JP3582237B2 - 苗移植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の育苗ポットが縦横に配列されている苗箱で育成される苗を苗箱ごと植付部に装填し、その苗箱の育苗ポットから苗を取り出して土壌に植付ける苗移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の苗移植機は、植付部4の上部に苗箱を供給する苗箱供給部30a(図示例では2段)があり、該苗箱供給部より供給される苗箱が苗箱搬送部30bを通って下方に位置する苗取出部30cへ搬送され、そこで育苗ポットの間隔分づつ苗箱を間欠的に送りながら、苗押出位置Pで苗取出装置により各育苗ポットから苗を押し出して苗箱の苗を取り出す構成となっている(図1参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図から分かるように、前記苗箱搬送部30bの苗箱搬送路は搬送方向下手側ほど傾斜がきつくなっており、苗取出部30cの直前ではほぼ垂直に近い傾斜となっている。このため、苗箱搬送部30bを搬送される苗箱の搬送速度が次第に増加し、そのままの速度で苗取出部30cにある先行の苗箱に当たると、先行の苗箱の位置がずれ、苗の取り出しに支障がでる。そこで、苗取出部30cの直前で苗箱を停止または減速させる手段を設けたものが開発されているが、従来のものは、苗箱を停止または減速させる手段が苗箱供給部30aの苗箱供給装置や苗取出部30aの苗箱送り装置と連動していたので、構造が複雑であった。一方、苗箱には苗を収容するポットが複数個横方向に並んでいて、各ポットから取り出された苗が左右の苗植付装置に複数個づつ供給され、これを苗植付装置が1個づつ植え付けるため、苗植付装置の運動を苗取出装置、苗搬送装置等の作動と連動させているが、これらの装置全体が同時に作動すると植付部の伝動トルクが大きくなるという問題がある。本発明は、この種の苗移植機において、比較的簡単な構造で、植付部の伝動トルクのピークを分散させながら、各条の苗植付位置を揃えることができるようにすることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明にかかる苗移植機は、前輪6及び後輪7を備える走行車体2にリンク装置3を介して植付部4を昇降可能に装着し、走行車体2に搭載したエンジンEの動力が前輪6、後輪7及び植付部4の伝動ケース36内に伝動される構成とし、前記植付部4には、苗箱搬送装置30により苗箱を苗押出位置Pに搬送し、第一苗取出装置31により苗押出位置Pに搬送されてきた苗箱の横一列のポットから苗を取り出し、第一苗搬送装置32により前記第一苗取出装置31で取り出された苗を下側前方に弧を描くような軌跡で搬送し、第二苗取出装置33により該第一苗搬送装置32で搬送されてきた苗を第二苗搬送装置34上に抜き落し、該第二苗搬送装置34で左右半分づつに分かれて左右両側の苗取り部に横送りする構成の2条分づつのユニットを隣接して設けると共に、前記苗取り部に搬送された苗を一株づつ圃場に植付ける苗植付装置35を設け、植付部4の伝動ケース36には、植付駆動軸63から苗箱搬送装置30の苗箱送り装置50、第一苗取出装置31及び第一苗搬送装置32へ伝動する各ユニットごとのギヤ64、65と、前記植付駆動軸63から各苗植付装置35へ伝動する左右並列に配置したチェン83とを設けた苗移植機において、前記左右並列に配置したチェン83を同じ位相で作動させて苗植付装置35による各条の苗植付位置が揃うように各苗植付装置35を同じ位相で作動させる構成とし、前記各ユニットごとのギヤ64、65の互いの位相をずらせて前記苗箱送り装置50、第一苗取出装置31及び第一苗搬送装置32を前記各ユニットで互いの位相をずらせて作動させる構成としたことを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1乃至図10に本発明を施した苗移植機の1例を示す。
この苗移植機1は、乗用型の走行車体2の後側にリンク装置3を介して8条植えの植付部4が昇降可能に装着され、また、走行車体2の後部には、側条施肥装置5の肥料ホッパ5aと、各条ごとに肥料を繰り出す肥料繰出部5b…が配設されている。
【0006】
走行車体2は、駆動回転する左右一対の操向用の前輪6・6と駆動回転する左右一対の後輪7・7を備え、フレーム8上の前側にミッションケース9、その後側にエンジンEが搭載され、エンジンEの回転動力はベルト伝動装置10によりミッションケース9の上部に取り付けた油圧ポンプに一旦伝動され、そこから、無段変速操作可能なベルト伝動装置11によりミッションケース9内に伝動される。そして、ミッションケース9内の動力は前輪6・6と後輪7・7に伝動されると共に、伝動軸9a、中間ギヤケース9b、伝動軸9cを介して植付部4に伝動される。尚、図中の12は前輪6・6を操向操作するためのハンドル、13は操縦者が座る座席、14は操縦者が走行車体2上を移動するためのステップフロアである。
