JP6780022B2 - 鞍乗り型車両のシートキャッチ構造 - Google Patents

鞍乗り型車両のシートキャッチ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6780022B2
JP6780022B2 JP2018558602A JP2018558602A JP6780022B2 JP 6780022 B2 JP6780022 B2 JP 6780022B2 JP 2018558602 A JP2018558602 A JP 2018558602A JP 2018558602 A JP2018558602 A JP 2018558602A JP 6780022 B2 JP6780022 B2 JP 6780022B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat catch
portions
connecting portion
grip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018558602A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018123009A1 (ja
Inventor
康幸 前田
康幸 前田
孝文 中西
孝文 中西
大石 健一
健一 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2018123009A1 publication Critical patent/JPWO2018123009A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6780022B2 publication Critical patent/JP6780022B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/12Box-shaped seats; Bench-type seats, e.g. dual or twin seats
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/28Other additional equipment, e.g. back-rests for children

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

本発明は、鞍乗り型車両のシートキャッチ構造に関する。
従来、鞍乗り型車両において、乗員用のシートを保持するシートキャッチ部材を車体フレームに取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、鞍乗り型車両において、シートキャッチ部材を、乗員が把持するグリップ部材に取り付けたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−306180号公報 特開2013−224127号公報
ところで、特許文献1のように、シートキャッチ部材が単独の部品として車体フレームに取り付けられる場合、シートキャッチ部材を取り付けるための車体フレーム側の構造が複雑になり易い。また、引用文献2では、シートキャッチ部材がグリップ部材に取り付けられるため、車体フレーム側の構造をシンプルにできる。しかし、引用文献2のシートキャッチ部材は、上下に延びてシートの係合部が挿通される挿通開口を一体に備えるため、シートキャッチ部材が上下に大きくなっている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、シートキャッチ部材の取付け構造を簡素化できるようにすることを目的とする。
本発明は、開閉可能に設けられるシート(14)と、当該シート(14)を閉じた状態に保持するシートキャッチ部材(70)と、車体フレーム(10)に取り付けられる乗員用のグリップ部材(50)とを備えた鞍乗り型車両のシートキャッチ構造において、前記グリップ部材(50)は、前記シート(14)の左右に設けられるグリップ部(51)と、左右の前記グリップ部(51)を車幅方向に連結する連結部(52)とを備え、当該連結部(52)の上面には、前記シートキャッチ部材(70)に係合する前記シートの係合部(45)が上方から挿入される挿入開口(58)が設けられ、前記シートキャッチ部材(70)は、前記連結部(52)の下方で当該連結部(52)の下面(52a)に取り付けられていることを特徴とする。
また、上記発明において、前記連結部(52)は、下方に延出する壁部(60)を備え、前記シートキャッチ部材(70)は、前記壁部(60)によって外側から覆われていても良い。
また、上記発明において、前記シート(14)は、その底面(14d)に当接部(14g)を備え、前記挿入開口(58)は、前記連結部(52)上で前後方向に延在し、前記連結部(52)は、前記挿入開口(58)の左右の両側に、前記シート(14)の前記当接部(14g)を受ける荷重受け部(65a)を備えていても良い。
さらに、上記発明において、前記グリップ部材(50)は、前記連結部(52)から下方に延びる取付脚部(56)を介して前記車体フレーム(10)に取り付けられていても良い。
さらに、上記発明において、前記取付脚部(56)は、前記シートキャッチ部材(70)の少なくとも一部を後方から覆っていても良い。
また、上記発明において、前記挿入開口(58)は、前記グリップ部材(50)における車幅方向の中央部で前後方向に延在し、前記連結部(52)は、車幅方向において前記挿入開口(58)の一側に位置する一側部(53a)と他側に位置する他側部(53b)とを備え、前記シートキャッチ部材(70)は、前記一側部(53a)の下面に取り付けられていても良い。
また、上記発明において、前記グリップ部(51)は、前記シート(14)の左右側方で前後方向に延在し、前記シート(14)の下縁(14c)を外側方から覆っていても良い。
本発明に係る鞍乗り型車両のシートキャッチ構造によれば、グリップ部材は、シートの左右に設けられるグリップ部と、左右のグリップ部を車幅方向に連結する連結部とを備え、連結部の上面には、シートキャッチ部材に係合するシートの係合部が上方から挿入される挿入開口が設けられ、シートキャッチ部材は、連結部の下方で連結部の下面に取り付けられている。これにより、シートの係合部が上方から挿入される挿入開口がグリップ部材の連結部の上面に設けられるとともに、シートキャッチ部材が連結部の下面に取り付けられるため、シートキャッチ部材の形状及び車体フレーム側の形状を簡素化できる。また、シートキャッチ部材が取り付けられた状態のグリップ部材を車体フレームに着脱できるため、作業時の着脱性が良い。さらに、シートキャッチ部材が連結部の下方に設けられるため、外側からシートキャッチ部材にアクセスされることを抑制でき、防犯性が良い。
