JP2002019659A - 自動二輪車用メインスタンド緩衝構造 - Google Patents

自動二輪車用メインスタンド緩衝構造

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JP2002019659A
JP2002019659A JP2000203838A JP2000203838A JP2002019659A JP 2002019659 A JP2002019659 A JP 2002019659A JP 2000203838 A JP2000203838 A JP 2000203838A JP 2000203838 A JP2000203838 A JP 2000203838A JP 2002019659 A JP2002019659 A JP 2002019659A
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JP2000203838A
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Takehide Ishii
毅英 石井
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインスタンドと揺動部とのクリアランスを
狭めることができ、バンク角を最大限に確保できると共
に、ストッパ部も単純形状とすることができ、組み立て
の簡素化、コストダウンが図れる自動二輪車用メインス
タンド緩衝構造を提供する。 【解決手段】 固定部としてのエンジン4に後輪10を
揺動自在に支持する揺動部としてのリヤアーム8の左側
分割部110が回動自在に設けられると共に、前記エン
ジン4に固定されたブラケット119にメインスタンド
115が回動自在に配設され、このメインスタンド11
5とエンジン4との間に、メインスタンド115を跳ね
上げて上方に回動させることにより、このメインスタン
ド115が所定の回動位置に来た時に、当該回動を停止
させる第1ストッパ部123を設ける一方、このメイン
スタンド115と左側分割部110との間に、第1スト
ッパ部123の当接により前記メインスタンド115が
跳ね上げられた位置で停止している状態から、前記左側
分割部110が下方に揺動した時に、当接して緩衝を行
う第2ストッパ部124を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車に設
けられたメインスタンドを跳ね上げた状態での緩衝構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動二輪車には、車体側に略水
平方向に延びる揺動部を介して後輪が上下揺動自在に配
設されると共に、この揺動部の配設部位には、メインス
タンドが車体側の固定部に対して回動自在に配設された
ものがある。
【0003】走行時には、そのメインスタンドを跳ね上
げて収納するようにしており、この跳上げ時の衝撃を和
らげるため、ストッパ部が設けられたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、 ストッパ部を揺動部に
設ける場合、走行中に、メインスタンドとストッパ部と
が摺接状態となるため、このストッパ部が摩耗しやすい
ことから、摩耗対策のため、ストッパ部を回転自在な構
造とする必要があり、組付け工数の増加、コスト増とな
る。
【0005】 ストッパ部を車体側の固定部に設ける
場合、走行中におけるメインスタンドと揺動部との干渉
を防止するためには、メインスタンドと揺動部とのクリ
アランスを予め大きく取る必要があり、バンク角が小さ
くなってしまう、という問題がある。
【0006】そこで、この発明は、メインスタンドと揺
動部とのクリアランスを狭めることができ、バンク角を
最大限に確保できると共に、ストッパ部も単純形状とす
ることができ、組み立ての簡素化、コストダウンが図れ
る自動二輪車用メインスタンド緩衝構造を提供すること
を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、エンジン等の固定部に
後輪を揺動自在に支持する揺動部が回動自在に設けられ
ると共に、前記固定部にメインスタンドが回動自在に配
設され、該メインスタンドと前記固定部との間に、該メ
インスタンドを跳ね上げて上方に回動させることにより
該メインスタンドが所定の回動位置に来た時に、当該回
動を停止させる第1ストッパ部を設ける一方、該メイン
スタンドと前記揺動部との間に、前記第1ストッパ部の
当接により前記メインスタンドが跳ね上げられた位置で
停止している状態から、前記揺動部が下方に揺動した時
に、当接して緩衝を行う第2ストッパ部を設けた自動二
輪車用メインスタンド緩衝構造としたことを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0009】[発明の実施の形態1]図1乃至図50に
は、この発明の実施の形態を示す。この発明の実施の形
態では、発明箇所を含む自動二輪車であるスクータ型車
両の全体について説明する。
【0010】まず構成について説明すると、この実施の
形態のスクーター型車両は、概略的には、ハンドル1と
シート2の間等に低床な足載せ部81bを有し、この足
載せ部81bにエンジン4が車体フレーム5(以下「フ
レーム5」という)に固定されて配設され、このエンジ
ン4の後端部にピボット軸7を介してリヤアーム8が上
下揺動自在に配置され、このリヤアーム8の後端部に後
輪10が支持され、更に、エンジン4とリヤアーム8と
の間にリヤクッション9が介装されている。
【0011】また、骨格であるフレーム5は、図11及
び図12等に示すように、前端部に筒状のヘッドパイプ
5aが設けられ、このヘッドパイプ5aから後方に向け
て上フレーム5bと、下フレーム5hとが延長されてい
る。
【0012】この上フレーム5bは、ヘッドパイプ5a
から後方で、斜め下方に向けて左右一対延長されると共
に、図8等に示すように、これら一対の上フレーム5b
の後端部に2枚の板金をもなか状に接合してなる箱状部
5cを介して、上フレーム5bより径の細い後パイプ5
dが後方で、斜め上方に向けて延長されている。さら
に、これら一対の後パイプ5dに車幅方向に沿うクロス
メンバ5eが架設され、又、その後パイプ5dにはバッ
クステー5fの前端部がブラケット5gを介して固定さ
れ、このバックステー5fの後端部が後パイプ5dの後
部側に直接固定されている。
【0013】また、下フレーム5hも左右一対に設けら
れ、ヘッドパイプ5aから斜め下方に向けて延長され、
この下フレーム5hと前記上フレーム5bとが補強フレ
ーム5jで接続されている。
【0014】そして、このフレーム5のヘッドパイプ5
aには、ハンドル1の操向軸11が挿通されて回転自在
に支持されている。そして、この操向軸11の前記ヘッ
ドパイプ5aから突出した上端部11aが、クラウンハ
ンドル13を介して左右のフロントフォークパイプ1
4,14に連結されると共に、この操向軸11の前記ヘ
ッドパイプ5aから突出した下端部11bが、アンダー
ブラケット16を介して左右のフロントフォークパイプ
14,14に連結されている(図11参照)。
【0015】そして、そのクラウンハンドル13にハン
ドル1が取り付けられている。このハンドル1はハンド
ルカバー6で覆われ、このハンドルカバー6内にグリッ
プウオーマ17の配線18及びカプラ19が配設されて
いる(図14参照)。
【0016】また、前記フロントフォークパイプ14
は、テレスコピック式で、上部のインナーチューブ14
aが下部のアウターチューブ14bに軸方向にスライド
自在に挿入されると共に、このインナーチューブ14a
が図示省略のスプリングにより上方に付勢され、そのア
ウターチューブ14bの下端部に前輪20が支持されて
いる。
【0017】一方、エンジン4の上部は、そのクランク
ケース4aを前記上フレーム5bと後パイプ5dの間の
箱状部5c、バックステー5fの下端部のブラケット5
gに、ボルト止めされている。また、前記一対の下フレ
ーム5hの後端部は扁平に押し潰されると共に、この後
端部に板状のブラケット5mがそれぞれ固定され、この
ブラケット5mにエンジン4のクランクケース4aの前
下部が取り付けられている。このブラケット5mには、
