JP2010083357A - スクータ型車両のシート構造 - Google Patents

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Kengo Yano
謙吾 矢野
Ayumi Tsuji
歩 辻
Fujio Nakamura
二二男 中村
Sadamichi Enjo
貞通 遠城
Kazunori Yoshimura
和則 吉村
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Abstract

【課題】スクータ型車両において、足つき性を向上させつつ、フィット感に優れたシート構造を提供する。
【解決手段】乗員が着座するシート50と、シート50の下方に設けられ、ヘルメットを収納可能な収納ボックス51と、シート50の下方に設けられるシート下カバー80とを備えたスクータ型車両のシート構造49であって、シート50は、運転者が着座する前シート部50aと同乗者が着座する後シート部50bとを有し、収納ボックス51は、後シート部50bの下方にヘルメットを収納するヘルメット収納K空間を有し、平面視で前シート部50aに対応する部分が前方に向けて幅狭になり、側面視で前シート部下縁62は、前下がりに傾斜し、前シート部50aの前部側方傾斜面50eがシート下カバー80の側方傾斜面80aと連続している。
【選択図】図4

Description

本発明は、スクータ型車両のシート構造に関する。
従来、乗員のシートの下側にヘルメットの収納空間を有した収納ボックスを備えるスクータ型車両が知られている。
従来の構成では、足つき性を向上させるために、シートの幅を狭める等、種々の工夫がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開平01−202589号公報
しかしながら、従来のようにシートの幅を狭めると、運転者の臀部や内股部との接触面積が減少し、フィット感が損なわれる傾向にある。
そこで、本発明は、スクータ型車両において、足つき性を向上させつつ、フィット感に優れたシート構造を提供することを目的とする。
本発明は、乗員が着座するシートと、前記シートの下方に設けられ、ヘルメットを収納可能な収納ボックスと、前記シートの下方に設けられるシート下カバーとを備えたスクータ型車両のシート構造であって、前記シートは、運転者が着座する前シート部と同乗者が着座する後シート部とを有し、前記収納ボックスは、後シート部の下方にヘルメットを収納するヘルメット収納空間を有し、平面視で前シート部に対応する部分が前方に向けて幅狭になり、側面視で前シート部の下縁は、前下がりに傾斜し、前シート部の前部側方傾斜面がシート下カバーの側方傾斜面と連続していることを特徴とするスクータ型車両のシート構造を提供する。
また、上記構成において、前記シートと前記シート下カバーとは、シート下カバーが上面視でシートの前方及び側方を囲うように一体的に取付けられ、前記シートと前記シート下カバーとにより前記収納ボックスを開閉可能に覆った構成としても良い。
さらに、前記ヘルメット収納空間に収納されるヘルメットは、ヘルメットの左右側部が車両上下方向を向くように横向きに寝かして収納される構成としても良い。
また、前記後シート部の下縁は、側面視で前記シート下カバーから連続して後上がりに傾斜していても良い。
本発明に係るスクータ型車両のシート構造では、比較的大きな空間を必要とするヘルメット収納空間を後シート部の下方に設けることで、前シート部の幅及び高さを小さくできるとともに、シート下カバーの側方傾斜面と前シート部の前側方傾斜面とを連続するように傾斜させたため、運転者の着座位置の近傍で左右に膨出する部分が存在しない。これにより、運転者の足つき性が向上する。また、運転者は、自身の腿部分を、前下がりに傾斜した前シート部の下縁に沿うように接触させて着座できる。これにより、運転者とシートとの接触面積をより大きくできるため、シートのフィット感を向上できる。
また、シートの前方及び側方を覆うシート下カバーが、シートと一体的に締結されて収納ボックスを開閉可能に覆うため、シート下カバーが覆う範囲まで収納ボックスの大きさを拡大でき、収納ボックスの容量を大きくできる。
また、ヘルメットを横向きに寝かして収納できるため、後シート部の高さを抑える事ができ、低重心化が図れるとともに、同乗者の足つき性を向上できる。
