JP2001010567A - 自動二輪車用リヤシート配設構造 - Google Patents

自動二輪車用リヤシート配設構造

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JP2001010567A
JP2001010567A JP11179526A JP17952699A JP2001010567A JP 2001010567 A JP2001010567 A JP 2001010567A JP 11179526 A JP11179526 A JP 11179526A JP 17952699 A JP17952699 A JP 17952699A JP 2001010567 A JP2001010567 A JP 2001010567A
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JP
Japan
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seat
storage box
rear seat
assist grip
vehicle
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JP11179526A
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English (en)
Inventor
Naoki Okada
直樹 岡田
Zenichi Fukita
善一 吹田
Toshikazu Kaneko
利和 金子
Shunichi Itashiki
俊一 板敷
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リヤシートの位置を低くできると共に、部品
点数、取付工数の削減、重量の低下及び小型化を図り、
且つ、収納ボックスの幅を広げることができる自動二輪
車におけるリヤシート配設構造を提供する。 【解決手段】 車体フレーム1にアシストグリップ96
の固定部96bが取り付けられ、該アシストグリップ9
6には該固定部96bよりも内側に延びるシート支持部
96cが延設され、該シート支持部96cにリヤシート
73を支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、同乗者が着座す
るリヤシート及び、このリヤシート配設部辺りに、当該
同乗者が走行中に掴んだり、又、車体を起こすときに掴
んだりするアシストグリップが設けられた自動二輪車に
おけるリヤシート配設構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動二輪車のシートとしては、
運転者が着座するメインシートの後ろ側に同乗者が着座
するリヤシートが配置されたものがある。このメインシ
ートは前端部のヒンジにより回動自在に設けられ、この
メインシートにより、このシートの下側に配置された収
納ボックスが開閉されるようになっている。また、前記
リヤシートは固定式で、車体フレームに固定された取付
ブラケットに取り付けられると共に、車体フレームに固
定されたクロスパイプ等の荷重受けに支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにリヤシートがクロスパイプ等により支持されている
ため、リヤシートを低くするには限度があると共に、車
体フレームには、リヤシート取付ブラケットを配設して
いるため、部品点数や取付工数が増加すると共に、重量
も増加し、大型化してしまう。また、収納ボックスを外
すときには、この収納ボックスの上側に配置された前記
リヤシート取付ブラケットに干渉しないようにする必要
があるため、収納ボックスの幅が制約を受けてしまう、
という問題があった。
【0004】そこで、この発明は、リヤシートの位置を
低くできると共に、部品点数、取付工数の削減、重量の
低下及び小型化を図り、且つ、収納ボックスの幅を広げ
ることができる自動二輪車におけるリヤシート配設構造
を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、車体フレームにアシスト
グリップの固定部が取り付けられ、該アシストグリップ
には該固定部よりも内側に延びるシート支持部が延設さ
れ、該シート支持部にリヤシートを支持した自動二輪車
用リヤシート配設構造としたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0007】図1乃至図31には、この発明の実施の形
態を示す。この発明の実施の形態では、発明箇所を含む
スクータ型車両の全体について説明する。
【0008】この実施の形態のスクータ型車両は、概略
的には、車体フレーム1(以下「フレーム1」という)
にユニットスイング式エンジン2が上下方向に揺動自在
に連結されると共に、フレーム1の前部には前輪3が配
設され、前記ユニットスイング式エンジン2の後部に後
輪4が支持されている。そして、そのフレーム1等が複
数のカバーで覆われている。
【0009】その骨格であるフレーム1は、図4乃至図
6等に示すように、前方部にヘッドパイプ6が設けら
れ、このヘッドパイプ6から左右一対のダウンチューブ
7が斜め下方に向けて延長されると共に、このダウンチ
ューブ7の上側には一対のタンクレール8がヘッドパイ
プガセット9を介して前記ヘッドパイプ6に連結されて
いる。
【0010】これらダウンチューブ7及びタンクレール
8は、左右のそれぞれにおいて、前側から連結パイプ1
1、第1メンバ12、第2メンバ13にて連結されてい
る。そして、これらダウンチューブ7及びタンクレール
8は、後方に向けて略水平に延長され、これらの後端部
