JP5010942B2 - スクータ型車両 - Google Patents

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本発明は、フロントシート及びリヤシートとにより開閉可能に覆われる収納部を備えるスクータ型車両の改良に関する。
前後に分割したフロントシート及びリヤシートと、物入れとしての収納部とを備え、これらフロントシート及びリヤシートにより収納部の上面を開閉可能に覆ってなるスクータ型車両が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3139619号明細書(図1)
特許文献1の図1において、リヤパイプ2cには、上面に開口部を有する収納ボックス41(符号は同公報のものを流用する。以下同じ。)が取り付けられ、この収納ボックス41には、前部シート15及び後部シート16とがその上面を覆うように取り付けられている。前部シート15は、前ヒンジを介して収納ボックス41に回動可能に設けられ、後部シート16は、後ヒンジを介して収納ボックス41に回動可能に設けられている。
ところで、前部シート15及び後部シート16は、前部シート15の後端壁15gに、後部シート16の前端壁16gを重ね合わせることで、シール性を確保している。
ところが、運転者あるいは同乗者が、前部シート15又は後部シート16に着座した場合には、前部シート15又は後部シート16には多少の変形が生じ、前部シート15と後部シート16の密着性が薄れ、シール性能が低下する虞がある。
その対策として、前部シート15と後部シート16の硬さを硬くして変形を抑えることが考えられるが、前部シート15と後部シート16を硬くすると、座り心地を低下させるという課題があった。
本発明は、長尺物などを収納可能にした収納部を備えるスクータ型車両において、良好な座り心地を維持することができ、収納部とシート間のシール性を安定して得ることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、運転者が着座するフロントシート及びこのフロントシートの後方に配置され同乗者が着座するリヤシートとからなる二人乗りシートと、この二人乗りシートの下方に設けられフロントシートとリヤシートとにより開閉可能に覆われる収納部と、を備えるスクータ型車両において、車体側には、フロントシートの後端部又はリヤシートの前端部のいずれか一方を支持する支持部材が着脱可能に設けられ、この支持部材に、フロントシートの後端部又はリヤシートの前端部の他方がシール部材を介して載置され、支持部材は、フロントシート又はリヤシートに一体的に取り付けられ、フロントシート又はリヤシートが開かれた場合には、支持部材がフロントシート又はリヤシートとともに車体から離れるように構成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、支持部材は、左右両端部が収納部の側壁上部に形成した支持部材係合部に着脱可能に係合されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、支持部材は、フロントシート及びリヤシートの底部を構成するシート底板に較べて強度が高い強化プラスチックにより形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、二人乗りシートを上からみたときに、フロントシートの後端部とリヤシートの前端部との結合ラインは、略W字状になるように形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、フロントシートは、ヒンジ部により収納部に開閉可能に取り付けられ、フロントシートの後端部の左右が、車体に設けた左右一対のシートキャッチ機構に係合し固定されており、これらのシートキャッチ機構の少なくとも一方の近傍にヘルメットを固定するヘルメットフックが設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、フロントシートの後端部又はリヤシートの前端部の一方は、支持部材にシール部材を介して載置され、他方は支持部材を介して支持されている。つまり、フロントシートと車体及びリヤシートと車体の間には支持部材を介在させた。そして、この支持部材をフロントシートおよびリヤシートとの間でシールすることで、従来のシートを使用して、乗り心地を維持しながらシール性を確保することができる。
なお、支持部材は、車体側に設けられているので、支持部材と車体間の位置関係は安定する。移動可能な部材はフロント及びリヤシートのみとなるので、支持部材とシートとの間の位置をずれ難くすることができる。支持部材とシート間の位置関係が安定するので、フロントシートと収納部及びリヤシートと収納部間において、所定のシール性を安定的に得ることができる。
