JPS617309A - アクリル酸またはメタクリル酸のエステル類の重合方法 - Google Patents

アクリル酸またはメタクリル酸のエステル類の重合方法

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JPS617309A
JPS617309A JP59126990A JP12699084A JPS617309A JP S617309 A JPS617309 A JP S617309A JP 59126990 A JP59126990 A JP 59126990A JP 12699084 A JP12699084 A JP 12699084A JP S617309 A JPS617309 A JP S617309A
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/10Esters
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、あらかじめ重合器内の各部に単量体に不溶な
芳香族系のキノン−アミン化合物を塗布し、塗布膜を形
成させたのち、アクリル酸またはメタクリル酸のエステ
ル類を水性媒体中で乳化重合覆ることにより、スケール
生成を防止しうる重合方法に関する。
[従来技術] アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル単量体
を用いる主たる乳化重合の適用例であるアクリUニトリ
ルーブタジェンースチレン共重合体(八BS)やメチル
メタクリレ−ドープダシエン−スチレン共重合体(HB
S)系の重合では、ブタジェンゴムを用いてグラフト重
合するため、発生するスケールは粘着性に富み、除去清
掃作業を困難にしている。
かかるスケールの発生は、つぎの理由によると考えられ
ている。すなわち、アクリル酸エステルまたはメタクリ
ル酸エステル単量体は水に溶解し水相重合をしてラテッ
クスを不安定にする。さらにそれらの単量体は加水分解
されて重合系を弱酸性にするので、ラテックスの凝集を
促す。その凝集を防ぐために適当な乳化剤を選定してい
るが、乳化剤の量の増加により生成する重合体の品質を
劣化させるので、ラテックスを充分安定させた状態で重
合を行なうことはかなり困難であり、ラテックスが一部
凝集することは避けられないのが通常である。
それらの凝集したラテックスをアクリル酸エステルまた
はメタクリル酸エステル単量体が溶解し、粘着性となっ
たラテックス凝集体が重合器内の各部に付着し、そこで
含まれている単量体が重合して強固な付着スケールを生
成してしまう。
このスケール付着のために重合器壁の伝熱効率の低下、
製品収率の低下、剥離スケールの製品への混入による品
質の低下、スケールの除去清掃に要する労力および除去
清掃に要づる時間がもたらす重合器の稼動率の低下など
好ましくない多くの不利益が生ずる。
この重合体スケールの付着防止方法については従来から
数多くの試みがなされており、本発明に近いものとして
たとえばキノン−アミン化合物をあらかじめ重合器内の
各部に塗布して塗布膜を形成さ1だのち重合してスケー
ルの付着を防止する方法が開示されているが、これは塩
化ビニルなどのハロゲン化ビニル単量体またはそれと共
重合可能な単量体を少量含む単量体混合物の重合、それ
も懸濁重合においての方法である。
ところで、重合期間中に単量体混合物がアクリル酸エス
テル単量体またはメタクリル酸エステル単量体を主体と
するものになるばあいは、キノン−アミン化合物からな
る塗布膜は使用できないとされでいる。その理由は、ハ
ロゲン化ビニル単量体に比してアクリル酸エステルまた
はメタクリル酸エステル単量体が極めて大きな溶解能を
有しているためと考えられている。すなわち、それらを
主体とする単量体混合物はハロゲン化ビニル単量体系の
重合に使用されている従来のキノン−アミン化合物によ
り形成された塗布膜を一部あるいは全部溶解してしまう
その結果、重合体スケールの付着防止効果が著しく損わ
れてしまううえに、溶解混入したキノン−アミン化合物
により重合体が汚染され着色するなどの問題が発生する
。このアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル
単量体の溶解能は、スチレンやα〜メチルスチレンのよ
うな芳香族系単量体よりもさらに大きい。
ところで、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エス
テルの溶解能は、キノン−アミン化合物に対する貧溶媒
であるハロゲン化ビニル系単量体の存在下で低下するが
、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル単量
体が単量体混合物中に60%(重量%、以下同様)以上
存在するときは、従来のキノン−アミン化合物はほぼ完
全に溶解してしまい、スケール付着防止効果はえられな
い。
このように、従来のキノン−アミン化合物はアクリル酸
エステルまたはメタクリル酸エステル単量体を60%以
上含む単量体混合物の乳化重合には使用できない。アク
