングするとよい。添加
は、−括添加、分割添加、連続添加のいずれでもよいが
、分子量を一部シャープにするためには一括添加が好ま
しい。2種以上の酸化剤を併用することもを効であり、
たとえば、鉄(III)塩、塩化銅(■)、硫酸銅(I
I)などの酸化剤を少量添加したのち酸素含有気体をバ
ブリングする方法やH202を添加する方法などがある
酸化剤の添加量は合成原料のモル数から適当に決めれば
よいが、通常総合成原料1部に対して0.0001〜5
,000重量部の範囲であり、好ましくは0.1〜50
0重量部、さらに好ましくは1〜50重量部である。た
だし気体酸化剤の場合は通常バブリングによって供給さ
れるため、その大部分は反応溶液外へ反応に関与せずに
出てしまうので、その供給量は高分子化反応の状態を観
察しながら適当に決定され、特に供給量に制限はないが
、通常総合成原料1部に対し500,000重量部以下
である。
使用する酸化剤としては、クロム酸、四酢酸鉛、二酸化
鉛、酸化水銀(■)、ハロゲン、ハロゲン酸、酸素、過
酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシドもしくは過酸
化ベンゾイルなどの有機過酸化物、硝酸、四酸化二窒素
、2.3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベン
ゾキノン(DDQ) 、o−クロラニル、クロラニル、
酸化銀(I)、炭酸銀(I)、鉄(nl)塩、タリウム
(DI)塩、硝酸セリウム(IV)アンモニウム、過酸
化ニッケル、クロ口金(III)酸、二酸化マンガン、
過ヨウ素酸、N−ハロカルボン酸アミド、次亜ハロゲン
酸エステル、ヨードシル化合物、塩化銅(■)、硫酸銅
(■)、ベルオキソホウ素酸塩などの比較的温和な酸化
剤があげられ、好ましくは塩化銅(■)、鉄(m)塩で
ある。
なお、酸化剤添加後の高分子化反応速度の調節法として
、反応液にHC)、H2SO4などの酸を加えて反応液
を酸性にしたり、逆にNa0HSKOHなどのアルカリ
を添加して反応液を塩基性にするなと゛の方法が有効で
あり、通常酸性にすると反応が促進され塩基性にすると
遅くなる傾向がある。なお、アルカリを添加すると溶媒
によっては分解または反応するものがあるので溶媒の選
定には注意を要する。
陽極酸化による高分子化反応促進は、反応溶液に電気分
解で通常使用する白金電極または炭素電極などの電極を
入れ撹拌下で行なうことができる。
酸化反応を迅速に行なうためには反応液に少量のKOH
1Na2CO3などのアルカリを添加することが有効で
ある。この場合反応溶媒としてはアルカリで分解または
反応しないものを選択する必要がある。電極電圧および
酸化時間などは、電流値および高分子化反応状態などを
観察しながら適当に調節すればよい。
陽極酸化と酸化剤とを併用して用いる方法も有効である
。たとえばDDQまたはクロラニルなどの酸化剤を少量
添加したのち、その酸化剤を陽極で再生する方法などで
ある。
得られたキノン−アミン化合物の適用範囲は、種々の重
合系を想定して調整された試験用の混合単量体系に適用
して溶解性を調べることにより確認できる。
こうして得られたキノン−アミン化合物の効果をさらに
一層高めるためには、これらを、還元処理して、親水性
を付与すれば良い。酸化剤の還元処理ですでに還元され
ている可能性もあるが、完全に還元するために、再還元
処理を行なう。還元処理するためには、還元剤を用いる
方法や電極による陰極還元方法が用いられる。
還元処理に使用する還元剤の添加方法としては、還元剤
が固体又は液体の場合には、水、DMF、DMAcなど
の溶媒に溶解もしくは希釈して加える方法、又は固体の
ままもしくは原液のまま添加する方法のいずれの方法で
も良い。
還元剤が気体の場合には、多孔質材等を通して、細かい
泡状にしてバブリングすれば良い。
還元剤の添加量はキノン−アミン化合物1部に対して0
.1〜5000重量部の範囲であり、好ましくは0.5
〜100重量部、さらに好ましくは1〜10重量部であ
る。ただし、気体の還元剤を用いる場合には、系外への
放出量を考え、適当に調整すれば良く、特に制限はない
が、通常、キノン−アミン化合物1部に対し100゜0
00重量部以下とすることが望ましい。
使用する還元剤どしては、水素をはじめとする水素化合
物;亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸
水素カリウム等の亜硫酸塩;硫化ナトリウム、ポリ硫化
ナトリウム、硫化アンモニウム等のイオウ化合物;アル
カリ金属、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、
亜鉛などの電気陽極性の強い金属又はそれらのアマルガ
ム;鉄(■)、スズ(■)、チタン(III)、クロム
(II)などの低原子価状態にある金属の塩類:アルデ
ヒド類、ギ酸、シュウ酸などの酸化程度の低い有機化合
物などが挙げられ、好ましくは亜硫酸塩である。例えば
、亜硫酸水素ナトリウムを用いる場合には、■キノンー
アミン化合物を後述する塗布用の有機溶剤に0.5%以
上溶解し、これに亜硫酸水素ナトリウムを水に溶解した
ものをキノン−アミン化合物の1〜3倍量加えて常温常
圧で撹拌して還元すればよく、この濾液をそのまま塗布
剤溶液とすることができる。■また、水に溶解させた亜
硫酸水素ナトリウムの溶液中に、約150μm以下に微
粉化した反応生成物(キノン−アミン化合物)を173
〜1倍量加えて混合撹拌して還元し、これを濾過後濾過
残渣を水で洗浄して減圧乾燥してもよい。■また、キノ
ン−アミン化合物の合成反応終了後の反応液に、キノン
−アミン化合物の1〜10倍量の亜硫酸水素ナトリウム
の溶液を添加し、さらに30分間以上撹拌して還元処理
を行なってもよい。
なお、後述する有機性シリカゾルと混合される化合物と
しては、芳香族ジアミンと芳香族キノンの化合物、芳香
族ジアミンと芳香族キノンの化合物の還元処理物、又は
これらの混合物を用いるが、特に還元処理物が望ましい
有機性シリカゾルとしては、メタノール性シリカゾル、
エタノール性シリカゾル、ブタノール性シリカゾル、i
−ブタノール性シリカゾル、t−ブタノール性シリカゾ
ル、i−プロパツール性シリカゾル、n−プロパツール
性シリカゾル、n−ヘプタツール性シリカゾル、n−オ
クタツール性シリカゾル等のアルコール性シリカゾル、
および、n−ペンタン性シリカゾル、n−ヘキサン性シ
リカゾル、DMF性シ性力リカゾルルホリン性シリカゾ
ル、トルエン性シリカゾル、キシレン性シリカゾル等が
好適に使用できるが、特にn−ブタノール性シリカゾル