また、上記発明において、連結部は、下方に延出する壁部を備え、シートキャッチ部材は、壁部によって外側から覆われていても良い。この構成によれば、外側からシートキャッチ部材にアクセスされることを壁部によって抑制でき、防犯性が良い。
また、上記発明において、挿入開口は、連結部上で前後方向に延在し、連結部は、挿入開口の左右の両側に、シートの当接部を受ける荷重受け部を備えていても良い。この構成によれば、シートの当接部を受ける荷重受け部を挿入開口の左右の両側の広いスペースを利用して設けることができるため、シートの形状の設定の自由度が高い。
さらに、上記発明において、グリップ部材は、連結部から下方に延びる取付脚部を介して車体フレームに取り付けられていても良い。この構成によれば、車体フレーム側の形状を変更しなくとも、取付脚部の長さによってグリップ部材の取付け高さを容易に調整できる。このため、車体フレーム側の構造を簡素化できる。
また、上記発明において、取付脚部は、シートキャッチ部材の少なくとも一部を後方から覆っていても良い。この構成によれば、シートキャッチ部材に後方側からアクセスされることを取付脚部によって抑制でき、防犯性が良い。
また、上記発明において、挿入開口は、グリップ部材における車幅方向の中央部で前後方向に延在し、連結部は、車幅方向において挿入開口の一側に位置する一側部と他側に位置する他側部とを備え、シートキャッチ部材は、一側部の下面に取り付けられていても良い。この構成によれば、連結部の一側部にシートキャッチ部材をコンパクトに設けることができるとともに、連結部の他側部に空きスペースを確保できる。
また、上記発明において、グリップ部は、シートの左右側方で前後方向に延在し、シートの下縁を外側方から覆っていても良い。この構成によれば、シートの下縁の隙間からシートキャッチ部材にアクセスされることをグリップ部によって抑制でき、防犯性が良い。
図1は、本発明に係る自動二輪車の右側面図である。 図2は、シートの下方の部分の断面図である。 図3は、自動二輪車の後端部を左後方側から見た斜視図である。 図4は、グリップ部材及びテールライトユニットの取付状態を左前方側から見た斜視図である。 図5は、図4のV−V断面図である。 図6は、後部フレームを左前方側から見た斜視図である。 図7は、グリップ部材を下方側から見た斜視図である。 図8は、挿入開口の周辺部を左前方側から見た斜視図である。 図9は、図4のIX−IX断面図である。 図10は、グリップ部材を前方側から見た図である。 図11は、テールライトユニットの取り付け状態を後方側から見た斜視図である。 図12は、図11のXII−XII断面図である。 図13は、図3のXIII−XIII断面図である。 図14は、図3のXIV−XIV断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係る自動二輪車1の右側面図である。なお、図1では、左右一対で設けられるものは、符号を含み右側のものだけが図示されている。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部側に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート14が車体フレーム10の後部の上方に設けられた鞍乗り型車両である。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ15、メインフレーム16、左右一対の後部フレーム17,17、及び、ピボットフレーム18を備える。
ヘッドパイプ15は、車体フレーム10の前端部に位置する。
メインフレーム16は、ヘッドパイプ15から車幅の中心に沿って一本で後下方に延びている。
後部フレーム17,17は、メインフレーム16の後部から左右に分岐して後方に延びるパイプ状のフレームである。各後部フレーム17は、メインフレーム16から略水平に後方へ延びる前側延出部17aと、前側延出部17aの後端から後上がりに延びる傾斜部17bと、傾斜部17bの上端から略水平に後方へ延びる後側延出部17cとを備える。
ピボットフレーム18は、前側延出部17a,17aの後部側から下方に延びている。
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ15によって操舵可能に支持される。フロントフォーク12の上部には操舵ハンドル12aが設けられる。
スイングアーム13は、ピボットフレーム18を車幅方向に貫通するピボット軸19に前端部を軸支され、ピボット軸19を中心に上下に揺動する。後輪3は、スイングアーム13の後端部に軸支される。
スイングアーム13の後部と後部フレーム17,17の後側延出部17c,17cとの間には、リアサスペンション20,20が掛け渡される。
エンジン11は、クランクケース21と、クランクケース21の前部から前方へ延びるシリンダ部22とを備える。エンジン11は、シリンダ部22の軸線22aが略水平に延びる水平エンジンである。
エンジン11は、ピボットフレーム18の前方で、車体フレーム10から吊り下げられるようにして支持されている。
エンジン11の動力は、エンジン11と後輪3とを繋ぐ駆動チェーン(不図示)によって後輪3に伝達される。
エンジン11の吸気装置(不図示)は、シリンダ部22の上方に配置される。
エンジン11の排気管23は、シリンダ部22の下部から後方に延出し、後輪3の側方のマフラー24に接続される。
図2は、シート14の下方の部分の断面図である。
図1及び図2に示すように、自動二輪車1は、ヘルメット等の物品を収納可能な収納ボックス25と、燃料タンク26とを備える。
収納ボックス25は上面が開口した箱である。収納ボックス25は、傾斜部17b,17bの前方且つ前側延出部17a,17aの上方に配置され、後部フレーム17,17に支持される。
燃料タンク26は、収納ボックス25の上部の後方且つ後輪3の上方に位置し、左右の後側延出部17c,17cの間に配置される。
シート14は、収納ボックス25及び燃料タンク26を上方から覆う。シート14は、収納ボックス25の前端部の上部に設けられるヒンジ部25aによって収納ボックス25に連結されている。シート14は、ヒンジ部25aを中心に前後方向に回動可能である。
シート14が前方に回動されて開かれると、収納ボックス25の上面の開口及び燃料タンク26は上方に露出する。
シート14は、運転者用の前側シート14aと、同乗者用の後側シート14bとを一体に備える。
図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム10やエンジン11等の車体を覆う車体カバー29を備える。
