JP6748295B2 - 鞍乗り型車両のシートヒンジ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両のシートヒンジ構造に関する。
特許文献1には、シート側ヒンジの突出部を車体側ヒンジに設けられた重ね板ばねの頂部(凸部)に当接させてシートを開いた状態に保持する構成が記載されている。
特許第6034497号公報
上記特許文献1では、シートを開く過程でシート側ヒンジの突出部をくの字状に折り曲げられた板ばねの頂部(凸部)に当接させてたわませる必要があるため、板ばねの弾性に対してシートやヒンジの取付剛性を高める必要がある。また、板ばねの力でシートが閉じた状態を保持するので、シートとラゲッジボックスのシール性を保持するために、シールラバーを厚くする必要があった。また、用途に応じてシートの開度を段階的に調節することもできなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、シートやヒンジの取付剛性を高めることなく、シート開閉時の操作や開度調節が容易に行える鞍乗り型車両のシートヒンジ構造を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る第1の形態は、乗員が着座するシート9をヒンジ機構50により開閉可能に車体側に支持する鞍乗り型車両のシートヒンジ構造であって、前記ヒンジ機構50は、体側部品13に取り付けられる車体側ヒンジ部51と、前記車体側ヒンジ部51に対して、所定角θ2まで回転可能に前記車体側ヒンジ部51の一端に支持されるシート側ヒンジ部52と、前記シート側ヒンジ部52の他端に前記車体側ヒンジ部51に対して所定角θ1まで回転可能に支持される第1のアーム部58と、前記第1のアーム部58に回転可能に軸支される第2のアーム部60と、前記第2のアーム部60と前記シート側ヒンジ部52とを連結するリンク部61とを備え、前記シート側ヒンジ部52と前記第1のアーム部58は、前記シート側ヒンジ部52に回転可能に支持される前記リンク部61と前記第1のアーム部58に回転可能に支持される前記第2のアーム部60とを介して連結されると共に、前記第2のアーム部60と前記リンク部61の連結位置64が、前記シート側ヒンジ部52の前記所定角θ1以上の前記シート側ヒンジ部52の回転により相対移動可能に設けられている。
また、本発明に係る第2の形態は、上記第1の形態において、前記シート側ヒンジ部52が1の方向S1に第1の角度θ1まで回転されると、前記第1のアーム部58の前記第1の方向S1への回転が規制され、前記リンク部61は前記第2のアーム部60を2の方向S2に回転させて前記シート側ヒンジ部52を前記第1の角度θ1で保持し、前記シート側ヒンジ部52が前記第1の角度θ1からさらに前記第1の方向S1に回転されると、前記リンク部61が前記第2のアーム部60に対して相対移動して、前記シート側ヒンジ部52を第2の角度θ2に保持する。
また、本発明に係る第3の形態は、上記第2の形態において、前記第2のアーム部60には、前記リンク部61がスライド可能に係合される直線状の軸孔60aが設けられ、前記シート側ヒンジ部52が前記第1の角度θ1からさらに前記第1の方向S1に回転されると、前記リンク部61が前記軸孔60aに沿ってスライドする。
また、本発明に係る第4の形態は、上記第3の形態において、前記第1のアーム部58は、前記第1の方向S1への回転が規制される第1の規制部62を有し、前記シート側ヒンジ部52は、前記第1の方向S1への回転が前記第2の角度θ2に規制される第2の規制部63を有する。
また、本発明に係る第5の形態は、上記第1から第4のいずれかの形態において、前記シート9の下面には、物品100を収納可能な収納部40が設けられ、前記収納部40は、前記シート9に対する前記シート側ヒンジ部52の取付部52aと部分的に重なるように配置されている。
本発明によれば、シートやヒンジの取付剛性を高めることなく、シート開閉時の操作や開度調節が容易に行えるようになる。
詳しくは、本発明に係る第1の形態によれば、シート開閉時に車体側ヒンジ部の第1のアーム部の回転軸まわりにバネ力を作用させることで、シートを開くときにはバネ力によりシートの重量を軽減した状態でシートを持ち上げることができ、反対にシートを閉じるときにはシートの重量によりバネ力に抗して少ない力でシートを下げることができる。また、車体側ヒンジ部の第1のアーム部の回転軸まわりに必要なバネ力を作用させてシートの開度を段階的に調節できる。さらに、シートやヒンジ機構の取付剛性を高くすることなく、シート閉位置でシート裏面とラゲッジボックスの間をシールするシールラバー36を従来よりも薄い部品が使用できるようになるので、部品コストを抑えることができる。
また、本発明に係る第2から第4の形態によれば、ラゲッジボックスへ出し入れする物品の用途や形態に応じてシートを開いた状態を2段階に調節できるので、利便性が向上する。また、従来よりも軽くシートを持ち上げることができ、開いた状態を保持できるので、シートの開度調節も容易にできるようになる。