、メタノール性シリカゾルが好ましい。
ここで言うシリカゾルとは、負に帯電した無定形シリカ
粒子が有機溶媒中に分散してコロイド状をなしているも
のであり、粒子の表面には一3iOH基が存在している
。また、親水性、。
アルキルシリケートとの反応性の面からも、シリカ粒子
表面が完全に一5iOH基によっておおわれていること
が望ましく、このようなシリカとしては、ケイ酸七ツマ
−のシラノール基の脱水縮合過程で得られるものが好ま
しい。
しかして、本発明の方法において、スケール付着防止に
最も有効な組成は、キノン−アミン化合物及び/又はこ
のキノン−アミン化合物の還元処理物と、有機性シリカ
ゾルの固形分との組成比を、重量比で、1:C1,01
〜1:30゜好ましくは1:0.01〜1:10、さら
に好ましくは1:0.01〜1:5、さらにもっと好ま
しくは1:0.01〜1:0.15とすることである。
また、本願の第2の発明に用いるアルキルシリケートと
しては、メチルシリケート、エチルシリケート、ブチル
シリケート等が好ましい。
しかして本発明に於いて、スケール付着防止能と、親水
性塗布膜の固若力とのバランスが最も有効な組成は、有
機性シリカゾルの固形分とアルキルシリケートの組成比
が、重量比で、1:0.01〜1:1、好ましくは1:
0.1〜1:0.7、更に好ましくは1:0.1〜1:
0゜4とすることであり、また、キノン−アミン化合物
及び/又はキノン−アミン化合物の還元処理物と有機性
シリカゾルの固形分との組成比を、重量比で、1:0.
01〜1:10、好ましくは1:0.01〜1:5、さ
らに好ましくは1:0.1〜1:0.5とすることであ
る。
また、強固で均一な膜を得るためには、有機性シリカゾ
ル中の水分とアルキルシリケートとのモル比を2以下と
することが望ましく、有機性シリカゾルとアルキルシリ
ケートとの混合物のpHを4〜7とすることが望ましい
芳香族ジアミンと芳香族キノンとを化合させて得られた
本願のキノン−アミン化合物及びこのキノン−アミン化
合物の還元処理物は、水、アルコール類、直鎖状炭化水
素類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類などに
は、殆ど溶解せず、重合して単結合となる二重結合を有
する単量体にも溶解しない。
これを溶解させる有機溶媒としては、まず第1に、必要
な塗布膜厚さを確保するために、溶解性が大きいことが
必要で、SP値が9.8〜12.5の溶剤が望ましい。
こうした有機溶媒としては、例えば、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミドなどの第一アミド;ジメチ
ルスルホキシドなどのスルホキシド;アセトン、メチル
エチルケトン、ジエチルケトン、メチルn−プロピルケ
トンなどのケトン;アセトニトリルなどのニトリル基を
有するもの;ピリジン;モリホリンなどが挙げられる。
これらの溶剤の種類は、キノン−アミン化合物及び/又
はこのキノン−アミン化合物の還元処理物の分子量つま
り溶解濃度の点や、安定性、作業性を考慮して選択され
るが、高沸点の溶剤を使用せざるを得ない場合は、加温
下で減圧して乾燥する必要を生じる。
次に、重合器内に均一に塗布するため、表面張力が小さ
いことが必要である。塗布すべき基材表面を容易に濡ら
すのでなければ均一な塗布膜が形成されないので、例え
ばステンレス鋼(SUS304)に塗布する場合は、有
機溶剤の表面張力は、30 dyn/cIllよりも小
さくなければならない。ところが、前述の溶解性の大き
い溶剤のうち、表面張力の大きい溶剤を選択せざるを得
ない場合は、同時に表面張力の小さい溶剤を配合して、
表面張力を調整する必要がある。
表面張力の小さい溶媒としては、例えば、メチルn−プ
ロピルケトン、酢酸アミル、n−ブタノール、THF、
エタノールなどがあげられ、3〜50容量%配合すれば
よい。また、理由は不明であるが、基材がステンレス鋼
の場合は、チオサリチル酸、安息香酸1、パルミチン酸
、ステアリン酸などの有機酸、スルファミン酸などの強
酸性の無機酸、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムな
どのキレート剤を、塗布溶剤に対して0.1〜0.3重
量%添加することによっても塗膜の均一性を改善できる
。なお、いずれの場合も溶剤自体の溶解性を低下させる
ので、注意を要する。具体的な有機溶媒としては、実際
の重合系に合せて以上の点を考慮して選択すればよい。
キノン−アミン化合物及び/又はこのキノン−アミン化
合物の還元処理物と、有機性シリカゾル又は有機性シリ
カゾルとアルキルシリケートとの混合物とを混合する方
法は、有機性シリカゾルまたはあらかじめよく混合した
有機性シリカゾルとアルキルシリケートとの混合物を、
キノン−アミン化合物及び/又はこのキノン−アミン化
合物の還元処理物の溶液に添加し、よく混合すれば良い
これらのを機溶剤または混合溶剤に、有機性シリカゾル
またはアルコール性シリカゾルの分散剤である有機溶剤
またはアルコールが加わった、2成分または3成分以上
の混合有機溶剤が、本発明における最終の溶剤となる。
重合器の材質としては、5US304.316.316
L等のステンレス鋼やグラスライニング等を使用できる
が、特に、第1の発明はステンレス鋼が好ましく、第2
の発明はステンレス鋼、グラスライニングいずれであっ
ても良い。
本願の第1の発明に係る塗布剤と第2の発明に係る塗布
剤とを、重合器内へ塗布する方法は、おなしでよく、重
合器内の各部への塗布は、噴霧、ハケ塗りなどにより、
塗布剤が壁面に0゜01〜5g/m、好ましくは0.1
〜1g/m2の範囲となるように行えば良い。なお、塗
布膜の形成や重合器に悪影響を与えない限り、5 g 
/ m ”を越えて使用しても良い。
塗布量は、塗布剤溶液の濃度によって大きく左右される
。すなわち、塗布剤溶液の塗布剤濃度が低いと、1回の
塗布では塗布膜が薄くなるため、数回の塗布作業が必要
であり、そのつど塗布剤溶液が重合器内に遊離したり、
たれて重合器低部に滞留するので、多量の塗布剤溶液が
必要になる他、塗布時間や乾燥時間が長くなり、経済性
が悪くなる。したがって、塗布剤la度は高い方が好ま
しく、特に0,1%以上、とりわけ0.5〜2%とする
のが好ましい。
本発明は、エチレン性二重結合及び/又はジオレフィン
性二重結合を有する単量体を用いる重合系に適応するこ
とができ、この様な重合に用いる単量体としては、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸
シクロヘキシル、アクリル酸β−ヒドロキシエチル、ア
クリル酸グリシジル、アクリル酸シアノエチル、アクリ
ル酸アルコキシカルボニルメチルなどのアクリル酸エス
テル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸ブチルなどのメタクリル酸エステル類;スチ
レン、α−メチルスチレン、オルソ−クロロスチレン、
ビニルトルエンなどのビニル芳香族;ブタジェン、イソ
プレン、クロロプレン、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸、マレイン酸、酢酸ビニル、エチレン、プロピ
レン、ブチレン、ビニルナフタリン等の架橋モノマー;
アクリロニトリル、メタクリレートリルなどのビニルシ
アン化物;酢酸ビニル、塩化ビニル、臭化ビニル、弗化
ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;塩化
ビニリデン、臭化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン
などが挙げられる。
これらの単量体の1種類または2種類以上を、乳化重合
、懸濁重合する重合系において本発明の方法は、優れた
スケール付着防止効果と付着スケールの剥離性向上効果
を発揮する。
更に、本発明は、以下に示される重合系に好適に使用さ
れる。
(1)アクリル酸エステル0〜100%、メタクリル酸
エステル0〜100%、スチレン0〜100%より成る
ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、
ポリスチレン重合系。
(2)スチレン0〜50%、ブタジェン50〜100%
より成るブタジェン重合系。
(3)  (2)のブタジェン系重合体ラテックス20
〜80部(重量部、以下同様)存在下に、アクリル酸エ
ステル0〜30%、メタクリル酸エステル0〜100%
、ビニル芳香族0〜90%、ビニルシアン化物O〜90
%及び他の共重合可能な単量体0〜20%より成る単量
体20〜80部を重合する系。
(4)スチレン0〜50%、ブタジェン50〜100%
及びアクリル酸エステル0〜30%より成るゴム状重合
体ラテックス0〜20部の存在下に、メチルメタクリレ
ート0〜100%、メチルメタクリレートを除く他のメ
タクリル酸エステル又はアクリル酸エステル0〜60%
、ビニル芳香族0〜90%、ビニルシアン化物0〜90
%より成る単量体80〜100部を重合する系。
(5)α−メチルスチレン又はスチレンを5〜70モル
%含み、ビニル芳香族、メタクリル酸エステル、アクリ
ル酸エステル、アクリル酸、ビニルシアン化物の中から
選ばれた1種又は2種以上の単量体を30〜95モル%
含む単量体を重合する系。
(6)アクリル酸エステル40〜100%、ビニル芳香
族、ビニルシアン化物、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
酢酸ビニル、又は共有ジオレフィンの中から選ばれたI
II又は2種以上の単量体を0〜60%と架橋剤0〜1
0%とを重合して得られるゴム重合体5〜85部の存在
下に、メタクリル酸エステル、ビニルシアン化物、アク
リル酸エステル、ビニル芳香族、及びこれらと共重合可
能な単量体より選ばれた単量体の1種又は2種以上を1
5〜95部重合する系。
(7)アクリロニトリルモノマー20〜80部と、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、臭化ビニリデン
の1種または2種以上の混合物20〜80部と、易染性
モノマー0〜10部とから成る単量体を重合する系。
(8)塩化ビニル40〜100部、ビニルシアン化物0
〜20部と、臭化ビニル、臭化ビニリデン、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、マレイン酸、架橋モノマーの中か
ら選ばれる1種又は2種以上の単量体の0〜60部とを
重合する系。
(9)塩化ビニリデン40〜100部と、ビニル芳香族
、ビニルシアン化物、アクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
マレイン酸、架橋モノマーの中から選ばれる1種又は2
種以上の単量体の0〜60部とを重合する系。
以上の単量体を、乳化重合又は懸濁重合させる場合、重
合開始触媒として、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ア
ンモニウムなどの水溶性過硫酸塩、クメンハイドロパー
オキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド、t
−ブチルハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート、α、α°−アゾビスイソ
ブチルカーボネート、α、α°−アゾビスイソブfロニ
トリルなどの油溶性重合開始剤、その他のレドックス系
重合開始剤が挙げられる。
本発明を用いて乳化重合する場合に使用する乳化剤とし
ては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸
ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
パルミチン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、ロジン
酸カリウム、パラフィンスルホン酸エステル、ナフタレ
ンスルホン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、ソ
ルビタンモノラウレート、ポリエチレングリコールモノ
ラウレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなど
のノニオン性界面活性剤が挙げられる。
本発明を用いて懸濁重合する場合に使用する分散剤とし
ては、例えば、ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物;ポリア
クリル酸、スチレンまたは酢酸ビニルとマレイン酸の共
重合体;メチルセルロース等のセルロース誘導体;ゼラ
チン等の、公知の合成または天然の高分子化合物が使用
できる。
その他必要に応じて添加される重合助剤としては、連鎖
移動剤、電解質などがある。
[実施例] 次に本発明の方法を、製造例、実施例を挙げて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
