JP3454703B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP3454703B2
JP3454703B2 JP03590698A JP3590698A JP3454703B2 JP 3454703 B2 JP3454703 B2 JP 3454703B2 JP 03590698 A JP03590698 A JP 03590698A JP 3590698 A JP3590698 A JP 3590698A JP 3454703 B2 JP3454703 B2 JP 3454703B2
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seedling tray
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は野菜等の苗を圃場の
畝等に移植する移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、移植機として、縦横に多数配設形
成したポット部にソイルブロック苗を育苗した苗トレイ
を載置して支持する苗載せ台と、ソイルブロック苗を畝
に植付ける植付装置と、苗トレイからソイルブロック苗
を苗取出爪により一つずつ取り出して植付装置へと搬送
する苗分送装置とを、走行体に設けた移植フレームに支
持し、畝に沿って走行しながらソイルブロック苗を畝に
自動的に植付けるようにしたものがある。
【0003】前記苗載せ台は、左右一対の側板間に苗ト
レイを載置する載置板を設けてなり、後方に向かうに従
って上方に移行する傾斜状に配置されており、苗トレイ
は薄肉のプラスチック製で可撓性を有する。また、この
移植機にあっては、苗載せ台は左右方向に移動自在に支
持され、この苗載せ台を間欠的に左右方向に横移動させ
ることによって苗トレイを間欠的に横送りし、この苗ト
レイの横送りを停止している間に、ポット部内のブロッ
ク土に苗取出爪を差込んだ後、後退させることによって
ポット部から苗を取り出し、この取り出した苗を植付装
置に搬送するようにし、苗を植付装置に搬送する間に、
苗トレイをポット部の横方向の1ピッチ分横送りするよ
うにし、そして、これを繰り返すことにより、横1列の
苗を順次1つずつ取出して植え付けるようにしている。
【0004】また、横一列のポット部からの苗の取出し
を終えた時点で、苗トレイをポット部の縦方向に1ピッ
チだけ苗載せ台の載置面に沿って縦送りし、また再び苗
トレイを、前記とは反対側に間欠的に横送りするように
し、これを繰り返すことにより、横1列の苗を下列から
上列へと順次取り出すようにしている。この苗トレイを
縦送りするのに、苗載せ台の左右各側板の内側に、縦送
り機構が設けられている。この縦送り機構は、苗載せ台
の傾斜方向下部に設けた左右軸廻りに回動可能な駆動ス
プロケットと、苗載せ台の傾斜方向上部に設けた左右軸
廻りに回動可能な従動スプロケットと、これらスプロケ
ットに亘って掛装されたエンドレスチェーンとからな
り、チェーンには、縦配列方向のポット部間に位置する
搬送ピンが固定されている。
【0005】そして、駆動スプロケットを回動させるこ
とによって、ポット部が搬送ピンに押されて、苗トレイ
が載置面に沿って下方に縦送りされるように構成されて
おり、苗トレイの、苗の取り出しを終えた部分は、駆動
スプロケットに沿って湾曲されて苗載せ台の背面側に送
られる。また、前記苗載せ台の左右両側には、弾性線材
から形成されていて、苗トレイの正面の左右側縁側に弾
性的に接当して、苗トレイの載置面からの浮き上がりを
規制すべく、該苗トレイを弾性的に押さえるトレイ押え
が設けられている。
【0006】また、前記トレイ押えは、苗トレイの縦送
り方向後方側の端部が苗載せ台の左右側板に回動自在に
枢支されていて、トレイ押えを弾性に抗して引上げると
共に、苗トレイの側方に回動させることによって、苗ト
レイが載置面上に垂直方向から載置補給できるように構
成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにあっ
ては、苗の取り出しを終えた苗トレイの部分は、駆動ス
プロケットに沿って弾性的に湾曲されて苗載せ台の背面
側に送られるようになっているので、苗トレイの縦送り
時のショックで、トレイ押えが苗トレイの載置面から離
反するように浮き上がってしまい、苗載せ台の左右側板
上に乗り上げてしまう惧れがある。トレイ押えが苗載せ
