JP5062491B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、シート下に収納部を備えた鞍乗型車両に関する。
従来、シート下に配置された収納部や燃料タンクを覆う蓋としてシートを利用した鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、シートにシートよりも大きいシートアンダーカバーを取り付けることで、シートよりも大きな開口を有する収容部を覆った例が開示されている。
特開平5−42888号公報
ところで、上記従来の鞍乗型車両では、シートの下面のほぼ全体に亘ってシートアンダーカバーが配置されるため、収納部の密閉性に優れるものの、シートアンダーカバーの分だけ収納部や燃料タンク等の容量が減少したり、シートの重量が増加する可能性があった。
そこで、本発明は、シートアンダーカバーを備えた鞍乗型車両において、収納部の密閉性を確保しつつ、シートアンダーカバーによる重量の増加を防ぎ、かつ、収納部の容量を増加させることを目的とする。
上述課題を解決するため、本発明は、乗員が着座するシートと、該シートの下部に設けられるシート底板と、前記シートの下方に配置され、前記シート底板の外縁よりも大きな開口を有する収納部と、前記シート底板に締結固定され、前記シート底板の外縁より外側へ張り出して前記開口を覆うシートアンダーカバーとを備えた鞍乗型車両において、前記シートアンダーカバーを前記シート底板の外縁に沿うように設けて前記シートアンダーカバーと前記シート底板とにより前記開口を覆い、前記収納部を密閉するシール部材を前記シート底板と前記シートアンダーカバーとに跨って設けたことを特徴とする鞍乗型車両を提供する。
この構成によれば、シート底板により収納部の開口の一部を覆い、収納部の開口においてシート底板の外縁よりも外側へ張り出した部分をシートアンダーカバーにより覆うため、シート底板により開口を覆う部分にはシートアンダーカバーを設ける必要がない。これにより、シートアンダーカバーを設けない部分のシート厚みをシートアンダーカバーの分だけ薄くでき、シートアンダーカバー厚みの減少分だけ収納部の高さを大きくできるため、収納部の容量を増大させることができる。また、シートアンダーカバーを小さくできるため、コストを削減できるとともに、軽量化を図ることができる。
さらに、シート底板とシートアンダーカバーとに跨ってシール部材を設けたため、収納部の密閉性を確保できる。
また、上記構成において、前記開口の車両前側を前記シート底板により覆い、前記開口の車両後側を前記シートアンダーカバーにより覆っても良い。
この構成によれば、シートアンダーカバーが車両後側の収納部に設けられるため、車両前側の収納部の幅を小さくできるとともに、車両前側の収納部の高さをシートアンダーカバーの厚み分だけ低くすることができる。これにより、車両前側のシートの幅及び車両のシート高を小さくできるため、車両の足つき性を向上できる。
また、前記シート底板の外縁と前記シートアンダーカバーの周縁とが重なり合い、前記外縁と前記周縁との間を塞ぐ第2のシール部材を設けても良い。
この場合、シート底板の外縁とシートアンダーカバーの周縁とが重なる部分に第2のシール部材を設けたため、収納部の密閉性をさらに向上させることができる。
また、前記シートアンダーカバーは、前記シート底板から前記開口側に向けて立設されたインサートボルトにより締結固定されても良い。
この場合、シートアンダーカバーを固定するインサートボルトが、シート底板の下方の収納部側に向けて立設されるため、インサートボルトがシートのクッション性に影響することを防止でき、シートを厚くしなくとも良好なクッション性を得られる。また、インサートボルトが収納部側に向けて立設されているため、シートアンダーカバーを容易に着脱できる。
本発明に係る鞍乗型車両では、シートアンダーカバーを設けない部分のシート厚みをシートアンダーカバーの分だけ薄くでき、この分だけ収納部の高さを大きくできるため、収納部の容量を増大させることができる。また、シートアンダーカバーを小さくできるため、コストを削減できるとともに、軽量化を図ることができる。さらに、シート底板とシートアンダーカバーとに跨ってシール部材を設けたため、収納部の密閉性を確保できる。
また、車両前側のシートの幅及び車両のシート高を小さくできるため、車両の足つき性を向上できる。
