JPH09315364A - 自動二輪車の燃料タンク構造 - Google Patents

自動二輪車の燃料タンク構造

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JPH09315364A
JPH09315364A JP13829296A JP13829296A JPH09315364A JP H09315364 A JPH09315364 A JP H09315364A JP 13829296 A JP13829296 A JP 13829296A JP 13829296 A JP13829296 A JP 13829296A JP H09315364 A JPH09315364 A JP H09315364A
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fuel
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tank
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート下空間を有効に利用してタンク容量の
増大が可能な自動二輪車の燃料タンク構造を提供する。 【解決手段】 前部より後部が高く構成されたタンデム
シート10下方の左右フレーム12間に、このタンデム
シートの前部下から後部下にわたって前後に長く且つ前
記左右フレーム間の幅より広い幅の燃料タンク40を配
置し、この燃料タンクの燃料収容部は前記左右フレーム
の上方およびフレーム間の空間に配置され、この燃料タ
ンクの上面は前記タンデムシートの底板10aに沿って
後上がりに形成され、この燃料タンク上面でシート荷重
を受けるとともに、該タンクの後部下方に位置したタン
ク後部側の上面に給油口54を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車の燃料
タンク構造に関し、特にタンク容量の増大を図った燃料
タンク構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動二輪車の燃料タンクは、車体
中央の運転者用シート下部に配置され、このシート下部
の左右両側に配置されたフレームに支持して設けられて
いた。一方、自動二輪車のシートとして、運転者用シー
トの後方にタンデムライダー用のシートを一体に形成し
た前後一体型のタンデムシートが用いられている。車両
構造に対応して、左右フレームは後上がりに斜めに設け
られ、タンデムシートは後部が高く形成される。このよ
うな前後に長いタンデムシートのシート荷重は、前側で
はフレーム側に設けたシートヒンジパイプおよびフレー
ムに直接または燃料タンクを介して支持され、後側では
フレーム側に取付けたブラケット等の支持部材で支持さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃料タンクは、車両中央の運転者用シート下部に設けら
れていたため、上面が低くまたフレーム等のスペース的
な制約により、タンク容量を増大させることは難しかっ
た。
【0004】また、タンデムシートの荷重受け用ブラケ
ット等を設けなければならず部品点数が増大するととも
に構造が複雑になり、このような荷重受けブラケット等
を配設したシート後部下側の空間には他の部材や機器を
配設できずスペース的な有効利用が図られていなかっ
た。
【0005】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みなさ
れたものであって、シート下空間を有効に利用してタン
ク容量の増大が可能な自動二輪車の燃料タンク構造の提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、前部より後部が高く構成されたタンデ
ムシート下方の左右フレーム間に、このタンデムシート
の前部下から後部下にわたって前後に長く且つ前記左右
フレーム間の幅より広い幅の燃料タンクを配置し、この
燃料タンクの燃料収容部は前記左右フレームの上方、お
よびフレーム間の空間に配置され、この燃料タンクの上
面は前記タンデムシートの底板に沿って後上がりに形成
され、この燃料タンク上面でシート荷重を受けるととも
に、該タンクのシート後部下方に位置したタンク後部側
