JP3569597B2 - スクータ型車両における車体構造 - Google Patents

スクータ型車両における車体構造 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体フレームに、該車体フレームおよびパワーユニット間に配設されるリヤクッションの上端が取付けられる、スクータ型車両の車体構造に関し、特に車体フレームが前後に分割される車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前後に分割された車体フレームを有するスクータ型車両が、たとえば特開平7−156852号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のものでは、車体フレームが前部フレームおよび後部フレームに分割されており、パワーユニットおよび車体フレーム間に設けられるリヤクッションの上端が後部フレームに連結されている。このため、車体フレームの組立時に、後部フレーム側に燃料タンク等を予め取付けておくことは可能であるが、前部フレームへの後部フレーム組付け後にリヤクッションの上端を後部フレームに連結する作業が必要であり、組付能率が優れているとは言い難い。しかも後部フレームには、サイドグリップやリヤグリップ等が取付けられるものであり、部品点数が少ないとは言い難い。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、車体フレームを前後に分割するにあたって、組付能率を向上するとともに部品点数の低減を可能としたスクータ型車両における車体構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体フレームに、該車体フレームおよびパワーユニット間に配設されるリヤクッションの上端が取付けられるスクータ型車両において、車体フレームは、後端部にリヤクッションの上端が取付けられるメインフレームと、燃料タンク等の補器を支持して前記メインフレームの後端部に締結されるサブフレームとで構成され、該サブフレームが、サイドグリップを一体に有して軽合金もしくは合成樹脂により形成されることを特徴とする。
【0006】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、サブフレームに、リヤグリップが一体に形成されることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】
図1ないし図12は本発明の一実施例を示すものであり、図1はスクータ型車両の側面図、図2はスクータ型車両の平面図、図3は車体フレームの側面図、図4は車体フレームの平面図、図5は図1の5−5線拡大断面図、図6は図1の6矢示部拡大縦断側面図、図7は図6の7−7線断面図、図8は図6の8−8線断面図、図9はリヤクッションの車体フレームへの連結部を拡大して示す縦断側面図、図10は図1の10矢示部拡大縦断側面図、図11は図10の11矢視平面図、図12は図10の12−12線拡大断面図である。
【0009】
先ず図1および図2において、このスクータ型車両の車体フレーム15は、その前端にヘッドパイプ16を備え、上端に操向ハンドル17を備えるとともに下端に前輪Wが軸支されたフロントフォーク18が操向可能として前記ヘッドパイプ16で支承される。
【0010】
エンジンおよび無段変速機から成るパワーユニット20は、エンジンのクランクケースおよび無段変速機のミッションケースを兼ねるケーシング21を備えており、このケーシング21は、車体フレーム15にリンク機構22を介して懸架され、ケーシング21および車体フレーム15間にはリヤクッション23が配設される。また後輪Wは前記ケーシング21の後端部に軸支される。
【0011】
車体フレーム15は、その一部を除いて車体カバー24で覆われるものであり、この車体カバー24は、ヘッドパイプ16の前部および前輪Wの上部を覆うフロントカバー25と、該フロントカバー25に接合されて乗員の脚部前方を覆うレッグシールド26と、乗員の足元を支持すべくレッグシールド26に連なって車体フレーム15の左右両側に配置されるフロアパネル27…と、両フロアパネル27…の下方で車体両側を覆うべくフロントカバー25に連なって両フロアパネル27…にそれぞれ接合されるアンダーカバー28…と、後部車体の左右両側を覆ってフロアパネル27…に接合されるリヤカバー29とを備え、乗員が座るシート30がリヤカバー29上に配設される。
【0012】