7a,8aがエンジンブラケット15を介してシートパ
イプ16に連結されている。
【0011】そして、左右一対のシートパイプ16は、
後端部16a側がクロスパイプ17及びクロスチューブ
18で連結されている。
【0012】また、前記エンジンブラケット15は、い
わゆる最中形状状を呈し、前記ユニットスイング式エン
ジン2の懸架ブラケット42が取り付けられる取付部1
5aを有し、この取付部15aより下方に延長された下
端部15bが、前記ダウンチューブ後端部7aに連結さ
れ、この下端部15bに、左右のエンジンブラケット1
5を連結するクロスメンバ21の両端部が接続されてい
る。
【0013】また、詳細を後述する収納ボックス23の
内部底面には、板状クロスメンバ24が配設され、この
板状クロスメンバ24の両端部24aが左右一対のエン
ジンブラケット15の第1支持ブラケット81にボルト
止めされ、この収納ボックス23が共締めされた状態で
固定されている。
【0014】このようにすれば、パイプ状のクロスメン
バを収納ボックス23の下側に通すものと比較すると、
板状クロスメンバ24で収納ボックス23を共締めする
ことで収納ボックス23の取付けを兼ねることができる
と共に、従来のようにクロスメンバと収納ボックスの底
面部と間に隙間を設ける必要がないため、収納ボックス
23の容積を拡大することができる。
【0015】なお、その収納ボックス23をアルミダイ
キャスト等で成形して剛性を持たせることにより、その
板状クロスメンバ24を廃止したり、又、板状クロスメ
ンバ24を収納ボックス23にインサート成形するよう
にすることもできる。
【0016】一方、フレーム1の前端部に形成されたヘ
ッドパイプ6には、ハンドル28が回転自在に支持さ
れ、このハンドル28がハンドルカバー29で覆われて
いる。このハンドルカバー29内には、後輪ディスクブ
レーキ用のブレーキワイヤ31及び各種ハーネスが配索
されている。
【0017】このブレーキワイヤ31は、図5及び図7
に示すように、ヘッドパイプ6に沿って下方に延長さ
れ、ヘッドパイプガセット9の側部に形成された導入孔
9aを介して内部に挿通されて後方に延長されている。
勿論、シートロックワイヤー等を配索することもでき
る。
【0018】このようにすれば、最もスペースの少ない
フレーム1の前部側をすっきりさせることができると共
に、ブレーキワイヤ31がタンクレール8内を通るた
め、専用のクランプ等を用いなくても、後部まで導くこ
とができ、部品点数を削減でき、スペース効率及び組立
性等を向上させることができる。さらに、前記導入孔9
aは、板金プレスのヘッドパイプガセット9に設けるこ
とから、導入孔9a周辺に絞り形状を形成すること等に
より補強でき、強度的に余裕の少ないヘッドパイプ6近
傍からの導入が可能となる。
【0019】なお、ダウンチューブ7とヘッドパイプ6
との間にヘッドパイプガセット9を配設して、このガセ
ット9に導入孔9aを形成し、この導入孔9aを介して
ダウンチューブ7内側にブレーキワイヤ31を挿通する
こともできる。
【0020】また、車体の前方には、図1,図8及び図
9等に示すように、防風用のスクリーン33が配設さ
れ、このスクリーン33の下部33aがステー34にボ
ルト35止めされている。そして、このスクリーン33
の下部33aに、略ヘルメット幅Hの走行風を導入する
導入口33bが形成されると共に、この導入口33bか
ら導入された走行風を後上方すなわち運転者の頭部(ヘ
ルメット36)側に導く風導板部33cが形成されてい
る。この風導板部33cが、メーターバイザー37の上
面部37aと連続している。このメーターバイザー上面
部37aには、排水口37bが形成され、この排水口3
7bの後ろ側には堰部37cが突設され、この堰部37
cにより、前記風導板部33cを伝わって吹き上げられ
た雨水を堰き止めてその排水口37bから排水するよう
にしている。
【0021】また、このメーターバイザー37には、縦
壁に開口部37dが形成され、この開口部37dにスピ
ードメータ38が取り付けられている(図8参照)。
【0022】このようにすれば、スクリーン33の下部
33aに導入口33bを形成して走行風を運転者のヘル
メット36に案内することにより、ヘルメット36周辺
の空気の流れを変化させて、風切り音の低減を図ること
ができる。また、走行風の一部が導入口33bを介して
滑らかに流れるため、スクリーン33の走行抵抗が減少
し、その分、スクリーン33を大きくして、そのウイン
ドプロテクション効果を向上させることができる。
【0023】また、スクリーン33の下部33aに導入
口33bを形成するという簡単な構造で、スクリーン3
3の取付構造に制約を与えることがなく、しかも、導風
路を短くすることによって効率よく空気を導入できる。
【0024】さらに、導入口33bをスクリーン33に
形成し、図9の(b)に示すような断面形状とすること
により、スクリーン33断面係数の向上による軽量化及
びコストダウンが可能となる。
【0025】さらにまた、メーターバイザー37に排水
口37bを形成し、且つ、この排水口37bの後ろ側に
堰部37cを形成することにより、この排水口37bか
ら雨水を良好に排水できるため、運転者への雨水の飛散
を防止できる。
【0026】なお、図10に示すように、スクリーン3
3の風導板部33cの後端部に、角度可変バイザー39
を配設することもできる。この角度可変バイザー39
は、軸40を中心に回動自在に取り付けられ、図示省略
の機構により、この角度可変バイザー39の角度が調整
できるようになっており、導入口33bから導入された
走行風の向きを可変設定することができるようになって
いる。
【0027】従って、スクリーン33の導入口33bか
