JPH08214637A - 乗用移植機 - Google Patents

乗用移植機

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Publication number
JPH08214637A
JPH08214637A JP2317095A JP2317095A JPH08214637A JP H08214637 A JPH08214637 A JP H08214637A JP 2317095 A JP2317095 A JP 2317095A JP 2317095 A JP2317095 A JP 2317095A JP H08214637 A JPH08214637 A JP H08214637A
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JP
Japan
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seedling
seedling tray
feeder
planting
pot
Prior art date
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Pending
Application number
JP2317095A
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English (en)
Inventor
Kazuo Shimazumi
和夫 島隅
Junji Kurano
淳次 蔵野
Yasushi Fukutaka
恭史 福高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 苗トレイの装填の容易化と、機械の前後方向
のコンパクト化とを企図した乗用移植機を提供する。 【構成】 多数のポット部13aが縦横に形成された苗
トレイ13を縦横に間欠送りする苗トレイ送り装置14
を、乗用型走行車輌2の運転席7の後方に前傾状に配置
すると共に、該苗トレイ送り装置14にポット部13a
の開口が後上方を向くように苗トレイ13を装填可能と
し、ポット部13aから一つずつソイルブロック苗を取
出して植付筒19に搬送する苗分送装置16を苗トレイ
送り装置14の下部後方に配置し、この苗分送装置16
の下方に植付筒19を配置すると共に、この植付筒19
の前方に枢支点を備えた揺動リンク機構20によって植
付筒19を上下動自在に支持するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャベツ、レタス等の
野菜の移植に使用される乗用移植機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用型走行車輌の後方に、多数の
ポット部が縦横に形成された苗トレイを縦横に間欠送り
する苗トレイ送り装置と、この苗トレイ送り装置によっ
て苗トレイを縦横に間欠送りする間にポット部から一つ
ずつソイルブロック苗を取出して植付筒に搬送する苗分
送装置とを備え、前記植付筒を上下動自在に支持して該
植付筒にて圃場に植え穴を形成すると共に該植え穴にソ
イルブロック苗を植付けるようにした乗用移植機があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにあっ
ては、苗トレイ送り装置は、苗トレイのポット部の開口
が側方を向くように装填されるように構成されているこ
とから、運転席からの苗トレイの装填が困難であり、作
業者は運転席から降りて苗トレイを装填しており、苗ト
レイの補充および植付終了後の苗トレイの取出し作業が
煩雑なものであった。
【0004】なお、乗用田植機などでは、マット苗を運
転席から苗送り装置に装填できるように、該苗送り装置
を前傾状にしたものがあるが、該田植機にあっては、苗
送り装置の下部後方に植付爪を配置し、この植付爪を該
植付爪後方に揺動枢支点をもつ4節リンク機構によって
