JP2009268356A - 移植機の苗トレイ送り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一定の速さで苗トレイを縦送りさせる。
【解決手段】 外周に多数の係合歯が形成された縦送りホイールを係合歯の一ピッチ分回転させることで苗トレイを縦送りし、係合歯に係合して縦送りホイールのトレイ縦送り方向の回転を規制する縦送り規制具を設け、縦送りホイールをトレイ縦送り方向に回転させるホイール送り部材がトレイ縦送り方向に回転した際には縦送りホイールを同行回転させホイール送り部材が復帰する際は縦送りホイールと相対回転するようにホイール送り部材と縦送りホイールとの間にワンウェイクラッチを設け、回転するカムがホロワを押動する力により、縦送り規制具と係合歯との係合を解除し、その後、縦送りホイールが係合歯の一ピッチ分回転するようにホイール送り部材を回転させると共に縦送り規制具を次の係合歯に係合させ、カムがホロワから外れるとホロワとホイール送り部材とがバネの付勢力によって元の位置に復帰させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、走行しながら野菜等の苗を圃場に植え付ける移植機に採用される苗トレイ送り装置に関するものである。
従来、移植機として、走行体の後方に、ソイルブロック苗を育苗したポット部を縦横に多数備えた苗トレイがセットされると共に該苗トレイから苗を1つずつ取り出して畝に植え付ける移植装置を備えたものが特許文献1にて開示されている。
この移植機にあっては、苗トレイを載置して支持する苗載せ台を横送り軸の回転によって苗トレイの横方向に間欠的に移動させ、苗トレイを横方向の一方に横送りする間に苗取出爪によってポット部から苗を1つずつ取り出して畝に苗を植え付ける植付体に送り、横一列のポット部から苗を取り出した時点で、苗トレイをポット部の縦方向の一ピッチ分だけ縦送りし、その後、再び苗トレイを、前記とは反対側に横送りして苗を取り出し、横一列のポット部から苗を取り出した時点で苗トレイを縦送りし、これを繰り返すことで、苗トレイ内の苗をすべて畝に植え付けるようにしている。
前記横送り軸にはカムが一体回転可能に設けられ、苗載せ台には、該苗載せ台がその移動範囲の端部側にきたときに前記カムに係合するホロワと、苗トレイを縦方向に送る縦送り駆動軸とが設けられ、縦送り駆動軸には、ワンウェイクラッチを介してロック解除レバーが設けられると共に、外周に多数の係合歯を所定ピッチで形成された縦送りホイールが一体回転可能に設けられている。
また、苗載せ台には、前記縦送りホイールの係合歯に係合してトレイ縦送り方向の回転を規制する縦送り規制具が設けられ、ホロワとロック解除レバーとは連動部材で連動連結されている。
前記構成のものにあっては、苗載せ台の移動範囲の端部側でカムがホロワを押動することにより、ロック解除レバーが縦送り駆動軸の軸心廻りに苗トレイ縦送り方向とは反対方向に相対回転し、この際にロック解除レバーに設けた係合部が縦送り規制具を押動して、縦送りホイールの係合歯に対する縦送り規制具の係合が解除され、カムがホロワから外れてホロワが復帰する際に、これに連動してロック解除レバーが苗トレイ縦送り方向に回転されることによってワンウェイクラッチを介して縦送り駆動軸が苗トレイ縦送り方向に同行回転し、これによって、苗トレイをポット部の一ピッチ分縦送りすると共に、縦送り規制具が次の係合歯に係合するようになっている。
そして、ロック解除レバーを苗トレイ縦送り方向に付勢する引張りコイルバネによって、ホロワの復帰と、ロック解除レバー、縦送り駆動軸及び縦送りホイールの苗トレイ縦送り方向の回転とを行うようにしており、したがって特許文献1の移植機にあっては、このコイルバネの付勢力によって苗トレイの縦送りがなされる。
特開平9−74828号公報
苗トレイの重量は、苗の大きさ、床土の水分含量、床土に使用される用土の重さ等によって変わるが、従来の苗トレイ送り装置にあっては、バネの力で苗トレイを縦送りするので、苗トレイの重量が変わると、縦送りのタイミングが変わり、縦送り不良やトレイの損傷につながる惧れがある。
すなわち、従来の移植機にあっては、苗載せ台は前方に行くに従って下方に移行する傾斜状の載置板を有し、この載置板に苗トレイを載置することで該苗トレイが支持され、苗トレイはそのポット部の縦配列方向が載置板の傾斜方向に一致するように載置板に載置され、苗トレイが軽いときには自重によって下方側に滑り落ちようとする力が小さいので縦送り不良となり、苗トレイが重いときには自由落下の速度が速く苗トレイが損傷する原因となっている。
そこで、本発明は、苗トレイの重さに左右されずに一定の速さで苗トレイを縦送りすることができる苗トレイ送り装置を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、外周に多数の係合歯が所定ピッチで形成された縦送りホイールを前記係合歯の一ピッチ分回転させることで、苗が育苗されたポット部を縦横に多数有する苗トレイがポット部の一ピッチ分縦送りされるよう構成し、
前記係合歯に係合して縦送りホイールのトレイ縦送り方向の回転を規制する縦送り規制具を設け、
縦送りホイールをトレイ縦送り方向に回転させるためのホイール送り部材を設け、
このホイール送り部材がトレイ縦送り方向に回転した際には縦送りホイールを同行回転させ、該ホイール送り部材が復帰する際は縦送りホイールと相対回転するように、ホイール送り部材と縦送りホイールとの間にワンウェイクラッチを設け、
回転するカムと該カムに係合するホロワとを設け、