ら導入される走行風の流れを、角度可変バイザー39に
て調整することにより、運転者の体格に合わせることが
でき、小型、軽量、低コストでの風切り音の低減を図る
ことができる。
【0028】一方、図2に示すように、前記ユニットス
イング式エンジン2は、懸架ブラケット42を介してフ
レーム1の前記エンジンブラケット15に連結されてい
る。詳しくは、この懸架ブラケット42は、エンジンブ
ラケット15に2ヶ所の取付部15aにて取り付けられ
ると共に、ピボット軸43にてユニットスイング式エン
ジン2に取り付けられている。また、このユニットスイ
ング式エンジン2の後端部側には、リヤクッション44
の下端部44aが回動自在に取り付けられ、このリヤク
ッション44の上端部44bがフレーム1に固定された
ブラケット45に回動自在に支持されている。
【0029】このユニットスイング式エンジン2は、図
1等に示すように、シリンダブロック2aのシリンダが
車両前方に位置し、そのシリンダ軸線が車両前後方向に
沿うように略水平に配設されている。
【0030】また、このユニットスイング式エンジン2
の前側には、図12に示すように、燃料タンク48がフ
レーム1に支持されて配設され、又、この燃料タンク4
8の前側にはラジエター49がフレーム1に支持されて
配設されている。
【0031】この燃料タンク48は、上側部材48aと
下側部材48bとが溶接フランジ48cで接合されて組
み付けられ、この上側部材48aの上面部48dは、車
両後方に向かうに従って下がるように傾斜しており、
又、「燃料タンク48の前面の下部側」である下側部材
48bの前面が傾斜面48eとなっている。
【0032】また、このラジエター49は、車幅方向の
左右にタンク部49a,49bが配設され、これらタン
ク部49a,49bの間にフィン部49cが形成され、
このラジエター49の後方には、ラジエターファン50
が配設されている。
【0033】そして、そのラジエター49の前側から燃
料タンク48等の下側まで延びるアンダーカバー51が
配設され、このアンダーカバー51には、前方に立ち上
げられた部分にラジエター49に走行風を導入するルー
バ部51aが形成され、下面部側には、ラジエター49
を通過した熱風を下方に排気する排気口51bが形成さ
れている。
【0034】また、前記燃料タンク48前面下部側の傾
斜面48eを覆うように、この傾斜面48aに沿う遮熱
板51cがアンダーカバー51に一体成形されている。
この遮熱板51cは、前記排気口51bまで風を導く導
風板としての機能を有している。
【0035】さらに、燃料タンク48には、給油口48
fが設けられ、この給油口48fの周囲にフィラーカバ
ー53が配設されている。そして、燃料タンク48前面
の傾斜面48eより上側、つまり、燃料タンク上側部材
48aの前面が、前記燃料タンク48のフィラーカバー
53から下方に延長された遮熱部53aで覆われてい
る。
【0036】このようなものにあっては、車両前方から
アンダーカバー51のルーバ部51aを通り、ラジエタ
ー49にて熱変換された熱風は、ラジエター49の後方
の燃料タンク48側に送風されるが、この燃料タンク4
8の前面は、フィラーカバー53の遮熱部53a及びア
ンダーカバー51の遮熱板51cにより覆われている。
従って、熱風が直接燃料タンク48に当たることが無
く、遮熱板51cに案内されて排気口51bから下方に
排出され、燃料タンク48の温度上昇を抑制することが
できる。
【0037】しかも、このような遮熱板51cや遮熱部
53aは既存のアンダーカバー51やフィラーカバー5
3に形成されているため、専用の断熱部材が不要であ
り、部品点数や配設工数の増加を防止できる。
【0038】また、そのラジエター49の左側タンク部
49bの下部からは、後方に向けて供給用冷却水パイプ
55が延長され、右側タンク部49aの上部から後方に
戻り用冷却水パイプ56が延長されている。これら両冷
却水パイプ55,56は、ゴム製で、車体左側を通って
配索され、供給用冷却水パイプ55がユニットスイング
式エンジン2のウオーターポンプに接続され、戻り用冷
却水パイプ56がユニットスイング式エンジン2の冷却
水排出口に接続されている。
【0039】これら冷却水パイプ55,56の配索途中
においては、図12及び図13に示すように、ダウンチ
ューブ7の水平部7bに、車幅方向外側が解放されたボ
ックス形状の支持ステイ58が固定され、この支持ステ
イ58の水平面部58aの上面側には、2本の冷却水パ
イプ55,56が固定バンド60により取り付けられ、
この冷却水パイプ55,56は車両前後方向に沿って配
索されている。また、この支持ステイ58の内部には燃
料ポンプ61が配設されている。
【0040】そして、この支持ステイ58に、車体カバ
ーであるフートボード63の左右一対の足載せ部63a
が支持されている。詳しくは、この足載せ部63aに
は、下方に向けて荷重受け部63bが突設され、この荷
重受け部63bの下端部が、前記支持ステー58の水平
面部58aの、前記冷却水パイプ55,56の近傍に当
接することにより、支持ステイ58にてフートボード6
3が支持されている。また、その支持ステイ58の前後
には荷重受け部65,66,67がフレーム1に固定さ
れて配設され、これら荷重受け部65,66,67にて
もフートボード63が支持されている。なお、その荷重
受け部66上には、冷却水パイプ55,56が支持ステ
イ58と同様に配索されている。
【0041】一方、車体の右側には、バッテリー68が
配置されると共に、このバッテリー68等から延長され
た電気配線が配索されている。
【0042】このように、冷却水パイプ55,56を支
持ステイ58の水平面部58aの上面に配索して固定す
