JP5681620B2 - 自動二輪車用フィラキャップの拘束構造 - Google Patents

自動二輪車用フィラキャップの拘束構造 Download PDF

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Description

本発明は、自動二輪車用フィラキャップの拘束構造に関する。
自動車等のフィラパイプから取り外したフィラキャップを一定の範囲以上離れないように、フィラパイプとフィラキャップとを拘束する拘束コード部材を具備し、円形のフィラキャップの上面において直径方向に延出するとともに上方に膨出する把持部が形成され、この把持部の上面に上記コード部材が固定される技術が特許文献1に開示されている。
また、特許文献2には、自動車等のフィラパイプから取り外したフィラキャップを一定の範囲以上離れないように、フィラパイプとフィラキャップとを拘束する拘束コード部材を具備し、円形のフィラキャップの上面において直径方向に延出するとともに上方に膨出する把持部が形成され、上記コード部材が、フィラキャップの外周に遊嵌される技術が開示されている。
上記各技術では、操作者が把持部を回転させることでフィラキャップを開放させる。
特開平11−43171号公報 特開2010−188812号公報
上記従来技術のように、フィラキャップを回転させるための把持部を、フィラキャップの上面において直径方向に延出させるとともに上方に膨出させるような形状で構成する場合、フィラキャップの上面に他の構造物が存在しないように空間を確保する必要がある。
このため、フィラキャップの周辺に構造物が集約配置されるような自動二輪車においては、フィラキャップの上面のコンパクト化を図るために、フィラキャップの上面の把持部を廃止し、フィラキャップの側面を把持して回転させる構造が求められる。
しかしながら、特許文献2に開示された構造は、主として自動二輪車で用いることを想定したものと考えられるものの、フィラキャップの側面に拘束コード部材が遊嵌されているため、側面を利用してフィラキャップを回転させることが困難である。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、従来のようにスペースを多く必要とする把持部を設けることなくフィラキャップの操作を可能とするとともに、フィラキャップを一定の範囲以上離れないようにする拘束コード部材を簡易に係止し、フィラキャップの上面のコンパクト化を図ることができる自動二輪車用フィラキャップの拘束構造を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、燃料を注入する給油口(24)、及び、該給油口(24)を開閉可能なフィラキャップ(26)を備え、燃料を貯蔵する燃料タンク(18)と、前記フィラキャップ(26)に一端を固定するとともに、前記給油口(24)から前記フィラキャップ(26)が一定の範囲以上離れないように拘束する拘束コード部材(34)と、を備えた自動二輪車において、前記フィラキャップ(26)の上面にステー(38)が設けられ、前記ステー(38)に係合孔(39)が設けられ、前記拘束コード部材(34)の一端に、前記係合孔(39)に係合される係合突起(40)が設けられ、前記フィラキャップ(26)の外周側面に把持部(28)が設けられ、前記フィラキャップ(26)の上方に、乗員が着座するシート(9)が設けられ、前記シート(9)の底板(20)において前記係合孔(39)に対向する部位に、開口(45)が設けられ、前記開口(45)は、前記拘束コード部材(34)の前記フィラキャップ(26)側の端部と、前記フィラキャップ(26)の上面に前記拘束コード部材(34)の前記端部を固定するために上方に突出する前記ステー(38)とに対応していることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の自動二輪車用フィラキャップの拘束構造において、前記燃料タンク(18)の上面に設けられる一対のシート荷重受け部(51)と、前記シート(9)の底板(20)に設けられる一対のシート支持部(47)と、が相互に当接し、これらシート荷重受け部(51)とシート支持部(47)とが相互に当接する点の間に、前記開口(45)が設けられることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の自動二輪車用フィラキャップの拘束構造において、前記拘束コード部材(34)の一端には、前記係合突起(40)と一体にゴム又は樹脂によって形成され、前記ステー(38)の外周を覆う傘部(41)が設けられることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