さらに、支持部材は着脱可能に設けられているので、収納部の開口を広くとることができ、収納部において、物の収納及び取り出しをし易くすることができる。
また、支持部材は、車体に着脱可能に設けられ、支持部材がフロントシート又はリヤシートとともに車体から離れるように構成されているので、支持部材が取り付けられた側のシートを開ける操作で、支持部材が車体から離れ、支持部材を別途に取り外す必要がないため、操作を容易に行うことができる。
請求項に係る発明では、支持部材は、収納部に形成した支持部材係合部に着脱可能に係合されているので、支持部材と収納部の間の位置関係を一定に保つことができる。また、支持部材にはシール部材を介してシートが載置されているので、シートと収納部の間のシール性を一層安定させることができる。
請求項に係る発明では、支持部材は、シートの底部を構成するシート底板に較べて強度が高い強化プラスチックにより形成されているので、車両重量の増加を抑えることができる。また、支持部材を形成する樹脂材料を所定の撓み易さをもつ樹脂材料とすることで、シートの座り心地をさらに高めることができる。
請求項に係る発明では、フロントシートの後端部とリヤシートの前端部との結合ラインは、略W字状になるように形成されているので、フロントシートとリヤシートとを係合させたときに、2つのシートが影響し合うので、各々のシートが前後左右にずれ難くすることができ、これらのシートの間の相対的な位置を安定させることができる。シート間の相対的な位置が安定するので、収納部とシートの間のシール性をより一層安定させることができる。
請求項に係る発明では、左右一対のシートキャッチ機構の近傍に、ヘルメットフックを設けることで、車両の左右のいずれか、又は両方にヘルメットフックを設けることができる。従って、ヘルメットフック配置の自由度を高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11の上部から斜め後下に延びているメインフレーム12L、12R(手前側の符号12Lのみ示す。)と、前記ヘッドパイプ11の下部から斜め後下に延び、次いで略下に延び、最後に後方に延びて前記メインフレーム12L、12Rに連結されているダウンフレーム13L、13R(手前側の符号13Lのみ示す。)と、前記メインフレーム12L、12Rの後部から斜め後上に延びているシートレール14L、14R(手前側の符号14Lのみ示す。)と、このシートレール14L、14Rの中間点16L、16R(手前側の符号16Lのみ示す。)と前記メインフレーム12L、12Rの後端部との間を連結しているミドルフレーム17L、17R(手前側の符号17Lのみ示す。)と、これらのミドルフレーム17L、17Rの上部と前記シートレール14L、14Rの後部との間を連結しているレールステー18L、18R(手前側の符号18Lのみ示す。)と、前記シートレール14L、14Rとミドルフレーム17L、17Rとの間に掛け渡してピボット軸19を支持しているピボットプレート21L、21R(手前側の符号21Lのみ示す。)と、これらのピボットプレート21L、21Rにピボット軸19を介して下方に延びているリンク部材22Lと、このリンク部材22L及び支持軸23を介して後方に延びており上下にスイング可能なリヤスイングアームを兼ねるパワーユニット24と、このパワーユニット24の後端部とシートレール14Lとの間に掛け渡しているリヤクッションユニット25Lと、パワーユニット24の後部に設けた駆動軸としての後輪車軸26と、この後輪車軸26に取り付けた後輪27と、車体フレーム31の構成要素としてのシートレール14L、14Rに取り付けられ収納部29を構成する収納ボックス32と、この収納ボックス32の前部32aを覆い運転者が座るフロントシート33と、収納ボックス32の後部32bを覆い同乗者が座るリヤシート34と、このリヤシート34の周囲を囲うリヤスポイラー35と、前部のヘッドパイプ11に転舵自在に取り付けられているフロントフォーク36と、このフロントフォーク36に前輪車軸37を介して取り付けられている前輪38と、フロントフォーク36の上端部に取り付けられているステアリングハンドル41と、を備える。なお、パワーユニット24にはエンジン42を含む。
左右のフレームの間に掛け渡されている部材について以下に説明する。
メインフレーム12L、12Rとダウンフレーム13L、13Rとで囲まれる領域には燃料タンク43が配置され、この燃料タンク43の上方で、左右のメインフレーム12L、12Rの間には第1クロスメンバ44が掛け渡され、燃料タンク43の下方で、左右のダウンフレーム13L、13Rの間には第2クロスメンバ45が掛け渡され、ピボットプレート21L、21Rの近傍で左右のシートレール14L、14Rの間には第3クロスメンバ46が掛け渡され、前記左右のシートレール14L、14R後端部の間にはリヤクロスメンバ47が掛け渡されている。48はステーである。