ることで、冷却水パイプ55,56の下部には電装品,
燃料ポンプ61等の配置が可能な有効スペースが生まれ
る。また、支持ステイ58に荷重受け部63bを当接さ
せることにより、冷却水パイプ55,56近傍にて足載
せ部63aの荷重を受けられるため、冷却水パイプ5
5,56とフートボード63のクリアランスLを小さく
でき、更に、車体のコンパクト化を図ることができ、こ
の冷却水パイプ55,56には荷重が作用しないため、
冷却水パイプ55,56の薄肉化、すなわち軽量化、コ
ストダウンが可能となる。
【0043】また、この冷却水パイプ55,56をダウ
ンチューブ7の下方に回す必要が無いため、冷却水パイ
プ55,56の長さを短くできる。しかも、冷却水パイ
プ55,56は、フートボード足載せ部63aに沿わせ
て後方まで通せるため、直線的に配索でき、流動抵抗を
小さくできる。
【0044】さらに、燃料ポンプ61を燃料タンク48
横に置くことで、燃料ホースを短くできると共に、電気
系統と燃料系統とを車両の左右に振り分けて配索するこ
とで、より安全性を確保することができる。
【0045】なお、上記実施の形態では、冷却水パイプ
55,56がゴム製であったが、図14に示すように、
金属製とすることもできる。そして、この冷却水パイプ
55,56の上側にゴム製のダンパ70を介してフート
ボード63の足載せ部63aを載置するようにしてい
る。
【0046】このように足載せ部63aを剛性を有する
冷却水パイプ55,56で支持することにより、支持ス
テイ58を小型化できる。このため、小スペースでフー
トボード63を支持できる。
【0047】また、この剛性を有する冷却水パイプ5
5,56は、フートボード足載せ部63aの下面に沿っ
て配索されて、足載せ部63aの支持に必要な殆どの部
位に位置しているため、フートボード63の支持剛性を
向上させることができる。
【0048】なお、フートボード63の詳細構造は後述
する。
【0049】一方、前記燃料タンク48の上側には、図
2及び図15に示すように、大型の収納ボックス23が
配設され、さらにこの上側には、メインシート72及び
リヤシート73が配設されている。
【0050】詳しくは、燃料タンク48と収納ボックス
23とは、上下にラップされており、この収納ボックス
23は、以下のように構成されている。
【0051】すなわち、収納ボックス23は、メインシ
ート72の下方に位置するメインシート側収納部23a
と、リヤシート73の下方に位置するリヤシート側収納
部23bとを有している。
【0052】そのメインシート側収納部23aには、図
16に示すように、前端部にメインシート支持部23c
が形成され、このメインシート支持部23cにメインシ
ート72の前端部がヒンジピン75を介して回動自在に
取り付けられている。また、このメインシート側収納部
23aには、メインシート72により開閉される開口部
23dが形成され、この開口部23dは、メインシート
72の背もたれ部72aに沿った形状で立ち上げられ、
この開口部23dの立上げ部23eは、その背もたれ部
72aで開閉されるようになっている。
【0053】また、収納ボックス23は、底面部の車両
前後方向の中間部、すなわちメインシート側収納部23
aとリヤシート側収納部23bとの境界部にくびれ部2
3fが形成され、このくびれ部23fがユニットスイン
グ式エンジン2の逃げとなっている。このくびれ部23
fの前側部分に、図15に示すように、フルフェイス型
ヘルメット76が収納可能な大きさの前側収納空間23
gが形成されている。
【0054】そして、このくびれ部23fの両側面部に
は、メインシート72のロック装置77が配設されてい
る。
【0055】さらに、リヤシート側収納部23bは、図
15等に示すように、前記開口部23dを介して荷物の
出し入れが行われる横穴状を呈し、上面部23hの車幅
方向に沿う断面が、リヤシート73の断面形状に対応し
て略U字状を呈している。
【0056】そして、くびれ部23fより後ろ側には、
図15に示すように、フルフェイス型ヘルメット78が
収納可能な大きさの後側収納空間23iが形成されてい
る。勿論、くびれ部23fを介して前側収納空間23g
及び後側収納空間23iが連続しているため、収納ボッ
クス23の全長に渡って、長尺ものを収納することもで
きる。
【0057】このような収納ボックス23は、図5等に
示すように、フレーム1に固定された第1支持ブラケッ
ト81,第2支持ブラケット82及び第3支持ブラケッ
ト83に支持されると共に、図18等に示すように、こ
の収納ボックス23の後端部の左右に荷重受け部23k
が形成され、この荷重受け部23k近傍にはめ込み部2
3mが後方に向けて突出されて形成されている。そし
て、その荷重受け部23kが、フレーム1のクロスパイ
プ17から突出された収納ボックス支持部85に支持さ
れ、又、収納ボックス23のはめ込み部23mに、その
クロスパイプ17が嵌合されることにより配設されてい
る。
【0058】このような収納ボックス23にあっては、
くびれ部23fを介して前側収納空間23g及び後側収
納空間23iを連続させることにより、ユニットスイン
グ式エンジン2との干渉を防止することができると共
に、長尺ものを収納でき、且つ、くびれ部23fの前側
と後ろ側とに比較的大きな収納空間23g,23iを形
成でき、全体として収納空間を大きくできる。
【0059】また、メインシート72を背もたれ部72
a一体式構造とし、収納ボックス23の開口部23dを
メインシート72の背もたれ部72aに沿った形状で立
ち上げることにより、奥まったリヤシート側収納部23
bへの荷物の出し入れを簡単に行うことができる。
【0060】さらに、このように収納ボックス23のメ
インシート側収納部23aの下側に燃料タンク48を配