の自動二輪車用フィラキャップの拘束構造において、前記燃料タンク(18)の上面に、補機を固定する補機固定ステー(33)が設けられ、前記補機固定ステー(33)に設けられた第2係合孔(42)に、前記拘束コード部材(34)の他端に設けられた第2係合突起(43)が係止されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、燃料を注入する給油口(24)、及び、該給油口(24)を開閉可能なフィラキャップ(26)を備え、燃料を貯蔵する燃料タンク(18)と、前記フィラキャップ(26)に一端を固定するとともに、前記給油口(24)から前記フィラキャップ(26)が一定の範囲以上離れないように拘束する拘束コード部材(34)と、を備えた自動二輪車において、前記フィラキャップ(26)の上面にステー(38)が設けられ、前記ステー(38)に係合孔(39)が設けられ、前記係合孔(39)は、前記フィラキャップ(26)の径方向の中央領域に配置され、前記拘束コード部材(34)の一端に、前記係合孔(39)に係合される係合突起(40)が設けられ、前記フィラキャップ(26)の外周側面に把持部(28)が設けられることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の自動二輪車用フィラキャップの拘束構造において、前記フィラキャップ(26)の外周側面の把持部(28)は、前記フィラキャップ(26)の天壁部(27)の外周縁から下方に延出する周壁部(28)であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、操作者がフィラキャップを開放させるために把持する把持部が、フィラキャップの外周側面に設けられるため、フィラキャップの上面に把持部を設ける必要が無く、拘束コード部材は、フィラキャップの上面に設けられた必要最低限の大きさのステーに係止されるのみであるため、フィラキャップの上面のコンパクト化を図ることができる。
又、フィラキャップの上面のコンパクト化を図ることで、シートクッションの厚さを確保することができ、乗り心地を向上させることができる。
又、フィラキャップの上面において拘束コード部材を固定するために突出する部位(ステー及び拘束コード部材の端部)を避けるように、シートの底板に開口を設けても、従来のように把持部がフィラキャップの上面に設けられる構成に比べてフィラキャップの上面のコンパクト化を図ることができることで、上記開口の開口面積を可及的に低減することができる。このため、シートの底板の剛性を確保しながら上記開口を形成でき、軽量化が図れる。また、上記開口を形成することで、シートとフィラキャップとを近接して配置することができるため、より一層シートクッションの厚さを確保することができるため、より乗り心地を向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、通常剛性が十分に確保される荷重支持点間に開口を設けることで、この開口を設けても必要な剛性を確保するためにシートの底板の剛性を増加させる必要がなく、軽量化を一層図ることができる。また、荷重支持点間にフィラキャップが配置されることになるため、フィラキャップとシートの底板のクリアランスを低減して、燃料タンク及びシートの厚さ方向のコンパクト化を図ることができる。
請求項に記載の発明によれば、ステーの外周を、拘束コード部材を形成する係合突起と一体かつゴム又は樹脂の傘部で覆うため、ステーがフィラキャップの上面に露出することがなく、フィラキャップの着脱時にステーと操作者の手との干渉を抑制できるとともに、他の部材へのステーの接触を回避し、周辺構造の設計自由度を向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、拘束コード部材の両端が係止される構造であるため、組付性が向上し、生産効率を高くすることができる。
本発明の実施形態に係る構造が適用された自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の車両後部の左側面図である。 上記自動二輪車の車両後部の上面図である。 図3に示す状態からシートを取り外した車両後部の上面図である。 上記自動二輪車が備える燃料タンクの上面図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。 図5のB−B線に沿う断面図である。 図3のC−C線に沿うシートの展開断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で用いる図面において、矢印FRは車両の前方を示し、矢印UPは車両の上方を示し、矢印LHは車両の左方を示している。