サイドスタンド162が回動自在に配設されている。
【0018】そして、このエンジン4の上側には、フレ
ーム5に支持された状態で、燃料タンク27と、この燃
料タンク27の後ろ側に位置する荷物収納箱29とが配
置され、更に、これらの上側にシート2が前端のヒンジ
32を中心に回動自在に設けられている。
【0019】一方、前記フレーム5のヘッドパイプ5a
の前方には、図7等に示すように、エアクリーナ34が
ヘッドパイプ5aに固定されて配設され、このエアクリ
ーナ34と前記エンジン4とが吸気ダクト35を介して
連結されている。
【0020】詳しくは、そのエアクリーナ34は、ヘッ
ドパイプ5aに固定され、フロントフォークパイプ14
が図12中二点鎖線に示すように回動した場合でも、干
渉しないような位置及び形状に構成されている。また、
このエアクリーナ34から延長された吸気ダクト35
は、後述する車体カバーのセンタートンネル部92内に
挿通され、気化器38を介してエンジン4に接続されて
いる。
【0021】そして、そのエアクリーナ34の前側に
は、インナーパネル40及びスクリーン41等が配設さ
れている。
【0022】このインナーパネル40は、図15に示す
ように、下部に略V字状に突出するV字状部40aが形
成され、このV字状部40aの下縁部には、左右に3ヶ
所ずつ計6ヶ所にナット42が設けられている。なお、
片側の3ヶ所は省略されている。これらナット42は、
ゴム製で、内部に雌ねじ部が形成され、インナーパネル
40の孔に嵌合されており、このナット42にネジ43
が螺合されることにより、スクリーン41が取り付けら
れるようになっている。
【0023】また、このインナーパネル40には、V字
状部40aの最下部の略中央部に、下側が二股に分かれ
る排水溝40bが形成されている。そして、V字状部4
0aの下側には、車体側に取り付けられる複数の取付孔
40cが形成されると共に、V字状部40aの上側に
は、スクリーン41の裏面側に当接する突部40dが2
ヶ所形成されている。さらに、そのインナーパネル40
の上端部には、後述するメーターカバー44と係合され
る、略U字状に折曲された係合片部40fが2ヶ所形成
されている。
【0024】一方、前記スクリーン41は、透明な合成
樹脂製で、下部側は前記インナーパネル40と略適合し
た形状に形成され、インナーパネル40のV字状部40
aの上縁部40g付近と対応した位置には、図15中二
点鎖線で囲まれたグラデーション印刷部41aが設けら
れ、これより下側の前記V字状部40aに対応した部分
には、不透明な黒印刷部41bが設けられている。さら
に、このスクリーン41の下縁部には、前記ナット42
と対応した位置に、前記ネジ43が挿通される挿通孔4
1cがV字の左右に3ヶ所づつ計6ヶ所(片側3ヶ所は
見えない)形成されている。
【0025】そして、このスクリーン41は、図16に
示すように、ネジ43がナット42に螺合されることに
より、インナーパネル40に取り付けられ、このインナ
ーパネル40が車体側に取り付けられることにより、ス
クリーン41も一体となって配設されるようになってい
る。スクリーン41をインナーパネル40に取り付けた
状態では、図17に示すように、インナーパネル40の
突部40dがスポンジ50を介してスクリーン41の裏
面に当接し、この両者の間には、隙間が開いている。ま
た、スクリーン41の黒印刷部41bにより、インナー
パネル40のV字状部40aが覆われ、このV字状部4
0aに付着した埃や排水溝40b等が外部から見えない
ようになっている。
【0026】このインナーパネル40の車体側への取付
けは、最下端の取付孔40cが、図18に示すように、
カウリング45にネジ46にて取り付けられ、このカウ
リング45は、ネジ47とナット48により、フレーム
5から延長されたステー49に取り付けられている。他
の取付孔40cも図示していないがフレーム5から延長
されたステー等に取り付けられることにより、インナー
パネル40とスクリーン41が車体側に確実に固定され
るようになっている。さらに、そのインナーパネル40
の上部の係合片部40fは、図19に示すように、メー
ターカバー44の被係合部44a内に係合されている。
【0027】そして、そのスクリーン41の下部側から
ヘッドランプ53の上側に掛けて車体外表面を形成する
モールディング54が配設され、このモールディング5
4の上縁部により、このスクリーン41をインナーパネ
ル40に取り付けるネジ43が覆われている。
【0028】このモールディング54の取付けは、図1
8に示すように、モールディング54の下部中央部に係
合突部54aが形成され、この係合突部54aがカウリ
ング45の挿入孔45aに挿入されている。また、この
モールディング54の上部両端部側は、図20に示すよ
うに、ネジ55によりレッグシールド56に取り付けら
れている。
【0029】このようなものにあっては、エアクリーナ
34,メータ52のバルブ等の各種部品のメンテナンス
を行う場合には、モールディング54のネジ55を2点
外し、係合突部54aを抜くことにより、このモールデ
ィング54を外す。これにより、インナーパネル40の
取付部(ネジ43等)が現れ、このネジ43等を外すこ
とにより、インナーパネル40とスクリーン41が一体
となった部品を外すことで、整備開口が現れ、各種のメ
ンテナンスを簡単に行うことができる。
【0030】また、スクリーン41とインナーパネル4
0とで一体で脱着できることにより、スクリーン41自
体の取付点を増やすことができるため、剛性が確保され
て、下方へ長くスクリーン41を延ばせるようになり大
型化が図られると共に、成形性が向上し、デザイン的に
良好とすることができる。
【0031】さらに、インナーパネル40には、スクリ
ーン41側に排水溝40bが形成され、この排水溝40
bは、上方から流れてきた水を、中央部から両側に案内
してヘッドランプ53の開口側に流すように形成されて
いるため、水が両ヘッドランプ53の間の中央部分を流
れることなく、外観品質を確保することができる。しか
も、排水溝40bを形成することで、インナーパネル4
0の剛性を向上させることができる。
【0032】さらにまた、インナーパネル40には、ス
クリーン41の裏面に当接する一対の突部40dを、イ
ンナーパネル40の上下方向の中間部に形成したため、
インナーパネル40とスクリーン41との隙間の下方に
小物が入り込むのを防止することができると共に剛性向
上を図ることができる。
【0033】そのモールディング54には、図10及び
図21に示すように、上部にミラー用開口54bが形成
され、この開口54bにバックミラー59の支柱59a
が遊挿され、この開口54bの周縁部と支柱59aとの
間に柔軟性を有するミラーブーツ60が設けられてい
る。
【0034】これにより、バックミラー59はフレーム
5に確実に支持されると共に、製造,組付け誤差等によ
りミラー用開口54bとバックミラー支柱59aとの位
置関係がズレたとしても、ミラーブーツ60によりその
ズレを吸収することができる。
【0035】また、そのモールディング54には、図3
に示すように、中央部下部に下方に延びる延長部54c
が形成され、この延長部54cが、2灯式ヘッドランプ
53の中央部に位置することにより、この延長部54c
で両ヘッドランプ53の間を覆うようにしている。そし
て、ヘッドランプ53の上側をモールディング54で、
下側をカウリング45で覆うようにしているため、カウ
リング45とモールディング54との色調を変えること
ができ、デザイン性(商品性)を向上させることができ
ると共に、そのモールディング54のみを外すことで、
ヘッドランプ53のエーミング調整部位の視認性が向上
し、整備性等を向上させることができる。
【0036】一方、車両のフロント部には、前記のよう
にフロントフォークパイプ14が設けられており、図
6,図22及び図23に示すように、このフロントフォ
ークパイプ14のインナーチューブ14aとヘッドパイ
プ5aとの間にメインスイッチ63が設けられていると
共に、インナーチューブ14aの回動範囲の外側に収納
部64が配置されている。
【0037】詳しくは、メインスイッチ63は、図6,
図23及び図24に示すように、レッグシールド56の
スイッチ用開口56aから頭部63aが露出しており、
メインスイッチ本体63bがフレーム5(ヘッドパイプ