置することにより、メインシート72の前側のいわゆる
まえぐり空間を大きくとることができ、乗降時等に邪魔
になることがなく良好である。
【0061】また、収納ボックス23のメインシート側
収納部23aと燃料タンク48とが上下にラップしてい
るため、車両の重心位置の前後移動が少ない。すなわ
ち、メインシート側収納部23a及び燃料タンク48は
共に重量が変化するものであるため、これらが前後に離
間した位置に配置されていると、各々の重量がバラ付い
たときには、車両の重心位置の前後移動が大きい。これ
に対して、メインシート側収納部23aと燃料タンク4
8とが上下にラップしていると、各々の重量がバラ付
き、車両前後方向のラップした位置における重量の変化
があっても、メインシート側収納部23a及び燃料タン
ク48が前後に離間した位置に配置されている場合で
も、車両の重心位置の前後移動が少ない。
【0062】さらに、収納ボックス23の後端部に荷重
受け部23k及びはめ込み部23mを形成して、クロス
パイプ17にはめ込み等により支持するようにすれば、
収納ボックス23のネジ止め部を削減でき、組立効率を
向上させることができると共に、そのネジ及びフレーム
側の収納ボックス取付ブラケットを廃止できるため、コ
ストや重量を削減できる。
【0063】特に、ここでの収納ボックス23は、車両
の前後方向に長く、メインシート側収納部23aにてメ
インシート72の荷重を受けているため、このメインシ
ート側収納部23aは、ボルトにて確実にフレーム1の
第1,2,3支持ブラケット81,82,83に取り付
けるようにしているが、リヤシート73は収納ボックス
23に支持されていないため、収納ボックス23の後側
部分は、それ程大きな荷重が作用しないことから、上記
のようにボルト止めする必要なく、支持強度を確保する
ことができる。
【0064】しかも、大型の収納ボックス23は、長手
方向の取付けにおいて、寸法公差が大きくなり、取付位
置のズレも大きくなるが、後ろ側を単なる受け構造とす
ることにより、そのズレを吸収することができる。
【0065】一方、前記メインシート72は、図16に
示すように、メインシート本体72bと、このメインシ
ート本体72bの下側に配置された固定シートボトム7
2cとから構成されている。
【0066】そのメインシート本体72bは、詳細は省
略するが、前記固定シートボトム72cと略同形状で、
ボトムプレート72m(剛体の芯材)を有し、このボト
ムプレート72mの上にクッション材、更にこの上に表
皮が設けられて構成されている。そして、このメインシ
ート本体72bには、運転者が着座する着座部72dが
形成されると共に、この着座部72dの後ろ側に背もた
れ部72aが形成されている。
【0067】また、固定シートボトム72cは、中央部
が上方に膨出した形状を呈し、周縁部に防水シール72
eが配設されると共に、車両前後方向に沿う長孔72f
が計4ヶ所形成され、これら長孔72fにボルト72g
が挿入されてメインシート本体72bのボトムプレート
72m側に設けられたウエルドナット(図示省略)に螺
合されるようになっている。これら長孔72fにより、
固定シートボトムに対するメインシート本体72bの車
両前後方向の位置調整ができるようになっている。さら
に、この固定シートボトム72cには、前端部に、ヒン
ジブラケット部72hが一体成形され、このヒンジブラ
ケット部72hの縦壁に形成された挿通孔72iに前記
ヒンジピン75が挿入されるようになっている。
【0068】このヒンジピン75が、収納ボックス23
の前端部に形成されたメインシート支持部23cの支持
孔23pに挿通されることにより、収納ボックス23に
対してメインシート72の前端部が回動自在に取り付け
られている。
【0069】そして、図2に示すように、このメインシ
ート72を開く方向に付勢するガスダンパー87が、そ
のメインシート72の前側で、フートボード63のトン
ネル部63c内に車両前後方向に沿って配設されてい
る。すなわち、図2及び図16に示すように、その固定
シートボトム72cのヒンジブラケット部72hの縦壁
に回動軸72kが突設され、この回動軸72kにガスダ
ンパー87の後端部87aが回動自在に取り付けられ、
又、図5に示すように、前端部87bがフレーム1のク
ロスパイプ90に固定されたブラケット88に軸89を
介して回動自在に取り付けられている。
【0070】このようにガスダンパー87をメインシー
ト72の前側に配置することにより、収納ボックス23
の横に配置するものと比較すると、収納ボックス23の
横幅を広げることができ、開口部23dの開口面積を広
げることができる。
【0071】また、収納ボックス23内に荷物を出し入
れする際に、ガスダンパー87が斜めに横切っていない
ため邪魔になることがなく、作業性が良好である。
【0072】さらに、ガスダンパー87は、メインシー
ト72を開けても見えることがないため、外観品質を確
保できる。
【0073】さらにまた、メインシート72のヒンジブ
ラケット部72hがガスダンパー87の取付けを兼ねて
いるため、部品点数を削減することができる。
【0074】また、運転者の体格に合わせて、着座部7
2dと背もたれ部72aが一体のメインシート本体72
bを前後に位置調整できるため、背もたれ部のみを移動
するものと比較すると、座面及び腰部のフィット感及び
ホールド感が向上し快適性が増す。
【0075】また、メインシート本体72b側のみ前後
方向に移動できるようにして、収納ボックス23の開口
部23dを閉塞する固定シートボトム72cは、開閉動
作のみで前後移動できないようにしているため、シール
位置がズレるようなことがなく、シール性を確保するこ
とができる。
【0076】さらに、メインシート本体72bより固定