図1は本発明の実施形態に係る構造を有する自動二輪車1を示し、この自動二輪車1は、エンジンであるパワーユニット2を車両中央下部に備えている。パワーユニット2の後部にはスイングアーム3が上下に揺動可能に支持され、スイングアーム3の後部には後輪4が回転可能に支持されている。前輪5は左右一対のフロントフォーク6に回転可能に支持され、フロントフォーク6には前輪5を上方から覆うフロントフェンダ7が支持されている。フロントフェンダ7の上方にはレッグシールド8が配置されている。
レッグシールド8は、前輪5の上方から後下方にかけて延びており、レッグシールド8によってパワーユニット2上方に配置されたシート9に着座した乗員の脚部が覆われる。シート9は車両前後方向に長く形成され、操縦者用の前シート9Aと同乗者用の後シート9Bとを一体に備えている。パワーユニット2は図示省略する車体フレームに支持されており、クランクケース10とクランクケース10から前方に突出させたシリンダ部11とを備え、シリンダ部11の側部はレッグシールド8を後方から覆うインナーカバー12によって覆われている。インナーカバー12は、その後部を後斜め上方に延ばして前シート9Aの下方まで延び、リヤカウル13に連なっている。リヤカウル13は前シート9A及び後シート9Bの下方を覆っている。
前シート9Aの前部下方において、クランクケース10の側方の位置には、乗員が足を載せるフロントステップ14が設けられている。また、後シート9Bの前部下方において、後輪4の前部側方の位置には、同乗者が足を載せるリヤステップ14Bが設けられている。
図2は、リヤカウル13を取り外した状態の車両後部を示し、図中、符合15は車体フレームに含まれるシートフレームを示している。シートフレーム15は左右一対で構成され、前方から後方に向けて次第に上方に延びように設けられている。シートフレーム15の前後方向の略中間の位置には、リヤクッション16の上端が固定され、リヤクッション16の下端は、図1に示すようにスイングアーム3の後部に固定されている。また、シートフレーム15の上方に上記シート9が位置している。
左右のシートフレーム15の間において、前シート9Aの下方には樹脂材料からなる収納ボックス17が配置され、後シート9Bの下方には金属材料からなる燃料タンク18が配置されている。収納ボックス17及び燃料タンク18はそれぞれ、シートフレーム15に支持されている。収納ボックス17の上部はシートフレーム15から上方に突出した状態であり、燃料タンク18はシートフレーム15の後部に沿って車両前後方向に延在している。
シート9は、樹脂材料からなる底板20と、底板20に固定されて、底板20との間にウレタン等を収容して厚みを確保したシート本体21と、を備えている。底板20の前部と収納ボックス17の前部との間には、ヒンジ19が設けられ、図1の回転矢印に示すように、シート9は、ヒンジ19を軸支点として後方から前方に向けて開放可能になっている。
図3は、シート9の底板20の部分のみを示した状態の車両後部の上面図であり、図4は、シート9を完全に取り外した状態の車両後部の上面図である。シート9は閉じた状態で、収納ボックス17及び燃料タンク18を上方から覆っている。図4に示すように、収納ボックス17は上方に開放しており、シート9が開放された際に、その収納空間Kが外部に開放される。また、収納ボックス17は、その後部に左右一対で車幅方向外側に突出する固定部22を有し、これら固定部22でシートフレーム15に固定されている。また、燃料タンク18は、その前部及び後部のそれぞれに左右一対で車幅方向外側に突出する固定部23を有し、これら固定部23でシートフレーム15に固定されている。なお、固定部23にはボルトが通されるが、これらボルト図示省略している。
以下、本発明に係る構造について詳述する。図5は燃料タンク18の上面図であり、図6は図5のA−A線に沿う断面図であり、図7は図5のB−B線に沿う断面図である。図5及び図6に示すように、燃料タンク18の上面の前後方向略中央の領域において車幅方向の中心線C1上には、上下方向に貫通し、燃料を注入する給油口24が形成されている。
図6に示すように、給油口24の開口内周縁からは下方に向けて延出する筒状の給油口側ネジ筒部25が一体に形成されている。給油口24は、フィラキャップ26によって開閉可能に覆われ、フィラキャップ26は、天壁部27及びこの天壁部27の外周縁から下方に延出する周壁部28を有するキャップ本体29と、天壁部27の下面から下方に延出し、外周面に形成されたネジ溝によって給油口側ネジ筒部25に螺合されるキャップ側ネジ筒部30と、を備えている。