上下揺動自在に支持していることから、機械の全長が長
くなり、圃場の枕地の間隔が大きくなる等の欠点があ
る。
【0005】そこで、本発明は前記問題点に鑑みて、苗
トレイの運転席からの装填が容易で、しかも、機械の全
長が長くならないよう考慮した乗用移植機を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が、前記目的を達
成するために講じた技術的手段は、乗用型走行車輌の後
方に、多数のポット部が縦横に形成された苗トレイを縦
横に間欠送りする苗トレイ送り装置と、この苗トレイ送
り装置によって苗トレイを縦横に間欠送りする間にポッ
ト部から一つずつソイルブロック苗を取出して植付筒に
搬送する苗分送装置とを備え、前記植付筒を上下動自在
に支持して該植付筒にて圃場に植え穴を形成すると共に
該植え穴にソイルブロック苗を植付けるようにした乗用
移植機において、前記苗トレイ送り装置を運転席の後方
に前傾状に配置すると共に、該苗トレイ送り装置にポッ
ト部の開口が後上方を向くように苗トレイを装填可能と
し、苗分送装置を苗トレイ送り装置の下部後方に配置
し、この苗分送装置の下方に植付筒を配置すると共に、
この植付筒の前方に枢支点を備えた揺動リンク機構によ
って植付筒を上下動自在に支持するように構成した点に
ある。
【0007】
【作用】苗トレイ送り装置は運転席の後方にて前傾状と
なっていて、苗トレイの装填が容易に行えるよう構成す
ることができ、しかも、苗トレイ送り装置の下部後方に
配置した苗分送装置によってソイルブロック苗を取出し
て下方の植付筒によって直接圃場に苗を植付けるように
すると共に、植付筒は該植付筒の前方に枢支点を備えた
揺動リンク機構によって上下動自在に支持するようにし
ていることから、機械の全長が長くなることがない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は乗用移植機1を示しており、この移植機1
は、乗用型走行車輌2の後方に移植装置3を備えてな
り、畝を跨いでその長手方向に走行しながら、ソイルブ
ロック苗を畝に所定間隔をおいて自動的に植付けるもの
である。
【0009】走行車輌2は、車体フレーム4の前部上
に、ボンネット5で覆われたエンジン,燃料タンク等
と、ハンドルを備えた操縦部6とを設けると共に、該操
縦部6の後方に運転席7を設け、さらに左右一対の前輪
8と左右一対の後輪9とで車体フレーム4を走行可能に
支持して主構成されている。なお、前輪8は操向輪とさ
れると共に、前輪8および後輪9にエンジンからの動力
が伝達可能とされ、ボンネット5の左右側方には予備苗
のせ台10が設けられている。
【0010】移植装置3は、図1および図2に示すよう
に、主フレーム11の上方前側に、多数のソイルブロッ
ク苗12を縦横に収容した苗トレイ13を縦横に間欠送
りする苗トレイ送り装置14を設け、この苗トレイ送り
装置14の下部後方に前記苗トレイ13からソイルブロ
ック苗12を一つずつ取出して主フレーム11の下方に
設けた植付装置15へと搬送する苗分送装置16を設
け、主フレーム11の後部下方に覆土・鎮圧ローラ17
を備えて主構成されている。
【0011】苗トレイ13は、プラスチック製で、薄肉
に形成されて可撓性を有し、縦横に所定ピッチで碁盤目
状に配列された多数のポット部13aを備え、ポット部
13aの開口縁部が相互に平面状に連結されて構成され
ており、さらにポット部13aの底部には水抜き孔が形
成されている。そして、ポット部13aに床土を充填
し、そこへ播種し育苗することでソイルブロック苗12
が育成される。
【0012】主フレーム11は走行車輌2の車体フレー
ム4の後部に、トップリンク18aと左右一対のロワー
リンク18bとからなる三点リンク機構18を介して上
下動自在に支持され、車体フレーム4とトップリンク1
8aとの間には、油圧シリンダ(図示省略)が設けられ
ており、これにより移植装置3が昇降されるようになっ
ている。
【0013】また、覆土・鎮圧ローラ17は適度な圧で
畝に押付けられるように吊下げ装置によって弾性的に且