さらに、収納ボックスの上面を連続した形状とすることができ、収納ボックスの上面に段差等が形成されないため、収納ボックスのシール性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るスクータ型車両の左側面図である。なお、図1では、説明の便宜上、車体カバー70を仮想線(二点鎖線)で示している。
スクータ型車両1の車体フレームFは、前輪WFを支持するフロントフォーク2及びフロントフォーク2に連結される操行ハンドル3を操行自在に支持するヘッドパイプ4をその前端に備えている。後輪WRをその後端で支持するユニットスイングエンジンUEは、車体フレームFの前後方向中間部で上下に揺動可能なように支持されている。
また、ユニットスイングエンジンUEの上方には、乗員用のシート50が設けられている。さらに、車体フレームFには、車体フレームFを覆う合成樹脂製の車体カバー70が取り付けられている。
車体フレームFは、ヘッドパイプ4と、ヘッドパイプ4の上部に連設されて後下がりに延びる左右一対のメインフレーム5と、ヘッドパイプ4の下部に連設されて後下がりに延び、次いで略下に延び、最後に後方に延びてメインフレーム5の後端に連結される左右一対のダウンフレーム6とを備えている。さらに、車体フレームFは、両メインフレーム5の中間部から後上がりに車両後部へ延びる左右一対のシートレール7と、両メインフレーム5の後端とシートレール7の中間部とを連結する左右一対のミドルフレーム8と、両ミドルフレーム8の後部とシートレール7の後端とを連結する左右一対のシートレール7とを備えている。
左右のメインフレーム5と左右のダウンフレーム6とにより囲まれる空間には、燃料タンク21が配置されている。また、燃料タンク21の上方で、左右のメインフレーム5の間には、第1クロスメンバ13が掛け渡され、燃料タンク21の下方で、左右のダウンフレーム6の間には、第2クロスメンバ14が掛け渡されている。さらに、ユニットスイングエンジンUEの上方において左右のシートレール7の間には、第3クロスメンバ15が掛け渡され、左右のシートレール7の後端の間には、第4クロスメンバ16が掛け渡されている。
シートレール7とミドルフレーム8との間には、左右一対のピボットプレート10が掛け渡されている。左右のピボットプレート10の間には、リンク部材11を介してユニットスイングエンジンUEを揺動可能に軸支するピボット軸12が設けられている。
ユニットスイングエンジンUEは、シリンダ軸線をほぼ水平とした水冷式のエンジンEと、エンジンEの出力を伝達ベルト及びプーリによって無段階に変速して後輪WRに伝達するベルト式の無段変速機Mとを備えている。無段変速機Mは、変速用のアクチュエータとしての電動モータ(図示略)の作動に応じてクランクシャフト側の可動プーリを駆動し、変速比を無段階に変化させる。無段変速機Mの変速機ケース32は、エンジンEにおけるクランクケース33の左側にエンジンEから張り出すようにして連設され、後輪WRの左側まで延設されている。エンジンEの上方には、スロットルボディ34を介してエアクリーナユニット35が接続され、エンジンEの下方には、車両後方に延びる排気管36が接続され、排気管36の後端には、マフラー37が接続されている。
ユニットスイングエンジンUEの後端における両側面部と、左右のシートレール7の後端との間には、左右一対のリヤクッションユニット38が設けられている。上述のように、ユニットスイングエンジンUEは、ピボット軸12により軸支されるとともに、その後端部にはリヤクッションユニット38が設けられており、パワーユニットとしての機能に加え、後輪WRを揺動可能に支持するスイングアームとしての機能も有している。
また、ユニットスイングエンジンUEの下部には、メインスタンド39が取り付けられている。サイドスタンド28は、左側のダウンフレーム6に取り付けられている。
前輪WFの後方においてダウンフレーム6の前方には、エンジンEの冷却水を冷却するラジエータ22が設けられ、ラジエータ22の近傍には、上記冷却水のリザーバタンク23が設けられている。
また、燃料タンク21内部には、スロットルボディ34に燃料を供給する燃料ポンプ24が設けられている。
左右のメインフレーム5の間及び左右のシートレール7の間には、乗員用のヘルメットH(図6)等の荷物を収納可能な収納ボックス51が設けられている。収納ボックス51は、左右のシートレール7の間に掛け渡されるようにして設けられ、燃料タンク21の上方からユニットスイングエンジンUEの上方にかけて延在している。
また、シート50は、収納ボックス51の上方においてシートレール7に沿うように設けられ、運転者が着座する前シート部50aと、同乗者が着座する後シート部50bとを有している。
