JP5579000B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

鞍乗型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP5579000B2
JP5579000B2 JP2010210094A JP2010210094A JP5579000B2 JP 5579000 B2 JP5579000 B2 JP 5579000B2 JP 2010210094 A JP2010210094 A JP 2010210094A JP 2010210094 A JP2010210094 A JP 2010210094A JP 5579000 B2 JP5579000 B2 JP 5579000B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
lid member
bottom plate
straddle
storage box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010210094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012062030A (ja
Inventor
英邦 川▲崎▼
修一 鳥養
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010210094A priority Critical patent/JP5579000B2/ja
Priority to CN201110270606.3A priority patent/CN102407898B/zh
Priority to EP20110181367 priority patent/EP2431264B1/en
Publication of JP2012062030A publication Critical patent/JP2012062030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5579000B2 publication Critical patent/JP5579000B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/12Box-shaped seats; Bench-type seats, e.g. dual or twin seats
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K19/00Cycle frames
    • B62K19/46Luggage carriers forming part of frame
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K2202/00Motorised scooters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、鞍乗型車両に関するものであり、特に、シート前方に跨ぎ空間が形成される鞍乗型車両に関する。
自動二輪車等の車両は、乗員がシートに跨って着座するために、鞍乗型車両と呼ばれる。この鞍乗型車両には、例えば、特許文献1に開示されているように、乗員が足を載せることができる低床部を備えている所謂、低床式鞍乗型車両(スクータ型自動二輪車)と呼ばれる車両がある。
特許文献1に開示された構造は、例えば、ヘッドパイプと乗員が着座するシートとの間に跨ぎ空間を有するとともに、このシートの前方寄りでシート下方側に収納ボックスが配置されている。そして、その収納ボックスの開閉は、跨ぎ空間の下方側に配設されたヒンジ機構により、シート全体が大きく開閉する構造である。
特開2008−279961号公報
しかしながら、特許文献1に開示された鞍乗型車両においては、跨ぎ空間に隣接して収納ボックスを配置する構造であるために、跨ぎ空間の確保、すなわち乗降の容易性の確保と収納容量の確保とは相反する課題であった。特に、エンジンを車体フレームの前方寄りに配置する構造でエンジンが大型の場合には、跨ぎ空間の確保の点で大きな課題がある。
このような状況下において、特に、シート底板が収納ボックスのリッド部材を兼ねるような構造の場合、シート底板に設けられるクッション部材であるウレタンの厚みによって跨ぎ空間を狭くしてしまうという問題があった。
これは、シート製造方法においては、シート底板上にウレタンを形成しない領域を作ることが困難であり、シート前部中央にまでウレタンが設けられる構造となってしまう。すなわち、跨ぎ空間に面しているシート前部中央にもウレタンが設けられているのが現状である。
