JP2000175518A - 偶数条植え式苗移植機 - Google Patents

偶数条植え式苗移植機

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JP2000175518A
JP2000175518A JP10360550A JP36055098A JP2000175518A JP 2000175518 A JP2000175518 A JP 2000175518A JP 10360550 A JP10360550 A JP 10360550A JP 36055098 A JP36055098 A JP 36055098A JP 2000175518 A JP2000175518 A JP 2000175518A
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soil
soil covering
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rollers
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尚勝 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 条間隔Wが小さい2条植えの場合に機体の幅
中央側に配置される傾斜状の2つの第1覆土ローラ20
a同士が互いに干渉しないようにする。 【解決手段】 左右車輪にて畝を跨いで自走する走行機
体の後部に設けたパイプフレーム91に装着する機体の
幅方向の中央側に配置する第1覆土ローラ20aと機体
の幅方向外側寄りに配置される第2覆土ローラ20bと
からなる対のもので、各苗移植条N1,N2をそれぞれ
挟むように設けられる。第1覆土ローラ20aの幅寸法
H1が第2覆土ローラ20bにおける幅寸法H2より狭
くなるように設定されており、各苗移植条N1,N2箇
所において、第1覆土ローラ20aと第2覆土ローラ2
0bとの下端側の間隔が狭く、上端側の間隔が広くなる
ように、背面視において傾斜状にセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗トレイから1株
分の玉葱等の野菜苗を取り出して、圃場に植付ける苗移
植機に係り、より詳しくは、畦に2条、4条等の偶数条
に沿って苗移植する場合の移植部位の覆土のための装置
の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来公知の1条植え式苗移植機は、例え
ば、特開平8−130931号公報に開示されているよ
うに、左右走行車輪にて畝を跨いで自走する走行機体
に、エンジンと、ミッションケースと、苗植付け装置
と、苗トレイにマトリックス状に配置されたポット苗を
供給するための苗供給装置とを備え、前記苗植付け装置
を、上下揺動アームの先端に移植すべき苗を保持して圃
場に移植するための移植用カップ等からなる移植機構
と、前記苗供給装置からポット苗を前記移植用カップに
移送するための苗取出爪等からなる受け継ぎ機構とによ
り構成し、前記移植用カップにて畦に苗を植えつけた部
位を畦の上面の土で覆うようにするための左右一対の覆
土輪を、機体の後部に配置したものがあった。
【0003】そして、この左右一対の覆土ローラは苗の
移植部を挟むように、左右覆土ローラの下端同士の間隔
が狭く、上側が広くなるように傾斜状に配置するのが一
般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、苗の移植を2条にする場合には、機体の幅方向の中
央側に配置する2つの覆土ローラ、即ち、右側の条に対
する左側方に配置する覆土ローラと、左側の条に対する
右側方に配置する覆土ローラとを、前記のように傾斜状
に配置すると、その左右の覆土ローラの上側の左右間隔
が接近する。そして、直根性植物、例えば玉葱の苗等で
は、その苗の根部が土にあまり張らないため、2条植え
の条間隔を狭くするようにしているが、この2条の間隔
が狭く前記傾斜角度(水平に対する角度)が大きいとき
には、前記機体の幅方向の中央側に配置する2つの覆土
ローラの上端部同士が干渉してまうから、傾斜角度を垂
直に近い状態に立て起こすように配置しなければなら
ず、覆土作用が確実に行われなくなるという問題があっ