前輪38の後方でダウンフレーム13L、13Rの前方には、エンジン42を冷却するラジエータユニット49が配置されている。ラジエータユニット49の上部から上方に水を補給するための給水管51が延設され、この給水管51の口には、キャップとしての蓋部材52が着脱可能に取り付けられている。
なお、燃料タンク43の内部には、燃料ポンプ53と、この燃料ポンプ53の下方に設けられ燃料タンク43に入っている燃料中の水やごみなどの異物を分離するストレーナ54と、燃料タンク43内における燃料の残量を検出するフローセンサ55と、が備えられている。
図中、56はフロントデイスクブレーキユニット、57はフロントデイスクプレート、58は車両の前方を覆うフロントカウル、59はヘッドパイプ11を含む車両の前部を覆うとともにフロントカウル58に連続して設けられているインナカバー、61は車両の側方を覆うメインカウル、62はフロントフェンダ、63はリヤフェンダ、64はパワーユニット24から延出されている排気管、65は排気管64の後端部に連結している消音器、66はサイドスタンド、67はメインスタンド、68はエンジンの側方に配置され排気管64と後述する吸気管77に連結されている2次エアリードバルブである。
図2は本発明に係る自動二輪車の後部左側面図であり、ピボット軸19から延びているリンク部材22Lに支持軸23を介してエンジン42を含むパワーユニット24がスイング可能に取り付けられている。
パワーユニット24は、ベルト式変速機を内蔵する変速機ユニット71と、この変速機ユニット71の前端部から前方に延びているエンジン42とからなる。
変速機ユニット71の前部には、ベルト式変速機を制御する電子式の変速機制御用モータ72と、スタータ用モータ73とが内蔵されている。
エンジン42は、変速機ユニット71にシリンダブロック74、シリンダヘッド75及びシリンダヘッドカバー76とをこの順に取り付けた単気筒水冷4サイクルエンジンである。シリンダヘッド75の上面には、吸気管77を介してエアクリーナユニット78が連結され、シリンダヘッド75の下面には、排気管64が連結されている。
収納ボックス32の前端部には、ヒンジ部81が連結され、このヒンジ部81にフロントシート33が開閉可能に設けられている。フロントシート33の前端部33aと収納ボックス32の前側面32sには各々ボールジョイント82、83が設けられ、これらボールジョイント82、83の間にはダンパーユニット84が傾斜して設けられている。
フロントシート33と収納ボックス32間には、ダンパーユニット84が設けられているので、フロントシート33の開閉を円滑に行うことができる。
図中、85はメインフレーム12とダウンフレーム13間に渡した補強プレート、86はサイドスタンド66を取り付けるブラケット、88は収納ボックス32の下部に配置されているバッテリ、89はこのバッテリ88の上方に配置されバッテリ室と収納部の間を区画する小リッドである。なお、小リッド89は開閉可能に設けられている。バッテリ室には、バッテリ88の他、例えば、フューズボックスなどの電装部品が収納可能となっている。小リッド89を開閉可能に設けたので、電装部品のメンテナンスを容易に行える。
図3は図2の3矢視図であり、左右に前方から後方に延出させたシートレール14L、14Rの上方にフロントシート33が配置され、このフロントシート33の後方にリヤシート34が配置され、このリヤシート34の周囲を囲うようにリヤスポイラー35が配置されている。
スクータ型車両90としての自動二輪車10は、運転者が着座するフロントシート33及びこのフロントシート33の後方に配置され同乗者が着座するリヤシート34とからなる二人乗りシート91とを備える。
二人乗りシート91を上からみたときに、フロントシート33の後端部33bとリヤシートの前端部34aとの結合ライン92は、略W字状になるように形成されている。
図4はリヤシート下開口部及びその周辺部を説明する平面図であり、収納ボックス32の開口部93の左右に掛け渡されリヤシート34を支持する支持部材94、開口部93の前部を覆うフロントシート33及び開口部93の後部を覆うリヤシート34は想像線にて示されている。
左右のシートレール14L、14Rに固定されているブラケット95L、95Rに、上方から収納ボックス32を取り付け、この収納ボックス32の後部32bには、上方から収納ボックスカバー96が取り付けられている。図中、リヤスポイラー(図3の符号35)は取り外されている。