リル酸エステル、メタクリル酸Jスプル単量体の重合に
関する工業例は、その(J、とんどが前記60%以上と
なるため、該単量体系の重合には有用な塗布剤が現存し
ない状況である。本発明者らは、アクリル酸エステルま
たはメタクリル酸エステル類の重合におけるスケ−ル付
着防止効果 検討を重ねた結果、特定の条件で製造したキノン−アミ
ン化合物がアクリル酸エステルまたはメタクリル酸Ez
スプル類の重合においてすぐれたスケール付着防止能を
有することを見出し、本発明を完成°するに至った。
[発明の開示] 本発明は、乳化重合の過程でアクリル酸エステル単量体
もしくはメタクリル酸エステル単量体の単独またはそれ
らの単量体混合物が存在する全単量体の60%以上にな
る重合系において、これらの単量体を水、乳化剤および
水または単量体に可溶な申合開始剤の存在下に重合する
にあたり、芳香族ジアミンと芳香族キノンとを溶解度パ
ラメータ(以下、spという)が9.0〜12.2の溶
媒もしくは混合溶媒またはそれに対して等重量以下のア
ルコールを含む混合溶媒中で付加反応させ、沈澱分離し
てえられる平均分子量3000以上のキノン−アミン化
合物を有機溶剤に溶解した溶液をあらかじめ重合器の内
面、撹拌機、バッフルプレートなどの機内各部に塗布し
、塗布膜を形成させることを乾燥除去するアクリル酸ま
たはメタクリル酸エステル類の重合方法に関する。
[発明の実施態様] 本発明の方法に用いるスケール付着防止用の塗布剤は、
芳香族キノンと芳香族ジアミンとから前記の特定条件下
に付加反応により製造された分子93000以上のキノ
ン−アミン化合物である。
芳香族キノンとしては、たとえばベンゾキノン、ナフト
キノン、フエナントラキノンなどが例示でき、さらにこ
れらの芳香族環上に塩素原子、臭素原子、メチル基、ア
ミノ基、アルコキシ基、水fil1Mのうちの1個以上
が置換されたキノン系誘導体も採用できる。反応性の点
からみて、ベンゼン環、ナフタレン環またはフィナント
ラキノン環をもつものが好ましい。
また、芳香族ジアミンとしては、たとえばフ 、エニレ
ンジアミン、ジアミノナフタリン、ジアミノアクリジン
、ジアミノピリジン、ジアミノピリミジン、ジアミノフ
ルオレン、ジアミノアゾベンゼン、ジアミノベンジジン
、ジアミノジフェニルアミン、ジアミノトルエンおよび
それらの環上にアルギル基、アリール基、アルコキシ基
、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、ニトロ基など
が置換されたアミン系誘導体があげられる。それらのう
ち、反応性の点からはベンゼン環またはブフタレン環を
もつものが好ましい。ただし、ベンゼン環をもつジアミ
ンを用いるときは、芳香族キノンの種類にかかわらずえ
られるキノン−アミン化合物が発ガン性を有するばあい
が多いので、注意を要する。
本発明の重合方法を適用する重合系は、前記のごとくア
クリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル単量体の
比率が重合の過程で存在する全単罎体に対して60%以
上になる乳化重合系であり、その重合系に使用するため
には、キノン−アミン化合物は平均分子量が3000以
上であることが必要である。キノン−アミン化合物の平
均分子量が3000よりも小さいばあいはSアクリル酸
エステルまたはメタクリル酸エステル単量体に一部ない
し全部溶解してしまい、所期の効果がえられないばかり
か、製品の品質をも低下させてしまう。塗布剤の溶解性
はアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル単量
体の含有比率が大きくなるにつれて増加するので塗布剤
の重合体への溶解混入を極端にきらうばあいや、前記単
量体の比率が大きくなれば当然分子量を高めなければな
らないなど要求に合せて分子量を変化させる必要がある
キノン−アミン化合物の製造に用いる溶媒は、えられる
キノン−アミン化合物の分子間の調整に大きな役割を果
していると共に、反応速度、収率などの点力目うも重要
である。
かかる溶剤は、sp値が9.0−12.2のものでなけ
ればならない。また望ましくは誘電率が7以上のもので
ある。このような溶媒としては極性非プロトン溶媒があ
げられ、たとえばテトラヒドロフラン(sp値:9.3
2、誘電率:  7.58、以下THEという)、ジメ
チルホルムアミド(sp値: 12.0、誘導率:36
.71、以下DHFという)、ジメチルアセ[・アミド
(sp値: 11.0、誘電率:37.8、以下(叶^
C)という)、アセトニトリル(sp値:11.9、誘
電率:37.5)、アセトン(sp値:  9.71 
、誘電率: 21.45 ) 、メチルエチルケトン(
sp値9.04 、誘電率: 15.45 ) 、ジエ
チルケトン(sp値: 10.03 、誘電率: 17
.00 )、メチルイソブヂルケトン(sp値:  9
.56 、誘電率: 13.11 > 、メチルn−ブ
チルケトン(sp値:9.92 、誘電率: 12.2
) 、メチルn−プロピルケトン(SP@ :  9.
