JP4488182B2 - 架橋ポリマー粒子の製造方法 - Google Patents

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本発明は、製造時のリアクター汚れが少なく、さらに耐熱性、耐溶剤性に優れ、粒子径分布が比較的狭く均一な粒子径を有する架橋ポリマー粒子の製造方法に関する。
従来より、架橋度が高く優れた耐熱性を有する微小ポリマー粒子は、エンジニアリングプラスチックスやポリアミドにおける有機フィラーとして重要であり、特に樹脂フィルムの光沢や表面滑り特性の改質剤として有用とされている。架橋度が高く優れた耐熱性を有する微小ポリマー粒子の製造方法としては、例えば、特許文献1で開示された方法がある。
この特許文献1には、重合時に使用する界面活性剤として、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物などのアニオン系乳化剤が例示され、さらに、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールモノステアレート、ソルビタンモノステアレートなどのノニオン系界面活性剤を併用することも可能であることが記載されている。
従来、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを乳化重合して架橋度が高いポリマー粒子を製造する場合、リアクターが汚れやすいために、製造中の除熱が不充分になって反応コントロールが困難になったり、製造後の洗浄に長時間を要するなどの問題点がある。比較的リアクター汚れの少ない界面活性剤の組み合わせとして、特許文献1に記載されたアニオン性界面活性剤とポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどのノニオン系界面活性剤を併用する方法があるが、なおリアクター汚れの改善が求められている。
さらには、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルに代表される分子中に炭素数5から炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有する界面活性剤は、内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質であるアルキルフェノールを生態系中に副生するおそれがあり、その対策も重要とされている。
特開平7−238105号公報
本発明は、上述した技術の問題点を解決し、製造時のリアクター汚れが少なく、さらに耐熱性、耐溶剤性に優れ、粒子径分布が比較的狭く、均一な粒子径を有する架橋ポリマー粒子の製造方法を提供することにある。
また、本発明は、さらに内分泌撹乱作用を有すると疑われる化学物質を生態系に副生するおそれの少ない架橋ポリマー粒子の製造方法を提供することにある。
本発明は、下記の界面活性剤(A)および界面活性剤(B)を併用し、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを乳化重合することを特徴とする架橋ポリマー粒子の製造方法に関する。
界面活性剤(A):分子中にスルホン酸(塩)基を有し、ポリエチレンオキサイド基を有さないアニオン性界面活性剤。
界面活性剤(B):分子中にスルホン酸(塩)基およびポリエチレンオキサイド基を有するアニオン性界面活性剤。
ここで、界面活性剤の使用量は、重合性モノマー100重量部に対し、界面活性剤(A)を0.1〜10重量部および界面活性剤(B)を0.1〜10重量部が好ましい。
また、界面活性剤(A)と界面活性剤(B)の重量比率は、好ましくは10:90〜90:10である。
さらに、重合性モノマー中の架橋性モノマーの重量比率は、好ましくは5重量%〜100重量%である。
さらに、上記架橋性ポリマーとしては、好ましくはジビニルベンゼンである。
さらに、界面活性剤(A)としては、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、およびアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩の群から選ばれる少なくとも1種である。
また、界面活性剤(B)としては、好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体の硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体のアルキルエーテルの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン硫酸エステル塩を親水基としかつ炭素数10〜15のアルキル基を疎水基とする反応性乳化剤、およびポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体のアルケニルエーテルの硫酸エステル塩の群から選ばれる少なくとも1種である。
さらに、界面活性剤(A)および界面活性剤(B)は、いずれも、分子中に炭素数5〜炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有さないものが好ましい。
さらに、本発明の架橋ポリマー粒子の製造方法としては、シード粒子を含む水性分散体に架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを吸収させながら乳化重合させることが好ましい。
本発明の製造方法によれば、製造時のリアクター汚れが少なく、高度に架橋され、耐熱性および耐溶剤性に非常に優れ、粒子径分布が比較的狭く、均一な粒子径を有する架橋ポリマー粒子が容易に得られる。
また、本発明の好ましい製造方法による架橋ポリマー粒子は、内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質を生態系に副生するおそれが少ない。
このため、本発明の架橋ポリマー粒子は、樹脂、フィルム、繊維へのブレンド用粒子などにも利用でき、種々の用途において期待される特性が良好に発揮され、さらに液晶ディスプレイの光拡散板など新しい用途にも使用されることが期待される。
本発明の架橋ポリマー粒子の製造方法は、分子中にスルホン酸(塩)基を有し、ポリエチレンオキサイド基を有さないアニオン性界面活性剤(A)、ならびに、分子中にスルホン酸(塩)基およびポリエチレンオキサイド基を有するアニオン性界面活性剤(B)を併用し、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを乳化重合して得られる架橋ポリマー粒子の製造方法である。本発明は、好ましくは、これに加えて、界面活性剤(A)および界面活性剤(B)が、分子中に炭素数5〜炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有さず、さらに好ましくは、これに加えて、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーがジビニルベンゼン10〜100重量%およびその他のモノマー90〜0重量%からなり、最も好ましくは、これに加えて、シード粒子を含む水性分散体に架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを吸収させながら乳化重合させる製造方法である。