また、本発明に係る第5の形態によれば、ヒンジ機構と収納部を部分的に重ねることで、シート下面のスペースを有効利用できる。
本発明のその他の特徴と利点は、添付する図面を参照する以下の説明によって明らかになるだろう。なお、添付する図面において、同様の構成には同一の参照番号を付す。
添付図面は、明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、実施形態の記述とともに、本発明の原理の説明に用いられる。
本実施形態の自動二輪車の全体の外観を示す側面図である。 本実施形態の自動二輪車を左後方から見た図であって、シートが第1の開度位置の状態を示す外観図である。 本実施形態の自動二輪車を左後方から見た図であって、シートが第2の開度位置の状態を示す外観図である。 本実施形態の自動二輪車の車体後部を示す外観図である。 図3のシート下面の物品収納部の拡大図であって、物品が収納されていない状態を示す図である。 図3のシート下面の物品収納部の拡大図であって、物品が収納されている状態を示す図である。 本実施形態のシートヒンジ機構と物品収納部を含むシート前端部の断面図である。 本実施形態のシートが閉位置でのヒンジ機構の状態を示す側面図である。 本実施形態のシートが第1の開度位置でのヒンジ機構の状態を示す側面図である。 本実施形態のシートが第2の開度位置でのヒンジ機構の状態を示す側面図である。 図8Bのi−i断面図である。 図8Bのii−ii断面図である。 本実施形態のシートキャッチ機構を示す図である。 本実施形態のシートキャッチ機構がシートキャッチカバーで覆われた状態を示す図である。 本実施形態のシートキャッチ機構のシートキャッチカバーとグラブレールとテールライトユニットの位置関係を示す図である。 図4のiii−iii断面図である。 図12Aの拡大図である。 本実施形態の車体後部に設けられるグラブレールの外観図である。 本実施形態の車体後部に設けられるグラブレールの側面図である。 本実施形態の車体後部に設けられるグラブレールの側断面図である。 本実施形態のシートキャッチ機構のシートキャッチカバーを正面から見た外観図である。 本実施形態のシートキャッチ機構のシートキャッチカバーを背面から見た外観図である。
以下、本発明の鞍乗り型車両をスクータ型の自動二輪車に適用した実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
[全体構成]
まず、図1から図4を参照して、本実施形態の自動二輪車の全体構成について説明する。
図1は、本実施形態の自動二輪車の全体の外観を示す側面図である。図2は、本実施形態の自動二輪車を左後方から見た図であって、シートが第1の開度位置の状態を示す外観図である。図3は、本実施形態の自動二輪車を左後方から見た図であって、シートが第2の開度位置の状態を示す外観図である。図4は、本実施形態の自動二輪車の車体後部を示す外観図である。
図1から図4に示すように、本実施形態の自動二輪車1はスクータ型自動二輪車であり、車体前部が、前輪(ブレーキディスクを含む)2、前輪2の上部を覆うフロントフェンダー2a、前輪2を支持する左右一対のフロントフォーク3、ハンドルHなどを除くその他の車体部品が外部から見えないように、メーターバイザー21、フロントインナーカバー22、左右のフロントサイドカバー23によりそれぞれ覆われている。
また、車体中央部や車体後部も、後輪4、後輪4の上部を覆うリヤフェンダー4a、後輪4を支持する左右一対のリヤサスペンション5、パワートレイン6、エアクリーナ7、マフラー8などを除くその他の車体部品が外部から見えないように、左右のステップフロアカバー24、左右のフロアサイドカバー25、左右のリヤサイドカバー26によりそれぞれ覆われている。左右のステップフロアカバー24およびフロアサイドカバー25には、乗員が足を載せる足置きとしてのステップフロア27が設けられている。左右のリヤサイドカバー26は、シート9を取り囲むように設けられている。また、左右のリヤサイドカバー26の後端部にはブレーキランプや方向指示ランプからなるテールライトユニット12が設けられている。また、左右のリヤサイドカバー26の上部にはグラブレール11が設けられている。なお、上記各カバー部材は、剛性が低く弾性を有する樹脂製である。
また、車体前後方向には、メインフレームやリヤフレームなどの自動二輪車1の骨格を形成する車体フレーム(不図示)が延びており、車体フレームが上記各カバー部材により覆われている。また、車体中央部にはシート9が設けられ、その下部にはシート9により開閉可能なラゲッジボックス10が設けられている。ラゲッジボックス10には不図示のバッテリが配置されると共に、ヘルメットなどの収納物が収納可能である。
