JP6780022B2 - 鞍乗り型車両のシートキャッチ構造 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、シートキャッチ部材の取付け構造を簡素化できるようにすることを目的とする。
また、上記発明において、前記連結部(52)は、下方に延出する壁部(60)を備え、前記シートキャッチ部材(70)は、前記壁部(60)によって外側から覆われていても良い。
さらに、上記発明において、前記グリップ部材(50)は、前記連結部(52)から下方に延びる取付脚部(56)を介して前記車体フレーム(10)に取り付けられていても良い。
また、上記発明において、前記挿入開口(58)は、前記グリップ部材(50)における車幅方向の中央部で前後方向に延在し、前記連結部(52)は、車幅方向において前記挿入開口(58)の一側に位置する一側部(53a)と他側に位置する他側部(53b)とを備え、前記シートキャッチ部材(70)は、前記一側部(53a)の下面に取り付けられていても良い。
また、上記発明において、前記グリップ部(51)は、前記シート(14)の左右側方で前後方向に延在し、前記シート(14)の下縁(14c)を外側方から覆っていても良い。
また、上記発明において、連結部は、下方に延出する壁部を備え、シートキャッチ部材は、壁部によって外側から覆われていても良い。この構成によれば、外側からシートキャッチ部材にアクセスされることを壁部によって抑制でき、防犯性が良い。
さらに、上記発明において、グリップ部材は、連結部から下方に延びる取付脚部を介して車体フレームに取り付けられていても良い。この構成によれば、車体フレーム側の形状を変更しなくとも、取付脚部の長さによってグリップ部材の取付け高さを容易に調整できる。このため、車体フレーム側の構造を簡素化できる。
また、上記発明において、挿入開口は、グリップ部材における車幅方向の中央部で前後方向に延在し、連結部は、車幅方向において挿入開口の一側に位置する一側部と他側に位置する他側部とを備え、シートキャッチ部材は、一側部の下面に取り付けられていても良い。この構成によれば、連結部の一側部にシートキャッチ部材をコンパクトに設けることができるとともに、連結部の他側部に空きスペースを確保できる。
また、上記発明において、グリップ部は、シートの左右側方で前後方向に延在し、シートの下縁を外側方から覆っていても良い。この構成によれば、シートの下縁の隙間からシートキャッチ部材にアクセスされることをグリップ部によって抑制でき、防犯性が良い。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部側に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート14が車体フレーム10の後部の上方に設けられた鞍乗り型車両である。
ヘッドパイプ15は、車体フレーム10の前端部に位置する。
メインフレーム16は、ヘッドパイプ15から車幅の中心に沿って一本で後下方に延びている。
後部フレーム17,17は、メインフレーム16の後部から左右に分岐して後方に延びるパイプ状のフレームである。各後部フレーム17は、メインフレーム16から略水平に後方へ延びる前側延出部17aと、前側延出部17aの後端から後上がりに延びる傾斜部17bと、傾斜部17bの上端から略水平に後方へ延びる後側延出部17cとを備える。
ピボットフレーム18は、前側延出部17a,17aの後部側から下方に延びている。
スイングアーム13は、ピボットフレーム18を車幅方向に貫通するピボット軸19に前端部を軸支され、ピボット軸19を中心に上下に揺動する。後輪3は、スイングアーム13の後端部に軸支される。
スイングアーム13の後部と後部フレーム17,17の後側延出部17c,17cとの間には、リアサスペンション20,20が掛け渡される。
エンジン11は、ピボットフレーム18の前方で、車体フレーム10から吊り下げられるようにして支持されている。
エンジン11の吸気装置(不図示)は、シリンダ部22の上方に配置される。
エンジン11の排気管23は、シリンダ部22の下部から後方に延出し、後輪3の側方のマフラー24に接続される。
図1及び図2に示すように、自動二輪車1は、ヘルメット等の物品を収納可能な収納ボックス25と、燃料タンク26とを備える。
収納ボックス25は上面が開口した箱である。収納ボックス25は、傾斜部17b,17bの前方且つ前側延出部17a,17aの上方に配置され、後部フレーム17,17に支持される。
燃料タンク26は、収納ボックス25の上部の後方且つ後輪3の上方に位置し、左右の後側延出部17c,17cの間に配置される。
シート14が前方に回動されて開かれると、収納ボックス25の上面の開口及び燃料タンク26は上方に露出する。
シート14は、運転者用の前側シート14aと、同乗者用の後側シート14bとを一体に備える。
車体カバー29は、ヘッドパイプ15等を前方から覆うフロントカバー30と、操舵ハンドル12aの中央部を覆うトップカバー31と、シート14の前方でヘッドパイプ15及びメインフレーム16を後方側から覆う上側レッグシールド32と、上側レッグシールド32の下方でシリンダ部22を覆う下側レッグシールド33とを備える。
