JP6720813B2 - 作業車両 - Google Patents

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この発明は、圃場に苗を植え付ける植付装置等の作業機を備えた作業車両に関する。
従来の苗移植機等の作業車両において、フロアステップに設けたブレーキペダルに、機体外側から一体的に手で操作できる操作アームを設けて、作業者が車両から降りてハンドブレーキとしても操作できるようにした作業車両が開示されている。例えば、下記特許文献1には、ブレーキの手動操作用レバーを、ブレーキペダル前方のフロアステップ下部の回動軸に回動自在に支持すると共に、ブレーキペダルに連結させて、ブレーキの手動操作用レバーを機体外側から操作することでブレーキを掛けられるようにした苗移植機が開示されている。
畦越え等の作業時には、段差があることから、作業者は車両から降りて機体外側からブレーキ操作をすることで、ゆっくりと機体を前進させながら畦超えを行う。
そして、このような作業車両では、走行車体の後方に作業機が装着されており、走行車体の前方に作業者が着座する運転席が配置されているものが多い。畦越え等の作業時には、作業者が車両から降りることで、車体前側の重量が軽くなることから、機体前方に設けたハンドルを下方に押さえながら車両の前端部を押し下げて走行させることで、車体を安定させながらゆっくりと移動させる。また、運搬用トラックの荷台へ作業車両を積み降ろす際にも、機体前方に設けたハンドルを押し下げて機体の姿勢を安定させて行っている。
例えば、下記特許文献2に記載の構成によれば、車体前端部に、基端部を支点として前後に回動する押さえ込みアームを設け、該押さえ込みアームを前方に倒すことで機体前部の浮き上がりを防止している。また、下記特許文献3に記載の構成によれば、車体前端部に、前側に引き出し可能なバンパープレートを設け、該バンパープレートを引き出して下方に押し下げることで安定した畦越走行を行うことができる。
特開2007−319024号公報 特開2009−268437号公報 特開2013−198449号公報
近年、このような作業車両にもコンパクトな構成の小型機の要望が多くなってきている。小型機の場合は、前後左右幅を短くする必要があり、特に全長(前後幅)が問題となる。しかしながら、全長を短くしようとすると、上記特許文献1〜3に記載のブレーキペダル操作用のハンドブレーキや機体前部の押さえ用のハンドルは、機体の前方から突出してしまうことが考えられる。また、これらの突出度合いを小さくしようとすると、作業車両の全長もある程度必要となる。小型機の場合は、運搬用トラックの荷台へ積んで移動させるが、これらハンドブレーキやハンドル等が荷台からはみ出したり、車両自体がはみ出したりしてしまうと、運搬ができなくなってしまう。
一方、ハンドブレーキや押さえ用のハンドルが機体の前方からあまり突出しないように、これらの長さを短くすると、把持部が握りにくくなったり、力を入れにくくなったりすることで、操作性が悪くなり好ましくない。
本発明の課題は、走行車体の機体前部に位置する走行操作用の部材の機体からの突出をなるべく抑え、且つ操作も容易であるコンパクトな構成の作業車両の提供である。
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、走行装置(10,11)を備えた走行車体(2)に、運転席(31)と、運転席(31)に着座した状態でブレーキ操作するブレーキ部材(70)と、ブレーキ部材(70)に設けられ、ブレーキ部材(70)をブレーキ作動状態にロックするブレーキロック機構と、ブレーキ部材(70)に設けられ、走行車体(2)の外側からブレーキ部材(70)を操作するブレーキ補助部材とを設け、走行車体(2)の後部に作業機(4)を装着した作業車両において、前記ブレーキ部材(70)は、ブレーキを作動させるブレーキ作動アーム(76)に連繋されるペダルアーム(70a)と、前記ペダルアーム(70a)に支持されて作業者が踏み込み可能な踏み面(70b)とを有し、前記ブレーキ補助部材は、ブレーキ部材(70)に斜め姿勢に連結し、走行車体(2)の外側から操作される操作部(82b,82c)を備えたロッド部材(82)を有し、ロッド部材(82)の操作部(82b,82c)が操作されることで、ブレーキロック機構によるロック状態とロック解除状態とに切り替えるブレーキロック切替機構を備え、ブレーキ補助部材の前端がブレーキ部材(70)のペダルアーム(70a)の前端よりも後方となる位置に設けられていることを特徴とした作業車両である。
請求項2記載の発明は、前記ロッド部材(82)は上下にスライド自在な構成を備え、前記ロッド部材(82)の下部に引っ掛け部(82a)を設け、前記ロッド部材(82)の下方に、引っ掛け部(82a)が掛かるピン(84)を走行車体(2)に固定して設け、前記ロッド部材(82)の先端部(82b)を、ロッド部材(82)の上部に設けられ、ロッド部材(82)を把持してスライドさせる把持操作部(82b)とし、前記ブレーキロック切替機構は、前記把持操作部(82b)によりロッド部材(82)を下方にスライドさせて、引っ掛け部(82a)をピン(84)に掛けることで、ロック状態とする構成を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
請求項3記載の発明は、前記ロッド部材(82)を覆うパイプ(80)を設け、該パイプ(80)に長穴部(80a)を設け、ロッド部材(82)に、長穴部(80a)から突出する突出部(82c)を設け、該突出部(82c)を、運転席(31)に着座した状態でロッド部材(82)を踏み込み操作する踏み込み操作部とし、前記パイプ(80)内に、ロッド部材(82)のスライドを規制する弾性部材(85)を設けたことを特徴とする請求項2に記載の作業車両である。
請求項4記載の発明は、走行車体(2)の前部に、走行車体(2)の前部を押し下げる又は走行車体(2)を引くハンドル(90,190)を設け、該ハンドル(90,190)は、走行車体(2)に対して前後に回動可能に設けたリンク部材(90a〜90d,190a〜190d)と、該リンク部材(90a〜90d,190a〜190d)の前部に設けた把持部(90a,190a)とを有し、把持部(90a,190a)を前後に操作することでハンドル(90,190)が走行車体(2)の前方に突出する作業状態と走行車体(2)側に収納される収納状態に切り替わるハンドル切替機構を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の作業車両である。
請求項5記載の発明は、前記作業機は圃場の苗を植え付ける植付装置(4)であって、該植付装置(4)の下方に圃場面を整地する整地ロータ(27)を設け、植付装置(4)の下部前端に連結し、整地ロータ(27)の後方から整地ロータ(27)を上下に回動可能に支持するロータ支持部材(105)を設け、植付装置(4)とロータ支持部材(105)との連結部に、整地ロータ(27)の下方への回動を規制するロータ規制部材(104)を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の作業車両である。
