JP7422812B2 - 抗腫瘍化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、エクテナサイジンの、特にエクテナサイジン736(ET-736)の合成アナログ、それらを含有する医薬組成物、それらの製造のための方法、および抗腫瘍薬としてのそれらの使用に関する。
エクテナサイジンは海棲尾索類E.turbinataから単離された大いに強力な抗腫瘍薬である。これらの化合物の1つ、式:
Figure 0007422812000001
のET-743は、国際一般名称(INN)トラベクテジンの抗癌医薬として、アントラサイクリンおよびイホスファミドの無効後の、またはかかる薬剤を受けるには不適である、進行および転移性軟部組織肉腫(STS)を有する患者の処置のために、ならびにペグ化リポソームドキソルビシンとの組み合わせによる再燃性のプラチナ製剤感受性卵巣癌の処置のために、採用されている。
エクテナサイジン736(ET-736)はラインハルトによって最初に発見されており、天然のソースから単離されたエクテナサイジン化合物により普通に見出されるテトラヒドロイソキノリン単位の代わりにテトラヒドロ-β-カルボリン単位を特徴とする;例えば非特許文献1を見よ。
Figure 0007422812000002
特許文献1は、カリブ海尾索類E.turbinataから単離されたエクテナサイジン736(ET-736)、およびその(it)構造を記載している。ET-736は、インビボにおいて非常に低濃度でP388リンパ腫、B16メラノーマ、およびルイス肺癌からマウスを保護する。
特許文献2は、ET-736の数個の合成アナログと腫瘍細胞に対するそれらの細胞傷害活性とを記載している。特に、特許文献2は、化合物AからDを一連の癌細胞株に対するそれらの細胞傷害活性と一緒に記載している。
Figure 0007422812000003
この特許出願に記載されている別の化合物PM01183は、目下、癌の処置のための治験中である。PM01183は次の化学構造を有する:
Figure 0007422812000004
PM01183は、固形および非固形腫瘍細胞株に対する高度に強力なインビトロ活性と、マウスの数個のゼノグラフトされたヒト腫瘍細胞株、例えば乳、腎臓、および卵巣癌のものにおける有意なインビボ活性とを実証している。PM01183はDNA小溝のグアニンの共有結合的修飾によってその抗癌効果を行使し、これは終局的に癌細胞のDNA二本鎖切断、S期停止、およびアポトーシスを生ぜしめる。
化学療法への臨床適用によって得られた肯定的な結果にもかかわらず、エクテナサイジン化合物の分野における探索は、腫瘍に対する活性、選択性の最適な特徴を有し、縮減された全身毒性および/または改善された薬物動態学的特性を有する新たな化合物の同定の余地がなおある。
米国特許第5,149,804号明細書 国際公開第03014127号パンフレット
酒井ら,米国科学アカデミー紀要,1992年,第89巻,11456~11460頁
本発明の第1の態様では、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルが提供される:
Figure 0007422812000005
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり、
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
式ICの化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルもまた提供される:
Figure 0007422812000006
式中:
Xは-NH-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
式IDの化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルもまた提供される:
Figure 0007422812000007
式中:
Xは-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
式IEの化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルもまた提供される:
Figure 0007422812000008
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
式IAの化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルもまた提供される:
Figure 0007422812000009
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素であり;
は水素、-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
式IBの化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルもまた提供される:
Figure 0007422812000010
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
式IFの化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルもまた提供される:
Figure 0007422812000011
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり、
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
式IGの化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルもまた提供される:
Figure 0007422812000012
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
はアセチルであり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり、
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
本発明のさらなる態様では、本発明に従う化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物が提供される。
本発明のその上のさらなる態様では、本発明に従う医薬組成物を含む剤形が提供される。
本発明のその上のさらなる態様では、医薬としての使用のための本発明に従う化合物、医薬組成物、または剤形が提供される。
本発明のその上のさらなる態様では、癌の処置への使用のための本発明に従う化合物、医薬組成物、または剤形が提供される。
本発明のその上のさらなる態様では、癌の処置のための医薬の製造のための、本発明に従う化合物、医薬組成物、または剤形の使用が提供される。
本発明のその上のさらなる態様では、癌の防止または処置のための方法が提供され、その必要がある患者、とりわけヒトに、有効量の本発明に従う化合物を投与すること、有効量の本発明に従う医薬組成物を投与すること、または有効量の本発明に従う剤形を投与することを含む。
本発明のその上のさらなる態様では、癌の処置のための、または好ましくは癌の処置のための医薬の調製への、本発明に従う化合物の使用が提供される。
本発明のその上のさらなる態様では、治療上有効量の本発明に従う化合物と医薬的に許容される担体とを含むキットが提供される。キットは癌の処置への使用のためである。
本発明のその上のさらなる態様では、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル、式IAの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル、式IBの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル、式ICの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル、式IDの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル、式IEの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル、式IFの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル、式IGの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルを得るためのプロセスが提供され;式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させて式IVの化合物を与えるステップを含む:
Figure 0007422812000013
式中(可能な置換基によって許される限りにおいて):
Xは-NH-または-O-であり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHOC(=O)R、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
プロセスは、式IVの化合物のシアノ基をヒドロキシ基によって置き換えて式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物を与えるさらなるステップを包含し得、式中、RはOHである。
プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の腫瘍合計直径評価。 プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるH526腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるH82腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるHGC-27腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および4-Rによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の腫瘍合計直径評価。 プラセボ、PM01183、および化合物Dによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の腫瘍合計直径評価。 プラセボ、PM01183、および4-Rによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および化合物Dによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および4-Rによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および化合物Dによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および4-Rによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および化合物Dによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および4-Rによって処置されたマウスにおけるHGC-27腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および化合物Dによって処置されたマウスにおけるHGC-27腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の腫瘍合計直径評価。 プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるH526腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるH82腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるHGC-27腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および19-Sによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の腫瘍合計直径評価。 プラセボ、PM01183、および19-Sによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および19-Sによって処置された(trated)マウスにおけるH460腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および19-Sによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および19-Sによって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および19-Rによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の腫瘍合計直径評価。 プラセボ、PM01183、および19-Rによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および19-Rによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および19-Rによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および19-Rによって処置されたマウスにおけるHGC-27腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の腫瘍合計直径評価。 プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるH526腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるH82腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物Cおよび39-Sによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の腫瘍合計直径評価。 プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるH526腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるH82腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の腫瘍合計直径評価。 プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるH526腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるH82腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および35によって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の腫瘍合計直径評価。 プラセボ、PM01183、および35によって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および35によって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および35によって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、PM01183、および35によって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボ、12-S、および12-Rによって処置されたマウスにおけるPC-3腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボおよび4-Sによって処置されたマウスにおけるPC-3腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボおよび4-Sによって処置されたマウスにおけるDU-145腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボおよび4-Sによって処置されたマウスにおける22Rv1腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボおよび39-Sによって処置されたマウスにおけるPC-3腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボおよび39-Sによって処置されたマウスにおけるDU-145腫瘍の腫瘍体積評価。 プラセボおよび39-Sによって処置されたマウスにおける22Rv1腫瘍の腫瘍体積評価。
次は本発明の全ての態様に該当する。
本発明の化合物では、アルキル基は分岐または非分岐であり得、好ましくは1つから約12個の炭素原子を有する。アルキル基の1つのより好ましいクラスは1つから約6つの炭素原子を有する。1、2、3、または4つの炭素原子を有するアルキル基がさらにより好ましい。メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、ならびにn-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、およびtert-ブチルを包含するブチルは、本発明の化合物の特に好ましいアルキル基である。
本発明の化合物では、アルケニル基は分岐または非分岐であり得、1つ以上の二重結合と2つから約12個までの炭素原子とを有する。アルケニル基の1つのより好ましいクラスは2つから約6つまでの炭素原子を有する。2、3、または4つの炭素原子を有するアルケニル基がさらにより好ましい。エテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、および3-ブテニルは、本発明の化合物の特に好ましいアルケニル基である。
本発明の化合物では、アルキニル基は分岐または非分岐であり得、1つ以上の三重結合と2つから約12個までの炭素原子とを有する。アルキニル基の1つのより好ましいクラスは2つから約6つまでの炭素原子を有する。2、3、または4つの炭素原子を有するアルキニル基がさらにより好ましい。
本発明の化合物の好適なアリール基は単および多環化合物を包含し、別々のおよび/または縮合したアリール基を含有する多環化合物を包含する。典型的なアリール基は、1つから3つまでの別々のおよび/または縮合した環と6つから約18個までの環員炭素原子とを含有する。好ましくは、アリール基は、6つから約10個までの環員炭素原子を含有する。特別に好ましいアリール基は、置換または無置換のフェニル、置換または無置換のナフチル、置換または無置換のビフェニル、置換または無置換のフェナントリル、および置換または無置換のアントリルを包含した。
好適な複素環式基は、1つから3つまでの別々のおよび/または縮合した環と5つから約18個までの環員原子とを含有する複素芳香族および複素脂環式基を包含する。好ましくは、複素芳香族および複素脂環式基は、5つから約10個までの環員原子、最も好ましくは5つ、6つ、または7つの環員原子を含有する。本発明の化合物の好適な複素芳香族基は、N、O、またはS原子から選択される1つ、2つ、または3つのヘテロ原子を含有し、例えば、8-クマリニルを包含するクマリニル、8-キノリルを包含するキノリル、イソキノリル、ピリジル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリミジニル、フリル、ピロリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、プテリジル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ピリダジニル、トリアジニル、シンノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、およびフロピリジルを包含する。本発明の化合物の好適な複素脂環式基は、N、O、またはS原子から選択される1つ、2つ、または3つのヘテロ原子を含有し、例えば、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオキサニル、ピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジル、2-ピロリニル、3-ピロリニル、インドリニル、2H-ピラニル、4H-ピラニル、ジオキサニル、1,3-ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプチル、3H-インドリル、およびキノリジニルを包含する。
上で言及されている基は、1つ以上の利用可能な位置において、1つ以上の好適な基、例えばOR’、=O、SR’、SOR’、SOR’、NO、NHR’、NR’R’、=N-R’、NHCOR’、N(COR’)、NHSOR’、NR’C(=NR’)NR’R’、CN、ハロゲン、COR’、COOR’、OCOR’、OCONHR’、OCONR’R’、CONHR’、CONR’R’、保護されたOH、保護されたアミノ、保護されたSH、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、置換または無置換のC-C12アルキニル、置換または無置換のアリール、および置換または無置換の複素環式基によって置換され得、R’基のそれぞれは、独立して、水素、OH、NO、NH、SH、CN、ハロゲン、COH、COアルキル、COH、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、置換または無置換のC-C12アルキニル、置換または無置換のアリール、および置換または無置換の複素環式基からなる群から選択される。かかる基がそれら自体置換されるところでは、置換基は前述の列記から選ばれ得る。加えて、1つよりも多くのR’基が置換基上にあるところでは、各R’は同じかまたは異なり得る。
本発明の化合物では、ハロゲン置換基はF、Cl、Br、およびIを包含する。
用語「医薬的に許容される塩」および「エステル」は、患者への投与によって本願に記載される化合物を(直接的にまたは間接的に)提供することができるいずれかの医薬的に許容される塩またはエステルを言う。しかしながら、それらは医薬的に許容される塩の調製に有用であり得るので、医薬的に許容されない塩もまた本発明の範囲に属するということは了解されるであろう。塩の調製は当分野において公知の方法によって実施され得る。
例えば、本願において提供される化合物の医薬的に許容される塩は、塩基性または酸性部分を含有する親化合物から従来の化学的方法によって合成される。一般的には、かかる塩は、例えば、これらの化合物の自由な酸または塩基を化学量論的な量の適当な塩基または酸と水中において、もしくは有機溶媒中において、または両方の混合物中において反応させることによって調製される。一般的には、エーテル、酢酸エチル、エタノール、2-プロパノール、またはアセトニトリルのような非水系媒体が好ましい。酸付加塩の例は、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸付加塩、ならびに例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、およびp-トルエンスルホン酸などの有機酸付加塩を包含する。アルカリ付加塩の例は、例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、およびアンモニウム塩などの無機塩、ならびに例えばエチレンジアミン、エタノールアミン、N,N-ジアルキレンエタノールアミン、トリエタノールアミン、および塩基性アミノ酸塩などの有機アルカリ塩を包含する。
本発明の化合物は自由な化合物としてまたは溶媒和物(例えば水和物)としてどちらかで結晶質または非晶質形態であり得、全ての形態は本発明の範囲内であるということが意図される。溶媒和の方法は当分野において一般公知である。
未指定の立体化学を有する不斉炭素についての立体異性が可能であり、よって、かかるケースでは、不斉炭素は(R)または(S)立体配置を有し得る。分子内に存在する他の不斉炭素と併せて、かかる不斉炭素の特定の立体配置によって生成される全てのジアステレオマー、およびそれらの混合物は、本発明の範囲内で考えられる。二重結合(幾何異性)についての立体異性もまた可能であり、よって、いくつかのケースでは、分子は(E)異性体または(Z)異性体として存在し得る。分子が数個の二重結合を含有する場合には、各二重結合はそれ自身の立体異性を有するであろう。これは、分子の他の二重結合の立体異性とは異なるかまたは同じであり得る。さらにその上、本願において参照される化合物は配座異性体として存在し得る。本願において参照される化合物のジアステレオ異性体、幾何異性体、および配座異性体を包含する単一の立体異性体、ならびにそれらの混合物は、本発明の範囲に属する。
加えて、本願において参照される化合物は同位体標識された形態で存在し得る。本願において参照される化合物の全ての医薬的に許容される塩、エステル、および同位体標識形態、ならびにそれらの混合物は本発明の範囲内で考えられる。
本願において開示される化合物の保護された形態は本発明の範囲内で考えられる。好適な保護基は当業者にとって周知である。有機化学の保護基の一般的な総説は、P.G.M.ワッツおよびT.W.グリーンによって「有機合成における保護基(Protecting Groups in Organic Synthesis)」第4版,ワイリー・インターサイエンス、P.J.コシエンスキーによって「保護基(Protecting Groups)」第3版,ゲオルグ・ティーメ・フェアラークにおいて提供されている。これらの参照はOH、アミノ、およびSH基の保護基についてのセクションを提供している。全てのこれらの参照はそれらの全体が参照によって組み込まれる。
本発明の範囲内では、OH保護基は、好適な保護されたOH基の形成によるOHの保護からもたらされるO結合した部分であると定義される。かかる保護されたOH基の例は、エーテル、シリルエーテル、エステル、スルホネート、スルフェネート、およびスルフィネート、カーボネート、ならびにカルバメートを包含する。エーテルのケースでは、OHの保護基は、メチル、メトキシメチル、メチルチオメチル、(フェニルジメチルシリル)メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、p-メトキシベンジルオキシメチル、[(3,4-ジメトキシベンジル)オキシ]メチル、p-ニトロベンジルオキシメチル、o-ニトロベンジルオキシメチル、[(R)-1-(2-ニトロフェニル)エトキシ]メチル、(4-メトキシフェノキシ)メチル、グアイアコールメチル、[(p-フェニルフェニル)オキシ]メチル、t-ブトキシメチル、4-ペンテニルオキシメチル、シロキシメチル、2-メトキシエトキシメチル、2-シアノエトキシメチル、ビス(2-クロロエトキシ)メチル、2,2,2-トリクロロエトキシメチル、2-(トリメチルシリル)エトキシメチル、メントキシメチル、O-ビス(2-アセトキシ-エトキシ)メチル、テトラヒドロピラニル、フルオラステトラヒドロピラニル、3-ブロモテトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1-メトキシシクロヘキシル、4-メトキシテトラヒドロピラニル、4-メトキシ-テトラヒドロチオピラニル、4-メトキシテトラヒドロチオピラニルS,S-ジオキシド、1-[(2-クロロ-4-メチル)-フェニル]-4-メトキシピペリジン-4-イル、1-(2-フルオロフェニル)-4-メトキシピペリジン-4-イル、1-(4-クロロフェニル)-4-メトキシピペリジン-4-イル、1,4-ジオキサン-2-イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフラニル、2,3,3a,4,5,6,7,7a-オクタヒドロ-7,8,8-トリメチル-4,7-メタノベンゾフラン-2-イル、1-エトキシエチル、1-(2-クロロエトキシ)エチル、2-ヒドロキシエチル、2-ブロモエチル、1-[2-(トリメチルシリル)エトキシ]エチル、1-メチル-1-メトキシエチル、1-メチル-1-ベンジルオキシエチル、1-メチル-1-ベンジルオキシ-2-フルオロエチル、1-メチル-1-フェノキシエチル、2,2,2-トリクロロエチル、1,1-ジアニシル-2,2,2-トリクロロエチル、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-フェニルイソプロピル、1-(2-シアノエトキシ)エチル、2-トリメチルシリルエチル、2-(ベンジルチオ)エチル、2-(フェニルセレニル)エチル、t-ブチル、シクロヘキシル、1-メチル-1’-シクロプロピルメチル、アリル、プレニル、シンナミル、2-フェナリル、プロパルギル、p-クロロフェニル、p-メトキシフェニル、p-ニトロフェニル、2,4-ジニトロフェニル、2,3,5,6-テトラフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル、ベンジル、p-メトキシベンジル、3,4-ジメトキシベンジル、2,6-ジメトキシベンジル、o-ニトロベンジル、p-ニトロベンジル、ペンタジエニルニトロベンジル、ペンタジエニルニトロピペロニル、ハロベンジル、2,6-ジクロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、2,6-ジフルオロベンジル、p-シアノベンジル、フルオラスベンジル、4-フルオラスアルコキシベンジル、トリメチルシリルキシリル、p-フェニルベンジル、2-フェニル-2-プロピル、p-アシルアミノベンジル、p-アジドベンジル、4-アジド-3-クロロベンジル、2-トリフルオロメチルベンジル、4-トリフルオロメチルベンジル、p-(メチルスルフィニル)ベンジル、p-シレタニルベンジル、4-アセトキシベンジル、4-(2-トリメチルシリル)エトキシメトキシベンジル、2-ナフチルメチル、2-ピコリル、4-ピコリル、3-メチル-2-ピコリルN-オキシド、2-キノリニルメチル、6-メトキシ-2-(4-メチルフェニル)-4-キノリンメチル、1-ピレニルメチル、ジフェニルメチル、4-メトキシジフェニルメチル、4-フェニルジフェニルメチル、p,p’-ジニトロベンズヒドリル、5-ジベンゾスベリル、トリフェニルメチル、トリス(4-t-ブチルフェニル)メチル、α-ナフチルジフェニルメチル、p-メトキシフェニルジフェニルメチル、ジ(p-メトキシフェニル)フェニル-メチル、トリ(p-メトキシフェニル)メチル、4-(4’-ブロモフェナシルオキシ)フェニルジフェニルメチル、4,4’,4’’-トリス(4,5-ジクロロフタルイミドフェニル)メチル、4,4’,4’’-トリス(レブリノイルオキシフェニル)メチル、4,4’,4’’-トリス(ベンゾイルオキシフェニル)メチル、4,4’-ジメトキシ-3’’-[N-(イミダゾリルメチル)]トリチル、4,4’-ジメトキシ-3’’-[N-(イミダゾリルエチル)カルバモイル]トリチル、ビス(4-メトキシフェニル)-1’-ピレニルメチル、4-(17-テトラベンゾ[a,c,g,i]フルオレニルメチル)-4,4’’-ジメトキシトリチル、9-アントリル、9-(9-フェニル)キサンテニル、9-フェニルチオキサンチル、9-(9-フェニル-10-オキソ)アントリル、1,3-ベンゾジチオラン-2-イル、4,5-ビス(エトキシカルボニル)-[1,3]-ジオキソラン-2-イル、ベンゾイソチアゾリルS,S-ジオキシドから選択され得る。シリルエーテルのケースでは、OHの保護基は、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルヘキシルシリル、2-ノルボルニルジメチルシリル、t-ブチルジメチルシリル、t-ブチルジフェニルシリル、トリベンジルシリル、トリ-p-キシリルシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル、ジ-t-ブチルメチルシリル、ビス(t-ブチル)-1-ピレニルメトキシシリル、トリス(トリメチルシリル)シリル、(2-ヒドロキシスチリル)ジメチルシリル、(2-ヒドロキシスチリル)ジイソプロピルシリル、t-ブチルメトキシフェニルシリル、t-ブトキシジフェニルシリル、1,1,3,3-テトライソプロピル-3-[2-(トリフェニルメトキシ)エトキシ]ジシロキサン-1-イル、およびフルオラスシリルから選択され得る。エステルのケースでは、OHの保護基は、それが取り付けられる未保護のOHの酸素原子と一緒になって、ホルメート、ベンゾイルホルメート、アセテート、クロロアセテート、ジクロロアセテート、トリクロロアセテート、トリクロロアセトアミダート、トリフルオロアセテート、メトキシアセテート、トリフェニルメトキシアセテート、フェノキシアセテート、p-クロロフェノキシアセテート、フェニルアセテート、ジフェニルアセテート、3-フェニルプロピオナート、ビスフルオラス鎖型プロパノイル、4-ペンテノアート、4-オキソペンタノアート、4,4-(エチレンジチオ)ペンタノアート、5[3-ビス(4-メトキシフェニル)ヒドロキシメチルフェノキシ]レブリネート、ピバロエート、1-アダマントエート、クロトナート、4-メトキシクロトナート、ベンゾエート、p-フェニルベンゾエート、2,4,6-トリメチルベンゾエート、4-ブロモベンゾエート、2,5-ジフルオロベンゾエート、p-ニトロベンゾエート、ピコリネート、ニコチネート、2-(アジドメチル)ベンゾエート、4-アジド-ブチレート、(2-アジドメチル)フェニルアセテート、2-{[(トリチルチオ)オキシ]メチル}ベンゾエート、2-{[(4-メトキシトリチルチオ)オキシ]メチル}ベンゾエート、2-{[メチル(トリチルチオ)アミノ]メチル}ベンゾエート、2-{{[(4-メトキシトリチル)チオ]メチルアミノ}メチル}ベンゾエート、2-(アリルオキシ)フェニルアセテート、2-(プレニルオキシメチル)ベンゾエート、6-(レブリニルオキシメチル)-3-メトキシ-2-ニトロベンゾエート、6-(レブリニルオキシメチル)-3-メトキシ-4-ニトロベンゾエート、4-ベンジルオキシブチレート、4-トリアルキルシリルオキシ-ブチレート、4-アセトキシ-2,2-ジメチルブチレート、2,2-ジメチル-4-ペンテノエート、2-ヨードベンゾエート、4-ニトロ-4-メチルペンタノエート、o-(ジブロモメチル)ベンゾエート、2-ホルミルベンゼンスルホネート、4-(メチルチオ-メトキシ)ブチレート、2-(メチルチオメトキシメチル)ベンゾエート、2-(クロロアセトキシメチル)ベンゾエート、2-[(2-クロロアセトキシ)エチル]ベンゾエート、2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]ベンゾエート、2-[2-(4-メトキシベンジル-オキシ)エチル]ベンゾエート、2,6-ジクロロ-4-メチルフェノキシアセテート、2,6-ジクロロ-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノキシアセテート、2,4-ビス(1,1-ジメチルプロピル)フェノキシアセテート、クロロジフェニルアセテート、イソブチレート、モノスクシネート(monosuccinoate)、(E)-2-メチル-2-ブテノエート、o-(メトキシカルボニル)ベンゾエート、α-ナフトエート、ナイトレート、アルキルN,N,N’,N’-テトラメチルホスホロジアミダート、および2-クロロベンゾエートから選択され得るエステルを形成する。スルホネート、スルフェネート、およびスルフィネートのケースでは、OHの保護基は、それが取り付けられる未保護のOHの酸素原子と一緒になって、サルフェート、アリルスルホネート、メタンスルホネート、ベンジルスルホネート、トシレート、2-[(4-ニトロフェニル)エチル]スルホネート、2-トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、4-モノメトキシトリチルスルフェネート、アルキル2,4-ジニトロフェニルスルフェネート、2,2,5,5-テトラメチルピロリジン-3-オン-1-スルフィネート、およびジメチルホスフィノチオイルから選択され得るスルホネート、スルフェネート、またはスルフィネートを形成する。カーボネートのケースでは、OHの保護基は、それが取り付けられる未保護のOHの酸素原子と一緒になって、メチルカーボネート、メトキシメチルカーボネート、9-フルオレニルメチルカーボネート、エチルカーボネート、ブロモエチルカーボネート、2-(メチルチオメトキシ)エチルカーボネート、2,2,2-トリクロロエチルカーボネート、1,1-ジメチル-2,2,2-トリクロロエチルカーボネート、2-(トリメチルシリル)エチルカーボネート、2-[ジメチル(2-ナフチルメチル)シリル]エチルカーボネート、2-(フェニルスルホニル)エチルカーボネート、2-(トリフェニルホスホニオ)エチルカーボネート、シス-[4-[[(メトキシトリチル)スルフェニル]オキシ]テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカーボネート、イソブチルカーボネート、t-ブチルカーボネート、ビニルカーボネート、アリルカーボネート、シンナミルカーボネート、プロパルギルカーボネート、p-クロロフェニルカーボネート、p-ニトロフェニルカーボネート、4-エトキシ-1-ナフチルカーボネート、6-ブロモ-7-ヒドロキシクマリン-4-イルメチルカーボネート、ベンジルカーボネート、o-ニトロベンジルカーボネート、p-ニトロベンジルカーボネート、p-メトキシベンジルカーボネート、3,4-ジメトキシベンジルカーボネート、アントラキノン-2-イルメチルカーボネート、2-ダンシルエチルカーボネート、2-(4-ニトロフェニル)エチルカーボネート、2-(2,4-ジニトロフェニル)エチルカーボネート、2-(2-ニトロフェニル)プロピルカーボネート、2-(3,4-メチレンジオキシ-6-ニトロフェニル)プロピルカーボネート、2-シアノ-1-フェニルエチルカーボネート、2-(2-ピリジル)アミノ-1-フェニルエチルカーボネート、2-[N-メチル-N-(2-ピリジル)]アミノ-1-フェニルエチルカーボネート、フェナシルカーボネート、3’,5’-ジメトキシベンゾインカー


ボネート、メチルジチオカーボネート、およびS-ベンジルチオカーボネートから選択され得るカーボネートを形成する。そして、カルバメートのケースでは、OHの保護基は、それが取り付けられる未保護のOHの酸素原子と一緒になって、ジメチルチオカルバメート、N-フェニルカルバメート、およびN-メチル-N-(o-ニトロフェニル)カルバメートから選択され得るカルバメートを形成する。
本発明の範囲内では、アミノ保護基は、好適な保護されたアミノ基の形成によるアミノ基の保護からもたらされるN結合した部分であると定義する。保護されたアミノ基の例は、カルバメート、尿素、アミド、複素環式系、N-アルキルアミン、N-アルケニルアミン、N-アルキニルアミン、N-アリールアミン、イミン、エナミン、N-金属誘導体、N-N誘導体、N-P誘導体、N-Si誘導体、およびN-S誘導体を包含する。カルバメートのケースでは、アミノ基の保護基は、それが取り付けられるアミノ基と一緒になって、メチルカルバメート、エチルカルバメート、9-フルオレニルメチルカルバメート、2,6-ジ-t-ブチル-9-フルオレニルメチルカルバメート、2,7-ビス(トリメチルシリル)フルオレニルメチルカルバメート、9-(2-スルホ)フルオレニルメチルカルバメート、9-(2,7-ジブロモ)フルオレニルメチルカルバメート、17-テトラベンゾ[a,c,g,i]フルオレニルメチルカルバメート、2-クロロ-3-インデニルメチルカルバメート、ベンゾ[f]インデン-3-イルメチルカルバメート、1,1-ジオキソベンゾ[b]-チオフェン-2-イルメチルカルバメート、2-メチルスルホニル-3-フェニル-1-プロパ-2-エニルカルバメート、2,7-ジ-t-ブチル-[9,(10,10-ジオキソ-10,10,10,10-テトラヒドロチオキサンチル)]メチルカルバメート、2,2,2-トリクロロエチルカルバメート、2-トリメチルシリルエチルカルバメート、(2-フェニル-2-トリメチルシリル)エチルカルバメート、2-フェニルエチルカルバメート、2-クロロエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2-ハロエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2,2-ジブロモエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2,2,2-トリクロロエチルカルバメート、2-(2’-ピリジル)エチルカルバメート、2-(4’-ピリジル)エチルカルバメート、2,2-ビス(4’-ニトロフェニル)エチルカルバメート、2-[(2-ニトロフェニル)ジチオ]-1-フェニルエチルカルバメート、2-(N,N-ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチルカルバメート、t-ブチルカルバメート、フルオラスBOCカルバメート、1-アダマンチルカルバメート、2-アダマンチルカルバメート、1-(1-アダマンチル)-1-メチルエチルカルバメート、1-メチル-1-(4-ビフェニリル)エチルカルバメート、1-(3,5-ジ-t-ブチルフェニル)-1-メチルエチルカルバメート、トリイソプロピルシリルオキシカルバメート、ビニルカルバメート、アリルカルバメート、プレニルカルバメート、1-イソプロピルアリルカルバメート、シンナミルカルバメート、4-ニトロシンナミルカルバメート、3-(3’-ピリジル)プロパ-2-エニルカルバメート、ヘキサジエニルカルバメート、プロパルギルカルバメート、1,4-ブタ-2-イニルビスカルバメート、8-キノリルカルバメート、N-ヒドロキシピペリジニルカルバメート、アルキルジチオカルバメート、ベンジルカルバメート、3,5-ジ-t-ブチルベンジルカルバメート、p-メトキシベンジルカルバメート、p-ニトロベンジルカルバメート、p-ブロモベンジルカルバメート、p-クロロベンジルカルバメート、2,4-ジクロロベンジルカルバメート、4-メチルスルフィニルベンジルカルバメート、4-トリフルオロメチルベンジルカルバメート、フルオラスベンジルカルバメート、2-ナフチルメチルカルバメート、9-アントリルメチルカルバメート、ジフェニルメチルカルバメート、4-フェニルアセトキシベンジルカルバメート、4-アジドベンジルカルバメート、4-アジド-メトキシベンジルカルバメート、m-クロロ-p-アシルオキシベンジルカルバメート、p-(ジヒドロキシボリル)-ベンジルカルバメート、5-ベンゾイソキサゾリルメチルカルバメート、2-(トリフルオロメチル)-6-クロモニルメチルカルバメート、2-メチルチオエチルカルバメート、2-メチルスルホニルエチルカルバメート、2-(p-トルエンスルホニル)エチルカルバメート、2-(4-ニトロフェニルスルホニル)エチルカルバメート、2-(2,4-ジニトロフェニルスルホニル)エチルカルバメート、2-(4-トリフルオロメチルフェニルスルホニル)エチルカルバメート、[2-(1,3-ジチアニル)]メチルカルバメート、2-ホスホニオエチルカルバメート、2-[フェニル(メチル)スルホニオ]エチルカルバメート、1-メチル-1-(トリフェニルホスホニオ)エチルカルバメート、1,1-ジメチル-2-シアノエチルカルバメート、2-ダンシルエチルカルバメート、2-(4-ニトロフェニル)エチルカルバメート、4-メチルチオフェニルカルバメート、2,4-ジメチルチオフェニルカルバメート、m-ニトロフェニルカルバメート、3,5-ジメトキシベンジルカルバメート、1-メチル-1-(3,5-ジメトキシフェニル)エチルカルバメート、α-メチルニトロピペロニルカルバメート、o-ニトロベンジルカルバメート、3,4-ジメトキシ-6-ニトロベンジルカルバメート、フェニル(o-ニトロフェニル)メチルカルバメート、2-ニトロフェニルエチルカルバメート、6-ニトロベラトリルカルバメート、4-メトキシフェナシルカルバメート、3’,5’-ジメトキシベンゾインカルバメート、9-キサンテニルメチルカルバメート、N-メチル-N-(o-ニトロフェニル)カルバメート、t-アミルカルバメート、1-メチルシクロブチルカルバメート、1-メチルシクロヘキシルカルバメート、1-メチル-1-シクロプロピルメチルカルバメート、シクロブチルカルバメート、シクロペンチルカルバメート、シクロヘキシルカルバメート、イソブチルカルバメート,イソボルニルカルバメート、シクロプロピルメチルカルバメート、p-デシルオキシベンジルカルバメート、ジイソプロピルメチルカルバメート、2,2-ジメトキシ-カルボニルビニルカルバメート、o-(N,N-ジメチルカルボキサミド)ベンジルカルバメート、1,1-ジメチル-3-(N,N-ジメチル-カルボキサミド)プロピルカルバメート、ブチニルカルバメート、1,1-ジメチルプロピニルカルバメート、2-ヨードエチルカルバメート、1-メチル-1-(4’-ピリジル)エチルカルバメート、1-メチル-1-(p-フェニルアゾフェニル)エチルカルバメート、p-(p’-メトキシフェニルアゾ)ベンジルカルバメート、p-(フェニルアゾ)ベンジルカルバメート、2,4,6-トリメチルベンジルカルバメート、イソニコチニルカルバメート、4-(トリメチル-アンモニウム)ベンジルカルバメート、p-シアノベンジルカルバメート、ジ(2-ピリジル)メチルカルバメート、2-フラニルメチルカルバメート、フェニルカルバメート、2,4,6-トリ-t-ブチルフェニルカルバメート、1-メチル-1-フェニルエチルカルバメート、およびS-ベンジルチオカルバメートから選択され得るカルバメートを形成する。尿素のケースでは、アミノ基の保護基は、フェノチアジニル-(10)-カルボニル、N’-p-トルエンスルホニルアミノカルボニル、N’-フェニルアミノチオカルボニル、4-ヒドロキシフェニルアミノカルボニル、3-ヒドロキシトリプタミノカルボニル、およびN’-フェニアミノチオカルボニルから選択され得る。アミドのケースでは、アミノの保護基は、それが取り付けられるアミノ基と一緒になって、ホルムアミド、アセトアミド、クロロアセトアミド、トリクロロアセトアミド、トリフルオロアセトアミド、フェニルアセトアミド、3-フェニルプロパンアミド、ペンタ-4-エンアミド、ピコリンアミド、3-ピリジルカルボキサミド、N-ベンゾイルフェニルアラニルアミド、ベンズアミド、p-フェニルベンズアミド、o-ニトロフェニルアセトアミド、2,2-ジメチル-2-(o-ニトロフェニル)アセトアミド、o-ニトロフェノキシアセトアミド、3-(o-ニトロフェニル)プロパンアミド、2-メチル-2-(o-ニトロフェノキシ)プロパンアミド、3-メチル-3-ニトロブタンアミド、o-ニトロシンナムアミド、o-ニトロベンズアミド、3-(4-t-ブチル-2,6-ジニトロフェニル)-2,2-ジメチルプロパンアミド、o-(ベンゾイルオキシメチル)ベンズアミド、2-(アセトキシメチル)ベンズアミド、2-[(t-ブチルジフェニルシロキシ)メチル]ベンズアミド、3-(3’,6’-ジオキソ-2’,4’,5’-トリメチルシクロヘキサ-1’,4’-ジエン)-3,3-ジメチルプロピオンアミド、o-ヒドロキシ-トランス-シンナムアミド、2-メチル-2-(o-フェニルアゾフェノキシ)プロパンアミド、4-クロロブタンアミド、アセトアセトアミド、3-(p-ヒドロキシフェニル)プロパンアミド,(N’-ジチオベンジルオキシカルボニルアミノ)アセトアミド、およびN-アセチルメチオニンアミドから選択され得るアミドを形成する。複素環式系のケースでは、アミノ基の保護基は、それが取り付けられるアミノ基と一緒になって、4,5-ジフェニル-3-オキサゾリン-2-オン、N-フタルイミド、N-ジクロロフタルイミド、N-テトラクロロフタルイミド、N-4-ニトロフタルイミド、N-チオジグリコロイル、N-ジチアスクシンイミド、N-2,3-ジフェニルマレイミド、N-2,3-ジメチルマレイミド、N-2,5-ジメチルピロール、N-2,5-ビス(トリイソプロピルシロキシ)ピロール、N-1,1,4,4-テトラメチルジシリルアザシクロペンタンアダクト、N-1,1,3,3-テトラメチル-1,3-ジシライソインドリン、N-ジフェニルシリルジエチレン、N-5-置換-1,3-ジメチル-1,3,5-トリアザシクロヘキサン-2-オン、N-5-置換-1,3-ベンジル-1,3,5-トリアザシクロヘキサン-2-オン、1-置換3,5-ジニトロ-4-ピリドン、および1,3,5-ジオキサジンから選択され得る複素環式系を形成する。N-アルキル、N-アルケニル、N-アルキニル、またはN-アリールアミンのケースでは、アミノ基の保護基は、N-メチル、N-t-ブチル、N-アリル、N-プレニル、N-シンナミル、N-フェニルアリル、N-プロパルギル、N-メトキシメチル、N-[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル、N-3-アセトキシプロピル、N-シアノメチル、N-2-アザノルボルネン、N-ベンジル、N-4-メトキシベンジル、N-2,4-ジメトキシベンジル、N-2-ヒドロキシベンジル、N-フェロセニルメチル、N-2,4-ジニトロフェニル、o-メトキシフェニル、p-メトキシフェニル、N-9-フェニルフルオレニル、N-フルオレニル、N-2-ピコリルアミンN’-オキシド、N-7-メトキシクマリン(coumar)-4-イルメチル、N-ジフェニルメチル、N-ビス(4-メトキシフェニル)メチル、N-5-ジベンゾスベリル、N-トリフェニルメチル、N-(4-メチルフェニル)ジフェニルメチル、およびN-(4-メトキシフェニル)ジフェニルメチルから選択され得る。イミンのケースでは、アミノ基の保護基は、N-1,1-ジメチルチオメチレン、N-ベンジリデン、N-p-メトキシベンジリデン、N-ジフェニルメチレン、N-[2-ピリジル)メシチル]メチレン、N-(N’,N’-ジメチルアミノメチレン)、N-(N’,N’-ジベンジルアミノメチレン)、N-(N’-t-ブチルアミノメチレン)、N,N’-イソプロピリデン、N-p-ニトロベンジリデン、N-サリチリデン、N-5-クロロサリチリデン、N-(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)フェニルメチレン、N-シクロヘキシリデン、およびN-t-ブチリデンから選択され得る。エナミンのケースでは、アミノ基の保護基は、N-(5,5-ジメチル-3-オキソ-1-シクロヘキセニル)、N-2,7-ジクロロ-9-フルオレニルメチレン、N-1-(4,4-ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキシリデン)エチル、N-(1,3-ジメチル-2,4,6-(1H,3H,5H)-トリオキソピリミジン-5-イリデン)-メチル