98 、誘電率: 15.1) 、ジオキサン(sp値
:9.73、誘電率:  2.21 ’)またはそれら
の混合溶媒などがあげられる。
キノン−アミン化合物の分子量の調整は前記溶媒の選定
によって行なうことができる。
たとえば分子量を小さくするばあいは、反応に用いる溶
媒にアルコールを加えればよい。加えるアルコールとし
てはメタノール(sp値:14.5)またはエタノール
(sp値: 12.7)が適当である。ただし、目的と
するキノン−アミン化合物の平均分子量を3000以上
にするためには、アルコールの混入量は前記反応溶媒の
等重量以下にする必要がある。アルコールの配合により
、反応時間を短縮でき、収率を高めることができる。な
お、アルコールの混入は、反応開始前でも、反応開始後
でもよい。
一方、分子量を大きくするばあいは、前記アルコールは
使用せず、えられた生成物のうち低分子量の化合物を適
当な溶剤で洗浄して除去すればよい。
本発明に用いるキノン−アミン化合物は、前記反応条件
で反応させてえられる反応生成物を析出させ、沈澱分離
することによってえられる。
反応生成物の析出は、キノン−アミン化合物の分子量の
増大に伴なって現われるが、必要により、前記アルコー
ルを混入するか、溶媒を変えるかすることによって目的
とする分子量のキノン−アミン化合物をうろことができ
る。
かかるキノン−アミン化合物の製造の好ましい実施態様
をつぎに示すが、それのみに限定されるものではない。
前記反応溶媒中に芳香族キノンと芳香族ジアミンとを芳
香族ジアミン1モルに対して芳香族キノンが約1〜5モ
ル、好ましくは約1〜3モルとなるように溶解させる。
反応は直ちに開始され、反応液は黒変する。反応は約1
0〜70℃、好ましくは30〜50℃の温度で撹拌下ま
たは撹拌しない状態、好ましくは撹拌しない状態で反応
生成物の結晶が析出するまで行なう。所望なら、塩化第
2鉄などの反応促進剤または前記アルコールなどを使用
してもよい。反応生成物が析出し始める時期は、通常反
応開始後30日以上であるが、反応促進剤を使用したと
きは反応時間を半減させることができる。またアルコー
ルを混入したときも反応時間を短縮することができる。
析出した反応生成物を濾過により分別し、溶媒好ましく
は反応に用いた溶媒(ただしアルコールは除く)で洗浄
液が殆んど着色しなくなるまで洗浄したのち、減圧乾燥
する。
えられたキノン−アミン化合物の適用範囲は、種々の重
合系を想定して調整された試験用の混合単量体系に適用
して溶解性を調べることにより確認できる。
スケール付着防止作用をざらに^めるには、キノン−ア
ミン化合物に親水性を付与】ればよい。
というのは、重合器壁などに撥水性の化合物を塗布する
と親油性のモノマーが壁面に付着しやすくなり、壁面で
重合したポリマーが付着しスケールとなり効果を減少さ
せるので、親水性をもたせることによって壁面などが水
に対して濡れがよくなり、水膜を形成してモノマーの壁
面での重合を■害すると共にポリマーの接近をも阻止す
るため、スケール付着防止効果が増大するものと考えら
れる。この親水基としては−OH,−Nt12、−88
−などが前記化合物中に含まれることが必要である。
前記の製造法によってえられたキノン−アミン化合物の
親水性をさらに一層高めるためには、これらを還元処理
すればよい。還元処理は、たとえばキノン−アミン化合
物を後述する塗布用の有機溶剤に0.5%以上溶解し、
これにハイドロサルファイド・ナトリウムなどの還元剤
を水に溶解したものをキノン−アミン化合物の1〜3倍
量加えて常温常圧で撹拌して還元後、濾液をそのまま塗
布剤溶液とするか、水に溶解した還元剤溶液中に約15
0μm以下に微粉化した反応生成物を173〜1倍量加
えて混合撹拌して還元し、濾過後瀘過残渣を水で洗浄し
て減圧乾燥すればよい。
かくしてえられるキノン−アミン化合物は、水、アルコ
ール類、直鎖状炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロゲ
ン化炭化水素類などには殆んど溶解せず、当然重合され
るべき単量体にも溶解しない。
そのようなキノン−アミン化合物を重合器内の各部に均
一に塗布して塗膜を形成する方法としては、(a)キノ
ン−アミン化合物の微粉末の分散液を塗布し、乾燥また
は溶融して塗布膜を形成する方法、(b)キノン−アミ
ン化合物の溶融液を塗布する方法、(C)キノン−アミ
ン化合物を有機溶剤に溶解して塗布乾燥覆る方法が考え
られるが、(a)法では均一かつ平滑な被膜かえられに
くく、(b)法は実用化が難しいので、本発明では(C
)の有機溶剤に溶解して塗布する方法が採用される。
塗布剤であるキノン−アミン化合物を溶解する有機溶剤
を選択する際にはつぎの点を考趨すべきである。
(1)必要な塗布膜厚さを確保するため、溶解性が大き
いこと、 (2)乾燥を容易にするため、沸点が低いこと、(3)
均一に塗布するため、表面張力が小さいこと。
これらの性質を兼ね備えた有機溶剤の選択は容易ではな
いが、本発明者らの研究の結果、(1)の溶解性につい
ては、SP値が9.8〜12.5のものが好ましいこと
が判明した。そうした有機溶剤としては、たとえばDH
F 、 DHAcなどの第1アミド:ジメブルスルホキ
シドなどのスルホキシド;アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン、メチル11−プロピルケトンなど
のケトン;アセトニトリルなどのニトリル基を有するも
の:ピリジン;モノホリンなどがあげられる。これらの
溶剤の種類は塗布剤の分子妃つまり溶解濃度の点や安4
i性、作業性を考慮して選択されるが高沸点の6のを使
用せざるをえないばあいは加温下で減圧にして乾燥する
必要が生ずる。
さらに、(3)の表面張力については、塗布すべき基材
表面を容易にぬらずものでなければ均一な塗布膜が形成
されないので、たとえばステンレス鋼(SII3304
)に塗布するばあいは、有機溶剤の表面張力は30dy
n/cIRよりも小さくなければならない。ところが前
記溶解性の大きい溶剤のうち表面張力の大きいものを選
択せざるをえないばあいは、表面張力の小さい溶剤を配
合して表面張力を■げる必要がある。
配合する表面張力の小さい溶剤としては、たとえばメチ
ルn−プロピルケトン、酢酸アミル、n−ブタノール、
THE 、エタノールなどがあげられ、それらを20〜
50容量%配合ずればよい。また、理由は不明であるが
基材がステンレス鋼のばあいは、チオサリチル酸、安息
香酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの有機酸;スル
ファミン酸などの弱酸性の無機酸:エヂレンジアミン四
酢酸二ナトリウムなどのキレート剤などを塗布剤に対し
て0.1〜0.3%添加することによっても被膜の均一
性を改良できる。なお、いずれのばあいも溶剤自体の溶
解性を低下させるので、注意を要する。
具体的な有機溶剤は、実際の重合系に合わせて以上の点
を考慮して選定すればよい。
重合器内の各部への塗布は、噴霧、ハケ塗りなどにより
塗布剤が壁面に0.01〜59/rd、好ましくは0.
