JP3445109B2 - 移植機の苗トレイ送り装置 - Google Patents

移植機の苗トレイ送り装置

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JP3445109B2
JP3445109B2 JP25112197A JP25112197A JP3445109B2 JP 3445109 B2 JP3445109 B2 JP 3445109B2 JP 25112197 A JP25112197 A JP 25112197A JP 25112197 A JP25112197 A JP 25112197A JP 3445109 B2 JP3445109 B2 JP 3445109B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜の移植機等に
搭載される苗トレイ送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移植機の苗トレイ送り装置には、
特開平8−214653号公報に開示されているものが
ある。この技術は、複数のポット部を縦横に列設してな
る苗トレイを載置可能で載置した苗トレイの各ポット部
を苗取出位置へと縦送り可能な苗載せ台を備え、この苗
載せ台に、苗取出位置の近傍で苗トレイを裏面側に弯曲
させるよう上面を押さえて案内するトレイガイドを設け
ているものであり、苗載せ台上の苗トレイを縦送りする
ことで各ポット部を苗取出位置へ配置し、該位置で苗取
出爪によってポット部から苗を取出すようにしている。
【0003】そして、トレイガイドを介して苗が取り出
された苗トレイを裏面側に弯曲することで反転して苗ト
レイの供給側で空の苗トレイを排出できるようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記トレイガイドは、
左右ポット部間又は苗トレイの外縁幅の範囲で苗トレイ
を押さえるように幅狭の縦板状に形成されており、これ
によって縦送りされる苗の葉にトレイガイドが接触する
のを防止し、苗を傷めないように配慮されている。
【0005】しかしながら、トレイガイドを幅狭に形成
することによって以下に示すような新たな問題が生じる
こととなっていた。第1に、苗トレイの左右側縁に対応
して前記トレイガイドが設けられている場合、トレイガ
イドが幅狭であると、苗載せ台上で苗トレイが左右に位
置ずれしたときにトレイガイドから外れ易くなってしま
うという問題があり、このようなことが起こると、苗ト
レイが浮き上がって苗取出しに支障を来す恐れがあると
ともに苗トレイを適切に反転できずに排出にも支障を来
すこととなっていた。
【0006】第2に、トレイガイドによって苗トレイを
押さえる部分は狭範囲の一部分であるので、押さえてい
ない大部分が弾性復帰によって撓み、苗トレイの変形や
損傷を促す恐れがあるという問題があり、これによって
苗トレイの耐久性を損なうこととなっていた。第3に、
幅狭のトレイガイドでは苗トレイに対する接触面積が小
さく、苗トレイを押さえる圧力が大きくなってしまうと
いう問題があり、これでは苗トレイが傷みやすくなると
ともに抵抗も大きくなって円滑な縦送りに支障を来す恐
れがあった。
【0007】そこで本発明は、トレイガイドが苗に接触
するのを防いで苗の損傷を防止しながら、トレイガイド
からの苗トレイの外れや苗トレイの損傷等を防止し、ま
た円滑な縦送りを可能とする移植機の苗トレイ送り装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために以下の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明は、複数のポット部を縦横に列設してなる苗トレ
イと、該苗トレイを縦送り自在に支持する苗載せ台と、
該苗載せ台上の苗トレイを所定の苗取出位置へと縦送り
する縦送り機構と、苗取出位置の近傍で苗トレイの上面
を押さえて裏面側に弯曲するように案内するトレイガイ
ドとを備えた移植機の苗トレイ載置装置において、前記