、N-4,4,4-トリフルオロ-3-オキソ-1-ブテニル、およびN-(1-イソプロピル-4-ニトロ-2-オキソ-3-ピロリン-3-イル)から選択され得る。N-金属誘導体のケースでは、アミノ基の保護基は、N-ボラン、N-ジフェニルボリン酸エステル、N-ジエチルボリン酸エステル、N-9-ボラビシクロノナン、N-ジフルオロボリン酸エステル、および3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸から選択され得;N-フェニル(ペンタカルボニルクロム)カルベニル、N-フェニル(ペンタカルボニル-タングステン)カルベニル、N-メチル(ペンタカルボニルクロム)カルベニル、N-メチル(ペンタカルボニルタングステン)カルベニル、N-銅キレート、N-亜鉛キレート、および18-クラウン-6-誘導体をもまた包含する。N-N誘導体のケースでは、アミノ基の保護基は、それが取り付けられるアミノ基と一緒になって、N-ニトロアミノ、N-ニトロソアミノ、アミンN-オキシド、アジド、トリアゼン誘導体、およびN-トリメチルシリルメチル-N-ベンジルヒドラジンから選択され得るN-N誘導体を形成する。N-P誘導体のケースでは、アミノ基の保護(protected)基は、それが取り付けられるアミノ基と一緒になって、ジフェニルホスフィンアミド、ジメチルチオホスフィンアミド、ジフェニルチオホスフィンアミド、ジアルキルホスホロアミダート、ジベンジルホスホロアミダート、ジフェニルホスホロアミダート、およびイミノトリフェニルホスホランから選択され得るN-P誘導体を形成する。N-Si誘導体のケースでは、NHの保護基はt-ブチルジフェニルシリルおよびトリフェニルシリルから選択され得る。N-S誘導体のケースでは、保護されたアミノ基はN-スルフェニルまたはN-スルホニル誘導体から選択され得る。N-スルフェニル誘導体は、ベンゼンスルフェンアミド、2-ニトロベンゼンスルフェンアミド、2,4-ジニトロベンゼンスルフェンアミド、ペンタクロロベンゼンスルフェンアミド、2-ニトロ-4-メトキシベンゼンスルフェンアミド、トリフェニルメチルスルフェンアミド、1-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジフェニル)エチルスルフェンアミド、およびN-3-ニトロ-2-ピリジンスルフェンアミドから選択され得る。N-スルホニル誘導体は、メタンスルホンアミド、トリフルオロメタンスルホンアミド、t-ブチルスルホンアミド、ベンジルスルホンアミド、2-(トリメチルシリル)エタンスルホンアミド、p-トルエンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、o-アニシルスルホンアミド、2-ニトロベンゼンスルホンアミド、4-ニトロベンゼンスルホンアミド、2,4-ジニトロベンゼンスルホンアミド、2-ナフタレンスルホンアミド、4-(4’,8’-ジメトキシナフチルメチル)ベンゼンスルホンアミド、2-(4-メチルフェニル)-6-メトキシ-4-メチルスルホンアミド、9-アントラセンスルホンアミド、ピリジン-2-スルホンアミド、ベンゾチアゾール-2-スルホンアミド、フェナシルスルホンアミド、2,3,6-トリメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド、2,4,6-トリメトキシベンゼンスルホンアミド、2,6-ジメチル-4-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、ペンタメチルベンゼンスルホンアミド、2,3,5,6-テトラメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド、4-メトキシベンゼンスルホンアミド、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホンアミド、2,6-ジメトキシ-4-メチルベンゼンスルホンアミド、3-メトキシ-4-t-ブチルベンゼンスルホンアミド、および2,2,5,7,8-ペンタメチルクロマン-6-スルホンアミドから選択され得る。
本発明の範囲内では、SHの保護基は、好適な保護されたSH基の形成によるSH基の保護からもたらされるS結合した部分であると定義される。かかる保護されたSH基の例は、チオエーテル、ジスルフィド、シリルチオエーテル、チオエステル、チオカーボネート、およびチオカルバメートを包含する。チオエーテルのケースでは、SHの保護基は、S-アルキル、S-ベンジル、S-p-メトキシベンジル、S-o-ヒドロキシベンジル、S-p-ヒドロキシベンジル、S-o-アセトキシベンジル、S-p-アセトキシベンジル、S-p-ニトロベンジル、S-o-ニトロベンジル、S-2,4,6-トリメチルベンジル、S-2,4,6,-トリメトキシベンジル、S-4-ピコリル、S-2-ピコリル-N-オキシド、S-2-キノリニルメチル、S-9-アントリルメチル、S-9-フルオレニルメチル、S-キサンテニル、S-フェロセニルメチル、S-ジフェニルメチル、S-ビス(4-メトキシフェニル)メチル、S-5-ジベンゾスベリル、S-トリフェニルメチル、4-メトキシトリチル、S-ジフェニル-4-ピリジルメチル、S-フェニル、S-2,4-ジニトロフェニル、S-2-キノリル、S-t-ブチル、S-1-アダマンチル、S-メトキシメチル、S-イソブトキシメチル、S-ベンジルオキシメチル、S-1-エトキシエチル、S-2-テトラヒドロピラニル、S-ベンジルチオメチル、S-フェニルチオメチル、S-アセトアミドメチル(Acm)、S-トリメチルアセトアミドメチル、S-ベンズアミドメチル、S-アリルオキシカルボニルアミノメチル、S-N-[2,3,5,6-テトラフルオロ-4-(N’-ピペリジノ)-フェニル-N-アリルオキシカルボニルアミノメチル、S-フタルイミドメチル、S-フェニルアセトアミドメチル、S-アセチルメチル、S-カルボキシメチル、S-シアノメチル、S-(2-ニトロ-1-フェニル)エチル、S-2-(2,4-ジニトロフェニル)エチル、S-2-(4’-ピリジル)エチル、S-2-シアノエチル、S-2-(トリメチルシリル)エチル、S-2,2-ビス(カルボエトキシ)エチル、S-(1-m-ニトロフェニル-2-ベンゾイル)エチル、S-2-フェニルスルホニルエチル、S-1-(4-メチルフェニルスルホニル)-2-メチルプロパ-2-イル、およびS-p-ヒドロキシフェナシルから選択され得る。ジスルフィドのケースでは、保護されたSH基は、S-エチルジスルフィド、S-t-ブチルジスルフィド、S-2-ニトロフェニルジスルフィド、S-2,4-ジニトロフェニルジスルフィド、S-2-フェニルアゾフェニルジスルフィド、S-2-カルボキシフェニルジスルフィド、およびS-3-ニトロ-2-ピリジルジスルフィドから選択され得る。シリルチオエーテルのケースでは、SHの保護基は、シリルエーテルのOHの保護について上に列記された基の列記から選択され得る。チオエステルのケースでは、SHの保護基は、S-アセチル、S-ベンゾイル、S-2-メトキシイソブチリル、S-トリフルオロアセチル、S-N-[[p-ビフェニリル)-イソプロピルオキシ]カルボニル]-N-メチル-γ-アミノチオブチレート、およびS-N-(t-ブトキシカルボニル)-N-メチル-γ-アミノチオブチレートから選択され得る。チオカーボネートのケースでは、SHの保護基は、S-2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル、S-t-ブトキシカルボニル、S-ベンジルオキシカルボニル、S-p-メトキシベンジルオキシカルボニル、およびS-フルオレニルメチルカルボニルから選択され得る。チオカルバメートのケースでは、保護されたSH基はS-(N-エチルカルバメート)およびS-(N-メトキシメチルカルバメート)から選択され得る。
これらの基の言及は本発明の範囲の限定として解釈されるべきではない。なぜなら、それらはOH、アミノ、およびSH基の保護基の単なる例示として言及されており、前記機能を有するさらなる基が当業者に公知であり得、それらもまた本発明によって包摂されると理解されるべきであるからである。
より簡潔な記載を提供するために、本願において与えられている定量的な表現のいくつかは用語「約」によって修飾されていない。用語「約」が明示的に用いられているか否かにかかわらず、本願において与えられているあらゆる数量は実際の所与の値を言うことを意味しており、それは、当分野の通常の技能に基づいて合理的に推量されるであろうかかる所与の値の近似値を言うこともまた意味しており、かかる所与の値の実験および/または測定条件が原因の同等物および近似値を包含するということは理解される。
ある実施形態では、化合物は、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであり得る:
Figure 0007422812000014
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり、
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
さらなる実施形態では、式Iの化合物は、式ICの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであり得る:
Figure 0007422812000015
式中:
Xは-NH-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニルおよび置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
その上のさらなる実施形態では、式Iの化合物は、式IDの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであり得る:
Figure 0007422812000016
式中:
Xは-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
その上のさらなる実施形態では、式Iの化合物は、式IEの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであり得る:
Figure 0007422812000017
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
その上のさらなる実施形態では、式Iの化合物は、式IAの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであり得る:
Figure 0007422812000018
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素であり;
は水素、-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
その上のさらなる実施形態では、式Iの化合物は、式IBの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであり得る:
Figure 0007422812000019
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
その上のさらなる実施形態では、式Iの化合物は、式IFの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであり得る:
Figure 0007422812000020
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり、
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
その上のさらなる実施形態では、式Iの化合物は、式IGの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであり得る:
Figure 0007422812000021
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
はアセチルであり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり、
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物の好ましい化合物は、一般式aもしくはbを有するものまたはその医薬的に許容される塩もしくはエステルである。
Figure 0007422812000022
化合物が一般式aまたはbを有するところでは、Rは水素であることは得ないということに注意せよ。
式I、IA、IB、ID、IF、またはIGの化合物の好ましい化合物は、式cを有するものまたはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであり得る:
Figure 0007422812000023
式中:
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択される。
好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
;R;R;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
;R;R;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、ID、IE、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
は-OHであり;
X;R;R;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、およびIFbの化合物を包含し、式中:
は-C(=O)R基であり、Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
X;R;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
は、式I、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは、式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
X;R;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
は式I、IA、IB、IC、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRは-CHOHおよび-CHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
X;R;R;R;R;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は-OHであり;
;R;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は式I、IA、IB、IC、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)Rであり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は式I、IC、IE、IF、IG、Ia、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、あるいは置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRはCHOHおよびCHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
;R;R;R;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は-OHであり;
は式I、IA、IB、IC、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は-OHであり;
は式I、IC、IE、IF、IG、Ia、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は-OHであり;
は式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRはCHOHおよびCHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
;R;R;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は式I、IA、IB、IC、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、IC、IE、IF、IG、Ia、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は式I、IA、IB、IC、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは、式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRはCHOHおよびCHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
;R;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は式I、IC、IE、IF、IG、Ia、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
は式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRはCHOHおよびCHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
;R;およびR;は上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は-OHであり;
は式I、IA、IB、IC、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、IC、IE、IF、IG、Ia、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は-OHであり;
は式I、IA、IB、IC、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRはCHOHおよびCHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は式I、IA、IB、IC、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、IC、IE、IF、IG、Ia、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
は式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRはCHOHおよびCHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
は上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-NH-であり;
は-OHであり;
は式I、IA、IB、IC、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、IC、IE、IF、IG、Ia、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
は式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRはCHOHおよびCHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は-OHであり;
;R;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は式I、IA、IB、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は式I、ID、IE、IF、IG、Ia、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
;R;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は式I、IA、IB、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRは-CHOHおよびCHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
;R;R;R;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は-OHであり;
は式I、IA、IB、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は-OHであり;
は式I、ID、IE、IF、IG、Ia、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
;R;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は-OHであり;
は式I、IA、IB、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRは-CHOHおよびCHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
;R;R;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は式I、IA、IB、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、ID、IE、IF、IG、Ia、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
;R;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は式I、IA、IB、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、IA、IB、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRは-CHOHおよび-CHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
;R;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は式I、ID、IE、IF、IG、Ia、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
は式I、IA、IB、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRは-CHOHおよび-CHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
;R;およびR;は上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は-OHであり;
は式I、IA、IB、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、ID、IE、IF、IG、Ia、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
;R;およびProtNHは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は-OHであり;
は式I、IA、IB、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、IA、IB、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRは-CHOHおよび-CHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は式I、IA、IB、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、ID、IE、IF、IG、Ia、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
は式I、IA、IB、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRは-CHOHおよび-CHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHであり;
は上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物を包含し、式中:
Xは-O-であり;
は-OHであり;
は式I、IA、IB、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式I、ID、IE、IF、IG、Ia、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
は式I、IA、IB、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRは-CHOHおよび-CHNHから選択される。より好ましくは、Rは-CHNHであり得る。最も好ましいRは-CHOHである。
さらなる好ましい化合物は、一般式Ic、IAc、IBc、IDc、およびIGcの化合物を包含し、式中:
は-OHであり;
;R;RおよびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、およびIGcの化合物を包含し、式中:
は式Ic、IAc、IBc、IDc、またはIFcの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IGcの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
;R;Rは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、およびIGcの化合物を包含し、式中:
は式Ic、IDc、IFc、またはIGcの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IAcの化合物では水素であり;Rは式IBcの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
;R;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、およびIGcの化合物を包含し、式中:
は-OHであり;
は式Ic、IAc、IBc、IDc、またはIFcの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IGcの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、およびIGcの化合物を包含し、式中:
は-OHであり;
は式Ic、IDc、IFc、またはIGcの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IAcの化合物では水素であり;Rは式IBcの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
;およびRは上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、およびIGcの化合物を包含し、式中:
は式Ic、IAc、IBc、IDc、またはIFcの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IGcの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式Ic、IDc、IFc、またはIGcの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IAcの化合物では水素であり;Rは式IBcの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基であり;
は上の通り定義されている通りである。
さらなる好ましい化合物は、一般式Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、およびIGcの化合物を包含し、式中:
は-OHであり;
は式Ic、IAc、IBc、IDc、またはIFcの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IGcの化合物ではアセチルであり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルであり;
は式Ic、IDc、IFc、またはIGcの化合物では水素または-OR基であり;Rは式IAcの化合物では水素であり;Rは式IBcの化合物では-OR基であり;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基である。
次の好ましい置換基(可能な置換基によって許されるところにおいて)は、式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、IGb、Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、およびIGcの化合物に該当する。
本発明の化合物では、特に好ましいRは-OHである。
本発明の化合物では、特に好ましいRは-C(=O)R基であり、Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはアセチルである。
本発明の化合物では、特に好ましいRは水素または-OR基であり、Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。より好ましいRは水素およびメトキシであり、水素が最も好ましいR基である。
本発明の化合物では、特に好ましいRはH、-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され、Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRはH、CHOH、およびCHNHから選択される。最も好ましいRは-CHOHである。
一般式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物では、特に好ましいRは式I、IA、IB、IC、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IFb、またはIGbの化合物では-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;Rは式IE、IEa、またはIEbの化合物では-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。特に好ましいRは、置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルである。最も好ましいRはメチルである。より好ましいRはCHOHおよびCHNHから選択される。最も好ましいRは-CHOHである。
が-CHOHまたは-CHOC(=O)Rであるときの式Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、IGaの化合物、およびRが-CHNHまたは-CHNHProtNHであるときの式Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、IGbの化合物が特に好ましい。
本発明の化合物では、特に好ましいXは-NH-である。
代替的には、本発明の化合物では、特に好ましいXは-O-である。
本発明に従う好ましい化合物は、以下を包含する。
・ 式I、IA、IB、IC、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中:
は-CHOHおよび-CHOC(=O)Rから選択される;
式Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、およびIGaの化合物ならびに/またはRが-CHOHである化合物が特に好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
式Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物ならびに/またはRが-CHNHである化合物が特に好ましい。
・ 式Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、IGcの化合物であって、式中、
は式Ic、IAc、IBc、IDc、またはIFcの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IGcの化合物ではアセチルであり;
は式Ic、IDc、IFc、IGcの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IAcの化合物では水素であり;またはRは式IBcの化合物では-OR基であり;
は水素および置換または無置換のC-Cアルキルから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルである。
本発明に従う特に好ましい化合物は、以下を包含する。
・ 式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-NH-であり;
は-CHOHおよび-CHOC(=O)Rから選択され;
は、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択される。
式Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGaの化合物および/またはRが-CHOHである化合物がより好ましい。
・ 式I、IA、IB、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-O-であり;
は-CHOHおよび-CHOC(=O)Rから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択される。
式Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGaの化合物および/またはRが-CHOHである化合物がより好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-NH-であり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
式Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、IGbの化合物および/またはRが-CHNHである化合物がより好ましい。
・ 式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-O-であり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
式Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、IGbの化合物および/またはRが-CHNHである化合物がより好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IFb、IGbの化合物であって、式中、
は式I、IA、IB、IC、ID、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、ID、IF、IG、Ia、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、ICb、IDb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物では-OR基であり;
は-CHOHおよび-CHOC(=O)Rから選択され;
は水素および置換または無置換のC-Cアルキルから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
は置換または無置換のC-Cアルキルである。
式Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、IGaの化合物および/またはRが-CHOHである化合物がより好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
は式I、IA、IB、IC、ID、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IDb、IEb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物では-OR基であり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
は水素および置換または無置換のC-Cアルキルから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
ProtNHはアミノの保護基である。
式Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、IGbの化合物および/またはRが-CHNHである化合物がより好ましい。
・ 式Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、IGcの化合物であって、式中、
は式Ic、IAc、IBc、IDc、またはIFcの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IGcの化合物ではアセチルであり;
は式Ic、IDc、IFc、IGcの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IAcの化合物では水素であり;またはRは式IBcの化合物では-OR基であり;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
は置換または無置換のC-Cアルキルである。
本発明に従うより好ましい化合物は、以下を包含する。
・ 式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-NH-であり;
は式I、IA、IB、IC、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは、式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、IF、IG、Ia、ICa、IFa、IGa、Ib、ICb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物では-OR基であり;
は-CHOHであり;
は水素および置換または無置換のC-Cアルキルから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルである。
式Ia、IAa、またはIBa、ICa、IFa、IGaの化合物が特により好ましい。
・ 式I、IA、IB、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-O-であり;
は式I、IA、IB、ID、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、ID、IF、IG、Ia、IDa、IFa、IGa、Ib、IDb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物では-OR基であり;
は-CHOHであり;
は水素および置換または無置換のC-Cアルキルから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルである。
式Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、またはIGaの化合物が特により好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-NH-であり;
は式I、IA、IB、IC、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、IE、IF、IG、Ia、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IEb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物では-OR基であり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
は水素および置換または無置換のC-Cアルキルから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
ProtNHはアミノの保護基である。
式Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、IGbの化合物および/またはRが-CHNHである化合物が特により好ましい。
・ 式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-O-であり;
は式I、IA、IB、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、ID、IE、IF、IG、Ia、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IDb、IEb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物では-OR基であり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
は水素および置換または無置換のC-Cアルキルから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
ProtNHはアミノの保護基である。
式Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、IGbの化合物および/またはRがCHNHである化合物が特により好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
は式I、IA、IB、IC、ID、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、ID、IF、IG、Ia、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、ICb、IDb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物では-OR基であり;
は-CHOHであり;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
は置換または無置換のC-Cアルキルである。
式Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、またはIGaの化合物が特により好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
は式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは、式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IDb、IEb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物では-OR基であり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
ProtNHはアミノの保護基である。
式Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、IGbの化合物および/またはRが-CHNHである化合物が特により好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-NH-であり;
は式I、IA、IB、IC、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、IF、IG、Ia、ICa、IFa、IGa、Ib、ICb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくは-OR基であり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物では-OR基であり;
は-CHOC(=O)Rであり;
は水素および置換または無置換のC-Cアルキルから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
は置換または無置換のC-Cアルキルである。
式Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、またはIGaの化合物がより好ましい。
・ 式Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、およびIGcの化合物であって、式中、
は式Ic、IAc、IBc、IDc、またはIFcの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IGcの化合物ではアセチルであり;
は式Ic、IDc、IFc、もしくはIGcの化合物では水素もしくはメトキシであり;Rは式IAcの化合物では水素であり;またはRは式IBcの化合物ではメトキシであり;
は置換または無置換のC-Cアルキルである。
本発明に従う特により好ましい化合物は、以下を包含する。
・ 式I、IA、IB、IC、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-NH-であり;
は式I、IA、IB、IC、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、IF、IG、Ia、ICa、IFa、IGa、Ib、ICb、IFb、またはIGbの化合物では水素またはメトキシであり;Rは式IA、IAa、またはIAbの化合物では水素であり;Rは式IB、IBa、またはIBbの化合物ではメトキシであり;
は-CHOHであり;
は置換または無置換のC-Cアルキルである。
式Ia、IAa、IBa、ICa、IFa、IGaの化合物がさらにより好ましい。
・ 式I、IA、IB、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-O-であり;
は式I、IA、IB、ID、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、ID、IF、IG、Ia、IDa、IFa、IGa、Ib、IDb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくはメトキシであり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物ではメトキシであり;