カムがホロワを押動する力により、縦送り規制具と縦送りホイールの係合歯との係合を解除し、且つ、その後、縦送りホイールが係合歯の一ピッチ分回転するようにホイール送り部材を回転させると共に縦送り規制具を次の係合歯に係合させるように作動する縦送り作動機構を設け、
カムがホロワから外れると、ホロワとホイール送り部材とがバネの付勢力によって元の位置に復帰するようにしたことを特徴とする。
また、縦送り作動機構は、カムがホロワを押動する力によりトレイ縦送り方向に回転する縦送りアームと、この縦送りアームが縦送り方向に回転した際に縦送り規制具に設けた係合部を押圧することにより縦送り規制具と縦送りホイールの係合歯との係合を解除するロック解除部材とを備え、
前記縦送りアームは、縦送り規制具と縦送りホイールの係合歯との係合が解除された後に、ホイール送り部材に係合して該ホイール送り部材を縦送り方向に回転させるように構成されているのがよい。
また、ロック解除部材が縦送り規制具の係合部を通り過ぎた後に、縦送り規制具を縦送りホイールの次の係合歯に係合させるべく、バネによって縦送り規制具が縦送りホイールに押し付けられるように付勢されているのがよい。
また、縦送りアームはカムがホロワから外れるとバネの付勢力によって元の位置に復帰するように構成され、縦送りアームが復帰する際には、縦送り規制具と縦送りホイールの係合歯との係合が解除されないように、ロック解除部材が縦送り規制具の係合部から逃げるように構成されているのがよい。
また、カムがホロワを押動した際に、縦送りアームをトレイ縦送り方向に回転させるべくホロワの動きに縦送りアームを連動させる連動体を設け、この連動体に、縦送りアームのトレイ縦送り方向の回転が規制された際にカムによるホロワの押動を許容する逃がし機構を設けるのがよい。
また、ピッチの異なる係合歯を備えた縦送りホイールを回転軸芯方向に並べて設け、縦送り規制具を縦送りホイールの回転軸芯方向に移動させることにより、異なるピッチの縦送りホイールの1つを使用可能としてもよい。
本発明によれば、苗トレイの重さに左右されずに一定の速さで苗トレイを縦送りすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図8,9において、1は、畝Rの長手方向に移動しながら該畝Rに野菜等のソイルブロック苗2を所定間隔をおいて植え付ける歩行型の移植機である。
なお、本実施形態では、歩行型の移植機を例示しているが、乗用型の移植機であってもよい。
該移植機1は、畝Rを跨いで該畝Rの長手方向に走行する走行体3と、この走行体3の後方側に設けられた移植装置4と、この移植装置4を支持する支持フレーム5と、走行体3を操向する操向ハンドル7と、育苗された苗2を備えた予備の苗トレイTを載せておくための予備苗載せ台8とを備えている。
苗トレイTは、プラスチック製で薄肉に形成されていて可撓性を有し、縦横に所定ピッチで碁盤目状に配列された多数のポット部Pを備えており、各ポット部Pの開口縁部は平板状の薄肉壁部で相互に接続されている。
この苗トレイTには、各ポット部Pに供給された床土に播種して育苗されたソイルブロック苗2が育成されている。
走行体3は、走行機体9と、この走行機体9を走行可能に支持する走行装置10と、走行機体9に搭載されたエンジン11等を有する。
走行機体9は、ミッションケース12と、このミッションケース12の前部に該ミッションケース12から前方突出状に取付固定された架台13とを備えてなり、エンジン11は架台13上の前部に搭載されている。
走行装置10は、畝間溝Mを走行する前輪14と、この前輪14を支持する前輪支持アーム17と、前輪14の後方側に配置されたクローラ式走行装置15と、このクローラ式走行装置15を支持する伝動ケース19とを備え、該走行装置10は走行機体9の左右両側に設けられている。
左右の各伝動ケース19内には、エンジン11からの動力をクローラ式走行装置15に伝達するチェーン伝動機構等からなる動力伝達機構が収納されている。
架台13の前端側に設けられた左右方向の軸芯を有する筒状の軸サポート22に、左右方向の軸芯を有する左右一対の前輪支軸23の左右方向内端側が挿入されて該軸サポート22に軸芯回りに回転自在に支持されている。
左右各前輪支軸23の左右方向外端側に左右方向で同じ側にある前輪支持アーム17の取付具20が一体回転自在に外嵌されており、これにより、前輪支持アーム17が軸サポート22に上下揺動自在に支持されている。
左右の各伝動ケース19は、ミッションケース12の側面から後方に向けて延出状に配置され、各伝動ケース19の前端側は、ミッションケース12の側面にケース支持体25を介して左右方向の軸芯回りに回転自在に支持されていて、該伝動ケース19が上下に揺動可能とされている。
そして、左右の前輪支持アーム17と左右の伝動ケース19とを伴に上下に揺動して左右の前輪14と左右のクローラ式走行装置15とを、走行機体9に対して同時に相対的に上下動することにより、走行機体9が接地面に対して昇降するよう構成されている。
支持フレーム5は左右一対のメインフレーム26を有し、左右のメインフレーム26は前部側で連結プレート27によって連結されていると共にミッションケース12の後部上部側に取付固定されている。
メインフレーム26はミッションケース12から後方側に向けて延出されると共に後端側で上方側に向けて延出されている。
操向ハンドル7は、平面視で前方に向けて開放状の略コ字形に形成されており、左右両側部の前端側が左右のメインフレーム26に連結されている。
移植装置4は、苗トレイTを載置して支持する苗載せ台29と、この苗載せ台29上の苗トレイTから苗2を取り出す苗取出し装置30と、この苗取出し装置30から供給された苗2を畝Rに植え付ける植付体31と、畝Rに植え付けられた苗2の左右両側を鎮圧する鎮圧輪32(覆土輪)とを備えている。