台の左右側板上に乗り上げてしまうと、苗トレイの押え
がきかなくなり、苗トレイがガイド部材等の上に乗り上
げて縦送り不良をおこしたり、苗トレイの補給時期を検
出するセンサの誤動作を生じさせたりする。
【0008】そこで、本発明は前記問題点に鑑みて、ト
レイ押えが苗トレイから外れるのを防止することを企図
した移植機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた第1の技術的手段は、多数のポット部
Pを縦横に配設してなる苗トレイTを載置する苗載せ台
28を備え、この苗載せ台28の載置面30aから苗ト
レイTが離反するのを規制するように苗トレイTの正面
上に弾性的に接当する押え部46aを有するトレイ押え
46を備えた移植機において、前記押え部46aの苗ト
レイT正面上からの浮き上がりを規制するように苗トレ
イTの正面に略直交する方向において、苗載せ台28側
に備えた被接当部31aに接当する接当部46dをトレ
イ押え46に設けたことを特徴とする。
【0010】前記接当部46dが押え部46a側から、
苗トレイT正面に沿って苗トレイT側方に延出状とされ
ていて、苗トレイTの正面に略直交する方向において被
接当部31aと対向状とされていることも特徴とする。
また、第2の技術的手段は、多数のポット部Pを縦横に
配設してなる苗トレイTを載置する苗載せ台28を備
え、この苗載せ台28は、左右方向に対向配置された一
対の側板31間にわたって、苗トレイTを載置する載置
面30aを備え、前記左右の各側板31の上側の縁部に
は、左右方向内方に向けて突出する縁部壁31aを備え
ており、苗トレイTは、左右の縁部壁31a間で且つ縁
部壁31aよりも下側に配置されており、苗載せ台28
の載置面30aから苗トレイTが離反するのを規制する
ように苗トレイTの正面上に弾性的に接当する押え部4
6aを有するトレイ押え46を備え、このトレイ押え4
6の押え部46aは、苗トレイTの正面から離反する方
向Jに移動自在で且つ左右方向にも移動自在とされてい
ると共に、このトレイ押え46は、押え部46aから苗
トレイTの側方に延出される延出部46cを備え、押え
部46aが苗トレイT正面上から浮き上がって延出部4
6cが側板31の縁部壁31aに乗り上がった際に、押
え部46aが苗トレイTの正面上に落ちるように該押え
部46aを案内するように、前記延出部46cを、苗ト
レイT側方に向かうにしたがって苗トレイTの正面から
離反する方向Jに移行するように傾斜状としたことを特
徴とする。
【0011】また、第1の技術的手段において、トレイ
押え46は、押え部46aから苗トレイTの側方に延出
される延出部46cを備え、この延出部46cを、苗ト
レイT側方に向かうにしたがって苗トレイTの正面から
離反する方向Jに移行するように傾斜状としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜7は第1の実施の形態を示
し、図6及び図7において、移植機1は、走行体2の後
方に移植装置3および操縦ハンドル4を有する歩行型で
あって、畝Rを跨いでその長手方向に走行しながら、野
菜等のソイルブロック苗を畝Rに所定間隔をおいて植付
けるものである。なお、移植機1の進行方向を前後方向
といい、進行方向に直交する横方向を左右方向という。
【0013】走行体2は、ミッションケース6の前部に
前方突出状に架台7を取付固定し、この架台7上にエン
ジン8等を搭載すると共に、左右両側に前輪9および後
輪10を備えて主構成されている。前記エンジン8の動
力はミッションケース6内の動力伝達機構に入力され、
ミッションケース6内に入力された動力は、変速機構を
介してミッションケース6から左右両側方に突出する車
輪伝動軸11に伝達されると共に、ミッションケース6
の後面から後方に突出する第1PTO軸12と、車輪伝
動軸11よりも後方に設けられてミッションケース6か
ら左右側方に突出する第2PTO軸13とから取出せる
ようになっている。
【0014】また、左右の車輪伝動軸11の外端側に
は、該伝動軸11の軸心回りに上下揺動自在な伝動ケー
ス14が設けられ、この伝動ケース14の下部に後輪1
0が支持され、車輪伝動軸11から伝動ケース14内の
チェーン伝動機構を介して後輪10に動力が伝達され
て、該後輪10が回転駆動されるよう構成されている。
移植装置3は、走行体2の後方に装着された移植フレー
ム15に設けられており、苗を畝Rに植付ける植付体1