の上面に給油口を設けたことを特徴とする自動二輪車の
燃料タンク構造を提供する。
【0007】このような構成においては、タンデムシー
トに沿ってその下側に前後に長く後上がりの燃料タンク
を配設しその後部上面に給油口を設けることにより、タ
ンデムシート下空間を有効に利用して燃料タンク容量を
増大させることができる。また、このような燃料タンク
を設けることにより、その上面でタンデムシートの荷重
を受けることができるため、シート荷重を受ける位置や
数、形状等の自由度が大きくなりデザイン上有利になる
とともに、荷重受け用のブラケット等の専用部品が不要
になる。
【0008】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記左右フレームの両外側に延在する燃料収容部下面に
前後に長く延びる膨出部を形成したことを特徴とする。
【0009】このような構成においては、タンデムシー
トに沿った前後に長い燃料タンク底面の左右フレームの
外側に前後に長い膨出部を形成したため、タンク容量を
さらに増大させることができる。さらにこの構成では、
膨出部が補強リブの機能を有し、タンクの剛性が大きく
なるとともに、エンジンからの振動伝達が抑制され騒音
が低減する。
【0010】さらに好ましい実施の形態においては、前
記膨出部は、前方ほど幅広に形成されたことを特徴とし
ている。
【0011】さらに好ましい実施の形態においては、前
記燃料タンクの底面は、前記左右フレーム間のリヤフェ
ンダに対応した曲面を有する形状としたことを特徴とし
ている。
【0012】さらに別の好ましい実施の形態において
は、前記燃料タンクは、上側ケースと下側ケースの組体
からなり、各ケースはそれぞれ開口を有し各開口の外側
にフランジを備え、上側ケースと下側ケースのフランジ
同士を接合して一体容器を構成したことを特徴としてい
る。
【0013】さらに好ましい実施の形態においては、前
記フランジを介して燃料タンクを左右フレームに支持し
たことを特徴としている。
【0014】さらに好ましい実施の形態においては、前
記フランジと左右フレームとの間に剛性ゴムダンパを介
装したことを特徴としている。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明に係る燃料タンクが適用された
自動二輪車の側面図である。この自動二輪車1の車体フ
レームは、ステアリングシャフト2を貫通させるヘッド
パイプ3、このヘッドパイプ3を固定するダウンチュー
ブ(メインパイプ)4、このダウンチューブ4に固定さ
れエンジン5およびメインスタンド7を支持するブラケ
ットフレーム6,8、シート10を回転可能に支持する
シートヒンジパイプ11およびこれを支持するブラケッ
トフレーム(上ガセット)9、図示しない燃料タンク等
を支持する左右一対の後部上側パイプフレーム12、前
記ブラケットフレーム(下ガセット)8と後部上側パイ
プフレーム12とを連結する左右一対の後部下側パイプ
フレーム13等から構成される。
【0016】ダウンチューブ4の後端部(車体ほぼ中
央)には、アングル形状の縦パイプ72が溶接固定され
る。この縦パイプ72に対し、上ガセット(ブラケット
フレーム)9および下ガセット(ブラケットフレーム)
8が溶接固定される。この縦パイプ72と、リヤアーム
22に固定したブラケット74間にクッション71が装
着される。また、後部下側パイプフレーム13にはタン
デムライダ用のフートレスト73が取付けられる。
【0017】左右の後部上側パイプフレーム12の後端
部12aは上方に曲げられ、これらの左右後端部12a
間にリヤブラケット50が固定される。このリヤブラケ
ット50には、タンデムライダー用のグラブバー41が
取付けられる。43はテールランプである。シート10
は、上ガセット9の上面に溶接固定されたシートヒンジ
パイプ11の上端の軸11aを中心に回転可能に取付け
られる。シート10の下側の左右両側は後部サイドカバ
ー70で覆われる。車体左側の上側パイプフレーム12
のやや後方側には、車体を持上げるためのハンドル部1
2bが形成される。
【0018】この車体フレームは、鋼材やアルミ等の金
属材料からなり、全体が前後左右に複数に分割可能な合
成樹脂製の車体カバー14で覆われている。前記ステア
リングシャフト2の上端と下端はハンドルクラウン15