請求項6記載の発明は、前記作業機は、圃場の苗を植え付ける植付装置(4)であって、該植付装置(4)の下方に、圃場面を整地する整地ロータ(27)を設け、植付装置(4)の下部前端に連結し、整地ロータ(27)の後方から整地ロータ(27)を上下に回動可能に支持するロータ支持部材(105)を設け、走行車体(2)から前記整地ロータ(27)に駆動力を伝達する駆動軸(98,198)を設け、前記ロータ支持部材(105)に、走行車体(2)の左右に回動するリンク機構(168)を設け、該リンク機構(168)に前記整地ロータ(27)を取り付けたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の作業車両である。
請求項7記載の発明は、前記作業機は圃場の苗を植え付ける植付装置(4)であって、前記植付装置(4)は、走行車体(2)に対して昇降自在に設けられ、植付装置(4)の下方に圃場面を整地する整地ロータ(127)を設け、植付装置(4)の下部前端に連結し、整地ロータ(127)の後方から整地ロータ(127)を上下に回動可能に支持するロータ支持部材(176)を設け、前記整地ロータ(127)に走行車体(2)から駆動力を伝達する駆動軸(98,198)を設け、該駆動軸(98,198)に、駆動軸(98,198)を屈曲可能なジョイント部(99,199)を設け、前記整地ロータ(127)をロータ支持部材(176)に対して上下動させる整地上下動装置を設け、該整地上下動装置により、前記整地ロータ(127)が整地上下動装置による最下位置から規定位置まで上昇すると、接触して整地ロータ(127)を下方に押し出す押出部材(200)を、植付装置(4)に設けたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、ブレーキ補助部材は、ブレーキ部材(70)にロッド部材(82)を斜め姿勢に設けており、その前端がブレーキ部材(70)のペダルアーム(70a)よりも後方に位置することで、全長を抑えても走行車体(2)の前方には突出しない。従って、作業車両を納屋等に収納する際に、これらの部材の破損やブレーキ部材(70)を下げてロック状態にさせる際の操作性の低下を防止できる。また、作業車両の運搬用トラックでの運搬が可能になる。更に、ロッド部材(82)を用いることで安価にブレーキロック切替機構を構成できる。
請求項2記載の発明によれば、ロッド部材(82)が上下にスライド自在であり、ロッド部材(82)の下部に引っ掛け部(82a)と、該引っ掛け部(82a)を掛けることができるピン(84)を設け、ロッド部材(82)の上部に把持操作部(82b)を設けることにより、走行車体(2)の外側から把持操作部(82b)を操作して引っ掛け部(82a)をピン(84)に掛けることで、容易にブレーキ部材(70)をブレーキ作動状態にロックできる。
また、一時的な停止の場合はロッド部材(82)を操作しながらブレーキを掛け、完全停止の場合は、引っ掛け部(82a)をピン(84)に掛けることで、ブレーキ作動状態にロックできる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項2に記載の発明の効果に加えて、ロッド部材(82)を覆うパイプ(80)に長穴部(80a)を設け、長穴部(80a)からロッド部材(82)の一部を突出させた突出部(82c)を、作業者が着座した状態で踏み込み操作する時のロッド部材(82)の踏み込み操作部とすることで、走行車体(2)上からでもブレーキ作動状態のロック及びロック解除をすることができる。またパイプ(80)内に弾性部材(85)を設けることで、走行車体(2)の振動等が吸収されるため、ロッド部材(82)が上下動しにくくロック状態が解除されにくい。
請求項4記載の発明によれば、上記請求項1から請求項3の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、把持部(90a,190a)の操作によりリンク部材(90a〜90d,190a〜190d)が前後に回動することで、ハンドル(90,190)が走行車体(2)前方に突出する状態(リンク部材が前方に開いた作業状態)と収納される状態(リンク部材が後方に閉じた収納状態)とに切り替えられる。
ハンドル(90,190)が機体前方に突出していると、トラック等に積む際に機体の前方をトラックの壁部にギリギリまで寄せることが困難となるが、前記収納状態を設けることで壁部ギリギリまで寄せることができる。そして、トラックでの運搬も可能になる。また、機体が前上がり姿勢の場合はハンドル(90,190)を作業位置にして下方へ荷重をかけることで転倒を防止できる。
請求項5記載の発明によれば、上記請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、植付装置(4)の下部前端に連結するロータ支持部材(105)により整地ロータ(27)を後方から支持することで、整地ロータ(27)を上方から支持する場合と比べて、植付装置(4)と走行車体(2)間のスペースを狭めることができる。従って、作業車両の全長を抑えることが可能となる。また、ロータ規制部材(104)により整地ロータ(27)の下方への回動を規制することで、整地ロータ(27)の圃場への沈み込みを防いで、整地ロータ(27)やその周辺部材に負荷が掛かることを防止できる。
請求項6記載の発明によれば、上記請求項1から請求項5の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、ロータ支持部材(105)に、左右に回動するリンク機構(168)を設けることで、圃場の凹凸によって整地ロータ(27)に負荷が掛かっても左右に動くことで分散されるため、ロータ駆動用の駆動軸(98)に負荷が掛かることを防止できる。
請求項7記載の発明によれば、上記請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、植付装置(4)の上昇時に整地ロータ(127)が一定量上昇すると、押出部材(200)により整地ロータ(127)が下方に押し出されることで、整地ロータ(127)に駆動力を伝達する駆動軸(98)のジョイント部(99)に掛かる負荷を軽減できる。
