JP5345413B2 - フィラーキャップの拘束部構造 - Google Patents

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この発明は、燃料タンクの給油口に脱着可能に取り付けられるフィラーキャップの拘束部構造に関するものである。
自動車における燃料タンクは、通常、車両の低位置に配置され、タンク本体に延設されたフィラーチューブの先端部にフィラーキャプが脱着可能に取り付けられている。
この種の燃料タンクのフィラーキャップ部分の構造として、フィラーキャップとフィラーチューブをコード部材によって連結することにより、燃料給油時等にフィラーキャプが燃料タンクに対して所定範囲から離れないようにしたものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−43171号公報
しかし、この従来の構造は、自動車のように燃料タンクがフィラーチューブを備え、給油口の周囲にある程度以上の空間が存在する場合には、コード部材の取り回しに不都合は生じないが、燃料タンクの上方にシートが開閉可能に配置される自動二輪車等の小型車両においては、コード部材の取り回し空間の確保が難しく、充分な取り回し空間を確保しようとすると車両の大型化を招く結果となる。
そこでこの発明は、燃料タンクの上方にシートが開閉可能に配置される車両においても、車両の大型化を招くことなくコード部材の良好な取り回しを確保することのできるフィラーキャップの拘束部構造を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、燃料タンク(例えば、後述の実施形態における燃料タンク25)の給油口(例えば、後述の実施形態における給油口29)にフィラーキャップ(例えば、後述の実施形態におけるフィラーキャップ31)が脱着可能に取り付けられるとともに、前記フィラーキャプが、前記給油口から一定範囲以上離れないように、コード部材(例えば、後述の実施形態におけるコード部材33)によって拘束されている車両のフィラーキャップの拘束部構造であって、前記燃料タンクの上方にシート(例えば、後述の実施形態におけるシート22)が配置され、このシートが前記燃料タンクの一端部にシートヒンジ(例えば、後述の実施形態におけるシートヒンジ26)を介して開閉可能に取り付けられ、前記コード部材の一端部に前記フィラーキャップが取り付けられるとともに、前記コード部材の他端部が前記シートヒンジに取り付けられ、前記燃料タンクの上部のうちの、前記給油口を挟むヒンジ回転中心(例えば、後述の実施形態におけるヒンジ軸51)と反対側位置に、前記シートの下面を支持するシート支持部(例えば、後述の実施形態におけるシート支持部58)が設けられ、前記コード部材の長さは、前記フィラーキャップを前記シート支持部上に置くことのできない長さに設定されていることを特徴とする。
シートヒンジは、給油口と同様に燃料タンクの上面側に配置されているため、フィラーキャップを給油口に取り付けた状態でコード部材が燃料タンクの上面に沿うように配置され、大きなスペースを占有することなくコード部材の充分な長さが確保されるようになる。
また、フィラーキャップは、コード部材に拘束されてシート支持部上に置くことができなくなるとともに、シートを閉じた状態でのコード部材の弛みが抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフィラーキャップの拘束部構造において、前記シートヒンジの燃料タンク側の固定部に線状部材から成る略S字状のステー(例えば、後述の実施形態における支持ステー56)の一端側が固定されて、このステーの他端側が上方に向けて延出し、この他端側を通して前記ステーに前記コード部材の他端部が取り付けられることを特徴とする。
コード部材の他端部をシートヒンジの燃料タンク側の固定部に取り付ける場合には、略S字状のステーの上方側に向く他端側からコード部材を係合させ、ステーの湾曲した中間領域にコード部材を係止させる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のフィラーキャップの拘束部構造において、前記ステーは、前記他端側が前記シートヒンジの回動中心側に位置されるように前記シートヒンジの固定部に取り付けられ、前記コード部材の他端部には、前記ステーに他端側から係合されるリング状の連結部(例えば、後述の実施形態における連結部43)が形成されていることを特徴とする。
