JP7050539B2 - フューエルリッド構造および車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、主に車両用フューエルリッド構造に関する。
車両用フューエルリッド構造は、例えば、リッド部が車両のボディ部に対して小開(半開)した小開状態、リッド部がボディ部に対して全開して給油口に給油ノズルを挿入可能な全開状態、及び、リッド部が閉じられた閉塞状態をとりうる(特許文献1及び2参照)。
リッド部は、例えば、閉塞状態ではロック機構によりロックされており、該ロックが解除されることで回動して小開状態となる。このことは、弾性部材によりリッド部に付勢力が与えられることで実現される。また、該小開状態のリッド部は、例えばユーザの手動により更に回動して全開状態になり、その際、リッド部には、小開状態に戻ろうとする作用あるいは全開状態になろうとする作用が発生する。これらのことも同様に弾性部材による付勢力によって実現される。
実開平2-39859号公報 特開2005-319960号公報
ところで、閉塞状態から小開状態までのリッド部の回動領域と、小開状態から全開状態までのリッド部の回動領域とでは、リッド部に要求される回動特性が互いに異なり、回動領域毎に上記付勢力の調整ないし変更が必要になることがあった。
本発明は、上記課題の認識を契機として為されたものであり、リッド部の回動に与えられる付勢力をリッド部の回動領域に応じて調整可能にすることを目的とする。
本発明の一つの側面はフューエルリッド構造に係り、前記フューエルリッド構造は、車両のボディ部に対して軸部を介して回動可能に支持されたリッド部と、前記リッド部と前記ボディ部とに取り付けられた弾性部材と、を備えるフューエルリッド構造であって、前記リッド部には、前記弾性部材の一端部を回動可能に支持するリッド側支持部が設けられ、前記ボディ部には、前記弾性部材の他端部を回動可能かつ摺動可能に支持する車体側支持部が設けられ、前記ボディ部に対する前記リッド部の回動可能領域のうち、所定位置から一方向側の部分を第1領域とし、前記所定位置から他方向側の部分を第2領域としたとき、前記弾性部材は、前記リッド部が前記第1領域で回動する際には、前記一端部が前記リッド側支持部に対して回動しながら前記他端部が前記車体側支持部に対して回動して前記弾性部材が伸縮し、前記リッド部が前記第2領域で回動する際には、前記一端部が前記リッド側支持部に対する相対位置を維持しながら前記他端部が前記車体側支持部に対して摺動して前記弾性部材が伸縮することで前記リッド部の回動に付勢力を与えることを特徴とする。
本発明によれば、リッド部の回動に与えられる付勢力をリッド部の回動領域に応じて調整可能となる。
車両の構造の例を説明するための斜視図である。 フューエルリッド構造の例を説明するための斜視図である。 リッド部の構造の例を説明するための斜視図である。 アダプタの構造の例を説明するための斜視図である。 弾性部材の構造の例を説明するための斜視図である。 フューエルリッド構造の例を説明するための図である。 フューエルリッド構造の開閉メカニズムを説明するための模式図である。 フューエルリッド構造の開閉メカニズムを説明するための模式図である。 フューエルリッド構造の開閉メカニズムを説明するための模式図である。 フューエルリッド構造の開閉メカニズムを説明するための模式図である。 フューエルリッド構造の開閉メカニズムを説明するための模式図である。 フューエルリッド構造の開閉メカニズムを説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、各図は、実施形態の構造ないし構成を示す模式図であり、図示された各部材の寸法は必ずしも現実のものを反映するものではない。また、各図において、同一の部材または同一の構成要素には同一の参照番号を付しており、以下、重複する内容については説明を省略する。
図1は、実施形態に係る車両1の車体構造を示す斜視図である。車両1は、車体側方においてフューエルリッド構造STを備える。図中には、構造の理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を示す(後述の図2~6においても同様とする。)。X方向は車体前後方向に対応し、Y方向は車幅方向に対応し、また、Z方向は車体上下方向に対応する。本明細書において、前/後、左/右(側方)、上/下等の表現は、車体を基準とした相対的な位置関係を示す。例えば、「前」、「前方」等の表現は+X方向に対応し、「後」、「後方」等の表現は-X方向に対応する。同様に、車体内側(車内側)/車体外側(車外側)等の表現についても車体を基準とする相対的な位置関係を示す。
図2は、フューエルリッド構造STを示す斜視図である。フューエルリッド構造STは、リッド部3および弾性部材4を備える。リッド部3は、車両1のボディ部2に対して回動可能に支持される。弾性部材4は、リッド部3とボディ部2とに取り付けられ、本実施形態ではそれらの間に設けられて、リッド部3のボディ部2に対する回動に付勢力を与える。