<界面活性剤>
<界面活性剤(A)>
界面活性剤(A)は、分子中にスルホン酸(塩)基を有し、ポリエチレンオキサイド基を有さないアニオン性界面活性剤である。
界面活性剤(A)としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸アンモニウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸アンモニウム、オレイル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸アンモニウムなどの直鎖および分岐アルキル硫酸エステル塩; ラウリルスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホン酸アンモニウム、ミリスチルスルホン酸ナトリウム、ミリスチルスルホン酸アンモニウム、セチルスルホン酸ナトリウム、セチルスルホン酸アンモニウム、ステアリルスルホン酸ナトリウム、ステアリルスルホン酸アンモニウム、オレイルスルホン酸ナトリウム、オレイルスルホン酸アンモニウムなどの直鎖および分岐アルキルスルホン酸塩; α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸アンモニウムなどのα−オレフィンスルホン酸塩; ノニルフェノール硫酸エステルナトリウム塩、ノニルフェノール硫酸エステルアンモニウム塩、ドデシルフェノール硫酸エステルナトリウム塩(ラウリル硫酸エステルナトリウム塩)、ドデシルフェノール硫酸エステルアンモニウム塩(ラウリル硫酸エステルアンモニウム塩)などのアルキルフェノール硫酸エステル塩; ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム)、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム(ラウリルベンゼンスルホン酸アンモニウム)などのアルキルベンゼンスルホン酸塩; ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ブチルナフタレンスルホン酸アンモニウムなどのアルキルナフタレンスルホン酸塩; ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、モノオクチルスルホコハク酸ナトリウムなどのアルキルスルホコハク酸塩; ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(ラウリルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム)、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸アンモニウム(ラウリルジフェニルエーテルジスルホン酸アンモニウム)などのアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩;ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩などが挙げられる。また、反応性界面活性剤として、例えば、ラテムルS−120、S−180A、S−180〔製品名、花王社製〕などが挙げられる。
特に、リアクター汚れが少ない点で、好ましくは、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩である。
さらに、界面活性剤(A)の中でも、内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質を生態系に副生するおそれが少ないことから、分子中に炭素数5〜炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有さない化合物を使用することが好ましい。
好ましい例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸アンモニウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸アンモニウム、オレイル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸アンモニウム、ラウリルスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホン酸アンモニウム、ミリスチルスルホン酸ナトリウム、ミリスチルスルホン酸アンモニウム、セチルスルホン酸ナトリウム、セチルスルホン酸アンモニウム、ステアリルスルホン酸ナトリウム、ステアリルスルホン酸アンモニウム、オレイルスルホン酸ナトリウム、オレイルスルホン酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸アンモニウム、モノオクチルスルホコハク酸ナトリウム、モノオクチルスルホコハク酸アンモニウム、ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ブチルナフタレンスルホン酸アンモニウム、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムおよびドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸アンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする化合物であり、特に好ましくは、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸アンモニウム、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムおよびドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸アンモニウムである。
界面活性剤(A)の使用量は、重合性モノマー100重量部に対して、好ましくは、0.1〜10重量部、さらに好ましくは0.2〜5重量部、最も好ましくは0.5〜2重量部である。0.1重量部未満では、リアクター汚れが改善しない場合があり、一方、10重量部を超えると、粒子径分布が広くなりやすい。界面活性剤(A)としては、上記の界面活性剤(A)のうち、1種のみを使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。
