JP4937057B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、リヤシートの下方に収納ボックスが設けられ、この収納ボックスとリヤシートの間にリヤスポイラーが設けられている自動二輪車に関する。
リヤシートの下方に物入れとしての収納ボックスが設けられ、この収納ボックスとリヤシートの間にリヤスポイラーが設けられている自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−10567公報(図23)
特許文献1の図23において、物入れとしての収納ボックス23(符号は同公報のものを流用する。以下同じ。)の上方にアシストグリップ96(リヤスポイラー96とも呼ばれている。)が設けられ、このリヤスポイラー96にリヤシート73が載置固定されている。リヤシート73は、前端部に雄ネジ73f及び取付ナット100を介して収納ボックス23に取り付けられている。つまり、リヤシート73の荷重は、リヤスポイラー96によって支持されている。
リヤスポイラー96は、金属で形成されており、リヤスポイラー96にリヤシート73の荷重を受けるリヤシート支持部を設けるとリヤスポイラー96の重量増加につながり好ましくない。加えて、リヤシート73を収納ボックス23に固定するためにねじ止めするときに、ねじの取付ボスなどを収納スペースに張り出して設ける場合があり、収納ボックス23に取付ボスなどが張り出すと収納ボックス23の収納スペースの低下をまねくことになり好ましくない。
本発明は、リヤスポイラーの重量増加を抑えることができ、収納ボックスの収納スペースの低下を抑えることができる自動二輪車を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、運転者が座るフロントシートの後方に設けられ同乗者が座るリヤシートと、このリヤシートの下方に設けられる物入れとしての収納ボックスと、この収納ボックスとリヤシートの間に設けられるリヤスポイラーと、を備える自動二輪車において、収納ボックスには、リヤシートの荷重を支持するリヤシート支持部が備えられ、リヤスポイラーには、リヤシートの底板から後方に延設した延設部を係合させることのできる係合部が備えられ、リヤシート支持部と係合部とにより、リヤシートが車両側に取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、リヤスポイラーは、リヤシート支持部より前まで延ばされ、このようなリヤスポイラーに、リヤシートの荷重を直接リヤシート支持部にかけるための通孔が設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、収納ボックスとリヤスポイラーとの間は、ラビリンス構造でシールし、リヤスポイラーとリヤシートの間は、リヤシートに設けた第1のシール部材でシールし、この第1のシール部材はラビリンス構造と平面視でほぼ重なるようにし、且つリヤシート支持部より車体中心側を通るようにしたことを特徴とする。
請求項4に係る発明では、第1のシール部材は、係合部より車体の後方に配置したことを特徴とする。
請求項5に係る発明では、フロントシートとリヤシートとは別体で構成され、フロントシートの後端部をリヤシートの前端部に結合するように配置され、この結合部の下方にてシールされるとともに、車両を上から見たときに、フロントシートの後端部とリヤシートの前端部との結合ラインは、略W字形状になるように形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、フロントシートの後部には、上方に突起するバックレスト部が一体に備えられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、収納ボックスには、リヤシートの荷重を支持するリヤシート支持部が備えられ、リヤスポイラーには、リヤシートの底板から後方に延設した延設部を係合させることのできる係合部が備えられ、リヤシートの荷重をリヤシート支持部で支持するとともに、リヤシートの延設部をリヤスポイラーに係合させるように構成した。
リヤスポイラーでは、リヤシートの荷重を受けないので、リヤスポイラーの構造を簡便にすることができるとともに、リヤスポイラーの重量の増加を抑えることができる。
また、リヤスポイラーには、リヤシートの底板から後方に延設した延設部と係合する係合部が備えられているので、収納ボックスにリヤシートと係合するためのボスなどの部位を設ける必要はない。従って、収納ボックスの収納スペースの低下を抑えながらリヤシートを取り付けることができる。
請求項2に係る発明では、リヤスポイラーは、リヤシート支持部より前まで延ばされているので、車両の外観性を一層高めることが可能となる。加えて、リヤスポイラーに、リヤシートの荷重が直接リヤシート支持部にかけるための通孔が設けられているので、車両の外観性と機能性とを両立させることができる。
請求項3に係る発明では、収納ボックスとリヤスポイラーとの間は、ラビリンス構造でシールし、リヤスポイラーとリヤシートの間は、リヤシートに設けた第1のシール部材でシールし、この第1のシール部材はラビリンス構造と平面視でほぼ重なるようにした。
リヤシートに第1のシール部材を備え、この第1のシール部材をリヤスポイラーに押し当てシールする。加えて、この第1のシール部材と平面視でほぼ重なるように収納ボックスとリヤスポイラーの間にはラビリンス構造を備えているので、収納ボックスとリヤスポイラーの間のシール性を確保するのみならず、リヤシートとリヤスポイラーの間のシール性をさらに高めることができる。従って、リヤシートと収納ボックス間のシール性を効果的に高めることができる。