車体カバー29は、ヘッドパイプ15等を前方から覆うフロントカバー30と、操舵ハンドル12aの中央部を覆うトップカバー31と、シート14の前方でヘッドパイプ15及びメインフレーム16を後方側から覆う上側レッグシールド32と、上側レッグシールド32の下方でシリンダ部22を覆う下側レッグシールド33とを備える。
また、車体カバー29は、シート14の下方の部分を覆う左右一対のサイドカバー34,34と、シート14の後方の部分を上方から覆うリアセンターカバー35とを備える。
サイドカバー34,34は、後部フレーム17,17、収納ボックス25及び燃料タンク26を側方から覆う。サイドカバー34,34は、シート14の前端部の下方の位置から、シート14の後端よりも後方の位置まで延びている。サイドカバー34,34は、その上縁34aがシート14の下縁14cに沿うように後方へ延びており、上下方向においてシート14に連続して設けられている。
また、自動二輪車1は、リアフェンダー36と、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー37とを備える。リアフェンダー36は、燃料タンク26の下方で後輪3を上方から覆うフェンダー前部36a(図2)と、フェンダー前部36aの後端側から後下方に延びるフェンダー後部36bとを備える。
図3は、自動二輪車1の後端部を左後方側から見た斜視図である。
シート14の後方には、テールライトユニット38(外装部材、テールライト)が設けられている。テールライトユニット38は、車幅の中央に配置される尾灯部38aと、尾灯部38aの左右に配置されるウインカー部38b,38bとを一体に備えたコンビネーションランプである。
テールライトユニット38において尾灯部38aの下方且つ左右のウインカー部38b,38bの間には、後部中央カバー39が取り付けられている。後部中央カバー39にはリフレクター39aが設けられている。
テールライトユニット38は、フェンダー後部36bの上方で左右のサイドカバー34,34の後端部の間に配置されている。
リアセンターカバー35は、サイドカバー34,34の後端部の上縁34a,34aに連続するように設けられており、テールライトユニット38の上方に位置する。
また、自動二輪車1は、同乗者等が把持するグリップ部材50を、後側シート14bの近傍に備える。
図4は、グリップ部材50及びテールライトユニット38の取付状態を左前方側から見た斜視図である。図5は、図4のV−V断面図である。なお、図5では、シート14も追加して図示されている。図6は、後部フレーム17,17を左前方側から見た斜視図である。
図4〜図6を参照し、グリップ部材50は、車体フレーム10に取り付けられ、テールライトユニット38は、グリップ部材50に取り付けられる。
車体フレーム10は、後部フレーム17,17の傾斜部17b,17bの上部を車幅方向に連結するクロスメンバ17dと、後側延出部17c,17cの後端を車幅方向に連結する後部クロスメンバ17eとを備える。
さらに、車体フレーム10は、後部クロスメンバ17eの上面に設けられる台座部41と、後部クロスメンバ17eにおける車幅方向の中央部から上方に延びるステー42とを備える。
台座部41は、後部クロスメンバ17eにおける車幅方向の中央部に設けられる。台座部41は、後部クロスメンバ17eの上面と略平行に車幅方向に延びる台座面41aと、台座面41aの左右の縁部からそれぞれ下方に延びる側壁部41b,41bとを備える。
台座部41は、側壁部41b,41bの下端が後部クロスメンバ17eの上面に結合されることで後部クロスメンバ17eに固定されている。台座面41aは略水平な面であり、前後方向よりも車幅方向に長い板部材によって構成されている。
台座部41には、車幅方向に互いに離間して設けられるナット部41c,41cが設けられている。
ステー42は、後部クロスメンバ17eの後部から上方に延びる上方延出部42aと、上方延出部42aの上端に設けられる板状の固定部42bとを備える。
上方延出部42aは、台座部41の後方を通って上方に延びており、台座面41aよりも上方に延出している。上方延出部42aは、下端部が後部クロスメンバ17eの後面に結合されるとともに、上下の中間部の前部42cが台座面41aの後縁に結合されている。
上方延出部42aは、パイプ状に形成されており、固定部42bは上方延出部42aの上端を上方から塞ぐように設けられている。固定部42bの上面には、ナット部42dが設けられている。固定部42bは、台座面41aの後方且つ上方に位置する。
図2及び図5に示すように、シート14は、シート底板14d(底面)と、シート底板14dの上面に支持されるクッション14eと、クッション14eを覆う表皮14fとを備える。
シート14の後端部には、シート底板14dから下方に突出して車体側に係合する係合部45が設けられている。
係合部45は、棒材を屈曲させるようにして形成されている。係合部45は、シート底板14dの下方で前後方向に延びる前後延在部45aと、前後延在部45aの前端から上方に延びてシート底板14dに結合される脚部45bと、前後延在部45aの後端から上方に延びてシート底板14dに結合される脚部45cとを備える。係合部45は、自動二輪車1の車幅方向の中央部に設けられている。
図7は、グリップ部材50を下方側から見た斜視図である。
図3、図4、図5及び図7を参照し、グリップ部材50は、後側シート14bの左右にそれぞれ設けられるグリップ部51,51と、グリップ部51,51を車幅方向(左右方向)に連結する連結部52とを備える。グリップ部材50は、例えばアルミニウム合金等の金属材料で構成され、グリップ部51,51と連結部52とが一体に形成されている。なお、グリップ部材50は樹脂材料で構成されていても良い。
グリップ部51,51は、乗員等が把持する部分であり、前後方向に長い棒状に形成されている。
グリップ部材50は、連結部52を介して車体フレーム10に取り付けられる。また、シート14を閉じた状態にロックするシートキャッチ部材70は、連結部52に取り付けられる。
連結部52は、前後及び左右に延びる板状のベースプレート53と、ベースプレート53の後部から左右の外側方へそれぞれ延出する側方延出部54,54と、ベースプレート53の後部において車幅の中央に設けられる後部車体側取付部55(車体側取付部)とを備える。
また、グリップ部材50は、連結部52から下方に延びる取付脚部56,56(車体側取付部)と、連結部52の後縁部から後方に延びる外装部材取付部57,57とを備える。取付脚部56,56は、後部車体側取付部55に対して左右の位置にそれぞれ設けられる。
さらに、連結部52の上面には、連結部52を上下方向に貫通する挿入開口58が形成されている。