【0007】
リンク装置3は、走行車体2のフレーム8の後端部に固着したリンクベース15に上リンク16及び下リンク17・17が回動自在に取り付けられ、これら上下リンクの後端部に走行車体側ヒッチ18が連結されている。この走行車体側ヒッチ18に植付部側ヒッチ19を結合させて、植付部4が装着される。リンク装置3を駆動するための油圧シリンダ20は、その基部側がフレーム8に枢着され、そのピストンロッド側が上リンク16の基部から下向きに一体的に固着されたアーム21の先端部にスプリングを介して連結されている。油圧シリンダ20が伸縮作動すると、上下のリンク16・17・17がリンクベース15側の支軸回りに回動し、植付部4が昇降動する。尚、油圧シリンダ20は、植付部4に設けた油圧バルブ22によって作動制御される。
【0008】
また、植付部4は、植付部側ヒッチ19の下端部から後方に突出するローリング軸23に回動自在に支持されており、走行車体2に対しローリング自在となっている。植付部4が急激にローリングしないように、植付部側ヒッチ19と植付部4の伝動ケース36に設けた左右の棒体24・24とが規制スプリング25・25にて結ばれている。
【0009】
走行車体側ヒッチ18と植付部側ヒッチ19の構造について説明する。
走行車体側ヒッチ18は、上側が凹となった係合部材18aを上部に備えると共に、後側が凹となった係合部材18b・18bを下部に備えている。一方、植付部側ヒッチ19は、上記係合部材18a・18b・18bに対応する位置に係合ピン19a・19b・19bを備えている。そして、係合部材18a・18b・18bに係合ピン19a・19b・19bを係合させることにより、両ヒッチ18・19を結合する。
【0010】
走行車体側ヒッチ18には、係合部材18b・18bから係合ピン19b・19bが外れないように固定する固定フック18c・18cが設けられている。この固定フック18c・18cは、回動自在に支持され、トルクスプリング18d・18dによって係合ピン19b・19bを固定する側に付勢されている。固定フック18c・18cの操作は、それと一体の着脱レバー18e・18eにて行う。
【0011】
また、植付部側ヒッチ19の回動軸19cに左右一対のローリングロックアーム19d・19dが一体作動するように設けられ、一方のローリングロックアーム19dの基部にはローリングロック解除レバー19eが固着され、他方のローリングロックアーム19dの基部にはローリングロック解除レバー19eを前側に回動させる方向に回動軸19cを付勢するローリングロックスプリング19fが取り付けられている。植付部側ヒッチ19が走行車体側ヒッチ18から外れている時は、ローリングロックアーム19d・19dが植付部4に固定のローリングストッパ19g・19gに当接して、植付部4のローリングがロックされる。このため、植付部側ヒッチ19が左右水平に保たれ、装着作業を容易に行える。植付部側ヒッチ19を走行車体側ヒッチ18に連結すると、走行車体側ヒッチ18に設けられているローリングロック解除アーム18fがローリングロック解除レバー19eを押すことにより、ローリングロックアーム19d・19dがローリングストッパ19g・19gから離れ、植付部4がローリング可能となる。
【0012】
更に植付部側ヒッチ19には、走行車体側の油圧装置と植付部側の油圧バルブ22を結ぶ油圧ケーブル22aを係止しておくケーブルフック19hが設けられている。
【0013】
走行車体2に植付部4を装着するに際しては、台等の上に植付部4を水平に載置し、その植付部4に向けて走行車体2をバックさせ、走行車体側ヒッチ18が植付部側ヒッチ19の下側になる位置で走行車体2を停止させる。その状態でリンク装置3を上に作動させ、まず係合部材18aに係合ピン19aを係合させる。更にリンク装置3を上に作動させると、植付部4が持ち上げられ、それに伴って植付部4が係合ピン19aを支点にして前側に回動し、係合ピン19b・19bが固定フック18c・18cを乗り越えて係合部材18b・18bに係合する。そして、油圧ケーブル22aをケーブルフック19hに係止させれば、植付部4の装着が完了する。
【0014】
また、植付部4を取り外す場合は、油圧ケーブル22aをケーブルフック19hから外してから、着脱レバー18e・18eを操作して固定フック18c・18cによる係合ピン19b・19bの固定を解除し、その状態で植付部4を後方回動させれば係合部材18b・18bと係合ピン19b・19bの係合が外れ、更にリンク装置3を下に作動させれば係合部材18aと係合ピン19aの係合が外れる。