た。
【0005】本発明はこの問題を解決すべくなされたも
のであって、狭い条間隔で苗を移植した部分を確実に覆
土できるようにした偶数条植え式苗移植機を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の偶数条植え式苗移植機は、
左右走行車輪にて畝を跨いで自走する機体に、苗載台の
苗トレイから左右一対の苗取出爪によって取り出した苗
を、左右一対の上下揺動する移植用カップに受け継い
で、前記畦に左右2列状に移植する偶数条植え式苗移植
機において、前記左右各移植部位に畦上面の土を掻き寄
せるための左右一対の覆土ローラを、奇数条と偶数条と
で挟まれる箇所に配置する第1覆土ローラの幅を、奇数
条と偶数条とを外側から挟む箇所に配置する第2覆土ロ
ーラの幅より狭くなるように形成し、第1覆土ローラと
第2覆土ローラとをその両下端側の配置間隔を狭まるよ
うに傾斜状に配置させたものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の偶数条植え式苗移植機において、前記第1覆土
ローラは、外周断面が凸湾曲状に形成された外周輪と、
該外周輪の傾斜面の上側を覆う円板とにより構成されて
いるものである。
【0008】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、奇数条
と偶数条とで挟まれる箇所に配置される第1覆土ローラ
の幅寸法が奇数条と偶数条とを外側から挟む箇所に配置
される第2覆土ローラの幅寸法より小と(狭く)なるよ
うに設定されているから、第1覆土ローラと第2覆土ロ
ーラとの移植部側(下端側)の配置間隔が狭くなるよう
に傾斜状に配置したとき、隣接する2つの第1覆土ロー
ラ同士の上端側が互いに干渉し難くなる。従って、直根
性植物、例えば玉葱の苗等のように、苗の根部が土にあ
まり張らないものについての偶数条植えの場合に、当該
偶数条の苗移植間隔を狭くすることができるという効果
を奏する。
【0009】また、請求項2に記載の発明によれば、第
1覆土ローラは、外周断面が凸湾曲状に形成された外周
輪と、該外周輪の傾斜面の上側を覆う円板とにより構成
したので、外周輪の剛性を高くできると共に、円板が外
周輪の傾斜面の上側を覆うから、回転する外周輪の内径
側に土が溜まって上に持ち上げることがなく覆土作用を
損なわないという効果を奏する。また、外周輪の外周断
面の部分で接触する地面を丸く押圧でき、後に畝上面に
マルチフィルムを敷設したあとを覆土する場合にも当該
マルチフィルムを鋭い角で切り裂くという不都合も無く
すことができるという効果を奏する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施例
について説明する。図1は2条植え式苗移植機の概略側
面図、図2は2条植え式苗移植機の概略平面図、図3は
全体背面図、図4は移植機構の概略平面図、図5は移植
機構の要部側面図、図6は覆土ローラの配置間隔を示す
害陸平面図、図6は覆土ローラの背面一部切欠き拡大図
である。
【0011】エンジン2とミッションケース9とを備え
た機体1は、メインフレーム3における前後一対の横長
のスライドフレーム4,5に左右スライド自在に支持さ
れている。メインフレーム3に設けた油圧シリンダ6と
揺動アーム7とを介して機体1は、前記スライドフレー
ム4,5にそって横方向に位置変更可能に構成されてい
る。メインフレーム3の左右両側から後向きに延びる一
対のアクスルフレーム13,13には各々前輪12,1
2が装着されており、メインフレーム3における後部側
で横方向に延びる駆動横軸ケース10の両端には伝動ケ
ース11,11を介して後輪8,8が装着され、ミッシ
ョンケース9からの動力が後輪8,8に伝達される。
【0012】前後輪12,8は、メインフレーム3にお
けるスイング軸15とスイング用油圧シリンダ14とを
介して昇降揺動可能に構成され、もって、走行路面、な
いしは畝面Mに対して機体1の高さを変更可能(対地高
さ調節可能)に構成されている。機体3の後部に延びる
ように設けたシャーシフレーム17の上端には後向きに
延びるハンドル26を設け、シャーシフレーム17に対
して苗載台21が左右に往復移動可能に配置されるよう
に苗供給装置16が設けられている。
【0013】この苗載台21は後述する横送り機構を介