挿入開口58は、自動二輪車1の車幅の中央部、すなわち、連結部52における車幅方向の中央部に形成されている。挿入開口58は、車幅方向よりも前後方向に長い長孔状に形成されており、連結部52の後部から連結部52の前端まで前後に延びている。挿入開口58が連結部52の前端まで形成されることで、連結部52の前縁には前方へ開放する開放部59が形成されている。
ベースプレート53は、挿入開口58が車幅の中央に配置されることで、車幅方向において挿入開口58の一側(左側)に位置する一側部53aと、挿入開口58の他側(右側)に位置する他側部53bとを備える。
図8は、挿入開口58の周辺部を左前方側から見た斜視図である。
図4、図7及び図8を参照し、挿入開口58は、開口の幅がこの開口の他の部分よりも狭い幅狭部58aと、幅狭部58aの後方に形成される幅広部58bと、幅狭部58aの前方に形成される幅広部58cとを備える。幅広部58b,58cは、幅狭部58aよりも幅が広い。幅広部58cの前端は開放部59となっている。
連結部52の前縁及び前部の側縁には、下方に延出する壁部60が形成されている。壁部60は、連結部52の側縁よりも前縁の側で上下に長く形成されている。
図7に示すように、壁部60は、一側部53aにおける幅広部58cの周縁部から下方に延出する開口側壁部60aを備える。
図9は、図4のIX−IX断面図である。
図4、図5、図7及び図9を参照し、連結部52の取付脚部56,56は、連結部52の下面52aから下方に延出する円筒状に形成されている。取付脚部56,56は、互いに車幅方向に離間して一対設けられており、挿入開口58に対して左右の位置にそれぞれ配置されている。すなわち、取付脚部56,56は、一側部53a及び他側部53bの下面にそれぞれ一つ設けられている。また、取付脚部56,56は、連結部52の後部に設けられている。
各取付脚部56は、取付脚部56を上下に貫通する挿通孔56aと、挿通孔56aの上方に位置する座部56bとを備える。座部56bは、ベースプレート53の後部の上面が下方に窪んだ穴部である。
グリップ部材50は、取付脚部56,56の挿通孔56a,56aに上方から挿通されるボルト61,61(固定具)によって台座部41に固定される。詳細には、取付脚部56,56は、その下面部が台座面41aに当接した状態で、ボルト61,61がナット部41c,41cに締結されることで固定されている。、ボルト61,61の頭部61a,61aは、座部56b,56bで受けられる。
取付脚部56,56は、台座部41から上方に延びるステー42の左右の側方でそれぞれ上下に延びる柱状に形成されている。
後部車体側取付部55は、ベースプレート53の後部を上下に貫通する挿通孔55aと、挿通孔55aの周囲から上方に延びる周壁部55bとを備える。周壁部55bは、挿通孔55aを左右の側方及び後方から囲うように形成されている。
後部車体側取付部55の挿通孔55aは、車幅の中央で挿入開口58の後方に位置するとともに、取付脚部56,56よりも後方に位置する。
さらに、グリップ部材50は、後部車体側取付部55の挿通孔55aに上方から挿通されるボルト62によってステー42に固定される。詳細には、後部車体側取付部55は、その下面がステー42の固定部42bのナット部42dに当接した状態で、ボルト62がナット部42dに締結されることで固定されている。
すなわち、グリップ部材50は、後部車体側取付部55及び取付脚部56,56を介して車体フレーム10に取り付けられている。
本実施の形態では、取付脚部56,56が固定される台座面41aに対し、後部車体側取付部55が固定されるステー42の固定部42bが上方に位置するため、柱状の取付脚部56,56でグリップ部材50を高い位置に支持する構成であっても、グリップ部材50を強固に固定できる。
図8及び図9に示すように、ベースプレート53の後部には、その前部よりも板厚が厚く形成されることで上方に一段高くなった厚肉部65が形成されている。厚肉部65において座部56b,56bの前方の位置には、シート14の荷重を受ける荷重受け部65a,65aが設けられている。荷重受け部65a,65aは、一側部53a及び他側部53bにそれぞれ設けられており、挿入開口58に対して左右に設けられている。
シート14は、その後部のシート底板14dから下方に延びる左右一対の当接部14g,14gを備える。当接部14g,14gは、例えばゴムで構成される。
シート14の後部の荷重は、当接部14g,14gが荷重受け部65a,65aに上方から当接することで、グリップ部材50を介して車体フレーム10に受けられる。
図4及び図7に示すように、グリップ部51,51は、側方延出部54,54から前方に延出する前部グリップ51a,51aと、側方延出部54,54から後方に延出する後部グリップ51b,51bとを備える。
前部グリップ51a,51aは、連結部52よりも前方へ延出している。後部グリップ51b,51bは、連結部52よりも後方へ延出している。
図10は、グリップ部材50を前方側から見た図である。
図4、図5、及び図7から図10を参照し、シートキャッチ部材70は、グリップ部材50の連結部52の下面52aに取り付けられている。詳細には、シートキャッチ部材70は、連結部52の一側部53aの下面52aに取り付けられており、連結部52の下方に位置する。
シートキャッチ部材70は、図5に示すように、上方から連結部52の挿入開口58に挿入されるシート14の係合部45に係合することで、シート14を閉状態にロックする。
シートキャッチ部材70は、ハウジング71と、ハウジング71内で移動可能なロック片72と、操作ケーブル73(図4、図5)とを備える。
ハウジング71は、一側部53aに取り付けられるハウジング本体部74と、挿入開口58の下方に位置するロック部75とを備える。
ロック部75は、シート14の係合部45が上方から挿入されるロック孔75aと、ロック片72が突き当てられる突き当て部75bとを備える。
ロック孔75aは、前面視でロック部75を前後に貫通する上下に長い孔であるとともに、上方に開放している。
ロック片72は、突き当て部75bに突き当てられた状態では、ロック孔75aの上部の開放部を塞ぐ。
シート14の係合部45は、前後延在部45aがロック片72とロック孔75aとの間に位置を規制されることでシートキャッチ部材70にロックされる。
ロック片72は、ハウジング71内で車幅方向にスライド可能に設けられており、ハウジング71に内蔵された付勢部材(不図示)によって突き当て部75bに突き当てられている。
ロック片72は、操作ケーブル73の操作に連動して動作し、例えば、乗員が所持するキーによって操作ケーブル73が操作されることで動作する。操作ケーブル73が操作されると、ロック片72は、上記付勢部材の付勢力に抗して、突き当て部75bから離れる方向に車幅方向へスライドする。これにより、ロック片72によるロック状態が解除され、シート14の係合部45は上方に離脱可能となる。