トレイガイドは、苗トレイの苗を取出してない部分にお
ける左右ポット部間又は苗トレイの左右外縁に略対応し
て押さえる幅狭部と、苗トレイの苗取出済の部分を前記
幅狭部よりも広い左右幅で押さえる幅広部とを有してい
ることを特徴としている。
【0009】これによれば、苗トレイの苗を取出してい
ない部分、すなわち、苗取出位置又は苗取出位置よりも
縦送り方向上流側の部分では、トレイガイドが左右ポッ
ト部間又は苗トレイの左右外縁に略対応して苗トレイの
上面を押さえるため、トレイガイドが苗取出位置に縦送
りされてくる苗の葉などに接触するようなこともほとん
どなく、苗の損傷を防止する。そして、苗トレイの苗取
出済の部分、すなわち、苗取出位置よりも縦送り方向下
流側の部分においては、左右ポット部間や左右外縁幅よ
りも広い範囲で苗トレイを押さえ、苗トレイが左右に位
置ずれしてもトレイガイドから外れることは少なく、ま
た広範囲で苗トレイを押さえて局部的な苗トレイの撓み
や苗トレイを押さえつける圧力を小さくし、苗トレイの
損傷防止や縦送り抵抗の低減を可能としている。
【0010】そして、本発明は、前記幅広部の上部側
は、縦送り方向上流側から下流側にいくに従い徐々に左
右幅が広くなるように形成されていることを特徴とし、
これによって、苗載せ台の上部側から苗トレイに付着し
た土が流れ落ちてきた場合などに、幅広部の上縁に土が
溜まるのを防ぎ、土溜まりによる縦送りの抵抗を増大を
防止している。
【0011】また、本発明は、前記幅広部の下部側は、
縦送り方向上流側から下流側にいくに従い徐々に左右幅
が狭くなるように形成されていることを特徴とし、これ
によれば、トレイガイドによって裏面側に反転された苗
トレイのポット部から落ちてきた残土が、幅広部の下部
側に溜まるのを防止でき、幅広部と苗トレイ上面との間
に土が挟まるようなことも少なくなって縦送りの抵抗を
少なくしている。
【0012】更に、本発明は、前記トレイガイドは、少
なくとも苗トレイの左右外側部分に対応して設けられ、
その幅広部が縦送り方向上流側から下流側にいくに従い
左右内方側へ配置されるように形成されていることを特
徴とし、これによれば、トレイガイドの幅広部を苗トレ
イの左右中央側に寄せて、トレイガイドによって押さえ
ていない部分の左右幅を小さくし、苗トレイの弾性復帰
による撓みを小さくするとともに、苗トレイの左右位置
ずれによるトレイガイドからの外れをより確実に防止す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図5は、本発明の苗トレイ載置装
置を備えた移植機1を示しており、この移植機1は、乗
用型走行車輌2の後方に左右一対の2つの移植部3を備
える2条植えタイプとされ、圃場に形成された畝Rを跨
いでその長手方向に走行しながら、各移植部3によって
苗トレイTに育苗されたソイルブロック苗Nを畝に所定
間隔をおいて自動的に植付けるものである。
【0014】走行車輌2の車体フレーム2Aの前部上に
は、エンジン及びミッション等からなる原動部(図示せ
ず)が搭載され、この原動部はボンネット4で上方が覆
われており、ボンネット4の後部には、ハンドル5を備
えた操縦部が設けられ、該操縦部の後方には運転席6が
設けられている。また、車体フレーム2Aは、左右一対
の前輪7と左右一対の後輪8とで走行可能に支持されて
いる。
【0015】車体フレーム4の後部には、トップリンク
10と左右一対のロワリンク11とを有する昇降リンク
機構12を介して、装着ブラケット13が昇降シリンダ
16の伸縮動により昇降可能に取付けられ、前記装着ブ
ラケット13に左右一対の移植部3を搭載した移植フレ
ーム15が連結されている。移植部3は、ソイルブロッ
ク苗Nが育苗された多数のポット部Pを縦横に有するセ
ル苗トレイTが装着される苗トレイ送り装置18と、苗
トレイ送り装置18上の苗トレイTからソイルブロック
苗Nを一つずつ取出して植付装置19へと搬送する苗取
出装置20と、苗取出装置20から受け渡された苗Nを
畝Rに植付ける植付装置19とから主構成されている。