収納ボックス32には、開口部93の周囲に設けフロントシートの底板97に設けたフロントシール部98が押し当てられる周縁部99と、この周縁部99の左右に設けられ支持部材94が係合する平面視矩形の支持部材係合部101L、101Rと、これら支持部材係合部101L、101Rの前方に左右に設けられフロントシートの底板97に設けたシートフック102L、102Rが通る切欠部103L、103Rとが設けられている。
なお、この切欠部103L、103Rの下方にはシートフック102L、102Rを受けるシートキャッチ機構104L、104Rが設けられている。図中、105L、105Rはシートキャッチ機構104L、104Rに備えられているロック爪である。
つまり、収納ボックス32の開口部93の周縁には、平坦な面で構成され所定の幅をもつ周縁部99が設けられ、同様に、収納ボックスカバー96の開口106の周囲には、平坦な面で構成され所定の幅をもつ後部周縁部107が設けられている。
フロントシートの底板97には、フロントシール部98が設けられ、フロントシール部98は、左右のフロントシール部98L、98Rと後部フロントシール部98Uとからなる。
左右のフロントシール部98L、98Rを周縁部99に押し当て、後部フロントシール部98Uを、支持部材94の上面94uに設けたシール受面108に押し当て、フロントシート33と収納ボックス32の間をシールする。
リヤシートの底板111には、リヤシール部112が設けられ、このリヤシール部112を、収納ボックスカバー96に形成した後部周縁部107に押し当て、リヤシート34と収納ボックス32の間をシールするようにした。
フロントシート33を閉じたときに、フロントシート33の後端部33bの左右に設けたシートフック102L、102Rが、車体に設けた左右一対のシートキャッチ機構104L、104Rに係合させることで、フロントシート33を車体側に固定する。
加えて、これらのシートキャッチ機構104L、104Rのうち、右側のシートキャッチ機構104Rの近傍には、ヘルメットを固定するヘルメットフック113が設けられている。
なお、ヘルメットフック113は、左側のシートキャッチ機構104L、104Rの近傍に設けても良い。又は左右に設けたシートキャッチ機構104L、104Rの両方に設けることは差し支えない。
このように、左右一対のシートキャッチ機構104L、104Rの近傍で、且つ車両の左右のいずれか一方又は両方にヘルメットフック113を設けることができる。従って、ヘルメットフック113の配置を自由に設定でき、配置の自由度を高めることができる。
図5は図3の5−5線断面図であり、二人乗りシート91の下方には、フロントシート33とリヤシート34とにより開閉可能に覆われる収納部29としての収納ボックス32が設けられている。
フロントシート33は、その前端部33aがヒンジ部81により収納ボックス32に開閉可能に取り付けられ、フロントシート33の後端部33bが後部フロントシール部98を介して支持部材94に載置されている。
車体側には、リヤシートの前端部34aを支持する支持部材94が着脱可能に設けられている。
フロントシートの後端部33bは、支持部材94にシール部材115を介して載置され、リヤシートの前端部34aは支持部材94を介して支持されている。つまり、フロントシート33及びリヤシート34と車体との間には支持部材94を介在させた。そして、この支持部材94をフロントシート33およびリヤシート34との間でシールすることで、従来のシートを使用して、乗り心地を維持しながらシール性を確保することができる。
なお、支持部材94でフロントシートの後端部33bを支持し、支持部材94にリヤシートの前端部34aをシール部材115を介して載置することは差し支えない。
図3を参照して、フロントシートの後端部33bとリヤシートの前端部34aとの結合ライン92は、略W字状に形成されているので、フロントシート33とリヤシート34とを係合させたときに、2つのシート33、34が影響し合うので、各々のシート33、34が前後左右に位置ずれ難くすることができる。つまり、これらフロント及びリヤシート33、34の間の相対的な位置を安定させることができる。シート33、34間の相対的な位置が安定するので、収納部29とシート33、34の間のシール性をより一層安定して保つことができる。
加えて、車体側には、支持部材94が着脱可能に設けられているので、支持部材94を設けていないときに較べて、フロントシート33とリヤシート34の間のシール性を確保するために、シート33、34にもたせていた硬度やシート底板97、111にもたせていた強度を下げることが可能となる。シート33、34にもたせていた硬度やシート底板97、111にもたせていた強度を下げることによって、座り心地をソフトにできるので、乗員の座り心地を高めることが可能となる。
なお、支持部材94の材質として、例えば、ポリウレタンにガラス繊維を10〜20%含有させたものを利用すると好適である。
