JP4575243B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員シートの下に収納室を備え、乗員シートを開けることで物品の出し入れが可能となる自動二輪車に関する。
従来、乗員シートの下に収納室を備え、乗員シートを開けることで物品の出し入れが可能となる自動二輪車のシート開閉構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−97264公報
特許文献1の図4は従来の技術を示すスクータ型自動二輪車の左側面図であり、車体後半部の内部に上方に開口する収納スペース100(符号は同公報のものを使用する。)を設け、この収納スペース100の開口部の上に着座シート101を設け、この着座シート101の前端にヒンジ軸102を設け、このヒンジ軸102を軸に回動させ、着座シート101の後端を跳ね上げ開閉可能にした。
しかし、収納スペース100の開口部を大きくとると、蓋部となる着座シート101の長さは長くなる。着座シート101が長いと、開閉時に跳ね上げ高さが高くなるため、開閉作業の負担は増える。
着座シート101の開閉力を補助するため、ダンパー装置105(以下、ダンパ部材と云う。)を設け、開閉作業の負担を軽減させた。
あるいは、特許文献1の図1において、着座シート11を前半シート15と後半シート16とに分割し、この分割部に備える中間ヒンジ軸23を軸に前半シート15と後半シート16を折り曲げ自在に形成し、前半シート15の前端付近を前部ヒンジ軸24を軸に回動自在に軸支し、後半シート16の後端付近を車体に対して前後方向にスライド自在に支持することでシートを開閉可能にした。
しかし、中間ヒンジ軸23を軸に前半シート15と後半シート16を折り曲げ開放するので、物品収納室20(以下、収納室20と云う。)の開口に対し、十分に開放することができない。
加えて、収納室20を大きくすると、シートが大きくなる。収納室20の開口を大きくとろうとすると、シートの端部を高く跳ね上げることとなる。従って、シートが小さい場合に較べて、開閉作業の負担が増える。
さらに、スライドレール28によるスライド構造のため、構造が複雑となる。
本発明は、構造を複雑にすることなく開閉作業が楽にでき、収納室の使い勝手を向上させ、また、使用状況に応じて収納室の開口部を大きくすることも可能な収納室を備える自動二輪車を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、乗員シートの下に収納室を備え、乗員シートを開けることで物品の出し入れが可能になる自動二輪車において、乗員シートの全部又は一部を、左右に開放可能な左分割シート及び右分割シートで分割構成し、左・右分割シートの両方若しくは一方を左右に開放することで物品の出し入れが可能になるように構成し、左・右分割シートのどちらか一方の分割シートから左・右分割シートの間をシールする中央部シールを延設することを特徴とする。
乗員シートの全部又は一部を、左右に開放可能な左分割シート及び右分割シートで分割構成したので、大きな物品を出し入れするときには、左・右分割シートの両方を開放して物品を出し入れし、小さな物品を出し入れするときには、左・右分割シートの一方を開放して物品の出し入れをすることが可能となる。
請求項に係る発明では、左分割シートと右分割シートは、内側に互いに対向する内側面を備え、これらの内側面の間に上部開口が広く下部開口が狭い隙間部を有することを特徴とする。
請求項に係る発明では、左分割シートと右分割シートは、車両の中心線に左右対称になるように形成することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、乗員シートの全部又は一部を、左右に開放可能な左分割シート及び右分割シートで分割構成し、左・右分割シートの両方若しくは一方を左右に開放することで物品の出し入れが可能になるように構成したので、物品の大きさに応じた乗員シートの開閉が可能となる。
加えて、シートを左・右分割シートで分割構成したので、乗員シートの開閉に係る作業負担を減らすことができる。
収納室の開口部を大きくすることができると共に、開閉に係る作業負担が減るため、収納室の使い勝手が向上する。
請求項2に係る発明では、分割シートから左・右分割シートの間をシールする中央部シールを延設したので、左・右分割シートの間からの水やごみ等の侵入を簡便且つコンパクトな構成で防止することができる。
請求項3に係る発明では、左分割シートと右分割シートは、内側に互いに対向する内側面を備え、これらの内側面の間に上部開口が広く下部開口が狭い隙間部を有するため、着座時の面圧の高い所に、クッション材を、効率よく配置することができる。また、通気性の向上も可能となる。
請求項4に係る発明では、左分割シートと右分割シートは、車両の中心線に左右対称になるように形成し、左右両側にヒンジを設けることにより、左分割シートと右分割シートの各々を車両側にしっかりと固定することができる。
