JP4659011B2 - 自動二輪車のシート取付構造 - Google Patents

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本発明は、特に、大型のシートを車体側に開閉自在に取付けるための自動二輪車のシート取付構造、及びシートを車体側にロックする自動二輪車のシートロック構造に関する。
シートを車体側に開閉自在に取付けた自動二輪車のシート開閉構造、及びシートを車体側にロックする自動二輪車のシートロック構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−239970公報(第6頁、図2)
上記公報の図2を以下の図38で説明する。なお、符号は振り直した。
図38は従来のシート取付構造を示す斜視図であり、ラゲッジボックス501の側部にシートヒンジ502を介してシート503を開閉自在に取付け、このシート503の底面に第1コ字金具504及び第2コ字金具505を取付け、第1コ字金具504を受けるためにラゲッジボックス501の側部に第1シート施錠機構506を配置し、第2コ字金具505を受けるためにラゲッジボックス501の後部に第2シート施錠機構507を配置したシート取付け構造及びシートロック構造が記載されている。
上記技術のように、第1シート施錠機構506及び第2シート施錠機構507を設けると、大型のシート503を無理に開けることを防止できるが、このような施錠機構の個数を1個にすることができれば、部品自体のコスト及び取付けのコスト等を低減でき、また、第1シート施錠機構506と第2シート施錠機構507とを連結する第2ワイヤ508が不要になり、ワイヤに係るコストをも削減できる。
また、大型のシート503を備えた車両では、ラゲッジボックス501の容量を大きくすることが望ましい。
さらに、第1コ字金具504は、幅広のため、この第1コ字金具504をロックする第1シート施錠機構506も横幅が広く必要になり、ラゲッジボックス501の容量が狭められることもある。すなわち、第1コ字金具(シートフック)504やシート施錠機構(シートキャッチ)506をスリムな形状にしたいものである。
そこで、本発明の目的は、自動二輪車のシート取付構造を改良することで、特に大型シートを備えた自動二輪車において、シート施錠機構、即ちシートキャッチを1個に減らし、且つヘルメット2個を同時に収納できるような大開口部を有するラゲッジボックスを設けることにある。
さらに、シートフックやシートキャッチをスリムな形状にすることで、ラゲッジボックスの容積を最大限に大きくすることにもある。
上記目的を達成するために請求項1は、運転者又は添乗員が着座するシートを形成し、シートの側方に設けたシートヒンジを介して開閉自在とした自動二輪車において、シートヒンジは、車体に取付けた車体側ヒンジと、この車体側ヒンジにスイング可能に取付けたシート側ヒンジとからなり、シート側ヒンジに、シートを開いたときにシート位置を固定するためのストッパと、シートを開いたときにストッパを移動せしめるコイルスプリングとを備え、シート側ヒンジは、ヒンジカバーが取付けられ、シートが閉じられた際に、車体に設けられた切欠き部を覆うことを特徴とする。
請求項2は、ストッパが、シートヒンジに設けられた係合片に係合することでストッパの移動が規制され、シートの位置が固定されることを特徴とする。
請求項3は、シートヒンジにおける車体側ヒンジの側壁にそれぞれ長穴を開け、これらの長穴にストッパを通したことを特徴とする。
請求項4は、シート側ヒンジが、シートの運転者用シートと添乗員用シートと両者に跨って取付けられ、シートを開けるときの操作力を軽減するために開方向に弾性力を発生させる巻きスプリングが、シートヒンジのヒンジ軸に巻き付けられることを特徴とする。
請求項5は、ラゲッジボックスと、ラゲッジボックスの上方でシートヒンジを介して開閉自在としたシートを備える自動二輪車において、シートヒンジは、車体に取付けた車体側ヒンジと、この車体側ヒンジにスイング可能に取付けたシート側ヒンジとからなり、シート側ヒンジに、シートを開いたときにシート位置を固定するためのストツパと、シートを開いたときにストッパを移動せしめるコイルスブリングとを備え、シート側ヒンジは、ヒンジカバーが取付けられ、シートが閉じられた際に、車体に設けられた切欠き部を覆うことを特徴とする。
請求項1では、シートヒンジは、車体に取付けた車体側ヒンジと、この車体側ヒンジにスイング可能に取付けたシート側ヒンジとからなり、シート側ヒンジに、シートを開いたときにシート位置を固定するためのストッパと、シートを開いたときにストッパを移動せしめるコイルスプリングとを備えたので、開いた状態のシートを閉じにくくすることができる。
シート側ヒンジに、ヒンジカバーが取付けられ、シートが閉じられた際に、車体に設けられた切欠き部を覆うので、シートを大きく開くことができ、例えば、ラゲッジボックスに対する物の出し入れを楽に行うことができる。さらに、このようにシートを大きく開けるようにしても、シートヒンジが外部に露出することを防止でき、外観性を向上を図ることができる。
請求項2では、ストッパが、シートヒンジに設けられた係合片に係合することでストッパの移動が規制され、シートの位置が固定されたので、請求項1同様に、開いた状態のシートを閉じにくくすることができる。
請求項3では、シートヒンジにおける車体側ヒンジの側壁にそれぞれ長穴を開け、これらの長穴にストッパを通した。
請求項4は、シート側ヒンジが、シートの運転者用シートと添乗員用シートと両者に跨って取付けられ、シートを開けるときの操作力を軽減するために開方向に弾性力を発生させる巻きスプリングが、シートヒンジのヒンジ軸に巻き付けられた。これにより、シートを開けるときの操作性の軽減を図ることができる。
請求項5では、シートヒンジは、車体に取付けた車体側ヒンジと、この車体側ヒンジにスイング可能に取付けたシート側ヒンジとからなり、シート側ヒンジに、シートを開いたときにシート位置を固定するためのストツパと、シートを開いたときにストッパを移動せしめるコイルスブリングとを備え、シート側ヒンジは、ヒンジカバーが取付けられ、シートが閉じられた際に、車体に設けられた切欠き部を覆う。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11を前端に取付けた車体フレーム12と、ヘッドパイプ11に回転可能に取付けたハンドル軸13と、このハンドル軸13の下部に取付けたフロントフォーク14と、このフロントフォーク14の下端に取付けた前輪16と、この前輪16を操舵するためにハンドル軸13の上部に取付けたハンドル17と、ハンドル軸13、ヘッドパイプ11及びフロントフォーク14の前部を覆うフロントカバー18と、このフロントカバー18の後部に取付けたフロントインナカバー21と、前述の車体フレーム12の後部上部に取付けたラゲッジボックス(荷物収納箱)22と、このラゲッジボックス22の上方に開閉自在に配置したシートとしてのタンデムシート23と、車体フレーム12の後部下部に取付けたパワーユニット24と、このパワーユニット24の後端部に取付けた後輪26とからなる。
ここで、31は前輪16の上方を覆うフロントフェンダ、32はハンドル17の前方を覆うハンドルカバー、33はハンドルカバー32に取付けたウインドスクリーン、34はハンドルカバー32の後部に取付けたハンドルインナカバー、36はバックミラー、37,37(手前側の符号37のみ図示)はフロアステップ、38,38(手前側の符号38のみ図示)はフロアステップ37,37を支持するステップ支持フレーム、41,42はパワーユニット24を構成するエンジン及び動力伝達機構、43はスタンド、44はパワーユニット24の後端と車体フレーム12の後端とに渡したリヤクッションユニット、46は車体カバー、47は後輪26の上方を覆うリヤフェンダである。