は-CHOHであり;
は置換または無置換のC-Cアルキルである。
式Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGaの化合物がさらにより好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-NH-であり;
は式I、IA、IB、IC、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは、式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、IE、IF、IG、Ia、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IEb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくはメトキシであり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRはIB、IBa、もしくはIBbの化合物ではメトキシであり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
ProtNHはアミノの保護基である。
式Ib、IAb、IBb、ICb、IEb、IFb、IGbの化合物および/またはRが-CHNHである化合物がさらにより好ましい。
・ 式I、IA、IB、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-O-であり;
は式I、IA、IB、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、ID、IE、IF、IG、Ia、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IDb、IEb、IFb、もしくはIGbの化合物では水素もしくはメトキシであり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物ではメトキシであり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
は置換または無置換のC-Cアルキルであり;
ProtNHはアミノの保護基である。
式Ib、IAb、IBb、IDb、IEb、IFb、IGbの化合物および/またはRが-CHNHである化合物がさらにより好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、ID、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
は式I、IA、IB、IC、ID、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、ID、IF、IG、Ia、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、ICb、IDb、IFb、およびIGbの化合物では水素もしくはメトキシであり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;またはRは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物ではメトキシであり;
は-CHOHであり;
はメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、ならびにn-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、およびtert-ブチルを包含するブチルから選択される。
式Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、またはIGaの化合物がさらにより好ましい。
・ 式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
は式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、またはIFbの化合物では-C(=O)R基であり;Rは式IG、IGa、またはIGbの化合物ではアセチルであり;
は式I、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、ICb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物では水素もしくはメトキシであり;Rは式IA、IAa、もしくはIAbの化合物では水素であり;または、Rは式IB、IBa、もしくはIBbの化合物ではメトキシであり;
は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、ならびにn-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、およびtert-ブチルを包含するブチルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
式Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、IGbの化合物、および/またはRが-CHNHである化合物がさらにより好ましい。
・ 式IcまたはIAc、IDc、IFc、およびIGcの化合物であって、式中、
は、式Ic、IAc、IDc、またはIFcの化合物では-C(=O)R基であり;Rは、式IGcの化合物ではアセチルであり;
は水素であり;
は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、ならびにn-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、およびtert-ブチルを包含するブチルから選択される。
・ 式Ic、IBc、IDc、IFc、およびIGcの化合物であって、式中、
は、式Ic、IBc、IDc、またはIFcの化合物では-C(=O)R基であり;Rは、式IGcの化合物ではアセチルであり;
はメトキシであり;
は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、ならびにn-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、およびtert-ブチルを包含するブチルから選択される。
本発明に従うさらにより好ましい化合物は、以下を包含する。
・ 式I、IA、IC、IF、IG、Ia、IAa、ICa、IFa、IGa、Ib、IAb、ICb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-NH-であり;
はアセチルであり;
は水素であり;
は-CHOHである。
式Ia、IAa、ICa、IFa、またはIGaの化合物が最も好ましい。
・ 式I、IA、ID、IF、IG、Ia、IAa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、IDb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-O-であり;
はアセチルであり;
は水素であり;
は-CHOHである。
式Ia、IAa、IDa、IFa、またはIGaの化合物が最も好ましい。
・ 式I、IA、IC、IE、IF、IG、Ia、IAa、ICa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、ICb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-NH-であり;
はアセチルであり;
は水素であり;
は-CHNHである。
式Ib、IAb、ICb、IEb、IFb、またはIGbの化合物が最も好ましい。
・ 式I、IA、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
Xは-O-であり;
はアセチルであり;
は水素であり;
は-CHNHである。
式Ib、IAb、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物が最も好ましい。
・ 式I、IA、IC、ID、IF、IG、Ia、IAa、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、ICb、IDb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
はアセチルであり;
は水素であり;
は-CHOHである。
式Ia、IAa、ICa、IDa、IFa、またはIGaの化合物が最も好ましい。
・ 式I、IA、IC、ID、IF、IG、Ia、IAa、ICa、IDa、IFa、IGa、Ib、IAb、ICb、IDb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
は-OHであり;
はアセチルであり;
は水素であり;
は-CHOHである。
式Ia、IAa、ICa、IDa、IFa、またはIGaの化合物が最も好ましい。
・ 式I、IA、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、ICb、IDb、IEb、IFb、およびIGbの化合物であって、式中、
はアセチルであり;
は水素であり;
は-CHNHである。
式Ib、IAb、ICb、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物が最も好ましい。
・ 式IcまたはIAc、IDc、IFc、IGcの化合物であって、式中、
はアセチルであり;
は水素である。
・ 式IcまたはIBc、IDc、IFc、IGcの化合物であって、式中、
はアセチルであり;
はメトキシである。
・ 式:
Figure 0007422812000024
Figure 0007422812000025
の本発明に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
式:
Figure 0007422812000026
の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルが特に好ましい。
・ 式:
Figure 0007422812000027
Figure 0007422812000028
の本発明に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
式:
Figure 0007422812000029
の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルが特に好ましい。
式:
Figure 0007422812000030
の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルがより好ましい。
式:
Figure 0007422812000031
の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルは、本発明に従うさらにより好ましい化合物である。
本発明に従う最も好ましい化合物は、式:
Figure 0007422812000032
の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルである。
追加の好ましい実施形態では、異なる置換基について上に記載されている好ましさ同士が組み合わせられる。本発明は、本発明に従う式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、IGb、Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、またはIGcの化合物における、好ましい置換(可能な置換基によって許されるところにおいて)のかかる組み合わせをもまた対象とする。
上に記載されている化合物の重要な特徴は、それらの生物活性、特にそれらの細胞傷害活性である。この点で、驚くべきことに、それが例27および29から40に示されている通り、本発明の化合物が向上した抗腫瘍活性を示すということを我々は見出した。
本発明の式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、IGb、Ic、IAc、IBc、IDc、IFc、またはIGcの化合物を含む組成物、およびそれらの使用
本発明のさらなる実施形態では、本発明に従う化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物が提供される。投与形態の例は、限定なしに、経口、外用、非経口、舌下、経直腸、経膣、経眼、および経鼻を包含する。非経口投与は、皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射、または輸液技術を包含する。好ましくは、組成物は非経口投与される。本発明の医薬組成物は、本発明に従う化合物が動物、好ましくはヒトへの組成物の投与によって生物学的利用可能であることを許すように製剤され得る。組成物は1投薬単位以上の形態をとり得る。ここでは、例えば、錠剤は単一の投薬単位であり得、本発明に従う化合物の容器は化合物を液体でまたはエアロゾル形態で含有し得、単一のまたは複数の投薬単位を保持し得る。
組成物が例えば錠剤または粉末形態であるように、医薬的に許容される担体または基剤は微粒子状であり得る。担体(単数または複数)は液体であり得、組成物は例えば経口シロップまたは注射用液体である。加えて、例えば吸入投与に有用なエアロゾル組成物を提供するように、担体(単数または複数)は気体状または液体状であり得る。粉末もまた吸入剤形に用いられ得る。用語「担体」は希釈剤、アジュバント、または賦形剤を言い、これと共に本発明に従う化合物が投与される。かかる医薬担体は、液体、例えば水および油であり得、石油、動物、野菜、または合成起源のもの、例えばピーナッツ油、大豆油、鉱油、ごま油、および同類を包含する。担体は食塩水、アカシアガム、ゼラチン、澱粉ペースト、タルク、ケラチン、コロイド状シリカ、尿素、二糖、および同類であり得る。加えて、補助、安定化、増粘、潤滑、および着色剤が用いられ得る。1つの実施形態では、動物に投与されるときに、本発明に従う化合物および組成物と医薬的に許容される担体とは無菌である。本発明に従う化合物が静脈内投与されるときに、水は好ましい担体である。食塩水溶液ならびにデキストロースおよびグリセロール水溶液もまた液体担体として特に注射用溶液について採用され得る。好適な医薬担体は、賦形剤、例えば澱粉、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、タルク、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノール、および同類をもまた包含し得る。所望である場合には、本組成物は、少量の湿潤もしくは乳化剤、またはpH緩衝剤をもまた含有し得る。
経口投与を意図されるときには、組成物は好ましくは固体または液体形態であり、ここでは、半固体、半液体、懸濁液、およびゲル形態は、本願において固体または液体どちらかとして考えられる形態に包含される。
経口投与のための固体組成物としては、組成物は、粉末、顆粒、圧縮錠剤、丸剤、カプセル、チューインガム、ウェハー、または同類の形態へと製剤され得る。典型的には、かかる固体組成物は1つ以上の不活性な希釈剤を含有する。加えて、次の1つ以上が存在し得る:結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、微結晶セルロース、またはゼラチン;賦形剤、例えば澱粉、ラクトース、またはデキストリン、崩壊剤、例えばアルギン酸、アルギン酸ナトリウム、コーンスターチおよび同類;潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム;滑剤、例えばコロイド状二酸化ケイ素;甘味料、例えばスクロースまたはサッカリン;香味料、例えばハッカ、サリチル酸メチル、またはオレンジ香味;および着色料。
組成物がカプセル(例えばゼラチンカプセル)の形態であるときには、それは、上の型の材料に加えて、液体担体、例えばポリエチレングリコール、シクロデキストリン、または脂肪油を含有し得る。
組成物は、液体、例えばエリキシル剤、シロップ、溶液、エマルション、または懸濁液の形態であり得る。液体は経口投与にとってまたは注射による送達にとって有用であり得る。経口投与を意図されるときには、組成物は、甘味料、保存料、色素/着色料、および香味向上剤の1つ以上を含み得る。注射による投与のための組成物では、界面活性剤、保存料、湿潤剤、分散剤、懸濁剤、緩衝剤、安定化剤、および等張化剤の1つ以上もまた包含され得る。
好ましい投与経路は非経口投与であり、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、経鼻、硬膜外、脳内、心室内、髄腔内、膣内、または経皮を包含するが、これらに限定されない。投与の好ましいモードは医者の裁量に任され、部分的には、医学的状態の部位(例えば癌の部位)に依存するであろう。より好ましい実施形態では、本発明に従う化合物は静脈内投与される。24時間まで、より好ましくは1から12時間の輸液時間が用いられることが好ましく、1から6時間が最も好ましい。中でも、病院での一泊なしに処置が実施されることを許す短い輸液時間が望ましい。しかしながら、要求される場合には、輸液は12から24時間またはさらに長くであり得る。輸液は例えば1から4週の好適なインターバルで実施され得る。
それらが溶液、懸濁液、または他の同類の形態であるかどうかにかかわらず、本発明の液体組成物は次の1つ以上をもまた包含し得る:無菌の希釈剤、例えば注射用の水、食塩水溶液、好ましくは生理食塩水、リンゲル液、等張塩化ナトリウム、不揮発性油、例えば合成モノもしくはジグリセリド、ポリエチレングリコール、グリセリン、または他の溶媒;抗細菌剤、例えばベンジルアルコールまたはメチルパラベン;および張度の調整のための薬剤、例えば塩化ナトリウムまたはデキストロース。非経口組成物は、ガラス、プラスチック、または他の材料から作られたアンプル、ディスポーザブルシリンジ、またはマルチドーズバイアル中に封入され得る。生理食塩水は好ましいアジュバントである。
具体的な異常または状態の処置に有効である本発明に従う化合物の量は、異常または状態の性質に依存し、標準的な臨床技術によって決定され得る。加えて、最適な投薬範囲を識別することを助けるために、インビトロまたはインビボアッセイが任意に採用され得る。組成物中の採用されるべき正確なドーズは投与の経路と疾患または異常の深刻度とにもまた依存し、医者の判断および各患者の状況に従って決められるべきである。
好適な投薬が得られるように、組成物は有効量の本発明の化合物を含む。具体的な製剤、適用のモード、およびその具体的な部位、ホスト、ならびに処置されようとする疾患、例えば癌、およびそうである場合には何型の腫瘍であるかに従って、化合物のふさわしい投薬は変わるであろう。年齢、体重、性別、食餌、投与の時間、排泄速度、ホストの状態、薬物組み合わせ、反応感度、および疾患の重症度のような他の因子が考慮されるべきである。投与は最大耐用量内で連続的にまたは定期的に実施され得る。
典型的には、量は少なくとも約0.01%の本発明の化合物であり、組成物の少なくとも80重量%を含み得る。経口投与を意図されるときには、この量は組成物の約0.1重量%から約80重量%までの範囲であるように変えられ得る。好ましい経口組成物は組成物の約4重量%から約50重量%までの本発明の化合物を含み得る。
本発明の好ましい組成物は、非経口投薬単位が約0.01重量%から約10重量%までの本発明の化合物を含有するように製剤される。より好ましい非経口投薬単位は約0.5重量%から約5重量%までの本発明の化合物を含有する。
静脈内投与では、組成物は、動物の体重あたり約0.1mg/kgから約250mg/kgまで、好ましくは動物の体重あたり約0.1mg/kgから約20mg/kgまで(and)、より好ましくは動物の体重あたり約1mg/kgから約10mg/kgまでのドーズにとって好適である。
本発明の化合物は、いずれかの便利な経路によって、例えば輸液またはボーラス注射によって、表皮または粘膜皮膚内層からの吸収によって、投与され得る。
特定の実施形態では、処置の必要がある場所に本発明の1つ以上の化合物または組成物を局所投与することが望ましくあり得る。1つの実施形態では、投与は、癌、腫瘍、または新生物性もしくは前新生物性組織の部位(または元の部位)における直接注射によってであり得る。
経肺投与もまた採用され得、例えば、吸入器もしくはネブライザーとエアロゾル化剤を有する製剤との使用によるか、またはフルオロカーボンもしくは合成肺サーファクタントによる灌流による。ある種の実施形態では、本発明の化合物は、座薬として、従来の結合剤および担体、例えばトリグリセリドによって製剤され得る。
本組成物は、溶液、懸濁液、エマルション、錠剤、丸剤、ペレット、カプセル、液体を含有するカプセル、粉末、徐放製剤、座薬、エマルション、エアロゾル、スプレー、懸濁液の形態、または使用にとって好適ないずれかの他の形態をとり得る。好適な医薬担体の他の例はE.W.マーティンによる「レミントンの製薬科学(Remington's Pharmaceutical Sciences)」に記載されている。
医薬組成物は、医薬分野において周知の方法論を用いて調製され得る。例えば、注射によって投与されることを意図される組成物は、溶液を形成するように、本発明の化合物を水または他の生理的に好適な希釈剤、例えばリン酸緩衝食塩水と組み合わせることによって調製され得る。均一な溶液または懸濁液の形成を容易化するために、界面活性剤が追加され得る。
本発明に従う好ましい組成物は、以下を包含する。
・ 本発明の化合物と二糖とを含む医薬組成物。特に好ましい二糖は、ラクトース、トレハロース、スクロース、マルトース、イソマルトース、セロビオース、イソサッカロース、イソトレハロース、ツラノース、メリビオース、ゲンチオビオース、およびそれらの混合物から選択される。
・ 本発明の化合物と二糖とを含む凍結乾燥された医薬組成物。特に好ましい二糖は、ラクトース、トレハロース、スクロース、マルトース、イソマルトース、セロビオース、イソサッカロース、イソトレハロース、ツラノース、メリビオース、ゲンチオビオース、およびそれらの混合物から選択される。
本発明の実施形態における活性物質対二糖の比は、二糖の可溶性に従って、製剤がフリーズドライされるときには二糖のフリーズドライ性にもまた従って決定される。この活性物質:二糖の比(w/w)はいくつかの実施形態では約1:10、他の実施形態では約1:20、なお他の実施形態では約1:50であり得るということが想定される。他の実施形態は約1:5から約1:500までの範囲のかかる比を有し、なおさらなる実施形態は約1:10から約1:500までの範囲のかかる比を有するということが想定される。
本発明の化合物を含む組成物は凍結乾燥され得る。普通には、本発明の化合物を含む組成物は、かかる化合物の指定の量を含有するバイアルによって提供される。
我々は、本発明の化合物および本発明の組成物が癌の処置に特に有用であるということを見出した。
それゆえに、先に記載されている通り、本発明は、その必要がある患者、とりわけ癌に罹患したヒトを処置する方法を提供し、これは、罹患者に治療上有効量の本発明に従う化合物または組成物を投与することを含む。本発明は医薬としての使用のための化合物または組成物を提供する。本発明は、癌、より好ましくは非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、結腸癌、乳癌、膵臓癌、肉腫、卵巣癌、前立腺癌、ならびに胃癌から選択される癌の処置への使用のための、化合物または組成物を提供する。
それゆえに、本発明に従う化合物および組成物は、腫瘍細胞もしくは癌細胞の増加もしくは増殖を阻害するためにまたは動物の癌を処置するために有用である。
本発明に従う化合物および組成物は、癌、例えば非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、結腸癌、乳癌、膵臓癌、肉腫、卵巣癌、前立腺癌、ならびに胃癌の処置に優良な活性を示す。最も好ましい癌は、非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、乳癌、膵臓癌、ならびに大腸癌から選択される。
本願では、「癌」によって、腫瘍、新生物、および原因として悪性組織または細胞を有するいずれかの他の悪性疾患を包含することが意味される。
本願において用いられる用語「処置する」は、別様に指示されない限り、かかる用語が該当する疾患もしくは状態、またはかかる異常もしくは状態の1つ以上の症状の進みを、逆転させること、弱めること、緩和すること、または阻害することを意味する。本願において用いられる用語「処置」は、別様に指示されない限り、「処置する」が直ちに上で定義されている通りの処置する行為を言う。
本発明に従う化合物および組成物は、癌の処置として手術をもまた受けた動物に投与され得る。本発明の1つの実施形態では、処置の追加の方法は放射線治療である。
本発明のある特定の実施形態では、本発明に従う化合物または組成物が放射線治療と同時に投与される。別の特定の実施形態では、放射線治療は、本発明の化合物または組成物の投与に先立ってまたは爾後に、好ましくは本発明の化合物または組成物の投与に少なくとも1時間、3時間、5時間、12時間、1日、1週間、1ヶ月、より好ましくは数ヶ月(例えば3ヶ月まで)先立ってまたは爾後に、投与される。
処置されるべき癌の型に依存して、いずれかの放射線治療プロトコールが用いられ得る。限定としてではないが、例えば、X線放射線が投与され得る;特に、高エネルギーのメガボルテージ(1MeVよりも多大なエネルギーの放射線)は深部腫瘍に用いられ得、電子線およびオルソボルテージX線放射線は皮膚癌に用いられ得る。ガンマ線を放出する放射性同位体、例えばラジウム、コバルト、および他の元素の放射性同位体もまた投与され得る。
本発明のさらなる実施形態では、治療上有効量の本発明に従う化合物と医薬的に許容される担体とを含むキットが提供される。
1つの実施形態では、この実施形態に従うキットは、癌、より好ましくは非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、結腸癌、乳癌、膵臓癌、肉腫、卵巣癌、前立腺癌、ならびに胃癌から選択される癌の処置への使用のためである。
本発明のさらなる実施形態では、式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、もしくはIGbの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルを得るためのプロセスが提供され、式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させて式IVの化合物を与えるステップを含む:
Figure 0007422812000033
式中(可能な置換基によって許されるところにおいて):
Xは-NH-または-O-であり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHOC(=O)R、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
が式IVの化合物において-CHNHProtNHであるときには、プロセスは、かかるアミノ基を脱保護して式I、IA、IB、IC、ID、IE、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、またはIGbの化合物を提供するステップをさらに含むということが特に好ましく、式中、Rは-CHNHであり、Rはシアノである。
より好ましい実施形態では、プロセスは、式IVの化合物、またはRが-CHNHでありかつRがシアノである式I、IA、IB、IC、ID、IE、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、もしくはIGbの化合物のシアノ基を、ヒドロキシ基によって置き換えて、RがOHである式I、IA、IB、IC、ID、IE、IF、IG、Ia、IAa、IBa、ICa、IDa、IEa、IFa、IGa、Ib、IAb、IBb、ICb、IDb、IEb、IFb、またはIGbの化合物を与えるステップをさらに含む。
本発明に従う好ましいプロセスは、以下を包含する。
・ 式IIの化合物を採用するプロセスであって、式中:
は-C(=O)R基であり、Rは置換または無置換のC-C12アルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のC-Cアルキルである。より好ましいRは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、ならびにn-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、およびtert-ブチルを包含するブチルから選択される置換または無置換のアルキル基であり、メチルが最も好ましいR基である。
・ 式IIIの化合物が式IIIa、IIIb、およびIIIcの化合物から選択されるプロセス:
Figure 0007422812000034
式中、
Xは-NH-および-O-から選択され;
は水素およびORから選択され、Rは置換または無置換のC-C12アルキルである。特に好ましいRは置換または無置換のC-Cアルキルである。より好ましいRは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、ならびにn-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、およびtert-ブチルを包含するブチルから選択される置換または無置換のアルキル基である。より好ましいRは水素またはメトキシである。最も好ましいRは水素であり;
は-CHOHおよび-CHNHProtNHから選択され、ProtNHはアミノの保護基である。
式IIIの化合物は式IIIaまたはIIIbの化合物であるということが特に好ましい。
・ Rが-CHOHである式III、IIIa、またはIIIbの化合物を採用するプロセス。
が上で定義されている通りである式IIIa、IIIbの化合物を採用するプロセスが好ましい。
が上で定義されている通りである式IIIaの化合物を採用するプロセスがより好ましい。
・ Rが-CHNHProtNHである式III、IIIa、またはIIIbの化合物を採用するプロセス。
が上で定義されている通りである式IIIaまたはIIIbの化合物を採用するプロセスが好ましい。
が上で定義されている通りである式IIIbの化合物を採用するプロセスがより好ましい。
化合物1を、国際公開第01/87895号パンフレットの例20に記載されている通り調製した。
参照化合物A、B、C、D、E、F、ET-736、およびPM01183を、国際公開第03/014127号パンフレットに記載されている通り調製した(それぞれ化合物19、18、44、43、2、1、26、および27)。
例1.
Figure 0007422812000035
酢酸(20mL,0.04M)中の1(0.5g,0.80mmol)の溶液に、L-トリプトファノール(2-S)(533mg,3.0mmol,シグマ・アルドリッチ)を追加した。反応混合物を23℃で16hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は化合物3-S(616mg,97%)および3a-S(12mg,2%)を与えた。
3-S
Rf= 0.50 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.71 (s, 1H), 7.36 (dd, J = 7.9, 1.0 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 8.2, 0.9 Hz, 1H), 7.13 (ddd, J = 8.3, 7.0, 1.2 Hz, 1H), 7.03 (ddd, J = 8.0, 7.0, 1.0 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.26 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.04 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.14 (dd, J = 11.7, 1.2 Hz, 1H), 4.60 (s, 1H), 4.41 (s, 1H), 4.36-4.24 (m, 2H), 4.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.52 (s, 1H), 3.50-3.47 (m, 1H), 3.45 (dq, J = 8.4, 2.2 Hz, 1H), 3.35 (t, J = 10.1 Hz, 1H), 3.01-2.78 (m, 5H), 2.62 (dd, J = 15.3, 4.7 Hz, 1H), 2.41 (s, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.37-2.31 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.17 (s, 3H), 2.06 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 794.2 (M+H)+.
3a-S
Rf= 0.70 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 7.83 (s, 1H), 7.38 (dt, J = 7.9, 0.9 Hz, 1H), 7.25 (dt, J = 8.3, 0.9 Hz, 1H), 7.11 (ddd, J = 8.2, 7.1, 1.2 Hz, 1H), 7.02 (ddd, J = 8.0, 7.0, 1.0 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.24 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.03 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.79 (s, 1H), 5.13 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.60 (s, 1H), 4.39 (s, 1H), 4.36-4.22 (m, 3H), 4.17-4.09 (m, 1H), 3.91 (dd, J = 10.5, 8.6 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.51-3.41 (m, 2H), 3.04-2.92 (m, 3H), 2.72 (dd, J = 15.1, 4.0 Hz, 1H), 2.54-2.41 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.35-2.30 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.21-2.16 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.12 (s, 3H); 2.05 (s, 3H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3): δ 171.2, 170.7, 168.6, 147.5, 145.8, 143.0, 141.1, 140.4, 135.6, 130.1, 129.5, 126.7, 122.2, 121.2, 120.9, 119.4, 118.4, 118.2, 118.2, 113.6, 113.5, 110.9, 110.0, 109.1, 102.1, 91.4, 67.2, 63.4, 61.3, 60.4, 59.7, 59.1, 54.8, 54.6, 47.7, 42.0, 41.6, 31.6, 24.0, 22.6, 21.0, 15.9, 14.2, 9.7.
ESI-MS m/z: 836.2 (M+H)+.
Figure 0007422812000036
CHCN:HO(1.39:1,51mL,0.015M)中の3-S(616mg,0.77mmol)の溶液に、AgNO(3.40g,23.3mmol)を追加した。23℃における3h後に、反応混合物をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して4-S(471mg,78%)を与えた。
Rf= 0.50 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 7.71 (s, 1H), 7.36 (dd, J = 7.8, 1.1 Hz, 1H), 7.26 (dd, J = 7.8, 1.1 Hz, 1H), 7.12 (ddd, J = 8.2, 7.0, 1.2 Hz, 1H), 7.03 (ddd, J = 8.0, 7.1, 1.0 Hz, 1H), 6.64 (s, 1H), 6.23 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.25 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 4.92 (s, 1H), 4.52 (br s, 3H), 4.22 (dd, J = 11.4, 2.2 Hz, 1H), 4.19 (s, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.54 (br s, 2H), 3.35 (t, J = 10.2 Hz, 1H), 3.26 (s, 1H), 3.01-2.93 (m, 3H), 2.88 (br s, 3H), 2.63 (dd, J = 15.2, 4.8 Hz, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.36-2.31 (m, 2H), 2.28 (s, 3H), 2.05 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3): δ 171.9, 168.6, 147.5, 145.4, 142.9, 141.2, 140.7, 135.5, 130.4, 126.8, 122.3, 122.0, 121.3, 119.4, 118.4, 115.2, 112.8, 111.0, 110.0, 109.6, 101.8, 81.9, 76.8, 65.2, 62.8, 62.5, 60.4, 58.1, 57.9, 55.9, 55.1, 53.4, 51.6, 41.8, 41.3, 39.6, 24.1, 23.8, 20.5, 15.8, 9.7.
ESI-MS m/z: 767.3 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z 767.2788 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C41H43N4O9S: 767.2745).
Figure 0007422812000037
CHCN:HO(1.39:1,2.4mL,0.015M)中の3a-S(30mg,0.035mmol)の溶液にAgNO(180mg,1.07mmol)を追加した。23℃における3h後に、反応混合物をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して4a-S(24mg,83%)を与えた。
Rf= 0.60 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.81 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30-7.21 (m, 1H), 7.06 (dddt, J = 34.7, 8.0, 7.1, 1.1 Hz, 2H), 6.63 (s, 1H), 6.22 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.02 (dd, J = 12.9, 1.4 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.25-5.21 (m, 1H), 4.89 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 4.55-4.45 (m, 2H), 4.30-4.18 (m, 1H), 4.14 (dd, J = 10.5, 4.2 Hz, 1H), 4.00-3.88 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.56-3.44 (m, 2H), 3.23 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.95 (d, J = 15.7 Hz, 2H), 2.87-2.78 (m, 2H), 2.71 (dd, J = 15.0, 3.9 Hz, 1H), 2.48 (dd, J = 15.1, 9.6 Hz, 1H), 2.37 (s, 3H), 2.35-2.29 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.22-2.16 (m, 1H), 2.15 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 2.03 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 809.2 (M-H2O+H)+.
例2
Figure 0007422812000038
酢酸(20mL,0.04M)中の1(0.5g,0.80mmol)の溶液に、D-トリプトファノール(2-R)(533mg,3.0mmol,シグマ・アルドリッチ)を追加した。反応混合物を23℃で16hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は化合物3-R(479mg,75%)を与えた。
Rf= 0.44 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.61 (s, 1H), 7.39 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.03 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 6.03 (s, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.04 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.37 (s, 1H), 4.32-4.25 (m, 1H), 4.22 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.19-4.09 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.77 (s, 1H), 3.64 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.49-3.41 (m, 2H), 3.02-2.90 (m, 2H), 2.60-2.52 (m, 2H), 2.45 (d, J = 14.7 Hz, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.22-2.14 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 2.10 (m, 3H).
ESI-MS m/z: 794.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000039
CHCN:HO(1.39:1,40mL,0.015M)中の3-R(479mg,0.60mmol)の溶液にAgNO(3.03g,18.1mmol)を追加した。23℃における3h後に、反応混合物をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して4-R(428mg,91%)を与えた。
Rf= 0.45 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.62 (s, 1H), 7.39 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.11 (ddd, J = 8.2, 7.0, 1.2 Hz, 1H), 7.02 (ddd, J = 7.9, 7.1, 1.0 Hz, 1H), 6.61 (s, 1H), 6.22 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.99 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.73 (s, 1H), 5.17 (dd, J = 11.5, 1.2 Hz, 1H), 4.86 (s, 1H), 4.56-4.47 (m, 2H), 4.17 (dd, J = 5.1, 1.6 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 11.5, 2.1 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.78 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 3.64 (dd, J = 10.8, 3.8 Hz, 2H), 3.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.48-3.43 (m, 2H), 3.24 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.00-2.80 (m, 2H), 2.57 (s, 1H), 2.55-2.43 (m, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.19-2.12 (m, 1H), 2.16 (s, 3H), 2.08 (s, 3H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3): δ 171.8, 168.6, 147.6, 145.4, 143.0, 141.3, 140.7, 136.0, 131.1, 130.0, 129.6, 126.6, 122.1, 121.6, 121.2, 119.4, 118.4, 115.6, 112.9, 111.1, 110.6, 101.8, 81.7, 65.8, 62.7, 61.8, 60.4, 60.3, 57.9, 57.8, 56.1, 55.0, 52.1, 42.2, 41.3, 41.1, 23.8, 23.4, 20.5, 15.7, 9.8.
ESI-MS m/z: 767.6 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 767.2799 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C41H43N4O9S: 767.2745).
例3.アリルN-[(R)-(2-アミノ-3-(1H-インドール-3-イル)プロピル)]カルバメート(9-R)の合成
Figure 0007422812000040
CHCN(42mL,4mL/mmol)中のD-トリプトファノール(2-R)(2.0g,10.4mmol)の溶液にジ-tert-ブチルジカーボネート(4.6g,20.8mmol)を追加した。反応混合物を23℃で3hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)は5-R(2.2g,73%)を与える。
Rf= 0.5 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.13 (s, 1H), 7.67 (dd, J = 7.8, 1.1 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 8.1, 1.3 Hz, 1H), 7.29-7.10 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.00 (s, 1H), 3.71 (dd, J = 11.0, 3.8 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 11.0, 5.5 Hz, 1H), 3.01 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 2.14 (s, 1H), 1.44 (s, 9H).