つ上下位置調整自在に吊持されると共に、上下動可能に
支持されている。植付装置15は、植付筒19と、この
植付筒19を上下揺動自在に支持する揺動リンク機構2
0とから主構成されている。揺動リンク機構20は、主
フレーム11側に支持された伝動ケース28に上端側が
前後揺動自在に軸支された第1平行リンク21の下端側
に揺動プレート22を枢着し、この揺動プレート22に
第2平行リンク23を上下揺動自在に軸支し、この第2
平行リンク23をバネ24で上方に付勢すると共に、第
2平行リンク23の上側リンクに固定した長円形の嵌合
体25に、支軸26廻りに回転自在なローラ27を嵌合
して構成されている。
【0014】前記支軸26は伝動ケース28内の伝動機
構を介して伝動軸29に連動連結され、該伝動軸29は
走行系動力伝達系統に連動連結されていて、エンジンか
らの回転動力によってローラ27が支軸26廻りに回転
することで、第1・第2平行リンク21,23により植
付筒19が上下に揺動しながら前後にも揺動し、且つ第
2平行リンク23の上限が主フレーム11側に固定のス
トッパ30によって規制されて、非走行時において図2
に示すような軌跡Dを描くように植付筒19が矢示方向
に移動するようになっており、走行しながら植付筒19
を上下動させる際において、植付筒19が圃場に対し
て、略前方移動のないようになっている。
【0015】植付筒19は、下部に開閉自在なオープナ
を備えており、オープナはその軌跡Dの下端側にて畝に
突入したときに連動具31によって前後に開き、植え穴
を形成すると共に、該植え穴に軌跡Dの上端側で供給さ
れるソイルブロック苗12を植付け得るようになってい
る。苗分送装置16は、ポット部13aの開口が後上方
を向くように苗送り装置14に装填された苗トレイ13
に対して苗取出爪32を往復動作するものであり、図
1、図2、図6〜図14に示すように、主フレーム11
上に固定された装置枠33を備え、この装置枠33に
は、前記伝動ケース28内の伝動機構からの回転動力に
よって、時計回りに回転駆動されるクランク体34が取
付けられ、このクランク体34の先端部にはクランクピ
ン35が側方に突設されている。
【0016】また、装置枠33には、クランク体34の
下方で揺動アーム36の基端部が枢結され、この揺動ア
ーム36には上下方向に延びる長孔37が形成され、こ
の長孔37にクランク体34のクランクピン35が挿通
係合されており、揺動アーム36が苗トレイ送り装置1
4に接近する方向に揺動する時間よりも離反する方向に
揺動する時間の方が長くなる早戻り機構が構成されてい
る。
【0017】揺動アーム36の先端部にはガイドリンク
38に固定された筒状の保持部40がピン39を介して
枢結され、この保持部40には、軸方向移動自在に直棒
状のロッド41が挿通案内されていて、該ロッド41は
苗トレイ送り装置14の苗トレイ13に向かって出退可
能とされている。また、このロッド41の先端部には、
ポット部13a内のブロック土12aを斜め方向から突
き刺さす略U字状の苗取出爪32が取付けられ、苗取出
爪32の先端はポット部13aの開口縁下端側から中心
部に向けてブロック土12aに突入する。
【0018】また、保持部40にはブラケット42を介
して遊転自在にローラ43が取付けられ、該ローラ43
は、装置枠33の上部に取付けられたガイド板44に形
成されたカム溝45に係合されて、揺動アーム36の揺
動角度に応じたガイドリンク38の姿勢(特に、揺動ア
ーム36に対するガイドリンク38の相対角度)を規制
している。
【0019】即ち、ソイルブロック苗12をポット部1
3aから引き出すとき(図9に示す状態から図10に示
す状態まで)には、揺動アーム36に対するガイドリン
ク38の相対角度があまり変化しないように、カム溝4
5の後部側(図9左側)は、ローラ43を揺動アーム3
6の揺動軸36Aを中心として移行させる形状とされて
いる。これにより苗取出爪32の先端が揺動アーム36
の揺動軸36Aを中心とする軌跡を描きながらソイルブ
ロック苗12はポット部13aから引き出され、この苗
