以下、図面を参照しながら本発明の苗移植機の一実施の形態にかかる八条植え用の乗用田植機について説明する。
図1は、本実施の形態にかかる乗用田植機の側面図である。
また、図2は、図1に示す本実施の形態の乗用田植機の平面図である。
また、図3は、図1に示す本実施の形態の乗用田植機の後部の拡大側面図である。
図1に示す通り、本実施の形態の乗用田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置30を介して植付装置200が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置のホッパ40が設けられている。
乗用田植機1は、走行車体2に左右一対の前輪3と、左右一対の後輪4を備えた四輪駆動形態の苗移植機である。
また、エンジン5は、メインフレーム6の上に搭載されており、エンジン5の回転動力が、HST(静油圧式無段階変速機)等を介してトランスミッションケース7内の副変速機構(図示省略)等に伝達される。トランスミッションケース7内で変速された回転動力は、走行系等に用いる走行動力と、植付装置200等に用いる外部取出動力とに分離して出力される構成である。
走行動力は、一部が左右一対の前輪ファイナルケース8に伝達されて前輪3を駆動し、残りが左右後輪ギヤケース9L、9Rに伝達されて後輪4を駆動する。また、左後輪ギヤケース9Lに伝達された回転動力は、その一部が、整地ロータ駆動軸101に伝達されて、整地ロータ100を回動させる(図3参照)。
また、エンジン5の上部はエンジンカバー13で覆われており、そのエンジンカバー13の上に操縦席10が設置されている。操縦席10の前方には、前輪3を操向操作するステアリングハンドル11が設けられており、その前側は、フロントカバー12で覆われている。また、エンジンカバー13及びフロントカバー12の下端の左右両側は水平状のフロアステップ14が設けられており、苗トレイや肥料等の補給作業を行い易く構成されている。
また、ステアリングハンドル11、及びフロントカバー12の左右両側には、多数枚の苗トレイ50を積載しておく補給用苗載枠15が配置されており、この補給用苗載枠15に予め載置しておいた苗トレイ50を、植付作業中に作業者が取出しながら、後部に連結された植付装置200の搬送路201の始端部(上流側)へ運んで順次補給することができる構成である。
なお、搬送路201は、二条の植付条当たり一枚の苗トレイ50を順次搬送して、後述する苗植付部220毎にポット苗を供給して二条植えする構成である。そのため、八条植え用の乗用田植機1では、多条植付を実現するべく、搬送路201や苗植付部220等は、平面視で左右幅方向に4つずつ設けられている(図2参照)。
即ち、上述した植付装置200は、(1)順次供給される苗トレイ50を、搬送路201の上流側から下流側に向けて搬送する苗トレイ搬送装置210と、(2)搬送路201の途中に設けられ、搬送されてくる苗トレイ50からポット苗を取り出して圃場に植え付ける苗植付部220と、(3)苗植付部220でポット苗が取り出され、搬送路の終端部から送り出されてくる空状態の苗トレイ50を順次回収する回収装置300とを、二条の植付条毎に備えている。
ここで、苗トレイ50の構成について、主として図4(a)、図4(b)を用いて説明する。
図4(a)は、苗トレイ50の一部の底面図であり、図4(b)は、苗トレイ50の一部を短辺側から見た側面図である。
即ち、苗トレイ50は、図4(a)、図4(b)に示す様に、多数の育苗ポット51が縦横方向に配列されて形成された合成樹脂製の可撓性を有した、平面視で長方形状の板状部材であり、搬送路上において側面視で略U字状の湾曲が可能である(図5参照)。図5は、側面視で略U字状に湾曲した搬送路201に沿って搬送されている苗トレイ50の状態を示す概略側面図である。
育苗ポット51は、図4(a)の図中の奥側に円形の開口部51aを有すると共に図4(a)の図中の手前側に底部51bが突き出した、内部にポット苗を育苗するための空間部を有するポット状の部材である(図4(b)参照)。苗植付部220に設けられた、育苗ポット51内のポット苗を押し出すための押し出しピン(図示省略)が底部51b側から開口部51a側に向けて挿入可能となる様に、底部51bには、所定形状のスリット孔51b1が形成されている。
ポット苗が育苗ポット51内で育苗された状態の苗トレイ50を、植付装置200の搬送路201へ供給することにより、植付作業が行われる。
また、図4(a)に示す通り、苗トレイ50の長手方向が搬送方向(図4(a)の矢印A参照)に対応しており、苗トレイ50の短手方向の幅の左右両側縁部には、略正方形状の送り孔部52が、左右両側の長辺53L、53Rに沿って一定間隔で形成されている。
上述した苗トレイ搬送装置210が有する送り爪211(図5参照)が送り孔部52に係合し、所定のタイミングで上下動する(図5の矢印B参照)ことにより、苗トレイ50の搬送を、各育苗ポット51の横列ごとに間欠的に行わせる構成である。
また、上述した苗植付部220は、苗トレイ50の横1列の各育苗ポット51に対して、各底部51b側から同時に挿入してポット苗を取り出すための押し出しピン(図示省略)と、押し出しピンにより押し出された横1列分のポット苗の内、右半分のポット苗を右方向に搬送すると共に、左半分のポット苗を左方向に搬送する苗送りベルト(図示省略)とを有し、苗送りベルトの左右両側の下方に回動可能に配置された植付爪221が回動することにより、苗送りベルトにより左右両側に搬送されてくる各ポット苗を圃場に順次植え付ける構成である。
また、各苗植付部220の下方には、フロート230が設けられている(図2参照)。これらフロート230が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に植付爪221により苗が植え付けられる。
また、上述した回収装置300は、苗トレイ搬送装置210の上流側の搬送路201aの下方に配置されており(図1、図3参照)、下流側の搬送路210bの終端部から送り出されてくる空状態の苗トレイ50を順次回収する構成である(図5参照)。回収装置300については、更に後述する。
ここで、図5を用いて、下流側の搬送路201bの構成について説明する。
即ち、下流側の搬送路201bは、図5に示す様に、搬送されてくる苗トレイ50をその開口部51a側の面と接触することにより支持する、苗トレイ50の左右幅の中央位置と左右両側近傍の3か所に配置された搬送支持バー212と、苗トレイ50の底部51b側の面の左右幅の中央位置において長手方向に亘り設けられたガイドバー挿入用スペース54(図4(a)、図4(b)参照)に挿入可能に配置された搬送ガイドバー213を備えている。
搬送支持バー212と搬送ガイドバー213は、側面視で、所定の間隔を保った状態で配置されていると共に、苗トレイ50を回収装置300側に案内するために、回収装置300側に向けて前側斜め上方側に湾曲している。更に、搬送支持バー212の終端部212bは、上流側の搬送路201aの下部に一端側が固定された所定のステー(図示省略)に固定されており、搬送ガイドバー213の終端部213bは、上流側の搬送路201aに一端側が固定された搬送ガイドバー支持ステー214(図5参照)に固定されている。