自動二輪車10は、(1)ラゲッジボックス22の上方にタンデムシート23を開閉自在に取付けるシートヒンジ51とこのシートヒンジ51の側方を覆うヒンジカバー(不図示。後で詳述する。)の構造、(2)ラゲッジボックス22とタンデムシート23との係合構造、及び(3)ラゲッジボックス22内の仕切り構造に特徴があり、それぞれの構造について以下に詳述する。
図2は本発明に係る自動二輪車の後部を示す要部側面図であり、車体カバーを取外すとともにタンデムシート23を断面で表した。
ラゲッジボックス22の上方に開閉自在にタンデムシート23を配置するためのシートヒンジ51は、車体フレーム12の後部を構成するリヤフレーム12Aに取付けるとともに、ラゲッジボックス22の車体右方(図においてはラゲッジボックス22の奥側)に配置したものであり、タンデムシート23を閉じたときにタンデムシート23の施錠を行うとともにタンデムシート23側と係合するシートキャッチ52は、リヤフレーム12Aに取付けるとともに、ラゲッジボックス22の車体左方(図においてはラゲッジボックス22の手前側)に配置したものである。
シートキャッチ52に係合するシートフック53は、タンデムシート23の底に設けた底板54に取付けた部材である。
タンデムシート23は、運転者が腰掛ける運転者用シート23Aと、この運転者用シート23Aに対して一段高く形成された添乗員が腰掛ける添乗員用シート23Bとからなる。
図3は本発明に係る自動二輪車の正面図であり、車体の前部中央に正面視がほぼ三角形状のヘッドランプ56を取付け、このヘッドランプ56の両側方及び下方をV字状のフロントサブカバー57で覆い、このフロントサブカバー57の左右に信号灯としてのウインカ58,61を配置したことを示す。なお、63はメータバイザ、64,64はウインカ58,61用のバルブ、65はフロントカバー18の開口部である。
ウインカ58,61は、縦長でほぼ三角形状とし、バルブ64,64を配置した下部だけでなく上部をも発光させるようにして視認性を高めるとともにイルミネーション的な効果をも発揮させるものである。
図4は本発明に係る自動二輪車の平面図であり、リヤフレーム12Aを左右一対の左フレーム67及び右フレーム68から構成し、左フレーム67にシートキャッチ52を取付け、右フレーム68にシートヒンジ51を取付けたことを示す。なお、71は左フレーム67及び右フレーム68の各後端に渡したクロスパイプ、72,72は添乗員が足を載せるためにステップ支持フレーム38(図1参照)に折り畳み可能に取付けた添乗員用ステップ(図では折りたたんだ状態にある。)である。
ウインカ58,61は、それらの内側部58A,61Aを平面視でフロントフェンダ31の左右の側部31A,31Bと連続させるように配置してデザインの一体感を得るようにしたものである。
図5は本発明に係るシートヒンジの取付け状態を示す斜視図(図中の矢印(front)は車体前方を表す。以下同じ。)であり、リヤフレーム12Aの右フレーム68にヒンジブラケット74を介してシートヒンジ51を取付けたことを示す。
シートヒンジ51は、ヒンジブラケット74に取付けた車体側ヒンジ76と、この車体側ヒンジ76にヒンジ軸(シートヒンジ軸)77を介してスイング可能に取付けたシート側ヒンジ78とからなり、タンデムシート23(図2参照)を閉じた状態では、パイプで構成したシート側ヒンジ78を立上げ、このシート側ヒンジ78の上端にタンデムシート23を取付ける。なお、81,82はシート側ヒンジ78を通すためにラゲッジボックス22のフランジ部83に形成した切欠き部、84は後述するヒンジカバー(不図示)を取付けるためにシート側ヒンジ78に取付けたステーである。
図6は本発明に係るシートヒンジの斜視図であり、想像線で示したシート側ヒンジ78はタンデムシート23(図2参照)を閉じたときの状態、実線で示したシート側ヒンジ78はタンデムシートを開いたときの状態を示す。
シートヒンジ51は、タンデムシートを開いたときにシート位置を固定するためのストッパとなるストッパピン85を車体側ヒンジ76に移動可能に取付け、ストッパピン85に係合する係合片86をシート側ヒンジ78に一体的に取付けたものである。なお、87は係合片86の先端部に形成した凹部であり、この凹部87にストッパピン85側が嵌る。
シート側ヒンジ78は、ヒンジ軸77側からJ字状に延ばした一対のJフレーム91,91と、これらのJフレーム91,91の各先端に取付けたシート取付パイプ92と、このシート取付パイプ92のほぼ中央に取付けたシート取付片93とからなる。なお、94はJフレーム91,91間に渡したパイプ、96,96は補強部材である。
シート取付パイプ92は、両端部にタンデムシートの底板54(図2参照)に当てる取付端部98,98と、底板54にボルトで取付けるために取付端部98,98に開けた取付穴101,101とを備える。
シート取付片93は、底板54に当てる部分であり、底板54にボルトで取付けるための取付穴102を備える。
図7は本発明に係るシートヒンジの要部を示す要部斜視図であり、シートヒンジ51における車体側ヒンジ76の側壁104,105にそれぞれ長穴106を開け、これらの長穴106,106にストッパピン85を通し、このストッパピン85とヒンジ軸77とに引張コイルスプリング107を渡したことを示す。
この引張コイルスプリング107により、ストッパピン85が、カラー108を介して係合片86の凹部87に嵌ったときに、ストッパピン85が凹部87に引張コイルスプリング107の弾性力によって押付けられ、凹部87からストッパピン85を外れにくくする、即ち、開いたタンデムシート23(図2参照)を閉じにくくする。
111はタンデムシートを開けるときの操作力を軽減するために開方向に弾性力を発生させる巻きスプリングであり、ヒンジ軸77に巻き付けるとともに中央部112をシート側ヒンジ78のパイプ94の下部に当てるとともに、両端部113,113を車体側ヒンジ76の底板114に当てたものである。
図2に戻って、本発明では、シートヒンジ51のシート側ヒンジ78,特にシート側ヒンジ78のシート取付パイプ92を運転者用シート23Aと添乗員用シート23Bとを跨るように底板54に取付ける。タンデムシート23の運転者用シート23Aと添乗員用シート23Bとの連結部は、底板54が屈曲しているためタンデムシート23では最も剛性が小さくなる部分であり、上記したシート取付パイプ92によってタンデムシート23を補強することができる。
図8(a),(b)は本発明に係るシートヒンジのヒンジ軸の傾きを示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
(a)において、ヒンジ軸77は、この延長線116を、例えば、シート側ヒンジ78の取付端部98,98を通る直線117よりも前下がりとして、延長線116と直線117とのなす角度を角度θ1としたものである。
(b)において、ヒンジ軸77は、前部が後部よりも車体内方に位置するように車体前後方向に延びる直線118に対して角度θ2だけ傾斜させたものである。
図9は本発明に係るシートキャッチの取付状態を示す斜視図であり、リヤフレームの左フレーム67にキャッチブラケット121,122を介してシートキャッチ52を取付け、ラゲッジボックス22の側面123を窪ませ、シートキャッチ52の上部をラゲッジボックス22のフランジ部83の下方に配置したことを示す。なお、124はシートキャッチ52にシートフック53が係合するときに、シートフック53を通すためにフランジ部83に開けた通孔である。
シートフック53は、薄肉の板状部材からなり、通穴124は、フランジ部83の長手方向に沿って長穴状に開口している。このため、ラゲッジボックス22の内部にシートフック53が突出することがなく、ラゲッジボックス22の容積を大きくすることができる。