【0015】
この苗移植機の植付部4は8条植えの構成であって、後述する如く隣接する2条分づつで1ユニットになっているため、左右中央部に位置する植付部側ヒッチ19の後方に隙間がある。その隙間から手を差し入れて着脱レバー18e・18eの操作や油圧ケーブル22aの付け外しを行うことができるので、植付部4の着脱作業が容易である。
【0016】
走行車体2の前部左右両側には、線引きマーカー26・26が起立及び倒伏可能に設けられている。植付作業時には、次行程で機体が通る側の線引きマーカー26が倒伏し、次行程で機体を走行させる際の目印となる線を表土面に引く。操縦者は前行程で線引きマーカ26によって表土面に引かれた線にセンターマーカ27を目視で合わせながら走行させることにより、既植の隣接条と平行に機体を走行させられる。また、機体前端部の側方にサイドマーカー28・28が設けられている。線引きマーカー26・26によって表土面に引かれた線が見にくい圃場では、既植側のサイドマーカー28を既植の隣接条になぞらせながら機体を走行させる。
【0017】
走行車体2の前部には、予備苗載台29・29が左右に設けられている。これら予備苗載台29・29は支持軸29a・29aを中心にして水平面内で回動可能に設けられており、線引きマーカ26が出ている側に両方の予備苗載台29・29が共に位置するように、線引きマーカー26・26の起立及び倒伏作動に連動して回動する。左右の予備苗載台29・29が干渉しないように、両支持軸29a・29aの支点の位置は上下及び前後にずらしてある。
【0018】
上記構成とすることにより、ステップフロア14に補助作業者が乗って予備苗載台29・29の苗を植付部4の苗供給部30a…に補給しながら植付作業を行う場合、進路合わせしているサイドマーカ28とステップフロア14上で補助作業者が苗補給作業を行うので、操縦者がサイドマーカ28を目視することの妨げとならない。
【0019】
植付部4は8条植えの構成で、苗箱搬送装置30…、第一苗取出装置31…、第一苗搬送装置32…、第二苗取出装置33…、第二苗搬送装置34…、苗植付装置35…等を備えている。なお、苗植付装置35を除く各装置は、隣接する2条分づつで1ユニットとなっている。
【0020】
各苗箱搬送装置30に複数枚の苗箱C…が装填され、苗押出位置Pに搬送されてきた苗箱Cの横一列のポットから第一苗取出装置31により苗が一斉に押し出される。押し出された苗は、第一苗搬送装置32により下側前方に弧を描くような軌跡で搬送され、第二苗取出装置33により第二苗搬送装置34上に抜き落とされる。抜き落とされた苗は、第二苗搬送装置34によりその左右両側の苗取り部に左右半分づつに分かれて横送りされ、苗取り部まで搬送された苗は一株づつ苗植付装置35・35が取って圃場に植付けられる。
【0021】
植付部4の各装置に伝動する伝動ケース36は、5体の植付伝動フレーム36a…を左右並列に等間隔で配置し、隣接する植付伝動フレームの前部同士を連結パイプ36b…で連結し、各連結パイプ36b…の中央部に植付伝動ケース36c…の後部を固着連結した構成となっている。走行車体2からの動力が、右から2本目の連結パイプ36bに設けた入力部の入力軸60に入力される。その入力軸60から、ベベルギヤ61・62を介して、植付伝動フレーム36a…の前部と連結パイプ36b…を左右に貫通する植付駆動軸63に伝動し、それから各条の植付伝動ケース36c…及び植付伝動フレーム36a…内の伝動機構に伝動する。
【0022】
植付伝動ケース36c内では、植付駆動軸63からギヤ64、ギヤ65、ギヤ66、クラッチ67を介して押出し駆動軸68に伝動する。この押出し駆動軸68の左端部には、第一苗取出装置31を駆動するアーム69と、第二苗取出装置33を駆動するカム70が取り付けられている。また、押出し駆動軸68の中央部には苗箱送りカム72が一体回転するよう組み付けられ、そのカムに苗箱送り駆動軸73に一体回転するよう組まれたアーム74のローラ74aが接当し、苗箱送り駆動軸73を回動作動する。苗箱送り駆動軸73の間欠的な回転により、苗箱搬送装置30の後記苗箱送り装置50が駆動される。更に、押出し駆動軸68の右端部から不等速伝動ギヤ75・76を介して第一苗箱搬送駆動軸77へ不等速伝動される。この第一苗箱搬送駆動軸77には、第一苗箱搬送装置32を駆動するアーム78が取り付けられている。
【0023】
連結パイプ36b・36bの中央部では、植付駆動軸63からベベルギヤ79・80・79・80を介して第二苗搬送装置34…の駆動軸81・81に伝動する。また、植付伝動フレーム36a内では、植付伝動軸63からスプロケット82、チエン83、及び植付装置側のスプロケットを介して苗植付装置の駆動軸に伝動し、苗植付装置35を駆動している。