したがって、シート底板上に形成されるウレタンによる膨らみが跨ぎ空間を狭くして跨ぎ性を悪くしてしまうという課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、乗員が着座するシート下に収納ボックスを備えるもので、収納ボックスの収納容量を確保するとともに充分な大きさの跨ぎ空間が確保でき跨ぎ性にも優れた鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車体フレームと、シート表皮、クッション材およびシート底板を有するシートと、前記シートの下方に位置する収納ボックスと、前記シートを前記車体フレームに対し回動可能に軸支するヒンジ機構と、乗員が足を乗せるステップフロアと、前記シートの前方下に配されるフロアトンネル部と、を備え、前記フロアトンネル部の上方かつ前記シートの前方に跨ぎ空間が形成される鞍乗型車両において、前記収納ボックスの上方に、前記シート底板とは別体のリッド部材が設けられ、前記ヒンジ機構の回動軸を中心に回動するシート側ヒンジ部材が前記リッド部材の前部に連結され、前記シート底板が前記リッド部材の後部に連結されており、前記リッド部材は、前記収納ボックスの開口部全体を覆うとともに該開口部の縁部の全周に接するシール部材を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、車体フレームと、シート表皮、クッション材およびシート底板を有するシートと、前記シートの下方に位置する収納ボックスと、前記シートを前記車体フレームに対し回動可能に軸支するヒンジ機構と、乗員が足を乗せるステップフロアと、前記シートの前方下に配されるフロアトンネル部と、を備え、前記フロアトンネル部の上方かつ前記シートの前方に跨ぎ空間が形成される鞍乗型車両において、前記収納ボックスの上方に、前記シート底板とは別体のリッド部材が設けられ、前記ヒンジ機構の回動軸を中心に回動するシート側ヒンジ部材が前記リッド部材の前部に連結され、前記シート底板が前記リッド部材の後部に連結されており、前記シート底板は、その車体前方側に略半球形状の半球面部が設けられ、且つ前記半球面部には車体前方寄りの中央部分が切り欠かれた曲面切り欠き部が設けられて前左右部が形成されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の構成に加えて、前記リッド部材は、前記収納ボックスに対して車体上方に膨らむ状態で被さる略半球形状に構成されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明の構成に加えて、前記シート底板は、前記半球面部が平面視で前記リッド部材と重なる部分が滑らかな曲面で構成され、前記リッド部材よりも車体後方側に位置する後方部分がその厚み方向に凹凸状のリブ部を有して構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明の構成に加えて、前記シート側ヒンジ部材と前記リッド部材とは締結部材によって直接的に連結され、前記シート底板と前記リッド部材とは弾性締結部材を介して弾性的に連結されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、収納ボックスの上方を閉じる構造がシート底板とは別部材で形成されたリッド部材にて構成されることで、シート製造時においてシート底板の上面側にウレタンを形成する工程とは別製造できる。この別製造が可能であることにより、収納ボックスの上方側のリッド部材は、シート底板のウレタンを重ね合わせなければならない製造方法から切り離され、ウレタンを有しない構造にできて、該リッド部材の跨ぎ空間への張り出しを小さくすることができる。
また、リッド部材は、シート底板とは別部材としてその形状や構造の自由度が増すことで、薄くて剛性の高い素材や形状にて構成できるので、跨ぎ空間の確保がし易くなる。さらに、ヒンジ機構、リッド部材およびシート底板が一体に繋がっているので、シート開閉により収納ボックスの開閉が容易にできる。
さらに、リッド部材が収納ボックスの開口部の全体を覆うようにし、開口部全体をシール部材にてシールするように構成されているので、収納ボックスの密閉性が良好に確保される。
請求項2に記載の発明によれば、収納ボックスの上方を閉じる構造がシート底板とは別部材で形成されたリッド部材にて構成されることで、シート製造時においてシート底板の上面側にウレタンを形成する工程とは別製造できる。この別製造が可能であることにより、収納ボックスの上方側のリッド部材は、シート底板のウレタンを重ね合わせなければならない製造方法から切り離され、ウレタンを有しない構造にできて、該リッド部材の跨ぎ空間への張り出しを小さくすることができる。