さらに、第1のシール部材は、リヤシート支持部より車体中心側を通るようにしたので、収納ボックスでリヤシートを支持しながら、リヤシートと収納ボックス間のシール性を良好に保つことができる。
請求項4に係る発明では、第1のシール部材の内方に係合部が設けられ、第1のシール部材の外方にリヤシート支持部が設けられ、第1のシール部材の近傍にラビリンス構造が備えられているので、リヤシートと収納ボックスの間に安定したシール性をもたせることができる。
請求項5に係る発明では、車両を上から見たときに、フロントシートの後端部とリヤシートの前端部との結合ラインは、略W字形状になるように形成されているので、フロントシートとリヤシートの噛み合わせが良好になる。フロントシートとリヤの間の相対的な位置を安定させることができる。シート間の相対的な位置が安定するので、収納ボックスとシートの間のシール性をより一層安定させることができる。
請求項6に係る発明では、フロントシートの後部には、上方に突起するバックレスト部が一体に備えられ、同乗者がバックレスト部を股で挟むことができるようにした。
、股が当たるバックレスト部の面を、広い単一の面で構成すれば、同乗者の居住性が高まり、快適性をより一層高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11の上部から斜め後下に延びているメインフレーム12L、12R(手前側の符号12Lのみ示す。)と、前記ヘッドパイプ11の下部から斜め後下に延び、次いで略下に延び、最後に後方に延びて前記メインフレーム12L、12Rに連結されているダウンフレーム13L、13R(手前側の符号13Lのみ示す。)と、前記メインフレーム12L、12Rの後部から斜め後上に延びているシートレール14L、14R(手前側の符号14Lのみ示す。)と、このシートレール14L、14Rの中間点16L、16R(手前側の符号16Lのみ示す。)と前記メインフレーム12L、12Rの後端部との間を連結しているミドルフレーム17L、17R(手前側の符号17Lのみ示す。)と、これらのミドルフレーム17L、17Rの上部と前記シートレール14L、14Rの後部との間を連結しているレールステー18L、18R(手前側の符号18Lのみ示す。)と、前記シートレール14L、14Rとミドルフレーム17L、17Rとの間に掛け渡してピボット軸19を支持しているピボットプレート21L、21R(手前側の符号21Lのみ示す。)と、これらのピボットプレート21L、21Rにピボット軸19を介して下方に延びているリンク部材22L、22R(手前側の符号22Lのみ示す。)と、このリンク部材22L、22R及び支持軸23を介して後方に延びており上下にスイング可能なリヤスイングアームを兼ねるパワーユニット24と、このパワーユニット24の後端部とシートレール14Lとの間に掛け渡しているリヤクッションユニット25Lと、パワーユニット24の後部に設けた駆動軸としての後輪車軸26と、この後輪車軸26に取り付けた後輪27と、車体フレーム31の構成要素としてのシートレール14L、14Rに取り付けられている収納ボックス32と、この収納ボックス32の前部32aを覆い運転者が座るフロントシート33と、収納ボックス32の後部32bを覆い同乗者が座るリヤシート34と、このリヤシート34の周囲を囲うリヤスポイラー35と、前部のヘッドパイプ11に転舵自在に取り付けられているフロントフォーク36と、このフロントフォーク36に前輪車軸37を介して取り付けられている前輪38と、フロントフォーク36の上端部に取り付けられているステアリングハンドル41と、を備える。なお、パワーユニット24にはエンジン42を含む。
左右のフレームの間に掛け渡されている部材について以下に説明する。
メインフレーム12L、12Rとダウンフレーム13L、13Rとで囲まれる領域には燃料タンク43が配置され、この燃料タンク43の上方で、左右のメインフレーム12L、12Rの間には第1クロスメンバ44が掛け渡され、燃料タンク43の下方で、左右のダウンフレーム13L、13Rの間には第2クロスメンバ45が掛け渡され、前記ピボットプレート21L、21Rの近傍で前記左右のシートレール14L、14Rの間には第3クロスメンバ46が掛け渡され、前記左右のシートレール14L、14R後端部の間にはリヤクロスメンバ47が掛け渡されている。
前輪38の後方でダウンフレーム13L、13Rの前方には、エンジン42を冷却するラジエータユニット51が配置され、このラジエータユニット51の近傍には冷却液リザーバタンク52が配置されている。
ラジエータユニット51及び冷却液リザーバタンク52の詳細については後述する。
なお、燃料タンク43の内部には、燃料ポンプ53と、この燃料ポンプ53の下方に設けられ燃料タンク43に入っている燃料中の水やごみなどの異物を分離するストレーナ54と、燃料タンク43内における燃料の残量を検出するフローセンサ55とが備えられている。
図中、56はフロントデイスクブレーキユニット、57はフロントデイスクプレート、58は車両の前方を覆うフロントカウル、59はヘッドパイプ11を含む車両の前部を覆うとともに前記フロントカウル58に連続して設けられているインナカバー、60は物入れ、61は車両の側方を覆うメインカウル、62はフロントフェンダ、63はリヤフェンダ、64はパワーユニット24から延出している排気管、65は排気管64の後端部に連結している消音器、66はサイドスタンド、67はメインスタンド、68はエンジンの側方に配置され排気管64と後述する吸気管77に連結されている2次エアリードバルブである。
