JP2003252268A - スクーター型車両の物品収納装置 - Google Patents
スクーター型車両の物品収納装置Info
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Abstract
もに、荷物の積載効率と車体のコンパクト性および外観
性を向上させ、かつ荷物の載置による車体重心位置への
影響を小さくし、併せて車体取り回し性を向上させる。 【解決手段】運転シートの下方にヘルメット等を収納可
能な収納箱を備え、この収納箱の上部開口部を上記運転
シートにより開閉するように構成されたスクーター型車
両の物品収納装置において、収納箱21に運転シート2
2の後端よりも後方に延出する延出収納部39を設け、
この延出収納部39の上面を略平坦かつ略水平な荷物積
載面40とした。また、収納箱21の周囲をフレームカ
バー31(34)で覆い、荷物積載面40をフレームカ
バー31から外部に露出させた。
Description
にヘルメット等を収納可能な収納箱を備え、この収納箱
の上部開口部を上記運転シートにより開閉するように構
成されたスクーター型車両の物品収納装置に関するもの
である。
えば特開平1−285477号公報に見られるように、
運転シート下方の収納箱とは別に、車体後部にキャリア
が設置され、収納箱に収まり切らない荷物をキャリアに
載置できるようになっている。キャリアの多くは丸棒鋼
材を組み合わせて溶接し、表面にクロームメッキ等を施
した構成である。
うに収納箱とは別にキャリアを設置していたため、スク
ーター型車両の車体部品点数が多くなるという問題があ
った。
デッドスペースが発生するため、これが荷物の積載量を
減少させていた。
されるキャリアがスクーター型車両のコンパクト性や外
観性を損なわせていた。
た状態で設置されるため、キャリア上に重い荷物を載置
した際に車体の重心位置が後上方に移動し、スクーター
型車両の走行安定性に影響を与える懸念があった。
れたものであり、スクーター型車両の部品点数を減少さ
せるとともに、荷物の積載効率を向上させ、かつ車体の
コンパクト性や外観性を向上させることができ、しかも
荷物の載置による車体重心位置への影響が小さく、併せ
て車体取り回し性の向上を図ることのできるスクーター
型車両の物品収納装置を提供することを目的とする。
め、本発明に係るスクーター型車両の物品収納装置は、
請求項1に記載したように、運転シートの下方にヘルメ
ット等を収納可能な収納箱を備え、この収納箱の上部開
口部を上記運転シートにより開閉するように構成された
スクーター型車両の物品収納装置において、上記収納箱
に上記運転シートの後端よりも後方に延出する延出収納
部を設け、この延出収納部の上面を略平坦かつ略水平な
荷物積載面としたことを特徴とする。
キャリアとして機能するため、キャリアを省略でき、こ
れにより部品点数が減少するとともに車体のコンパクト
性が向上し、同時に従来キャリアと車体後部との間に発
生していた多大なデッドスペースがそのまま延出収納部
の内部容量に置き換えられて物品の積載効率が向上す
る。しかも、荷物積載面に載置した荷物が車体後部から
大きく突き出さないため、車体重心位置への影響が小さ
くなる。
品収納装置は、請求項2に記載したように、前記収納箱
の周囲をフレームカバーで覆い、前記延出収納部の荷物
積載面を上記フレームカバーから外部に露出させたた
め、車体側面視での一体感が増し、外観性が向上する。
物品収納装置は、請求項3に記載したように、前記延出
収納部の荷物積載面の両側に車体後部を上方に引き上げ
可能にするグリップ部を設けたため、車体の取り回し性
が大幅に向上した。
物品収納装置は、請求項4に記載したように、前記グリ
ップ部を前記荷物積載面に載置した荷物の固定用ロープ
のフックとして兼用可能に構成したので、フック部材を
省略可能になり、部品点数を削減することができる。
品収納装置は、請求項5に記載したように、前記延出収
納部にリヤフェンダーを一体に設けたため、リヤフェン
ダーを別部品として用意する必要がなく、この点でも部
品点数を削減することができる。
物品収納装置は、請求項6に記載したように、前記延出
収納部にリヤコンビネーションランプの少なくとも一部
を一体に設けたため、リヤコンビネーションランプの構
成部品点数を削減することができる。
品収納装置は、請求項7に記載したように、前記リヤコ
ンビネーションランプの光を前記収納箱の内部に導く採
光手段を設けたため、専用の照明装置を設ける必要がな
くなり、部品点数を削減することができる。
基づいて説明する。図1は、本発明に係る物品収納装置
が適用されたスクーター型車両1の一例を示す左側面透
視図であり、図2は図1のII−II線に沿う縦断面図
である。
はアンダーボーンタイプであり、その前頭部に設けられ
たヘッドパイプ3から一本の太いダウンパイプ4が後斜
め下方に延び、ダウンパイプ4の後端付近から左右一対
のリヤフレームパイプ5が後斜め上方に延びている。左
右のリヤフレームパイプ5の中間付近にはエンジンマウ
ント6が溶接され、後端付近にはシートブリッジ7が溶
接されている。
ントフォーク9が左右回動自在に軸支される一方、エン
ジンマウント6に架設されたピボット軸11にはパワー
ユニット12が上下回動自在に連結されている。パワー
ユニット12はエンジン13と動力伝達部14とが一体