また、リッド部材は、シート底板とは別部材としてその形状や構造の自由度が増すことで、薄くて剛性の高い素材や形状にて構成できるので、跨ぎ空間の確保がし易くなる。さらに、ヒンジ機構、リッド部材およびシート底板が一体に繋がっているので、シート開閉により収納ボックスの開閉が容易にできる。
さらに、シート底板は、跨ぎ空間に対面する部分が無い構成となっているので、跨ぎ空間を大きくすることができ、しかも、シート前方側が半球形状とされ更にクッション部材が両腿の内側に対応する左右部分まで設けことができる構成となっているので、乗り心地性を良くすることができる。
請求項に記載の発明によれば、リッド部材は、略半球形状に構成されることにより、強度が増し、薄くても剛性の高い構造とすることができる。したがって、リッド部材を薄くできて、車体上方に膨らます構造としても跨ぎ空間の確保ができるとともに収納ボックスの容積を確保できる。
請求項に記載の発明によれば、シート底板の跨ぎ空間に近いところに位置する半球面部が滑らかな曲面に構成されることで実質的な厚みが薄くなり、シート高さが極力おさえられる。また、乗員が着座する領域にリブ部を設ける構造とすることで軽量かつシート剛性を向上することができる。
請求項に記載の発明によれば、シート側ヒンジ部材によってリッド部材が車体フレームにしっかりと支持されてシート開閉時の剛性が確保されるので、シート開閉操作の開閉性に優れている。一方、車体フレームとシートとは弾性締結部材を介して固定されるので、車体からの振動の伝達を抑えることができ、乗り心地性を高めることができる。
本発明に係る鞍乗型車両の一実施形態における左側面図である。 本発明に係る鞍乗型車両における図1における跨ぎ空間下方部分のC−C線断面の車両前方方向からみた概略端面図である。 図1に示す鞍乗型車両における車体のカバー部材を取り外した状態の要部の概略側面図である。 本発明に係る一実施形態におけるリッド部材を示す左側面図である。 図4に示すリッド部材の矢印A方向(車両前方側)から見た正面図である。 図4に示すリッド部材の矢印B方向(車両下方側)から見た底面図である。 本発明に係る一実施形態におけるシート底板を示す左側面図である。 図7に示すシート底板の車両前方側から見た正面図である。 図7に示すシート底板の車両上方側から見た平面図である。 本発明に係る一実施形態におけるシート側ヒンジ部材を示す左側面図である。 図10に示すシート側ヒンジ部材の車両前方側から見た正面図である。 図10に示すシート側ヒンジ部材の車両上方側から見た平面図である。 図1に示す鞍乗型車両におけるシートの取付け状態を示すための斜視図であって、車体のカバー部材およびシートのウレタンを取り除いた状態の要部斜視図である。 図1に示す鞍乗型車両におけるシート側ヒンジ部材とリッド部材の連結状態を示すための断面図であって、締結部材が配置された箇所を含む車両前後方向に沿った部分の概略断面図である。 図1に示す鞍乗型車両におけるリッド部材とシート底板の連結状態を示すための断面図であって、弾性締結部材が配置された箇所を含む車両前後方向に沿った部分の概略断面図である。 図15に示す弾性締結部材を説明するための拡大断面図である。
本発明の一実施形態について、以下、添付図に基づいて説明する。
なお、図面は符号の向きに見るものとし、また、図中に示す、Fr,Rr,U,D,R,Lは実施形態における車両の前方向,後方向,上方向,下方向,右方向,左方向を示すものである。
図1は本発明に係る一実施形態における低床式鞍乗型車両の左側面図である。
低床式鞍乗型車両としての低床式鞍乗型二輪車1は、ヘッドパイプ51の下端側から後方にかつ若干下方に向かって車体中央まで延びたメインチューブ52と、ヘッドパイプ51の上端側から斜め下方かつ後方に延びてメインチューブ52に繋げられた上部補強チューブ53aと、メインチューブ52の前方よりのところから斜め下方かつ後方へ延びるダウンチューブ54と、ダウンチューブ54とメインチューブ52との間を斜めに繋げた下方補強チューブ53bと、メインチューブ52の後端から車両後方へかつ若干上方に延びるシートレール55と、メインチューブ52およびシートレール55に連結されて車体上下方向に延びてピボットシャフト61やサブフレーム56等を保持するピボットプレート57と、等から車体フレーム50が構成されている。
また、低床式鞍乗型二輪車1は、ヘッドパイプ51に旋回自在に取り付けたフロントフォーク48の下端に回転自在に設けられた前輪58aと、フロントフォーク48の上端に設けられたハンドル49と、メインチューブ52の下方側に取り付けられたパワーユニット47と、パワーユニット47の後端又は後方に回転自在にスイングアーム60を介して設けられた後輪58bと、リヤークッション等を備えた構成である。
