JPH09107749A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JPH09107749A
JPH09107749A JP7296088A JP29608895A JPH09107749A JP H09107749 A JPH09107749 A JP H09107749A JP 7296088 A JP7296088 A JP 7296088A JP 29608895 A JP29608895 A JP 29608895A JP H09107749 A JPH09107749 A JP H09107749A
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JP
Japan
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seedling
seedling box
box
claw
feeding
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Pending
Application number
JP7296088A
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English (en)
Inventor
Satoru Kato
哲 加藤
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗を一株づつ収容するポットを縦横に多数並
列した苗箱を所定の苗箱搬送路を通して苗取出位置まで
搬送し、その苗取出位置で苗箱のポットから苗を取り出
して圃場に植付ける苗移植機において、苗箱搬送路のど
の位置で苗箱詰まりが発生してもこれを感知できるよう
にする。 【解決手段】 苗箱搬送路に沿って往復動し、その一方
向へ移動するときに苗箱をポット1列分づつ搬送側へ送
る送り爪41と、該送り爪が上記送り動作を行わないと
きに苗箱の一部に係止して、苗箱が搬送側へ移動しない
ように規制すると共に前記送り爪の搬送側への作動範囲
を規制する係止爪42と、前記送り爪41が係止爪42
により規制される作動範囲を超える位置まで搬送側へ作
動したことを検出する苗詰まり検出センサSW0とを具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗を一株づつ収容
するポットを縦横に多数並列した苗箱を所定の苗箱搬送
路を通して苗取出位置まで搬送し、その苗取出位置で苗
箱のポットから苗を取り出して圃場に植付ける苗移植機
における苗箱詰まりの検出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】苗取出位置の直前部に前記苗箱搬送路を
搬送中の苗箱を検出するリミットスイッチ等のセンサを
設け、該センサが苗箱を検出しなくなったなら苗箱搬送
路の途中で苗箱が詰まったか、或は苗切れ(予め植付部
に装填されていた苗箱の苗が全て植付けられた)である
と判断する構成は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】苗取出位置の近傍には
苗箱搬送路に沿って苗箱を送るための苗箱送り装置があ
るので、前記苗箱詰まり検出用のセンサは苗取出位置よ
りも若干搬送方向上手側に設けられていた。このため、
このセンサの位置と苗取出位置の間で苗箱詰まりが生じ
た場合にはこれを検出することができず、苗取出位置に
苗箱が供給されていないにも拘らずそのまま作業を続行
してしまい、圃場に苗が植付けられない欠株区間を生じ
させていた。本発明は、これを防止するために、苗箱搬
送路のどの位置で苗箱詰まりが生じても検出できるよう
にすることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる苗移植機は、苗を一株づつ収容するポットを縦
横に多数並列した苗箱を所定の苗箱搬送路を通して苗取
出位置まで搬送し、その苗取出位置で苗箱のポットから
苗を取り出して圃場に植付ける苗移植機において、前記
苗箱搬送路に沿って往復動し、その一方向へ移動すると