図2は、スクータ型車両1の平面図である。図3は、スクータ型車両1を車体カバー70とともに示した左側面図である。
車体カバー70は、ヘッドパイプ4の前方においてスクータ型車両1の前面を覆うフロントカバー71と、フロントカバー71の左右両側に連結され車両前部の側方を覆う左右一対の上部サイドカバー72と、上部サイドカバー72の下部に連結されて車両前部の下部を覆い、前シート部50aに着座した運転者の脚部の前方を覆うレッグシールドを兼ねる左右一対の下部サイドカバー73と、上部サイドカバー72及び下部サイドカバー73に連結されて後方に向けて延在し、前シート部50aに着座した運転者の脚部の前方を覆う左右一対のフロアステップ74と、フロアステップ74の下部に連結される左右一対のフロアスカート75と、車両中央の下面を覆うアンダカバー76とを備えている。左右の下部サイドカバー73の間には、ラジエータ22を前方から覆うフロントロアカバー(図示略)が設けられている。また、車体カバー70は、ヘッドパイプ4の上方を覆うメータパネルカバー77と、ヘッドパイプ4を後方側から覆うようにして左右の上部サイドカバー72に連結されるインナカバー78とを備えている。また、フロアスカート75の後部には、後シート部50bに着座した同乗者が足を置くタンデムステップ75aが設けられている。
さらに、車体カバー70は、前シート部50aの下方に設けられる左右一対のシート下カバー80と、左右のシート下カバー80の間に設けられるシートヒンジカバー86と、シートレール7に沿うように延在して車両側面を覆う左右一対のボディカバー81と、ボディカバー81の後端に連結され車両後部を覆うリヤボディカバー82と、ボディカバー81の後端から後下がりに延びるボディカバースカート83とを備えている。ボディカバースカート83の端には、後輪WRを後方から覆うリヤフェンダ84が取り付けられている。また、後シート部50bの下方には、左右一対のグラブレール87が取り付けられている。後シート部50bに着座した同乗者は、グラブレール87を把持することで体を支えることができる。ここで、スクータ型車輌とは、フロアステップ74のような乗員が足を置くことが可能な低床部を備え、かつ、シート50のような跨ぎ部を有する車輌を指している。
フロントフォーク2には、前輪WFを上方から覆うフロントフェンダ85が固定されている。また、操行ハンドル3には、左右一対のバックミラー29や、灯火器等を操作するためのスイッチケース(図示略)等が設けられている。フロントカバー71の前部には、ヘッドライト40が設けられ、ヘッドライト40の後方に位置する下部サイドカバー73には、左右一対の前部ウインカ41が設けられている。さらに、ボディカバースカート83には、左右一対の後部ウインカ31が設けられている。
図4は、スクータ型車両1のシート構造49を示した一部断面側面である。図5は、収納ボックス51の側面図である。図6は収納ボックス51の斜視図である。
シート構造49は、シート50と、シート50を支持するシートフレーム53と、シート50の下方に設けられる収納ボックス51と、シート50の下方に設けられるシート下カバー80とを備えている。
シート50は、ウレタンにより構成されるシートクッション54を、板状のシート底板55で支持し、シートクッション54の表面をビニールレザー等の表皮材56により覆って構成されている。シート50は、階段状に形成され、後シート部50bは前シート部50aよりも一段高く形成されている。また、前シート部50aの前部に形成された前傾斜部50cは、側面視において前下がりに傾斜して形成されている。
そして、シート50は、シート50の下部に設けられるシートフレーム53に取り付けられている。シートフレーム53は、前シート部50aの下部を支持する、一対のパイプ状の第1シートフレーム53aと、第1シートフレーム53aの下面に張り合わされて、前シート部50aから後シート部50bまで一体に延び、前シート部50aおよび後シート部50bの下部を支持する、樹脂製の平板を折り曲げた状態の第2シートフレーム53bとを備えて構成されている。
第1シートフレーム53aは、左右一対に形成されて前シート部50aの下部からシート50の前方へ延び、第2シートフレーム53bの端部に連結されている。第2シートフレーム53bは、その前端から前シート部50aの前部の下方までは略水平に延び、その後、後シート部50bの後端まで後上がりに延在している。また、第2シートフレーム53bには、第2シートフレーム53bの下面に沿って延びるシール部材57が取り付けられている。