【0024】
この苗移植機に使用される苗箱Cは、後述する如く、苗を収容するポットC’…が横方向に14個並んでいて、各ポットC’…から取り出された苗が左右の苗植付装置35・35に7個づつ供給される。したがって、苗植付装置35が7回作動する間に、第一苗取出装置31、第一苗搬送装置32、及び第二苗取出装置33が1回作動する。そこで、各ユニットのギヤ64とギヤ65の噛み合いの位相を(360/7)度の倍数分づつずらすことにより、各条の苗植付位置を揃えたまま、植付部の伝動トルクのピークを分散させている。
【0025】
植付部4の下部には4体の整地用フロート37・37・38・38が設けられており、植付作業時は、これらフロートが圃場面を整地しながら滑走してゆく。これら各フロート37・37・38・38には、各条の苗植付位置の近傍の圃場面に施肥用の溝を形成する作溝器39…が取り付けられ、その後側に平面視断面が後方開口のU字状の施肥ガイド5c…が取り付けられ、そこに肥料繰出装置5b…から繰り出された肥料を移送する施肥ホース5d…が各条ごとに連結されている。
【0026】
また、中央2体の37・37は圃場面の凹凸を検出するセンサでもあり、これらフロート37・37の上下動に応じて油圧バルブ18のスプールが作動するようになっている。すなわち、フロート37・37が上動すると、油圧シリンダ20を伸ばす方向に油圧バルブ22が作動され、逆にフロート37・37が下動すると油圧シリンダ20を縮める方向に油圧バルブ22が作動される。これにより、植付部4は圃場面に対し一定の高さを維持するように制御される。
【0027】
次に、苗箱搬送装置30について詳しく説明する。
ところで、この苗移植機1で使用される苗箱Cは、プラスチック製の可撓性を有する苗箱であり、図13及び図14で示すような形状となっている。すなわち、小さいポットC’…が左右前後に所定の間隔で並び、開口部C’a…が互いに連結し、底部C’b…側が独立した形状に成形されている。また、苗箱Cの長手方向に沿う左右の端縁部Ca・Caには、ポットC’…の長手方向の間隔に合わせて苗箱送り用の角孔Cb…が設けられている。各ポットC’…の底部C’bには、後記苗押出しピン31aが底部側から侵入できる切れ目C’cが設けられている。Ccは左右(短手方向)中央で長手方向に向けて設けられた広間隔部である。各ポットC’…内に床土を詰めて播種、覆土し、育苗される。こうして各ポットC’…ごとに1株づつ育苗された苗箱Cは、植付部4に苗箱ごと装填され、底部側から押し出されて苗が取り出される。
【0028】
苗箱搬送装置30は、植付部4の上部に後下がりに傾斜した状態で設けられている上下2段の苗箱供給部30a(1)・30a(2)と、該2段の苗箱供給部の後端部に接続し、下部で合流して一本化する苗箱搬送部30bと、該苗箱搬送部に続いて前側上方へU字状に湾曲する苗取出部30cと、該苗取出部に続いて前記苗箱供給部30a・30aの真下まで上方に延びる空箱搬送部30dとを備え、空箱搬送部30dの出口に、そこから排出される空の苗箱C…を複数枚上下に重ねた状態で収容する空箱収容枠30eが設けられている。各苗箱搬送装置30…は、植付伝動ケース36c…の上側に苗取出部30c…が支持され、更に苗取出部30c…に基部が固着された苗箱供給部支持フレーム30f…に苗箱供給部30a・30a…、空箱搬送部30d…の上部、及び空箱収容枠30e…が支持されている。
【0029】
上下2段の苗箱供給部30a(1)・30a(2)は、苗箱をその長手方向を前後に向けた状態で2枚づつ直列に載せられるスペースを有する。底面には空転ローラー41…が設けられていて、載せられている苗箱が自重で後方に滑り落ちるようになっている。また、苗箱供給部30a(1)・30a(2)には、後側のスペースに位置する苗箱を強制的に苗箱搬送部30bへ供給する苗箱供給装置42(1)・42(2)がそれぞれ設けられている。
【0030】
この苗箱供給装置42は、外周部に形成された突起が苗箱CのポットC’…とポットC’…の隙間に係合して苗箱を送る幅広の送りローラー42aと、該送りローラーの下流側に位置し、苗箱Cの長手方向に沿う左右の端縁部Ca・Caを上下から挟んで送る駆動ローラー42b・42b及び押えローラー42c・42cとを備えている。押えローラー42c・42cは、支軸42d・42d回りに回動自在な支持アーム42e・42eに支持され、スプリング42f・42fによって駆動ローラー42b・42b側に付勢されている。苗箱供給装置42(1)・42(2)はモーターM1・M2によってそれぞれ駆動される。モーターM1(またはM2)の回転が、まずギヤ機構を介して駆動ローラー42b・42bの軸に伝動され、更にその軸から伝動ベルト42gを介して送りローラー42aの軸へ伝動される。
【0031】