図3および図4において、車体フレーム15は、メインフレーム31の後端部にサブフレーム32が締結されて成るものである。メインフレーム31は、ヘッドパイプ16を一体に有するフロントフレーム33と、フロントフレーム33の後端に連なるリヤフレーム34とから成り、アルミニウム合金等の軽合金の鋳造による一体成形、あるいはガラス長繊維やカーボン長繊維等の長繊維補強材で補強されて成る合成樹脂による一体成形で形成される。
【0013】
図5を併せて参照して、フロントフレーム33は、ヘッドパイプ16と、ヘッドパイプ16から後下がりに延びる傾斜部35と、該傾斜部35の後端に連なるとともに略水平にして後方に延びる後方延長部36とから成り、該フロントフレーム33における傾斜部35および後方延長部36の左右両側には、前後方向に比較的長く延びて両側方に張出すステー37…が一体に設けられる。これらのステー37…の上面には、フロアパネル27…がそれぞれ固定的に支承されるものであり、各ステー37…の下面にそれぞれ当接、係合する複数のナット38…と、それらのナット38…に螺合するボルト39…とにより、フロアパネル27…がステー37…に締結される。
【0014】
ところで、フロントフレーム33は、上方に膨らんだ横断面略U字状の膨出部33aを左右方向中央部に有するように形成されるものであり、該膨出部33aの左右両下端に前記ステー37…がそれぞれ一体に連設される。しかもフロントフレーム33の左右両側には、フロアパネル27…の内側縁を係合させる段部33b…がそれぞれ設けられており、フロアパネル27…は、該フロアパネル27…よりも上方で膨出部33aを外部に露出させるようにしてステー37…にそれぞれ支承される。
【0015】
またフロントフレーム33における傾斜部35および後方延長部34の下面には、複数の補強リブ40…が一体に設けられており、左右のステー37…間にわたる補強部材41の両端部がボルト42…により両ステー37…の下面に締結される。
【0016】
さらにフロントフレーム33の前部には、補器用ステー43,44,45が一体に設けられており、補器用ステー43には補器であるバッテリ46が取付けられ、補器用ステー44には補器であるホーン47が取付けられ、補器用ステー45には補器であるコンビネーションスイッチ(図示せず)が取付けられる。
【0017】
図6、図7および図8を併せて参照して、リヤフレーム34は、フロントフレーム33の後端から後上がりに延びるようにしてフロントフレーム33の後端に一体に連設されるものであり、該リヤフレーム34に、ヘルメット48(図1参照)等の物品を収納する物品収納容器49が取付けられる。
【0018】
物品収納容器49は、上部が開放した函状にして合成樹脂により形成されるものであり、この物品収納容器49の上部はシート30で覆われる。而してシート30は、物品収納容器49の上方を開放可能としてリヤカバー29上に配設されている。
【0019】
リヤフレーム34には、上方にそれぞれ立上がる前側壁51、左、右側壁52,52および後側壁53を周囲に有して上部を開放した収納凹部50が設けられ、物品収納容器49は、その少なくとも一部を収納凹部50に収納させるようにしてリヤフレーム34に取付けられる。
【0020】
左、右側壁52,52は、収納凹部50の内側面を形成する内側板52aと、内側板52aの外方側に間隔をあけて配置される外側板52bと、内側板52aおよび外側板52bの上端間を連結する連結板52cとをそれぞれ有して、下方に開いた略U字状の横断面形状に形成され、前側壁51も、左、右側壁52,52と同様にして下方に開いた略U字状の横断面形状に形成される。
【0021】
而して収納凹部50の前端底部に左、右に間隔をあけて一対の取付凹部54…が設けられ、また収納凹部50の後端底部に取付凹部56が設けられる。一方、収納容器49の前端底部には取付凹部54…に嵌合される取付突部49a…が突設されており、該取付突部49a…がねじ部材57…によりリヤフレーム34に締結される。さらに収納容器49の後端底部に突設された取付突部(図示せず)も前記取付凹部56に嵌合された状態でリヤフレーム34に締結される。
【0022】
リヤフレーム34には、その前端部左右両側からそれぞれ下方に垂下されるエンジンハンガブラケット58…が一体に設けられており、パワーユニット20が、リンク機構22を介してエンジンハンガブラケット58…から懸架される。
【0023】
リンク機構22は、相互に平行な軸線を有して円筒状に形成される基部60aおよび先部60bが連結腕部60cを介して一体に結合されて成るリンク60を備える。而して基部60aは、両エンジンハンガブラケット58…に横架固着される第1支持軸61に一対のラバーブッシュ62…を介して支承され、先部60bには第2支持軸63が挿通され、第2支持軸63は、パワーユニット20のケーシング21に設けられた連結筒部21aに、ラバーブッシュ64を介して支承される。