5a)から延長された図示省略のステーに取り付けられ
て車両前後方向に沿って略水平状態で支持されている。
そして、このメインスイッチ63はインナーチューブ1
4aの回動範囲の内側に配置され、このインナーチュー
ブ14aとの干渉が防止されるようになっている。
【0038】また、収納部64は、図6,図23及び図
25(a)に示すように、ボックス形状の収納部本体6
4aとこの収納部本体64aの間口64bを開閉する蓋
体64cとを有している。その収納部本体64aは、レ
ッグシールド56と一体に形成され、車両前後方向に沿
って略水平に形成されており、図23に示すように、間
口64bの寸法L1が奥側の寸法L2より広く形成され
ている。換言すれば、インナーチューブ14aの回動範
囲との関係から、間口64bの寸法L1を奥側の寸法L
2より広く形成することにより、収納部本体64aの収
容容積を最大限広くすることができる。
【0039】さらに、蓋体64cは、図25(a)に示
すように、下部に設けられたヒンジ64dにより回動自
在に設けられると共に、上部に設けられたロックノブ6
4eを回動させることにより、蓋体64cのロック及び
ロック解除されるようになっている。
【0040】このようなものにあっては、回動するイン
ナーチューブ14aが車両フロント部に設けられたもの
において、このインナーチューブ14aとの干渉を防止
しつつ、収納部64及びメインスイッチ63の配置を行
うことができ、収納部64を設けることで車両全体にお
ける収納スペースを拡大することができる。
【0041】また、収納部64をインナーチューブ14
aの回動範囲の外側に配置すれば、インナーチューブ1
4aとの干渉を回避しつつ、収納部64の間口64bを
広くできると共に、収納容積を拡大させることができ
る。
【0042】なお、この実施の形態では、収納部64を
インナーチューブ14aの回動範囲の外側に、メインス
イッチ63をヘッドパイプ5aとインナーチューブ14
aとの間に配置しているが、この逆の位置関係とするこ
ともできる。また、収納部64を両インナーチューブ1
4aの回動範囲の外側に2ヶ所配置することもできるま
た、車両フロント部のフレーム5には、図11及び図1
2等に示すように、側方に突出するようにカウルステー
67が配設されている。
【0043】すなわち、図11及び図12に示すよう
に、ヘッドパイプ5aにステー68が固定され、このス
テー68にブラケット69を介して車幅方向(左右方
向)に延長された左右延長パイプ70が固定されてい
る。この左右延長パイプ70の左右両端部側に、ループ
形状を呈する前記カウルステー67の上端部67aが接
合されていると共に、このカウルステー67の下端部6
7bがブラケット71を介して下フレーム5hに固定さ
れている。そして、その一対のカウルステー67の上下
方向の中間部には、前方に湾曲して略水平に架設された
前側水平パイプ72が接合されると共に、後方に湾曲し
て略水平に架設された後側水平パイプ73が接合されて
いる。
【0044】それらカウルステー67は、フロントフォ
ークパイプ14のインナーチューブ14aの回動範囲の
外側に配置されると共に、前側,後側水平パイプ72,
73は、そのインナーチューブ14aの回動範囲の外側
を取り囲むように配置されている。
【0045】そして、これらカウルステー67及び、前
側,後側水平パイプ72,73には、各種部品(エアク
リーナ34やヘッドランプ53等)が取り付けられると
共に、そのカウルステー67には、カウリング45が取
り付けられると共に、図27(a)に示すように、レッ
グシールド56の足載せ部56cが取り付けられてい
る。
【0046】詳しくは、図27(a)に示すように、カ
ウルステー67にブラケット75が固定され、このブラ
ケット75にボルト76・ナット77によりレッグシー
ルド56の足載せ部56cが取り付けられ、この足載せ
部56cには、足載せマット78が敷設されている。な
お、図27(a)中符号79は、足載せ部56cの下側
側方を覆うサイドパネルである。
【0047】そのレッグシールド56の足載せ部56c
は、フートボード81の足載せ部81aと連続してお
り、連続する両足載せ部56c,81aに跨って前記足
載せマット78が敷設されている。
【0048】このようにカウルステー67をフロントフ
ォークパイプ14の外側に配置することにより、このカ
ウルステー67にて最適な位置で、足載せ部56cの荷
重を負担することができると共に、カウリング45を良
好に支持することができる。従って、フレーム5から長
いステーを延長したりする必要がないため、フレーム5
全体としてのコンパクト化や軽量化を図ることができ
る。
【0049】また、車体フロント部分では、フロントフ
ォークパイプ14が回動するようになっているため、こ
の各種部品を支持するのに苦慮しているが、これらフロ
ントフォークパイプ14の外側の干渉しない位置にカウ
ルステー67や各パイプ70,72,73等を設けるこ
とにより、このカウルステー67等に各種部品を簡単に
支持することができる。
【0050】さらに、図6に示すように、スクリーン4
1の下側には、運転者と対面するカバー部材であるメー
タカバー44及びレッグシールド56が配設されてい
る。そして、そのメーターカバー44には、左右に2ヶ
所、空気導入孔83が設けられていると共に、レッグシ
ールド56の上部の車幅方向中央部にも空気導入孔84
が設けられている。
【0051】詳しくは、このレッグシールド56には、
その空気導入孔84が形成された部分に図25(b)に
示すように、凹部56dが形成され、この凹部56dの
底面部に複数のルーバからなる空気導入孔84が形成さ
れている。また、この凹部56dの底面部には、取付ス
クリュー85が配置され、フレーム5側から延長された
ステー86のナット87に、その取付スクリュー85が
螺合されることにより、凹部56dの底面部がステー8
6に取り付けられている。
【0052】このようなものにあっては、車両走行時に
は、図13に示すように、車体前部から矢印に示すよう
にインナーパネル40やモールディング54内に入った
走向風が、それらの空気導入孔83,84から矢印に示
すようにスクリーン41の裏面側に導入される。これに
より、整流効果を発揮させることができ、特にスクリー
ン41が大型化した場合でも、スクリーン41の内側の
負圧の増大を防止でき、風切り音と風の巻込みを防止す
ることができる。
【0053】また、レッグシールド56に凹部56dを
形成し、この凹部56dに空気導入孔84及び取付スク
リュー85を配置することにより、従来のように別々に
配置されていないことから、レッグシールド56の表面
の凹部及び孔の数を減少させることができ、外観品質を
向上させることができる。
【0054】一方、前記フートボード81は、図26に
示すように、略水平方向に沿う足載せ部81aと、この
足載せ部81aの内側端部から上方に延長された縦壁部
81bとを有している。この左右一対の縦壁部81b,
81bは、上方に延びるに従って多少外側に広がるよう
に傾斜している。そして、この縦壁部81bの上側に、
ブーメランカバー89、サイドカバー90及びアッパー
カバー91が配設されることにより、複数の上下に分割
されたカバー部材により上方に膨出するセンタートンネ
ル部92が形成されている。このセンタートンネル部9
2は、図26に示すように、下部側の幅H1より、上部
側の幅H2の方が広く形成されている。なお、図26中
符号160はインナーフェンダである。
【0055】そして、そのセンタートンネル部92内に
は、エンジン4が配置されていると共に、上部にフレー
ム5の上フレーム5bが挿通されている。
【0056】また、フートボード81の足載せ部81a
の下側の空間には、下フレーム5hや、図示省略のリカ
バリータンク、水パイプ等が配置されている。
【0057】このようにセンタートンネル部92の上部
側の幅H2を広く、下部側の幅H1を狭く形成すること
により、このトンネル部92内には、上部側の体積が大
きなエンジン4の場合でも、有効に配置できると共に、
足載せスペースH3を確保した上で、車幅を狭く抑える
ことにより足付き性及びデザイン性を良好とすることが
できる。しかも、センタートンネル部92の上部の幅広
の部分を、足で抑えることによりグリップ性を向上させ
ることができる。
【0058】さらに、このセンタートンネル部92内に