比較製造例1(キノン−アミン化合物1)エタノール(
SP値:12.7  誘電率25゜7)150部(重量
部、以下同様)にテトラエチレンペンタミン0.8部、
p−フェニレンジアミン0.5部およびp−アミノ安息
香酸1゜4部を溶解して溶液(A)をえた。
別途、エタノール45部と純水45部とからなる混合溶
媒にサルチルアルデヒド4部、ピロガロール1部および
ハイドロキノン4部を溶解して溶液(B)をえた。
溶液(A)と(B)とを混合して常温で減圧下に蒸発乾
固した。えられたキノン−アミン化合物のGPC(ゲル
パーミェーションクロマトグラフィ)で測定した平均分
子量は1800以下であった。
比較製造例2(キノン−アミン化合物2)反応容器にエ
タノール100部を仕込み、30℃にて撹拌下にβ−ナ
フトキノン3部および1.8−ジアミノナフタリン1部
を加えた。1゜8−ジアミノナフタリンを加えると反応
液は赤黒色になった。撹拌を停止し、4日間30℃で放
置して反応を進めたのち、えられた結晶を濾取し、エタ
ノールによりエタノールが殆ど着色しなくなるまで洗浄
を繰り返したのち減圧乾燥し、キノン−アミン化合物を
えた(平均分子量:約700)。
比較製造例3(キノン−アミン化合物3)純水100部
にp−フェニレンジアミン4部を溶解して溶液(′C)
をえた。別途、純水100部にハイドロキノン4部を溶
解°して溶液(D)をえた。
溶液(C)と(D)を混合して空気を吹き込みながら4
0分間反応させ、サーモンピンクの反応液が暗色になっ
た時点で反応を終了し、濾過して泥状のキノン−アミン
化合物をえた。このもののGPCで測定した平均分子量
は約1800であった。
製造例1(キノン−アミン化合物4) 反応容器に”rHF 100部を仕込み、30℃にて撹
拌下にβ−ナフトキノン15部および1゜8−ジアミノ
ナフタレン5部を加えた。1. 8−ジアミノナフタレ
ンを加えると反応液は赤黒色になった。撹拌を停止し、
30℃で75日間放置して反応を進めたのち、えられた
結晶を濾取し、THFによりTHFが殆ど着色しなくな
るまで洗浄をくり返したのち減圧乾保し、キノン−アミ
ン化合物をえた。このものをGPCにより分析したとこ
ろその平均分子量は約8500であった。また総原料(
重量)に対するキノンーアミン化合物の合成収率(以下
、収率という)は約796であった。
製造例2(キノン−アミン化合物5) 反応容器にT HF’200部を仕込み、30℃にて撹
拌下にp−ベンゾキノン5部およびp−フェニレンジア
ミン5部を加えた。p−フェニレンジアミンを加えると
反応液は赤黒色になった。撹拌を停止し、30°Cで3
0日間放置して反応を進めたのち、えられた結晶を濾取
し、THFによりTHFが殆ど着色しなくなるまで洗浄
をくり返したのち減圧乾燥し、キノン−アミン化合物を
えた。このもののGPCでflllJ定した平均分子量
は、約7000であった。また収率は約20%であった
製造例3(キノン−アミン化合物6) 反応容器にメタノール90部およびTHFIO部を仕込
み、30%にて撹拌下にβ−ナフトキノン5部および1
.8−ジアミノナフタレン5部を加えた。1,8−ジア
ミノナフタレンを加えると反応液は赤黒色になった。そ
の10分後、F e C、G  ・6 H20の粉末1
7.1部を反応液に添加した。30℃で30秒間保持し
て反応を進めたのち撹拌を停止し、反応液を亜硫酸水素
ナトリウム100部を含む水溶液500部に添加し、5
分間撹拌し反応を停止させた。
直ちに沈澱を濾取し蒸留水で充分洗浄して鉄塩を取り除
き、その後MMAによりMMAがほとんど着色しなくな
るまで洗浄をくり返したのち減圧乾燥し、キノン−アミ
ン化合物をえた。このものをGPCにより分析したとこ
ろ、その平均分子量は約15000であることがわかっ
た。
また収率は約75%であった。
製造例4(キノン−アミン化合物7) 反応容器にメタノール180部およびTHF20部を仕
込み、50℃にて撹拌下にp−ベンゾキノン5部および
1.8−ジアミノナフタレン5部を加えた。1,8−ジ
アミノナフタレンを加えると反応液は赤黒色になった。
その10分後、Cu C、G 210 、 5部を含む
水容液160部を添加し、50℃で5時間反応を進めた
のち撹拌を停止した。ついで反応液を亜硫酸水素ナトリ
ウム50部を含む水溶液1000部に添加し、5分間撹
拌し反応を停止させた。直ちに沈澱を濾取し、蒸留水で
充分洗浄して銅塩を取り”除き、その後、MMAにより
MMAが殆ど着色しなくなるまで洗浄をくり返したのち
減圧乾燥し、キノン−アミン化合物をえた。このものの
GPCで測定した平均分子量は約20000であった。
また収率は約60%であった。
製造例5(キノン−アミン化合物8) 反応容器にTHF200部を仕込み、30℃にて撹拌下
にp−ベンゾキノン5部およびp−フェニレンジアミン
5部を加えた。p−フェニレンジアミンを加えると反応
液は赤黒色になった。その10分後、F e C’J 
 ・6 H20の粉末10部を添加した。30℃で20
分間反応を進めたのち撹拌を停止した。つぎに、反応液
を亜硫酸水素ナトリウム50部を含む水溶液50〇一部
に添加し、5分間撹拌し反応を停止させた。
直ちに沈澱を濾取し蒸留水で充分洗浄して鉄塩を取り除
き、その後THFによりTHFが殆ど着色しなくなるま
で洗浄をくり返したのち減圧乾燥し、キノン−アミン化
合物をえた。このもののGPCで測定した平均分子量は
約20000であった。また収率は約55%であった。
製造例6(キノン−アミン化合物9) 反応容器にTHF50部およびメタノール30部を仕込
み、30℃にて撹拌下にβ−ナフトキノン5部および1
,8−ジアミノナフタレン5部を加えた。1,8−ジア
ミノナフタレンを加えると反応液は赤黒色になった。そ
の30分後、H2O2の3%水溶液50部を添加し、3
0℃で3時間反応を進めたのち撹拌を停止した。
つぎに反応液を亜硫酸水素ナトリウム40部を含む水溶
液500部に添加し、5分間撹拌し反応を停止させた。
直ちに沈澱を濾取し、蒸留水で充分洗浄後、MMAによ
りMMAが殆ど着色しなくなるまで洗浄をくり返したの
ち減圧乾燥し、キノン−アミン化合物をえた。このもの
のGPCで測定した平均分子量は約8000であった。
また収率は約25%であった。
製造例7(キノン−アミン化合物10)反応容器にTH
F100部を仕込み、30℃にて撹拌下に9,10−フ
ェナントレンキノン1部および1,2−ジアミノナフタ
レン1部を加えた。1.2−ジアミノナフタレンを加え
ると反応液は苦界褐色になった。その2時間後、Cu 
S O430部を含む水溶液100部を添加し、30℃
