JP2001122172A - 自動二輪車の着座シート装置 - Google Patents

自動二輪車の着座シート装置

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JP2001122172A
JP2001122172A JP30281099A JP30281099A JP2001122172A JP 2001122172 A JP2001122172 A JP 2001122172A JP 30281099 A JP30281099 A JP 30281099A JP 30281099 A JP30281099 A JP 30281099A JP 2001122172 A JP2001122172 A JP 2001122172A
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seat
seating
vehicle body
seating seat
hinge shaft
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JP30281099A
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Takayo Yamamoto
隆世 山本
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構造により、着座シート後方に設けられ
るバックレストの実用性を向上させると同時に、着座シ
ートの回動角を大きく設定可能にして収納スペースへの
アクセス性を向上させる。 【解決手段】本発明に係る自動二輪車の着座シート装置
は、車体2に対し閉塞位置11aと開放位置11cとの
間で回動可能な着座シート11と、この着座シート11
の前端付近に位置して車幅方向に沿う回動軸線(ヒンジ
軸20)と、着座シート11が閉塞位置11a付近にて
車体2に対し前方に移動可能なように回動軸線(20)
の位置で着座シート11と車体2との間を回動可能に連
結するヒンジ手段(24)と、閉塞位置11aで着座シ
ート11を移動不可能に固定するロック手段(39)と
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉可能に設けら
れた自動二輪車の着座シート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すようなスクーター型の自動二
輪車では、その車体後半部の内部に上方に開口する収納
スペース100が設けられ、この収納スペース100の
開口部上に着座シート101が開閉可能に設置されてい
る。一般に、着座シート101は、その前端付近が車幅
方向に沿うヒンジ軸102を軸に車体に対して軸支さ
れ、収納スペース100の開口部を閉じる閉塞位置10
1aと、その後端部を跳ね上げた開放位置101bとの
間で回動自在とされる。
【0003】また、図中の着座シート101のように、
前半部がライダーシート103、後半部がピリオンシー
ト(同乗者用シート)104とされた2人乗り用のスク
ーター型自動二輪車では、ピリオンシート104の直後
にバックレスト(背もたれ)105が設置される場合が
ある。このバックレスト105は、バックレストフレー
ム106の前面にクッション107が設けられたもので
ある。
【0004】なお、このような2人乗りが可能な全長の
長い着座シート101は重量が重くて開閉に力を要する
ため、その開閉力を補助するために常時伸長型の伸縮ダ
ンパー108が設けられる。この伸縮ダンパー108
は、その上端が着座シート101に連結され、下端が車
体側に連結され、伸縮ダンパー108が伸びようとする
力により着座シート101の重量が支えられるととも
に、着座シート101の急激な上下回動の勢いが減衰さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、着座シ
ート101が開放される際に、着座シート101の後端
部が描く回動軌跡101cがバックレスト105のクッ
ション107に干渉する懸念があるため、着座シート1
01に対するバックレスト105の位置を後退させざる
を得ず、このためピリオンシート104に着座した同乗
者の背中からクッション107が離れてしまい、実用的
なバックレスト105とすることができなかった。
【0006】また、着座シート101が開放位置101
bに回動した際に、着座シート101の先端部101d
が車体(フレームカバー)に干渉する懸念があるため、
着座シート101の回動角を大きく設定できず、よって
収納スペース100へのアクセス性が芳しくなかった。
【0007】さらに、前述の如く重量の重い着座シート
101が1本のヒンジ軸102の両端(2点)のみで車