Figure 0007422812000041
CHCl(50mL,6mL/mmol)中の5-R(2.4g,8.2mmol)の溶液にフタルイミド(2.7g,18.2mmol)、トリフェニルホスフィン(4.8g,18.2mmol)を追加し、混合物を0℃で冷却した。CHCl(25mL,3mL/mmol)中のアゾジカルボン酸ジエチル溶液の溶液を15minに渡って追加した。反応を23℃で16hに渡って撹拌し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して6-R(3.3g,96%)を与えた。
Rf= 0.7 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.50 (s, 1H), 7.81 (dd, J = 5.5, 3.1 Hz, 2H), 7.66 (dd, J = 5.6, 3.2 Hz, 2H), 7.60 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.19-7.04 (m, 3H)., 4.81 (s, 1H), 4.40 (s, 1H), 3.83 (dd, J = 13.9, 3.7 Hz, 1H), 3.72 (dd, J = 13.9, 9.9 Hz, 1H), 3.08-3.01 (m, 2H), 1.23 (s, 9H).
Figure 0007422812000042
エタノール(231mL,30mL/mmol)中の6-R(3.25g,7.74mmol)の溶液にヒドラジン一水和物(37mL,774mmol)を追加した。反応混合物を80℃で封管内において2.25hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:CHOH,100:1から50:50まで)は7-R(2.15g,96%)を与えた。
Rf= 0.2 (EtOAc:CH3OH, 6:4).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.60 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.13-7.04 (m, 2H), 7.05-6.96 (m, 1H), 4.02-3.94 (m, 1H), 2.99-2.87 (m, 3H), 2.78 (dd, J = 13.1, 9.7 Hz, 1H), 1.39 (s, 9H).
ESI-MS m/z: 290.2 (M+H)+.
Figure 0007422812000043
CHCN(74mL,10mL/mmol)およびDMF(7.4mL,1mL/mmol)中の7-R(2.15g,7.4mmol)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.06mL,5.9mmol)およびクロロギ酸アリル(7.9mL,74mmol)を追加した。反応を23℃で16hに渡って撹拌した。混合物をEtOAcによって希釈し、NHClを追加し、混合物をEtOAcによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで)によって精製して8-R(1.69g,61%)を与えた。
Rf= 0.4 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.25 (s, 1H), 7.62 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 8.1, 0.9 Hz, 1H), 7.16 (dddd, J = 27.8, 8.0, 7.0, 1.1 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.90 (ddt, J = 17.3, 10.7, 5.6 Hz, 1H), 5.34-5.22 (m, 1H), 5.20 (dt, J = 10.5, 1.4 Hz, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.55 (dq, J = 5.4, 1.7 Hz, 2H), 4.02 (s, 1H), 3.35 (dt, J = 10.0, 4.7 Hz, 1H), 3.21 (s, 1H), 2.95 (ddd, J = 21.6, 15.4, 9.1 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H).
ESI-MS m/z: 274.3 (M-Boc+H)+.
Figure 0007422812000044
CHCl(58mL,16.6mL/mmol)中の8-R(1.30g,3.50mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(30mL,8.3mL/mmol)を追加した。反応混合物を23℃で1.5hに渡って撹拌し、真空濃縮してクルードな9-Rを与えた。これをさらなる精製なしに次のステップに用いた。
Rf= 0.2 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.95 (s, 1H), 7.53 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.09 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.03 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 5.87 (ddt, J = 16.4, 10.8, 5.6 Hz, 1H), 5.34-5.13 (m, 2H), 4.50 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.62 (bs, 1H), 3.42 (dd, J = 14.9, 3.9 Hz, 1H), 3.36-3.20 (m, 1H), 3.11-3.00 (m, 2H).
ESI-MS m/z: 274.3 (M+H)+.
例4.アリルN-[(S)-(2-アミノ-3-(1H-インドール-3-イル)プロピル)]カルバメート(9-S)の合成
Figure 0007422812000045
CHCN(42mL,4mL/mmol)中のL-トリプトファノール(2-S)(2.0g,10.4mmol)の溶液にジ-tert-ブチルジカーボネート(4.6g,20.8mmol)を追加した。反応混合物を23℃で3hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)は5-S(2.24g,73%)を与える。
Rf= 0.5 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.10 (s, 1H), 7.65 (dd, J = 7.8, 1.1 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 8.1, 1.3 Hz, 1H), 7.23-7.11 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 4.81 (s, 1H), 3.99 (s, 1H), 3.70 (dd, J = 11.0, 3.8 Hz, 1H), 3.61 (dd, J = 11.0, 5.5 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 2.01 (s, 1H), 1.42 (s, 9H).
Figure 0007422812000046
CHCl(24.8mL,6mL/mmol)中の5-S(1.2g,4.13mmol)の溶液にフタルイミド(1.33g,9.1mmol)、トリフェニルホスフィン(2.4g,9.1mmol)を追加し、混合物を0℃で冷却した。CHCl(12.4mL,3mL/mmol)中のアゾジカルボン酸ジエチル溶液(3mL,10.32mmol)の溶液を15minに渡って追加した。反応を23℃で16hに渡って撹拌し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して6-S(2.8g,>100%)を与えた。
Rf= 0.7 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.49 (s, 1H), 7.80 (dd, J = 5.4, 3.1 Hz, 2H), 7.66 (dd, J = 5.6, 3.2 Hz, 2H), 7.60 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.21-7.04 (m, 3H)., 4.74 (s, 1H), 4.42 (s, 1H), 3.83 (dd, J = 13.9, 3.7 Hz, 1H), 3.72 (dd, J = 13.9, 9.9 Hz, 1H), 3.10-3.01 (m, 2H), 1.23 (s, 9H).
Figure 0007422812000047
エタノール(72mL,36mL/mmol)中の6-S(0.86g,2.07mmol)の溶液にヒドラジン一水和物(10mL,207mmol)を追加した。反応混合物を80℃で封管内において2.25hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:CHOH,100:1から50:50まで)は7-S(1.0g,84%)を与える。
Rf= 0.2 (EtOAc:CH3OH, 6:4).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.61 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.13-6.97 (m, 2H), 7.09 (s, 1H), 4.06-3.96 (m, 1H), 3.01-2.76 (m, 4H), 1.38 (s, 9H).
ESI-MS m/z: 290.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000048
CHCN(33mL,10mL/mmol)およびDMF(3.3mL,1mL/mmol)中の7-S(0.95g,3.3mmol)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL,2.6mmol)およびクロロギ酸アリル(3.5mL,33mmol)を追加した。反応を23℃で20hに渡って撹拌した。混合物をEtOAcによって希釈し、NHClを追加し、混合物をEtOAcによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで)によって精製して8-S(0.88g,73%)を与えた。
Rf= 0.5 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.17 (s, 1H), 7.63 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 8.1, 0.9 Hz, 1H), 7.13 (dddd, J = 27.8, 8.0, 7.0, 1.1 Hz, 2H), 7.06 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.90 (ddt, J = 17.3, 10.7, 5.6 Hz, 1H), 5.31-5.18 (m, 2H), 5.09 (s, 1H), 4.80 (s, 1H), 4.59-4.52 (m, 2H), 4.03 (s, 1H), 3.37 (dt, J = 10.0, 4.7 Hz, 1H), 3.21 (s, 1H), 3.05-2.87 (m, 2H), 1.42 (s, 9H).
ESI-MS m/z: 274.3 (M-Boc+H)+.
Figure 0007422812000049
CHCl(38mL,16.6mL/mmol)中の8-S(0.875g,2.3mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(19mL,8.3mL/mmol)を追加した。反応混合物を23℃で2hに渡って撹拌し、真空濃縮してクルードな9-Sを与えた。これをさらなる精製なしに次のステップに用いた。
Rf= 0.2 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.56 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.13 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 5.94 (ddt, J = 16.4, 10.8, 5.6 Hz, 1H), 5.34-5.16 (m, 2H), 4.56 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.60 (bs, 1H), 3.43 (dd, J = 14.9, 3.9 Hz, 1H), 3.37-3.31 (m, 1H), 3.14-2.99 (m, 2H).
ESI-MS m/z: 274.3 (M+H)+.
例5
Figure 0007422812000050
酢酸(58mL,0.08M)中の1(1.45g,2.33mmol)の溶液に9-R(0.95g,3.50mmol)を追加した。反応混合物を50℃で(a)18hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は化合物10-R(1.3g,64%)を与える。
Rf= 0.5 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.66 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.10 (ddd, J = 8.3, 7.0, 1.3 Hz, 1H), 7.01 (td, J = 7.5, 7.0, 1.0 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.23 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 5.99-5.89 (m, 1H), 5.79 (s, 1H), 5.44-5.21 (m, 2H), 5.14-4.99 (m, 2H), 4.63 (ddd, J = 7.3, 4.4, 1.5 Hz, 2H), 4.36 (s, 1H), 4.33-4.24 (m, 1H), 4.29-4.26 (m, 1H), 4.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.19-4.13 (m, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.56 (s, 1H), 3.48-3.43 (m, 3H), 3.27 (dt, J = 13.2, 4.0 Hz, 1H), 3.04-2.88 (m, 2H), 2.56 (dd, J = 15.2, 3.8 Hz, 1H), 2.49-2.35 (m, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.17 (s, 3H), 2.07 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 877.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000051
CHCl(12mL,18mL/mmol)中の10-R(600mg,0.68mmol)の溶液にビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(77mg,0.1mmol)および酢酸(0.4mL,6.8mmol)を追加した。水素化トリブチルスズ(1.1mL,4.08mmol)を0℃で追加し、反応混合物を0℃で0.5hに渡って撹拌し、真空濃縮した。得られたクルードをEtOAcによって希釈し、NHClの飽和水溶液を追加し、混合物をEtOAcによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで、およびEtOAc:CHOH,100:1から1:100まで)は11-R(440mg,82%)を与える。
Rf= 0.5 (CH2Cl2:CH3OH, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.64 (s, 1H), 7.38 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.11 (ddt, J = 8.3, 7.0, 1.4 Hz, 1H), 7.03 (ddt, J = 8.3, 7.0, 1.4 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 6.24 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.02 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.02 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.63 (s, 1H), 4.36 (s, 1H), 4.28 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.21 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.16 (s, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.51-3.39 (m, 4H), 3.32-3.13 (m, 3H), 2.95 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 2.89-2.76 (m, 2H), 2.73-2.57 (m, 1H), 2.42 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 2.09 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 793.2 (M+H)+.
Figure 0007422812000052
CHCN:HO(1.39:1,70mL,0.015M)中の11-R(850mg,1.07mmol)の溶液にAgNO(3.64g,21.4mmol)を追加した。23℃における17h後に、反応をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して、12-R(553mg,66%)を与えた。
Rf= 0.3 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 7.60 (s, 1H), 7.38 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.11 (ddt, J = 8.3, 7.1, 1.2 Hz, 1H), 7.02 (ddt, J = 8.3, 7.1, 1.2 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 6.22 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 5.16 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.87 (s, 1H), 4.54 (s, 1H), 4.51 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 4.17 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.07 (dd, J = 11.3, 2.2 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.24 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 2.99-2.78 (m, 4H), 2.66 (dd, J = 14.9, 3.5 Hz, 1H), 2.49-2.39 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.28 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.21-2.16 (m, 2H), 2.15 (s, 3H), 2.08 (s, 3H).
13C NMR (101 MHz, CD3OD): δ 171.7, 169.4, 148.7, 145.9, 143.7, 141.4, 140.9, 136.9, 130.8, 130.0, 129.7, 126.0, 121.4, 121.0, 119.7, 119.1, 118.4, 117.5, 114.9, 110.8, 107.5, 106.4, 102.1, 91.3, 63.2, 60.0, 59.0, 58.6, 55.3, 54.6, 52.7, 52.4, 48.4, 45.8, 42.5, 40.2, 24.5, 23.2, 19.2, 15.0, 8.2.
ESI-MS m/z: 766.2 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 766.2972 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C41H44N5O8S+: 766.2905).
Figure 0007422812000053
CHCN:HO(1.39:1,87.5mL,0.015M)中の10-R(700mg,0.8mmol)の溶液にAgNO(2.66g,16mmol)を追加した。23℃における20h後に、反応混合物をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して13-R(438mg,63%)を与えた。
Rf= 0.40 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.64 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.32-7.20 (m, 1H), 7.11 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.01 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.21 (s, 1H), 6.05-5.90 (m, 1H), 5.99 (s, 1H), 5.75 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.40-5.07 (m, 4H), 4.88 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 4.68-4.50 (m, 3H), 4.28-4.13 (m, 1H), 4.08 (dt, J = 11.4, 2.4 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.68-3.40 (m, 4H), 3.37-3.19 (m, 2H), 2.98-2.79 (m, 2H), 2.59-2.36 (m, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.10-2.16 (m, 1H), 2.08 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 850.3 (M-H2O+H)+.
例6
Figure 0007422812000054
酢酸(37.5mL,0.08M)中の1(955mg,1.5mmol)の溶液に、9-S(627mg,2.29mmol)を追加した。反応混合物を50℃で(a)18hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は化合物10-S(756mg,58%)を与える。
Rf= 0.4 (ヘキサン: EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.78 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.10 (ddd, J = 8.3, 7.0, 1.3 Hz, 1H), 7.01 (td, J = 7.5, 7.0, 1.0 Hz, 1H), 6.68 (s, 1H), 6.23 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.07-5.93 (m, 1H), 5.82 (s, 1H), 5.41-5.19 (m, 2H), 5.1 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.66 (dt, J = 5.9, 1.3 Hz, 1H), 4.57 (s, 1H), 4.37 (s, 1H), 4.33-4.20 (m, 3H), 3.81 (s, 3H), 3.46 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 3.22-3.13 (m, 1H), 3.11-2.88 (m, 4H), 2.66 (dd, J = 15.2, 4.2 Hz, 1H), 2.51 (dd, J = 15.3, 6.0 Hz, 1H), 2.43-2.32 (m, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.19 (s, 3H), 2.04 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 877.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000055
CHCl(13.3mL,18mL/mmol)中の10-S(650mg,0.72mmol)の溶液にビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(83mg,0.11mmol)および酢酸(0.42mL,7.4mmol)を追加した。水素化トリブチルスズ(1.2mL,4.4mmol)を0℃で追加し、反応混合物を23℃で0.5hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで、およびEtOAc:CHOH,100:1から1:100まで)は11-S(445mg,78%)を与える。
Rf= 0.5 (CH2Cl2:CH3OH, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.74 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 (ddt, J = 8.3, 7.0, 1.4 Hz, 1H), 7.02 (ddt, J = 8.3, 7.0, 1.4 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.26 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.04 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.12 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.59 (s, 1H), 4.42 (s, 1H), 4.36-4.17 (m, 3H), 3.81 (s, 3H), 3.51-3.39 (m, 3H), 2.98-2.75 (m, 4H), 2.69-2.60 (m, 2H), 2.47 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.35-2.17 (m, 2H), 2.28 (s, 3H), 2.13 (s, 3H), 2.04 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 793.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000056
CHCN:HO(1.39:1,38.5mL,0.015M)中の11-S(435mg,0.55mmol)の溶液にAgNO(1.84g,11mmol)を追加した。23℃における24h後に、反応をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して12-S(152mg,35%)を与えた。
Rf= 0.2 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (500 MHz, CD3OD): δ 7.34 (dd, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.04 (ddt, J = 8.2, 7.0, 1.1 Hz, 1H), 6.95 (ddt, J = 8.2, 7.0, 1.2 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.31-6.25 (m, 1H), 6.15-6.05 (m, 1H), 5.31 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 4.91 (s, 1H), 4.64 (s, 1H), 4.40-4.19 (m, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.64 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.44 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.03-2.85 (m, 4H), 2.85-2.65 (m, 2H), 2.59 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 2.52-2.39 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.09 (s, 3H), 2.00 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CD3OD): δ 171.4, 169.3, 148.6, 145.8, 143.5, 141.2, 140.8, 136.5, 131.2, 130.3, 129.5, 126.3, 121.6, 121.2, 119.8, 119.4, 118.6, 117.5, 114.9, 111.0, 107.5, 107.4, 102.2, 91.1, 63.5, 60.5, 59.2, 58.5, 55.3, 54.7, 53.4, 52.7, 48.6, 44.7, 42.7, 39.9, 24.3, 23.4, 19.2, 15.1, 8.2.
ESI-MS m/z: 766.2 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 766.2958 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C41H44N5O8S: 766.2905).
Figure 0007422812000057
CHCN:HO(1.39:1,0.5mL,0.015M)中の10-S(5mg,0.006mmol)の溶液にAgNO(29mg,0.17mmol)を追加した。23℃における20h後に、反応混合物をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して13-S(5mg,100%)を与えた。
Rf= 0.40 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.75 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.32-7.20 (m, 1H), 7.12 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.02 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.24 (s, 1H), 6.08-5.97 (m, 1H), 6.01 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 5.42-5.19 (m, 4H), 4.88 (s, 1H), 4.69-4.65 (m, 2H), 4.58 (s, 1H), 4.28-4.13 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.68-3.40 (m, 2H), 3.24-3.15 (m, 2H), 3.08-2.90 (m, 2H), 2.73-2.57 (m, 2H), 2.53-2.37 (m, 3H), 2.34 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.10-2.16 (m, 1H), 2.03 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 850.3 (M-H2O+H)+.
例7.参照化合物14-Sおよび15-Sの合成
Figure 0007422812000058
酢酸(1mL,0.08M)中の1(50mg,0.08mmol)の溶液にL-トリプトファン(50mg,0.24mmol)を追加した。反応混合物を50℃で17hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から80:20まで)は化合物14-S(58mg,90%)を与えた。
Rf= 0.20 (CH2Cl2:CH3OH, 10:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.77 (s, 1H), 7.39 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.13 (ddd, J = 8.2, 7.0, 1.2 Hz, 1H), 7.04 (td, J = 7.5, 7.1, 1.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.24 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.03 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.15 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.43 (s, 1H), 4.35 (dd, J = 11.7, 2.1 Hz, 1H), 4.28 (dd, J = 5.2, 1.6 Hz, 1H), 4.20 (s, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.52-3.41 (m, 4H), 3.07-2.88 (m, 2H), 2.91-2.80 (m, 2H), 2.42-2.21 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.04 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 808.6 (M+H)+.
Figure 0007422812000059
CHCN:HO(2:1,4.5mL,0.015M)中の14-S(52mg,0.066mmol)の溶液にAgNO(164mg,1.45mmol)を追加した。23℃における20h後に、NaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1を追加し、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、30minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から70:30まで)によって精製して15-S(18mg,35%)を与えた。
Rf= 0.15 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.76 (s, 1H), 7.40 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.04 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 6.23 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.28 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 4.95 (s, 1H), 4.53 (s, 1H), 4.28 (dd, J = 11.4, 2.0 Hz, 1H), 4.21 (s, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.58 (s, 1H), 3.52-3.47 (m, 2H), 3.28 (s, 1H), 3.03 (dd, J = 15.8, 5.2 Hz, 1H), 2.91-2.82 (m, 3H), 2.44 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.35-2.31 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.03 (s, 3H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3): δ 173.7, 171.2, 168.7, 147.5, 145.7, 142.8, 141.2, 140.8, 135.6, 129.8, 126.3, 122.8, 121.5, 121.2, 119.9, 118.6, 117.7, 115.0, 111.1, 101.9, 81.5, 66.8, 62.9, 60.4, 57.9, 55.8, 55.1, 52.3, 42.3, 41.3, 38.3, 31.9, 29.4, 28.9, 24.5, 24.0, 23.8, 22.7, 20.5, 16.0, 9.7.
ESI-MS m/z: 781.6 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 781.2610 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C41H41N4O10S: 781.2538).
例8.
A)(S)-5-メトキシ-トリプトファノール(17-S)の合成
Figure 0007422812000060
-40℃のLiAlH(23.4mL,THF中に1.0M,23.4mmol)の溶液に、HSO(0.31mL,5.57mmol)とTHF(13.4mL,0.3M)中の5-メトキシ-L-トリプトファン(16-S)(1.0g,4.26mmol,Chem-Impex)の懸濁液とを慎重に追加した。反応混合物を23℃で推移させ、80℃で加熱して3h、23℃で18hに渡って放置した。-21℃で冷却する。反応混合物を2NのNaOHによって塩基性のpHまで慎重にクエンチした。EtOAcを追加し、混合物をCelite(登録商標)によって濾過し、CHOHによって洗浄した。クルードを真空濃縮して17-Sをクルードとして与えた。これをさらなる精製なしに次のステップに用いた。
Rf= 0.2 (CH2Cl2:CH3OH, 4:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.19 (dt, J = 8.8, 0.7 Hz, 1H), 7.06-7.00 (m, 2H), 6.72 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.63-3.48 (m, 1H), 3.42-3.33 (m, 1H), 3.17-3.06 (m, 1H), 2.86 (ddt, J = 14.3, 6.1, 0.8 Hz, 1H), 2.66 (dd, J = 14.3, 7.5 Hz, 1H).
ESI-MS m/z: 221.4 (M+H)+.
B)(R)-5-メトキシ-トリプトファノール(17-R)の合成
Figure 0007422812000061
-40℃のLiAlH(11.7mL,THF中に1.0M,11.7mmol)の溶液にHSO(0.31mL,5.75mmol)とTHF(6.7mL,0.3M)中の5-メトキシ-D-トリプトファン(16-R)(0.5g,2.13mmol,アルドリッチ)の懸濁液とを慎重に追加した。反応混合物を23℃で推移させ、80℃で加熱して3.5h、23℃で18hに渡って放置した。-21℃で冷却する。反応混合物を2NのNaOHによって塩基性のpHまで慎重にクエンチした。EtOAcを追加し、混合物をCelite(登録商標)によって濾過し、CHOHによって洗浄した。クルードを真空濃縮して17-Rをクルードとして与えた。これをさらなる精製なしに次のステップに用いた。
Rf= 0.2 (CH2Cl2:CH3OH, 4:1).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.20 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.06-6.96 (m, 2H), 6.71 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.62-3.52 (m, 1H), 3.37 (dd, J = 10.8, 7.0 Hz, 1H), 3.09 (br s, 1H), 2.82 (dd, J = 14.3, 5.9 Hz, 1H), 2.62 (dd, J = 14.4, 7.6 Hz, 1H).
ESI-MS m/z: 221.6 (M+H)+.
例9
Figure 0007422812000062
酢酸(10.6mL,0.08M)中の1(530mg,0.85mmol)の溶液に17-S(469mg,2.13mmol)を追加した。反応混合物を50℃で18hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は化合物18-S(420mg,60%)を与えた。
Rf= 0.3 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.13 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.66 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.27 (s, 1H), 6.11 (s, 1H), 5.21 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.67 (s, 1H), 4.49-4.29 (m, 4H), 3.75 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.47 (t, J = 5.8 Hz, 3H), 3.37 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.01-2.81 (m, 2H), 2.75 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 2.66 (dd, J = 15.1, 4.1 Hz, 1H), 2.55-2.35 (m, 4H), 2.34 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 1.99 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 824.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000063
CHCN:HO(1.39:1,36mL,0.015M)中の18-S(420mg,0.519mmol)の溶液にAgNO(2.60g,15.3mmol)を追加した。23℃における3h後に、反応混合物をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して19-S(250mg,60%)を得た。
Rf= 0.45 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (500 MHz, CD3OD): δ 7.15 (dd, J = 8.9, 0.6 Hz, 1H), 6.82 (dd, J = 2.4, 0.6 Hz, 1H), 6.68 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 6.27 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.08 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.30 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.34 (dd, J = 11.4, 2.0 Hz, 1H), 4.31-4.27 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.66-3.58 (m, 1H), 3.55-3.45 (m, 2H), 3.42 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 2.93-2.73 (m, 3H), 2.68 (dd, J = 15.1, 4.2 Hz, 1H), 2.54 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 2.42 (dd, J = 15.1, 10.1 Hz, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.09 (s, 3H), 2.00 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CD3OD): δ 172.7, 170.8, 155.1, 149.9, 147.2, 145.0, 142.6, 142.2, 133.1, 132.4, 132.1, 131.3, 128.1, 122.5, 121.6, 120.3, 116.4, 113.0, 112.9, 111.4, 109.0, 103.6, 100.8, 92.5, 66.6, 65.0, 61.7, 60.4, 59.9, 56.7, 56.1, 54.8, 54.1, 51.7, 44.1, 41.3, 30.7, 25.4, 24.7, 20.6, 16.3, 9.5.
ESI-MS m/z: 798.1 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 797.2899 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C42H45N4O10S 797.2851).
例10
Figure 0007422812000064
酢酸(6.25mL,0.08M)中の1(311mg,0.50mmol)の溶液に17-R(220mg,1.0mmol)を追加した。反応混合物を50℃で18hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は化合物18-R(280mg,68%)を与えた。
Rf= 0.3 (ヘキサン: EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.53 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.78 (dd, J = 8.6, 2.3 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 6.23 (s, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.76 (s, 1H), 5.04 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.36 (s, 1H), 4.28 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.24-4.09 (m, 3H), 3.81 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.64 (s, 1H), 3.47-3.40 (m, 3H), 3.01-2.90 (m, 2H), 2.53 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 2.45-2.41 (m, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.22-2.14 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.06 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 824.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000065
CHCN:HO(1.39:1,28mL,0.015M)中の18-R(330mg,0.40mmol)の溶液にAgNO(2.04g,12.0mmol)を追加した。23℃における3h後に、反応をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して19-R(224mg,69%)を得た。
Rf= 0.44 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (500 MHz, CD3OD): δ 7.14 (dd, J = 8.8, 0.5 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.68 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 6.26 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.07 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 5.21 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.68-4.55 (m, 1H), 4.32-4.25 (m, 2H), 4.12 (dd, J = 11.5, 2.1 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.60 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.57-3.45 (m, 3H), 3.41 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.97-2.83 (m, 3H), 2.73 (dd, J = 15.0, 3.4 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 2.20 (dd, J = 15.1, 10.4 Hz, 1H), 2.12 (s, 3H), 2.11-2.08 (m, 1H), 2.05 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CD3OD): δ 173.0, 170.8, 155.0, 149.8, 147.3, 145.0, 142.8, 142.3, 133.5, 133.1, 132.2, 132.1, 131.1, 130.5, 127.8, 122.5, 121.7, 120.0, 116.4, 113.5, 112.9, 111.4, 110.2, 103.5, 100.9, 92.6, 66.8, 64.5, 61.3, 60.4, 60.0, 56.8, 56.1, 55.9, 54.1, 44.1, 41.3, 25.6, 24.5, 20.6, 16.2, 9.6.
ESI-MS m/z: 797.4 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 797.2896 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C42H45N4O10S 797.2851).
例11.アリルN-[(S)-2-アミノ-3-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)プロピル)]カルバメート(24-S)の合成
Figure 0007422812000066
CHCN(126mL,4mL/mmol)中の17-S(6.9g,31.4mmol)の溶液にジ-tert-ブチルジカーボネート(13.7g,62.8mmol)を追加した。反応混合物を23℃で5.5hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)は20-S(4.5g,45%)を与える。
Rf= 0.6 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.04 (s, 1H), 7.25 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.87 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 4.83 (s, 1H), 3.98 (s, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.73-3.58 (m, 2H), 2.96 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H).
Figure 0007422812000067
CHCl(84mL,6mL/mmol)中の20-S(4.5g,14mmol)の溶液にフタルイミド(4.5g,30.9mmol)、トリフェニルホスフィン(8.1g,30.9mmol)を追加し、混合物を0℃で冷却した。CHCl(10.4mL,35mmol)中のアゾジカルボン酸ジエチルの40%の溶液を15minに渡って追加した。反応を23℃で18hに渡って撹拌し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,99:1から85:15まで)によって精製して21-S(5.8g,92%)を産した。
Rf= 0.55 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.48 (s, 1H), 7.78 (dd, J = 5.5, 3.1 Hz, 2H), 7.69-7.61 (m, 2H), 7.21 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 18.5, 2.4 Hz, 2H), 6.81 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.87 (s, 1H); 4.39 (s, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.83-3.66 (m, 2H), 2.98 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 1.20 (s, 9H).
Figure 0007422812000068
エタノール(420mL,30mL/mmol)中の21-S(6.29g,14mmol)の溶液にヒドラジン一水和物(61.1mL,1260mmol)を追加した。反応混合物を80℃で封管内において2hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,100:1から50:50まで)は22-S(4.2g,95%)を与える。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 8:2).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.22 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.76 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.06-3.97 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.06-2.82 (m, 4H), 1.37 (s, 9H).
Figure 0007422812000069
CHCN(125mL,10mL/mmol)およびDMF(12mL,1mL/mmol)中の22-S(4.0g,12.52mmol)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.8mL,10mmol)およびクロロギ酸アリル(13.3mL,125mmol)を追加した。反応を23℃で5hに渡って撹拌した。混合物をEtOAcによって希釈し、NHClを追加し、混合物をEtOAcによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで)によって精製して23-S(2.65g,52%)を得た。
Rf= 0.5 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.11 (s, 1H), 7.28-7.20 (m, 1H), 7.04 (d, J = 13.1 Hz, 2H), 6.85 (dd, J = 8.9, 2.4 Hz, 1H), 5.97-5.82 (m, 1H), 5.33-5.24 (m, 1H), 5.19 (dt, J = 10.4, 1.3 Hz, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.55 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.01 (s, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.37 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 3.21 (s, 1H), 2.89 (dd, J = 14.5, 7.0 Hz, 1H), 1.41 (s, 9H).
Figure 0007422812000070
CHCl(106mL,16.6mL/mmol)中の23-S(2.60g,6.44mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(54mL,8.3mL/mmol)を追加した。反応混合物を23℃で1.5hに渡って撹拌し、真空濃縮して24-S(3.9g,100%)を与えた。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 8.27 (s, 1H), 7.25 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.96 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.87 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H), 5.81 (ddt, J = 16.3, 10.9, 5.7 Hz, 1H), 5.23 (dd, J = 19.3, 13.6 Hz, 2H), 4.49 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.81-3.55 (m, 1H), 3.62-3.39 (m, 2H), 3.08 (qd, J = 15.1, 7.3 Hz, 2H).