に固定される。ハンドル16は前記ハンドルクラウン1
5を介してフロントフォークパイプ17に連結される。
前記フロントフォークパイプ17は前輪18を左右両側
から支持するもので、ハンドル16の操作に連動して前
輪18の向きを変える。ハンドル16はその前方がカウ
リング19で覆われ、このカウリング19にはヘッドラ
イト20が装着されている。前記車体フレームの後部下
側パイプフレーム13の下方には、下ガセット8に設け
られたピボット軸75を中心に上下に回動するとともに
後端に後輪21を支持するリヤアーム22が連結され
る。後輪21は、エンジン5に図示しないチェーンを介
して連結されて回転駆動される。チェーンはチェーンカ
バー23で覆われる。
【0019】前輪18の上部は前記左右のフロントフォ
ークパイプ17の内側に装着された合成樹脂製のフロン
トフェンダ24で覆われ、前記後輪21の上部は同じく
合成樹脂製のリヤフェンダ25で覆われる。なお、前記
エンジン5は、前記合成樹脂製の車体カバー14の前部
サイドカバー26と一体のアンダーカウル部27により
その側方が覆われている。この合成樹脂製の前部サイド
カバー26の後側には同じく合成樹脂製の後部サイドカ
バー70が取付けられる。
【0020】図2は、本発明に係る燃料タンクを含む車
両後部の概略を示す側面図である。自動二輪車のシート
10の下方には、シート10や燃料タンク40等を支持
する車体フレームである左右一対の後部上側パイプフレ
ーム12が設けられる。この左右のパイプフレーム12
の間にリヤフェンダ25が装着される。このリヤフェン
ダ25の略中央部に外側方へ延在してパイプフレーム1
2のハンドル部(車体を持上げるときに手を掛ける部
分)12bの下面を覆う延長部44が一体形成される。
この車両では、この一体形成された延長部44とパイプ
フレーム12のハンドル部12bとによりスタンディン
グハンドルを構成する。さらにシート10の後側には後
部搭乗者(タンデムライダー)が掴まるハンドルシート
(グラブバー)41が設けられ、このハンドルシート4
1とリヤフェンダ25との間にテールランプ43が装着
されている。テールランプ43の上側は、左右の後部サ
イドカバー70間を連結するテールカウル42で覆われ
る。
【0021】左右のパイプフレーム12に支持された燃
料タンク40等は、上面全体がシート10で覆われ、両
側面全体が車体カバー14の左右の後部サイドカバー7
0で覆われる。左右のパイプフレーム12間にあるリヤ
フェンダ25もその後端部を除いてシート10と車体カ
バー14の後部サイドカバー70で覆われる。
【0022】燃料タンク40は、上側ケース401と下
側ケース402からなり、後述のように、両ケースの合
せ面のフランジ40aがボルト403により左右パイプ
フレーム12に設けたブラケット(図示しない)に固定
される。また、左右パイプフレーム間の燃料タンク底面
は、図示したように車体前後方向に関しリヤフェンダ2
5の形状にならって湾曲している。
【0023】図3は、図2のIII−III部分の断面
図であり、本発明に係る燃料タンクを含む車両後部の概
略断面を示す。燃料タンク40等を支持する左右の上側
パイプフレーム12は、その外側面が燃料タンク40等
とともに車体カバーの一部を構成する後部サイドカバー
70で覆われる。この実施例のリヤフェンダ25の前後
方向の略中央部には、前述のように、外側方へ延在して
パイプフレーム12のハンドル部下面を覆い後部サイド
カバー70下縁に滑らかに連なる延長部44が一体形成
される。これをさらに詳しく説明すると、延長部44
は、リヤフェンダ25のタイヤハウス部25aに連なる
手掛け用凹部44aと上側パイプフレーム12のハンド
ル部下面を被覆するハンドル被覆部44bとで構成され
る。
【0024】スタンディングハンドルを構成するこのリ
ヤフェンダ25の延長部44は、車両の左側に設けられ
ており、そのハンドル被覆部44bは、上方に開放され
た概略箱状に形成され、その内側に設けた走行方向の1
本の縦リブ45aおよび車幅方向の2本の横リブ45b
により補強されている。このハンドル被覆部44bは、
縦リブ45aおよび横リブ45bを介して上側パイプフ
レーム12に当接する。また、前記手掛け用凹部44a
は、下方に開放された概略箱状に凹むものである。
【0025】リヤフェンダ25の上に設けられた前記燃