図10(a),(b)は本発明に係るシートキャッチの説明図であり、(a)はシートフック53が係合した状態を示す側面図、(b)はシートフック53の係合が解除した状態を示す側面図である。
(a)において、シートキャッチ52は、扁平なほぼ箱状のハウジング127と、このハウジング127にピン128で回転可能に取付けた施錠爪131と、この施錠爪131の回転を規制するためにハウジング127にピン132で回転可能に取付けたストッパ部材133と、これらの施錠爪131及びストッパ部材133のそれぞれに渡した引張コイルばね134とからなる。
ハウジング127は、施錠爪131の時計回りの回転を規制するストッパ片136を設けた部材である。
施錠爪131は、シートフック53に係合する上爪138と、この上爪138から離して配置した下爪141と、ハウジング127のストッパ片136に先端を当てるようにしたL字アーム142と、引張コイルばね134の一端を取付けるスプリング取付アーム143とを備える。
ストッパ部材133は、先端を施錠爪131の段部145に当てることで施錠爪131の回転を止める側方突出部146と、引張コイルばね134の他端を取付けるとともにワイヤ147の先端を取付けた下部アーム148とからなる。
ワイヤ147は、タンデムシートの施錠を解除するためのシリンダ錠(不図示)に連結したものである。
以上に述べたシートキャッチ52の作用を次に説明する。
(a)において、タンデムシートが閉じ、施錠爪131の上爪138にシートフック53が係合した状態で、まず、ワイヤ147に連結したシリンダ錠をキーで回し、(b)に示したように、ワイヤ147を矢印1に示すように引く。
この結果、ストッパ部材133は、ピン132を中心に矢印2のように回転し、ストッパ部材133の側方突出部146が施錠爪131の段部145から外れる。従って、施錠爪131は回転を拘束するものがなくなり、引張コイルばね134の弾性力によって矢印3のように回転し、上爪138がシートフック53から外れて上爪138とシートフック53との係合が解除される。
タンデムシートはシートヒンジによって開く方向に力を与えたものであるから、上爪138とシートフック53との係合が解除されると、タンデムシートが少し開く(ポップアップ)のに伴って、シートフック53は矢印4のように上昇する。
また、タンデムシートを閉じる場合には、まず、(b)において、タンデムシートを押し下げてシートフック53を矢印4とは反対の向きに下降させると、シートフック53は施錠爪131の下爪141に当たり下爪141を押し下げる。この結果、施錠爪131は矢印3とは反対の向きに回転し、引張コイルばね134の弾性力で矢印2とは反対の向きに回転力を与えたストッパ部材133の側方突出部146の先端が、(a)に示したように、施錠爪131の段部145に掛かる。従って、施錠爪131の時計回りの回転が規制されるため、施錠爪131とシートフック53とは係合状態を維持する。
図11(a),(b)は本発明に係るシートヒンジのヒンジカバーを説明する断面図であり、(a)はラゲッジボックス、シートヒンジ、タンデムシート、車体カバー及びヒンジカバーの断面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。
(a)ではシートヒンジ51にヒンジカバー153を取付け、このヒンジカバー153でシートヒンジ51の側方、詳しくは車体カバー46に設けた切欠き部154を覆ったことを示す。なお、156,157はヒンジブラケット74にラゲッジボックス22の底を取付けるボルト及びナット、158,161はリヤフレーム12Aに設けたブラケット162にラゲッジボックス22の底を取付けるボルト及びナット、163,164はヒンジブラケット74にシートヒンジ51を取付けるボルト及びナット、166はラゲッジボックス22とタンデムシート23との隙間を塞ぐシールラバーである。
切欠き部154は、タンデムシート23を開けるときに、シートヒンジ51のシート側ヒンジ78が車体側方へ大きく揺動するのを許容するために設けたものであり、シートヒンジ51のヒンジ軸77をラゲッジボックス22の開口部168よりも外側で下方に設けたこと、及びシートヒンジ51の側方の車体カバー46に切欠き部154を設けたことにより、タンデムシート23を大きく開けることができ、ラゲッジボックス22に対する物の出し入れを楽に行うことができる。また、開口部168の全面をラゲッジボックス22として利用することができ、幅広の物や、より多くの物を同時に収納可能となる。
(b)では、ラゲッジボックス22のフランジ部83に切欠き部81,82を設け、これらの切欠き部81,82にそれぞれスポンジラバー169を取付け、タンデムシート23を閉じたときに、切欠き部81,82にスポンジラバー169を介してシートヒンジ51のJフレーム91,91を当てたことを示す。
図12(a),(b)は本発明に係る車体カバーの切欠き部を示す説明図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
(a)において、車体カバー46の切欠き部154は、縁の全体に段部154aを設けた部分であり、特に、段部153aのうち、前側段部153c及び後側段部153dにヒンジカバー153(図11(a)参照)の内面を当てる。
(b)において、前部段部154c及び後部段部154dは、それぞれをV字断面として中央を窪ませた部分であり、これらの前部段部154c及び後部段部154dに、詳しくは、車体カバー46の内面から突出させた上部突出部172,172(図13にて詳述する。)及び下部突出部173,173(不図示。図13にて詳述する。)を当てることで、ヒンジカバー153のセンタリングを行う。なお、前部段部154c及び後部段部154dの断面形状としては、V字状に限らず、U字状としてもよい。
このように、切欠き部154の縁に前部段部154c及び後部段部154dを設けたことで、ヒンジカバー153の車体前後方向のセンタリングを行うことができ、ヒンジカバー153を車体カバー46に合わせるときの位置決め精度を向上させることができる。
以上に述べたシートヒンジ51及びヒンジカバー153の作用を次に説明する。
図13(a)〜(c)は本発明に係るヒンジカバーの開動作を説明する作用図であり、(a)はヒンジカバー153が閉じた状態を示す断面図、(b)はヒンジカバー153がわずかに開いた状態を示す断面図、(c)はヒンジカバー153が大きく開いた状態を示す断面図である。
(a)において、ヒンジカバー153は、シート側ヒンジ78のステー84にほぼU字形とした弾発手段としてのU字ばね171を介して取付けた部材であり、内面上部に設けた一対の上部突出部172,172(一方の上部突出部172のみ図示)と、内面下部に設けた一対の下部突出部173,173(一方の下部突出部173のみ図示)と、U字ばね171を取付けるために上部突出部172,172と下部突出部173,173との間から側方に延ばした側方延出部174とを備える。なお、176,177はU字ばね171をステー84に取付けるビス及びナット、dはヒンジカバー153と車体カバー46との隙間である。
(a)では、ヒンジカバー153の上部突出部172,172及び下部突出部173,173は、車体カバー46の切欠き部154の縁に当たった状態にある。このとき、U字ばね171は、U字の2つの端部を開いて撓ませた状態にあり、この撓みにより発生する弾性力で切欠き部154の縁にヒンジカバー153を押付ける。