例12
Figure 0007422812000071
酢酸(6mL,0.08M)中の1(120mg,0.19mmol)の溶液に24-S(117mg,0.35mmol)を追加した。反応混合物を23℃で18hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は化合物25-S(95mg,54%)を与える。
Rf= 0.4 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.64 (s, 1H), 7.14 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.77 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.68 (s, 1H), 6.24 (s, 1H), 6.03 (s, 1H), 6.02-5.93 (m, 1H), 5.76 (s, 1H), 5.38 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 5.26 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 5.11 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.66 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.57 (s, 1H), 4.37 (s, 1H), 4.33-4.19 (m, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.46 (s, 2H), 3.17 (s, 1H), 3.10-2.90 (m, 3H), 2.68-2.45 (m, 2H), 2.38-2.33 (m, 1H), 2.32 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 2.04 (s, 2H).
ESI-MS m/z: 907.1 (M+H)+.
Figure 0007422812000072
CHCl(2mL,18mL/mmol)中の25-S(90mg,0.1mmol)の溶液にビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(12mg,0.1mmol)および酢酸(0.056mL,0.99mmol)を追加した。水素化トリブチルスズ(0.16mL,0.60mmol)を0℃で追加し、反応混合物を0℃で0.5hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで、およびEtOAc:CHOH,100:1から1:100まで)は26-S(75mg,92%)を与える。
Rf= 0.25 (CH2Cl2:CH3OH, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.62 (s, 1H), 7.15 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.81-6.76 (m, 2H), 6.72 (s, 1H), 6.25 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 6.03 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 5.12 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.57 (s, 1H), 4.41 (s, 1H), 4.36-4.24 (m, 2H), 4.20 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.44 (dd, J = 22.0, 7.1 Hz, 2H), 3.08-2.78 (m, 4H), 2.73-2.64 (m, 2H), 2.41-2.22 (m, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.25-2.15 (m, 1H), 2.14 (s, 3H), 2.08 (s, 3H), 2.04 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 823.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000073
CHCN:HO(1.39:1,6mL,0.015M)中の26-S(70mg,0.085mmol)の溶液にAgNO(335mg,1.7mmol)を追加した。23℃における18h後に、反応をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して27-S(23mg,33%)を与えた。
Rf= 0.2 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.62 (s, 1H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.75 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.21 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.78 (s, 1H), 5.22 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.90 (s, 1H), 4.58-4.42 (m, 3H), 4.29-4.10 (m, 2H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.53-3.48 (m, 2H), 3.22 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.12 (s, 1H), 3.02 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 2.89-2.64 (m, 3H), 2.46 (s, 3H), 2.42-2.34 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 2.03 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3): δ 172.1, 168.7, 154.0, 147.6, 145.6, 143.0, 141.2, 140.8, 131.6, 130.6, 129.6, 127.1, 121.8, 120.9, 118.4, 115.2, 112.5, 111.8, 101.8, 100.2, 81.5, 62.6, 60.6, 58.0, 57.8, 56.0, 55.8, 55.0, 42.3, 41.4, 31.9, 29.7, 27.8, 26.9, 25.6, 24.0, 22.7, 20.5, 16.0, 14.1, 13.6, 9.7.
ESI-MS m/z: 796.3 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 796.3062 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C42H46N5O9S 796.3011).
例13.アリルN-[(R)-2-アミノ-3-(5-メトキシ-1H-インドール-3-イル)プロピル)]カルバメート(24-R)の合成
Figure 0007422812000074
CHCN(43mL,4mL/mmol)中の17-R(2.35g,10.7mmol)の溶液にジ-tert-ブチルジカーボネート(4.67g,21.4mmol)を追加した。反応混合物を23℃で2.5hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)は20-R(1.7g,50%)を与えた。
Rf= 0.6 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.05 (s, 1H), 7.25 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.86 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.83 (s, 1H), 3.98 (s, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.69 (td, J = 9.2, 7.5, 5.3 Hz, 1H), 3.61 (dd, J = 10.9, 5.6 Hz, 1H), 2.95 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H).
Figure 0007422812000075
CHCl(32mL,6mL/mmol)中の20-R(1.7g,5.3mmol)の溶液にフタルイミド(1.72g,11.7mmol)、トリフェニルホスフィン(3.06g,11.7mmol)を追加し、混合物を0℃で冷却した。CHCl(4.0mL,13.2mmol)中のアゾジカルボン酸ジエチルの40%の溶液を15minに渡って追加した。反応を23℃で16hに渡って撹拌し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,99:1から85:15まで)によって精製して21-R(2.0g,84%)を与えた。
Rf= 0.45 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.31 (s, 1H), 7.80 (dd, J = 5.4, 3.0 Hz, 2H), 7.67 (dd, J = 5.4, 3.0 Hz, 2H), 7.30-7.12 (m, 2H), 7.08 (dd, J = 15.2, 2.4 Hz, 1H), 6.84 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.85 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.43 (q, J = 5.3 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.83-3.68 (m, 2H), 3.01 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.22 (s, 9H).
Figure 0007422812000076
エタノール(133mL,30mL/mmol)中の21-R(2.0g,4.45mmol)の溶液にヒドラジン一水和物(21.6mL,445mmol)を追加した。反応混合物を80℃で封管内において2hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,100:1から50:50まで)は22-R(1.15g,81%)を与える。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 8:2).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.21 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.75 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 3.95 (ddd, J = 10.7, 8.7, 5.4 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 2.98-2.79 (m, 3H), 2.75 (dd, J = 13.1, 9.4 Hz, 1H), 1.37 (s, 9H).
Figure 0007422812000077
CHCN(34mL,10mL/mmol)およびDMF(3.4mL,1mL/mmol)中の22-R(1.1g,3.4mmol)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL,2.7mmol)およびクロロギ酸アリル(3.7mL,34mmol)を追加した。反応を23℃で19hに渡って撹拌した。混合物をEtOAcによって希釈し、NHClを追加し、混合物をEtOAcによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで)によって精製して23-R(0.95g,69%)を与えた。
Rf= 0.5 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.55 (s, 1H), 7.20 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.98-6.87 (m, 1H), 6.82 (dt, J = 8.8, 1.8 Hz, 1H), 5.96-5.81 (m, 1H), 5.37-5.22 (m, 2H), 5.22-5.14 (m, 1H), 5.02-4.97 (m, 1H), 4.60-4.47 (m, 2H), 4.00 (s, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.31 (s, 1H), 3.19 (s, 1H), 2.88 (td, J = 14.5, 13.3, 5.9 Hz, 2H), 1.40 (s, 9H).
Figure 0007422812000078
CHCl(39mL,16.6mL/mmol)中の23-R(0.94g,2.3mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(19mL,8.3mL/mmol)を追加した。反応混合物を23℃で1.5hに渡って撹拌し、真空濃縮して24-R(0.72g,100%)を与えた。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.27 (d, J = 8.8, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.04 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.80 (ddd, J = 8.8, 2.4, 0.9 Hz, 1H), 5.95 (ddt, J = 16.4, 10.8, 5.5 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 5.20 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 4.60-4.53 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.59 (dt, J = 11.4, 5.5 Hz, 1H), 3.47-3.30 (m, 2H), 3.13-2.94 (m, 2H).
例14
Figure 0007422812000079
酢酸(45mL,0.08M)中の1(0.71g,1.14mmol)の溶液に24-R(0.54mg,1.8mmol)を追加した。反応混合物を23℃で7hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は化合物25-R(670mg,65%)を与える。
Rf= 0.4 (ヘキサン: EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.52 (s, 1H), 7.17 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.83-6.73 (m, 2H), 6.61 (s, 1H), 6.23 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.02 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.05-5.89 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.44-5.30 (m, 1H), 5.25 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 5.13-4.99 (m, 2H), 4.71-4.59 (m, 2H), 4.36 (s, 1H), 4.30-4.07 (m, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.61-3.53 (m, 1H); 3.48-3.41 (m, 3H), 3.26 (dt, J = 13.3, 3.8 Hz, 1H), 3.04-2.88 (m, 2H), 2.52 (dd, J = 14.9, 3.7 Hz, 1H), 2.46-2.35 (m, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 2.12-2.02 (m, 1H), 2.09 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 907.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000080
CHCl(15mL,18mL/mmol)中の25-R(745mg,0.82mmol)の溶液にビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(92mg,0.1mmol)および酢酸(0.47mL,8.2mmol)を追加した。水素化トリブチルスズ(1.33mL,4.9mmol)を0℃で追加し、反応混合物を0℃で0.75hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで、およびEtOAc:CHOH,100:1から1:100まで)は26-R(680mg,>100%)を与える。
Rf= 0.25 (CH2Cl2:CH3OH, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.57 (s, 1H), 7.16 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.85-6.72 (m, 2H), 6.57 (s, 1H), 6.21 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.00 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.05-4.97 (m, 1H), 4.63 (s, 1H), 4.35 (s, 1H), 4.31-4.09 (m, 4H), 3.80 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.50-3.40 (m, 3H), 3.24 (dq, J = 9.9, 5.3 Hz, 1H), 2.95 (s, 1H), 2.91-2.75 (m, 2H), 2.62 (dd, J = 14.8, 3.6 Hz, 1H), 2.43-2.28 (m, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.22-2.14 (m, 1H), 2.15 (s, 3H), 2.08 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 823.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000081
CHCN:HO(1.39:1,56mL,0.015M)中の26-R(660mg,0.80mmol)の溶液にAgNO(2.70g,16.0mmol)を追加した。23℃における16.5h後に、反応をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して、27-R(271mg,42%)を与えた。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.46 (s, 1H), 7.16 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.72 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 6.20 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.99 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.76 (s, 1H), 5.15 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 4.86 (s, 1H), 4.52 (m, 2H), 4.17 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.07 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.55-3.43 (m, 2H), 3.32-3.20 (m, 2H), 3.01-2.82 (m, 4H), 2.68-2.59 (m, 1H), 2.44-2.31 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.30-2.19 (m, 1H), 2.26 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.07 (s, 3H).
13C NMR (101 MHz, CD3OD): δ 171.7, 171.3, 153.8, 153.3, 148.0, 147.6, 145.4, 145.4, 143.1, 141.3, 140.7, 131.6, 131.4, 131.2, 129.3, 126.8, 121.6, 120.9, 118.3, 115.6, 112.2, 111.8, 101.8, 100.2, 81.7, 63.5, 63.1, 61.7, 58.0, 57.8, 56.1, 55.8, 55.0, 42.2, 42.1, 41.4, 41.0, 25.1, 23.8, 20.5, 16.0, 9.7.
ESI-MS m/z: 796.3 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 796.3045 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C42H46N5O9S 796.3011).
例15.参照化合物28-Sおよび29-Sの合成
Figure 0007422812000082
酢酸(9mL,0.08M)中の1(450mg,0.72mmol)の溶液に16-S(675mg,2.88mmol)を追加した。反応混合物を52℃で3hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から80:20まで)は化合物28-S(400mg,66%)を与えた。
Rf= 0.35 (CH2Cl2:CH3OH, 10:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.65 (s, 1H), 7.15 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.85-6.76 (m, 2H), 6.57 (s, 1H), 6.25 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.04 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.16 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.44 (s, 1H), 4.35 (dd, J = 11.7, 2.0 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 5.2, 1.6 Hz, 1H), 4.22 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.52-3.43 (m, 3H), 3.02-2.81 (m, 4H), 2.41-2.31 (m, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.05 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 838.6 (M+H)+.
Figure 0007422812000083
CHCN:HO(2:1,33mL,0.015M)中の28-S(400mg,0.48mmol)の溶液にAgNO(1.20g,7.16mmol)を追加した。23℃における16h後に、NaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1を追加し、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、30minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から70:30まで)によって精製して29-S(179mg,45%)を与えた。
Rf= 0.25 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (500 MHz, CD3OD): δ 7.17 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.70 (dd, J = 8.9, 2.4 Hz, 1H), 6.66 (s, 1H), 6.29 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.65 (s, 1H), 4.57 (s, 1H), 4.48 (s, 1H), 4.38 (dd, J = 11.7, 2.1 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.41-3.35 (m, 1H), 3.16-2.91 (m, 5H), 2.71 (dd, J = 15.3, 11.4 Hz, 2H), 2.54 (s, 1H), 2.42-2.36 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 1.99 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3): d 171.3, 170.6, 155.2, 149.8, 147.5, 145.4, 142.8, 142.4, 133.0, 131.8, 130.0, 128.0, 122.2, 121.8, 115.5, 113.9, 113.3, 113.2, 111.4, 109.1, 103.8, 100.9, 91.6, 65.4, 61.9, 60.3, 59.4, 57.1, 56.4, 56.2, 55.2, 53.4, 43.7, 40.8, 38.3, 30.7, 26.4, 24.7, 20.4, 16.5, 9.6.
ESI-MS m/z: 811.3 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 811.2682 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C42H43N4O11S 811.2644).
例16.参照化合物28-Rおよび29-Rの合成
Figure 0007422812000084
酢酸(1mL,0.08M)中の1(50mg,0.08mmol)の溶液に16-R(66mg,0.3mmol)を追加した。反応混合物を50℃で6hに渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から80:20まで)は化合物28-R(50mg,75%)を与えた。
Rf = 0.20 (CH2Cl2:CH3OH, 10:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.63 (s, 1H), 7.16 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.77 (dd, J = 8.8, 2.3 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.21 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 6.00 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 5.77 (s, 1H), 5.00 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.63 (s, 1H), 4.35 (s, 1H), 4.27 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.22 - 4.04 (m, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.77 (s, 3H), 3.48 - 3.40 (m, 2H), 3.00 (dd, J = 15.3, 4.8 Hz, 1H), 2.92 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.71 (dd, J = 15.3, 10.1 Hz, 1H), 2.46 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.21 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 2.15 (s, 3H), 2.07 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 838.8 (M+H)+.
Figure 0007422812000085
CHCN:HO(2:1,4.2mL,0.015M)中の28-R(50mg,0.06mmol)の溶液にAgNO(304mg,1.80mmol)を追加した。23℃における3h後に、NaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1を追加し、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、30minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から70:30まで)によって精製して29-R(30mg,60%)を与えた。
Rf= 0.15 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.68 (s, 1H), 7.14 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.76 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.17 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.12 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.85 (s, 1H), 4.56 - 4.46 (m, 2H), 4.17 (s, 1H), 4.10 (dd, J = 9.9, 4.9 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 11.4, 2.0 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.51 (s, 1H), 3.48 - 3.42 (m, 2H), 3.23 (s, 1H), 3.00 (dd, J = 15.3, 4.9 Hz, 1H), 2.90 - 2.77 (m, 2H), 2.71 (dd, J = 15.2, 9.9 Hz, 1H), 2.48 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.20 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 2.14 (s, 3H), 2.05 (s, 3H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3): 175.6, 171.0, 168.7, 154.1, 147.3, 145.6, 143.1, 141.3, 140.8, 131.1, 130.4, 126.5, 121.9, 121.5, 121.3, 115.5, 112.9, 112.7, 112.0, 109.1, 101.9, 100.2, 81.5, 62.8, 61.7, 60.4, 57.9, 57.8, 56.0, 55.8, 54.8, 53.4, 42.5, 41.2, 40.3, 29.7, 24.6, 23.8, 20.5, 15.9, 9.8.
ESI-MS m/z: 811.6 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 811.2687 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C42H43N4O11S 811.2644).
例17.
Figure 0007422812000086
アセトニトリル(200mL,0.01M)中の化合物1(2.0g,3.21mmol)の溶液に2-ベンゾフラン-3-イル-エチルアミン塩酸塩(30)(1.90g,9.65mmol,シグマ・アルドリッチ)およびシアヌル酸クロリド(TCT)(200mg,10%)を追加した。反応混合物を85℃で24hに渡って撹拌し、それからNaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,9:1から1:9まで)は化合物31(1.95g,79%)を与える。
Rf= 0.5 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.38-7.36 (m, 2H), 7.19-7.10 (m, 2H), 6.64 (s, 1H), 6.20 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.05 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.76 (s, 1H), 5.05 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.54 (s, 1H), 4.33-4.24 (m, 2H), 4.23-4.16 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.49-3.38 (m, 2H), 3.28-3.21 (m, 1H), 3.06-2.78 (m, 5H), 2.57-2.50 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.21 (m, 3H), 2.08 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 765.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000087
CHCN:HO(1.39:1,25mL,0.015M)中の化合物31(380mg,0.49mmol)の溶液にAgNO(1.30g,7.45mmol)を追加した。23℃における5h後に、NaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1を追加し、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して化合物32(175mg,47%)を与えた。
Rf= 0.40 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.35 (ddd, J = 10.7, 7.6, 1.1 Hz, 2H), 7.14 (dtd, J = 19.7, 7.3, 1.3 Hz, 2H), 6.65 (s, 1H), 6.16 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.15 (dd, J = 11.5, 1.2 Hz, 1H), 4.80 (s, 1H), 4.48 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.44 (s, 1H), 4.20-4.06 (m, 2H), 3.81 (s, 1H), 3.50 (d, J = 18.8 Hz, 1H), 3.30 (ddd, J = 12.6, 7.9, 5.1 Hz, 1H), 3.22 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 2.84 (dd, J = 19.2, 12.0 Hz, 3H), 2.59-2.49 (m, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.21-2.14 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.06 (s, 3H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3): δ 171.2, 168.7, 154.4, 150.0, 147.9, 145.5, 142.9, 140.9, 140.8, 131.3, 129.0, 127.7, 123.7, 122.2, 121.2, 120.8, 118.9, 118.3, 115.5, 113.5, 111.7, 101.7, 82.1, 62.7, 61.7, 60.3, 57.8, 57.4, 55.9, 55.0, 42.2, 41.3, 39.7, 38.2, 29.7, 23.7, 21.3, 20.6, 15.9, 9.7.
ESI-MS m/z: 738.6 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 756.2654 [M+H]+ (Calcd. for C40H42N3O10S 756.2585).
例18.
Figure 0007422812000088
酢酸(10mL,0.08M)中の1(500mg,0.80mmol)の溶液に2-(5-メトキシベンゾフラン-3-イル)-エチルアミン塩酸塩(33)(Diverchim,ref:DW04590)(444mg,1.60mmol)を追加した。反応混合物を50℃で6日に渡って撹拌し、それから酢酸を蒸発させた。NaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は34(270mg,43%)を与える。
Rf= 0.3 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.25 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.80-6.73 (m, 2H), 6.63 (s, 1H), 6.18 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.03 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 5.78 (s, 1H), 5.03 (dd, J = 11.5, 1.3 Hz, 1H), 4.52 (s, 1H), 4.29 (s, 1H), 4.26 (dd, J = 4.7, 1.5 Hz, 1H), 4.23-4.16 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.46-3.43 (m, 1H), 3.43-3.37 (m, 1H), 3.24 (s, 1H), 3.03 (d, J = 18.0 Hz, 1H), 2.91 (dd, J = 17.9, 9.2 Hz, 1H), 2.87-2.72 (m, 2H), 2.53-2.47 (m, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.20 (s, 3H), 2.06 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 795.8 (M+H)+.
Figure 0007422812000089
CHCN:HO(1.39:1,30mL,0.015M)中の34(345mg,0.43mmol)の溶液にAgNO(2.20g,13.0mmol)を追加した。23℃における3h後に、NaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1を追加し、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して35(175mg,51%)を得た。
Rf= 0.35 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (500 MHz, CD3OD): δ 7.27 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 6.80 (dd, J = 9.0, 2.6 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.23 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 6.05 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 5.23 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.27-4.08 (m, 4H), 3.77 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.63 (d, J = 14.1 Hz, 2H), 3.40-3.34 (m, 2H), 2.93-2.87 (m, 5H), 2.80 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 2.57-2.54 (m, 2H), 2.34 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.05 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CD3OD): δ 171.9, 170.6, 157.5, 147.0, 145.0, 142.3, 141.0, 132.2, 131.1, 129.1, 122.2, 120.9, 120.2, 116.3, 115.1, 114.0, 112.7, 111.4, 103.5, 102.7, 92.9, 62.0, 60.3, 59.8, 59.4, 56.5, 56.2, 56.0, 54.0, 43.8, 41.2, 40.7, 30.8, 30.3, 28.7, 24.5, 21.6, 20.6, 16.2, 9.6.
ESI-MS m/z: 768.6 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 768.2630 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C41H42N3O10S 768.2585).
例19
Figure 0007422812000090
-40℃のLiAlH(148mL,THF中に1.0M,148mmol)の溶液に、HSO(7.14mL,72.9mmol)とTHF(85mL,0.003M)中の(S)-2-アミノ-3-(ベンゾフラン-3-イル)プロパン酸(36-S)(Tetrahedron Asymmetry,2008年,19巻,500-511頁に記載されている通り調製)(5.54g,26.9mmol)の懸濁液とを慎重に追加した。反応混合物を23℃で推移させ、80℃で加熱して3h、23℃で18hに渡って放置した。-21℃で冷却する。反応混合物を2NのNaOHによって塩基性のpHまで慎重にクエンチした。EtOAcを追加し、混合物をCelite(登録商標)によって濾過し、CHOHによって洗浄した。クルードを真空濃縮して化合物37-S(3.93g,>100%)を与えた。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 4:1).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.67 - 7.62 (m, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.51 - 7.41 (m, 1H), 7.34 - 7.18 (m, 2H), 3.69 - 3.48 (m, 1H), 3.44 (dd, J = 10.8, 6.6 Hz, 1H), 3.18 (dtd, J = 7.4, 6.4, 4.6 Hz, 1H), 2.88 (ddd, J = 14.4, 6.1, 1.0 Hz, 1H), 2.68 (ddd, J = 14.4, 7.5, 0.9 Hz, 1H).
例20
Figure 0007422812000091
-40℃のLiAlH(118mL,THF中に1.0M,118mmol)の溶液に、慎重にHSO(3.1mL,57.8mmol)とTHF(67.4mL,0.003M)中の(R)-2-アミノ-3-(ベンゾフラン-3-イル)プロパン酸(36-R)(Tetrahedron Asymmetry,2008年,19巻,500-511頁に記載されている通り調製)(4.4g,21.4mmol)の懸濁液とを追加した。反応混合物を23℃で推移させ、80℃で加熱して3h、23℃で18hに渡って放置した。-21℃で冷却する。反応混合物を2NのNaOHによって塩基性のpHまで慎重にクエンチした。EtOAcを追加し、混合物をCelite(登録商標)によって濾過し、CHOHによって洗浄した。クルードを真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで,シリカアミン)は化合物37-R(2.77g,68%)を与える。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 4:1).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.63 - 7.52 (m, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.46 - 7.33 (m, 1H), 7.21 (dtd, J = 19.9, 7.3, 1.3 Hz, 2H), 3.57 (dd, J = 10.7, 4.6 Hz, 1H), 3.42 (dd, J = 10.8, 6.6 Hz, 1H), 3.15 (dtd, J = 7.6, 6.3, 4.6 Hz, 1H), 2.84 (ddd, J = 14.4, 6.0, 1.0 Hz, 1H), 2.64 (ddd, J = 14.4, 7.5, 0.9 Hz, 1H).
例21
Figure 0007422812000092
CHCN(136mL,0.01M)中の化合物1(850mg,1.36mmol)の溶液に(S)-2-アミノ-3-(ベンゾフラン-3-イル)プロパン-1-オール(37-S)(1.30g,6.83mmolおよびシアヌル酸クロリド(TCT)(170mg,20%))を追加した。反応混合物を85℃で24hに渡って撹拌し、それからNaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,9:1から1:9まで)は化合物38-S(750mg,69%)を与える。
Rf= 0.25 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.39 - 7.33 (m, 1H), 7.33 - 7.29 (m, 1H), 7.20 (ddd, J = 8.3, 7.2, 1.4 Hz, 1H), 7.14 (td, J = 7.4, 1.0 Hz, 1H), 6.61 (s, 1H), 6.21 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.06 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.08 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.58 (s, 1H), 4.37 (s, 1H), 4.32 - 4.23 (m, 2H), 4.19 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.52 - 3.41 (m, 3H), 3.36 - 3.29 (m, 1H), 3.13 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 3.00 - 2.81 (m, 3H), 2.57 (dd, J = 15.7, 4.9 Hz, 1H), 2.50 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 2.37 (s, 3H), 2.31 - 2.25 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 2.10 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 2.05 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 795.2 (M)+.
Figure 0007422812000093
CHCN:HO(1.39:1,75mL,0.015M)中の化合物38-S(890mg,1.12mmol)の溶液にAgNO(4.70g,28.0mmol)を追加した。23℃における18h後に、NaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1を追加し、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して化合物39-S(500mg,57%)を与えた。
Rf= 0.30 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.38 - 7.33 (m, 1H), 7.33 - 7.28 (m, 1H), 7.23 - 7.16 (m, 1H), 7.16 - 7.09 (m, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.18 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.03 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 5.71 (s, 1H), 5.19 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.85 (s, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.24 - 4.10 (m, 3H), 3.81 (s, 3H), 3.54 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.49 (d, J = 2.3 Hz, 3H), 3.33 (t, J = 10.1 Hz, 2H), 3.22 (s, 1H), 2.98 (s, 1H), 2.84 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 2.62 - 2.53 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.30 - 2.24 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.04 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3): δ 172.0, 170.7, 156.1, 150.6, 149.9, 147.1, 145.0, 142.4, 142.2, 132.0, 131.4, 128.7, 125.5, 123.8, 122.6, 121.6, 120.1, 116.5, 114.4, 112.3, 103.5, 92.6, 66.0, 65.1, 62.2, 60.4, 59.7, 56.6, 56.1, 54.8, 54.1, 51.6, 44.0, 41.3, 38.3, 30.8, 24.8, 20.6, 16.3, 9.6.
ESI-MS m/z: 768.2 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 768.2652 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C41H42N3O10S 768.2585)
例22.
Figure 0007422812000094
CHCN(16mL,0.01M)中の化合物1(100mg,0.16mmol)の溶液に(R)-2-アミノ-3-(ベンゾフラン-3-イル)プロパン-1-オール(37-R)(307mg,1.6mmol)およびシアヌル酸クロリド(TCT)(40mg,40%)を追加した。反応混合物を85℃で44hに渡って撹拌し、それからNaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,9:1から1:9まで)は化合物38-R(95mg,75%)を与える。
Rf= 0.3 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.42 - 7.27 (m, 2H), 7.28 -7.09 (m, 2H), 6.58 (s, 1H), 6.20 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.05 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 5.79 (s, 1H), 5.00 (d , J = 11.4 Hz, 1H), 4.59 (s, 1H), 4.34 (s, 1H), 4.31 - 4.16 (m, 4H), 3.80 (s, 3H), 3.79 - 3.76 (m, 1H), 3.63 (s, 1H), 3.54 - 3.40 (m, 4H), 2.99 - 2.87 (m, 2H), 2.68 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 2.56 - 2.47 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.17 (s, 3H), 2.07 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 795.2 (M+H)+.
Figure 0007422812000095
CHCN:HO(1.39:1,11mL,0.015M)中の化合物38-R(95mg,0.11mmol)の溶液にAgNO(601mg,3.58mmol)を追加した。23℃における18h後に、NaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1を追加し、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して化合物39-R(66mg,70%)を与えた。
Rf= 0.3 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.39 - 7.31 (m, 2H), 7.23 - 7.07 (m, 2H), 6.59 (s, 1H), 6.17 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.12 (dd, J = 11.3, 1.2 Hz, 1H), 4.84 (s, 1H), 4.56 - 4.43 (m, 2H), 4.19 - 4.07 (m, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.83 - 3.74 (m, 1H), 3.66 - 3.51 (m, 3H), 3.24 (s, 1H), 2.99 - 2.79 (m, 2H), 2.75 - 2.64 (m, 1H), 2.59 - 2.43 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 2.07 (s, 3H).
13C NMR (101 MHz, CD3OD): δ 170.5, 169.1, 154.9, 148.9, 148.5, 145.7, 143.6, 141.1, 140.8, 130.6, 129.9, 127.1, 124.1, 122.4, 122.4, 121.2, 120.3, 118.7, 118.2, 115.1, 113.6, 110.9, 102.1, 91.1, 65.0, 63.3, 60.2, 59.0, 58.4, 55.4, 54.5, 52.7, 52.3, 42.5, 38.7, 29.4, 23.5, 23.2, 19.1, 14.8, 8.3.
ESI-MS m/z: 768.2 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 767.2628 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C41H42N3O10S 768.2585).
例23.アリル-N-[(S)-2-アミノ-3-(ベンゾフラン-3-イル)プロピル]カルバメート(44-S)の合成
Figure 0007422812000096
CHCN(21mL,4mL/mmol)中の化合物37-S(1.0g,5.22mmol)の溶液にジ-tert-ブチルジカーボネート(2.28g,10.4mmol)を追加した。反応混合物を23℃で2hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)は化合物40-S(0.5g,33%)を与える。
Rf= 0.7 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.64 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.46 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.36 - 7.19 (m, 2H), 4.94 (s, 1H), 3.98 (s, 1H), 3.71 - 3.56 (m, 2H), 2.93 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H).
Figure 0007422812000097
CHCl(11mL,6mL/mmol)中の化合物40-S(0.5g,1.71mmol)の溶液にフタルイミド(0.55g,3.77mmol)、トリフェニルホスフィン(0.99g,3.77mmol)を追加し、混合物を0℃で冷却した。CHCl(1.26mL,4.29mmol)中のアゾジカルボン酸ジエチルの40%の溶液を15minに渡って追加した。反応を23℃で18hに渡って撹拌し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,99:1から40:60まで)によって精製して化合物41-S(0.68g,94%)を与えた。
Rf= 0.8 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.89 - 7.79 (m, 2H), 7.83 - 7.62 (m, 2H), 7.65 - 7.55 (m, 2H), 7.49 - 7.42 (m, 1H), 7.33 - 7.20 (m, 2H), 4.83 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.39 (ddt, J = 12.1, 6.3, 2.9 Hz, 1H), 3.88 - 3.70 (m, 2H), 2.96 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.24 (s, 9H).
Figure 0007422812000098
エタノール(25mL,30mL/mmol)中の化合物41-S(345mg,0.82mmol)の溶液にヒドラジン一水和物(3.6mL,73.8mmol)を追加した。反応混合物を80℃で封管内において2hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,100:1から50:50まで)は化合物42-S(233mg,98%)を与える。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 8:2).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.62 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.49 - 7.42 (m, 2H), 7.33 - 7.18 (m, 2H), 4.85 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.91 (s, 1H), 2.91 - 2.76 (m, 3H), 2.67 (dd, J = 13.1, 6.8 Hz, 1H), 1.25 (s, 9H).