料タンク40は、上側ケース401と下側ケース402
の組体からなる。各ケースはそれぞれ開口を有し各開口
の外側にフランジ401a,402aを備え、上側ケー
ス401と下側ケース402のフランジ同士をシーム溶
接して相互に固定したフランジ40aを形成し、一体容
器を構成している。この燃料タンク40は、その車幅方
向の寸法が左右のパイプフレーム12間の寸法より幅広
に形成される。燃料タンク40の下側ケース402の底
面は、車幅方向に関し、前述の図2で示した車体前後方
向と同様に、左右のパイプフレーム12間ではリヤフェ
ンダ25に対応した曲面形状、すなわちタイヤハウス部
25aに対応した曲面形状を有する。
【0026】このタイヤハウス部25aに沿った下側ケ
ース402の底面中央部402a(図3)の側面形状を
図2および図5にそれぞれ一点鎖線および点線で示す。
また、このタイヤハウス部25a両側の下側ケース40
2の燃料収容部の主容積となる下方突出部402bの側
面形状を図5に示す。
【0027】左右のパイプフレーム12の両外側の燃料
タンク40の下側ケース402の底面には前後方向に連
続する左右各々一本の下方膨出部400aが形成される
(図5斜線部参照)。この膨出部400aを設けること
により、タンク容量を増大することができるとともにタ
ンクの剛性が大きくなり、防振や防音効果が高められ
る。この燃料タンク40の底面の膨出部400aの形状
は、図6に示すように、前方に向うほど幅広に形成され
る。これは、パイプフレーム12とのスペース的な干渉
を避けタンク外形に沿ってできるだけ容量を大きくする
と共に膨出部400aの剛性を更に向上させるためであ
る。図6に見られるように、燃料タンクのフレームの取
付けは車体前後方向へ延びるフランジ部分を利用してい
るので膨出部を大きく形成できる。この燃料タンク40
は、そのフランジ401a,402aを介して、後述の
ように、左右のパイプフレーム12により支持される。
【0028】図4は、燃料タンク40の取付けボルト部
分の詳細図であり、図5および図6は、本発明に係る燃
料タンクを含む車両後部の詳細を示す側面図および平面
図である。前述したように、自動二輪車のシート10の
下方両側には、後上がりに傾斜した左右の上側パイプフ
レーム12が設けられ、これら左右の上側パイプフレー
ム12にバッテリ49、燃料タンク40等が支持され
る。この燃料タンク40のパイプフレーム12への取り
付けは、図4に示すように、燃料タンク40の側面に突
出させたフランジ40a(401a,402a)を介し
て4本のボルト403によりパイプフレーム12に固着
したアングル材等からなるブラケット406に固定して
行う。この場合、フランジ40a(401a,402
a)とパイプフレーム側のブラケット406との間に剛
性ゴムダンパとして硬質ゴム製グロメット404を介装
する。410はワッシャ、411はグロメット保護用の
カラーである。このようなゴムダンパを介装することに
より、エンジンから伝達される高い周波数の振動騒音を
低減することができる。
【0029】シート10の底板10aには、図5に示す
ように、ゴム製の荷重受け405が設けられる。この荷
重受け405は、図6に示すように、燃料タンク40の
上面の4箇所の位置と、後部リヤブラケット50上面の
左右2箇所に当接する。シート10に加わる荷重は、シ
ート前端部のシートヒンジパイプ11の軸11aで支持
されるとともに、これらのゴム製荷重受け405を介し
て、燃料タンク40上面の4箇所およびリヤブラケット
50上面2箇所で支持される。なお、燃料タンク40の
上面に当接する荷重受け405の位置、数、形状等は図
示した4箇所に限らず、任意に設定可能である。
【0030】前記左右のパイプフレーム12はそれら後
端においてリヤブラケット50で連結される。このリヤ
ブラケット50にハンドルシート(グラブバー)41と
ロックシリンダ52を含むシートロックとが取付けられ
る。このシートロックのフックが係合するU字形フック
バー57は、シート10のシート底板10aの後部下面
に取り付けられる。また、左右のパイプフレーム12の
間にリヤフェンダ25が装着され、このリヤフェンダ2
5とハンドルシート(グラブバー)41との間にテール
ランプ43が装着される。さらに左右の上側パイプフレ
ーム12には下側パイプフレーム13の端部が溶接固定