取出爪32によりソイルブロック苗12はポット部13
aからゆっくりと掬い上げるように取り出され、根張り
の弱いブロック土13aに対しては掬い上げにて、根張
りの強いブロック土13aに対しては根毛等の切断によ
って確実に取出し得るようにされている。
【0020】また、ポット部13aから取り出されたソ
イルブロック苗12を植付筒19の上方に移送させると
き(図10に示す状態から図11に示す状態まで)に
は、苗取出爪32を大きく後方へ移動させるとともにソ
イルブロック苗12を略鉛直姿勢とするべく、カム溝4
5の後部側は、ローラ43を揺動アーム36の揺動軸3
6Aから離れる方向に移送させる形状とされている。
【0021】ロッド41の基端部に設けたバネ受部41
aと保持部40との間には圧縮コイルスプリング46が
介装され、また、ロッド41には案内棒47が苗取出爪
32のホルダブラケット48を介して一体的に取付けら
れており、この案内棒47はガイドリンク38に設けた
規制部49に係合されて、ガイドリンク38に対するロ
ッド41の軸回転を阻止している。
【0022】ロッド41の軸方向中途部には切欠凹部5
0が形成されており、ガイドリンク38にはロック片5
1が軸52を介して枢結されており、このロック片51
の先端部は、保持部40から苗トレイ送り装置14に向
けて突出した姿勢のロッド41を保持すべく切欠凹部5
0に係脱自在に係合する係合部53とされている。この
ロック片51は、軸52に外嵌されたコイルスプリング
54により係合部53が切欠凹部50に係合する方向に
常時付勢されている。
【0023】また、装置枠33には、揺動アーム36が
苗トレイ送り装置14から最も離れた位置(図11又は
図12参照)で、ロック片51に衝当して係合部53と
切欠凹部50との係合を解除する方向にロック片51を
揺動させる衝当体55が取付けられている。ガイドリン
ク38の下端部には、押出リンク56がピン57を介し
て回動自在に枢結されている。この押出リンク56の先
端部には長孔58が形成され、ロッド41の先端部近傍
に突設されたピン59が長孔58に挿通係合されて、ロ
ッド41と押出リンク56とが枢結されている。
【0024】この押出リンク56には、揺動アーム36
が苗トレイ送り装置14側の揺動端に位置するときに
(図9又は図14参照)、押出リンク56を強制的にガ
イドリンク38に対して苗トレイ送り装置14側へ向け
て押動させるべくクランクピン35に摺接するカム60
が設けられている。なお、揺動アーム36に設けた長孔
37の中途部は、クランクピン35がカム60に当接し
て押出リンク56が揺動されるときに、揺動アーム36
及びガイドリンク38を制止させるべく、クランクピン
35の回転軌跡に沿って屈曲されている。
【0025】また、苗取出爪32が保持部40から突出
する姿勢から、コイルスプリング46の付勢力によって
後退したときに、苗取出爪32に保持されたソイルブロ
ック苗12を落下させるべくソイルブロック苗12を押
し出す押出部材61が、ガイドリンク38に取付けられ
ている。この押出部材61は、鋼線を屈曲形成してな
り、先端部に形成された環状部61aに苗取出爪32が
挿通されている。
【0026】したがって、図11に示すように、苗取出
爪32によってソイルブロック苗12を植付筒19の上
方まで移送してくると、ロック片51が衝当体55に衝
当して、図11に二点鎖線で示すように揺動され、係合
部53と切欠凹部50との係合が解除されるので、コイ
ルスプリング46の付勢力によってロッド41及び苗取
出爪32が急速に上方へ退入される。このとき、ソイル
ブロック苗12は押出部材61の環状部61aによって
上方移動が規制されるため、苗取出爪32から離脱さ
れ、植付筒19内に落とし込まれる。
【0027】そして、次のソイルブロック苗12を植付
装置15に供給すべく、クランク体34によって揺動ア
ーム36が揺動されて苗取出爪32が再び苗取出位置の
ポット部13aに接近し、該爪32の先端がポット部1
3aの縁部近傍に位置すると(図14参照)、押出リン