なお、本実施の形態の走行車体2は、本発明の走行車体の一例にあたる。また、本実施の形態の苗トレイ50は、本発明の苗トレイの一例にあたる。また、本実施の形態の植付装置200は、本発明の植付装置の一例にあたり、本実施の形態の苗トレイ搬送装置210は、本発明の苗トレイ搬送装置の一例にあたる。また、本実施の形態の苗植付部220は、本発明の苗植付部の一例にあたり、本実施の形態の回収装置300は、本発明の回収装置の一例にあたる。
次に、下流側の搬送路201bの後端側に配置された回収装置300の構成と動作について、主として図5〜図10を用いて更に説明する。
図6は、回収装置300を左側後方から見た斜視図である。
また、図7(a)は、回収装置300の左側に配置された左レール部材330Lが苗トレイ50を支持出来る姿勢(本願明細書では、この姿勢を、第1姿勢と称す)をとっている状態を示す概略平面図であり、図7(b)は、その左レール部材330Lが苗トレイ50を支持出来ない姿勢(本願明細書では、この姿勢を、第2姿勢と称す)をとっている状態を示す概略平面図である。
なお、本実施の形態では、左レール部材330Lが苗トレイ50を支持出来る第1姿勢をとっているときは、右レール部材330Rについても苗トレイ50を支持出来る第1姿勢をとっており、また、左レール部材330Lが苗トレイ50を支持出来ない第2姿勢をとっているときは、右レール部材330Rについても苗トレイ50を支持出来ない第2姿勢をとっている。
また、図7(c)は、図7(b)に示したC−C線におけるC−C線断面矢視図であり、図7(d)は、図7(b)に示したD−D線におけるD−D線断面矢視図であり、図7(e)は、図7(a)に示したE−E線におけるE−E線断面矢視図である。なお、図7(a)〜図7(e)では、左右一対のレールガイド部材310L、310Rを二点鎖線で示した。
また、図8は、乗用田植機1に配置された左右一対のレールガイド部材310L、310Rの内、左レールガイド部材310Lを左側後方から見た場合の斜視図である。
また、図9は、回収装置300の左側に配置された左レール部材後側支持ステー342Lの後方から前方を見た概略部分拡大背面図である。図9では、左レール部材330Lが第1姿勢で且つ左レールガイド部材310Lが退避姿勢を成している状態(実線で示す)と、左レール部材330Lが第2姿勢で且つ左レールガイド部材310Lが非退避姿勢を成している状態(二点鎖線で示す)とを同時に表した。
また、図10は、回収装置300における左右一対のレール部材330L、330Rが第1姿勢をとっている状態を示す概略平面図である。
なお、本実施の形態では、左レールガイド部材310Lが、退避姿勢を成しているときは、右レールガイド部材310Rについても退避姿勢を成しており、また、左レールガイド部材310Lが、非退避姿勢を成しているときは、右レールガイド部材310Rについても非退避姿勢を成している。
また、本願明細書では、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが、退避姿勢を成しているとは、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが、苗トレイ50の左右両端部やその近傍の底部51b等の移動経路内に存在していない姿勢にあることを意味し、また、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが、非退避姿勢を成しているとは、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが、苗トレイ50の左右両端部やその近傍の底部51b等の移動経路内に存在している姿勢にあることを意味している。
回収装置300は、図5、図6に示す様に、
(1)下流側の搬送路201bの搬送支持バー212の終端部212bから送り出されてくる苗トレイ50の開口部51aと係合する多数の円錐形状突起321を円筒状ローラ部材の表面に配置し、送り爪211の上下動のタイミングと同期して間欠的に回転駆動することで、空状態の苗トレイ50を回収装置300側に搬送する、回収装置300の後端側に回動可能に配置された搬送ローラ320と、
(2)搬送ローラ320から送り出されてくる苗トレイ50の左右両側の長辺53L、53Rに沿った長辺端部53aを支持すると共に前方へ案内し(第1姿勢に対応)、当該案内されてきた苗トレイ50を所定のタイミングで落下可能(第2姿勢に対応)に構成された、長手方向に直行する方向の断面が略L字状の長板形状を成した左右一対のレール部材330L、330R(図7(a)〜図7(e)参照)と、
(3)左右一対のレール部材330L、330Rの後端部において後方に突き出す様に溶接固定された部材であって、下流側の搬送路201bの搬送支持バー212の終端部212bの近傍へ搬送されてきた苗トレイ50の前端側の左右両端の底部51b等が、当該部材に当接することで当該部材が回動を開始し、非退避姿勢から退避姿勢に移行すると共に左右一対のレール部材330L、330Rを、苗トレイ50を支持出来る第1姿勢に切り替え、また、苗トレイ50の左右両端の長辺端縁部53b周辺や底部51b等が、当該部材に当接しなくなることで当該部材が上記回動と反対方向に回動し、退避姿勢から非退避姿勢に移行すると共に左右一対のレール部材330L、330Rを、苗トレイ50を支持出来ない第2姿勢に切り替えることが可能な左右一対のレールガイド部材310L、310Rと、
(4)苗トレイ50が、左右一対のレール部材330L、330Rの上を搬送されている途中において、左右方向にずれてレール部材330L、330Rから脱落してしまうことを防止するための苗トレイ押さえ棒301と、
(5)左右一対のレール部材330L、330Rの長板形状の長手方向の両端部の内、前側を回動可能に支持する左右一対のレール部材前側支持ステー341L、341Rと、
(6)左右一対のレール部材330L、330Rの長板形状の長手方向の両端部の内、後側を回動可能に支持する左右一対のレール部材後側支持ステー342L、342Rと、
(7)左右一対のレール部材330L、330Rから落下してくる苗トレイ50を受け止めて収容する、主として断面が円形の線材等で形成された苗トレイ収容籠350と、を備えている。
また、左右一対のレール部材前側支持ステー341L、341Rの上端部は、苗トレイ搬送装置210の上流側の搬送路201aの下面に固定されており、左右一対のレール部材後側支持ステー342L、342Rの下端部は、苗トレイ収容籠350の後端部に固定されている。
また、左右一対のレール部材330L、330Rのそれぞれは、図7(c)に示す様に断面が略L字形状を成しており、そのL字形状の短辺に相当する部位が、苗トレイ50の左右両端の底面側の長辺端部53a(図4(b)参照)を下方から支持可能な第1レール部332a(図7(a)参照)であり、また、そのL字形状の長辺に相当する部位が、第1レール部332aに対して直角に折り曲げられた第2レール部332bである。
また、左右一対のレール部材330L、330Rのそれぞれの前端部には、苗トレイ50の左右両側の前端縁部が当接することにより、苗トレイ50が左右一対のレール部材330L、330Rのそれぞれの前端部より前方に飛び出すことを防止する、第1レール部332a及び第2レール部332bと直交する壁状の苗トレイ用ストッパー332cが設けられている。また、苗トレイ用ストッパー332cの角部332c1は、斜めに切り欠かれている(図7(c)参照)。これにより、左右一対のレール部材330L、330Rが第2姿勢をとっており(図9参照)、苗トレイ収容籠350に収容された複数の苗トレイ50を同時に取り出す場合でも、苗トレイ50が、左右一対のレール部材330L、330Rにおける苗トレイ用ストッパー332cの角部332c1に干渉することなく、スムーズに取り出せる。