シート9は、運転者が着座する第1のシート座面31と、第1のシート座面31の後方に設けられた同乗者が着座する第2のシート座面32とを有し、第2シート座面32は第1シート座面31より高い位置に配置される。シート9は、第1のシート座面31と第2のシート座面32を構成するシートクッション部33と、シートクッション部33の下面に設けられてシートクッション部33を支持するシート底板部34とを備える。シート底板部34は、その前端部が後述するヒンジ機構50によりラゲッジボックス10の周囲の車体フレームに接続された車体側部品13に対して開閉可能に支持されている。また、シート底板部34には、シート9が閉位置でシート底板部34とラゲッジボックス10の開口縁部10aの間をシールするシールラバー36が設けられている。グラブレール11は、シート9の後部(第2のシート座面32)の周囲を取り囲むように取り付けられている。グラブレール11は、二人乗りでの走行をする場合に、第2のシート座面32に着座した同乗者が握るためのグリップとして機能する。グラブレール11の下方にテールライトユニット12が設けられている。
シート9は、シート底板部34の後端部に設けられたアンカー部35が後述するシートキャッチ機構70によりロックされたロック状態と、ロック状態が解除されて開閉可能なアンロック状態とを有する。ロック状態では、後述するシートキャッチ機構70によりシート9が開閉できないようにロックされ、ハンドルカバー14の周辺に設けられたメインスイッチ(不図示)にキーを差し込んで所定のロック解除操作を行うことでロック状態が解除可能である。このように、ラゲッジボックス10は、シート9をロック状態またはロック解除(アンロック)状態にすることで開閉が不可または可能になるので、ユーザが必要に応じて様々なものを収納できる。
シート9は、後述するヒンジ機構50によって、用途に応じて第1の開度位置P1と第2の開度位置P2の2段階に開動作が可能となっている。第1の開度位置P1は、例えば閉位置P0からヒンジ機構50を中心に前方に略45°の角度で開いた状態であり、第2の開度位置P2は例えば閉位置P0からヒンジ機構50を中心に前方に略80°の角度で開いた状態である。第2の開度位置P2は、第1の開度位置P1から更に35°程度前方に開いた状態とも言える。
<物品収納部の構成>次に、図1から4に加えて、図5から図7を参照して、本実施形態のシートの下面に設けられる物品収納部の詳細な構成について説明する。
シート9の下面のシート底板部34にはツール収納袋やツール収納箱などの物品100を収納可能な物品収納部40が設けられている。物品収納部40は、図7に示すように、シート底板部34の前端部に取り付けられたヒンジ機構50の近傍に設けられ、シートクッション部33側(上方)に凹み下方に開口する空間部を形成している。物品収納部40は、図7に示すように、車体側面視で(シート9の車幅方向中央を車体前後方向で切断した断面において)、後述するヒンジ機構50のシート側ヒンジ部52が取り付けられるシート底板部34の上面部34aと物品収納部40の下面部43が一部重なるように配置されている。また、物品収納部40は車両側面視において車体の前後方向および上下方向における略中央に配置されている。
物品収納部40は、シート9が閉じた状態の車体側面視で上面部41と前面部42と下面部43と側面部44とを有し、前面部42には物品100を載置する左右一対のプレート状の保持部45が立設されている。シート9が閉位置P0や第1の開度位置P1の状態では、物品100は、保持部45に保持された状態で、上面部41と前面部42と下面部43と側面部44により形成される空間部に収納される。また、シート9が第2の開度位置P2の状態(図6)では、物品収納部40は、上面部41が前側、前面部42が下側となって後方および上方に開口し、ゴムバンドなどの拘束部材46により保持されていない状態でも物品100の脱落を防止しつつ上方から取り出すことが可能な取出口となる。物品収納部40に収納された物品100は、ゴムバンドなどの拘束部材46により上記取出口から脱落しないように保持される。拘束部材46は、物品100を保持した状態で物品収納部40の上面部41に設けられた第1の係止部41aと下面部43に設けられた左右一対の第2の係止部43aに係止される。なお、拘束部材46は、ゴムバンドに限らず、物品100が物品収納部40から脱落することなく固定できる部材であれば、紐やワイヤーなどであってもよい。
本実施形態によれば、シート9の下面に物品収納部40を設け、物品収納部40は、その下面部43がヒンジ機構50の上面部34aと部分的に重なるように配置される。また、物品収納部40は、シート9を閉じた状態でその前面部42であって、シート9がヒンジ機構50に取り付けられる部位の近傍で物品100を保持する。これにより、シート下面の空間を有効利用してラゲッジボックス10の収納スペースを拡大することができる。また、ヒンジ機構50の近傍に物品収納部40を設けたことで、シート9におけるヒンジ機構50の近傍の重量が増加し、シート開閉時の動作が安定する。