ボディ部2は、アダプタ21および支持台22を含む。アダプタ21は、車外側が開放された形状、例えばカップ状ないし椀型等に形成されており、その中に給油口(不図示)を有する。詳細については後述とするが、支持台22には車体側支持部221が設けられ、本実施形態では、車体側支持部221として長孔(スリット孔)が設けられている。
リッド部3は、リッド本体30、軸部31およびリッド側支持部32を含む。リッド本体30は、アダプタ21内を外部から封止するためのパネルあるいは板材である。リッド部3は、軸部31を介してボディ部2に対して回動可能に支持される。リッド側支持部32は軸部31と一体になっており、詳細については後述とするが、リッド側支持部32には挿通孔321が設けられている。
弾性部材4は、一端部においてリッド側支持部32により回動可能に支持され、他端部において車体側支持部221により回動可能かつ摺動可能に支持されている。詳細については後述とするが、弾性部材4は、このような構成によりリッド部3のボディ部2に対する回動に付勢力を与える。
リッド部3が回動によって呈する状態としては、リッド部3が閉じられた状態(閉塞状態)、ボディ部2から小開した状態(小開状態)、及び、該小開状態よりも大きくボディ部2から開いた状態(全開状態)が挙げられる。リッド部3を全開状態にすることで、アダプタ21内の給油口にアクセス可能となり、即ち、給油口に給油ノズルを挿入して給油を行うことが可能となる。給油を行わない間、リッド部3は一般には閉塞状態に維持され、この状態においては、リッド本体30はボディ部2の外装パネルと実質的に連続面を形成するようにアダプタ21内を封止する。リッド部3は、ロックされることで閉塞状態に維持されており、ロックが解除されたことに応じて、弾性部材4からの付勢力により小開状態となる。例えば、給油を行うユーザは、この小開状態のリッド部3を手動で全開状態にした後に給油を行い、給油完了後にリッド部3を閉塞状態に戻すことができる。詳細については後述とするが、小開状態から全開状態にする動作および全開状態から閉塞状態に戻す動作の間にも弾性部材4による付勢力が伴う。
小開状態および全開状態は何れもアダプタ21内の給油口が開放された状態であるが、本実施形態では、小開状態は、給油口に給油ノズルを挿入できない程度の開放状態とし、全開状態は、小開状態より大きく開放されて給油口に給油ノズルを挿入可能となった状態とする。尚、ここでは、全開状態は、ボディ部2から実質的に完全に開いた状態、或いは、リッド部3が回動可能領域ないし回動許容領域の一端部に位置した状態とするが、必ずしも、これに限られるものではない。
図3は、リッド部3の構造を示す斜視図である。本実施形態では、リッド部3は、接続部33およびロック孔34を更に含む。接続部33は、軸部31とリッド本体30とを接続する部分(腕部等と称されてもよい)であり、本実施形態では車内側に湾曲して延設されている。ロック孔34は、リッド本体30の車内側に設けられ、後述のロック機構がロック孔34を挿通してリッド本体30を固定することでリッド部3を閉塞状態に維持する。
図4は、リッド本体30、接続部33等を不図示にしてアダプタ21内の構造を示した斜視図である。アダプタ21内には、給油口の他、リッド部3の接続部33が挿通する開口211が設けられている。リッド部3を回動させて給油口を開ける場合には、接続部33は開口211を車外側に向かって通る形となり、リッド部3を回動させて給油口を閉じる場合には、接続部33は開口211を車内側に向かって通る形となる。
図5は、弾性部材4の構造を示す斜視図である。弾性部材4は、弾性力発生部40、端部(一端部)41および端部(他端部)42を含む。弾性力発生部40は、端部41及び42間の距離が自然長となるように弾性力を発生する。本実施形態では、弾性部材4として、弾性力発生部40がコイル状に構成されたトーションばねを用いるものとする。よって、図5を参照すると、弾性力発生部40は、X-Y平面での中心においてZ方向を回転軸とする周方向に弾性力を発生する。
端部41は、弾性力発生部40から略一方向に延びた腕部であり、軸部411および係止部412を含む。軸部411は、図中においてZ方向に折り曲げられた部分であり、詳細については後述とするが、軸部411がリッド側支持部32の挿通孔321(図2~4参照)を挿通することで端部41はリッド側支持部32に対して回動可能に固定される。また、係止部412は、弾性力発生部40から軸部411よりも離れた位置でZ方向に折り曲げられた部分であり、詳細については後述とするが、リッド側支持部32に係止することで上記端部41のリッド側支持部32に対する回動範囲を規制する。
端部42は、弾性力発生部40から端部41とは異なる方向に延びた腕部であり、軸部421を含む。軸部421は、図中においてZ方向に折り曲げられた部分であり、詳細については後述とするが、軸部421が車体側支持部221としての長孔(図2及び図4参照)に嵌合することで端部42は車体側支持部221に対して(即ち、支持台22に対して)回動可能かつ摺動可能に支持される。
弾性部材4は、このような構成によりリッド部3の回動に付勢力を与えることができる。尚、弾性力発生部40は、端部41及び42間の距離を自然長にする弾性力を発生するように構成されればよく、本例の形状に限られるものではない。例えば、他の実施形態として、弾性力発生部40はジグザグに屈曲した棒状あるいは板状の部材であってもよい。