図2は本発明に係る自動二輪車の後部左側面図であり、リンク部材22Lに支持軸23を介してエンジン42を含むパワーユニット24がスイング可能に取り付けられている。
パワーユニット24は、ベルト式変速機を内蔵する変速機ユニット71と、この変速機ユニット71の前端部から前方に延びているエンジン42とからなる。
変速機ユニット71の前部には、ベルト式変速機を制御する電子式の変速機制御用モータ72と、スタータ用モータ73とが内蔵されている。
エンジン42は、変速機ユニット71にシリンダブロック74、シリンダヘッド75及びシリンダヘッドカバー76とをこの順に取り付けた単気筒水冷4サイクルエンジンである。シリンダヘッド75の上面には、吸気管77を介してエアクリーナユニット78が連結され、シリンダヘッド75の下面には、排気管64が連結されている。
収納ボックス32の前端部には、ヒンジ部81が連結され、このヒンジ部81にフロントシート33が開閉可能に設けられている。フロントシート33の前端部33aと収納ボックス32の前側面32sには各々ボールジョイント82、83が設けられ、これらボールジョイント82、83の間にはダンパーユニット84が傾斜して設けられている。
フロントシート33と収納ボックス32間には、ダンパーユニット84が設けられているので、フロントシート33の開閉を円滑に行うことができる。
図中、85はメインフレーム12とダウンフレーム13間に渡した補強プレート、86はサイドスタンド66を取り付けるブラケット、88は収納ボックス32の下部に配置されているバッテリ、89はこのバッテリ88の上方に配置されバッテリ室と収納室の間を区画する小リッドである。なお、小リッド89は開閉可能に設けられている。バッテリ室には、バッテリ88の他、例えば、フューズボックスなどの電装部品が収納可能となっている。小リッド89を開閉可能に設けたので、電装部品のメンテナンスを容易に行える。
図3は本発明に係る自動二輪車の後部右側面図であり、自動二輪車10は、ピボット軸19からリンク部材22R及び支持軸23を介して後方に延びており上下にスイング可能なリヤスイングアーム87と、このリヤスイングアーム87の後端部とシートレール14Rの間に掛け渡しているリヤクッションユニット25Rと、を有する。
リヤスイングアーム87には、エンジン42に供給するエアを清浄にするエアクリーナユニット78が取り付けられている。
エアクリーナユニット78のエア吸入口91は、前方側に向けて配設されるとともに、消音器65よりも前方に位置するようにエアクリーナユニット78の前部に配設されている。
エア吸入口91は、前方側に向けて消音器65よりも前方に配設されているので、消音器65により暖められたエアを取り込むことを回避することができる。加えて、後輪27が巻き上げた埃や泥などの異物を吸入することを抑えることができる。
図4は消音器に対してエアクリーナユニットの底部が逃がして配置されていることを説明する図であり、エアクリーナユニット78は、消音器65の上方にエアクリーナユニット78の底部78bが配置されている。なお、このエアクリーナユニット78の底部78bは外方を向くように配置されている。
エアクリーナユニット78の底部78bは、外方を向くように形成され、配置されているので、エアクリーナユニット78の底部78bを消音器65から離すことができ、底部78bと消音器65の間の空間Sにエアを多く通すことにより、消音器65からエアクリーナユニット78への熱影響を小さくすることができる。
図5は図2の5矢視図であり、左右に前方から後方に延出させたシートレール14L、14Rの上方にフロントシート33が配置され、このフロントシート33の後方にリヤシート34が配置され、このリヤシート34の周囲を囲うようにリヤスポイラー35が配置されている。
図6はリヤシート下開口部及びその周辺部を説明する平面図であり、リヤスポイラー35は、平面視で略矩形の開口部92を有する。リヤシート(図5の符号34)を取り外したときに、このリヤシート34の下方には、開口部92が設けられているので、この開口部92を介して収納ボックス32内にある収納物を出し入れすることができる。
リヤシートの底板93には、開口部92としてのリヤスポイラー35の周縁部分95の全周にわたり第1のシール部材94が設けられているので、リヤスポイラー35の周縁部分95に押し当てることで、外方と収納ボックス32の間をシールすることができる。
収納ボックス後部32bの上方に上面壁がなくなり、収納ボックス後部32bの上面が開放されるので、収納ボックス32において収納スペースの拡大を図ることができる。
詳細には、リヤスポイラー35は、後方が閉じている略U字状の形状を有するU字状部96とこのU字状部96の前部に掛け渡すブリッジ部97とを備える。開口部92としてのリヤシート下開口部98は、U字状部96とブリッジ部97の内側に形成されている。リヤシートの底板93には、リヤシート下開口部98に押し当ててシールする第1のシール部材94が備えられている。
図7はフロントシート下開口部及びその周辺部を説明する平面図であり、フロントシートの底板101に、第2のシール部材102・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)を設け、これらの第2のシール部材102・・・のうちのフロントシートの底板101の後部に備える第2のシール部材102を、開口部92に形成される周縁部分95の前部95aに押し当てるとともに、第2のシール部材102・・・のうちのフロントシートの底板101の左右に備える第2のシール部材102、102をフロントシート下開口部114に押し当てることでフロントシート33と収納ボックス32の間をシールする。