本実施の形態の乗用型田植機の側面図である。 図1の乗用型田植機の平面図である。 図1の乗用型田植機の正面図である。 ブレーキペダルの機構を説明する図である。 図1の乗用型田植機の前部の右側面図である。 図6(A)及び(B)はブレーキペダルの斜視図であり、図6(C)は、パイプを下方から見た場合の図である。 図6のパイプとロッドとの関係を示した側面図(一部断面)である。 ブレーキペダルの別の例の側面図である。 図9(A)は、畦越えハンドルの収納状態の簡略側面図であり、図9(B)は、畦越えハンドルの作業状態の簡略側面図であり、図9(C)は、畦越えハンドルの作業状態の簡略斜視図であり、図9(D)は、畦越えハンドルに緊急停止スイッチを設けた場合の正面図である。 畦越えハンドルの別の例を示した側面図である。 畦越えハンドルの別の例を示した斜視図である。 図12(A)は、畦越えハンドルの別の例を示した乗用型田植機の正面図であり、図12(B)は、側面図である。 図13(A)は、図12(A)の乗用型田植機の平面図であり、図13(B)は、畦越えハンドルを作業状態にした場合の要部平面図である。 整地ロータの駆動力伝動部の平断面図である。 整地ロータ付近の背面図である。 整地ロータ付近の側面図である。 図16の整地ロータ上下位置調節レバーの作動を説明するための正面図である。 整地ロータ付近の平面図である。 整地ロータ付近の要部側面図である。 整地ロータ支持フレームの別の例を示した整地ロータ付近の簡略側面図である。 図20の整地ロータ付近の簡略正面図である。 整地ロータ支持フレームの別の例を示した整地ロータ付近の簡略側面図である。 整地ロータ付近の平面図である。 整地ロータ支持フレームの別の例を示した整地ロータ付近の側面図である。 整地ロータの別の例を示した整地ロータ付近の側面図である。 整地ロータの別の例を示した整地ロータ付近の側面図である。 整地ロータ付近の平面図である。 制御ブロック図の一例を示した図である。 整地ロータの別の例を示した整地ロータ付近の側面図である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施形態について説明する。
図1には、本発明の一実施例である作業車両として、乗用型田植機の側面図を示し、図2には図1の乗用型田植機の機体の平面図(一部)を示し、図3には、図1の乗用型田植機の正面図を示す。この乗用型田植機は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部(作業機の一種である植付装置)4が昇降可能に装着されている。尚、作業車両は田植機に限らず、走行車体2の後側に芝刈り機や耕耘機、防除機等を装着した作業車両も含まれる。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11からなる走行装置を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。
また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸(図示せず)を支点にして左右後輪ギアケース18,18がローリング自在に支持され、その左右後輪ギアケース18,18から外向きに突出する後輪車軸17に後輪11,11が取り付けられている。尚、左右後輪ギアケース18,18には、ミッションケース12の後壁から突出して設けた左右後輪駆動軸(図示せず)に連結した左右後輪伝動軸18a,18a(図14)により動力が伝達される構成となっている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及び静油圧式無段変速装置23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取り出し動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが左右後輪ギアケース18,18に伝達されて左右後輪11,11を駆動する。
尚、左右後輪ギアケース18,18には、ミッションケース12の後壁から突出して設けた左右後輪ギアケース18,18に連結した左右後輪伝動軸18a,18aにより動力が伝達される構成となっている。
また、ミッションケース12の右側面より取り出された外部取り出し動力は、植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席(運転席)31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。
エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35の左右前部には複数の貫通孔35a…が形成されており、座席31に着座して機体を操縦する作業者が左右前輪10,10を見通せることができて操縦が容易な構成となっていると共に、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35の後部は、リヤステップを兼ねる後輪フェンダ36となっている。尚、左右補助ステップ28,28は、作業者が機体に乗り降りする時に足を載せるステップである。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、先端側には縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44(図1)が挿入され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に基部を回動自在に枢支した昇降油圧シリンダ46の先端を下リンク41に一体形成したスイングアーム41aの先端部に連結して設けており、該昇降油圧シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、昇降リンク装置3が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部4は4条植の構成で、フレームを兼ねる植付伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し、苗を一株分ずつ各条の苗取出口51aに供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51aに供給すると苗送りベルト51bにより苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51aに供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52等を備えている。苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。これらフロート55,56,56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52により苗が植付けられる。
各フロート55,56,56は圃場面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が迎角制御センサ(フロートセンサ)55aにより検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。苗載台51の支持枠体65の左右中間部から左右支持杆66,66によりフロート55,56,56を吊下げている。
尚、本明細書及び図面では、左右一対の構成のうち、符号に付したLは左側の部材を示し、Rは右側の部材を示している。
苗植付部4には圃場の乱れた泥土面を整地して均す整地ロータ27(左右サイドフロート56,56の各々の前方に配置された左右整地ロータ27L,27R)が取り付けられている。整地ロータ27に関する具体的な構成については後述する。また、苗載台51は苗植付装置52のフレームを兼ねる植付伝動ケース50に基部が固定された矩形状の支持枠体65をレールとして支持ローラで左右方向にスライドする構成である。
また、センターマスコット132は、前工程で機体の進行方向中心線上に圃場に形成した指標ラインに作業者が合わせて、機体を直進させる為のものである。