(b)において、ヒンジカバー153と車体カバー46との隙間d((a)参照)は上部より下部の方が大きく設定されているので、タンデムシート23を開き始めて、シートヒンジ51のシート側ヒンジ78が想像線の位置から実線の位置へ矢印のようにわずかに揺動すると、U字ばね171の撓みが小さくなり、弾性力が小さくなって、ヒンジカバー153の上部突出部172,172は切欠き部154の縁に押付けられたまま、切欠き部154の縁と上部突出部172,172との接触部を中心にしてヒンジカバー153の下部が矢印のようにわずかに開き、下部突出部173,173は切欠き部154の縁から離れる。
(c)において、シート側ヒンジ78が更に揺動すると、U字ばね171の撓みはほとんどなくなり、ヒンジカバー153はシート側ヒンジ78とともに揺動するため、上部突出部172,172及び下部突出部173,173は、共に切欠き部154の縁から離れる。
このように、ヒンジカバー153と車体カバー46との隙間は上部より下部の方が大きく設定され、ヒンジカバー153を切欠き部154の縁から下部突出部173,173側を先に離れるようにしたことで、車体カバー46とヒンジカバー153のそれぞれの表面を連続させるために車体カバー46に設けたカバー段部181に、ヒンジカバー153の下部が干渉することなしにヒンジカバー153を移動させることができる。
以上の図2、図11及び図13で説明したように、本発明は第1に、運転者用シート23Aと添乗員用シート23Bを一体に形成し、タンデムシート23側方に設けたシートヒンジ51を介して開閉自在とした自動二輪車10(図1参照)において、シートヒンジ51を、そのシート側ヒンジ78が運転者用シート23Aと添乗員用シート23Bと両者に跨って取付けたことを特徴とする。
従来、大型のシートでは、シートの撓みによる盗難防止のために、シートを車体側に係合するシートキャッチを2箇所に取付けていたが、本発明では、シートヒンジ51のシート側ヒンジ78が運転者用シート23Aと添乗員用シート23Bとに跨るため、運転者用シート23Aと添乗員用シート23Bとの連結部をシートヒンジ51のシート側ヒンジ78で補強することができ、タンデムシート23の剛性を高めることができる。タンデムシート23の剛性が高まれば、タンデムシート23は、無理に開けようとしても撓みにくく、盗難防止効果を高めることができる。従って、シートキャッチ52を1個に減らすことができる。
また、タンデムシート23の補強をシートヒンジ51で行えるため、タンデムシート23の補強のために特別に部品を追加する必要がない。
以上のことから、自動二輪車10のコストを低減することができる。
本発明は第2に、タンデムシート23より下方に車体カバー46を配置し、この車体カバー46内にラゲッジボックス22を設け、車体カバー46にシートヒンジ51の車体側方への揺動を許容する切欠き部154を形成するとともに、車体カバー46内でラゲッジボックス22の外側且つ下方にシートヒンジ51の回転軸となるヒンジ軸77を設け、タンデムシート23を閉じたときに切欠き部154を覆ってシートヒンジ51が外部に露出するのを防止するヒンジカバー153をシートヒンジ51のシート側ヒンジ78に一体的に取付けたことを特徴とする。
車体カバー46に切欠き部154を形成し、車体カバー46内にシートヒンジ51のヒンジ軸77を設け、シートヒンジ51のシート側ヒンジ78にヒンジカバー153を取付けたことで、ヒンジ軸77をタンデムシート23の下に設けたラゲッジボックス22の開口部168よりも下方に配置することができ、ヒンジ軸77をラゲッジボックス22の開口部168近傍に設けるのに比べて、タンデムシート23を大きく開くことができ、ラゲッジボックス22に対する物の出し入れを楽に行うことができる。また、開口部168の全面をラゲッジボックス22として利用することができ、幅広の物や、より多くの物、例えば同乗者用ヘルメットと添乗員用ヘルメットとを同時に収納可能となる。
更に、このようにタンデムシート23を大きく開けるようにしても、ヒンジカバー153で切欠き部154を覆うことでシートヒンジ51が外部に露出するのを防止することができるため、外観性を向上させることができる。
本発明は第3に、ヒンジカバー153を、U字ばね171を介してシート側ヒンジ78に取付け、ヒンジカバー153と車体カバー46の当接時、両者の隙間は上部より下部の方を大きく設定し、シートヒンジ51を開いたときに、ヒンジカバー153の下部が上部より先に車体カバー46から離れるようにしたことを特徴とする。
タンデムシート23を開閉するときにヒンジカバー153を切欠き部154の縁に対してスムーズに離す又は当てることができ、ヒンジカバー153の開閉を良好とすることができる。
図14は本発明に係るラゲッジボックスの斜視図であり、ラゲッジボックス22のフランジ部83の前部に凹部184を一体成形したことを示す。
凹部184は後述するタンデムシート側の凸部と係合してタンデムシートの無理な開閉を防止する部分である。
図15は本発明に係るタンデムシートの底面を示す底面図であり、タンデムシート23の底板54の前部に、車幅方向内方に突出する凸部186を一体成形したことを示す。なお、187,188はシートヒンジ51を取付けるためにシートヒンジ51の取付端部98,98(図6参照)を当てるシート側取付部、191はシートヒンジ51を取付けるためにシートヒンジ51のシート取付片93(図6参照)を当てるシート側取付部、193…(…は複数個を示す。以下同じ。)は取付穴、194はシートフック53を取付けるフック取付部、196,196は取付穴である。
図16(a),(b)は本発明に係るラゲッジボックスとタンデムシートとの係合を説明する断面図であり、(a)は係合状態を示す断面図、(b)はタンデムシートを閉じるときの作用を示す断面図である。
(a)において、ラゲッジボックス22の凹部184はタンデムシート23の凸部186を受ける傾斜面184Aを備える。
タンデムシート23の凸部186は、ラゲッジボックス22の傾斜面184Aの下にもぐり込む円弧状の係合面186Aを備える。
図中の200は上記の係合面186Aの円弧の中心であって係合面186Aの回転中心でもある回転中心点である。この回転中心点200は、ラゲッジボックス22の凹部184とタンデムシート23の凸部186との係合部分を係合部201とすると、この係合部201を通る紙面に平行な平面に図8(a),(b)に示したヒンジ軸77の延長線116が交わる点である。
図8(a),(b)に示したように、本発明では、シートヒンジ51のヒンジ軸77を側面視で前下がりにするとともに、平面視でヒンジ軸77の前部が後部よりも車体内方に位置するように傾斜させたことで、図16(a)において、回転中心点200を係合部201に対して下方に配置するようにした。
以上に述べたラゲッジボックス22の凹部184とタンデムシート23の凸部186との係合の作用を次に説明する。
(b)において、タンデムシート23を開けた状態から、次第に閉じていくと、タンデムシート23は回転中心点200を中心にして回転し、これに伴って凸部186の係合面186Aがラゲッジボックス22の凹部184の傾斜面184Aにもぐり込んで、(a)に示したように、凹部184に凸部186が係合する。この状態で、例えば、タンデムシート23の前部を無理に開こうとしても、係合部201によって阻止することができる。
(a)に戻って、例えば、凸部186の回転中心点を200Aとして、係合部201の直下に配置すれば、タンデムシート23の前部を無理に開こうとして上方に力を作用させたときに回転中心点200Aの回りにタンデムシート23を回転させるモーメントが発生しない。回転中心点200は、上記の回転中心点200Aにより近づけた点であるから、タンデムシート23を回転させるモーメントをより小さくすることができ、係合部201で凹部184に凸部186を強固に係合することができる。
図中の200Bはヒンジ軸を前下がりにせず、ヒンジ軸の前部が後部よりも車体内方に位置するように傾斜させずに、正面視でラゲッジボックス22の開口部168の側方に配置した回転中心点を示す。