苗箱搬送部30bは、上段の苗箱供給部30a(1)から供給される苗箱を苗取出部30cへ搬送する第一苗箱搬送路と、下段の苗箱供給部30a(2)から供給される苗箱を苗取出部30cへ搬送する第二苗箱搬送路とを有する。両苗箱搬送路は、苗取出部側へ行くほど次第に傾斜がきつくなり、苗取出部30cの手前で合流して1本化されている。
【0032】
第一苗箱搬送路を搬送中の苗箱については、左右の端縁部Ca・Caを支持レール43・43で上下から挟むようにして案内支持し、かつ始端から合流部までは位置決めガイド44で広間隔部Ccの下面を支え、合流部以降はポットC′…の底部を支持プレート45で支える。支持レール43・43の合流部に位置する部分43a・43aは、第二苗箱搬送路を搬送される苗箱の進路を阻害しないように、端縁部Ca・Caの上面側にだけ接当するようになっている。
【0033】
また、第一苗箱搬送路の左右中央後方(苗箱の上面側)には、金属の細い棒材で作られ、上端と下端が位置固定された弾性を有する構造の第一苗箱押え46が設けられている。第一苗箱搬送路は側面視で後方に凸となる形状をしているので、搬送中の苗箱が遠心力で後方に飛び出そうとする。第一苗箱押え46は、搬送中の苗箱の左右中央部が一定以上に苗箱の上面側へずれることを規制し、苗箱が後方に飛びさないようにしている。
【0034】
第一苗箱搬送路の始端部から合流部までは、苗箱の厚み方向における支持レール43・43と第一苗箱押え46との間に若干の隙間dがあり、苗箱の上面側へのずれについては規制するが、苗箱搬送については規制しないようになっている。合流部直前部を過ぎてからは上記隙間が徐々に狭くなり、苗取出部30cの直前部46Aでその隙間が最小になる。これにより、第一苗箱搬送路を落下する苗箱に抵抗が付与され、減速された速度で苗取出部30cに苗箱が供給される。苗箱が遠心力で上面側にずれる作用を利用しているので、簡単な構造でありながら制動効果が高い。苗箱に付与される抵抗の強さは、苗箱を停止させることなく、かつ落下速度が一定以下に抑えられるように設定されている。
【0035】
苗取出部30cの直前部46A以降は、第一苗箱押え46が後方に屈曲させてあり、苗箱搬送路との間に広い間隔を保ったまま苗押出位置Pの近傍まで延びている。苗取出部30cの直前部まで苗箱の上面と第一苗箱押え46の間に苗の葉が挟まった状態となっていても、この屈曲部分46Bの位置まで苗箱がくると葉が正常な姿勢に復元し、苗押出位置Pでポットから苗を取り出す際に障害とならない。
【0036】
第一苗箱押え46の上端は回動自在な背面視門形の支持パイプ46aに固着され、下端部は固定パイプ46bに差し込まれて位置固定されている。よって、下端部を固定パイプ46bから抜くと、図7で鎖線で示すように第一苗箱押え46を上に回動させられ、苗箱搬送装置30から苗箱を取り出せるようになる。支持パイプ46aの回動支点47は、側面視で第一苗箱押え46の作用始端部とほぼ同じ位置にあるので、第一苗箱押え46を上に回動させても、第一苗箱押え46の作用始端部の位置は変わらない。このため、苗箱の取り出し等で第一苗箱押え46を上に回動させた時に、第一苗箱搬送路の始端部で苗箱が浮き上がることを防止でき、後記スイッチSW2の誤検出を防げる。
【0037】
第一苗箱押え46の下端部を固定パイプ46bに固定するボルト46cのねじ込み量を変更することにより、苗箱の厚み方向における支持レール43・43と第一苗箱押え46との隙間の大きさを調節できる。苗箱の重さや苗の根の張り具合等に応じて、適正な制動が得られる隙間の大きさに調節する。
【0038】
第二苗箱搬送路を搬送中の苗箱については、ポットC′…の底部を支持プレート45で支えている。また、第二苗箱搬送路の左右中央上方(苗箱の上面側)には第二苗箱押え48が設けられており、搬送中の苗箱が浮き上がりを規制するようになっている。支持プレート45は第二苗箱搬送路の始端から苗押出位置Pまで連続して設けられているが、第二苗箱押え48は始端から合流部の直前までで、合流部以後についてはその役割が第一苗箱押え46に引き継がれる。第二苗箱押え48は前記位置決めガイド44と一体に設けられている。
【0039】
苗取出部30cには、苗押出位置Pで苗箱Cを係止するとともに、適宜タイミングで苗箱をポット横一列分づつ送る苗箱送り装置50が設けられている。この苗箱送り装置50は、苗箱搬送路に沿って往復移動する送り爪50a・50aと、それに連動して係脱する係止爪50b・50bとを備えている。送り爪50a・50aの爪部が支持レール43・43に設けた開口部に入り込んで、その開口部に対応する位置にある苗箱Cの苗箱送り用の角孔Cb…に係合した状態から、送り爪が上動して次の角孔Cb…に乗り越して係合して再び下動することで、ポットC’…を横一列分づつ搬送する構成になっている。送り爪50a・50aの送り作動は、第一苗取出装置31が苗を押し出して押出しピン31a…がポットC’…の底部から抜け出た後から次の苗押出し作動が始まるまでの間に行われる。