6と、苗を植付体16に供給する苗供給装置17と、覆
土・鎮圧ローラ18と、畝Rを覆うマルチフィルムに苗
植付用の孔を形成する穿孔手段19とから主構成されて
いる。
【0015】移植フレーム15は前部がミッションケー
ス6に取付固定された主フレーム20と、この主フレー
ム20の後端側に前端側が固定された前記操縦ハンドル
4と、前部が左右の第2PTO軸13に左右軸廻りに回
動自在に支持された可動フレーム21とから主構成され
ている。可動フレーム21の後部には覆土・鎮圧ローラ
18が取付けられ、この覆土・鎮圧ローラ18によって
可動フレーム21の後部が畝R上面の高さ変化(凹凸)
に追従するように支持されており、覆土・鎮圧ローラ1
8と可動フレーム21との上下方向の間隔は調節可能と
されている。
【0016】植付体16は、可動フレーム21に揺動リ
ンク機構を介して上下揺動自在に支持されている。この
揺動リンク機構は第2PTO軸13からの動力によって
駆動されて、植付体16が上下方向に長い楕円軌跡を描
くように移動し、その軌跡の上端側で苗が供給され、軌
跡の下端側で植付体16が畝Rに突入するようになって
いる。また、植付体16は、上部が上下開口状の筒体に
よって構成されると共に、下部に前後に開閉自在なオー
プナを備えており、オープナは植付体16の軌跡の下端
側にて畝Rに突入したときに連動具によって前後に開
き、畝Rに移植孔を形成すると共に、該移植孔に植付体
16内部に保持した苗を落下させ、その後、覆土・鎮圧
ローラ18によって移植孔の左右から土寄せすると共に
土を鎮圧することで苗の植付けが完了するようになって
いる。
【0017】苗供給装置17は、主フレーム20の上方
後方側に配置されていて多数のソイルブロック苗Sを縦
横に収容した苗トレイTを後傾状に載置して支持すると
共に縦横に間欠送りする苗トレイ送り装置22と、この
苗トレイ送り装置22の前方側に配置されていて苗取出
爪24によって前記苗トレイTから苗を一つずつ取出し
て植付体16へと搬送する苗分送装置23とから主構成
されている。苗トレイTは、プラスチック製で、薄肉に
形成されて可撓性を有し、正面側は、縦横に所定ピッチ
で碁盤目状に配列された多数の矩形状開口部を有する薄
肉平板状に形成され、また、各開口部の開口縁部から背
面側に突出して床土を収容するポット部Pを備えてい
る。そして、ポット部Pに床土を充填し、そこへ播種し
育苗することでソイルブロック苗Sが育成されている。
【0018】苗取出爪24は主フレーム20上に取付固
定されたギヤケース25に爪動作機構を介して取付支持
され、このギヤケース25には、第1PTO軸12から
ユニバーサルジョイント26を介して動力が入力され、
ギヤケース25から出力された動力によって爪動作機構
を介して苗取出爪24が駆動される。また、ギヤケース
25から右方に出力軸27が突出され、この出力軸27
によって苗トレイ送り装置22が駆動されるようになっ
ている。苗トレイ送り装置22は、苗トレイTを載置し
て移送する苗載せ台28を備えている。この苗載せ台2
8は、左右方向に配置されてハンドル4に固定された前
後一対のガイドレール29に左右方向移動自在に支持さ
れている。
【0019】また、苗載せ台28は、図4及び図5に示
すように、苗トレイTの底部を横一列のポット部Pに亘
って支持する載置板30を有し、この載置板30は左右
方向に対向配置された一対の側板31間に配置されてい
て、載置板30の左右端部が左右側板31の対向面(左
右方向内面)に固定されていると共に、苗載せ台28
は、後方に向かうにしたがって上方に移行するように傾
斜状(すなわち後傾状)に配置されており、載置板30
の上面(前面、正面)が苗トレイTを載置支持する載置
面30aとされている。
【0020】左右側板31間の、苗載せ台傾斜方向下部
には、縦送り駆動軸32が左右方向に配置されて設けら
れており、左右側板31間の、苗載せ台傾斜方向上部に
は、縦送り従動軸33が左右方向に配置されて設けられ
ており、駆動軸32には、左右各側板31の内面側に位
置する左右一対の駆動スプロケット34が固定され、従
動軸33には、左右各側板31の内面側に位置する左右
一対の従動スプロケット35が固定されている。また、
左右同じ側に在る駆動スプロケット34と従動スプロケ
ット35との間には、これらに亘ってエンドレスチェー
ン36が掛装され、左右各チェーン36には、苗トレイ
Tの縦配列方向(図4矢示A方向)のポット部P間の間