シートボトム72cを大きくできるため、メインシート
本体72bの大きさにより制限されることなく、収納ボ
ックス23の開口部23dを拡大できる。
【0077】また、このメインシート72をロックする
前記左右一対のロック装置77は、メインスイッチ90
の操作により解除されるようになっている。すなわち、
図19に示すように、メインスイッチ90からシートロ
ック用メインワイヤ92が後方に向けて延長され、この
シートロック用メインワイヤ92が中継器93を介して
両ロック装置77に接続された一対のシートロック用サ
ブワイヤ94に連結されている。この中継器93は、図
21に示すように、ケース93a内にシートロック用メ
インワイヤ92の端部が円盤93bに連結され、この円
盤93bに一対のシートロック用サブワイヤ94が連結
され、シートロック用メインワイヤ92を引くことによ
り、円盤93bが図21中左方向に移動してシートロッ
ク用サブワイヤ94が引かれて、左右一対のロック装置
77が解除されてメインシート72が開かれるようにな
っている。
【0078】このようにメインスイッチ91の操作で複
数のロック装置77の解除ができるため、ユニットスイ
ング式エンジン2を停止させることなく、メインシート
72の開閉が行える。
【0079】また、一対のシートロック用サブワイヤ9
4をロック装置77から前方に延長し、メインシート7
2の前方で中継器93に連結することにより、シートロ
ック用サブワイヤ94の曲率を大きくでき、摺動抵抗を
小さくできることから、メインスイッチ91のキー操作
力を軽くできる。
【0080】なお、中継器93の変形例として、図22
に示すような位相差タイプがある。これは、シートロッ
ク用メインワイヤ92の端部が四角形板93cに連結さ
れ、一対のシートロック用サブワイヤ94の端部がこの
四角形板93cに連結されている。これら一対のシート
ロック用サブワイヤ94の一方の端部が四角形板93c
の長孔93dに移動自在に連結され、他方のシートロッ
ク用サブワイヤ94の一方の端部が四角形板93cの円
形孔93eに連結されている。
【0081】これによれば、シートロック用メインワイ
ヤ92を引くことにより、四角形板93cを移動させて
一対のシートロック用サブワイヤ94を引く際に、長孔
93d側に連結された方のシートロック用サブワイヤ9
4が、もう一方のシートロック用サブワイヤ94より遅
延されて引かれることから、一つずつロック装置77を
解除することができるため、キー操作時の荷重を分散さ
せることができ、操作性を良好にできる。
【0082】一方、前記リヤシート73は、図23に示
すように、固定式で車幅方向に沿う断面が略コ字状を呈
し、両側面部73aに段差部73bが形成されて、この
段差部73bより前側の前端部73cが、前記メインシ
ート本体72の背もたれ部72a内に挿入されるように
なっている。その段差部73bから前端までの長さ(ラ
ップ代)L2は、前記メインシート本体72bのスライ
ド長さ以上に形成され、メインシート本体72bが前進
限まで移動された状態でも、メインシート本体72bと
リヤシート73とがオーバーラップするようになってい
る。
【0083】これにより、メインシート本体72bをス
ライドさせても、リヤシート73との間に隙間が発生す
ることなく、外観品質を確保することができる。
【0084】また、リヤシート73に段差部73bを設
けて前端部73cの幅を狭くすることにより、メインシ
ート本体72bの後端部側の幅をそれ程広くする必要が
ないことから、着座性を良好に保つことができる。
【0085】このリヤシート73は、フレーム1の後部
に固定されたアシストグリップ96に載置固定されてい
る。
【0086】詳しくは、図24に示すように、フレーム
1のシートパイプ16には、上方に延びる支持ブラケッ
ト97が取り付けられ、この支持ブラケット97の上端
部に、ボルト98・ナット99によりアシストグリップ
96が取り付けられている。
【0087】このアシストグリップ96は、図23に示
すように、平面視で略U字状に折曲され、このU字状の
内周面部96aには、前記ボルト98・ナット99によ
り固定される固定部96bが計4ヶ所形成され、これら
固定部96bより内側に向けてシート支持部96cが延
長され、このシート支持部96cにリヤシート73のシ
ートボトム73dが支持されている。また、そのリヤシ
ート73には、シートボトム73dの後端部の下面にフ
ック部73eが形成され、このフック部73eが、アシ
ストグリップ96の被係止部96dの下方に挿入されて
係止されるようになっている。
【0088】さらに、リヤシート73の前端部73cの
内面側には、図23に示すように、内側に向けて突出す
る雄ネジ部73fが形成され、この雄ネジ部73fが収
納ボックス23の縦壁部の貫通孔23qに挿通されて取
付ナット100に螺合されることにより取り付けられる
ようになっている。
【0089】さらにまた、そのアシストグリップ96に
は、前記内周面部96aの外側に立上げ壁96eが形成
され、この立上げ壁96eの上端部から外側に向けて把
持部96fが延長され、この把持部96fの下側に手を
差し込んで掴むことにより、車両を起こすことができる
ようになっている。
【0090】このようにリヤシート73をアシストグリ
ップ96で支持することにより、従来のように、リヤシ
ート73直下に荷重受けのためのフレームのクロスパイ
プ等を配置する必要がないため、リヤシート73の高さ
を低くすることができる。また、フレームのリヤシート
取付ブラケット等を廃止でき、軽量化及び小型化を図る
ことができる。
【0091】さらに、フレームから延長されたリヤシー
ト取付ブラケットでリヤシートを支持しようとすると、
このブラケットはアシストグリップを回避するため、図