加えて、収納室を開けるとき、乗員シートを左右対称に立ち上げることができるので、乗員シートを開いたときの外観性を大幅に向上することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者からみた方向を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の側面断面図であり、自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレームの先端部11aに取付けたヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12に左右スイング可能に取付けたフロントフォーク13と、このフロントフォークの下部13b及び上部13aに取付けた前輪14及びハンドル15と、車体フレーム11の後部に取付けたエンジン16と、このエンジン16に上下スイング可能に取付けた動力伝達機構17と、この動力伝達機構17に取付けた後輪18と、車体フレーム11と動力伝達機構17の後端部の間を連結したリヤクッションユニット21、21(左側のリヤクッションユニット21のみ示す。)と、車体フレーム11の上部に取付けた収納室22と、この収納室22の上に配置し開閉可能に取付けた乗員シート23と、この乗員シート23とハンドル15等の操舵部の間に乗員が昇降時に足をくぐらせる足くぐり部24を備える。
エンジン16周りの要素配置について説明する。
先ず、吸気系について説明すると、車体フレーム11の前部を構成する左右のダウンフレーム41、41(左側のダウンフレーム41のみ示す。)に燃料タンク27を取り付け、動力伝達機構17の上方にエアクリーナ31を配置し、このエアクリーナ31の前方に接続管32を介して燃料供給装置25を接続し、この燃料供給装置25から前方に吸気管33を介してエンジン16に接続することで混合気をエンジン16に供給する。
すなわち、この自動二輪車10は、乗員シート23の下方に燃料供給装置25を有する低床式の自動二輪車である。
燃料供給装置25は、乗員シート23の下方且つエンジン16の上方に配置したものである。図において、燃料タンク27と燃料供給装置25を接続するチューブは省略した。
次に、排気系について説明すると、エンジン16のシリンダヘッド34の下面に排気管35を接続し、この排気管35をリヤクッションユニット21の右側に配置した消音器36に接続する。
エンジン16は、水冷式のエンジンであり、エンジン冷却用ラジエータ37を備える。 エンジン冷却用ラジエータ37は、ヘッドパイプ12から斜め下方に延ばした左右のダウンフレーム41、41(左側のダウンフレーム41のみ示す。)及びアッパフレーム47、47(左側のアッパフレーム47のみ示す。)で囲まれた部分にで且つ燃料タンク27の後方に取り付ける部材である。図において、エンジン16とラジエータ37を接続するチューブは省略した。
39はバッテリ、43はフロントフェンダ、44はリヤフェンダ、45はウインドスクリーンであり、車体フレーム11をボディカバー46で覆う。48はメインスタンドである。
図2は本発明に係る自動二輪車の平面図であり、乗員シート23は、運転者シート51と、運転者シート51の後方に同乗者シート54とからなる。
運転者シート51は、左分割シート52Lと、右分割シート52Rと、これらの分割シート52L、52Rの後部を覆うように設けた背もたれ部53とからなる。背もたれ部53は、同乗者シート54の前部に一体化させて備える部材である。
56は乗員シートに鍵をかける鍵部である。
図1に戻って、同乗者シート54は、この同乗者シート54の前方に運転者用の背もたれ部53を付設した部材である。
本実施例において、運転者用の背もたれ部53は、運転者シート51から分離させ、同乗者シート54側に一体化させた。
同乗者シート54が分割シート52L、52Rの後部55を覆うように背もたれ部53を設け、同乗者シート54を持ち上げないと分割シート52L、52Rを開くことができないように乗員シート23を構成する。
図3は本発明に係る自動二輪車のフレーム構造を説明する斜視図である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12に連結させ後下方に延設した左右のアッパフレーム47、47と、左右のアッパフレーム47、47同士を連結するフロントクロスメンバ61と、アッパフレーム47、47の後部に連結し後方に延ばした左右のシートレール26、26と、左右のシートレール26、26を支持するためアッパフレーム47、47の後方に取付けたリヤフレーム62、62と、左右のシートレール26、26の後方を連結するリヤクロスメンバ63と、同じくヘッドパイプ12に連結させ、アッパフレーム47、47よりも下方に設けたダウンフレーム41、41とを主要構成とする部材である。
リヤフレーム62、62は、アッパフレーム47、47の後部から後方に且つ斜め上方に延設し、これらの後端62b、62bをシートレール26、26の後部に連結することで車体フレーム11の後方に備えるシートレール26、26を補強する部材である。