1−1.0g/dの範囲となるように行なえばよい。な
お、塗布膜の形成や重合などに悪影響をうえない限り、
59/mを超えて使用してもJ:い。
塗布量は塗布剤溶液の濃度によって大きく左右される。
1Jなわち、塗布剤溶液の塗布剤11度が低いと1回の
塗布では塗布膜が薄くなるため、数回の塗布作業が必要
であり、そのつと塗布剤溶液が重合器内に浮遊したり、
たれて重合器低部に滞留するので多量の塗布剤溶液が必
要となるほか、塗布時間や乾燥時間が長くなり、経済性
がわるくなる。したがって塗布剤濃度は高い方が好まし
く、とくに0.5%以上、とりわけ1.0〜2.0%と
するのが好ましい。
本発明が対象どする重合系は、アクリル酸エステルもし
くはメチクリル酸エステル単量体単独、またはそれらと
共重合可能な単量体との単量体混合物であってアクリル
酸エステルまたはメタクリル酸エステル単量体が重合の
過程で存在する全単量体の60%以上となる乳化重合系
である。
かかる重合系における単量体または単量体混合物の仕込
み方法としては、最終的にうるべき重合体組成に相当す
る組成の単量体を重合初期に仕込む方法と、すでにある
程反重合が進んだ時点で単量体を一括または分割あるい
は連続して投入する方法がある。とくに後者のばあい、
生成した重合体中のアクリル酸エステルコーニット合計
量が60%を上形るときでも、重合途中では単量体混合
物中のアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル
単量体の割合が60%を超えるばあいかあり、本発明の
方法はそのようなばあいも含むものである。
このように本発明の方法が対象とする重合系はスケール
付着防止がもつとも難かしいものであるので、本発明に
おけるキノン−アミン化合物を用いるときはいかなる乳
化重合系、懸濁重合系に対してもスケールの付着防止効
果かえられる。
本発明にilj Iするアクリル酸またはメタクリル酸
のニスデル甲M体としてはアクリル酸メチル、アクリル
酸二■−ブール、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸シクロヘキシル、
アクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸グリシジ
ル、アクリル酸シアノエチル、アクリル酸アルコキシカ
ルボニルメチルなどのアクリル酸エステル類およびメタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
ブルなどのメタクリル酸エステル類があげられる。また
これらの単量体と共に使用される共重合可能な他の単量
体としては、スチレン、α−メブルスチレン、オルソ−
クロロスチレン、ビール1〜ルエンなどのスチレン誘導
体;ビニルナフタレン、ブタジェン、イソプレン、クロ
ロブ1ノンなどのジオレフィン類;アクリロニトリル、
メタクリロニトリルなどのニトリル誘導体;酢酸ビニル
、塩化ビニル、塩化゛ビニリデンなどがあげられる。
乳化剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン
酸す1−リウLいドデシルベ〉′ゼンスルホン酸ナトリ
ウム、バルミブン酸プ゛トリウム、オレイン酸カリウム
、ロジン醒カリウム、パラフィンスルホン酸エステル、
ナ°7タレンスルホン酸エステルなどのアニオン性界面
活性剤;ソルビタンモノラウレ−1−、ポリオキシェヂ
レンアルキルエーテル、ポリエチレングリff、l−ル
モノラウレ−1−などのノニオン性界面活性剤があげら
れる。
重合開始剤としでは、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウムなどの水溶性過硫酸塩;クメンハイドロパーオキサ
イド、パラメンタンハイドロパーオキサイド、し−ブヂ
ルハイドロパーオキサイド、(−ブチルパーオキシイソ
プロビルカーボネート、α、α′−アゾビスイソブチロ
ニトリルなどの油溶性重合開始剤;その他レドックス系
重合開始剤があげられる。
その他必要に応じて添加される重合助剤としては連鎖移
動剤、電解質などがある。
つぎに本発明の方法を製造例、実施例をあげて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
製造例] 反応容器1.’:THF100部(重量部、以下同様)
を仕込み、30℃にて撹拌下にβ−ナフトキノン15部
および1,8−ジアミノナフタリン5部を加えた。
1.8−ジアミノナフタリンを加えると反応液は赤黒色
になった。撹拌を停止し、75日間30℃で放置して反
応を進めたのち、えられた結晶を濾取し、THEにJ、
すTHFが殆んど着色しなくなるまで洗浄を繰り返した
のち減圧乾燥し、本発明に用いるキノン−アミン化合物