第2のシール部材102を、フロントシート下開口部114の周縁部分95の前部95aと収納ボックスの開口112に形成される周縁113とに押し当て、収納ボックスの開口112としてのフロントシート下開口部114をシールした。
リヤスポイラー35に設けた周縁部分95の前部95aでフロントシート下開口部114後部のシールとリヤシート下開口部98の前部のシールとを併せて行うようにしたので、収納ボックス32のシール構造を簡便にすることができる。
図8は図6の8−8線断面図であり、フロントシート33は、後部に上方へ突起する背もたれとしてのバックレスト部115を備えている。フロントシートの底板101は、バックレスト部115に対応する部分が上方へ窪んだ凹部116に形成されており、この凹部116にフロントシート33を車体側へ係止めるシートキャッチ部材117が収納されている。このシートキャッチ部材117は、フロントシート33の最大高さ位置に向かって斜めに配置されているとともに、フロントシートの底板101に設けられている第2のシール部材102の内側に配置されている。図中、118はシートキャッチ部材117にフロントシート33を固定するロックバーである。
シートキャッチ部材117は、フロントシートの底板101の縁に取り付けられている第2のシール部材102の内側に配置されている。すなわち、シートキャッチ部材117の外側に、第2のシール部材102が配置されているので、収納ボックス32の開口を後方まで広くとることができ、フロントシート下開口部(図7の符号114)の面積を広く確保することができる。フロントシート下開口部114の開口部面積が広くなるので、物の出し入れを一層容易に行うことができる。
また、バックレスト部115に対応する部分が上方へ窪んだ凹部116とされ、この凹部116にフロントシート33を車体側へ係止めるシートキャッチ部材117が収納されているので、デッドスペースとなっているバックレスト部115の凹部116を効果的に利用することができ、その分だけ、収納ボックス32の収納スペースを大きく確保することができる。
さらに、フロントシート33の後部33bは、リヤシートの前部34aに被せて重ね、この重ねた部位の下に第1のシール部材94の一部が配置されているので、異物の収納ボックス32内への侵入をより一層抑えることができる。
図9は図8の9−9線断面図であり、リヤシートの底板93から後方に左右2つの延設部124L、124Rが延設され、リヤスポイラー35に左右2つの係合部121L、121Rが設けられ、前記延設部124L、124Rを前記係合部121L、121Rに係合させることを示す。
リヤシート34をリヤスポイラー35に係合させることによって、収納ボックス32にリヤシート34を係合させるので、収納ボックス32に、リブなどの部材を付設する必要はない。従って、収納ボックス32にリブなどの部材は不要となるので、収納ボックス32が有する収納スペースを低下させることなくリヤシート34を収納ボックス32に取り付けることができる。
図10は図8の10−10線断面図であり、リヤシートの底板93の周縁部近傍に配設されている第1のシール部材94の内方でリヤシートの底板93から留め具としての2つのグロメット125、125が下方に突設されていることを示す。これらのグロメット125、125は、リヤスポイラー35に設けられている嵌合孔126、126に嵌合することでリヤシート34を車両側に位置決めするものである。
また、グロメット125、125の外方には、リヤシート下開口部(図6の符号98)に押し当て、外方と収納ボックス32の間のシールをする第1のシール部材94が設けられている。第1のシール部材94は、材質が弾性変形可能なスポンジで形成されている。
図11は図8の11部拡大図であり、第2のシール部材の拡大断面図である。
第2のシール部材102は、構造がシールリップを備えているリップ付きシール材である。リップ部131がリヤスポイラー35の当接する部位であるリヤスポイラーの周縁部分95に当り、所定のシール性を確保することができる。第2のシール部材102は、リップ部131を備える。このリップ部131を周縁部分95に当てることで、優れたシール性能を発揮させることができる。
図8に戻って、開閉頻度の高いフロントシート33には、第2のシール部材102が配置されている。
一方で、フロントシート33に較べて開閉頻度の低いリヤシート34には、材質が簡便で安価なスポンジ材としての第1のシール部材94が配置されている。
このように、フロントシート33とリヤシート34とで、開閉頻度に応じて使用するシール部材の材質や構造などの仕様を使い分けることにより、車両コストの上昇を抑えながらフロントシート33及びリヤシート34の双方において所定のシール性能を確保することができる。
図12は図6の12−12線断面図であり、リヤスポイラー35の左右前部は、ブラケット133L、133Rを介して左右のシートレール14L、14Rに取り付けられている。図中、132はリヤスポイラー35をブラケット133L、133Rに固定する締結部材である。
前述のように、リヤシートの底板93に、第1のシール部材94を設け、この第1のシール部材94を開口部92の周縁部分95に押し当てることでリヤシート34とリヤスポイラー35の間をシールするようにした。