に形成された一般的なもので、動力伝達部14の最後部
に後輪15が軸支され、動力伝達部14の最後端と左側
のリヤフレームパイプ5の後端付近との間にリヤクッシ
ョンユニット(ショックアブソーバー)16が連結され
ている。なお、部材17はエアクリーナー、部材18は
排気マフラーである。
0を構成する収納箱21がリヤフレームパイプ5の後半
部の上部に載置されており、さらにその上部に運転シー
ト22が設置されている。収納箱21は例えば強化樹脂
材料により成形され、その底部に一体成形された複数の
固定用台座23がボルト等でリヤフレームパイプ5に固
定される。
24を収納可能な容量を備えており、上部に開口部25
が形成され、この開口部25が運転シート22により開
閉される。運転シート22の前端はヒンジ26を介して
収納箱21の前端に回動自在に連結され、運転シート2
2の後端に設けられた係合部27(図3参照)がシート
ブリッジ7上部に設けられた施錠機構28に係合する。
施錠機構28を解錠することにより、運転シート22の
後部を上方に持ち上げてヒンジ26を軸に運転シート2
2を開き、収納箱21の開口部25を開放して収納箱2
1内に物品を出し入れすることができる。
位置決め突起29が形成され、収納箱21の底面とエン
ジンマウント6との間の空間にはバッテリー30等の部
品が配置されている。
くのスクーター型車両と同様に合成樹脂製のフレームカ
バー31で全面的に覆われ、車体の外観が整えられると
ともに内部機器類の保護が図られている。このフレーム
カバー31により、前輪8の上部にフロントカウル32
(フロントフェンダーとレッグシールドを一体化したも
の)が形成され、前後輪8,15の間かつ運転シート2
2の前方に低床式のステップボード33が形成され、さ
らに車体後半部を覆うリヤボディー34が構成されてい
る。
1の後半部は、図4に示すように左右別体に構成して
も、図5に示すように左右一体に構成してもよい。そし
て、リヤボディー34の最後部にリヤコンビネーション
ランプ35が設けられ、リヤコンビネーションランプ3
5の下方にリヤフェンダー36が設けられる。
図6にも示すように、前から三分の二位までを占める収
納箱本体38と、後の三分の一位を占める延出収納部3
9とが接合されて構成され、収納箱本体38の略U字形
の上縁と、延出収納部39の上側の前縁とに囲まれて開
口部25が形成される。延出収納部39は運転シート2
2の後端よりも後方に延出しており、その上面が略平坦
かつ略水平な荷物積載面40とされている。
の接合部にはそれぞれ接合フランジ41,42が設けら
れ、接合フランジ41側に形成された複数の係合爪43
が、接合フランジ42側に形成された複数の係合穴44
にそれぞれ係合し、さらに接着、溶着、ビス止め等によ
り、収納箱本体38と延出収納部39とが堅牢に接合さ
れる。この接合部(フランジ41,42)はフレームカ
バー31(リヤボディー34)に覆われるので外部から
は見えず、スクーター型車両1の外観性が損なわれるこ
とはない。
ムカバー31(リヤボディー34)から外部に露出して
おり、この荷物積載面40には前後方向に延びる複数の
リブ形状46が成形されている。そして、図1と図2に
示すように、荷物積載面40の上にそのまま荷物47等
を積載することができる。なお、図4では荷物積載面4
0とそのやや下方のレベルまでがリヤボディー34から
外部に露出しているが、図5では荷物積載面40のみが
外部に露出するようにされている。
部48が設けられている。これはスクーター型車両1の
車体後部を手で上方に引き上げ可能にするものであり、
例えばビス49で延出収納部39の両側に形成された凹
部50の上に固定されている。図2に示すように、グリ
ップ部48は荷物積載面40に載置された荷物の固定用
ロープ51のフックとして兼用可能である。
9の底面後方に一体成形により設けられ、さらに延出収
納部39の後面にはリヤコンビネーションランプ35の
基部をなすランプハウジング53が同じく一体成形によ
り設けられている。図7に示すように、ランプハウジン
グ53にはバルブソケット54と反射鏡55が設けら
れ、バルブソケット54にバルブ56が取り付けられる
とともに、図3〜図5に示すようにランプハウジング5
3の外側からレンズカバー57が2本のビス58で液密
的に被着される。
ンビネーションランプ35のバルブ56の光を収納箱2
1の内部に導く採光手段が設けられている。この採光手
段は、例えばランプハウジング53のバルブソケット5
4下部に前斜め下方を向くように形成された短い筒状の
採光部61と、この採光部61の先端に設けられたレン
ズ62と、採光部61の位置に合わせて反射鏡55に穿
設された貫通穴63とから構成されている。採光部61
の軸方向はバルブ56の略中心を指向している。
プ35のバルブ56を点灯させると、バルブ56の光は
反射鏡55に集光されて後方に照射されるが、一部の光
は貫通穴63と採光部61を通ってレンズ62により拡
散され、収納箱21の内部が照らされる。
は、運転シート22の後端よりも後方に延出する延出収
納部39の上面を略平坦かつ略水平な荷物積載面40と
したことにより、この荷物積載面40が従来のキャリア
の役割を果たす。このため、キャリアを省略することが
できる。これにより、スクーター型車両1の部品点数を
削減し、かつ車体のコンパクト性を向上させることがで