また、シート底板の外縁とシートアンダーカバーとが重なる部分に第2のシール部材を設けたため、収納部の密閉性をさらに向上させることができる。
さらに、インサートボルトがシート底板の下方の収納部側に向けて立設されるため、インサートボルトがシートのクッション性に影響することを防止でき、シートを厚くしなくとも良好なクッション性を得られる。また、シートアンダーカバーの取り換えも容易となり、他の機種への部品共用化が図れる。また、ユーザーの好みに応じたシートアンダーカバーや、例えばシートカバーなどの着せ換えも可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両の左側面図である。
鞍乗型車両1の車体フレームFは、ヘッドパイプ4をその前端に備え、ヘッドパイプ4は、前輪WFを支持するフロントフォーク2を操行自在に支持している。フロントフォーク2の上部には、操行ハンドル3が固定されている。後輪WRをその後端で支持するユニットスイングエンジンUEは、車体フレームFの後部で上下に揺動可能なように支持されている。
また、ユニットスイングエンジンUEの上方には、乗員用が着座するシート50が設けられている。さらに、車体フレームFには、車体フレームFを覆う合成樹脂製の車体カバー20が取り付けられている。
車体フレームFは、ヘッドパイプ4と、メインフレーム5と、メインフレーム5に連結されるリアフレーム6とを備えている。メインフレーム5は、ヘッドパイプ4に連設されて車体後方へ斜め下方に延びるダウンチューブ5aと、ダウンチューブ5aの下端で屈曲して車体後方へ僅かに上方に傾いて延びる左右一対のロアフレーム5bとにより構成されている。ロアフレーム5bの後部には、左右一対のリアフレーム6が連結され、リアフレーム6は、車両後部まで後上がりに延びている。
ロアフレーム5bの後端には、メインフレーム5に対してユニットスイングエンジンUEを揺動可能に連結するピボット部7が設けられている。ユニットスイングエンジンUEは、水冷式のエンジンEと、エンジンEの出力を伝達ベルト及びプーリによって無段階に変速して後輪WRに伝達するベルト式の無段変速機Mとを一体に備えて構成されている。エンジンEの上方には、スロットルボディを介してエアクリーナユニットが接続され、エンジンEの下方には、車両後方に延びる排気管8が接続され、排気管8の後端には、マフラー9が接続されている。ユニットスイングエンジンUEは、車両幅方向に貫通するピボット軸10を介してピボット部7に連結されている。
ユニットスイングエンジンUEにおける車両幅方向左側の後部と、左側のリアフレーム6の後部との間には、ユニットスイングエンジンUEの後端に設けられた後輪WRの上下の揺動を抑えるリヤクッションユニット11が設けられている。このように、ユニットスイングエンジンUEは、ピボット軸10により軸支されるとともに、その後端部にはリヤクッションユニット11が設けられており、パワーユニットとしての機能に加え、後輪WRを揺動可能に支持するスイングアームとしての機能も有している。
また、ユニットスイングエンジンUEの下部には、鞍乗型車両1を直立させた状態で支持可能なメインスタンド12が取り付けられている。
左右のリアフレーム6の上部には、ヘルメット等の荷物を収容可能な収納ボックス40(収納部)が設けられ、収納ボックス40は、エンジンEの上方から後輪WRの中心の上方まで延在している。
シート50は、収納ボックス40の上部を覆うように設けられ、収納ボックス40の蓋として機能している。シート50及び収納ボックス40の前端には、ヒンジ機構13が設けられ、図1に2点鎖線で示すように、シート50は、ヒンジ機構13を中心に上下に回動自在に形成されている。これにより、シート50は、収納ボックス40の蓋として開閉自在となっている。
図2は、鞍乗型車両1の左側面の斜視図である。
車体カバー20は、ヘッドパイプ4の前側において鞍乗型車両1の前面を覆うフロントカバー21と、フロントカバー21の前面に取り付けられ上下に延在するヘッドライトカバー22と、フロントカバー21の裏面側に連結され、ヘッドパイプ4及びメインフレーム5のダウンチューブ5aを後側から覆うレッグシールド23と、フロントカバー21の下部に連結され車両の下部を覆うアンダカバー24と、シート50に着座した運転者が足を乗せるフロアステップ25とを備えている。