【0040】
苗箱送り装置50の駆動機構は、植付伝動ケース36cの左側部に突出する苗箱送り駆動軸73に駆動プレート50dが一体回転するように取り付けられ、送り爪50a・50aの基部を支持するクランクアーム50e・50eのうちの左側のクランクアームと前記駆動プレート50dとがロッド50fで連結されている。左右のクランクアーム50e・50eは苗取出部30cの内側を貫通して支持されている回動軸50gに一体回転するよう取り付けられている。送り爪50a・50aの上動、すなわち苗箱送り方向と逆方向の作動は、植付伝動ケース36c内の苗箱送りカム72により駆動され、送り爪50a・50aの下動、すなわち苗箱送り方向の作動は、スプリング50hにより駆動されるように設けている。また、駆動プレート50dには苗箱送り手動レバー51が一体に取り付けられ、該苗箱送り手動レバーの揺動操作によっても苗箱送り装置50を送り作動させられるようになっている。
【0041】
また、苗押出位置Pには、送り爪50a・50a及び係止爪50b・50bが苗箱の角孔Cb,Cbから抜け出た状態にある時に苗箱が自重で落下するのを防止するブレーキ部材52・52が設けられている。このブレーキ部材52は、軸52aに回動自在に取り付けられ、スプリング52bによって苗押出位置Pの方向に付勢されており、常時はフック状になった係合部が苗箱の角孔Cbに係合している。
【0042】
ブレーキ部材52の係合部と反対側の端部にはブレーキ解除レバー52cが取り付けられており、このレバーを手動で操作して係合部が苗箱搬送路から離れるようにブレーキ部材52を回動させると、ブレーキが効かなくなる。このため、手動操作による苗箱送りが小さな力で行うことができ、苗箱搬送装置30からの苗箱の取り出しが容易になる。スプリング52bは軸52aを支点越えするように設けられているため、ブレーキが効く状態とブレーキが効かない状態のいずれでも安定する。植付作業を再開すると、苗取出装置31の苗押出しピン31a…が突出する際に、該苗押出しピンを支持するピン支持体31bに固着したブレーキ部材戻し具31cがブレーキ部材52を押すことにより、ブレーキが効く状態に戻る。
【0043】
図11はブレーキ部材52のブレーキ作用を解除する異なる構成を示す。この構成においては、ブレーキ部材52の係合部と反対側の端部に対向して、前記苗箱送り手動レバー51からブレーキ解除部材51aが後方に突設しており、苗箱送り手動レバー51を苗箱送り装置50による移動量以上後方に引くと、ブレーキ解除部材51aがブレーキ部材52の係合部と反対側の端部を押して係合部が苗箱の角孔Cbから外れ、ブレーキが効かなくなる。
【0044】
苗押出位置Pの少し上側には、係止爪50b・50bが苗箱の角孔Cb,Cbから抜け出るのに連動して苗箱搬送路に突出(苗箱搬送路に苗箱がない場合)し、苗箱供給部30aから供給される苗箱を一旦受け止める遮断爪53・53が設けられている。
【0045】
苗取出部30cの苗箱搬送路は円弧状になっているため、苗箱は内側(円弧の中心側)に位置ずれしやすい。苗箱の位置がずれると、苗押出しピン31a…と苗箱の各ポットC’…の底部C’bに形成されている切れ目C’c…との位置に狂いが生じ、苗が押し出されるなくなる。そこで、苗押出位置Pの少し下側に、苗箱を外側に押し付けて位置ずれを防止する苗箱押し具54…が設けられている。この苗箱押し具54は、苗押出しピン31a…のガイド孔を有するガイド板31dの下面部に回動自在に取り付けられており、苗押出しピン31a…が突出する時、ピン支持体31bに固着のカムガイド31eが苗箱押し具54のカム部54aを押し下げることにより、苗箱押し具54が後方に回動し、苗箱を外側に押し付ける。苗箱押し板54は苗箱のポットとポットの間の部分を押すようになっている。苗押出しピン31a…が後退すると、トルクスプリング54bの作用で苗箱押し具54が苗箱から離れるので、苗箱送り時には苗箱押し具54が抵抗とならない。
【0046】
苗箱搬送装置30には苗箱の有無を検出するリミットスイッチSW1〜SW7が設けられており、これらスイッチの検出結果に基づいて苗箱供給装置42(1)・42(2)のモーターM1・M2の駆動が制御される。スイッチSW1・SW5は上下の苗箱供給部30a(1)・30a(2)の送りローラー42aの直前部、スイッチSW2・SW6は上下の苗箱供給部30a(1)・30a(2)の駆動ローラー42b・42bの直後部、スイッチSW3は遮断爪53・53の直前部、及びスイッチSW4は遮断爪53・53の直後部、スイッチSW7は空箱搬送部30dにそれぞれ設けられている。スイッチSW4が設けられている位置が、先行する苗箱の搬送方向後端部が通過すると苗箱供給部が次の苗箱を供給する苗箱供給作動位置となっている。