加えて、この第1のシール部材94と平面視でほぼ重なるように、リヤスポイラー35とリヤシートの底板93の間にはラビリンス構造123が配置されている。
詳細には、第1のシール部材94でリヤシートの底板93とリヤスポイラー35との間をシールし、さらに、ラビリンス構造123でリヤスポイラー35と収納ボックス32の間をシールし、併せて、リヤシートの底板93とリヤスポイラー35との間をシールするので、リヤシート34と収納ボックス32間のシール性を効果的に高めることができる。
図13は図6の13−13線断面図であり、収納ボックス32の左右は、ボックス締結部材132、132及びブラケット133L、133Rを介して左右のシートレール14L、14Rに取り付けられている。
収納ボックス32には、リヤシート34の荷重を支持するリヤシート支持部122が備えられており、このリヤシート支持部122でリヤシート34を支持している。
詳細には、リヤスポイラー35には、リヤシート34の荷重を直接リヤシート支持部122にかけるための通孔134、134が設けられ、これらの通孔134、134に収納ボックス32の一部を臨ませてリヤシート支持部122、122とし、リヤシート支持部122、122にリヤシートの底板93を当ててリヤシート34の荷重を支持するようにした。
このため、リヤスポイラー35でリヤシート34の荷重を受ける必要がないので、リヤスポイラー35の構造を簡便にすることができ、リヤスポイラー35の重量の増加を抑えることができる。
前述のように、リヤシートの底板93に、第1のシール部材94を設け、この第1のシール部材94を開口部92の周縁部分95に押し当てることでリヤシート34とリヤスポイラー35の間をシールする。
収納ボックス32とリヤスポイラー35との間は、ラビリンス構造123でシールし、リヤスポイラー35とリヤシート34の間は、リヤシート34に設けた第1のシール部材94でシールし、この第1のシール部材94はラビリンス構造123と平面視でほぼ重なるようにし、且つリヤシート支持部122より車体中心側を通るようにした。
加えて、この第1のシール部材94と平面視でほぼ重なるように収納ボックス32とリヤシート34の間にはラビリンス構造123を備えているので、収納ボックス32とリヤスポイラー35の間のシール性を確保するのみならず、リヤシート34とリヤスポイラー35の間のシール性をさらに高めることができる。従って、リヤシート34と収納ボックス32間のシール性を効果的に高めることができる。
さらに、第1のシール部材94は、リヤシート支持部122より車体中心側を通るようにしたので、収納ボックス32でリヤシート34を支持しながら、リヤシート34と収納ボックス32間のシール性を良好に保つことができる。
図6に戻って、収納ボックス32に設けたリヤシート支持部122、122にリヤシート34に設けた底板93を当て、同じく、係合部121L、121Rに延設部(図9の符号124L、124R)を係合させ、嵌合孔126、126にグロメット(図10の符号125、125)を嵌合することによって、リヤシート34を車両側に取り付けることができる。
リヤスポイラー35は、リヤシート34を下方から支持しているリヤシート支持部122、122より前まで延びており、このようなリヤスポイラー35には、リヤシート34の荷重を直接リヤシート支持部122にかけるための通孔134、134が設けられている。
リヤスポイラー35は、リヤシート支持部122より前まで延びているので、車両の外観性を一層高めることが可能となる。リヤスポイラー35に、リヤシート34の荷重が直接リヤシート34にかけるための通孔134、134が設けられているので、車両の外観性を損なうことがなく、リヤスポイラー35以外の部品でリヤシート34の荷重を支持することができる。リヤスポイラー35でリヤシート34の荷重を支持する必要がなくなるため、リヤスポイラー35の強度を高める必要がなくなり、リヤスポイラー35の軽量化を図ることができる。
さらに、リヤスポイラー35には、リヤシート支持部122を設けていないので、リヤスポイラー35にリヤシート支持部122を設ける場合に較べて、リヤスポイラー35のユーザーの嗜好に合わせて交換することが容易となり好適である。
図6と図12を参照して、第1のシール部材94の内方には、係合部121L、121Rが設けられ、第1のシール部材94の外方で車体の後方には、リヤシート支持部122、122が設けられ、第1のシール部材94の近傍にラビリンス構造123が備えられているので、開口部92の全周にわたりリヤシート34と収納ボックス32の間に安定したシール性をもたせることができる。
図8と図9を参照して、リヤスポイラー35には、リヤシートの底板93から後方に延設した延設部124L、124Rを係合させることのできる係合部121L、121Rが備えられ、併せて、ラビリンス構造123としたので、リヤシート34と収納ボックス32の間に安定したシール性をもたせることができる。
図14は本発明に係る収納ボックス上方に取り付けられる部材を説明する分解斜視図であり、上方に開口されている物入れとしての収納ボックス32が設けられ、この収納ボックス32の前部に連結され収納ボックス32を開閉可能に覆うフロントシート33が配置され、収納ボックス32の後部を覆い平面視で後部が閉じる略U字状を呈する収納ボックスカバー135が取り付けられ、この収納ボックスカバー135の上方にリヤスポイラー35が配置され、このリヤスポイラー35の上方でフロントシート33の後方にリヤシート34が配置されている。つまり、収納ボックス32とリヤシート34の間には、リヤスポイラー35が配置されている。