さらに、低床式鞍乗型二輪車1の外観構造は、ヘッドパイプ51の前方を囲うフロントカウル65と、ヘッドパイプ51の後方を囲うシールレッグ64と、このシールレッグ64に連なり略水平に延びるステップフロア67と、このステップフロア67から車両後方に延びてシートレール55を囲うサイドカバー68と、このサイドカバー68の上に配置されシートレール55で支持され、車両前後に延びるシート40と、を有して構成されている。
また、前輪58aおよび後輪58bの上方側にはフロントフェンダ63およびリヤーフェンダ66が設けられている。このリヤーフェンダ66の後端側には後部コンビネーションランプ18が設けられ、フロントカウル65の最前端には前照灯65aが配置されている。また、エンジン47aの下側には排気管45が配設され、排気管45から車両右側後方の消音器69を介して排気がなされる。また、ピボットプレート57の下方側にはスタンド46が回動自在に設けられ、シート40の後方側には後部シートに座るパッセンジャが握るグラブレール19が設けられている。
パワーユニット47は、エンジン47aの後方側に減速部47bを備え、このエンジン47aで発生した駆動力を減速し、後輪58bへ伝える重要な動力伝達部品である。
なお、乗員は、シート40に着座し、足をステップフロア67,67に載せ、ハンドル49を握ることで、乗車姿勢を保つ。
図2は本発明に係る低床式鞍乗型二輪車1のフロアトンネル部68aを示す図であって、図1に示すC−C線の車両前方方向からみた概略端面図である。図2に示す車体のカバー部材であるフロアトンネル部68aの内側には、パワーユニット47、収納ボックス5および後述するヒンジ機構15のシート側ヒンジ部材10等が適宜配置されている。また、パワーユニット47の左右両側にはステップフロア67,67が設けられている。
図3〜図16を参照して、本発明に係る低床式鞍乗型二輪車1におけるシートおよびその周辺構造について説明する。
本実施形態においては、車体フレーム50のメインチューブ52には、シート40がヒンジ機構15を介して接続されている。すなわち、図3及び図13に示すように、ヒンジ機構15は、シート40と一体的に回動するシート側ヒンジ部材10がリッド部材20の前部21f(図4参照)に連結されている。また、リッド部材20の後部21b(図4参照)にシート底板30が連結されている。
このヒンジ機構15は、金属製の部材であって、平面視で略U字形状で左右のメインチューブ52を架け渡すように取付けられたヒンジ取付けフレーム16を有し、このヒンジ取付けフレーム16における車両前端部分の取付けブラケット16aにシート側ヒンジ部材10が回動軸15aを介してシート40を回動自在に保持する構造である。
前掲のヒンジ機構15を構成するシート側ヒンジ部材10について説明する。
本実施形態におけるシート側ヒンジ部材10は、図10〜図12に示すように、取付けブラケット16aに対応して回動軸15aに貫通される軸穴13を備えた連結基部11と、連結基部11から略90度で屈曲して車両後方に延びる連結アーム部12を備えた構成である。そして、連結アーム部12には、後述するリッド部材20のビス穴24(図5および図6参照)と対応するビス穴14を備える湾曲部12aを有している。
なお、連結基部11にはダンパを取付けるダンパ用ブラケット11aが設けられ、連結基部11と湾曲部12aの間に設けられた左右一対のセンタカバー用ブラケット部12cは、後述するセンタカバー10aを取付ける取付け部分である。
また、シート側ヒンジ部材10の上側にはセンタカバー10aが取り付けられ、取付けブラケット16aの上方側はフロントカウル65により覆われている。このフロントカウル65の後方側でセンタカバー10aの上方の空間がシート40の前方側の跨ぎ部3として形成されている。
なお、シート40の下方には収納ボックス5ならびに燃料タンク6(図3参照)が設けられている。
そして、シート40は、図3及び図7に示すように、剛性を維持するためのシート底板30の上にクッション材42が設けられており、このクッション材42を包み込むように表面を覆うシート表皮41が設けられた構成である。
本実施形態においては、収納ボックス5の上方には、前掲のようにシート40が位置するが、実際に収納ボックス5の開口部5aに対応するのは、シート底板30とは別体として構成されたリッド部材20が開口部5aを覆うように配置される。
以下、本実施形態におけるリッド部材20について図4〜図6を参照して説明する。
本実施形態のリッド部材20は、図4は車両取付け状態の向きにおいて左側面から見た側面図であり、図5は図4のA方向(車両前方方向)から見た正面図、図6は図4のB方向(車両下方方向)から見た底面図である。リッド部材20は、これらの図から判るように、その全体形状が半球形状の湾曲面部21を有しており、この湾曲面部21の下端に若干外側に広がるように張出した鍔部22を有する。
そして、車両前方側には2列の突条23(図5および図6参照)が設けられ、この突条23それぞれに二個のビス穴24が形成され、車両後方側には、取付け穴26(図6参照)を有する取付け突部25が設けられている。