<界面活性剤(B)>
界面活性剤(B)は、分子中にスルホン酸(塩)基およびポリエチレンオキサイド基を有するアニオン性界面活性剤である。界面活性剤(B)としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸アンモニウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩; ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩などのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩; ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体の硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン−ポリオキシブチレンブロック共重合体の硫酸エステルナトリウム塩などのポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体の硫酸エステル塩; ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体のドデシルエーテルの硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン−ポリオキシブチレンブロック共重合体のドデシルエーテルの硫酸エステルナトリウム塩などのポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体のアルキルエーテルの硫酸エステル塩などの他、反応性界面活性剤として、例えば、PD−104〔製品名、花王社製〕、アクアロンHS−10、KH−10〔製品名、第一工業製薬社製〕、アデカリアソープSE−10、SR−10〔製品名、旭電化工業社製〕などが挙げられる。
特に、リアクター汚れが少ない点および分子中に炭素数5〜炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有さない点で、好ましくは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体のアルキルエーテルの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン硫酸エステル塩を親水基とし、かつ炭素数10〜15のアルキル基を疎水基とする反応性乳化剤(例えば、アクアロンKH−10〔製品名、第一工業製薬社製〕、アデカリアソープSR−10〔製品名、旭電化工業社製〕)、ポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体のアルケニルエーテルの硫酸エステル塩(例えば、ラテムルPD−104〔製品名、花王社製〕)が挙げられる。
界面活性剤(B)の使用量は、重合性モノマー100重量部に対して、好ましくは、0.1〜10重量部、さらに好ましくは0.2〜5重量部、最も好ましくは0.5〜2重量部である。0.1重量部未満ではリアクター汚れが改善しない場合があり、一方、10重量部を超えると、粒子径分布が広くなりやすい。
界面活性剤(B)としては、上記の界面活性剤(B)のうち、1種のみを使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。
本発明の架橋ポリマー粒子の製造方法は、界面活性剤(A)および界面活性剤(B)を併用し、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを乳化重合する方法である。
なお、この際の界面活性剤(A)と界面活性剤(B)の使用量の合計は、重合性モノマー100重量部に対して、好ましくは、0.2〜15重量部、さらに好ましくは0.4〜10重量部、最も好ましくは0.8〜4重量部である。界面活性剤(A)と界面活性剤(B)の使用量の合計が0.2重量部未満ではリアクター汚れが改善しない場合があり、一方、15重量部を超えると粒子径分布が広くなりやすい。
界面活性剤(A)と界面活性剤(B)の重量比率は、リアクター汚れが少ない点で、好ましくは10:90〜90:10、さらに好ましくは20:80〜80:20、最も好ましくは40:60〜75:25である。界面活性剤(A)の使用量が10重量%未満でも、90重量%を超えても、リアクターの汚れが多くなり、また重合後の反応生成物中に凝固物が多くなることがあり好ましくない。
なお、本発明の製造方法において、界面活性剤(A)および界面活性剤(B)を併用するとともに、さらに他の界面活性剤を併用しても良い。
他の界面活性剤としては、例えば、アルキルリン酸エステル塩、脂肪酸塩などのアニオン系界面活性剤;アルキルアミン塩、アルキル四級アミン塩などのカチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ブロック型ポリエーテルなどのノニオン系界面活性剤;カルボベタイン型スルホベタイン型などの両性界面活性剤が挙げられる。
他の界面活性剤としては、内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質を生態系に副生するおそれがあることから、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルに代表される分子中に炭素数5〜炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有する界面活性剤は使用しないことが好ましい。
<架橋性モノマーおよびその他の重合性モノマー>
本発明の架橋ポリマー粒子の製造方法は、上記界面活性剤(A)および界面活性剤(B)を併用し、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを乳化重合する方法である。
重合性モノマー中の架橋性モノマーの割合は特に限定されないが、通常、5重量%以上、好ましくは10重量%以上、さらに好ましくは20重量%以上、特に好ましくは50重量%以上である。架橋性モノマーが100重量%であることも好ましい。
上記架橋性モノマーとしては、好ましくは、ジビニルベンゼンが用いられる。
その他の架橋性モノマーとしては、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレートに代表される多価アクリレート化合物などの、2個以上、好ましくは2個の共重合性二重結合を有する化合物を好ましく用いることができる。
本発明に使用することができる多価アクリレート化合物の例としては、次の化合物を挙げることができる。