図6(A)は、リッド部3が閉じられた閉塞状態についてフューエルリッド構造STをZ方向で見たときの様子を示す。図6(B)は、弾性部材4からZ方向にシフトし且つ軸部31及び接続部33を通る位置におけるX-Y平面でのフューエルリッド構造STの断面図である。図6(A)から分かるように、端部41は軸部411が挿通孔321を通ることでリッド側支持部32に回動可能に固定されている。また、係止部412はリッド側支持部32と当接して係止している(係止部412は当接部等と称されてもよい。)。また、図6(B)から分かるように、ロック孔34を用いてロック機構によりリッド本体30を固定することが可能であり、これによりリッド部3は閉塞状態に維持される。
前述のとおり、上記ロック機構によるロックが解除された場合、閉塞状態のリッド部3は弾性部材4による付勢力を受けて小開状態となる。その後、ユーザは、手動により、及び、弾性部材4による付勢力を受けて、該小開状態のリッド部3を全開状態あるいは閉塞状態にすることができる。このようなフューエルリッド構造STにおけるリッド部3の開閉時のメカニズムを、以下、簡易化したモデルを用いて図7~11を参照しながら詳細に説明する。
図7は、フューエルリッド構造STの開閉機構のメカニズムを説明するための簡易モデルを示す。この簡易モデルでは、軸部31およびリッド側支持部32については前述同様の構造(図3参照)とする一方で、理解の容易化のため、リッド本体30については接続部33と共にリッド側支持部32と一体の棒状の部材で示した。また、長孔である車体側支持部221については、図の簡易化のため、ボディ部2に直接設けられた形で示した。
図中において、位置P0のリッド部3は閉塞状態のものに相当し、位置P1のリッド部3は小開状態のものに相当し、また、位置P3のリッド部3は全開状態のものに相当する。位置P2で図示された位置は、小開状態と全開状態との間の中間位置に対応し、詳細については後述とするが、付勢力が釣り合う位置となっている。本明細書において、これら位置P0、P1、P2およびP3を、それぞれ、閉塞位置P0、小開位置P1、中間位置P2および全開位置P3と表現する場合がある。
また、図中において、リッド部3の回動可能領域のうち、位置P1から位置P3までのリッド部3の回動領域は領域R1と示され、また、位置P1から位置P0までのリッド部の回動領域は領域R2と示される。
リッド部3は閉塞位置P0においてロック機構9によりロックされており、これによりリッド部3を閉塞状態に維持可能となっている。閉塞状態において、端部41及び42の間の距離は自然長より縮んだ状態となっており、即ち、弾性力発生部40は、端部41及び42が互いに離れるように作用する弾性力を発生している。ロック機構9によるロックが解除された場合、リッド部3は、弾性部材4による付勢力を受けて領域R2で回動し、小開位置P1で停止する。このロックの解除は、例えば運転者等の乗員が車内において所定のレバーを操作することで行われる。ユーザは、小開位置P1のリッド部3を、手動により領域R1で回動させて、中間位置P2を経て全開位置P3まで移動させることができる。或いは、ユーザは、小開位置P1のリッド部3を、手動により領域R2で回動させて、閉塞位置P0まで移動させることができる。
図8は、小開状態(位置P1)のリッド部3の簡易モデルを示す。小開状態では、弾性部材4は、係止部412がリッド側支持部32に当接して係止し、且つ、軸部421が車体側支持部221の一端部(端部41に対して遠方側の端部)に当接した状態となっている。
小開状態において、端部41及び42の間の距離は自然長より縮んだ状態となっており、即ち、弾性力発生部40は、端部41及び42が互いに離れるように作用する弾性力を発生している。ここで、小開状態では、端部42において軸部421が車体側支持部221の上記一端部に当接している一方で、端部41において係止部412がリッド側支持部32に当接して係止することで端部41のリッド側支持部32に対する回動を制限している。そのため、端部41及び42の距離は、弾性力発生部40による上記弾性力に関わらず、更に大きくなることなく固定された状態となっている。
詳細については後述とするが、図中に示されるように、軸部411の回動軸と軸部421の回動軸とを通り且つ軸部411(或いは軸部421)の回動軸と直交する直線を仮想線L1とする。また、図中に示されるように、軸部421の回動軸と軸部31の回動軸とを通り且つ軸部421の回動軸と直交する直線を仮想線L2とする。また、図中に示されるように、軸部421の回動軸を通り且つ仮想線L2と直交し且つ軸部421の回動軸と直交する直線を仮想線L3とする。このとき、弾性力発生部40は、軸部31の軸方向での視点において(即ち、軸部31の軸方向と直交する平面において)、仮想線L1に対して軸部31とは反対側に位置するように配される。
また、詳細については後述とするが、長孔である車体側支持部221は、軸部31の軸方向での視点において仮想線L2に対して弾性力発生部40と同じ側に位置すると共に仮想線L3に対して軸部31と同じ側に位置するように設けられる。図中に示された仮想線L2及びL3で形成された領域R221との関係では、車体側支持部221としての長孔は、大部分あるいは実質的に全部が領域R221内に位置するように設けられればよい。他の観点では、この長孔は、上記小開状態での軸部421の回動軸から領域R221内に向かって延びていればよい。