図4には、ブレーキペダル70の機構を説明する側面図を示す。ブレーキペダル70は、ハンドル34を回転自在に支持するハンドルコラム34aに固着された支持アーム(図示せず)に回動自在に枢支された回動軸71の右側部にペダルアーム70aの上端部が固着されて、吊り下げられた状態に構成されたハンギングペダルとなっている。
そして、ペダルアーム70aの上部は、バネ融通機構72・上下ロッド73・機体に支持された回動アーム74・前後ロッド75を介してブレーキ作動アーム76に連携されており、座席31に着座した作業者がブレーキペダル70を踏み込むとブレーキ作動アーム76を揺動させてブレーキが作動して機体が停止する構成となっている。尚、バネ融通機構72には、バネの圧縮量を調節して、ブレーキペダル70を踏み込み操作した時にブレーキが作動するタイミングを調節する一般的な螺子とナットによる調節部72aが設けられている。
図5には、図1の乗用型田植機の前部の右側面図を示す。図6(A)と(B)にはブレーキペダル70の斜視図を示し、図6(C)にはパイプ80を下方から見た場合の図を示す。また、図7にはパイプ80とロッド82との関係を示した側面図(一部断面)を示す。図6と図7の(A)はロック状態の図を示し、同じく(B)はロック解除時の図を示している。尚、これらの図は、ブレーキペダル70のロック状態とロック解除状態を示した模式図である。
ブレーキペダル70の踏み面70bには斜め姿勢にパイプ80が溶接されており、パイプ80には、下端がかぎ針状のフックとなっているロッド82が内蔵されている。ブレーキペダル70を踏むとブレーキが掛かるが、更に踏み込むとロッド82のフック部(引っ掛け部)82aがメインフレーム15に固着したピン84に引っかかり、ブレーキペダル70がブレーキ作動状態にロック(ブレーキロックとも言う)される(ブレーキロック機構)。
畦越え等の作業時や運搬用トラックの荷台への積み降ろしなどで、作業者が田植機から降りて機体を前進させたい場合は、走行車体2の外側(前方や側方)から作業者がロッド82の先端部(把持操作部)82bを持って下方に引くことで、ロッド82が下動してピン84から外れ、軽い力で容易にブレーキ作動状態を解除(ロック解除とも言う)できる。
機体を前進させながら再びブレーキロックしたい場合は、ロッド82の先端部82bを押してロッド82のフック部82aをピン84に引っ掛ければ良い(ブレーキロック切替機構)。ロッド82の先端部82bは最下点でもパイプ80の上端より上方に突出しているため、操作がし易い。そして、この時フック部82aの先端はピン84よりも下方に位置することで容易にピン84から外れる。
これらパイプ80やロッド82等のブレーキペダル70の操作補助部材(ブレーキ補助部材)はブレーキペダル70(ペダルアーム70a)よりも前方には位置しないので、全長を抑えても走行車体2の前方には突出しない。従って、田植機自体がコンパクトな構成となり、田植機を納屋等に収納する際に、ブレーキペダル70周りの部材の突出による部材の破損やブレーキペダル70を下げてロック状態にさせる際の操作性の低下を防止できる。また、田植機の運搬用トラックでの運搬が可能になる。更に、パイプ80やロッド82を用いることで安価にブレーキロック切替機構を構成できる。
また、一時的な停止の場合はロッド82の先端部82bを操作することでブレーキを掛け、完全停止の場合は、ロッド82のフック部82aをピン84に引っ掛けることで、ブレーキ作動状態にロックできる。
そして、パイプ80の上部には長手方向に長穴80aが空いており、ロッド82の側面から突出する突出部(長穴80aよりも幅が狭い)82cが長穴80aから飛び出ている。ブレーキロック時に、この突出部(踏み込み操作部)82cを足で操作すると、突出部82cが長穴80a内を下方にスライドし、ロッド82が下動してフック部82aがピン84から外れることで、着座した状態でもロック解除ができる。
ロック状態から更に踏み込んでロック解除する車両の場合は、ペダルが硬いため、作業者によっては解除が困難な場合もある。しかし、ロッド82の操作によりブレーキペダル70を踏み込むよりも軽い力でロック解除ができるため利便性が向上する。
また、ロッド82のフック部82aは、ロッド本体に比べて径が細く、その周囲にスプリング(規制部材)85が巻回している。パイプ80の底部には、フック部82aの外径と同じ径の穴80cが空いたプレート80bが溶接されている。従って、ロッド82が下方にスライドしても、スプリング85はプレート80bに当たることでパイプ80内に収まり、外れないような構成である。
尚、プレート80bの穴80cはフック部82aの外周よりも大きく、スプリング85の外形よりも小さければスプリング85が外れることはない。
ロッド82にスプリング85を設けることで、走行車体2の振動等が吸収される。従って、ロッド82の上下動が緩和され、フック部82aがピン84から外れにくくなることでロック状態が容易には解除されない。
また、ロッド82を下方に押すと、スプリング85の付勢力によりスライドが規制されるが、その付勢力に抗して押し続けると、スプリング85の限界近くまで縮めることができる。ロッド82を最下点まで下げたとき、長穴80aの下端は突出部82cよりも下にあるため、突出部82cを足で操作するロック解除時に突出部82cと長穴80aが干渉することはない。
そして、ロッド82を操作してフック部82aをピン84に引っ掛けた後、手又は足を離すとロッド82はスプリング85の付勢力により上昇する。ロッド82が最上点まで上がった時、フック部82aの先端がピン84の上端より上に位置することで、フック部82aはピン84に確実に保持され、容易には外れにくい。
そして、この時長穴80aの上端が突出部82cの上端よりも上にあることで、ブレーキロックの際に、スプリング85が伸びきっても突出部82cと長穴80aが干渉することはない。
また、着座した状態では、ブレーキ操作とブレーキロックとを使い分けしたい場合もある。その場合、ブレーキペダル70とピン84との位置関係を変えることで、単にブレーキペダル70を踏み込むだけではロックがかからないようにすることができる。図8には、ブレーキペダル70の別の例の側面図を示す。
ブレーキペダル70を踏んだときのフック部82a先端の回動軌跡Lよりもピン84が下方に位置する場合(図8(A))、単にブレーキペダル70を矢印B方向に踏み込むだけではロッド82のフック部82aがピン84に当たるだけである(図8(B))。従って、ブレーキロックしたい場合には、踏み面70bを下方(矢印A方向)に引く操作が必要である。
しかし、ロッド82に、作業者が着座した状態で踏み込み操作できる突出部82cを設けることで、走行車体2上からでもブレーキロック及びロック解除することができる。突出部82cは踏み面70bよりも上方に位置することで、ブレーキペダル70と踏み間違えることなく、確実にブレーキロック又は解除ができる。
そして、畦越え等の作業時に、機体外側からロッド82を操作してロック解除し、機体をゆっくりと前進させるが、この時作業者が車両から降りることで、車体前側の重量が軽くなる。従って、機体前方に設けた畦越えハンドル90を持って下方に押さえながら車両の前端部を押し下げて走行させることで、走行車体2を安定させながらゆっくりと移動させる。また、運搬用トラックの荷台へ田植機を積み降ろす際にも、同様の操作を行う。尚、畦越えハンドル90は、押し下げるのみならず、前後左右方向に引くことで走行車体2を移動させる場合にも用いることができる。