図6は図4の6−6線断面図であり、リヤシート後端部34bの底板111に設けられているリヤシート係合部116を車体側に設けられている後部周縁部107に差し込んだことを示す。リヤシート係合部116とリヤシール部112とにより、車体側の後部周縁部107を挟み込むことで、リヤシート34の浮き上がりを防止することができる。
また、リヤシートの底板111に設けるリヤシール部112を後部周縁部107に押し当てることで、収納ボックス32の内側への水分や異物などの侵入を防ぐことができる。
図7は図4の7−7線断面図であり、ヘルメットフック113の構造を示す。
ヘルメットフック113は、収納ボックス32の周縁部99にフック部材117を取り付け、このフック部材117の先端部117aに、フロントシート33を閉じたときに、フック部材117に取り付けたヘルメットが外れないように、フロントシートの底板97を接近させて配設するものである。
図8は本発明に係る支持部材の構造を説明する図であり、支持部材94は、前述のように収納ボックス32の支持部材係合部101に着脱可能に掛け渡した部材であり、支持部材の下面119を収納ボックス32の周縁部99で受けている。
(a)において、支持部材94の上面には、フロントシートの底板97に設けたシール部材115との合わせ面としてのシール受面108が設けられ、支持部材94の下面119には、車体側の収納部29の側壁上部29tに形成した支持部材係合部101に係合する係合突起122が設けられ、支持部材94の肩部には、リヤシート34を取り付ける肩部座面123L、123Rが設けられている。
(b)は(a)のb−b線断面図であり、孔部124、124を備える肩部座面123L、123Rが形成されていることを示す。125は支持部材94にリヤシート34を締結する締結部材である。
(c)は(a)のc−c線断面図であり、収納ボックス32の周縁部99に開けた支持部材係合部101に係合する係合突起122の形状を示す。
支持部材94は、収納ボックス32に形成した支持部材係合部101に着脱可能に係合されているので、支持部材94と収納ボックス32の間の位置関係を一定に保つことができる。また、支持部材94にはシール部材115を介してフロントシート33が載置されているので、フロントシート33と収納部29の間のシール性を一層安定して保つことができる。
なお、支持部材94にシール部材115を介してリヤシート34を載置することは差し支えない。
支持部材94の材質について説明すると、支持部材94は、フロントシートの底板97及びリヤシートの底部126を構成するシート底板111(リヤシートの底板111)に較べて強度が高い強化プラスチックにより形成されている。
支持部材94は、リヤシートの底部126を構成するシート底板111に較べて強度が高い強化プラスチックにより形成されているので、車両重量の増加を抑えることができる。また、支持部材94を形成する樹脂材料を所定の撓み易さをもつ樹脂材料とすることで、フロント及びリヤシート33、34の座り心地をさらに高めることができる。
以上に述べた支持部材を備えたスクータ型車両の作用を次に述べる。
図9はフロントシートを開くことを説明する作用図である。
(a)において、収納ボックス32をフロントシート33及びリヤシート34が覆っている。
(b)において、フロントシート33をヒンジ部81を軸として図矢印c方向に回動させ、収納ボックス32の前部を開ける。
図10はリヤシート及び支持部材を取り外すことを説明する作用図であり、リヤシート34から支持部材94を取り外すことなく、リヤシート34と支持部材94を一体で前方且つ斜め上方に移動させることで、リヤシート34と支持部材94を一度に取り外すことができる。
すなわち、支持部材94は、車体に着脱可能に設けられ、支持部材94がリヤシート34とともに車体から離れるように構成されているので、支持部材94が取り付けられたリヤシート34を開ける操作で、支持部材94が車体から離れ、支持部材94を別途に取り外す必要がないため、操作を容易に行うことができる。
本実施例において、支持部材94はリヤシート34に取り付けられているが、支持部材94がフロントシート33に取り付けられる構造とすることは差し支えない。
フロントシート33は、車体に開閉可能に設けられているので、収納ボックス32の上面を構成する開口部93を全面にわたり開くことが可能となる。従って、収納部29に長尺物などを収納することができる。
図5に戻って、フロントシート及びリヤシートと車体との間には支持部材を介在させた。通常、シートは、ヒンジ部材などを介して開閉可能に設けられている。仮に、これら前後2つのシートを重ね合わせるだけで支持部材などを設けていない場合には、前後2つのシートの開閉操作を繰り返すと、シート間の係合があまくなり、所定のシール性が得られなくなる虞がある。