24に示す支持ブラケット97より車両中央側へ大きく
突出させる必要がある。ここで、収納ボックス23を取
り外す場合には、リヤシート73を外して行うようにし
ているが、かかる場合に、その収納ボックス23がその
リヤシート取付ブラケットに干渉しないようにする必要
がある。このため、収納ボックス23の幅をそれ程広げ
ることができない。これに対して、リヤシート73をア
シストグリップ96に取り付けるようにすることによ
り、かかるリヤシート取付ブラケットを廃止できるた
め、このブラケットとの干渉を考慮する必要がないこと
から、収納ボックス23の幅を拡大することができる。
【0092】また、図26に示すように、アシストグリ
ップ96にはテールライト101が支持されている。こ
のテールライト101には、後方に突出する取付片10
1aが形成される一方、アシストグリップ96の後辺部
の内周面部96aに、取付け孔96iが形成され、この
取付け孔96iにゴム製のグロメット102が嵌合さ
れ、このグロメット102及び前記取付け片96iにボ
ルト103が挿入され、ナット104に螺合されること
により、このテールライト101がアシストグリップ9
6に支持されている。
【0093】これにより、テールライト101は、アシ
ストグリップ96にフローティング状態で支持されるこ
とにより、振動によるバルブ切れを抑制できる。また、
アシストグリップ96の内側にテールライト101が位
置しているため、駐輪場等での車体取回し時にアシスト
グリップ96によりそのテールライト101が保護され
て破損が防止される。
【0094】勿論、そのテールライト101の代わり
に、リヤフラッシャーランプを配設することもできる。
【0095】なお、図27に示すように、ボルト98の
軸心O1を鉛直方向に対して角度θ傾けて配設し、リヤ
シート配設状態では、ボルト98の頭部をリヤシート7
3の側縁部より内側に位置させるようにする。これによ
り、その頭部が外部から見えることなく外観品質を確保
することができる。また、ボルト98を斜めとすること
で、このボルト98の下端が車外側に位置するため、収
納ボックス23の容量を増大させることもできる。
【0096】また、アシストグリップ96の変形例とし
て、図28に示すようなものがある。すなわち、このア
シストグリップ96には、後部側に切欠き部96gが形
成され、この切欠き部96gには、左右一対の支持片9
6hが形成され、これら支持片96hに蓋体106、又
はリヤキャリア107が交換可能に配設されるようにな
っている。
【0097】この蓋体106は、その支持片96hに支
持されて取り付けられることにより、その切欠き部96
gを埋めるように配設され、蓋体106の上面とアシス
トグリップ96の他の上面とが面一となるように設定さ
れている(図28(a)参照)。
【0098】また、リヤキャリア107を使用する場合
には、その蓋体106を外してリヤキャリア107をそ
の切欠き部96gを取り付ける。このリヤキャリア取付
状態で、このリヤキャリア107上面とアシストグリッ
プ96の他の上面とが面一となるように設定されている
(図28(c)参照)。
【0099】このようにすれば、アシストグリップ96
にリヤキャリア107を装着した場合でも、車体との一
体感が得られ、外観及び積載性を良好とすることができ
る。
【0100】また、リヤキャリア107以外にも、タン
デムバックレスト、ハイマウントストップランプ、リヤ
ボックス等を交換可能に配設することもできる。
【0101】さらに、図29及び図30に示すように、
リヤシート73上にはリヤシート用キャリア109が配
設され、この後ろ側には、後部キャリア110が配設さ
れている。そのリヤシート用キャリア109は、棒部材
にて形成され、これら棒部材の脚部109aがアシスト
グリップ96の内周面部96aにボルト111止めされ
ている。そして、このリヤシート用キャリア109に
は、荷物を載せる載置面部109bが形成されている。
【0102】また、後部キャリア110は、前方に複数
のアーム部110aが延長され、これらの先端部110
cがボルトによりアシストグリップ96の取付部96j
に取り付けられ、荷物を載せる載置面部110bが前記
リヤシート用キャリア109の載置面部109bと同じ
高さに設定されている。
【0103】リヤシート73を使用しないときには、こ
のリヤシート73上にリヤシート用キャリア109を配
設することにより、このキャリア109上に荷物を積載
すれば、後部キャリア110に荷物を積載する場合より
も、強度上積載量を増加させることができると共に、操
縦安定性も向上する。
【0104】しかも、両キャリア109,110の載置
面部109b,110bが同じ高さに設定されているた
め、両載置面部109b,110bに跨る大きな荷物の
積載も可能となる。
【0105】一方、前記フートボード63は、図31に
示すように、車両前後方向に延びる左右の足載せ部63
aを有し、この両足載せ部63aの前部側はトンネル部
63cにより連結され、後部側が連結部63dにより連
結されている。
【0106】そのトンネル部63cの下側には、図2等
に示すように、燃料タンク46が配設され、このトンネ
ル部63cには、給油リッド113が配置される開口6
3eが形成され、この給油リッド113を開くことによ
り、燃料タンク48の給油口48fから燃料を給油でき
るようになっている。
【0107】また、連結部63dは、収納ボックス23
のくびれ部23fの下側を通って左右に延長されてい
る。
【0108】このように左右の足載せ部63aの後端部
側を連結部63dで連結することにより、フートボード
63全体としての剛性が向上し、組立性や合わせ性を向
上させることができる。