本実施例によれば、田植機の全長を抑えるために、畦越えハンドル90が走行車体2の前方に突出する作業状態と車体側(後方)に収納される収納状態とに切り替えられるハンドル切替機構を設けたことを特徴としている。
図9(A)には、畦越えハンドル90の収納状態の簡略側面図を示し、図9(B)には、畦越えハンドル90の作業状態の簡略側面図を示し、図9(C)には、畦越えハンドル90の作業状態の簡略斜視図を示す。また、図9(D)には、畦越えハンドル90に緊急停止スイッチを設けた場合の正面図を示す。
畦越えハンドル90は、前後のハンドル90a,90bが左右の上リンク90c,90cと下リンク90d,90d(リンク部材)に連結している4点リンク構造となっている。前方のハンドル90aを把持して手前に引くことで、畦越えハンドル90のリンク部材90c,90dが前方に開いた作業状態になり、後ろに戻すことで後方に閉じた収納状態に切り替えられる。
従って、畦越えの際には畦越えハンドル90のリンク90c、90dを開いて作業状態とし、ロック解除して前方のハンドル90aの把持部90aaを持って下方に押さえつけながら前進させる。その後、乗車する際にはリンク90c、90dを閉じて収納状態とし、植付作業を行ったり、移動したりする。また、畦越えハンドル90を収納状態にすることで、田植機を納屋等に収納する際に、畦越えハンドル90の突出による畦越えハンドル90の破損を防止できる。また、運搬用トラックでの運搬が可能になる。
また、図9(D)に示すように、走行車体2の緊急停止スイッチ(ボタン)93を前方のハンドル90aの把持部90aaに設けると、緊急時にエンジン20等を強制的に停止して車体を停止させることができる。前方のハンドル90aを前後に操作しても、畦越えハンドル90がリンク構造であることから、緊急停止スイッチ93の向きは変わらず、常時上を向いている。従って、スイッチの押し操作がし易い。
尚、上記4点リンク構造において、図10に示すように、上リンク90c,90cよりも下リンク90d,90dの長さが長い側面視で台形状とし、把持部90aaが車体側に倒れるようにすることで、より機体内側に回動し、収納位置としても良い。また、下リンク90d,90dの長さが長いことで、下に押したときに、より前方に力が掛かりやすくなる。
図11には、畦越えハンドルの別の例(斜視図)を示す。
この畦越えハンドル190は、メインフレーム15に固着している後方のアーム190bと前方のアーム190a間に上リンク190cと下リンク190dが一本ずつある構成である。この場合も、把持部190aaを引いてリンク190c、190dを開いて作業状態とし、作業終了時にはリンク190c,190dを閉じて畦越えハンドル90を収納状態にすることで、コンパクトな構成になる。
図12及び図13には、畦越えハンドルの別の例を示す。
この畦越えハンドル290は、メインフレーム15に固着している支持フレーム49の上端に回動可能に連結している。畦越えハンドル290の収納時は上部のアーム290aの先端部は車体側(後方)に位置しているが(図12及び図13(A)の状態)、上部のアーム290aを把持して手前に引くことで、図13(B)に示すように、支点49aを中心に約90°水平方向に回動して前方(矢印C方向)に開く構成である。作業時にはアーム290aを持って下方に押さえつけながら前進させる。この場合も、畦越えハンドル290を収納状態にすることで、コンパクトな構成になる。
次に、整地ロータ27の支持構造と駆動構成について説明する。
図14には、整地ロータ27の駆動力伝動部の平断面図を示し、図15には、整地ロータ付近の背面図を示す。また、図16には、整地ロータ付近の側面図を示し、図18には、整地ロータ付近の平面図を示す。
左右整地ロータ27L,27Lを回転駆動するロータ伝動ケース91への動力伝動は、図14に示すようになっている。
機体の左右中央に設けたロータ駆動ケース95の入力軸95aと左後輪ギアケース18から中央に向けて突出するロータ側出力軸18bを継手96で連結して動力を伝達する。入力軸95aの回転はクラッチ97を介してベベルギア95b,95cでロータ伝動軸95dに伝動する。ロータ伝動ケース91の入力軸91aとロータ駆動軸98とはユニバーサルジョイント99で連結し、ロータ駆動軸98の他端にスプライン嵌合した筒状の軸101をロータ伝動軸95dにユニバーサルジョイント99で連結して、ロータ伝動軸95dの回転を入力軸91aに伝動している。ロータ駆動軸98の外周は伸縮ブーツ103で包み、泥水が侵入しないようにしている。
入力軸91aからはベベルギア91b,91cによりロータ軸92L,92Rに伝動する。ロータ伝動ケース91から左右に突出するロータ軸92L,92Rにそれぞれ左右の取付軸69L,69Rを連結し、両取付軸69L,69Rの左右外端側を整地ロータ支持フレーム68のサイド支持枠68L,68Rに軸支している。この左右取付軸69L,69Rには、左右整地ロータ27L,27Rを円筒体61,61で挟んで一体に回転するように装着している。
ロータ駆動ケース95は、機体の左右中央に設けているので左右の後輪11が上下してもミッションケース12との位置関係が変わることなく、ロータ伝動ケース91の上下動によるロータ伝動軸95dの上下回動は入力軸95aを中心に行われ、ロータ駆動ケース95とロータ伝動ケース91の間隔変化は二つのユニバーサルジョイント99,99によって吸収する。
ロータ駆動ケース95のクラッチ97は、ロータ伝動ケース91への駆動力の断続を行うが、操作ワイヤWの一端を該クラッチ97のシフター(切替具)に連携し、整地ロータクラッチレバー(図示せず)で操作ワイヤWを作動させてロータ伝動軸95dへの動力を入切して整地ロータ27を駆動させる状態と停止させる状態とに切り替えられる構成となっている。或いは、操作ワイヤWの他端を整地ロータ上下位置調節レバー174及び昇降リンク装置3に連携して、整地ロータ上下位置調節レバー174による整地ロータ27の使用時における上下位置調節操作ではクラッチ97は入で整地ロータ27が駆動している状態となり、整地ロータ上下位置調節レバー174により整地ロータ27を非作業時の収納位置まで上動操作した時にはクラッチ97は切で整地ロータ27が停止している状態となるようにしても良い。
また、苗植付装置52を植付け作業状態まで昇降リンク装置3で下げている時は、クラッチ97は入りで整地ロータ27が駆動している状態となり、苗植付装置52を非植付け作業状態まで昇降リンク装置3で上げた時は、クラッチ97は切りで整地ロータ27が停止している状態となる。
整地ロータ上下位置調節レバー174の下端にはロッド109の上端が回動可能に連結し、ロッド109の下端は整地ロータ支持フレーム68に固着した上下位置調節アーム111に回動可能に連結している。従って、整地ロータ上下位置調節レバー174を操作することで、整地ロータ27の高さを調節できる。
図17に示すように、整地ロータ上下位置調節レバー174は上下位置調節フレーム113内を左右にスライド可能であり、フレーム113内の凹部(受け部)113aとレバー174との接合位置を変えることで、位置調節が行えるようになっている。整地ロータ上下位置調節レバー174を矢印J方向に倒すと支点174aを中心に上方(矢印M方向)にロッド109が移動し、整地ロータ上下位置調節レバー174を矢印K方向に倒すと下方(矢印N方向)にロッド109が移動する。