は、前述の気化器38及び吸気ダクト35等が配設され
ると共に、その気化器38が配設された位置では、上側
と下側に上フレーム5bと下フレーム5hとが挿通され
て配設されている。このセンタートンネル部92は複数
のカバーが分割されて形成されているため、任意のカバ
ーを容易に外すことができ、整備性を向上させることが
できる。また、気化器38の上下に上フレーム5b及び
下フレーム5hを配設することにより、気化器38廻り
の剛性を向上させることができる。
【0059】しかも、カウリング45と別体にパネル8
0を配設することにより、車体後方から見て右側のパネ
ル80を外すことにより、ラジエタ155から延長され
た吸水パイプ155aの吸水キャップ155bが露出す
るため、簡単に冷却水の補充等を行うことができる。
【0060】また、図13に示すように、そのフートボ
ード81はシート2の下方位置まで延長される一方、こ
のシート2の下側近傍には、シート下サイドカバー95
が配設されている。そして、このシート下サイドカバー
95とフートボード81との間には、略水平方向に延び
て略くの字状(いわゆるブーメラン形状)に折曲された
外観部品であるブーメランカバー89が配設されてい
る。
【0061】このブーメランカバー89は、合成樹脂製
で、フートボード81等に取り付けられて配設されてい
る。すなわち、図27(b)に示すように、ブーメラン
カバー89には、ピン部89aが形成され、このピン部
89aがフートボード81の嵌合孔81cに嵌合されて
いる。他の部分においても複数ヶ所ピン部89aが形成
されて嵌合されている。また、そのフートボード81の
端部とサイドカバー90の端部とがビス96により取り
付けられている。さらに、図28に示すように、フート
ボード81がフレーム5にネジ97により固定されると
共に、このフートボード81にブーメランカバー89が
グロメット98を介して取り付けられている。さらに、
図29に示すように、ブーメランカバー89に係合突部
89bが形成され、この係合突部89bが、シート下サ
イドカバー95に形成された係合孔95aに挿入されて
係合されている。他の複数ヶ所においても同様な嵌合構
造が採用されている。さらにまた、図30に示すよう
に、ブーメランカバー89がビス99によりシート下サ
イドカバー95に取り付けられている。
【0062】このようなものにあっては、フートボード
81とシート下サイドカバー95との間に、略水平方向
に延びて略くの字状に折曲されたブーメランカバー89
を配設することにより、このブーメランカバー89の色
や材質等を変えることにより、このブーメランカバー8
9がアクセントとなり、デザイン的な自由度を向上させ
ることができる。
【0063】また、このブーメランカバー89にて、フ
ートボード81の上端縁部や、シート下サイドカバー9
5の下縁部を覆うことにより、これらとの合わせ精度を
向上させることができると共に、フートボード81とシ
ート下サイドカバー95との合わせ部分の取付部を覆う
ことができ、外観品質を向上させることができる。
【0064】しかも、そのブーメランカバー89を外す
ことにより、内部に配置された装備品のメンテナンスを
簡単に行うことができる。
【0065】なお、この実施の形態では、「外観部品」
として、ブーメランカバー89を用いているが、これに
限らず、フレーム5の一部で構成することもできる。
【0066】また、図1に示すように、その「カバー部
材」としてのフートボード81の後端部及びブーメラン
カバー89の後部下端部には、それぞれ円弧の一部を形
成する切欠き部81d,89cが形成されている。そし
て、その切欠き部81d,89cからエンジン4のクラ
ンクケース4aの側面部が外部に露出しており、このク
ランクケース4aの側面部と、切欠き部81d,89c
の表面とが略面一となっている。
【0067】そのエンジン4は、前述のように、フレー
ム5に固定されて配設され、このエンジン4のクランク
ケース4aが運転者が着座するシート2の下方に位置し
ている。そして、このクランクケース4a内に配設され
たクランク軸4cは、図7に示すように、車体ホイール
ベースのほぼ中心に配置されている。
【0068】このように、エンジン4を覆うフートボー
ド81及びブーメランカバー89に切欠き部81d,8
9cを形成し、この切欠き部81d,89cを介してク
ランクケース4a側面部を外部に露出させることによ
り、車両停車時における運転者の足付き性の向上を図る
ことができる。
【0069】すなわち、エンジン4をフレーム5側に固
定すると、運転者の着座位置の下方にエンジン4が配置
され、エンジン4の内でもクランクケース4aの部分が
エンジン4の最大幅部となる。従って、このエンジン4
のクランクケース4aの側方全体をフートボード81及
びブーメランカバー89で覆うと車幅が広くなってしま
い、運転者の足付き性が悪化する。そこで、フートボー
ド81及びブーメランカバー89の一部に切欠き部81
d,89cを設けてクランクケース4aを露出させるこ
とにより、エンジン4のクランクケース4aの幅とフー
トボード81及びブーメランカバー89の幅とを、略同
じに設定することができるため、運転者の足を付く部分
の車体幅を狭くすることができ、足付き性を向上させる
ことができると共に、デザイン性も良好とすることがで
きる。
【0070】また、このようにエンジン4のクランクケ
ース4aを切欠き部81d,89cから車外に露出させ
ることにより、走行風等をクランクケース4aに直接当
てることができ、冷却性能を向上させることができる。
【0071】前記シート2の下側に収納ボックス29及
び燃料タンク27がフレーム5に支持されて配設され、
この収納ボックス29の前側に前記燃料タンク27が配
置されている。そして、この燃料タンク27の上面27
aより収納ボックス29の上面開口部29aが低い位置
に配置されている。
【0072】そのシート2は、図10等に示すように、
前端部に設けられたヒンジ部2aを中心に回動自在に設
けられて、収納ボックス29が開閉自在に設けられ、運
転者が着座する運転者着座部2b及び同乗者が着座する
同乗者着座部2cを有している。また、このシート2の
後端部側には、収納ボックス29の閉状態を維持するロ
ック装置が設けられている。このシート2の後端は後輪
軸112より前に設定されており、これにより、同乗者
の着座位置が前側となり、車体の動きに連動し易くな
り、運転者との密着性が向上する。
【0073】このように燃料タンク27の上面27a
は、収納ボックス29の上面開口部29aより高い位置
に配置されているため、容量を確保することができる。
【0074】つまり、シート2の全長が長く、運転者着
座部2bより前方に延長されたものでは、シート2の前
側は着座部としてあまり使用されていないため、この位
置に燃料タンク27を配設することにより、シート高も
少し高くクッション厚も薄くて良いため、収納ボックス
29の上面開口部29aよりも高い位置まで燃料タンク
27の上面27aを位置させることができることから、
燃料タンク27の容量を確保することができる。
【0075】また、収納ボックス29の上面開口部29
aは、低い位置に設定されているため、荷物の出し入れ
を簡単に行うことができると共に、この収納ボックス2
9は、燃料タンク27の後ろ側で、シート2の幅広の運
転者着座部2bの位置に配置されているため、この収納
ボックス29も幅広にでき、収納容積を確保することが
できる。
【0076】さらに、乗員着座部2bの下方に配置され
た収納ボックス29の上面開口部29aを低い位置に設
定することで、シート2の運転者着座部2bの着座面を
低い位置に設定しつつ、シート2のクッション厚を確保
できるため、足付き性及びクッション性を良好とするこ
とができる。
【0077】また、この収納ボックス29は、図31及
び図32に示すように、前部側にヘルメット101が横
置で(ヘルメット101の長手方向が車幅方向に沿っ
て)、且つ、逆さまに収納されるヘルメット収納部29
bが形成されている。このヘルメット収納部29bの位
置は、シート2の一番広い位置に対応して形成されてい
ると共に、このヘルメット収納部29bの底部は、エン
ジン4と後輪10の間の谷部に入り込むような位置に形
成されている。
【0078】また、収納ボックス29の後部側には、底
面部にホイールハウス部29cが形成され、このホイー