さらに、車体カバー20は、シート50の下方の収納ボックス40を覆い車両の後部まで延びるボディカバー27と、ボディカバー27に連結され車両の後端を覆うリアカバー28(図1)と、ボディカバー27の上方で車両の上面を覆うシートカバー29とを備えている。また、リアカバー28には、テールランプ30が取り付けられている。シートカバー29とリアカバー28との間には、リアキャリア31が設けられている。また、燃料タンク35(図1)は、フロアステップ25の下方に設けられ、燃料タンク35の給油口は、フロアステップ25の後端に設けられたカバー36によって覆われている。
フロントフォーク2には、前輪WFを上方から覆うフロントフェンダ32が固定されている。また、操行ハンドル3には、左右一対のバックミラー33や、灯火器等を操作するためのスイッチケース34等が設けられている。ヘッドライトカバー22には、丸型のヘッドライト37が露出するライト開口22cが設けられ、ヘッドライトカバー22においてヘッドライト37の下方にはホーン71(図10)の音が通るホーン用開口22aが設けられている。
ここで、鞍乗型車両1は、乗員が鞍乗りするシート50と、フロアステップ25のような乗員が足を置くことが可能な低床部と、ユニットスイングエンジンUEとを備えたスクータ型車両である。
図3は、シート50の側面図である。
シート50は、ウレタンにより構成されるシートクッション51を、板状のシート底板52で支持し、シートクッション51の表面をビニールレザー等の表皮材53により覆って構成されている。表皮材53は、シート底板52の下面まで延び、ステープルによってシート底板52に固定されている。
図2及び図3に示すように、シート50は、乗員が着座し易いように車両前方向に先細り形状に形成されたシート前部50aと、シート前部50aから後方へ延びるシート後部50bとを有している。シート前部50aはシート後部50bよりも厚く形成されており、シート前部50aのシート底板52は車両幅方向の中央が凸状に湾曲した凸状部52aを有し、シート後部50bのシート底板52は、平板状に延びる平板部52bを有している。平板部52bは凸状部52aの後部上端から後上がりに傾斜して延び、平板部52bの下部にはシート底板52と同様に収納ボックス40の蓋として機能するシートアンダーカバー54が取り付けられている。
シートアンダーカバー54は、平板状に形成され、平板部52bに沿って車両後部に延在している。シートアンダーカバー54の後端には、収納ボックス40に設けられたシートロック部40c(図8)に係合するシートロックフック54aが下方に向けて立設されている。ここで、シート底板52及びシートアンダーカバー54は樹脂材料により構成されている。
図4は、シート底板52及びシートアンダーカバー54を上方から見た平面図である。図5は、シート底板52及びシートアンダーカバー54を下方から見た斜視図である。なお、図5には、シート底板52及びシートアンダーカバー54の左半分を図示しており、図示を省略した右半分は、左半分と対称に構成されている。
シートアンダーカバー54は平面視でU字状に形成され、シートアンダーカバー54の周縁54fがシート底板52の下面に重なった状態で取り付けられている。詳細には、シートアンダーカバー54は、U字状の周縁54fが、シート底板52における平板部52b側の外縁52cに沿うように取り付けられ、外縁52cよりも外側に張り出している。
シート底板52は、外縁52cに沿って設けられた複数のボルト受け部52dを有し、各ボルト受け部52dに形成された孔52eには、シート底板52とシートアンダーカバー54とを連結するインサートボルト55が挿通される。シートアンダーカバー54には、孔52eに対応する位置に孔54bが形成され、シート底板52とシートアンダーカバー54とは、孔52e及び孔54bに挿通されたインサートボルト55にナット55aを締め込むことで固定される。インサートボルト55は、シート底板52の上面で一段窪んで形成されたボルト受け部52dに埋め込まれるようにして設けられ、インサートボルト55の先端がシートクッション51とは反対側の収納ボックス40の開口40a(図7)側を向くように立設されている。これにより、インサートボルト55が、シートクッション51の側に突出しないため、インサートボルト55がシート50のクッション性に影響することを防止できる。また、インサートボルト55及びナット55aが収納ボックス40の側に位置するため、収納ボックス40の側からインサートボルト55及びナット55aにアクセスでき、シートアンダーカバー54をシート底板52に簡単に着脱できる。