なお、畝2がマルチフィルムによって被覆されている場合には、植付体31の前方に、マルチフィルムに植付用の孔を形成する穿孔装置が設けられる。
苗載せ台29は、操向ハンドル7の前方側に位置しており、左右の側板33と、左右の側板33間に設けられていて苗トレイTの底部が載置されて該苗トレイTを支持する載置板34とを有する。
載置板34は、前方に行くに従って下方に移行する傾斜状に設けられていて、苗トレイTはポット部Pの縦配列方向が載置板34の前記傾斜方向に一致するように該載置板34上に載置される。
苗載せ台29は、支持フレーム5の後部側に設けられた前後一対のスライドレール35に左右方向移動可能に支持されている。
また、苗載せ台29(苗トレイT)はトレイ横送り機構によって、苗トレイTのポット部Pの横方向の一ピッチ分、間欠的に左右方向に往復横送り可能とされ、また、苗載せ台29には、その左右方向の移動域の左右両側の端部において、苗トレイTをポット部Pの縦配列方向の一ピッチ分、下方側に縦送りするトレイ縦送り機構が備えられている。
苗取出し装置30は、ポット部Pから苗2を取り出す苗取出爪38を備えると共にエンジン11からの動力によって駆動されて苗取出爪38を動作させる運動機構を備え、ポット部P内の床土に対して前側から苗取出爪38を進行させて該床土を突き刺すと共に突き刺した後に苗取出爪38を後退させることによりポット部Pから苗2を取り出し可能としている。
また、ポット部Pから取り出された苗2は、苗受取り位置に位置する植付体31の上方に移送されて植付体31へと放出可能とされている。
植付体31は、上側から苗2が供給できるように上端が開放状とされ、また、内部に苗2を保持でき且つ該苗2を下方に放出できるように下部が開閉自在とされており、走行機体9に取り付けられた昇降機構によって昇降自在に支持されている。
この植付体31は、上下移動範囲の上死点又はその付近の苗受取り位置において閉じた状態で苗取出し装置30から苗2が供給され、内部に苗2を保持した状態で下降すると共に、上下移動範囲の下死点側で畝Rに突入し且つ開くことにより、畝Rに植え穴を形成し、且つ該植え穴に苗2を放出する。
これにより苗2が畝Rに植え付けられる。
鎮圧輪32は、左右一対設けられていて、畝R上面の苗2の植付け位置の左右両側を転動し、植え穴に投入された苗2の左右両側の土を押圧して植え付けた苗2の株際に土寄せする。
前記苗トレイTを横送りするトレイ横送り機構について説明する。
図10〜12に示すように、苗載せ台29の左右両側方には、前後のスライドレール35に固定された左右の左右サポート部材39が設けられ、この左右サポート部材39間に、苗載せ台29の左右側板33を貫通すると共にエンドレスの螺旋溝を有する横送り軸40が配置され、この横送り軸40は前記サポート部材39側にブラケットや軸受部材等を介して左右軸廻り回転自在に取付けられている。
一方、苗載せ台29の載置板34の下面側には、横送り軸40の螺旋溝に係合するスライダ41が設けられている。
右側のサポート部材39には伝動ケース42が設けられ、この伝動ケース42内の動力伝達機構には、ミッションケース12から出力されたエンジン11からの動力が入力され、この伝動ケース42内に入力された動力は、該伝動ケース42内の動力伝達機構を経て横送り軸40に伝達されて、該横送り軸40が間欠的に回転駆動されるよう構成されている。
そして、横送り軸40が間欠的に回転駆動されると、スライダ41が横送り軸40の螺旋溝に係合して、苗載せ台29が左右方向に間欠的に所定範囲で往復移動されるようになっている。
次に、苗トレイTの縦送り機構について説明する。
図1〜7及び図10〜12に示すように、左右側板33間の前下部には、縦送り駆動軸43が左右方向に配置されて左右軸回りに回転自在に設けられており、左右側板33間の後上部には、縦送り従動軸44が左右方向に配置されて左右軸回りに回転自在に設けられており、縦送り駆動軸43には左右一対の駆動スプロケット45が固定され、縦送り従動軸44には左右一対の従動スプロケット46が固定されている。
また、左右方向で同じ側にある駆動スプロケット45と従動スプロケット46との間には、これらに亘ってエンドレスのチェーン47が掛装され、このチェーン47に、縦配列方向におけるポット部P間の間隙に係合する搬送ピン48がチェーン47の周方向(長手方向)に間隔をおいて複数取り付けられている。
そして、縦送り駆動軸43が、図10に矢示Aで示す方向に回転することによって駆動スプロケット45が同行回転し、駆動スプロケット45が矢示A方向に回転することによりチェーン47がその上部側が前斜め下方に移動するように周方向に回走して搬送ピン48がポット部Pを前斜め下方側に押動し、苗トレイTが縦送り(苗トレイTのポット部Pの縦配列方向への送りが)可能とされている。
なお、この搬送ピン48は、ポット部Pのピッチが異なる(ポット部Pの大きさが異なる)数種の苗トレイTのポット部P間のピッチに合う位置に設けられるか或いは取付位置が変更可能とされる。
一方、前記横送り軸40の左右両側には、該横送り軸40と一体回転するカム49が設けられ、苗載せ台29には左右側板33にわたる縦送り作動軸50が左右方向の軸芯回りに回転自在に支持され、この縦送り作動軸50にはホロワ51が左右一対設けられ、一方のホロワ51は苗載せ台29(苗トレイT)がその左右移動域の一端側にまで移動したときに一方のカム49に係合し、他方のホロワ51は苗載せ台29(苗トレイT)がその左右移動域の他端側にまで移動したときに他方のカム49に係合し、ホロワ51がカム49に押動されることにより縦送り作動軸50が回転するよう構成されている。