サイドカバー34,34は、後部フレーム17,17、収納ボックス25及び燃料タンク26を側方から覆う。サイドカバー34,34は、シート14の前端部の下方の位置から、シート14の後端よりも後方の位置まで延びている。サイドカバー34,34は、その上縁34aがシート14の下縁14cに沿うように後方へ延びており、上下方向においてシート14に連続して設けられている。
シート14の後方には、テールライトユニット38(外装部材、テールライト)が設けられている。テールライトユニット38は、車幅の中央に配置される尾灯部38aと、尾灯部38aの左右に配置されるウインカー部38b,38bとを一体に備えたコンビネーションランプである。
テールライトユニット38において尾灯部38aの下方且つ左右のウインカー部38b,38bの間には、後部中央カバー39が取り付けられている。後部中央カバー39にはリフレクター39aが設けられている。
リアセンターカバー35は、サイドカバー34,34の後端部の上縁34a,34aに連続するように設けられており、テールライトユニット38の上方に位置する。
また、自動二輪車1は、同乗者等が把持するグリップ部材50を、後側シート14bの近傍に備える。
図4〜図6を参照し、グリップ部材50は、車体フレーム10に取り付けられ、テールライトユニット38は、グリップ部材50に取り付けられる。
さらに、車体フレーム10は、後部クロスメンバ17eの上面に設けられる台座部41と、後部クロスメンバ17eにおける車幅方向の中央部から上方に延びるステー42とを備える。
台座部41は、側壁部41b,41bの下端が後部クロスメンバ17eの上面に結合されることで後部クロスメンバ17eに固定されている。台座面41aは略水平な面であり、前後方向よりも車幅方向に長い板部材によって構成されている。
台座部41には、車幅方向に互いに離間して設けられるナット部41c,41cが設けられている。
上方延出部42aは、台座部41の後方を通って上方に延びており、台座面41aよりも上方に延出している。上方延出部42aは、下端部が後部クロスメンバ17eの後面に結合されるとともに、上下の中間部の前部42cが台座面41aの後縁に結合されている。
上方延出部42aは、パイプ状に形成されており、固定部42bは上方延出部42aの上端を上方から塞ぐように設けられている。固定部42bの上面には、ナット部42dが設けられている。固定部42bは、台座面41aの後方且つ上方に位置する。
シート14の後端部には、シート底板14dから下方に突出して車体側に係合する係合部45が設けられている。
係合部45は、棒材を屈曲させるようにして形成されている。係合部45は、シート底板14dの下方で前後方向に延びる前後延在部45aと、前後延在部45aの前端から上方に延びてシート底板14dに結合される脚部45bと、前後延在部45aの後端から上方に延びてシート底板14dに結合される脚部45cとを備える。係合部45は、自動二輪車1の車幅方向の中央部に設けられている。
図3、図4、図5及び図7を参照し、グリップ部材50は、後側シート14bの左右にそれぞれ設けられるグリップ部51,51と、グリップ部51,51を車幅方向(左右方向)に連結する連結部52とを備える。グリップ部材50は、例えばアルミニウム合金等の金属材料で構成され、グリップ部51,51と連結部52とが一体に形成されている。なお、グリップ部材50は樹脂材料で構成されていても良い。
グリップ部材50は、連結部52を介して車体フレーム10に取り付けられる。また、シート14を閉じた状態にロックするシートキャッチ部材70は、連結部52に取り付けられる。
また、グリップ部材50は、連結部52から下方に延びる取付脚部56,56(車体側取付部)と、連結部52の後縁部から後方に延びる外装部材取付部57,57とを備える。取付脚部56,56は、後部車体側取付部55に対して左右の位置にそれぞれ設けられる。
挿入開口58は、自動二輪車1の車幅の中央部、すなわち、連結部52における車幅方向の中央部に形成されている。挿入開口58は、車幅方向よりも前後方向に長い長孔状に形成されており、連結部52の後部から連結部52の前端まで前後に延びている。挿入開口58が連結部52の前端まで形成されることで、連結部52の前縁には前方へ開放する開放部59が形成されている。
ベースプレート53は、挿入開口58が車幅の中央に配置されることで、車幅方向において挿入開口58の一側(左側)に位置する一側部53aと、挿入開口58の他側(右側)に位置する他側部53bとを備える。
図4、図7及び図8を参照し、挿入開口58は、開口の幅がこの開口の他の部分よりも狭い幅狭部58aと、幅狭部58aの後方に形成される幅広部58bと、幅狭部58aの前方に形成される幅広部58cとを備える。幅広部58b,58cは、幅狭部58aよりも幅が広い。幅広部58cの前端は開放部59となっている。