をえた。このものをゲルパーミェーションクロマトグラ
フィ(以下、GPCという)により分析したところ、第
1図に示すヂp −1−がえられ、その平均分子量は約
8500であることがわかった。
GPCの測定条件はつぎのとおりであった。
カラム: GPCAD−802/Sx 2([和電工■
のポリスチレンゲル、 商品名5hodex) キt jJ ヤニ  0.01m LiBr/DHF:
1.0ml/min検出器:示差屈折計(RIX4) 製造例2 反応容器にTHE200部を仕込み、50℃にて撹拌下
にp−ベンゾキノン15部および1,8−ジアミノナフ
タリン5部を加えた。1.8−ジアミノナフタリンを加
えると反応液は赤黒色になった。撹拌を停止し、60日
間50℃で放置して反応を進めたのち、えられた結晶を
庸取し、THEにより111Fが殆んど着色しなくなる
まで洗浄を繰り返したのち減圧乾燥し、本発明に用いる
キノン−アミン化合物をえた。このもののGPCで測定
した平均分子量は、約8000であった。
製造例3 反応容器にTHE200部を仕込み、30℃にT:撹拌
下にp−ヘンゾキノン5部およびp−フ1ニレンジアミ
ン5部を加えた。p−7Iニレンジアミンを加えると反
応液は赤黒色になった。撹拌を停止し、30日間30℃
で放置して反応を進めたのち、えられた結晶を濾取し、
THFによりTIIFがほとんど着色しなくなるまで洗
浄を繰り返したのち減圧乾燥し、本発明に用いるキノン
−アミン化合物をえた。このもののGPCで測定した平
均分子量は、約7000であった。
製造例4 反応容器にTlIF50部およびメタノール30部を仕
込み、30゛Cにで撹拌下にp−ナフトキノン5部およ
び1,8−ジアミノナフタリン5部を加えた。
1.8−ジアミノナフタリンを加えると反応液は赤黒色
にな二)た。撹拌を停止し、30日間30℃で放置して
反応を進めたのち、えられた結晶を濾取し、THEによ
りTIIFが殆んど着色しなくなるまで洗浄を繰り返し
たのち減圧乾燥し、本発明に用いるキノン−アミン化合
物をえた。このもののGPCで測定1ノだ平均分子量は
、約6000であった。
製造例5 反応容器1.、:1’1lF100部を仕込み、30℃
にて撹拌下に9.10−71ナントレンキノン1部およ
び1.2−ジアミノナフタレン1部を加えた。1,2−
ジアミノナフタレンを加えると反応液は黄み褐色になっ
た。撹拌を停止し、120日間30℃で放置して反応を
進めたのち、えられた結晶を濾取し、THFによりTt
lFが殆んど着色しなくなるまで洗浄を繰り返したのち
減圧乾燥し、本発明に用いるキノン−アミン化合物をえ
た。このもののGPCで測定した平均分子量は、約10
000であった。
製造例6 反応容器にアセトン90部およびエタノール90部を仕
込み、20℃にて撹拌下にβ−ナフトキノン3部および
1,8−ジアミノナフタリン3部を加えた。1,8−ジ
アミノナフタリンを加えると反応液は赤黒色になった。
撹拌を停止し、60日間20℃で放置して反応を進めた
のち、えられた結晶を濾取し、アセトンによりアセトン
が殆んど着色しなくなるまで洗浄を繰り返したのち減圧
乾燥し、本発明に用いるキノン−アミン化合物をえた。
このもののGPCで測定した平均分子量は、約4000
であった。
WA造例7 反応容器にIIIF !iO部およびメタノール45部
を仕込み、30℃にて撹拌下にβ−ナフトキノン5部お
よび1,8−ランフミノナフタリン5部を加えた。
1.8−ジアミノナフタリンを加えると反応液は赤黒色
になっl、=。撹拌を停止し、15日間30℃で放置し
たのち抗f’!’ Fに塩化第2鉄5部を加え、さらに
撹拌しながら15日間反応を進めた。えられた結晶を濾
取1ノ、TIIFによりTHFが殆んど着色しなくなる
まC洗浄を繰り返したのち減圧乾燥し、本発明に用いる
キノン−アミン化合物をえた。このもののGPCで測定
した平均分子量は、約3500であっノこ。
製造例8 製造例1へ−7でえられたキノン−アミン化合物0.7
部を叶Ac 100部に溶解し、えられた溶液にハイド
ロサルファイドナトリウムの20%水溶液7部を加えて
常温常圧下に5時間撹拌し、還元処理を行なった。えら
れた反応液を濾過して、後述の実施例に用いた。
比較製造例1 エタノール(sp値:12.7誘電率25.7)  1
’50部にテトラエチレンペンタミン0.8部、p−フ
ェニレンジアミン0.5部およびp−アミノ安息香酸1
.4部を溶解して溶液(A)をえた。
別途、エタノール45部と純水45部とからなる混合溶
媒にサルチルアルデヒド4部、ピロガロール1部および
ハイドロキノン4部を溶解して溶液(B)をえた。
溶液(A)と(B)とを混合して常温で減圧下に蒸発乾
固した。えられたキノン−アミン化合物のGPCで測定
した平均分子量は1800以下であった。