隙に係合する搬送ピン37が左右方向内方突出状に取付
けられている。したがって、駆動軸32を、図5に矢示
Bで示す方向に回動動作させることによって、苗トレイ
Tが搬送ピン37によって押動されて、載置面30aに
沿って、図2〜5の矢示D方向(苗トレイTの縦配列方
向A下方)に縦送りされるよう構成されている。
【0021】また、前記左右各側板31の縁部には、図
1にも示すように、左右方向内方に折曲されてチェーン
36及びスプロケット34,35の外方を覆う縁部壁3
1aが形成されている。前記苗載せ台28の左右方向両
側方に配置されてハンドル4に取付支持された左右軸受
部材38間には、左右側板31を貫通すると共に同ピッ
チで切られた左右ネジの谷部を結合した特殊ネジ(ナピ
ヤネジ)が形成された横送り軸39が左右軸廻り回転自
在に支持され、この横送り軸39には、その軸上の特殊
ネジに係合すると共に苗載せ台28に連結されたスライ
ダが外嵌されている。
【0022】また、横送り軸39には、第2の出力軸3
3から伝動ケース40内の巻掛け伝動機構を経て動力が
伝達されて、該横送り軸39が間欠的に回転駆動され、
横送り軸39を間欠的に回転駆動すると、前記スライダ
が間欠的に左右方向に移動すると共に横送り軸39に形
成されたネジの端部で折り返すようになっており、これ
により苗載せ台28が左右方向に往復移動されるように
なっており、そして、苗載せ台28を左右方向に移動さ
せることにより苗トレイTが横送りされるように構成さ
れている。
【0023】前記横送り軸39は、苗取出爪24によっ
て苗をポット部Pから取出す際にあっては停止されてお
り、苗をポット部Pから取出した後に回転して、ポット
部Pの横配列方向(図4矢示C方向)にポット部Pの1
ピッチ分だけ苗載せ台28を移動させるように間欠回転
するように構成されている。前記横送り軸39の左右両
側には縦送りカム41が固定され、苗載せ台28には左
右側板31間に縦送り作動軸42が回転自在に支持さ
れ、この縦送り作動軸42には、苗載せ台28が最左端
又は最右端にまで移動したときに前記縦送りカム41に
係合するホロワが左右一対備えられている。また、縦送
り作動軸42はリンク等を介して縦送り駆動軸32の左
端側に設けられた縦送り手段43に連動連結されてい
る。
【0024】そして、苗載せ台28が左右の端部まで移
動したときに、ホロワが縦送りカム41によって押され
て縦送り作動軸42が回動し、縦送り手段43が作動さ
れることにより、苗トレイTを縦送り方向Dにポット部
Pの縦配列方向Aの1ピッチ分だけ移送するように、縦
送り駆動軸32が回動される。これによって、横一列の
ポット部Pからの苗の取出しを終えた時点で、苗トレイ
Tがポット部Pの縦配列方向Aの1間隔に相当する分、
図2〜5の矢示D方向に縦送りされるようになってい
る。
【0025】苗トレイTの苗が取り出された後の部分
は、駆動スプロケット34に沿って載置板30の下面
(後面、背面)側へと折り返されるようになっており、
苗載せ台28の傾斜方向下部には、板材によって縦送り
駆動軸32の軸心を中心とする円弧状に形成されてい
て、苗トレイTを駆動スプロケット34に沿うように案
内するガイド部材44が、左右両端側及び中央部に取付
固定されている。左右両側のガイド部材44には、それ
ぞれ苗トレイTのポット部Pの底部が載置板30から離
反する方向(図1及び図2に矢示Jで示す方向)に移動
する(浮き上がる)のを防止すべく苗トレイT正面(上
面)の左右側縁側を押さえるガイド部材45が設けられ
ている。このガイド部材45は弾性変形自在な鋼棒材を
折曲して形成されており、下部側がガイド部材44に取
付固定され、中途部が苗トレイTの上面に接当してこれ
を弾圧し(単に接当するだけでもよい)、上部側は苗ト
レイTから離反するように構成されている。
【0026】苗載せ台28の上面側左右両側には、駆動
スプロケット34と従動スプロケット35との間に位置
し、且つ、前記左右各ガイド部材45の、苗トレイTの
縦送り方向D後方側に位置するトレイ押え46が配置さ
れている。このトレイ押え46は、苗トレイTの、載置
面30aから離反する方向Jに移動するのを規制すべく
苗トレイT正面の左右側縁側を押さえるものである。ト
レイ押え46は、図1〜3に示すように、1本のバネ綱
からなる線材を折曲して形成され、中途部が苗トレイT
正面の左右側縁側に弾性的に接当する押え部46aとさ
れ、(苗載せ台28傾斜方向の)上部側に、取付手段4