【0016】そして、走行車両2のPTO軸から第1伝
動軸21、第2伝動軸22、電磁クラッチ23等を介し
て駆動主軸24に動力が伝達され、該駆動主軸24から
移植部3を構成する各装置18,19,20に動力を分
岐して各装置が連動するように構成されている。前記植
付装置19は、畝Rに突き刺して内部に保持した苗Nを
植付ける植付体25を有し、この植付体25は図外の揺
動リンク機構を介して上下及び前後に揺動可能に移植フ
レーム15に支持されている。そして植付体25は、そ
の軌跡の上部で苗取出装置20から苗Nが供給され、軌
跡の下部で畝Rに突刺して苗Nを植付けるようになって
いる。
【0017】苗取出装置20は、図2にも示すように、
主軸26に伝動された回転動力によって作動される爪動
作機構27によって苗取出爪28を苗トレイ送り装置1
8上の苗トレイTと植付体25との間を往復動作させ、
この苗取出爪28によって所定の苗取出位置Xに送られ
たポット部Pからソイルブロック苗Nを一つずつ取出し
て植付体25に供給するようにしている。なお、苗取出
爪による苗の取出位置は、苗載せ台32の下部側で後述
するトレイガイド51によって苗トレイTを湾曲させる
若干手前位置に配置されている。
【0018】上記苗取出装置20としては、苗トレイ送
り装置18上の苗トレイTのポット部Pに対し、底面側
から苗Nを押し出す押し出し手段と、押し出された苗を
受け取って植付体へ移送する移送手段とで構成されるも
の、横一列のポット部Pから同時に苗Nを取り出すもの
など従来公知の装置に置換可能である。前記苗トレイ送
り装置18は、図1〜図4に示すように、苗トレイTの
底部を横一列のポット部Pに亘って支持する支持板30
とこの支持板30の左右側部に固定された左右側板31
とで構成された苗載せ台32を有し、この苗載せ台32
は、移植フレーム15上に案内レール33及びローラ3
4等を介して左右移動自在に支持されている。
【0019】また、この苗載せ台32は、苗取出爪28
によってポット部Pから苗Nが取り出される間停止し、
苗取出爪28が苗取出し後、該苗Nを植付体25に供給
して元の位置に戻るまでに、横送り機構35によってポ
ット部の横1ピッチ分左右方向に間欠横送りされるよう
に構成されているとともに、苗トレイTの横一列分の苗
Nを取り出した時点で苗トレイTをポット部Pの縦1ピ
ッチ分上下方向に縦送りする縦送り機構36を備えてい
る。
【0020】横送り機構35は、苗載せ台32の背面側
に配置された左右方向の横送り軸37を備え、この横送
り軸37の両端は、移植フレーム15に支持枠を介して
軸心回り回転自在に支持されている。また、横送り軸3
7の一端部には変速ギヤボックス38が設けられ、この
変速ギヤボックス38には前記駆動主軸24からの回転
動力が入力されて横送り軸37が回転駆動するようにな
っている。
【0021】横送り軸37には、いわゆるトラバース溝
37aが軸方向略全長に亘って形成されたナピヤねじが
用いられており、該溝37aに係合する摺動体39が横
送り軸37に外嵌され、この摺動体37は苗載せ台32
の下部に連結されている。したがって、横送り軸37を
間欠的に回転させることにより摺動体39が左右移動し
て、これに連結した苗載せ台32が間欠的に往復横送り
されるようになっている。
【0022】前記苗載せ台32の側板31下部には縦送
り駆動軸40が左右方向に架設されており、側板31上
部には縦送り従動軸41が左右方向に架設されている。
また、前記縦送り駆動軸40の両端には駆動スプロケッ
ト42が固定され、縦送り従動軸41の両端には従動ス
プロケット43が固定され、これら駆動スプロケット4
2と従動スプロケット43には無端状の搬送チェーン4
4が巻装されている。
【0023】搬送チェーン44には、左右内方に突出す
る係合ピン45が所定間隔おきに取付けられ、該係合ピ
ン45は、支持板30上に載置した苗トレイTの前後ポ
ットP部間の溝に嵌合される。したがって、苗トレイT
を苗載せ台32の上部側から供給して係合ピンに係合さ
せ、縦送り駆動軸40を図4に示す矢示A方向に間欠的