また、物品収納部40は、シート9を開いた状態では、前面部42が下面となり、上方から物品100を取り出し可能な取出口を形成する。このように、シート9を開いたときに取出口が上方を向くように配置しているため、物品100が落下することがなく、物品の出し入れもしやすくなる。
また、物品100は、取出口から脱落しないように拘束部材46により物品収納部40に保持され、物品収納部40には、拘束部材46を係止する複数の係止部41a、43aが設けられている。このように物品収納部40に収納された物品100の動きを抑制することで、車両走行時の物品100の振動を軽減することができる。
また、物品収納部40には、シート9を閉じた状態で物品100を物品収納部40の前面部42に保持する保持部45が設けられている。このように物品100を保持部45に載置できるので、物品100を安定して保持し、物品の出し入れも容易となる。
また、物品収納部40は、車体側面視で車体の前後方向および上下方向における略中央に設けられる。これにより、物品の重量が車体の略中央にかかるので、車体の重量バランスを悪化させずに、物品100を収納できる。
<ヒンジ機構の構成>次に、図5から図7に加えて、図8A−8Cおよび図9A−9Bを参照して、本実施形態のシートを開閉可能に支持するヒンジ機構50の詳細な構成について説明する。
図8Aは、本実施形態のシートが閉位置でのヒンジ機構の状態を示す側面図である。図8Bは、本実施形態のシートが第1の開度位置でのヒンジ機構の状態を示す側面図である。図8Cは、本実施形態のシートが第2の開度位置でのヒンジ機構の状態を示す側面図である。図9Aは、図8Bのi−i断面図である。図9Bは、図8Bのii−ii断面図である。
図8A−8Cおよび図9A−9Bにおいて、ヒンジ機構50は、シート底板部34の前端部であって、上述した物品収納部40の近傍に設けられ、シート9を閉位置P0、第1の開度位置P1、第2の開度位置P2に開閉可能である。
ヒンジ機構50は、図7に示すように、車体側部品13に取り付けられる車体側ヒンジ部51と、シート側(シート底板部34の上面部34a)に取り付けられるシート側ヒンジ部52とを備える。
車体側ヒンジ部51は、正面視で矩形状の外形を有し、第1の車体側軸支部53と第2の車体側軸支部54を有し、第1の車体側軸支部53に第1の回転軸51cを介してシート側ヒンジ部52のシート取付部52aとは反対側のシート側軸支部55が回動可能に軸支される。
また、ヒンジ機構50は、車体側ヒンジ部51の第2の車体側軸支部54に第2の回転軸56およびねじりコイルバネ57を介して回動可能に軸支される第1のアーム部58と、第1のアーム部58の車体側ヒンジ部51とは反対側の第1のアーム軸支部58aに第1のアーム軸59を介して回動可能に軸支される第2のアーム部60と、第2のアーム部60とシート側ヒンジ部52とを連結するリンク部61とを有する。リンク部61は中央部61bから両端部61aへ向けて軸体が折れ曲がった線対称な形状を有する。
第1のアーム部58は、ねじりコイルバネ57によりシート9を開動作させる第1の方向S1へ常時バネ力が作用しており、第1の方向S1へはねじりコイルバネ57のねじれによるバネ力が作用して回転し、第1の方向S1とは反対の第2の方向S2へはねじりコイルバネ57のねじれによるバネ力に抗して回転する。また、第1のアーム部58には、第1のアーム部58の車体側ヒンジ部51に軸支された第2のアーム軸支部58bから突出し、第1の方向S1への回転が第1の角度θ1に規制される第1の規制部62が設けられており、第1の規制部62が第1のアーム部58とともに第1の方向S1に回転し車体側ヒンジ部51の平面部51aに当接することでそれ以上の回転が規制される。
シート側ヒンジ部52は、正面視で矩形状、車体側面視で中央部からくの字状に折れ曲がった外形を有し、シート側軸支部55から突出し、第1の方向S1への回転が第2の角度θ2に規制される第2の規制部63が設けられており、第2の規制部63がリンク部61とともに第1の方向S1に回転し車体側ヒンジ部51の第1の車体側軸支部53の当接部51bに当接することでそれ以上の回転が規制される。
また、シート側ヒンジ部52のシート側軸支部55とシート取付部52aの間には、第1のアーム部58に向かって突出する突出部52bが設けられている。突出部52bには、リンク部61の両端部61aが回動可能に軸支され、リンク部61の中央部61bは第2のアーム部60に形成された軸孔60aにスライド可能に支持される。軸孔60aは第2のアーム部60の長手方向に沿って形成された直線状の長孔である。