7によって側板31に取り付けられる取付部46bが形
成されている。
【0027】この取付部46bは、線材の端部を環状に
折曲して形成され、取付手段47は、側板31の縁部壁
31aと直交状に配置された支持ボルト48を有し、こ
の支持ボルト48は側板31の縁部壁31aの上方に平
行状に位置する支持壁49を上方から貫通しており、支
持壁49は側板31の外面にボルト固定された支持板5
0に一体形成されている。また、支持ボルト48には、
下方からバネ受板51、トレイ押え46の取付部46
b、ワッシャ52が順次外嵌されると共に、最後にナッ
ト53が螺合されていおり、トレイ押え46が支持ボル
ト48の軸心廻りに回動自在に支持されている。 ま
た、バネ受板51にはアーム部54が支持ボルト48の
径方向に突設され、アーム部54の突出端部には、二股
状とされてトレイ押え46に係合する係合部54aが形
成されていると共に、支持壁49とバネ受板51との間
にはコイルバネ55が圧縮状に介在されており、トレイ
押え46にほどよい回動抵抗が付与されていると共に、
押え部46aの苗トレイT正面から離反する方向Jへの
移動に対して抵抗が付与されている。
【0028】なお、前記押え部46aは、前記コイルバ
ネ55の付勢力、若しくは、押え部46aと取付部46
bとの間の、トレイ押え46自身の弾性的な撓みによる
付勢力、又は、それら両者の付勢力によって、苗トレイ
Tの正面側に押し付けられることにより、該苗トレイT
の正面側に弾性的に接当する。押え部46aの、苗載せ
台傾斜方向下端部には、左右方向外方に向けて且つ苗ト
レイT正面に沿って延出状とされた延出部46cが設け
られ、この延出部46cには、該延出部46cの延出端
部から左右方向外方に向けて延出されると共に押え部4
6a側に折り返されてU字状に折曲された接当部46d
が設けられている。この接当部46dは、側板31の縁
部壁31a及び苗トレイTの正面に対して平行状とされ
て、側板31の縁部壁31aの下方に位置していて、該
縁部壁31aに対して載置面30aと略直交する方向に
おいて対向状とされている。
【0029】また、接当部46dには、該接当部46d
の端部から上方に延出されると共に縁部壁31aを跨ぐ
ように折り返されてアーチ状に折曲されたつまみ部46
eが設けられている。また、苗載せ台28には、苗トレ
イT(苗)の補給時期を検出する検出スイッチ56が設
けらている。この検出スイッチ56は、右側トレイ押え
46の近傍に位置し、載置板30に形成された開口部5
7を通して背面側から正面側に出退自在に突出されてい
る。この検出スイッチ56は、苗トレイTのポット部P
底部で押圧されて、載置板30の正面から退避した状態
で、OFF状態とされ、そして、苗トレイTが縦送りさ
れて、検出スイッチ56を通り過ぎると、検出スイッチ
56が開口部57を介して載置板30の正面側に突出し
てON状態となり、ブザー、ランプ等の報知手段を作動
させることによって、苗トレイTの補給時期を作業者に
知らせるように構成されている。
【0030】前記構成のトレイ押え46にあっては、苗
トレイTが苗載せ台28の載置板30上に載置されて縦
送りされる際においては、図1〜5に示すように、押え
部46aが苗トレイT正面の左右側縁側上に弾性的に接
当していて、苗トレイTの載置面30aから離反する方
向Jへの移動を規制している。また、つまみ部46eは
側板31の縁部壁31aを挟むように係合しており、こ
れによって、トレイ押え46が、支持ボルト48の軸心
廻りに左右に移動するのが規制されている。
【0031】この状態において、苗トレイTが矢示D方
向に縦送りされていくと、苗トレイTの苗が取り出され
た部分が駆動スプロケット34に沿って弾性的に湾曲さ
れるので、苗トレイTの縦送り方向D後方側に、載置面
30aから離反する方向Jに浮き上がろうとする力が作
用する。そして、駆動スプロケット34が回動したとき
のショックによって、苗トレイTが載置面30aから離
反する方向Jに浮き上がり、これによって、図1に仮想
線で示すように、押え部46aが載置面30aから離反
する方向Jに浮き上がっても、接当部46dが側板31
の縁部壁31a下面に接当し、それ以上の浮き上がりが
規制され、これにより、押え部46aが側板31の縁部
壁31a上に乗り上げて、苗トレイT上から外れるのが
防止されると共に、検出スイッチ56の誤動作が防止さ
れる。
【0032】したがって、この実施の形態では、前記縁