コード部材の他端部はリング状の連結部をステーの他端側から係合し、ステーの略S字状の湾曲形状に沿わせて移動させることによってステーの中間領域に係止されるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のフィラーキャップの拘束部構造において、前記シートヒンジの燃料タンク側の固定部には、上方側に開口する略U字状のヘルメットホルダー(例えば、後述の実施形態におけるヘルメットホルダー59)が設けられていることを特徴とする。
シートを開いてフィラーキャップを給油口から外したときには、ヘルメットホルダーによってフィラーキャップが保持されるとともに、コード部材の変位がヘルメットホルダーによってガイドされるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、フィラーキャップを給油口に取り付けた状態でコード部材が燃料タンクの上面に沿うように配置されるため、燃料タンクの上方にシートが開閉可能に配置される車両においても、大きなスペースを占有することなくコード部材の充分な長さを確保でき、車両の大型化を招くことなくコード部材の良好な取り回しを確保することができる
また、この発明においては、コード部材の他端部がシートヒンジに取り付けられることから、密閉管理の厳しい燃料タンクにコード部材を取り付けるための構造を別途設ける必要がなく、製造コストを抑制することができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、フィラーキャップがコード部材に拘束されてシート支持部上に置くことができなくなるため、フィラーキャップを外した状態でシートが閉じられてもフィラーキャップがシートとシート支持部に挟まれることがなくなり、また、シートを閉じた状態でのコード部材の弛みが抑制されることから、コード部材のシート下方の収納スペースを低減して、コンパクト化を図ることが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、線状部材から成る略S字状のステーの他端側からコード部材を係合し、ステーの湾曲した中間領域にコード部材を係止させることができるため、簡単な構造でありながらコード部材をシートヒンジの固定部に容易に取り付けることができる。したがって、製造コストのさらなる低減を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、コード部材のリング状の連結部をステーの他端側から係合させ、そのままステーの中間領域まで移動させるだけでコード部材をステーの中間領域に容易に係止させることができるうえ、ステーの他端側がシートヒンジの回転中心側に位置されることから、不意な取り扱いによってコード部材がステーの他端部から外れにくいという利点がある。
請求項に記載の発明によれば、シートヒンジの燃料タンク側の固定部に設けたヘルメットホルダーによってフィラーキャップを安定的に保持することができるとともに、そのヘルメットホルダーによってコード部材の変位をガイドすることができるため、フィラーキャップを給油作業者に見えやすく取り扱いの容易な位置に留めることが可能になる。
この発明の一実施形態の自動二輪車の全体側面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車のシートを閉じたときの燃料タンク部分の部分断面側面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車のシートを開いたときの燃料タンク部分の平面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車のシートを開いたときの燃料タンク部分の部分断面側面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車のシートを開いたときの燃料タンク部分の斜視図である。 この発明の一実施形態のフィラーキップ拘束部を示す斜視図である。 この発明の一実施形態のフィラーキップの取付部の分解斜視図である。 この発明の一実施形態のコード部材の取付工程を示す説明図であり、(a),(b)は図7のA−A断面に対応する断面図、(c)は(b)のB−B断面に対応する断面図である。