きに苗箱をポット1列分づつ搬送側へ送る送り爪と、該
送り爪が上記送り動作を行わないときに苗箱の一部に係
止して、苗箱が搬送側へ移動しないように規制すると共
に前記送り爪の搬送側への作動範囲を規制する係止爪
と、前記送り爪が係止爪により規制される作動範囲を超
える位置まで搬送側へ作動したことを検出する苗詰まり
検出センサとを具備することを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】図1乃至図12に本発明を施した
苗移植機の1例を示す。この苗移植機1は、乗用型の走
行車体2の後側にリンク装置3を介して6条植えの植付
部4が昇降可能に装着され、また、走行車体2の後部に
は、側条施肥装置5の肥料ホッパ5aと、各条ごとに肥
料を繰り出す肥料繰出装置5b…が配設されている。こ
の苗移植機1は水田で水稲の苗を植付けるものである
が、本発明はこれに限定されるものではなく、畑地にお
いて野菜の苗を植付ける苗移植機にも適用できるもので
ある。
【0006】走行車体2は、駆動回転する左右一対の操
向用の前輪6・6と駆動回転する左右一対の後輪7・7
を備え、フレーム8上の前側にミッションケース9、そ
の後側にエンジンEが搭載され、エンジンEの回転動力
はベルト伝動装置10によりミッションケース9の上部
に取り付けた油圧ポンプに一旦伝動され、そこから、無
段変速操作可能なベルト伝動装置11によりミッション
ケース9内に伝動される。そして、ミッションケース9
内の動力は前輪6・6と後輪7・7に伝動されるととも
に、伝動軸9a、中間ギヤケース9b、伝動軸9cを介
して植付部4に伝動される。尚、図中の12は前輪6・
6を操向操作するためのハンドル、13は操縦者が座る
座席、14は操縦者が走行車体2上を移動する際のステ
ップフロアである。
【0007】リンク装置3は、走行車体2のフレーム8
の後端部に固着のリンクベース8aに上リンク15a・
15aおよび下リンク15b・15bが回動自在に取り
付けられ、これら上下リンクの後端部に縦リンク15c
が連結されている。そして、その縦リンク15cの下端
部から後方に突出する連結軸受部15c’に、植付部4
の中央の植付伝動ケース16に一体の連結軸16’が回
動自在に連結して、植付部4が進行方向に対して左右に
回動自在に装着される。また、リンク装置3を駆動する
ための油圧シリンダ17が、基部側をフレーム8に取り
付けて設けられていて、そのピストンロッド側が上リン
ク15a・15aの基部から下向きに一体的に固着され
たアーム15a’の先端部にスプリングを介して連結さ
れている。この油圧シリンダ17が伸縮作動すると、上
下のリンク15a・15a・15b・15bがリンクベ
ース8a側の支軸回りに回動し、植付部4が昇降動する
ようになっている。尚、油圧シリンダ17は油圧バルブ
18によって作動制御される。
【0008】20,20は走行車体2の前部左右両側に
設けられた予備苗載台である。21・21は線引きマー
カーで、機体前部左右両側部に起倒切替可能に設けられ
ている。
【0009】ところで、この苗移植機1で使用される苗
箱Cは、プラスチック製の可撓性を有する苗箱であり、
図16及び図17で示すような形状となっている。すな
わち、小さいポットC’…が左右前後に所定の間隔で並
び、開口部C’a…が互いに連結し、底部C’b…側が
独立した形状に成形されている。また、苗箱Cの長手方
向に沿う左右の端縁部Ca・Caには、ポットC’…の
長手方向の間隔に合わせて苗箱送り用の角孔Cb…が設
けられている。各ポットC’…の底部C’bには、後記
苗押出しピン31aが底部側から侵入できる切れ目C’
cが設けられている。Ccは左右(短手方向)中央で長
手方向に向けて設けられた広間隔部である。各ポット
C’…内に床土を詰めて播種、覆土し、育苗される。こ
うして各ポットC’…ごとに1株づつ育苗された苗箱C
は、植付部4に苗箱ごと装填され、底部側から押し出さ
れて苗が取り出される。
【0010】植付部4は6条植え構成で、2条分づつで
1組となる苗箱搬送装置30・30・30、苗取出装置
31・31・31、第一苗搬送装置32・32・32、
苗抜出装置33・33・33、及び第二苗搬送装置34