【0024】
リンク60の基部60aには、連結腕部60cとは反対側に延びるストッパアーム65が固着されており、該ストッパアーム65の先端の上下両面にはストッパラバー66,67が固着される。一方、リヤフレーム34の前端下部には函状部68が一体に設けられており、前記ストッパラバー66,67は函状部68に差込まれる。
【0025】
このようなリンク機構22によれば、パワーユニット20は第2支持軸63のまわりに揺動可能であり、またリンク60は、ラバーブッシュ62,64によってパワーユニット20からの振動を吸収しつつ第1支持軸61のまわりに揺動可能であり、そのリンク60の揺動振動がストッパラバー66,67で減衰されてリヤフレーム34すなわち車体フレーム15側に伝わることになる。
【0026】
ところで、リヤフレーム34が、アルミニウム合金等の軽合金の鋳造による一体成形、あるいはガラス長繊維やカーボン長繊維等の長繊維補強材で補強されて成る合成樹脂による一体成形で形成されるものであることに起因して、両エンジンハンガブラケット58…間の寸法精度は、歪みや収縮の影響を受けて高精度とは言い難い。そこで、両エンジンハンガブラケット58…間の寸法精度の低下に対処すべく、両ラバーブッシュ62…およびエンジンハンガブラケット58…間には寸法調整用のワッシャ69…が介装される。
【0027】
図9、図10および図11を併せて参照して、収納凹部50における左側壁52に近接した位置でメインフレーム31の後部すなわちリヤフレーム34の後部には、下方に凹んだリヤクッション取付部70が設けられ、メインフレーム34およびパワーユニット20間に配設されるリヤクッション23の上端がリヤクッション取付部70にラバー79,80を介して直接連結される。
【0028】
リヤクッション23は、円筒状のダンパ本体71aの下端からロッド71bが突出される油圧ダンパ71と、油圧ダンパ71を囲繞するようにしてダンパ本体71aの上部およびロッド71bの下部間に設けられるコイルばね72とで構成されるものであり、該リヤクッション23の下端すなわちロッド71bの下端は、パワーユニット20におけるケーシング21の後部に軸73を介して連結される。
【0029】
リヤクッション23における上端すなわちダンパ本体71aの上端には、連結軸74が同軸に固着されており、リヤクッション取付部70には、連結軸74を挿通せしめる取付孔75が設けられる。而して、リヤクッション取付部70と、連結軸74の上部を貫通せしめるワッシャ76との間に、凹んだリヤクッション取付部70によって半径方向外方への膨らみを規制されるラバー79が介装され、ワッシャ76に係合するボルト77が連結軸74の上端に螺合される。一方、ダンパ本体71aの上端と、取付孔75に嵌合される筒部78aを有してキャップ状に形成されるガイド部材78との間に、該ガイド部材78によって半径方向外方への膨らみを規制されるようにしてラバー80が介装される。すなわちリヤクッション23の上端がラバー79,80を介してリヤクッション取付部70に直接連結される。
【0030】
サブフレーム32は、後上がりに傾斜して前後方向に延びる左、右一対の縦フレーム部83,83を有して、アルミニウム合金等の軽合金あるいは長繊維補強材で補強された合成樹脂により形成されるものであり、両縦フレーム部83,83の前端に一体に設けられた取付部85,85が、メインフレーム31の後端部すなわちリヤフレーム34の後端部に締結される。取付部85には、リヤフレーム34の後端側に向けて突出した前後一対の取付脚86,87が一体に設けられる。一方、リヤフレーム34の後端部には、前記両取付脚86,87にそれぞれ対応した支持突部90,91がサブフレーム32側に向けて突設されており、前記各取付脚86,87が、それらの先端を対応する支持突部90,91に当接させた状態で締結ボルト88,89により支持突部90,91すなわちリヤフレーム34の後端部に締結される。
【0031】
しかもリヤフレーム34の後部において、リヤクッション取付部70が設けられた側すなわち左側に配設される支持突部90,91は、リヤクッション取付部70の前、後に配置されるものであり、サブフレーム32は、リヤクッション取付部70の前、後でリヤフレーム34すなわちメインフレーム31に締結されることになる。
【0032】