【0109】また、左右の足載せ部63a、前側のトン
ネル部63c、後ろ側の連結部63dでループ状を呈し
ているため、射出成形を行う場合等に樹脂が回り易く、
成形性を向上させることができる。
【0110】さらに、その収納ボックス23には、エン
ジン2に対する逃げの部分をくびれ部23fとすること
で、このくびれ部23fより前側と後ろ側とで収納空間
を確保することにより、収納スペースを大きくでき、フ
ートボード63の連結部63dは、その収納ボックス2
3のくびれ部23fを利用して左右に連通させているた
め、収納ボックス23の容量を減少させることなく、連
結部63dを設けることができ、極めて効果的な配置関
係とすることができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、リヤシートをアシストグリップで支持することに
より、従来のように、リヤシート直下に荷重受けのため
の車体フレームのクロスパイプ等を配置する必要がない
ため、リヤシートの高さを低くすることができる。ま
た、車体フレームのリヤシート取付ブラケット等を廃止
できるため、軽量化及び小型化を図ることができると共
に、車両中央側に大きく延長されたリヤシート取付ブラ
ケットとの干渉を考慮する必要がないため、収納ボック
スの大型化を図ることができる、という実用上有益な効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るスクータ型車両の
全体を示す側面図である。
【図2】同実施の形態に係るスクータ型車両のカバー類
を外した状態の側面図である。
【図3】同実施の形態に係る図1のC−C線に沿う断面
図である。
【図4】同実施の形態に係るスクータ型車両の車体フレ
ームを示す側面図である。
【図5】同実施の形態に係るスクータ型車両の車体フレ
ームを示す平面図である。
【図6】同実施の形態に係るスクータ型車両の車体フレ
ームを示す背面図である。
【図7】同実施の形態に係るスクータ型車両の車体フレ
ームの前部側を示す右側面図である。
【図8】同実施の形態に係る車両前部のスクリーン等の
車両前後方向に沿う断面図である。
【図9】同実施の形態に係るスクリーンを示す図で、
(a)はスクリーンの正面図、(b)は(a)のA−A
線に沿う断面図である。
【図10】同実施の形態に係る図8の変形例を示す断面
図である。
【図11】同実施の形態に係るラジエター,燃料タン
ク,フレーム及びアンダーカバー等を示す側面図であ
る。
【図12】同実施の形態に係る冷却水ホース等の配索状
態を示す側面図である。
【図13】同実施の形態に係る図12のBーB線に沿う
断面図である。
【図14】同実施の形態に係る図13の変形例を示す断
面図である。
【図15】同実施の形態に係る収納ボックス及びシート
等を示す側面図である。
【図16】同実施の形態に係るメインシート及び収納ボ
ックスの分解斜視図である。
【図17】同実施の形態に係る収納ボックス,メインシ
ート及びリヤシートを示す分解斜視図である。
【図18】同実施の形態に係る収納ボックス及びフレー
ムを示す側面図である。
【図19】同実施の形態に係るシートロック用ワイヤ等
の配索状態を示す概略平面図である。
【図20】同実施の形態に係るシートロック用ワイヤ等
の配索状態を示す概略側面図である。
【図21】同実施の形態に係るシートロック用ワイヤ等
の中継器を示す断面図である。
【図22】同実施の形態に係るシートロック用ワイヤ等
の中継器を示す断面図である。
【図23】同実施の形態に係るリヤシート,アシストグ
リップ及び収納ボックス等を示す分解斜視図である。
【図24】同実施の形態に係るリヤシート及びアシスト
グリップ等の取付部分を示す車幅方向に沿う断面図であ
る。
【図25】同実施の形態に係るリヤシートとアシストグ
リップとの取付部分を示す車両前後方向に沿う断面図で
ある。
【図26】同実施の形態に係るテールライトの取付構造
を示す断面図である。
【図27】同実施の形態に係るアシストグリップと車体
フレームとの取付部分の変形例を示す断面図である。
【図28】同実施の形態に係るアシストグリップの変形
例を示す斜視図である。
【図29】同実施の形態に係るリヤシート用キャリア及
び後部キャリア等の配設状態を示す側面図である。
【図30】同実施の形態に係るリヤシート用キャリア及
び後部キャリア等の配設状態を示す平面図である。
【図31】同実施の形態に係るフートボードの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 車体フレーム 73 リヤシート 96 アシストグリップ 96b 固定部 96c シート支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 利和 静岡県磐田市新貝2500番地ヤマハ発動機株 式会社内 (72)発明者 板敷 俊一 静岡県磐田市新貝2500番地ヤマハ発動機株 式会社内 Fターム(参考) 3D011 AG01 AH02 AK13 AK14 AK16 AL13 AL14 AL51 3D014 DD06 DD09 DF08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームにアシストグリップの固定
    部が取り付けられ、該アシストグリップには該固定部よ
    りも内側に延びるシート支持部が延設され、該シート支
    持部にリヤシートを支持したことを特徴とする自動二輪
    車用リヤシート配設構造。
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Cited By (6)

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