この回転中心点200Bを中心にしてタンデムシート23を閉じても、タンデムシート23側に設けた凸部はほぼ上下方向に移動するだけで、ラゲッジボックス側に設けた凹部内に係合させることはできない。
図14では、ラゲッジボックス22のフランジ部83の前部に凹部184を成形したが、これに限らず、ラゲッジボックス22の側部のフランジ部83に凹部を設け、タンデムシート23側に設けた凸部と係合させるようにしてもよい。また、タンデムシート23側に凹部を設け、ラゲッジボックス22側に凸部を設けてもよい。
図17は本発明に係るラゲッジボックス内の仕切りを説明する斜視図であり、ラゲッジボックス22内に差し替え位置が変更できる1枚の仕切り板211を設けたことを示す。なお、ラゲッジボックス22内に敷くカーペット(後で詳述する。)は省いた。
仕切り板211は、ラゲッジボックス22内の前部に設けた前部仕切り板挿入部212と、ラゲッジボックス22内の中間部に設けた中間部仕切り板挿入部213とに差し替え可能である。なお、ラゲッジボックス22内を仕切らないときは、仕切り板211をラゲッジボックス22の背面214に沿わせておく。
図18は本発明に係るラゲッジボックスの断面図であり、ラゲッジボックス22内に、ラゲッジボックス22の内部形状に沿うトレー状のカーペット221を敷き、且つ中間部仕切り板挿入部213でラゲッジボックス22内を仕切ったことを示す。
カーペット221は、収納物に傷が付かないように保護するものである。
ラゲッジボックス22内を仕切らないときの仕切り板211は、ラゲッジボックス22の背面214とカーペット221の後壁222との間に挿入しておく。なお、224はラゲッジボックス22の前部底面、226はラゲッジボックス22の中間部及び後部の底面である中後部底面である。カーペット221の形状については詳細を後述する。
図19は本発明に係るラゲッジボックスの前部及び中間部の平面図(図中の矢印(left)は車体左方、矢印(right)は車体右方を表す。以下同じ。)であり、仕切り板211(図18参照)を差し込むために、ラゲッジボックス22の前部底面224及び左右の側壁228,231の前部に挿入部233,234を形成し、中後部底面226に挿入溝236及び挿入部237を形成し、側壁228,231の中間部にそれぞれ挿入溝238,241を形成したことを示す。即ち、挿入部233,234は前部仕切り板挿入部212を構成する部分であり、挿入溝236、挿入部237及び挿入溝238,241は中間部仕切り板挿入部213を構成する部分である。
図20(a),(b)は本発明に係る仕切り板挿入部を説明する断面図であり、(a)は図18のA−A線断面図、(b)は図18のB−B線断面図である。
(a)は、前部底面224と側壁228とにL字状のL字壁245,245(一方のL字壁245のみ図示)を前後に並べて形成し、前部底面224と側壁231とにL字壁246,246(一方のL字壁246のみ図示)を前後に並べて形成し、L字壁245,245間及びL字壁246,246間をそれぞれ仕切り壁211(図18参照)を挿入する挿入溝247,248とした前部仕切り板挿入部212を示す。
(b)は、中後部底面226の左端に挿入溝236を形成し、中後部底面226の右端に横長でほぼ矩形とした矩形壁251,251(一方の矩形壁251のみ図示)を前後に並べて形成して矩形壁251,251間を仕切り壁211(図18参照)を挿入する挿入溝252とし、側壁228の傾斜部分に挿入溝238を形成し、側壁231の傾斜部分に挿入溝241を形成した中間部仕切り板挿入部213を示す。
図21(a),(b)は本発明に係る仕切り板挿入部に差し込んだ仕切り板を示す断面図であり、(a)は前部仕切り板挿入部の断面図(図20(a)に対応する。)、(b)は中間部仕切り板挿入部の断面図(図20(b)に対応する。)である。
(a)において、仕切り板211は、ほぼ四角形状とした部材であり、ほぼ直線状で幅をW1とした第1辺255と、この第1辺255に対向する辺であって第1辺255の幅W1よりも幅W2を狭くした第2辺256と、これらの第1辺255及び第2辺256のそれぞれの端部を繋ぐ第3辺257及び第4辺258とを備え、第3辺257に傾斜部261を有し、第4辺258に傾斜部262を有する。
前部仕切り板挿入部212では、挿入溝247,248に、仕切り板211の第1辺255と、第3辺257の端部及び第4辺258の端部とを差し込む。
(b)において、中間部仕切り板挿入部213では、挿入溝236及び挿入溝252に、仕切り壁211の第2辺256を差し込むとともに、挿入溝238に第3辺257の傾斜部261を差し込み、挿入溝241に第4辺258の傾斜部262を差し込む。
以上の(a),(b)に示したように、本発明では、仕切板211の第1辺255の形状を前部仕切り板挿入部212のある前部底面224の形状に沿わせるとともに、第1辺255の幅W1を前部仕切り板挿入部212のある側壁228と側壁231との間隔にほぼ合わせ、仕切り板211の第2辺256の形状を中間部仕切り板挿入部213のある中後部底面226の形状に沿わせるとともに、第2辺256の幅W2を中間部仕切り板挿入部213のある側壁228と側壁231との間隔にほぼ合わせた。
図22(a),(b)は本発明に係るカーペットの斜視図であり、(a)は折り畳む前の状態を示す斜視図、(b)は折り畳んだ状態を示す斜視図である。
(a)において、カーペット221は、底部265と、この底部265から立ち上げた側壁266,267及び前述の後壁222とからなり、側壁266,267及び底部265に、折り畳みを容易にするスリット271,272を設けたものである。
スリット271,272は、図21(a)に示したL字壁245,245及びL字壁246,246を外部に露出させる部分でもある。なお、274,276は挿入溝236,238をそれぞれ外部に露出させるために側壁266に設けた開口部である。挿入溝252,241を外部に露出させる開口部も側壁267に設けるが図示しない。
(b)において、カーペット221のスリット271,272から前側のカーペット前部277を折り畳んだ状態を示す。このように、カーペット221を折り畳み可能に形成したことで、汚れ物等と他の物とを分けて収納するときの使い勝手を向上させることができる。
図23(a),(b)は本発明に係るラゲッジボックスの使用例を示す作用図であり、(a)は仕切り板を使用しない状態を示す作用図、(b)は前部仕切り板挿入部に仕切り板を差し込んだ状態を示す作用図である。
(a)において、ラゲッジボックス22内に、例えば、大型の鞄281及び中型のヘルメット282等の大きな物を収納する場合には、仕切り板211を使用しない。
(b)において、ラゲッジボックス22内に、例えば、グローブ283等の小物と、比較的大きな鞄284、大型のヘルメット286を収納する場合には、前部仕切り板挿入部212に仕切り板211を差し込み、仕切り板211の前方の空間S1にグローブ283を収納し、仕切り板211の後方の比較的大きな空間S2に鞄284及びヘルメット286を収納する。
図24(a),(b)は本発明に係るラゲッジボックスの他の使用例を示す作用図であり、(a)は中間部仕切り板挿入部に仕切り板を差し込んだ状態を示す作用図、(b)はカーペットの前部を折り畳むとともに、前部仕切り板挿入部に仕切り板を差し込んだ状態を示す作用図である。
(a)において、ラゲッジボックス22内に、比較的大きな物、例えば、中型のヘルメット282と大型のヘルメット286とを分けて収納する場合には、中間部仕切り板挿入部213に仕切り板211を差し込み、仕切り板211の前方の空間S3にヘルメット282を収納し、仕切り板211の後方の空間S4(仕切り板211の前方の空間S3よりも大きい)にヘルメット286を収納する。