ロック片72は、突き当て部75b側に向けて下るように傾斜するカム面72aを上面に備える。上方から挿入開口58にシート14の係合部45が挿入されると、前後延在部45aの下面がカム面72aを押し退けることで、ロック片72は突き当て部75bから離れる方向にスライドする。前後延在部45aがロック片72よりも下方まで挿入されると、ロック片72は、上記付勢部材の付勢力によって突き当て部75bに突き当てられた状態となる。これにより、シート14はロック状態となる。
シート14の係合部45は、上方から挿入開口58に挿入される際、挿入開口58の周縁部にガイドされる。詳細には、挿入開口58の幅狭部58aは、係合部45をガイド可能なように、係合部45の車幅方向の厚さよりも少し幅広に形成されている。ヒンジ部25aを中心に回動して閉じられるシート14が車幅方向に少しずれた場合、係合部45は幅狭部58aに当接してガイドされる。
本実施の形態では、挿入開口58がグリップ部材50の連結部52に設けられているため、シートキャッチ部材70の構造を簡素化できる。
図8に示すように、ベースプレート53は、ベースプレート53を上下に貫通する位置決め孔53cを備える。
シートキャッチ部材70は、位置決め孔53cに下方から挿入される軸状の位置決め部76を備える。
また、シートキャッチ部材70のハウジング71には、ベースプレート53に上方から挿通されるシートキャッチ固定ボルト77が締結される。
すなわち、シートキャッチ部材70は、位置決め部76でベースプレート53に位置決めされるとともに、シートキャッチ固定ボルト77によってベースプレート53に固定される。
図3〜図5を参照し、シート14を閉じた状態では、グリップ部材50は、シートキャッチ部材70によってロックされたシート14の後部によって上方から覆われており、シートキャッチ部材70は、グリップ部材50の連結部52の下面52aに取り付けられて、連結部52によって上方から覆われている。
このため、図3を参照し、シート14の下縁14cとサイドカバー34,34との間を棒等でこじ開けるようにしてシートキャッチ部材70にアクセスしようとした場合であっても、連結部52が邪魔になり、シートキャッチ部材70にアクセスすることは困難である。従って、外部からシート14を開けて収納ボックス25等にアクセスすることが困難となるため、防犯性を向上できる。
また、図1、図3及び図5を参照し、グリップ部51,51は、シートキャッチ部材70の外側方に位置するとともに、側面視において、シート14の下縁14c及びサイドカバー34の上縁34aに重なっており、下縁14c及び上縁34aを外側方から覆っている。このため、シート14の下縁14cとサイドカバー34,34との間からシートキャッチ部材70にアクセスしようとした場合であっても、グリップ部51,51が邪魔になるため、防犯性を向上できる。
さらに、シートキャッチ部材70は、連結部52の壁部60によって前方及び側方から覆われるとともに、左側の取付脚部56及びステー42によって後方から覆われている。これにより、外側からシートキャッチ部材70にアクセスすることが困難となるため、防犯性を向上できる。
図11は、テールライトユニット38の取り付け状態を後方側から見た斜視図である。図12は、図11のXII−XII断面図である。図11ではシートキャッチ部材70は不図示である。
図4、図5、図7、図11及び図12を参照し、テールライトユニット38は、テールライト固定ボルト80,80によって、グリップ部材50の外装部材取付部57,57に取り付けられている。
連結部52は、左右の取付脚部56,56の座部56b,56bの後壁を構成する縦壁部81を備える。外装部材取付部57,57は、縦壁部81から後方に突出する板状に形成されており、連結部52の後縁52bよりも後方に延びている。
外装部材取付部57,57は、車幅の中央に位置する挿入開口58及び後部車体側取付部55に対して左右の位置に設けられている。
外装部材取付部57,57は、左右の後部グリップ51b,51bの間、且つ、連結部52の後縁52bの後方に位置している。また、図12に示すように、側面視では、外装部材取付部57,57は、後部グリップ51b,51bよりも下方に位置する。
外装部材取付部57,57は、その上面から上方に延びる筒状部57a,57aを後部に備える。筒状部57a,57aの内周部には、テールライト固定ボルト80,80が締結される固定孔57bが形成されている。
筒状部57a,57aの外周部には、円筒状のカラー82,82が嵌合される。カラー82,82は、ゴム等で構成される防振部材である。カラー82,82の外周部には、円環状の溝部82a,82aが形成されている。
図4、図5、図11及び図12を参照し、テールライトユニット38は、後方に開口するケース84と、ケース84の後面の開口を覆うように設けられるレンズ85とを備える。
尾灯部38a及びウインカー部38b,38bを光らせる各発光体86a,86bは、ケース84に支持されている。
ケース84は、尾灯部38aのケースである中央ケース部84aと、中央ケース部84aの左右にそれぞれ設けられる側方ケース部84b,84bとを一体に備える。側方ケース部84b,84bは、ウインカー部38b,38bのケースである。
中央ケース部84aは、その上部から前方へ延びる取付部87,87を左右一対備える。
各取付部87は、略水平に設けられる板状の上面側取付部88と、上下方向に延びる板状の側面側取付部89とを一体に備える。
上面側取付部88は、中央ケース部84aの上面部から前方に延びている。側面側取付部89は、中央ケース部84aの側面部から前方に延びている。
上面側取付部88には、上面側取付部88を上下に貫通する嵌合孔88aが形成されている。上面側取付部88において嵌合孔88aの外側方には、リアセンターカバー固定孔88bが設けられている。
側面側取付部89には、サイドカバー固定孔89aが設けられている。
テールライトユニット38は、ケース84の上面側取付部88,88が外装部材取付部57,57に固定されることでグリップ部材50に取り付けられている。
詳細には、上面側取付部88,88は、嵌合孔88a,88a(図12)がカラー82,82の溝部82a,82aに嵌合された状態で、カラー82,82がテールライト固定ボルト80,80と外装部材取付部57,57の上面との間で狭持されることで取り付けられている。
テールライト固定ボルト80,80の頭部と筒状部57a,57aの上端との間には、ワッシャー90,90が介装されている。カラー82,82は、ワッシャー90,90と外装部材取付部57,57の上面との間で狭持されている。