・34・34、各条ごとに設けた苗植付装置35…等を
備えている。
【0011】各苗箱搬送装置30に複数枚の苗箱C…が
装填され、苗取出装置31により苗取出位置Pに搬送さ
れてきた苗箱Cの横二列のポットC’…から苗n…が一
斉に押し出される。押し出された苗n…は、第一苗搬送
装置32の苗ホルダー32aに保持されて下側前方に弧
を描くような軌跡で搬送され、苗抜出装置33で第二苗
搬送装置34上に抜き落とされる。抜き落とされた苗n
…は、第二苗搬送装置34によりその左右両側の苗取り
部に左右半分づつに分かれて横送りされ、苗取り部まで
搬送された苗n…は一株づつ苗植付装置35・35が取
って圃場に植付けられる構成になっている。
【0012】植付部4の下部にはセンターフロート36
と左右一対のサイドフロート37・37が設けられてお
り、植付作業時は、これらフロートが圃場面を整地しな
がら滑走してゆく。これら各フロート36・37・37
には、各条の苗植付位置の近傍の圃場面に施肥用の溝を
形成する作溝器38…が取り付けられ、その後側に平面
視断面が後方開口のU字状の施肥ガイド5c…が取り付
けられ、そこに肥料繰出装置5b…から繰り出された肥
料を移送する施肥ホース5d…が各条ごとに連結されて
いる。また、センターフロート36は圃場面の凹凸を検
出するセンサでもあり、このセンターフロート36の上
下動に応じて油圧バルブ18のスプールが作動するよう
になっている。すなわち、センターフロート36が上動
すると、油圧シリンダ17を伸ばす方向に油圧バルブ1
8が作動され、逆にセンターフロート36が下動すると
油圧シリンダ17を縮める方向に油圧バルブ18が作動
されるのである。これにより、植付部4は圃場面に対し
一定の高さを維持するように制御される。
【0013】次に、苗箱搬送装置30…について更に詳
しく説明する。苗箱搬送装置30…は中央と左右に計3
体設けられている。各苗箱搬送装置30は、上部に後下
がりに傾斜した状態で設けられる上下2段の苗箱供給部
30a・30aと、その2段の苗箱供給部からの苗箱搬
送路を合流して下方に搬送し、更に続いて前側上方へU
字状に湾曲する苗箱搬送部30bと、それに続いて前記
苗箱供給部30a・30aの真下まで上方に延びる空箱
搬送部30cとを備え、空箱搬送部30cの出口に、そ
こから排出される空の苗箱C…を複数枚上下に重ねた状
態で収容する空箱収容枠30dが設けられている。これ
ら苗箱搬送装置30…は、苗箱搬送部30b…が各植付
伝動ケース16…でその上側に支持され、更に苗箱搬送
部30b…のU字状内に基部が固着された苗箱供給部支
持フレーム30e…で苗箱供給部30a・30a…、空
箱搬送部30c…、及び空箱収容枠30d…が支持され
ている。
【0014】上下2段の苗箱供給部30a・30aは、
苗箱をその長手方向を前後に向けた状態で2枚づつ直列
に載せられるスペースを有する。苗箱供給部30aは支
持プレート51の左右両縁部にフェンス52・52を立
設した構造で、底面の適所に苗箱の滑りを円滑にするた
めの空転ローラー53…が設けられ、また後部には後側
のスペースに載置されている苗箱を強制的に苗箱搬送部
30bへ送るための後述する苗箱供給装置50が設けら
れている。フェンス52・52の後部上面に苗箱押え板
54・54が内側に張り出す状態で固着されており、少
なくとも後側のスペースに載置されている苗箱の浮き上
がりを防止し、苗箱供給装置50により確実に苗箱搬送
部30bへ送られるようになっている。また、支持プレ
ート51の底部左右中央部には、苗箱の広間隔部Ccに
係合して苗箱の左右の位置決めをする位置決めガイド5
5が設けられている。
【0015】前記苗箱供給装置50は、外周部に形成さ
れた突起が苗箱CのポットC’…とポットC’…の隙間
に係合して苗箱を送る幅広の送りローラー50aと、該
送りローラーの下流側に位置し、苗箱Cの長手方向に沿
う左右の端縁部Ca・Caを上下から挟んで送る駆動ロ
ーラー50b・50b及び押えローラー50c・50c
とを備えている。押えローラー50c・50cは、支軸
50d′・50d′回りに回動自在な支持アーム50d
・50dに支持され、スプリング50e・50eによっ
て駆動ローラー50b・50b側に付勢されている。