比較製造例2 純水100部にp−フェニレンジアミン4部を溶解して
溶液(C)をえた。別途、純水100部にハイドロキノ
ン4部を溶解して溶液(D)をえた。
溶液(C)と(0)を混合して空気を吹き込みながら4
0分間反応させ、サーモンピンクの反応液が暗色になっ
た時点で反応を終了し、濾過して泥状のキノン−アミン
化合物をえた。このもののGPCで測定した平均分子量
は約1800であった。
比較製造例:3 放置期間を2日間したほかは製造例1と同様にして反応
させた。えられた反応液中には結晶は析出していなかっ
た。このものを後述の比較例に用いr’−+) この反応液を常温で減圧下にて蒸発乾固したものをGP
Cで分析したところ、そのキノン−アミン化合物の平均
分子量は約1800であった。
比較製造例4 反応溶媒どしてTl1F40部とメタノール60部との
混合溶媒を用いたほかは製造例4と同様にして反応を行
ない、キノン−アミン化合物をえた(平均分子−吊: 
2000)。
比較製造例5 放置期間を10日間としたほかは製造例4と同様にして
反応を行なった。えられた反応液中には結晶は析出して
いなかった。
この反応常温で減圧下にTHEとメタノールとを蒸発さ
せたのち、残渣を減圧下にて蒸発乾固した。えられたキ
ノン−アミン化合物の平均分子量は1500であった。
比較製造例6 反応容器にエタノール100部を仕込み、30℃にて撹
拌下にβ−ナフトキノン3部および1.8−ジアミノナ
フタリン1部を加えた。1,8−ジアミノナフタリンを
加えると反応液は赤黒色になった。撹拌を停止し、4日
間30℃で放置して反応を進めたのら、えられた結晶を
濾取し、エタノールによりエタノールが殆んど着色しな
くなるまで洗浄を繰り返したのち減圧乾燥し、キノン−
アミン化合物をえた(平均分子@:約700)。
比較製造例7 反応溶媒として酢酸n−プロピル(5DfffJ : 
8.68、誘電率6.69)を用いたほかは比較製造例
6と同様にして反応を行ない、キノン−アミン化合物を
えたく平均分子@:約550)。
比較製造例8 比較製造例4.6および7でそれぞれえられたキノン 
アミン化合物をlj ifi例8−と同様にして還元処
押した、1 実施例1 第1表(5二示IJ塗市剤を15.Q撹拌機付ステンレ
ス鋼製重合器の内壁および撹拌翼、バッフルプレートの
表面に0.2g/rd塗布して、乾燥したのち、スヂレ
ンーブタジエン共重合体ラテックス4000g(固形分
50%)、純水6000 g、エチレンジアミン四酢酸
二ナトリウム0.2g、硫酸第一鉄0.151 ’+ 
[1ンガリット8gを加えて内温を60℃にし、(〆(
酸カリウム4009 (10%水溶液)を入れたのち、
クメンハイドロパーオキサイド12gを含むメタクリル
酸メチル1600gを400部単位で30分子nに添加
して3時間重合反応を行なった。゛ぞのlitクメンハ
イドロパーオキサイド83を添加して1時間重合反応さ
せた。、重合終了後、重合体を取り出し重合器内を観察
したところ、それぞれの塗布剤により第1表に示すよう
な重合体スケールの付着がみられた。
実験比8〜13における塗布は、塗布剤をDHAc−ア
セトン(80:20  (容量比、以下同様〉)混合溶
剤(表面張力(50℃) : 28.3dVn/CM)
に1.0〜1.2%となるように溶解したものを用いで
行なった。
なお、スケール付着量、塗布躾の厚さと均一性および剥
離性、重合体ラテックスの汚染性などを総合評価した結
果も併記する。
○:判定基準にすべて合格である △:重合体ラテックスに汚染のみが認められる ×:判定基準に不合格である 実験比中、*を付したものは比較例である。
[以下余白] 実験陽13ではメタクリル酸メチルを添加すると、ラテ
ックスが赤く着色したので総合評価を△とした。
実施例2 第2表に示すような塗布剤を1001撹拌機付ステンレ
ス鋼製重合器の内壁の表面に1.0g/d塗布して、乾
燥したのち、スチレン−ブタジェン共重合体ラテックス
25Ky(固形分50%)、純水37.5Kg、ロンガ
レット509、エチレンドアミン四酢酸二ナトリウム1
g、硫酸第一鉄0.5「を加えて内温を60℃にし、食
塩の10%水溶液2000gを入れたのも−、クメンハ
イドロパーオキサイド100gをメタクリル酸メチル8
250gとスチレン4250 gの混合物に溶解し、そ
の後、31503単位で30分毎に添加して3時間重合
反応を行なった。その後クメンハイドロパーオキサイド
509を添加して2時間重合反応させた。重合終了後、
重合体を取り出し重合機内を観察したところ、それぞれ
の塗布剤により第2表に示づような重合体スケールの付
着がみられた。
なお、実験t1h21−・25aにおける塗布用の有機
溶剤トシテ、1lHAc −At’ nJ! イ’) 
’、/’ Dピ)Ii (80:20)混合溶剤(表面