また、縦送り作動軸50は左端側が左側の側板33から突出しており、この突出部分に、縦送り作動軸50の回転に連動して揺動する連動体52が取り付けられている。
この連動体52は、図6に示すように、縦送り作動軸50と一体回転する駆動側部材53と、縦送り作動軸50と相対回転する被駆動側部材54と、駆動側部材53から被駆動側部材54に駆動力を伝達するコイルスプリング等からなるスプリング55とを有する。
駆動側部材53及び被駆動側部材54は、側壁53a,54aと、該側壁53a,54aの上端から左右方向内方側に延出する上壁53b,54bとを有し、駆動側部材53の側壁53aは被駆動側部材54の側壁54aの外側面後部側に重ね合わされていると共に、駆動側部材53の上壁53bは被駆動側部材54の上壁54b上面に重ね合わされている。
これら駆動側部材53及び被駆動側部材54の両側壁53a,54aを縦送り作動軸50の左端側に設けられたネジ軸部56が貫通していると共に、駆動側部材53及び被駆動側部材54の側壁53a,54aの左右両側に配置され且つ縦送り作動軸50の前記ネジ軸部56に螺合されたナット57によって、駆動側部材53及び被駆動側部材54が縦送り作動軸50に取り付けられている。
駆動側部材53の側壁53aは縦送り作動軸50の前記ネジ軸部56に一体回転するように係合し、縦送り作動軸50の前記ネジ軸部56は、被駆動側部材54の側壁54aを相対回転するように挿通している。
また、駆動側部材53及び被駆動側部材54の両上壁53b,54bを下側から頭付きのボルト58が貫通しており、該ボルト58の先端側(上端側)には、ナット59が螺合されており、該ナット59と駆動側部材53の上壁53bとの間に、前記スプリング55がボルト58に套嵌状とされて配置されている。
前記構成の連動体52にあっては、図1の矢示B方向に回転するカム49にホロワ51が押動されると、駆動側部材53が縦送り作動軸50と共に該縦送り作動軸50の軸芯回りに上方側に回転し、駆動側部材53の上壁53bがスプリング55を上方に押動することにより該スプリング55を介してボルト58が上方に持ち上げられ、該ボルト58によって被駆動側部材54が上方に引き上げられる。
これによって、ホロワ51がカム49に押動されることにより、連動体52が縦送り作動軸50と共に該縦送り作動軸50の軸芯回りに上方に揺動するよう構成されている。
また、被駆動側部材54の前部には、前方側に向けて開放状とされたコ字形の(二股状の)嵌合部60が設けられている。
前記縦送り駆動軸43の左端側は苗載せ台29の左側の側板33から突出しており、この突出部分にスプライン軸部61と、該スプライン軸部61から左方に突出する支軸部62とが設けられている。
スプライン軸部61にはクラッチシフタ63が軸方向移動自在にスプライン嵌合され、支軸部62には回転ホイール64が軸芯回りに回転自在に外嵌されている。
回転ホイール64は、前記支軸部62に相対回転自在に外嵌されたボス部65と、このボス部65に一体回転自在に外嵌固定されたホイール本体66と、このホイール本体66のクラッチシフタ63対向側に固定状に設けられたシフタ係合部材67とから構成されている。
シフタ係合部材67には、クラッチシフタ63に設けられた噛合部63aに係合する被噛合部67aが設けられ、クラッチシフタ63は、クラッチ操作レバー68の支軸69回りの回転操作によってシフトフォーク70を介して縦送り駆動軸43の軸方向に操作され、クラッチシフタ63の噛合部63aをシフタ係合部材67の被噛合部67aに歯合させることにより、回転ホイール64がクラッチシフタ63を介して縦送り駆動軸43と一体回転し、回転ホイール64が図1の矢示C方向(トレイ縦送り方向)に回転することにより、苗トレイTがポット部Pの縦配列方向前方側(下方側)に移送されるよう構成されている。
また、クラッチシフタ63の噛合部63aとシフタ係合部材67の被噛合部67aとの歯合を解除することにより、縦送り駆動軸43が回転ホイール64に対して相対回転する。
したがって、クラッチシフタ63の噛合部63aと回転ホイール64の被噛合部67aとの歯合を解除しておくことにより、例えば、縦送り従動軸44に設けた手動ハンドル24(図11参照)を回すことによって手動で縦送り駆動軸43を回転させることができる。
また、植付け作業時には、クラッチシフタ63の噛合部63aを回転ホイール64の被噛合部67aに歯合させておく。
前記回転ホイール64には2枚の縦送りホイール71(円板状のラック)が一体回転自在に設けられている。
これら縦送りホイール71は、図4に示すように、リング円板状に形成され、回転ホイール64のホイール本体66に左右方向に並設状とされて外嵌固定されている。
各縦送りホイール71の外周には多数の係合歯72が所定ピッチで周方向全周にわたって設けられており、この縦送りホイール71が係合歯72の一ピッチ分、トレイ縦送り方向Cに回転することにより、苗トレイTがポット部Pの縦配列方向に、該ポット部Pの一ピッチ分縦送りされるよう構成されている。
また、各縦送りホイール71の外周には、各係合歯72のトレイ縦送り方向C前方側に形成された係合溝73が設けられている。
各縦送りホイール71の外周の係合歯72と係合溝73との間は、縦送りホイール71の回転中心(回転ホイール64の回転中心)を中心とする円弧状のガイド部74とされている。
一方の縦送りホイール71と他方の縦送りホイール71とは、その係合歯72のピッチP1,P2が異なる以外は同様に形成されており、一方の縦送りホイール71と他方の縦送りホイール71とは同径に形成されている。
したがって、本実施形態の移植機にあっては、一方の縦送りホイール71と他方の縦送りホイール71とを選択的に使用することにより、ポット部Pのピッチの異なる2種の苗トレイTの縦送りが可能とされている。