さらに、前シート部50aの下方には、上面視でシート50の前方及び側方を囲うように取り付けられるシート下カバー80が設けられている。シート下カバー80は、シートフレーム53の前端から前シート部50aの後端近傍まで延び、その下縁を構成するシート下カバー下縁80bは後上がりに延びている。また、シート下カバー80は、左右一対で設けられ、第2シートフレーム53bの固定部42にボルト止めにより締結されている。
収納ボックス51は、車両上方に向けて開口した開口面51aを有する箱状に形成され、左右のシートレール7(図1)の間で後上がりに延在している。また、収納ボックス51の前部において前シート部50aの下方に対応する部分は平面視で前方に向けて幅狭に形成されている。そして、収納ボックス51は、開口面51aが左右のシートレール7の間に臨むように設けられており、シートレール7の上方から荷物等を出し入れ可能に構成されている。また、収納ボックス51は、合成樹脂により一体的に形成されている。
そして、収納ボックス51の開口面51aはシート50の下方に位置し、シート50によって塞がれている。すなわち、シート50は、収納ボックス51の蓋として機能している。
ここで、メインフレーム5の中間部には、シート50を支持するヒンジ部52の一端が固定され、一方、第1シートフレーム53aの前端部には、ヒンジ部52の他端が固定されるヒンジ接続部44が設けられている。シート50は、図1に示すように、ヒンジ部52を中心に回動可能に構成され、シート50を上下方向に回動させることでシート50を自在に開閉できる。また、収納ボックス51内には、シート50を閉状態で収納ボックス51に係止するシートキャッチ部材(図示略)が設けられている。このシートキャッチ部材は、シート50の後部に設けられた係合部58と係合し、シート50を係止する。
収納ボックス51には、前シート部50aの下方に膨出する前収納部51bと、後シート部50bの下方に膨出する後収納部51cとが設けられている。図5に示すように、前収納部51bの下方には、バッテリ25を収納するバッテリ室26が形成され、バッテリ室26と前収納部51bとの間は、開閉可能なリッド27により区切られている。また、バッテリ室26には、ヒューズボックス等の電装部品が収納可能である。また、収納ボックス51は、複数の固定部43を有し、これら固定部43を介して車体フレームFにボルト止めされている。
図6に示すように、収納ボックス51の上縁部、すなわち、開口面51aの縁部には、シートフレーム53のシール部材57を受けるシール面59が形成されている。このシール面59は、開口面51aの縁部の全周に亘って連続して形成されている。また、図4に示すように、側面視においてシール面59は、第2シートフレーム53bの曲がり具合に合わせて後ろ上がりに形成されており、シート50を閉じた状態でシール面59と第2シートフレーム53bとによってシール部材57をほぼ隙間無く挟めるようになっている。
つまり、収納ボックス51をシート50によって閉じた状態では、シール部材57がシール面59と第2シートフレーム53bとにより挟まれて変形し、シール部材57の密着性が増加するため、高いシール性が得られる。
以下、シート50の近傍の要部を断面図を用いて説明する。
図7は、図4においてA−A線で切断した断面図である。
シートフレーム53の前部では、パイプ状の第1シートフレーム53aは、車両幅方向に延在する板状の第2シートフレーム53bの上面に接合されている。第2シートフレーム53bにおいて車両幅方向の端には、シール部材57が取り付けられるシール受け部63cが形成されている。シール受け部63cには、シール部材57が嵌め込まれる凹溝部60が形成されている。凹溝部60は、シール受け部63cの下面に2列の突状部60aが立設されて形成され、突状部60aは、前後方向に延びる第2シートフレーム53bに沿ってレール状に延在している。また、シール部材57は、ゴムにより構成され、中空に形成された中空部57aを有している。これにより、シール部材57は、変形が容易であるためシール面59に密着でき、シール性に優れている。
シートフレーム53の前部において、第2シートフレーム53bの下面には、シート50の開閉を円滑にする筒状のダンパーユニット(図示略)の一端が取り付けられるボールジョイント45が取り付けられている。ボールジョイント45は、断面L字状の支持片46を介して第2シートフレーム53bにボルト止めされている。また、上記ダンパーユニットの他端は、収納ボックス51内に取り付けられている。