きる。
発生していた多大なデッドスペースがそのまま延出収納
部39の内部容量に置き換えられるため、物品の積載効
率が向上する。その上、荷物積載面40に載置した荷物
47が車体後部から大きく突き出すことがないため、車
体重心位置への影響が少なく、スクーター型車両1の走
行安定性に影響を与える懸念がない。
び延出収納部39と、両部材38,39の接合部(接合
フランジ41,42)等は、全てフレームカバー31
(リヤボディー34)により覆われ、荷物積載面40の
みがフレームカバー31から外部に露出する構成である
ため、車体側面視での一体感が増しており、これにより
スクーター型車両1の外観性を向上させることができ
る。
グリップ部48により、車体の取り回し性が大幅に向上
している。このグリップ部48は、荷物積載面40に載
置した荷物47の固定用ロープ51のフックとして兼用
可能なため、フック部材を省略することができ、この点
でもスクーター型車両1の部品点数をすることができ
る。
ー36とリヤコンビネーションランプ35のランプハウ
ジング53が一体に設けられているため、リヤフェンダ
ー36やランプハウジング53を別部品として用意する
必要がなく、この点でもスクーター型車両1の部品点数
を削減することができる。
ンビネーションランプ35の光を収納箱21の内部に導
く採光手段が設けられているため、専用の照明装置を設
ける必要もない。
収納箱本体38と延出収納部39とからなる2ピース構
造となっているが、これを一体化することもできる。し
かしながら、収納箱21を合成樹脂成形により製造する
場合は、一体構造であると複雑な成形型が必要となって
コストが嵩むため、分割構造とした方がよい。
の延出収納部39を上下分割にしたり、図9に示すよう
に延出収納部39の底部のみを上下に分割する構造とす
ることにより、収納箱21の成形を容易にするととも
に、全体の強度を向上させることができる。
せることにより、車体フレーム2のシートブリッジ7を
省いてより簡素化、軽量化することも可能である。この
場合は運転シート22の施錠機構28を収納箱21に設
置する。
ーター型車両の物品収納装置よれば、スクーター型車両
の部品点数を減少させるとともに、荷物の積載効率を向
上させ、かつ車体のコンパクト性や外観性を向上させ、
しかも荷物の載置による車体重心位置への影響を小さく
し、併せて車体取り回し性の向上を図ることができる。
ター型車両の一例を示す左側面透視図。
図。
Claims (7)
- 【請求項1】 運転シートの下方にヘルメット等を収納
可能な収納箱を備え、この収納箱の上部開口部を上記運
転シートにより開閉するように構成されたスクーター型
車両の物品収納装置において、上記収納箱に上記運転シ
ートの後端よりも後方に延出する延出収納部を設け、こ
の延出収納部の上面を略平坦かつ略水平な荷物積載面と
したことを特徴とするスクーター型車両の物品収納装
置。 - 【請求項2】 前記収納箱の周囲をフレームカバーで覆
い、前記延出収納部の荷物積載面を上記フレームカバー
から外部に露出させた請求項1に記載のスクーター型車
両の物品収納装置。 - 【請求項3】 前記延出収納部の荷物積載面の両側に車
体後部を上方に引き上げ可能にするグリップ部を設けた
請求項1または請求項2に記載のスクーター型車両の物
品収納装置。 - 【請求項4】 前記グリップ部を前記荷物積載面に載置
した荷物の固定用ロープのフックとして兼用可能に構成
した請求項3に記載のスクーター型車両の物品収納装
置。 - 【請求項5】 前記延出収納部にリヤフェンダーを一体
に設けた請求項1〜請求項4のいずれかに記載のスクー
ター型車両の物品収納装置。 - 【請求項6】 前記延出収納部にリヤコンビネーション
ランプの少なくとも一部を一体に設けた請求項1〜請求
項5のいずれかに記載のスクーター型車両の物品収納装
置。 - 【請求項7】 前記リヤコンビネーションランプの光を
前記収納箱の内部に導く採光手段を設けた請求項6に記
載のスクーター型車両の物品収納装置。
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JP2010083325A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車の後部構造 |
CN102991619A (zh) * | 2011-09-15 | 2013-03-27 | 光阳工业股份有限公司 | 具内藏式锁固结构的后行李架 |
JP2013226927A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗り型車両 |
WO2019021541A1 (ja) * | 2017-07-28 | 2019-01-31 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両の収納部構造 |
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2002
- 2002-02-27 JP JP2002051667A patent/JP4110795B2/ja not_active Expired - Fee Related
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