すなわち、ジアクリレート化合物として、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、2,2´−ビス(4−アクリロキシプロピロキシフェニル)プロパン、2,2´−ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパンなどが、トリアクリレート化合物として、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレートなどが、テトラアクリレート化合物として、テトラメチロールメタンテトラアクリレートなどが、ジメタクリレート化合物として、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、2,2´−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパンなどが、トリメタクリレート化合物として、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレートなどが挙げられる。以上のうち、エチレングリコールジメタクリレートまたはトリメチロールプロパントリメタクリレートを用いることが好ましい。
これらの架橋性モノマーは、1種単独であるいは2種以上を混合して用いることもできる。
本発明においては、架橋性モノマーのうち、ジビニルベンゼンの割合は、全モノマーに対して、好ましくは10〜100重量%、さらに好ましくは15〜100重量%、さらに好ましくは20〜100重量%である。
ジビニルベンゼンの割合が10重量%未満の場合には、得られる架橋ポリマー粒子は、耐熱性、耐溶剤性などの点で劣ったものとなることがある。
なお、架橋性モノマーの量は、希釈剤や他の不純物を除いた純品換算による。
本発明においては、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーは、上述のごとく架橋性モノマーのみからなることも好ましいが、重合性モノビニルモノマーを併用することも可能である。
架橋性モノマーと共に用いられる重合性モノビニルモノマーとしては、スチレン、エチルビニルベンゼン、α−メチルスチレン、フルオロスチレン、ビニルピリジンなどの芳香族モノビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルエチルアクリレート、グリシジルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレートなどのアクリル酸エステルモノマー、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートなどのメタクリル酸エステルモノマー、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸などのモノまたはジカルボン酸およびジカルボン酸の酸無水物、アクリルアミド、メタクリルアミドなどのアミド系モノマーを用いることができる。また、重合速度および重合安定性の点で許容される範囲内において、ブタジエン、イソプレンなどの共役二重結合化合物や酢酸ビニルなどのビニルエステル化合物、4−メチル−1−ペンテン、その他のα−オレフィン化合物も使用できる。これらのうち、特にスチレン、エチルビニルベンゼンが好ましい。これらの重合性モノマーは2種以上を使用してもよい。
上記重合性モノビニルモノマーの使用量は、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマー中に、通常、95重量%以下、好ましくは90重量%以下、さらに好ましくは80重量%以下、特に好ましくは0〜50重量%である。
また、本発明の架橋ポリマー粒子は、公知の方法、例えば架橋ポリマー粒子をシードとしてモノマーを重合することにより、粒子表面を変性することもできる。
<シード粒子>
本発明の架橋ポリマー粒子の製造方法は、界面活性剤(A)および界面活性剤(B)を併用し、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを乳化重合して得られる架橋ポリマー粒子の製造方法であり、好ましくは、これに加えて、シード粒子を含む水性分散体に架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを吸収させながら乳化重合させる製造方法である。
本発明の架橋ポリマー粒子の製造に用いられるシード粒子としては、好ましくは、連鎖移動剤として、α−メチルスチレンダイマー、チウラムジスルフィド類、テルペン系炭化水素類などを用いて乳化重合して得られるが、最も好ましくは、α−メチルスチレンダイマーと必要に応じて連鎖移動剤の存在下に、非架橋性重合性モノマー(架橋性モノマーを含まない重合性モノマーの総称)を乳化重合し、特定の重量平均分子量を有するポリマーからなるシード粒子を用いることが比較的粒子径分布の狭い架橋粒子を得る点から好ましい。
本発明において用いるシード粒子は、重量平均分子量が、好ましくは500〜15,000、さらに好ましくは700〜12,000、特に好ましくは1,000〜10,000である。
本発明において、シード粒子について「重量平均分子量」とは、当該シード粒子の溶液の粘度測定あるいはゲルパーミエーションクロマトグラフィーなどの通常の方法で測定される重量平均分子量である。
シード粒子の重量平均分子量が15,000を超えると、当該シード粒子のモノマーの吸収能力が小さく、モノマーがシード粒子に吸収されないまま独自に重合するため、目的とするものとは異なる粒子径のポリマー粒子が多量に生成される。特に、これらの異粒子は、微小でコロイド的に不安定であるために重合反応系の安定性が悪くなり、重合時に凝固物が多量に発生し、リアクター汚れを悪化させるようになる。
一方、シード粒子の重量平均分子量が500未満のときには、その分子量が小さすぎるためにやはりポリマーのモノマーに対する吸収能力が小さく、上記と同様の問題が生ずる。
シード粒子の分子量は、α−メチルスチレンダイマー、チウラムジスルフィド類、テルペン系炭化水素類、およびその他の連鎖移動剤などの使用量により調整することができる。
また、シード粒子の粒子径および粒子径分布が、生成される架橋ポリマー粒子の粒子径および粒子径分布に影響を与える。したがって、シード粒子は、できるだけコントロールされて狭い粒子径分布を有する、粒子径の揃った粒子を用いることが好ましい。具体的には、数平均粒子径が0.05〜0.6μm、好ましくは0.1〜0.3μmのシード粒子であって、粒子径分布が狭いもの、例えばその変動係数が5%以下のものが好適に用いられる。
シード粒子の組成は、シード重合に用いる架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーに溶解または膨潤するものであれば特に制限されないが、通常、オレフィン系モノマーの重合体であるオレフィン系ポリマーであって、重合に用いるポリマーと同系統のものであることが好ましい。具体的にはシード粒子としては、スチレン、メタクリル酸、アクリロニトリル、酢酸ビニル、メチルアクリレート、ブチルアクリレートなどのアクリル酸エステル、ブタジエン、イソプレンなどの非架橋性重合性モノマーを単独であるいは好ましくはこれらを2種以上組合わせて得られるポリマー粒子が好ましく用いられる。