図7に示すように、壁部60は、一側部53aにおける幅広部58cの周縁部から下方に延出する開口側壁部60aを備える。
図4、図5、図7及び図9を参照し、連結部52の取付脚部56,56は、連結部52の下面52aから下方に延出する円筒状に形成されている。取付脚部56,56は、互いに車幅方向に離間して一対設けられており、挿入開口58に対して左右の位置にそれぞれ配置されている。すなわち、取付脚部56,56は、一側部53a及び他側部53bの下面にそれぞれ一つ設けられている。また、取付脚部56,56は、連結部52の後部に設けられている。
グリップ部材50は、取付脚部56,56の挿通孔56a,56aに上方から挿通されるボルト61,61(固定具)によって台座部41に固定される。詳細には、取付脚部56,56は、その下面部が台座面41aに当接した状態で、ボルト61,61がナット部41c,41cに締結されることで固定されている。、ボルト61,61の頭部61a,61aは、座部56b,56bで受けられる。
取付脚部56,56は、台座部41から上方に延びるステー42の左右の側方でそれぞれ上下に延びる柱状に形成されている。
後部車体側取付部55の挿通孔55aは、車幅の中央で挿入開口58の後方に位置するとともに、取付脚部56,56よりも後方に位置する。
本実施の形態では、取付脚部56,56が固定される台座面41aに対し、後部車体側取付部55が固定されるステー42の固定部42bが上方に位置するため、柱状の取付脚部56,56でグリップ部材50を高い位置に支持する構成であっても、グリップ部材50を強固に固定できる。
シート14は、その後部のシート底板14dから下方に延びる左右一対の当接部14g,14gを備える。当接部14g,14gは、例えばゴムで構成される。
シート14の後部の荷重は、当接部14g,14gが荷重受け部65a,65aに上方から当接することで、グリップ部材50を介して車体フレーム10に受けられる。
前部グリップ51a,51aは、連結部52よりも前方へ延出している。後部グリップ51b,51bは、連結部52よりも後方へ延出している。
図4、図5、及び図7から図10を参照し、シートキャッチ部材70は、グリップ部材50の連結部52の下面52aに取り付けられている。詳細には、シートキャッチ部材70は、連結部52の一側部53aの下面52aに取り付けられており、連結部52の下方に位置する。
シートキャッチ部材70は、ハウジング71と、ハウジング71内で移動可能なロック片72と、操作ケーブル73(図4、図5)とを備える。
ロック部75は、シート14の係合部45が上方から挿入されるロック孔75aと、ロック片72が突き当てられる突き当て部75bとを備える。
ロック孔75aは、前面視でロック部75を前後に貫通する上下に長い孔であるとともに、上方に開放している。
ロック片72は、突き当て部75bに突き当てられた状態では、ロック孔75aの上部の開放部を塞ぐ。
シート14の係合部45は、前後延在部45aがロック片72とロック孔75aとの間に位置を規制されることでシートキャッチ部材70にロックされる。
ロック片72は、操作ケーブル73の操作に連動して動作し、例えば、乗員が所持するキーによって操作ケーブル73が操作されることで動作する。操作ケーブル73が操作されると、ロック片72は、上記付勢部材の付勢力に抗して、突き当て部75bから離れる方向に車幅方向へスライドする。これにより、ロック片72によるロック状態が解除され、シート14の係合部45は上方に離脱可能となる。
本実施の形態では、挿入開口58がグリップ部材50の連結部52に設けられているため、シートキャッチ部材70の構造を簡素化できる。
シートキャッチ部材70は、位置決め孔53cに下方から挿入される軸状の位置決め部76を備える。
また、シートキャッチ部材70のハウジング71には、ベースプレート53に上方から挿通されるシートキャッチ固定ボルト77が締結される。
すなわち、シートキャッチ部材70は、位置決め部76でベースプレート53に位置決めされるとともに、シートキャッチ固定ボルト77によってベースプレート53に固定される。
このため、図3を参照し、シート14の下縁14cとサイドカバー34,34との間を棒等でこじ開けるようにしてシートキャッチ部材70にアクセスしようとした場合であっても、連結部52が邪魔になり、シートキャッチ部材70にアクセスすることは困難である。従って、外部からシート14を開けて収納ボックス25等にアクセスすることが困難となるため、防犯性を向上できる。
さらに、シートキャッチ部材70は、連結部52の壁部60によって前方及び側方から覆われるとともに、左側の取付脚部56及びステー42によって後方から覆われている。これにより、外側からシートキャッチ部材70にアクセスすることが困難となるため、防犯性を向上できる。
図4、図5、図7、図11及び図12を参照し、テールライトユニット38は、テールライト固定ボルト80,80によって、グリップ部材50の外装部材取付部57,57に取り付けられている。
外装部材取付部57,57は、車幅の中央に位置する挿入開口58及び後部車体側取付部55に対して左右の位置に設けられている。