上記構成のヒンジ機構50は、シート9が閉位置P0の状態(角度θ=0°)では、図8Aに示すように、シート側ヒンジ部52が第1の回転軸51cを中心として第2の方向S2に回転されるので、リンク部61の中央部61b(第2のアーム部60との連結位置64)が第2のアーム部60の軸孔60aの内部を一端部60a1から他端部60a2へスライドし、リンク部61の中央部61bが第2のアーム部60を押し下げるように作用するため、第2のアーム部60が第1のアーム軸59を中心に第1のアーム部58側に折り畳まれ、第1のアーム部58がねじりコイルバネ57のねじれによるバネ力に抗して第2の方向S2に回転して停止した状態となる。
図8Aの状態から、シート9が持ち上げられて第1の開度位置P1まで開くと、ヒンジ機構50は図8Bの状態となる。シート9が第1の開度位置P1まで移動すると、シート側ヒンジ部52が第1の回転軸51cを中心に車体側ヒンジ部51から離れるように第1の方向S1に回転するので、リンク部61の両端部61aがシート側ヒンジ部52の突出部52bに引っ張られて回転しリンク部61の中央部61b(第2のアーム部60との連結位置64)が第2のアーム部60の軸孔60aの他端部60a2の位置のまま上方に移動し、第2のアーム部60を第1のアーム部58から離れるように第2の方向S2に回転させる。そして、第2のアーム部60の回転と共に第1のアーム部58がねじりコイルバネ57のねじれによるバネ力を受けて第1の方向S1に回転し第1の規制部62が車体側ヒンジ部51の平面部51aに当接した状態となる。これにより、シート9を閉位置から開くときにバネ力が作用するので、少ない力でシート9を持ち上げることができる。
図8Bの状態で、ねじりコイルバネ57のねじれによるバネ力により第1の規制部62は車体側ヒンジ部51に当接した状態を保持し、シート側ヒンジ部52は第1の回転軸51cを中心に図8Aの閉位置から第1の角度θ1だけ回転した第1の開度位置P1に保持される。
そして、図8Bの状態から、シート9が更に第2の開度位置P2まで開くと、ヒンジ機構50は図8Cの状態となる。シート9が第2の開度位置P2まで移動すると、シート側ヒンジ部52が第1の回転軸51cを中心に更に第1の方向S1に回転するので、リンク部61の両端部61aがシート側ヒンジ部52の突出部52bに引っ張られて回転しリンク部61の中央部61b(第2のアーム部60との連結位置64)が第2のアーム部60の軸孔60aを他端部60a2から他端部にスライドし、第2の規制部63が車体側ヒンジ部51の当接部51bに当接した状態となる。
図8Cの状態で、ねじりコイルバネ57のねじれによるバネ力により第1の規制部62は車体側ヒンジ部51の平面部51aに当接した状態を保持し、シート側ヒンジ部52は第2の規制部63が車体側ヒンジ部51の当接部51bに当接し、第1の回転軸51cを中心に閉位置から第2の角度θ2だけ回転した第2の開度位置P2に保持される。
本実施形態によれば、シート9の開閉時にヒンジ機構50の車体側ヒンジ部51の第2の回転軸56まわりにバネ力を作用させることで、シート9を開くときにはバネ力によりシート9の重量を軽減した状態でシート9を持ち上げることができ、反対にシート9を閉じるときにはシート9の重量によりバネ力に抗して少ない力でシート9を押し下げることができる。また、車体側ヒンジ部51の第2の回転軸56まわりに必要なバネ力を作用させてシート9の開度を段階的に調節できる。さらに、シート9やヒンジ機構50の取付剛性を高くすることなく、シート9の閉位置P0でシート下面とラゲッジボックス10の間をシールするシールラバー36を従来よりも薄い部品が使用できるようになるので、部品コストを抑えることができる。
また、シート側ヒンジ部52が第1の方向S1に第1の角度θ1まで回転されると、第1のアーム部58の第1の方向S1への回転が規制され、リンク部61は第2のアーム部60を第2の方向S2に回転させてシート側ヒンジ部52を第1の角度θ1で保持し、シート側ヒンジ部52が第1の角度θ1からさらに第1の方向S1に回転されると、リンク部61が第2のアーム部60の軸孔60aに対して相対的にスライドして、シート側ヒンジ部52を第2の角度θ2だけ回転した第2の開度位置P2に保持する。また、第1のアーム部58は、第1の方向S1への回転が規制される第1の規制部62を有し、シート側ヒンジ部52は、第1の方向S1への回転が第2の角度θ2に規制される第2規制部63を有する。
これにより、ラゲッジボックス10へ出し入れする物品の用途や形態に応じてシート9を開いた状態を2段階に調節できるので、利便性が向上する。また、従来よりも軽くシート9を持ち上げることができ、開いた状態を保持できるので、シートの開度調節も容易にできるようになる。
また、シート9の下面には、物品収納部40が設けられ、物品収納部40は、シート側ヒンジ部52の上面部34aと部分的に重なるように配置されている。このようにヒンジ機構50と物品収納部40を部分的に重ねることで、シート下面のスペースを有効利用できる。
<シートキャッチ機構70の目隠し構造>次に、図10Aから図14Bを参照して、本実施形態のシートキャッチ機構70の目隠し構造について説明する。