すなわち、テールライトユニット38は、カラー82,82を介してグリップ部材50にラバーマウントされている。
図13は、図3のXIII−XIII断面図である。
図13に示すように、ケース84の下部は、後部中央カバー39によって後方から覆われている。、ケース84の下部には、前方へ突出する係合部91が形成されている。
フェンダー後部36bの上部には、係合部91が後方から係合される係合孔36cが設けられている。
すなわち、テールライトユニット38は、上部に設けられる外装部材取付部57,57と、下部に設けられる係合部91とによって車体側に取り付けられている。
図14は、図3のXIV−XIV断面図である。
図3及び図14を参照し、リアセンターカバー35は、その下面の左右の縁部から下方に突出する係合部35aをそれぞれ備える。リアセンターカバー35は、係合部35aがテールライトユニット38のリアセンターカバー固定孔88bに上方から係合することで、テールライトユニット38に取り付けられる。
また、リアセンターカバー35は、その後部に設けられた係止片(不図示)が、レンズ85の上面に設けられた係止孔85a(図11)に係止されることによっても、テールライトユニット38に取り付けられている。
図3及び図5に示すように、リアセンターカバー35は、その前端がシート14の後端の下方に位置するまで前方に延びており、外装部材取付部57,57及びテールライト固定ボルト80,80等を上方から覆って隠す。このため外観性が良い。
また、図4、図7及び図11に示すように、外装部材取付部57,57は、平面視では、左右の後部グリップ51b,51bと連結部52の後縁52bとで区画される領域に重なる位置に配置されている。このため、シート14を開いた状態では、後部グリップ51b,51bと連結部52の後縁52bとの間の空間を利用してテールライト固定ボルト80,80にアクセスでき、テールライトユニット38のメンテナンス性が良い。
さらに、図5に示すように、テールライト固定ボルト80,80は、シート14の後端で上方から覆われる。このため、シート14の後端でテールライト固定ボルト80,80を隠すことができる。
図3、図11及び図14を参照し、サイドカバー34,34は、その後端部から車幅方向内側に突出する係合部34b,34bを備える。サイドカバー34,34の後部は、係合部34b,34bが外側方からケース84のサイドカバー固定孔89a,89aに係合されることで、テールライトユニット38に取り付けられる。
自動二輪車1を生産する際には、シートキャッチ部材70及びテールライトユニット38がグリップ部材50に一体に取り付けられた小組体95(図4)があらかじめ組み立てられている。
自動二輪車1の生産ラインでは、車体フレーム10の台座部41及びステー42に対し、小組体95が取り付けられる。これにより、車体フレーム10に対し、シートキャッチ部材70、グリップ部材50及びテールライトユニット38が一度に取り付けられる。このため、自動二輪車1の製造が容易である。
また、シートキャッチ部材70及びテールライトユニット38の取付部を車体フレーム10に設ける必要がないため、車体フレーム10の構造を簡素化できる。
さらに、シートキャッチ部材70は、グリップ部材50の下面に取り付けられるため、グリップ部材50の上面側の形状の自由度が高く、例えば、連結部52の上面を略平坦にできる。このため、シート底板14dの形状の自由度を向上できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、開閉可能に設けられるシート14と、シート14を閉じた状態に保持するシートキャッチ部材70と、車体フレーム10に取り付けられる乗員用のグリップ部材50とを備え、グリップ部材50は、シート14の左右に設けられるグリップ部51,51と、左右のグリップ部51,51を車幅方向に連結する連結部52とを備え、連結部52の上面には、シートキャッチ部材70に係合するシート14の係合部45が上方から挿入される挿入開口58が設けられ、シートキャッチ部材70は、連結部52の下方で連結部52の下面52aに取り付けられている。これにより、シート14の係合部45が上方から挿入される挿入開口58がグリップ部材50の連結部52の上面に設けられるとともに、シートキャッチ部材70が連結部52の下面52aに取り付けられるため、シートキャッチ部材70の形状及び車体フレーム10側の形状を簡素化できる。また、シートキャッチ部材70が取り付けられた状態のグリップ部材50を車体フレーム10に着脱できるため、作業時の着脱性が良い。さらに、シートキャッチ部材70が連結部52の下方に設けられるため、外側からシートキャッチ部材70にアクセスされることを抑制でき、防犯性が良い。
また、連結部52は、下方に延出する壁部60を備え、シートキャッチ部材70は、壁部60によって外側から覆われている。このため、外側からシートキャッチ部材70にアクセスされることを壁部60によって抑制でき、防犯性が良い。
また、シート14は、シート底板14dに当接部14gを備え、挿入開口58は、連結部52上で前後方向に延在し、連結部52は、挿入開口58の左右の両側に、シート14の当接部14gを受ける荷重受け部65aを備えている。これにより、シート14の当接部14gを受ける荷重受け部65aを挿入開口58の左右の両側の広いスペースを利用して設けることができるため、シート14の形状の設定の自由度が高い。
さらに、グリップ部材50は、連結部52から下方に延びる取付脚部56,56を介して車体フレーム10に取り付けられているため、車体フレーム10側の形状を変更しなくとも、取付脚部56,56の長さによってグリップ部材50の取付け高さを容易に調整できる。このため、車体フレーム10側の構造を簡素化できる。
さらに、取付脚部56は、シートキャッチ部材70の少なくとも一部を後方から覆うため、シートキャッチ部材70に後方側からアクセスされることを取付脚部56によって抑制でき、防犯性が良い。
また、挿入開口58は、グリップ部材50における車幅方向の中央部で前後方向に延在し、連結部52は、車幅方向において挿入開口58の一側に位置する一側部53aと他側に位置する他側部53bとを備え、シートキャッチ部材70は、一側部53aの下面に取り付けられている。これにより、連結部52の一側部53aにシートキャッチ部材70をコンパクトに設けることができるとともに、連結部52の他側部53bに空きスペースを確保できる。この空きスペースには他の部品を配置できる。
また、グリップ部51,51は、シート14の左右側方で前後方向に延在し、シート14の下縁14cを外側方から覆っているため、シート14の下縁14cの隙間からシートキャッチ部材70にアクセスされることを51,51によって抑制でき、防犯性が良い。