かかるシード粒子を得る方法は、好ましくは、α−メチルスチレンダイマー、チウラムジスルフィド類、テルペン系炭化水素類、さらに好ましくはα−メチルスチレンダイマーと、必要に応じて他の連鎖移動剤の存在下で、上記非架橋性重合性モノマーを比較的多量に用いた乳化重合法またはソープフリー重合法によって合成されるものである。
ここで、α−メチルスチレンダイマーとしては、異性体として(イ)2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン、(ロ)2,4−ジフェニル−4−メチル−2−ペンテン、および(ハ)1,1,3−トリメチル−3−フェニルインデンがある。α−メチルスチレンダイマーとして好ましい組成は、(イ)成分が40重量%以上、(ロ)成分および/または(ハ)成分が60重量%以下、さらに好ましくは、(イ)成分が50重量%以上、(ロ)成分および/または(ハ)成分が50重量%以下、特に好ましくは(イ)成分が70重量%以上、(ロ)成分および/または(ハ)成分が30重量%以下である。(イ)成分の組成比率が高くなるに従って、連鎖移動効果に優れる。
α−メチルスチレンダイマーは、本発明の目的を損なわない範囲で、不純物、例えば未反応のα−メチルスチレン、上記(イ)、(ロ)、(ハ)成分以外のα−メチルスチレンオリゴマー、α−メチルスチレンポリマーを含むものであってもよい。α−メチルスチレンダイマーを使用する場合、その目的を損なわないものであれば、α−メチルスチレンダイマー合成後、これを未精製の状態で使用することもできる。
チウラムジスルフィド類は、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィドなどが挙げられる。
テルペン系炭化水素は、ターピノーレン、α−テルピネン、γ−テルピネン、ジペンテンなどが挙げられる。
本発明におけるα−メチルスチレンダイマー、チウラムジスルフィド類、テルペン系炭化水素類の群から選ばれた少なくとも1種(以下「α−メチルスチレンダイマー類」ともいう)の割合は、シード粒子を構成する全モノマー(非架橋性重合性モノマーに相当する)100重量部に対して、好ましくは0.01〜5重量部、さらに好ましくは0.1〜4重量部、特に、好ましくは0.3〜3重量部である。
α−メチルスチレンダイマー、チウラムジスルフィド類、テルペン系炭化水素類の群から選ばれた少なくとも1種を用いないか、0.01重量部未満の場合は、粒子径分布が広くなる。すなわち、粗大粒子が多く、後の架橋ポリマー粒子に悪影響を及ぼす。一方、α−メチレンスチレンダイマー類の使用量が5重量部を超えると、重合反応性が乏しく、粒子径分布の狭いシードポリマー粒子が得られない。
α−メチルスチレンダイマー、チウラムジスルフィド類、テルペン系炭化水素類の群から選ばれた少なくとも1種とともに、必要に応じて併用する他の連鎖移動剤としては、一般の乳化重合に使用されている連鎖移動剤が使用できる。具体的には、オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタン、n−テトラドデシルメルカプタン、t−テトラデシルメルカプタンなどのメルカプタン類;ジメチルキサントゲンジスルフィド、ジエチルキサントゲンジスルフィド、ジイソプロピルキサントゲンジスルフィドなどのキサントゲンジスルフィド類;四塩化炭素、臭化エチレンなどのハロゲン化炭化水素類;ペンタフェニルエタンなどの炭化水素類;およびアクロレイン、メタクロレイン、アリルアルコール、2−エチルヘキシルチオグリコレートなどを挙げることができる。これらは単独でも、あるいは2種以上組み合わせて使用することができる。これらのうち、メルカプタン類、キサントゲンジスルフィド類などが好適に使用される。
連鎖移動剤の使用量(全連鎖移動剤量)は、全モノマー100重量部に対し、0.01〜20重量部、さらに好ましくは0.1〜17重量部、特に、好ましくは0.3〜15重量部である。
なお、シード粒子の製造におけるラジカル開始剤としては、本発明の下記ポリマー粒子の製造に用いられると同様のラジカル開始剤が用いられる。シード粒子を乳化重合する際のラジカル開始剤の使用量は、シード粒子を製造する際の全モノマー100重量部に対し、0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.15〜2重量部、特に、好ましくは0.2〜1.5重量部である。
以上のシード粒子の乳化重合においては、水の使用量は、シード粒子を製造する際の全モノマー100重量部に対し、100〜1,000重量部、さらに好ましくは150〜700重量部、特に、好ましくは200〜500重量部である。
また、この乳化重合における重合条件は、温度が60〜120℃、好ましくは70〜100℃、重合時間が2〜10時間、好ましくは3〜8時間程度である。
<乳化重合>
本発明の架橋ポリマー粒子の製造方法は、界面活性剤(A)および界面活性剤(B)を併用し、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを乳化重合して得られる架橋ポリマー粒子の製造方法であり、好ましくは、これに加えて、シード粒子を含む水性分散体に架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを吸収させながら乳化重合させる製造方法である。
以下、特に、重合性モノマーを吸収させながら乳化重合させる製造方法、すなわち、シード重合について述べる。なお、シード粒子を使用しない乳化重合で、架橋性モノマーを含む重合性モノマーを重合すると、比較的粒径が小さく、粒径分布の広い粒子が得られる。
架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーの使用量;
本発明において、上記架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーの使用量は、シード粒子1重量部に対し、通常、2〜500重量部、好ましくは2〜200重量部、さらに好ましくは3〜19重量部、特に好ましくは4〜16重量部、最も好ましくは5〜12重量部である。この使用量が2重量部未満では、シード粒子の比率が大きすぎ、得られるポリマー粒子の機械的強度および耐熱性が不十分となる。一方、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーの使用量が500重量部を超えると、シード粒子のモノマー吸収能力が不足してシード粒子に吸収されないモノマー量が増えるため、粒子径のコントロールが困難となって幅広い粒子径分布を持つ粗大粒子が生成するか(油溶性開始剤を使用した場合)、多量の微小粒子が発生して重合系が不安定になることがある(水溶性開始剤を使用した場合)。
シード重合法;