さらに、シートフレーム53の前部では、シートフレーム53はその上方及び側方に位置するシート下カバー80により覆われている。シート下カバー80の下端は、シール部材57よりもさらに下方に達している。
図8は、図4において前傾斜部50cの近傍をB−B線で切断した断面図である。
前シート部50aの下方では、左右の第1シートフレーム53aの間に板状の支持板61が掛け渡され、前シート部50aは、シート底板55が支持板61に当接した状態でボルト止めされている。また、前傾斜部50cの中央部50dは緩やかな凸状の曲面に形成されている。前シート部50aの左右前部において、前シート部50aの下縁部を構成する前シート部下縁62からは、上方に向けて車両内側に傾斜する前部側方傾斜面50eが延びている。この前部側方傾斜面50eは、中央部50dに連続している。また、図2に示すように、前部側方傾斜面50eは、前シート部50aの上面である座面50fに連続している。さらに、図3に示すように、側面視において前シート部下縁62は、車両前方へ前下がりに傾斜して延在している。
第2シートフレーム53bは、前シート部50aの下方で幅方向に延びる基部63aと、第1シートフレーム53aの下方の位置から車輌下方に傾斜する側部63bとを有し、前収納部51b(図4)を上方から覆うように構成されている。
側部63bは、前シート部50aの前シート部下縁62よりもさらに車輌幅方向の外側へ延びている。そして、側部63bの外側の端にはシール受け部63cが設けられている。シール受け部63cの凹溝部60には、シール部材57が取り付けられている。側部63bは、第1シートフレーム53aとシール受け部63cとの間を塞ぐように形成され、第1シートフレーム53aの下方において前収納部51bを覆っている。
また、シート下カバー80は、前シート部下縁62の下方に位置する側方傾斜面80aを有している。側方傾斜面80aは、シール部材57の下方まで延びてシートフレーム53を覆うように設けられ、前シート部50aの前部側方傾斜面50eと連続するように傾斜している。
図9は、図4において前シート部50aをC−C線で切断した断面図である。
座面50fの下方では、左右の第1シートフレーム53aの間に跨るように板状の支持部材64が設けられ、前シート部50aは、シート底板55が支持部材64に当接した状態でボルト止めされている。また、前シート部50aの幅方向の端には、前シート部下縁62が形成され、前シート部下縁62の幅方向内側には前部側方傾斜面50eが形成されている。
また、座面50fの下方においても、第2シートフレーム53bは基部63aと側部63bとを有している。そして、図4に示すように、側部63bの端にはシール受け部63cが設けられ、凹溝部60にはシール部材57が取り付けられている。
図10は、図4において前シート部50aをD−D線で切断した断面図である。
第2シートフレーム53bは、図4に示すように、後ろに延びるに従って前シート部50aに接近し、前シート部50aの後端部では、図10に示すようにシール受け部63cがシート底板55に直接固定されている。詳細には、シール受け部63cは、前シート部下縁62の下部において平面状に形成された取り付け部55aにボルト止めされている。そして、シール受け部63cは、シート底板55に直接固定された状態で、図4に示すように、シート50の後端まで延在している。さらに、図4には示されていないが、シール受け部63cは、図6に示す開口面51aの縁部の全周に亘って形成されたシール面59に対応して設けられ、上面視でシート50の周囲を囲うように構成されている。これにより、シール面59の全周に亘ってシール部材57をシール面59とシール受け部63cとによって挟むことができ、収納ボックス51のシール性を確保できる。
ここで、図7〜図10では、車両左側の断面を示したが、車輌右側の断面においては、シート50、シートフレーム53、シール部材57及びシート下カバー80は車両の左右方向の中心を基準に左右対称に形成されている。
上記のように、シート構造49では、シートフレーム53を介してシート50とシート下カバー80とを一体的に締結し、シートフレーム53、シート50及びシート下カバー80によって収納ボックス51の開口面51aを覆っている。これにより、シート構造49においては、シートフレーム53、シート50及びシート下カバー80を収納ボックス51の蓋として機能させ、収納ボックス51が開閉可能となっている。
また、シート構造49では、シートフレーム53の側部63b及びシート下カバー80が前収納部51bを覆っているため、前収納部51bへの水等の侵入を防止することができる。