Figure 0007422812000099
CHCN(10mL,10mL/mmol)およびDMF(16mL,1mL/mmol)中の化合物42-S(280mg,0.96mmol)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL,0.77mmol)およびクロロギ酸アリル(1.02mL,9.64mmol)を追加した。反応を23℃で2hに渡って撹拌した。混合物をEtOAcによって希釈し、NHClを追加し、混合物をEtOAcによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで)によって精製して化合物43-S(445mg,>100%)を与えた。
Rf= 0.5 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.60 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.52 - 7.43 (m, 2H), 7.34 - 7.20 (m, 2H), 5.90 (ddt, J = 16.4, 10.8, 5.6 Hz, 1H), 5.32 - 5.17 (m, 2H), 4.93 - 4.86 (m, 1H), 4.56 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.08 - 3.98 (m, 1H), 3.40 - 3.21 (m, 2H), 2.88 (m, 2H), 1.25 (s, 9H).
Figure 0007422812000100
CHCl(8mL,16.6mL/mmol)中の化合物43-S(160mg,0.43mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(4mL,8.3mL/mmol)を追加した。反応混合物を23℃で1.5hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,100:1から50:50まで)は化合物44-S(175mg,>100%)を与える。
Rf= 0.2 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.72 (s, 1H), 7.64 (dt, J = 8.4, 0.9 Hz, 1H), 7.49 (dt, J = 8.4, 0.9 Hz, 1H), 7.37 - 7.22 (m, 2H), 5.94 (ddt, J = 16.3, 10.7, 5.5 Hz, 1H), 5.32 (dq, J = 17.3, 1.7 Hz, 1H), 5.19 (dq, J = 10.6, 1.5 Hz, 1H), 4.56 (dt, J = 5.7, 1.5 Hz, 2H), 3.56 (qd, J = 7.0, 4.4 Hz, 1H), 3.46 - 3.32 (m, 1H), 3.32 - 3.24 (m, 1H), 3.03 (dd, J = 14.8, 6.9 Hz, 1H), 2.91 (ddd, J = 14.8, 7.1, 0.9 Hz, 1H).
例24.アリル-N-[(R)-2-アミノ-3-(ベンゾフラン-3-イル)プロピル]カルバメート(44-R)の合成
Figure 0007422812000101
CHCN(58mL,4mL/mmol)中の化合物37-R(2.75g,14.4mmol)の溶液にジ-tert-ブチルジカーボネート(6.27g,28.76mmol)を追加した。反応混合物を23℃で2.5hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)は化合物40-R(3.7g,88%)を与える。
Rf= 0.6 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.64 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.52 - 7.43 (m, 2H), 7.35 - 7.20 (m, 2H), 4.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.00 (bs, 1H), 3.69 (dd, J = 11.0, 4.0 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 10.9, 5.1 Hz, 1H), 2.94 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H).
Figure 0007422812000102
CHCl(76mL,6mL/mmol)中の化合物40-R(3.7g,12.7mmol)の溶液にフタルイミド(4.1g,28mmol)、トリフェニルホスフィン(7.3g,28mmol)を追加し、混合物を0℃で冷却した。CHCl(9.4mL,31.7mmol)中のアゾジカルボン酸ジエチルの40%の溶液を15minに渡って追加した。反応を23℃で16hに渡って撹拌し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して化合物41-R(4.05g,76%)を与えた。
Rf= 0.8 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.67 - 7.68 (m, 4H), 7.61 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.46 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.27 (dtd, J = 17.2, 7.3, 1.4 Hz, 2H), 4.84 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.46 - 4.30 (m, 1H), 3.89 - 3.66 (m, 2H), 2.97 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.24 (s, 9H).
Figure 0007422812000103
エタノール(285mL,30mL/mmol)中の化合物41-R(4.0g,9.5mmol)の溶液にヒドラジン一水和物(41.5mL,856mmol)を追加した。反応混合物を80℃で封管内において2hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,100:1から50:50まで)は化合物42-R(2.2g,80%)を与える。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 8:2).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.60 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.44 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.25 (dtd, J = 18.8, 7.3, 1.3 Hz, 2H), 4.94 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.98 - 3.78 (m, 1H), 2.90 - 2.77 (m, 2H), 2.65 (dd, J = 13.1, 7.0 Hz, 1H), 1.40 (s, 9H).
Figure 0007422812000104
CHCN(76mL,10mL/mmol)およびDMF(7.6mL,1mL/mmol)中の化合物42-R(2.2g,7.6mmol)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.1mL,6.08mmol)およびクロロギ酸アリル(8.05mL,76mmol)を追加した。反応を23℃で7hに渡って撹拌した。混合物をEtOAcによって希釈し、NHClを追加し、混合物をEtOAcによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで)によって精製して化合物43-R(2.3g,81%)を与えた。
Rf= 0.7 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.60 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.52 - 7.43 (m, 2H), 7.34 - 7.20 (m, 2H), 5.90 (ddt, J = 17.3, 10.8, 5.6 Hz, 1H), 5.29 (d, J = 17.2, 1H), 5.20 (d, J = 10.4, 1H), 5.10 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 4.86 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 5.4, 2H), 4.08 - 3.97 (m, 1H), 3.36 (dt, J = 10.7, 4.7 Hz, 1H), 3.30 - 3.23 (m, 1H), 2.87 (td, J = 14.8, 6.5 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H).
Figure 0007422812000105
CHCl(60mL,16.6mL/mmol)中の化合物43-R(1.32g,3.52mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(30mL,8.3mL/mmol)を追加した。反応混合物を23℃で1.5hに渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,100:1から50:50まで)は化合物44-R(0.90g,94%)を与える。
Rf= 0.2 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.75 (s, 1H), 7.69 - 7.61 (m, 1H), 7.54 - 7.46 (m, 1H), 7.39 - 7.24 (m, 2H), 5.95 (ddt, J = 16.3, 10.8, 5.5 Hz, 1H), 5.32 (dd, J = 17.3, 1.8 Hz, 1H), 5.24 - 5.16 (m, 1H), 4.57 (dt, J = 5.7, 1.5 Hz, 2H), 3.68 (qd, J = 7.1, 4.2 Hz, 1H), 3.48 (dd, J = 14.8, 4.2 Hz, 1H), 3.42 - 3.30 (m, 1H), 3.14 - 2.95 (m, 2H).
例25
Figure 0007422812000106
CHCN(120mL,0.01M)中の化合物1(750mg,1.2mmol)の溶液に化合物44-S(1370mg,6mmol)およびシアヌル酸クロリド(TCT)(184mg,20%)を追加した。反応混合物を85℃で23hに渡って撹拌し、それからNaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,9:1から1:9まで)は化合物45-S(755mg,72%)を与える。
Rf= 0.36 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.38 - 7.28 (m, 2H), 7.23 - 7.08 (m, 2H), 6.67 (s, 1H), 6.19 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.09 - 5.95 (m, 1H), 6.04 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 5.92 (s, 1H), 5.80 (s, 1H), 5.44 - 5.34 (m, 1H), 5.26 (dq, J = 10.4, 1.3 Hz, 1H), 5.08 (dd, J = 11.4, 1.1 Hz, 1H), 4.70 - 4.63 (m, 2H), 4.56 (s, 1H), 4.34 (s, 1H), 4.31 - 4.18 (m, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.50 - 3.39 (m, 2H), 3.24 - 3.15 (m, 1H), 3.00 (dt, J = 12.2, 6.0 Hz, 2H), 2.95 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 2.60 (dd, J = 15.4, 4.5 Hz, 2H), 2.44 (dd, J = 15.6, 5.2 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.25 - 2.20 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.12 (s, 1H), 2.04 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 878.2 (M+H)+.
Figure 0007422812000107
CHCl(15.3mL,18mL/mmol)中の化合物45-S(750mg,0.85mmol)の溶液にビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(96mg,0.14mmol)および酢酸(0.5mL,8.5mmol)を追加した。水素化トリブチルスズ(1.4mL,5.1mmol)を0℃で追加し、反応混合物を0℃で30分に渡って撹拌し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで、およびCHCl:CHOH,100:1から1:100まで)は化合物46-S(430mg,64%)を与える。
Rf= 0.3 (CH2Cl2:CH3OH, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.37 - 7.29 (m, 2H), 7.22 - 7.11 (m, 2H), 6.57 (s, 1H), 6.21 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.06 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.07 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.57 (s, 1H), 4.37 (s, 1H), 4.29 - 4.23 (m, 2H), 4.14 (s, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.50 - 3.47 (m, 2H), 3.38 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 2.95 -2.71 (m, 4H), 2.68 - 2.52 (m, 2H), 2.51 - 2.38 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.33 - 2.26 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.17 - 2.08 (m, 1H), 2.10 (s, 3H), 2.04 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 794.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000108
CHCN:HO(1.39:1,49mL,0.015M)中の化合物46-S(550mg,0.7mmol)の溶液にAgNO(2.4g,14mmol)を追加した。23℃における16h後に、反応をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して化合物47-S(53mg,10%)を与えた。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 7.36 (d, 7.9 Hz, 1H), 7.33 (d, 7.4 Hz, 1H), 7.23 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.16 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.77 (s, 1H), 6.20 (s, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 5.20 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.90 (s, 1H), 4.50 (s, 1H), 4.46 - 4.39 (m, 1H), 4.25 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.20 (s, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.81 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.58 (s, 1H), 3.40 - 3.14 (m, 3H), 2.90 (t, J = 13.0 Hz, 1H), 2.76 (m, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.46 - 2.37 (m, 1H), 2.32 - 2.26 (m, 2H), 2.30 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.04 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CD3OD): δ 170.5, 169.2, 154.6, 149.1, 148.7, 145.7, 143.5, 141.0, 140.9, 131.2, 129.6, 126.9, 124.4, 122.5, 121.4, 119.7, 118.7, 115.0, 112.7, 111.0, 110.7, 102.1, 91.2, 63.5, 61.2, 59.2, 58.5, 55.3, 54.7, 53.4, 52.7, 43.3, 42.5, 39.9, 36.9, 29.3, 24.1, 23.6, 19.1, 15.0, 8.2.
ESI-MS m/z: 767.2 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 767.2794 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C41H43N4O9S 767.2745).
例26.
Figure 0007422812000109
CHCN(100mL,0.01M)中の化合物1(621mg,1mmol)の溶液に化合物44-R(825mg,3mmol)およびシアヌル酸クロリド(TCT)(248mg,40%)を追加した。反応混合物を85℃で66hに渡って撹拌し、それからNaHCOの飽和水溶液を追加し、混合物をCHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,9:1から1:9まで)は化合物45-R(530mg,58%)を与える。
Rf= 0.4 (ヘキサン:EtOAc, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.42 - 7.28 (m, 2H), 7.23 - 7.08 (m, 2H), 6.60 (s, 1H), 6.20 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.04 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.01 - 5.92 (m, 1H), 5.77 (s, 1H), 5.44 - 5.20 (m, 2H), 5.09 (s, 1H), 5.04 - 4.96 (m, 1H), 4.71 - 4.55 (m, 2H), 4.34 (s, 1H), 4.30 - 4.18 (m, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.53 (dd, J = 10.2, 4.4 Hz, 1H), 3.46 (m, 2H), 3.50 - 3.40 (m, 1H), 3.03 - 2.87 (m, 2H), 2.67 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 2.47 (dd, J = 15.6, 3.7 Hz, 1H), 2.40 - 2.32 (m, 2H), 2.30 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.19 - 2.12 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.09 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 878.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000110
CHCl(11.3mL,18mL/mmol)中の化合物45-R(552mg,0.63mmol)の溶液にビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(70.7mg,0.1mmol)および酢酸(0.36mL,6.3mmol)を追加した。水素化トリブチルスズ(1.02mL,3.8mmol)を0℃で追加し、反応混合物を0℃で0.5hに渡って撹拌し、真空濃縮した。得られたクルードをEtOAcによって希釈し、NHClの飽和水溶液を追加し、混合物をEtOAcによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,100:1から1:100まで、およびEtOAc:CHOH,100:1から1:100まで)は化合物46-R(423mg,85%)を与える。
Rf= 0.3 (CH2Cl2:CH3OH, 1:1).
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.45 - 7.28 (m, 2H), 7.23 - 7.08 (m, 2H), 6.56 (s, 1H), 6.19 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.05 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 4.98 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.59 (s, 1H), 4.34 (s, 1H), 4.27 (dd, J = 5.1, 1.7 Hz, 1H), 4.22 - 4.16 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.49 - 3.39 (m, 2H), 3.31 (dq, J = 9.8, 5.5, 4.5 Hz, 2H), 2.95 (s, 1H), 2.83 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.74 - 2.51 (m, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.32 - 2.21 (m, 2H), 2.26 (s, 3H); 2.16 (s, 3H), 2.06 (s, 3H).
ESI-MS m/z: 794.3 (M+H)+.
Figure 0007422812000111
CHCN:HO(1.39:1,36mL,0.015M)中の化合物46-R(412mg,0.52mmol)の溶液にAgNO(1.76g,10.4mmol)を追加した。23℃における22h後に、反応をNaClおよびNaHCOの飽和水溶液の混合物1:1によってクエンチし、15minに渡って撹拌し、CHClによって希釈し、5minに渡って撹拌し、CHClによって抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSOによって乾燥し、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl:CHOH,99:1から85:15まで)によって精製して化合物47-R(175mg,43%)を与えた。
Rf= 0.1 (CH2Cl2:CH3OH, 9:1).
1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 7.34 (dd, J = 11.1, 7.9 Hz, 2H), 7.22 - 7.07 (m, 2H), 6.57 (s, 1H), 6.17 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 5.11 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.84 (s, 1H), 4.53 - 4.47 (m, 2H), 4.21 - 4.07 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.56 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.43 (s, 1H), 3.24 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 2.98 - 2.78 (m, 4H), 2.72 - 2.58 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.35 - 2.27 (m, 2H), 2.28 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.08 (s, 3H).
13C NMR (101 MHz, CD3OD): δ 170.6, 169.1, 155.0, 148.8, 145.6, 143.7, 141.1, 140.8, 130.9, 129.7, 126.9, 124.2, 122.4, 121.1, 119.6, 118.9, 118.7, 115.0, 113.2, 112.5, 111.0, 102.1, 91.3, 63.3, 60.4, 59.0, 58.4, 55.3, 54.6, 52.6, 51.1, 44.9, 42.4, 39.8, 38.7, 29.4, 24.0, 23.2, 19.1, 15.0, 8.3.
ESI-MS m/z: 767.2 (M-H2O+H)+.
(+)-HR-ESI-TOF-MS m/z: 767.2806 [M-H2O+H]+ (Calcd. for C41H43N4O9S 767.2745).
例27.抗腫瘍活性の検出のためのインビトロバイオアッセイ
このアッセイの狙いは、試験されようとするサンプルのインビトロの細胞増殖抑制(腫瘍細胞成長を遅延もしくは停止させる能力)または細胞傷害(腫瘍細胞を殺す能力)活性を評価することである。
Figure 0007422812000112
SBRおよびMTT比色アッセイを用いる細胞傷害活性の評価
細胞成長および生存能の定量的な測定を提供するために、スルホローダミンB(SRB)反応を用いる比色アッセイを応用した(スケハンら,J.Natl.Cancer.Inst.,1990年,82巻,1107-1112頁に記載されている技術を踏襲)。抗増殖活性を査定するために、紫色ホルマザンへの3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)還元に基づく別の比色アッセイをもまた用いた(モスマンら,J.Immunol.Meth.,1983年,65巻,55-63頁によって記載されている技術を踏襲)。
アッセイのこれらの形態は、米国規格協会およびラボラトリーオートメーション・スクリーニング協会の規格を踏襲して96ウェル細胞培養マイクロプレートを採用する(ANSI-SLAS-1-2004(R2012)10/12/2011。この研究に用いられた全ての細胞株はアメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)から得られており、異なる型のヒト癌に由来する。
A549、HT29、MDA-MB-231、およびPSN1細胞はダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)によって維持し、一方、PC-3および22Rv1細胞はロズウェルパーク記念研究所培地(RPMI)によって維持した。全ての細胞株は37℃、5%CO、かつ98%湿度において10%ウシ胎児血清(FBS)、2mMのL-グルタミン、100U/mLペニシリン、および100U/mLストレプトマイシンを補充した。実験では、細胞を準コンフルエントな培養からトリプシン処理を用いて収穫し、計数およびプレーティング前にフレッシュな培地に再懸濁した。
A549、HT29、MDA-MB-231、およびPSN1細胞を96ウェルマイクロタイタープレートに5000細胞毎ウェルで150μLのアリコートによって播種し、18時間(一晩)に渡って薬剤不含培地によってプレート表面に接着することを許した。その後、各細胞株の1つのコントロール(無処置)プレートを(下で記載されている通り)固定し、ゼロ時間参照値に用いた。それから、培養プレートを試験化合物(完全培養培地プラス4%DMSO中の4×ストック溶液の50μLアリコート)によって処置した。10個の2/5段階希釈(10から0.003μg/mLまでの範囲の濃度)およびトリプリケートの培養(DMSO中に1%最終濃度)を用いた。72時間の処置後に、SRB方法論を用いることによって抗腫瘍効果を測定した:手短には、細胞をPBSによって2回洗浄し、15minに渡って1%グルタルアルデヒド溶液によって室温で固定し、PBSによって2回リンスし、0.4%SRB溶液によって30minに渡って室温で染色した。それから、細胞を1%酢酸溶液によって数回リンスし、室温で風乾した。それから、SRBを10mMトリズマ塩基溶液によって抽出し、自動分光測色プレートリーダーによって490nmで吸光度を測定した。
細胞株に依存して5,000から15,000細胞毎ウェルまでの範囲のアッセイの最終細胞密度に達するように、適当な数のPC-3および22Rv1細胞を96ウェルプレートに播種し、培養培地中において24hに渡って37℃で5%COかつ98%湿度において静置した。それから、200μLの最終体積と、1%(v/v)DMSO中の0.1μg/mLから出発して10個の段階的な2/5希釈をカバーする範囲の意図される化合物濃度とに達するように、培養培地中の化合物またはDMSOを追加した。この時点で、1%(v/v)DMSOによって処置された「ゼロ時間コントロールプレート」のセットを、下で記載されている通りMTTによって処理した。プレートの残りは前に言及された環境条件において72hの間インキュベーションした。その後、培養培地中の1mg/mLのMTT溶液の50μLをウェルに追加し、6~8時間に渡って37℃でインキュベーションして、ホルマザン結晶生成を許した。それから、培養培地を取り除き、100μLのニートDMSOを各ウェルに追加して、ホルマザン産物を有色溶液へと溶解させた。540nmにおけるこれの吸光度を最後にPolarStarオメガ・マイクロプレート多重標識リーダー(BMGラボテック,オルテンベルク,ドイツ)によって測定した。
細胞成長および生存への効果を、NCIアルゴリズム(M.R.ボイドおよびK.D.ポール,Drug.Dev.Res.,1995年,34巻,91-104頁)を適用することによって見積もった。トリプリケートの培養によって得られた値を、非線形回帰によって、非線形回帰分析による4パラメータロジスティック曲線にフィッティングした。3つの参照パラメータを、かかるフィッティングによって得られた曲線の自動内挿によって(前に言及されたNCIアルゴリズムに従って)計算した:GI50=コントロール培養と比較して50%の細胞成長阻害を生ずる化合物濃度;TGI=コントロール培養と比較して合計の細胞成長阻害(細胞増殖抑制効果)、LC50=正味の50%の細胞を殺す細胞傷害効果を生ずる化合物濃度)。
表1~7は、参照化合物の生物活性と一緒にして、本発明の化合物の生物活性のデータを例示している。表8~9は、カルボン酸基を有するそれらのアナログと比較した本発明の数個の化合物の生物活性のデータを提供している。化合物A、B、E、F、ET-736、PM01183、14-S、15-S、28-S、28-R、29-S、および29-Rは本発明の一部ではない。
Figure 0007422812000113
Figure 0007422812000114
Figure 0007422812000115
Figure 0007422812000116
Figure 0007422812000117
Figure 0007422812000118
Figure 0007422812000119
Figure 0007422812000120
Figure 0007422812000121
参照化合物に対して比較されたときに、本発明の化合物はインビトロで高い力価を有することが示される。これは、本発明に従う化合物が癌細胞に対する高い細胞傷害性を発揮し、癌の処置に有用であるということを実証している。
例28.MTDおよびMTMD決定
雌のCD-1または無胸腺ヌードFox1nu/nuマウス(Envigo)を全ての実験に利用した。動物(N=10/ケージ)は、個別換気ケージ(Sealsafe・Plus(登録商標),テクニプラストS.P.A.)によって、12時間明暗サイクルで、21~23℃かつ40~60%湿度において飼った。マウスには放射線照射済の標準齧歯類食餌(Tecklad,2914C)および滅菌水への自由なアクセスを許した。動物は、個別に入墨識別されることに先立って5日に渡って馴化した。動物プロトコールは地域の機関内の動物実験委員会に従って検閲および承認された。
マウスを実験群にランダムに振り分け、MTD(最大耐用量)決定のためには一度、またはMTMD(反復投与最大耐用量)決定研究のためには続けて3週間に渡って1週間に1回の投与で静脈内投与した。動物に、ブランク製剤を、または異なる濃度で実験製剤中に溶解された化合物を投与した。投与される体積は常に10mL/kgであった。一度投与したら、動物を全身毒性の臨床徴候、体重の変化、および死亡率について投与の14日後までモニタリングした。
MTD結果は表10に要約されている。
Figure 0007422812000122
MTMD結果は表11に要約されている。
Figure 0007422812000123
例29~40.インビボゼノグラフト
雌の無胸腺nu/nuマウス(Harlanラボラトリース・モデルズ,S.L.,バルセロナ,スペインまたはEnvigo,スペイン)を全ての実験に利用した。動物は、個別換気ケージSealsafe(登録商標)Plus,テクニプラストS.P.A.)によって、10匹毎ケージまで、12時間の明暗サイクルで21~23℃かつ40~60%湿度において飼った。マウスには放射線照射済の標準齧歯類食餌(Tecklad,2914C)および滅菌水への自由なアクセスを許した。動物は、腫瘍細胞懸濁液による腫瘍移植に先立って少なくとも5日に渡って馴化した。
Figure 0007422812000124
HT1080細胞はインビトロで37℃において5%COでイーグル最小必須培地(MEME)(シグマ・アルドリッチ社)によって維持した。各動物に、抗生物質なしの血清不含培地に懸濁された10×10のHT1080細胞を、4~6週齢において26G針および1ccシリンジを用いて筋肉内注射によって腓腹筋に同所性移植した。
MDA-MB-231細胞はインビトロで37℃において5%COでダルベッコ改変イーグル培地(シグマ・アルドリッチ社)によって維持した。コンフルエントに達すると、培養細胞を3から5日毎に継代した。各動物に、50%Matrigel(登録商標)(コーニングインコーポレイティッドライフサイエンス)および血清または抗生物質なしの50%培地からなる溶液の0.05mLに懸濁された7.5×10のMDA-MB-231細胞を、4~6週齢において(26G針および1ccシリンジを用いて右脇腹に)皮下移植した。
H460細胞はインビトロで37℃かつ5%COにおいてダルベッコ改変イーグル培地(シグマ・アルドリッチ社)によって維持した。コンフルエントに達すると、培養細胞を3から5日毎に継代した。各動物に、50%Matrigel(登録商標)(コーニングインコーポレイティッドライフサイエンス)および血清または抗生物質なしの50%培地からなる溶液の0.05mLに懸濁された5×10のH460細胞を、4~6週齢において(26G針および1ccシリンジを用いて右脇腹に)皮下移植した。
A2780細胞はインビトロで37℃において5%COでRPMI-1640(シグマ・アルドリッチ社)によって維持した。コンフルエントに達すると、培養細胞を3から5日毎に継代した。各動物に、50%Matrigel(登録商標)(コーニングインコーポレイティッドライフサイエンス)および血清または抗生物質なしの50%培地からなる溶液の0.05mLに懸濁された10×10のA2780細胞を、4~6週齢において(26G針および1ccシリンジを用いて右脇腹に)皮下移植した。
HGC27細胞はインビトロで37℃において5%COでイスコフ改変ダルベッコ培地(シグマ・アルドリッチ社)によって維持した。コンフルエントに達すると、培養細胞を3から5日毎に継代した。各動物に、50%Matrigel(登録商標)(コーニングインコーポレイティッドライフサイエンス)、血清または抗生物質なしの50%培地からなる溶液の0.05mLに懸濁された5×10のHGC-27細胞を、4~6週齢において(26G針および1ccシリンジを用いて右脇腹に)皮下移植した。
H526細胞はインビトロで37℃において5%COでRPMI-1640培地(シグマ・アルドリッチ社)によって維持した。H526細胞を懸濁液として成長させ、細胞密度が増大すると2から3日毎にフレッシュな培地の追加によって維持した。毎週、懸濁液の遠心によって、1×10細胞/mLの濃度におけるフレッシュな培地への爾後の再懸濁によって、培養を回復させた。各動物に、50%Matrigel(登録商標)(コーニングインコーポレイティッドライフサイエンス)および血清または抗生物質なしの50%培地からなる溶液の0.05mLに懸濁された5×10のH526細胞を、4~6週齢において(26G針および1ccシリンジを用いて右脇腹に)皮下移植した。
H82細胞はインビトロで37℃において5%COでRPMI-1640培地(シグマ・アルドリッチ社)によって維持した。H82細胞を懸濁液として成長させ、細胞密度が増大すると2から3日毎にフレッシュな培地の追加によって維持した。毎週、懸濁液の遠心によって、1×10細胞/mlの濃度におけるフレッシュな培地への爾後の再懸濁によって、培養を回復させた。動物に、50%Matrigel(登録商標)(コーニングインコーポレイティッドライフサイエンス)および血清または抗生物質なしの50%培地からなる溶液の0.05mLに懸濁された5×10のH82細胞を、4~6週齢において(26G針および1ccシリンジを用いて右脇腹に)皮下移植した。
PC3細胞はインビトロで37℃において5%COでRPMI-1640培地(シグマ・アルドリッチ社)によって維持した。コンフルエントに達すると、培養細胞を3から5日毎に継代した。各雌の無胸腺マウスに、50%Matrigel(登録商標)マトリクス(コーニングインコーポレイティッドライフサイエンス)および血清または抗生物質なしの50%培地からなる溶液の0.05mLに懸濁された3×10のPC3細胞を、4~6週齢において(26G針および1ccシリンジを用いて右脇腹に)皮下移植した。PC-3成長はホルモン依存性ではないので、このモデルでは雄の代わりに雌の動物を用いた。
DU-145細胞はインビトロで37℃において5%COでRPMI-1640培地(シグマ・アルドリッチ社)によって維持した。コンフルエントに達すると、培養細胞を3から5日毎に継代した。各雄無胸腺マウスに、50%Matrigel(登録商標)マトリクス(コーニングインコーポレイティッドライフサイエンス)および血清または抗生物質なしの50%培地からなる溶液の0.05mLに懸濁された5×10のDU-145細胞を、4~6週齢において(26G針および1ccシリンジを用いて右脇腹に)皮下移植した。
22Rv1細胞はインビトロで37℃において5%COでRPMI-1640培地(シグマ・アルドリッチ社)によって維持した。コンフルエントに達すると、培養細胞を3から5日毎に継代した。各雄無胸腺マウスに、50%Matrigel(登録商標)マトリクス(コーニングインコーポレイティッドライフサイエンス)および血清または抗生物質なしの50%培地からなる溶液の0.05mLに懸濁された5×10の22Rv1細胞を、4~6週齢において(26G針および1ccシリンジを用いて右脇腹に)皮下移植した。
体重の推移、全身毒性の臨床徴候、および注射部位における局所ダメージの証拠をモニタリングすることによって、処置忍容性を査定した。
HT1080細胞株によるゼノグラフト研究では:
- 合計直径(腫瘍+肢)測定を、デジタルノギス(Fowler・Sylvac,S235PAT)を用いることによって決定した。この合計直径および動物体重は処置の初日(第0日)から出発して毎週2~3回測定した。
- NewLabのOncologyソフトウェア(バージョン2.25.06.00)を用いることによって体重および腫瘍測定に基づいて、合計直径が約7.0~8.0mmの長さに達するときに、マウスを処置およびコントロール群にランダムに振り分けた(N=8~10/群)。
- コントロール群におけるメジアンの合計直径(腫瘍+肢)に対する処置群におけるメジアンの合計直径(腫瘍+肢)の比較を、抗腫瘍効力の評価に用いた。
- 動物は、それらの合計肢直径がca.18mmに達するときには安楽死させた。
他の細胞株によるゼノグラフト研究では:
- 腫瘍体積は方程式(a・b)/2を用いて計算した。ここでは、a:長さ(最も長い直径)およびb:幅(最も短い直径)はデジタルノギス(Fowler・Sylvac,S235PAT)を用いることによってmmで測定した。腫瘍寸法および体重を処置の初日から出発して毎週2~3回記録した。
- NewLabのOncologyソフトウェア(バージョン2.25.06.00)を用いることによって体重および腫瘍測定に基づいて、腫瘍がca.150~250mmに達するときには、腫瘍保有動物(N=8~10/群)を処置群にランダムに振り分けた。
- 処置群およびコントロール群のメジアンの腫瘍体積間の比較を抗腫瘍効力の評価に用いた。
- 動物は、それらの腫瘍がca.2000mmに達するおよび/または重度の壊死が見られるときには安楽死させた。
>20%の致死率および/または20%の正味体重損失を生ずる処置は毒性と考えられた。
表および図は、完全な実験群、すなわち動物の初期数n=8~10を保っている群から得られたデータを要約している。しかしながら、一度最初の動物を腫瘍長さ>18mmまたは腫瘍サイズ>2000mmが原因で屠殺すると、実験群は不完全と考えられる。よって、屠殺日の爾後および以降に生成したデータは提供されない(すなわち表にも図にもない)。
例29.数個のゼノグラフトモデルにおける4-Sおよび12-Sの効果を決定するためのインビボ研究
4-S、12-S、および化合物Cは凍結乾燥された産物のフリーズドライバイアルの形態で提供された。各バイアルを輸液用の水によって0.5mg/mLの濃度にもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を注射用の5%デキストロース溶液によってなした。4-S、12-S、および化合物Cの投与されたドーズはそれぞれ1.25mg/kg、0.25mg/kg、および3.0mg/kgであった。
プラセボは100mgスクロース+リン酸二水素カリウム6.8mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5を含有する凍結乾燥ケーキの形態で提供され、これを輸液用の水によってもどした。
これらの実験では、それが可能であるときはいつでも、4-S、12-S、および化合物C、ならびにプラセボを週に一度、続けて3週間に渡って第0、7、および14日に静脈内投与した。
例29a.ヒト線維肉腫ゼノグラフトにおける4-Sおよび12-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肉腫のゼノグラフトモデルを用いることによって4-Sおよび12-Sの抗腫瘍活性を化合物Cの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHT1080細胞株であった。
表12は、プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の合計直径(腫瘍+肢)評価を報告している。これらの結果は図1にもまた示されている。
Figure 0007422812000125
例29b.ヒト乳ゼノグラフトにおける4-Sおよび12-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト乳癌のゼノグラフトモデルを用いることによって4-Sおよび12-Sの抗腫瘍活性を化合物Cの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはMDA-MB-231細胞株であった。
表13は、プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図2にもまた示されている。
Figure 0007422812000126
例29c.ヒト肺腫瘍ゼノグラフトにおける4-Sおよび12-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肺癌の3つの異なるゼノグラフトモデルを用いることによって4-Sおよび12-Sの抗腫瘍活性を化合物Cの抗腫瘍活性と比較することであった。これらのモデルは非小細胞肺癌(H-460細胞株)ならびに小細胞肺癌(H526およびH82細胞株)に対応する。