本発明でモノマーを添加する方法としては、シード粒子の水性分散体に対してこれらを一時に投入する方法(一括インクレ)、重合を行いながら、モノマーを分割して添加する方法(分割インクレ)、または連続的に添加する方法(連続インクレ)がある。本発明では、後者(連続インクレ)の方が好ましい。
本発明においては、シード粒子の量およびモノマーの量を調整することにより、最終的に得られる架橋ポリマー粒子の粒子径をコントロールすることができる。また、得られる粒子径の範囲は主として用いるシード粒子の粒子径の大小で定まるが、通常、数平均粒子径が0.08〜0.9μm、好ましくは0.1〜0.8μm、さらに好ましくは0.15〜0.5μmの範囲内において容易に合成できる。
本発明において、重合開始剤としては、一般の水溶性ラジカル重合開始剤あるいは油溶性のラジカル重合開始剤を用いることができるが、シード粒子に吸収されないモノマーが水相で重合を開始することの少ない点で水溶性の重合開始剤を用いることが好ましい。
水溶性のラジカル開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、クメンヒドロパーオキサイド、過酸化水素、あるいはこれら還元剤の組み合わせによるレドックス系開始剤が挙げられる。
また、本発明に用いられる油溶性の重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイドなどを挙げることができる。油溶性の重合開始剤のなかでは、2,2´−アゾビスイソブチロニトリルを好ましく用いることができる。
以上のラジカル重合開始剤の使用量は、用いられる上記重合性モノマー100重量部に対し、0.01〜3重量部、さらに好ましくは0.05〜2重量部、特に、好ましくは0.1〜1.5重量部である。
なお、重合反応においては、重クロム酸カリウム、塩化第2鉄、ヒドロキノンなどの水溶性の重合禁止剤を少量添加すると、微小粒子の発生を抑制することができるので好ましい。
以上の架橋ポリマー粒子の乳化重合においては、水の使用量は、シード粒子1重量部に対し、20〜100重量部、好ましくは30〜50重量部である。
また、この乳化重合における重合条件は、温度が60〜120℃、好ましくは70〜100℃、重合時間が2〜10時間、好ましくは3〜8時間程度である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の記載において「部」および「%」は、特に断らない限り、重量基準である。
なお、実施例・比較例における評価は、次のようにして実施した。
数平均粒子径:
透過型電子顕微鏡写真により100個のポリマー粒子について計測した値の平均値を求めた。
シード粒子のトルエン溶解分:
シード粒子の水分散体を50℃で8時間真空乾燥し、得られた乾燥物0.2gをトルエン50ccに入れ、50℃で2時間攪拌した。このトルエン溶液をアドバンテック社製No.2ろ紙でろ過し、このろ液を60℃で1時間加熱乾燥することでトルエンを揮発させ固形分重量を測定した。ろ液の固形分重量を最初の乾燥物重量で除してシード粒子のトルエン溶解分を算出した。
重量平均分子量、数平均分子量:
2重量%ポリマーTHF溶液について日本分光社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにて重量平均分子量、数平均分子量測定した。
重合凝固物:
200メッシュのステンレス金網で重合生成物200gをろ過した後、純水200gを同様にろ過することによりステンレス金網を洗浄、このステンレス金網を200℃で20分乾燥し、ろ過前後のステンレス金網の重量増加から凝固物の重量を測定、重合固形分当たりの重合凝固物量を算出した。
減量開始温度:
試料10mgを用いて、窒素ガス雰囲気下において熱天秤分析を行ない、昇温速度10℃/分で加熱したときに、ポリマー粒子が10%減量する温度(T10)を減量開始温度とした。
リアクター汚れ:
○:リアクター汚れなし(重合後、流水洗浄したリアクター内面を目視観察して重合前と同様の状態)
×:リアクター汚れあり(重合後、流水洗浄したリアクター内面を目視観察して重合凝固物の付着が観察される状態)
耐溶剤性:
○:溶解も膨潤もしない。
△:溶解しないがやや膨潤。
×:溶解する。
合成例1(シード粒子Aの合成)
スチレン97部、メタクリル酸3部、α−メチルスチレンダイマー0.5部、t−ドデシルメルカプタン5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8部、過硫酸カリウム0.4部、および水200部を、容量2Lのフラスコ中に入れ、撹拌しながら窒素ガス雰囲気下にて80℃に昇温して6時間重合を行った。これにより、重合収率98%で数平均粒子径0.17μm、粒子径の標準偏差値が0.02μmのシード粒子Aを得た。
このシード粒子Aは、トルエン溶解分98%、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定した分子量が、重量平均分子量 (Mw )=8,000、数平均分子量 (Mn )=6,100であった。
実施例1
リアクター中で、上記シード粒子A(固形分換算)8部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1.0部、ポリオキシエチレン−1−(アクリオキシメチル)アルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩(製品名でアクアロンKH−10、第一工業製薬社製)を0.8部、過硫酸カリウム 0.5部、水 500部、およびジビニルベンゼン 100部(市販品、純度55%、残余は1官能ビニルモノマー、純品としては55部、以下同様)を混合し、30℃で10分間撹拌してシード粒子にモノマーを吸収させた。
次に、系を80℃に昇温して3時間重合を行ったところ、重合収率は99%であった。
また、反応生成物において、200メッシュのフィルター上に残る重合凝固物は0.00%(対重合固形分)であり、重合安定性良好な架橋ポリマー粒子が得られた。また、リアクター汚れは、全く見られなかった。なお、この製造に際しては、炭素数5から炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有する界面活性剤を使用していない。
このポリマー粒子を走査型電子顕微鏡で観察したところ、数平均粒子径が0.36μm、数平均粒子径の±10%の範囲内に属する粒子が全粒子の76%存在し、かつ球形粒子であった。
この粒子1gをトルエン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、クレゾール、メチルエチルケトンの各々100mlに入れ、室温で24時間観察したところ、粒子は全く溶解せず、膨潤の兆候も示さなかった。
さらに、上記ポリマー粒子の熱的性質を知るために、窒素ガス雰囲気下において熱天秤分析を行った。熱天秤分析によれば、昇温速度10℃/分で加熱したときに、ポリマー粒子が10重量%減量する温度(以下、この減量開始温度を「T10」と表す)は410℃であった。以上の結果を表1に示す。