して左右往復動させるように構成され、この苗載台21
には、苗ポット部22aを平面視で進行方向の前後左右
にマトリックス状に設けた苗トレイ22を載置し、苗載
台21に設けた後述する縦送り機構にて、前記横送りの
移動終端で、苗ポット部22aを機体1の前進方向に1
ピッチずつ間欠的に縦送りするように構成するものであ
る。
【0014】左右一対の苗植付機構としての苗植付装置
18a,18bは、左右両側の後輪8,8の間でミッシ
ョンケース9に植付け伝動ケース19を介して設けられ
ている(図4参照)。苗植付装置18a,18bは、図
2に示すように、それぞれ上下揺動する揺動アーム31
と該揺動アーム31の先端に移植すべきポット苗Nを保
持して圃場に移植するための移植用カップ32等からな
る移植機構30と、前記苗供給装置16における苗トレ
イ22の苗ポット部22aから移植用カップ32に移送
するため苗取出爪23等からなる受け継ぎ機構29とに
より構成し、前記苗供給装置16及び受け継ぎ機構29
に対してはミッションケース9からチェンスプロケット
に巻掛けられたチェンを介する伝達経路を経て動力伝達
される。
【0015】図4及び図11に示すように、2つの苗取
出爪23及び2つの移植用カップ32は、一つの苗載台
21における苗トレイ22に対して左右に一定間隔を隔
てて並設させ、位相を同期させて1つの苗トレイ22か
ら2条分の苗取りと畝Mへの2条の苗移植とを実行する
ものである。そして、移植用カップ32による苗移植の
前にマルチカッタ24にて畝面Mを覆うマルチフィルム
を移植箇所ごとにカットする。
【0016】苗移植箇所の後方には、畝面Mを鎮圧する
ため、図3、図4、図6及び図7に示すように、2条植
えの場合、機体1の幅方向の中央側(奇数条と偶数条と
で挟まれる箇所)に配置する第1覆土ローラ20aと機
体1の幅方向外側寄り(奇数条と偶数条とを外側から挟
む箇所)に配置される第2覆土ローラ20bとからなる
対のものを、各苗移植条N1,N2をそれぞれ挟むよう
に設けられる。この場合、第1覆土ローラ20aの幅寸
法H1が第2覆土ローラ20bにおける幅寸法H2より
狭くなるように設定されており、各苗移植条N1,N2
箇所において、第1覆土ローラ20aと第2覆土ローラ
20bとの下端側の間隔が狭く、上端側の間隔が広くな
るように、背面視において傾斜状にセットされる。その
ため、図6及び図7に示すように、機体1の下面後部に
設けた平面視略コ字状のパイプフレーム91の左右両側
の後向きアーム部91aから機体1の幅方向中央に向け
て突設した取り付けブラケット92,92に車軸93を
機体1の幅方向中央に向うに従って上方になるように傾
斜状に固定し、該各車軸93に第2覆土ローラ20bを
ベアリングを介して回転自在に装着する。前記パイプフ
レーム91の左右中央から後向きに突設した共通取り付
けブラケット94の後端部には、左右両端部位に軸受部
が配置れされる背面視上向き「く」字状の共通車軸95
を固定し、該共通車軸95の左右両側端部に2つの第1
覆土ローラ20a,20aを、その上端側の配置間隔か
狭くなるように傾斜状に回転自在に装着するのである。
【0017】このように構成することにより、左右の苗
移植条N1(第1条),N2(第2条)の間隔Wが狭く
ても、第1覆土ローラ20aの幅寸法が小さいから、機
体幅中央側に傾斜状に配置される2つの第1覆土ローラ
20a,20aの上端同士が互いに干渉しないのであ
る。なお、第2覆土ローラ20bは鋳造製、鍛造製等の
一体成形されたものである一方、第1覆土ローラ20a
は、外周断面が凸湾曲状に形成された外周輪96、例え
ば鉄製の丸パイプを円形に湾曲させる等して形成され、
該外周輪96の傾斜面の上側を鉄板等の円板97にて覆
うように溶接固定されている。
【0018】従って、外周輪96の剛性を高くできると
共に、円板97が外周輪98の傾斜面の上側を覆うか
ら、回転する外周輪96の内径側に土が溜まって上に持
ち上げることがなく覆土作用を損なわないという効果を
奏する。また、外周輪96の外周断面の部分で接触する
地面を丸く押圧でき、後に畝上面にマルチフィルムを敷
設したあとを覆土する場合にも当該マルチフィルムを鋭
い角で切り裂くという不都合も無くすことができるとい
う効果を奏する。
【0019】次に、前記苗植付装置18a,18bのう
ち移植機構30の構造を図4、図11、図12を参照し