ルハウス部29cは、上下動する後輪10が干渉しない
ように車幅方向中央部が上方に膨出している。
【0079】してみれば、シート2は、乗降性を考慮し
て、前方に行く程、幅が狭く形成され、後方に行く程、
幅が広く形成されており、この広がった部分に、ヘルメ
ット収納部29bを形成することにより、ヘルメット1
01を横置きに収納することができる。よって、この収
納ボックス29は、シート形状を巧みに利用することに
より、収納スペースを確保しつつ車両前後長を短くする
ことができる。
【0080】さらに、その収納ボックス29は、図32
に示すように、上面開口部29aが略四角形状を呈し、
この四角形の各開口コーナ部29dの曲率半径が大きく
形成され、この上面開口部29aより下側の下側コーナ
部29eはその開口コーナ部29dより曲率半径が小さ
く、上面開口部29aの面積より下方の方が面積が拡大
されている。
【0081】これにより、その上面開口部29aを覆う
シート2の運転席着座部2bの幅を狭くできるため、足
付き性が向上すると共に、収納ボックス29の内部が広
がっているため収納性が向上し、更に、上面開口部29
aが狭く、この開口周縁部のシール長さも短くなること
から、シール性の向上を図ることができる。
【0082】さらにまた、この収納ボックス29は、底
面部に形成されたホイールハウス部29cが後輪10の
逃げとなるため、収納ボックス29の位置を低くできる
ことから、この点でも足付き性を向上させることができ
る。また、このホイールハウス部29cの両脇の凹んだ
凹部29fに、U字ロック103や図示していないツー
ル等を収納することができるため、収納性も向上させる
ことができる。
【0083】しかも、この収納ボックス29の側面部に
は、アラームイモビライザー104が取り付けられる取
付部29gが形成されている。この取付部29gは、そ
のイモビライザー104に略適合した形状が、内側に凹
まされて形成されている。従って、ユーザーはアラーム
イモビライザー104を何処に取り付けたらよいか考え
る必要なく、その取付部29gにアラームイモビライザ
ー104を取り付けることにより、ユーザーの取付け作
業性を向上させることができる。
【0084】また、その収納ボックス29の後側壁29
hには、DCアウトレット105が配設され、収納ボッ
クス29内に携帯電話等の電子機器を収納して充電がで
きるようになっている。このDCアウトレット105の
位置は、ホイールハウス部29cの横の、収納ボックス
29の下側コーナ部29e近傍で、ホイールハウス部2
9c上面より下方位置に設定されている。
【0085】そして、このDCアウトレット105は、
エンジン運転中に作動する充電系統中に配設され、この
DCアウトレット105へは、走行中以外の電流の流れ
が遮断されるような回路構成となっている。
【0086】また、このDCアウトレット105とホイ
ールハウス部29cを中心として反対側には、収納ボッ
クス29内を照明する照明装置106が配設されてい
る。この照明装置106もホイールハウス部29c上面
より下方位置に配置されている。
【0087】このようにすれば、収納ボックス29内の
側壁にDCアウトレット105を配設することにより、
電気部品を収納ボックス29に収納し、防水及びロック
状態、つまり、車外からの影響がない状態で、当該電気
部品の充電を走行中に行うことができる。
【0088】また、ホイールハウス部29cの上面より
下方に、DCアウトレット105及び照明装置106を
配置することにより、収納ボックス29内に収納される
バッグ107等の邪魔にならないようにすることができ
る(図31参照)。
【0089】さらに、DCアウトレット105は、収納
ボックス29内の後側壁29hの下側コーナ部29e近
傍に設けられているため、角部スペースを有効に使って
充電を行うことができる。
【0090】さらにまた、DCアウトレット105と照
明装置106とをホイールハウス部29cを挟んで左右
に振り分けることにより、片側に両者を配設する場合と
比較すると、スペース的に有利であると共に、操作性が
良好であり、又、DCアウトレット105に接続された
電気部品により照明が遮られないため、照明性能も確保
することができる。
【0091】また、この収納ボックス29には、後端部
の上部に、バッテリ収納部29iが形成され、このバッ
テリ収納部29iに収納されたバッテリ30上面の略前
半分がシート2の後端部側で覆われ、バッテリ30上面
の略後半分がテールカバー31で覆われている。
【0092】なお、前記燃料タンク27は、上面27a
にフューエルキャップ27bが配設され、このフューエ
ルキャップ27bが、シート2に設けられた開閉蓋2e
にて覆われている。給油する場合には、この開閉蓋2e
を開いてフューエルキャップ27bを外して給油するよ
うにしている。
【0093】また、車両の後端部には、図4及び図33
に示すように、ライセンスプレート等が取り付けられる
ライセンスブラケット33が配設され、このライセンス
ブラケット33には、ライセンスプレートを照らすライ
センスランプ28が配設されている。このライセンスラ
ンプ28は、ライセンスブラケット33にバルブ28が
取り付けられると共に、このバルブ28の車両後側にこ
のバルブ28を覆うレンズ28aが配設され、このレン
ズ28aの車両後側に、このレンズ28aを覆うライセ
ンスランプカバー36が配設されている。このライセン
スランプカバー36は、図33に示すように、ビス37
によりライセンスブラケット33に取り付けられ、この
ライセンスランプカバー36に形成された押え突起36
aにより、レンズ28bが押さえられて保持されてい
る。これにより、レンズ28bの取付工数が削減される
こととなる。
【0094】一方、このエンジン4は水冷式で、この両
側には、左右に足載せ部56cが設けられ、この両足載
せ部56cの足載せ面の下方で、前記前輪20とエンジ
ン4との間にラジエタ155が配置されている。このラ
ジエタ155は、図34乃至図36に示すように、扁平
な直方体形状を呈し、その長手方向を車幅方向に沿って
配設され、中央部が後方に位置するように湾曲し、且
つ、斜め上方を向くように若干後傾して下フレーム5h
に取付ステー156を介して固定されている。この取付
ステー156は、下フレーム5hから斜め前方の下方に
延び、この取付ステー156の上側にラジエタ155が
取り付けられて支持されている。
【0095】これにより、ラジエタ155の下側には、
取付ステー156が配置されていることから、この取付
ステー156によりラジエタ155が保護されることと
なる。
【0096】また、このラジエタ155の上側(前側)
には、このラジエタ155に風を導く導風板157が配
設される一方、このラジエタ155の下側(後側)に
は、ラジエタ155に外気を導くためのファン158が
配設され、このファン158の下側には、シュラウド1
59が配設されている。
【0097】そのラジエタ155の前側には、インナー
フェンダ160が配設され、このインナーフェンダ16
0にラジエタ155に風を導く導風ルーバ160aが形
成されている。この導風ルーバ160aは、羽根の向き
が略水平に配置されているため、前輪20により泥水が
跳ね上げられたとしても、そのルーバ160aにより遮
られて、ラジエタ155側へ浸入するのを抑制すること
ができる。
【0098】そして、ラジエタ155を通過した空気
は、シュラウド159を通り、インナーフェンダ160
の底面部160bに設けられた風抜き開口160cを介
して車外に排出される。
【0099】また、前記エンジン4は、水冷式の4サイ
クルエンジンであり、ピストンからの駆動力がクランク
軸4c、前記乾式Vベルト変速機を介してクラッチ機構
に伝達され、このクラッチ機構からの駆動力が歯車減速
機構を介して前記リヤアーム8内に設けられた二次伝動
装置109に伝達されるようになっている。
【0100】詳しくは、リヤアーム8は、図37に示す
ように、その二次伝動装置109が設けられた左側分割
部110と右側分割部111とに2分割され、これら分
割部110,111から互いに取付ボス部110a,1
11aが延長されて当接され、図38に示すように三点
(A,B,C)止めにより固定されている。この取付ボ
ス部110a,111aは、後輪10とエンジン4のド
ライブ軸4bとの間の空間に配置されている。