支持杆66,66にはスプリング67の一端が連結しており、スプリング67の他端は整地ロータ支持フレーム68に連結している。
そして、植付伝動ケース50の支持パイプ104の左右両側には支持アーム107L,107Rが固着しており、該支持アーム107L,107Rの下端には、整地ロータ支持フレーム68に前端が固着する左右のロータ支持アーム(ロータ支持部材)105L,105Rの他端側がそれぞれ回動可能に連結している。
即ち、整地ロータ27は、苗植付部4の下部前端に連結するロータ支持アーム105により後方から支持されている。また、整地ロータ支持フレーム68には車体側支持アーム117の後端も回動可能に連結している。尚、車体側支持アーム117は、機体には連結しておらず、苗植付部4の昇降時に整地ロータ27の干渉を防止するガイドになる。
整地ロータ27を上方から支持する場合は、整地ロータ27と苗載台51間に支持用のフレームを設ける必要があるため、スペースを必要とするが、植付伝動ケース50にロータ支持アーム105を連結して整地ロータ27を後方から支持することで、上記スペースを狭めることができる。従って、作業車両の全長を抑えることが可能となる。
図19には、整地ロータ付近の要部側面図を示す。図19(A)には、整地ロータが上がった状態を示し、図19(B)には、整地ロータが下がった状態を示している。
圃場の凹凸に応じて整地ロータ27が上下動する際に、ロータ支持アーム105は支点(支持アーム107との連結部)107aを中心に前後に回動する。その際、整地ロータ27の回転駆動力により、整地ロータ27が土中に潜り込むと、取付軸69L,69Rやロータ軸92L,92Rに負荷が掛かってしまう。
ロータ支持アーム105の後端と支持パイプ104との間には隙間Sがあり、矢印D方向にロータ支持アーム105が回動すると、ロータ支持アーム105の後部上端105aが支持パイプ(ロータ規制部材)104に当接することで、支持パイプ104がストッパとなり整地ロータ27の回動が規制される。
本構成を採用することにより、整地ロータ27の下方への回動が規制されるため、整地ロータ27の沈み込みを防いで、整地ロータ27やその周辺部材に負荷が掛かることを防止できる。
図20には、整地ロータ支持フレームの別の例を示した整地ロータ付近の簡略側面図を示し、図21(A)及び(B)には簡略正面図を示す。図21(A)には、整地ロータ27がローリングしていない時の図を示し、図21(B)には、整地ロータ27がローリングした時の図を示している。
この例では、整地ロータ支持フレーム68の左右二カ所に2点リンク構造のリンク機構168を設け、リンク機構168を介してロータ支持アーム105が整地ロータ支持フレーム68に左右に回動可能に連結している点で、図16の構成とは異なるが、その他の点は同様である。
本構成を採用することにより、苗植付部4がローリングしても、図21(A)及び(B)に示すように、整地ロータ27が左右に移動自在である。従って、田植機の走行の際に左右方向に揺動してロータ駆動軸98に負荷が掛かっても、左右に動くことで分散されるため、負荷を吸収できる。従って、ロータ駆動軸98に負荷が掛かることを防止できる。
図22には、整地ロータ支持フレームの別の例を示した整地ロータ付近の簡略側面図を示し、図23には、整地ロータ付近の平面図を示す。
この例では、左右のロータ支持アーム105L,105Rの後端を繋ぐ連結パイプ106を設けた点で、図16の構成とは異なるが、その他の点は同様である。
左右のロータ支持アーム105L,105Rの前端を連結パイプで繋ぐ場合、前方の昇降リンク装置3のリンク40,41,41と干渉するが、左右のロータ支持アーム105L,105Rの後端を繋ぐことで、スペースに余裕があるため、連結パイプ106を太くして強度を確保できる。従って、整地ロータ27の支持構成が強固なものとなる。
図24には、整地ロータ支持フレームの別の例を示した整地ロータ付近の側面図を示す。
ロータ駆動軸98は軸101とスプライン嵌合しており、軸方向(矢印E方向)にスライド自在である。田植機の走行の際、圃場の凹凸に応じて整地ロータ27が上下左右に動くことで、ロータ駆動軸98に負荷が掛かってもユニバーサルジョイント99によって吸収する。
整地ロータ27は樹脂で形成されているために、硬い地面に接触した場合、交換が必要になる。整地ロータ27のメンテナンスの際には、ロータ駆動軸98を軸101から抜き取る必要があるが、その際にロータ駆動軸98が落下すると、軸の先端が変形してしまい、うまく嵌まらなくなってしまう。
そこで、図24に示すように、ロータ駆動軸98と昇降リンク装置3の上リンク40とをスプリング110で繋ぐことで、簡素な構成でロータ駆動軸98の落下を防止できる。従って、メンテナンス性も良く、また、ロータ駆動軸98に掛かる負荷の軽減効果もある。
図25及び図26には、整地ロータの別の例を示した整地ロータ付近の側面図を示し、図27には、整地ロータ付近の平面図を示す。図28には、制御装置(コントローラ)100のブロック図を示す。
この例では、整地ロータ127を左右方向に3列配置しており、左右サイドフロート56,56の各々の前方に配置された左右整地ロータ127b,127bと、センターフロート55の前方に配置された中央整地ロータ127aからなる構成である。尚、その他の構成は図1に示す田植機と同様であるので、説明は省略する。
ロータ支持構造には、苗載台51の支持枠体65に上端が回動自在に支持される吊上げアーム181が取り付けられている。該吊上げアーム181の下端は後述する第2整地回動アーム175bに連結部材171を介して回動自在に支持されている。また、整地支持アーム(ロータ支持部材)176がこれら整地ロータ127(左右整地ロータ127b、中央整地ロータ127a)を後方から支持している。左右整地ロータ127b,127bの後方で左右整地ロータ127b,127bを回動可能に支持する整地支持アーム176は植付伝動ケース50により支持されている。
ロータ吊上げアーム181は、支持枠体65に設けられ、機体左側の第2整地回動アーム175bに下端部を取り付けている。
そして、扇形ギア180と第2整地回動アーム175bを吊上げアーム181で連結していることから、ロータ上下動用のモータ(アクチュエータの一種)179の作動により、扇形ギア180を、支点180aを中心に回動させて、該扇形ギア180に上端が回動自在に連結した吊上げアーム181を上方へ回動させる。そして、吊上げアーム181の下端に回動自在に連結した第2整地回動アーム175bが上方に移動し、この動きに伴って中央整地ロータ127a及び左右整地ロータ127b,127bを上方に上げることができる。これら左右の第2整地回動アーム175bと吊上げアーム181と扇形ギア180とモータ179等により整地ロータ127を上下動させる整地上下動装置を構成している。