(b)において、ラゲッジボックス22内に、汚れた物、例えば、チェーン又はワイヤからなる車輪ロック装置287等を収納する場合には、カーペット221のカーペット前部277を折り畳んで前部仕切り板挿入部212に仕切り板211を差し込み、仕切り板211の前方の空間S1に車輪ロック装置287を収納する。
このように、カーペット221を折り畳んで仕切り板211の前方の空間に汚れ物を収納すれば、この収納部分のラゲッジボックス22の壁面が汚れても容易に汚れを落とすことができ、また、カーペット221が汚れずに済むので都合がよい。
以下、本発明に係る自動二輪車のシート開閉構造に示したシートを車体側にロックするためのシートロック構造(シートキャッチ及びシートフック)の変形例を、自動二輪車のシートロック構造300として詳細に説明する。なお、図1〜図24に示した部品と同一部品は同一符号を用い詳細な説明は省略する。
図25は本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の構成部品の分解斜視図である。
自動二輪車のシートロック構造300は、荷物を収納するために車体側(図1に示す車体フレーム12側)に取付けるラゲッジボックス322と、このラゲッジボックス322に対して開閉自在に設定するシート(タンデムシート)23と、このシート23にシート側ヒンジ78を取付けるとともに車体側である右フレーム68に車体側ヒンジ76を取付けるシートヒンジ51と、ラゲッジボックス322に収納するトレー321と、シート23の底板54に取付けたシートフック53と、このシートフック53をラゲッジボックス322側(車体側)にロックするためにラゲッジボックス322に設けたシートキャッチ352と、シートキャッチ352から延ばした操作ケーブル(ワイヤ)347と、から構成する。
トレー321は、ラゲッジボックス322の底324に敷くことで、荷物の収納性を向上させるとともに、荷物にすり傷などが付くことを防止するものであり、後述するように、ラゲッジボックス322の底324に這わす操作ケーブル347を覆い、ラゲッジボックス322の内部の美観を向上させる役目をになう。
自動二輪車のシートロック構造300は、シートヒンジ51(図25参照)を介して開閉自在とし、ラゲッジボックス322側(車体側)に設けたシートキャッチ352でシートロックを行う自動二輪車のシートロック構造において、シートキャッチ352の操作ケーブル347を、ラゲッジボックス322内を通したものと言える。
操作ケーブル347は、ハンドル17(図1参照)近傍に設けたコンビスイッチ(不図示)のキー操作に連動させて操作し、シートキャッチ352の操作ケーブル347を、ラゲッジボックス322内を通すことで、操作ケーブル347を外から見えないようにすることができる。この結果、自動二輪車10(図1参照)の外観の向上を図ることができる。また、操作ケーブル347を外からいたずらするのを防止できる。
なお、シートキャッチ352は、車体側に設けたラゲッジボックス322の側方に設けるとともに、上部ガイド部材341の矩形開口部343の長辺346を、ラゲッジボックス322の上部開口フランジ部326の外周に沿わせたことを示す。
シートキャッチ352を、車体側に設けたラゲッジボックス322の側方に設けるとともに、上部ガイド部材341の矩形開口部343の長辺346を、ラゲッジボックス322の上部開口フランジ部326の外周に沿わせることで、ラゲッジボックス322の内面の凹凸を最小限に止めることができ、収納しやすいラゲッジボックスを実現することができるとともに、ラゲッジボックスの容量を大きく設定することができる。
図26は本発明に係る自動二輪車のシートロック構造のラゲッジボックスの平面図である。
ラゲッジボックス322は、底324から内壁325を立上げ、この内壁325の外周にシート23(図25参照)を合わせる上部開口フランジ326を形成し、内壁325の左にシートキャッチ352を収納する凹部327を形成し、この凹部327に操作ケーブル347(図25参照)を延出する貫通孔328を形成し、凹部327の上方にシートフック53を差し入れるための開口329を設け、この開口329の両脇にシートキャッチ352を取付ける鍔部333,333を設け、内壁325の右にシートヒンジ51を逃げるための切り込み部331,331を形成し、底324に操作ケーブル347を収納するとともに操作ケーブル347を所定の方向に案内する溝332を形成した。
図27は図26の27−27線断面図であり、溝332はU字状の断面形状を示し、この溝332内に操作ケーブル347を収納したことを示す。
すなわち、自動二輪車のシートロック構造300は、ラゲッジボックス322の底324には、操作ケーブル347を収納する溝332を設けたものとも言える。
ラゲッジボックス322の底324に、操作ケーブル347を収納する溝332を設けることで、ラゲッジボックス322の容量を損ねることなく、操作ケーブル347を収納することができる。
この結果、ラゲッジボックス322の容量を十分に利用することができる。
図28は本発明に係る自動二輪車のシートロック構造のシートキャッチ廻りの分解斜視図である。
シートフック53は、シート23(図25参照)の底板54に取付けた部材であって、平板から曲げ形成した部材であり、底板54に取付けるステー部337と、シートキャッチ352に係合させる係合爪338とを備える。
シートフック53を平板から形成することで、シートキャッチ352のカムプレート(施錠爪)354と同一方向に延びる係合爪338を容易に形成することができる。
上部ガイド部材341は、ラゲッジボックス322(図25参照)の開口329にセットすることで、シートフック53をシートキャッチ352に案内する部材であり、シートフック53をシートキャッチ352に係合させるための矩形開口部343と、この矩形開口部343に形成することでシートフック53をシートキャッチ352に案内するテーパ部344と、ラゲッジボックス322の鍔部333,333を介してシートキャッチ352に取付けるための取付け部345とを備える。なお、346は矩形開口部343の長辺を示す。
シートキャッチ352は、ラゲッジボックス322の凹部327にセットするシートキャッチベース(ハウジング)353と、このシートキャッチベース353に回転自在に取付けたカムプレート354と、このカムプレート354の回転を所定の角度で止めるロックアーム(下部アーム)355と、これらのカムプレート354とロックアーム355との間に掛け渡した引張コイルばね356と、シートキャッチベース353に取付けてカムプレート354でON/OFFさせるリミットスイッチ357と、からなる。
359,359は、上部ガイド部材341を介してシートキャッチ352を鍔部333,333に取付ける取付けねじ、361はカムプレート354をシートキャッチベース353に回転自在に取付けるピン、362はロックアーム355をシートキャッチベース353に回転自在に取付けるピンである。
図29は本発明に係る自動二輪車のシートロック構造のシートキャッチ及びシートフックの斜視図である。
シートキャッチベース353は、本体部364と、この本体部364とでカムプレート354を挟み込む側面ガイド365と、ラゲッジボックス322(図25参照)の鍔部333,333を上部ガイド部材341とで挟み込んで一体的に取付ける取付け部367,367と、操作ケーブル347を支持するケーブル支持部368と、を備える。
カムプレート354は、本体部371と、本体部371に直交させることでシートフック53の係合爪338を嵌合させる係合面372と、シートフック53を係合したときにロックアーム355に嵌合させる第1嵌合部373と、シートフック53を取り外すときにロックアーム355に嵌合させる第2嵌合部374と、リミットスイッチ357を作動する作動部375と、引張コイルばね356の一方を掛けるばね掛け部376と、を備える。