なお、リッド部材20は、その素材としては、例えば合成樹脂にて形成することができる。
また、鍔部22は、その下側に図6に示す溝部28(図14および図15参照)が全周にわたって形成されている。なお、図4〜図6には図示されてないが、この溝部28にシール部材8が設けられる。このシール材8の取付け状態は、図15に示すように、溝部28から若干はみ出した状態にされて、閉じ状態において変形可能に取付けられている。
したがって、リッド部材20は、収納ボックス5を閉じる状態となったとき、収納ボックス5の縁部5bに鍔部22が対応して収納ボックス5を密閉することができる。
なお、リッド部材20は、略半球形状に構成されていることは、収納ボックス5の閉状態において、上方側からの押圧力に対して強い構造である。また、収納ボックス5は半球状に膨らんでいるので、収納容積を大きくできる。
リッド部材20は、収納ボックス5の開口部5a全体を覆うように設けられているだけでなく、この開口部5aの縁部5bの全周に接するシール部材8(図14および図15参照)を備えている。このシール部材8は、例えばゴム製あるいは弾性のある合成樹脂にて形成され、その横断面形状についても、例えばU字形状に構成されている。なお、シール部材8は、溝部28に装着されたときに、該溝部28から一部がはみ出るように取付けられていることにより、リッド部材20と収納ボックス5との当接面の密閉性が確保できる。
以下、本実施形態におけるシート底板30およびその関連構造について主に図7〜図9および図13を参照して説明する。
シート40は、そのシート底板30が、図7に示すように、その車体前方側に略半球形状の半球面部31を有し、半球面部31の後方側が若干反り上がるようなリブ部32を有した構成となっている。シート底板30は合成樹脂にて構成され、比較的軽量となっている。
半球面部31の構造は、車体前方寄りの中央部分が大きく切り欠かれた曲面切り欠き部33(図8参照)が設けられた構造となっている。すなわち、この曲面切り欠き部33が設けられていることによって、半球面部31の車体前方寄りのところでその左右に前左右部31L,31Rが形成される。
このように、シート40は、跨ぎ部3に対面する部分が曲面切り欠き部33によってシート底板30が無い。これにより、跨ぎ部3を大きくできる一方、前左右部31L,31Rがあることで、この前左右部31L,31Rの部分にはクッション材42が設けられている。すなわち、乗員が乗車したときに、その両腿の内側にクッション材42が対応することができる構造となっている。
また、シート底板30は、半球面部31が平面視でリッド部材20と重なる部分が滑らかな曲面で構成されている。これは、シート底板30の跨ぎ部3に近いところに位置する半球面部を滑らかな曲面となっていることで、リッド部材20と重なり合った部分の実質的な厚みが薄くなる構造となっている。
更に、リッド部材20よりも車体後方側に位置するリブ部32は、図7および図8に示すようにシート厚み方向に凹凸状のリブ構造となっている。また、シート底板30は、その縁部37がシート下方側に湾曲する湾曲構造となっており、シート全体剛性を高めるように工夫されている。
前掲のリブ構造については、例えば、シート長手方向に沿った長い縦リブ34aが複数形成され、この縦リブ34aの間において縦リブ34aを繋ぐように多数の横リブ34bが形成されている。
以下、本実施形態におけるシート40の取付け状態について説明する。
本実施形態におけるシート側ヒンジ部材10は、リッド部材20との接続において、図14に示すように締結部材70によって連結されている。すなわち、シート側ヒンジ部材10の連結アーム部12の湾曲部12aに設けられたビス穴14(図11および図12参照)と、リッド部材20のビス穴24(図5および図6参照)とをボルト71が貫通してナット72に螺合して締結されている。これにより、シート側ヒンジ部材10によってリッド部材20がしっかりと支持されている。
一方、シート底板30とリッド部材20とは、図15に示すように、弾性締結部材80を介して連結されている。また、この弾性締結部材80は、図16に拡大して示すように、雄ねじ81、シート底板30の取付け部35にインサート成形された雌ねじ部82、弾性部83およびワッシャ84から構成されている。
本実施形態の弾性締結部材80について更に説明すると、この構成は、例えば、図16に示すように、リッド部材20の湾曲面部21の取付け突部25の取付け穴26にゴム等にて形成された弾性部83が取付けられる。この弾性部83は中央に貫通穴83bを有し、外周には環状溝83aを有する略円筒形の構成である。この弾性部83は、その環状溝83aに取付け穴26の縁部が嵌り込むように取付けられる。