畦際等での旋回時には、苗植付部4を上昇させるが、この時、モータ179の作動により扇形ギア180が回動し、該扇形ギア180に連結されたロータ吊上げアーム181が第2整地回動アーム175bを上方回動させ、整地支持アーム176を介して第1整地回動アーム175aを上方回動させることにより、左右整地ロータ127b,127bが上昇し、左右のロータ伝動ケース173L,173Rを介して、中央整地ロータ127aが上方回動する。尚、苗植付部4の上昇は、ハンドル34の操舵角度の検知部材(ハンドルコラム34a等に設けられる)により、所定角度以上操舵されると昇降油圧シリンダ46を作動させる構成としても良いし、ハンドル34の操作に連動する(又は連動しない)苗植付部昇降操作レバー(図示せず)を設ける構成でも良い。
中央整地ロータ127aの吊下げスプリング178は、左側のロータ伝動ケース173Lの前側に設けるステーと、ロータ吊上げアーム181の上部に設けるステーとの間に設ける。吊上げアーム181側には複数のステーがあり、選択して取り付ける。
ロータ吊上げアーム181を上下動させるモータ179は、苗植付部4の昇降操作や、苗植付部4が自動上昇する旋回時に作動し、苗植付部4の上下動に合わせて整地ロータ127の上下位置を自動的に変える構成(自動制御)とすれば良い。即ち、手動ではなく自動で整地ロータ127を上下できる構成である。また、植付作業(直進走行)中は、操縦部に設ける調節ダイヤル130(図28)等を手動操作するとモータ179が作動して整地ロータ127を任意の高さに設定できる。
尚、旋回時に上記自動制御によらず、苗植付部4の上下動に合わせて作業者が調節ダイヤル130を操作することで、整地ロータ127を上下動させる構成としても良い。
自動制御の場合、旋回時は整地ロータ127が圃場面に接近した状態で機体が移動し、整地ロータ127が圃場面を荒らす可能性があるので、苗植付部4の上昇が始まると(フロートセンサ55aで検知される)、モータ179が作動し、ロータ吊上げアーム181を上昇させる。すると、機体左側の左右整地ロータ127bが持ち上げられ、整地支持フレーム176を回動中心として右側の左右整地ロータ127bが持ち上がると共に、左右のロータ伝動ケース173L,173Rを介して中央整地ロータ127aが持ち上がる。尚、苗植付部4の昇降にかかわらず、以後、モータ179により整地ロータ127が上昇したときの最も上げ位置を整地ロータ127の収納位置と言い、整地ロータ127が上昇していない時の位置(モータ179による上昇前の最も下げ位置)を整地ロータ127の作業位置という。
手動操作の場合は、旋回時に苗植付部4が上昇すると、作業者が調節ダイヤル130を操作して、モータ179を作動させる。
一方、整地ロータ127の下降の際は、苗植付部4の下降段階に合わせて下降し、遅くとも苗植付部4が作業高さになるまでに圃場面まで下降し、苗の植付が開始される段階で整地ロータ127が圃場面を均し始めるよう下降させる。(整地ロータ127への伝動は、左後輪ギアケース18からロータ駆動軸198を介して行うが、苗植付部4を非作業高さ(約30cm程度)まで上昇させると伝動が切れ、下降させると伝動が繋がる構成としている。)
左右整地ロータ127b,127bを回転駆動するロータ軸192bへの動力は、図16に示すように、後輪11のギアケース18内のギアからロータ駆動軸198を経由して伝達される。ロータ駆動軸198から駆動力がロータ軸192bを経由して左右整地ロータ127b,127bと中央整地ロータ127aのロータ軸192aに伝達される。
図25には、苗植付部4の下降時の側面図(整地ロータ作業位置)を示し、図26には苗植付部4の上昇時の側面図(整地ロータ収納位置)を示している。苗植付部4の上昇時に整地ロータ127が上昇して収納位置になると、後輪11の車軸17よりも高い位置になることで、ロータ駆動軸198のロータ側がユニバーサルジョイント199の部分で折れ曲がるが、その屈曲度合い(折れ角度θ)が整地ロータ127の上昇に伴って大きくなると、ロータ駆動軸198に負荷が掛かってしまう。
苗植付部4の上昇時には、モータ179の作動により扇形ギア180が回動して整地ロータ127を上昇させるが、苗植付部4が一定以上上昇すると、モータ179を逆方向に作動させて整地ロータ127を所定高さだけ下げる制御機構を設けると良い。苗植付部4の上昇は、昇降リンク装置3の上リンク40又は下リンク41に設けた昇降リンクセンサ48により検出される。
ロータ駆動軸198の折れ角度θから整地ロータ127の上昇許容範囲を設定し、苗植付部4の上昇時に整地ロータ127が許容範囲以上に上昇すると、整地ロータ127を下げて許容範囲以上の上昇を抑えることでロータ駆動軸198に負荷が掛かることを防止できる。従って、ロータ駆動軸198が長持ちする。
一方、モータ179を逆方向に作動させる制御によらず、植付伝動ケース50に突出体(押出部材)200を取り付けることで、容易に整地ロータ127の許容範囲以上の上昇を抑えることができる。図29には突出体200を取り付けた場合の苗植付部4の上昇時の側面図(整地ロータ収納位置)を示す。
苗植付部4の下降時の植付作業中は、調節ダイヤル130を操作することで整地ロータ127を作業位置に設定し、駆動させている(整地ロータ127及び扇形ギア180は図25と同じ状態である)。整地ロータ127が作業位置では、左右整地ロータ127bの上端は円板カム状の突出体200の突起部200aに当たらないが、整地ロータ127が収納位置では左右整地ロータ127bの上端が突起部200aに当たって矢印F方向に押し下げられる。例えば、左右整地ロータ127bの作業位置と収納位置との中間にあたる位置を規定位置として、この規定位置で左右整地ロータ127bの上端が突起部200aに当たるように、突出体200を植付伝動ケース50に固定すると良い。
即ち、ロータ吊上げアーム181を上昇させると整地支持フレーム176を回動中心として整地ロータ127も上昇し、左右整地ロータ127bの上端が突出体200の突起部(三角形部)200aに当たることで上方への移動が規制され、左右整地ロータ127bが前側に回転し、中央整地ロータ127aも前下がりになる。また、モータ179は強制的に下げ方向に作動する。
突起部200aの左右整地ロータ127bとの当接面にはゴムなどの弾性体やスポンジ、クッションなどの緩衝材を取り付ければ、左右整地ロータ127bを保護できる。
従って、本構成によっても整地ロータ127に駆動力を伝達するロータ駆動軸198のユニバーサルジョイント99に掛かる負荷を軽減できる。
本発明は、苗植付部を搭載した乗用型苗移植機に利用可能である。
2 走行車体 3 昇降リンク機構
4 苗植付部 5 施肥装置
10 前輪 11 後輪
12 ミッションケース 13 前輪ファイナルケース
15 メインフレーム 17 後輪車軸
18 後輪ギアケース 20 エンジン
21 ベルト伝動装置 23 静油圧式無段変速装置
26 植付伝動軸 27,127 整地ロータ
28 補助ステップ 30 エンジンカバー
31 座席 32 フロントカバー
34 ハンドル 35 フロアステップ
36 後輪フェンダ 40 上リンク
41 下リンク 42 リンクベースフレーム
43 縦リンク 44 連結軸
46 昇降油圧シリンダ 48 昇降リンクセンサ
49 支持フレーム 50 植付伝動ケース
51 苗載せ台 52 植付装置
55 センターフロート 56 サイドフロート
61 円筒体 65 支持枠体