次に、シート50の形状について詳細を説明する。
図2に示すように、平面視では、シート50の幅方向の大きさは、前シート部50aの後端近傍が最も大きく、前傾斜部50cに行くに従い幅狭に形成されている。そして、図2及び、図3の側面視に示すように、前シート部50aにおける左右の前シート部下縁62は、前下がりに傾斜している。また、前部側方傾斜面50eは、左右の前シート部下縁62から上方に向けて車両内側に傾斜している。
運転者が前シート部50aに跨って着座した場合、運転中においては、通常、運転者は自身の脚を前方に伸ばすとともにフロアステップ74に足を付き、また、停車中においては、下方に脚を伸ばし地面に足を付くこととなる。つまり、運転者は、運転時及び停車時において、座面50fから離れた低い位置に足を付くため、運転者の腿部は前下がりとなる傾向にある。
本実施の形態のシート50によれば、前部側方傾斜面50eが着座時における運転者の腿部の状態に合わせて内側に傾斜しており、かつ、前シート部下縁62が前下がりに形成されていることにより、前部側方傾斜面50eが下方まで延びるため、運転中及び停車中において、運転者は自身の腿部を、前シート部下縁62に沿うように接触させて着座でき、運転者とシート50との接触面積をより大きくできる。
また、図3及び図4に示すように、後シート部50bの上面である座面50gの幅方向の両端から下方に延びる後シート部下縁65は、側面視においてシート下カバー80から連続して直線的に後上がりに傾斜している。すなわち、側面視において、下カバー下縁80bと後シート部下縁65とは連続して後上がりに延びている。これにより、シート下カバー下縁80b及び後シート部下縁65の下方に位置する収納ボックス51のシール面59を連続した傾斜面とすることができ、シール面59には段差等が形成されないため、シール性を向上できる。さらに、シール面59に合わせて、シール受け部63cを連続した傾斜面とすることができるため、シート50を閉じた際に連続した傾斜面どうしでシール部材57を挟むことができ、シール部材57を密着させた状態とすることができる。
ここで、収納ボックス51におけるヘルメットHの収納について説明する。
図6に示すように、ヘルメットHは、後収納部51cの後部に位置するヘルメット収納空間Kに収納される。ヘルメットHは、乗員の顔の前方を覆うシールドSと、乗員の顎部の前方を覆うチンガードGとを備えたフルフェイス型のヘルメットである。シールドSは、ヘルメットHの左右の側部Yの間に掛け渡されるようにして設けられている。また、ヘルメットHは、一般的なヘルメットと同様に、頭頂部Tの高さが左右の側部Yの幅よりも大きく形成されている。
ヘルメットHは、側部Yが車輌上下方向を向くように横向きに寝かして収納され、その頭頂部Tは車輌幅方向を向き、シールドSは車輌前方を向いている。このように、ヘルメットHを横向きに収納し、大きさが頭頂部Tより小さい側部Yが車輌上下方向を向くようにすることで、後収納部51cの高さを低くすることができる。収納ボックス51においては、後収納部51cの幅方向の大きさは、ヘルメットHを横向きで収納できるように幅広に形成され、後収納部51cの高さは、左右の側部Yの幅に合わせて低く形成されている。これにより、後収納部51cの上方に位置する後シート部50bの高さが低く抑えられている。
一方、前収納部51bは、荷物等を収納するために設けられており、ヘルメットHは収納されない。シート構造49では、大きな空間を必要とするヘルメット収納空間Kを後収納部51cに設けることで、前収納部51bの高さ及び幅が必要以上に大きくなることを防いでいる。これにより、前収納部51bの上部に設けられる前シート部50aの高さ及び幅を小さくすることができる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、ヘルメット収納空間Kを後シート部50bの下方に設けることで、前シート部50aの幅及び高さを小さくできるとともに、シート下カバー80の側方傾斜面80aと前シート部50aの前部側方傾斜面50eとを連続するように傾斜させたため、運転者の着座位置の近傍で左右に膨出する部分が存在しない。これにより、運転者は、脚を回り込ますことなく地面に足を付くことができるため、足つき性が向上する。また、運転者は、自身の腿部分を、前下がりに傾斜した前シート部下縁62に沿うように接触させて着座できる。これにより、運転者と前シート部50aとの接触面積をより大きくできるため、シート50のフィット感を向上できる。このように、シート構造49によれば、足つき性を向上させつつ、フィット感を向上できる。