体側に軸支されるため、ヒンジ軸102およびこれを支
持するブラケット等に荷重が集中しやすく、この部分の
耐久性が損なわれる原因となっていた。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、簡素な構造により、着座シート後方
に設けられるバックレストの実用性を向上させると同時
に、着座シートの回動角を大きく設定可能にして収納ス
ペースへのアクセス性を向上させ、併せて着座シートの
回動操作性向上と、ヒンジ軸周りの耐久性向上を実現可
能な自動二輪車の着座シート装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車の着座シート装置は、特許
請求の範囲の請求項1に記載したように、車体に対し閉
塞位置と開放位置との間で回動可能な着座シートと、こ
の着座シートの前端付近に位置して車幅方向に沿う回動
軸線と、着座シートが上記閉塞位置付近にて上記車体に
対し前方に移動可能なように上記回動軸線の位置で着座
シートと車体との間を回動可能に連結するヒンジ手段
と、上記閉塞位置で着座シートを移動不可能に固定する
ロック手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】上記の構成によれば、上記ロック手段のロ
ック解除に伴い着座シートは閉塞位置付近において車体
に対し前方に移動できる。このため、着座シートを前方
に移動させてから上記回動軸線(ヒンジ手段)を中心に
開放することができ、これにより着座シートの後端部が
描く回動軌跡がバックレストのクッションに干渉しなく
なると同時に、着座シートの先端部が車体(フレームカ
バー)に干渉しにくくなる。したがって、バックレスト
の設置位置を従来よりも前進させて実用性を向上させる
とともに、着座シートの回動角をより大きく設定して収
納スペースへのアクセス性を向上させることができる。
【0011】また、本発明に係る自動二輪車の着座シー
ト装置は、特許請求の範囲の請求項2に記載したよう
に、車幅方向に沿うヒンジ軸を前記回動軸線として前記
着座シートの前端付近に架設する一方、上記ヒンジ軸が
挿通されるヒンジ軸孔を有するヒンジ軸支持体を前記ヒ
ンジ手段として前記車体側に設け、上記ヒンジ軸孔を車
体前後方向に延びる長孔状に形成した。
【0012】この構成によれば、閉塞位置付近における
着座シートの前方への移動時には、上記ヒンジ軸が上記
ヒンジ軸支持体のヒンジ軸孔内をスライドする。この構
成により、ヒンジ手段の構造を非常に簡素化することが
できる。
【0013】さらに、本発明に係る自動二輪車の着座シ
ート装置は、特許請求の範囲の請求項3に記載したよう
に、前記回動軸線の後方で前記着座シートと前記車体と
の間を常時伸長型の伸縮ダンパーで連結し、前記着座シ
ートが前記閉塞位置にある時に、側面視で回動軸線と上
記伸縮ダンパーの上端との間を結ぶ連絡線と、上記伸縮
ダンパーの中心線との間の挟み角が鈍角になるように伸
縮ダンパー上下端の係合位置を設定した。
【0014】このように構成すれば、前記ロック手段の
ロック解除と同時に上記伸縮ダンパーの付勢力により着
座シートが前方に移動しながら上方に回動し、着座シー
トがバックレストに干渉することなく自動的に開放され
る。したがって、着座シートの回動操作性を向上させる
ことができる。
【0015】そして、本発明に係る自動二輪車の着座シ
ート装置は、特許請求の範囲の請求項4に記載したよう
に、前記回動軸線の後方で前記着座シートと前記車体と
の間をリンクロッドで連結し、上記リンクロッドの上端
を着座シートに対して回動自在に係合する一方、リンク
ロッドの下端を車体に対して回動自在かつスライド自在
に係合し、着座シートが前記閉塞位置から開放位置に回
動する際にはリンクロッドが着座シートを車体に対し前
方に移動させるとともにリンクロッドの下端が上方にス
ライドして着座シートの回動角を規制し、着座シートが
開放位置から閉塞位置に回動する際にはリンクロッドの
下端が前方にスライドしてリンクロッドが着座シートを
車体に対し後方に移動させるようにリンクロッド上下端
の係合位置およびスライド方向を設定した。
【0016】この構成により、着座シートの開放時には
リンクロッドが着座シートを前方に移動させながら回動
させ、閉止時にはリンクロッドが着座シートを後方に移
動させながら回動させるので、着座シートの前後への移
動がスムーズになり、その回動操作性が一段と向上す
る。その上、リンクロッドを設けたことにより着座シー
トの支持点数が従来の2点よりも増えるため、ヒンジ軸
周りに掛かる荷重が軽減され、ヒンジ軸周りの耐久性が
向上する。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る着座
シート装置の一実施形態が適用されたスクーター型の自