シート底板52の中央には、円形の開口部52fが形成され、開口部52fからはシートクッション51が露出している。この開口部52fは、収納ボックス40にヘルメットを収容した場合に、ヘルメットの頭頂部が開口部52fから露出するシートクッション51に当接する位置に形成されている。これにより、シートクッション51によってヘルメットを支持できるため、ヘルメットを収納ボックス40に安定させて収容できる。
また、シート底板52の前端には、ヒンジ機構13の一端が連結されるシート側ヒンジ固定部52gが形成されている。
また、シートアンダーカバー54には、シートアンダーカバー54の上面を覆うシートカバー29(図2)が取り付けられている。シートカバー29は、シートアンダーカバー54と同様に平面視でU字状に形成されており、シートカバー29が取り付けられた状態では、シートアンダーカバー54は内側に隠れ、車両の外側からシートアンダーカバー54が視認されない。シートアンダーカバー54はシート50の後部の外縁に滑らかに連続して設けられ、車両の外観性を向上させている。さらに、図4及び図5に示すように、シートアンダーカバー54には、シートカバー29を固定するボルトが通る孔部54cが複数設けられ、シートカバー29は、シートアンダーカバー54の側からシートカバー29の下方に突出するボルト(図示略)によりシートアンダーカバー54に固定される。このため、シートカバー29を固定するボルトが車両の外側に露出しない。
図6は、図3におけるA−A線の断面図である。ここで、図6には収納ボックス40を二点鎖線で示している。
シート底板52には、その上面に格子状に形成されるリブ52hが形成され、シート底板52の剛性及び強度が確保されている。
シート底板52の下端には、シート底板52の上面側に向けて窪んだシール溝52iが形成され、このシール溝52iには、シート50と収納ボックス40との間を密閉するシール部材56が嵌め込まれる。シール部材56は、下部に中空部が設けられて変形自在に形成されており、収納ボックス40との密着性が確保されている。
図5に示すように、シール溝52iは、シート底板52の凸状部52a側の外縁52jに沿って設けられている。また、シートアンダーカバー54の外縁54dには、シール溝52iと同一の断面形状を有するシール溝54eが形成されている。シール溝54eは、凸状部52aの後端のシール溝52iに連続して繋がっており、U字状の外縁54dの全体に亘って形成されている。ここで、図5では、シール溝52i及びシール溝54eにシール部材56が嵌め込まれていない状態を示している。
すなわち、シート底板52及びシートアンダーカバー54の下面には、シール溝52iとシール溝54eとが連続して設けられてシール溝部60が構成され、このシール溝部60は、シート底板52及びシートアンダーカバー54の下面の外縁を連続して一周している。そして、シール部材56は、シール溝部60を一周するように嵌め込まれ、シート底板52とシートアンダーカバー54とに跨って設けられている。これにより、シート底板52及びシートアンダーカバー54に連続したシール部材56を設けることができ、シート50によって収納ボックス40を密閉できる。
また、シート底板52の外縁52cとシートアンダーカバー54との間には、外縁52cとシートアンダーカバー54との間の隙間を埋めるシール材57(第2のシール部材)が塗布されているため、収納ボックス40の密閉性を向上できる。
さらに、シートカバー29を固定するボルトが通る孔部54cがシール部材56よりも外側に設けられているため、孔部54cから水等が収納ボックス40に浸入することを防止でき、収納ボックス40の密閉性を保つことができる。
図7は、収納ボックス40の側面図である。図8は、収納ボックス40を上方から見た平面図である。ここで、図8には、シート底板52及びシートアンダーカバー54を二点鎖線で示している。