リヤスポイラー35は、軽金属で鋳造成形された鋳造品であって、第1のシール部材(図6の符号94)に当接する部位を除いた上面136が化粧カバーを兼ねたスポイラーカバー137で覆われている。
リヤスポイラー35の上面136には、化粧カバーを兼ねるスポイラーカバー137が備えられているので、鋳造により形成されるリヤスポイラー35の表面の地肌を覆うことができ、リヤスポイラー35の外観性を向上させることができる。
図8、図12及び図13を参照して、第1のシール部材94が、軽金属の鋳造品にて成形したリヤスポイラー35に設けた当接する部位としてのリヤスポイラーの周縁部分95に押し当てられるとき、この周縁部分95を変形し難くできるので、所定のシール性能を確保することができる。
リヤスポイラー35は、収納ボックス32の上に近接して配置され、リヤスポイラー左部35c、右部35d及び後部35eと収納ボックス32との間はラビリンス構造123でシールされている。同様に、リヤスポイラー左部35c、右部35dとリヤシート34の間はラビリンス構造123でシールされている。ラビリンス構造123は平面視で第1のシール部材94とほぼ重なる位置に配置されているので、収納ボックス32とリヤシート34の間のシール性は確保される。従って、収納ボックス後部32bのシール性を効果的に高めることができる。
以上に述べたリヤシートの周囲にリヤスポイラーが配置され、このリヤスポイラーに開口部を備える自動二輪車の作用を次に述べる。
図15は収納ボックスにフロントシートを開閉可能に設け、リヤシートを着脱可能に設けることを説明する作用図である。
リヤスポイラー35は、開口部92を有し、リヤシート34を取り外したときに、開口部92を介して収納物141を出し入れするようにした。
具体的には、フロントシート33をヒンジ部81を軸として矢印a方向に持ち上げ、次いで、リヤシート34を矢印b方向に取り外す。そして、開口部92の上方から収納ボックス32の内部を確認しながら手142を差し込み、リヤシート34の下方に収納した収納物141の確認や出し入れ作業を行うようにした。
このように、リヤシート34の下方に開口部92を設けることにより、収納ボックス32の後部に収納されている収納物141の確認及び出し入れ作業を極めて容易に行えるようになる。図中、Heはヘルメットである。
また、リヤシートの底板93には、開口部92をシールする第1のシール部材94を設け、この第1のシール部材94を開口部92の周縁部分95に押し当てることでリヤシート34とリヤスポイラー35の間をシールするので、開口部92のシール性を確保することができる。
本発明に係る自動二輪車において、その他特有の構造について説明する。
図16は本発明に係る自動二輪車に備えるラジエータユニットの側面図、図17は本発明に係る自動二輪車に備えるラジエータユニットの斜視図である。以下、図16と図17を参照して説明を行う。
ダウンフレーム13L、13Rの間で上部及び下部にクロスパイプ140a、140bが掛け渡され、これらクロスパイプ140a、140bから前方にブラケット部143、143が延出され、これらのブラケット部143、143にラジエータユニット51が立設して取り付けられている。
ラジエータユニット51とエンジン(図2の符号42)との間には、エンジン42から冷却液を戻す戻り配管144が連結され、エンジン42へ冷却液を供給する供給配管145が連結されている。ラジエータユニット51の上端部51tから上方に配管146が延設されている。この配管146にはサブ配管147が接続され、このサブ配管147は、冷却液リザーバタンク52に連結されており、冷却液が不足する場合には、サブ配管147を通じて冷却液がラジエータユニット51に供給される。
ラジエータユニット51の後面には冷却用のファン149が装着されているので、ラジエータユニット51の温度が上昇したときには、ファン149が回転することでラジエータユニット51の温度が所定の温度範囲内になるように制御される。
なお、車両走行中には、前方から走行風がラジエータユニット51を通過してラジエータユニット51を冷却する。
余剰となっている冷却液を溜めておく冷却液リザーバタンク52は、ラジエータユニット51の右側方に配置されるタンクであり、小ブラケット133、133を介してラジエータユニット51に取り付けられている。
冷却液リザーバタンク52は、ラジエータユニット51の側方に配置されているので、車両内における限られたスペースを有効に活用することができる。
図中、150は警笛のためのホーンユニット、156は第1補強部材、157は第2補強部材である。
図18は図1の18部拡大図であり、フロントフォーク36の回動規制ストッパ151は、ボトムブリッジ152の後部上面から上方に爪状のストッパ部材153を延設し、ヘッドパイプ11とダウンフレーム13L、13R(符号13Lのみ示す。)の接合部に掛け渡した板状のガセット部材154、154(手前側の符号154のみ示す。)とから構成する。
図19は図18の19−19線断面図であり、フロントフォーク36、36の回動規制ストッパ151は、ガセット部材154、154の内側面に形成した左右一対の当接壁155、155と、ボトムブリッジ152から上方に延設したストッパ部材153との間で、このストッパ部材153を当接壁155、155に当接させることにより、ステアリングハンドル41の所定角度以上の回動を規制する。
このような構成を有する回動規制ストッパ151であれば、従来、ボトムブリッジ側の左右2箇所にストッパを設ける場合に較べてボトムブリッジ152の軽量化を図り易い。