動二輪車の左側面図である。
【0018】この自動二輪車1は2人乗りであり、その
車体2の前頭部に前輪3を支持するフロントフォーク4
がハンドルバー5と共に左右回動自在に軸支され、車体
2の後方下部にパワーユニット6が設置されている。パ
ワーユニット6は、スクーター型自動二輪車用として広
く周知のもので、エンジン部7と動力伝達部8が一体的
に構成され、動力伝達部8の後部に後輪9が直接軸支さ
れている。なお、車体2は全体的に合成樹脂製のフレー
ムカバー10で覆われている。
【0019】パワーユニット6の上方には着座シート1
1が設置され、この着座シート11とハンドルバー5と
の間が下方に低く湾入して低床式のフットボード12が
設けられている。なお、フットボード12の車幅方向中
央部には前後に延びるセンターコンソール13が配設さ
れ、その内部空間が図示しない燃料タンクや物品収納等
のためのスペースに当てられている。さらに、着座シー
ト11の後方にバックレスト14が設けられている。
【0020】着座シート11は、ライダーが着座するラ
イダーシート15の後部にピリオンシート16が一段高
く連なる形で連続形成されている。この着座シート11
の下方の車体2内部には上方に開口する収納スペース1
8が設けられており、着座シート11は、その前端付近
に位置して車幅方向に沿うヒンジ軸20を回動軸線と
し、収納スペース18の開口部を密閉した閉塞位置11
aと、その後端部を跳ね上げた開放位置11c(図4参
照)との間で回動自在とされている。
【0021】図2は、本発明に係る着座シート装置22
を示す拡大図である。この着座シート装置22は着座シ
ート11を含んで以下のように構成されている。
【0022】先ず、着座シート11の前端付近の下面に
は左右一対のヒンジ軸ブラケット23が設けられ、各ヒ
ンジ軸ブラケット23の間にヒンジ軸20が架設されて
固定されている。一方、車体2側には左右一対のヒンジ
軸支持体24が設けられている。ヒンジ軸20は特許請
求の範囲の請求項1に記載した『回動軸線』の一例に相
当するものであり、ヒンジ軸支持体24は同じく請求項
1に記載した『ヒンジ手段』の一例に相当するものであ
る。
【0023】ヒンジ軸支持体24は、例えば車体フレー
ムを構成する左右一対のフレームパイプ25間に架設さ
れた水平パイプ26の両端付近から上方に延びる左右一
対の垂直ブラケット27上に固着されている。なお、左
右のヒンジ軸支持体24の間は図示しない補強部材で連
結されるか、あるいは左右一体に形成される。
【0024】各ヒンジ軸支持体24にはヒンジ軸孔29
が穿設され、ここにヒンジ軸20が軸支される。ヒンジ
軸孔29は、車体2の前後方向に延びる長孔状、好まし
くは下方に位置する点Aを中心とする湾曲長孔状に形成
される。このため、ヒンジ軸20はヒンジ軸孔29の長
手方向に沿って略前後方向にスライドできる。
【0025】ヒンジ軸20がヒンジ軸孔29の後端位置
にある時の着座シート11は閉塞位置11aにあり、ヒ
ンジ軸20がヒンジ軸孔29の前端位置にある時の着座
シート11は、図3(A)に示すように、閉塞位置11
aから前方に数センチ程度スライドし、かつ上方に僅か
に持ち上がった回動開始位置11bにある。なお、着座
シート11は、ヒンジ軸20がヒンジ軸孔29内のどの
位置にあっても上方へ回動することができる。
【0026】また、着座シート11にはヒンジ軸20の
後方に位置するシート側ダンパー連結部31が設けら
れ、車体2側にはヒンジ軸支持体24の後方に位置する
車体側ダンパー連結部32が設けられ、これら2箇所の
ダンパー連結部31,32の間が1本の常時伸長型の伸
縮ダンパー33で連結されている。この伸縮ダンパー3
3は、内蔵されたスプリングおよびガスあるいはオイル
の作用により、常に着座シート11を上方に回動させる
方向に付勢するとともに、着座シート11の急激な上下
回動の勢いを減衰する。
【0027】ここで、シート側ダンパー連結部31と車
体側ダンパー連結部32の位置関係は、着座シート11
が閉塞位置11aにある時に、側面視でヒンジ軸20と
シート側ダンパー連結部31との間を結ぶ連絡線C1
と、伸縮ダンパー33の中心線C2とがなす挟み角αが
鈍角になるように、好ましくは挟み角αが120゜前後
になるように設定される。
【0028】さらに、着座シート11にはヒンジ軸20
とシート側ダンパー連結部31との間に位置する左右一
対のシート側リンク連結部34が設けられ、フレームパ
イプ25にはシート側リンク連結部34の下方に位置す
るように左右一対の車体側リンク連結部35が設けられ
ている。車体側リンク連結部35のリンク孔36は、例
えば側面視でヒンジ軸支持体24のヒンジ軸孔29前端
を中心とする湾曲長孔状に形成されている。そして、こ
れら2種のリンク連結部34,35の間が左右一対のリ