部壁31aが被接当部とされているが、この被接当部と
して、この実施の形態のように縁部壁31aを利用しな
くても、別途側板31に溶接等によって設けてもよい。
なお、駆動スプロケット34が回動を停止した後は、苗
トレイTおよびトレイ押え46は、図1に実線で示すも
との位置にもどる。次いで、苗トレイTがトレイ押え4
6の押え部46a及び検出スイッチ56を通り過ぎて、
苗トレイTの補給時期がくると、先ず、トレイ押え46
のつまみ部46eに指等を引っ掛けて、トレイ押え46
を図1に矢示Fで示す方向に引き上げる。そして、図1
に仮想線で示すように、つまみ部46aの遊端側が縁部
壁31aから外れた状態で、トレイ押え46を矢示G方
向(左右方向内方)に、接当部46dが縁部壁31aの
下方から外れるまで、支持ボルト48廻りに回動させ
る。その後、トレイ押え46を矢示F方向に引き上げる
と共に反矢示G方向に回動させて、押え部46aを苗ト
レイTの正面上から側方に外すと共に、押え部46a、
延出部46c及び接当部46dを縁部壁31a上に乗せ
る。
【0033】この状態において、苗トレイTが載置面3
0aに垂直方向上方側から載置可能とされる。苗トレイ
Tを載置板30に載置した後は、前記と逆の動作によっ
て、押え部46aを苗トレイT正面の側縁側に接当させ
る。なお、前記実施の形態にあっては、前記接当部46
aは、1本の線材を折曲することによりトレイ押え46
に一体形成されたものを例示したが、トレイ押えに別途
溶接等によって固着したものであってもよい。図8は、
第2の実施の形態を示し、前記第1の実施の形態のもの
に対し、トレイ押え46に接当部を設けていなく、ま
た、延出部46cが、左右方向外方に向かうに従って上
方に移行するように傾斜状とされたものである。
【0034】この実施の形態のものによると、苗トレイ
Tの縦送り時のショックにより、押え部46aが浮き上
がって側板31の縁部壁31aに延出部46cが乗り上
がっても、延出部46cが傾斜状とされていることか
ら、トレイ押え46は再び下に落ちるので、押え部46
aが苗トレイT正面上から外れるのを防止できる。この
実施の形態においては、トレイ押え46を矢示F方向に
引き上げた後、K方向に移動させることによって、押え
部46aが苗トレイT正面から外される。図9は、第3
の実施の形態を示し、第1の実施の形態における、延出
部46c及び接当部46dを左右方向外方に向かうに従
って上方に移行するように傾斜状とされたものである。
【0035】図10は第4の実施の形態を示し、第2の
実施の形態における、延出部46cとつまみ部46eと
の間に、縦向きの接当部46dを設けたものである。こ
のものにあっては、つまみ部46eの遊端側を矢示L方
向に引き上げて、該つまみ部46eの側板31との係合
を外し、その後、トレイ押え46を矢示G方向に移動さ
せると共に上方に引き上げ、さらに、反矢示G方向に移
動させることによって、トレイ押え46が側板31の縁
部壁31a上に乗せられる。なお、前記移植機1におい
て、苗載せ台28は左右方向に横送りされるよう構成さ
れているが、前後方向又はその他の横方向に横送りさせ
るように構成してもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明の第1の技術的手段によれば、ト
レイ押え46の接当部46dが苗載せ台28の被接当部
31aに接当することにより、トレイ押え46の押え部
46aの浮き上がりが規制され、苗トレイTの縦送り時
のショック等によって、トレイ押え46が苗トレイT正
面上から外れるのが防止される。また、第2の技術的手
段によれば、押え部46aから、苗トレイTの側方に延
出される部分が、苗トレイT側方に向かうにしたがって
苗トレイTの正面から離反する方向Jに移行するように
傾斜状とされているので、トレイ押え46の押え部46
aが浮き上がって、苗載せ台28の、苗トレイT側方に
位置する部分に乗り上げようとしても、前記傾斜状部分
によってトレイ押え46が苗トレイTの正面側へと案内
され、トレイ押え46が苗トレイT正面上から外れるの
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る要部の背面断面図であ
る。
【図2】第1の実施の形態に係る要部の側面一部断面図
である。
【図3】第1の実施の形態に係る要部の平面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る苗載せ台の正面図であ