なお、係合面372は、幅広に板材を所定の形状に加工して本体部371に溶接したものである。
ロックアーム355は、カムプレート354の第1・第2嵌合部373,374をロックするロック部381と、引張コイルばね356の他方を掛けるばね掛け孔382と、操作ケーブル347を連結する取付け溝383と、を備える。
操作ケーブル347は、アウタチューブ384と、このアウタチューブ384にスライド可能に取付けたインナワイヤ385と、からなる。
アウタチューブ384は、シートキャッチベースに支持させるための雄ねじ部386を備え、インナワイヤ385は、ロックアーム355の取付け溝383に連結するためのストッパ凸部387を備える。388,388(一方の388不図示)は、雄ねじ部386にねじ込むことでアウタチューブ384をシートキャッチベース353に取付けるためのナットである。
リミットスイッチ357は、ラゲッジボックス322(図25参照)内を照明するために使用するスイッチであり、ハーネス389を備える。
図30は本発明に係る自動二輪車のシートロック構造のシートキャッチ及びシートフックの正面図であり、自動二輪車のシートロック構造300は、車体側にシートヒンジ51(図25参照)を介してシート23をスイング自在に取付け、このシート23から延ばしたシートフック53を車体側に設けたシートキャッチ352のカムプレート354に係合することでシート23をロックすることのできる自動二輪車のシートロック構造において、シートフック53には、シートキャッチ352のカムプレート354と同一方向に延びる係合爪338を備えたものと言える。
例えば、シートから延ばしたシートフックを車体側に設けたシートキャッチに係合させるときに、シートフックやシートキャッチをできるだけコンパクトに若しくはスリムに構成することは、車体のスペース効率を向上させるために好ましいことである。
そこで、シートフック53に、シートキャッチ52のカムプレート354と同一方向に延びる係合爪338を備えた。
すなわち、シートフック53に、シートキャッチ352のカムプレート354と同一方向に延びる係合爪338を備えたので、シートフック53及びシートキャッチ352をスリムな形状にすることができる。この結果、シートフック53及びシートキャッチ352の設定部分廻りのスペースを有効に利用することができる。
なお、シートキャッチベース353は、下方を図9に示したシートキャッチ52と同様に適宜方法にて、車体側に止めるものである。
図31は図30の31−31線矢視図であり、操作ケーブル347のインナワイヤ385をロックアーム355の取付け溝383に白抜き矢印の如く差し入れることで、カムプレート354に操作ケーブル347を着脱自在に取付けることができることを示す。
すなわち、ロックアーム355に一方を開放した取付け溝383を形成し、操作ケーブル347にストッパ凸部387を形成したので、カムプレート354に操作ケーブル347を取付けるときの作業性を向上させることができる。
図32は図30の32矢視図であり、カムプレート354のシートフック53との係合面372には、カムプレート354と直交する幅広の板材を設け、カムプレート354を係合爪338の厚さ方向に広くしてこの係合爪338がその厚さ方向に移動しても外れぬようにしたことを示す。
すなわち、カムプレート354のシートフック53との係合面372に、カムプレート354と直交する幅広の板材を設け、カムプレート354を係合爪338の厚さ方向に広くすることで、この係合爪338がその厚さ方向に移動しても外れることはない。この結果、シートロック機能の信頼性の向上を図ることができる。
図33は本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の側面断面図である。
自動二輪車のシートロック構造300は、カムプレート354を、車体側に設けたシートキャッチベース353に回転自在に支持し、カムプレート354の側方に側面ガイド365を設け、シートキャッチベース353と側面ガイド365との間にカムプレート354を挟み込んだものとも言える。
カムプレート354を、車体側に設けたシートキャッチベース353に回転自在に支持し、カムプレート354の側方に側面ガイド365を設けることで、シートキャッチベース353と側面ガイド365との間にカムプレート354を挟み込むことができる。この結果、カムプレート354からシートフック53が外れることを防止することができる。
また、自動二輪車のシートロック構造300は、シートキャッチ352の上部に、上部ガイド部材341を設けたものとも言える。
シートキャッチ352の上部に上部ガイド部材341を設けることで、シートキャッチ352にシートフック53を案内することができる。この結果、シートキャッチ352にシートフック53を確実キャッチさせることができるとともに、例えば、ラゲッジボックス322(図25参照)を開けたときのラゲッジボックス322の外観の向上を図ることができる。
以上に述べた自動二輪車のシートロック構造300の作用を次に説明する。なお、図34〜図37において(a)は自動二輪車のシートロック構造300の正面を示し、(b)は自動二輪車のシートロック構造300の側面断面を示す。
図34(a),(b)は本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の作用説明図(その1)である。
(a)において、シートキャッチ352にシートフック53を矢印a1の如く差し込む。
(b)において、シートフック53はシート23(図25参照)とともに矢印b1の如く回転するので、シートフック53の係合爪338は矢印b2の如くシートキャッチ352の幅方向に振れることがある。
そこで、シートキャッチ352の上部に上部ガイド部材341を設けることで、上部ガイド部材341のテーパ部344で矩形開口部343に案内する。これにより、シートキャッチ352にシートフック53を案内することができる。この結果、シートキャッチ352にシートフック53を確実キャッチさせることができる。
図35(a),(b)は本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の作用説明図(その2)である。
(a)において、さらに、シートキャッチ352にシートフック53を矢印a2の如く差し込み、カムプレート354を矢印a3の如く回転させることで、シートフック53の係合爪338をカムプレート354の係合面372に当てる。
(b)において、カムプレート354のシートフック53との係合面372に、カムプレート354と直交する幅広の板材を設け、カムプレート354を係合爪338の厚さ方向に広くすることで、この係合爪338が矢印b3の如くその厚さ方向に移動しても外れることはない。この結果、シートロック機能の信頼性の向上を図ることができる。
図36(a),(b)は本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の作用説明図(その3)である。
(a)において、シートフック53でカムプレート354を矢印a4の如く回転させ、カムプレート354の第1嵌合部373をロックアーム355でロックすることで、係合面372に係合爪338を係合させて、シート23(図25参照)のロックを完了する。
(b)においてシートキャッチベース353と側面ガイド365との間にカムプレート354の係合面372を挟み込んだので、例えば、シートフック53の係合爪338が矢印b4の如く振れたとしても、カムプレート354からシートフック53が外れることはない。