【0016】苗箱供給装置50はモーターM1(M2)
によって駆動される。モーター出力軸Maの回転は、ギ
ヤG1・G2によって駆動ローラー50b・50bの軸
50b’に伝えられ、更に該軸から伝動ベルト50fに
よって送りローラー50aの軸50a’に伝えられる。
尚、図6に示す如く、モーターM1(M2)は、モータ
ー駆動部Mbにより回転させられるモーター駆動軸Mc
の回転をウォームMdとウォームホイールMeからなる
ウォームギヤ装置でモーター出力軸Maに伝える構造と
なっている。ウォームからウォームホイールへは伝動可
能であるが、ウォームホイールからウォームへは伝動が
困難であるというウォームギヤ装置の性質により、モー
ター停止時に駆動ローラ50b・50bと押えローラー
50c・50cに挟持された苗箱が自重で滑落しなくな
っている。
【0017】苗箱搬送部30bは、上段の苗箱供給部3
0a(1)から供給される苗箱を搬送する第一苗箱搬送
路と、下段の苗箱供給部30a(2)から供給される苗
箱を搬送する第二苗箱搬送路とを有し、両苗箱搬送路は
途中で合流して1本化されて苗取出位置Pに至ってい
る。第一苗箱搬送路を搬送中の苗箱については端縁部C
a・Caを支持レール56・56で上下から挟むように
して案内支持し、かつ広間隔部Ccの下面を前記位置決
めガイド55で支え、第二苗箱搬送路を搬送中の苗箱に
ついてはポットC′…の底部を支持プレート57で支え
ている。第一苗箱搬送路は傾斜がきついので、ここを搬
送中の苗箱が後方(苗箱の上面側)に外れるのを防止す
るために、広間隔部Ccを上側から押える苗箱押え棒5
8が設けられている。
【0018】苗取出位置Pの近傍には、苗取出位置Pで
苗箱Cを係止するとともに、適宜タイミングで苗箱をポ
ット横一列分づつ送る苗箱送り装置40が設けられてい
る。この苗箱送り装置40は図7乃至図12に示す構成
となっている。
【0019】41は送り爪で、クランクアーム41aの
先端部に設けた支軸41bにトルクスプリング41cを
介して苗箱搬送路側に付勢された状態で回動自在に取り
付けられており、クランクアーム41aが支軸41dを
中心として揺動するのに伴って上下動するようになって
いる。送り爪41の爪部が搬送ガイド部30b’の開口
部に入り込んで苗箱Cの角孔Cbに係合した状態(図
9)から、送り爪41が上動して角孔Cbと角孔Cbの
間隔部を乗り越し(図10)、次の角孔Cbに係合した
状態で下動する(図11)ことにより、苗箱Cを1ピッ
チ分づつ送る。植付伝動ケース16に設けた苗箱送り駆
動軸41eの突出部に一体回転するように取り付けた駆
動プレート41fと前記クランクアーム41aとが苗箱
送りロッド41gで連結され、苗箱送り駆動軸41eが
正逆方向に反復回動することにより送り爪41が駆動さ
れる。この苗箱送り駆動軸41eは、送り爪41を苗箱
送りと逆方向に作動させる回転については植付伝動ケー
ス16の入力軸41hよりカム41i・41jで駆動さ
れ、送り爪41を苗箱送り方向に作動させる回転につい
てはトルクスプリング41kで駆動するようになってい
る。よって、送り爪41の苗箱送り方向の作動速度は速
く、逆方向の作動速度は遅い。
【0020】42は係止爪で、支軸42aに回動自在に
軸支され、スプリング42bによって苗箱搬送路側に付
勢されている。このため、送り爪41が送り作動しない
ときには、係止爪42の爪部が前記搬送ガイド部30
b’の開口部に入り込んで苗箱Cの角孔Cbに係合し、
苗箱Cを苗取出位置Pで静止させる作用をする(図
9)。送り爪41が或る位置まで上動すると、係止爪4
2の下端部が前記送り爪の支軸41aの周囲に設けたロ
ーラ42bによって後方へ押され、係止爪42の爪部が
苗箱の角孔Cbから外れるので、苗箱Cが搬送可能な状
態となる(図10、図11)。苗箱Cが1ピッチ分送ら
れると、係止爪42の爪部が再度苗箱Cの角孔Cbに係
合し、苗箱Cが静止させられる(図9)。
【0021】ところで、送り爪41の下動はトルクスプ
リング41kによるため、係止爪42が苗箱Cの角孔C
bに係合することにより、送り爪41の下動が可能作動
範囲の最下部P1よりも上位の位置P2で停止される。
すなわち、係止爪42は、苗取出位置Pに苗箱Cがある