また、シート下カバー80の側方傾斜面80aと前シート部50aの前部側方傾斜面50eとが連続し、左右に膨出する部分が存在しないため、シート構造49をすっきりと見せることができ、外観性が向上する。
また、前シート部50aの前方及び側方を覆うシート下カバー80が、シート50と一体的に締結されて収納ボックス51を開閉可能に覆うため、シート下カバー80が覆う範囲まで収納ボックス51の大きさを拡大でき、収納ボックス51の容量を大きくできる。
また、ヘルメットHを横向きに寝かして収納するため、後シート部50bの高さを抑える事ができ、車輌の低重心化が図れるとともに、後シート部50bに着座する同乗者は、タンデムステップ75a等に容易に足を付くことができ、同乗者の足つき性を向上できる。
さらに、シート下カバー下縁80bと後シート部下縁65とが連続しているため、収納ボックス51のシール面59もこれと合わせて連続した形状とすることができ、シール面59に段差等が形成されないため、収納ボックス51のシール性を向上できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
例えば、上記実施の形態では、ヘルメットHは、側部Yが車輌上下方向を向くように横向きに寝かして収納され、シールドSは車輌前方を向くものとして説明したが本発明はこれに限定されるものでは無い。ヘルメットHは横向きに寝かして収納されれば良く、例えば、ヘルメットHが横向きに寝た状態でシールドSが車輌幅方向を向くようにしても良い。その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態に係るスクータ型車両の左側面図である。 スクータ型車両の平面図である。 スクータ型車両を車体カバーとともに示した左側面図である。 スクータ型車両のシート構造を示した一部断面側面である。 収納ボックスの側面図である。 収納ボックスの斜視図である。 図4においてA−A線で切断した断面図である。 図4において前傾斜部の近傍をB−B線で切断した断面図である。 図4において前シート部をC−C線で切断した断面図である。 図4において前シート部をD−D線で切断した断面図である。
符号の説明
1 スクータ型車両
5 メインフレーム
7 シートレール
49 シート構造
50 シート
50a 前シート部
50b 後シート部
50e 前部側方傾斜面
51 収納ボックス
51a 開口面
51b 前収納部
51c 後収納部
53 シートフレーム
53a 第1シートフレーム
53b 第2シートフレーム
57 シール部材
59 シール面
60 凹溝部
62 前シート部下縁
63c シール受け部
65 後シート部下縁
70 車体カバー
80 シート下カバー
80a 側方傾斜面
80b シート下カバー下縁
H ヘルメット
K ヘルメット収納空間
UE ユニットスイングエンジン

Claims (4)

  1. 乗員が着座するシートと、前記シートの下方に設けられ、ヘルメットを収納可能な収納ボックスと、前記シートの下方に設けられるシート下カバーとを備えたスクータ型車両のシート構造であって、
    前記シートは、運転者が着座する前シート部と同乗者が着座する後シート部とを有し、
    前記収納ボックスは、後シート部の下方にヘルメットを収納するヘルメット収納空間を有し、平面視で前シート部に対応する部分が前方に向けて幅狭になり、
    側面視で前シート部の下縁は、前下がりに傾斜し、前シート部の前部側方傾斜面がシート下カバーの側方傾斜面と連続していること、
    を特徴とするスクータ型車両のシート構造。
  2. 前記シートと前記シート下カバーとは、シート下カバーが上面視でシートの前方及び側方を囲うように一体的に取付けられ、前記シートと前記シート下カバーとにより前記収納ボックスを開閉可能に覆ったこと、
    を特徴とする請求項1記載のスクータ型車両のシート構造。
  3. 前記ヘルメット収納空間に収納されるヘルメットは、ヘルメットの左右側部が車両上下方向を向くように横向きに寝かして収納されること、
    を特徴とする請求項1または2記載のスクータ型車両のシート構造。
  4. 前記後シート部の下縁は、側面視で前記シート下カバーから連続して後上がりに傾斜していること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のスクータ型車両のシート構造。
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