収納ボックス40は、車両上方に向けて開口した開口40aを有する箱状に形成されている。収納ボックス40の前端には、ヒンジ機構13の他端が連結されるボックス側ヒンジ固定部40bが形成されている。収納ボックス40の後端には、シートロックフック54aが係合するシートロック部40cが設けられている。また、収納ボックス40の底部及び縁部には、収納ボックス40をリアフレーム6に固定するボルトが設けられる固定部40dが複数形成されている。さらに、収納ボックス40の左右の側面には、車幅方向に突出した把持部45がそれぞれ形成されており、乗員は、例えば、メインスタンド12で車両を駐車する際に把持部45を介して車両を持ち上げてスタンド掛けできる。
図8に示すように、開口40aの輪郭を形成する収納ボックス40の上縁部41は、シール溝部60に対応した形状に形成され、収納ボックス40の外縁を一周している。また、シート前部50a(図3)により覆われるボックス前部40eは、車両前側に向けてその幅が先細りに形成され、一方、シート後部50b(図3)により覆われるボックス後部40fは、ボックス前部40eよりも幅広に形成されている。
また、図7に示すように側面視においては、ボックス前部40e側の上縁部41は下方に湾曲した湾曲部42を有し、湾曲部42の後端からは、ボックス後部40fで後上がりに延在する平面部43が延びている。
収納ボックス40の上縁部41には、図6に矢印で示すように、シート50を下方に移動させて閉じた状態においてシール部材56に密着する凸部44が形成されている。凸部44は、シール部材56の全体に亘って密着可能なように、上縁部41を一周して形成されている。このように、シート50を閉じた状態では、シール溝部60に固定されたシール部材56が凸部44に密着するため、収納ボックス40の密閉性が確保される。
図8に示すように、本実施の形態では、ボックス後部40f側の開口40aは、シート底板52の外縁52cよりも幅広に形成された幅広部40gを有し、この幅広部40gを覆う部材としてシートアンダーカバー54を用いている。つまり、開口40aは、シート底板52とシートアンダーカバー54とにより覆われて密閉されている。詳細には、ボックス前部40eから収納ボックス40の後部近傍までをシート底板52によって覆い、収納ボックス40の後部及び幅広部40gをシートアンダーカバー54によって覆っている。
このように、シートアンダーカバー54により覆う部分を、収納ボックス40の後部及び幅広部40gのみとし、シート底板52により開口40aを覆うことが可能な部分にはシートアンダーカバー54を設けていない。これにより、シート前部50a側のシート50の厚みをシートアンダーカバー54を設けない分だけ薄くでき、シートアンダーカバー54の厚みの減少分だけ収納ボックス40の高さを大きくできるため、収納ボックス40の容量を増大させることができる。さらに、シート底板52とシートアンダーカバー54とに跨ってシール部材56を設けたため、収納ボックス40の密閉性を確保できる。
また、図2に示すように、シートカバー29とボディカバー27との間には、収納ボックス40が外側に露出したボックス露出部46が形成されている。ボックス露出部46には、把持部45が形成され、ボックス露出部46は、把持部45から連続して後方に延在している。このボックス露出部46は、シートカバー29及びボディカバー27よりも内側に窪んで形成されており、乗員はボックス露出部46に手を入れてシートカバー29を掴み、簡単にシート50を開閉することができる。
図9は、フロントカバー21及びその内側を示す斜視図である。図10は、フロントカバー21近傍の側面図である。図11は、フロントカバー21の正面図である。ここで、図9及び図10ではヘッドライトカバー22を外した状態を示している。
フロントカバー21は、ヘッドパイプ4の前方を覆うフロントカバー本体21aと、フロントカバー本体21aの中央で車両前方へ膨出する膨出部21bと、フロントカバー本体21aの左右端からそれぞれ下方に延びる下部カバー部21cとを有している。フロントカバー本体21a及び膨出部21bは、車両前端から上後方に向けて若干傾斜して形成されている。また、ヘッドライトカバー22は、フロントカバー21の前面に取り付けられて膨出部21bを覆う。
そして、膨出部21bを含むフロントカバー21の内側には、ヘッドライト37、円板状のホーン71、車両に電源を供給するバッテリ72、及び、ECU(エンジンコントロールユニット)73等が配設されている。
ヘッドライト37は車両の上下方向の略中間部において膨出部21bの左右方向の中央に設けられ、ホーン71はヘッドライト37の下方において膨出部21bの左右方向の中央に設けられ、バッテリ72は車両右側においてヘッドライト37の上後方に設けられ、ECU73はヘッドパイプ4の左側方に設けられている。