そして、湾曲面部21の内側から、ワッシャ84を介して雄ねじ81がねじ込まれている。したがって、リッド部材20とシート底板30とは直接接触しておらず、弾性部83が間に介在した状態で弾性的に固定されている。
以上述べた構造の低床式鞍乗型二輪車1における本実施形態の特徴部分の作用について説明する。
本実施形態においては、シート40は後方側の内側に、シート40の閉じ状態を維持する図示しないロック手段が設けられている。したがって、シート40が閉じられた状態では、リッド部材20がシール部材8を潰すようにして収納ボックス5の縁部5bに当接する。また、リッド部材20がシート底板30とは別体の部材にて構成され且つ半球形状に構成されているので、高い剛性を有しており、縁部5bへの当接は確実に行われ、収納ボックス5のシール性が確保される。
また、シート40は跨ぎ部3に対面する部分が無い構成であるので、シート閉じ状態において跨ぎ部3を大きくできるようになっている一方で、乗員が乗車しているときには、シート40の前方側で両腿の内側に対して、前左右部31L,31Rに設けられたクッション材42が対応することができるので、乗り心地良く作用する。
また、乗車時において、乗員が着座しているシート40の中央部分より後方部分は、前掲のように、弾性締結部材80を介しているので、車体からの振動の伝達が抑えられ、乗り心地性が良い。
一方、収納ボックス5を利用すべく、シート40を開閉するときの操作について説明する。
先ず、シート40の閉じ状態を維持していたロックを外すとともに、該シート40を車体上方に開くように操作する。これにより、シート40は、ヒンジ機構15の回動軸15aを支点にしてシート40全体が回動する。
このシート開動動作のとき、シート側ヒンジ部材10によってリッド部材20が車体フレーム50にしっかりと支持され、またシート底板30がリッド部材20に覆うよう重なり合って接続されていることで、シート回動時の剛性が確保された状態で開操作される。このように剛性が保たれていることで、シート開き操作はし易く良好に行われる。また、この開き状態は、シート側ヒンジ部材10に連結されたダンパにより適宜保持されてシート開き状態が維持される。
一方、シート40を閉じる閉じ操作のときは、開き状態を維持していたダンパの付勢力に抗して、シート40を車体後方に押すように操作して閉じてロックする。
この閉じ操作のときも、シート回動時の剛性が確保されているので、シート閉じ操作は良好に行われる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、例えばヒンジ機構15、シート側ヒンジ部材10、リッド部材20ならびにシート底板30等の形状は前掲の実施形態に限るものではなく、適宜変更できるものである。
また、上記実施形態においては、弾性締結部材80の弾性部83に弾性部材としてのゴムを用いた構成としてが、これに限るものではなく、コイルばね等の弾性部材でもよい。
また、上記実施形態においては、シート側ヒンジ部材10とリッド部材20とは、ボルト用いた締結部材70としたが、これに限らず、リベット等の部材を用いた固定構造でもよい。
1 低床式鞍乗型二輪車(鞍乗型車両)
3 跨ぎ部
5 収納ボックス
6 燃料タンク
10 シート側ヒンジ部材
15 ヒンジ機構
20 リッド部材
30 シート底板
40 シート
41 シート表皮
42 クッション材
50 車体フレーム
67 ステップフロア
68aフロアトンネル部
70 締結部材
80 弾性締結部材

Claims (5)

  1. 車体フレーム(50)と、
    シート表皮(41)、クッション材(42)およびシート底板(30)を有するシート(40)と、
    前記シート(40)の下方に位置する収納ボックス(5)と、
    前記シート(40)を前記車体フレーム(50)に対し回動可能に軸支するヒンジ機構(15)と、
    乗員が足を乗せるステップフロア(67)と、
    前記シート(40)の前方下に配されるフロアトンネル部(68a)と、を備え、
    前記フロアトンネル部(68a)の上方かつ前記シート(40)の前方に跨ぎ部(3)が形成される鞍乗型車両(1)において、
    前記収納ボックス(5)の上方に、前記シート底板(30)とは別体のリッド部材(20)が設けられ、前記ヒンジ機構(15)の回動軸(15a)を中心に回動するシート側ヒンジ部材(10)が前記リッド部材(20)の前部(21f)に連結され、前記シート底板(30)が前記リッド部材(20)の後部(21b)に連結されており、
    前記リッド部材(20)は、前記収納ボックス(5)の開口部(5a)全体を覆うとともに該開口部(5a)の縁部(5b)の全周に接するシール部材(8)を備えることを特徴とする鞍乗型車両(1)。
  2. 車体フレーム(50)と、
    シート表皮(41)、クッション材(42)およびシート底板(30)を有するシート(40)と、