また、側面視でボトムブリッジ152の先端部に形成するストッパ部材153の大半は左右のガセット部材154、154で覆われるので、ストッパ部材153を目立たなくすることができ、車両の外観性を高めることができる。
図20は本発明に係る自動二輪車のピボット部を説明する斜視図、図21は本発明に係る自動二輪車のピボット部を保持する機構を説明する断面図である。以下、図20と図21を参照して説明を行う。
ピボット部161は、左側のシートレール14Lの中間点16Lの近傍でシートレール14Lとミドルフレーム17L間に掛け渡したピボットプレート21Lと、同様な配置で、右側に掛け渡したピボットプレート21Rと、左右のピボットプレート21L、21Rの間にピボット軸19を介して回動可能に設けた左右のリンク部材22L、22R(22Lは隠れている)とを主要な要素とする。そして、これらのリンク部材22L、22Rに掛け渡した支持軸23を介して左側に配置するパワーユニット24と、右側に配置するリヤスイングアーム(図3の符号87)とを支持する。
支持軸23から車両の斜め前上方には、パワーユニット24の上下の揺動を規制する揺動規制軸162が延設され、シートレール14Rとミドルフレーム17Rとにプレート状のブラケット133が掛け渡され、このブラケット133にラバーブッシュ163a、163bを介して揺動規制軸162が取り付けられている。
詳細には、揺動規制軸162には、鍔部材としてのワッシャ164aが固定されている。そして、この揺動規制軸162には、ラバーブッシュ163a、ブラケット133、ラバーブッシュ163b、ワッシャ164bがこの順に挿通され、これらの部材をナット部材165で締め付け挟持する。
図22は本発明に係る自動二輪車のオーデイオ操作部の配置を説明する斜視図であり、オーデイオ操作部167は、自動二輪車10の跨ぎ部に設けたカバー部材169の上方でヘッドパイプ11の後方近傍に取り付けられている。171L、171Rは左右のスピーカである。
オーデイオ操作部167をカバー部材169の上方でヘッドパイプ11の後方近傍に取り付けたので、カバー部材169に影響を与えることなく、オーデイオ操作部167をステアリングハンドル41の近傍にコンパクトに配置することができる。
図23は別実施例に係る収納ボックスの斜視図であり、収納ボックス32の上縁部において、シートの荷重を受ける左右の切欠部173、173に近接させてヘルメットフック172L、172Rを設けた。
従来、シートヒンジの近傍にヘルメットフックを設け、このヘルメットフックにヘルメットを吊り下げる場合に、ヘルメットが跨ぎ部としてのフロアトンネルに当たるため、ヘルメットを吊り下げることができない場合があった。
図において、左右の切欠部173、173の近傍にヘルメットフック172L、172Rを設けたので、ヘルメットフック172L、172Rにヘルメットを確実に取り付けることができる。
図24は図16の別実施図であり、図16と異なる点は、ラジエータユニット51の後方で、燃料タンク43の側方に冷却液リザーバタンク52Bを配置した点にある。リザーバタンク52Bはダウンフレーム13Rに取り付けられている。
図25は、フロントシートとリヤシートとの間の結合ラインを説明する実施例図及び比較例図である。
(a)は実施例であり、フロントシート33とリヤシート34間には、車両を上から見たときに、結合ライン183が略W形状に形成されている。(b)は比較例であり、フロントシート33Bとリヤシート34Bの間には、結合ライン183Bが略U字状に形成されている。
(a)において、フロントシート33の後端部には、リヤシート34の前端部が、異なる向きをもつ4つの面181a〜181dが当接する。これに対して(b)では、リヤシート34Bの前端部には、異なる向きをもつ2つの面182a、182bが当接する。
この場合に、当接する面数が多い方が、シート間に遊びが少なくなり、フロントシート33とリヤシート34と間の噛み合わせは良好となる。従って、シートを閉じたときに、(a)は(b)よりも、所定位置から前後左右にずれ難くなる。フロントシート33とリヤシート34の各々は、前後左右にずれ難くなるので、所定の位置に一層精度良く位置合わせされる。
フロントシート33とリヤシート34は、閉じたときに、前後左右にずれ難く、所定位置に精度良く位置合わせされるので、フロントシート33と収納ボックス(図1の符号32)との間のシール性及びリヤシート34と収納ボックス32との間のシール性をより一層安定させることができる。フロント及びリヤの各シート33、34と収納ボックス32間のシール性が一層安定することにより、収納ボックス32のシール性を一層高めることができる。
すなわち、フロントシート33の後端部とリヤシート34の前端部との結合ライン183は、略W字状になるように形成されているので、フロントシート33とリヤシート34の噛み合わせが良好になる。フロントシート33とリヤシート34の間の相対的な位置を安定させることができる。シート間の相対的な位置が安定するので、収納ボックス32とシートの間のシール性をより一層安定させることができる。
また、実施例において、フロントシート33の後部には、上方に突起するバックレスト部184が一体に備えられている。
実施例では、結合ライン183は、異なる4つの面181a〜181dを備えており、比較例の結合ライン183Bと較べると、全体として車両の幅方向に外方に向けて形成されている。このため、バックレスト部184の上面Qを広く単一な面で構成できた。このバックレスト部184は、同乗者が乗車する際に、股で挟む機能を兼ね備えており、このバックレスト部184の上面Qを、広い単一の面で構成することにより、同乗者の居住性が高まり、快適性をより一層高めることができる。