る。
【図5】第1の実施の形態に係る苗載せ台の側面図であ
る。
【図6】第1の実施の形態に係る移植機の側面図であ
る。
【図7】第1の実施の形態に係る移植機の平面図であ
る。
【図8】第2の実施の形態に係る要部の背面断面図であ
る。
【図9】第3の実施の形態に係る要部の背面断面図であ
る。
【図10】第4の実施の形態に係る要部の背面断面図で
ある。
【符号の説明】
28 苗載せ台 30a 載置面 31a 被接当部 46 トレイ押え 46a 押え部 46d 接当部 T 苗トレイ P ポット部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−33026(JP,A) 特開 平7−184418(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303 A01C 11/02 350 - 367

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のポット部(P)を縦横に配設して
    なる苗トレイ(T)を載置する苗載せ台(28)を備
    え、この苗載せ台(28)の載置面(30a)から苗ト
    レイ(T)が離反するのを規制するように苗トレイ
    (T)の正面上に弾性的に接当する押え部(46a)を
    有するトレイ押え(46)を備えた移植機において、 前記押え部(46a)の苗トレイ(T)正面上からの
    き上がりを規制するように、苗トレイ(T)の正面に略
    直交する方向において、苗載せ台(28)側に備えた被
    接当部(31a)に接当する接当部(46d)をトレイ
    押え(46)に設けたことを特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】 接当部(46d)が押え部(46a)側
    から、苗トレイ(T)正面に沿って苗トレイ(T)側方
    に延出状とされていて、苗トレイ(T)の正面に略直交
    する方向において被接当部(31a)と対向状とされて
    いることを特徴とする請求項1記載の移植機。
  3. 【請求項3】 多数のポット部(P)を縦横に配設して
    なる苗トレイ(T)を載置する苗載せ台(28)を備
    え、この苗載せ台(28)は、左右方向に対向配置され
    た一対の側板(31)間にわたって、苗トレイ(T)を
    載置する載置面(30a)を備え、前記左右の各側板
    (31)の上側の縁部には、左右方向内方に向けて突出
    する縁部壁(31a)を備えており、苗トレイ(T)
    は、左右の縁部壁(31a)間で且つ縁部壁(31a)
    よりも下側に配置されており、苗載せ台(28)の載置
    面(30a)から苗トレイ(T)が離反するのを規制す
    るように苗トレイ(T)の正面上に弾性的に接当する押
    え部(46a)を有するトレイ押え(46)を備え、
    のトレイ押え(46)の押え部(46a)は、苗トレイ
    (T)の正面から離反する方向(J)に移動自在で且つ
    左右方向にも移動自在とされていると共に、このトレイ
    押え(46)は、押え部(46a)から苗トレイ(T)
    の側方に延出される延出部(46c)を備え、押え部
    (46a)が苗トレイ(T)正面上から浮き上がって延
    出部(46c)が側板(31)の縁部壁(31a)に乗
    り上がった際に、押え部(46a)が苗トレイ(T)の
    正面上に落ちるように該押え部(46a)を案内するよ
    うに、前記延出部(46c)を、苗トレイ(T)側方に
    向かうにしたがって苗トレイ(T)の正面から離反する
    方向(J)に移行するように傾斜状としたことを特徴と
    する移植機。
  4. 【請求項4】 トレイ押え(46)は、押え部(46
    a)から苗トレイ(T)の側方に延出される延出部(4
    6c)を備え、この延出部(46c)を、苗トレイ
    (T)側方に向かうにしたがって苗トレイ(T)の正面
    から離反する方向(J)に移行するように傾斜状とした
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の移植機。
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