図9は、中間位置P2(小開状態と全開状態との間の状態)のリッド部3の簡易モデルを示す。ここでは、ユーザが手動でリッド部3を小開位置P1から中間位置P2まで移動させたときの様子を示す。尚、リッド部3が中間位置P2に存する状態では、軸部411の回動軸は、軸部31の回動軸と軸部421の回動軸とを通る直線上に位置する。
リッド部3が小開位置P1から中間位置P2まで移動する間、軸部421が車体側支持部221の一端部(図8参照)で回動し且つ係止部412がリッド側支持部32から離間することで、リッド部3は軸部31の回動軸に従って領域R1で回動する。これに伴って、弾性部材4では、端部41が軸部411の回動軸に従ってリッド側支持部32に対して回動し、また、端部42が軸部421の回動軸に従って車体側支持部221に対して回動する。このとき、端部41及び42の間の距離が小開状態に比べて小さくなるため、弾性力発生部40は、小開状態に比べて大きい弾性力を、端部41及び42が互いに離れる方向に発生する形となる。そのため、リッド部3が小開位置P1から中間位置P2までの間に位置する場合、弾性部材4は、リッド部3が小開位置P1に向かうようにリッド部3に対して付勢力を与える。即ち、リッド部3は、小開位置P1から中間位置P2まで移動する間にユーザがリッド部3から手を離した場合、弾性部材4からの付勢力によって小開位置P1に戻る。
図10は、全開状態(位置P3)のリッド部3の簡易モデルを示す。ここでは、ユーザが手動でリッド部3を中間位置P2から全開位置P3まで移動させたときの様子を示す。
リッド部3が中間位置P2から全開位置P3までの間、小開位置P1から中間位置P2までの上述の移動同様(図9参照)、弾性部材4は端部41及び42が互いに離れる方向に弾性力を発生している。そのため、リッド部3が中間位置P2から全開位置P3まで移動する間、弾性部材4は、リッド部3が全開位置P3に向かうようにリッド部3に対して付勢力を与える。即ち、リッド部3は、中間位置P2から全開位置P3まで移動する間にユーザがリッド部3から手を離した場合、弾性部材4からの付勢力によって全開位置P3まで移動する。
ここで参照している簡易モデルでは、リッド側支持部32が弾性力発生部40と当接することで軸部411の回動軸に従うリッド部3の回動が制限され、リッド部3は全開状態となるが、本発明は上記態様に限られるものではない。例えば、図2~6を参照しながら説明した態様においては、ボディ部2及び/又はリッド部3は、リッド部3を全開位置まで開く際にボディ部2とリッド部3とが不図示のストッパー部に接触することでリッド部3の回動が制限されるように構成されてもよい。これにより、リッド部3を適切に全開状態にすることができる。
より詳細には次のように説明される。前述のとおり、リッド部3が中間位置P2に存する状態では、軸部411の回動軸は、軸部31の回動軸と軸部421の回動軸とを通る直線上に位置する(図9参照)。よって、リッド部3が位置P2より位置P1側に移動すると、リッド部3の付勢力はリッド部3が小開位置P1に向かうように発生する。一方、リッド部3が位置P2より位置P3側に移動すると、リッド部3の付勢力はリッド部3が全開位置P3に向かうように発生する(図10参照)。この観点で、中間位置P2は、リッド部3を小開位置P1側に移動させる弾性部材4の付勢力と、リッド部3を全開位置P3側に移動させる弾性部材4の付勢力と、が不安定に釣り合った位置である。
図11は、閉塞状態(位置P0)のリッド部3の簡易モデルを示す。ここでは、ユーザが手動でリッド部3を小開位置P1から閉塞位置P0まで移動させたときの様子を示す。
前述のとおり(図8参照)、小開状態(位置P1)では、弾性部材4は、端部42で軸部421が車体側支持部221の一端部に当接し且つ端部41で係止部412がリッド側支持部32に係止して端部41のリッド側支持部32に対する回動を制限した状態となっている。この小開状態からリッド部3が位置P0に向かって移動すると、端部41の上記回動の制限された状態、即ち、端部41のリッド側支持部32に対する相対位置が維持された状態で、リッド部3が領域R2で回動する。このとき、リッド部3では、軸部31が支点となり、リッド本体30が力点となり、且つ、挿通孔321が作用点となって、リッド部3が回動する形となる。そして、これに伴い、弾性部材4では、係止部412が支点となり、挿通孔321を通る軸部411が力点となり、且つ、弾性力発生部40が作用点となって、弾性部材4がボディ部2に対して車外側に移動する形となる。その結果、端部42は、軸部421が車体側支持部221としての長孔を摺動することで、ボディ部2に対して車外側へ移動する。
リッド部3が小開位置P1から閉塞位置P0まで移動する間、弾性部材4は端部41及び42の間の距離が大きくなるように弾性力を発生しているため、弾性部材4は、リッド部3が小開位置P1に向かうようにリッド部3に対して付勢力を与える。即ち、リッド部3は、小開位置P1から閉塞位置P0まで移動する間にユーザがリッド部3から手を離した場合、弾性部材4からの付勢力によって小開位置P1に戻る。本実施形態では、リッド部3が閉塞位置P0に到達した際、ロック機構9(図7参照)によるロックが実行され、リッド部3は閉塞状態に維持される。