に回転させると、搬送チェーン44が回走されて係合ピ
ン45に係合した苗トレイTを間欠的に縦送りするよう
になっており、これによって、苗トレイTの横一列のポ
ット部Pを、前記苗取出爪28による苗取出位置Xの同
横列上へ順次縦送りするようにしている。
【0024】前記縦送り機構36は、横送り軸37の左
右両端部に固定された縦送りカム46と、苗載せ台32
の側板31間に架設された縦送り作動軸47とを有し、
縦送り作動軸47の両端部には、苗載せ台32が左端又
は右端まで移動したときに縦送りカム46に係合するフ
ォロワ47aが設けられ、この縦送り作動軸47の一端
は、縦送り駆動軸40の一端とともに苗載せ台32の側
板31から突出している。
【0025】また、縦送り作動軸47の突出部分には揺
動リンク48が固定され、縦送り駆動軸40の突出部分
には揺動リンク48が係合する係合歯を有する左右一対
の駆動ギヤ49と縦送り駆動軸40を苗トレイTの縦送
り方向のみに回転させるためのワンウェイクラッチ50
が固定されている。したがって、苗載せ台32が左右い
ずれかの移動限界に達すると、フォロワ47aが縦送り
カム46に係合して縦送り作動軸47を若干回動させ、
これによって揺動リンク48を揺動するとともに、揺動
リン48の揺動でいずれか一方の駆動ギヤ49がその係
合歯一つ分だけ回転して縦送り駆動軸40を回転駆動
し、搬送チェーン44が回走されて苗トレイTのポット
部Pが1ピッチ分だけ縦送りされる。
【0026】なお、前記横送り機構35及び縦送り機構
36は、左右苗載せ台32にそれぞれ設けてもよいが、
一方の苗載せ台32のみに横送り機構35を設けて左右
の苗載せ台32を連結ロッド等で連結してやることで双
方の苗載せ台32を一体的に往復横送り可能とし、ま
た、縦送り機構36についても左右一方側(横送り機構
35を設ける側)のみに設け、互いの縦送り駆動軸40
を連なった一本の軸で形成してやることで、縦送り駆動
軸40の回転で左右苗載せ台32の搬送チェーン44を
回走して左右の苗トレイTを同時に縦送り可能である。
【0027】前記苗載せ台32の支持板30の下部側3
0aは、縦送り駆動軸40を略中心とする円弧状に形成
されており、側板31の下部側には、前記支持板30の
円弧部分30aに沿って苗トレイTを弯曲させるように
上面を押さえるトレイガイド51が設けられている。ま
た、トレイガイド51の下端に対して、その後端部が側
面視でオーバーラップするように配置された排出ガイド
52が苗載せ台32の背面側に設けられており、トレイ
ガイド51によって、苗Nが取り出された苗トレイTを
裏面側に弯曲させて反転し、反転した苗トレイTを排出
ガイド52を介して再び苗載せ台32の上部側に送り、
苗トレイTの供給側から空の苗トレイTの取り出しを行
えるようにしている。
【0028】また、トレイガイド51よりも縦送り方向
上流側の苗トレイTの搬送中途部においては、側板31
の上縁に設けられた押さえ枠54によって苗トレイTの
浮き上がりを防止している。前記トレイガイド51は、
左右側板31間に架け渡した取付シャフト53に左右3
つ設けられており、左右両側のトレイガイド51L,5
1Rは、苗トレイTの左右両側を押さえる位置に配置さ
れ、中央のトレイガイド51Mは、苗トレイTの左右中
央を押さえる位置に配置されている。
【0029】左右トレイガイド51L,51Rは、取付
シャフト53に取付けられる部分が側面視三日月状の縦
板55に形成され、この縦板部分55の内周端からそれ
ぞれ左右内方に、苗トレイTの上面に沿うように横板5
6が屈曲形成されている。前記縦板55は、苗トレイT
の左右側縁の幅より狭い横幅に形成され、横板56は縦
板55から左右内方に突出して縦板55よりも左右幅が
広く形成されている。
【0030】前記縦板55の上端は横板56よりも上方
に若干突出しており、この突出部分は、縦送り機構36
によって苗取出位置Xに縦送りされたポット部Pの略側
方位置で苗トレイTの左右側縁を押さえるように配置さ
れている。従って、この突出部分は、苗トレイTの苗N
を取出していない部分の左右側縁を押さえる幅狭部57