で10時間反応を進めたのち撹拌を停止した。つぎに、
反応液を亜硫酸水素ナトリウム100部を含む水溶液に
添加し、5分間撹拌し反応を停止させた。直ちに沈澱を
濾取し、蒸溜水で充分洗浄して銅塩を除去し、その後M
M AによりM M Aが殆ど着色しなくなるまで洗浄
をくり返したのち減圧乾燥し、キノン−アミン化合物を
えた。このもののGPCで測定した平均分子量は約10
000であった。また収率は約60%であった。
製造例8(キノン−アミン化合物11)反応容器にアセ
トン90部およびエタノール90部を仕込み、20℃に
て撹拌下にβ−ナフトキノン3部および1.8−ジアミ
ノナフタレン3部を加えた。1,8−ジアミノナフタレ
ンを加えると反応液は赤黒色になった。その10分後、
F e Cj a 60部を含む水溶液100部を反応
液に添加し、30℃で30分間反応を進めたのち撹拌を
停止した。つぎに、反応液を亜硫酸水素ナトリウム20
0部を含む水溶液1000部に添加し、5分間撹拌し反
応を停止させた。直ちに沈澱を濾取し、蒸留水で充分洗
浄し鉄塩を取り除き、その後アセトンによりアセトンが
殆ど着色しなくなるまで洗浄をくり返したのち減圧乾燥
しキノン−アミン化合物をえた。
このもののGPCで測定した平均分子量は約8000で
あった。また収率は約80%であった。
製造例9(キノン−アミン化合物12)反応容器にTH
F50部およびメタノール45部を仕込み、30℃にて
撹拌下にβ−ナフトキノン5部および1,8−ジアミノ
ナフタレン5部を加えた。1,8−ジアミノナフタレン
を加えると反応液は赤黒色になった。その30分後、F
eC,Q  ・6H20の粉末7部を反応液に添加し、
30℃で2時間反応を進めたのち撹拌を停止した。つぎ
にこの反応液を亜硫酸水素ナトリウム50部を含む水溶
液1000部に添加し、5分間撹拌し反応を停止させた
。直ちに沈澱を濾取し、蒸留水で充分洗浄して鉄塩を取
り除き、その後MMAによりMMAが殆ど着色しなくな
るまで洗浄をくり返したのち減圧乾燥しキノン−アミン
化合物をえた。このものの6PCで測定した平均分子量
は約13000であった。また収率は約70%であった
製造例10(キノン−アミン化合物13)反応容器にメ
タノール90部およびTHFIO部を仕込み、60℃に
て撹拌下にβ−ナフトキノン5部および1.8−ジアミ
ノナフタレン5部を加えた。1.8−シアミグナフタレ
ンを加えると反応液は赤黒色になった。その10分後、
F e CD a 3部を含む水溶液15部を反応液に
添加し、多孔性テフロンチューブ(住友電工■製フロロ
ポア:内径3 mm外径4mm、開孔率6096 、孔
径0.1μm)の先をふさいだチューブ10cmを通し
て反応液に空気を30m1/m+nの流速で流し、60
℃で10時間反応を進めたのち撹拌を停止した。なおリ
フラックスコンデンサーで冷水による凝縮環流を行なっ
たが溶媒が蒸発するので減少分は適時添加した。つぎに
反応液を亜硫酸水素ナトリウム50部を含む水溶液50
0部に添加し、5分間撹拌し反応を停止させた。直ちに
沈澱を濾取し、蒸留水で充分洗浄して鉄塩を取り除き、
その後MMAによリMMAが殆どむ色しなくなるまで洗
浄をくり返したのち、減圧乾燥しキノン−アミン化合物
をえた。このもののGPCでn1定した平均分子量は約
9000であった。また収率は約45%であった。
製造例11(キノン−アミン化合物14)反応容器にメ
タノール90部およびTHFIO部を仕込み、30℃に
て撹拌下にβ−ナフトキノン5部および1.8−ジアミ
ノナフタレン5部を加えた。1.8−ジアミノナフタレ
ンを加えると反応液は赤黒色になった。その10分後、
FeC1) ・6H20粉末5部を反応液に添加し、つ
いで396H202水溶液20部を添加し30℃で15
分間反応を行なった。その後、撹拌を停止し、反応液を
亜硫酸水素ナトリウム50部を含む水溶液500部に添
加し、5分間撹拌し反応を停止させた。直ちに沈澱を濾
取し、蒸留水で充分洗浄して鉄塩を取り除き、その後M
MAによりMMAが殆ど着色しなくなるまで洗浄をくり
返し、減圧乾燥し牛ノンーアミン化合物をえた。このも
ののGPCで測定した平均分子量は約12000であっ
た。また収率は約35%であった。
製造例12(キノン−アミン化合物15)反応容器にメ
タノール90部、DMAclO部およびKOHo、1部
を仕込み、30℃にて撹拌下にp−キノン5部および1
.8−ジアミノナフタレン5部を加えた。1,8−ジア
ミノナフタレンを加えると反応液は赤黒色になった。
その1時間後、炭素電極を反応液に入れ、電圧10v1
電流約120mAで23時間反応液の陽極酸化を行なっ
たのち撹拌を停止した。反応中、陰極からはガスが発生
した。つぎにえられた沈澱を濾取し蒸溜水で充分洗、浄
し、その後、MMAによりMMAが殆ど着色しなくなる
まで洗浄をくり返し、減圧乾燥しキノン−アミン化合物
をえた。このもののGPCで測定した平均分子量は約1
3000であった。また収率は約25%であった。
製造例13(還元型キノン−アミン化合物)前述したキ
ノン−アミン化合物4(製造例1)〜キノンーアミン化
合物15(製造例12)の合成反応を停止したのち、キ
ノン−アミン化合物1部に対し亜流酸水素ナトリウムの
20%溶液を10部加え、常温でさらに5時間撹拌し還
元処理を行なった。えられた沈澱物を濾取し、蒸留水で
充分洗浄して鉄塩または銅塩を取り除き、その後MMA
によりMMAがほとんど着色しなくなるまで洗浄をくり
返したのち減圧乾燥し、還元型キノン−アミン化合物(
キノン−アミン化合物の還元処理物)をえた。
実施例1 表1に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合物
)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキル
シリケート)との合計が1%の濃度になるように有機溶
媒に溶解した塗布剤溶液を、100L撹拌機付ステンレ
ス製重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等の表
面に塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水洗し
た。この重合器内に、純水62000g1メチルメタク
リレート(’MMA) 23900g5エチルアクリレ
ート(EA)2660g。
乳化剤として400gのナトリウムジオクチルスルホサ
クシネート、および触媒として53gの過硫酸カリウム
を仕込み、撹拌しなから内温50℃で6時間重合を行な
った。重合終了後、重合器内の重合体を取り出し、重合