外装部材取付部57,57は、左右の後部グリップ51b,51bの間、且つ、連結部52の後縁52bの後方に位置している。また、図12に示すように、側面視では、外装部材取付部57,57は、後部グリップ51b,51bよりも下方に位置する。
筒状部57a,57aの外周部には、円筒状のカラー82,82が嵌合される。カラー82,82は、ゴム等で構成される防振部材である。カラー82,82の外周部には、円環状の溝部82a,82aが形成されている。
尾灯部38a及びウインカー部38b,38bを光らせる各発光体86a,86bは、ケース84に支持されている。
中央ケース部84aは、その上部から前方へ延びる取付部87,87を左右一対備える。
各取付部87は、略水平に設けられる板状の上面側取付部88と、上下方向に延びる板状の側面側取付部89とを一体に備える。
上面側取付部88は、中央ケース部84aの上面部から前方に延びている。側面側取付部89は、中央ケース部84aの側面部から前方に延びている。
側面側取付部89には、サイドカバー固定孔89aが設けられている。
詳細には、上面側取付部88,88は、嵌合孔88a,88a(図12)がカラー82,82の溝部82a,82aに嵌合された状態で、カラー82,82がテールライト固定ボルト80,80と外装部材取付部57,57の上面との間で狭持されることで取り付けられている。
すなわち、テールライトユニット38は、カラー82,82を介してグリップ部材50にラバーマウントされている。
図13に示すように、ケース84の下部は、後部中央カバー39によって後方から覆われている。、ケース84の下部には、前方へ突出する係合部91が形成されている。
フェンダー後部36bの上部には、係合部91が後方から係合される係合孔36cが設けられている。
すなわち、テールライトユニット38は、上部に設けられる外装部材取付部57,57と、下部に設けられる係合部91とによって車体側に取り付けられている。
図3及び図14を参照し、リアセンターカバー35は、その下面の左右の縁部から下方に突出する係合部35aをそれぞれ備える。リアセンターカバー35は、係合部35aがテールライトユニット38のリアセンターカバー固定孔88bに上方から係合することで、テールライトユニット38に取り付けられる。
また、リアセンターカバー35は、その後部に設けられた係止片(不図示)が、レンズ85の上面に設けられた係止孔85a(図11)に係止されることによっても、テールライトユニット38に取り付けられている。
また、図4、図7及び図11に示すように、外装部材取付部57,57は、平面視では、左右の後部グリップ51b,51bと連結部52の後縁52bとで区画される領域に重なる位置に配置されている。このため、シート14を開いた状態では、後部グリップ51b,51bと連結部52の後縁52bとの間の空間を利用してテールライト固定ボルト80,80にアクセスでき、テールライトユニット38のメンテナンス性が良い。
さらに、図5に示すように、テールライト固定ボルト80,80は、シート14の後端で上方から覆われる。このため、シート14の後端でテールライト固定ボルト80,80を隠すことができる。
自動二輪車1の生産ラインでは、車体フレーム10の台座部41及びステー42に対し、小組体95が取り付けられる。これにより、車体フレーム10に対し、シートキャッチ部材70、グリップ部材50及びテールライトユニット38が一度に取り付けられる。このため、自動二輪車1の製造が容易である。
また、シートキャッチ部材70及びテールライトユニット38の取付部を車体フレーム10に設ける必要がないため、車体フレーム10の構造を簡素化できる。
さらに、シートキャッチ部材70は、グリップ部材50の下面に取り付けられるため、グリップ部材50の上面側の形状の自由度が高く、例えば、連結部52の上面を略平坦にできる。このため、シート底板14dの形状の自由度を向上できる。
また、連結部52は、下方に延出する壁部60を備え、シートキャッチ部材70は、壁部60によって外側から覆われている。このため、外側からシートキャッチ部材70にアクセスされることを壁部60によって抑制でき、防犯性が良い。
さらに、グリップ部材50は、連結部52から下方に延びる取付脚部56,56を介して車体フレーム10に取り付けられているため、車体フレーム10側の形状を変更しなくとも、取付脚部56,56の長さによってグリップ部材50の取付け高さを容易に調整できる。このため、車体フレーム10側の構造を簡素化できる。
また、挿入開口58は、グリップ部材50における車幅方向の中央部で前後方向に延在し、連結部52は、車幅方向において挿入開口58の一側に位置する一側部53aと他側に位置する他側部53bとを備え、シートキャッチ部材70は、一側部53aの下面に取り付けられている。これにより、連結部52の一側部53aにシートキャッチ部材70をコンパクトに設けることができるとともに、連結部52の他側部53bに空きスペースを確保できる。この空きスペースには他の部品を配置できる。