とされている。なお、この縦板55の下端は、苗載せ台
32のほぼ下端位置にまで延設されている。
【0031】そして、横板56は、苗Nが取り出されあ
と1ピッチ縦送りされたポット部Pの側方位置から下方
にいくに従い徐々に左右内方に張り出され、前記幅狭部
55aよりも広い左右幅で左右両端のポット部Pにかか
るように苗トレイTを押さえる幅広部とされており、こ
の幅広部56は、縦板55の下端位置近傍では縦板55
からの張出しが徐々に小さくなるように形成されてい
る。
【0032】また、前記幅広部56及び縦板55は、そ
の上下中途部から左右内方側に屈曲されて正面視く字状
に形成されており、これによって左右トレイガイド51
L,51Rの下部側では上部側よりも左右間隔が小さく
なっている。中央のトレイガイド51Mは、取付シャフ
ト53に取付られる部分が側面視三日月状の縦板55に
形成されて左右中央のポット部P間に沿って配置されて
おり、この縦板55の内周端には、左右中央のポット部
P間から該ポット部Pにかかるように左右外方へ張り出
した横板56が苗トレイTの上面に沿って設けられてい
る。
【0033】この縦板55及び横板56は、縦送り機構
36によって苗取出位置Xの列を通り過ぎたポット部P
位置から苗載せ台32の略下端位置にまで延設され、苗
取出位置X及びこれよりも上方位置には、縦板55に固
定のガイド棒57を配置している。前記ガイド棒57
は、苗トレイTの左右中央のポット部P間にほぼ収まる
幅に形成され、苗トレイTのポット部Pが苗取出位置X
(苗取出位置Xの横列上)に送られるまで、苗トレイT
の上面を押さえる幅狭部とされている。そして、苗が取
り出されたあと1ピッチ縦送りされたポット部P位置か
ら前記横板56が、苗トレイ中央のポット部P間から左
右外方に徐々に張り出してガイド棒よりも広い幅で苗ト
レイを押さえる幅広部とされている。
【0034】苗トレイTの苗取出位置X(苗取出位置の
横列上)に到らない部分は、中央のトレイガイド51M
の幅狭部(ガイド棒)57によって左右中央のポット部
P間を押さえ、苗取出位置Xに縦送りされた部分は、左
右及び中央のトレイガイド51の幅狭部55a,57に
よって苗トレイTの左右側縁及び中央の左右ポット部P
を押さえることで、縦送りされるポット部Pの苗Nにト
レイガイド51が接触するようなことも少なく、苗の損
傷を防止する。
【0035】また、苗トレイTの苗取出位置Xを過ぎた
部分では、左右及び中央のトレイガイド51の幅広部5
6によって、左右側縁及びポット部間だけでなく、これ
よりはみ出してポット部Pにかかる広い幅で苗トレイを
押さえており、トレイガイド51の苗トレイTに対する
接触面積が大きくなって押さえつける圧力が小さくな
り、苗トレイTを傷めるようなことも少なく、また縦送
りの抵抗も小さくなる。
【0036】そして、苗トレイTが苗載せ台32上で左
右に位置ずれしても、左右トレイガイド51L,51R
の幅広部56によって苗トレイTが左右トレイガイド5
1L,51Rから外れるようなことも少なくなり、確実
に苗トレイTを弯曲、反転させて排出ガイド52に受け
渡すことができる。また、前記幅広部56では、幅狭部
55a,57よりも広い範囲で苗トレイTを押さえるこ
ととなるため、トレイガイド51で押さえていない範囲
が従来よりも少なくなって苗トレイTの弾性復帰による
撓みを抑え、更に、左右トレイガイド51L,51Rの
幅広部56が、その下部側を左右内方へ屈曲して下方に
いくに従って苗トレイTの中央寄りを押さえるように形
成していることによっても、トレイガイド51L,51
Rによって押さえていない部分の左右幅を小さくして苗
トレイTの弾性復帰による撓みをより確実に抑えてい
る。
【0037】また、幅広部56において、その上部側を
徐々に左右方向に張り出すようにしているため、苗載せ
台32の上部側から土が流れて落ちてきても幅広部56
の上縁に溜まりにくく、土溜まりによる縦送りの抵抗増
大を防止し、また幅広部56の下部側の張出しを徐々に
小さくしていることで、反転された苗トレイTのポット