サブフレーム32は、燃料タンク92の両側および後部を囲むようにして配置されるものであり、該燃料タンク92の前端部両側は、サブフレーム32の取付部85,85に締結支持される。一方、両縦フレーム部83,83の後端にはタンク支持部84,84が一体に連設されており、両タンク支持部84,84に燃料タンク92の後端部両側が締結支持される。さらに図示はしないが、リヤフェンダおよびテールランプ等もサブフレーム32に取付けられる。
【0033】
またサブフレーム32は、両縦フレーム部83,83の後端を連結して門型に形成されるリヤグリップ97を一体に備えるものであり、このリヤグリップ97の両側中間部間にわたって一体に設けられる支持部98にシート30の後端が支持される。
【0034】
図12を併せて参照して、サブフレーム32の両縦フレーム部83,83は、サイドグリップとしても機能するものであり、それらの縦フレーム部83,83を握るための開口部99がリヤカバー29の両側にそれぞれ設けられる。
【0035】
次にこの実施例の作用について説明すると、前端にヘッドパイプ16を一体に有するフロントフレーム33と、リヤフレーム34とが一体に形成されて成るメインフレーム31において、フロントフレーム33の左右両側には、ステー37…がそれぞれ一体に設けられ、乗員の足元を支持するフロアパネル27…がそれらのステー37…上に支承されるので、フロントフレーム33とは別体のフレームを設けることを不要として部品点数の低減を図ることができ、またフロントフレーム33における前部には、バッテリ46、ホーン47およびコンビネーションスイッチを取付けるための補器用ステー43,44,45が一体に設けられることにより、別体の補器用ステーを不要として部品点数の低減を図ることができる。
【0036】
前記ステー37…は、前後方向に比較的長く延びてフロントフレーム33の左右両側に一体化されるものであり、ステー37…に作用する荷重が局部的にフロントフレーム33にかかることを回避し、フロントフレーム33に作用する荷重を前後方向に比較的長い距離にわたって略均等にすることができる。このため、フロントフレーム33を開放断面形状にしてもフロアパネル27…からの荷重を充分支持可能となり、ステー37…のフロントフレーム32との一体成形もより容易となる。
【0037】
またフロントフレーム33が、上方に膨らんだ横断面略U字状の膨出部33aを左右方向中央部に有するものであることにより、フロントフレーム33の横断面積を比較的大きくし、該フロントフレーム33の剛性を向上することが可能となる。しかもフロントフレーム33の左右のステー37…間に、補強部材41が架設されることにより、フロントフレーム33の剛性をさらに向上することができる。さらにフロアパネル27…は、膨出部33aの上部を外部に露出させてステー37…にそれぞれ支承されるものであることから、車体カバー24のうちレッグシールド26やフロアパネル27…を比較的小さく形成することが可能となる。
【0038】
メインフレーム31におけるリヤフレーム34には、上方に立上がる前側壁51,左、右側壁52,52および後側壁53を周囲に有して上部を開放した収納凹部50が設けられ、該収納凹部50に一部を収納させて物品収納容器49がリヤフレーム34に取付けられるので、物品収納容器49の底部を支承する部分の厚みを増加せしめることを不要としてリヤフレーム34の剛性を高めることができ、重量増加を招くことなく物品収納容器49の上端位置すなわちシート高さを低く抑えることが可能となる。
【0039】
またリヤフレーム34の後部にリヤクッション23の上端が連結されるのであるが、収納凹部50の左側壁52が、収納凹部50の内側面を形成する内側板52aと、内側板52aの外方側に間隔をあけて配置される外側板52bと、内側板52aおよび外側板52bの上端間を連結する連結板52cとを有して、下方に開いた略U字状の横断面形状に形成され、その左側壁52に近接した位置でリヤクッション23の上端がリヤフレーム34に連結されるので、リヤクッション23のリヤフレーム34への取付剛性を高めることができる。しかもリヤフレーム34に、エンジンハンガブラケット58…が一体に設けられることにより、エンジンハンガ用の別体のブラケットを不要として部品点数を低減することができる。
【0040】
ところで、リヤクッション23の上端は、リヤフレーム34に設けられているリヤクッション取付部70に、その上下両面との間にラバー79,80をそれぞれ介在させて直接連結されるものであり、リヤクッション23を取付けるための別体のブラケットが不要であることにより部品点数の低減が可能である。しかもリヤクッション取付部70は、下方に凹んでリヤフレーム31の後部に設けられており、リヤクッション取付部70の剛性を比較的高くすることが可能となるとともに、ラバー79が凹んだリヤクッション取付部70に嵌合されることにより、該ラバー79の半径方向の膨らみを規制するガイド部材を不要として部品点数低減に寄与することができる。