図26は、リヤシートに同乗者が座る場合の居住性に係る実施例と比較例を説明する図であり、同乗者Pがリヤシート34に座っている状態を説明する。
(a)において、バックレスト部184の上面Qの面積は大きい。従って、同乗者Pの太股がこの上面Qに載るため、楽に座ることができる。
(b)において、バックレスト部184の上面Qbの面積は実施例に較べて小さい。この場合に、同乗者Pの太股が結合ライン183Bの略中心の位置に載るため、居住性に改善の余地がある。
つまり、本発明によれば、バックレストの上面を単一の面で構成することにより、同乗者Pの居住性が高まり、快適性をより一層高めることができる。
尚、請求項1では、リヤスポイラーの前端部を、リヤシート支持部の後に配置することは差し支えない。
また、第1のシール部材は、リヤシート支持部より車体の外方を通るようにしても良い。さらに、第1のシール部材は、係合部より車体の前方に配置することは差し支えない。
本発明は、乗員シート下方に収納ボックスを備えた自動二輪車に好適である。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の後部左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の後部右側面図である。 消音器に対してエアクリーナユニットの底部が逃がして配置されていることを説明する図である。 図2の5矢視図である。 リヤシート下開口部及びその周辺部を説明する平面図である。 フロントシート下開口部及びその周辺部を説明する平面図である。 図6の8−8線断面図である。 図8の9−9線断面図である。 図8の10−10線断面図である。 図8の11部拡大図である。 図6の12−12線断面図である。 図6の13−13線断面図である。 本発明に係る収納ボックス上方に取り付けられる部材を説明する分解斜視図である。 収納ボックスにフロントシートを開閉可能に設け、リヤシートを着脱可能に設けることを説明する作用図である。 本発明に係る自動二輪車に備えるラジエータユニットの側面図である。 本発明に係る自動二輪車に備えるラジエータユニットの斜視図である。 図1の18部拡大図である。 図18の19−19線断面図である。 本発明に係る自動二輪車のピボット部を説明する斜視図である。 本発明に係る自動二輪車のピボット部を保持する機構を説明する断面図である。 本発明に係る自動二輪車のオーデイオ操作部の配置を説明する斜視図である。 別実施例に係る収納ボックスの斜視図である。 図16の別実施図である。 フロントシートとリヤシートとの間の結合ラインを説明する実施例図及び比較例図である。 リヤシートに同乗者が座る場合の居住性に係る実施例と比較例を説明する図である。
符号の説明
10…自動二輪車、32…収納ボックス、33…フロントシート、34…リヤシート、35…リヤスポイラー、93…リヤシートの底板、94…第1のシール部材、121…係合部、122…リヤシート支持部、123…ラビリンス構造、124…延設部、134…通孔、183a…結合ライン、184…バックレスト部。

Claims (6)

  1. 運転者が座るフロントシートの後方に設けられ同乗者が座るリヤシートと、このリヤシートの下方に設けられる物入れとしての収納ボックスと、この収納ボックスと前記リヤシートの間に設けられるリヤスポイラーと、を備える自動二輪車において、
    前記収納ボックスには、前記リヤシートの荷重を支持するリヤシート支持部が備えられ、
    前記リヤスポイラーには、前記リヤシートの底板から後方に延設した延設部を係合させることのできる係合部が備えられ、
    前記リヤシート支持部と前記係合部とにより、前記リヤシートが車両側に取り付けられていることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記リヤスポイラーは、前記リヤシート支持部より前まで延ばされ、このようなリヤスポイラーに、前記リヤシートの荷重を直接前記リヤシート支持部にかけるための通孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  3. 前記収納ボックスと前記リヤスポイラーとの間は、ラビリンス構造でシールし、前記リヤスポイラーと前記リヤシートの間は、前記リヤシートに設けた第1のシール部材でシールし、この第1のシール部材は前記ラビリンス構造と平面視でほぼ重なるようにし、且つ前記リヤシート支持部より車体中心側を通るようにしたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  4. 前記第1のシール部材は、前記係合部より車体の後方に配置したことを特徴とする請求項3記載の自動二輪車。
  5. 前記フロントシートと前記リヤシートとは別体で構成され、前記フロントシートの後端部は、前記リヤシートの前端部に結合するように配置され、この結合部の下方にてシールされるとともに、車両を上から見たときに、前記フロントシートの後端部と前記リヤシートの前端部との結合ラインは、略W字形状になるように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の自動二輪車。
  6. 前記フロントシートの後部には、上方に突起するバックレスト部が一体に備えられていることを特徴とする請求項5記載の自動二輪車。
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