張力(50℃) : 29.6dVn/Cm )を用い
、濃度CD・〜・1.2%として塗布した。
[1″l下余白] 実施例3 第3表に示すような塗布剤を8jl撹拌機付ステンレス
鋼製重合器の内壁および撹拌胃、バッフルプレートの表
面に0.59/yd塗布して、乾燥したのち、ポリブタ
ジェン重合体ラテックス1875g(固形分濃度40%
)、純水18759、エチレンジアミン四酢酸二ナトリ
ウム0.075g、硫酸第一鉄0.0375 g、ロン
ガリット3gを加えて60℃になったとき、クメンハイ
ドロパーオキサイド4.5gをメタクリル酸メチル46
0g、スチレン150g、アクリロニトリル1409の
混合物に溶解したものを連続2時間添加して重合を行生
った。その後クメンハイドロパーオキサイド3gを添加
して2時間重合反応させた。重合終了後、重合体を取り
出し重合器内を観察したところ、それぞれの塗布剤によ
り第3表に示すような重合体スケールの付着がみられた
実験陽30と31で使用した塗布用の有機溶剤は実験陽
8と同じであり、塗布剤濃度は1.0〜1.2%とした
第   3   表 実施例4 第4表に示すような塗布剤を80撹拌機付ステンレス鋼
製重合器の内壁および撹拌翼、バッフルプレートの表面
に0.5g/m塗布して、乾燥したのち、純水3000
9、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ309、過硫酸
カリウム3g、メタクリル酸メチル1200g、スチレ
ン300gを加えて内温を70℃とし、8時間重合を行
なった。
重合終了後、重合体を取り出し、重合器内を観察したと
ころ、それぞれの塗布剤により第4表に示すような重合
体スケールの付着がみられた。
実験陽40と41で使用した塗布剤は、いずれも製造例
5に準じて製造した。また実験陽38〜41で使用した
塗布用の有機溶剤は、DHF−酢酸アミル(80:20
)混合溶剤(表面張力(50℃):26.9dyn/c
m)であり、塗布剤濃度は1.0〜1.2%とした。
第    4    表 実施例5 第5表にノJ入りような塗布剤を31撹拌機付ステンレ
ス鋼製川合器の内壁および撹拌翼、バッフルプレー1の
表面に0.5g/Td塗布して乾燥したのち、純水80
0g、オレイン酸カリウム209、リン酸3カリウム2
g、ロンガリット0,49、エチレンジアミン四酢酸二
ナトリウム0.029、硫酸第一鉄0.012g、スチ
レン120g、i、3−ブタジェン280 g、パラメ
ンタンハイドロパー第4−リイド0.4gを仕込み、撹
拌しながら内温を30℃で15時間重合を行なった。そ
の後純水80J(、+コンガリット0.4gを加えて内
温を60℃にし、硫酸カリウム80g(10%水溶液)
を入れたのら、クメンハイドロパーオキサイド04gを
含むメタクリル酸メチル1209を30g単位で30分
毎に添加して2時間重合反応を行なった。その後クメン
ハイドロパーオキサイド0.8gを添加して1時間重合
反応させた。重合終了後重合体を取り出し重合器内を観
察したところ、それぞれの塗布剤により第5表に示すよ
うな重合体スケールの付着がみられた。
実験陽46〜49で使用した塗布用の有機溶剤は、DH
F−n−ブタノール(70:30)混合溶剤(表面張力
(50℃) : 25.7dyn/cm )であり、塗
布剤濃度は1.0〜1.2%とした。
[以下余白] 第    5   表 実施例6 塗布剤を均一に塗布するため20 X  100 mm
のステンレス鋼製テスト・ピース(Sυ8304)$3
20パフ仕上げの表面に第6表に示すように表面張力(
50℃)を調整した混合溶剤に製造例6でえられた塗布
剤を溶解して調整した塗布液を塗布して80℃×30分
間乾燥したのち、均一塗布の状態を目視および光学顕微
鏡で観察評価した。結果を第6表に示す。
そのテストピースを100.0ステンレス鋼製重合器の
バッフルプレートに固定して、実施例2と同一要領、同
一条件にて重合を行なった。重合終了後、重合体を取り
出しテストピース表面を観察評価したところ、第6表に
示1′ような重合体スケールの付着がみられた。
[以下余白] 第6表 〔以下余白〕 実施例7 第7表に示すような塗布剤を1541撹拌機付ステンレ
ス鋼製重合器の内壁および撹拌翼、バッフルプレートの
表面に0.5g/Td、塗布しC乾燥したのち、純水7
0009、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ709、
過硫酸カリウム7g、メタクリル酸メチル2800 g
、スチレン700gを加えて内温を70℃で8時間重合
を行なった。重合終了後、重合体を取り出し、重合器内
を水洗し、再び前記の仕込みを行なって同様の重合を行
なう操作を繰り返し実施し、付着スケール量が1g/T