ダウンフレーム41、41は、後下方に延設する傾斜部64、64を備える部材であり、この傾斜部64、64の後部を後方に略水平に延設し、左右のアッパフレーム47、47の後端47b、47b(左側の後端47bのみ図示する。)にダウンフレーム41、41を連結させる。なお、65、66は車体フレーム11の剛性を向上するため設ける補強部材である。
加えて、ボデイカバー46(図2参照)に備えるステップフロア67、67を支持するため、傾斜部64、64の下部に左右のサポートフレーム71、71の前端部71a、71aを取り付け、同じく後端部71bをリヤフレーム62に取り付ける。
図1に戻って、ヘルメットや物入れとしての収納室22の構成について説明する。
収納室22は、車体フレーム11の前から後に備える部材であり、運転者シート51の下方に設けた第1収納室92と、この第1収納室92を覆う第1蓋部96と、第1収納室92の後方に設けた第2収納室93と、この第2収納室93を覆う第2蓋部97と、を主要構成する部材である。
そして、ダウンフレームの傾斜部64、64(左側の傾斜部64のみ示す。)の後方に燃料タンク27を配置し、底浅部95の下方に、燃料供給装置25を配置する。
収納室22の取り付け構造について説明する。
底浅部95をシートレール26の略中央部に締結部材102aで締結し、収納室22の後部をシートレール26に備える後部支持部材103、103(左側の後部支持部材103のみ示す。)に締結部材102b、102bで締結することにより、車体フレーム11側に固定する。そして、第1蓋部96にクッション材98を介して運転者シート51を被せ、第2蓋部97にクッション材98を介して同乗者シート54を被せる。
乗員シート23は、前部に備える運転者シート51と、後部に備える同乗者シート54とからなり、各々のシート51、54を開閉可能に構成する。
すなわち、この自動二輪車10は、乗員シート23の下に収納室22を備え、乗員シート23を開けることで物品の出し入れを可能にしたものである。
図4は図2の4−4線断面図であり、運転者シート51の構造を説明する図である。
乗員シートの前部を構成する運転者シート51は、第1収納室92と、この第1収納室92を開閉可能に覆い蓋をすると共に、運転者Pの着座部を形成する左・右分割シート52L、52Rと、からなる。そして、第1収納室92と左分割シート52Lの間をヒンジ部115で連結し、第1収納室92と右分割シート52Rの間をヒンジ部115で連結した。
第1収納室92は、底板112と、この底板112の左右に立てた側壁111、111と、これらの側壁111、111から外側に延設したフランジ部114、114と、からなる。そして、フランジ部114、114の先端部114s、114sに左・右分割シート52L、52Rを回動自在に支持するヒンジ部115、115を取付ける。
左分割シート52Lは、シートの骨格となるシート底板124と、このシート底板124の上方に取付けたクッション材98と、このクッション材98の上を覆うシート表皮99と、シート底板124の下面とフランジ部の表面114aとの間に介在させた外周部シール116と、を主要構成とする部材であり、この左分割シート52Lのシート底板124から内方に中央部シール117を延ばす。
この中央部シール117は、左分割シート52Lと右分割シート52Rの間に介在させた部材であり、分割シート52L、52Rの隙間部118をシールすることで、第1収納室92内への水やごみ等の侵入を防止することができる。
右分割シート52Rは、中央部シール117を除き、左分割シート52Lと同じ構成であり、車両の中心に対して左右対称に構成する。
ヒンジ部115は、車体フレーム11(図1参照)側のフランジ部114に設けた軸部121と、この軸部121に係合し回動自在に嵌めた筒部122と、この筒部122に取付けたブラケット123及びこのブラケット123を底板124に固定する締結部材125と、からなる。
すなわち、乗員シート23の一部を、左右に開放可能な左分割シート52L及び右分割シート52Rで分割構成し、左・右分割シート52L、52Rの両方若しくは一方を左右に開放することで物品の出し入れが可能になるように構成した。
加えて、左分割シート52Lから左・右分割シート52L、52Rの間をシールする中央部シール117を延設する。
なお、左分割シート52Lのかわりに右分割シート52Rから中央部シール117を延設することは差し支えない。
乗員シート23の全部を左右に開放可能な左分割シート52L及び右分割シート52Rで分割構成することは差し支えない。
分割シート52から左・右分割シート52L、52Rの間をシールする中央部シール117を延設したので、左・右分割シート52L、52Rの間から第1収納室92に水やごみ等の侵入を簡便且つコンパクトな構成で防止することができる。
前述のように、車体フレーム11に第1収納室92を取付け、この第1収納室92にヒンジ部115、115を介して左・右分割シート52L、52Rを取付ける。
左分割シート52Lと右分割シート52Rは、車両20の中心線C(図2参照)に左右対称になるように形成し、左右両側にシート52L、52Rと第1収納室92の間を連結するヒンジ部115、115を設ける。これらのヒンジ部115、115を設けることにより、左分割シート52Lと右分割シート52Rの各々を開閉可能に車両20側にしっかりと固定することができる。