ク56のカム60がクランクピン35に当接して、コイ
ルスプリング46の付勢力に抗して押出リンク56が強
制的に苗トレイ12に向けて押し出され、苗取出爪32
が斜め方向からソイルブロック苗12のブロック土12
aに突き刺される。以下、上記と同様の動作が繰り返さ
れる。
【0028】なお、図9〜図14には、ソイルブロック
苗12に苗取出爪32を突き刺したときから植付筒19
の上方でソイルブロック苗12を落下させるときまでの
苗取出過程(往行過程)の苗取出爪32の先端部の軌跡
Xを一点鎖線で、復行過程の苗取出爪32の先端部の軌
跡Yを点線で示している。苗トレイ送り装置14は、図
1に示すように、運転席7の後方に配置されると共に、
主フレーム11に固定されたサポートフレーム64にガ
イドレール等を介して左右方向移動支持された可動枠6
6を備え、この可動枠66は前傾状に固定されてその後
面が前方に向けて斜め上方傾斜状とされ、前記苗トレイ
13は、ポット部13aの開口が後上方を向くように可
動枠66の上部側から可動枠後面に沿って装填され、可
動枠後面に沿って左右方向に横送りされると共に下方に
縦送りされるように構成されている。なお、この可動枠
66には上下に2枚の苗トレイ13が装填できるように
なっている。
【0029】図3〜図5に示すように、可動枠66に
は、苗トレイ13の底部(すなわちポット部13aの底
部)を横一列のポット部13aに亘って支持する支持板
67が可動枠後面に沿って取付けられ、この支持板67
の左右方向中央には、ポット部13a間の間隙に係合し
て苗トレイ13の左右移動を規制する規制部67aが屈
曲形成されている。
【0030】この支持板67は、苗分送装置16の苗取
出爪32によってソイルブロック苗12が取出される位
置のポット部13aにまで延設されており、この支持板
67の先端部が、苗取出爪32をブロック土12aに突
き刺したときの苗トレイ12の撓みを阻止し、苗取出爪
32による安定したソイルブロック苗12の取出しがで
きるようになっている。
【0031】なお、苗取出位置のポット部13aを支持
する部材は支持板67である必要はなく、支持板67
は、苗取出位置のポット部13aの手前まで延設させ
て、支持部材を個別に可動枠66に取り付けることもで
き、また、その際の支持部材は板状部材に限られず、棒
状部材、球状部材等とすることができる。また、可動枠
66下部には、横軸68が軸受69を介して回動自在に
取付けられており、該横軸68には、スプロケットホイ
ールからなる左右一対の縦送りホイール70が一体的に
設けられ、このホイール70には、可動枠66の上部に
設けられたスプロケットホイールからなる左右一対の従
動ホイール62とに亘ってエンドレスチェーン63が掛
装され、このチェーン63に、縦方向のポット部13a
間の間隙に係合する搬送ピン71が取付けられている。
【0032】なお、この搬送ピン71は、ポット部13
aの間隔が異なる数種の苗トレイ13のポット部13a
間のピッチに合う位置に設けられてるか或いは取付位置
が変更可能とされている。横軸68の端部には、ワンウ
ェイクラッチ72(又はラチェット機構)を介して駆動
アーム73が設けられており、この駆動アーム73を所
定の揺動角度の範囲内で往復動することにより縦送りホ
イール70が苗トレイ13を下方に縦送りする方向(図
3に矢示イで示す)にのみ回転するようになっている。
【0033】また、駆動アーム73の揺動角度は、可動
枠66に揺動可能に取付固定された規制部材74により
規制されている。即ち、規制部材74には駆動アーム7
3の揺動範囲に対応して周方向に延びる切欠部75が形
成され、該切欠部75内に駆動アーム73の先端部に突
設されたピン76が係入されている。したがって、駆動
アーム73が図3の矢示イ方向に揺動することにより、
ポット部13aの縦方向の1ピッチ分だけ苗トレイ13
を下方に縦送りし得るようになっている。そして、駆動
アーム73は、横軸68に外嵌されたコイルスプリング
77により復帰方向(図3に矢印ロで示す)に付勢され
ている。