また、左右一対のレール部材330L、330Rにおける第2レール部332bの前端部332b1は、図7(b)に示す様に、第1レール部332aの面からの立ち上がりの高さが低くなる様に切り欠かれている。これにより、左右一対のレール部材330L、330Rが第2姿勢をとっており、苗トレイ収容籠350に収容された複数の苗トレイ50を同時に取り出す場合でも、苗トレイ50が、左右一対のレール部材330L、330Rにおける第2レール部332bの前側に干渉することなく、スムーズに取り出せる。
また、左右一対のレール部材330L、330Rの前側端と後側端の両端には、左右一対のレール部材330L、330Rを回動可能に支持するための、断面が円形状の棒状部材333が固定されている。即ち、左右一対のレール部材330L、330Rにおける第1レール部332aの両端側の裏面に対して、略L字形状に折り曲げられた棒状部材固定板333aの長辺側の表面の一部が溶接固定されており、且つ、当該棒状部材固定板333aの短辺側の端縁部に上記棒状部材333が前方向又は後方向に突き出す様にそれぞれ溶接固定されており、棒状部材333は第2レール部332bから所定寸法だけ離れている。
これにより、左右一対のレール部材330L、330Rの回動支点が、第1レール部332aの平面から一定距離だけ離れており、また、第2レール部332bから所定寸法だけ離れているので、回動半径が大きくなり、左右一対のレール部材330L、330Rが第2姿勢をとっており、苗トレイ収容籠350に収容された複数の苗トレイ50を同時に取り出す場合でも、苗トレイ50が、左右一対のレール部材330L、330Rの前端部に設けられた飛び出し防止用の苗トレイストッパー332cに干渉することなく、スムーズに取り出せる。
なお、左右一対のレール部材330L、330Rの上記両端部に設けられた棒状部材333の内、前側の棒状部材333がレール部材前側支持ステー341L(341R)に形成された前側貫通孔341a(図9、図10参照)により回動可能に支持されており、また、後側の棒状部材333がレール部材後側支持ステー342L(342R)に形成された後側貫通孔342b(図9、図10参照)により回動可能に支持されている。
上述した左右一対のレールガイド部材310L、310Rは、左右対称形状であるので、主として図7(a)〜図8を参照しながら、左レールガイド部材310Lについて更に説明する。なお、右レールガイド部材310Rは、左レールガイド部材310Lと同じ構成であるのでその説明を省略する。
即ち、左レールガイド部材310Lは、図8に示す様に、(1)略長方形状のレールガイド基部311と、(2)レールガイド基部311の長手方向の両端部の内の一端部311aから略前半の部位が突き出しており、且つ略後半の部位がレールガイド基部311に対して、当該レールガイド基部311の左端部311bから直角に折り曲げられた、左レールガイド部材310Lを左レール部材330Lの第2レール部332bの後端部に固定するための略長方形状のレールガイド固定部312と、(3)レールガイド基部311に対して、当該レールガイド基部311の右端部311cから直角に上向きに折り曲げられた略長方形状のレールガイド第1部313と、(4)レールガイド第1部313に対して、当該レールガイド第1部313の上端部313cから直角に機体中央位置側に折り曲げられた略長方形状のレールガイド第2部314と、から構成された板状部材である。また、図8に示す様に、レールガイド第1部313の長手方向の両端部の一方を一端部313aとし、他方を他端部313bとし、また、レールガイド第2部314の長手方向の両端部の一方を一端部314aとし、他方を他端部314bとした場合、レールガイド基部311の長手方向の両端部の内の他端部311dと、レールガイド第1部313の他端部313bと、レールガイド第2部314の他端部314bとは、同一平面内に位置しており、その平面を基準として、レールガイド第1部313の他端部313bから一端部313aまでの長さは、レールガイド基部311の他端部311dから一端部311aまでの長さより短く、且つ、レールガイド第2部314の他端部314bから一端部314aまでの長さは、レールガイド第1部313の他端部313bから一端部313aまでの長さより短くなる様に、左レールガイド部材310Lは形成されている。
即ち、左右一対のレールガイド部材310L、310Rは、左右一対のレール部材330L、330Rが第2姿勢にあるとき、言い換えれば、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが非退避姿勢にあるときに、下流側の搬送路201bの搬送支持バー212の終端部212bの近傍へ搬送されてきた苗トレイ50の左右両端の底部51b等が、レールガイド第2部314の長手方向に沿った側縁部314cに当接する様に形成されている(図5参照、図9の二点鎖線で示された側縁部314c等参照)。
また、左右一対のレールガイド部材310L、310Rは、搬送されてきた苗トレイ50の左右両端の底部51b等が、レールガイド第2部314の側縁部314cに当接することで、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが、棒状部材333を回動軸心として、背面視で反時計回り(図9の矢印F参照)に回動を開始し、非退避姿勢から退避姿勢に移行する様に形成されている。
また、左右一対のレール部材330L、330Rは、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが非退避姿勢から退避姿勢に移行する動作に連動して、棒状部材333を回動軸心として、それまでの第2姿勢から、回動を開始し(図9では反時計回りを示す矢印F参照)、苗トレイ50の左右両端部の長辺端部53aを、第1レール部332aにより下方側から支持すると共に第2レール部332bにより側方側から支持出来る第1姿に切り替える様に形成されている。その後も続いて搬送されてくる育苗ポット51の左右両側の底部51b等が、左右一対のレールガイド部材310L、310Rのレールガイド第2部314等に当接し続けることにより、左右一対のレール部材330L、330Rは、第1姿勢を維持する。第1姿勢の維持については更に後述する。
また、左右一対のレール部材330L、330Rの第2レール部332bの後端部から後方に向けて、回動ストッパー332b2(図7(a)、図7(b)、図9参照)が突き出す様に形成されている。
これにより、左右一対のレール部材330L、330Rが第2姿勢から第1姿勢に切り替わる際に、回動ストッパー332b2が、左右一対のレール部材後側支持ステー342L、342Rの内側、即ち苗トレイ50が存在する側の後側支持ステー端縁部342a(図9参照)の上端部に当接することで、左右一対のレール部材330L、330Rが回動し過ぎることを防止出来る。