器内を水洗して観察したところ、それぞれの塗布剤によ
り表1に示すような重合体スケールの付着がみられた。
なお、表において、膜の状態とは塗布剤の膜の状態であ
り、剥離性とは重合体スケールの剥離性である。スケー
ルの剥離性は下記の基準により評価した。
A:自然剥離 B : 2 M /1n 、 1. 0Kg/cdの水
流を1mの距離から当ててスケールが剥離 C: 2 j /1n s 5.  OKg/c−の水
流を1mの距離から当ててスケールが剥離 D : 2 j /akin 、 20Kg/cdの水
流を1mの距離から当ててスケールが剥離 E : 2 j /min 、 20 Kg/cJの水
流を1mの距離から当ててもスケールは剥離しない(以
下余白) 実施例2 表2に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合物
)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキル
シリケート)との合計が1%の濃度になるように有機溶
媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付ステンレス製
重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等の表面に
塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついて水洗した。
この重合器内に、純水800g、オレイン酸カリウム2
0g1リン酸三力リウム2g10ンガリット0.4g、
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.02g、硫酸
第一鉄0.012g1スチレン120g、1.3−ブタ
ジェン280g、パラメンタンハイドロパーオキサイド
0.4gを仕込み、撹拌しなから内温30℃で15時間
重合を行なった。重合終了後、重合器内の重合体を取り
出し、重合器内を水洗して観察したところ、それぞれの
塗布剤により表2に示すような重合体スケールの付着が
みられた。
実施例3 表3に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合物
)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキル
シリケート)との合計が1%の濃度になるように有機溶
媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付ステンレス製
重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等の表面に
塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水洗した。
この重合器内に、純水800g、オレイン酸カリウム2
0g1リン酸三力リウム2g10ンガリット0.4g、
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.02g、硫酸
第一鉄0.012g、1.3−ブタジェン400 g 
sパラメンタンハイドロパーオキサイド0.4gを仕込
み、撹拌しなから内温30℃で15時間重合を行なった
。重合終了後、重合器内の重合体を取り出し、重合器内
を水洗して観察したところ、それぞれの塗布剤により表
3に示すような重合体スケールの付着がみられた。
実施例4 表4に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合物
)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキル
シリケート)との合計が1%の濃度になるように有機溶
媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付ステンレス製
重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等の表面に
塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついて水洗した。
この重合器内に、純水800g、オレイン酸カリウム2
0g1リン酸三カリウム2g。
ロンガリット0 、4 g %エチレンジアミン四酢酸
二ナトリウム0.02g、硫酸第一鉄0.012g1ス
チレン200g、1.3−ブタジェン200g、パラメ
ンタンハイドロパーオキサイド0,4gを仕込み、撹拌
しなから内温30℃で15時間重合を行なった。その後
、純水8oog、ロンガリット0.4gを加えて内温を
60℃にし、硫酸カリウム80g (10%水溶l夜)
を入れたのち、クメンハイドロパーオキサイド0.4g
を含むメタクリル酸メチル120gを30g単位で30
分毎に添加して2時間重合反応を行なった。その後、ク
メンハイドロパーオキサイド0.8gを添加して1時間
重合反応させた。重合終了後、重合器内の重合体を取り
出し、重合器内を水洗して観察したところ、それぞれの
塗布剤により表4に示すような重合体スケールの骨管が
みられた。
(以下余白) 実施例5 表5に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合物
)とB (符機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキ
ルシリケート)との合計か1%の濃度になるように有機
溶媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付ステンレス
製重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等の表面
に塗酊して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水洗した
。この重合器内に、純水800g、オレイン酸カリウム
20g1リン酸三力リウム2g10ンガリット0.4g
、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.02g、硫
酸第一鉄0.012g、1.3−ブタジェン400g、
パラメンタンハイドロパーオキサイド0.4gを仕込み
、撹拌しなから内温30℃で15時間重合を行なった。
その後、純水800g、ロンガリット0.4gを加えて
内温を60℃にし、硫酸カリウム80g (10%水溶
液)を入れたのち、クメンハイドロパーオキサイド0.