【0101】そして、前記リヤクッション9は、図39
に示すように、後端部9aがその左側分割部110と右
側分割部111の間に挟まれるようにしてボルト114
により回動自在に取り付けられると共に、このリヤクッ
ション9の前端部9bがエンジン4側にボルト117に
より回動自在に取り付けられて配設されている。
【0102】そして、両分割部110,111の前端部
110b,111bがそれぞれ分割されたピボット軸7
を介してクランクケース4aに連結されると共に、両分
割部110,111の後端部110c,111cが後輪
軸112に連結されている。
【0103】また、二次伝動装置109は、図37に示
すように、出力軸113に第1スプロケット109aが
固定され、この第1スプロケット109aが第1サイレ
ントチェーン109bを介して第2スプロケット109
cに連結されて第1段階の減速が行われ、この第2スプ
ロケット109cと同軸上で一体に回転し、この第2ス
プロケット109cより外側に配置された第3スプロケ
ット109dが第2サイレントチェーン109eを介し
て第4スプロケット109fに連結されて第2段階の減
速が行われるようになっている。
【0104】この二次伝動装置109は、二段掛けの前
部側109gが、二段掛けの後部側109hより車幅方
向において内側に位置している。
【0105】そして、この左側分割部110は右ケース
半体110dと左ケース半体110eをもなか合せにし
て構成され、液密構造に形成されており、内部にはオイ
ルが貯留されている。
【0106】このように、二次伝動装置109は、二段
掛けドライブチェーン式の前部側109gが後部側10
9hより車幅方向において内側に位置しているため、前
部側109gを内側に位置させることで、この外側に位
置するメインスタンド115のフートバー115aの逃
げを形成できる(図40,図41及び図42参照)。従
って、メインスタンド115のフートバー115aを従
来より、車幅方向の中心寄りに配置できるため、適正な
コーナリング姿勢が取れるバンク角を確保することがで
きる。
【0107】また、後部側109hを外側に位置させる
ことで、この後部側109と後輪10との間に位置する
ディスクブレーキ137のブレーキディスク140等の
配置を簡単に行うことができる。
【0108】一方、右側分割部111は、図5及び図3
8に示すように、側面視において、略S字状に折曲さ
れ、下縁部11dに上方に凹む、メインスタンド115
の逃げ部11eが形成され、又、上縁部111fが後端
部111c側に向かうに従って徐々に低くなるように形
成されている。
【0109】また、その右側分割部111は、平面視に
おいて、図43に示すように、前端部111b側が内側
に位置し、後端部111c側に向かうに従って徐々に広
がるように形成されている。
【0110】これによれば、右側分割部111は、側面
視において、図5に示すように、下縁部111dに上方
に凹む、メインスタンド115の逃げ部111eが形成
されているため、走行時に右側分割部111が揺動した
場合等においても、メインスタンド115の逃げ量を確
保することができると共に、上縁部111fが後端部1
11c側に向かうに従って徐々に低くなるように形成さ
れているため、その右側分割部111の外側を斜め上方
に向かって延びるマフラー118に対する逃げ量を確保
することができ、各部品の干渉を防止して効果的に配置
することができる。
【0111】また、その右側分割部111は、平面視に
おいて、図43に示すように、前端部111b側が内側
に位置し、後端部111c側に向かうに従って徐々に広
がるように形成されているため、後方に向かうに従って
斜め上方に延びるマフラー118は、右側分割部111
の内側に位置する前端部111b側の外側を通り、そし
て、後端部111c側の上側を通ることから、マフラー
118の配置をより簡単に行うことができる。
【0112】さらに、この右側分割部111は、滑らか
な曲線で捻られるような形状を呈していると共に、複数
のリブ111gが長手方向に沿って形成されているた
め、剛性を向上させることができる。
【0113】さらにまた、その右側分割部111には、
図38に示すように、ピボット軸7の上側に、弾性部材
であるバンプストッパー111iが配設されている。こ
れによれば、リヤクッション9の引っ張り力に抗して、
右側分割部111がピボット軸7を介して上方に大きく
回動した場合には、そのバンプストッパー111iがフ
レーム5の剛性の高いエンジン懸架部に当接し、上方へ
の回動を停止させるようにしている。
【0114】しかも、左右の分割部110,111は、
前端部110b,111b側において間隔が接近してお
り、この前端部110b,111b側に取付ボス部11
0a,111aが設けられているため、これらの取付ボ
ス部110a,111aの長さを短くできる。
【0115】また、それら取付ボス部110a,111
aに一体成形された泥よけ部110f,111hによ
り、リヤクッション9の泥よけ機能が発揮される。しか
も、この取付ボス部110a,111aを上下方向に幅
の広い形状とすると共に、3点で締め付けることによ
り、剛性を確保することができると同時に、ピボット軸
7近傍で締め付けることにより、このピボット軸7に設
けられたベアリング部分の与圧の安定化を図ることがで
きる。
【0116】一方、図37に示すように、固定式の後輪
軸112に後輪10がベアリング138を介して回転自
在に配設され、この後輪10のホイールキャスト141
に、クラッチハブ139がボルト139aにて固定さ
れ、その二次伝動装置109とクラッチハブ139とは
スプライン部により結合され、二次伝動装置109から
の駆動力がそのクラッチハブ139を介して後輪10に
伝達されるようになっている。
【0117】また、その後輪10のホイールキャスト1
41にブレーキディスク140がボルト140aにより
固定されている。
【0118】さらに、左側分割部110には、ディスク
ブレーキ140のキャリパ143が配設され、このキャ
リパ143のパッドにより、ブレーキディスク140を
挟持して制動力を働かせるようにしている。
【0119】このキャリパ143は、左側分割部110
の外側の左ケース半体110eに、図44,図45に示
すように、ボルト144にて2ヶ所で取り付けられ、こ
の内の一箇所のボルト144を外すことにより、他方の
ボルト144を中心に回転するように構成されると共
に、このキャリパ143が後輪10のリム部10aより
車幅方向において外側に配置されている。
【0120】これにより、キャリパ143を回動させて
も後輪10に当たることがないため、このキャリパ14
3を所定量回動させることができることから、キャリパ
143のパッド交換等のメンテナンスを簡単に行うこと
ができる。また、ブレーキディスク140の径が多少大
きくなっても、キャリパ143と後輪10のリム部10
aとの干渉を抑制することができる。さらに、キャリパ
143を外側の左ケース半体110eに取り付けている
ため、取り外しに便利である。
【0121】また、ディスクブレーキ137と後輪10
を挟んで反対側には、固定式の後輪軸112が貫通され
た状態で取付プレート145が配設され、この取付プレ
ート145にABSセンサ145aが取り付けられると
共に、この取付プレート145の回動を阻止する回止め
部材145bがリヤアーム8の右側分割部111との間
に架設されている。
【0122】一方、前記メインスタンド115は、図4
6等に示すように、ブラケット119を介して「固定
部」としてのエンジン4に回動自在に配設されている。
すなわち、図41に示すように、そのブラケット119
は左右に一対設けられ、図46に示すように、ネジ12
0によりエンジン4に固定され、このブラケット119
に回動軸121にてメインスタンド115の一対の脚部
115bが回動自在に配設され、図41,図42等に示
すように、この両脚部115bが連結バー115cで連
結されている。そして、この一方の脚部115bに前記
フートバー115aが略垂直に固定されると共に、この
メインスタンド115とブラケット119との間には、
図1に示すように、スプリング122が配設されてい
る。
【0123】そして、そのブラケット119には、図4
6に示すように、ローラ状の第1ストッパ部123が回