ンクロッド37で連結される。
【0029】リンクロッド37の上端は着座シート11
(シート側ダンパー連結部31)に対して回動自在であ
り、リンクロッド37の下端は車体2(車体側リンク連
結部35)に対して回動自在に、かつ長孔状のリンク孔
36の長手方向に沿ってスライド自在である。着座シー
ト11が閉塞位置11aにある時、リンクロッド37の
下端はリンク孔36の前下端に位置し、リンクロッド3
7は側面視で後傾している。
【0030】一方、着座シート11の下部にはシートロ
ック機構39が設けられている。このシートロック機構
39は、特許請求の範囲の請求項1に記載した『ロック
手段』の一例に相当するものであり、閉塞位置11aに
おいて着座シート11を移動不可能にロックし、他人に
よる開放を不可能にする。
【0031】以上のように構成された着座シート装置2
2は次のように作用する。
【0032】先ず、収納スペース18を開放する時に
は、専用のキーを用いてシートロック機構39のロック
を解除する。すると、前記連絡線C1と中心線C2とが
なす挟み角αが鈍角に設定されていることから、伸縮ダ
ンパー33の付勢力により着座シート11が前方かつ上
方に押圧され、図3(A)のように着座シート11は閉
塞位置11aから回動開始位置11bに移動する。この
時、リンクロッド37がその下端を中心にして前方に回
動しながら着座シート11の前方への移動を補助する。
【0033】その後、伸縮ダンパー33の付勢力によ
り、着座シート11は図3(B)の如く回動開始位置1
1bから開放位置11cまで回動する。そして、リンク
ロッド37の下端がリンク孔36の後上端までスライド
して止まり、着座シート11のそれ以上の回動が規制さ
れる。
【0034】また、開放位置11cにある着座シート1
1を閉塞位置11aに閉止する時は、伸縮ダンパー33
の付勢力に抗して着座シート11を手で押し下げる。こ
うすると、リンクロッド37の下端がリンク孔36の後
上端から下方にスライドし、着座シート11が回動開始
位置11b付近まで回動した時にリンクロッド37の下
端がリンク孔36の前下端で止まる。この位置からリン
クロッド37は下端を軸に後傾し、相対的に着座シート
11を車体2に対し後方に移動させ、最終的に着座シー
ト11を閉塞位置11aに案内する。着座シート11が
閉塞位置11aに来るとシートロック機構39が自動的
に着座シート11をロックする。
【0035】この着座シート装置22によれば、着座シ
ート11は閉塞位置11aでのロックを解除されると同
時に前方に移動して回動開始位置11bを経てから開放
位置11cに回動するため、図4に示すように着座シー
ト11後端部が描く回動軌跡11dがバックレスト14
のクッションに干渉しなくなると同時に、着座シート1
1の先端部11eが車体2(フレームカバー10)にも
干渉しにくくなる。
【0036】したがって、バックレスト14の設置位置
を従来よりも前進させてその実用性を向上させるととも
に、着座シート11の開放位置11cまでの回動角をよ
り大きく設定して収納スペース18へのアクセス性を向
上させることができる。
【0037】また、伸縮ダンパー33の付勢力により、
シートロック機構39のロック解除と同時に着座シート
11が閉塞位置11a→回動開始位置11b→開放位置
11cの順に回動し、バックレスト14に干渉すること
なく自動的に開放されるため、着座シート11を閉塞位
置11aから回動開始位置11bや開放位置11cに手
動で操作する必要がなく、この点で着座シート11の回
動操作性が非常に良い。
【0038】その上、リンクロッド37を設けたことに
より、着座シート11が閉塞位置11aから回動開始位
置11bに、または回動開始位置11bから閉塞位置1
1aにスムーズに案内されるので、この点でも着座シー
ト11の回動操作性が良く、しかもリンクロッド37の
設置によって着座シート11の支持点数が従来の2点
(ヒンジ軸の両端のみ)から4点(ヒンジ軸20の両端
と左右一対のリンクロッド37)に増えるため、ヒンジ
軸20周りに掛かる荷重(特に横方向への捩じり荷重)
が軽減され、ヒンジ軸20周りの耐久性が向上する。
【0039】また、この着座シート装置22では、着座
シート11側に架設したヒンジ軸20を、車体2側に設
けたヒンジ軸支持体24の長孔状のヒンジ軸孔29にス
ライド可能に軸支することによって着座シート11を車
体2に対して前後方向に移動可能にしたので、ヒンジ手
段としてのヒンジ軸支持体24の構造が非常に簡素であ
り、ひいては着座シート11の良好な回動性を長期に亘
って維持することができる。
【0040】なお、別な実施形態として、ヒンジ軸20
を車体2側に架設し、ヒンジ軸支持体24を着座シート
11側に設けることも考えられる。この場合も、着座シ