【0047】
まず、空の苗箱搬送装置30に苗箱を装填する場合について説明する。
1枚目の苗箱を上段の苗供給部30a(1)に装填する。最初は各スイッチSW1〜SW7はOFFであり、その状態からスイッチSW1がONになると、モーターM1が回転して送りローラー42aと駆動ローラー42b・42bが駆動され、苗箱が苗箱搬送部30bへ強制的に送られる。スイッチSW3がONになると、モーターM1が停止する。この時、苗箱は駆動ローラー42b・42bと押えローラー42c・42cによる挟持から解放されている。苗箱搬送部30bに供給された苗箱は、苗押出位置Pまで自重で落下する。遮断爪53・53が出ている場合は該遮断爪に苗箱が一旦受けられ、遮断爪が引っ込んだ時に苗箱が苗押出位置Pまで落下する。
【0048】
2枚目の苗箱を上段の苗供給部30a(1)に装填する。この時スイッチSW4がONかつスイッチSW2がOFFであり、その状態でスイッチSW1がONになるとモーターM1が回転し、苗箱が強制送りされる。スイッチSW2がONになると、モーターM1が停止する。2枚目の苗箱は、駆動ローラー42b・42bと押えローラー42c・42cによって端縁部Ca・Caを挟持された状態で苗供給部30a(1)に保持される。
【0049】
3枚目の苗箱を上段の苗供給部30a(1)に装填する。3枚目の苗箱は2枚目の苗箱の前側に直列に並ぶ。
【0050】
4枚目の苗箱を下段の苗供給部30a(2)に装填する。スイッチSW4がONかつスイッチSW6がOFFの状態で、スイッチSW5がONになるとモーターM2が回転し、苗箱はスイッチSW6がONになるまで送られる。スイッチSW6がONになるとモーターM2が停止し、苗箱は駆動ローラー42b・42bと押えローラー42c・42cによって端縁部Ca・Caを挟持された状態で苗供給部30a(2)に保持される。
【0051】
5枚目の苗箱を下段の苗供給部30a(2)に装填する。5枚目の苗箱は4枚目の苗箱の前側に直列に並ぶ。
【0052】
これにて、主苗箱搬送部3bと上下の苗供給部30a(1)・30a(2)に計5枚の苗箱が装填されたこととなる。この状態で植付部4の各部を作動させ、苗植付作業を開始する。
【0053】
次に、上記苗箱満載状態から苗植付作業を行う場合について説明する。
苗植付作業を開始すると、苗箱送り装置50によって1枚目の苗箱がポット間隔分づつ搬送される。そして、その1枚目の苗箱の後端がスイッチSW4を通過してスイッチSW4がOFFになると、モーターM1が回転し、2枚目の苗箱が苗箱搬送部30bへ送り出される。2枚目の苗箱は第一苗箱搬送路を落下し、その先端部が先行の1枚目の苗箱に後端部に当接するが、苗取出部30c(詳しくはスイッチSW4が設けられている位置)の直前部で第一苗箱押え46により減速されるため、2枚目の苗箱が1枚目の苗箱に当たる時の衝撃は極めて小さく、1枚目の苗箱が位置ずれすることはない。スイッチSW3がONになると、モーターM1が停止する。この2枚目の苗箱の移動に伴って、3枚目の苗箱は、その先端が送りローラー42a上もしくは駆動ローラー42b・42b及び押えローラー42c・42cの直前に位置するまで滑り落ちてくる。
【0054】
2枚目の苗箱が下流側に移動し、スイッチSW2がOFFになると、モーターM1が回転し、3枚目の苗箱がスイッチSW2をONする位置まで送られる。スイッチSW2がONになるとモーターM1が停止する。これにより、3枚目の苗箱は、駆動ローラー42b・42bと押えローラー42c・42cによって端縁部Ca・Caを挟持された状態で保持される。
【0055】
更に植付作業が続行され、2枚目の苗箱の後端がスイッチSW4を通過してスイッチSW4がOFFになると、モータM1が回転し、3枚目の苗箱が苗箱搬送部30bへ送り出される。スイッチSW3がONになると、モータM1が停止する。
【0056】
上段の苗供給部30a(1)の苗箱が苗箱搬送部30bに供給されたならば、今度は下段の苗供給部30a(2)の苗箱が苗箱搬送部30bに1枚づつ供給される。苗供給装置50の動作は上段の場合と同様である。
【0057】
上下両段の苗供給部30a(1)・30a(2)に装填された全ての苗箱が苗取出部30cに供給され、スイッチSW1・SW2・SW5・SW6がOFFになると、苗切れランプ(図示せず)が点灯する。そのまま苗補給を行わず、スイッチSW7がONになると、苗切れブザー(図示せず)が鳴る。
【0058】