フィラキャップ26が給油口24に螺合された状態から開放させる場合、操作者は、フィラキャップ26の外周側面を構成するキャップ本体29の周壁部28を把持して回転操作することができ、周壁部28は把持部として機能する。
図5に示すように、燃料タンク18の上面において車幅方向の中心線C1を挟んで左側の部位であって、給油口24及びフィラキャップ26の前方には、レベルゲージやフュエールポンプを含む円柱状のポンプユニット31を燃料タンク18の内部に挿入するための貫通孔32が形成され、この貫通孔32の周囲には、環状のユニット固定ステー33が設けられている。このユニット固定ステー33は、ポンプユニット31の上部から径方向の外側に延出する3つのフランジ部31Aを固定するものであり、このユニット固定ステー33によって、燃料タンク18上でポンプユニット31が懸架されるようにして支持されている。なお、図4に示すように、ポンプユニット31には、燃料噴射装置等まで延出するホースが接続されるが、図5においては、上記ホースを説明便宜上、図示省略している。
図4、図5を参照し、フィラキャップ26とユニット固定ステー33は、樹脂材料(ゴム又は樹脂)からなる拘束コード部材34によって連結されており、フィラキャップ26は、取り外された場合であっても、給油口24から一定の範囲以上離れないようになっている。図5に示すように、拘束コード部材34は、コード本体35と、コード本体35の一端に形成され、フィラキャップ26と連結される第1連結部36と、コード本体35の他端に形成され、ユニット固定ステー33に連結される第2連結部37と、を有している。
図6を参照し、フィラキャップ26の天壁部27の上面には、短冊状(長方形状)の金属板材の長手方向中央の部位を縦断面でコ字状に膨出形成したステー38が設けられ、ステー38は、前記コ字状に膨出した部位38Aの両側に位置する平坦な部位を天壁部27の上面に固着されている。前記コ字状に膨出した部位38Aは、フィラキャップ26の径方向の中央領域から上方に部分的に突出している。そして、ステー38におけるコ字状に膨出した部位38Aの上面には、係合孔39が上下方向に貫通して形成され、この係合孔39に、拘束コード部材34の第1連結部36に形成された係合突起40が係止され、第1連結部36がステー38に取り付けられている。
上記第1連結部36は、有頂筒状に形成されて、コード本体35にその周面が連結される傘部41を備えており、傘部41の頂部の下面から上記係合突起40を突出させて構成されている。本実施形態では、コード本体35と傘部41及び係合突起40とが一体に形成され、これら傘部41及び係合突起40は樹脂材料から形成されている。係合突起40は軸体であって、先端に軸線に対する径方向の外側に張り出す頭部40Aを有しており、頭部40Aは先端に向かうに従い先細りとなる形状に形成されている。第1連結部36をステー38に取り付ける際は、係合突起40を係合孔39に挿入して頭部40Aを係合孔39の周縁部に係止させる。ここで傘部41は、ステー38のコ字状に膨出した部位38Aを上方から覆うようになっている。
一方で、図5、図7を参照し、ユニット固定ステー33の外周部は、上方に屈曲されて、燃料タンク18の上面から離間しており、図7に示すように、上記外周部において車幅方向の中心線C1側に位置する部位には、第2係合孔42が形成されている。そして、拘束コード部材34において他端に形成された第2連結部37には、第2係合突起43が形成され、この第2係合突起43が第2係合孔42に係止されることで、第2連結部37がユニット固定ステー33取り付けられている。
第2連結部37は、コード本体35に連結される円板状の基部44を備え、基部44の下面から上記第2係合突起43を突出させて構成されている。第2係合突起43は軸体であって、先端に軸線に対する径方向の外側に張り出す頭部43Aを有しており、頭部43Aは先端に向かうに従い先細りとなる形状に形成されている。第2連結部37をユニット固定ステー33に取り付ける際は、第2係合突起43を第2係合孔42に挿入して頭部43Aを第2係合孔42の周縁部に係止させる。
ところで、図3、図6を併せて参照し、本実施形態では、シート9が閉じた状態で該シート9の底板20において係合孔39に対向する部位に、開口45が設けられている。この開口45は、乗員又は同乗者がシート9に着座する際又は着座している際に、荷重によって底板20が下方に下がり、フィラキャップ26、ステー38及び第1連結部36と底板20とが干渉してしまうことを防止するために設けられている。本実施形態では、開口45は、角部が弧状とされた矩形状とされているが、その他の形状であっても構わない。