場合に送り爪41の搬送側への作動範囲を規制する作用
を有する。苗取出位置Pに苗箱Cが無い場合は、係止爪
42による規制がないので、送り爪41は可能作動範囲
の最下部まで下動する(図12)。このように、苗取出
位置Pに苗箱Cがあるか否かによって送り爪41の作動
範囲が変わることを利用し、苗箱搬送路で苗箱が詰まっ
たり或は苗切れ(予め植付部に装填されていた苗箱の苗
が全て植付けられた)になったことを検出する苗詰まり
検出センサとして、送り爪41の作動範囲が係止爪42
によって規制されている時はOFFのままで、かつ係止
爪42による規制が解除されて送り爪41が可能作動範
囲の最下部まで下動するとONになるリミットスイッチ
SW0が設けられている。この苗詰まり検出センサがO
Nになると、苗切れ警報ブザーBZがなるようになって
いる。
【0022】43は板ばねブレーキで、先端のフック部
が苗箱の角孔Cbに係合することにより、係止爪42の
爪部が苗箱の角孔Cbから外れた時(図10)に苗箱が
自重で落下するのを防止する作用をしている。
【0023】44は遮断爪で、係止爪42と共通の支軸
42aに回動自在に軸支されており、遮断爪作動ロッド
44aを介して送り爪41の上動に連動して苗箱搬送路
側に回動するようになっている。この遮断爪44の位置
に苗箱Cがある場合は遮断爪44が回動しても苗箱の上
面に当たるため苗箱搬送路に突出しないが、苗箱Cがな
い場合は爪部が苗箱搬送路に突出した状態となり、上か
ら滑り落ちてくる次の苗箱Cを受け止めて先行する苗箱
Cに衝撃が加わらないように作用する。なお、遮断爪4
4が作用してから係止爪42が苗箱Cの角孔Cbから外
れるように作動タイミングがなっている。
【0024】45は手動苗箱送りレバーで、植付作業終
了時等にこれを揺動操作することによって、苗箱送り装
置40を手動で送り作動させ、苗箱搬送路中の残ってい
る苗箱を取り出すことができる。
【0025】更に、第一苗箱搬送路及び第二苗箱搬送路
の合流部近傍には、苗箱Cの端縁部Ca・Caの下面に
接触して苗箱を送る補助駆動ローラ46・46が設けら
れている。駆動ローラ46・46が設けられている位置
に苗箱Cの前端部が到達した時点では、該苗箱の後端部
が前記駆動ローラー50b・50b及び押えローラー5
0c・50cから外れた状態となっているので、この補
助駆動ローラ46・46が設けられていないと、苗箱送
りが不確実となり、付着している泥等の影響により苗箱
Cが途中で引っ掛かり止まってしまうことがあるのであ
る。補助駆動ローラ46・46はモータM3で駆動さ
れ、そのモータM3は手動苗箱送りレバー45によって
ON・OFF切り替わるリミットスイッチSW8の検出
結果に基づいて制御され、送り爪41・41が苗箱送り
作動していない時だけ補助駆動ローラ46・46が回転
するようになっている。補助駆動ローラ46・46は苗
箱を半強制的に送るものであるから、該駆動ローラによ
って送り作動を受ける苗箱が先行する苗箱に連なった状
態となったならば、補助駆動ローラ46・46は空転し
てそれ以上苗箱を送らなくなる。また、補助駆動ローラ
46・46は送り爪41・41が苗箱送り作動していな
い時だけ回転するため、補助駆動ローラ46・46の苗
箱送りと送り爪41・41の苗箱送りがうまく合わずに
苗箱がずれることがない。
【0026】上下の苗箱供給部30a・30aと苗箱搬
送部30bの適所に苗箱の有無を検出するリミットスイ
ッチSW1〜SW7が設けられており、これらスイッチ
の検出結果に基づいて苗箱供給装置50・50のモータ
ーM1・M2の駆動が制御される。これにより、苗箱の
流れは下記のようになる。
【0027】まず、空の苗箱搬送装置30に苗箱を装填
する場合について説明する。上段の苗箱供給部30a
(1)に装填された1枚目の苗箱は、苗箱供給装置50
(1)によって苗箱搬送部30bへ送り出され、自重で
苗取出位置Pまで落下する。上段の苗箱供給部30a
(1)に装填された2枚目の苗箱は、停止状態にある苗
箱供給装置50(1)に受け止められ、苗箱供給部30
a(1)の後部に保持される。上段の苗箱供給部30a
(1)に装填された3枚目の苗箱は、2枚目の苗箱の前