【0034】また、ホイール70には、ポット部13の
縦方向の1ピッチに対応した中心角で第1位置決め凹部
78が周方向に並設され、該第1位置決め凹部78に係
脱自在に係合するデテント機構79が規制部材74に設
けられ、これによりホイール70の位置決めがなされて
いる。なお、第1位置決め凹部78の内周側には、その
中心角とは異なる中心角で第2位置決め凹部80が周方
向に並設され、規制部材74にはこれをボルト81によ
り可動枠66に固定するための2つの固定孔82が形成
され、いずれかの固定孔82を選択して規制部材74を
固定することにより、デテント機構79が第1・2位置
決め凹部78,80のいずれかに対応して係合するよう
になっていると共に、切欠部75はピン76の移動範囲
の相違に対応して段付状に形成されており、これらによ
って、2種類の苗トレイ13のポット部13a間ピッチ
に対応した位置決めおよび駆動アーム73の揺動角度の
調節を行い得るようになっている。
【0035】また、可動枠66には、ホイール70に沿
って苗トレイ13を湾曲させるべく、苗トレイ13の側
縁部を支持案内する一対のガイド部材83,84が設け
られ、一方のガイド部材84は、ソイルブロック苗12
が取出された後の苗トレイ13を運転席7の後方に案内
すべく前上方に向けて延設されている。図5に示すよう
に、サポートフレーム64には、エンドレスの螺旋溝8
5を有する横送り軸86が軸回転自在に取付けられ、こ
の横送り軸86には、苗分送装置16のクランク体34
の回転軸34aの回転動力が、巻掛伝動体87、駆動ギ
ヤ88、従動ギヤ89等を介して伝達されるようになっ
ている。
【0036】なお、ギヤ88,89を交換する等によ
り、クランク体34と横送り軸86との回転速度比を調
節して、横方向のポット部13a間ピッチに応じて苗ト
レイ13の横送り量を苗分送装置16の動作に同期させ
得るようになっている。横送り軸86には、螺旋溝85
に係合する係合ピン90を有するスライダ91が外嵌さ
れており、該スライダ91は可動枠66にアーム92を
介して連結一体化されており、横送り軸86を回転駆動
すると、スライダ91を介して可動枠66が左右方向に
間欠的に往復移動される。
【0037】なお、横送り軸86には軸方向伸縮自在な
蛇腹状カバー93が設けられて、螺旋溝85内に砂等が
入りこむことを防止している。横送り軸86の左右両端
部にはクランクアーム94が設けられ、可動枠66には
横軸95回り回転自在に第1伝動リンク96Aが設けら
れ、この第1伝動リンク96Aは、可動枠66が最左端
又は最右端にまで移動したときにクランクアーム94に
係合する係合部97を備えている。また、横軸95には
第2伝動リンク96Bが固定され、この第2伝動リンク
96Bと駆動アーム73とは連結リンク98により連結
されており、クランクアーム94によって第1,2伝動
リンク96A,96Bが揺動されたときに駆動アーム7
3が1回往復動される。而して、横一列のポット部13
aからのソイルブロック苗12の取出しを終えた時点で
苗トレイ13が縦方向に1ピッチだけ搬送される。クラ
ンクアーム94によって揺動された第1,2伝動リンク
96A,96Bは、駆動アーム73を復帰させるコイル
スプリング77によって復帰される。
【0038】なお、駆動アーム73と縦送りホイール7
0との間には動力を断接するクラッチ機構が設けられ、
該クラッチ機構を切断することにより縦送りホイール7
0および従動ホイール62が手動によって回転できるよ
うになっている。これによって、可動枠66の上部側に
装填される最初の苗トレイ13を苗取出位置まで送るこ
とができ、次の苗トレイ13からは可動枠66の上部に
装填することによって、縦送りホイール70,チェーン
63等による間欠縦送りで自動的に縦送りされ、植付け
が終わった苗トレイ13はガイド部材84によって運転
席7の後方に案内される。
【0039】したがって、作業者は運転席7に座ったま
ま、苗トレイ13の補充および植付終了後の苗トレイ1
3の取出しが行えるようになっている。また、前記クラ