表14は、プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図3にもまた示されている。
Figure 0007422812000127
表15は、プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるH526腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図4にもまた示されている。
Figure 0007422812000128
表16は、プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるH82腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図5にもまた示されている。
Figure 0007422812000129
例29d.ヒト卵巣腫瘍ゼノグラフトにおける4-Sおよび12-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト卵巣癌のゼノグラフトモデルを用いることによって4-Sおよび12-Sの抗腫瘍活性を化合物Cの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはA2780であった。
表17は、プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図6にもまた示されている。
Figure 0007422812000130
例29e.ヒト胃腫瘍ゼノグラフトにおける4-Sおよび12-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト胃癌のゼノグラフトモデルを用いることによって4-Sおよび12-Sの抗腫瘍活性を化合物Cの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHGC27であった。
表18は、プラセボ、化合物C、4-S、および12-Sによって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積成長を報告している。これらの結果は図7にもまた示されている。
Figure 0007422812000131
例30.数個のゼノグラフトモデルにおける4-Rの効果を決定するためのインビボ研究
4-Rはフリーズドライバイアルの形態で提供された。4-Rケーキを輸液用の水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。4-Rストック溶液を注射用の5%デキストロース溶液によってドーズ用の製剤濃度までさらに希釈した。4-R投与ドーズは0.30mg/kgであった。
化合物Dは原薬バイアルの形態で提供された。各バイアルは、最初にDMSOによる完全な溶解、それからコリフォールELP(BASF)/無水エタノール(1:1,v/v)を追加することによって、0.8mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を乳酸緩衝溶液(pH=4.0)によってなした。化合物D投与ドーズは0.5mg/kgであった。
PM01183は凍結乾燥された産物のバイアルの形態で提供された。各バイアルを輸液用の水によって0.2mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を注射用の5%グルコースまたは0.9%塩化ナトリウム溶液によってなした。投与ドーズは0.18mg/kgであった。
プラセボは、100mgスクロース+リン酸二水素カリウム6.8mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5を含有する凍結乾燥ケーキの形態で提供された。これを輸液用の水によってもどした。
これらの実験では、それが可能であるときはいつでも、4-R、化合物D、およびPM01183、ならびにプラセボを週に一度、続けて3週間に渡って第0、7、および14日に静脈内投与した。
例30a.ヒト線維肉腫ゼノグラフトにおける4-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肉腫のゼノグラフトモデルを用いることによって4-Rおよび化合物Dの抗腫瘍活性をPM01183の抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHT1080細胞株であった。
表19は、プラセボ、PM01183、および4-Rによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の合計直径(腫瘍+肢)評価を報告している。これらの結果は図8にもまた示されている。
Figure 0007422812000132
表20は、プラセボ、PM01183、および化合物Dによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の合計直径(腫瘍+肢)評価を報告している。これらの結果は図9にもまた示されている。
Figure 0007422812000133
例30b.ヒト乳ゼノグラフトにおける4-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト乳癌のゼノグラフトモデルを用いることによって4-Rおよび化合物Dの抗腫瘍活性をPM01183の抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはMDA-MB-231細胞株であった。
表21は、プラセボ、PM01183、および4-Rによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図10にもまた示されている。
Figure 0007422812000134
表22は、プラセボ、PM01183、および化合物Dによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図11にもまた示されている。
Figure 0007422812000135
例30c.ヒト肺腫瘍ゼノグラフトにおける4-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肺癌のゼノグラフトモデルを用いることによって4-Rおよび化合物Dの抗腫瘍活性をPM01183の抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはH-460細胞株であった。
表23は、プラセボ、PM01183、および4-Rによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図12にもまた示されている。
Figure 0007422812000136
表24は、プラセボ、PM01183、および化合物Dによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図13にもまた示されている。
Figure 0007422812000137
例30d.ヒト卵巣腫瘍ゼノグラフトにおける4-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト卵巣癌のゼノグラフトモデルを用いることによって4-Rおよび化合物Dの抗腫瘍活性をPM01183の抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはA2780であった。
表25は、プラセボ、PM01183、および4-Rによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図14にもまた示されている。
Figure 0007422812000138
表26は、プラセボ、PM01183、および化合物Dによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図15にもまた示されている。
Figure 0007422812000139
例30e.ヒト胃腫瘍ゼノグラフトにおける4-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト胃癌のゼノグラフトモデルを用いることによって4-Rおよび化合物Dの抗腫瘍活性をPM01183の抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHGC27であった。
表27は、プラセボ、PM01183、および4-Rによって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積成長を報告している。これらの結果は図16にもまた示されている。
Figure 0007422812000140
表28は、プラセボ、PM01183、および化合物Dによって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積成長を報告している。これらの結果は図17にもまた示されている。
Figure 0007422812000141
例31.数個のゼノグラフトモデルにおける12-Rの効果を決定するためのインビボ研究
12-Rはフリーズドライされた(freeze dries)バイアルの形態で提供された。12-Rケーキを輸液用の水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。12-Rストック溶液を注射用の5%デキストロース溶液によってドーズ用の製剤濃度までさらに希釈した。12-R投与ドーズは0.05mg/kgであった。
化合物Dは原薬バイアルの形態で提供された。各バイアルは、最初にDMSOによる完全な溶解、それからコリフォールELP(BASF)/無水エタノール(1:1,v/v)を追加することによって、0.8mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を乳酸緩衝溶液(pH=4.0)によってなした。化合物D投与ドーズは0.5mg/kgであった。
プラセボは、100mgスクロース+リン酸二水素カリウム6.8mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5を含有する凍結乾燥ケーキの形態で提供された。これを輸液用の水によってもどした。
これらの実験では、それが可能であるときはいつでも、12-R、化合物D、およびプラセボを週に一度、続けて3週間に渡って第0、7、および14日に静脈内投与した。
例31a.ヒト線維肉腫ゼノグラフトにおける12-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肉腫のゼノグラフトモデルを用いることによって12-Rの抗腫瘍活性を化合物Dの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHT1080細胞株であった。
表29は、プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の合計直径(腫瘍+肢)評価を報告している。これらの結果は図18にもまた示されている。
Figure 0007422812000142
例31b.ヒト乳ゼノグラフトにおける12-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト乳癌のゼノグラフトモデルを用いることによって12-Rの抗腫瘍活性を化合物Dの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはMDA-MB-231細胞株であった。
表30は、プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図19にもまた示されている。
Figure 0007422812000143
例31c.ヒト肺腫瘍ゼノグラフトにおける12-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肺癌の3つの異なるゼノグラフトモデルを用いることによって12-Rの抗腫瘍活性を化合物Dの抗腫瘍活性と比較することであった。これらのモデルは非小細胞肺癌(H460細胞株)ならびに小細胞肺癌(H526およびH82細胞株)に対応する。
表31は、プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図20にもまた示されている。
Figure 0007422812000144
表32は、プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるH526腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。結果は図21にもまた示されている。
Figure 0007422812000145
表33は、プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるH82腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。結果は図22にもまた示されている。
Figure 0007422812000146
例31d.ヒト卵巣腫瘍ゼノグラフトにおける12-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト卵巣癌のゼノグラフトモデルを用いることによって12-Rの抗腫瘍活性を化合物Dの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはA2780であった。
表34は、プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図23にもまた示されている。
Figure 0007422812000147
例31e.ヒト胃腫瘍ゼノグラフトにおける12-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト胃癌のゼノグラフトモデルを用いることによって12-Rの抗腫瘍活性を化合物Dの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHGC27であった。
表35は、プラセボ、化合物D、および12-Rによって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積成長を報告している。これらの結果は図24にもまた示されている。
Figure 0007422812000148
例32.数個のゼノグラフトモデルにおける19-Sの効果を決定するためのインビボ研究
19-Sはフリーズドライバイアルの形態で提供された。19-Sケーキを輸液用の水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。19-Sストック溶液を注射用の5%デキストロース溶液によってドーズ用の製剤濃度までさらに希釈した。19-S投与ドーズは0.75mg/kgであった。
PM01183は凍結乾燥された産物のバイアルの形態で提供された。各バイアルを輸液用の水によって0.2mg/mLの濃度までもどした。PM01183ストック溶液を注射用の5%グルコース溶液によってドーズ用の製剤濃度までさらに希釈した。投与ドーズは0.18mg/kgであった。
プラセボは、100mgスクロース+リン酸二水素カリウム6.8mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5を含有する凍結乾燥ケーキの形態で提供された。これを輸液用の水によってもどした。
これらの実験では、それが可能であるときはいつでも、19-SおよびPM01183ならびにプラセボを週に一度、続けて3週間に渡って第0、7、および14日に静脈内投与した。
例32a.ヒト線維肉腫ゼノグラフトにおける19-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肉腫のゼノグラフトモデルを用いることによって19-SおよびPM01183の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHT1080細胞株であった。
表36は、プラセボ、PM01183および19-Sによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の合計直径(腫瘍+肢)評価を報告している。これらの結果は図25にもまた示されている。
Figure 0007422812000149
例32b.ヒト乳腺癌ゼノグラフトにおける19-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト乳癌のゼノグラフトモデルを用いることによって19-SおよびPM01183の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはMDA-MB-231細胞株であった。
表37は、プラセボ、PM01183、および19-Sによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図26にもまた示されている。
Figure 0007422812000150
例32c.ヒト肺癌ゼノグラフトにおける19-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肺癌のゼノグラフトモデルを用いることによって19-SおよびPM01183の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはH-460細胞株であった。
表38は、プラセボ、PM01183、および19-Sによって処置されたマウスにおけるH-460腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図27にもまた示されている。
Figure 0007422812000151
例32d.ヒト卵巣腫瘍ゼノグラフトにおける19-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト卵巣癌のゼノグラフトモデルを用いることによって19-SおよびPM01183の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはA2780であった。
表39は、プラセボ、PM01183、および19-Sによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図28にもまた示されている。
Figure 0007422812000152
例32e.ヒト胃腫瘍ゼノグラフトにおける19-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト胃癌のゼノグラフトモデルを用いることによって19-SおよびPM01183の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHGC27であった。
表40は、プラセボ、PM01183、および19-Sによって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図29にもまた示されている。
Figure 0007422812000153
例33.数個のゼノグラフトモデルにおける19-Rの効果を決定するためのインビボ研究
19-Rはフリーズドライバイアルの形態で提供された。19-Rケーキを輸液用の水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。19-Rストック溶液を注射用の5%デキストロース溶液によってドーズ用の製剤濃度までさらに希釈した。19-R投与ドーズは0.15mg/kgであった。
PM01183は凍結乾燥された産物のバイアルの形態で提供された。各バイアルを輸液用の水によって0.2mg/mLの濃度までもどした。PM01183ストック溶液を注射用の5%グルコース溶液によってドーズ用の製剤濃度までさらに希釈した。投与ドーズは0.18mg/kgであった。
プラセボは、100mgスクロース+リン酸二水素カリウム6.8mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5を含有する凍結乾燥ケーキの形態で提供された。これを輸液用の水によってもどした。
これらの実験では、それが可能であるときはいつでも、19-RおよびPM01183ならびにプラセボを週に一度、続けて3週間に渡って第0、7、および14日に静脈内投与した。
例33a.ヒト線維肉腫ゼノグラフトにおける19-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肉腫のゼノグラフトモデルを用いることによって19-Rの抗腫瘍活性をPM01183の抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHT1080細胞株であった。
表41は、プラセボ、PM01183および19-Rによって処置されたマウスにおけるHT-1080腫瘍の合計直径(腫瘍+肢)評価を報告している。これらの結果は図30にもまた示されている。
Figure 0007422812000154
例33b.ヒト乳腺癌ゼノグラフトにおける19-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト乳癌のゼノグラフトモデルを用いることによって19-Rの抗腫瘍活性をPM01183の抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはMDA-MB-231細胞株であった。
表42は、プラセボ、PM01183、および19-Rによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図31にもまた示されている。
Figure 0007422812000155
例33c.ヒト肺腫瘍ゼノグラフトにおける19-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肺癌のゼノグラフトモデルを用いることによって19-Rの抗腫瘍活性をPM01183の抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはH-460細胞株であった。
表43は、プラセボ、PM01183、および19-Rによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図32にもまた示されている。
Figure 0007422812000156
例33d.ヒト卵巣腫瘍ゼノグラフトにおける19-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト卵巣癌のゼノグラフトモデルを用いることによって19-Rの抗腫瘍活性をPM01183の抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはA2780であった。
表44は、プラセボ、PM01183、および19-Rによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図33にもまた示されている。
Figure 0007422812000157
例33e.ヒト胃腫瘍ゼノグラフトにおける19-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト胃癌のゼノグラフトモデルを用いることによって19-Rの抗腫瘍活性をPM01183の抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHGC27であった。
表45は、プラセボ、PM01183、および19-Rによって処置されたマウスにおけるHGC-27腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図34にもまた示されている。
Figure 0007422812000158
例34.数個のゼノグラフトモデルにおける39-Sの効果を決定するためのインビボ研究
化合物39-SおよびCは凍結乾燥された産物のフリーズドライバイアルの形態で提供された。各バイアルを注射用の無菌水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を注射用の5%デキストロース溶液によってなした。39-SおよびCの投与ドーズはそれぞれ1.25および3mg/Kgであった。
プラセボは凍結乾燥された産物のバイアルの形態で提供された。各バイアル(スクロース200mg+リン酸二水素カリウム13.6mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5)を注射用の無菌水(2mL)によってもどした。さらなる希釈は注射用の5%デキストロース溶液によってなした。
これらの実験では、39-Sおよび化合物Cならびにプラセボを毎週のスケジュールで10mL/Kgの体積で静脈内投与した。
例34a.ヒト線維肉腫ゼノグラフトにおける39-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肉腫のゼノグラフトモデルを用いることによって化合物Cの抗腫瘍活性との比較によって化合物39-Sの抗腫瘍活性を評価することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHT1080細胞株であった。
表46は、プラセボ、化合物Cおよび39-Sによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の合計直径(腫瘍+肢)評価を報告している。これらの結果は図35にもまた示されている。
Figure 0007422812000159
例34b.ヒト乳腺癌ゼノグラフトにおける39-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト乳癌のゼノグラフトモデルを用いることによって39-Sおよび化合物Cの抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはMDA-MB-231細胞株であった。
表47は、プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図36にもまた示されている。
Figure 0007422812000160
例34c.ヒト肺癌ゼノグラフトにおける39-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肺癌の3つの異なるゼノグラフトモデルを用いることによって39-Sの抗腫瘍活性を化合物Cの抗腫瘍活性と比較することであった。これらのモデルは非小細胞肺癌(H-460細胞株)ならびに小細胞肺癌(H526およびH82細胞株)に対応する。
表48は、プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図37にもまた示されている。
Figure 0007422812000161
表49は、プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるH526腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図38にもまた示されている。
Figure 0007422812000162
表50は、プラセボ、化合物Cおよび39-Sによって処置されたマウスにおけるH82腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図39にもまた示されている。
Figure 0007422812000163
例34d.ヒト卵巣腫瘍ゼノグラフトにおける39-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト卵巣癌のゼノグラフトモデルを用いることによって39-Sの抗腫瘍活性を化合物Cの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはA2780であった。
表51は、プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図40にもまた示されている。
Figure 0007422812000164
例34e.ヒト胃腫瘍ゼノグラフトにおける39-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト胃癌のゼノグラフトモデルを用いることによって39-Sの抗腫瘍活性を化合物Cの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHGC27であった。
表52は、プラセボ、化合物C、および39-Sによって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積成長を報告している。これらの結果は図41にもまた示されている。
Figure 0007422812000165
例35.数個のゼノグラフトモデルにおける47-Rの効果を決定するためのインビボ研究
化合物47-Rは凍結乾燥された産物のフリーズドライバイアルの形態で提供された。各バイアルを注射用の無菌水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を注射用の5%デキストロース溶液によってなした。47-R投与ドーズは0.1mg/Kgであった。
化合物Dは粉末原薬の形態で提供された。各バイアルは、最初にDMSO(Fisher)による完全な溶解、それからコリフォールELP(Basf)/無水エタノール(Merk)(1:1,v/v)を追加することによって、0.8mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を乳酸緩衝溶液(pH=4.0)によってなした。化合物D投与ドーズは0.5mg/Kgであった。
プラセボは凍結乾燥された産物のバイアルの形態で提供された。各バイアル(スクロース200mg+リン酸二水素カリウム13.6mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5)を注射用の無菌水(2mL)によってもどした。さらなる希釈は注射用の5%デキストロース溶液によってなした。
これらの実験では、47-Rおよび化合物Dならびにプラセボを毎週のスケジュールで10mL/Kgの体積で静脈内投与した。
例35a.ヒト線維肉腫ゼノグラフトにおける47-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肉腫のゼノグラフトモデルを用いることによって化合物Dの抗腫瘍活性との比較によって化合物47-Rの抗腫瘍活性を評価することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHT1080細胞株であった。
表53は、プラセボ、化合物Dおよび47-Rによって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の合計直径(腫瘍+肢)評価を報告している。これらの結果は図42にもまた示されている。
Figure 0007422812000166
例35b.ヒト乳腺癌ゼノグラフトにおける47-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト乳癌のゼノグラフトモデルを用いることによって47-Rおよび化合物Dの抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはMDA-MB-231細胞株であった。
表54は、プラセボ、化合物Dおよび47-Rによって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図43にもまた示されている。
Figure 0007422812000167
例35c.ヒト肺癌ゼノグラフトにおける47-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肺癌の3つの異なるゼノグラフトモデルを用いることによって47-Rの抗腫瘍活性を化合物Dの抗腫瘍活性と比較することであった。これらのモデルは非小細胞肺癌(H-460細胞株)ならびに小細胞肺癌(H526およびH82細胞株)に対応する。
表55は、プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるH460腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図44にもまた示されている。
Figure 0007422812000168
表56は、プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるH526腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図45にもまた示されている。
Figure 0007422812000169
表57は、プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるH82腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図46にもまた示されている。
Figure 0007422812000170
例35d.ヒト卵巣腫瘍ゼノグラフトにおける47-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト卵巣癌のゼノグラフトモデルを用いることによって47-Rの抗腫瘍活性を化合物Dの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはA2780であった。
表58は、プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図47にもまた示されている。
Figure 0007422812000171
例35e.ヒト胃腫瘍ゼノグラフトにおける47-Rの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト胃癌のゼノグラフトモデルを用いることによって47-Rの抗腫瘍活性を化合物Dの抗腫瘍活性と比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHGC27であった。
表59は、プラセボ、化合物D、および47-Rによって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積成長を報告している。これらの結果は図48にもまた示されている。
Figure 0007422812000172
例36.数個のゼノグラフトモデルにおける32の効果を決定するためのインビボ研究
化合物32およびET-736は凍結乾燥された産物のフリーズドライバイアルの形態で提供された。各バイアルを注射用の無菌水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を注射用の5%デキストロース溶液によってなした。32およびET-736の投与ドーズは0.5mg/Kgであった。
プラセボは凍結乾燥された産物の形態で提供された。各バイアル(スクロース200mg+リン酸二水素カリウム13.6mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5)を注射用の無菌水(2mL)によってもどした。さらなる希釈は注射用の5%デキストロース溶液によってなした。
これらの実験では、32およびET-736ならびにプラセボを毎週のスケジュールで10mL/Kgの体積で静脈内投与した。
例36a.ヒト線維肉腫ゼノグラフトにおける32の効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肉腫のゼノグラフトモデルを用いることによってET-736の抗腫瘍活性との比較によって化合物32の抗腫瘍活性を評価することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHT-1080細胞株であった。
表60は、プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の合計直径(腫瘍+肢)評価を報告している。これらの結果は図49にもまた示されている。
Figure 0007422812000173
例36b.ヒト乳腺癌ゼノグラフトにおける32の効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト乳癌のゼノグラフトモデルを用いることによって32およびET-736の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはMDA-MB-231細胞株であった。
表61は、プラセボ、ET-736および32によって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図50にもまた示されている。
Figure 0007422812000174
例36c.ヒト肺癌ゼノグラフトにおける32の効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肺癌の3つの異なるゼノグラフトモデルを用いることによって32およびET-736の抗腫瘍活性を比較することであった。これらのモデルは非小細胞肺癌(H-460細胞株)ならびに小細胞肺癌(H526およびH82細胞株)に対応する。
表62は、プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるH460腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図51にもまた示されている。
Figure 0007422812000175
表63は、プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるH526腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図52にもまた示されている。
Figure 0007422812000176
表64は、プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるH82腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図53にもまた示されている。
Figure 0007422812000177
例36d.ヒト卵巣腫瘍ゼノグラフトにおける32の効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト卵巣癌のゼノグラフトモデルを用いることによって32およびET-736の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはA2780であった。
表65は、プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図54にもまた示されている。
Figure 0007422812000178
例36e.ヒト胃腫瘍ゼノグラフトにおける32の効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト胃癌のゼノグラフトモデルを用いることによって32およびET-736の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHGC27であった。
表66は、プラセボ、ET-736、および32によって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の腫瘍体積成長を報告している。これらの結果は図55にもまた示されている。
Figure 0007422812000179
例37.数個のゼノグラフトモデルにおける35の効果を決定するためのインビボ研究
化合物35は凍結乾燥された産物のフリーズドライバイアルの形態で提供された。各バイアルを注射用の無菌水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を注射用の5%デキストロース溶液によってなした。35の投与ドーズは0.25mg/Kgであった。
PM01183は凍結乾燥された産物のバイアルの形態で提供された。各バイアルを注射用の無菌水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を注射用の5%グルコースまたは0.9%塩化ナトリウム溶液によってなした。PM01183の投与ドーズは0.18mg/Kgであった。
プラセボは凍結乾燥された産物のバイアルの形態で提供された。各バイアル(スクロース200mg+リン酸二水素カリウム13.6mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5)を注射用の無菌水(2mL)によってもどした。さらなる希釈は注射用の5%デキストロース溶液によってなした。
この実験では、化合物35およびPM01183ならびにプラセボを毎週のスケジュールで10mL/Kgの体積で静脈内投与した。
例37a.ヒト線維肉腫ゼノグラフトにおける35の効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肉腫のゼノグラフトモデルを用いることによって化合物35およびPM01183の抗腫瘍活性を評価することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHT-1080細胞株であった。
表67は、プラセボ、PM01183、および35によって処置されたマウスにおけるHT1080腫瘍の合計直径(腫瘍+肢)評価を報告している。これらの結果は図56にもまた示されている。
Figure 0007422812000180
例37b.ヒト乳腺癌ゼノグラフトにおける35の効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト乳癌のゼノグラフトモデルを用いることによって35およびPM01183の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはMDA-MB-231細胞株であった。
表68は、プラセボ、PM01183、および35によって処置されたマウスにおけるMDA-MB-231腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図57にもまた示されている。
Figure 0007422812000181
例37c.ヒト肺癌ゼノグラフトにおける35の効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト肺癌のゼノグラフトモデルを用いることによって35およびPM01183の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはH460細胞株であった。
表69は、プラセボ、PM01183、および35によって処置されたマウスにおけるH460腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図58にもまた示されている。
Figure 0007422812000182
例37d.ヒト卵巣腫瘍ゼノグラフトにおける35の効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト卵巣癌のゼノグラフトモデルを用いることによって35およびPM01183の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはA2780であった。
表70は、プラセボ、PM01183、および35によって処置されたマウスにおけるA2780腫瘍の体積評価を報告している。これらの結果は図59にもまた示されている。
Figure 0007422812000183
例37e.ヒト胃腫瘍ゼノグラフトにおける35の効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト胃癌のゼノグラフトモデルを用いることによって35およびPM01183の抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはHGC27であった。
表71は、プラセボ、PM01183、および35によって処置されたマウスにおけるHGC27腫瘍の体積成長を報告している。これらの結果は図60にもまた示されている。
Figure 0007422812000184
例38.ヒト前立腺ゼノグラフトにおける12-Sおよび12-Rの効果を決定するためのインビボ研究
12-Sおよび12-Rは凍結乾燥された産物のフリーズドライバイアルの形態で提供された。各バイアルを輸液用の水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を注射用の5%デキストロース溶液によってなした。12-Sおよび12-Rの投与ドーズはそれぞれ0.25mg/kgおよび0.05mg/kgであった。
プラセボは、100mgスクロース+リン酸二水素カリウム6.8mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5を含有する凍結乾燥ケーキの形態で提供された。これを輸液用の水によってもどした。
これらの実験では、それが可能であるときはいつでも、12-Sおよび12-Rならびにプラセボを週に一度、続けて3週間に渡って第0、7、および14日に静脈内投与した。
この研究の狙いは、ヒト前立腺癌のゼノグラフトモデルを用いることによって12-Sおよび12-Rの抗腫瘍活性を比較することであった。
この研究に用いられた腫瘍モデルはPC-3細胞株であった。
表72は、プラセボ、12-S、および12-Rによって処置されたマウスにおけるPC-3腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図61にもまた示されている。
Figure 0007422812000185
例39.ヒト前立腺ゼノグラフトにおける4-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト前立腺癌の3つの異なるゼノグラフトモデルを用いることによって4-Sの抗腫瘍活性を比較することであった。これらのモデルはPC-3、DU-145、および22Rv1細胞株に対応する。
化合物4-Sは凍結乾燥された産物のフリーズドライバイアルの形態で提供された。各バイアルを注射用の無菌水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を注射用の5%デキストロース溶液によってなした。4-Sの投与ドーズは研究に依存して変わり、それぞれ、腫瘍モデルがPC-3であるときには1.25mg/Kg、腫瘍モデルがDU-145であるときには1.00mg/Kg、腫瘍モデルが22Rv1であるときには0.75mg/Kgであった。