前記回転ホイール64のボス部65には支持筒75が軸芯回り回転自在に套嵌され、この支持筒75にはホイール送り部材76の一端側が固定され、このホイール送り部材76は支持筒75から下方側に向けて延出状とされている。
前記ボス部65と支持筒75との間には一方向にのみ回転動力を伝達するワンウェイクラッチ77が介装されており、このワンウェイクラッチ77によって、ホイール送り部材76がトレイ縦送り方向Cに回転したときには支持筒75,ワンウェイクラッチ77及び回転ホイール64を介して縦送りホイール71が同行回転し、ホイール送り部材76がトレイ縦送り方向Cとは反対側に回転したとき(復帰するとき)には、縦送りホイール71に対してホイール送り部材76が相対回転するよう構成されている。
また、苗載せ台29側には、ホイール送り部材76の下端側の前面側が接当することにより、該ホイール送り部材76のトレイ縦送り方向Cとは反対側への回転を規制するストッパ部材78が設けられている。
縦送りホイール71の上方側には縦送りホイール71のトレイ縦送り方向Cの回転を規制する縦送り規制具79が設けられている。
この縦送り規制具79は縦送りホイール71の係合溝73に嵌る係合爪80を備え、この係合爪80が係合溝73に嵌って係合歯72に係合することで縦送りホイール71のトレイ縦送り方向Cの回転が規制される。
また、縦送り規制具79の後部側は、図7に示すように、後上方に向けて延設されており、該後部の上端側に左右方向の軸芯を有するボス81を有し、このボス81は、苗載せ台29側に支持された枢軸82に左右方向の軸芯回りに回転自在に外嵌されて支持されている。
そして、縦送り規制具79が枢軸82回りに上方側に揺動することにより、係合爪80が係合溝73から離脱すると共に係合歯72から外れ、縦送りホイール71のトレイ縦送り方向Cへの回転が許容される。
また、縦送り規制具79の前部には、バネ掛け部83が延設され、このバネ掛け部83に規制具戻しバネ84の一端側が引っ掛けられ、規制具戻しバネ84の他端側は、苗載せ台29側のバネ掛け部に引っ掛けられていて、該規制具戻しバネ84の付勢力は、係合爪80を係合溝73及び係合歯72に係合させる方向に(縦送り規制具79を縦送りホイール71側に押し付けるように)作用している。
また、縦送り規制具79の、係合爪80とボス81との間には、カム溝85が長手方向に形成されている。
前記ボス81は枢軸82に左右方向移動自在に支持されていると共に、位置決め機構86によって、一方の縦送りホイール71の上方に位置する位置と、他方の縦送りホイール71の上方に位置する位置とに位置決め可能とされており、1つの縦送り規制具79を2つの縦送りホイール71に使用可能とされている。
前記位置決め機構86は、ボス81の外周に形成された左右一対の周溝87と、この周溝87に選択的に嵌合して縦送り規制具79を位置決めするボール88と、このボール88を周溝87に向けて付勢するコイルバネからなるバネ部材89と、このバネ部材89及びボール88を保持する保持筒90と、この保持筒90に螺合されたボルト91とを備えている。
保持筒90は、枢軸82の基部に固定されたブラケット92に固定され、ボルト91はボール88とは反対側に螺合され、バネ部材89はボール88とボルト91との間に介在されている。
なお、前記ブラケット92には、縦送り規制具79の上方側に位置していて、該縦送り規制具79の過度の上方揺動を規制する規制部92aが設けられている。
また、ボス81には、切替レバー93が設けられ、この切替レバー93を把持して、ボス81を左右方向に動かすと、ボール88が一方の周溝87からバネ部材89の付勢力に抗して離脱し、他方の周溝87に嵌合する。
また、苗トレイTの縦送り機構は、カム49がホロワ51を押動する力により、縦送り規制具79と縦送りホイール71の係合歯72との係合を解除し、且つ、その後、縦送りホイール71が係合歯72の一ピッチ分回転するようにホイール送り部材76を回転させると共に縦送り規制具79を次の係合歯72に係合させるように作動する縦送り作動機構94を備えている。
この縦送り作動機構94は、主として、縦送りアーム95と、ロック解除ピン96(ロック解除部材)と、該ロック解除ピン96を支持するロック解除アーム97とを有する。
前記縦送りアーム85は、前記支持筒75に軸芯回りに相対回転自在に外嵌支持されている。
詳細には、この縦送りアーム95の上下中途部に左右方向の軸芯を有するボス98が設けられ、該ボス98が前記支持筒75に外嵌されることで、縦送りアーム95が支持筒75に回転自在に支持されている。
縦送りアーム95の下部側(縦送り駆動軸43より下方側)には、前側に左右方向の軸芯を有する連動ピン99が設けられ、後側に左右方向の軸芯回りに回転自在に支持された送りローラ100が設けられている。
連動ピン99は、ホイール送り部材76に形成されたピン挿通孔101を挿通しており、このホイール送り部材76に形成されたピン挿通孔101は縦送りホイール71の回転中心を中心とする円弧状に形成されている。
また、前記送りローラ100には、連動体52の被駆動側部材54の嵌合部60が嵌合している。
縦送りアーム95の縦送り駆動軸43より上方側には、後方側に延出したバネ掛け部102が設けられ、このバネ掛け部102に設けた掛止ピン103に縦送りアーム戻しバネ104の一端側が引っ掛けられ、この縦送りアーム戻しバネ104の他端側は苗載せ台29側に設けられたバネ掛け部に引っ掛けれていて、この縦送りアーム戻しバネ104の付勢力は、縦送りアーム95を縦送り方向Cとは反対側に回転させるように作用し、縦送りアーム95はホイール送り部材76を介して縦送りアーム戻しバネ104の付勢力による縦送り方向Cとは反対側への回転が規制される。