ッチ機構を運転席7から遠隔操作によって行えるように
すれば、従動ホイール62を回転することによって最初
の苗トレイ13の装填も運転席7に座ったまま行える。
【0040】図15は開示例を示し、前記実施例のもの
と同様の苗送り装置100および苗分送装置101を前
後逆に取付け、ソイルブロック苗102をポット部10
3から抜出した位置から植付筒104へと落とす位置ま
での行程と、植付筒104の軌跡の上端後端部から上端
前端部までの行程とを同期させて、苗分送装置101か
ら植付筒104への落下供給の確実化を図ったものであ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、苗トレイ送り装置を運
転席の後方に前傾状に配置しているので、苗トレイの装
填が容易に行えるよう構成することができ、しかも、苗
トレイ送り装置にポット部の開口が後上方を向くように
苗トレイを装填可能とし、苗分送装置を苗トレイ送り装
置の下部後方に配置し、この苗分送装置の下方に植付筒
を配置すると共に、この植付筒の前方に枢支点を備えた
揺動リンク機構によって植付筒を上下動自在に支持する
ように構成したので、機械の全長が長くなることがな
く、前後方向にコンパクトに製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用移植機の全体側面図である。
【図2】移植装置の側面図である。
【図3】苗トレイ送り装置の側面図である。
【図4】苗トレイ送り装置の可動枠を示す断面図であ
る。
【図5】苗トレイの横送り機構の断面図である。
【図6】苗分送装置の平面図である。
【図7】苗分送装置の背面図である。
【図8】苗分送装置の右側からみた側面図である。
【図9】苗取出爪をブロック土に突き刺したときの苗分
送装置の側面図である。
【図10】苗を抜き出したときの苗分送装置の側面図で
ある。
【図11】苗を植付筒上方まで移送したときの苗分送装
置の側面図である。
【図12】苗を苗取出爪から離脱させたときの苗分送装
置の側面図である。
【図13】苗取出爪を苗トレイに接近させる過程の苗分
送装置の側面図である。
【図14】苗取出爪をブロック土に突き刺す直前の苗分
送装置の側面図である。
【図15】開示例を示す苗分送装置および植付筒の側面
概略図である。
【符号の説明】
1 乗用移植機 2 乗用走行車輌 7 運転席 12 ソイルブロック苗 13 苗トレイ 13a ポット部 14 苗トレイ送り装置 16 苗分送装置 19 植付筒 20 揺動リンク機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗用型走行車輌の後方に、多数のポット
    部が縦横に形成された苗トレイを縦横に間欠送りする苗
    トレイ送り装置と、この苗トレイ送り装置によって苗ト
    レイを縦横に間欠送りする間にポット部から一つずつソ
    イルブロック苗を取出して植付筒に搬送する苗分送装置
    とを備え、前記植付筒を上下動自在に支持して該植付筒
    にて圃場に植え穴を形成すると共に該植え穴にソイルブ
    ロック苗を植付けるようにした乗用移植機において、 前記苗トレイ送り装置を運転席の後方に前傾状に配置す
    ると共に、該苗トレイ送り装置にポット部の開口が後上
    方を向くように苗トレイを装填可能とし、苗分送装置を
    苗トレイ送り装置の下部後方に配置し、この苗分送装置
    の下方に植付筒を配置すると共に、この植付筒の前方に
    枢支点を備えた揺動リンク機構によって植付筒を上下動
    自在に支持するように構成したことを特徴とする乗用移
    植機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN107801455A (zh) * 2017-11-28 2018-03-16 浙江日发纺织机械股份有限公司 一种运用于大葱移栽机上的苗盘输送机构
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