この点、本発明では、支持部材94は、車体側に設けられているので、支持部材94と車体間の位置関係は安定する。支持部材94の位置が安定すれば、支持部材94とシート33、34との間の位置が安定するので、シート33、34と収納部29間において、所定のシール性を安定的に得ることができる。
さらに、支持部材94は着脱可能に設けられているので、収納部29の開口を広くとることができ、収納部29において、物の収納及び取り出しをし易くすることができる。
尚、請求項1では、支持部材は、強化プラスチックに限定されることはなく、アルミ材などの金属製でも差し支えなく、支持部材の材質は任意である。
また、フロントシートの後端部と前記リヤシートの前端部との結合ラインは、略W字状の他、例えば、略U字状、略V字状などの他の形状にすることは差し支えない。
さらに、シートキャッチ機構の近傍に設けたヘルメットを固定するヘルメットフックを省略することは差し支えない。
本発明は、フロントシート及びリヤシートとにより開閉可能に覆われる収納部を備えたスクータ型車両に好適である。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の後部左側面図である。 図3は図2の3矢視図である。 リヤシート下開口部及びその周辺部を説明する平面図である。 図3の5−5線断面図である。 図4の6−6線断面図である。 図4の7−7線断面図である。 本発明に係る支持部材の構造を説明する図である。 フロントシートを開くことを説明する作用図である。 リヤシート及び支持部材を取り外すことを説明する作用図である。
符号の説明
29…収納部、29t…収納部の側壁上部、33…フロントシート、33b…フロントシートの後端部、34…リヤシート、34a…リヤシートの前端部、81…ヒンジ部、90…スクータ型車両、91…二人乗りシート、92…結合ライン、94…支持部材、101L、101R…支持部材係合部、104L、104R…シートキャッチ機構、113…ヘルメットフック、115…シール部材、126…リヤシートの底部。

Claims (5)

  1. 運転者が着座するフロントシート(33)及びこのフロントシート(33)の後方に配置され同乗者が着座するリヤシート(34)とからなる二人乗りシート(91)と、この二人乗りシート(91)の下方に設けられ前記フロントシート(33)と前記リヤシート(91)とにより開閉可能に覆われる収納部(29)と、を備えるスクータ型車両において、
    車体側には、前記フロントシートの後端部(33b)又は前記リヤシートの前端部(34a)のいずれか一方を支持する支持部材(94)が着脱可能に設けられ、
    この支持部材(94)に、前記フロントシートの後端部(33b)又は前記リヤシートの前端部(34a)の他方がシール部材(115)を介して載置され
    記支持部材(94)は、前記フロントシート(33)又は前記リヤシート(34)に一体的に取り付けられ、前記フロントシート(33)又は前記リヤシート(34)が開かれた場合には、前記支持部材(94)が前記フロントシート(33)又は前記リヤシート(34)とともに車体から離れるように構成されていることを特徴とするスクータ型車両。
  2. 前記支持部材(94)は、左右両端部が前記収納部(29)の側壁上部に形成した支持部材係合部(101L、101R)に着脱可能に係合されていることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
  3. 前記支持部材(94)は、前記フロントシート(33)及び前記リヤシート(34)の底部を構成するシート底板(97、111)に較べて強度が高い強化プラスチックにより形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスクータ型車両。
  4. 前記二人乗りシート(91)を上からみたときに、前記フロントシートの後端部(33b)と前記リヤシートの前端部(34a)との結合ラインは、略W字状になるように形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載のスクータ型車両。
  5. 前記フロントシート(33)は、ヒンジ部(81)により前記収納部(29)に開閉可能に取り付けられ、前記フロントシートの後端部(33b)の左右が、前記車体に設けた左右一対のシートキャッチ機構(104L、104R)に係合し固定されており、これらのシートキャッチ機構(104L、104R)の少なくとも一方の近傍にヘルメットを固定するヘルメットフック(113)が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載のスクータ型車両。
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