また、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、車体フレーム10の後部に取り付けられる乗員用のグリップ部材50と、グリップ部材50の後方に設けられる外装部材としての外装部材としてテールライトユニット38とを備え、グリップ部材50は、車体フレーム10の左右に設けられるグリップ部51,51と、左右のグリップ部51,51を車幅方向に連結する連結部52とを備え、連結部52には、車体フレーム10に固定される車体側取付部としての取付脚部56,56及び後部車体側取付部55と、テールライトユニット38が固定される外装部材取付部57,57とが設けられている。これにより、テールライトユニット38をグリップ部材50の連結部52の外装部材取付部57,57に取り付けできるため、車体フレーム10側の構造を簡素化できる。さらに、テールライトユニット38が取り付けられた状態のグリップ部材50を車体フレーム10に着脱できるため、作業時の着脱性が良い。
また、テールライトユニット38は、そのケース84に設けられた取付部87,87を介して外装部材取付部57,57に取り付けられているため、テールライトユニット38のケース84の取付部87,87を用いる簡単な構造でテールライトユニット38をグリップ部材50に取り付けできる。
また、外装部材取付部57,57は、車幅方向に互いに離間して複数設けられるため、車幅方向に互いに離れた位置の外装部材取付部57,57によって、テールライトユニット38を高い剛性でグリップ部材50に取り付けできる。また、車幅方向に並ぶ複数の外装部材取付部57,57の間のスペースを利用して、後部車体側取付部55をコンパクトに設けることができる。
さらに、車体側取付部は、連結部52から下方に延びる筒状の取付脚部56,56を備え、取付脚部56,56に挿通されるボルト61によって車体フレーム10に固定されているため、車体フレーム10側の形状を変更しなくとも、取付脚部56,56の長さによってグリップ部材50及びテールライトユニット38の取付け高さを容易に調整できる。このため、車体フレーム10側の構造を簡素化できる。
また、左右のグリップ部51,51は、連結部52よりも後方に延出する後部グリップ51b,51bを備え、外装部材取付部57,57は、平面視において、左右の後部グリップ51b,51bと連結部52とで区画される空間に重なる位置に配置されている。これにより、左右の後部グリップ51b,51bと連結部52とで区画される空間を利用して外装部材取付部57,57にアクセスでき、外装部材取付部57,57の着脱の作業性が良い。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両、4輪以上を備えた鞍乗り型車両、及び、スクーターなどの鞍乗り型車両に適用可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
14 シート
14c 下縁
14d シート底板(底面)
14g 当接部
10 車体フレーム
45 係合部
50 グリップ部材
51,51 グリップ部
52 連結部
52a 下面
53a 一側部
53b 他側部
56,56 取付脚部
58 挿入開口
60 壁部
65a 荷重受け部
70 シートキャッチ部材

Claims (7)

  1. 開閉可能に設けられるシート(14)と、当該シート(14)を閉じた状態に保持するシートキャッチ部材(70)と、車体フレーム(10)に取り付けられる乗員用のグリップ部材(50)とを備えた鞍乗り型車両のシートキャッチ構造において、
    前記グリップ部材(50)は、前記シート(14)の左右に設けられるグリップ部(51)と、左右の前記グリップ部(51)を車幅方向に連結する連結部(52)とを備え、当該連結部(52)の上面には、前記シートキャッチ部材(70)に係合する前記シートの係合部(45)が上方から挿入される挿入開口(58)が設けられ、
    前記シートキャッチ部材(70)は、前記連結部(52)の下方で当該連結部(52)の下面(52a)に取り付けられ、
    前記グリップ部材(50)は、前記連結部(52)から下方に延びる取付脚部(56)を介して前記車体フレーム(10)に取り付けられ、
    前記車体フレーム(10)は、前記シートキャッチ部材(70)よりも下方まで延びる前記取付脚部(56)の下面部が締結される台座部(41)を備え、
    前記台座部(41)は、前記シートキャッチ部材(70)を下方から覆うことを特徴とする鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
  2. 前記連結部(52)は、下方に延出する壁部(60)を備え、前記シートキャッチ部材(70)は、前記壁部(60)によって外側から覆われることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
  3. 前記シート(14)は、その底面(14d)に当接部(14g)を備え、
    前記挿入開口(58)は、前記連結部(52)上で前後方向に延在し、
    前記連結部(52)は、前記挿入開口(58)の左右の両側に、前記シート(14)の前記当接部(14g)を受ける荷重受け部(65a)を備えることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
  4. 前記取付脚部(56)は、前記シートキャッチ部材(70)の少なくとも一部を後方から覆うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
  5. 前記挿入開口(58)は、前記グリップ部材(50)における車幅方向の中央部で前後方向に延在し、前記連結部(52)は、車幅方向において前記挿入開口(58)の一側に位置する一側部(53a)と他側に位置する他側部(53b)とを備え、
    前記シートキャッチ部材(70)は、前記一側部(53a)の下面に取り付けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
  6. 前記グリップ部(51)は、前記シート(14)の左右側方で前後方向に延在し、前記シート(14)の下縁(14c)を外側方から覆っていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
  7. 前記シートキャッチ部材(70)は、前記取付脚部(56)よりも前方に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