て説明する。ミッションケース9の側面に突出する出力
軸としてのPTO軸9aの両端に移植機構30における
植付け伝動ケース19内の基端側チェンスプロケットを
取付けし、植付け伝動ケース19における自由端側の回
転軸36に被嵌したチェンスプロケットにチェン38を
巻掛けして動力伝達する。
【0020】植付け伝動ケース19における自由端側の
左右両側のフランジ体34a,34bには前記回転軸3
6の両端にボール式自在継手35を介して各ロータリケ
ース40の取付け軸37を水平に対して機体1の外方向
に行くに従って上方向となる傾斜状になるように連結す
る。各ロータリケース40内では、取付け軸37と一体
的に回転する太陽歯車39に噛み合う中間歯車41とこ
れに噛み合う遊星歯車42とはロータリケース40内に
て回転自在に軸支されている。また、前記遊星歯車42
が取付けられた支軸44にはクランクアーム45を固着
し、該クランクアーム45の先端軸46を前記揺動アー
ム31の中途部に回転可能に装着する。該揺動アーム3
1の基端の案内コロ47は、上下長手のガイドレール4
8に上下摺動自在に嵌合している。この左右一対のガイ
ドレール48,48は、図11に示すごとく、機体1の
正面視或いは背面視において、上側が基端の左右中央に
近く、下に行くに従って外側に広がるように傾斜状(実
施例では、θは略6度)に機体に立設されている。従っ
て、後述する左右一対の移植用カップ32,32は上昇
位置で左右間隔巾Wが狭く、畝面Mに下降すると広くな
るように設計されている。
【0021】各移植用カップ32は下向きに窄まる略円
錐状のものを前後に半割りした一対のカップ体32a,
32bとからなり、カップ体32a,32bそれぞれの
上端側に固着した回動支軸49a,49bは、前記揺動
アーム31の一側から突出する支持板50に回動可能に
枢支されており、二つのリンク片の中途をピンにて枢着
してなる側面視X字状のリンク機構51を介して両回動
支軸49a,49bを相互に反対向きに回動するように
構成し、且つリンク機構51には一対のカップ体32
a,32bの下端側が常時閉まる方向にばね52にて付
勢されている。また、前記リンク機構51に連結した押
し杆53の基端は、揺動アーム31に対して進退動自在
に支持され、且つ押し杆53の基端は、前記クランクア
ーム45の先端軸46に被嵌して一体的に回転するカム
54に常時当接しているように設けられている。
【0022】この構成により、苗移植時に、回転軸36
を介してロータリケース40を図12の矢印A方向に回
転させるとき、前記太陽歯車39、中間歯車41、遊星
歯車42の噛み合い回転により、クランクアーム45は
矢印B方向に回転し、このクランクアーム45に連結す
る揺動アーム31は案内コロ47の箇所を中心に前後揺
動しつつガイドレール48に沿って上下移動するから、
移植用カップ32は図12の軌跡55(上側の一部のみ
示す)に沿って上下動し、前記苗トレイ22の前方位置
から畝7まで移動する。また、移植用カップ32は、そ
の上方位置では一対のカップ体32a,32bの下端が
閉じており、従って、その内部に移植すべきポット苗N
を上から挿入しても姿勢保持できる。他方、移植用カッ
プ32が下降して、カップ体32a,32bの下端が畝
7の土壌面に突き刺さるときには、カム54にて押し杆
53を押し出し、リンク機構51を介して両回動支軸4
9a,49bを相互に反対向きに回動させ、カップ体3
2a,32bの下端が開くから、内部のポット苗Nは畝
Mに移植できるのである。
【0023】次に、図4、図5、図8〜図11を参照し
ながら、苗取出爪23等からなる受け継ぎ機構29の構
成について説明する。この受け継ぎ機構29は、後述す
る左右一対の苗取出爪23,23にて1ヵ所のポット部
20aからポット苗Nを取り出して、上昇位置における
各移植用カップ32のほぼ真上にてポット苗Nを落下さ
せて、当該各移植用カップ32にて苗を受け止めること
ができるように配置されるものである(図11参照)。
【0024】即ち、ミッションケース9の入力軸56に
連動連結する植付クラッチケース57内の出力軸58に
は、植付クラッチ58aを備え、そのクラッチのON時
には、出力軸58の両端からチェン59,59を介して
左右両側のロータリケース72におけるロータリ入力軸
71のチェンスプロケット63,63を回転駆動させる
(図8参照)。走行機体1の左右両側に固着した各ブラ