リッド部3が領域R2で回動するのに際して、係止部412は、軸部411と軸部31とを結んだ直線と、係止部412と軸部31とを結んだ直線とが、直交するように、例えば80~100°程度の角度で交差するように、設けられるとよい。これにより、係止部412が端部41のリッド側支持部32に対する回動を適切に規制し、端部42が車体側支持部221で適切に摺動可能となり、リッド部3の領域R2での回動が適切に実現可能となる。さらに、リッド部3が領域R1で回動する際に、係止部412が他部材に干渉しにくい位置になる。
また、リッド部3が領域R2で回動する際、リッド側支持部32には、係止部412と当接する部分において相当の荷重が加わる。よって、リッド側支持部32は、係止部412と当接する部分がその周辺の部分よりも肉厚に形成されるとよい。これにより、該当接する部分を高強度にし、リッド側支持部32を上記荷重に耐えられるようにすることができる。
尚、図7~11から分かるように、本実施形態では、端部41において、軸部411から係止部412までの部分の延在方向は、弾性力発生部40から軸部411までの部分の延在方向に対して傾斜している。しかしながら、これらは互いに平行であってもよく、それらの傾斜角はリッド側支持部32の形状に基づいて設定されればよい。
以上、本実施形態によれば、リッド部3が領域R1で回動する際には、端部41がリッド側支持部32に対して回動しながら端部42が車体側支持部221に対して回動して弾性部材4が伸縮することで、リッド部3の回動に付勢力が与えられる。一方、リッド部3が領域R2で回動する際には、端部41がリッド側支持部32に対する相対位置を維持しながら端部42が車体側支持部221に対して摺動して弾性部材4が伸縮することで、リッド部3の回動に付勢力が与えられる。
リッド部3が領域R1での回動する場合の弾性部材4による付勢力は、弾性力発生部40のばね定数により調整(ないし変更)可能である。例えば、弾性部材4がトーションばねである場合は、巻き数、巻きピッチ、線径、巻き径、材質等に基づいて弾性部材4による付勢力を調整可能である。
一方、領域R2の場合の付勢力は、弾性部材4の弾性率の他、端部42を摺動可能とする車体側支持部221により調整可能である。車体側支持部221による上記付勢力の調整は、本実施形態では、車体側支持部221としての長孔の延設方向を変えることで実現可能である。上記長孔は、軸部31の軸方向での視点において仮想線L2に対して弾性力発生部40と同じ側に位置すると共に仮想線L3に対して軸部31と同じ側に位置するように、即ち実質的に領域R221内に位置するように、設けられるとよい(図8参照)。例えば、本実施形態の例では、上記長孔の延設方向を仮想線L2に近付けた場合には付勢力は大きくなり、上記長孔の延設方向を仮想線L3に近付けた場合には付勢力は小さくなる。
図12は、一例として、フューエルリッド構造STの他の簡易モデルを示す。この例において、車体側支持部221は、ボディ部2に対して回動可能に構成された支持台22’に設けられている。支持台22’は、車体側支持部221を所望の向きにして固定可能である。支持台22’は、車体側支持部221としての長孔の向きが領域R221(図8参照)内となるように、固定されればよい。支持台22’を、矢印a1の方向に回動させると、領域R2の場合の上記付勢力は大きくなり、矢印a2の方向に回動させると該付勢力は小さくなる。この例では、例えばフューエルリッド構造STの製造時に車体側支持部221の向きを調整して支持台22’を固定することで、リッド部3の所望の回動特性を実現可能となる。
よって、本実施形態によれば、比較的簡素な構成で、リッド部3の回動可能領域の一部(本実施形態では領域R1)と他の一部(本実施形態では領域R2)とでリッド部3の回動に与えられる付勢力を個別に調整可能である。尚、ここでは上記長孔を略一直線の溝としたが、この長孔は湾曲した溝であってもよく、長孔の形状によっても弾性部材4による付勢力を更に調整可能である。
また、本実施形態では、弾性力発生部40は、軸部31の軸方向での視点において仮想線L1に対して軸部31とは反対側に位置するように配される(図8参照)。これにより、リッド部3が領域R1及びR2の何れで回動する場合においても弾性力発生部40がボディ部2(例えばアダプタ21(図6等参照))と干渉しにくくなり、リッド部3を適切に回動可能にすることができる。このことは、フューエルリッド構造ST及び/又はボディ部2の設計の自由度の向上にも寄与する。
また、本実施形態では、リッド部3が領域R1及びR2の何れで回動する場合においても、弾性部材4は自然長よりも縮んだ状態となっている。一般に、弾性部材4が自然長より縮んだ状態および伸びた状態が混在しうる構造、例えば弾性部材4が自然長となった状態を小開状態に充てた構造では、リッド部3のボディ部2に対する位置(或いは開き具合)が変動してしまう可能性がある。これに対し、本実施形態では、弾性部材4が自然長となった状態を小開状態、全開状態および閉塞状態の何れにも充てないため、リッド部3の上記位置の変動を抑制可能となる。