図11に示すように、フロントカバー21の外周縁に近い裏面側には、レッグシールド23(図2)が連結される固定部21dが複数形成されている。また、フロントカバー21の中央に位置する膨出部21bには、ヘッドライト37が嵌め込まれる円形のヘッドライト嵌合孔21eと、ホーン71の前方に開口しホーン71の音を通すホーン孔21fと、バッテリ72の着脱に用いられるバッテリ開口21gとが形成されている。さらに、膨出部21bには、ヘッドライトカバー22の内側に形成された複数の突起22b(図2)が嵌合する嵌合部21hが複数形成されている。また、膨出部21bの下部には、ヘッドライトカバー22をフロントカバー21に固定する固定具82(図2)が係合する固定部21iが複数形成されている。
ホーン孔21fは、円形の開口80の中央に、開口81aを有するリング部材81を設け、このリング部材81をリング部材81の外周を略4等分する間隔で設けられた4つの繋ぎ部80aにより支持して構成されている。また、各繋ぎ部80aどうしの間には、リング部材81の外周に沿った長孔80bが4箇所に形成されている。さらに、図10に示すように、リング部材81は膨出部21bから前方に突出して設けられている。そして、図1及び図2に示すように、このリング部材81は、ヘッドライトカバー22に形成されたホーン用開口22aから車両の外側に露出している。ホーン71が発する音は、開口80及び長孔80bを通って外部に出力される。
バッテリ開口21gは、バッテリ72の前方に開口し、正面視で略矩形に形成された開口であり、ヘッドライトカバー22を取り外した状態で露出したバッテリ開口21gから、バッテリ72を取外し及び取り付け可能に形成されている。また、バッテリ72の前端部の上部、及び、バッテリ72の上部に設けられたバッテリ端子72aは、バッテリ開口21gから外側に突出している。これにより、図9及び図10に示すように、ヘッドライトカバー22を外した状態では、バッテリ72の上方からドライバー等の工具90がバッテリ端子72aにアクセス可能であるため、簡単にバッテリ72のメンテナンスを行うことができ、メンテナンス性が良い。
また、ヘッドライトカバー22は、突起22bを嵌合部21h(図11)に嵌め込み、図2に示すようにヘッドライトカバー22の正面から固定具82を固定部21i(図11)に係合させることでフロントカバー21に取り付けられる。これにより、複数の固定具82をヘッドライトカバー22の正面から着脱するだけでヘッドライトカバー22を着脱できるため、メンテナンス性が良い。
また、図1及び図2に示すように、鞍乗型車両1の前部のデザインは、略長方形のヘッドライトカバー22の中央付近からヘッドライト37が露出し、ヘッドライト37の下方にリング部材81が突出するデザインになっている。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、シート底板52によりボックス前部40eから収納ボックス40の後部近傍までを覆い、収納ボックス40の後部及び幅広部40gをシートアンダーカバー54により覆う構成とし、シート底板52により開口40aを覆う部分にはシートアンダーカバー54を設けていない。これにより、シートアンダーカバー54を設けない部分のシート50の厚みをシートアンダーカバー54の分だけ薄くでき、シートアンダーカバー54の厚みの減少分だけ収納ボックス40の高さを大きくできるため、収納ボックス40の容量を増大させることができる。また、シートアンダーカバー54を小さくできるため、コストを削減できるとともに、軽量化を図ることができる。さらに、シート底板52とシートアンダーカバー54とに跨ってシール部材56を設けたため、収納ボックス40の密閉性を確保できる。
また、シートアンダーカバー54をボックス後部40f側に設けたため、ボックス前部40e側の収納ボックス40の幅を小さくできるとともに、ボックス前部40e側の収納ボックス40の高さをシートアンダーカバー54の厚み分だけ低くすることができる。これにより、ボックス前部40e側のシート50の幅及び車両のシート高を小さくできるため、車両の足つき性を向上できる。
また、シート底板52の外縁52cとシートアンダーカバー54とが重なる部分にシール材57を設けたため、収納ボックス40の密閉性を向上させることができる。