ケット67に支持板68を固設し、この支持板68に固
定された太陽歯車70の内周には、前記チェンスプロケ
ット63から動力が伝達される入力軸71を回転自在に
嵌合し、この入力軸71の他端をロータリケース72に
固着して一体的に回転するように構成する(図10参
照)。
【0025】ロータリケース72内には、太陽歯車70
に噛み合う中間歯車73と、クランク軸74に固着して
中間歯車73に噛み合う遊星歯車75とを内装してあ
り、クランク軸74に取付けられたクランクアーム76
の先端から突出するカム軸77には、一端に左右一対の
苗取出爪23,23が装着された苗取出しアーム78を
回転自在に被嵌する。苗取出しアーム78の他端から突
出したガイド軸79は、前記支持板68と平行状に固定
されたガイド板80における略円弧状のガイド溝81に
摺動自在に嵌合されており、前記入力軸71周りのロー
タリケース72の一回転にて、前記一対の苗取出爪2
3,23が苗トレイ22の苗ポット部22a内に苗取出
爪23,23の先端のへら部23aが突き刺さってポッ
ト苗Nを挟持する姿勢を経て元に戻る軌跡82(図9参
照)を巡るように構成されている。
【0026】そして、前記各苗取出爪23は、図13
(a)、図13(b)及び図13(b)に示す如く、棒
状の軸23bの先端にへら部23aが取付けられたもの
であって、へら部23aは正面視で変形菱形状で、先端
(下端)側が窄まり、且つ断面は図13(b)に示すよ
うに鈍角のL字状となるように、薄い金属板等にて形成
されている。
【0027】また、前記左右一対の苗取出爪23,23
の基端取付け片83,83は、L状の枢軸84,84に
固着され、該各枢軸84は苗取出しアーム78における
眼鏡状の取付け部78aに回動可能に装着され、左右両
取付け片83,83を連結するばね(図示せず)にて、
左右一対の苗取出爪23,23の先端側が常時閉じる方
向に付勢されている。
【0028】前記カム軸77にはカム板86を固着し、
該カム板86の広幅表裏面には、円周方向に沿って回動
角度の一区間において円弧状の端面カム部87,87を
突設し、前記左右一対の苗取出爪23,23の基端取付
け片83,83から相対向するように突出する球状等の
当接片88,88が端面カム部87,87箇所に乗り上
げて当接すると、両苗取出爪23,23の先端が前記ば
ねの力に抗して開くように構成されている。
【0029】次に、図2、図4〜図7及び図9を参照し
ながら苗供給装置3について説明する。苗載台21は図
4及び図5に示すように、平面視で略矩形状の枠フレー
ム100と、該枠フレーム100の一側に配置した縦送
り機構としての縦送り用伝動部を内蔵した縦送りケース
101と、苗トレイ22を縦送りするための搬送チェン
102と、大小のチェンスプロケット103(一方は図
示せず)と、空の苗トレイ22がハンドル19の後端方
向に導かれるにように配置したガイドフレーム等からな
る。
【0030】前記苗載台21の枠フレーム100等に装
着した前部の案内コロ109を、前記シャーシフレーム
17に固定された左右長手のコ字型ガイドレールに嵌挿
する一方、枠フレーム100後部の下向きコ字型のガイ
ドレールをシャーシフレーム17の左右両側に固定した
摺接ガイド片に載置させて苗載台21が左右に移動可能
に装架されている。
【0031】苗トレイ22は可撓性を有する軟質合成樹
脂材にて構成し、搬送チェン102に搭載されて搬送さ
れるとき大径のチェンスプロケット103の円周に沿っ
て湾曲可能となっている。そして、前記左右一対の搬送
チェン102,102は縦送りケース101内の動力伝
達系を介して駆動される縦送り駆動軸110に装着され
た大径チェンスプロケット103と枠フレーム100に
回転自在に装着された従動軸における小径チェンスプロ
ケットとに巻掛けられている。前記左右一対の搬送チェ
ン102,102には、適宜ピッチP2にて横向きの係
合ピン112が突設されており、この左右の係合ピン1
12が苗トレイ22における搬送前後方向に並ぶ苗ポッ
ト部22aの連設部下面側に係合して確実に図9の矢印
C方向に搬送するものである。
【0032】前記横送り機構における伝動ケースから突
出する横送り軸には往復送りねじ部が形成されており、
該往復送りねじ部に螺合する船型キー付き送りブロック
と苗載台21におけるフレームから突出する係合ボルト