上記実施形態の特徴を以下にまとめる:
第1の態様は、車両のボディ部(例えば2)に対して軸部(例えば31)を介して回動可能に支持されたリッド部(例えば3)と、前記リッド部と前記ボディ部とに取り付けられた弾性部材(例えば4)と、を備えるフューエルリッド構造(例えばST)であって、前記リッド部には、前記弾性部材の一端部(例えば41)を回動可能に支持するリッド側支持部(例えば32)が設けられ、前記ボディ部には、前記弾性部材の他端部(例えば42)を回動可能かつ摺動可能に支持する車体側支持部(例えば221)が設けられ、前記ボディ部に対する前記リッド部の回動可能領域のうち、所定位置(例えばP1)から一方向側の部分を第1領域(例えばR1)とし、前記所定位置から他方向側の部分を第2領域(例えばR2)としたとき、前記弾性部材は、前記リッド部が前記第1領域で回動する際には、前記一端部が前記リッド側支持部に対して回動しながら前記他端部が前記車体側支持部に対して回動して前記弾性部材が伸縮し、前記リッド部が前記第2領域で回動する際には、前記一端部が前記リッド側支持部に対する相対位置を維持しながら前記他端部が前記車体側支持部に対して摺動して前記弾性部材が伸縮することで前記リッド部の回動に付勢力を与える。
第1の態様によれば、リッド部の回動可能領域の一部(即ち第1領域)と他の一部(即ち第2領域)とでリッド部の回動に与えられる付勢力を個別に調整可能となる。
第2の態様では、前記弾性部材はトーションばね(例えば4)である。
第2の態様によれば、弾性部材としてトーションばねを用いることで上記フューエルリッド構造を容易に構成可能である。
第3の態様では、前記一端部は、前記リッド側支持部に対して回動可能に固定された第1部分(例えば411)と、前記リッド側支持部に係止して前記第1部分の回動範囲を規制する第2部分(例えば412)と、を含む。
第3の態様によれば、上記第2領域でのリッド部の回動が比較的簡素な構成で実現可能となる。
第4の態様では、前記第2部分は、前記リッド部が前記第2領域で回動する際、前記軸部の軸方向での視点において、前記第1部分の回動軸と前記軸部の回動軸とを結んだ直線と、前記第2部分と前記軸部の回動軸とを結んだ直線とが、直交するように設けられる。
第4の態様によれば、上記第2領域でのリッド部の回動において、リッド部に加えられた力が適切に弾性部材に伝達され、前記他端部が適切に摺動可能となり、前記第1領域でのリッド部の回動において、前記第2部分が他部材に干渉しにくい配置とすることができる。
第5の態様では、前記リッド側支持部は、前記第2部分と当接する部分がその周辺の部分よりも肉厚に形成されている。
第5の態様によれば、リッド側支持部の強度が向上する。
第6の態様では、前記弾性部材は、前記一端部と前記他端部との間に、それらの距離が自然長となるように弾性力を発生する弾性力発生部(例えば40)を含み、前記一端部の回動軸と直交し且つ前記一端部の回動軸と前記他端部の回動軸とを通る直線を第1仮想線(例えばL1)としたとき、前記弾性力発生部は、前記軸部の軸方向での視点において前記第1仮想線に対して前記軸部とは反対側に位置している。
第6の態様によれば、上記第1領域でのリッド部の回動において、弾性力発生部とボディ部との干渉が発生しにくくなるため、リッド部が適切に回動可能となる。
第7の態様では、前記車体側支持部は、前記他端部を前記ボディ部に対して回動可能かつ摺動可能に設けられた長孔である。
第7の態様によれば、上記第2領域でのリッド部の回動が比較的簡素な構成で実現可能となる。
第8の態様では、前記リッド部が前記所定位置に存する状態において、前記他端部の回動軸と直交し且つ前記他端部の回動軸と前記軸部の回動軸とを通る直線を第2仮想線(例えばL2)とし、前記他端部の回動軸を通り且つ前記第2仮想線に直交し且つ前記他端部の回動軸と直交する直線を第3仮想線(例えばL3)としたとき、前記長孔は、前記軸部の軸方向での視点において前記第2仮想線に対して前記弾性力発生部と同じ側に位置すると共に前記第3仮想線に対して前記軸部と同じ側に位置している。
第8の態様によれば、上記第2領域でのリッド部の回動が適切に実現される。
第9の態様では、前記リッド部は、給油口が開放された第1開放状態(小開状態)と、前記給油口が前記第1開放状態より大きく開放された第2開放状態(全開状態)と、前記給油口が閉じられた閉塞状態と、の何れかをとることが可能であり、前記第1開放状態は、前記リッド部が前記所定位置に固定された状態に対応し、前記第1開放状態の前記リッド部が前記一方向側に回動すると該リッド部は前記第2開放状態となり、前記第1開放状態の前記リッド部が前記他方向側に回動すると該リッド部は前記閉塞状態となる。
第9の態様によれば、上記フューエルリッド構造は、一般的なフューエルリッド構造に好適に適用可能である。
第10の態様では、前記閉塞状態となった前記リッド部をロックし又は該ロックを解除可能なロック機構(例えば9)を更に備えており、前記閉塞状態の前記リッド部のロックが前記ロック機構により解除された場合、該リッド部は前記第1開放状態となる。
第10の態様によれば、閉塞状態のリッド部を、ロック機構を用いてロックすることで、該リッド部を閉塞状態に維持可能であり、上記フューエルリッド構造は、一般的なフューエルリッド構造に好適に適用可能である。