図10Aは、本実施形態のシートキャッチ機構を示す図である。図10Bは、本実施形態のシートキャッチ機構がシートキャッチカバーで覆われた状態を示す図である。図11は、本実施形態のシートキャッチ機構のシートキャッチカバーとグラブレールとテールライトユニットの位置関係を示す図である。図12Aは、図4のiii−iii断面図である。図12Bは、図12Aの拡大図である。図13Aは、本実施形態の車体後部に設けられるグラブレールの外観図である。図13Bは、本実施形態の車体後部に設けられるグラブレールの側面図である。図13Cは、本実施形態の車体後部に設けられるグラブレールの側断面図である。図14Aは、本実施形態のシートキャッチ機構のシートキャッチカバーを正面から見た外観図である。図14Bは、本実施形態のシートキャッチ機構のシートキャッチカバーを背面から見た外観図である。
本実施形態のシート9は、上述したようにシート底板部34の後端部に車体側のシートキャッチ機構70に係合するアンカー部35が設けられる。シート9が閉位置P0の状態では、アンカー部35は、シートキャッチ機構70の一対のロックプレート71に係合可能な位置関係となっている。各ロックプレート71は、互いに対向するように配置され、ベース部72に揺動可能に軸支される。各ロックプレート71には、コイルバネ73のバネ力が各ロックプレート71を閉じる方向(ロック状態)に作用しており、アンカー部35が各ロックプレート71を押圧し各ロックプレート71をコイルバネ73の伸縮によるバネ力に抗して開く方向に回転させることで係合状態となる。また、ハンドルカバー14の周辺に設けられたメインスイッチ(不図示)にキーを差し込んで所定のロック解除操作を行い、各ロックプレート71をコイルバネ73のバネ力に抗して強制的に開く方向に回動させることでロック解除状態となる。シートキャッチ機構70は、車体後部のリヤフレーム15に強固に固定されている。シートキャッチ機構70は、ハンドルカバー14の周辺に設けられたメインスイッチ(キーシリンダ)と連動するように、ロックプレート71が突起部74およびワイヤー75で接続されており、メインスイッチにキーが差し込まれていない状態では、シートキャッチ機構70の各ロックプレート71が開く方向に作動しないように物理的に固定されたロック状態となり、アンカー部35との係合状態が保持される。また、シートキャッチ機構70は、メインスイッチにキーが差し込まれて所定の操作がなされると、シートキャッチ機構70のロックプレート71の固定が解除され、シート9を持ち上げることでアンカー部35との係合が解除されシート9を開くことが可能なアンロック状態とされる。シートキャッチ機構70は、ユーザがキー操作を行うことでロック状態が解除される。アンロック状態では、シート9がヒンジ機構50により開閉可能となり、ラゲッジボックス10への収納物の出し入れが可能となる。
シートキャッチ機構70は、車体側面視で車体後方に突出した外形を有する。本実施形態では、シートキャッチ機構70が外部から直接視認できないようにシートキャッチカバー80により覆われている。シートキャッチカバー80は、図14A−14Bに示すように、中空箱体状の外形を有する樹脂成型部品であり、シートキャッチ機構70の外形に対応するように、車体後方から見て(車幅方向の)中央部分81が上方から下方に隆起し、下方が同じ高さで幅方向に延びる凸形状であり、アンカー部35が出入り可能なように中央部分81の上部が開口し、その両側部分82が上方から下方に向かって前方に傾斜する凹形状となる。また、シートキャッチカバー80の周縁部83には複数の係止部84が形成されており、シートキャッチ機構70のベース部72に形成された複数の係止孔72aに係止部84を係合させることでシートキャッチ機構70に取り付けられる。
シートキャッチカバー80は車体後部からシートキャッチ機構70を直接視認できないように目隠しする機能を有し、例えば、第三者がグラブレール11とテールライトユニット12の間の隙間に長尺の部品を差し込むなどしてシートキャッチ機構70のロック状態を強制解除できないように構成されている。シートキャッチカバー80は、図10A−10Bおよび図11に示すように、車体後部上方に設けられるグラブレール11と車体後部後方に設けられるテールライトユニット12の間に配置されており、シートキャッチカバー80の上面部83aはグラブレール11の曲面状のリブ部11aによって周囲が囲まれており、下面部83bはテールライトユニット12のハウジング12aの車体前方側に近接して設けられている。なお、本実施形態ではグラブレール11のリブ部11aを用いているが、グラブレール以外の外装部品にリブを設けて代用してもよい。