ストッパ部材78の接当面には、クッション性のある部材が設けられる。
縦送りアーム95の、縦送り駆動軸43より上方側で且つカム溝85より下方側に、ベアリング105を介して支軸106が左右方向の軸芯回りに回転自在に設けられ、この支軸106に前記ロック解除アーム97の一端側が固定され、該ロック解除アーム97の他端側に前記ロック解除ピン96が固定され、このロック解除ピン96はカム溝85を挿通しており、該ロック解除ピン96のカム溝85を挿通した部分にはカラー107が外嵌されている。
また、ロック解除ピン96は、縦送りアーム95に形成されたピン挿通孔108を挿通しており、このピン挿通孔108は前記支軸106の軸芯を中心とする円弧状で且つ下方に行くに従って前方に移行する傾斜方向に形成されている。
また、前記支軸106には、解除アーム戻しバネ109の一端側が引っ掛けられ、この解除アーム戻しバネ109の他端側は前記掛止ピン103に引っ掛けられていてロック解除アーム97を後方側に付勢している。
前記規制具戻しバネ84の付勢力は解除アーム戻しバネ109の付勢力より強い。
前記構成の苗トレイ縦送り機構にあっては、図1に示すように、カム49は横送り軸40と共に矢示B方向に間欠回転しており、ホロワ51がカム49に係合していないときには、ホイール送り部材76はストッパ部材78に接当しており、連動ピン99はピン挿通孔101の前端に位置しており、縦送りアーム95はホイール送り部材76を介してトレイ縦送り方向Cとは逆方向の回転が規制されており、ロック解除ピン96はカム溝85の後端側に位置していると共にピン挿通孔108の上端に位置しており、縦送り規制具79の係合爪80は縦送りホイール71の係合歯72の1つに係合している。
苗載せ台29がその左右移動域の端部に移動してくると、カム49がホロワ51に上方側から当たり、該カム49がホロワ51を下方に押動する。
カム49は、その頂点49a(回転中心から最も遠い点)に至るまでホロワ51を下方に押動する。
ホロワ51がカム49に押動されると、縦送り作動軸50が回転して連動体52を図1の矢示d方向に揺動させ、連動体52は送りローラ100を介して縦送りアーム95をトレイ縦送り方向Cに回転させる。
すると、図13及び図14に示すように、ロック解除ピン96がカム溝85を前方側に移動して、ロック解除ピン96がカラー107を介してカム溝85の上縁側に設けられた係合部110を押圧する。
このロック解除ピン96によって係合部110が押圧されることにより、縦送り規制具79が押し上げられて、該縦送り規制具79が枢軸82回りに上方揺動して、係合爪80が係合溝73から離脱すると共に係合歯72から外れる。
このとき、ロック解除ピン96(カラー107)が係合部110を押圧する反力によって、ロック解除ピン96はピン挿通孔108の上端に押し付けられるので、ロック解除アーム97は下方に揺動しないようになっている。
また、係合爪80が係合歯72から外れるまでは、連動ピン99はピン挿通孔101内を後方側に移動し、ホイール送り部材76に、該ホイール送り部材76をトレイ縦送り方向Cに回転させる力が伝達されないように構成されている。
係合爪80が係合歯72から外れた後に、連動ピン99はピン挿通孔101の後端に達して連動ピン99がホイール送り部材76を押動する。
ホイール送り部材76が連動ピン99に押動されることにより、該ホイール送り部材76がトレイ縦送り方向Cに回転する。
すると、ホイール送り部材76によって縦送りホイール71がトレイ縦送り方向Cに回転させられ、苗トレイTがポット部Pの縦配列方向に縦送りされる。
このように、ホロワ51をカム49が押動する力によって、苗トレイTが縦送りされるので、苗トレイTの重量にかかわらず苗トレイTが確実にしかも所望の速さで縦送りされ、苗トレイTの縦送り不良又は苗トレイTの損傷が生じる惧れがない。
縦送りホイール71がトレイ縦送り方向Cに若干回転すると、図15及び図16に示すように、ロック解除ピン96がカム溝85の係合部110から前方側に外れる(ロック解除ピン96が係合部110を前方側に通り過ぎる)。
ロック解除ピン96がカム溝85の係合部110から前方側に外れると、規制具戻しバネ84が解除アーム戻しバネ109のバネ力よりも強いので、規制具戻しバネ84のバネ力によって縦送り規制具79が縦送りホイール71に押しつけられ、係合爪80が係合歯72に接当する。
このとき、ロック解除ピン96がピン挿通孔108を下方移動すると共にロック解除アーム97が支軸106回りに下方揺動し、縦送り規制具79の下方揺動を許容する。
さらに、縦送りホイール71がトレイ縦送り方向Cに回転すると、ロック解除ピン96がカム溝85内を前方側に移動すると共に、係合爪80が縦送りホイール71のガイド部74上を摺動して次の係合溝73に嵌り、該係合爪80が次の係合歯72に自動的に係合する。
これによって、縦送りホイール71を係合歯72の二ピッチ分回転させるのを防止している。
係合爪80が係合歯72に係合すると縦送りホイール71及びホイール送り部材76のトレイ縦送り方向Cの回転が規制され、ホイール送り部材76によって縦送りアーム95のトレイ縦送り方向Cの回転も規制される。
このとき、縦送りホイール71を確実に係合歯72に一ピッチ分トレイ縦送り方向Cに回転させるために、カム49が、まだホロワ51を押動するように構成されている。