部Pから残土が落下して、幅広部56と苗トレイTとの
間に詰まることも少なくなり、これによっても縦送りの
抵抗増を抑えている。
【0038】なお、上記した中央のトレイガイド51M
は、ガイド棒57を設けずに、その縦板55部分を上方
に延設して幅狭部としてもよく、反対に左右トレイガイ
ド51L,51Rの縦板55を横板56から上方に突出
せずに縦板55にガイド棒を設けてこれを幅狭部として
上方に延設してもよい。また、幅狭部の左右幅は、苗ト
レイの側縁又は左右ポット部間の幅と同じか狭い幅とす
るのが好ましいが、苗に接触しない程度に広幅に形成し
てもよい。
【0039】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく適宜設計変更でき、例えば、苗トレイ送り装置
を搭載する移植機としては、上記実施形態の乗用型多条
植え移植機に限らず歩行型の移植機であってもよく、ま
た、1条植え若しくは3条植え以上の移植機であっても
よい。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
苗トレイのポット部から苗が取り出されるまでは、トレ
イガイドの幅狭部で苗トレイの左右ポット部間又は左右
側縁に略対応して押さえることで縦送りされるポット部
の苗にトレイガイドが接触して苗を傷めるようなことも
殆どなく、また、ポット部から苗が取り出されたあと
は、幅狭部よりも広い幅の幅広部で苗トレイを押さえる
ことで、苗トレイの左右位置ずれによるトレイガイドか
らの外れを防止して確実な苗トレイの縦送りと苗取出し
を可能とし、また苗トレイの撓みや損傷を防止して耐久
性の向上を図るとともに、縦送り抵抗を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す苗トレイ送り装置の要
部の正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】苗トレイ送り装置の全体正面図である。
【図4】同全体側面断面図である。
【図5】本発明にかかる苗トレイ送り装置を搭載した移
植機を示す全体側面図である。
【符号の説明】
18 苗トレイ送り装置 32 苗載せ台 36 縦送り機構 51 トレイガイド 55a 幅狭部 56 幅広部(横板) 57 幅狭部(ガイド棒)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のポット部を縦横に列設してなる苗
    トレイと、該苗トレイを縦送り自在に支持する苗載せ台
    と、該苗載せ台上の苗トレイを所定の苗取出位置へと縦
    送りする縦送り機構と、苗取出位置の近傍で苗トレイの
    上面を押さえて裏面側に弯曲するように案内するトレイ
    ガイドとを備えた移植機の苗トレイ載置装置において、 前記トレイガイドは、苗トレイの苗を取出してない部分
    における左右ポット部間又は苗トレイの左右外縁に略対
    応して押さえる幅狭部と、苗トレイの苗取出済の部分を
    前記幅狭部よりも広い左右幅で押さえる幅広部とを有
    し、 前記幅広部の上部は、縦送り方向上流側から下流側にい
    くに従い徐々に左右幅が広くなるように形成されている
    ことを特徴とする移植機の苗トレイ送り装置。
  2. 【請求項2】 前記幅広部の下部は、縦送り方向上流側
    から下流側にいくに従い徐々に左右幅が狭くなるように
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の移植機
    の苗トレイ送り装置。
  3. 【請求項3】 前記トレイガイドは、少なくとも苗トレ
    イの左右外側部分に対応して設けられ、その幅広部が縦
    送り方向上流側から下流側にいくに従い左右内方側へ配
    置されるように形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の移植機の苗トレイ送り装置。
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