テールライトユニット12のハウジング12aはシートキャッチカバー80の下面部83bの周囲を覆うように近接配置されている。また、グラブレール11の一部に設けられるリブ部11aがシートキャッチカバー80の上面部83aの周囲を覆うように配置される。また、シートキャッチカバー80は、図12A−12Bに示すように、シートキャッチ機構70に取り付けられた状態で車体側面視で断面が凸形状を有する。また、シートキャッチカバー80は、テールライトユニット12のハウジング12aに沿うように下面部83bが車体側面視で車体後方に向かって上方に傾斜するように配置される。また、テールライトユニット12のハウジング12aには、シートキャッチカバー80の下面部83bの周囲を覆うように段差部12bが形成されている。
本実施形態によれば、シートキャッチ機構70が外部から視認できないようにシートキャッチカバー80により覆われ、シートキャッチカバー80は、車体後部のグラブレール11とテールライトユニット12の間に配置され、シートキャッチカバー80の上面部83aはグラブレール11の一部であるリブ部11aにより取り囲まれており、シートキャッチカバー80の下面部83bはテールライトユニット12のハウジング12aの車体前方側に近接して設けられている。
このようにシートキャッチカバー80をボルト等で締結することなく、また、テールライトユニット12に近接させて保持しているため、部品点数を削減することができる。
また、シートキャッチカバー80の上面部83aがグラブレール11の一部であるリブ部11aにより覆われていることで、車体後部から見てシートキャッチ機構70がグラブレール11とテールライトユニット12の間から直接視認することができないため、盗難防止効果が向上する。
また、テールライトユニット12のハウジング12aは、シートキャッチカバー80の下面部83bの周囲を覆うように近接配置されている。
このようにテールライトユニット12のハウジング12aによりシートキャッチカバー80の下方への移動が制限されるため、車体後部からシートキャッチ機構70にアクセスすることができず、盗難防止効果が向上する。
また、テールライトユニット12のハウジング12aがシートキャッチ機構70に対してシートキャッチカバー80の位置決めおよび固定を兼ねているため、部品点数を削減することができる。
また、シートキャッチカバー80がグラブレール11とテールライトユニット12の間に保持されているため、シートキャッチカバー80の取り外しが困難となり、盗難防止効果が向上する。
また、シートキャッチカバー80は、グラブレール11のリブ部11aにより上面部83aの車体後部側の周囲が覆われている。これにより、車体後部から見てシートキャッチ機構70がグラブレール11とテールライトユニット12の間から直接視認できないため、盗難防止効果が向上する。
また、シートキャッチカバー80は、車体側面視でシートキャッチ機構70の側面形状に沿うような凸形状になっているので、シートキャッチカバー80とシートキャッチ機構70の間に隙間がなく、異物が混入する余地がないように構成できる。
また、シートキャッチカバー80は、テールライトユニット12のハウジング12aに沿うように下面部83bが車体側方から見て車体後方に向かって上方に傾斜するように配置される。これにより、テールライトユニット12のハウジング12aによりシートキャッチカバー80の下方への移動が制限されるため、車体後部からシートキャッチ機構70を直接視認することができず、盗難防止効果が向上する。
また、テールライトユニット12のハウジング12aがシートキャッチ機構70に対してシートキャッチカバー80の位置決めおよび固定を兼ねているため、部品点数を削減することができる。
上述した実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。例えば、本実施形態では、自動二輪車に適用した例を説明したが、これに限られず、鞍乗り型車両全般に適用できる。
本発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神および範囲から離脱することなく、様々な変更および変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
本願は、2017年3月31日に提出した日本国特許出願である特願2017−072033を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容のすべてをここに援用する。
1…自動二輪車
2…前輪
2a…フロントフェンダー
3…フロントフォーク
4…後輪
4aリヤフェンダー
5…リヤサスペンション
6…パワートレイン
7…エアクリーナ
8…マフラー
9…シート
10…ラゲッジボックス
11…グラブレール(外装部品)
11a…リブ部
12…テールライトユニット
12a…ハウジング
12b…段差部
13…車体側部品
14…ハンドルカバー
21…メーターバイザー
22…フロントインナーカバー
23…フロントサイドカバー
24…ステップフロアカバー
25…フロアサイドカバー