そして、係合爪80が係合歯72に係合して縦送りホイール71,ホイール送り部材76及び縦送りアーム95のトレイ縦送り方向Cの回転が停止した後、カム49の頂点49aがホロワ51から外れるまで、図18に示すように、連動体52の駆動側部材53がスプリング55を圧縮させることにより被駆動側部材54に対して相対回転して、カム49の押動力を逃がすように構成されている。
これによって、苗トレイTが縦送り不足(縦送り不良)にならないように工夫されている。
前記連動体52のスプリング55,ボルト58等によって、縦送りアーム95のトレイ縦送り方向Cの回転が規制された際にカム49によるホロワ51の押動を許容する逃がし機構28が構成されている。
カム49の頂点49aがホロワ51から外れると、縦送りアーム戻しバネ104の付勢力によって、縦送りアーム95,ホイール送り部材76及び連動体52が元の位置にもどる。
このとき、係合爪80が係合溝73に係合しているので縦送りホイール71は回転しないと共に、ホイール送り部材76はワンウェイクラッチ77によって縦送りホイール71に対して相対回転する。
また、縦送りアーム95,ホイール送り部材76及び連動体52が元の位置に戻るときには、ホロワ51がカム49の外周面を摺接しながら戻り、縦送りアーム戻しバネ104のバネ力によって一気に(速い速度で)戻らないように構成されており、図19に示すように、縦送りアーム95,ホイール送り部材76及び連動体52が元の位置に戻るとホロワ51がカム49の外周面から離れるようになっている。
さらに、縦送りアーム95が元の位置に復帰するときにおいて、該ロック解除ピン96が係合部110を通過して後方移動するときには、ロック解除アーム97が下方に揺動してロック解除ピン96が係合部110から逃げることにより、縦送り規制具79が上方に揺動する(係合爪80が係合歯72から外れる)ことはない。
以上のようにして、横一列のポット部Pからのソイルブロック苗2の取り出しを終えた時点でポット部Pの縦配列方向に苗トレイTがポット部Pの一ピッチだけ縦送りされるよう構成されている。
前記実施形態の移植機1にあっては、図20に示すように、苗トレイTは苗載せ台29の上部後端側から載置板34に沿って前方(下方)へと装填され、苗載せ台29には、載置板34の傾斜方向中途部から苗2の取出し位置111にかけて、苗トレイTの載置板34からの浮き上がりを防止すべく苗トレイTの左右端部側の上側に位置する押さえ壁112を有するトレイ押さえ部材113が設けられており、苗トレイTの左右の端部側は、苗載せ台29の上部後端側から載置板34の傾斜方向前方側に移動することで、押さえ壁112の下側に入り込むように構成されている。
苗トレイTの左右の端部側が押さえ壁112の下側に入り込む際において、苗2の葉が苗トレイTと押さえ壁112との間に挟まれると、葉がちぎれたり、苗2の取り出し精度が低下する等の問題が生じる。
そのため、従来から、苗載せ台29には、苗2の葉を案内する丸棒材からなる苗ガイド115が設けられている。
この苗ガイド115は、一端側に、前記押さえ部材113の載置板傾斜方向後方において載置板34の上面側にボルト固定される取付部115aが設けられており、この取付部115aから載置板34に沿って後上方に延出された後、載置板34に直交する方向の上方側に立ち上がり、その後、押さえ壁112へと向けて延出されていると共に、押さえ壁112の手前で左右方向内方側に折曲されて押さえ壁112上に載置されている。
また、前端側は円弧状に折曲されてトレイ押さえ部材113の外側部内に挿入されている。
前記棒状の苗ガイド115では、苗トレイTの左右の端部側が押さえ壁112の下側に入り込む際において、レタス等の小さい苗2の葉が苗トレイTと押さえ壁112との間に挟まれる場合がある。
そこで、本実施形態にあっては、図21〜23に示すように、レタス等の小苗2の葉が苗トレイTと押さえ壁112との間に挟まれるのを防止する苗はさみ防止ガイド114が設けられている。
この苗はさみ防止ガイド114は、側壁114aと、この側壁114aの上縁から左右方向外方に延出した前後の上壁114b,114cと、側壁114aの下縁後部から左右方向外方に延出された取付壁114dとを有する。
苗はさみ防止ガイド114の側壁114aは、苗トレイTの左右方向外側方で且つ苗ガイド115の左右方向内側方に(苗トレイTと苗ガイド115との間に)位置しており、該苗はさみ防止ガイド114の側壁114aの載置板傾斜方向の前部側が押さえ壁112の左右方向内側方に位置していると共に、該苗はさみ防止ガイド114の側壁114aの載置板傾斜方向の前部側が後部側よりも左右方向内方側に位置するように側壁114aが中途部で折曲されている。
前後の上壁114b,114cは苗ガイド上に位置しており、後側の上壁11cの左右方向外側の縁部から載置板34に向けて延出壁114eが設けられている。
前記構成の苗はさみ防止ガイド114により、苗トレイTの左右方向の端部側が押さえ壁112の下側に入る部分の前後において、苗2の左右方向外側方がカバーされる(覆われる)ので、レタス等の小苗2の葉が苗トレイTと押さえ壁112との間に挟まれるのが防止され、これにより、苗トレイTを縦送りする際に葉が引っ張られない、苗トレイTを縦送りする際に苗2を引き抜いてしまわない、苗取り出し時に葉が挟まっていることによる苗取り出しミスの発生を防ぐ等の効果がある。
なお、本実施形態では、苗ガイド115は、苗はさみ防止ガイド114を支持する機能を有するが、なくてもかまわない。