ート11が閉塞位置11a付近にて車体2に対し前方に
移動可能なように、ヒンジ軸支持体のヒンジ軸孔を長孔
状等に形成する必要がある。
【0041】また、この実施形態では、本発明に係る着
座シート装置をスクーター型の自動二輪車に適用した例
について説明したが、スクーター型に限らず、他種の自
動二輪車にも本発明に係る着座シート装置を適用するこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る自
動二輪車の着座シート装置によれば、簡素な構造によ
り、着座シート後方に設けられるバックレストの実用性
を向上させると同時に、着座シートの回動角を大きく設
定可能にして収納スペースへのアクセス性を向上させ、
併せて着座シートの回動操作性向上と、ヒンジ軸周りの
耐久性向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る着座シート装置の一実施形態が適
用されたスクーター型自動二輪車の左側面図。
【図2】本発明に係る着座シート装置を示す拡大図。
【図3】本発明の一実施形態を示す図であり、(A)は
閉塞位置から回動開始位置へ着座シートが移動する状況
を示し、(B)は回動開始位置から開放位置へ着座シー
トが移動する状況を示している。
【図4】着座シートが開放位置に置かれた状態にあるス
クーター型自動二輪車の左側面図。
【図5】従来の技術を示すスクーター型自動二輪車の左
側面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 車体 11 着座シート 11a 閉塞位置 11b 回動開始位置 11c 開放位置 14 バックレスト 20 着座シートの回動軸線としてのヒンジ軸 22 着座シート装置 24 ヒンジ手段としてのヒンジ軸支持体 29 ヒンジ軸孔 33 伸縮ダンパー 37 リンクロッド 39 ロック手段としてのシートロック機構 C1 連絡線 C2 中心線 α 挟み角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体2に対し閉塞位置11aと開放位置
    11cとの間で回動可能な着座シート11と、この着座
    シート11の前端付近に位置して車幅方向に沿う回動軸
    線(20)と、着座シート11が上記閉塞位置11a付
    近にて上記車体2に対し前方に移動可能なように上記回
    動軸線(20)の位置で着座シート11と車体2との間
    を回動可能に連結するヒンジ手段(24)と、上記閉塞
    位置11aで着座シート11を移動不可能に固定するロ
    ック手段(39)とを備えたことを特徴とする自動二輪
    車の着座シート装置。
  2. 【請求項2】 車幅方向に沿うヒンジ軸20を前記回動
    軸線として前記着座シート11の前端付近に架設する一
    方、上記ヒンジ軸20が挿通されるヒンジ軸孔29を有
    するヒンジ軸支持体24を前記ヒンジ手段として前記車
    体2側に設け、上記ヒンジ軸孔29を車体前後方向に延
    びる長孔状に形成した請求項1に記載の自動二輪車の着
    座シート装置。
  3. 【請求項3】 前記回動軸線(20)の後方で前記着座
    シート11と前記車体2との間を常時伸長型の伸縮ダン
    パー33で連結し、前記着座シート11が前記閉塞位置
    11aにある時に、側面視で回動軸線(20)と上記伸
    縮ダンパー33の上端との間を結ぶ連絡線C1と、上記
    伸縮ダンパー33の中心線C2との間の挟み角αが鈍角
    になるように伸縮ダンパー33上下端の係合位置を設定
    した請求項1に記載の自動二輪車の着座シート装置。
  4. 【請求項4】 前記回動軸線(20)の後方で前記着座
    シート11と前記車体2との間をリンクロッド37で連
    結し、上記リンクロッド37の上端を着座シート11に
    対して回動自在に係合する一方、リンクロッド37の下
    端を車体2に対して回動自在かつスライド自在に係合
    し、着座シート11が前記閉塞位置11aから開放位置
    11cに回動する際にはリンクロッド37が着座シート
    11を車体2に対し前方に移動させるとともにリンクロ
    ッド37の下端が上方にスライドして着座シート11の
    回動角を規制し、着座シート11が開放位置11cから
    閉塞位置11aに回動する際にはリンクロッド37の下
    端が前方にスライドしてリンクロッド37が着座シート
    11を車体2に対し後方に移動させるようにリンクロッ
    ド37上下端の係合位置およびスライド方向を設定した
    請求項1に記載の自動二輪車の着座シート装置。
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