26…リヤサイドカバー
27…ステップフロア
31…第1のシート座面
32…第2のシート座面
33…シートクッション部
34…シート底板部
35…アンカー部
40…物品収納部
41…上面部
41a…第1の係止部
42…前面部
43…下面部
43a…第2の係止部
44…側面部
45…保持部
46…拘束部材
50…ヒンジ機構
51…車体側ヒンジ部
51c…第1の回転軸
52…シート側ヒンジ部
52a…シート取付部
52b…突出部
53…第1の車体側軸支部
54…第2の車体側軸支部
55…シート側軸支部
56…第2の回転軸
57…ねじりコイルバネ
58…第1のアーム部
59…第1のアーム軸
60…第2のアーム部
60a…軸孔
61…リンク部
62…第1の規制部
63…第2の規制部
64…連結位置
70…シートキャッチ機構
71…ロックプレート
72…ベース部
72a…係止孔
73…コイルバネ
74…突起部
75…ワイヤー
80…シートキャッチカバー
81…中央部分
82…両側部分
83…周縁部
83a…上面部
83b…下面部
84…係止部
100…物品
P0…閉位置
P1…第1の開度位置
P2…第2の開度位置
S1…第1の方向
S2…第2の方向
θ1…第1の角度
θ2…第2の角度

Claims (5)

  1. 乗員が着座するシート(9)をヒンジ機構(50)により開閉可能に車体側に支持する鞍乗り型車両のシートヒンジ構造であって、
    前記ヒンジ機構(50)は、
    体側部品(13)に取り付けられる車体側ヒンジ部(51)と、
    前記車体側ヒンジ部(51)に対して、所定角(θ2)まで回転可能に前記車体側ヒンジ部(51)の一端に支持されるシート側ヒンジ部(52)と、
    前記シート側ヒンジ部(52)の他端に前記車体側ヒンジ部(51)に対して所定角(θ1)まで回転可能に支持される第1のアーム部(58)と、
    前記第1のアーム部(58)に回転可能に軸支される第2のアーム部(60)と、
    前記第2のアーム部(60)と前記シート側ヒンジ部(52)とを連結するリンク部(61)とを備え、
    前記シート側ヒンジ部(52)と前記第1のアーム部(58)は、前記シート側ヒンジ部(52)に回転可能に支持される前記リンク部(61)と前記第1のアーム部(58)に回転可能に支持される前記第2のアーム部(60)とを介して連結されると共に、前記第2のアーム部(60)と前記リンク部(61)の連結位置(64)が、前記シート側ヒンジ部(52)の前記所定角(θ1)以上の前記シート側ヒンジ部(52)の回転により相対移動可能に設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両のシートヒンジ構造。
  2. 前記シート側ヒンジ部(52)が1の方向(S1)に第1の角度(θ1)まで回転されると、前記第1のアーム部(58)の前記第1の方向(S1)への回転が規制され、前記リンク部(61)は前記第2のアーム部(60)を2の方向(S2)に回転させて前記シート側ヒンジ部(52)を前記第1の角度(θ1)で保持し、
    前記シート側ヒンジ部(52)が前記第1の角度(θ1)からさらに前記第1の方向(S1)に回転されると、前記リンク部(61)が前記第2のアーム部(60)に対して相対移動して、前記シート側ヒンジ部(52)を第2の角度(θ2)に保持することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のシートヒンジ構造。
  3. 前記第2のアーム部(60)には、前記リンク部(61)がスライド可能に係合される直線状の軸孔(60a)が設けられ、
    前記シート側ヒンジ部(52)が前記第1の角度(θ1)からさらに前記第1の方向(S1)に回転されると、前記リンク部(61)が前記軸孔(60a)に沿ってスライドすることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のシートヒンジ構造。
  4. 前記第1のアーム部(58)は、前記第1の方向(S1)への回転が規制される第1の規制部(62)を有し、
    前記シート側ヒンジ部(52)は、前記第1の方向(S1)への回転が前記第2の角度(θ2)に規制される第2の規制部(63)を有することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両のシートヒンジ構造。
  5. 前記シート(9)の下面には、物品(100)を収納可能な収納部(40)が設けられ、
    前記収納部(40)は、前記シート(9)に対する前記シート側ヒンジ部(52)の取付部(52a)と部分的に重なるように配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のシートヒンジ構造。
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