    前記シート(40)の下方に位置する収納ボックス(5)と、
    前記シート(40)を前記車体フレーム(50)に対し回動可能に軸支するヒンジ機構(15)と、
    乗員が足を乗せるステップフロア(67)と、
    前記シート(40)の前方下に配されるフロアトンネル部(68a)と、を備え、
    前記フロアトンネル部(68a)の上方かつ前記シート(40)の前方に跨ぎ部(3)が形成される鞍乗型車両(1)において、
    前記収納ボックス(5)の上方に、前記シート底板(30)とは別体のリッド部材(20)が設けられ、前記ヒンジ機構(15)の回動軸(15a)を中心に回動するシート側ヒンジ部材(10)が前記リッド部材(20)の前部(21f)に連結され、前記シート底板(30)が前記リッド部材(20)の後部(21b)に連結されており、
    前記シート底板(30)は、その車体前方側に略半球形状の半球面部(31)が設けられ、且つ前記半球面部(31)には車体前方寄りの中央部分が切り欠かれた曲面切り欠き部(33)が設けられて前左右部(31L,31R)が形成されたことを特徴とする鞍乗型車両(1)。
  3. 前記リッド部材(20)は、前記収納ボックス(5)に対して車体上方に膨らむ状態で被さる略半球形状に構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両(1)。
  4. 前記シート底板(30)は、前記半球面部(31)が平面視で前記リッド部材(20)と重なる部分が滑らかな曲面で構成され、前記リッド部材(20)よりも車体後方側に位置する後方部分がその厚み方向に凹凸状のリブ部(32)を有して構成されていることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両(1)。
  5. 前記シート側ヒンジ部材(10)と前記リッド部材(20)とは締結部材(70)によって直接的に連結され、前記シート底板(30)と前記リッド部材(20)とは弾性締結部材(80)を介して弾性的に連結されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の鞍乗型車両(1)。
JP2010210094A 2010-09-17 2010-09-17 鞍乗型車両 Expired - Fee Related JP5579000B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010210094A JP5579000B2 (ja) 2010-09-17 2010-09-17 鞍乗型車両
CN201110270606.3A CN102407898B (zh) 2010-09-17 2011-09-14 鞍乘型车辆
EP20110181367 EP2431264B1 (en) 2010-09-17 2011-09-15 Saddle ride-type vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010210094A JP5579000B2 (ja) 2010-09-17 2010-09-17 鞍乗型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012062030A JP2012062030A (ja) 2012-03-29
JP5579000B2 true JP5579000B2 (ja) 2014-08-27

Family

ID=44651325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010210094A Expired - Fee Related JP5579000B2 (ja) 2010-09-17 2010-09-17 鞍乗型車両

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2431264B1 (ja)
JP (1) JP5579000B2 (ja)
CN (1) CN102407898B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6085089B2 (ja) * 2012-01-17 2017-02-22 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP6333593B2 (ja) 2014-03-20 2018-05-30 テイ・エス テック株式会社 車両用シート
JP2018075971A (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型車両