更にまた、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが、非退避姿勢から退避姿勢に移行すると、上述した通り、左右一対のレール部材330L、330Rは、第2姿勢から第1姿勢に切り替えられることで、苗トレイ50の荷重が左右両端部の長辺端部53aを介して、第1レール部332aに加わり、左右一対のレール部材330L、330Rは、下方に向けて回動を開始しようとするが(図9では時計回りを示す矢印G参照)、左右一対のレールガイド部材310L、310Rのレールガイド第1部313は、搬送されてくる苗トレイ50の育苗ポット51の側面により当接され、且つ、レールガイド第2部314は、搬送されてくる育苗ポット51の底部51bにより当接されることにより(図9の実線で示されたレールガイド第2部314等参照)、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが、下方に向けて回動することが出来ないので(図9では時計回りを示す矢印G参照)、左右一対のレール部材330L、330Rは、第1姿勢を維持する構成である。
これにより、苗トレイ50の前端側の左右両端部が破損している場合でも、下流側の搬送路201bの搬送支持バー212の終端部212bの近傍へ搬送されてきた苗トレイ50の前端側の左右両端の底部51b等が、左右一対のレールガイド部材310L、310Rのレールガイド第2部314の側縁部314cに当接することで、左右一対のレール部材330L、330Rが、確実に第2姿勢から第1姿勢に切り替えられる。
また、上述した様に、左右一対のレール部材330L、330Rが第1姿勢を維持している状態において、苗トレイ50が搬送ローラ320の回動により前方に押し出されるに従って、苗トレイ50の左右両側の長辺端部53aが、左右一対の第1レール部332aにより下方から支持されると共に左右一対の第2レール部332bにより左右両側面からも支持されることで、苗トレイ50は、左右一対の第1レール部332a上を前方にスライド移動して、やがて、苗トレイ50の前端部(図10の符号50F1参照)が苗トレイ用ストッパー332cより所定距離W離れた位置まで進むと共にレールガイド第2部314が苗トレイ50の後端部(図10の符号50B1参照)の左右両端の育苗ポット51の底部51bに当接しなくなる位置まで進むが、苗トレイ50が当該位置を通過して更に前方にスライド移動した後でも、苗トレイ50の前端部(図10の符号50F2参照)が苗トレイ用ストッパー332cの直近の位置に到達するまでは、レールガイド第1部313が苗トレイ50の育苗ポット51の側面に当接する様に構成されており(図9の実線で示されたレールガイド第1部313等参照)、左右一対のレール部材330L、330Rの下方への回動(図9の矢印G参照)が阻止されるので、左右一対のレール部材330L、330Rは第1姿勢を維持することが出来る。なお、図10において、符号50B2を付した二点鎖線で示したラインは、苗トレイ50の前端部(図10の符号50F2参照)が苗トレイ用ストッパー332cの直近の位置に到達したときの、苗トレイ50の後端部の位置を示す。
これにより、苗トレイ50は、図10に示す様に、苗トレイ50の前端部(図10の符号50F2参照)が苗トレイ用ストッパー332cの直近の位置に到達するまでは、左右一対のレール部材330L、330Rが第1姿勢を維持するので、苗トレイ収容籠350側に落下することは無いが、苗トレイ50の前端部(図10の符号50F2参照)が苗トレイ用ストッパー332cの直近の位置に到達すると、レールガイド第1部313が苗トレイ50の育苗ポット51の側面に当接しなくなるので、左右一対のレール部材330L、330Rの下方への回動(図9の矢印G参照)が阻止できず、左右一対のレール部材330L、330Rは、第1姿勢を維持出来なくなると共に苗トレイ50の重量と左右一対のレール部材330L、330Rの自重との作用により、棒状部材333を回動中心として、下方に向けて回動し(図9では時計回りを示す矢印G参照)、第1姿勢から第2姿勢に移行する。その結果、苗トレイ50は、自重により、その姿勢のまま苗トレイ収容籠350側に落下するものである。
これにより、左右一対のレール部材330L、330Rの前端部まで搬送されてきた空状態の苗トレイ50は、その姿勢のまま、即ち前端部から後端部に亘りほぼ同時に落下を開始し、苗トレイ収容籠350内に縦方向にきれいに整列する。
即ち、上記構成により、苗トレイ50の前端部が従来に比べて垂れ下がりにくいため、苗トレイ収容籠350に既に収容されている苗トレイ50が前方に押し出されにくいので、苗トレイ収容籠350からの苗トレイ50の落下を抑制できる。
また、苗トレイ収容籠350に既に収容されている苗トレイ50が前方に押し出されにくいので、苗トレイ収容籠350から苗トレイ50を取り出した後、互いに位置ずれした状態で積層された苗トレイ50の位置ずれを整えて、きれいに並べなおす必要が無い。
また、上述した苗トレイ押さえ棒301は、側面視で、前上がり状態にある前方部301aと、後上がり状態である後方部301bと、前方部301aと後方部301bの間にあって、左右一対のレール部材330L、330Rが第1姿勢にあるときに第1レール部332aの平面と平行状態にある中央部301cとが連通して構成された部材である(図6参照)。左右一対のレール部材330L、330Rが第1姿勢にあるときに、苗トレイ50が第1レール部332aの上面上において前方に向けてスライド移動する際に、中央部301cは、苗トレイ50のガイドバー挿入用スペース54(図4(a)、図4(b)参照)に挿入配置される構成である。
これにより、苗トレイ50が、左右一対のレール部材330L、330Rの上を搬送されている途中において、左右方向にずれてレール部材330L、330Rから脱落してしまうことを防止することが出来ると共に、前方部301aが前上がり状態にあるため、苗トレイ収容籠350に収容された複数の苗トレイ50を同時に取り出す場合でも、苗トレイ50が、苗トレイ押さえ棒301に干渉することなく、スムーズに取り出せる。
また、本実施の形態では、上述した様に、左右一対のレール部材330L、330Rの後端部に対して、左右一対のレールガイド部材310L、310Rを溶接固定し、それらを一体的に回動可能に支持した簡単な構成により、搬送されてくる苗トレイ50が左右一対のレールガイド部材310L、310Rに当接して左右一対のレール部材330L、330Rを確実に回動させて、第1姿勢と第2姿勢の切り替えを可能とした。
例えば、レール部材を回動させる別の構成例として、苗トレイの左右幅方向における中央部が、所定のリンク部材に接触することで、そのリンク部材に連結された複数のアーム部材等から構成されたリンク機構が複雑に連動してレール部材を回動させるような構成も考えられるが、この様な構成例では部品点数が多くなり、構造も複雑になるので、コストアップの要因となる。
これに対して、上述した本実施の形態の回収装置300の構成によれば、簡単な構成により左右一対のレール部材330L、330Rを確実に回動させることが出来るので、部品点数も低減出来、構造も簡単であるので、安価に実現出来る。
なお、本実施の形態の苗トレイ50の両端側の底部51bは、本発明の苗トレイの左右両側の所定の部位の一例にあたる。
次に、主として図6を参照しながら、苗トレイ収容籠350について説明する。
なお、図6では、左右一対のレール部材330L、330Rから落下してきた苗トレイ50が収容位置において複数枚積み上げられている状態を収容位置に位置する苗トレイ50Aとしてその外形を二点鎖線で示し、また、収容位置に位置する苗トレイ50Aを、作業者が前方(図6の矢印H参照)に引っ張り出すことにより、収容位置に位置する苗トレイ50Aの姿勢に比べて前上がりの姿勢に変更されると共に取出位置に移動した状態を取出位置に位置する苗トレイ50Bとしてその外形を二点鎖線で示した。
苗トレイ収容籠350は、
(1)苗トレイ収容籠350を、左右一対のレール部材前側支持ステー341L、341R、及び、左右一対のレール部材後側支持ステー342L、342Rに対して固定するための丸棒部材であって、その両端部の内の前端部が、左右一対のレール部材前側支持ステー341L、341Rにおいて前側貫通孔341aの下方に溶接固定され、且つ、その両端部の内の後端部が、左右一対のレール部材後側支持ステー342L、342Rにおいて後側貫通孔342bの下方に溶接固定された左右一対の収容籠固定用バー351L、351Rと、
(2)落下してくる苗トレイ50の後端側を支持する後端部支持部材352と、
(3)落下してくる苗トレイ50の前端側を支持する前端部支持部材353と、
(4)後端部支持部材352と前端部支持部材353との間に位置し、後端部支持部材352と前端部支持部材353とにより支持された、収容位置に位置する苗トレイ50Aを、作業者が前方に引っ張り出すことにより、収容位置に位置する苗トレイ50Aの姿勢(これを収容姿勢と呼ぶ)に比べて前上がりの姿勢(これを回収姿勢と呼ぶ)(図6の取出位置に位置する苗トレイ50B参照)に変更可能に形成された前上がり支持部材354と、を備えている。
また、後端部支持部材352の第1支持基部352A1の左右幅方向の中央位置には、施肥ホースを固定するためのホース固定部360が後方斜め下方に向けて張り出す様に装着されている。ホース固定部360の後端部には、施肥ホースを保持するための背面視で略長方形状の枠状部材361が取り付けられている。なお、第1支持基部352A1については更に後述する。
また、後端部支持部材352は、
(1)背面視で、略U字形状を成すと共に当該U字形状の両端上部が左右一対の収容籠固定用バー351L、351Rの後方部の下面側に溶接固定された後端部第1支持部材352Aと、
(2)後端部第1支持部材352Aの当該U字形状の両端下部の略直角に曲げられた屈曲部において、左右一対の前端部352La、352Raがその屈曲部より内側であって苗トレイ50の左右幅よりも小さい寸法の間隔をあけて溶接固定されると共に後方に互いに平行に所定寸法伸びた左右一対の第2支持基部352L1、352R1の後端部から上方に略直角に曲げられて、更に後方に略直角に曲げられた先端部が上流側の搬送路201aの下部に固定された、左右一対の後端部第2支持部材352L、352Rと、から構成されている。
なお、左右一対のレール部材後側支持ステー342L、342Rの下端部は、図6に示す様に、左右一対の後端部第2支持部材352L、352Rに対して溶接固定されている。
また、略U字形状の前端部支持部材353と、略U字形状の後端部第1支持部材352Aとは、それぞれの左右両端下部の外側面において、略逆への字形状の補強部材355に溶接固定されており、その補強部材355の前端部355aは、左右一対の収容籠固定用バー351L、351Rの前端部の外側面に溶接固定されている。
また、後端部第1支持部材352AのU字形状の両端下部の略直角に曲げられた屈曲部の間の第1支持基部352A1と、左右一対の後端部第2支持部材352L、352Rの内、上記第1支持基部352A1から後方に互いに平行に所定寸法伸びた左右一対の第2支持基部352L1、352R1とが、収容位置に位置する苗トレイ50Aの後端側を下方から支持している。
また、前端部支持部材353は、背面視で、略U字形状を成すと共に当該U字形状の両端上部が左右一対の収容籠固定用バー351L、351Rの前方部の下面側に溶接固定されている。
また、前端部支持部材353のU字形状の両端下部の略直角に曲げられた屈曲部の間の前端部支持基部353aが、収容位置に位置する苗トレイ50Aの前端側を下方から支持している。
本実施の形態では、左右一対のレール部材330L、330Rから落下してきた苗トレイ50が、前端部支持基部353aと、第1支持基部352A1及び左右一対の第2支持基部352L1、352R1とにより支持されて収容位置に位置している苗トレイ50の姿勢(収容姿勢)は、側面視で、左右一対のレール部材330L、330R上を前方に向けて搬送されている苗トレイ50の姿勢と概ね平行な関係にある。
また、前上がり支持部材354は、図6に示す様に、側面視で略L字形状を成しており、L字形状の長辺に対応する前上がり第1支持基部354AとL字形状の短辺に対応する前上がり第2支持基部354Bとから構成されており、前上がり第1支持基部354Aと前上がり第2支持基部354Bとの連結部は、略直角に屈曲されている。また、前上がり第1支持基部354Aの前端部は、前上がり第1支持基部354Aが側面視で前上がり姿勢(回収姿勢)になる様に、前端部支持基部353aの左右幅の中央位置に溶接固定されており、且つ、前上がり第2支持基部354Bの後端部は、前上がり第2支持基部354Bが側面視で後上がり姿勢になる様に、第1支持基部352A1の左右幅の中央位置に溶接固定されている。
これにより、収容位置に位置する苗トレイ50Aを、作業者が前方(図6の矢印H参照)に引っ張り出すことにより、苗トレイ50Aは、前端部支持基部353aと前上がり第1支持基部354Aと前上がり第2支持基部354Bとで支持される様に支持状況が変化するので、収容位置に位置する苗トレイ50Aの姿勢に比べて前上がりの姿勢に変更されると共に取出位置に移動させることが出来る。この様に、取出位置に位置する苗トレイ50Bの前端部を上方に移動させることが出来るので、乗用田植機1が圃場において植付作業中(このときは、植付装置200の位置が下がっている)であっても、複数枚積み重なった苗トレイ50を苗トレイ収容籠350から纏めて取り出し易くなる。
また、上述した通り、左右一対のレール部材330L、330Rにおける第2レール部332bの前端部332b1は、第1レール部332aの面からの立ち上がりの高さが低くなる様に切り欠かれているので(図7(b)参照)、複数枚積み重なった苗トレイ50を苗トレイ収容籠350から纏めて取り出す場合でも、苗トレイ50が、左右一対のレール部材330L、330Rにおける第2レール部332bの前側に干渉することなく、スムーズに取り出せる。
また、苗トレイ用ストッパー332cの角部332c1は、斜めに切り欠かれている(図7(c)参照)ので、複数枚積み重なった苗トレイ50を苗トレイ収容籠350から纏めて取り出す場合でも、苗トレイ50が、左右一対のレール部材330L、330Rにおける苗トレイ用ストッパー332cの角部332c1に干渉することなく、スムーズに取り出せる。
また、苗トレイ押さえ棒301の前方部301aが前上がり状態にあるため(図6参照)、複数枚積み重なった苗トレイ50を苗トレイ収容籠350から纏めて取り出す場合でも、苗トレイ50が、苗トレイ押さえ棒301に干渉することなく、スムーズに取り出せる。
また、左右一対のレール部材前側支持ステー341L、341Rの最内側、即ち苗トレイ50が存在する側の前側支持ステー端縁部341b(図9参照)は、複数枚積み重なった苗トレイ50を苗トレイ収容籠350から纏めて取り出す場合でも、苗トレイ50が、前側支持ステー端縁部341bに干渉しない様に形成されているので、苗トレイ50の取り出しがスムーズに行える。
なお、本実施の形態の左右一対のレールガイド部材310L、310Rと左右一対のレール部材330L、330Rとを含む構成は、本発明の案内部の一例にあたり、本実施の形態の苗トレイ収容籠350は、本発明の苗トレイ収容部の一例にあたる。また、本実施の形態の左右一対のレール部材330L、330Rは、本発明のレール部材の一例にあたる。また、本実施の形態の第1支持基部352A1及び左右一対の第2支持基部352L1、352R1は、本発明の第1支持部の一例にあたり、本実施の形態の前端部支持基部353aは、本発明の第2支持部の一例にあたる。また、本実施の形態の前上がり第1支持基部354Aと前上がり第2支持基部354Bを含む構成は、本発明の第3支持部の一例にあたる。
次に、走行車体2の後部上側に設けられた施肥装置のホッパ40のホッパ蓋の上面の構成についての第1構成例〜第4構成例に関して、図12〜図13を用いて説明する。
第1構成例は、左右一対の左第1ホッパ蓋400Lと右第1ホッパ蓋400Rのそれぞれの上面において、乗用田植機1の進行方向に対して、直交方向に第1リブ401を複数設けた例である(図12(a)、図12(b)参照)。
また、第1構成例では、第1リブ401は、苗トレイ50の育苗ポット51の底部51bを支持可能なピッチで複数配置されている。
図12(a)は、第1構成例を説明するための、左第1ホッパ蓋400Lの概略平面図であり、図12(b)は、図12(a)に示す左第1ホッパ蓋400Lの概略側面図である。
苗トレイ50からポット苗を取り出して圃場に植え付けるタイプの乗用田植機1では、作業者が苗トレイ収容籠350に収容されている空の苗トレイ50を回収する際に、ホッパ蓋の上面を使用して、苗トレイ50を整理する場合が多く、他のタイプの乗用田植機に比べて、ホッパ蓋の上面にキズ等が付きやすい。しかし、上述した第1構成例の左右一対の第1ホッパ蓋400L、400Rでは、第1リブ401を設けることで、ホッパ蓋上面との接触を低減し、外観性能(見栄え)を維持することが出来る。
また、第1リブ401を設けることで、ホッパ蓋の上面を使用して苗トレイ50を整理する場合でも、ホッパ蓋のたわみを低減させることが出来、作業者による空の苗トレイ50の回収作業の作業性を向上させることが出来る。
次に、第2構成例は、左右一対の左第2ホッパ蓋410Lと右第2ホッパ蓋410Rのそれぞれの上面において、乗用田植機1の進行方向に対して、直交方向に第2リブ411を複数設けた例である(図12(a)、図12(b)参照)。
また、第2構成例では、第2リブ411は、そのリブが苗トレイ50の育苗ポット51同士の間に挿入可能なピッチで配置されている。
また、第2構成例では、第2リブ411は、そのリブ高さが苗トレイ50の育苗ポット51の高さよりも高くなる様に構成されている。
図12(c)は、第2構成例を説明するための、左第2ホッパ蓋410Lの概略平面図であり、図12(d)は、図12(c)に示す左第2ホッパ蓋410Lの概略側面図である。
これにより、上述した第2構成例の左右一対の第2ホッパ蓋410L、410Rでは、第2リブ411を設けることで、上記第1構成例の場合と同様、ホッパ蓋上面との接触を低減し、外観性能(見栄え)を維持することが出来る。
また、第2リブ411を設けることで、上記第1構成例の場合と同様、ホッパ蓋の上面を使用して苗トレイ50を整理する場合でも、ホッパ蓋のたわみを低減させることが出来、作業者による空の苗トレイ50の回収作業の作業性を向上させることが出来る。
また、第2リブ411を設けることで、ホッパ蓋の上面を使用して苗トレイ50を整理する場合に、空の苗トレイ50の固定化が容易であり、空の苗トレイ50を重ねやすくなるので、回収作業を容易化出来る。
次に、第3構成例は、左右一対の左第3ホッパ蓋420Lと右第3ホッパ蓋420Rのそれぞれの上面から所定高さに突き出した、空の苗トレイ50の育苗ポット51が納まる寸法の平面視で略長方形状の枠体である第1囲い部材421を設けた例である(図13(a)〜図13(d)参照)。第1囲い部材421の所定高さに突き出した部位の先端部が、空の苗トレイ50の左右両側の長辺53L、53Rに沿った長辺端部53a(図4(a)、図4(b)参照)等の外周部を支持する構成である。
また、第3構成例では、第1囲い部材421は、左右一対の左第3ホッパ蓋420Lと右第3ホッパ蓋420Rのそれぞれの上面において、機体外側に寄せて配置されている(図13(a)、図13(c)参照)。
図13(a)は、第3構成例を説明するための、左第3ホッパ蓋420Lの概略平面図であり、図13(b)は、図13(a)に示す左第3ホッパ蓋420Lの概略側面図である。なお、図13(a)では、後述する第4構成例の右第4ホッパ蓋430Rを同時に示している。
また、図13(c)は、第3構成例を説明するための、右第3ホッパ蓋420Rの概略平面図であり、図13(d)は、図13(c)に示す右第3ホッパ蓋420Rの概略側面図である。なお、図13(c)では、後述する第4構成例の左第4ホッパ蓋430Lを同時に示している。
これにより、第1囲い部材421を設けることで、ホッパ蓋の上面を使用して苗トレイ50を整理する場合に、空の苗トレイ50の固定化が容易であり、空の苗トレイ50を重ねやすくなるので、回収作業を容易化出来る。
また、この構成の場合も、第1囲い部材421の所定高さに突き出した部位の先端部が苗トレイ50を支持するので、ホッパ蓋の上面に傷等が付き難い。
また、第1囲い部材421が、左右一対の左第3ホッパ蓋420Lと右第3ホッパ蓋420Rのそれぞれの上面において、機体外側に寄せて配置されていることにより、作業スペースの確保が容易な機体外側で苗トレイ50の回収作業が行えて、且つ、機体外側の方が、補給用苗載枠15へのアクセスが近い事による作業者の作業の容易化を図ることが出来る。
次に、第4構成例は、上述した第3構成例と同様に、左右一対の左第4ホッパ蓋430Lと右第4ホッパ蓋430Rのそれぞれの上面から所定高さに突き出した、空の苗トレイ50の育苗ポット51が納まる寸法の平面視で略長方形状の枠体である第2囲い部材431を設けた例である。第2囲い部材431の所定高さに突き出した部位の先端部が、空の苗トレイ50の左右両側の長辺53L、53Rに沿った長辺端部53a(図4(a)、図4(b)参照)等の外周部を支持する構成である。
但し、第4構成例では、上述した第3構成例と異なり、第2囲い部材431は、左右一対の左第4ホッパ蓋430Lと右第4ホッパ蓋430Rのそれぞれの上面において、機体内側に寄せて配置されている(図13(a)、図13(c)参照)。
これにより、第2囲い部材431を設けることで、第3構成例と同様、ホッパ蓋の上面を使用して苗トレイ50を整理する場合に、空の苗トレイ50の固定化が容易であり、空の苗トレイ50を重ねやすくなるので、回収作業を容易化出来る。
また、この構成の場合も、第2囲い部材431の所定高さに突き出した部位の先端部が苗トレイ50を支持するので、ホッパ蓋の上面に傷等が付き難い。
また、第2囲い部材431が、左右一対の左第4ホッパ蓋430Lと右第4ホッパ蓋430Rのそれぞれの上面において、機体内側に寄せて配置されていることにより、苗トレイ収容籠350へのアクセスがほぼ均一になるので、作業者の作業の容易化が図られる。
なお、本実施の形態のホッパ40は、本発明のホッパの一例にあたる。また、本実施の形態の左右一対の第1ホッパ蓋400L、400R〜左右一対の第4ホッパ蓋430L、430Rは、本発明のホッパの蓋部の一例にあたる。また、本実施の形態の第1リブ401、第2リブ411、第1囲い部材421、第2囲い部材431は、本発明の凸状部材の一例にあたる。
図14(図17)は、整地ロータ100のフレームを保持するロータステー110の取付構成を説明するための植付装置200の下部及びその周辺の概略部分拡大側面図である。
次に植付部フレーム(240a・240b)について説明する。植付装置200を支持し中央に位置する植付メインフレーム240aと植付メインフレーム240aの左右側に固定され植付装置200の左右方向に伸びるサイドフレーム240bが設けられている。
植付メインフレーム240aは植付装置200を支持する主となる部分であるため強固に構成されており、サイドフレーム240bより大きく機体前側に突出した形状となっている。
植付メインフレーム240aの一部(中央部分)は、整地フレーム100a(整地ロータ100)の上方に位置する形状となっている。
サイドフレーム240bは整地フレーム100a(整地ロータ)より機体後方上位に位置している。
整地ロータ100を構成する整地フレーム100aが整地ロータの左右方向に伸びるよう配置されている。
本実施の形態の乗用田植機1では、図3に示す様に、整地ステー(110a・110b)は植付メインフレーム240a(サイドフレーム240b)から下方に向かう姿勢で構成されている。
また、植付メインフレーム240aから支持する第一整地ステー110aとサイドフレーム240bから支持する第二整地ステー110bから構成しており、機体平面視で、複数の植付装置200の間に第一整地ステー110aまたは第二整地ステー110bが位置している。
機体平面視で複数の植付装置200のうちの機体中央で隣り合う2つの植付装置の間に位置しているのが第一整地ステー110aで、機体平面視で複数の植付装置200のうち機体外側で隣り合う2つの植付装置200の間に位置しているのが第2整地ステー110bである。
尚、機体正面視または背面視からは、複数の取出し装置201cのうちの機体中央で隣り合う2つの取出し装置201cの間に位置しているのが第一整地ステー110aで、機体正面視または背面視で複数の取出し装置201cのうち機体外側で隣り合う2つの取出し装置201cの間に位置しているのが第二整地ステー110bである。
そして、第一整地ステーは整地ロータ100の中央部分(センターロータ120の後方)を2本の部材で支持している。
尚、第二整地ステー110bは機体の左右両側に設けられており、左端の植付装置200と隣り合う植付装置200との間と、右端の植付装置200と隣り合う植付装置200の間に設けられ、2本の部材で構成されている。
また、第一整地ステー110aは、機体下方に向かう姿勢となり、第二整地ステー110bは、機体前方下位に向かう姿勢となっている。
これにより、植付部懸架ベース(植付メインフレーム240a)から左右にオーバーハングしたサイドフレーム240bに整地ステーを建ててロータを懸架したことで剛性不足によるロータ軸破損や剛性確保に不利な構成だったため重量増になっていた従来の構成に比べて、シンプルな構成となり、軽量化と剛性向上の両立が図られる。
次に、乗用田植機1において、整地ロータ100の昇降を行うモータ500を取り付けるモータステー510の取付構成について、図14を用いて説明する。
また、第一整地ステー110aと第二整地ステー110bは、背面視で複数の苗取出し装置201cの間に位置している。
機体外側の苗取出し装置201cと隣接する苗取出し装置201cの間には、第二整地ステー110bが設けられており、機体内側の苗取出し装置201cと隣接する苗取出し装置201cの間には、第一整地ステー110aが設けられている。
図15(図3)は、整地ロータ100の昇降を行うモータ500を取り付けるモータステー510の取付構成を説明するための植付装置200の下部及びその周辺の概略部分拡大側面図である。
本実施の形態の乗用田植機1では、図15(図3)に示す様に、モータステー510は、上述した整地ステーと同様に、苗トレイ搬送装置210の前側に植付メインフレーム240aとサイドフレーム240bを設け、植付メインフレーム240aから連結し整地装置を昇降可能に行うモータ500を支持するモータステー510を取り付けている。
モータステー510は、植付メインフレーム240aとサイドフレーム240bより上方で回収装置300の後方下位に位置する構成である。
よってモータ500に圃場の泥水や雨水等が掛かりにくいため、故障の防止に繋がる。
これにより、整地ロータの昇降が手動式であったため部品点数の増加や重量増の要因となっていた従来の構成に比べて、整地ロータの構成部品の取り付けを植付メインフレーム240aに集約することにより、大幅な軽量化、部品点数の削減、及び強度アップが同時に実現出来る。
次に、乗用田植機1において、整地ロータ100の昇降をモータ500で行う場合において、昇降ギヤ520と昇降アーム530との連結構成について、図16(a)、図16(b)を用いて説明する。
図16(a)は、昇降ギヤ520と昇降アーム530との連結構成を説明するための整地ロータ100の部分拡大概略側面図であり、図16(b)は、昇降ギヤ520と一体に形成され昇降ギヤ520の機体前側にアーム部540を構成し、昇降アーム530とアーム部540が連結されている。センターロータ120との間に設けられた引上げスプリング550を説明するための整地ロータ100の部分拡大概略側面図である。
本実施の形態の乗用田植機1では、図16(a)、図16(b)に示す様に、整地ロータ100の昇降をモータ500で行う構成において、昇降ギヤ520と昇降アーム530との間に整地アーム540を設けた。
また、整地アーム540は、第1連結軸541により、昇降アーム530の上端部と回動可能に連結されている。また、整地アーム540の後端側には、円弧状の長孔542が形成されている(図16(a)、図16(b))。
また、昇降ギヤ520は、略扇形状を成しており、その扇形状の要に相当する部位が、回動中心543により、整地アーム540と回動可能に連結されている(図16(a)、図16(b))。また、昇降ギヤ520の側面には、整地アーム540に形成されている円弧状の長孔542と遊嵌接続する位置にスライドピン521が立設されている(図16(a)、図16(b))。
上記構成により、整地ロータ100が圃場面の凹凸により突き上げられた場合に、その突き上げ荷重や過負荷が整地アーム540に作用しても、整地アーム540は、図16(b)に示す図(側面視)において、回動中心543を中心として時計回りに回動すると共に整地アーム540に形成された長孔542も同様に回動し、昇降ギヤ520の側面に立設されたスライドピン521が、その長孔542内を長孔542の上端側に向けて相対的にスライド移動するので、昇降ギヤ520側への上記荷重や過負荷の伝達が軽減される。
これにより、整地ロータ100が圃場面の凹凸により突き上げられた場合に、その突き上げ荷重や過負荷が整地アーム540を介して逃がすことが可能となり、整地ロータ100や昇降ギヤ520等の耐久性を確保できる。
また、本実施の形態の乗用田植機1では、図16(b)に示す様に、センターロータ120の引上げスプリング550を整地アーム540に引っ掛けた構成とした。
これにより、昇降アームにセンターロータの引上げスプリングを引っ掛けていた従来の構成に比べて、引上げスプリング550を整地アーム540に引っ掛けたことで、センターロータ120をより垂直方向に近い方向に引くことが出来る。また、整地ロータ100の昇降を行うアームに引っ掛かる為、整地ロータ100の昇降と比例して、引上げスプリング550のフック位置が変動するので、引き角や荷重の変位の幅が小さくなる。
尚、図3に示すように昇降ギヤ520と昇降アーム530を直接連結する構成としても良い。
つまり、昇降ギヤ520と整地アーム540を一体に形成し、スライドピン521や長孔542を廃止した構成としても良い。この構成では、引上げスプリング550は、昇降アーム530の上部に引っ掛けた構成としても良い。
また、昇降ギヤ520の回動中心543を設け回動中心543に対して一方側に設けられた連結軸541により昇降アーム530の上端部を昇降可能に連結し、回動中心543に対して他方側に昇降ギヤ520が設けられている。よってモータ500に負荷が掛かりにくい状態で整地ロータ100を昇降させることができる。
また、整地ロータ100を昇降可能にする昇降アーム530と昇降ギヤ520を設け、モータステー510の機体前側に昇降ギヤ520を固定するギヤフレーム520aを設け、モータ500からの回転力を前記昇降ギヤ520へ伝達する構成とし、昇降アーム530は昇降ギヤ520の機体前側端部と連結している。
尚、ギヤフレーム520aはモータステー510の機体前側に固定されており、ギアフレーム520aとモータステー510は一体型で形成しても良い。
なお、上記実施の形態では、左右一対のレールガイド部材310L、310Rは、左右一対のレール部材330L、330Rの長手方向に沿って真っすぐに固定されている場合について説明したが(図7(b)参照)、これに限らず例えば、図11に示す様に、左右一対のレールガイド部材310L、310Rを、左右一対のレール部材330L、330Rの長手方向に対して所定角度θだけ傾けて固定し、苗トレイ50の搬送経路側に近づく様に固定しても良い。これにより、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが非退避姿勢にあるときに(図9の二点鎖線で示された左レールガイド部材310L参照)、そのレールガイド第2部314の長手方向に沿った側縁部314cの後端側が、苗トレイ50の搬送経路のより一層内側に位置するので、苗トレイ50が変形している等で苗トレイ50の形状にバラツキがある場合でも、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが苗トレイ50の育苗ポット51の底部51bを捉えやすくなり、左右一対のレール部材330L、330Rをより確実に上向きに回動(図9の矢印F参照)させることが出来、左右一対のレール部材330L、330Rをより確実に第2姿勢から第1姿勢に切り替えることが出来る。図11は、左右一対のレールガイド部材310L、310Rを、左右一対のレール部材330L、330Rの長手方向に対して所定角度θだけ傾けて固定した別の構成例を示す部分拡大図であり、左レール部材330Lが第2姿勢をとっている状態を示す概略平面図である。
また、上記実施の形態では、苗トレイ収容籠350として、左右一対のレール部材330L、330R上をスライドしながら前端部まで搬送された後、落下してくる空の苗トレイ50を、そのスライド移動中の姿勢を概ね維持したまま受け止める部位を有し、且つ、その部位に積み重ねられている苗トレイ50を、作業者が前方に引っ張り出すことにより、前上がりの姿勢に変更出来る部位を有した構成について説明したが、これに限らず例えば、苗トレイ収容籠350として、左右一対のレール部材330L、330R上をスライドしながら前端部まで搬送された後、落下してくる空の苗トレイ50を、のスライド移動中の姿勢に比べて前上がりの姿勢を成す様に受け止める部位を有した構成としても良い。この構成の場合でも、上記と同様に、乗用田植機1が圃場において植付作業中(このときは、植付装置200の位置が下がっている)であっても、複数枚積み重なった苗トレイ50を苗トレイ収容籠350から纏めて取り出し易くなる。
また、上記実施の形態では、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが、搬送路の下流側に搬送されてくる苗トレイ50の底部51bにより当接されて回動することで、非退避姿勢から退避姿勢に移行することに連動して左右一対のレール部材330L、330Rが第2姿勢から第1姿勢に移行する構成について説明したが、これに限らず例えば、左右一対のレール部材330L、330Rを第2姿勢から第1姿勢に移行させることが出来る構成であれば、左右一対のレールガイド部材310L、310Rに代えて、左右一対の別のレールガイド部材が、苗トレイ50の左右両側の前端部(図4(a)、図4(b)の符号53a参照)により当接されて回動することで、非退避姿勢から退避姿勢に移行する構成としても良い。また、この構成の場合、苗トレイ50の左右両側の長辺53L、53Rに沿った長辺端部53aが、当該別のレールガイド部材に当接している間は、左右一対のレール部材330L、330Rは第1姿勢を維持することが出来る。この構成の場合、苗トレイ50の左右両側の長辺端部53aは、本発明の苗トレイの左右両側の所定の部位の一例にあたる。
また、上記実施の形態では、左右一対のレール部材330L、330Rは、苗トレイ50の重量と左右一対のレール部材330L、330Rの自重との作用により、第1姿勢から第2姿勢に移行する構成について説明したが、これに限らず例えば、左右一対のレール部材330L、330Rの後端部と、左右一対のレール部材後側支持ステー342L、342Rとは、トルク・スプリング(図示省略)を介して回動可能に連結されていても良い。具体的には、巻き始めの前端部と巻き終わりの後端部の中間に渦巻部を有するトルク・スプリングの渦巻部の孔部に棒状部材333の後ろ側の端部が挿入されていると共に、トルク・スプリングの前端部が第1レール部332aの後端部に固定され、且つ、トルク・スプリングの後端部が左右一対のレール部材後側支持ステー342L、342R(に固定されている。この様にトルク・スプリングを設けたことにより、左右一対のレールガイド部材310L、310Rが非退避姿勢にあるときに、下流側の搬送路201bの搬送支持バー212の終端部212bの近傍へ搬送されてきた苗トレイ50の左右両端の底部51b等が、レールガイド第2部314の長手方向に沿った側縁部314cに当接することにより(図5、図9参照)、左右一対のレール部材330L、330Rが、第2姿勢から第1姿勢に移行させられると、第1姿勢から第2姿勢に戻ろうとする回転トルク、即ち、第1姿勢から第2姿勢に戻ろうとする付勢力が左右一対のレール部材330L、330Rに対して生じる構成である。
これにより、苗トレイ50の重量と左右一対のレール部材330L、330Rの自重との作用に加えて、トルク・スプリングによる上述した回転トルク(付勢力)も作用するので、L左右一対のレール部材330L、330Rは、下方に向けて(図9の矢印G参照)回動し、第1姿勢から第2姿勢に瞬時に移行する。
また、この様なトルク・スプリングを設けたことにより、右一対のレール部材330L、330Rの第1姿勢から第2姿勢への変化がアシストされるので、例えば、右一対のレール部材330L、330Rの姿勢を変化させる際に回動する回動部や苗トレイ50に泥等が付着していても、回動動作が安定する。