側に保持される。下段の苗箱供給部30a(2)に装填
された4枚目の苗箱は、停止状態にある苗箱供給装置5
0(2)に受け止められ、苗箱供給部30a(2)の後
部に保持される。下段の苗箱供給部30a(2)に装填
された5枚目の苗箱は、4枚目の苗箱の前側に保持され
る。これにて、苗箱搬送部30bと上下の苗箱供給部3
0a(1)・30a(2)に計5枚の苗箱が装填された
ことになる。この状態で、植付部4の各部を作動させ、
苗移植作業を開始する。
【0028】次に、上記苗箱満載状態から苗移植作業を
行う場合について説明する。苗移植作業を開始すると、
苗箱送り装置40によって1枚目の苗箱がポット間隔分
づつ搬送される。そして、適当タイミングで2枚目の苗
箱が苗箱搬送部30bへ送り出されて1枚目の苗箱に続
く。それに伴い3枚目の苗箱が苗箱供給部30a(1)
の後部まで滑り落ちてくる。更に作業が続行され、2枚
目の苗箱の苗移植にさしかかると、適当タイミングで3
枚目の苗箱が苗箱搬送部30bへ送り出される。3枚目
の苗箱の苗移植にさしかかると、前記と同じ要領で、今
度は下段の苗箱供給部30a(2)の苗箱が苗箱搬送部
30bに1枚づつ供給される。苗が取り出された後の空
の苗箱は、空箱搬送部30cを通って空箱回収部30d
に回収される。
【0029】苗移植作業時、苗箱搬送路中で苗詰まりが
生じた場合、係止爪42による規制がなくなるため送り
爪41が可能作動範囲の最下部まで下動し、前記リミッ
トスイッチSW0(苗詰まり検出センサ)がONにな
り、その結果ブザーBZを鳴らして苗詰まりを運転者に
知らせる。この苗詰まり検出センサは、苗取出位置Pに
苗箱Cがあるか否かによって送り爪41の作動範囲が変
わることを利用したものであるから、苗箱搬送路のどの
位置で苗詰まりが発生してもそれを完全に感知すること
がきる。このため、苗詰まりが発生したら迅速に対応す
ることができ、圃場に連続欠株区間が生じるのが防止さ
れる。
【0030】図13は苗箱送り装置の異なる例を表す。
この苗箱送り装置40′は、送り爪41に連動して作動
する補助送り爪47が設けられている。補助送り爪47
の1ストローク当たりの送り量を送り爪41の送り量よ
りも小さく構成しておくことで、同図(a)に示すよう
に、苗箱Cが滑らないときに限り補助送り爪47による
苗箱送りが働くようになり、苗箱搬送路での苗箱詰りを
防止している。また、同図(b)に示すように、補助送
り爪47は送り爪41が可能作動範囲の最下部P1に位
置する時にはスプリング47aによって苗箱搬送路側へ
強く付勢されるようになっており、初期苗箱補給時に滑
り落ちてくる苗箱の衝撃を和らげる緩衝体の役割も有す
る。この補助送り爪47を設ける位置としては、遮断爪
44及び苗切れ警報用のリミットスイッチSW4よりも
搬送下手側、かつ駆動ローラ50b直後のリミットスイ
ッチSW2・SW6から苗箱1枚分以上離れた位置とす
る。
【0031】なお、図14に示すように、補助送り爪4
7が一定の苗箱送り作動をすると、ローラ47bがカム
47cに係合して補助送り爪47が引っ込むように構成
すれば、補助送り爪47による苗箱の送りすぎが防止さ
れると共に、通常の苗箱送り時に補助送り爪47が抵抗
となるのを防止できる。
【0032】図15は苗箱送り装置の更に異なる例(4
0″)を表す。48は緩衝部材で、ストッパ48a,4
8bによって規制される回動範囲内で回動自在に支軸4
8cに支持され、第一スプリング48dによってクラン
クアーム41aが下位に位置するときにおいて先端側が
上向き付勢されるように引っ張られ、且つ前記回動範囲
内で支点越えするように設けた第二スプリング48eに
よって支点よりも上位では先端側が上向き付勢され、か
つ支点よりも下位では先端側が下向きに付勢されるよう
に引っ張られている。なお、第一スプリング48dの方
が第二スプリング48eよりも張力を強くしてある。
【0033】初期苗箱補給時には、クランクアーム41
aが下位にあり、第一スプリング48dの作用によって
緩衝部材48が回動範囲の上限位置に位置している(実
線で示す)。その状態で上から苗箱Cが供給されてくる
と、苗箱Cは緩衝部材48を押しのけてそのまま下方へ
移動するが、第一スプリング48dと第二スプリング4