4gを含むメタクリル酸メチル120gを30.単位で
30分毎に添加して2時間重合反応を行なった。
その後、クメンハイドロパーオキサイド0.8gを添加
して1時間重合反応させた。重合終了後、重合器内の重
合体を取り出し、重合器内を水洗して観察したところ、
それぞれの塗布剤により表5に示すようなm合体スケー
ルの付着がみられた。
(以下余白) 実施例6 表6に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合物
)とB(何機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキル
シリケート)との合計が1%の濃度になるように有機溶
媒に溶解した塗布剤溶液を、8L撹拌機付ステンレス製
重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等の表面に
塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水洗した。
この重合器内に、ポリブタジェン重合体ラテックス18
75g(固形分濃度40%)、純水187’zr、エチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム0.075g、硫酸第
一鉄0.0375g、ロンガリット3gを加えて60℃
になったとき、クメンハイドロパーオキサイド4.5g
をメタクリル酸メチル460g、スチレン150g、ア
クリロニトリル140gの混合物に溶解したものを連続
2時間添加して重合を行なった。重合終了後、重合器内
の重合体を取り出し、重合器内を水洗して観察したとこ
ろ、それぞれの塗布剤により表6に示すような重合体ス
ケールの付青がみられた。
(以下余白) 実施例7 表7に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合物
)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキル
シリケート)との合計が1%の濃度になるように有機溶
媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付ステンレス製
重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等の表面に
塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水洗した。
この重合器内に、水1500g、アクリロニトリル50
0g及び塩化ビニル500gを仕込み、重合開始剤とし
て過硫酸カリウム300gを用い、界面活性剤としてア
ルキルベンゼンスルホン酸ソーダ50.を存在させて乳
化重合を行なった。重合終了後、重合器内の重合体を取
り出し、重合器内を水洗して観察したところ、それぞれ
の塗布剤により表7に示すような重合体スケールの付着
がみられた。
実施例8 表8に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合物
)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキル
シリケート)との合計が1%の濃度になるように有機溶
媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付ステンレス製
重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等の表面に
塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水洗した。
この重合器内に、純水1500g、塩化とニルモノマー
1.0kgを仕込み、分散剤としてポリビニルアルコー
ル40g1重合開始剤としてラウロイルパーオキサイド
300gを使用して塩化ビニルを懸濁重合させた。重合
終了後、重合器内の重合体を取り出し、重合器内を水洗
して観察したところ、それぞれの塗布剤により表8に示
すような重合体スケールの併行がみられた。
実施例9 表9に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合物
)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキル
シリケート)との合計が1%の濃度になるように有機溶
媒に溶解した塗布剤溶液を、4L撹拌機付ステンレス製
重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等の表面に
塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水洗した。
この重合器内に、純水1000g、塩化ビニルモノマー
1ooogを仕込み、界面活性剤としてラウリル硫酸ソ
ーダ50gを用い、過酸化水素と亜硫酸ソーダからなる
レドックス触媒の存在下で塩化ビニルを乳化重合させた
重合終了後、重合器内の重合体を取り出し、重合器内を
水洗して観察したところ、それぞれの塗布剤により表9
に示すような重合体スケールの骨管がみられた。
実施例10 表10に示すA(スケール防止剤;キノン−アミン化合
物)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキ
ルシリケート)との合計が1%の濃度になるように有機
溶媒に溶解した塗布剤溶液を、15L撹拌機付ステンレ
ス製重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等の表
面に塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水洗し
た。この重合器内に、純水7000g、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ソーダ70g1過硫酸カリウム7g、メタ
クリル酸メチル2800g、スチレン700gを加えて
内温70°Cで8時間重合を行なった。重合終了後、重
合器内の重合体を取り出し、重合器内を水洗して観察し
たところ、それぞれの塗布剤により表10に示すような
重合体スケールの付着かみられた。
実施例11 表11に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合
物)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキ
ルシリケート)との合計が1%の濃度になるように有機
溶媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付グラスライ
ニング製重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等
の表面に塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水
洗した。この重合器内に、純水1300g2メチルメタ
クリレート501g、エチルアクリレ−)56g、フし
他剤として8.4gのナトリウムジオクチルスルホサク
シネート、および触媒として1.11gの過硫酸カリウ
ムを仕込み、撹拌しなから内温50℃で6時間重合を行
なった。重合終了後、重合器内の重合体を取り出し、重
合器内を水洗して観察したところ、それぞれの塗布剤に
より表11に示すような重合体スケールの骨管がみられ
た。
実施例12 表12に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合
物)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキ
ルシリケート)との合計が196の濃度になるように有
機溶媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付グラスラ
イニング製重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート
等の表面に塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで
水洗した。この重合器内に、純水800g1オレイン酸
力リウム20g1リン酸三カリウム2g10ンガリット
0.4g、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.0
2g、硫酸第一鉄0.012g、スチレン120g、1
.3−ブタジェン280g1パラメンタンハイドロパー
オキサイド064gを仕込み、撹拌しなから内温30℃
で15時間重合を行なった。重合終了後、重合器内の重
合体を取り出し、重合器内を水洗して観察したところ、
それぞれの塗布剤により表12に示すような重合体スケ
ールの付着がみられた。
実施例13 表13に示すA(スケール防止剤−キノン−アミン化合
物)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキ
ルシリケート)との合計か1%の濃度になるように有機
溶媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付グラスライ
ニング製重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等
の表面に塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水
洗した。この重合器内に、純水800g1オレイン酸カ
リウム20g1 リン酸三カリウム2g10ンガリツト
0.4g、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.0