Itを超えることなく行なうことができた重合回数(ス
ケール防止回数)を調べたところ、第7表のような結果
をえた。
実験階58〜60で使用した塗布用の有機溶剤は実験陽
8のものと同じであり、塗布剤濃度。
1.0〜1.2%とした。
第7表 〔以下余白〕 実施例8 第8表に示す塗布剤溶液を3NN撹拌骨付ステンレス鋼
製合器の内壁および撹拌翼、バッフルプレートの表面に
0.59/m塗布して乾燥したのち、スチレン−ブタジ
ェン共重合体ラテックス1150g(固形分30%)、
純水650g、ロンガリット0.3g、エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム0.02 g、硫酸第一鉄0.0
1 gを加えて内温を60℃にし、硫酸カリウムの5%
水溶液1509を入れたのちクメンハイドロパーオキサ
イド0,4dをメタクリル酸メチル150dに溶解した
ものを、50d単位で30分毎に添加して 1.5時間
重合を行なった。その後クメンハイドロパーオキサイド
0.8d添加して1時間重合させた。
重合終了後、重合体を取り出し、重合器内を観察したと
ころ、それぞれの反応生成物により第8表に示ずような
重合体スケールの付着がみられた。
なお実験階61では、比較製造例1で調製された溶液(
A)と(B)とを混合し、直ちに重合器内各部に塗布し
たのち90℃で30分間乾燥し、冷却後水洗した。
[以下余白] 実施例9 塗布剤を溶解する溶剤のみをを第9表に示づごとく変え
て実施例8と同じテストを行なった結果、第9表に示す
ような重合体スケールの付着がみられた。乾燥は減圧下
に80℃×15分で行なった。
[以下余白コ 第9表
【図面の簡単な説明】
第1図は製造例1でえられたキノン−アミン化合物をG
PCで分析してえられたチャー1・である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 乳化重合の過程でアクリル酸エステル単量体もしく
    はメタクリル酸エステル単量体の単独またはそれらの単
    量体混合物が存在する全単量体の60重量%以上になる
    重合系において、これらの単量体を水、乳化剤および水
    または単量体に可溶な重合開始剤の存在下に重合するに
    あたり、芳香族ジアミンと芳香族キノンとを溶解度パラ
    メータが9.0〜12.2の溶媒の単独もしくは混合溶
    媒またはそれに対して等重量以下のアルコールを含む混
    合溶媒中で付加反応させ、沈澱分離してえられる平均分
    子量3000以上のキノン−アミン化合物を有機溶剤に
    溶解した溶液をあらかじめ重合器の内面、撹拌機、バッ
    フルプレートなどの機内各部に塗布し、塗布膜を形成さ
    せることを特徴とするアクリル酸またはメタクリル酸エ
    ステル類の重合方法。 2 芳香族ジアミンの芳香族環がナフタレン環である特
    許請求の範囲第1項記載の重合方法。 3 芳香族キノンの芳香族環がベンゼン環、ナフタレン
    環またはフェナントレン環である特許請求の範囲第1項
    記載の重合方法。 4 塗布されるキノン−アミン化合物が、水性分散液中
    または有機溶媒溶液中で還元処理されたものである特許
    請求の範囲第1項記載の重合方法。 5 塗布後、有機溶剤を乾燥除去する特許請求の範囲第
    1項記載の重合方法。 6 キノン−アミン化合物の製造に用いる溶媒の誘電率
    が7以上である特許請求の範囲第1項記載の重合方法。 7 キノン−アミン化合物の製造に用いる溶媒が、テト
    ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、
    ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、アセトン、メ
    チルエチルケトン、ジメチルケトン、イソブチルケトン
    、メチルn−ブチルケトン、メチルn−プロピルケトン
    またはそれらの混合物である特許請求の範囲第1項記載
    の重合方法。 8 キノン−アミン化合物の平均分子量が6000以上
    である特許請求の範囲第1項記載の重合方法。 9 キノン−アミン化合物を溶解するための有機溶剤の
    溶解度パラメータが9.8〜12.5である特許請求の
    範囲第1項記載の重合方法。 10 有機溶剤が、第1アミド、スルホキシド、ケトン
    またはニトリル化合物もしくはピリジン、モルホリンで
    ある特許請求の範囲第9項記載の重合方法。 11 重合助剤の存在下で重合を行なう特許請求の範囲
    第1項記載の重合方法。
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