左分割シート52Lと右分割シート52Rは、内側に互いに対向する内側面131、131を備え、これらの内側面131、131の間に上部開口132が広く下部開口133が狭い隙間部118を有する。
左分割シート52Lと右分割シート52Rは、内側に互いに対向する内側面131、131を備え、これらの内側面131、131の間に隙間部118を有するため、着座時の面圧の高い所に、クッション材98を、効率よく配置することができる。また、通気性の向上も可能となる。
図5は図2の5−5線断面図であり、第1収納室92のフランジ部114に外周部シール116を接着部材136で接着し、外周部シール116にシート側の中央部シール117を当接することを示す。
図6は本発明に係る自動二輪車の運転者シートの作用図である。
(a)において、左分割シート52Lを矢印137の方向に持ち上げ、左分割シート52Lを左に開放することで第1収納室92を開け、物品の出し入れを可能にした。
このように、片側の分割シートを開けることで、双方の分割シート52L、52Rを開けることなく、物品の出し入れが可能となる。左右の分割シート52L、52Rの両方を開けるほどの大きさをもたない小さな物品の出し入れを簡便に行える。
従って、第1収納室92の使い勝手が向上する。
(b)において、右分割シート52Rを矢印138の方向に持ち上げ、右分割シート52Rを右に開放することで第1収納室92を全開し物品の出し入れを可能にした。
このように、乗員シート23の一部を、左右に開放可能な左分割シート52L及び右分割シート52Rで分割構成し、左・右分割シート52L、52Rの両方若しくは一方を左右に開放することで物品の出し入れが可能になるように構成したので、大きな物品を出し入れするときには、左・右分割シート52L、52Rの両方を開放して物品を出し入れし、小さな物品を出し入れするときには、左・右分割シート52L、52Rの一方を開放して物品を出し入れする。
従って、物品の大きさに応じた乗員シート23の開閉が可能となる。
左分割シート52Lと右分割シート52Rは、車両20(図2参照)の中心線Cに左右対称になるように形成し、第1収納室92を開けるとき、運転者シート51を左右対称に立ち上げ可能としたので、運転者シート51を開いたときの外観性を大幅に向上することができる。
図7は乗員シートを構成する運転者シートの開き操作と同乗者シートの開き操作を説明する図である。
(a)において、左・右分割シート52L、52R及び運転者用の背もたれ部53を備える同乗者シート54を閉じる。同乗者シート54に備える背もたれ部の前部53aが分割シート52L、52Rの後部55を覆うように背もたれ部53を設け、同乗者シート54を持ち上げないと分割シート52L、52Rを開くことができないように乗員シート23を構成する。
(b)において、先ず、鍵部56に図示せぬ鍵を差し込んで鍵を開け、次に、同乗者シート54を矢印139の方向に持ち上げて開け、最後に、左右の分割シート52L、52Rを矢印140(左分割シート52Lの動きのみ示す。)の方向に持ち上げ収納室22を開ける。
(c)は(b)のc矢視図であり、運転者シート51及び同乗者シート54を開けることにより収納室22を全開状態にすることを示す。141は収納室の内周部である。
乗員シート23の一部を、左右に開放可能な左分割シート52L及び右分割シート52Rで分割構成し、その他を同乗者シート54で開閉可能に構成したので、大きな物品を出し入れするときには、左・右分割シート52L、52Rの両方を開放して物品を出し入れし、小さな物品を出し入れするときには、左・右分割シート52L、52Rの一方を開放して物品を出し入れする。従って、物品の大きさに応じた乗員シート23の開閉が可能となる。
なお、乗員シート23の全部を左右に開放可能な左分割シート52L及び右分割シート52Rで構成することは差し支えない。
加えて、乗員シート23を左・右分割シート52L、52Rで分割構成したので、乗員シート23を小型・軽量化することができ、乗員シート23の開閉に係る作業負担を減らすことができる。
図8は図7の同乗者シート及び背もたれ部を説明する図であり、背もたれ部の位置は同乗者シートに対して前後に調整可能に構成することを示す。
背もたれ部53の位置調整機構150は、同乗者シート54にスライドレール151を設け、このスライドレール151に向け背もたれ部53側から延設アーム152を延設して、スライドレール151に対し延設アーム152伸縮可能に係合し、スライドレール151側に延設アーム152を止める蝶ねじ153、153を取付けたものであり、背もたれ部53を矢印154方向に調整可能に構成する。
図9は同乗者シートを跳ね上げたとき同乗者シート及び背もたれ部の内側を説明する図及びその作用図であり、図7(b)の状態で背もたれ部の位置が調整可能なことを示す。
同乗者シート54側に備える蝶ねじ153・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)をゆるめ、背もたれ部53を矢印155方向に移動させた後、蝶ねじ153・・・を締付け固定することを示す。