実施例2
リアクターへ、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2.0部、ポリオキシエチレン−1−(アクリオキシメチル)アルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩を2.0部、過硫酸カリウム 0.5部、水 300部を入れ、室温で攪拌した。別の容器で、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.5部、ポリオキシエチレン−1−(アクリオキシメチル)アルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩を0.5部、水 100部およびジビニルベンゼン 100部を混合し、モノマーのプレ乳化物を作製した。
次に、前記リアクターを昇温し80℃に達したところで、前記プレ乳化物を2時間に渡り、一定速度でリアクターへ注ぎ込んだ。さらに80℃を保持したまま2時間重合を行ったところ、重合収率は99%であった。また、反応生成物において、200メッシュのフィルター上に残る重合凝固物は0.00%(対重合固形分)であり、重合安定性良好な架橋ポリマー粒子が得られた。また、リアクター汚れは、全く見られなかった。
なお、この製造に際しては、炭素数5から炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有する界面活性剤を使用していない。
このポリマー粒子を走査型電子顕微鏡で観察したところ、数平均粒子径が0.03μm、数平均粒子径の±10%の範囲内に属する粒子が全粒子の52%存在し、かつ球形粒子であった。
この粒子1gをトルエン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、クレゾール、メチルエチルケトンの各々100mlに入れ、室温で24時間観察したところ、粒子は全く溶解せず、膨潤の兆候も示さなかった。T10は400℃であった。以上の結果を表1に示す。
実施例3
実施例1で、ジビニルベンゼン 100部の代わりに非架橋性モノマーであるメチルメタクリレート 90部、架橋性モノマーであるエチレングリコールジメタクリレート 10部を使用した以外は、実施例1と同様にして重合を行ったところ、重合収率は96%であった。
また、反応生成物において、200メッシュのフィルター上に残る重合凝固物は0.00%(対重合固形分)であり、重合安定性良好な架橋ポリマー粒子が得られた。また、リアクター汚れは、全く見られなかった。
なお、この製造に際しては、炭素数5から炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有する界面活性剤を使用していない。
このポリマー粒子を走査型電子顕微鏡で観察したところ、数平均粒子径が0.34μm、数平均粒子径の±10%の範囲内に属する粒子が全粒子の74%存在し、かつ球形粒子であった。
この粒子1gをトルエン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、クレゾール、メチルエチルケトンの各々100mlに入れ、室温で24時間観察したところ、トルエン、シクロヘキサン、クレゾールに対しては、粒子は全く溶解、膨潤の兆候を示さなかった。テトラヒドロフラン、メチルエチルケトンに対しては、粒子は溶解しなかったが、やや膨潤の兆候を示した。T10は330℃であった。以上の結果を表1に示す。
実施例4
実施例2で、ジビニルベンゼン 100部の代わりにメチルメタクリレート 90部、エチレングリコールジメタクリレート 10部を使用した以外は、実施例2と同様にして重合を行ったところ、重合収率は97%であった。また、反応生成物において、200メッシュのフィルター上に残る重合凝固物は0.00%(対重合固形分)であり、重合安定性良好な架橋ポリマー粒子が得られた。また、リアクター汚れは、全く見られなかった。
なお、この製造に際しては、炭素数5から炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有する界面活性剤を使用していない。
このポリマー粒子を走査型電子顕微鏡で観察したところ、数平均粒子径が0.04μm、数平均粒子径の±10%の範囲内に属する粒子が全粒子の50%存在し、かつ球形粒子であった。
この粒子1gをトルエン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、クレゾール、メチルエチルケトンの各々100mlに入れ、室温で24時間観察したところ、トルエン、シクロヘキサン、クレゾールに対しては、粒子は全く溶解、膨潤の兆候を示さなかった。テトラヒドロフラン、メチルエチルケトンに対しては、粒子は溶解しなかったが、やや膨潤の兆候を示した。T10は325℃であった。以上の結果を表1に示す。
比較例1
実施例1で、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1.0部およびポリオキシエチレン−1−(アクリオキシメチル)アルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩 0.8部の代わりに、ラウリル硫酸ナトリウム 1.0部を使用した以外は、実施例1と同様にして重合を行ったところ、重合収率は97%であった。また、反応生成物において、200メッシュのフィルター上に残る重合凝固物は0.02%(対重合固形分)であった。また、リアクター汚れが見られた。
なお、この製造に際しては、炭素数5から炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有する界面活性剤を使用していない。
このポリマー粒子を走査型電子顕微鏡で観察したところ、数平均粒子径が0.38μm、数平均粒子径の±10%の範囲内に属する粒子が全粒子の77%存在し、かつ球形粒子であった。
この粒子1gをトルエン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、クレゾール、メチルエチルケトンの各々100mlに入れ、室温で24時間観察したところ、粒子は全く溶解せず、膨潤の兆候も示さなかった。T10は415℃であった。以上の結果を表1に示す。
比較例2
実施例1で、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1.0部およびポリオキシエチレン−1−(アクリオキシメチル)アルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩 0.8部の代わりに、ポリオキシエチレン−1−(アクリオキシメチル)アルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩 1.0部を使用した以外は、実施例1と同様にして重合を行ったところ、重合収率は97%であった。また、反応生成物において、200メッシュのフィルター上に残る重合凝固物は0.01%(対重合固形分)であった。また、リアクター汚れが見られた。