第11の態様では、前記リッド部が前記第1開放状態、前記第2開放状態および前記閉塞状態の何れにおいても、前記弾性部材は自然長よりも縮んだ状態である。
一般に、弾性部材が自然長より縮んだ状態と自然長より伸びた状態とが混在する構造では、上記3つの態様の何れかでのリッド部の位置が、例えば弾性部材の経年劣化等によって変わってしまう場合がある。これに対して、第11の態様によれば、各状態でのリッド部の位置(ボディ部に対する相対位置)は変動しにくい。
第12の態様は、上記フューエルリッド構造を具備する車両である。
第12の態様によれば、上記フューエルリッド構造は、四輪車、二輪車等の一般的/典型的な車両に適用可能である。
第13の態様は、車体構造に係り、車両のボディ部(例えば2)と、給油口を開閉するためのリッド部であって前記ボディ部に対して軸部を介して回動可能に支持されたリッド部(例えば3)と、前記リッド部と前記ボディ部との間に設けられ、前記リッド部の回動に付勢力を与えるトーションばね(例えば4)と、を備え、前記トーションばねは、一端部(例えば41)では、前記リッド部に設けられたリッド側支持部(例えば32)により回動可能に支持され、他端部(例えば42)では、前記ボディ部に設けられた車体側支持部(例えば221)により回動可能かつ摺動可能に支持され、前記一端部は、前記リッド側支持部に対して回動可能に固定された第1部分(例えば411)と、前記リッド側支持部に係止して前記第1部分の回動範囲を規制する第2部分(例えば412)と、を含んでおり、前記ボディ部に対する前記リッド部の回動可能領域のうち、所定位置(例えばP1)から一方向側の部分を第1領域(例えばR1)とし、前記所定位置から他方向側の部分を第2領域(例えばR2)としたとき、前記トーションばねは、前記リッド部が前記第1領域で回動する際には、前記第2部分が前記リッド側支持部から離間して前記第1部分が前記リッド側支持部に対して回動すると共に前記他端部が前記車体側支持部に対して回動して前記トーションばねが伸縮し、前記リッド部が前記第2領域で回動する際には、前記第2部分が前記リッド側支持部に係止することで前記第1部分の前記リッド側支持部に対する回動が規制されると共に前記他端部が前記車体側支持部に対して摺動して前記トーションばねが伸縮することで前記リッド部の回動に付勢力を与える。
第13の態様によれば、リッド部の回動可能領域の一部(即ち第1領域)と他の一部(即ち第2領域)とでリッド部の回動に与えられる付勢力を、比較的簡素な構成で、個別に調整可能となる。
以上では幾つかの好適な態様を例示したが、本発明はこれらの例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その一部が変更されてもよい。例えば、各実施形態の内容に、目的、用途等に応じて他の要素を組み合わせることも可能であるし、或る実施形態の内容に他の実施形態の内容の一部を組み合わせることも可能である。また、本明細書に記載された個々の用語は、本発明を説明する目的で用いられたものに過ぎず、本発明は、その用語の厳密な意味に限定されるものでないことは言うまでもなく、その均等物をも含みうる。
1:車両、ST:フューエルリッド構造、2:ボディ部、221:車体側支持部、3:リッド部、31:軸部、32:リッド側支持部、4:弾性部材。

Claims (13)

  1. 車両のボディ部に対して軸部を介して回動可能に支持されたリッド部と、
    前記リッド部と前記ボディ部とに取り付けられた弾性部材と、
    を備えるフューエルリッド構造であって、
    前記リッド部には、前記弾性部材の一端部を回動可能に支持するリッド側支持部が設けられ、
    前記ボディ部には、前記弾性部材の他端部を回動可能かつ摺動可能に支持する車体側支持部が設けられ、
    前記ボディ部に対する前記リッド部の回動可能領域のうち、所定位置から一方向側の部分を第1領域とし、前記所定位置から他方向側の部分を第2領域としたとき、
    前記弾性部材は、
    前記リッド部が前記第1領域で回動する際には、前記一端部が前記リッド側支持部に対して回動しながら前記他端部が前記車体側支持部に対して回動して前記弾性部材が伸縮し、
    前記リッド部が前記第2領域で回動する際には、前記一端部が前記リッド側支持部に対する相対位置を維持しながら前記他端部が前記車体側支持部に対して摺動して前記弾性部材が伸縮する
    ことで前記リッド部の回動に付勢力を与える
    ことを特徴とするフューエルリッド構造。
  2. 前記弾性部材はトーションばねである
    ことを特徴とする請求項1に記載のフューエルリッド構造。
  3. 前記一端部は、
    前記リッド側支持部に対して回動可能に固定された第1部分と、
    前記リッド側支持部に係止して前記第1部分の回動範囲を規制する第2部分と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフューエルリッド構造。
  4. 前記第2部分は、前記リッド部が前記第2領域で回動する際、前記軸部の軸方向での視点において、前記第1部分の回動軸と前記軸部の回動軸とを結んだ直線と、前記第2部分と前記軸部の回動軸とを結んだ直線とが、直交するように設けられた