等の係合片とを連結させ、苗載台21を苗トレイ22の
横幅方向に左右往復移動させるように構成する。他方、
前記伝動ケース114から突出する縦送り軸118は、
前記苗載台21の横送り終端位置で間欠的に回動し、該
縦送り軸118に前記横送り距離だけ隔てて設けた一対
の蹴り爪119,119は、縦送りケースに設けた従動
カム(図示せず)を蹴り回動させ、縦送りケース101
内の伝動部を介して前記縦送り駆動軸110を間欠回動
させ、苗ポット部22aが一定ピッチだけ間欠縦送りさ
れるように構成するものである。
【0033】この構成により、機体1を前進させなが
ら、苗供給装置3及び苗植付け装置2を作動させると、
苗供給装置16における苗載台21は進行方向の右また
は左方向に移動し、この移動に同期して受け継ぎ機構に
おける対の苗取出爪23,23のへら部23a,23a
にて苗トレイ22の苗ポット部23aからポット苗Nを
挟持して抜き出し、移植機構30における図9の軌跡8
2の上端位置にある移植用カップ32にポット苗Nを放
出する。
【0034】この場合、直根性植物、例えば玉葱の苗等
では、そのポット苗Nの根部が苗床土にあまり張らない
が、本発明のような先端部が偏平なへら部23a,23
aを有する苗取出爪23,23によれば、前記一対のへ
ら部23aがポット部22aに突き刺して根鉢部を確実
に掴むことができ、根鉢部の土がばらばらにならず、下
方の移植用カップに正しい姿勢で落下させて受け継がせ
ることができ、ひいては圃場に対して正しい姿勢で移植
できるという効果を奏する。
【0035】なお、4条植え式苗移植機の場合には、第
1条と第2条とで挟まれる箇所の第1覆土ローラと、第
3条と第4条とで挟まれる第1覆土ローラの幅寸法が狭
いものを使用することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の概略側面図である。
【図2】苗移植機の概略平面図である。
【図3】苗移植機の概略背面図である。
【図4】苗移植部の要部平面図である。
【図5】受け継ぎ機構及び苗供給装置の要部側面図であ
る。
【図6】覆土ローラの取り付け部の概略平面図である。
【図7】第1覆土ローラ及び第2覆土ローラの要部背面
図である。
【図8】受け継ぎ機構の要部断面図である。
【図9】受け継ぎ機構と苗供給装置と移植用カップとの
位置関係を示す側面図である。
【図10】受け継ぎ機構の要部拡大断面図である。
【図11】移植機構の要部断面図である。
【図12】移植機構の側面図である。
【図13】(a)は苗取出爪の要部斜視図、(b)は図
13(a)のXIIIb −XIIIb 線矢視断面図、(c)は苗
取出爪の要部側面図である。
【符号の説明】
1 機体 8 後輪 12 前輪 16 苗供給装置 18a,18b 苗植付け装置 20a 第1覆土ローラ 20b 第2覆土ローラ 21 苗載台 22 苗トレイ 22a ポット部 23 苗取出爪 23a へら部 29 受け継ぎ機構 32 移植用カップ 91 パイプフレーム 93 車軸 95 共通車軸 96 外周輪 97 円板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右走行車輪にて畝を跨いで自走する機
    体に、苗載台の苗トレイから左右一対の苗取出爪によっ
    て取り出した苗を、左右一対の上下揺動する移植用カッ
    プに受け継いで、前記畦に左右偶数列状に移植する偶数
    条植え式苗移植機において、前記左右各移植部位に畦上
    面の土を掻き寄せるための左右一対の覆土ローラを、奇
    数条と偶数条とで挟まれる箇所に配置する第1覆土ロー
    ラの幅を、奇数条と偶数条とを外側から挟む箇所に配置
    する第2覆土ローラの幅より狭くなるように形成し、第
    1覆土ローラと第2覆土ローラとをその両下端側の配置
    間隔を狭まるように傾斜状に配置させたことを特徴とす
    る偶数条植え式苗移植機。
  2. 【請求項2】 前記第1覆土ローラは、外周断面が凸湾
    曲状に形成された外周輪と、該外周輪の傾斜面の上側を
    覆う円板とにより構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の偶数条植え式苗移植機。
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