図12は異なる苗移植機の植付部4の平面図であって、この苗移植機の伝動ケース36は、植付伝動フレーム36a…が各ユニットの中央部に設けられ、その植付伝動フレーム36a…の後端部の左右両側に苗植付装置35…を取り付けた構成となっている。この構成とすると、前記例の構成に比べ、植付伝動フレーム36a…の数を少なくすることができ、それに伴い部品数も少なくなるので、軽量化、コストダウンが図れる。
【0059】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明にかかる苗移植機は、前記各ユニットのギヤ64、65の噛み合いの位相をずらせることにより、各状の苗植付位置を揃えたまま、植付部の伝動トルクのピークを分散させることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の全体側面図である。
【図2】苗移植機の全体平面図である。
【図3】植付部装着用ヒッチの(a)側面図、及び(b)背面図である。
【図4】苗箱搬送装置の側面図である。
【図5】苗箱搬送装置の平面図である。
【図6】苗箱供給装置の側面図である。
【図7】苗箱搬送装置の要部の側面図その1である。
【図8】苗箱搬送装置の要部の側面図その2である。
【図9】伝動ケースの要部の平面断面図である。
【図10】苗箱供給装置の制御のフローチャートである。
【図11】異なる苗箱搬送装置の要部の側面図である。
【図12】異なる苗移植機の植付部の平面図である。
【図13】苗箱の平面図である。
【図14】苗箱の(a)側面図、及び(b)正面図である。
【符号の説明】
1 苗移植機
2 走行車体
3 リンク装置
4 植付部
30 苗箱搬送装置
30a 苗箱供給部
30b 苗箱搬送部
30c 苗取出部
31 第一苗取出装置
32 第一苗搬送装置
33 第二苗取出装置
34 第二苗搬送装置
35 苗植付装置
43 支持レール
46 第一苗箱押え
48 第二苗箱押え
Claims (1)
- 前輪6及び後輪7を備える走行車体2にリンク装置3を介して植付部4を昇降可能に装着し、走行車体2に搭載したエンジンEの動力が前輪6、後輪7及び植付部4の伝動ケース36内に伝動される構成とし、前記植付部4には、苗箱搬送装置30により苗箱を苗押出位置Pに搬送し、第一苗取出装置31により苗押出位置Pに搬送されてきた苗箱の横一列のポットから苗を取り出し、第一苗搬送装置32により前記第一苗取出装置31で取り出された苗を下側前方に弧を描くような軌跡で搬送し、第二苗取出装置33により該第一苗搬送装置32で搬送されてきた苗を第二苗搬送装置34上に抜き落し、該第二苗搬送装置34で左右半分づつに分かれて左右両側の苗取り部に横送りする構成の2条分づつのユニットを隣接して設けると共に、前記苗取り部に搬送された苗を一株づつ圃場に植付ける苗植付装置35を設け、植付部4の伝動ケース36には、植付駆動軸63から苗箱搬送装置30の苗箱送り装置50、第一苗取出装置31及び第一苗搬送装置32へ伝動する各ユニットごとのギヤ64、65と、前記植付駆動軸63から各苗植付装置35へ伝動する左右並列に配置したチェン83とを設けた苗移植機において、前記左右並列に配置したチェン83を同じ位相で作動させて苗植付装置35による各条の苗植付位置が揃うように各苗植付装置35を同じ位相で作動させる構成とし、前記各ユニットごとのギヤ64、65の互いの位相をずらせて前記苗箱送り装置50、第一苗取出装置31及び第一苗搬送装置32を前記各ユニットで互いの位相をずらせて作動させる構成としたことを特徴とする苗移植機。
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JP17862196A JP3582237B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 苗移植機 |
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ID=16051658
Family Applications (1)
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JP17862196A Expired - Lifetime JP3582237B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 苗移植機 |
Country Status (1)
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-
1996
- 1996-06-18 JP JP17862196A patent/JP3582237B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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