され、この下側パイプフレーム13は図1の下ガセット
8に連結される。リヤフェンダ25は、リヤブラケット
50および下側パイプフレーム13に固定されている。
【0031】シート10の下側には、上面にオイルキャ
ップ53を有するオイルタンク48およびバッテリ49
が、上面に燃料供給キャップ54を有する燃料タンク4
0の前側に配設され、両側面全体が車体カバー14を構
成する左右の後部サイドカバー70で覆われる。左右の
パイプフレーム12間にあるリヤフェンダ25もその後
端部を除いてシート10と車体カバー14の後部サイド
カバー70で覆われる。
【0032】図7は、オイルタンク48とバッテリ組体
49aの部分を示す車体右側からみた側面図である。オ
イルタンク48は、その下面に設けた突起700を車体
フレームに固着したブラケット701に装着したグロメ
ット706の穴に挿入することによりその底部側が保持
される。オイルタンク48の上部側は、シートヒンジパ
イプ11の上端部にネジ11bで固定される。
【0033】バッテリ49は、バッテリボックス702
内に収容され、バッテリ組体49aを構成する。このバ
ッテリ組体49aのバッテリ49は、両端に引掛け金具
を有する伸縮性バンド703を、バッテリボックス70
2の前側面に設けたフック704と燃料タンク40の前
側面に設けたフック705とに引掛けてバンド締め固定
することにより、バッテリボックス702内に固定保持
される。
【0034】このバッテリボックス702は、その底部
の突起708を燃料タンク40のフランジ40a(40
1a,402a)に装着したグロメット707の穴に挿
入することによりフランジ40a上に保持される。この
バッテリボックス702の背面側壁702aは、その上
端が燃料タンク40に固定したフック705の下面に当
接するように装着される。このように、ある程度の幅を
もったフック705の下面にバッテリボックス702の
側壁702aの上縁を当接させることにより、バッテリ
ボックス702の左右方向の動きが規制される。このよ
うな構成により、バッテリ組体49aは、車体前後方向
に関しては、伸縮性バンド703により、燃料タンク4
0の前側面に堅固に固定保持され、左右方向に関して
は、バッテリボックス702の背面側壁702aをフッ
ク705の下面に係合させることにより、がたつくこと
なく固定保持される。
【0035】また、このバッテリ組体49aは、燃料タ
ンク40のフランジ40aにグロメットを介して差込ん
で装着されるため、特別な取付け用ステー等を必要とせ
ず部品点数が減少するとともに、他部品の配置スペース
を大きくし、燃料タンクの容量増大に寄与できる。ま
た、燃料タンク40のフランジ40aは、前述のように
ゴム製のグロメット404(図4)を介して車体フレー
ム側に取付けられているため、この構成自体で防振防音
作用が得られるとともに、バッテリ組体49aを保持す
るグロメット707や伸縮性バンド703の作用とあい
まって、防振機能および防音機能がさらに高められる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、タンデムシートに沿ってその下側に前後に長く後上
がりの燃料タンクを配設し、シート後部下方に位置した
タンク後部上面に給油口を設けることにより、タンデム
シート下空間を有効に利用して燃料タンク容量を増大さ
せることができる。また、このような燃料タンクを設け
ることにより、その上面でタンデムシートの荷重を受け
ることができるため、シート荷重を受ける位置や数、形
状等の自由度が大きくなりデザイン上有利になるととも
に、荷重受け用のブラケット等の専用部品が不要にな
る。
【0037】さらに本発明においては、タンデムシート
に沿った前後に長い燃料タンク底面の左右フレームの外
側に前後に長い膨出部を形成したため、タンク容量をさ
らに増大させることができる。さらにこの構成では、膨
出部が補強リブの機能を有し、タンクの剛性が大きくな
るとともに、エンジンからの振動伝達が抑制され騒音が
低減する。
【0038】また、燃料タンクの底面を、左右のフレー
ム間ではリヤフェンダのタイヤハウス部に対応した曲面
を有する形状とすることにより、燃料収容部をリヤフェ
ンダ直近まで拡張することができ、タンク容量を増大さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る燃料タンクが適用された自動二