JP7214683B2 (ja) * 2020-07-07 2023-01-30 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4188507B2 (ja) * 1999-08-31 2008-11-26 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車の収納装置
JP2006111180A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2007022253A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Shoyo Seisakusho:Kk 自転車用荷かご取付け装置
JP5078469B2 (ja) * 2006-11-29 2012-11-21 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JP4991464B2 (ja) * 2006-12-27 2012-08-01 本田技研工業株式会社 自動二輪車
EP1961648B1 (en) * 2007-02-21 2009-12-09 Honda Motor Co., Ltd. Storage box structure in motorcycle and method of mounting storage box
JP2008279961A (ja) 2007-05-11 2008-11-20 Honda Motor Co Ltd 小型車両
JP5129060B2 (ja) * 2008-08-08 2013-01-23 本田技研工業株式会社 車両のカウルステー構造
JP2010083357A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Honda Motor Co Ltd スクータ型車両のシート構造
CN201357899Y (zh) * 2008-12-26 2009-12-09 范宝明 便携式车筐
JP5062491B2 (ja) * 2008-12-26 2012-10-31 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両

Also Published As

Publication number Publication date
CN102407898B (zh) 2014-06-18
EP2431264B1 (en) 2013-05-29
JP2012062030A (ja) 2012-03-29
CN102407898A (zh) 2012-04-11
EP2431264A1 (en) 2012-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4347015B2 (ja) 鞍乗り型車両用フューエルタンク配設構造
JP5718699B2 (ja) 鞍乗型車両のシート構造
JP5718698B2 (ja) 鞍乗型車両のシート構造
JP4020264B2 (ja) 鞍乗型車両におけるシート支持構造
JP5579000B2 (ja) 鞍乗型車両
JP4549916B2 (ja) 自動二輪車の車体構造
JP6403895B2 (ja) 鞍乗り型電動車両
JP4476857B2 (ja) 自動二輪車の車体構造
JP5049822B2 (ja) 自動二輪車のフロントカウルおよびウインドスクリーン取付け構造
JP2006281921A (ja) 自動二輪車の車体構造
TW202023874A (zh) 跨坐型車輛
JP6417180B2 (ja) 鞍乗型車両のシート構造
JP6417179B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5661539B2 (ja) 鞍乗型車両のシート構造
WO2018180034A1 (ja) 鞍乗り型車両のシートヒンジ構造
JP4515290B2 (ja) 自動二輪車の車体構造
JP5005591B2 (ja) 自動二輪車におけるグラブレール構造
JP5133819B2 (ja) 鞍乗型四輪車両
JP5743840B2 (ja) 自動二輪車の後部構造
JP7214683B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5749482B2 (ja) 跨座式車両
JP4813607B2 (ja) 車両用鞍乗り型シート
JP5062491B2 (ja) 鞍乗型車両
JP4890364B2 (ja) 低床型車両
JP5681620B2 (ja) 自動二輪車用フィラキャップの拘束構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5579000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees