JPH09238513A - ポット苗移植機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポット苗田植機の苗載台に対する可撓性苗箱
の供給と排出される空箱の回収を自動的に行う。 【解決手段】 苗載台１０の水平部分１０ａ上に可撓性
苗箱を１枚づつ供給する苗箱自動供給装置１１と、この
苗箱を植付部９に向け前進させる送りギヤ１７と、植付
部から後方に排出される苗箱を苗載台の水平部分１０ｃ
から受け取り収容する空箱受１２と、苗箱自動供給装置
１１の苗載フレーム１３上に苗箱を供給する予備苗台を
備えるポット苗移植機。苗箱自動供給装置１１は、苗箱
の両側縁を水平に載置するように左右対向して設けられ
た苗載フレームの対を上下方向に複数段備え、また、各
対の苗載フレーム相互の間隔を一定に保ったまま下降さ
せ下端部において相互の間隔を開かせるチェーン機構を
備え、これにより各対の苗載フレームに載置した可撓性
苗箱を最下段のものから順次苗載台の水平部分上に移載
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ポット苗移植機
（特にポット苗田植機）に関し、詳しくは植付部に対す
るポット苗の供給と空箱の回収を自動的に行うことがで
きるポット苗移植機に関する。

【０００２】

【従来の技術】ポット苗田植機は、多数のポット状苗室
を連接してなる可撓性苗箱によりポット苗を育苗し、そ
のポット苗を苗箱から押し出し機械植えに供するもの
で、例えば特公昭５７−２２２８８号公報、特公昭５５
−３８０８２号公報等により周知のものである。ポット
苗田植機の植付部には苗箱挿入口と苗箱取出口とが機体
の同一方向に開口するように湾曲形成された苗載台が配
置され、苗箱を苗箱挿入口から苗載台に供給し、苗箱が
苗載台に倣って通過する途中でポット苗が苗箱から押し
出されて植付部において機械植えされ、一方、空になっ
た苗箱は苗載台の苗箱取出口に送り出されるようになっ
ている。このポット苗田植機において、苗載台の苗箱挿
入口と苗箱取出口とが機体の同一方向に開口し、苗箱の
挿入口への供給及び取出口からの取り出しは人手により
行われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の乗用型ポット苗
田植機は、植付部を前輪と後輪の間に配置したミッドマ
ウント型とされ、運転席は苗載台に対し苗箱の供給及び
取り出しが容易にできるように、後輪の上又はやや後ろ
に配置されている（例えば特開平２−３１２５８０号公
報参照）。しかし、近年のように大規模圃場において植
付効率を上げるため６条植え、８条植えの乗用型田植機
が求められ、さらに苗の補給に伴う時間ロスをできるだ
け省き長時間継続して植え付けができるように多量の予
備苗を積載するようになってくると、多くの植付装置に
苗箱を供給する負担も大きくなり、また運転席を後ろに
置く構成では積載した予備苗により運転者の視界が妨げ
られて走行又は植付に支障をきたすようになっている。
本発明は従来のこのような問題点を解決することを目的
としてなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、多数のポット
状苗室を連接してなる可撓性苗箱からポット苗を受け取
り圃場に植え付ける植付部と、ポット苗の入った可撓性
苗箱を機体後方側から植付部に向けて案内し該植付部に
て湾曲し再び後方に向け空の可撓性苗箱を案内する苗載
台を備えるポット苗移植機において、該苗載台上に可撓
性苗箱を１枚づつ供給する苗箱供給装置と、苗載台上に
供給される可撓性苗箱を植付部に向け前進させる送り機
構と、植付部から後方に排出される可撓性苗箱を苗載台
から受け取り収容する空箱受を備えることを特徴とする
（請求項１）。

【０００５】上記苗箱供給装置は苗載台の上方に設置さ
れ、例えば、可撓性苗箱の両側縁を水平に載置するよう
に左右対向して設けられた苗載フレームの対を上下方向
に複数段備え、また、各対の苗載フレームの相互の間隔
を一定に保ったまま下降させ下端部において相互の間隔
を開かせる苗箱供給機構を備え、これにより各対の苗載
フレームに載置した可撓性苗箱を最下段のものから順次
苗載台上に移載するものである（請求項２）。

【０００６】さらに具体的には、上記苗箱供給機構が、
回転軸方向が苗載フレームに平行な上下のスプロケット
にそれぞれ巻き回されて同期回転する２対のチェーンを
備え、各苗載フレームの両端部がこれらのチェーンに取
り付けられ、かつ、各対の苗載フレームのうち一方の側
の各端部が取り付けられた１対のチェーンと他方の側の
各端部が取り付けられた他の１対のチェーンは下端部に
おいて外向きに互いに逆方向に回転するように設置さ
れ、これにより各対の苗載フレームは相互に一定の間隔
を保ったまま下降し、下端部においてチェーンが外向き
回転するのに伴い最下段の苗載フレームが外向きに開く
ようになっている（請求項３）。好ましくは、各苗載フ
レームはチェーンの長さ方向に等間隔に取り付けられる
（請求項４）。

【０００７】また、本発明に関わるポット苗移植機は、
請求項２〜４の発明において、可撓性苗箱の下部を支え
る苗載枠が多段に設けられ、苗載フレームに平行な方向
に進退し、かつ前進したとき各苗載枠が前記苗載フレー
ムの各対の内側に進入するように構成された予備苗台を
備え、該予備苗台を前進させて各苗載枠に載置した可撓
性苗箱を対応する複数対の苗載フレーム上に移載するよ
うにしたものである（請求項５）。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図１〜図８を参照し、本発
明のポット苗移植機（田植機）について詳細に説明す
る。まず、図１〜３を参照して本発明のミッドマウント
型乗用ポット苗移植機（例えば田植機）の全体構造につ
き説明する。このポット苗移植機は、エンジン１、前輪
２、等間隔に配置された４つの後輪３、後方に向かって
水平に延び後方部分において斜め上に延びさらに水平に
延びる一対の駆動部フレーム４、駆動部フレーム４の後
端に水平に設けられた伝動フレーム５、伝動フレーム５
の４箇所から垂直に下方に延び下端に前記各後輪を軸支
する支持フレーム６等からなる機体と、駆動部フレーム
４に対し上下動支持リンク７及び植付部上下アーム８に
より昇降自在に設けられたポット苗植付部９、各植付部
９に向け可撓性苗箱を供給ガイドするとともに空になっ
た可撓性苗箱を排出ガイドする苗載台１０、各苗載台１
０に可撓性苗箱を供給する苗箱自動供給装置１１、各苗
載台１０の終点に到達した空の可撓性苗箱を収容する空
箱受１２、苗箱自動供給装置１１の苗載フレーム１３に
予備苗を供給する予備苗台１４等からなる植付装置で構
成される。また、運転席１５が苗箱自動供給装置１１の
前、植付部９の真上よりやや前よりに設置されている。
なお、ポット苗植付部９は例えば特公昭５７−２２２８
８号公報、特公昭５５−３８０８２号公報等に記載され
たものと同じ周知の構造をもち、苗載台１０は上記公報
に記載されたものと向きが若干異なり入口部及び出口部
が長く延ばされているほかはほぼ同じ構造と機能をもっ
ている。

【０００９】エンジン１の駆動力は、駆動フレーム４、
伝動フレーム５及び支持フレーム６（チェーンケース）
のそれぞれに内蔵された伝動機構を介して後輪３を駆動
する。そして、各後輪３をつなぐ共通の車軸は存在せ
ず、伝動フレーム５は後輪３より高い位置に設置されて
いるため、伝動フレーム５及び支持フレーム６により形
成された門型のフレーム形状の内側に、植付装置と干渉
する可能性のあるものは後輪３を除いて存在しない。

【００１０】植付部９は各々が２条植え用であり、縦方
向に見たとき隣接する各後輪３の間に位置し、苗載台１
０、苗箱自動供給装置１１及び空箱受１２は各々の植付
部９に対応して同じく隣接する各後輪３の間に位置す
る。そして、側面から見たとき空箱受１２の後端部は前
記門型のフレーム形状の内に入っているから、もし後輪
３が共通の車軸を有しているとすれば、少なくともここ
に図示する空箱受１２は設置できない。また、門型フレ
ーム形状であることにより、苗箱自動供給装置１１や空
箱受１２のメンテナンスが機体の後ろ側から容易に行
え、さらに空箱受１２から空の可撓性苗箱を取り出すの
も容易である。

【００１１】なお、上記ポット苗移植機は植付装置が多
数の植付部９を有し、特に多量の予備苗を積載した場合
は重量が大きくなるが、ミッドマウント型であるため荷
重が前後輪に分配されるのに加え、後輪を４つ備えてい
るため、各後輪にかかる荷重が分散され車輪の沈みが防
止でき、また後輪が１つ暗渠等にはまっても機体全体が
傾斜するのを防止できる。

【００１２】さて、苗載台１０は苗箱自動供給装置１１
の下方に設置され、図４に明瞭に示すように、水平部分
１０ａにおいて苗箱自動供給装置１１から降ろされる可
撓性苗箱を受け止め、植付部９において下方に湾曲し、
その垂直部分１０ｂにおいてポット苗が一列づつ取り出
されて植付部９に供給され、さらに湾曲して植付部９を
出たところで上昇し、再び水平となるが、最後の水平部
分１０ｃにおいて空の可撓性苗箱は空箱受１２に収容さ
れるようになっている。

【００１３】なお、１７は苗載台の水平部分１０ａに載
置された可撓性苗箱を前方に送るため常時回転している
送りギヤであり、これは可撓性苗箱の両側縁に形成され
た送り穴（例えば前記特公昭５５−３８０８２号公報参
照）に係合して、これを前方に送り出す作用をなす。可
撓性苗箱が植付部９に向け送られ、その先端部の送り穴
が植付部９の送り爪１８（例えば実公昭５８−１１１３
５号公報参照）に係合した後は、可撓性苗箱の送りは送
り爪１８により制御され、送りギヤ１７は可撓性苗箱の
送り穴に係合しているあいだトルクリミッターの作用で
その駆動軸が空回りする。

【００１４】苗載台１０は、垂直部分１０ｂ以降の湾曲
部では可撓性苗箱の全周を取り囲む矩形状の輪郭を有し
ているが、空箱受１２の上部の水平部分１０ｃでは、図
５に示すように、上面側中央が開口してここに下押し板
１９が臨み、下面側は大きく開口して可撓性苗箱の両側
縁のみを支持する狭いフランジ部１０ｄが形成されてい
るに過ぎない。従って、植付部９から水平部分１０ｃに
押し出されてきた空箱はその両側縁がフランジ部１０ｄ
に支持された状態で空箱受１２の上に位置し、ここで下
押し板１９が下降すると、空箱は仮想線で示すように湾
曲して両側縁がフランジ部１０ｄから外れ、空箱受１２
内に落下、収容される。なお、下押し板１９の作動は、
例えば空箱が苗載台１０の終点に到達したことをリミッ
トスイッチで検知することで行うことができる。

【００１５】苗箱自動供給装置１１は、苗載台１０の水
平部分１０ａを挟むように設置された３組の苗箱自動供
給枠２１、２１、２１と、各苗箱自動供給枠２１の４隅
を構成する枠体２１ａ〜２１ｄの内側で上下のスプロケ
ット（いずれも軸方向は苗載フレーム１３に平行）間に
巻き回され回転するチェーン（図示せず）と、両端部が
それぞれ枠体２１ａ〜２１ｄのチェーンに水平に左右対
向して取り付けられた樋状の苗載フレーム１３からな
る。

【００１６】この苗箱自動供給装置１１においては、枠
体２１ａと２１ｂのチェーンが一対となって１つの苗載
フレーム１３の両端を支持し、また、枠体２１ｃと２１
ｄのチェーンが一対となって対向する苗載フレーム１３
の両端を支持し、両苗載フレーム１３、１３が一対とな
り可撓性苗箱の両側縁を水平にかつ同じ高さに支持する
ようになっている。そして、各対のチェーン（枠体２１
ａと２１ｂのチェーンと、枠体２１ｃと２１ｄのチェー
ン）が下端部において外向きに互いに逆方向に回転する
（回転方向を矢印で示す）ように設定されることによ
り、各対の苗載フレーム１３は相互に一定の間隔を保っ
たまま下降し、下端部においてチェーンが外向き回転す
るのに伴い最下端の苗載フレーム１３が外向きに開き、
次いで各枠体２１ａ〜２１ｄ内を上昇する。

【００１７】この苗箱自動供給装置１１の各チェーン
は、苗載台１０上の可撓性苗箱が水平部分１０ａにある
ときは作動せず、可撓性苗箱が植付部９に引き込まれて
水平部分１０ａから抜け出たとき、これを例えばリミッ
トスイッチで検知し、予め決められた距離だけ自動的に
作動しかつ停止するように設定されている。各チェーン
の作動により、苗載フレーム１３に両側縁を支持された
可撓性苗箱は、水平状態を保ったまま下降し、下端にお
いて支持が解かれ、苗載台１０の水平部分１０ａ上に自
動的に載置される。なお、各苗載フレーム１３の間隔
（チェーン長さ方向の間隔）は一定とされ、各チェーン
の１回の作動距離はその間隔に一致するように設定され
ているので、各苗載フレーム１３は苗箱自動供給装置１
１内において常に同じ高さ位置で停止する。

【００１８】予備苗台１４は、予備苗台機枠２３、可撓
性苗箱を載置する苗載枠２４、予備苗台レール２５上を
走行する予備苗台滑車２６、及び幅の狭い弾性板からな
る予備苗ストッパー２７から構成される。苗載枠２４は
いずれも後端が機枠２３に固定された中央のロッド２４
ａと両側のロッド２４ｂからなり、中央のロッド２４ａ
は可撓性苗箱の裏の中央の溝にはまって該苗箱を支える
とともに可撓性苗箱の方向を定め、両側のロッド２４ｂ
は可撓性苗箱のポットの底面を支える。予備苗ストッパ
ー２７も後端が機枠２３に固定され、先端が可撓性苗箱
の中央部後端に係合する。

【００１９】予備苗台１４は、通常は苗箱自動供給装置
１１の後方位置にあり、予備苗を苗箱自動供給装置１１
の苗載フレーム１３に移載するときは、これを前方に押
し出し、苗載枠２４を苗載フレーム１３の各対の内側に
進入させる。この様子を図示するのが図６〜図８であ
り、苗箱自動供給装置１１にあった予備苗が全て苗載台
１０に移載された後、まず、機体の走行を停止し油圧シ
リンダを作動させて仮想線位置にあった植付部９を実線
位置に上昇させる（図６参照）。このとき、苗載フレー
ム１３の高さと苗載枠２４の高さがほぼ一致している
（この例では後述するように苗載フレームの方がやや高
い）。続いて予備苗台１４を前進させると、苗載枠２４
は対応する苗載フレーム１３の間に進入し、可撓性苗箱
の両側縁は苗載フレーム１３に載置される（図７参
照）。次ぎに予備苗台１４を当初の位置に後退させて、
移載操作を完了する（図８参照）。

【００２０】図９（ａ）〜（ｅ）は、この移載操作をさ
らに詳細に説明するもので、はじめ可撓性苗箱は苗載枠
２４に載置され、かつその後端に予備苗ストッパー２７
が当接している（ａ）。予備苗台１４を前進させると、
予備苗ストッパー２７に押されて可撓性苗箱の両側縁の
先端部が苗箱自動供給装置１１の枠体２１ｂ、２１ｄの
内側に突出形成された傾斜ガイド２８に乗り上げ、可撓
性苗箱の先端が持ち上がった状態となる（ｂ）。このよ
うにするのは、苗載フレーム１３の位置を苗載枠２４よ
りやや高く設定しているためである。予備苗台１４をさ
らに前進させると、持ち上がった可撓性苗箱の両側縁は
苗載フレーム１３に載り、その上を前方に滑っていく
（ｃ）。なお、可撓性苗箱が苗載フレーム１３に載った
とき、その中央溝はロッド２４ａから離れ、そのポット
苗室底面はロッド２４ｂから離れている。このため、予
備苗台１４を後退させるとき可撓性苗箱が苗載枠２４と
ともに連れ戻りしたり、位置ずれを起こすのを防止でき
る。

【００２１】予備苗台１４をさらに前進させると、可撓
性苗箱の後端が持ち上がり（予備苗ストッパー２７も弾
性変形して持ち上がる）、そのまま苗載フレーム１３側
に押し込まれる（ｄ）。このようにして可撓性苗箱が完
全に苗載フレーム１３上に移載された後、予備苗台１４
を後退させ（ｅ）、元の位置に戻す。なお、苗載フレー
ム１３に移載された可撓性苗箱の前後の位置がずれるの
を防止するため、苗載フレーム１３の前後端に位置ずれ
防止用の突起１３ａが形成されている。

【００２２】予備苗台１４から苗箱自動供給装置１１に
予備苗を移載する手段としては、上記以外にも、予備苗
台１４を前方に押し出してポット苗箱を苗載フレーム１
３上にもたらした後、例えばチェーンを少し逆回転さ
せ、苗載フレーム１３を上昇させてポット苗箱を予備苗
台１４から受け取り、予備苗台１４を元の位置に戻す方
法、あるいは油圧シリンダの作用で苗箱自動供給装置１
１自体を少し上昇させることで苗載フレーム１３を上昇
させポット苗箱を予備苗台１４から受け取る方法等、種
々の手段が考えられる。

【００２３】上記ポット苗移植機は、苗箱自動供給装置
１１と予備苗台１４に積載した予備苗以外にも、運転席
１５の両わきに周知の形態で積載することができ（この
予備苗は運転席側から苗載フレームに載置する）、予備
苗を新たに補給することなく長時間継続して植え付けが
できるので大規模圃場に適し、苗載台１３に対する可撓
性苗箱の供給と排出される可撓性苗箱の回収が自動的に
行える利点がある。そして、運転席１５を苗載台の後方
に配置しなくてよいので、上記のように予備苗を多量に
積載しても視界が妨げられないという利点がある。

【００２４】なお、本発明を実施の形態に示すようなミ
ッドマウント型乗用移植機（後輪が３輪以上設置され、
縦方向に見て植付装置が隣接する各後輪の間に位置し、
各後輪より高い位置に横向きに設置された伝動フレーム
と該伝動フレームから下方に延びて各後輪を軸支する支
持フレームを備え、各後輪が該伝動フレーム及び支持フ
レームが備える伝動機構を介して駆動される）に適用し
た場合、従来に比べ植付部が前後に大きくなった（特に
空箱受）にもかかわらず植付部と機体の干渉が起こら
ず、後方からのメンテナンスや空箱の取り出しが容易に
行える利点もある。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば、苗載台に対する可撓性
苗箱の供給と排出される可撓性苗箱の回収を自動的に行
うことができ、運転席を苗載台の後ろに配置する必要が
なく、予備苗を多量に積載しても視界が妨げられない。
また、予備苗台１４を設けるときは、予備苗をさらに多
量に積載できるほか、それを一度に苗箱供給装置に移載
でき、苗箱供給がきわめて効率的になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に関わるポット苗移植機の側面図であ
る。

【図２】本発明に関わるポット苗移植機の平面図であ
る。

【図３】本発明に関わるポット苗移植機の正面図であ
る。

【図４】本発明に関わるポット苗移植機の苗載台近傍の
側面図である。

【図５】本発明に関わるポット苗移植機の苗載台の水平
部分と空箱受の断面図である。

【図６】本発明に関わるポット苗移植機における予備苗
台の作動を説明する図である。

【図７】本発明に関わるポット苗移植機における予備苗
台の作動を説明する図である。

【図８】本発明に関わるポット苗移植機における予備苗
台の作動を説明する図である。

【図９】本発明に関わるポット苗移植機において予備苗
台から苗箱自動供給装置への可撓性苗箱の移載の様子を
説明する図である。

【符号の説明】

９ 植付部 １０ 苗載台 １１ 苗箱自動供給装置 １２ 空箱受 １４ 予備苗台

【手続補正書】

【提出日】平成９年４月２１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００３

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の乗用型ポット苗
田植機は、植付部を前輪と後輪の間に配置したミッドマ
ウント型とされ、運転席は苗載台に対し苗箱の供給及び
取り出しが容易にできるように、後輪の上又はやや後ろ
に配置されている（例えば特開平２−３１２５０６号公
報参照）。しかし、近年のように大規模圃場において植
付効率を上げるため６条植え、８条植えの乗用型田植機
が求められ、さらに苗の補給に伴う時間ロスをできるだ
け省き長時間継続して植え付けができるように多量の予
備苗を積載するようになってくると、多くの植付装置に
苗箱を供給する負担も大きくなり、また運転席を後ろに
置く構成では積載した予備苗により運転者の視界が妨げ
られて走行又は植付に支障をきたすようになっている。
本発明は従来のこのような問題点を解決することを目的
としてなされたものである。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数のポット状苗室を連接してなる可撓
   性苗箱からポット苗を受け取り圃場に植え付ける植付部
   と、ポット苗の入った可撓性苗箱を機体後方側から植付
   部に向けて案内し該植付部にて湾曲し再び後方に向け空
   の可撓性苗箱を案内する苗載台を備えるポット苗移植機
   において、該苗載台上に可撓性苗箱を１枚づつ供給する
   苗箱供給装置と、苗載台上に供給される可撓性苗箱を植
   付部に向け前進させる送り機構と、植付部から後方に排
   出される可撓性苗箱を苗載台から受け取り収容する空箱
   受を備えることを特徴とするポット苗移植機。
2. 【請求項２】 上記苗箱供給装置が苗載台の上方に設置
   され、可撓性苗箱の両側縁を水平に載置するように左右
   対向して設けられた苗載フレームの対を上下方向に複数
   段備え、また、各対の苗載フレームの相互の間隔を一定
   に保ったまま下降させ下端部において相互の間隔を開か
   せる苗箱供給機構を備え、これにより各対の苗載フレー
   ムに載置した可撓性苗箱を最下段のものから順次苗載台
   上に移載するものであることを特徴とする請求項１に記
   載されたポット苗移植機。
3. 【請求項３】 上記苗箱供給機構が、回転軸方向が苗載
   フレームに平行な上下のスプロケットにそれぞれ巻き回
   されて同期回転する２対のチェーンを備え、各苗載フレ
   ームの両端部がこれらのチェーンに取り付けられ、か
   つ、各対の苗載フレームのうち一方の側の各端部が取り
   付けられた１対のチェーンと他方の側の各端部が取り付
   けられた他の１対のチェーンは下端部において外向きに
   互いに逆方向に回転するように設置され、これにより各
   対の苗載フレームは相互に一定の間隔を保ったまま下降
   し、下端部においてチェーンが外向き回転するのに伴い
   最下段の苗載フレームが外向きに開くことを特徴とする
   請求項２に記載されたポット苗移植機。
4. 【請求項４】 各苗載フレームがチェーンの長さ方向に
   等間隔に取り付けられていることを特徴とする請求項３
   に記載されたポット苗移植機。
5. 【請求項５】 可撓性苗箱の下部を支える苗載枠が多段
   に設けられ、苗載フレームに平行な方向に進退し、かつ
   前進したとき各苗載枠が前記苗載フレームの各対の内側
   に進入するように構成された予備苗台を備え、該予備苗
   台を前進させて各苗載枠に載置した可撓性苗箱を対応す
   る複数対の苗載フレーム上に移載することを特徴とする
   請求項２〜４のいずれかに記載されたポット苗移植機。