また、図3、図8を参照し、本実施形態では、シート9の底板20に、下方に膨出する有底円筒状の前側シート支持部46、中央シート支持部47、及び後側シート支持部48がそれぞれ一体に形成されている。これら前側シート支持部46、中央シート支持部47、及び後側シート支持部48はそれぞれ左右一対で構成され、図8に示す弾性材料からなるクッション部材49(二点鎖線で示す)を介して車体側に当接する。
図4を参照し、収納ボックス17の後部の左右端部には、左右の前側シート支持部46が当接する左右一対の前側シート荷重受け部50が設けられ、燃料タンク18上面の前後方向略中央領域の左右端部側には、左右の中央シート支持部47が当接する左右一対の中央シート荷重受け部51が設けられている。また、左右のシートフレーム15の後部には、クロスフレーム15Aが架設されており、このクロスフレーム15Aに、後側シート支持部48が当接する。
ここで、燃料タンク18における左右の中央シート荷重受け部51は、フィラキャップ26及び給油口24を挟んで左右に位置する部位において、上方に膨出して形成されており、側面視でフィラキャップ26は、中央シート荷重受け部51に重なるようになっている。そして、上記開口45は、左右の中央シート荷重受け部51と左右の中央シート支持部47とが相互に当接する点の間に設けられることになる。
以上に記載したように、上記自動二輪車1では、燃料を注入する給油口24、及び、該給油口24を開閉可能なフィラキャップ26を備え、燃料を貯蔵する燃料タンク18と、フィラキャップ26に一端を固定するとともに、給油口24からフィラキャップ26が一定の範囲以上離れないように拘束する拘束コード部材34と、を備えた構成において、フィラキャップ26の上面にステー38が設けられ、ステー38に係合孔39が設けられ、拘束コード部材34の一端に、係合孔39に係止される係合突起40が設けられ、フィラキャップ26の外周側面に把持部としての周壁部28が設けられる構造を有している。
このような構造では、操作者がフィラキャップ26を開放させるために操作する把持部がフィラキャップ26の外周側面に設けられる(設定される)ため、フィラキャップ26の上面に把持部を設ける必要が無く、拘束コード部材34は、フィラキャップ26の上面に設けられた必要最低限の大きさのステー38に係止されるのみであるため、フィラキャップ26の上面のコンパクト化を図ることができる。
また、本実施形態では、フィラキャップ26の上方に、乗員が着座するシート9が設けられるが、フィラキャップ26の上面のコンパクト化が図れることで、シートクッション(シート本体21)の厚さを確保することができ、乗り心地を向上させることができる。
また、シート9の底板20においてステー38の係合孔39に対向する部位に、開口45が設けられるが、この場合、フィラキャップ26の上面において拘束コード部材34を固定するために突出する部位(ステー38及び拘束コード部材34の端部)を避けるように、シート9の底板20に開口45を設けても、従来のように把持部がフィラキャップの上面に設けられる構成に比べて、フィラキャップ26の上面のコンパクト化が図れることで、上記開口45の開口面積を可及的に低減することができる。このため、シート9の底板の剛性を確保しながら開口45を形成できるため、軽量化が図れる。また、開口45を形成することで、シート9とフィラキャップ26とを近接して配置することができるため、より一層シートクッションの厚さを確保することができるため、より乗り心地を向上させることができる。
また、本実施形態では、燃料タンク18の上面に設けられる一対の中央シート荷重受け部51と、シート9の底板20に設けられる一対の中央シート支持部47と、が相互に当接し、これら中央シート荷重受け部51と中央シート支持部47とが相互に当接する点の間に、開口45が設けられている。
このような構造では、通常剛性が十分に確保される荷重支持点間に開口45を設けることで、この開口45を設けても必要な剛性を確保するためにシート9の底板20の剛性を増加させる必要がなく、軽量化を一層図ることができる。また、荷重支持点間にフィラキャップ26が配置されることになるため、フィラキャップ26とシート9の底板20のクリアランスを低減して、燃料タンク18及びシート9の厚さ方向のコンパクト化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、拘束コード部材34の一端には、係合突起40と一体にゴム又は樹脂によって形成され、ステー38の外周を覆う傘部41が設けられているが、この構造では、ステー38の外周を、拘束コード部材34を形成する係合突起40と一体かつゴム又は樹脂の傘部41で覆うため、ステー38がフィラキャップ26の上面に露出することがなく、フィラキャップ26の着脱時にステー38と操作者の手との干渉を抑制できるとともに、他の部材へのステー38の接触を回避し、周辺構造の設計自由度を向上させることができる。