JP2018558602A 2016-12-28 2016-12-28 鞍乗り型車両のシートキャッチ構造 Active JP6780022B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/089076 WO2018123009A1 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 鞍乗り型車両のシートキャッチ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018123009A1 JPWO2018123009A1 (ja) 2019-10-31
JP6780022B2 true JP6780022B2 (ja) 2020-11-11

Family

ID=62708118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018558602A Active JP6780022B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 鞍乗り型車両のシートキャッチ構造

Country Status (6)

Country Link
JP (1) JP6780022B2 (ja)
CN (1) CN110121459B (ja)
BR (1) BR112019008132B1 (ja)
MY (1) MY194710A (ja)
PH (1) PH12019501333A1 (ja)
WO (1) WO2018123009A1 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2908040B2 (ja) * 1990-12-19 1999-06-21 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車のシートロック装置
JP2001122172A (ja) * 1999-10-25 2001-05-08 Suzuki Motor Corp 自動二輪車の着座シート装置
JP3958555B2 (ja) * 2001-10-25 2007-08-15 ヤマハ発動機株式会社 スクータ型自動二輪車
JP3901563B2 (ja) * 2002-04-11 2007-04-04 本田技研工業株式会社 自動二輪車におけるシートロック装置及びグラブレールの取り付け構造
JP4087668B2 (ja) * 2002-09-10 2008-05-21 本田技研工業株式会社 シートレール構造
JP4559197B2 (ja) * 2004-11-22 2010-10-06 本田技研工業株式会社 自動二輪車のグラブレール取付構造
JP5593123B2 (ja) * 2010-05-28 2014-09-17 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JP5634290B2 (ja) * 2011-02-09 2014-12-03 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JP5851530B2 (ja) * 2014-01-10 2016-02-03 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の施錠構造

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018123009A1 (ja) 2018-07-05
PH12019501333A1 (en) 2020-03-02
CN110121459B (zh) 2020-12-29
BR112019008132A2 (pt) 2019-07-30
BR112019008132B1 (pt) 2022-10-11
CN110121459A (zh) 2019-08-13
JPWO2018123009A1 (ja) 2019-10-31
MY194710A (en) 2022-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010021209A1 (ja) 自動二輪車のサイドトランク取付構造
US10065697B2 (en) Storage container assembly for a vehicle
US9567026B2 (en) Locking structure for saddle type vehicle
JP4778919B2 (ja) 自動二輪車
JP6780022B2 (ja) 鞍乗り型車両のシートキャッチ構造
JP6695446B2 (ja) 鞍乗り型車両の外装部材取付構造
JP2015131554A (ja) 鞍乗り型車両の収納構造
JP6705049B2 (ja) 鞍乗り型車両のメーター取付構造
JP5460885B2 (ja) 自動二輪車の前部構造
JP6866413B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2018172064A (ja) 鞍乗り型車両のシートキャッチ取付構造
JP6295225B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP4999824B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6484422B2 (ja) 車両
EP3971069A1 (en) Straddled vehicle and manufacturing method for manufacturing straddled vehicle
WO2017134832A1 (ja) 鞍乗型車両
JP2019051891A (ja) 鞍乗型車両
JP7440706B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6554494B2 (ja) 自動二輪車のマフラー支持構造
JP6759268B2 (ja) 鞍乗り型車両のメーター周辺構造
JP5851296B2 (ja) 鞍乗り型車両のグラブレール取付構造
JP6311522B2 (ja) 自動二輪車の収納ボックスの取付構造
JP2021049946A (ja) 鞍乗り型車両のインナーカバー締結構造
JP2020050308A (ja) 鞍乗型車両
JP2008168889A (ja) 自動二輪車

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A5211

Effective date: 20190416

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6780022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150