なお、この製造に際しては、炭素数5から炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有する界面活性剤を使用していない。
このポリマー粒子を走査型電子顕微鏡で観察したところ、数平均粒子径が0.38μm、数平均粒子径の±10%の範囲内に属する粒子が全粒子の76%存在し、かつ球形粒子であった。
この粒子1gをトルエン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、クレゾール、メチルエチルケトンの各々100mlに入れ、室温で24時間観察したところ、粒子は全く溶解、膨潤の兆候を示さなかった。T10は415℃であった。以上の結果を表1に示す。
比較例3
実施例1で、ジビニルベンゼン 100部の代わりに非架橋性モノマーであるメチルメタクリレート 100部を使用した以外は、実施例1と同様にして重合を行ったところ、重合収率は99%であった。また、反応生成物において、200メッシュのフィルター上に残る重合凝固物は0.00%(対重合固形分)であり、重合安定性良好な架橋ポリマー粒子が得られた。また、リアクター汚れは、全く見られなかった。なお、この製造に際しては、炭素数5から炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有する界面活性剤を使用していない。
このポリマー粒子を走査型電子顕微鏡で観察したところ、数平均粒子径が0.33μm、数平均粒子径の±10%の範囲内に属する粒子が全粒子の71%存在し、かつ球形粒子であった。
この粒子1gをトルエン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、クレゾール、メチルエチルケトンの各々100mlに入れ、室温で24時間観察したところ、いずれの溶剤にも粒子は溶解した。T10は310℃であった。以上の結果を表1に示す。
Figure 0004488182
表1中、界面活性剤、架橋性モノマーの略称は次のとおり。
DBS−Na:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム)
KH−10:ポリオキシエチレン−1−(アクリオキシメチル)アルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩(製品名でアクアロンKH−10、第一工業製薬社製)
SLS:ラウリル硫酸ナトリウム
DVB:ジビニルベンゼン
EDMA:エチレングリコールジメタクリレート
本発明の製造方法は、リアクター汚れが少なく、架橋ポリマー粒子を効率よく製造でき、本方法によって得られる架橋ポリマー粒子は、その架橋の程度が高く、したがって極めて高い硬度、強度、耐熱性ならびに耐溶剤性を有し、かつ従来得られなかった比較的粒子径分布の狭い均一な粒子径の架橋ポリマー粒子である。
そして、この架橋ポリマー粒子は、そのような特性を利用して、種々の分野において使用することができる。
本発明の製造方法による架橋ポリマー粒子の用途の例を挙げると、滑材、スペーサ、ブロッキング防止剤、粉体の流動性改良剤、粉体潤滑剤、化粧品用粒子、研磨剤、ゴム配合剤、プラスチックピグメント、ろ材およびろ過助剤、離型剤、クロマトグラフィー用カラム充填剤、マイクロカプセル用粒子、合成繊維添加用粒子などである。
特に、本発明の製造方法による架橋ポリマー粒子は、クロマトグラフィー用カラム充填剤、マイクロカプセル用粒子、徐放性担体、滑剤、スペーサ、ブロッキング防止剤、プラスチックピグメント、粉体の流動性改良剤、粉体膨潤剤、光沢調整剤、光散乱剤、光拡散剤、合成繊維添加剤、フィルム添加剤、フィルムコーティング剤、フィルムコーティング用添加剤、樹脂添加剤、塗料配合剤、ろ材およびろ過助剤、化粧品用粒子などとして有用である。また、本発明の製造方法による架橋ポリマー粒子を光散乱剤、光拡散剤として、コーティング材に配合して透明基材に塗布したり、透明樹脂に練り込んだりすることにより液晶ディスプレイ用の光散乱板として有用である。

Claims (8)

  1. 下記の界面活性剤(A)および界面活性剤(B)を併用し、架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを乳化重合することを特徴とする架橋ポリマー粒子の製造方法。
    界面活性剤(A):分子中にスルホン酸(塩)基を有し、ポリエチレンオキサイド基を有さず、かつ分子中に炭素数5〜炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有さないアニオン性界面活性剤。
    界面活性剤(B):分子中にスルホン酸(塩)基およびポリエチレンオキサイド基を有する一方、分子中に炭素数5〜炭素数9のアルキル基で置換されたフェノキシ基を有さないアニオン性界面活性剤。
  2. 重合性モノマー100重量部に対し、界面活性剤(A)を0.1〜10重量部および界面活性剤(B)を0.1〜10重量部使用する請求項1記載の架橋ポリマー粒子の製造方法。
  3. 界面活性剤(A)と界面活性剤(B)の重量比率が10:90〜90:10である請求項1または2記載の架橋ポリマー粒子の製造方法。
  4. 重合性モノマー中の架橋性モノマーの重量比率が5重量%〜100重量%である請求項1〜3いずれかに記載の架橋ポリマー粒子の製造方法。
  5. 架橋性モノマーがジビニルベンゼンである請求項1〜4いずれかに記載の架橋ポリマー粒子の製造方法。
  6. 界面活性剤(B)がポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体の硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体のアルキルエーテルの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン硫酸エステル塩を親水基としかつ炭素数10〜15のアルキル基を疎水基とする反応性乳化剤、およびポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体のアルケニルエーテルの硫酸エステル塩の群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5いずれかに記載の架橋ポリマー粒子の製造方法。
  7. シード粒子を含む水性分散体に架橋性モノマーを必須成分とする重合性モノマーを吸収させながら乳化重合させる請求項1〜6いずれかに記載の架橋ポリマー粒子の製造方法。
  8. 請求項1〜7いずれかに記載の製造方法で得られる架橋ポリマー粒子。


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