2g、硫酸第一鉄0.012g、1.3−ブタジェン4
00g1パラメンタンハイドロパーオキサイド0゜4g
を仕込み、撹拌しなから内温30℃で15時間重合を行
なった。重合終了後、重合器内の重合体を取り出し、重
合器内を水洗して観察したところ、それぞれの塗布剤に
より表13に示すような重合体スケールの付着がみられ
た。
実施例14 表14に示すA(スケール防止剤二キノンーアミン化合
物)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキ
ルシリケート)との合計が1%の濃度になるように有機
溶媒に溶解した塗布剤溶液を、14L撹拌機付グラスラ
イニング製重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート
等の表面に塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで
水洗した。この重合器内に、スチレン−ブタジェン共重
合体ラテックス1150g(固形分30%)、純水65
0g、ロンガリット0゜3g1エチレンジアミン四酢酸
二ナトリウム0゜02g1硫酸第一鉄0゜Olgを加え
て内温を60℃にし、硫酸カリウムの5%水溶液150
gを入れたのちクメンハイドロパーオキサイド0.4m
lをメタクリル酸メチル150m1に溶解したものを、
50 ml単位で30分毎に添加して1.5時間重合を
行なった。その後クメンハイドロパーオキサイド0.8
mlを添加して1時間重合させた。重合終了後、重合器
内の重合体を取り出し、重合器内を水洗して観察したと
ころ、それぞれの塗布剤により表14に示すような重合
体スケールの付青がみられた。
(以下余白) 実施例15 表15に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合
物)とB (’f機外性シリカゾル(固形分)とC(ア
ルキルシリケート)との合計が1%の濃度になるように
有機溶媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付グラス
ライニング製重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレー
ト等の表面に塗布して70℃で2時間真空乾燥し、つい
で水洗した。この重合器内に、純水800g1オレイン
酸カリウム20g1 リン酸三カリウム2g10ンガリ
ツト0.4g、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0
.02g、硫酸第一鉄0.012g、1.3−ブタジェ
ン400g1パラメンタンハイドロパーオキサイド0゜
4gを仕込み、撹拌しなから内温30℃で15時間重合
を行なった。その後、純水500g。
ロンガリット0.4gを加えて内温を60℃にし、硫酸
カリウム80g (10%水溶液)を入れたのち、クメ
ンハイドロパーオキサイド0゜4gを含むメタクリル酸
メチル120gを3゜g単位で30分毎に添加して2時
間重合反応を行なった。その後、クメンハイドロパーオ
キサイド0.8gを添加して1時間重合反応させた。
重合終了後、重合器内の重合体を取り出し、重合器内を
水洗して観察したところ、それぞれの塗布剤により表1
5に示すような重合体スケールの付着かみられた。
(以下余白) 実施例16 表16に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合
物)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキ
ルシリケート)との合計が1%の濃度になるように有機
溶媒に溶解した塗布剤溶液を、8L撹拌機付グラスライ
ニング製重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等
の表面に塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水
洗した。この重合器内に、ポリブタジェン重合体ラテッ
クス1875g (固形分濃度40%)、純水1875
g、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.075g
、硫酸第一鉄0.0375g、ロンガリット3gを加え
て60℃になったとき、クメンハイドロパーオキサイド
4.5gをメタクリル酸メチル460g。
スチレン150g、アクリロニトリル140gの混合物
に溶解したものを連続2時間添加して重合を行なった。
重合終了後、重合器内の重合体を取り出し、重合器内を
水洗して観察したところ、それぞれの塗布剤により表1
6に示すような重合体スケールの骨管がみられた。
(以下余白) 実施例17 表17に示すA(スケール防止剤:キノン−アミン化合
物)とB(有機性シリカゾル)(固形分)とC(アルキ
ルシリケート)との合計か1%の濃度になるように有機
溶媒に溶解した塗布剤溶液を、3L撹拌機付グラスライ
ニング製重合器の内壁及び撹拌翼、バッフルプレート等
の表面に塗布して70℃で2時間真空乾燥し、ついで水
洗した。この重合器内に、水1500g1アクリロニト
リル500g及び塩化ビニル500gを仕込み、重合開
始剤として過硫酸カリウム300gを用い、界面活性剤
としてアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ50gを存在
させて乳化重合を行なった。重合終了後、重合器内の重
合体を取り出し、重合器内を水洗して観察したところ、
それぞれの塗布剤により表17に示すような重合体スケ
ールの付着がみられた。
[発明の効果] 本願の発明によれば、重合器の内壁、撹拌機のシャフト
及びペラ、バッフルプレート、測温体などの単量体が接
触する部分に於ける重合体スケールの付着を顕著に防止
することができ、且つ、付着したスケールの剥離性を数
段向上させることができる。この効果は、重合の方法、
単量体の種類、重合系の組成等に影響をうけることなく
発揮される。
また、第2の発明においては、第1の発明の′効果を損
うことなく、今まで困難とされていたグラスライニング
製重合器においても強固で均一な膜を形成させることが
でき、上口化したグラスライニング製重合器の寿命を向
上させることができる。また、ステンレス製重合器に於
いてもより強固で均一な膜を形成させることが出来ると
いう工業的利点がもたらされる。
また、本願の第1の発明、第2の発明のいずれとも、重
合の過程で、アクリル酸エステル単量体、メタクリル酸
エステル単量体の単独またはそれらの単量体の混合物が
、重合器内に存在する全単量体の60垂量%以上になる
重合系、特に、上記単量体の単独または混合物が全単量
体の100%であるポリアクリル酸エステル、ポリメタ
クリル酸エステルの重合系に於いても、重合器内壁等へ
のスケールの付着をほぼ完全に防止し、その効果は30
0バッチ以上の持続性を有する。
特許出願人   鐘淵化学工業株式会社1・・ !、、
代  理  人     弁理士  蔦  1) 璋 
 子i 、。
1゛こ=−ニー ほか1名

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エチレン性二重結合及び/又はジオレフィン性二重
    結合を有する単量体を重合するに際し、あらかじめ、こ
    れに供する重合器の内壁、撹拌機のシャフト及びペラ、
    バッフルプレート、測温体などの機内各部に、芳香族ジ
    アミンと芳香族キノンとを溶解度パラメータが8.5〜
    24.0の溶媒の単独または混合溶媒中で付加反応させ
    ることによって得られる分子量が3000以上のキノン
    −アミン化合物及び/又はこのキノン−アミン化合物の
    還元処理物と有機性シリカゾルとを混合した溶液を塗布
    し、親水性塗布膜を形成することを特徴とする重合体ス
    ケールの付着防止方法。 2、エチレン性二重結合及び/又はジオレフィン性二重
    結合を有する単量体を重合するに際し、あらかじめ、こ
    れに供する重合器の内壁、撹拌機のシャフト及びペラ、
    バッフルプレート、測温体などの機内各部に、芳香族ジ
    アミンと芳香族キノンとを溶解度パラメータが8.5〜
    24.0の溶媒の単独または混合溶媒中で付加反応させ
    ることによって得られる分子量が3000以上のキノン
    −アミン化合物及び/又はこのキノン−アミン化合物の
    還元処理物と、有機性シリカゾル及びアルキルシリケー
    トの混合物とを、混合した溶液を塗布して親水性塗布膜
    を形成することを特徴とする重合体スケールの付着防止
    方法。
JP62293712A 1987-11-19 1987-11-19 重合体スケールの付着防止方法 Expired - Lifetime JPH0625203B2 (ja)

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EP88310842A EP0317306B1 (en) 1987-11-19 1988-11-17 Method of preventing polymer scale deposition
DE3888928T DE3888928T2 (de) 1987-11-19 1988-11-17 Verfahren zur Unterdrückung der Bildung von Polymerkrusten.
KR1019880015284A KR940006443B1 (ko) 1987-11-19 1988-11-19 중합체 스케일의 부착 방지 방법.

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