苗トレイの縦送り機構の要部の側面図である。 苗トレイの縦送り機構の要部の平面図である。 苗トレイの縦送り機構の要部の平面拡大図である。 縦送りホイールの側面図である。 苗トレイの縦送り機構の要部の側面拡大図である。 連動体の側面一部断面図である。 縦送り規制具及びその支持部分の平面及び側面図である。 移植機の側面図である。 移植機の平面概略図である。 苗載せ台の側面概略図である。 苗載せ台の平面概略図である。 苗トレイの横送り機構及び縦送り機構を示す概略図である。 苗トレイの縦送り機構の動作を示す側面図である。 縦送り規制具の動作を示す側面図である。 苗トレイの縦送り機構の動作を示す側面図である。 苗トレイの縦送り機構の動作を示す側面図である。 苗トレイの縦送り機構の動作を示す側面図である。 苗トレイの縦送り機構の動作を示す側面図である。 苗トレイの縦送り機構の動作を示す側面図である。 苗載せ台の側面概略図である。 苗はさみ防止ガイドの取付部分の平面図である。 苗はさみ防止ガイドの取付部分の側面図である。 苗はさみ防止ガイドの側面、平面及び背面図である。
符号の説明
2 苗
28 逃がし機構
49 カム
51 ホロワ
52 連動体
71 縦送りホイール
72 係合歯
76 ホイール送り部材
77 ワンウェイクラッチ
79 縦送り規制具
84 規制具戻しバネ
94 縦送り作動機構
95 縦送りアーム
96 ロック解除部材
104 縦送りアーム戻しバネ
110 係合部
C トレイ縦送り方向
P ポット部
P1 係合歯のピッチ
P2 係合歯のピッチ
T 苗トレイ

Claims (6)

  1. 外周に多数の係合歯(72)が所定ピッチで形成された縦送りホイール(71)を前記係合歯(72)の一ピッチ分回転させることで、苗(2)が育苗されたポット部(P)を縦横に多数有する苗トレイ(T)がポット部(P)の一ピッチ分縦送りされるよう構成し、
    前記係合歯(72)に係合して縦送りホイール(71)のトレイ縦送り方向(C)の回転を規制する縦送り規制具(79)を設け、
    縦送りホイール(71)をトレイ縦送り方向(C)に回転させるためのホイール送り部材(76)を設け、
    このホイール送り部材(76)がトレイ縦送り方向(C)に回転した際には縦送りホイール(71)を同行回転させ、該ホイール送り部材(76)が復帰する際は縦送りホイール(71)と相対回転するように、ホイール送り部材(76)と縦送りホイール(71)との間にワンウェイクラッチ(77)を設け、
    回転するカム(49)と該カム(49)に係合するホロワ(51)とを設け、
    カム(49)がホロワ(51)を押動する力により、縦送り規制具(79)と縦送りホイール(71)の係合歯(72)との係合を解除し、且つ、その後、縦送りホイール(71)が係合歯(72)の一ピッチ分回転するようにホイール送り部材(76)を回転させると共に縦送り規制具(79)を次の係合歯(72)に係合させるように作動する縦送り作動機構(94)を設け、
    カム(49)がホロワ(51)から外れると、ホロワ(51)とホイール送り部材(76)とがバネ(104)の付勢力によって元の位置に復帰するようにしたことを特徴とする移植機の苗トレイ送り装置。
  2. 縦送り作動機構(94)は、カム(49)がホロワ(51)を押動する力によりトレイ縦送り方向(C)に回転する縦送りアーム(95)と、この縦送りアーム(95)がトレイ縦送り方向(C)に回転した際に縦送り規制具(79)に設けた係合部(110)を押圧することにより縦送り規制具(79)と縦送りホイール(71)の係合歯(72)との係合を解除するロック解除部材(96)とを備え、
    前記縦送りアーム(95)は、縦送り規制具(79)と縦送りホイール(71)の係合歯(72)との係合が解除された後に、ホイール送り部材(76)に係合して該ホイール送り部材(76)をトレイ縦送り方向(C)に回転させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移植機の苗トレイ送り装置。
  3. ロック解除部材(96)が縦送り規制具(79)の係合部(110)を通り過ぎた後に、縦送り規制具(79)を縦送りホイール(71)の次の係合歯(72)に係合させるべく、バネ(84)によって縦送り規制具(79)が縦送りホイール(71)に押し付けられるように付勢されていることを特徴とする請求項2に記載の移植機の苗トレイ送り装置。
  4. 縦送りアーム(95)はカム(49)がホロワ(51)から外れるとバネ(104)の付勢力によって元の位置に復帰するように構成され、縦送りアーム(95)が復帰する際には、縦送り規制具(79)と縦送りホイール(71)の係合歯(72)との係合が解除されないように、ロック解除部材(96)が縦送り規制具(79)の係合部(110)から逃げるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の移植機の苗トレイ送り装置。
  5. カム(49)がホロワ(51)を押動した際に、縦送りアーム(95)をトレイ縦送り方向(C)に回転させるべくホロワ(51)の動きに縦送りアーム(95)を連動させる連動体(52)を設け、この連動体(52)に、縦送りアーム(95)のトレイ縦送り方向(C)の回転が規制された際にカム(49)によるホロワ(51)の押動を許容する逃がし機構(28)を設けたことを特徴とする請求項2〜4のいすれか1項に記載の移植機の苗トレイ送り装置。
  6. ピッチ(P1,P2)の異なる係合歯(72)を備えた縦送りホイール(71)を回転軸芯方向に並べて設け、縦送り規制具(79)を縦送りホイール(71)の回転軸芯方向に移動させることにより、異なるピッチ(P1,P2)の縦送りホイール(71)の1つを使用可能としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の移植機の苗トレイ送り装置。
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