8eによって緩衝部材48が上向き付勢されているた
め、苗箱Cの勢いが減衰させられる。これにより、初期
苗箱補給時に苗箱Cが勢いがついたまま係止爪42に衝
突し、苗箱Cが破損したり、衝突の弾みでポットから苗
が抜け出ることを防止できる。
【0034】苗植付作業時には、緩衝部材46は苗箱C
に押されて回動範囲の下限位置に位置している(鎖線で
示す)。この時は、第二スプリング46eが緩衝部材4
6を下向きに付勢する方向に作用しているため、両スプ
リング46d・46eの作用が相殺され緩衝部材46は
弱い力で上向きに付勢された状態となり、あまり苗箱送
りの抵抗とはならないようになっている。そして、最後
の苗箱Cが通過すると、緩衝部材46は上限位置へ戻
る。
【0035】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかる苗
移植機は、苗取出位置に苗箱があるか否かによって送り
爪の作動範囲が変わることを利用することにより、苗箱
搬送路のどの位置で苗詰まりが発生してもそれを完全に
感知することがき、圃場に連続欠株区間が生じるの未然
に防止できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の全体側面図である。
【図2】苗箱搬送装置の側面図である。
【図3】苗箱搬送装置の平面図である。
【図4】(a)図3のS1−S1断面図、及び(b)図
3のS2−S2断面図である。
【図5】苗箱供給装置の側面断面図である。
【図6】モーターの内部構造を示す図である。
【図7】苗箱送り装置の側面図である。
【図8】苗箱送り装置の背面図である。
【図9】苗箱送り動作の説明図その1である。
【図10】苗箱送り動作の説明図その2である。
【図11】苗箱送り動作の説明図その3である。
【図12】苗箱送り動作の説明図その4である。
【図13】補助送り爪を設けた苗箱送り装置の側面図
で、(a)と(b)は異なる状態を表している。
【図14】補助送り爪の側面図で、(a)と(b)は異
なる状態を表している。
【図15】緩衝部材を設けた苗箱送り装置の側面図であ
る。
【図16】苗箱の平面図である。
【図17】苗箱の(a)側面図、及び(b)正面図であ
る。
【符号の説明】
C 苗箱 SW0 リミットスイッチ(苗詰まり検出センサ) 1 苗移植機 2 走行車体 3 リンク装置 4 植付部 30 苗箱搬送装置 30a 苗箱供給部 30b 苗箱搬送部 40 苗箱送り装置 41 送り爪 42 係止爪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗を一株づつ収容するポットを縦横に多
    数並列した苗箱を所定の苗箱搬送路を通して苗取出位置
    まで搬送し、その苗取出位置で苗箱のポットから苗を取
    り出して圃場に植付ける苗移植機において、前記苗箱搬
    送路に沿って往復動し、その一方向へ移動するときに苗
    箱をポット1列分づつ搬送側へ送る送り爪と、該送り爪
    が上記送り動作を行わないときに苗箱の一部に係止し
    て、苗箱が搬送側へ移動しないように規制すると共に前
    記送り爪の搬送側への作動範囲を規制する係止爪と、前
    記送り爪が係止爪により規制される作動範囲を超える位
    置まで搬送側へ作動したことを検出する苗詰まり検出セ
    ンサとを具備することを特徴とする苗移植機。
JP7296088A 1995-10-18 1995-10-18 苗移植機 Pending JPH09107749A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000139141A (ja) * 1998-11-10 2000-05-23 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2004147530A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Iseki & Co Ltd 水田作業機の滑走フロート
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