次に、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下では車両進行方向を前、車両進行方向と逆方向を後として説明する。
図1は、この実施形態のフィラーキャップの拘束部構造が採用される自動二輪車の側面図である。
同図に示すように、自動二輪車10は、フロントフォーク13を旋回可能に支持するヘッドパイプ12に、車両の下部後方側に向かって延出するメインパイプ23が取り付けられ、メインパイプ23の下部側にエンジン17とトランスミッション18とから成るパワーユニット16が取り付けられている。フロントフォーク13の上端部にはハンドル14が取り付けられ、下端側には前輪15が回転自在に支持されている。
メインパイプ23とパワーユニット16の後部側にはスイングアーム19の一端が揺動可能に取り付けられ、スイングアーム19の他端には後輪20が回転自在に支持されている。後輪20は図示しないチェーンを介してパワーユニット16から駆動力を伝達される。
また、メインパイプ23には、車両の上部後方側に向かって延出するリヤフレーム21が接続され、リヤフレーム21には、燃料を貯留するための燃料タンク25と、乗員の着座するシート22が支持されている。具体的には、燃料タンク25はリヤフレーム21の前部側領域の上部に図示しないステーを介して固定設置され、シート22は、燃料タンク25の前端部にシートヒンジ26を介して開閉可能に取り付けられている。シート22は、燃料タンク25の前端側を回動支点として上下に開閉され、閉状態で燃料タンク25の上方を覆っており、また、図3〜図5に示すように、開状態ではシート22が略直立した状態で保持される。なお、燃料タンク25の前部と両側部は車体カバー27によって覆われており、車体カバー27の上方の開口はシート22の下縁部によって閉塞される。
図2は、シート22を閉じた状態の車体略中央部を示す図であり、図3〜図5はシート22を開いた状態の車体略中央部を示す図である。
燃料タンク25の前部寄りの上面には、車幅方向に亙って上方に膨出する膨出部28が設けられ、その膨出部28の中央部に上方に突出する略円筒状の給油口29が設けられている。給油口29には、上面に把持突起30を備えたフィラーキャップ31が脱着可能に取り付けられている。フィラーキャップ31は左右の回転操作によって給油口29に対して係脱される。
フィラーキャップ31には、相対回転可能にキャップ係合部材32が取り付けられ、このキャップ係合部材32に、樹脂等から成る所定長さのコード部材33の一端部が取り付けられている。コード部材33の他端部は、シートヒンジ26の燃料タンク25の上面側に接合される下部ヒンジプレート34(固定部材)に係止されている。なお、図2中50は、シート22の前端部裏面に接合されるシートヒンジ26の上部ヒンジプレートであり、51は、上部ヒンジプレート50と下部ヒンジプレート34を連結するヒンジ軸(ヒンジ回転中心)である。
図6は、コード部材33を中心とするフィラーキャップ31の拘束部を示す斜視図であり、図7は、キャップ係合部材32とフィラーキャップ31の組付け状態を示す分解斜視図、図8は、キャップ係合部材32に対するコード部材33の組付工程図である。
図7に示すように、フィラーキャップ31は有底円筒状のキャップ本体35の内側に、給油口29内に挿入されるガイド凸部36が設けられ、キャップ本体35の頂部上面に上記の把持突起30が設けられている。
キャップ係合部材32は、フィラーキャップ31のキャップ本体35の外周面に相対回転可能に嵌合される円筒状の周壁37を備え、周壁37の上下の内周縁部に、それぞれ上部係止爪38と下部係止爪39が複数設けられている。上部係止爪38と下部係止爪39はいずれも周壁37の円周方向に離間して複数配置され、周壁37の中心に向かって突出している。これらの上部係止爪38と下部係止爪39は、周壁37がキャップ本体35の外周面に係合されたときに、キャップ本体35の上下の端縁に当接することにより、フィラーキャップ31とキャップ係合部材35の軸方向の変位を規制する。また、周壁37の外周面には略台形状の係止フランジ40が突設され、その係止フランジ40にコード部材33の一端部が係止されるようになっている。この係止フランジ40部分の構造については後に詳述する。