【0041】
リヤフレーム34の後部には、リヤクッション23からの上方に向けての突き上げ荷重が作用するが、シート30からの乗員荷重の一部、燃料タンク92の荷重、ならびにサイドグリップとして機能する縦フレーム部83あるいはリヤグリップ97を握って車体を持ち上げたときの荷重を受けるサブフレーム32が、リヤクッション取付部70の前後でリヤフレーム34に締結されている。したがって、リヤクッション23からの突き上げ荷重とは逆位相の荷重をリヤクッション取付部70の前後でリヤフレーム34に作用せしめることができ、リヤフレーム34の後部に一定方向の比較的大きな荷重が作用することを防止して、リヤフレーム34の厚み増加や補強リブの配設を不要として、重量軽減を図ることができる。
【0042】
さらにサブフレーム32には、燃料タンク92やリヤフェンダおよびテールランプ等が取付けられるものであり、燃料タンク92やリヤフェンダおよびテールランプ等が取付けられたサブフレーム32をリヤフレーム34に組付けることが可能であるので、スクータ型車両の組立てにあたって、サブフレーム32に燃料タンク92やリヤフェンダおよびテールランプ等を予め組付けた小組状態で準備しておくことが可能であり、小組状態にあるサブフレーム32を、リヤクッション23の上端が取付けられているメインフレーム31に締結するようにして、組立効率を向上することが可能である。
【0043】
しかもサブフレーム32は、サイドグリップとして機能する縦フレーム部83…およびリヤグリップ97を一体に有するものであるので、それらのグリップを別体として組付けることが不要であり、部品点数の低減に寄与することができる。
【0044】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、車体フレームは、後端部にリヤクッションの上端が取付けられるメインフレームと、燃料タンク等の補器を支持して前記メインフレームの後端部に締結されるサブフレームとで構成され、該サブフレームが、サイドグリップを一体に有して軽合金もしくは合成樹脂により形成されるので、小組状態にあるサブフレームを、リヤクッションの上端が取付けられているメインフレームに締結するようにして組立効率を向上することができ、しかもサイドグリップがサブフレームに一体に設けられることにより部品点数を低減することができる。
【0046】
また請求項2記載の発明によれば、サブフレームに、リヤグリップが一体に形成されるので、部品点数をより一層低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクータ型車両の側面図である。
【図2】スクータ型車両の平面図である。
【図3】車体フレームの側面図である。
【図4】車体フレームの平面図である。
【図5】図1の5−5線拡大断面図である。
【図6】図1の6矢示部拡大縦断側面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図6の8−8線断面図である。
【図9】リヤクッションの車体フレームへの連結部を拡大して示す縦断側面図である。
【図10】図1の10矢示部拡大縦断側面図である。
【図11】図10の11矢視平面図である。
【図12】図10の12−12線拡大断面図である。
【符号の説明】
15・・・車体フレーム
20・・・パワーユニット
23・・・リヤクッション
31・・・メインフレーム
32・・・サブフレーム
83・・・サイドグリップとしての縦フレーム部
92・・・燃料タンク
97・・・リヤグリップ

Claims (2)

  1. 車体フレーム(15)に、該車体フレーム(15)およびパワーユニット(20)間に配設されるリヤクッション(23)の上端が取付けられるスクータ型車両において、車体フレーム(15)は、後端部にリヤクッション(23)の上端が取付けられるメインフレーム(31)と、燃料タンク(92)等の補器を支持して前記メインフレーム(31)の後端部に締結されるサブフレーム(32)とで構成され、該サブフレーム(32)が、サイドグリップ(83)を一体に有して軽合金もしくは合成樹脂により形成されることを特徴とするスクータ型車両における車体構造。
  2. 前記サブフレーム(32)に、リヤグリップ(97)が一体に形成されることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両における車体構造。
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