転自在に配設され、この第1ストッパ部123は、メイ
ンスタンド115を跳ね上げて上方に回動させることに
より、このメインスタンド115が図46中二点鎖線に
示すように、所定に回動位置に来た時に、このメインス
タンド115に第1ストッパ部123が当接して当該回
動を停止させるように構成されている。
【0124】なお、この第1ストッパ部123はメイン
スタンド115側に配設することもできる。また、メイ
ンスタンド115には、第2ストッパ部124が配設さ
れており、「揺動部」としての左側分割部110が所定
量下方に回動されたときに、この左側分割部110に第
2ストッパ部124が当接するように構成されている。
【0125】これによれば、走行開始時にメインスタン
ド115を跳ね上げると、図46中二点鎖線に示すよう
に、第1ストッパ部123にメインスタンド115が当
接し、緩衝された状態でメインスタンド115の回動が
停止され、このメインスタンド115が左側分割部11
0に衝突するのを防止することができる。従って、メイ
ンスタンド115の跳上げられた回動位置をより左側分
割部110に接近させることができ、バンク角を大きく
設定することができる。
【0126】そして、走行中においては、左側分割部1
10がエンジン4側に対して揺動し、下方に所定量揺動
した時には、メインスタンド115の第2ストッパ部1
24に左側分割部110が当接して、メインスタンド1
15と左側分割部110との間の衝突が和らげられる。
【0127】ちなみに、メインスタンド115を跳ね上
げたときに、メインスタンド115と左側分割部110
との間に設けられたストッパ部で緩衝を行おうとする
と、走行中でもストッパ部が常にメインスタンド115
又は左側分割部110に対して当接状態にあり、左側分
割部110は常に揺動しているため、ストッパ部の当接
部分が摺動することにより、摩耗してしまう。これに対
して、この発明のように、メインスタンド115を跳ね
上げるときは、ブラケット119側の第1ストッパ部1
23で緩衝を行うことで、走行中においては、左側分割
部110が所定量下方に回動したときのみ第2ストッパ
124で緩衝を行うようにしている。従って、メインス
タンド115と左側分割部110との衝撃を緩衝できる
と共に、第2ストッパ部124等の摩耗を防止でき、し
かも、バンク角を大きく取ることができる。
【0128】また、第2ストッパ部124をメインスタ
ンド115に配設し、左側分割部110にその第2スト
ッパ部124の当接面を設けることにより、簡単に構造
設定を行うことができる。すなわち、左側分割部110
に第2ストッパ部124を設けようとすれば、型物の部
品を加工しなければならず大変であると共に、その第2
ストッパ部124が当接する当接面を棒状のメインスタ
ンド115に設定しなければならず、位置設定が大変で
ある。
【0129】これに対して、メインスタンド115への
第2ストッパ部124の取付けは、溶接等により簡単に
行うことができると共に、左側分割部110への当接面
の設定は、この左側分割部110がある程度広範な面を
有しているため、比較的容易に設定することができる。
【0130】また、これらメインスタンド115及びブ
ラケット119が図41及び図42に示すように、リヤ
クッション9の周囲に配置されているため、それらによ
り、リヤクッション9が保護されることとなる。
【0131】ところで、シート2は、図5に示すよう
に、運転者及び同乗者が着座できるようになっており、
このシート2の下が「カバー部材」としてのシート下サ
イドカバー95等で前端部から後端部まで連続的に覆わ
れ、そして、このカバー95の下にマフラー118が配
置されている。このマフラー118は、後方に向かうに
従って斜め上方に延長されており、このマフラー118
の下に「車軸」である後輪軸112が露出されると共
に、このマフラー118の前にタンデムフートレスト1
27が配置されている。
【0132】そのマフラー118は、以下のようにして
フレーム5のバックステー5fに支持されている。すな
わち、図5及び図47に示すように、そのバックステー
5fにフレーム側ブラケット128が取り付けられる一
方、マフラー118の長手方向の中間部にマフラー側ブ
ラケット129が取り付けられている。そのマフラー側
ブラケット129には、ボス部材129aが設けられ、
このボス部材129aにボルト131が挿入され、この
ボルト131がフレーム側ブラケット128のスライド
ナット132に螺合されて、マフラー118が弾性的に
支持されている。
【0133】そのスライドナット132は、フレーム側
ブラケット128にナット保持部材133を介して保持
され、このナット保持部材133に対して長孔134を
介して車両前後方向にスライド自在に保持されている。
このマフラー118の取付け部の下方には後輪軸112
が配設されている。
【0134】このようにすれば、中間ステーを廃止でき
るため、部品点数や取付工数を削減できると共に、マフ
ラー118をバックステー5fに接近させることができ
てマフラー118を高い位置に設定することができる。
また、スライドナット132を設けることにより、マフ
ラー118の取付時に車両前後方向の位置調整をし易
い。さらに、スライドナット132は予めフレーム側ブ
ラケット128とナット保持部材133との間に保持さ
れているため、取付時にボルト131を螺合させ易い。
【0135】また、前記タンデムフートレスト127
は、略棒状を呈し、箱状ブラケット5iに折畳み自在に
配設され、不使用時に折り畳むことによりブーメランカ
バー89に沿って収納されるようになっている。
【0136】このようにマフラー118の前方にタンデ
ムフートレスト127を設置することで、同乗者の乗車
姿勢に自由度を持たせることができる。
【0137】さらに、そのマフラー118が取り付けら
れたバックステー5fの上側の後パイプ5dには、図8
に示すように、取付ステー135がボルト止めされ、こ
の取付ステー135に複数の電気部品136が配設され
ている。そして、これら電気部品136はシート下サイ
ドカバー95で覆われている。
【0138】ところで、図48乃至図50に示すよう
に、前記エンジン4には乾式Vベルト変速機が内蔵され
たVベルト室165が設けられ、このVベルト室165
から外気導入ダクト166が延長され、この外気導入ダ
クト166の先端部にエレメント167が露出されて配
設され、このエレメント167の前面がフートボード8
1の縦壁部81bに対面している。
【0139】詳しくは、そのVベルト室165は、車両
後方から見て右側(一方側)に配置され、このVベルト
室165から前記外気導入ダクト166が車両の左側
(他方側)に向けて延長され、燃料タンク27と収納ボ
ックス29との間に挿通されている。この外気導入ダク
ト166が、車両左側に配置された後パイプ5dに固定
されたエレメント67に接続されている。このエレメン
ト67には、ウレタンフォーム168が配設されると共
に、このエレメント67の下側には、遮蔽部材169が
エンジン4に固定され、この遮蔽部材169の遮蔽板1
69aにてエレメント67への下方からの泥水等に浸入
を防止するようにしている。そして、フートボード縦壁
部81bがビス170にてエレメント67に取り付けら
れることにより、そのウレタンフォーム168が圧縮さ
れている(図50参照)。
【0140】これによれば、外気が外気導入ダクト16
6を介してVベルト室165内に流入し、乾式Vベルト
変速機構が冷却されることとなる。
【0141】そして、このように外気導入ダクト166
の先端部にエレメント167が露出されて配設され、こ
のエレメント167の前面がフートボード縦壁部81b
に対面しているため、従来のように、別室を設けること
なく、このフートボード縦壁部81bにて防水を行うこ
とができると共に、メンテナンス時等にフートボード8
1を外す場合に、エレメント167や外気導入ダクト1
66を一緒に外す必要がなく、作業性が良好である。
【0142】また、Vベルト室165は車両の右側に配
置され、このVベルト室165から外気導入ダクト16
6を車両の左側に向けて延長して、この外気導入ダクト
166のエレメント167を右側に配置したため、外気
導入ダクト166のダクト長を長くすることができ、ダ
クト166内に水が浸入したとしても拡散されることか
ら、Vベルト室165への水の浸入を抑制することがで