一方、コード部材33は、円形断面のコード本体部41の一端側に略T字状の係止ブロック42(図7参照)が一体に設けられるとともに、コード本体部41の他端側にリング状の連結部43が一体に設けられている。ここで、係止ブロック42の成すT字の交差部から下方に下ろされる部分を脚部42aと呼び、交差部から両側に張り出す部分を頭部42bと呼ぶものとすると、コード本体部41の一端部は脚部42bの延出端部分に一体に連結されており、頭部42bはキャップ係合部材32に係止されるようになっている。
また、図7,図8に示すように、キャップ係合部材32の周壁37には、コード部材33の係止ブロック42の頭部42bを挿入可能な幅の略長方形状の挿入孔44が形成されるとともに、挿入孔44の直下位置に、周壁37の内周面から係止フランジ40の先端部方向に向かって延出するガイドスリット45が形成されている。また、ガイドスリット45の下方には係止フランジ40の先端部方向に向かって延出し、係止ブロック42の頭部42bと脚部42aが最終的に嵌合状態で係止される係止溝46が形成されている。ガイドスリット45は、大半の部分がコード本体41の直径よりも若干広い一定幅に形成されているが、ガイドスリット45の終端部の近傍には一対の支持突起47,47が設けられ、これらの係止突起47,47によってガイドスリット45にコード本体41の直径よりも狭い部分が局部的に設けられている。
ここで、キャップ係合部材32に対するコード部材33の取り付けについて図8を参照して説明する。
コード部材33は、キャップ係合部材32をフィラーキャップ31に装着する前の段階でキャップ係合部材32に対して取り付ける。
最初に、図8(a)に示すように、コード部材33の略T字状の係止ブロック42をキャップ係合部材32の周壁37の挿入孔44を通して周壁37の内側に挿入する。次に、この状態から図8(b)に示すように係止ブロック42の姿勢を変化させ、コード本体部41をガイドスリット45部分から引き出すとともに、コード本体部41をガイドスリット45に沿わせて移動させることにより、係止ブロック42を係止溝46内にスライドさせて挿入する。こうして、コード本体部41が所定量ガイドスリット45内を移動すると、コード本体部41が支持突起47,47を乗り越えてガイドスリット45の終端部に嵌合されるとともに、係止ブロック42が係止溝46の所定位置に固定される。なお、このとき係止ブロック42は完全に係止溝46内に嵌合され、周壁37の内周面方向には突出しなくなる。
こうしてコード部材33が取り付けられた後にキャップ係合部材32がフィラーキャップ31に装着されると、コード部材33の係止ブロック42が周壁37の内周方向に抜けようとしても、係止ブロック42の移動がフィラーキャップ31の外周面によって阻止されることになる。
ところで、下部ヒンジプレート34は燃料タンク25の前端部の上面に突設されたスタッドボルト52,52にプレート本体部53が締結固定され、プレート本体部53の両側部には略直角に屈曲した側部フランジ54が一体に形成されている。また、プレート本体部53の幅方向の略中央部(スタッドボルト52による2箇所の締結部の中間位置)には、隆起部分が前後方向に延出して成るビーム壁55が設けられている。そして、ビーム壁55の上面中央には、略S字状の金属棒から成る支持ステー56が溶接固定されている。
支持ステー56は、S字の一端側の縁部56aがビーム壁55の上面に溶接固定され、S字の他端側の縁部56bが上方に向けて立ち上がり、この他端側の立ち上がり基部とビーム壁55の上面の間には隙間が設けられている。なお、支持ステー56の他端側(開放側)の縁部56bは、一端側の縁部56aに対してヒンジ軸51側に配置されている。
そして、支持ステー56にはコード部材33の他端部のリング状の連結部43が係止されている。コード部材33の連結部43は、支持ステー56の他端側の上方に立ち上がった端部から係合され、上述の立ち上がり基部を潜らせて支持ステー33の湾曲した中間領域に係止されるようになっている。
また、シート22は、前端部側のシートヒンジ26を中心として上下に開閉操作されるが、シート22の裏面の略中央の左右両側には、図1,図2に示すように、クッション部材57が取り付けられ、シート22の閉操作時にそのクッション部材57が燃料タンク25上のシート支持部58に当接するようになっている。シート支持部58は、燃料タンク25の上面の給油口29の設けられる膨出部28の後方側の左右両側位置に配置されている。