プラセボは、100mgスクロース+リン酸二水素カリウム6.8mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5を含有する凍結乾燥ケーキの形態で提供された。これを輸液用の水によってもどした。
これらの実験では、それが可能であるときはいつでも、4-Sおよびプラセボを週に一度、続けて3週間に渡って第0、7、および14日に静脈内投与した。
表73は、プラセボおよび4-Sによって処置されたマウスにおけるPC-3腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図62にもまた示されている。
Figure 0007422812000186
表74は、プラセボおよび4-Sによって処置されたマウスにおけるDU-145腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図63にもまた示されている。
Figure 0007422812000187
表75は、プラセボおよび4-Sによって処置されたマウスにおける22Rv1腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図64に示されている。
Figure 0007422812000188
例40.ヒト前立腺ゼノグラフトにおける39-Sの効果を決定するためのインビボ研究
この研究の狙いは、ヒト前立腺癌の3つの異なるゼノグラフトモデルを用いることによって39-Sの抗腫瘍活性を比較することであった。これらのモデルはPC-3、DU-145、および22Rv1細胞株に対応する。
化合物39-Sは凍結乾燥された産物のフリーズドライバイアルの形態で提供された。各バイアルを注射用の無菌水によって0.5mg/mLの濃度までもどした。ドーズ用の製剤濃度まで、さらなる希釈を注射用の5%デキストロース溶液によってなした。39-Sの投与ドーズは研究に依存して変わり、それぞれ、腫瘍モデルがPC-3であるときには1.25mg/Kg、腫瘍モデルがDU-145であるときには1.00mg/Kg、腫瘍モデルが22Rv1であるときには0.75mg/Kgであった。
プラセボは、100mgスクロース+リン酸二水素カリウム6.8mg+リン酸q.s.pH3.8-4.5を含有する凍結乾燥ケーキの形態で提供された。これを輸液用の水によってもどした。
これらの実験では、それが可能であるときはいつでも、39-Sおよびプラセボを、週に一度、続けて3週間に渡って第0、7、および14日に静脈内投与した。
表76は、プラセボおよび39-Sによって処置されたマウスにおけるPC-3腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図65にもまた示されている。
Figure 0007422812000189
表77は、プラセボおよび39-Sによって処置されたマウスにおけるDU-145腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図66にもまた示されている。
Figure 0007422812000190
表78は、プラセボおよび39-Sによって処置されたマウスにおける22Rv1腫瘍のメジアンの腫瘍体積評価を報告している。これらの結果は図67にもまた示されている。
Figure 0007422812000191
付記
1. 式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって:
Figure 0007422812000192
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
2. 式IAの付記1に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって:
Figure 0007422812000193
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素であり;
は水素、-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
3. 式IBの付記1に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって:
Figure 0007422812000194
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
4. 式IaもしくはIbから選択される付記1に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって:
Figure 0007422812000195
式中
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
5. 式IAaもしくはIAbから選択される付記2に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって:
Figure 0007422812000196
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素であり;
は-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
6. 式IBaもしくはIBbから選択される付記3に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって:
Figure 0007422812000197
式中
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は-OR基であり;
は-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
7. いずれかの先行する付記に従う化合物であって、Xは-NH-である。
8. いずれかの先行する付記に従う化合物であって、Xは-O-である。
9. いずれかの先行する付記に従う化合物であって、Rは-CHOH、-CHO(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され、Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。
10. 付記9に従う化合物であって、Rはメチルである。
11. 付記9に従う化合物であって、Rは-CHOHである。
12. 付記9に従う化合物であって、Rは-CHNHである。
13. 式Icの付記1に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって
Figure 0007422812000198
式中:
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択される。
14. 式IAcの付記2に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって
Figure 0007422812000199
式中:
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素であり;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択される。
15. 式IBcの付記3に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって
Figure 0007422812000200
式中:
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は-OR基であり;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択される。
16. いずれかの先行する付記に従う化合物であって、Rは-OHである。
17. いずれかの先行する付記に従う化合物であって、Rは-C(=O)R基であり、Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。
18. 付記17に従う化合物であって、Rはアセチルである。
19. 付記1に従う化合物であって、Rは水素または-ORであり、Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。
20. 付記19に従う化合物であって、Rは水素およびメトキシから選択される。
21. 付記20に従う化合物であって、Rは水素である。
22. 付記20に従う化合物であって、Rはメトキシである。
23. 付記1、2、4、5、13、または14のいずれか1つに従う化合物であって、Rは水素である。
24. 付記1、3、4、6、13、または15のいずれか1つに従う化合物であって、Rは-ORであり、Rは置換または無置換のC-Cアルキルである。
25. 付記24に従う化合物であって、Rはメトキシである。
26. 式:
Figure 0007422812000201
の付記1に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
27. 式:
Figure 0007422812000202
の付記1に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
28. 式:
Figure 0007422812000203
の付記1に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
29. 式:
Figure 0007422812000204
の付記2に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
30. 式:
Figure 0007422812000205
の付記2に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
31. 式:
Figure 0007422812000206
の付記3に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
32. 式:
Figure 0007422812000207
の付記3に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
33. 付記1から32のいずれか1つに従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルと医薬的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
34. 医薬としての使用のための、付記1から32のいずれか1つに従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルあるいは付記33に従う組成物。
35. 癌の処置への使用のための、付記1から32のいずれか1つに従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルあるいは付記33に従う組成物。
36. その必要がある患者の癌を処置する方法であって、前記患者に、治療上有効量の付記1から32のいずれか1つに従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルあるいは付記33に従う組成物を投与することを含む。
37. 付記35に従う化合物または付記36に従う方法であって、癌は、非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、結腸癌、乳癌、膵臓癌、肉腫、卵巣癌、および胃癌から選択される。
38. 付記37に従う化合物または方法であって、癌は、非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、乳癌、膵臓癌、および大腸癌から選択される。
39. 付記1に定義されている式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル、付記2に定義されている式IAの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル、あるいは付記3に定義されている式IBの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルを得るためのプロセスであって:
式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させて式IVの化合物を与えるステップを含む:
Figure 0007422812000208
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHOC(=O)R、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
40. 付記39に従うプロセスであって、式IVの化合物のシアノ基をヒドロキシ基によって置き換えて式IまたはIAもしくはIBの化合物を与えるさらなるステップを含み、RはOHである。
41. 治療上有効量の付記1から32のいずれか1つに従う化合物と医薬的に許容される担体とを含む、キット。
42. 癌、より好ましくは非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、結腸癌、乳癌、膵臓癌、肉腫、卵巣癌、ならびに胃癌から選択される癌の処置への化合物の使用のための説明書をさらに含む、付記41に従うキット。
43. 式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって:
Figure 0007422812000209
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHO-(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-である。
44. 式IaもしくはIbから選択される付記43に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって:
Figure 0007422812000210
式中
Xは-NH-または-O-であり;
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は-CHOH、-CHOC(=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基である。
45. 付記43または付記44に従う化合物であって、Xは-NH-である。
46. 付記43または付記44に従う化合物であって、Xは-O-である。
47. 付記43から46のいずれか1つに従う化合物であって、Rは-CHOH、-CHO(C=O)R、-CHNH、および-CHNHProtNHから選択され、Rは置換または無置換のC-Cアルキル、好ましくはメチルであり;特に好ましくはRは-CHOHまたは-CHNHである。
48. 式Icの付記43に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルであって
Figure 0007422812000211
式中:
は-OHまたは-CNであり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択される。
49. 付記43から48のいずれか1つに従う化合物であって、Rは-OHであり;および/またはRは-C(=O)R基であり、Rは置換または無置換のC-Cアルキル、好ましくはアセチルである。
50. 付記43から49のいずれか1つに従う化合物であって、Rは水素である。
51. 付記43から49のいずれか1つに従う化合物であって、Rは-ORであり;好ましくはRは置換または無置換のC-Cアルキルであり、より好ましくはRはメトキシである。
52. 式:
Figure 0007422812000212
の付記43に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル;
好ましくは式:
Figure 0007422812000213
の付記43に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
53. 式:
Figure 0007422812000214
の付記43に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
54. 式:
Figure 0007422812000215
の付記45に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル;
好ましくは式:
Figure 0007422812000216
の付記45に従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステル。
55. 付記43から53のいずれか1つに従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルと医薬的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
56. 医薬としての使用のための、付記43から54のいずれか1つに従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルあるいは付記55に従う組成物;あるいは
癌の処置への使用のための、付記43から54のいずれか1つに従う化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルあるいは付記55に従う組成物であって;好ましくは、癌は非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、結腸癌、乳癌、膵臓癌、肉腫、卵巣癌、ならびに胃癌から選択され;さらにより好ましくは、癌は非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、乳癌、膵臓癌、ならびに大腸癌から選択される。
57. 付記43に定義されている式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩もしくはエステルを得るためのプロセスであって:
式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させて式IVの化合物を与えるステップを含む:
Figure 0007422812000217
式中:
Xは-NH-または-O-であり;
は-C(=O)R基であり;
は水素または-OR基であり;
は水素、-CHOH、-CHOC(=O)R、および-CHNHProtNHから選択され;
は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
ProtNHはアミノの保護基であり;
ただし、Rが水素であるときには、Xは-O-であり;
プロセスは、式IVの化合物のシアノ基をヒドロキシ基によって置き換えて式IまたはIAもしくはIBの化合物を与えるさらなるステップを任意に含み、式中、RはOHである。

Claims (34)

  1. 式IEの化合物またはその医薬的に許容される塩:
    式中:
    Xは-NH-または-O-であり;
    は-OHまたは-CNであり;
    は-C(=O)R基であり;
    は水素または-OR基であり;
    は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
    は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
    は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
    ProtNHはアミノの保護基であり、前記アミノの保護基は、結合しているアミノ基と一緒になって、メチルカルバメート、9-フルオレニルメチルカルバメート、2,6-ジ-t-ブチル-9-フルオレニルメチルカルバメート、2,7-ビス(トリメチルシリル)フルオレニルメチルカルバメート、9-(2-スルホ)フルオレニルメチルカルバメート、9-(2,7-ジブロモ)フルオレニルメチルカルバメート、17-テトラベンゾ[a,c,g,i]フルオレニルメチルカルバメート、2-クロロ-3-インデニルメチルカルバメート、ベンゾ[f]インデン-3-イルメチルカルバメート、1,1-ジオキソベンゾ[b]-チオフェン-2-イルメチルカルバメート、2-メチルスルホニル-3-フェニル-1-プロパ-2-エニルカルバメート、2,7-ジ-t-ブチル-[9,(10,10-ジオキソ-10,10,10,10-テトラヒドロチオキサンチル)]メチルカルバメート、2,2,2-トリクロロエチルカルバメート、2-トリメチルシリルエチルカルバメート、(2-フェニル-2-トリメチルシリル)エチルカルバメート、2-フェニルエチルカルバメート、2-クロロエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2-ハロエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2,2-ジブロモエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2,2,2-トリクロロエチルカルバメート、2-(2’-ピリジル)エチルカルバメート、2-(4’-ピリジル)エチルカルバメート、2,2-ビス(4’-ニトロフェニル)エチルカルバメート、2-[(2-ニトロフェニル)ジチオ]-1-フェニルエチルカルバメート、2-(N,N-ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチルカルバメート、t-ブチルカルバメート、フルオラスBOCカルバメート、1-アダマンチルカルバメート、2-アダマンチルカルバメート、1-(1-アダマンチル)-1-メチルエチルカルバメート、1-メチル-1-(4-ビフェニリル)エチルカルバメート、1-(3,5-ジ-t-ブチルフェニル)-1-メチルエチルカルバメート、トリイソプロピルシリルオキシカルバメート、ビニルカルバメート、アリルカルバメート、プレニルカルバメート、1-イソプロピルアリルカルバメート、シンナミルカルバメート、4-ニトロシンナミルカルバメート、3-(3’-ピリジル)プロパ-2-エニルカルバメート、ヘキサジエニルカルバメート、プロパルギルカルバメート、1,4-ブタ-2-イニルビスカルバメート、8-キノリルカルバメート、N-ヒドロキシピペリジニルカルバメート、アルキルジチオカルバメート、ベンジルカルバメート、3,5-ジ-t-ブチルベンジルカルバメート、p-メトキシベンジルカルバメート、p-ニトロベンジルカルバメート、p-ブロモベンジルカルバメート、p-クロロベンジルカルバメート、2,4-ジクロロベンジルカルバメート、4-メチルスルフィニルベンジルカルバメート、4-トリフルオロメチルベンジルカルバメート、フルオラスベンジルカルバメート、2-ナフチルメチルカルバメート、9-アントリルメチルカルバメート、ジフェニルメチルカルバメート、4-フェニルアセトキシベンジルカルバメート、4-アジドベンジルカルバメート、4-アジド-メトキシベンジルカルバメート、m-クロロ-p-アシルオキシベンジルカルバメート、p-(ジヒドロキシボリル)-ベンジルカルバメート、5-ベンゾイソキサゾリルメチルカルバメート、2-(トリフルオロメチル)-6-クロモニルメチルカルバメート、2-メチルチオエチルカルバメート、2-メチルスルホニルエチルカルバメート、2-(p-トルエンスルホニル)エチルカルバメート、2-(4-ニトロフェニルスルホニル)エチルカルバメート、2-(2,4-ジニトロフェニルスルホニル)エチルカルバメート、2-(4-トリフルオロメチルフェニルスルホニル)エチルカルバメート、[2-(1,3-ジチアニル)]メチルカルバメート、2-ホスホニオエチルカルバメート、2-[フェニル(メチル)スルホニオ]エチルカルバメート、1-メチル-1-(トリフェニルホスホニオ)エチルカルバメート、1,1-ジメチル-2-シアノエチルカルバメート、2-ダンシルエチルカルバメート、2-(4-ニトロフェニル)エチルカルバメート、4-メチルチオフェニルカルバメート、2,4-ジメチルチオフェニルカルバメート、m-ニトロフェニルカルバメート、3,5-ジメトキシベンジルカルバメート、1-メチル-1-(3,5-ジメトキシフェニル)エチルカルバメート、α-メチルニトロピペロニルカルバメート、o-ニトロベンジルカルバメート、3,4-ジメトキシ-6-ニトロベンジルカルバメート、フェニル(o-ニトロフェニル)メチルカルバメート、2-ニトロフェニルエチルカルバメート、6-ニトロベラトリルカルバメート、4-メトキシフェナシルカルバメート、3’,5’-ジメトキシベンゾインカルバメート、9-キサンテニルメチルカルバメート、N-メチル-N-(o-ニトロフェニル)カルバメート、t-アミルカルバメート、1-メチルシクロブチルカルバメート、1-メチルシクロヘキシルカルバメート、1-メチル-1-シクロプロピルメチルカルバメート、シクロブチルカルバメート、シクロペンチルカルバメート、シクロヘキシルカルバメート、イソブチルカルバメート,イソボルニルカルバメート、シクロプロピルメチルカルバメート、p-デシルオキシベンジルカルバメート、ジイソプロピルメチルカルバメート、2,2-ジメトキシ-カルボニルビニルカルバメート、o-(N,N-ジメチルカルボキサミド)ベンジルカルバメート、1,1-ジメチル-3-(N,N-ジメチル-カルボキサミド)プロピルカルバメート、ブチニルカルバメート、1,1-ジメチルプロピニルカルバメート、2-ヨードエチルカルバメート、1-メチル-1-(4’-ピリジル)エチルカルバメート、1-メチル-1-(p-フェニルアゾフェニル)エチルカルバメート、p-(p’-メトキシフェニルアゾ)ベンジルカルバメート、p-(フェニルアゾ)ベンジルカルバメート、2,4,6-トリメチルベンジルカルバメート、イソニコチニルカルバメート、4-(トリメチル-アンモニウム)ベンジルカルバメート、p-シアノベンジルカルバメート、ジ(2-ピリジル)メチルカルバメート、2-フラニルメチルカルバメート、フェニルカルバメート、2,4,6-トリ-t-ブチルフェニルカルバメート、1-メチル-1-フェニルエチルカルバメート、およびS-ベンジルチオカルバメートから選択されるカルバメートを形成する
  2. 式IEaもしくはIEbから選択される請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩:
    式中:
    Xは-NH-または-O-であり;
    は-OHまたは-CNであり;
    は-C(=O)R基であり;
    は水素または-OR基であり;
    は-CHNHおよび-CHNHProtNHから選択され;
    は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
    は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
    ProtNHはアミノの保護基であり、前記アミノの保護基は、結合しているアミノ基と一緒になって、メチルカルバメート、9-フルオレニルメチルカルバメート、2,6-ジ-t-ブチル-9-フルオレニルメチルカルバメート、2,7-ビス(トリメチルシリル)フルオレニルメチルカルバメート、9-(2-スルホ)フルオレニルメチルカルバメート、9-(2,7-ジブロモ)フルオレニルメチルカルバメート、17-テトラベンゾ[a,c,g,i]フルオレニルメチルカルバメート、2-クロロ-3-インデニルメチルカルバメート、ベンゾ[f]インデン-3-イルメチルカルバメート、1,1-ジオキソベンゾ[b]-チオフェン-2-イルメチルカルバメート、2-メチルスルホニル-3-フェニル-1-プロパ-2-エニルカルバメート、2,7-ジ-t-ブチル-[9,(10,10-ジオキソ-10,10,10,10-テトラヒドロチオキサンチル)]メチルカルバメート、2,2,2-トリクロロエチルカルバメート、2-トリメチルシリルエチルカルバメート、(2-フェニル-2-トリメチルシリル)エチルカルバメート、2-フェニルエチルカルバメート、2-クロロエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2-ハロエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2,2-ジブロモエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2,2,2-トリクロロエチルカルバメート、2-(2’-ピリジル)エチルカルバメート、2-(4’-ピリジル)エチルカルバメート、2,2-ビス(4’-ニトロフェニル)エチルカルバメート、2-[(2-ニトロフェニル)ジチオ]-1-フェニルエチルカルバメート、2-(N,N-ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチルカルバメート、t-ブチルカルバメート、フルオラスBOCカルバメート、1-アダマンチルカルバメート、2-アダマンチルカルバメート、1-(1-アダマンチル)-1-メチルエチルカルバメート、1-メチル-1-(4-ビフェニリル)エチルカルバメート、1-(3,5-ジ-t-ブチルフェニル)-1-メチルエチルカルバメート、トリイソプロピルシリルオキシカルバメート、ビニルカルバメート、アリルカルバメート、プレニルカルバメート、1-イソプロピルアリルカルバメート、シンナミルカルバメート、4-ニトロシンナミルカルバメート、3-(3’-ピリジル)プロパ-2-エニルカルバメート、ヘキサジエニルカルバメート、プロパルギルカルバメート、1,4-ブタ-2-イニルビスカルバメート、8-キノリルカルバメート、N-ヒドロキシピペリジニルカルバメート、アルキルジチオカルバメート、ベンジルカルバメート、3,5-ジ-t-ブチルベンジルカルバメート、p-メトキシベンジルカルバメート、p-ニトロベンジルカルバメート、p-ブロモベンジルカルバメート、p-クロロベンジルカルバメート、2,4-ジクロロベンジルカルバメート、4-メチルスルフィニルベンジルカルバメート、4-トリフルオロメチルベンジルカルバメート、フルオラスベンジルカルバメート、2-ナフチルメチルカルバメート、9-アントリルメチルカルバメート、ジフェニルメチルカルバメート、4-フェニルアセトキシベンジルカルバメート、4-アジドベンジルカルバメート、4-アジド-メトキシベンジルカルバメート、m-クロロ-p-アシルオキシベンジルカルバメート、p-(ジヒドロキシボリル)-ベンジルカルバメート、5-ベンゾイソキサゾリルメチルカルバメート、2-(トリフルオロメチル)-6-クロモニルメチルカルバメート、2-メチルチオエチルカルバメート、2-メチルスルホニルエチルカルバメート、2-(p-トルエンスルホニル)エチルカルバメート、2-(4-ニトロフェニルスルホニル)エチルカルバメート、2-(2,4-ジニトロフェニルスルホニル)エチルカルバメート、2-(4-トリフルオロメチルフェニルスルホニル)エチルカルバメート、[2-(1,3-ジチアニル)]メチルカルバメート、2-ホスホニオエチルカルバメート、2-[フェニル(メチル)スルホニオ]エチルカルバメート、1-メチル-1-(トリフェニルホスホニオ)エチルカルバメート、1,1-ジメチル-2-シアノエチルカルバメート、2-ダンシルエチルカルバメート、2-(4-ニトロフェニル)エチルカルバメート、4-メチルチオフェニルカルバメート、2,4-ジメチルチオフェニルカルバメート、m-ニトロフェニルカルバメート、3,5-ジメトキシベンジルカルバメート、1-メチル-1-(3,5-ジメトキシフェニル)エチルカルバメート、α-メチルニトロピペロニルカルバメート、o-ニトロベンジルカルバメート、3,4-ジメトキシ-6-ニトロベンジルカルバメート、フェニル(o-ニトロフェニル)メチルカルバメート、2-ニトロフェニルエチルカルバメート、6-ニトロベラトリルカルバメート、4-メトキシフェナシルカルバメート、3’,5’-ジメトキシベンゾインカルバメート、9-キサンテニルメチルカルバメート、N-メチル-N-(o-ニトロフェニル)カルバメート、t-アミルカルバメート、1-メチルシクロブチルカルバメート、1-メチルシクロヘキシルカルバメート、1-メチル-1-シクロプロピルメチルカルバメート、シクロブチルカルバメート、シクロペンチルカルバメート、シクロヘキシルカルバメート、イソブチルカルバメート,イソボルニルカルバメート、シクロプロピルメチルカルバメート、p-デシルオキシベンジルカルバメート、ジイソプロピルメチルカルバメート、2,2-ジメトキシ-カルボニルビニルカルバメート、o-(N,N-ジメチルカルボキサミド)ベンジルカルバメート、1,1-ジメチル-3-(N,N-ジメチル-カルボキサミド)プロピルカルバメート、ブチニルカルバメート、1,1-ジメチルプロピニルカルバメート、2-ヨードエチルカルバメート、1-メチル-1-(4’-ピリジル)エチルカルバメート、1-メチル-1-(p-フェニルアゾフェニル)エチルカルバメート、p-(p’-メトキシフェニルアゾ)ベンジルカルバメート、p-(フェニルアゾ)ベンジルカルバメート、2,4,6-トリメチルベンジルカルバメート、イソニコチニルカルバメート、4-(トリメチル-アンモニウム)ベンジルカルバメート、p-シアノベンジルカルバメート、ジ(2-ピリジル)メチルカルバメート、2-フラニルメチルカルバメート、フェニルカルバメート、2,4,6-トリ-t-ブチルフェニルカルバメート、1-メチル-1-フェニルエチルカルバメート、およびS-ベンジルチオカルバメートから選択されるカルバメートを形成する
  3. Xが-NH-である、請求項1または2のいずれか1項に記載の化合物。
  4. Xが-O-である、請求項1または2のいずれか1項に記載の化合物。
  5. が-CHNHである、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. が-OHである、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. が-C(=O)R基であり、Rは置換または無置換のC-Cアルキルであり;好ましくは、Rは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. がアセチルである、請求項7に記載の化合物。
  9. が水素または-ORであり、Rは置換または無置換のC-Cアルキルであり;好ましくは、Rは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. が水素である、請求項9に記載の化合物。
  11. が-ORであり、Rは置換または無置換のC-Cアルキルであり;好ましくは、Rは置換または無置換のメチル、置換または無置換のエチル、置換または無置換のn-プロピル、置換または無置換のイソプロピル、置換または無置換のn-ブチル、置換または無置換のイソブチル、置換または無置換のsec-ブチル、および置換または無置換のtert-ブチルから選択される、請求項9に記載の化合物。
  12. がメトキシである、請求項11に記載の化合物。
  13. 式:
    の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  14. 式:
    の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  15. 式:
    の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  16. 式:
    の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  17. 式:
    の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  18. 塩が、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、エチレンジアミン、エタノールアミン、N,N-ジアルキレンエタノールアミン、トリエタノールアミン、および塩基性アミノ酸から選択される、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物。
  19. 請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩と医薬的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
  20. 請求項19に記載の医薬組成物を含む剤形。
  21. 請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは請求項19に記載の組成物、あるいは請求項20に記載の剤形を含む、医薬。
  22. 癌の処置への使用のための、請求項21に記載の医薬。
  23. 癌が、非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、結腸癌、大腸癌、乳癌、膵臓癌、肉腫、卵巣癌、ならびに胃癌から選択される、請求項22に記載の医薬。
  24. 癌が、非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、乳癌、膵臓癌、ならびに大腸癌から選択される、請求項23に記載の医薬。
  25. 癌が、前立腺癌である、請求項22に記載の医薬。
  26. 癌の処置のための医薬の製造における、請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、あるいは請求項19に記載の組成物、あるいは請求項20に記載の剤形の使用。
  27. 癌が、非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、結腸癌、大腸癌、乳癌、膵臓癌、肉腫、卵巣癌、ならびに胃癌から選択される、請求項26に記載の使用。
  28. 癌が、非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、乳癌、膵臓癌、ならびに大腸癌から選択される、請求項27に記載の使用。
  29. 癌が、前立腺癌である、請求項26に記載の使用。
  30. 式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させて式IVの化合物を与えるステップを含む、
    請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩を得るためのプロセス:
    式中(可能な置換基によって許されるところにおいて):
    Xは-NH-または-O-であり;
    は-C(=O)R基であり;
    は水素または-OR基であり;
    は-CHNHProtNHであり;
    は水素、置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
    は置換または無置換のC-C12アルキル、置換または無置換のC-C12アルケニル、および置換または無置換のC-C12アルキニルから選択され;
    ProtNHはアミノの保護基であり、前記アミノの保護基は、結合しているアミノ基と一緒になって、メチルカルバメート、9-フルオレニルメチルカルバメート、2,6-ジ-t-ブチル-9-フルオレニルメチルカルバメート、2,7-ビス(トリメチルシリル)フルオレニルメチルカルバメート、9-(2-スルホ)フルオレニルメチルカルバメート、9-(2,7-ジブロモ)フルオレニルメチルカルバメート、17-テトラベンゾ[a,c,g,i]フルオレニルメチルカルバメート、2-クロロ-3-インデニルメチルカルバメート、ベンゾ[f]インデン-3-イルメチルカルバメート、1,1-ジオキソベンゾ[b]-チオフェン-2-イルメチルカルバメート、2-メチルスルホニル-3-フェニル-1-プロパ-2-エニルカルバメート、2,7-ジ-t-ブチル-[9,(10,10-ジオキソ-10,10,10,10-テトラヒドロチオキサンチル)]メチルカルバメート、2,2,2-トリクロロエチルカルバメート、2-トリメチルシリルエチルカルバメート、(2-フェニル-2-トリメチルシリル)エチルカルバメート、2-フェニルエチルカルバメート、2-クロロエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2-ハロエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2,2-ジブロモエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2,2,2-トリクロロエチルカルバメート、2-(2’-ピリジル)エチルカルバメート、2-(4’-ピリジル)エチルカルバメート、2,2-ビス(4’-ニトロフェニル)エチルカルバメート、2-[(2-ニトロフェニル)ジチオ]-1-フェニルエチルカルバメート、2-(N,N-ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチルカルバメート、t-ブチルカルバメート、フルオラスBOCカルバメート、1-アダマンチルカルバメート、2-アダマンチルカルバメート、1-(1-アダマンチル)-1-メチルエチルカルバメート、1-メチル-1-(4-ビフェニリル)エチルカルバメート、1-(3,5-ジ-t-ブチルフェニル)-1-メチルエチルカルバメート、トリイソプロピルシリルオキシカルバメート、ビニルカルバメート、アリルカルバメート、プレニルカルバメート、1-イソプロピルアリルカルバメート、シンナミルカルバメート、4-ニトロシンナミルカルバメート、3-(3’-ピリジル)プロパ-2-エニルカルバメート、ヘキサジエニルカルバメート、プロパルギルカルバメート、1,4-ブタ-2-イニルビスカルバメート、8-キノリルカルバメート、N-ヒドロキシピペリジニルカルバメート、アルキルジチオカルバメート、ベンジルカルバメート、3,5-ジ-t-ブチルベンジルカルバメート、p-メトキシベンジルカルバメート、p-ニトロベンジルカルバメート、p-ブロモベンジルカルバメート、p-クロロベンジルカルバメート、2,4-ジクロロベンジルカルバメート、4-メチルスルフィニルベンジルカルバメート、4-トリフルオロメチルベンジルカルバメート、フルオラスベンジルカルバメート、2-ナフチルメチルカルバメート、9-アントリルメチルカルバメート、ジフェニルメチルカルバメート、4-フェニルアセトキシベンジルカルバメート、4-アジドベンジルカルバメート、4-アジド-メトキシベンジルカルバメート、m-クロロ-p-アシルオキシベンジルカルバメート、p-(ジヒドロキシボリル)-ベンジルカルバメート、5-ベンゾイソキサゾリルメチルカルバメート、2-(トリフルオロメチル)-6-クロモニルメチルカルバメート、2-メチルチオエチルカルバメート、2-メチルスルホニルエチルカルバメート、2-(p-トルエンスルホニル)エチルカルバメート、2-(4-ニトロフェニルスルホニル)エチルカルバメート、2-(2,4-ジニトロフェニルスルホニル)エチルカルバメート、2-(4-トリフルオロメチルフェニルスルホニル)エチルカルバメート、[2-(1,3-ジチアニル)]メチルカルバメート、2-ホスホニオエチルカルバメート、2-[フェニル(メチル)スルホニオ]エチルカルバメート、1-メチル-1-(トリフェニルホスホニオ)エチルカルバメート、1,1-ジメチル-2-シアノエチルカルバメート、2-ダンシルエチルカルバメート、2-(4-ニトロフェニル)エチルカルバメート、4-メチルチオフェニルカルバメート、2,4-ジメチルチオフェニルカルバメート、m-ニトロフェニルカルバメート、3,5-ジメトキシベンジルカルバメート、1-メチル-1-(3,5-ジメトキシフェニル)エチルカルバメート、α-メチルニトロピペロニルカルバメート、o-ニトロベンジルカルバメート、3,4-ジメトキシ-6-ニトロベンジルカルバメート、フェニル(o-ニトロフェニル)メチルカルバメート、2-ニトロフェニルエチルカルバメート、6-ニトロベラトリルカルバメート、4-メトキシフェナシルカルバメート、3’,5’-ジメトキシベンゾインカルバメート、9-キサンテニルメチルカルバメート、N-メチル-N-(o-ニトロフェニル)カルバメート、t-アミルカルバメート、1-メチルシクロブチルカルバメート、1-メチルシクロヘキシルカルバメート、1-メチル-1-シクロプロピルメチルカルバメート、シクロブチルカルバメート、シクロペンチルカルバメート、シクロヘキシルカルバメート、イソブチルカルバメート,イソボルニルカルバメート、シクロプロピルメチルカルバメート、p-デシルオキシベンジルカルバメート、ジイソプロピルメチルカルバメート、2,2-ジメトキシ-カルボニルビニルカルバメート、o-(N,N-ジメチルカルボキサミド)ベンジルカルバメート、1,1-ジメチル-3-(N,N-ジメチル-カルボキサミド)プロピルカルバメート、ブチニルカルバメート、1,1-ジメチルプロピニルカルバメート、2-ヨードエチルカルバメート、1-メチル-1-(4’-ピリジル)エチルカルバメート、1-メチル-1-(p-フェニルアゾフェニル)エチルカルバメート、p-(p’-メトキシフェニルアゾ)ベンジルカルバメート、p-(フェニルアゾ)ベンジルカルバメート、2,4,6-トリメチルベンジルカルバメート、イソニコチニルカルバメート、4-(トリメチル-アンモニウム)ベンジルカルバメート、p-シアノベンジルカルバメート、ジ(2-ピリジル)メチルカルバメート、2-フラニルメチルカルバメート、フェニルカルバメート、2,4,6-トリ-t-ブチルフェニルカルバメート、1-メチル-1-フェニルエチルカルバメート、およびS-ベンジルチオカルバメートから選択されるカルバメートを形成する
  31. 式IVの化合物のシアノ基をヒドロキシ基によって置き換えて式IEの化合物を与えるさらなるステップを含み、RはOHである、請求項30に記載のプロセス。
  32. 治療上有効量の請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物と医薬的に許容される担体とを含む、キット。
  33. 癌の処置への化合物の使用のための説明書をさらに含む、請求項32に記載のキット。
  34. 癌が、非小細胞肺癌および小細胞肺癌を包含する肺癌、結腸癌、大腸癌、乳癌、膵臓癌、肉腫、卵巣癌、前立腺癌、ならびに胃癌から選択される、請求項33に記載のキット。
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