きる。
【0143】図51には、この発明の実施の形態2を示
す。
【0144】この実施の形態2は、主ブレーキであるデ
ィスクブレーキ137と反対側、つまり、後輪10の後
方から見て右側にパーキングブレーキであるドラムブレ
ーキ146が配設され、主ブレーキとパーキングブレー
キとが左右に振り分けられている。
【0145】そのディスクブレーキ137側には、ブレ
ーキディスク140を後輪10のホイールキャスト14
1にボルト142止めすることにより、このブレーキデ
ィスク140にてクラッチハブ139が外側から押さえ
られて外れが防止されている。
【0146】これにより、クラッチハブ139を別途ボ
ルトにて固定することなく、クラッチハブ139の配設
作業を良好に行うことができる。
【0147】また、このドラムブレーキ146は、ブレ
ーキプレート147に後輪軸112が貫通されると共に
リヤアーム8の右側分割部111にボルト148により
固定され、このブレーキプレート147にカムレバー1
49が回動自在に取り付けられ、このカムレバー149
が回動されることにより、カム150が回動されるよう
になっている。このカム150の回動により、一対のブ
レーキシュー151がアンカピン152を中心に開閉さ
れ、これらブレーキシュー151がブレーキドラム15
3に圧接されることにより、制動力が働くように構成さ
れている。また、そのブレーキプレート147には、A
BSセンサ154が取り付けられている。
【0148】このように、主ブレーキを油圧式のディス
クブレーキ137とすることにより、ブレーキの利きが
良く。また、パーキングブレーキを機械式のドラムブレ
ーキ146とすることにより、長時間ブレーキを掛けた
状態でも安定した制動力を得ることができる。
【0149】しかも、それらディスクブレーキ137と
ドラムブレーキ146とを後輪の左右に振り分けること
により、スペースの少ない部分に有効に両ブレーキを配
設することができる。
【0150】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載された発明によれば、メインスタンドと固定部との間
に第1ストッパ部を設け、メインスタンドと揺動部との
間に第2ストッパ部を設けたため、メインスタンドの跳
ね上げ時の衝撃を和らげることができると共に、走行時
のメインスタンドと揺動部との衝突も和らげることがで
き、メインスタンドと揺動部とのクリアランスを狭める
ことができ、バンク角を最大限に確保でき、第2ストッ
パ部の摩耗等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すスクータ型車
両の側面図である。
【図2】 同実施の形態1を示す要部平面図であって一
部断面で示したものである。
【図3】 同実施の形態1を示すスクータ型車両の正面
図である。
【図4】 同実施の形態1を示すスクータ型車両の背面
図である。
【図5】 同実施の形態1を示すマフラー等が見える側
の後方側の側面図である。
【図6】 同実施の形態1を示す座席側から見たフロン
ト部分の図である。
【図7】 同実施の形態1の外装を外した状態の右側面
図である。
【図8】 同実施の形態1の外装を外した状態の左側面
図である。
【図9】 同実施の形態1の外装を外した状態の平面図
である。
【図10】 同実施の形態1の外装部及び車体フレーム
等を示す側面図である。
【図11】 同実施の形態1の車両フロント部分の車体
フレーム等を示す側面図である。
【図12】 同実施の形態1の車両フロント部分の平面
図である。
【図13】 同実施の形態1の外装部の側面図である。
【図14】 同実施の形態1のハンドル部分の平面図で
ある。
【図15】 同実施の形態1のインナーパネルとスクリ
ーンとを示す分解斜視図である。
【図16】 同実施の形態1の図3のB7−B7矢視の
断面図である。
【図17】 同実施の形態1の図15のB1−B1矢視
の断面図である。
【図18】 同実施の形態1の図3のB0−B0矢視の
断面図である。
【図19】 同実施の形態1の図6のC3−C3矢視の
断面図である。
【図20】 同実施の形態1の図3のB8−B8矢視の
断面図である。
【図21】 同実施の形態1の図10のAF−AF矢視
の断面図である。
【図22】 同実施の形態1の車両フロント部分の車体
フレーム、メインスイッチ、収納部等を示す側面説明図
である。
【図23】 同実施の形態1の車両フロント部分の車体
フレーム、メインスイッチ、収納部等を示す平面説明図
である。
【図24】 同実施の形態1の図6のC6−C6矢視の
断面図である。
【図25】 同実施の形態1の図6の断面図で、(a)
は図6のC5−C5矢視の断面図、(b)は図6のC7
−C7矢視の断面図である。
【図26】 同実施の形態の図13のA1−A1矢視の
外装の断面図である。
【図27】 同実施の形態1の断面図で、(a)は図1
0のA2−A2矢視の断面図、(b)は図10のAQ−
AQ矢視の断面図である。
【図28】 同実施の形態1の図10のAY−AY矢視
の断面図である。
【図29】 同実施の形態1の図10のAV−AV矢視
の断面図である。
【図30】 同実施の形態1の図10のAW−AW矢視
の断面図である。
【図31】 同実施の形態1の収納ボックスの一部を破
断した側面図である。
【図32】 同実施の形態1の収納ボックスの平面図で
ある。
【図33】 同実施の形態1の図4のD1−D1矢視の
断面図である。
【図34】 同実施の形態1のラジエタ及びファン等を
示す概略側面図である。
【図35】 同実施の形態1のインナーフェンダ及びラ
ジエタ等を示す概略正面図である。
【図36】 同実施の形態1のインナーフェンダ及びラ
ジエタ等を示す概略平面図である。
【図37】 同実施の形態1のリヤアームを示す水平断
面図である。
【図38】 同実施の形態1の後輪を外した状態のマフ
ラー、リヤアーム、エンジン等を示す側面図である。
【図39】 同実施の形態1のリヤクッションの取付状
態を示す断面図である。
【図40】 同実施の形態1の左側分割部、メインスタ
ンド等を示す側面図である。
【図41】 同実施の形態1のメインスタンドを跳ね上
げた状態を後方から見た図である。
【図42】 同実施の形態1の左側分割部、メインスタ
ンド及びリヤクッション等を示す側面図である。
【図43】 同実施の形態1の右側分割部及びマフラー
等を示す平面図である。
【図44】 同実施の形態1の後輪ディスクブレーキ部
の側面図である。
【図45】 同実施の形態1の後輪軸部分の要部断面図
である。
【図46】 同実施の形態1のメインスタンド等を示す
側面図である。
【図47】 同実施の形態1のマフラーの取り付け状態
を示す図で、(a)は要部断面図、(b)はスライドナ
ット及びナット保持部材を示す正面図である。
【図48】 同実施の形態1のVベルト室への吸気構造
を示す概略平面図である。
【図49】 同実施の形態1のVベルト室への吸気構造
を示す側面図概略平面図のである。
【図50】 同実施の形態1の同吸気構造のエレメント
等を後方から見た図である。
【図51】 この発明の実施の形態2を示す図45に相
当する断面図である。
【符号の説明】
4 エンジン(固定部) 5 車体フレーム 115 メインスタンド 119 ブラケット 110 左側分割部(揺動部) 123 第1ストッパ部 124 第2ストッパ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン等の固定部に後輪を揺動自在に
    支持する揺動部が回動自在に設けられると共に、前記固
    定部にメインスタンドが回動自在に配設され、 該メインスタンドと前記固定部との間に、該メインスタ
    ンドを跳ね上げて上方に回動させることにより該メイン
    スタンドが所定の回動位置に来た時に、当該回動を停止
    させる第1ストッパ部を設ける一方、 該メインスタンドと前記揺動部との間に、前記第1スト
    ッパ部の当接により前記メインスタンドが跳ね上げられ
    た位置で停止している状態から、前記揺動部が下方に揺
    動した時に、当接して緩衝を行う第2ストッパ部を設け
    たことを特徴とする自動二輪車用メインスタンド緩衝構
    造。
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