図37(a),(b)は本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の作用説明図(その4)である。
(a)において、操作ケーブル347を矢印a5の如く引くことで、カムプレート354の第1嵌合部373からロックアーム355が外れ、これらのロックアーム355とカムプレート354の間に渡した引張コイルばね356の弾発作用でカムプレート354は矢印a6の如く回転し、シートフック53を矢印a7外すことができる。なお、カムプレート354は、第2嵌合部374がロックアーム355に当たることで回転を停止する。
(b)において、係合爪338が係合面372から外れたことを示す。
尚、本発明では、ヒンジカバーをシートヒンジのタンデムシート側に一体的に取付けたが、これに限らず、ヒンジカバーをタンデムシートの底板に弾性材を介して取付けてもよいし、ヒンジカバーを車体カバーに開閉自在に取付けるとともにヒンジカバーとタンデムシート又はシートヒンジのタンデムシート側とを弾性材で連結してもよい。
また、実施の形態では図25に示すように、シートフック53の係合爪338はシート23の後方に向けて突出させたが、これに限るものではなく、シートキャッチに沿わせるものであればよい。
本発明に係る自動二輪車のシート取付構造は、タンデムシートを有するスクータ型車両に採用するのに好適である。
本発明に係る自動二輪車の側面図である。 本発明に係る自動二輪車の後部を示す要部側面図である。 本発明に係る自動二輪車の正面図である。 本発明に係る自動二輪車の平面図である。 本発明に係るシートヒンジの取付け状態を示す斜視図である。 本発明に係るシートヒンジの斜視図である。 本発明に係るシートヒンジの要部を示す要部斜視図である。 本発明に係るシートヒンジのヒンジ軸の傾きを示す説明図である。 本発明に係るシートキャッチの取付状態を示す斜視図である。 本発明に係るシートキャッチの説明図である。 本発明に係るシートヒンジのヒンジカバーを説明する断面図である。 本発明に係る車体カバーの切欠き部を示す説明図である。 本発明に係るヒンジカバーの開動作を説明する作用図である。 本発明に係るラゲッジボックスの斜視図である。 本発明に係るタンデムシートの底面を示す底面図である。 本発明に係るラゲッジボックスとタンデムシートとの係合を説明する断面図である。 本発明に係るラゲッジボックス内の仕切りを説明する斜視図である。 本発明に係るラゲッジボックスの断面図である。 本発明に係るラゲッジボックスの前部及び中間部の平面図である。 本発明に係る仕切り板挿入部を説明する断面図である。 本発明に係る仕切り板挿入部に差し込んだ仕切り板を示す断面図である。 本発明に係るカーペットの斜視図である。 本発明に係るラゲッジボックスの使用例を示す作用図である。 本発明に係るラゲッジボックスの他の使用例を示す作用図である。 本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の構成部品の分解斜視図である。 本発明に係る自動二輪車のシートロック構造のラゲッジボックスの平面図である。 図26の27−27線断面図である。 本発明に係る自動二輪車のシートロック構造のシートキャッチ廻りの分解斜視図である。 本発明に係る自動二輪車のシートロック構造のシートキャッチ及びシートフックの斜視図である。 自動二輪車のシートロック構造のシートキャッチ及びシートフックの正面図である。 図30の31−31線矢視図である。 図30の32矢視図である。 本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の側面断面図である。 本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の作用説明図(その1)である。 本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の作用説明図(その2)である。 本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の作用説明図(その3)である。 本発明に係る自動二輪車のシートロック構造の作用説明図(その4)である。 従来のシート取付構造を示す斜視図である。
符号の説明
10…自動二輪車、23…シート(タンデムシート)、23A…運転者用シート、23B…添乗員用シート、46…車体カバー、51…シートヒンジ、53…シートフック77…ヒンジ軸、78…タンデムシート側の取付部(シート側ヒンジ)、153…ヒンジカバー、154…切欠き部、171…弾発手段(U字ばね)、300…自動二輪車のシートロック構造、322…ラゲッジボックス、324…底、326…上部開口フランジ、332…溝、338…係合爪、341…上部ガイド部材、346…長辺、347…操作ケーブル、352…シートキャッチ、353…シートキャッチベース、354…カムプレート、365…側面ガイド、372…係合面。

Claims (5)

  1. 運転者又は添乗員が着座するシート23を形成し、シート23の側方に設けたシートヒンジ51を介して開閉自在とした自動二輪車10において、
    前記シートヒンジ51は、車体に取付けた車体側ヒンジ76と、この車体側ヒンジ76にスイング可能に取付けたシート側ヒンジ78とからなり、
    前記シート側ヒンジ78に、前記シート23を開いたときにシート23位置を固定するためのストッパ85と、前記シート23を開いたときに前記ストッパ85を移動せしめるコイルスプリング107とを備え
    前記シート側ヒンジ(78)は、ヒンジカバー(153)が取付けられ、前記シート(23)が閉じられた際に、前記車体に設けられた切欠き部(154)を覆うことを特徴とする自動二輪車のシート取付構造。
  2. 前記ストッパ85は、前記シートヒンジ51に設けられた係合片86に係合することでストッパ85の移動が規制され、前記シート23の位置が固定されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のシート取付構造。
  3. 前記シートヒンジ51における前記車体側ヒンジ76の側壁104,105にそれぞれ長穴106,106を開け、これらの長穴106,106にストッパ85を通したことを特徴とする請求項1記載又は請求項2記載の自動二輪車のシート取付構造。
  4. 前記シート側ヒンジ78は、前記シート23の運転者用シート23Aと添乗員用シート23Bと両者に跨って取付けられ、前記シート23を開けるときの操作力を軽減するために開方向に弾性力を発生させる巻きスプリング111が、前記シートヒンジ51のヒンジ軸77に巻き付けられることを特徴とする請求項1、請求項2記載又は請求項3記載の自動二輪車のシート取付構造。
  5. ラゲッジボックス(22)と、該ラゲッジボックス(22)の上方でシートヒンジ(51)を介して開閉自在としたシート(23)を備える自動二輪車(10)において、
    前記シートヒンジ(51)は、車体に取付けた車体側ヒンジ(76)と、この車体側ヒンジ(76)にスイング可能に取付けたシート側ヒンジ(78)とからなり、
    前記シート側ヒンジ(78)に、前記シート(23)を開いたときにシート(23)位置を固定するためのストツパ(85)と、前記シート(23)を開いたときに前記ストッパ(85)を移動せしめるコイルスブリング(107)とを備え、
    前記シート側ヒンジ(78)は、ヒンジカバー(153)が取付けられ、前記シート(23)が閉じられた際に、前記車体に設けられた切欠き部(154)を覆うことを特微とする自動二輪車のシート取付構造。
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