さらに、インサートボルト55が、シートクッション51とは反対側の収納ボックス40側に向けて立設されるため、インサートボルト55がシート50のクッション性に影響することを防止でき、シート50を厚くしなくとも良好なクッション性を得られる。また、インサートボルト55が収納ボックス40側に向けて立設されているため、収納ボックス40側からシートアンダーカバー54を容易に着脱できる。これにより、シートアンダーカバー54の取り換えも容易となり、他の機種への部品共用化が図れる。また、シートアンダーカバー54にはシートカバー29が一体に取り付けられているため、ユーザーの好みに応じて、シートアンダーカバー54およびシートカバー29を一体に交換し、着せ替えをすることができる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
上記実施の形態では、シートアンダーカバー54は、収納ボックス40の後部及び幅広部40gを覆うものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、シートアンダーカバーは、ボックス後部40fの全体を覆うものであっても良い。
また、上記実施の形態では、鞍乗型車両1はスクータ型車両であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、鞍乗型車両1はロードスポーツ車両やデュアルパーパス車両等の自動二輪車、或いは、三輪又は四輪を越える車輪数の車両であっても良い。また、その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両の左側面図である。 鞍乗型車両の左側面の斜視図である。 シートの側面図である。 シート底板及びシートアンダーカバーを上方から見た平面図である。 シート底板及びシートアンダーカバーを下方から見た斜視図である。 図3におけるA−A線の断面図である。 収納ボックスの側面図である。 収納ボックスを上方から見た平面図である。 フロントカバー及びその内側を示す斜視図である。 フロントカバー近傍の側面図である。 フロントカバーの正面図である。
符号の説明
1 鞍乗型車両
29 シートカバー
40 収納ボックス(収納部)
40a 開口
40e ボックス前部
40f ボックス後部
40g 幅広部
50 シート
50a シート前部
50b シート後部
52 シート底板
52c 外縁
52i シール溝
54 シートアンダーカバー
54e シール溝
54f 周縁
55 インサートボルト
56 シール部材
57 シール材(第2のシール部材)
60 シール溝部

Claims (4)

  1. 乗員が着座するシートと、該シートの下部に設けられるシート底板と、前記シートの下方に配置され、前記シート底板の外縁よりも大きな開口を有する収納部と、前記シート底板に締結固定され、前記シート底板の外縁より外側へ張り出して前記開口を覆うシートアンダーカバーとを備えた鞍乗型車両において、
    前記シートアンダーカバーを前記シート底板の外縁に沿うように設けて前記シートアンダーカバーと前記シート底板とにより前記開口を覆い、
    前記収納部を密閉するシール部材を前記シート底板と前記シートアンダーカバーとに跨って設けたこと、
    を特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記開口の車両前側を前記シート底板により覆い、前記開口の車両後側を前記シートアンダーカバーにより覆ったこと、
    を特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
  3. 前記シート底板の外縁と前記シートアンダーカバーの周縁とが重なり合い、前記外縁と前記周縁との間を塞ぐ第2のシール部材を設けたこと、
    を特徴とする請求項1または2記載の鞍乗型車両。
  4. 前記シートアンダーカバーは、前記シート底板から前記開口側に向けて立設されたインサートボルトにより締結固定されること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗型車両。
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