同乗者シート54の裏側に背もたれ部53の位置調整機構150をもたせたので、同乗者シート54を跳ね上げた状態で、蝶ねじ153・・・容易に回すことができ、背もたれ部53の位置を容易に調整することができる。
図10は図1の別実施例図であり、運転者シート51は、左分割シート52Lと、右分割シート52Rとこの分割シート52L、52Rの後部55に設けた同乗者シート54と、この同乗者シート54の前部に運転者用の背もたれ部53を付設する。
図1と異なる点は、分割シート52が同乗者シートに備える背もたれ部の前部53aを覆うように分割シート52L、52Rを設け、同乗者シート54を開けることなく分割シート52L、52Rを開くことができるように乗員シート23を構成した点である。
図11は本発明に係る運転者シートの作用を説明する比較例図であり、駐車・駐輪場等で高さ方向の一部に制限のある場所であっても、収納室からの物品の出し入れ性の維持が可能なことを説明する。
(a)は実施例であり、図8に示す自動二輪車の運転者シートを矢印143(左分割シート52Lの動きのみ示す。)の方向に開放した状態を示す。
左・右分割シート52L、52Rで左右に開閉可能とすることで、左・右分割シート52L、52Rを開放するときのシート高さを低く済ますことができるため、省スペースでシートを開閉可能にすることができ、物品の出し入れを行うことが可能となる。
加えて、左・右分割シート52L、52Rで左右に開閉可能とすることで、運転者シート51は小型・軽量になり、左・右分割シート52L、52Rの開閉は容易となる。運転者シート51が小型・軽量になるため、ダンパ部材等の部品は不要となる。
(b)は比較例であり、従来に係る自動二輪車の運転者シートを矢印44の方向に開くことを示す。
運転者シート51は、上下に開閉可能に構成したので、左・右分割シートタイプと比較すると、開けたときの運転者シート51の高さは高くなる。シートを開閉可能にするには、高さ方向にスペースが必要となる。
なお、運転者シート51の開放の作業性を上げるために、ダンパ部材145等を使う場合があるが、本願においては、このような部材を使用しなくても、シートの開放作業は容易であるということもできる。
図12は図4の別実施例図である。
図4と異なるところは、左右の分割シート52L、52Rの内側に互いに対向する内側面131B、131Bを備えるが、乗員Pが座る着座部134、134に隙間がないように、運転者シートの表面である左・右分割シート52L、52Rの着座部134を各々内側に延設し、着座部の表面を略平坦に構成したものである。
このように、運転者シートの外観を重視したデザインも可能である。
尚、請求項1〜3において、左右の分割シートの大きさを変更し、分割の割合を変更することは差し支えない。
また、シートにダンパ部材を装着し、さらに、開閉作業を容易にするものであっても良い。
本発明は、自動二輪車に好適である。
本発明に係る自動二輪車の側面断面図である。 本発明に係る自動二輪車の平面図である。 本発明に係る自動二輪車のフレーム構造を説明する斜視図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 本発明に係る自動二輪車の運転者シートの作用図である。 乗員シートを構成する運転者シートの開き操作と同乗者シートの開き操作を説明する図である。 図7の同乗者シート及び背もたれ部を説明する図である。 同乗者シートを跳ね上げたとき同乗者シート及び背もたれ部の内側を説明する図及びその作用図である。 図1の別実施例図である。 本発明に係る運転者シートの作用を説明する比較例図である。 図4の別実施例図である。
符号の説明
10…自動二輪車、20…車両、23…乗員シート、52L…左分割シート、52R…右分割シート、117…中央部シート、118…隙間部、131…内側面、132…上部開口、133…下部開口。

Claims (3)

  1. 乗員シートの下に収納室を備え、前記乗員シートを開けることで物品の出し入れが可能になる自動二輪車において、
    前記乗員シートの全部又は一部を、左右に開放可能な左分割シート及び右分割シートで分割構成し、左・右分割シートの両方若しくは一方を左右に開放することで物品の出し入れが可能になるように構成し
    前記左・右分割シートのどちらか一方の分割シートから前記左・右分割シートの間をシールする中央部シールを延設することを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記左分割シートと右分割シートは、内側に互いに対向する内側面を備え、これらの内側面の間に上部開口が広く下部開口が狭い隙間部を有することを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  3. 前記左分割シートと右分割シートは、車両の中心線に左右対称になるように形成することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車。
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