66 支持杆 67 スプリング
68 整地ロータ支持フレーム 69 取付軸
70 ブレーキペダル 71 回動軸
72 バネ融通機構 73 上下ロッド
74 回動アーム 75 前後ロッド
76 ブレーキ作動アーム
80 パイプ 82 ロッド
84 ピン 85 スプリング
90,190,290 畦越えハンドル
91 ロータ伝動ケース
92,192 ロータ軸 93 緊急停止スイッチ
95 ロータ駆動ケース 96 継手
97 クラッチ 98,198 ロータ駆動軸
99,199 ユニバーサルジョイント
100 制御装置 101 軸
103 伸縮ブーツ 104 支持パイプ
105 ロータ支持アーム 106 連結パイプ
107 支持アーム
109 ロッド 110 スプリング
111 上下位置調節アーム 113 フレーム
117 車体側支持アーム 132 センターマスコット
168 リンク機構 171 連結部材
173 ロータ伝動ケース
174 整地ロータ上下位置調節レバー
175 回動アーム 176 整地支持アーム
178 スプリング 179 モータ
180 扇形ギア 181 ロータ吊上げアーム
200 突出体

Claims (7)

  1. 走行装置(10,11)を備えた走行車体(2)に、運転席(31)と、運転席(31)に着座した状態でブレーキ操作するブレーキ部材(70)と、ブレーキ部材(70)に設けられ、ブレーキ部材(70)をブレーキ作動状態にロックするブレーキロック機構と、ブレーキ部材(70)に設けられ、走行車体(2)の外側からブレーキ部材(70)を操作するブレーキ補助部材とを設け、走行車体(2)の後部に作業機(4)を装着した作業車両において、
    前記ブレーキ部材(70)は、ブレーキを作動させるブレーキ作動アーム(76)に連繋されるペダルアーム(70a)と、前記ペダルアーム(70a)に支持されて作業者が踏み込み可能な踏み面(70b)とを有し、
    前記ブレーキ補助部材は、
    ブレーキ部材(70)に斜め姿勢に連結し、走行車体(2)の外側から操作される操作部(82b,82c)を備えたロッド部材(82)を有し、ロッド部材(82)の操作部(82b,82c)が操作されることで、ブレーキロック機構によるロック状態とロック解除状態とに切り替えるブレーキロック切替機構を備え、ブレーキ補助部材の前端がブレーキ部材(70)のペダルアーム(70a)の前端よりも後方となる位置に設けられていることを特徴とした作業車両。
  2. 前記ロッド部材(82)は上下にスライド自在な構成を備え、
    前記ロッド部材(82)の下部に引っ掛け部(82a)を設け、
    前記ロッド部材(82)の下方に、引っ掛け部(82a)が掛かるピン(84)を走行車体(2)に固定して設け、
    前記ロッド部材(82)の先端部(82b)を、ロッド部材(82)の上部に設けられ、ロッド部材(82)を把持してスライドさせる把持操作部(82b)とし、
    前記ブレーキロック切替機構は、前記把持操作部(82b)によりロッド部材(82)を下方にスライドさせて、引っ掛け部(82a)をピン(84)に掛けることで、ロック状態とする構成を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記ロッド部材(82)を覆うパイプ(80)を設け、
    該パイプ(80)に長穴部(80a)を設け、
    ロッド部材(82)に、長穴部(80a)から突出する突出部(82c)を設け、
    該突出部(82c)を、運転席(31)に着座した状態でロッド部材(82)を踏み込み操作する踏み込み操作部とし、
    前記パイプ(80)内に、ロッド部材(82)のスライドを規制する弾性部材(85)を設けたことを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
  4. 走行車体(2)の前部に、走行車体(2)の前部を押し下げる又は走行車体(2)を引くハンドル(90,190)を設け、
    該ハンドル(90,190)は、走行車体(2)に対して前後に回動可能に設けたリンク部材(90a〜90d,190a〜190d)と、該リンク部材(90a〜90d,190a〜190d)の前部に設けた把持部(90a,190a)とを有し、把持部(90a,190a)を前後に操作することでハンドル(90,190)が走行車体(2)の前方に突出する作業状態と走行車体(2)側に収納される収納状態に切り替わるハンドル切替機構を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の作業車両。
  5. 前記作業機は、圃場の苗を植え付ける植付装置(4)であって、
    該植付装置(4)の下方に圃場面を整地する整地ロータ(27)を設け、
    植付装置(4)の下部前端に連結し、整地ロータ(27)の後方から整地ロータ(27)を上下に回動可能に支持するロータ支持部材(105)を設け、
    植付装置(4)とロータ支持部材(105)との連結部に、整地ロータ(27)の下方への回動を規制するロータ規制部材(104)を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の作業車両。
  6. 前記作業機は、圃場の苗を植え付ける植付装置(4)であって、
    該植付装置(4)の下方に、圃場面を整地する整地ロータ(27)を設け、
    植付装置(4)の下部前端に連結し、整地ロータ(27)の後方から整地ロータ(27)を上下に回動可能に支持するロータ支持部材(105)を設け、
    走行車体(2)から前記整地ロータ(27)に駆動力を伝達する駆動軸(98,198)を設け、
    前記ロータ支持部材(105)に、走行車体(2)の左右に回動するリンク機構(168)を設け、
    該リンク機構(168)に前記整地ロータ(27)を取り付けたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の作業車両。
  7. 前記作業機は、圃場の苗を植え付ける植付装置(4)であって、
    前記植付装置(4)は、走行車体(2)に対して昇降自在に設けられ、
    植付装置(4)の下方に圃場面を整地する整地ロータ(127)を設け、
    植付装置(4)の下部前端に連結し、整地ロータ(127)の後方から整地ロータ(127)を上下に回動可能に支持するロータ支持部材(176)を設け、
    前記整地ロータ(127)に走行車体(2)から駆動力を伝達する駆動軸(98,198)を設け、
    該駆動軸(98,198)に、駆動軸(98,198)を屈曲可能なジョイント部(99,199)を設け、
    前記整地ロータ(127)をロータ支持部材(176)に対して上下動させる整地上下動装置を設け、
    該整地上下動装置により、前記整地ロータ(127)が整地上下動装置による最下位置から規定位置まで上昇すると、接触して整地ロータ(127)を下方に押し出す押出部材(200)を、植付装置(4)に設けたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の作業車両。
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