輪車の側面図である。
【図2】 本発明に係る燃料タンクを含む車両後部の側
面図である。
【図3】 本発明に係る燃料タンクを含む車両後部の断
面図である。
【図4】 燃料タンク取付けボルト部分の詳細図であ
る。
【図5】 本発明に係る燃料タンクを含む車両後部の側
面図である。
【図6】 本発明に係る燃料タンクを含む車両後部の平
面図である。
【図7】 オイルタンクとバッテリの部分を示す側面図
である。
【符号の説明】
1:自動二輪車、2:ステアリングシャフト、3:ヘッ
ドパイプ、4:ダウンチューブ、5:エンジン、6:ブ
ラケットフレーム、7:メインスタンド、8:下ガセッ
ト、9:上ガセット、10:シート、11:シートヒン
ジパイプ、12:上側パイプフレーム、13:下側パイ
プフレーム、14:車体カバー、15:ハンドルクラウ
ン、16:ハンドル、17:フロントフォークパイプ、
18:前輪、19:カウリング、20:ヘッドライト、
21:後輪、22:リヤアーム、23:チェーンカバ
ー、24:フロントフェンダ、25:リヤフェンダ、2
5a:タイヤハウス部、26:前部サイドカバー、4
0:燃料タンク、40a:フランジ、、41:ハンドル
シート、42:テールカウル、43:テールランプ、4
4:延長部、48:オイルタンク、49:バッテリ、4
9a:バッテリ組体、50:リヤブラケット、52:ロ
ックシリンダ、53:オイルキャップ、54:燃料供給
キャップ、57:フックバー、400a:下方膨出部、
401:上側ケース、401a:フランジ、402:下
側ケース、402a:フランジ、403:ボルト、40
4:グロメット、405:荷重受け、700:突起、7
01:ブラケット、702:バッテリボックス、70
3:バンド、704,705:フック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部より後部が高く構成されたタンデム
    シート下方の左右フレーム間に、このタンデムシートの
    前部下から後部下にわたって前後に長く且つ前記左右フ
    レーム間の幅より広い幅の燃料タンクを配置し、この燃
    料タンクの燃料収容部は前記左右フレームの上方、およ
    びフレーム間の空間に配置され、この燃料タンクの上面
    は前記タンデムシートの底板に沿って後上がりに形成さ
    れ、この燃料タンク上面でシート荷重を受けるととも
    に、該タンクのシート後部下方に位置したタンク後部側
    の上面に給油口を設けたことを特徴とする自動二輪車の
    燃料タンク構造。
  2. 【請求項2】 前記左右フレームの両外側に延在する燃
    料収容部下面に前後に長く延びる膨出部を形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の燃料タンク
    構造。
  3. 【請求項3】 前記膨出部は、前方ほど幅広に形成され
    たことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車の燃料
    タンク構造。
  4. 【請求項4】 前記燃料タンクの底面は、前記左右フレ
    ーム間のリヤフェンダに対応した曲面を有する形状とし
    たことを特徴とする請求項1、2または3に記載の自動
    二輪車の燃料タンク構造。
  5. 【請求項5】 前記燃料タンクは、上側ケースと下側ケ
    ースの組体からなり、各ケースはそれぞれ開口を有し各
    開口の外側にフランジを備え、上側ケースと下側ケース
    のフランジ同士を接合して一体容器を構成したことを特
    徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動二輪車
    の燃料タンク構造。
  6. 【請求項6】 前記フランジを介して燃料タンクを左右
    フレームに支持したことを特徴とする請求項5に記載の
    自動二輪車の燃料タンク構造。
  7. 【請求項7】 前記フランジと左右フレームとの間に剛
    性ゴムダンパを介装したことを特徴とする請求項6に記
    載の自動二輪車の燃料タンク構造。
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