また、本実施形態では、燃料タンク18の上面に、補機であるポンプユニット31を固定する補機固定ステーであるユニット固定ステー33が設けられ、このユニット固定ステー33に設けられた第2係合孔42に、拘束コード部材34の他端に設けられた第2係合突起43が係止されるが、この場合、拘束コード部材34の両端が係止される構造であるため、組付性が向上し、生産効率を高くすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1 自動二輪車
9 シート
18 燃料タンク
20 底板
24 給油口
26 フィラキャップ
28 周壁部(把持部)
34 拘束コード部材
38 ステー
39 係合孔
40 係合突起
45 開口
47 中央シート支持部(シート支持部)
51 中央シート荷重受け部(シート荷重受け部)

Claims (6)

  1. 燃料を注入する給油口(24)、及び、該給油口(24)を開閉可能なフィラキャップ(26)を備え、燃料を貯蔵する燃料タンク(18)と、前記フィラキャップ(26)に一端を固定するとともに、前記給油口(24)から前記フィラキャップ(26)が一定の範囲以上離れないように拘束する拘束コード部材(34)と、を備えた自動二輪車において、
    前記フィラキャップ(26)の上面にステー(38)が設けられ、
    前記ステー(38)に係合孔(39)が設けられ、
    前記拘束コード部材(34)の一端に、前記係合孔(39)に係合される係合突起(40)が設けられ、
    前記フィラキャップ(26)の外周側面に把持部(28)が設けられ
    前記フィラキャップ(26)の上方に、乗員が着座するシート(9)が設けられ、
    前記シート(9)の底板(20)において前記係合孔(39)に対向する部位に、開口(45)が設けられ、
    前記開口(45)は、前記拘束コード部材(34)の前記フィラキャップ(26)側の端部と、前記フィラキャップ(26)の上面に前記拘束コード部材(34)の前記端部を固定するために上方に突出する前記ステー(38)とに対応していることを特徴とする自動二輪車用フィラキャップの拘束構造。
  2. 前記燃料タンク(18)の上面に設けられる一対のシート荷重受け部(51)と、前記シート(9)の底板(20)に設けられる一対のシート支持部(47)と、が相互に当接し、これらシート荷重受け部(51)とシート支持部(47)とが相互に当接する点の間に、前記開口(45)が設けられることを特徴とする請求項に記載の自動二輪車用フィラキャップの拘束構造。
  3. 前記拘束コード部材(34)の一端には、前記係合突起(40)と一体にゴム又は樹脂によって形成され、前記ステー(38)の外周を覆う傘部(41)が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車用フィラキャップの拘束構造。
  4. 前記燃料タンク(18)の上面に、補機を固定する補機固定ステー(33)が設けられ、
    前記補機固定ステー(33)に設けられた第2係合孔(42)に、前記拘束コード部材(34)の他端に設けられた第2係合突起(43)が係止されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の自動二輪車用フィラキャップの拘束構造。
  5. 燃料を注入する給油口(24)、及び、該給油口(24)を開閉可能なフィラキャップ(26)を備え、燃料を貯蔵する燃料タンク(18)と、前記フィラキャップ(26)に一端を固定するとともに、前記給油口(24)から前記フィラキャップ(26)が一定の範囲以上離れないように拘束する拘束コード部材(34)と、を備えた自動二輪車において、
    前記フィラキャップ(26)の上面にステー(38)が設けられ、
    前記ステー(38)に係合孔(39)が設けられ、
    前記係合孔(39)は、前記フィラキャップ(26)の径方向の中央領域に配置され、
    前記拘束コード部材(34)の一端に、前記係合孔(39)に係合される係合突起(40)が設けられ、
    前記フィラキャップ(26)の外周側面に把持部(28)が設けられることを特徴とする自動二輪車用フィラキャップの拘束構造。
  6. 前記フィラキャップ(26)の外周側面の把持部(28)は、前記フィラキャップ(26)の天壁部(27)の外周縁から下方に延出する周壁部(28)であることを特徴とする請求項5に記載の自動二輪車用フィラキャップの拘束構造。
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