コード部材55は、支持ステー56に係止された状態において、少なくとも給油口29に対するフィラーキャップ31の開閉操作が可能である長さである必要があるが、図3中の仮想線(A),(B)で示すように、フィラーキャップ31を給油口29から取り外して最大に伸ばしてもシート支持部58上に置けない長さに設定されている。
また、下部ヒンジプレート34の両側の側部フランジ54には、上方側に開口する略U字状の板状部材から成るヘルメットホルダー59がそれぞれ溶接によって一体に固定されている。各ヘルメットホルダー59のU字に湾曲した先端部59aは、閉じられたシート22の周縁部の上部斜め内側方向に延出し、屈曲部59bにヘルメットのリング部を係合した状態でシート22をロックすることにより、ヘルメットを車体に対してロックできるようになっている。また、各ヘルメットホルダー59は下部ヒンジプレート34上の後部寄りの位置(給油口29に近接する位置)に配置され、各ヘルメットホルダー59の先端部59aは、下部ヒンジプレート34よりも充分に高い位置まで延出している。
以上の構成において、自動二輪車10の燃料タンク25に給油を行う場合には、シート22のロックを解除した後にシートヒンジ26を中心としてシート22を上方に持ち上げ(図2参照)、その状態でフィラーキャップ31を所定方向に回転させてフィラーキャップ31を給油口29から取り外す。なお、フィラーキャップ31を回転させて給油口29から取り外すときには、フィラーキャップ31はキャップ係合部材32に対して相対回転する。
給油口から取り外したフィラーキャップ31は、例えば、ガイド突起35を上向きにして、図3中の仮想線(C)で示すように、燃料タンク25の膨出部28と一方のヘルメットホルダー59に引っ掛かるようにフィラーキャップ31の一部をヘルメットホルダー59に当接させて燃料タンク25に傾斜させて置き、その状態で給油ノズルを給油口29に挿入して燃料タンク25に対して給油を行う。この間、フィラーキャップ31は、コード部材33を介して燃料タンク25の前部の下部ヒンジプレート34部分に連結されているため、仮に、膨出部28とヘルメットホルダー59の上に載せ置くことができない場合であっも、給油口29に近接する一定範囲内に拘束されることになる。
こうして給油を完了した後には給油口29をフィラーキャップ31によって閉塞し、シート22を閉じて作業を完了する。
以上のように、この実施形態のフィラーキャップ31の拘束部構造においては、フィラーキャップ31に係止されたコード部材33の他端部が燃料タンク25上の下部ヒンジプレート34に支持ステー56を介して取り付けられているため、フィラーキャップ31を給油口29に取り付けた状態でコード部材33が燃料タンク25の上面にほぼ沿うように配置されることになる。
したがって、燃料タンク25の上方にシート22が開閉可能に配置される自動二輪車であるにも拘わらず、高さ方向に大きなスペースを占有することなくコード部材33の充分な長さを確保することができる。このため、車両の大型化を招くことなく、コード部材33の良好な取り回しを確保することができる。
さらに、この拘束部構造においては、コード部材33の他端側の支持部を燃料タンク25の上面に直接設置するのではなく、シートヒンジ26の下部ヒンジプレート34の上に設置するようにしているため、厳しい密閉管理の必要な燃料タンク25上にコード部材33を係止させるための専用の構造を別途設ける必要がない。したがって、製造コストの高騰を抑制することができる。
また、この実施形態の拘束部構造においては、下部ヒンジプレート34上に略S字状の金属棒から成る支持ステー56の一端側を溶接固定し、他端部側を上方側に向けて延出させて、その他端部側からコード部材33の連結部43を係合させるようにしているため、簡単な構造でありながらコート部材33を下部ヒンジプレート34に容易に取り付けることができ、しかも、一度取り付けたコード部材33は支持ステー56から外れにくくなる。したがって、この構造によって製造コストのさらなる低減を図ることができる。
さらに、この実施形態の場合、支持ステー56の上方に延出する他端部がシートヒンジ26のヒンジ軸51側に位置されるように下部ヒンジプレート34に固定されるとともに、支持ステー56に係止されるコード部材33の連結部43がリング状に形成されているため、コード部材33のリング状の連結部43を支持ステー56の他端側から潜らせて中間領域に容易に係止させることができる。また、支持ステー56の他端部がシートヒンジ26のヒンジ軸51側に位置されることから、シート22を開状態にしたときにシート22が略直立状態で保持されると、コード部材33は支持ステー56の他端側、つまりシート22側に引っ張り難い状態となる。このため、この自動二輪車においては、不意な取り扱いによってコード部材33が支持ステー56から外れにくいという利点がある。