    ことを特徴とする請求項3に記載のフューエルリッド構造。
  5. 前記リッド側支持部は、前記第2部分と当接する部分がその周辺の部分よりも肉厚に形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のフューエルリッド構造。
  6. 前記弾性部材は、前記一端部と前記他端部との間に、それらの距離が自然長となるように弾性力を発生する弾性力発生部を含み、
    前記一端部の回動軸と直交し且つ前記一端部の回動軸と前記他端部の回動軸とを通る直線を第1仮想線としたとき、
    前記弾性力発生部は、前記軸部の軸方向での視点において前記第1仮想線に対して前記軸部とは反対側に位置している
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のフューエルリッド構造。
  7. 前記車体側支持部は、前記他端部を前記ボディ部に対して回動可能かつ摺動可能に設けられた長孔である
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載のフューエルリッド構造。
  8. 前記弾性部材は、前記一端部と前記他端部との間に、それらの距離が自然長となるように弾性力を発生する弾性力発生部を含み、
    前記リッド部が前記所定位置に存する状態において、前記他端部の回動軸と直交し且つ前記他端部の回動軸と前記軸部の回動軸とを通る直線を第2仮想線とし、前記他端部の回動軸を通り且つ前記第2仮想線に直交し且つ前記他端部の回動軸と直交する直線を第3仮想線としたとき、
    前記長孔は、前記軸部の軸方向での視点において前記第2仮想線に対して前記弾性力発生部と同じ側に位置すると共に前記第3仮想線に対して前記軸部と同じ側に位置している
    ことを特徴とする請求項7に記載のフューエルリッド構造。
  9. 前記リッド部は、
    給油口が開放された第1開放状態と、
    前記給油口が前記第1開放状態より大きく開放された第2開放状態と、
    前記給油口が閉じられた閉塞状態と、
    の何れかをとることが可能であり、
    前記第1開放状態は、前記リッド部が前記所定位置に固定された状態に対応し、
    前記第1開放状態の前記リッド部が前記一方向側に回動すると該リッド部は前記第2開放状態となり、
    前記第1開放状態の前記リッド部が前記他方向側に回動すると該リッド部は前記閉塞状態となる
    ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載のフューエルリッド構造。
  10. 前記閉塞状態となった前記リッド部をロックし又は該ロックを解除可能なロック機構を更に備えており、
    前記閉塞状態の前記リッド部のロックが前記ロック機構により解除された場合、該リッド部は前記第1開放状態となる
    ことを特徴とする請求項9に記載のフューエルリッド構造。
  11. 前記リッド部が前記第1開放状態、前記第2開放状態および前記閉塞状態の何れにおいても、前記弾性部材は前記一端部と前記他端部との間の距離が自然長よりも縮んだ状態である
    ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載のフューエルリッド構造。
  12. 請求項1から請求項11の何れか1項に記載のフューエルリッド構造を具備する
    ことを特徴とする車両。
  13. 車両のボディ部と、
    給油口を開閉するためのリッド部であって前記ボディ部に対して軸部を介して回動可能に支持されたリッド部と、
    前記リッド部と前記ボディ部との間に設けられ、前記リッド部の回動に付勢力を与えるトーションばねと、を備え、
    前記トーションばねは、一端部では、前記リッド部に設けられたリッド側支持部により回動可能に支持され、他端部では、前記ボディ部に設けられた車体側支持部により回動可能かつ摺動可能に支持され、
    前記一端部は、
    前記リッド側支持部に対して回動可能に固定された第1部分と、
    前記リッド側支持部に係止して前記第1部分の回動範囲を規制する第2部分と、
    を含んでおり、
    前記ボディ部に対する前記リッド部の回動可能領域のうち、所定位置から一方向側の部分を第1領域とし、前記所定位置から他方向側の部分を第2領域としたとき、
    前記トーションばねは、
    前記リッド部が前記第1領域で回動する際には、前記第2部分が前記リッド側支持部から離間して前記第1部分が前記リッド側支持部に対して回動すると共に前記他端部が前記車体側支持部に対して回動して前記トーションばねが伸縮し、
    前記リッド部が前記第2領域で回動する際には、前記第2部分が前記リッド側支持部に係止することで前記第1部分の前記リッド側支持部に対する回動が規制されると共に前記他端部が前記車体側支持部に対して摺動して前記トーションばねが伸縮する
    ことで前記リッド部の回動に付勢力を与える
    ことを特徴とする車体構造。
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