また、グリップ部51,51は、シート14の左右側方で前後方向に延在し、シート14の下縁14cを外側方から覆っているため、シート14の下縁14cの隙間からシートキャッチ部材70にアクセスされることを51,51によって抑制でき、防犯性が良い。
また、外装部材取付部57,57は、車幅方向に互いに離間して複数設けられるため、車幅方向に互いに離れた位置の外装部材取付部57,57によって、テールライトユニット38を高い剛性でグリップ部材50に取り付けできる。また、車幅方向に並ぶ複数の外装部材取付部57,57の間のスペースを利用して、後部車体側取付部55をコンパクトに設けることができる。
また、左右のグリップ部51,51は、連結部52よりも後方に延出する後部グリップ51b,51bを備え、外装部材取付部57,57は、平面視において、左右の後部グリップ51b,51bと連結部52とで区画される空間に重なる位置に配置されている。これにより、左右の後部グリップ51b,51bと連結部52とで区画される空間を利用して外装部材取付部57,57にアクセスでき、外装部材取付部57,57の着脱の作業性が良い。
上記実施の形態では、自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両、4輪以上を備えた鞍乗り型車両、及び、スクーターなどの鞍乗り型車両に適用可能である。
14 シート
14c 下縁
14d シート底板(底面)
14g 当接部
10 車体フレーム
45 係合部
50 グリップ部材
51,51 グリップ部
52 連結部
52a 下面
53a 一側部
53b 他側部
56,56 取付脚部
58 挿入開口
60 壁部
65a 荷重受け部
70 シートキャッチ部材
Claims (7)
- 開閉可能に設けられるシート(14)と、当該シート(14)を閉じた状態に保持するシートキャッチ部材(70)と、車体フレーム(10)に取り付けられる乗員用のグリップ部材(50)とを備えた鞍乗り型車両のシートキャッチ構造において、
前記グリップ部材(50)は、前記シート(14)の左右に設けられるグリップ部(51)と、左右の前記グリップ部(51)を車幅方向に連結する連結部(52)とを備え、当該連結部(52)の上面には、前記シートキャッチ部材(70)に係合する前記シートの係合部(45)が上方から挿入される挿入開口(58)が設けられ、
前記シートキャッチ部材(70)は、前記連結部(52)の下方で当該連結部(52)の下面(52a)に取り付けられ、
前記グリップ部材(50)は、前記連結部(52)から下方に延びる取付脚部(56)を介して前記車体フレーム(10)に取り付けられ、
前記車体フレーム(10)は、前記シートキャッチ部材(70)よりも下方まで延びる前記取付脚部(56)の下面部が締結される台座部(41)を備え、
前記台座部(41)は、前記シートキャッチ部材(70)を下方から覆うことを特徴とする鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。 - 前記連結部(52)は、下方に延出する壁部(60)を備え、前記シートキャッチ部材(70)は、前記壁部(60)によって外側から覆われることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
- 前記シート(14)は、その底面(14d)に当接部(14g)を備え、
前記挿入開口(58)は、前記連結部(52)上で前後方向に延在し、
前記連結部(52)は、前記挿入開口(58)の左右の両側に、前記シート(14)の前記当接部(14g)を受ける荷重受け部(65a)を備えることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。 - 前記取付脚部(56)は、前記シートキャッチ部材(70)の少なくとも一部を後方から覆うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
- 前記挿入開口(58)は、前記グリップ部材(50)における車幅方向の中央部で前後方向に延在し、前記連結部(52)は、車幅方向において前記挿入開口(58)の一側に位置する一側部(53a)と他側に位置する他側部(53b)とを備え、
前記シートキャッチ部材(70)は、前記一側部(53a)の下面に取り付けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。 - 前記グリップ部(51)は、前記シート(14)の左右側方で前後方向に延在し、前記シート(14)の下縁(14c)を外側方から覆っていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
- 前記シートキャッチ部材(70)は、前記取付脚部(56)よりも前方に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗り型車両のシートキャッチ構造。
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