また、この実施形態の自動二輪車においては、給油口29を間に挟む燃料タンク25上のヒンジ軸51と反対側位置に、シート22の下面を支持するシート支持部58が設けられ、コード部材33の長さがフィラーキャップ31をシート支持部58に載せ置くことのできない長さに設定されているため、フィラーキャップ31を取り外した状態で万一シート22が閉じられることがあっても、フィラーキャップ31がシート22とシート支持部58の間に挟まれるおそれがなくなる。また、シート22を閉じた状態でのコード部材33の不要な弛みを抑制できることから、シート22の下方の無駄なスペースを無くすことができる。
さらに、この実施形態の拘束部構造の場合、支持ステー56の取り付けられる下部ヒンジプレート34の両側部に、上方側に開口する略U字状のヘルメットホルダー59が一体に取り付けられているため、ヘルメットホルダー59と燃料タンク25の膨出部28を利用して、給油口29から取り外したフィラーキャップ31をこれらの上部に安定的に乗せ置くことができるとともに、ヘルメットホルダー59の屈曲部59bから先端部59aに亙る部位によってコード部材33をガイドすることにより、フィラーキャップ31を常に給油作業者に見えやすい取り扱いの容易な位置に留めることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、この発明に係るフィラーキャップの拘束部構造を自動二輪車に適用したが、この拘束部構造の適用は、開閉可能なシートが燃料タンクの上部に配置される車両であれば、四輪バギー等の自動二輪車以外の小型車両にも適用が可能である。
22…シート
25…燃料タンク
26…シートヒンジ
29…給油口
31…フィラーキャップ
33…コード部材
43…連結部
51…ヒンジ軸(ヒンジ回転中心)
56…支持ステー(ステー)
58…シート支持部
59…ヘルメットホルダー

Claims (4)

  1. 燃料タンクの給油口にフィラーキャップが脱着可能に取り付けられるとともに、
    前記フィラーキャプが、前記給油口から一定範囲以上離れないように、コード部材によって拘束されている車両のフィラーキャップの拘束部構造であって、
    前記燃料タンクの上方にシートが配置され、
    このシートが前記燃料タンクの一端部にシートヒンジを介して開閉可能に取り付けられ、
    前記コード部材の一端部に前記フィラーキャップが取り付けられるとともに、
    前記コード部材の他端部が前記シートヒンジに取り付けられ、
    前記燃料タンクの上部のうちの、前記給油口を挟むヒンジ回転中心と反対側位置に、前記シートの下面を支持するシート支持部が設けられ、
    前記コード部材の長さは、前記フィラーキャップを前記シート支持部上に置くことのできない長さに設定されていることを特徴とするフィラーキャップの拘束部構造。
  2. 前記シートヒンジの燃料タンク側の固定部に線状部材から成る略S字状のステーの一端側が固定されて、このステーの他端側が上方に向けて延出し、
    この他端側を通して前記ステーに前記コード部材の他端部が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のフィラーキャップの拘束部構造。
  3. 前記ステーは、前記他端側が前記シートヒンジの回動中心側に位置されるように前記シートヒンジの固定部に取り付けられ、
    前記コード部材の他端部には、前記ステーに他端側から係合されるリング状の連結部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のフィラーキャップの拘束部構造。
  4. 前記シートヒンジの燃料タンク側の固定部には、上方側に開口する略U字状のヘルメットホルダーが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィラーキャップの拘束部構造。
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